ダークエロよろず短編集 作:カード読み込み
ダンまち
アルフィア
シチュ 祖父のゼウスにセクハラされて振り解こうとするがそのまま胸などを責められた後アナルも責められた後立ちバック状態で疲れる。その後ベルに見られて駅弁されている所を顔を隠しながら犯された後興奮したベルに胸を触れたり二人に串刺し状態で犯される。
燻るように燃え盛る昼下がりの居間。
灰銀の長髪を梳くようにさらっと揺らした風が、アルフィアの頬を撫でる。
彼女は長椅子に横座りになっていたが、
瞼の裏には常に淫靡な幻影が燻っていた。
──逞しい腕に組み敷かれ、灼熱の楔が肉襞を抉る感覚。
──胎内で暴れる肉茎の鼓動と同時に溢れる喜悦の涙。
しかし今ここには雄獣はおらず、
虚ろな孤独だけが、女体の疼きと共に残されていた。
「……はぁ」
数週間。男に抱かれない日々が続く限り、
身体は益々凶悪な渇きを訴え続ける。
幾度となくシーツを汚しても飽き足らず──
むしろ自慰の痕跡を拭うたびに喪失感は増幅していくのだ。
ベル・クラネルは、里の若い衆たちと共に、
新たに開墾した荒野を耕す鍬を握っている。
一方で双子の兄にしてソールは、オラリオにて眩い武勲を立てていた。
ベルの傍らには生まれて数ヶ月の乳飲み子にして「才禍の怪物」の娘エルがおり──
彼女は母譲りの神秘的な力で土地の穢れを祓いながら父を支えていた。
「ベル……早く戻ってこい……」
独りごちた名は最愛の双子の片割れにして愛憎半ばする息子の名だが、
「おいおい誰を呼んどる? 儂以外おらんぞい?」
唐突な問い掛けについ慌てて振り返れば
バスタオル一枚羽織っただけの逞しい身体が眼前に迫っていた。
──ゼウス。
老獪にして色魔。悠久の時を生き延びた大神であり
今現在アルフィア唯一の留守番仲間とも言うべき存在だ。
「なんだ貴様か……余計な会話は不要だ消えろ」
睨め付けつつ吐き捨てても平然とした顔つきで歩み寄ってくる。
しかも鼻歌混じりなのが癪に障る。
「まあそう邪険にするでないわい! せっかく二人きりなのに」
軽々しく肩に置かれた皺くちゃの手袋越しにも
熱を感じ取ってしまう己の脆弱さよ……
「……離れろ」
必死で抵抗しようと試みるも
「おや? お前さんのその綺麗なおっぱいとお尻はどこに行ったんじゃ?」
冗談めいた口調とは裏腹に狡猾極まる眼光と共に
するりと伸ばされた指先が鎖骨辺りから腹部下方まで流れ落ちていった刹那―
「あっ♡」
突如湧き起こる甘い痺れ。
久しく忘れていた性感帯へのダイレクトアタックだった。
反射的に漏れてしまった媚声に戸惑う暇もなく
第二波第三波へと移行していく猛追に耐え切れなくなる!
「こ、これは違う! 触るな!!」
「ほうほうこれは確かに随分と凝っとるなぁ……
ほれ! しっかり揉みほぐさんとな!」
全く聞く耳持たぬ様子で堂々と揉み始めてしまう始末。
ただでさえ大きめだった胸部装甲があっという間に
丸見え寸前までずり下げられてしまってはもう終わりである……
「止めっ―あううん!!?!」
ぐにゅ〜ンッと大胆不敵なまでの荒技で引っ張り出された巨峰。
弾けんばかりの瑞々しい輝きを放ちながらも
左右非対称な動きを見せつける淫靡で蠱惑的な躍動
(まずいこれ以上は本当にマズイ!!)
思考回路全停止状態の中辛うじて稼働した警告信号だけが鳴り響き
全身に冷や汗と熱気を同居させる奇妙な汗をかかせる羽目に陥ってしまった。
「ふーむ素晴らしく柔らかいわい! それに温かい……これは堪らんな!」
陶酔に浸っている風采にも関わらず
節度ある手付きによるマッサージ風施術という名目で
ゆっくりじっくりと優しく包み込むように
撫で回してくれるその技術力たるや神々しくさえ感じる程であった……
(落ち着け私! しっかりしろ! ここで屈してどうなる?)
自分自身に向けて叱咤激励すれど
一向に収まらない高揚感と相反して鎮火してゆく理性の炎──
そんな狭間で葛藤していた時。突如訪れた小さな転換期……
グニュゥン!!
突如鋭く伸びてきた一本の凶爪が的確に標的を探り当てて穿つ。
想定外の強襲による攻撃を受けてしまえば追い詰められてゆくのみ。
(なぜ……!?!? こんな些細な刺激だけで……)
混乱の中呆然自失となる間にどんどん深みへ嵌っていく
己を見て取るも最早打つ手無しなのが悔しさを倍増させる。
「まったく困ったモンじゃなァ。
此度の治療は特別製なんぞ使う必要無いとは思っとったけど、
こうも容易く反応してくれると逆に拍車掛かるわい♡」
得意げに告げる声音さえ聞こえてこようというもの……
猜疑心芽生えた直後―
予期せぬ方向から更なる追撃が始まった!
掌全体を使って大きく円運動させるような動作によって
形成された真空空間により空気摩擦作用を利用した高速微震動を創り出す奇術めいた技法。
ザワワーッ!
表面全域に対する同時複数箇所への接種的攻撃行為が功を奏した結果
強靭なる防御機構崩壊速度加速化へつながっていった……
つまり簡単に言えばこうだ ──
── 気持ち良い ──
「んッ♡ふぁっ……♡ダメだって言って、あぁんっ!?」
哀願含めて否定言葉繰り返すものの一切通じないどころか歓迎されて
しまいそうな錯覚まで覚える始末。
「まだまだ序盤じゃというのにもうトロ顔晒しおって♥
休憩タイムが欲しいのかの? この色気ムンムン養母殿♡♡♡」
完全に侮蔑を込められた呼び方だとしても
言い返すことすら儘ならない現状では
何も出来やしない事実は明白すぎることだった。
ただ只管我慢し続けるしかないのか?
それとも開き直って愉しんでしまうほうが賢明なのか──?
(……分からない……何故私はこんなにも求められてしまっているのか?)
思考が回廊を巡るうちに迷走する。
しかしながらそんな悩み解決する前に
再開される強烈攻撃にさらされて絶叫するほか術無かったのである!!
「いやいやこれ以上されたら本当に……だめなのっ! お願い待ってくれ!」
切羽詰まった声あげつつ制止しようと藻掻いても
逆に手際よく捕獲され身動き取れなくされて
ガッシイ!! ズブッ!!!
「ひゃあっ!!?? そこは……ちくびぃぃ!!!???」
全身に稲妻が迸った!
ビクリと跳ね上がる四肢と喉元から迸る嬌声!!
一瞬何事が起きたのか理解不能でパニックに陥るも──
次の瞬間には理解してしまうのである。
己が如何様なる快楽天国へと招かれたかということを……!!
