※この作品はR-18です。

ダークエロよろず短編集   作:カード読み込み

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ディープスロート[MGS]
リクエストを送ります

原作: ハイスクールD×D

キャラ:レイヴェル・フェニックス(イブニングドレス)

ショタ
上級悪魔のパーティに参加するレイヴェル、慣れないイブニングドレスに恥ずかしがっているとボーイに飲み物を渡される。飲んで落ち着こうとするも体が火照りだしボーイに体を預けながら客室へ向かうが部屋でボーイにレイプされる。
是非ご検討ください

なんか思ってたんと違うのになった
レイヴェルが身売りするためにアピール用のエロいイブニングドレスを着てるという前提条件を強調しすぎたのとショタの一文字を見逃したせいだと思われる


レイヴェルの身売り

 レイヴェルは鏡の前の自分を見つめ直した。

 深い夜色に咲いた金糸雀(かなりあ)の刺繍。

 首元と腰に施された緻密なレース編みが艶やかに揺れている。

 細肩と鎖骨が覗くデザインは計算され尽くしていて、

 指先が触れただけで熱が灯りそうだった。

 けれども膝下丈の裾は慎み深く床に波打ち、

 淫靡さよりも品格を際立たせるように整えられている。

「準備は……できていますの……」

 

 イブニングドレスは、レイヴェル・フェニックスの白磁のような肌を際立たせるよう、

 残忍なまでに計算し尽くされていた。首筋から背中にかけて深く切り込んだ襟ぐりは、

 蝶骨の窪みを晒し、男の視線をそこへ誘い込む罠だ。

 腰回りの布地は吸い付くように薄く、呼吸のたびに浮き出る肋骨のラインや、

 豊かに膨らんだ胸の曲線を隠そうとする意志すら感じさせない。

 スリットから覗く太腿が、歩みを重ねるたびにチラチラと男たちの理性を焼き尽くす。

 

 そのドレスは、まさしく彼女を売り込むために用意された蠱惑の衣だった。

 上質なシルクは彼女の白磁のような肌に吸い付き、

 まるで二枚目の皮膚のようにその豊満な曲線を忠実に描き出している。

 胸元は深く切り込まれ、布地ぎりぎりまで露わになった乳房は、

 歩くたびに重たげに揺れ、男たちの視線を釘付けにした。

 背中は大きく開かれ、華奢な背骨のラインから腰のくびれへと続く

 秘めやかな造形美を余すところなく見せつけている。

 黒いレースが際どい部分を飾り、透けて見える肌色が

 扇情的なイリュージョンを演出していた。

 

 

「我が家のためとはいえ、醜悪ですわね……」

 

 レイヴェルは唇だけでそう呟くと、

 磨き上げられた大理石の床に映る自身の姿を忌々しげに睨みつけた。

 元来、フェニックス家の姫君たる彼女が好む作りではなかった。

 しかし今夜、この薄い布地一枚が彼女の鎧であり、唯一の武器なのだ。

 

 冥界の夜は深く、昏い欲望を湛えて沈黙していた。

 バアル家が誇る広大な邸宅の一室、大広間。

 きらびやかなシャンデリアの下、悪魔貴族たちの宴は深夜に及んでいる。

 褪せた金色の髪に、紫紺の瞳。退廃と頽廃の匂いが充満する会場において、

 その存在だけが鮮烈に燃え上がっていた。

 

 レイヴェル・フェニックス。

 元七十二柱筆頭の名門に生まれし姫君は、深紅のドレスに身を包み、

 悠然とパーティ会場へと足を踏み入れた。

 

 会場に入った瞬間、空気が変わったのが分かった。

 ざわめきが止み、幾十もの視線が一斉に彼女へと集中する。

 好奇、羨望、そして何より──剥き出しの男の欲望。

 彼女は自身の肢体が放つ圧倒的な「商品価値」を実感し、

 背筋にゾクゾクとする快感が走るのを抑えきれなかった。

 

 かつては不滅の炎を誇ったフェニックス家も今や風前の灯火。

 シオンという超越者の影に怯え、生き残りをかけてあがくのみ。

 ならば、この身を最高の男に売り渡し、その庇護を得るのが筋だ。

 レイヴェルは自らを安っぽい肉便器だなどと思ってはいない。

 むしろ、天にも昇る宝珠こそが己であると確信していた。

 だからこそ、この卑猥なまでに露出の多いドレスを着て、

 自ら足を運ぶことに躊躇いはなかったのだ。

 

 会場の至る所から、ねっとりとした視線が絡みついてくる。

 上級悪魔たちの貪欲な瞳が、彼女の膨らんだ胸の曲線や、

 スリットから覗く太腿を舐めるように這い回る。

 かつてなら敬意と羨望を含んでいたはずの眼差しは、

 今はどこか値踏みするような、商品を品定めするそれへと変貌していた。

 

「……あの方々も、わたくしのこの体を買い求めるおつもりですのかしら」

 

 グラスの中で揺れる琥珀色の液体を見つめながら、

 レイヴェルは冷ややかに思考を巡らせる。

 シオン・バアルという規格外の超越者が現れてからというもの、

 冥界の政治情勢は地崩れを起こしたように瓦解した。

 かつて栄華を誇ったルシファー派もグレモリー家も、

 今はシオンの足元に平伏すしかない。

 あの高潔なセラフォルー・レヴィアタンさえも、

 正妻という名の性奴隷として差し出されたと聞く。

 グレモリーの初代当主が人工的に創られた兵士・トダー如きに

 嫁がされたという屈辱的な話も、貴族社会の廊下を駆け抜けていた。

 

 生き残るためには、強者に縋るしかない。

 シオンの機嫌を損ねれば、一族もろとも闇に消えるのは明白だった。

 

「わたくしの『不死身』……ですわ。それが唯一の切り札」

 

 未熟とはいえ、彼女はフェニックスである。何度殺されても蘇るその体は、

 欲望の赴くままに犯し潰す凌辱を期待する者たちにとって、これ以上ない玩具なのだ。

 背中の翼が出る箇所が、露出した肌に注がれる

 熱っぽい視線に敏感に反応してピリリと震える。

 その快感にも似た感覚に、レイヴェルは無意識に歯を食いしばった。

 

「あぁ、でも……もしわたくしが、誰かに買われたら……」

 

 脳裏に過ぎるのは、陵辱の未来。かつてのプライドなど何の役にも立たない。

 男たちに組み敷かれ、不死身の体を利用されて何度も何度も果てさせられる。

 そんな屈辱的な妄想を振り払うように、彼女は小さく首を振った。

 クルクルとした縦ロールが揺れ、甘い香水の香りがふわりと漂う。

 会場の奥、玉座に近い場所に鎮座する紫紺の瞳を持つ男。シオン・バアルだ。

 彼の歓心を買うことができれば、フェニックス家は安泰だろう。

 しかし失敗すれば、末路は他の没落貴族と同じだ。

 レイヴェルは震える脚に力を込め、艶やかな笑みを張り付けた。

 これは戦場なのだ。自らの女としての魅力という砦で、

 一族の命運を懸けた戦いが今から始まる。

 

 

 

 レイヴェルは、震える踵をそっと鳴らして会場の喧騒の中に滑り出した。

 宝石のように煌めくシャンデリアの下では、

 色とりどりの衣装をまとった悪魔たちが笑いさざめいている。

 けれどその水面下には剥き出しの野心が蠢いていた。

 シオン・バアルの出現以後

 ──いやすでに胎内で魔力を練り上げていた頃からだろうか──

 冥界の力関係は砂上の楼閣のごとく脆く崩れ去り、

 いまや新たな秩序のもとに再構成されようとしている。

 バアルの一族こそがその中心であった。

 彼女は己の美貌を盾にしながらも思案する。

 この売春婦めいたドレスを選んだのは自分ではない。

 それでもこの舞台で誰を“客”として選べばよいのか? わたくしの価値はいくら? 

 それは即ちフェニックス家の命運を左右する契約金額ということになる。

 

 ──さて、“買手候補”としてはどのような者が考えられますやら? 

 

 まず脳裡に浮かんだのは一族の長老にして真の支配者——

 

 ゼクラム・バアル。

 

 万年に渡り生きた始祖でありながら牙を研ぎ続け、

 今もなお大王派の影を統べる男。紫紺の瞳は万象を見透かし、

 声ひとつで城塞都市ひとつを廃墟へ変えられると言われる怪物。

 シオンですらも畏怖し、同時に憧憬を隠さぬ存在。

(……有りえませんわね。

 “商談”など持ちかけた日には喉笛を掻き斬られそうですわ)

 

 次いで目につくのは当代の当主であるフラム・バアルだ。

 彼は大王派の名代として式典を取り仕切る役割を担いつつも、

 実質的には全ての業務を片手で捌いてしまう辣腕ぶりを見せる。

 姉・ヴェネラナに対する劣等感は凄まじかったものの——

 皮肉にもその嫉妬の炎こそが今日の奮起の源となっていた。

 なにしろ息子アルシオンの誕生以来、

 男はほとんど寝ずとも働くようになったらしいのだ。

 若返った肌艶も噂になっているとか。

 

 第一夫人ミスラ様はウァプラ家のご出身。

 レオニクス様や——

 かつてはサイラオーグ様と呼ばれていた方の母上であらせられます。

 そして第二夫人ナディア様。

 シオン様とマグダラン様の母上であられるその方は、

 ダークエルフめいた褐色の肌に銀髪を垂らし、

 この冥界において比類なき色香を放っておられるとか。

(わたくしなど足元にも及ばぬ妖艶さですわ。

 あのような母君をお持ちになれば、シオン様が規格外であられるのも頷けます)

 

 だがレイヴェルは思考を切り替えた。

 こんな場で仲間外れの考察をしていても仕方がない。

 もっと現実的で、身の危険を孕んだ話を考えねばなるまい。

 

「ふふ……今宵は随分と派手な鳥が迷い込んだものだな」

 

 

 低く濁った声が、レイヴェルの耳元で響いた。

 振り返ると、そこには腹を突き出した小太りの男がいた。

 バアル家現当主の弟、テクリ・バアルである。

 後退した髪、脂ぎった肌、ねっとりとした視線。

 彼は露骨にレイヴェルの全身を舐め回すように見つめると、

 下卑た笑いを浮かべた。

 

「深紅か。フェニックスに似合う色だな。だが俺ァそっちより、

 そのドレスから溢れそうな白い肌の方が気に入ったぜ」

 

 品のない物言いに、レイヴェルは眉をひそめかけたが、

 すぐに愛想笑いを貼り付けた。この男こそが今夜の「客」なのだから。

 

「あら……テクリ様♡ お上手ですわね。

 わたくしのこと、気に入っていただけましたかしら?」

 

 彼女はわざとらしく身体を寄せ、ドレスの胸元を強調するように身振りをつけた。

 テクリの視線が谷間へと吸い寄せられるのを感じながら、

 レイヴェルは内心で冷徹に計算していた。

 不興を買うのは愚策では有るが……

「おやおや、済まん済まん。あまりにも美味そうな肉が目の前にあるとな、

 つい飛びついてしまったワシの悪い癖だ」

 

 テクリは下卑た笑い声を上げながら、

 遠慮というものを一切知らぬ視線でレイヴェルの全身を舐め回した。

 特にスリットから覗く白い太腿と、

 胸元の谷間に泥濘のような欲望を塗りたくってくる。

 

(この男……! バツ2で愛人持ちの性豪……!)

 

 レイヴェルは本能的な嫌悪感に吐き気を催した。

 もしこの男に“買われ”ればどうなるか。

 想像するのは容易い。

 薄暗い部屋で手足を拘束され、

 肥えた体で押し潰されながら日夜陵辱の日々を送ることになるのだろう。

 しかもフェニックスの体を持つ彼女は何度でも蘇る。

 死ぬまで犯され、蘇った直後の無防備な体をまた貪られる。

 終わりなき輪姦地獄。

 

「それにしても見事な背中じゃ。その翼の出る場所……

 少し触れてもよいか? 高く評価してやるぞ?」

 

「……お断りいたしますわ。わたくしは商品ではございませんの」

 

 レイヴェルは毅然とした態度を装って一歩退いたが、

 内臓が氷つくような恐怖を感じていた。

 バアル家の人間はどいつもこいつも規格外だ。

 三男レオニクス様は、弟君を強制的に女体化させて

 奴隷妻として犯し続けるという倒錯した支配欲の塊であるという。

 次男シオン様は言うに及ばず、

 異端児アグニスは戦闘狂、マグダラン様も一見温和だが底知れぬ何かを感じる。

 

 逃げねばならない。

 この性欲の権化のような叔父君から逃れ、

 唯一の希望であるシオン様のもとへ辿り着かねば。

 しかしテクリは執拗だった。

 彼女の逃げ場を塞ぐように踏み出し、

 その太い指先が露わな背中——翼芽のすぐ近くへと伸びてきたのだ。

 

「ひっ……!」

 

 指先が触れたか触れないかの瞬間、

 電流が走ったような快感が脊髄を駆け上がった。

 敏感な場所への不意打ちに、

 レイヴェルはあろうことか甘い声を漏らし、

 膝から力が抜けそうになるのを必死で堪えた。

 

(いや……いやですわ! わたくしは……

 わたくしはシオン様に買っていただくのです!)

 

 太腿の内側が熱く疼き、

 ショーツのクロッチがじわりと湿り気を帯びるのを感じながらも、

 レイヴェルは唇を噛み締め、

 屈辱と興奮が入り混じる昏い瞳でテクリを睨みつけた。

 

「あぁっ……!」

 

 テクリの太く短い指が、

 露出した背中の敏感な窪みを強く押し潰した瞬間、

 レイヴェルの喉から否応なく甘く高い嬌声が裂けた。

 フェニックスの翼芽——それは彼女にとって致命的な性感帯であり、

 熟練の男の手にかかれば理性など瞬時に焼き尽くされる爆薬庫であった。

 

「ほぅ、やはりそうか。えらい反応じゃねぇか。

 どうだ? ワシに買われれば毎晩こうして可愛がってやるぞ」

 

 テクリは下卑た笑声を響かせながら、

 貪るようにその窪みを指先で弄び始めた。

 ねっとりとした指の動きが肌の上を這うたび、

 レイヴェルの白磁のような背中は弓なりに反り返り、

 艶めかしく波打つ。膝ががくがくと震え、支える力を失った彼女の体は

 テクリの肥えた腹に半ば押し付けられる形となった。

 鼻先を掠める強烈な男の臭いに吐き気がする一方で、

 背中から直接注ぎ込まれる快楽の毒に下半身が熱く疼き、

 ショーツのクロッチはとろりと蜜を溢れさせていく。

 

(いや……こんなところで……! 見られておりますのに……!)

 

 レイヴェルは涙目で周囲を見回した。

 しかし助けを求める視線はどこにも届かない。

 大王派の傘下にある上級悪魔たちは、

 グラスを片手にニヤニヤとこの痴態を楽しんでいた。

 かつては雲の上の存在であったフェニックス家の姫君が、

 肥満した中年男にいじり回され、

 みっともなく喘ぐその様は彼らにとって最高の酒の肴なのだ。

 誰も止めようとしない。

 むしろ「次は俺が」と値踏みするような卑猥な視線が、

 スリットから覗く彼女の湿った太腿へ突き刺さる。

 

「くっ……うぅ……んっ……!」

 

 レイヴェルは唇を噛み締め、

 漏れ出る声を必死に封じようとしたが、

 テクリの手つきは容赦がない。

 耳元に濡れた舌を差し入れられ、

 ぞくりとした悪寒が首筋を駆け上がる。

 太ももの内側で筋肉が痙攣し、

 立っていられずに彼女はテクリの腕の中へと崩れ落ちた。

 ドレスの胸元が乱れ、豊かに膨らんだ乳房が今にもこぼれ落ちそうに揺れる。

 

(誰か……誰か助け……! シオン様……!)

 

 絶望の淵で、彼女は一心にその名を呼んだ。

 会場の奥、輝くような光の中にいる紫紺の瞳の青年。

 シオン・バアルだけが唯一の希望だった。

 しかし彼は家族や友人たちに囲まれ、楽しげに笑い合っている。

 セラフォルー・レヴィアタンが産んだという

 愛娘の可愛さを身振り手振りで力説するその横顔は、

 惨めな羽虫など眼中にないかのように晴れやかだった。

 

「おいおい、シリアスな商談の最中だぞ? 全くシオンの奴は

 いつまで経っても子供っぽいというか……」

 

 テクリがレイヴェルの耳元で囁きながら、

 彼女の腰を太い腕でがっしりと掴み寄せた。

 その手は遠慮なくスリットの中へと滑り込み、

 震える太腿の柔肉を鷲掴みにする。

 熱い掌が直肌に触れた瞬間、

 レイヴェルは電気椅子にかけられたかのようにビクンと仰け反り、

 

「ああッ……! ひっ……あぁっ……!」

 

 悲鳴にも似た甘い喘ぎが迸った。

 周囲の男たちからドッと下世話な笑い声が上がる。

 まるで娼館の舞台の上に引きずり出されたかのような恥辱。

 レイヴェルの目からついに涙がこぼれ落ちた。

 プライドも品位も粉々に砕かれ、

 ただ快楽と恐怖に咽び泣くだけの雌と化していく。

 それでも彼女の濡れた瞳は、

 遠く離れたシオンの背中を一心に見つめ続けていた。

 

 

 

「ほらほら、そんなに強張るなよ。

 フェニックスの姫君は死んでも蘇るんだろ? 

 なら遠慮はいらねぇってことだ」

 

 テクリの荒い吐息が耳孔を犯し、

 その太く短い指は容赦なくスリットの奥へと侵入してきた。

 生暖かい掌が直肌の太腿を這い回り、

 ショーツの布地を押し退けて秘所へと容赦なく触れてくる。

 すでに蜜でぐっしょりと濡れそまったそこは、

 男の手つきに対して拒絶するどころか、

 歓喜するかのように淫らに収縮を繰り返していた。

 

「あっ……あぁっ……! いやぁ……!」

 

 レイヴェルは首を激しく振って拒絶を示したが、

 その声は甘く溶けた喘ぎに変わり果てていた。

 背中の敏感な翼芽を指先で捻り上げられ、

 同時に割れ目をなぞり上げられる二重の刺激に、

 彼女の華奢な肢体はビクビクッ! と大きく跳ね上がった。

 膝の力が完全に抜け落ち、彼女はテクリの腕の中で

 立つことさえできずにぐったりと頼りなく委ねられている。

 ドレスの胸元からは汗ばんだ乳房がほぼ露わになり、

 乳首が擦れるたびに硬く立ち上がって衣服を突き上げていた。

 

(こんな……こんな姿を……! わたくしは……わたくしは……!)

 

 周囲の上級悪魔たちは、グラスの中の氷をカラリと鳴らしながら、

 かつての高潔な姫君が中年男に公開処刑されている様を嗜好していた。

「あの縦ロールが乱れる様は実にけしからん」

「不死身なら嬲り殺しにしても問題あるまい?」

 そんな下卑た囁き声が四方から聞こえてくる。

 彼女はまさしく欲望の袋小路に追い詰められた獲物であり、

 ここから逃げ出す術などどこにもないかに見えた。

 

「いい反応だ……。この濡れ具合、

 どうやらお前もワシに買われたがってるみてぇだな?」

 

 テクリはニタリと口角を吊り上げると、

 ショーツの上から秘所を強く押し潰した。

 布地が肉に食い込み、既に腫れ上がった陰核を擦り上げる。

 背筋を駆け上がる白い閃光のような快楽に、

 レイヴェルは目を白黒させながら仰け反った。

 

「ひぃッ……! ちが……うぅっ……! シオ……ン……さまぁ……!」

 

 無意識に、救いを求めてその名を呼んでしまう。

 しかしその懇願は喧騒にかき消され、

 彼女の唇から漏れるのは獣のような喘ぎばかりだった。

 テクリの指がショーツの端を退け、

 剥き出しの秘裂に直接触れようとしたその時だった。

 

「……随分と賑やかだな。俺の娘の可愛さ話に水を差す気か?」

 

 突然、空気が凍りついた。

 テクリの手がピタリと止まり、

 周囲の下世話な笑い声も一瞬で消え失せる。

 レイヴェルは涙で滲む視界を懸命に凝らした。

 そこには、紫紺の瞳を冷ややかに輝かせた

 アルシオン・バアルその人が立っていた。

 

 

 その声は決して大きくはなかった。

 だが、会場の空気を瞬時に凍結させるには十分すぎる威力を持っていた。

 テクリの脂ぎった手が弾かれたようにレイヴェルの秘所から離れ、

 彼女は支えを失って床へと崩れ落ちそうになった。

 なんとか膝をつき、ドレスの裾を掴んで態勢を保つが、

 乱れた胸元からは汗ばんだ乳房が露わになり、

 太腿には己の恥ずべき蜜が糸を引いて光っている。

 その無様な姿を、彼女は涙で滲む視界の中で見上げることしかできなかった。

 

「シ、シオン……! これはその……ちょっとした余興でな……」

 

 テクリは脂汗を滝のように流しながら、

 愛想笑いを浮かべて後ずさる。

 先程までの威圧的な態度はどこへやら、

 まるで蛇に睨まれた蛙のように縮こまっていた。

 紫紺の瞳が冷ややかに細められる。

 ただそれだけで、場の空気は死刑宣告のごとく重くのしかかった。

 

「余興? ほう。俺の視界の端で騒がしく雌の鳴き声を上げさせておいて、

 それを余興と呼ぶのか? テクリ叔父上」

 

 シオンはゆっくりと歩み寄ると、

 床に屈辱的にへたり込むレイヴェルの前に立ちはだかった。

 見下ろすその瞳には憐憫など微塵もない。

 あるのは品定めするような冷徹な光のみだった。

 

「……フン。なるほど。フェニックスか。

 死んでも蘇る体……確かに壊し甲斐がありそうだ」

 

 レイヴェルはビクッと身を震わせた。

 シオンの視線が、テクリに乱された自分の体を

 舐め回すように這い回るのを感じる。

 乱れた縦ロール、涙で濡れたツリ目、

 食い込んだドレスから溢れ出す豊かな肉。

 そして何より、テクリの手によって開発され、

 熱を持ったまま放置された淫らな秘所。

 それら全てがシオンの前で無防備に晒されている。

 

(見られておりますわ……! わたくしのこんな……淫らな姿を……!)

 

 羞恥心が逆流し、顔から首筋、胸元へと赤みが広がる。

 同時に、秘裂から新たな愛液がじわりと溢れ出した。

 目の前の絶対的な強者に、

 自分という雌が値踏みされている事実に、

 体の芯が熱く疼き、子宮が疼くような甘い痛みを訴えるのだ。

 

「……立て」

 

 短く促され、レイヴェルは慌てて立ち上がろうとした。

 しかし膝が笑ってしまいうまく立てない。

 その様子を見て、シオンは無造作に手を伸ばし、

 彼女の細い手首を掴み上げた。

 熱を持った肌に触れられた瞬間、

 電流が走ったような快感が背筋を駆け抜け、

 

「あっ……!」

 

 再び甘い声が漏れる。

 シオンの手はテクリのそれとは違う。

 圧倒的な力と、抗えない支配の香りがした。

 彼女は抵抗するどころか、その手にすがりつくように身を委ねた。

 ドレス越しでも伝わってくる男の体温と筋肉の硬さに、

 レイヴェルは恍惚とした表情を浮かべるしかなかった。

 

「……悪くない反応だ。テクリ叔父上。

 こいつは俺が貰うぞ。代金は好きに請求しろ」

 

「えっ……? し、シオン? 本気で……?」

 

 テクリが驚愕の声を上げるが、シオンは全く意に介さない。

 彼はレイヴェルの腰を引き寄せ、その耳元に冷たい唇を寄せた。

 

「お前のその体……存分に使わせてもらうぞ。

 不死身なら手加減も不要だろう?」

 

 その言葉は救済であり、同時に破滅の宣告だった。

 これから訪れるであろう凄まじい凌辱の日々を予感させられ、

 レイヴェルの背筋に悪寒が走る。

 しかし同時に、秘所が期待に震え、

 さらに大量の蜜を滴らせていることにも彼女は気づいていた。

 プライドも品位も粉々に砕かれ、

 ただ支配される快感だけが残された雌として、

 彼女はシオンの腕の中で熱く息を吐いた。

 

 

 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

 薄暗い部屋の灯りが、磨かれた大理石の床に淡く揺れる影を落としていた。

 扉が閉じられた途端に外の喧騒は嘘のように遠ざかり、

 耳につくのは紫煙が燻るパイプの音と、

 傍らに佇むミカ・バルバトスの諦念に満ちた溜息だけだった。

 

「この子はまた、拾ってきて……

 父親になったのですから少しは自重なさいシオン」

 

 眼鏡越しの翠玉色の瞳が咎めるように細められる。

 ミカは長い銀髪を掻き上げながら

 シオンの顔を覗き込んだが、そこに反省の色はない。

 

「なんだ? 姉メイド殿。拾ってきた玩具が多すぎると苦情か? 