その指先はまさしく神技を宿した職人の如く正確無比の軌道を描き出した。
皮膚表面で僅かな凹凸を見つけ出し即座に狙い撃つのだ。
皺深い節くれだった指が、瑞々しくも熟れた乳肉を執拗に捏ねていく。
まるで熟れた柘榴の果汁を染み込ませるように丹念に揉まれるたび、
アルフィアの雪肌が桃色に上気した。
かつて“静寂”と畏怖された女戦士の象牙のごとき白肌は、
いまや情慾の炎で炙られる薄紅色の祭壇と化している。
「……んぅっ!」
吸いつくような質感の乳房が自在に形を変えながら波打ち、
双丘の頂点では既に充血しきった二粒の大輪の蕾──
桜貝よりも淡く潤んだ乳暈と尖りきった乳頭が呼吸とともに上下に踊り狂っていた。
ゼウアスの皺枯れた指先がついと近づくだけで、
敏感になったその突起は怯えた仔鹿のようにぷるんっと震え出す。
「ほれほれ……いい加減素直になれアルフィアよ」
しわがれた声が愉悦を帯びて嗤う。
老獪な指遣いは容赦なく責め立て続けた。
最初はそっと摘むように親指と人差し指の間へ。
けれどすぐに捻り込まれる力加減が緻密で巧みなことこの上もない。
痛みと紙一重の悦楽が電流となって背筋を突き抜け、
「んぐぅぅッ────♡」
短く呻いた彼女の唇が薄く開き唾液を滲ませながら仰け反った。
その瞬間───老いた指がさらに巧妙に蠢き出す。
ひとしきり引っ張りあげた後に解放すると同時に
舌先がヌメりと飛び出してきて濡らしてゆく……
ピチャッ……ペチョ……と湿っぽく卑猥な音色と共に
粘膜接触による新たな刺激を刻みつけられていく。
(ダメ……これ以上触れられたら……ッ!)
羞恥心と恐怖心が混濁しつつも肉体は否応なしに応答してしまっていた。
「こんなにもピンク色に固くなったお豆さんなんか初めて見たわい!」
笑い声混じりで褒め称えつつ
唇を寄せられてしまったなら尚更のことだ。
湿り気を帯びた吸引音とともに吸い上げられてゆく度
全身痙攣させつつ悶絶してしまうばかりではないか!
「アンっ♥ いやぁ~~~んッ!?」
抑えきれずに漏れた甲高い悲鳴とともに腰砕けになって床へ倒れ込むも
待ち構えていたかのように乗りかかる影がありすぐさま拘束される始末だ。
「もう逃げ場はないぞ」
そう宣言する間もなく次なる一手として両脚を拡げさせて
押さえ込んでしまえばあとは思う存分楽しむだけ。
「あふっん……イヤ……そんな……こんなのおかしいぃっ!」
弱々しく抗議しても効果なんてありっこないと知っていて
尚繰り返してしまう時点で既に精神的には陥落している証拠。
横たわる灰色の髪の女——
アルフィアは、自分の呼吸がいかに乱れているかを自覚していた。
右の翠の瞳と左の灰色の瞳が、睫毛の蔭で揺らめく様は、
まるで二つの異なる世界を同時に見つめているかのようだった。
かつて「才禍の怪物」と畏れられた最強の魔導士も、
今はただの女に過ぎない。数週間の男日照りが、
女体という器に蓄積した茨のような渇きを、彼女自身よく理解していた。
皺深い皮膚は千年の風霜を物語り、
その節くれだった指は無数の女神の裸体を辿ってきた歴史を刻んでいる。
ゼウス——下界を救済せんと奔走する大神も、
またこうして女との戯れに時間を割くのだ。
その指は恐るべき柔軟さで乳肉を捏ね始めた。
まるで粘土を塑像する彫刻家の指先のようで、
女の柔肌の感触ひとつひとつを味わい尽くすために作られた道具——
それがゼウスの五指なのだ。
乳首の周りをくるりと円を描くように撫でられると、
アルフィアの背筋が弓なりに反った。
神話級のヤリチンが誇る技巧は、女体の全てのツボを知悉している。
どれほど拒絶の言葉を投げつけても、ゼウスの指は嘲笑うように蠢き続けた。
「何を怒っておる? このような美酒を前にして盃を置くほど耄碌しておらんぞ」
ゼウスは愉快そうに笑いながら、さらに深く乳肉に侵食する。
脂肪と血液が作り上げた柔らかな崖は、
あっさりと陥落し、指の関節に沿って波紋を広げた。
アルフィアの意識が揺らいでいく。
怒りでも嫌悪でもないものが、臍の奥底からこみ上げてくる。
(これ以上……この身体を玩具にされてなるものか)
そう誓いながらも、すでに腰布の中では蜜が溢れはじめていた。
経産婦とはいえ未だ衰えぬ肥沃な大地——
それを女田と嘲られようと構わないと思っていたはずのプライドが、
急速に溶解していく。
「……ゼウス。おまえはいつもそうだ。
私の拒絶を笑い飛ばし、無遠慮に蹂躙する」
「ほう? しかし今のおぬしの顔は——」
言葉を紡ごうとしたアルフィアの唇を、ゼウスの皺深い指が遮った。
そしてそのまま押し潰すように乳肉を掴む。
衝撃が乳房全体を貫き、脊椎を通じて脳髄を直撃する。
まるで雷撃だ。
「—んっ……」
思わず洩れた息が震える。
唇を噛んで耐えるが、もう遅い。
堰き止められていた水門が決壊したかのように、
恍惚とした吐息が連続して零れ落ちていく。
ゼウスは勝ち誇った笑みを浮かべた。
億の年月を超えた老練さと若々しい精力を兼ね備えた神の化身。
それが彼だ。
「やはり、こういう夜は良い。
おまえの強気な顔が歪む様を見ることが一番楽しい」
「悪趣味だな」
「そうか? だがな、悪趣味も好みというわけよ」
ゼウスはアルフィアの耳朶にそっと唇を近づけると、
低く囁いた。
「ほれ見ろ、この身体が欲しがっている」
途端にアルフィアは顔を背けたが、
それでも耳たぶが朱に染まっていくのを止められない。
彼女の肉体は嘘をつけなくなっていた。
この数週間の禁欲生活は想像以上の焦燥を募らせていたらしい。
ゼウスの指先が与える官能的な刺激は、
まさに麻薬のようだった。
乳房を掴んだまま親指で乳首を転がされると、
アルフィアの下半身に震えが走った。
股間の奥で何かが脈動するような錯覚に襲われた。
思わず内腿を擦り合わせる仕草をするが、
それすらもゼウスにとっては愉快なものらしい。
「ほぉほぉ……これはなかなか……」
ゼウスは心底楽しげに笑った。
老いてなお鋭利なその瞳には、
若かりし頃から変わらぬ旺盛な色欲が灯っている。
「あの娘たちよりずっと熟しているというのに──
まだこんなに甘美な声が出せるとは驚嘆モノよのぉ?」
その揶揄の意味することを察し、アルフィアの眉間に青筋が立つ。
かつて彼が凌辱してきたであろう数多の女神たち。
だからこそ、彼女にとって最大限侮辱的な言葉だった。
「黙れ。殺されたくなければな」
「ほう? 言葉遊びだけならば可愛いものだ。
だが──その身体はどう考えている?」
ゼウスの節くれだった皺深い指が蠢き出すと同時に黙らされる。
口ではどう言おうが、もう既に格付けは終わっていた。
わからされた極上の女体を貪る老神は、次なる標的を狙う。
生意気で辛辣な言葉を放つ、子を産んで魅力を増した蠱惑的な唇を。
ゼウスはその干からびた指先でアルフィアの唇を捉えた。
「おまえは昔から唇が薄くて可愛らしいと思っていたが——」
「触るな」
「そういうところが本当に愛いのぉ」
ゼウスは乾いた笑みをこぼすと、アルフィアの背中に右手を回した。
彼の皺が深く刻まれた指は驚くほど柔軟であり、
蛇のように滑らかで美しい曲線を描いていた。
その節くれだった指先はアルフィアの腋の窪みを掠めた。
「っ——」
アルフィアは咄嗟に息を呑む。
普段であれば決して触れさせない領域を侵されていることに
強い嫌悪感を覚えながらも抵抗できなかった。
「良い匂いがするではないか」
ゼウスはそう言った直後、
左手の人差し指を使いアルフィアの鎖骨下部へ進軍させていく。
まるで侵略する軍隊を思わせる進行スピードだった。
彼の乾いた唇が近づきつつありそれを避けるべく顔を逸らすも無駄に終わった。
首筋近くまで到達してしまい逃げ場がない状況で固定されてしまう。
(こいつは何故こうも自信満々なのだろう)
彼女の中で沸騰しかけた激情に似たものを飲み込みつつ
睨みつけるしか術がなかった── そしてそれは失策となったかもしれない……。
ゼウスはアルフィアの表情変化から弱点を見つけ出してしまったらしく
嬉々として攻め立てる準備を開始したのだ!!
(エロジジイ……!)
心中での罵詈雑言とは裏腹に顔を背けることもできない。
唇の形と柔らかさを堪能するように這い回る指に抵抗は不可能となった。
そのため口を開けば隙を与えてしまうリスクがあることを忘れ去り反論してしまった。
「そういう問題じゃなっ……!?」
沈黙が、燻り銀の髪を撫でる微風よりも軽やかに、居間を満たしていた。
アルフィアの唇が、ゼウスの皺深い指先に押さえられている。
まるで蝶の標本をピンで留めるように、無遠慮に、しかし確実に。
彼女は逃れようと顎を引いたが、老神の指は磁石のように追従した。
「……放せ」
掠れた拒絶が、震える息と共に零れる。
だがその声音に、かつて「才禍の怪物」と謳われた女の貫禄は微塵もなかった。
むしろ、幼子のように——いや、牝獣のように——喉元で湿った音を立てている。
ゼウスは笑わなかった。
笑うほど余裕がない、ということでもある。
神であっても、この女を前にして心臓の鼓動が速くなっているのを、
自らが最も良く知っていた。
「おぬしの唇は、言葉より正直じゃ」
呟くと同時に、ゼウスは顔を寄せた。
距離が、呼吸が、体温が、交錯する。
——そして、覆われた。
ゼウスの乾いた唇が、アルフィアの潤いに飢えた唇を吸い尽くすように押し当たった。
「んッ……」
アルフィアの喉奥から、苦悶とも嬌声ともつかない吐息が漏れた。
ゼウスの舌が、緩慢ながら確実に割って入る。
老いてなお鋭敏な探査機のように、
口腔内の壁を舐め取り、敏感な場所を探り当てていく。
アルフィアは顔を背けようとした。
しかしゼウスの指は依然として彼女の顎を捉えている。
逃げ道はあるはずなのに、ない。
あるいは——ないと思い込んでいるだけなのか?
舌と舌が絡まり合い、粘膜の擦れる音が静寂に溶け込んだ。
時折、互いの唾液が糸を引き、アルフィアの顎を濡らす。
その光景は、まるで朽ちかけた果樹園の枝から滴る朝露のようだった。
乾ききった木肌に残滓を垂らし、土中の微生物を呼び醒ます。
ゼウスは彼女の上顎をなぞり、舌の裏側をくすぐるように這わせる。
そのたびにアルフィアの身体は小さく跳ねた。
まるで未知の器官を直接撫でられているかのような衝撃だった。
(抗えない……)
思い至った時には、既に遅い。
ゼウスの舌がアルフィアの舌を搦め捕り、吸い上げる。
口腔内で行われる交尾に等しい。
アルフィアは呼吸を阻害され、酸欠に近い酩酊感に蝕まれていく。
目の前が霞む。
視界の淵で揺れる老神の顔は、もはや慈悲深いものではなかった。
狩猟者と獲物——その原始的な構図を覆せず、アルフィアは受け入れてしまう。
唇が離れた時、二人の間には透明な橋がかかっていた。
アルフィアは息を吹き返すように喘ぎながらも、
それを拭うことができなかった。
「見せてみろ」
ゼウスが言った。
提案であるかのようでありながら、命令である。
言われなくてもわかっていた。
アルフィアは、自らの唇がどのように濡れ光っているかを。
舌先から垂れた涎が糸を引き、顎から首筋へと伝い落ちている。
そして——彼女の翡翠と灰色の瞳が、焦点を結んでいない。
虚空を見つめるその瞳孔には、明らかに蕩けた悦楽の色が滲んでいた。
(これが……私……?)