 まぁ確かに最近はコレクションが増えたか」

 

 シオンは飄々と言い放ちながら視線をレイヴェルへ投げかける。

 紅色のイブニングドレスに包まれた彼女の肢体は

 テクリによって乱された名残で扇情的に蒸れ、

 スリットから覗く太腿は先ほどまでの行為を思い起こさせるほど妖艶だった。

 レイヴェルは居心地悪そうに俯いていたが、

 シオンに見られているという自覚だけでも膣奥が熱く疼き、

 

「……んっ……」

 

 小さく喉を鳴らす。

 

「お前の眷属にこの子を入れて、どう運用するのか考えているの?」

 

 ミカは肩を竦めながら問いただすが、シオンは笑みを含んだ声で言い放つ。

 

「なぁレオニクス。だったらこいつをお前達の眷属にするか?」

 

 

 シオンの無邪気とも言える残酷な提案が室内に響き渡る。

 レイヴェルは息を呑んだ。自分という存在が、

 まるで不要な荷物のようにやり取りされる事実に、

 かつてのお嬢様としての自尊心が悲鳴を上げたからだ。

 しかし同時に、秘裂の奥がキュッと収縮し、

 甘やかな蜜を溢れさせる感覚に抗えない自分もいた。

 有力な悪魔の眷属となる。それは即ち、

 その身を完全に所有され、欲望のままに使い潰されることを意味する。

 フェニックス家の姫君としての誇りは地に堕ちたが、

 雌としての本能は、この強大な支配者たちの食玩となることに

 咽せ返るような歓喜を覚えていたのだ。

 

「……兄上。軽口が過ぎます」

 

 ソファに深く腰掛けていたレオニクスが顔を上げた。

 彼は愛おしそうに腕の中のサリアの肩を抱き寄せ、

 その艶めかしい亜麻色の髪に頬ずりをする。

 サリアは陶酔した表情でレオニクスの胸に顔を埋め、

 頬を桜色に染めながら甘い吐息を漏らしていた。

 かつて出涸らしと蔑まれた男の面影はどこにもなく、

 ただ兄に愛されることに至上の喜びを見出した

 淫らな雌の姿がそこにあった。

 

「俺は当面、サリアと二人でイチャラブしていたいんです。

 他所の雌に用はありませんよ」

 

「あ……兄上……♡」

 

 サリアが悦に入った声で鳴き、レオニクスの首に纏わりつく。

 その瞳は完全に熱に潤んでおり、

 レオニクス以外の男など眼中にないということを如実に物語っていた。

 兄と弟。本来なら決して交わるはずのない禁忌の線を超え、

 狂おしいほどに愛し合う二人の姿は、

 正気を疑いたくなるほど異様でありながら、

 底知れぬエロティシズムを放っていた。

 

(なんて……浅ましい……!)

 

 レイヴェルは思わず目を背けた。

 だが視線を逸らした先には、冷ややかな紫紺の瞳を持つ男がいる。

 シオンだ。彼は面白そうにレイヴェルの反応を観察していた。

 逃げ場などどこにもない。

 テクリに散々弄ばれ、熱を持った肉体は既に限界だった。

 背中の翼芽が疼き、乳首は擦れる衣擦れだけで硬く尖り、

 ドレスの中は汗と愛液でぐっしょりと濡れそまっている。

 彼女は今にも崩れ落ちそうになりながらも、

 シオンの視線だけが自分を繋ぎ止めている唯一の鎖だと理解していた。

 

「ふん。つまらん奴だ。夫婦水入らずか? 

 まぁいい。ならこいつは俺が直接使い倒すまでだ」

 

 シオンの手が伸び、レイヴェルの顎を強引に持ち上げた。

 熱い掌が触れた瞬間、電流が全身を駆け巡り、

 

「ひぁっ……!」

 

 彼女の口から抑えきれない喘ぎが漏れる。

 シオンの指先が首筋を這い降り、

 鎖骨を経て露わな胸元へと滑り込んでくる。

 ドレスの生地越しとはいえ、その凶悪な魔力を含んだ指先は

 肌を直接撫で回される以上の快楽をもたらした。

 

「どうしたフェニックス? さっきまでの威勢はどこへ行った? 

 叔父上相手には随分とよがっていたじゃないか」

 

「そっ……それは……! わたくしは……っ!」

 

 言い返そうとしたが、言葉は出てこない。

 テクリの手によって開発された肉体は正直すぎた。

 シオンに見つめられ、触れられるだけで、

 子宮が切実に雄を求めて収縮を繰り返す。

 股間の湿り気が太腿を伝い落ちる感覚に、

 レイヴェルは羞恥で顔を真っ赤に染め上げた。

 

「さぁ選べ。俺に壊されるまで愛でられるか、

 それともあの叔父上のおもちゃになるか? 

 どちらにせよ、お前はもう誰にも救えないがな」

 

 残酷な選択肢。だがレイヴェルには迷う余地などなかった。

 彼女は震える手でシオンの腕を掴み、

 縋るような上目遣いで紫紺の瞳を見つめ返した。

 涙で潤んだツリ目が、今はただ雄を求める雌のそれに変貌している。

 

「……シオン様……わたくしを……わたくしを……お救い下さいまし……♡」

 

 それは救いを求める言葉とは裏腹に、

 自分を壊してほしいという淫らな懇願だった。

 レイヴェル・フェニックスは此処に完全に堕ちた。

 高潔な姫君の仮面を剥ぎ取られ、

 ただ快楽と支配に溺れる雌として生まれ変わった瞬間だった。

 

 

 

 深々と吐き出された溜息は、

 室内に漂う濃厚な麝香の香りを一時的に掻き消すほどに重かった。

 

「……全く、この子は……!」

 

 ミカ・バルバトスは银縁の眼鏡を中指で押し上げながら、

 抑えきれない苛立ちを露わにする。彼女の脳裏には、

 天界のシステム再調整という最重要課題が常に鎮座していた。

 神が不在となって久しい。奇跡のシステムを維持するための

 バグ取りとアップデートは一刻の猶予も許されない。

 本来ならば一分一秒を惜しんでコードと格闘すべき時間だというのに、

 目の前で繰り広げられているのは弟の気まぐれによる余計な仕事の追加だ。

 

 フェニックス家の娘を身内に入れる。

 それが意味する政治的な舵取りの煩雑さを思えば、

 熟練の参謀である彼女とて頭を抱えずにはいられない。

 純血主義の貴族たちが黙っていないだろうし、現政権との摩擦も避けられない。

 システムの更新作業が遅々として進まないというのに、

 これ以上の負荷をかけるなど正気の沙汰ではない。

 ─────────だから、予め準備しておいたのだ。

 

 

「ああっ……シオン様……♡」

 

 

 

 シオンの手が、レイヴェル・フェニックスの豊かな臀肉を鷲掴みにする。

 鮮烈な赤のイブニングドレスは彼女の肢体を隠すどころか、

 その妖艶さを際立たせるための装飾に過ぎなかった。

 深く切り込んだ背中の開きからは白磁のような肌が露わになり、

 横には太腿まで届く大胆なスリットが走っている。

 步くたびに揺れる縦ロールと共に、

 熟れすぎた果実のような肢体が透けて見えるような煽情的なデザインだ。

 

「んっ……そんな……場所が……」

 

 レイヴェルは甘い悲鳴を上げながらも、

 抵抗する素振りなど微塵も見せなかった。

 むしろ、その華奢な腰をシオンの手に押し付けるように蠕動させている。

 先ほどテクリに開発された肉体は、既に理性という名の堤防を決壊させていた。

 背中の敏感な翼芽が刺激されるたびに全身を仰け反らせ、

 

「ひぃっ……ああっ!」

 

 ドレス越しであっても、シオンの指先が的確に性感帯を捉えるたびに、

 彼女の口からは喘ぎという名の淫語が溢れ出す。

 フェニックスの不死身の特性を持ってしても、

 この快楽の奔流に耐え続けることは不可能だった。

 未熟な再生能力はスタミナを奪い、

 彼女をただ快楽に抗えない虚弱な雌へと貶めていく。

 

「どうした? 先程までのお嬢様の勢いはないのか?

 誰に助けを求めていたのか忘れたとは言わせないぞ」

 

 シオンの囁きが耳元を掠めるたび、

 レイヴェルはビクビクと跳ねるように反応する。

 羞恥心が逆流し、顔から首筋、胸元へと赤みが広がる。

 だがその羞恥こそが、今の彼女にとって最強の媚薬となっていた。

 

「わたくしは……わたくしはシオン様のものですわ……♡

 どうか……もっと……壊して下さいまし……♡」

 

 かつてのお嬢様口調で紡がれるのは、自らを破滅へと誘う懇願のみ。

 彼女は自らドレスのスリットに手を掛け、

 シオンに触れやすくするために布地を捲り上げた。

 太腿の付け根には既に透明な糸が引いており、

 彼女がどれほど悦んでいるかを雄弁に物語っている。

 

「……はぁ」

 

 その様を冷ややかに見つめながら、ミカは再び深い溜息をついた。

 目の前で繰り広げられている光景は、

 まさに美女が恥辱に咽び泣く痴態そのものだが、

 彼女にとってはただの手続き業務に過ぎない。

 

(やれやれ、やっと面倒くさい案件が一つ片付いた)

 ミカは懐からタブレット端末を取り出し、

 淡々と新しい眷属の登録画面を開いた。彼女の瞳には、

 快楽に溺れて白目を剥き始めたレイヴェルへの憐憫など皆無。

 あるのは効率的な業務遂行への意思のみ。

 冥界の歯車は、こうしてまた一つ、狂った回転を始めたのだ。

 

 赤きドレスのスリットから覗く白濁した太腿が、

 シオンの手招きに応じて無防備に開かれた瞬間、

 部屋の空気は一層濃密な欲望の色へと染め上げられた。

 フェニックスの姫君が自ら足を開き、

 恥辱に紅潮した顔で甘い喘ぎを洩らすその光景は、

 如何なる禁断の果実よりも凶悪な誘惑を放っている。

 

「んっ……ああっ……シオン様のお指が……わたくしの中を……♡」

 

 レイヴェルが背筋を反らし、

 縦ロールの金髪を振り乱して悶える様を見つめていたレオニクスの喉から、

 獣のような低い唸り声が漏れた。

 彼は自身の膝の上で大人しくしていたサリアの腰を、

 乱暴な手つきで掴み取ったのだ。

 

「サリア……!」

 

 短く呼んだきり、レオンはサリアをソファへと押し倒した。

 ドレスの裾がまくり上がり、サリアの豊かに育った太腿が露わになる。

 反射的な抵抗すらない奴隷妻は、兄の下で蕩けるような笑みを浮かべ、

 完全にメスとしての喜びに身を委ねていた。

 

「あっ……お兄様……♡ 熱いのですか……? 

 わたくしで……発散して下さい♡」

 

 亜麻色の髪がクッションに広がり、

 紫紺の瞳が潤んだ熱を帯びて兄を見上げる。

 サリアは自ら胸元を寛げ、

 規格外の大きさに膨れ上がった双乳を解放した。

 ピンク色の乳首は既に硬く尖り、

 兄の視線を受けて可愛らしく震えている。

 

「あぁ、発散させてもらうぞ! お前の其処でな!」

 

 レオンはズボンの前を寛げると、

 疼きを抑えきれない怒張をサリアの秘裂に押し当てた。

 濡れそぼった花唇は待ち構えていたかのようにすぐさま肉茎を飲み込み、

 卑猥な水音を響かせながら深く結合していく。

 

「はぁぁぁっ♡ お兄様のが……お腹の中に……入ってきますぅっ♡」

 

 サリアは白目を剥きかけ、

 痙攣するように脚を絡ませて兄の背中を抱きしめた。

 激しいピストン運動に合わせて、

 巨大な双乳が波打つように揺れ蠢く。

 パンッ! パンッ! という肉と肉がぶつかる音が室内に響き渡り、

 サリアの甲高い喘ぎ声が重なる。

 

「いいぞサリア! もっと啼け! 俺だけの雌だ!」

 

「はいっ♡ サリアは……お兄様だけの……メス嫁ですぅっ♡

 もっと……もっと犯して下さいましっ♡」

 

 兄と弟。かつての因縁など微塵も感じさせない、

 ただ交尾に没頭する獣たちの営み。

 レイヴェルの煽情的な姿が火をつけた欲情は、

 二人を理性のタガから完全に解放していた。

 

 その様子を、ミカ・バルバトスは一瞥すらしなかった。

 彼女は淡々とタブレットへ文字を打ち込み続けている。

 背後で繰り広げられている近親相姦の嬌声も、

 肉のぶつかる湿った音も、彼女にとってはただの環境音に過ぎない。

「システムVer.3.2 パッチ適用……承認……」

 冷静な呟きと指先のリズムだけが、

 淫らな熱気とは無縁の冷徹さを保っていた。

 

 部屋の隅では、岩のように筋肉を隆起させたアグニスが腕組みをして立っている。

 彼の脳内では数千回ものシミュレーションバトルが繰り返されており、

 目の前で行われている牝牡の営みなど認識すらされていない。

 ただ時折、あまりの興奮にサリアが上げる絶叫に呼応して、

 彼の太い眉筋がピクリと動く程度だった。

 

「ああっ♡ ああっ♡ 素晴らしいですわ……♡」

 

 レイヴェルはシオンに抱かれながら、

 ソファで激しく腰を振る二人の姿に見入っていた。

 かつてのお嬢様は完全に失われ、

 ただ快楽と支配の連鎖に溺れる一匹の雌がそこにいる。

 冥界の夜は更け、部屋の中には幾重にも重なる喘ぎ声と、

 粘着質な体液の匂いだけが充満していった。

 

 

 

 その粘着質な空気を切り裂くように、

 シオンの指がレイヴェルのドレスの襟元に掛かった。鮮烈な赤の布地は、

 彼の力によって容易く左右に引き裂かれる。

 ビリリッという乾いた音が室内に響き渡り、

 フェニックスの姫君の白磁のような肌が露わになった。

 

「ひゃあっ!?」

 

 レイヴェルは短く悲鳴を上げたが、それを咎める者は誰もいない。

 彼女の肢体は、深いスリットから覗く太腿の余韻を残しつつ、

 今やシオンの眼前で無遠慮に晒されている。

 レースの施された下着は既に濡れそぼり、彼女の昂ぶりを如実に物語っていた。

 シオンはその細い脇の下に手を差し入れ、女体を自分の方へと向け直した。

 

「見せてもらおうか。フェニックスの姫君が、どこまで耐えられるかをな」

 

 低く唸るような声と共に、シオンの熱気が彼女の秘部へと押し込まれた。

 抵抗する間もなく、太い楔が蕾をこじ開け、最奥へと到達する。

 

「あぐっ……♡ おおきぃ……ですわぁ……♡」

 レイヴェルの背中が弓なりに反り返った。

 

 処女喪失の痛みなどという生ぬるい感覚は、

 この瞬間において完全に無意味だった。

 彼女の秘裂はシオンの規格外の怒張を迎え入れるや否や、

 まるで最初からそう在るべして設計されていたかのように深くまで飲み込み、

 愛液を滴らせて収縮を繰り返す。物理的な抵抗など微塵もなく、

 ただ圧倒的な充足感が子宮の奥底を灼き尽くしていく。

 

「ああっ……♡ きたぁ……♡ わたくしのお腹の中に……

 シオン様の全てが……入ってきますぅっ♡」

 

 レイヴェルの口から漏れるのは、かつてのお嬢様の面影など欠片も残さない、

 ただ淫らな歓喜のみ。引き裂かれた赤きドレスの切れ端が、汗ばんだ肌に絡みつき、

 その白さを際立たせている。胸元から弾け飛んだ双乳は激しい衝撃に合わせて波打ち、

 熟れた果実のように揺れ蠢いた。ピンク色の乳首は硬く屹立し、

 シオンの視線を煽るように可愛らしく震えている。

 

「いい眺めだぜ、フェニックス。其処らの安っぽい雌とは大違いだ」

 

 シオンが腰を打ち付けると、肉と肉がぶつかる湿った音が部屋中に響き渡る。

 パンッ! パンッ! というリズミカルで暴力的な音は、

 レイヴェルの理性を削り取るドラムのビートとなった。

 彼女は縦ロールの金髪を振り乱し、白目を剥きかけながらシオンの首に細い腕を絡ませる。

 

「ひぃっ♡ ああっ♡ すごいのですわ……♡ わたくしの体が……溶けてしまいますわぁっ♡」

 

 フェニックス特有の「不死身」の特性が、

 今の彼女にとっては最大の呪いであり祝福となっていた。激しい交合によって摩耗し、

 破壊されそうになる肉体は、微弱な魔力を消費して即座に再生しようとする。

 しかし、その再生のプロセス自体が強烈な快楽を伴うのだ。

 壊されては満たされ、満たされては壊される。

 終わりのない快楽の無限ループが、彼女の脳髄をドロドロに溶かしていく。

 

「見ろよ。隣で俺の弟がどんな顔をしてるか」

 

 シオンに顎で示され、レイヴェルは潤んだ瞳を横へと向けた。

 そこには、ソファの上で兄レオンに激しく腰を振られ、

 完全に雌と化したサリアの痴態があった。亜麻色の髪を汗で張り付きさせ、

 巨大な双乳を波打たせながら、サリアは悦びに歪んだ顔で兄を求めている。

 その光景は、レイヴェルの中に眠っていた倒錯した劣情を容赦なく刺激した。

 

「ああっ♡ サリア様も……お兄様に……愛されて……♡

 わたくしも……わたくしもシオン様に……愛されてますぅっ♡」

 

 優雅なお嬢様口調で紡がれるのは、自らの隷属を肯定する淫語のみ。

 背中の敏感な翼芽がシオンの手によって愛撫されるたび、

 電流のような快感が脊髄を駆け上がり、彼女はビクビクと全身を痙攣させる。

 

「くっ……締まりがいいぞ……! さあ、逝け! フェニックス!」

 

 シオンの決定的な一突きが、最奥を突き破った。

 レイヴェルは喉を反らし、声にならない絶叫を上げながら絶頂の渕へと突き落とされた。

 豊満な肢体が弓なりに反り返り、痙攣する秘部から大量の愛液を噴き出す。

 フェニックスの炎のような熱気が二人を包み込み、

 彼女はただの快楽に従順なメスとして完全に燃え尽きた。

 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 激しい情事の余韻がまだ肌に残る中、

 レイヴェルは乱れた赤きドレスの切れ端を摘み上げた。

 引き裂かれた布地はもう役を為さない。彼女は震える指先で魔法陣を展開し、

 新しい衣装を身に纏う。それは先程よりもさらに扇情的で、

 フェニックスの姫君というよりは、高級な遊女を思わせる意匠だった。

 

 深紅のシルクが肌に張り付き、

 豊かに育った肢体の曲線を余すところなく露わにする。胸元は深く切り込まれ、

 白濁とした双乳の谷間が妖しく輝き、

 少し動くだけで乳肉がはみ出しそうなほど際どい設計となっていた。

 背中は大きく開き、翼を出す部位である敏感な箇所が無防備に晒されている。

 スリットは太腿の付け根近くまで切り込まれ、

 歩くたびに白く滑らかな肌がちらつき、男たちの劣情を煽る計算尽くしの一枚だ。

 

「……いきますわ」

 

 彼女は短く呟き、鏡の中の自分を見つめた。

 そこにはかつてのお嬢様の面影はなく、ただ欲望と野心に濡れた一匹の雌がいた。

 シオンに刻み込まれた快楽の痕跡が、子宮の奥で未だに熱く脈打っている。

 その疼きが、彼女をさらに淫らな方向へと突き動かしていた。

 

 パーティ会場に入った瞬間、視線が一斉に彼女に集中した。

 ざわめきが波紋のように広がる。

 上級悪魔たちの目は品定めをするようにねっとりと彼女の肢体を舐め回し、

 露わになった肌の白さと、

 扇情的なドレスから想像される夜の営みを貪欲に求めていた。

 

「おや、フェニックスのお姫様ではないか。

 随分と……食べ頃な姿でお出ましだね」

 

 太った中年の悪魔がねっとりとした視線を向けながら近づいてきた。

 その目は明らかに下世話な欲望を含んでいる。

 かつてなら侮蔑の眼差しを向けるところだが、

 今のレイヴェルは艶やかな微笑みを浮かべ、わざとらしく胸を突き出して見せた。

 

「ふふっ……お褒めに預かり光栄ですわ。わたくし、今日は特別に……

 高値で買っていただけるお方をお探ししておりますの」

 

 彼女の言葉に、周囲の男たちの喉が鳴った。

 フェニックス家の生き残りでありながら、

 自ら肉壺として売り込みに来たという倒錯した状況。

 それは悪魔たちの嗜虐心を極限まで掻き立てた。

 

「高値となれば、それなりの価値を見せてもらわねばな。

 その口でどれほど奉仕ができるのか……試してみたいものだ」

 

 

 

 男の手が、シルクのスリットから滑り込んできた。

 脂ぎった指先が、レイヴェルの白く滑らかな太腿の内側を這い上がる。

 その無遠慮な感触に、かつてのお嬢様なら即座に魔力を炸裂させていたはずだ。

 しかし今の彼女は、びくりと肩を震わせながらも、

 その手指を受け入れるようにわざとらしく腰をくねらせた。

 

「ああっ……♡ その指で……わたくしの価値を確かめてくださいまし♡」

 

 艶めかしい吐息を漏らしながら、

 レイヴェルは男の首に細い腕を絡めた。

 深紅のドレスから豊かに育った双乳がこぼれ落ちそうになりながら、

 男の堅い胸板に押し付けられる。

 アルコールとタバコ、そして古びた書類の匂いが混じった男の息遣いが、

 彼女の敏感な鼻先をくすぐった。

 

「ほほう……随分と素直なことだ。フェニックスの姫君とは噂に聞いていたが、

 まさかこんなに出来がいいとはな」

 

 男の指がさらに奥へと侵入を試みる。

 シルクの布地の下、すでに湿り気を帯び始めたショーツの縁に触れられ、

 レイヴェルは背筋を走る甘い痺れに陶酔した表情を浮かべる。

 その様子を見て、周囲に群がっていた他の親父どもも欲望を露わにし、

 一斉に彼女へと手を伸ばしてきた。

 

「俺にも触らせてくれ! フェニックスの『不死身』の肉壺はどうなってるのか!」

「その口はどんなに良い音を奏でるんだ? ほら、開けてみろ!」

 

 数多の手が、レイヴェルの肢体を貪るようにまさぐる。

 豊かな臀肉が鷲掴みにされ、

 背中の露出した敏感な翼芽のあたりをねっとりと撫で回される。

 背中を這われるたびに、

 彼女の体は快楽に抗えずビクビクと跳ねた。

 

「ひぁっ♡ そこは……だめぇ♡ 触られると……おかしくなってしまいますわぁ♡」

 

 言葉では拒絶しながらも、

 彼女の体は男たちの歓喜を煽るように反り返る。

 瞳は潤み、口元からは涎が垂れそうになるほど乱れている。

 シオンに与えられた使命──『高値で買ってくれる有力者へのアピール』。

 そのためには、ただ座って買われるのを待つだけでは不十分だ。

 自らが最上級の牝であることを、彼らのドス黒い欲望に刷り込まねばならない。

 

「皆様……♡ お待たせいたしましたわ……♡ わたくしレイヴェル・フェニックス、

 今宵は皆様のお慰み者としてここにおります♡」

 

 彼女は男たちの中央に立ち、

 扇情的なポーズで自らの肢体を披露した。

 深紅のドレスの胸元をさらに下げ、

 すでに硬く尖っていた乳首を男たちの前に晒す。

 パチパチとキャンバスを焼くフラッシュのように、

 男たちの貪欲な視線が彼女の肉体を焼き尽くしていく。

 

「さあ……どなたがわたくしを買ってくださるのですか? 