鏡写しとなった自己を見たくない。
逃げ出したい。
だが——
「もっとじゃ」
ゼウスの囁きが、甘く耳朶を舐めた。
その声音は砂漠の蜃気楼のようで、
アルフィアの自我を歪ませる。
膝の力が抜けかける。
老神の腕が腰を支えた。
「……貴様……っ……」
恨み言を吐くつもりが、言葉の芯が削られていた。
吐息混じりの声が、まるで睦言のように甘い。
ゼウスは笑みを深めた。
悪意とも慈愛ともつかない曖昧模糊たる微笑。
それは——獲物を掌中に入れた捕食者の満足感だった。
アルフィアは気づいた。
ゼウスの老いて縮んだように見える指先が、
実は針金のように強靭であること。
そして彼女の肉体は、
その強靭さを求めて疼いていること。
——すべてを悟った時、アルフィアはもう一度目を閉じた。
瞼の裏側で閃光が走る。
それは稲妻ではなく——星々の瞬きだ。
宇宙の涯へ旅立つかのような心地よい酩酊感とともに、
唇が重なる音だけが、世界を支配していた。
⸻
ゼウスの舌がアルフィアの舌先を絡め取る。
「ん……っ……」
思わず鼻腔から漏れた息に伴い、全身から力が抜けていくのがわかる。
これまで鋼鉄のように鎧われていた精神防壁さえも
脆くなる気配を感じる始末だった。
唇を貪られ、舌を絡め取られる心地よさに抗うことなど出来よう筈もない。
口端から垂れる透明な液体が顎先まで流れ落ちていく様子が
滑稽であり憐れであったろうにどうにも制御できないまま身を任せる。
唇が離れた瞬間、アルフィアの顔にあったもの——
それは、かつて「才禍の怪物」と畏れられた女の面影ではなかった。
まるで別人のように、官能に塗り替えられた美貌。
二色の瞳が、焦点を失って揺らめいている。
右の翠玉は深い湖のように淀み、
左の灰珠は朝霧に曇った窓硝子のように濁っていた。
二つの異なる色が、同じように——同じように蕩け、融け、
視界の彼方にあるものに縋るような、泣き虫の子供のような輝きを湛えていた。
長い睫毛が、涙に濡れて蝶の翅のように震える。
「……ぁ」
何か言おうとして、言葉が喉の奥で溶けた。
代わりに零れたのは、甘く湿った吐息だけ。
それは白い霧となって、燻る午後の光の中で一瞬だけ形を持ち、そして消えた。
灰銀の髪が、乱れた。
普段は厳格に整えられていたその長髪が、
今は夜の帳のように肩に散り、背に流れ、
そして——丰かな胸の谷間へと落ち込んでいる。
黒衣の襟元から覗く、雪のような肌と、漆黒の布地と、灰色の絹——
三つの色が交錯する様は、まるで堕落した聖女の絵画のように艶めかしかった。
唇が腫れている。
ゼウスの乾いた唇が吸い尽くしたせいだ。
そこだけ鮮やかな紅梅色に染まり、唾液が細い糸となって顎へ滴り落ちている。
その一滴が喉仏の窪みを超え、鎖骨の溝に溜まり——やがて深い谷間へと落ちていく。
その様を眺めるアルフィアの表情に、もはや矜持も怒りもない。
あるのはただ——待ち侘びるような雌の微笑。
微かに吊り上がった口角。
まるで娼婦が客を迎える時の、あの淫蕩な誘いの表情。
頬には薄紅の雲が広がり、耳殻まで紅潮している。
氷河のように冴えた容貌が、ここまで血色を取り戻すことは稀だった。
そしてその温もりは、頬だけでなく首筋へ、
鎖骨へと波及し——豊饒な胸の麓まで及んでいる。
「ふ……」
自らの変貌を認めまいとでもするように、アルフィアは息を呑んだ。
けれど——もう手遅れだ。
彼女の白魚のような指先が、無意識のうちに黒衣の襟を掴んでいる。
指が震えているのは、寒さからではない。待ち受ける快楽への期待からだ。
彼女は気づかない。
唇が濡れているのも、目元が潤んでいるのも、“発情”という名の罠にはまった証だと。
——そうだ。罠である。ゼウスが仕掛けたのではない。
“彼女自身”が掘った墓穴だ。
オッドアイの瞳が伏せられる。
羞恥ではない。誘惑のためでもない。
ただ、“その先”を夢見る女としての本能が、瞼を重くする。
長いまつ毛の陰翳が頬に落ちる。
そして——唇の端から零れた微笑が、確かに艶然と咲いていた。
かつて“静寂”と畏怖された女の面影は既にない。
あるのは、ゼウスのキス一つで蕩けた肉体と心——
彼女はもう、“メス”だった。完璧に堕ちたメスだった。
アルフィアのオッドアイ——右の翠玉と左の灰珠が、陽炎のように揺れている。
頬は朱を刷いたように染まり、唇は蜜で濡れたように光っていた。
凛冽な美貌が蕩けた姿は、まるで春の嵐に散らされた蓮華草のよう。
かつて最強と謳われた女の面影は、もはやどこにもなかった。
「……ふ」
熱い吐息が漏れ、灰色の髪が肩の上で震える。
黒衣の襟元が緩み、豊かな胸の谷間が露わになると共に
白い肌から昇る芳香が部屋全体を包み込んでゆくかのごとく
濃密なものへ変わっていった……!
「ん……ふッ…………はぁ……♡」
アルフィアの吐息には確実に媚熱が孕まれており
聴くもの全てを魅了するほど艶っぽい。
目尻には涙が溜まり瞳孔が開き切っていて、
焦点も定まっておらず朦朧とした状態にあるというのが見て取れる。
燭台の灯火が壁に揺らめく頃。
黄昏時の薄昏が、居間を蒼褪めた闇へと誘っていた。
そこに並ぶのは老いた神と、齢三十を数えた女。
どちらも言葉を交わさず、ただ呼吸の温度だけを確かめあう。
「……っ」
アルフィアの喉が細く震えた。
頬の紅潮が首筋まで滴り落ち、黒衣の襟から覗く鎖骨が汗に光る。
彼女の肉体はもはや“才禍”と称された冷艶な盾ではない。
熟れた果実のような柔肉が内側から発熱し、
ゼウスの指先を迎えるための器となって開いている。
「焦らすでない、儂も歳じゃからな」
皺の深く刻まれた手が滑り落ちていく。
肩を撫で、肘を通り過ぎ、二の腕へ。
そこにはかつて幾千の魔法陣を描ききった神経の集中した腱がある。
だが今日の彼女の腕は、まるで操り人形のように力を失っている。
腰骨の隆起を指で確かめたところで老神は顎を引く。
アルフィアの臀部──経産婦の実った果実。
白百合の花托のごとき滑らかな肌の下には、
甘い肉が詰まっているはずだった。
「おぬし、昔より肉付きが良くなったのではないか?」
問うまでもない。アルフィア自身がいちばん知っている。
三十前で子を孕んで以来、身体は“女”という概念から一段階昇った。
“母”であり“器”だ。
そしていまその“器”を満たすべき存在が目前にいる。
「……貴様が、無茶をするから……だ」
掠れた抗弁は、却ってゼウスの目尻に好色の笑みを刻む。
老人の乾いた指が腰巻の紐を解きはじめた瞬間──
アルフィアは睫毛を伏せたまま息を呑んだ。
裾が捲られる。漆黒の夜の帳が剥がれるように。
そこから現れたのは──脂の乗った美味そうな尻肉。
灰褐色の肌着一枚隔ててもなお、重量のある膨らみが判る。
産褥を通して磨き上げられた女体は、もはや刀剣のごとき剛毅な肉ではなく、
熟成された葡萄酒樽のようだ。澱とともに芳醇な色を含んでいる。
「ほぉ……これはこれは……」
ゼウスは指を立てて弾く。
プルリと震える尻房が、波紋を描いて弾んだ。
まるで葡萄棚を叩いた時のように軽やかだ。
アルフィアの背筋が粟立つ。羞恥と快感が入り混じり、
脳髄まで蕩けていく。膝がかくんと折れかかり、
崩れるのをゼウスの腕が抱き留める。
「まだ始まってもおらんよ」
耳元で囁かれる息が蒸気のように熱い。
老いて尚鋭い嗅覚を擁する神の鼻腔が
女の汗と甘い麝香の混じった香を捉えているに違いなかった。
尻肉は二つの山を築き、中央には峡谷が走る。
そこには裂け目があった。黒衣と肌着の向こうに潜む秘密。
ゼウスの指先が峠へ触れると──
「んっ……」
微かな悲鳴が漏れ、アルフィアは俯いた。
腰巻が地に落ちる。漆黒の夜空へ放たれた白い月のように、
露わになった裸身が光を受けている。
肌着一枚では隠しきれない量感が弾みを帯びて揺れる。
ゼウスは片膝を着き、掌を添えた。
手のひらで包み込むと同時に指先が滑り込む。
汗で湿った谷間を通過し──
「っ!?」
女体が跳ね上がる。しかし老いた神の腕はそれを許さない。
むしろしっかりと固定し、弄る手付きを強めていった。
「んんっ!? ちょっ……やめろ……ッ!!」
悲鳴混じりの声に苦笑が返される。
指が深部へ潜り込むにつれ肉襞から汁気の溢れる音が聞こえた気がした……!
パンッ!!
乾いた音が響く。
同時に鋭い痛みと共に快楽神経を刺激されたことで火花が散る!!
ビリリィ〜ン!!! 穿かれたような激感!!!
(イ゛キそう!!!!)
突然だったためあまりにも唐突すぎて理解できず困惑してしまうものの
徐々に昂まっていっている事だけは分かる。
パンッ!!
二度目の破裂音が室内に反響し
続いて痛みと同時に広範囲に渡る強い痺れを感じた後
「ふ──ぅうん…………んぁあ♡!!!!?????!」
今まで聞いたこともないような
甲高く淫猥かつ凄艶に彩られ艶っぽい声が漏れてしまった!
パァアアン!!!!
三度目の炸裂音と共にお腹の中に広がった
熱波みたいなものが爆発するような激痛!!
あまりのショックの為、
身体の方は完全に膠着してしまい身動き1つ取れなくなってしまう。
パンッ!! パンッ!!
次々と雨霰の如く襲いかかって来る連続打撃により
遂に臨界点を迎えてしまい……
「あ" あ゛!! いぐッゔあああ゙~~~~~!!!」
絶叫にも似た大声とともに盛大に潮吹きアクメを決めてしまうのだった……
同時に失禁してしまう恥辱極まる醜態……
顔も髪も衣服すらも汚す無様すぎる痴態!!
あまりの快楽の波に飲まれてしまい意識が曖昧となる。
失禁の痕が大理石の床に小川を描き、
燻る香の煙と交じり合って妖しい霧を立てている。
アルフィアは頬を濡らした涙と涎と、己が放った体液で汚しながら、
まるで溺れた魚のように口を開閉させていた。
灰色の髪が乱れ、二色の瞳は焦点を失って宙を彷徨う。
——しかし、それでもなお、女の奥底で脈打つ飢餓は鎮まっていなかった。
逆に、一瞬の絶頂は薪に火を注いだように、
渇望を凶悪なまでに肥大させていたのだ。
「はぁ……はぁ……」
荒い呼吸の合間に、喉が鳴る。
まるで獣が獲物を狙う時のように。
ゼウスは膝をついたまま、老いてなお鋭い眼光でその痴態を眺めていた。
皺深い顔に浮かぶのは、漁夫の満足でもなければ、征服者の驕りでもない。
——ただ、さらなる宴を期待する食客のような、狡猾で陶酔した微笑みだった。
「……済んだのか? 儂としてはまだ腹五分目じゃがな」
調子外れの俳諧を放ちながら、ゼウスは腰を上げた。
バスタオル一枚の身体が、燭光に照らされて彫像のような影を落とす。
——そこには、年齢を詐欺るが如き、神話に刻まれるべき凶器が聳え立っていた。
大神の股間から生い茂るものは、天に届く柱とも、
地を穿つ槍とも形容し難い雄々しさを誇っていた。
幾千年という時の蓄積が、血管を隆起させ、亀頭を紫黒く漲らせている。
先端から垂れる透明な雫が、燭台の火を受けて琥珀の玉となり、
床のアルフィアの体液と混ざり合った。
——まるで聖なる泉と欲望の泥沼が融合したような倒錯的な光景。
アルフィアの瞳が、その屹立した神話を映す。
かつて「才禍」と謳われた女戦士の魂は、
羞恥と怒りと畏怖と渇望が混じり合い、坩堝の中で溶け崩れていた。
思考は泡のように弾け、代わって腹の奥底から滾るのは、
焼け爛れた炉のように熱い疼きだけ。
——そしてついに、理性の砦は崩落した。
「……頼む…………」
掠れた囁きが空気を震わせた。
それは祈りであり、乞食の呻きであり、雌豹の咆哮でもあった。
「何じゃと?」
ゼウスはわざとらしく耳に手を添えて聞き返す。
その顔には明確な嗜虐心が刻まれている。
まるで極上の贄を捧げる儀式の司祭のように。
アルフィアの唇が戦慄き、次の瞬間——
「頼む……私を……満たしてくれ……!」
言葉は鋭利な刃となって彼女自身の尊厳を切り裂いた。
だがその傷から噴き出すのは血ではなく、甘い蜜のような悦楽の予感だった。
彼女は自ら四つん這いになると
地面を這う犬猫のように腰を突き上げ、背筋を弓なりに反らせる。
長い灰銀の髪が畳に広がり、
水面のような闇を作る中央で豊かな臀部が悩ましく揺れる。
「ほう……これは傑作じゃの」
ゼウスの笑い声は鐘のように響いた。
彼は悠然と仰向けに寝転ぶ。
バスタオルは早々に解け、曝された肉体は老いて尚筋肉の隆起が目立つ。
——そしてもちろん、その中心には神話級の凶器が天を衝いている。
アルフィアの頬が紅潮し、息が上がる。
眼前に聳えるモノを見ただけで、女体は先走りの如く熱を帯びる。
——今からこれを己の胎内へ咥え込むのだと理解した刹那、
「…………」
彼女は黙り込む。
窓から差し込む夕光が、薄暮の部屋を蜂蜜色に染める。
燭台の炎はもはや不要なほど、
アルフィアの白磁の肌が自ら発光しているかのように輝いていた。
彼女は宙を見つめていた。
——否、見つめているのは、眼前に屹立する「神話」そのものだった。
ゼウスの股間からそびえるそれは、
まるで天の岩戸を開くに足る神器のように、紫黒く漲り、
血管を浮き立たせながら脈動している。
アルフィアであっても、その規模と気迫には喉が鳴るのを禁じ得なかった。
「……怯えておるのか、才禍殿」
仰向けに寝転がった老神の声は、砂を噛んだような低音で嘲る。
「黙れ」
短く吐き捨てながらも、アルフィアの膝は微かに震えていた。
それは恐怖か——それとも渇望か。
彼女自身にもわからぬまま、燃え盛る炉心が下腹部を炙り続けていた。
灰銀の髪が肩に流れ落ちる。
黒衣はとうに解け、月光の彫像のような肢体が露わになっていた。
その中央——豊かな二つの乳塊が重力に煽られるままに揺れている。
乳房の先端に咲いた桜色の蕾は、先ほどのゼウスの舌戯によって既に熟し、
風に触れれば弾け飛ぶような硬度を得ていた。
アルフィアは片手をゼウスの大腿に預け、もう一方で自身の核心を探る。
熱湯を浴びた後の蒸気に似た湿気が指先を濡らした。
長い溜息とともに、彼女は腰を落とし始める。
——瞬間。
「ッ——!?」
串刺しにする雷光の如く、灼熱の杭が身体を劈いた。
隘路が裂けそうで裂けないギリギリの狭窄を超え、
楔は最奥を目指して侵入する。
まるで地下洞窟に穿たれた鍾乳石のように堅牢なその軸が、