 フェニックスの血を引くこの体……存分に壊してお持ち帰りくださいませ♡」

 

 レイヴェルの挑発的な誘いに、

 親父どもの一斉に喉を鳴らす音が会場に響き渡った。

 

 

 

 男たちの欲望は、もはや止める術を持たなかった。

 彼らはまるで餓えた野獣のように、レイヴェルの白く艶めかしい肢体へと群がり、

 その感触を確かめるかのように無遠慮に手を伸ばしてくる。

 

「くっ……♡ ああっ♡ そんなに……触らないでくださいまし♡」

 

 口では拒絶しながらも、レイヴェルは自ら腰を突き出し、

 男たちのねっとりとした愛撫を貪欲に求めていた。

 太腿に食い込む太い指、豊かな臀肉を鷲掴みにする荒々しい手つき。

 その一つ一つが、シオンによって開発された彼女の淫らな肉体に火をつけていく。

 深紅のドレスは汗と愛液で湿り気を帯び、

 彼女の体温を如実に物語っていた。

 

「おおっ! なんだこの熱気は! フェニックスの女は本当に熱いな!」

「肌が弾むぞ! まるで生きているみたいだ!」

 

 男の一人が興奮のあまり、レイヴェルの背中の露出した翼芽に指を押し込んだ。

 ビクンッ! と彼女の身体が激しく跳ね上がる。

 そこはシオンに散々弄ばれ、性感帯へと作り変えられた最も敏感な部位。

 強烈な電流が背骨を駆け抜け、彼女の思考を白濁させた。

 

「ひぃっ♡ だめぇ♡ そこは……ビリビリして……おかしくなっちゃいますぅっ♡」

 

 レイヴェルは白目を剥きかけ、口から涎を垂らしながら甘い悲鳴を上げた。

 フェニックスの特性が、被虐的な快楽を増幅させる。

 痛みは瞬時に快楽へと変換され、彼女の子宮を痙攣させるスパイスとなったのだ。

 周囲の男たちはその痴態に目を見開き、

 さらに激しく彼女を責め立てようと殺到する。

 

「どうしたフェニックス! もっと声を上げろ!」

「その口で俺のモノをどう扱ってくれるのか、見せてもらおうか!」

 

 薄汚れた指がレイヴェルの唇をこじ開け、口中へと侵入してくる。

 唾液でぬめる口腔内を掻き回されながら、

 彼女は熱っぽい眼差しで男を見上げた。

 

「んっ……♡ んぐっ……♡ わたくしの口も……

 体も……全てを使って……お客様を悦ばせますわ♡」

 

 舌なめずりをするように男の指を舐め上げ、

 レイヴェルは挑発的に太ももを擦り合わせた。

 その時、群がる男たちを掻き分け、

 一人の巨大な影がレイヴェルの前に立ち塞がった。

 

「おいおい、若い奴らはやり方が汚いな」

 

 深く響く声と共に現れたのは、

 バアル本家の不動産関係を仕切るテクリ・バアルだった。

 浅黒い肌に脂ぎった腹、後退した髪。

 まさしく醜悪とも言えるその風貌だが、

 彼から漂うのは圧倒的な権力と腐りきった欲望の臭い。

 

「おお、テクリ様!」

「大王家のテクリ様がいらっしゃったぞ!」

 

 男たちが蜘蛛の子を散らすように道を開ける。

 テクリはニヤリと口角を上げ、

 ねっとりとした視線でレイヴェルを上から下まで舐め回した。

 

「まったく、シオンめ……気前が良いのかケチなのか」

 

 テクリの手が伸び、レイヴェルの顎を強引に持ち上げた。

 その指先からは強烈なサディスティックな波動が感じられる。

 レイヴェルは恐怖するどころか、

 その暴力的な支配欲に背筋がゾクゾクと震えるのを感じていた。

 これは「高値」で買ってくれる客だ。

 

「テクリ様……♡ わたくしをお買い求めいただけるのですか? 

 フェニックスの血族であるわたくし……

 きっと夜毎に飽きることなくお相手いたしますわ♡」

 

 彼女は瞳を潤ませ、媚びた声で囁いた。

 テクリは鼻を鳴らし、もう片方の手でレイヴェルの胸元を掴んだ。

 ドレス越しでも分かるほど硬く尖った乳首を指で弾く。

 

「あぐっ♡」

 

「俺はな、買い物をする時は必ず『試し』をする主義なんだ。

 品物が本当に価値があるかどうか、俺自身の体で確かめるまでは金は出さねえ」

 

 テクリはそう言うと、レイヴェルの耳元に唇を寄せ、

 卑猥な息を吹きかけながら低く宣言した。

 

「ここで俺をイカせてみろ。そうすりゃ、お前を他の誰にも渡さねえくらいの

『最高額』を叩き出してやるよ」

 

 周囲の男たちが固唾を飲んで見守る中、

 レイヴェルは恍惚とした笑みを浮かべた。

 それはお嬢様としてではなく、

 一匹の淫魔として生まれ変わった彼女の笑顔だった。

 

 

「かしこまりましたわ♡ では……存分に……味わってくださいませ♡」

 

 レイヴェルは恍惚とした笑みを浮かべたまま、

 ゆっくりと膝を折り、テクリの目の前へと跪いた。

 大理石の冷たい感触が膝頭に伝わるが、

 彼女の体内を駆け巡る熱波がそれを瞬時に中和していく。

 深紅のドレスの裾が床に広がり、

 まるで血溜まりの中に咲く艶花のような淫らな光景だった。

 

「ほほう……殊勝な姿じゃねえか」

 

 テクリは下卑た笑い声を上げ、

 ベルトのバックルに手をかけた。

 チャリッという金属音が静まり返った会場に響き渡り、

 それが合図であるかのように、彼の下半身が露わになった。

 

 ドス黒く隆起した肉塊が、

 猛威を振るう蛇のように目の前に現れる。

 強烈な雄の臭いが鼻腔を突き刺し、

 レイヴェルの脳髄を痺れさせた。

 

「うふっ……♡ 雄々しくて……立派ですわ♡」

 

 レイヴェルは両手でその巨大な杭を包み込み、

 頬ずりをするように顔を近づけた。

 テクリの肉棒から発せられる熱が、

 彼女の滑らかな頬を紅潮させていく。

 

「んっ……♡ んぐっ……♡」

 

 舌を伸ばし、先端から根本へとねっとりと舐め上げる。

 唾液が糸を引き、テクリの肉に絡みつく。

 フェニックス家特有の「火」の魔力が微かに宿ったその舌技は、

 ただの奉仕を越えて、男の精力を吸い取るかのような魔力を持っていた。

 

「おおっ……! 熱っ……! 何だこの舌は……!」

 

 テクリが驚きと快楽に声を上げる。

 レイヴェルは口角を上げ、さらに激しく肉を啜った。

 喉奥まで深く受け入れ、

 頬を大きく膨らませてピストン運動を繰り返す。

 ジュポッ、ジュポッという水音が、

 静寂の中で卑猥に反響する。

 

「んぐっ♡ ごほっ♡ おいしいですわ♡ テクリ様の精……全部いただきますわ♡」

 

 口から肉を離すと、大量の唾液と先走り液が混ざった粘液が滴り落ちた。

 レイヴェルは上目遣いにテクリを見つめながら、

 わざとらしく舌なめずりをして見せる。

 その視線は「もっと下さい」と懇願するメスのそれだった。

 

「やるじゃねえか……! なら、こっちも本気を出してやるよ!」

 

 テクリは突然、レイヴェルの頭を掴み、

 強引に引き寄せた。

 そのまま彼女を近くのテーブルへと押し倒す。

 グラスや瓶が崩れ落ち、シャンパンの飛沫が舞うが、

 誰も気に留めない。

 

「あぐっ♡ はいっ♡ 乱暴に……扱ってくださいまし♡」

 

 ドレスが捲り上げられ、

 剥き出しになった下半身が会場の照明に照らし出される。

 すでに蜜を滴らせて震えている秘所が、

 テクリの侵略を待ち構えていた。

 

「見ろよ、この濡れ具合は! フェニックスの姫君は、

 俺のような荒くれ者がお似合いってことか!」

 

 テクリは前戯もそこそこに、

 凶器のような肉塊をレイヴェルの秘裂に押し当てた。

 容赦なく腰を前に突き出す。

 

「あああああっ♡♡♡」

 

 レイヴェルの悲鳴が絶頂の歓喜へと変わる。

 肉壁が強引に押し広げられ、

 最奥まで貫かれた衝撃が全身を駆け抜けた。

 苦痛は一瞬であり、

 すぐに背徳的な快感へと塗り替えられる。

 不死身の肉体は破壊と再生を繰り返しながら、

 そのたびに快楽の歯車を加速させていった。

 

「すごいですわ♡ お腹の中が……ひっくり返るくらい……

 熱いですわぁ♡♡」

 

 テクリは荒い息遣いでピストンを開始した。

 メタボ腹がレイヴェルの平坦な腹に押し付けられ、

 汗と脂が混ざり合う。

 その醜悪なコントラストが、逆にレイヴェルの被虐心を煽った。

 

「どうだ! 俺の肉棒は! お前のような高飛車な姫君には

 ちょうどいい鞭だろうが!」

 

「はいっ♡ はいぃっ♡♡ 素晴らしいですわ♡

 わたくしの傲慢な体を……打ち砕いてください♡

 フェニックスの尻穴も……全部お貸ししますわぁ♡」

 

 レイヴェルは自ら腰を振り、

 テクリの動きに合わせて悦びの声を上げ続けた。

 周囲の男たちは呆然としながらも、

 その光景に興奮し、それぞれが自らの股間をまさぐり始めていた。

 

 テクリの手がレイヴェルの背中に回り、

 翼芽のある敏感な部位を強く抓み上げた。

 

「ひぎぃっ♡♡♡」

 

 背中を走る稲妻のような刺激に、

 レイヴェルは白目を剥いてビクンビクンと痙攣した。

 膣壁がギュッと収縮し、

 テクリの肉棒を締め上げる。

 

「おおっ! 締まりが凄え! くそっ、イキそうだ!」

 

「出してください♡ わたくしの中に♡ いっぱい注いでくださいまし♡♡」

 

 二人の体が激しく打ち付け合い、

 肉と肉がぶつかる音が会場を揺るがす。

 

「うおおおおっ! 食らえ!」

 

「あああああっ♡♡♡ 注がれますわぁ♡♡ お腹が……パンパンに……♡♡」

 

 テクリが咆哮と共に放った大量の精液が、

 レイヴェルの子宮を直接叩いた。

 熱塊が腹の中を満たしていく感覚に、

 彼女は恍惚とした表情で天を仰いだ。

 

 果てた後も、テクリは余韻に浸るように腰を動かし続け、

 レイヴェルもまたその支配を受け入れていた。

 彼女の眸には、「商談成立」の文字が妖しく輝いていた。

 

 

 

 テクリの精を受け止めた子宮が、未収縮のままヒクヒクと脈打っている。

 腹の底に溜まった濁った熱が、フェニックスの血脈を逆流し、

 全身を痺れさせる麻薬のように作用していた。

 レイヴェルは乱れた縦ロールの髪を振り乱し、

 テクリの胸板に崩れ落ちるように身を預けた。

 