襞の一枚一枚を刮ぎ落としながら潜り抜けていく。
「あ……ぐッ……!」
アルフィアの口から呻きとも嬌声ともつかぬ声が漏れ出た。
額には玉の汗が珠を結び、長い睫毛が震える。
肩甲骨の隆起が波打ち、背中一面に鳥肌が立っていた。
だが老神は容赦しない。
「まだ三分の一じゃ。おぬしの才気ならば嚥下できるじゃろう?」
ゼウスの手が伸び上がり、アルフィアの尻房を鷲掴みにする。
熟れて柔らかな餅菓子のごとき肉が指の跡を刻まれた途端——
「ひっ——!?」
腰骨まで響く痛みと快楽の混合音が体内で爆ぜた。
アルフィアの意思に関係なく、身体は自ら動く。
膝を僅かに曲げ伸ばすと、蜜壺に埋没した猛者は角度を変え、
子宮口を斜め上から抉り上げてきた。
——まるで内側から扉を破壊しようとする槌のよう。
「っく……はぁ……んッ……!」
唇の端から唾液が漏れる。
アルフィアは羞恥を噛み殺すべく歯を食いしばったが、
それも束の間——
彼女はついに“動いた”。
豊穣の麦穂が風に靡くように、
灰銀の髪が空中で弧を描く。
それに呼応して膨らむ二つの果実——乳房が、重力と運動エネルギーに翻弄され、
自由落下しながら弾む鞠のごとく跳ね上がる。
乳房の表面には汗が細かい雨粒となって浮かび、
肌の凹凸に沿って流線を描き落ちていく。
その美しさはもはや芸術作品であり、
ゼウスは目尻に喜悦の皺を深めて観賞していた。
「ほう……なんという絶景か」
アルフィアが腰を下ろすごとに、
乳房は鞭のように振られ、その勢いで空気を裂く音さえした。
頂点に添えられた桃色の蕾は、何度も空中で旋回し、
時に自らの乳房同士を擦り合うほど激しく揺れ狂う。
「んぁ……っ! ……ぐ……」
結合部からの摩擦音が室内の静寂を破っていく。
ぬちゃり、ぬちゃり——水気を含んだ革袋を擦り合わすような卑猥な律動。
蜜があふれ出てゼウスの下肢を濡らし、床にまで滴り落ちていった。
アルフィアの四肢は快楽の痺れによって脱力寸前だというのに、
腰だけは意志を持った生き物のように独自行動している。
彼女が腰を上げるごとに体内で熱杭が螺旋を描き掻き回す。
下降時には襞全てが巻き込まれて奥へ奥へと収斂される——
その往復運動は次第に加速する。
「ん……はっ! ……はッ……!」
アルフィアの吐息が切迫し、額の汗が雨粒と化してゼウスの胸板に落ちる。
彼女の顔は既に紅潮を通り越し、頬骨辺りには桃色の模様が滲んでいた。
翠と灰の瞳は蕩け落ちて焦点を失い始めている。
長い睫毛には涙と汗の滴が乗って、宝石のように煌めいていた。
乳房の振り幅が更に大きくなり、空間を占める面積が拡張される。
白い球体は左右非対称に揺れながらお互いを求め合い——
ぶつかる。
ぱちゅん……
小さな打撃音とともに衝突が起こる。
「ひゃぅんっ!?」
その瞬間アルフィアは短い悲鳴を上げながら背中を弓なりに反らせた。
乳肉同士が衝突することで生じた振動は乳腺全般に伝播し
乳房内部で複雑怪奇な共鳴作用を惹起する……
結果として……
快感神経網を駆け巡る電流波形パターンが変調され
新たな刺激源となるらしい……つまり簡単に言えば“気持ちいい”ということである。
乳房が大きく揺れるたび、
乳頭同士が空中で接触し——弾ける。
ぱちん……ぷるっ……ぴん!
そのたびにアルフィアの背筋が跳ね、
肺腑から甘い吐息が漏れる。
「はぁ……っ! ふぅぅ……っ!」
まるで彼女の肉体そのものが音楽楽器となって奏で始めていた。
腰の抽送によって発せられる水音をベースにして、
乳房の打楽器がテンポを刻み、乳頭の金属質な響きがアクセントとなっている。
——ゼウスは愉悦を顔中に貼りつけたまま嗤った。
「おぬしは昔から儂を愉しませる天才じゃったが——
まさか此処まで成長してくれるとは思っておらなんだ」
その賛辞もアルフィアの耳には届かない。
彼女の思考は既に快楽中枢に支配されつつあった。
ただ一つだけ認識していることがあるとすれば——
もっと深く……もっと激しく……もっと高く——
という根源的な希求のみであった。
アルフィア——かつて「才禍の怪物」と畏れられ、
オラリオの歴史に刻まれたLv.7の魔導士。
今やその凛とした美貌は、官能の坩堝で溶け、別の存在へと変容していた。
黒衣は床に散り、月光彫像のような肢体が露わになっている。
豊満な乳房は重力と運動に翻弄され、桃色の蕾が天を仰ぐ。
彼女は腰を落としていた。深く、根元まで。
「うっ……はぁっ……!」
熱杭が胎内を焼き焦がし、狭隘な膣道を抉り拓く。
子宮口を斜め上方から叩く角度が、まるで天上の鍵盤を乱暴に弾くようだった。
そのたびにアルフィアの背筋が弓なりに反り、乳肉が踊る。
白い果実は空中で弧を描き、弾む鞠の如く跳ね上がる。
ぱちゅん……ぽるん……ぴしゃっ。
乳頭同士が空中で衝突し、水菓子が潰れるような音を奏でる。
その度にアルフィアの喉奥から甘い吐息が漏れ出し、
頬は林檎の赤を映したように紅潮していた。
「ふっ……んぁッ! ……はぁッ……!」
肩甲骨が波打ち、鎖骨が羽を震わせる鳥のようですらあった。
額には珠の汗が湧き上がり、長い睫毛に雨粒が宿る。
翠と灰色の瞳は焦点を喪失し、まるで水鏡に映る月のように揺らめいている。
ゼウスは腰の上に広がる景色を舐めるように鑑賞していた。
「随分と激しい揺れぶりよなァ」
嘲笑を含んだ声で言い放つと同時——
老いた指が豊かな臀部へ伸ばされた。
パンッ!
乾いた衝撃音が静寂を裂き、アルフィアの白い肌に赤い花弁を刻む。
その瞬間——
「ひぁあんっ!?」
嬌声とも悲鳴ともつかぬ響きが天井に響く。
だがそれも束の間のこと。
痛みと紙一重の刺激が快感へ変わり果て、女体が悦びに応答する。
更なる律動が始まった。
上下動は波浪となり、左右非対称のダンスとなってホールを埋める。
白く柔らかな丘陵が互いにぶつかり合い、
肉同士が擦れ合う音は拍手にも似ていた。
パシン! パリン! ピチョン!
まるで生命そのものが演奏する淫靡なる楽曲。
乳房内部を駆け巡る振動が神経末端に到達し、新たな信号へと変換される。
「あっ! やっ! はッ……!」
声のリズムが旋律となり、
室内に充満していた香辛料の匂いすら忘れさせる
濃密なフェロモンと相俟って異空間を創造する。
突如として——
「んん──ーっっ!!!!??!!!」
最大級の波濤が訪れる。
アルフィアは大きく身体を弓なりに反らせたかと思うと
激しく痙攣した後一気に弛緩してしまった。
その際に迸る絶頂声は明らかに牝豹のそれだった。
大量放出された白濁汁が子宮の入口をノックする感触だけでも
充分な刺激だというのに追い打ちをかけるように
彼女自身の体重によってペニスの亀頭部分が
Gスポット及びポルチオ性感帯の両方に直撃してしまうのである……
当然この状況で平静でいられるわけもなく一気に限界突破し
「ひぎぃぃいぃっ!!」
という獣じみた嘶きと共に再び
尿道括約筋が開放されて勢いよく黄金水流が撒き散らされた……
先程以上の大洪水だ。
もはや我慢する気力すらないようで下腹部が激しく痙攣している。
そんな恥辱極まる醜態にも関わらず一切動かないどころか
逆に圧をかけるようにグイグイ押し込んでくる始末だ……
まるで「早く全部吐き出して楽になれ」と言うみたいであった……
「お”ッ♡ おほォ♡ イクッ♡♡ 止まんなぃ♡♡♡」
腰がガクガク痙攣し全身から汗が噴き出す。
顔は涙や鼻水や吐瀉物などで汚れてしまって
酷い有様だが本人は全く気にせず快楽に酔い痴れている様子だった。
あまりにも強い刺激に耐え切れなくなったのか、
最早排泄行為というよりマーキングの方が適切かもしれないレベルだ。
そんな様子を見て満足げな表情をしているゼウスは
優しい口調で囁いてくるのだった……
「おぬし本当によく出来た女じゃ……儂は幸せ者じゃのぉ……」
ゼウスの言葉は、蜜に浸した矢のようにアルフィアの耳朶を貫いた。
「流石は儂の孫たち……よくもまぁ、躾けたものじゃ」
老神の声には、漁夫が網を引き上げる時のような満足と、
さらなる獲物を狙う狩人の狡猾が同居していた。
皺深い顔に刻まれた笑みは、まるで千年の時を経た陶磁器の釉薬——
表面は艶やかだが、内側では毒液が煮え滾っている。
「………………」
アルフィアは答えられない。
声帯は既に快楽の残響で痙攣し、喉は灼熱の笛を奏でることしかできない。
彼女の二色の瞳——翠と灰のオッドアイは焦点を失い、
まるで水中で溶けかけたビー玉のように虚ろに揺らいでいた。
代わりに返事をしたのは、彼女の肉体だった。
ゼウスの猛り立つ一物が、胎内深くで再度蠢いた瞬間——
アルフィアの女体は条件反射のように弾けた。
「ひ……っ!?」
短い悲鳴。
それは助けを求める哀訴ではなく、
もっと深いところを掻き毟ってくれと乞う淫らな喘ぎだった。
ゼウスは微笑んだ。
皺深い唇が吊り上がり、牙のような歯が露わになる。
「ほれ見ぃ。
まだ終わっとらんぞ」
老いた腰がゆっくりと上下する。
まるで錬金術師が釜の中身を攪拌するような慎重さと執念深さを兼ね備えた動き。
だがその速度は決して遅くない。
むしろ——獲物をじっくりと料理する毒蛇の咀嚼のように丁寧なのだ。
アルフィアの膣壁が抵抗しようと締め付ける。
しかし次の瞬間には——
ぐりっ……!
「やめッ……!」
亀頭が腸壁を抉るように角度を変え、
Gスポットとポルチオを同時に舐め上げる。
まるで指揮者が弦楽器の弦を一本ずつ引っ掻くように正確無比な動き。
ぱちゅん……
ぴしゃっ……!
結合部から洩れる淫靡な水音が部屋中に響き渡る。
それはもはや単なる摩擦音ではない。
交配の儀式が奏でる祝祭の楽器—その最高峰と言えた。
ゼウスは囁く。
「良い音じゃ。
おぬしの蜜壺はやはり絶品よ。
儂好みに……いや——ベルが惚れ込むはずじゃ」
老いた指が豊満な尻房を鷲掴みにする。
熟れた果実を握り潰すかのように力強く揉みしだかれるたび——
パンッ! パンッ!
乾いた打撃音と甘酸っぱい嗚咽が交互に漏れる。
「あん……っ! ……ぐッ!」
アルフィアの肩甲骨が波打ち、長い灰銀の髪が宙に舞う。
月光を帯びた川のように流麗な軌跡を描きながら——
同時に首筋から背中にかけての曲線美も露呈させた。
「ホレ……」
ゼウスは一際深く腰を突き上げる。
亀頭が子宮口を直接殴打するような激しい一撃だった。
ドクン!
鼓動のような振動が女の臓腑を震撼させる。
瞬間——
「ひぎゃああッ!!」
アルフィアの叫びはもはや人の言葉ではなかった。
野獣じみた嘶きと化し、部屋中を震わせる。
彼女の肢体は弓のように反り返り、
足趾までもがピーンと張り詰めたまま硬直した。
同時に——
ジュブブブッ!!
大量の潮が噴き出す。
ゼウスの下腹部から股間にかけて瀑布の如く流れ落ちる淫水。
もはや誰も止めることはできない大氾濫であった。
だがゼウスは容赦しない。
「まだまだじゃな……」
老人は淡々と言い放つと、
アルフィアの腰骨に爪を立てながら再び抽送を開始する。
パン……パン……パンッ……!
規則正しい拍動。
まるで遠い国の軍隊ドラム隊が行進するようだった。
しかし—ここでの行進兵士は只一人。
白髪を振り乱し快楽という銃座で射撃訓練を繰り返す乙女がいた。
「ダメぇっ!! イクゥウウウッ!!!!!」
五回目……六回目……七回目—
連続した頂上達成。
汗に濡れた白磁の肌を伝う涙や涎すらも輝いて見える幻想的な時間。
だが当人にとってはまさに天国の苦悶といった具合なのだろう。
ゼウスは冷酷なまで冷静沈着だった。
「さて……次はどうしてほしい?