「あふっ……♡ まだ……注がれていますわ♡ お腹の中が……ドロドロに……♡」

 

 彼女は自らの下腹部に手を添え、

 テクリの放った白濁が子宮口から逆流しないよう押し殺す仕草を見せる。

 その姿は、かつての高慢なフェニックスの姫君とは思えないほど淫靡で、

 完璧に「雌」としての本能に堕ちていた。

 

「ったく、恐れ入ったよ。これだけ注いでもまだ足りねえのか?」

 

 テクリはサディスティックな笑みを浮かべ、

 レイヴェルの汗ばんだ頬を平手で軽く叩いた。

 乾いた音が響くたびに、彼女の背筋に甘い震えが走る。

 かつてなら侮辱と捉えたであろう行為が、

 今は所有されている証として脳髄を焦がした。

 

「はいぃ♡……わたくしは……欲張りですから♡ テクリ様の雄汁で……

 もっと……満たしてほしいですわぁ♡」

 

 レイヴェルは陶酔した表情で舌を出し、

 テクリの手の甲に残る自身の愛液を舐め取った。

 塩辛い味と男の体臭が鼻腔を満たし、

 彼女の理性を更に溶かしていく。

 

「おい、見ろよ! フェニックスのお姫様が俺に媚びてやがるぜ!」

 

 テクリは周囲の男たちに向かって大声で叫んだ。

 その声は勝利宣言であり、他者への牽制だった。

 男たちは羨望と嫉妬に歪んだ顔で、

 テクリに抱かれるレイヴェルを見つめている。

 その視線の一つ一つが、彼女の肌に突き刺さり、

 被虐的な興奮を煽り立てた。

 

「さて、俺はこの女を買い取ることにした。

 文句ある奴は俺に楯突く覚悟があるやつだけだせ!」

 

 テクリはレイヴェルの髪を掴み、 無理やり顔を上向かせた。

 首筋が露わになり、そこに残るキスの痕跡が会場の光を受けて妖しく光る。

 

「あぐっ……♡ テクリ様♡ わたくしは……テクリ様のものですわ♡

 これからは……テクリ様の肉便器として……毎晩お仕えいたしますわ♡」

 

 レイヴェルは涙目になりながらも、

 満面の笑みでその屈辱的な言葉を口にした。

 言葉にするたびに、胸の奥底で何かが砕け散り、

 それと同時に背徳的な快感が洪水のように押し寄せてくる。

 プライドを捨て去る瞬間こそが、

 今の彼女にとって至高の快楽となっていた。

 

「いい返事だ。だがな、俺の商品は俺自身で管理する。

 お前には俺の印をつけておく必要があるな」

 

 テクリはポケットから何かを取り出した。

 それはバアル家の紋章が刻まれた、

 黄金の首輪であった。

 主人と奴隷の関係を明示するための、

 物理的かつ絶対的な支配の象徴。

 

「まぁ♡ 素敵な首輪ですこと♡」

 

 レイヴェルは恍惚とした表情で目を細めた。

 かつてなら身につけることすら許されなかった屈辱的な拘束具が、

 今では勲章のように輝いて見える。

 彼女は自ら首を差し出し、 テクロの手元を待った。

 

 カチャリ。

 

 冷たい金属の感触が首筋に走り、

 確かな重量感が彼女の自由を奪っていく。

 リングが嵌め込まれた瞬間、

 レイヴェルは圧倒的な屈服感に身震いし、

 その場で絶頂へと達した。

 

「ああっ♡♡♡ つきましたわ♡ わたくしに……印が♡

 これでもう……テクリ様から逃げられませんわ♡♡」

 

 彼女は自身の首元に手をやり、

 黄金の首輪を愛おしそうに撫で回した。

 その瞳には最早、悲哀のかけらもなく、

 ただ支配される喜びと、シオンへの任務遂行への執念が燃え盛っていた。

 

「見事なもんだぜ。さて、行くぞ。俺の部屋で存分に可愛がってやる」

 

 テクリは首輪に繋がれた鎖を引き、

 歩き出した。

 レイヴェルは四つん這いになり、

 ドレスを引きずりながら、 犬のように彼の後を追う。

 その臀部は高く掲げられ、

 先ほどの情事で濡れそぼった秘所を周囲にさらけ出していた。

 

「はいっ♡ テクリ様っ♡ わたくしを……めちゃくちゃにしてくださいまし♡♡」

 

 高慢な姫君は堕落し、 淫らな雌犬となって闇の中へと消えていく。

 その背中には翼芽が疼き、 新たな主への完全な服従を告げていた。

 

 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 部屋の空気は濃密な男の体臭と酒の匂いで淀んでいた。

 テクリに鎖で引きずり込まれたその私室は、

 彼の欲望を詰め込んだ洞穴のような空間だった。

 レイヴェルは壁に押し付けられ、

 冷たい漆喰の感触を両手で感じながら、

 背後から迫る熱気に身を委ねていた。

 

「さあて、改めてたっぷりと値踏みといくか」

 

 テクリの低い声が耳元で響き、

 同時に凶悪な肉塊が秘裂をこじ開けて侵入してきた。

 

「あぐっ♡ ふぅっ♡♡」

 

 深く深く穿たれた衝撃に、レイヴェルは背筋を反らせた。

 壁に手をつき、必死に立っているのがやっとである。

 後ろから容赦なく打ち付けられる腰の動きに、

 彼女の小柄な体は前へ前へと揺さぶられる。

 

「どうだ! 俺の杭は! お前の 狭い穴にはちょうどいいだろ!」

 

「はひっ♡ はいぃっ♡♡ おおきいですわぁ♡

 わたくしのお腹……壊れちゃいますぅっ♡♡」

 

 テクリは背後からレイヴェルを犯しながら、

 前方へ回した両手で彼女の豊かな双乳を下から掬い上げるように揉みしだいた。

 深紅のドレスはすでに肌同然の役割しか果たしておらず、

 むき出しになった白い乳房が男の手の中で形を変えていく。

 

「おおっ! すげえ弾力だ! フェニックスの乳は最高だな!」

 

 ドス黒い指が、熟れた果実のような乳房を愛撫する。

 そしてその指先が、硬く充血した乳首を見つけ出し、的確に捉えた。

 

「いやぁっ♡ そこは♡ 乳首は♡ 弱いですわぁ♡♡」

 

 テクリはニヤリと笑い、抓み上げた乳首を指の腹で

 強く押し潰すように転がした後、思い切り弾いた。

 

 ぴんっ! 

 

「あひっ♡♡♡」

 

 電流が走ったような鋭い快感が、

 胸の頂から子宮へと一直線に駆け抜けた。

 レイヴェルの膝が崩れそうになり、彼女は慌てて壁に爪を立てて耐えた。

 お嬢様としての最後の矜持が、

 快楽に屈服しないよう必死にブレーキをかけようとする。

 

 しかし、テクリの攻めは容赦がない。

 再び乳首を摘み、今度は左右に引っ張りながら、

 リズミカルに弾き続けた。

 

 ぴんっ! ぴんっ! ぴんっ! 

 

「あっ♡ あぐっ♡ だめぇ♡ そんなことされたら♡

 おかしくなっちゃいますぅ♡♡」

 

 弾かれるたびに背骨が痺れ、

 膣壁がギュウギュウとテクリの肉棒を締め上げる。

 苦悶とも悦びともつかない声が、レイヴェルの唇から漏れ続けた。

 彼女は何とか快感の波に飲み込まれないよう耐えようとするが、

 その顔はすでにメスの貌へと変貌していた。

 瞳は潤み、口元はだらしなく開き、舌先が覗いている。

 

「何がだめだ! 体は正直だな! 俺の手に吸い付いてきやがって!」

 

 テクリはさらに激しく腰を打ち付けながら、

 乳房を鷲掴みにして揺さぶった。

 肉と肉がぶつかる音と、粘液の混じる水音が部屋中に響き渡る。

 

「ああっ♡♡ テクリ様ぁ♡♡ もっと♡ もっと弄んでくださいまし♡

 わたくしのおっぱい……わたくしの乳首……壊れるくらいして♡♡」

 

 理性の堤防がついに決壊した。

 レイヴェルは自ら腰を振り返し、

 テクリの肉棒を更深く咥え込もうと淫らに蠢いた。

 首輪の鎖がチャラチャラと揺れ、

 彼女の堕ちた現状を嘲笑うかのように鳴り響く。

 

「ほら見ろ! 高慢なフェニックスのお姫様が、

 俺のチンポに媚びて腰を振ってやがるぜ!」

 

 テクリは興奮の極致に達し、

 レイヴェルの耳を甘噛みしながら、最後の猛攻を加えた。

 

「いくぞ! 雄の汁を注ぎ込んでやる!」

 

「はいっ♡♡ くださいまし♡♡ ああっ♡♡ イキます♡ イキますわぁ♡♡♡」

 

 

 

 ドクッドクッと脈打つ放精の感覚に、レイヴェルは白濁した世界で果てた。

 壁を削り取るほど強く爪を立てながら、

 彼女はただのメスとして絶頂の余韻に浸っていた。

 

 子宮の最奥に注がれるテクリの精液は、まるで熔岩のように熱く、そして重かった。

 一回、また一回と波打つたびに、彼女の腹の底が熱く膨らんでいく感覚に眩暈がした。

 フェニックスの不滅の肉体は、本来ならばいかなる外敵をも拒絶できるはずなのに、

 今はこの汚濁した雄の体液を受け入れるために

 存在しているかのように、貪欲に収縮を繰り返している。

 

「あふっ……♡ あつい……♡ お腹の中が……熱いですわぁ……♡」

 

 レイヴェルの瞳からは涙がとめどなく溢れ、

 頬を伝って顎から滴り落ちる。

 それは悲しみの涙ではなく、あまりの快楽に耐えきれない喜悦の結晶だった。

 思考回路は焼き切れ、頭の中は真っ白な欲望だけで埋め尽くされている。

 

(あぁ……わたくしは……こんなにも満たされるために……生れてきたのですわ……)

 

 背後で荒い息を吐くテクリの体重が、

 逃げ场のないほど優しく背中に押し付けられる。

 その重みが、彼女を現実に繋ぎ止める唯一の鎖だった。

 首輪の冷たい感触と、子宮を満たす熱。

 その温度差が生み出す背徳的な痺れが、

 レイヴェルの背骨を再び駆け上がっていく。

 

 フェニックス家特有の「再生」能力は、

 本来ならば傷を癒やすためのものだが、

 性的な快楽に溺れた今の彼女にとっては、

 被虐的な刺激さえも蕩けるような甘露へと変換する呪わしい機能となっていた。

 テクリに抓られ、弾かれ、赤く腫れ上がった乳首も、

 壁に押し付けられて擦り切れた肌も、

 そして子宮を蹂躙された痛みさえも、

 全てが脳内でドーパミンの奔流となって弾け飛んでいるのだ。

 

「くっ……♡ まだ……ビクビクしてますわ……♡ テクリ様のが……

 わたくしの中で……お馬鹿になって……注いでますわぁ……♡」

 

 レイヴェルは壁に爪を立てたまま、

 自ら腰をくねらせて残りの精液を搾り取ろうとする。

 その動き一つ一つが、彼女がもはや帰る場所のない

「テクリ専用の肉便器」として完全に堕ちたことを証明していた。

 蠱惑的なまでに熟れた果実のように、彼女は男の精気を啜り尽くす。

 

(もっと……もっと犯して……わたくしの全てを……

 テクリ様のもので塗り潰してくださいまし……)

 

 彼女の脳裏に浮かぶのはシオンへの忠誠などではない。

 ただ目前の男に支配され、所有されるという倒錯した至福のみだった。

 首輪から伸びる鎖がチャラリと鳴るたびに、

 彼女の雌としての本能が歓喜に打ち震える。

 

「ああっ……♡ 愛されてますわ……♡ わたくしは……

 テクリ様に愛されてるんですわぁ……♡」

 

 独り言のような甘い嬌声が、

 まだ脈打っている肉の隙間から漏れ出し、淫らな夜気に溶けていった。

 

 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 絶頂の余韻に浸る間もなく、レイヴェルは再び跪いていた。

 壁から剥がされた体は汗と体液でぬめり、

 深紅のドレスは乱れに乱れて肌に張り付いている。

 彼女の目の前には、先ほど彼女を蹂躙したばかりの凶器が、

 まだその猛威を残して鎮座していた。

 

「さあ、口でお掃除だ。俺の雄臭い匂い、たっぷり味わわせてやる」

 

 テクリの下卑た命令に、レイヴェルは小さく震えた。

 それは恐怖ではない。新たな命令を与えられた喜び、

 そしてこの男に奉仕する悦びからくる身震いだった。

 

 頬を薔薇色に染め、潤んだ瞳で肉塊を見上げる。

 男特有の濃厚な匂いが鼻腔をくすぐり、脳髄を痺れさせた。

 

「はい……♡ テクリ様……♡ わたくしが……きれいにいたしますわ……♡」

 

 恐る恐る、といった風情で赤い唇を開く。

 その唇は接吻のためではなく、男の性器を迎え入れるために

 用意されたかのように艶めかしく湿っていた。

 ゆっくりと顔を近づけ、先端に口づけをする。

 

 はむっ……♡

 

 肉棒の先を軽く咥えた瞬間、口内に広がる塩辛い味と熱に、

 レイヴェルは陶酔したような吐息を漏らした。

 まるで聖餐を受ける信徒のように敬虔に、

 しかしその実態は淫らな牝の貌そのものである。

 

「んっ……♡ んぐっ……♡」

 

 少しずつ顔を前に進めていく。

 口角を限界まで広げ、硬く熱い異物を受け入れていく感覚に、

 彼女の背筋はゾクゾクと快感が走った。

 舌を蠕動させ、裏筋をなぞるように刺激しながら、

 喉奥へと沈めていく。

 

(あぁ……太いですわ……♡ 口の中が……いっぱいですわぁ……♡)

 

 フェニックスの姫君たる彼女が、

 バアル家の粗野な放蕩者の性器を頬張っているという背徳的な構図。

 それが彼女の被虐心を強烈に刺激した。

 高貴な血筋など、男の欲望の前では無力だ。

 むしろその高貴さゆえに、泥濘に染められる快感が増幅されるのだ。

 

「んちゅっ……♡ れろっ……♡ じゅるっ……♡」

 

 ねっとりと舌を絡め、唾液をたっぷりと塗し込んでいく。

 口内で肉棒を扱くたびに、

 レイヴェルの喉からは卑猥な水音が溢れ出した。

 彼女は自らの手でテクリの股間を支え、夢中で奉仕に没頭する。

 

(もっと……もっと味わわせてくださいまし……♡

 わたくしの口は……テクリ様のもので満たされるためにありますわ♡)

 

 上目遣いにテクリを見つめながら、

 レイヴェルは頬を窄めて吸い付いた。

 その瞳には、理性的な光は消え失せ、

 ただ雄に仕えることへの恍惚のみが燃え盛っていた。

 

 

 ぬらぁ……と唾液に浸された剛直が、レイヴェルの狭い口腔内で律動する。

 最初は彼女自身のペースで行われていた奉仕は、

 いつの間にか男の独占する快感の領域へと塗り替えられていた。

 まるで圧迫される刺激を悦んでいるかのように、

 勢いをつけて前後する男の肉棒は、

 容赦なく彼女の口内という聖域を侵略し、蹂躙していく。

 

「んぐっ! ぐっ……♡ んむっ……♡」

 

 女の頭を押さえつけ、反動をつけて口腔内を犯す男。

 その指はレイヴェルの縦ロールの髪に食い込み、

 彼女が逃げ場を失うように固定していた。

 喉の奥へと突き入れられるたびに、

 胃液が逆流しそうなほどの圧迫感が襲いかかる。

 呼吸ができず、顔面が紅潮し、

 目尻からは生理的な涙がポロポロとこぼれ落ちる。

 

 それほどひどい扱いを受けても、レイヴェルのくぐもった声には甘いものが含まれていた。

 苦痛のはずの嘔吐感が、脳内で快楽の信号へと変換され、

 背骨をゾクゾクと這い上がる痺れとなって彼女を支配する。

 フェニックスの不死身の肉体は、

 このような暴力的な行為さえも「生」として受け入れ、

 その生命力を維持するために快楽という麻薬を分泌し続けるのだ。

 

(あぁ……♡ 息が……できないですわ……♡ でも……♡

 この剛直が……わたくしの喉を……犯していますわぁ……♡)

 

 彼女は己の口の中で暴れながら出入りする、たくましい男性シンボルを見つめる。

 視界は涙で歪み、何もかもが白濁しているが、

 目の前にある肉の楔だけは鮮明に捉えていた。

 それは彼女の高慢なプライドを粉砕し、

 ただの雌として屈服させる絶対的な王笏だった。

 

 情欲に濡れる瞳は、陶酔に満ちていた。

 かつて詩を朗誦し、优雅な会話を紡いだ唇は今、

 男の欲望を処理するための肉穴として機能している。

 その事実が、レイヴェルの被虐心を極限まで煽り立てた。

 言葉を失い、喘ぎと嚥下の音だけが響く口唇こそが、

 今の彼女にとってふさわしい姿なのだと脳裏に刻み込む。

 

「んちゅっ♡ ぐちゅっ♡ じゅぶっ♡」

 

 口の端から溢れ出した唾液と先走り液が混ざり合い、

 顎から首筋へと卑猥な筋を作って滴り落ちる。

 首輪の黄金がその粘液で汚れていく様は、

 彼女の堕天を視覚的に証明するかのような淫靡さだった。

 

(もっと……♡ もっと奥まで……♡ わたくしの喉を……壊してくださいまし♡)

 テクリが腰を打ち付けるたびに、

 レイヴェルは喉を開き、精巧な人形のように受け入れた。

 酸素不足で意識が遠のきそうになる中でさえ、

 彼女は舌を懸命に動かし、男の亀頭を愛おしむように舐め上げる。

 苦痛と快楽が混然一体となったその姿は、

 まさしく欲望の泥沼に耽溺する淫婦のそれだった。

 

 上目遣いでテクリを見つめるレイヴェルの頬は、

 熟れた果実のように上気し、熱を帯びていた。

 口いっぱいに頬張った肉棒の味と臭いが、

 鼻腔から脳髄へと直接叩きつけられる。

 それは彼女がこれまで嗅いだことのない、

 劣情と欲望が煮詰まったような雄の気配であり、

 フェニックスの姫君たる彼女の矜持を芯から溶かしていく猛毒だった。

 

(あぁ……♡ この野蛮な匂い……♡ わたくしの中に……染み渡ってきますわぁ……♡)

 

 喉奥への蹂躙を受け止めながらも、

 レイヴェルは空いている両手を無駄にさせることはなかった。

 彼女はこれがただの凌辱ではないことを証明するように、

 いや、自らがこの男に屈服し、所有されることを悦んでいることを示すために、

 更なるサービスを施す。 白魚のような細い指が、テクリの股間のさらに奥、

 重力に引かれて垂れ下がる二つの肉の塊へと伸びた。

 

「んちゅっ……♡ れろっ……♡」

 

 口内で剛直を扱き上げながら、指先でその皺の寄った陰嚢に触れる。

 まるで壊れ物を扱うかのように、

 しかしその内側に蓄えられた莫大な精気を確かめるかのように、

 やわやわと揉みしだいていく。

 適度な刺激を与えながら掌で包み込み、指の腹で優しく押し潰すような愛撫。

 そこにはかつての高慢なお嬢様の影はなく、

 ただ雄の快楽を奉仕することに特化した娼婦のような巧みさがあった。

 

(ここに……♡ テクリ様の濃厚な精が……詰まっているのですわね……♡

 わたくしのお腹を……子宮を……パンパンに膨らませるための……♡)

 

 その事実を想像しただけで、レイヴェルの秘所は再び熱を帯びて疼いた。

 高貴な血筋を持つ姫君が、

 卑しい放蕩者の種袋を丁重にあやしているという倒錯した構図。

 それが彼女の被虐心を这些以上ないほど刺激した。

 貴族社会におけるタブーを踏みにじり、

 泥濘に染まることへの背徳的な快感が、背骨を震わせて駆け抜けていく。

 

「んぐっ♡ ぐちゅっ♡ おっきい……♡ 重たいですわ♡」

 

 口から肉を離し、ハァハァと乱れた息をつきながら、

 レイヴェルはうっとりと陰嚢を見つめた。 そして再び舌を伸ばし、

 今度は根元から裏筋をなぞり上げながら、玉を掌で転がすように刺激する。

 テクリの腰がビクンと跳ねるのが見て取れ、彼女は勝利の微笑みを浮かべた。

 

(どうですか……♡ わたくしの奉仕……♡ この通り……

 貴方様の全てを……愛しておりますわ♡)

 

 首輪に繋がれたまま、ドレスの裾を泥にまみれさせて跪く姫君。

 その姿は誰が見ようと、ただの欲望の奴隷でしかなかった。

 しかしレイヴェルはそれを恥じるどころか、誇りさえ感じていた。

 シオンの圧倒的な支配がもたらしたこの新しい世界秩序において、

 彼女は自らが「高級な肉壺」として生き残る道を見出したのだから。

 

「んちゅっ♡ れろぉっ♡♡ ふふっ♡ たくさん……出してくださいましね♡」

 

 彼女は再び凶悪な剛直を喉の奥まで咥え込みながら、

 献身的に陰嚢を揉みしだき続けた。

 その指先には、確かな執着と所有欲が込められていた。

 ◆◆◆

 

「んっ……♡ ぁぅ……♡ シオン様……♡ あぁっ……♡」

 

 華奢な肢体をシオンの広い胸板に預け、ギャスパーは甘い嬌声を漏らし続けていた。

 背面座位で深く結合した状態のまま、彼女の体はシオンの巨根に貫かれ、

 内部を掻き回されるたびにビクビクと跳ね上がる。

 重力に抗えず揺れる豊満な双乳は、シオンの大きな掌によって無造作に捏ね回され、

 先端の紅蓮が充血して屹立していた。女体化させられた華奢な骨格には余りある剛直が、

 子宮の最奥まで容赦なく突き上げるたび、ギャスパーの金髪が乱れ、

 涙に濡れた赤眼が快感に白み始めていく。

 

 シオンは背後からギャスパーの華奢な肢体を包み込むように、

 圧倒的な余裕をもってその腕を回していた。まるで愛玩動物を愛でるかのような無造作さで、

 しかしどこにも逃げ場を与えない万全の拘束をもって、

 豊かに実ったロリ巨乳を下から掬い上げるように弄ぶ。

 指先が弾力のある乳肉を沈め込むたびに、

 白魚のような透き通るような肌がシオンの浅黒い腕に食い込み、

 その強烈な対比が視覚的なエロティシズムだけでなく、

 支配される側の無力さを際立たせていた。

 

「はむっ……♡ んちゅっ……♡ れろぉっ……♡」

 

 唇を貪られ、口腔内を蹂躙されたギャスパーからは、

 甘く粘ついた水音が漏れ続けている。酸素を根こそぎ奪われ、

 快感と窒息の狭間で意識が飛びかけた彼女の赤い瞳はトロンと蕩けきり、

 焦点を結ぶことさえ放棄していた。背中に感じる男の猛々しい熱と

 胸元を這い回る指の動きに翻弄され、もはや自力で立つことなど

 可能なほど腰は砕け落ちている。

 シオンにとって彼女は只のお気に入りのおもちゃであり、

 その柔肌と粘膜を通じて快楽を貪ることだけが目的だった。

 故に今この瞬間、彼の頭の中にレイヴェル・フェニックスの存在など

 一片ほども残ってはいなかった。あの高慢な姫君がテクリの下で

 どのような扱いを受けていようと知ったことではないのだ。

 

 

 その光景を冷ややかな眼差しで見つめるメイドが一人。

「冥界最高の技術者」の異名を持つミカ・バルバトスだった。

 彼女は手に持った電子端末の画面に映るスケジュールと経費明細を無表情に見つめながら、

 眉間に深い皺を寄せ、溜息交じりに口を開いた。

 

「……流石に飽きるのが早すぎないですか? 若様」

 

 ミカの声には明確な苛立ちが含まれていた。それは単なる愚痴ではない。

 緻密な計算と計画によって構築されたシナリオが、

 主人の気まぐれという最も理不尽な変数によって一瞬で崩れ去ったことに対する、

 政務担当官としての怒りにも似た感情だった。

 

 レイヴェル・フェニックス。

 今回のパーティーはフェニックス家を配下においたと喧伝するための出来レース。

 あれほど手間暇かけて品定めし、煽情的なドレスまで着せて売り込みに出したというのに。

 

 

 深紅のシルクに黒いレースをあしらったそのドレスは、

 ミカが自らデザインし、フェニックス家の魔術的特性まで考慮して縫製させた自信作だ。

 彼女の白磁のような肌と炎の髪を引き立てるための色彩計算、

 豊満な胸元と腰のくびれを強調するためのカッティング、

 さらにその下に着せた魔術的な補正下着に至るまで、

 全てはシオンの嗜好を分析し尽くした上での「商品価値」を最大化するための措置だった。

 

 その甲斐あって、レイヴェルは会場に入った瞬間から周囲の視線を釘付けにしていた。

 彼女自身のプライドと虚栄心を巧みに利用し、

 まんまと「高級肉壺」としての舞台に立たせたのだ。

 

 それなのに。

 

 シオンは彼女をテクリに押し付けた途端、興味を失ってこのザマである。

 

 

 

「んぁっ……♡ あふっ……♡ シオン様……♡ そこ……弱いですぅ……♡」

 

 シオンの腕の中で、ギャスパーが甘く掠えた嬌声を漏らす。

 背中から抱き込まれた華奢な身体は、シオンの広い胸板に完全に預けられ、

 自重をもって巨根を受け入れている。

 首筋に顔を埋めたシオンが、吸い付くように肌を愛撫するたび、

 ギャスパーは小動物のようにビクビクと震え、

 快楽に白んだ瞳で虚空を見つめ続けていた。

 その無防備な反応を楽しむように、シオンは鼻先で金髪を梳きながら、

 ふうっと熱いため息を白磁の肌に吹きかける。

 甘い体臭と粘膜の熱が交じり合う密室で、

 シオンの指先がギャスパーの豊かな胸の膨らみを無造作に捏ね回すたび、

 くぐもった水音と共に愛らしい喘ぎが跳ね返ってくる。

 

「あァ? 別にいいだろ。あいつも楽しんでたしよ」

 

 シオンは口元に薄い笑みを浮かべたまま、気怠げに答えた。

 視線はミカに向いているようでいて、その実、

 腕の中の温かな肉の感触に意識の大半を委ねているのが明白だった。

 彼にとってレイヴェル・フェニックスなど、

 退屈しのぎのために手元に置いた駒の一つに過ぎない。

 十分に遊んだなら、興味の赴くままに別の玩具に乗り換えるのは当然の理だ。

 あの高慢な姫君がテクリの肉棒を咥え込み、

 悦びの喘ぎを上げていた事実など、彼にとっては些末な結末でしかなかった。

 女が男を悦ばせて何が悪いのか。それが彼の歪んだ美学である。

 

「問題はそこじゃありません。拾ったら即リリースでは外聞が悪過ぎます。

 我がバアル家の品位に関わります」

 

 ミカは眼鏡のブリッジを中指で押し上げ、冷徹な光を湛えた瞳で主を射抜いた。

 声のトーンは淡々としているが、その奥には明確な苛立ちと呆れが滲んでいる。

 レイヴェルという高名な姫君を引き取り、

 瞬く間に叔父であるテクリの性欲処理用の器として放り出した事実。

 それが悪魔社会においてどのような噂を生むか、

 シオンは考えもしないのだろうか。

 いや、考えていて尚、その結果すら楽しんでいる節がある。

 その無責任さこそが、ミカの神経を逆撫でする。

 

 何より、シオンの気まぐれによって生じる政治的空白やゴタゴタを、

 最終的に処理しなければならないのは彼女なのだ。

 フェニックス家への補償交渉、世間への体裁の繕い方、

 テクリとの間で生じるであろう利権の調整。

 その一つ一つが、シオンの手を煩わせるまでもない雑務として、

 ミカのデスクに山積みになっていくことを考えると、

 頭痛薬のストックが心許ないというものである。

 

「テクリオジサマだってバアルなんだし、別によくない?」

 

 シオンは全く悪びれる様子もなく、肩をすくめてみせた。

 彼にとって名門フェニックスの姫君だろうが、

 冥界の政治的バランスだろうが、知ったことではない。

 重要なのは自分が愉しいかどうかだけであり、

 レイヴェルが血縁である叔父の性欲処理用の肉壺として機能しているなら、

 それはバアル家内部のリソース配分として効率的ですらある。

 その身勝手極まりない暴論を、彼はまるで自明の理であるかのように口にした。

 そして、そのふざけた理屈を裏付けるかのように、

 腕の中の愛玩動物へのいたずらを再開する。

 

 シオンの指先が、ギャスパーの豊かに膨らんだ胸の頂にできた

 紅色の果実を容赦なく摘み上げた。

 親指と人差し指で形成された肉の檻が、

 充血して硬度を増した乳首を強烈に締め上げる。

 

「ひぁっ♡♡」

 

 ギャスパーは背筋を弓なりに反らせ、悲鳴にも似た甘い嬌声を張り上げた。

 背面座位で深く貫かれたまま強い刺激を受けたため、

 体内に埋まった剛直が子宮口を直接叩く感覚に襲われ、

 全身を電流が駆け抜けたようにビクビクと痙攣する。

 シオンの広い胸板に背中を預けた華奢な肢体は逃げ場を失い、

 ただ快楽の波に翻弄されるままに白濁した意識を漂わせていた。

 その涙で潤んだ赤い瞳は焦点を結ばず、

 口の端からは言葉にならない喘ぎと共に透明な糸が引き下がっていく。

 シオンはそんな彼女の無防備な反応を楽しんでいるかのように、

 摘み上げた乳首を指の腹でグリグリと捏ね回し、

 さらにその弾力を確かめるように掌全体で豊かな乳房を鷲掴みにした。

 

「……夫を庇う立場としては心苦しいんだけど☆ミカっち、正論じゃない? 

 少し聞く耳を持ってあげても良いんじゃない、ダーリン?」

 

 控えていたセラフォルーが、おずおずと口を挟んだ。

 シオンの逞しい腕──ギャスパーの小さく柔らかい肉体を抱き込んだまま

 微動だにしない腕にそっと指を滑らせると、

 恐る恐る上目遣いに夫へと訴えかける視線を送った。

 かつては華麗なる魔法少女のコスチュームに身を包んでいたはずの彼女だったが、

 今やその装束は見る影もなく乱れ、剥き出しの雪白の肌と暴力的なまでに

 豊満な曲線に沿ってシオンの匂いが残る体液が乾きかけた跡が無数に散っている。

 それでも尚正妻として振舞おうとするその姿は、

 健気と言えば聞こえは良かったが──まさに今、

 無駄な嘴を入れる場違いさは惨憺たるの一言に尽きた。

 

 だがそんな哀れな姿すら、眼前に鎮座する冷静な碧眼の前には塵芥に等しい。

 ミカは氷刃のごとき怜悧な双眸を剣呑に細め、

 眼鏡越しに迸る殺気が静寂を劈く稲妻となった。

 知略に長けた政務参謀にして最強のメイドたる彼女にとって、

 目の前で涎を垂らさんばかりの弛緩した表情を浮かべる牝獣は

 最早嘲蔑の対象でしかなかった。

 

「──あなたは黙っていろと申し上げております! 

 そもそもがッ! 四大魔王閣下がこうして孕んだ腑抜け面さらしているが故にッ!! 

 一体誰がそのツケを支払い清算する羽目に陥っていると思うのですッ?! 

 庇う立場だと? 孕まされてへらへらしてるだけの肉ダルマが?」

 

 怒号と言うべき叱責が空間を震撼させ、

 ミカの嫋やかな手指は血管の浮き出るほど強く端末ケースを握りしめる。

 レイヴェル・フェニックスという由緒正しいブランド品を

 テクリオジサマとかいう粗野な雄畜生へ熨斗紙付きで贈与した件など序の口だ。

 これから巻き起こるのはフェニックス家当主との面子論を巡る

 水面下での舌戦に始まり、悪魔貴族界隈全域への釈明工作。

 如何に宥め賺すかといった煩瑣で非合理極まりない雑務群。

 それら鬱陶しき重責を一手に担う己が立場を考えればこそ、

 かつて冥界外交を一手に牛耳ったセラフォルーが今や肉穴一個、

 貸し借りレベルの会話で狼狽している無様さなど唾棄すべき醜聞でしかなかった。

 

「ひぃ……ッ! ご……ごめんなさい……ッ」

 

 畏怖に打ち震えたセラフォルーは反射的にシオンの硬い背中へ

 這いずり寄ろうとするが、そこには既にギャスパーという軟体生物状態の障害物が

 ぴったり嵌りこんでおり逃避の余地はない。

 膝頭が硝子玉の如く脆い律動で上下し始め、額から噴き出す脂汗が鎖骨に滴る醜悪な光景。

 かつて悪魔達の頂点に冠を戴いた者とは

 到底信じ難い程に矮小化した彼女はもはや雌犬も同然の有り様だった。  

 

 

「あーあ。ミカちゃん怒らせちゃったなァ」

 

 ミカの雷撃のような叱責が部屋の空気を凍らせた直後、

 その緊張を粉砕したのはシオンの間の抜けた声だった。

 まるで叱られた子供のような軽い口調だが、その瞳には微塵の反省も映っていない。

 むしろ、有能な部下が自分の放蕩のために奔走し、青筋を立てて怒り狂う様を、

 どこか滑稽な見世物として楽しんでいるかのような薄ら笑いすら浮かべていた。

 シオンは困ったように肩をすくめると、

 床にへたり込んで震えるセラフォルーには一瞥すら与えず、

 再び腕の中の愛玩生物へと意識を向けた。その首筋に顔を埋め、

 華奢な耳殻を舐めるように唇を寄せて熱いため息を吹きかける。

 

「ま、細かいことはミカに任せておけばいいんだよ。

 我が敬愛する姉にして信頼する僧侶は優秀だからな。……なァ、ギャスパー?」

 

 耳元で囁きながら、シオンは容赦なく腰を打ち付けた。

 下半身に蓄えられた獰猛なエネルギーが一気に解放され、

 ギャスパーの最奥を容赦なく抉り進む。

 背中から抱き込まれた華奢な肢体は逃げ場を失い、

 内部を蹂躙する剛直の圧力に内臓ごと押し潰されるような快感に襲われた。

 

「ひぐっ♡♡ はいっ♡♡ あぁっ♡♡ シオン様ぁっ♡♡」

 

 限界まで見開かれた赤眼が快感に白濁し、華奢な肢体が弓なりに反り返る。

 脳髄を直接揺さぶられるような激しい律動に、

 ギャスパーの理性は再び焼き切れていた。

 自身の全てを支配する絶対的な雄に貫かれ、

 子宮の奥へと注ぎ込まれる熱を求めて無意識に腰を揺らめるその姿は、

 かつての気弱な少年の面影など微塵も残しておらず、

 ただシオンという怪物に飼い慣らされた淫らな雌そのものだった。

 

 部屋には肉と肉が打ち合う湿った音と、甘く痙攣的な嬌声が響き渡る。

 レイヴェル・フェニックスという存在は、

 テクリという底なしの欲望の深渊へと飲み込まれ、

 この場から完全に消え去っていた。彼女がどのような扱いを受けていようと、

 どのような絶望に咽び泣いていようと、もはや誰にも気に留められない。

 冥界の夜は深く、そして甘美だった。

 

 

更新希望の原作

  • 魔弾の王
  • 落第騎士
  • ハイスクールD×D
  • 月姫
  • モブせか
  • マジエク
  • のんびり農家
  • 新妹魔王
  • 八男
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