儂は慈悲深いぞ。
言葉通りに欲しくて堪らないなら望め」
老神は彼女の右耳に舌を這わせながら尋ねる。
ぺろり
濡れた肉芽が敏感な耳介を舐める度—
心が淫欲に支配され思考が霞む。
「お願……して……」
絞り出した懇願にも似た哀願。
それが唯一残された手段だと思った。
だからこそ必死になって請い願うしかない。
ゼウスは少し考える素振りを見せたあと宣言した。
「いいじゃろう」
満面の笑みを見せて答えた後——ゼウスは腰を浮かした。
老骨に似合わぬ俊敏さで、アルフィアの肢体を抱え上げる。
灰銀の髪が扇を開いたように広がり、燭台の火を一瞬だけ遮った。
次の瞬間、彼女は宙にあった。
重力の束縛から解放された一瞬の浮遊感——
それはまるで神話の時代にのみ許された不死鳥の羽ばたきのようだった。
「——っ!?」
悲鳴にも似た息が漏れた時には、すでに遅かった。
アルフィアの肉体は神の掌に囚われていた。
長年の戦場で鍛え上げられた反射神経も、
熟睡する母牛の脂肪の前では意味を成さない。
ただの女の柔肉として、老人の腕の中に納まっていた。
そして——落とされる。
ずぶり。
「ぁ————」
声にならない絶叫が咽喉の奥で渦を巻く。
対面座位という姿勢は、即ち重力を利用した自傷行為に等しい。
自らの体重によって、蹂躙者の巨根を奥底まで招き入れてしまうのだ。
しかもアルフィアの場合——
胎内に眠る子宮は既に経産婦の証として実りに実り、ゆったりと育まれていた。
それが今や。
「ふッ……ん゛っ!?」
膣奥まで肉杭を受け入れた衝撃で、子宮口が直撃を喰らう。
まるで石臼で臼歯を粉砕されるような感覚。
背骨を通じて脳髄まで快楽の電流が走り抜け、視界に火花が散った。
長い睫が痙攣し、二色の瞳が零れ落ちんばかりに見開かれる。
「んんっ……は……ッ」
喉の奥から湧き上がる熱い吐息。
それはもはや息遣いというよりも、
煮えたぎる情念が肉体の隙間から噴き出した蒸気のように思えた。
ゼウスは彼女を抱えたまま立ち上がる。
膝が屈伸する度に巨根が胎内を抉りあげる。
まるで地獄の拷問器具——
人間を逆さ吊りにして落下の衝撃で肝臓を砕く円盤鋸の刑具——を思わせた。
「ふむ、犯せば犯すほど美味くなる魔性の肉よな」
老神の唇が歪む。
皺深い頬が引き攣り、楽しげな笑みを刻む。
アルフィアは何も答えられない。
喉がひりつき、言葉を紡ぐことすら困難だった。
代わりに——
「や……ッ……ひ……ぃっ……」
途切れ途切れの嗚咽だけが漏れる。
それすらも途中で快感に飲み込まれ、
甘ったるい喘ぎへと変貌していくのだから皮肉なものだった。
豊満な胸が潰れ歪むほど強く抱き締められた瞬間——
ぐしゃっ!!
「んあっ!?」
巨峰が平坦な平原へと変形した。
もともと重力に従順な乳肉は圧縮されることで新たな形状記憶を得る。
柔軟なスポンジケーキに岩塩を押しつけたかのような圧力。
桜色に染まった乳輪が圧迫されて色濃くなる。
アルフィアの可憐な吐息は停止し——
刹那——爆発的な激情に置き換えられた。
「き……っ!!!」
言葉にならない絶叫。
口腔内で舌が跳ね上がり、歯茎にぶつかる音が聞こえる。
対面座位の態勢のまま上下運動が始まると——
すべては混乱と酩酊の坩堝と化した。
ぱん……! ぱん……!
打擲音が一定のリズムで鳴り響く。
だがこれは通常の性交における肉と肉の衝突音ではなかった。
アルフィアの肢体は丸ごと空中で振り子運動を行い——
その都度子宮口に直接杭打ちの如き一撃が叩き込まれるからだ。
「ひぎっ……あっ……! ううむぅっ……!?」
衝撃で勝手に開閉した唇にむしゃぶりつかれ——
貪られ——
ぢゅるるるっ!!
唾液を啜られる。
頬の内側を舌先で掬い上げられ——
歯列を丁寧になぞられた後に——
「……んふっ!」
彼女の弱点である喉奥を攻め立てられる。
込み上げてくる嘔吐反射と同時に脊髄反射。
快楽中枢への過剰な刺激は脳内で閃光弾を破裂させた。
「ひゃんっ!」
アルフィアの美しい眉間に皺が寄る。
翡翠と灰の瞳は潤み——
眦に溜まった涙が頬を伝う。
——絶叫。
「ああっ!!!!!」
しかしすぐに唇は塞がれた。
老いた神の肉厚な唇によって封印される。
舌と舌とが絡み合い——
逃げ場の無い至近距離で交錯する粘膜接触。
ぬちゃ……ぐちゅり……
淫靡な唾液音が密室にこだました。
口腔内の湿度が急上昇し——
まるで腐海の奥地に棲む巨大蛭が絡み合うかのような光景。
息継ぎさえ困難な状況下で——
対面座位による杭打ちは続行される。
じゅぷんっ!
子宮口が串刺しにされたまま擦られ——
ポルチオ性感帯へ垂直方向からの集中攻撃。
全身の神経線維が一斉に悲鳴を上げる。
「ん゛ッ!! ん゛ん゛ぅ〜〜!!!」
拘束された喉の奥で昇華しきれない快感の塊が炸裂。
頚動脈が脈打ち——
心臓が肋骨を内側から蹴破らんばかりに暴れ回る。
背骨が弓なりに反る。
白磁の肌が月光に晒され——
透けて見えそうな血管の青白い輝き。
長い灰銀の髪が振り乱され——
空中に描かれる軌跡は宇宙図形を想起させた。
アルフィアの瞳は半分開き——
白目部分が多く露出する。
その眼球の隅には涙が滲み——
虹彩が波紋となって揺らめいた。
「んんぅ〜〜ッ!!」
喘ぎ声にも似た咆哮。
しかしそれはすぐさま唇を奪われて吸い尽くされる。
呼吸循環を阻害される中——
さらなる抽送が始まる。
ぱんっ……! ぱんっ……!
連続音。
もはやアルフィアには外界の情報を受け取る能力すら消失していた。
ただ——全身を蝕む灼熱の快楽だけが存在意義を示す。
爆乳が押し潰されて扁平化する——その苦痛も甘味へ転化。
巨根が子宮を穿つ——その激痛も陶酔に変換。
唇を貪られる——その窒息感も恍惚に置換。
あらゆる刺激が悦楽信号へと変換されていく過程で——
彼女の美しくも悩ましい美貌は完成された。
普段は氷刃のような怜悧さを湛えた眉目も——
今は熱に浮かされ潤みきっている。
口角から零れる透明な糸——
舌先が僅かに飛び出し空気を求める様は稚拙ですらあった。
頬は高潮した柘榴のように紅潮し——
長い睫には涙滴がきらめく。
そんな彼女の姿を見下ろしながら——
ゼウスは愉悦に浸っていた。
「いい顔じゃなぁ……」
独りごちる声には深い満足が滲む。
「千年待った甲斐があったというものよ」
老いた神の腰は衰えることを知らない。
むしろアルフィアの反応を見るほど活性化していくようで——
杭打ちの速度と精度が増していく。
じゅっぷん! ずぶん! ぐじゅっ!
淫らな水音と共に——
彼女の白い肢体が上下に撥ね上がる。
「うあっ! ひぃっ! んっ!」
唇を離されたことで抑えきれなくなった喘ぎ声が——
もはや完全に獣じみた嘶きへと変質した。
その声色の変遷を楽しみながら——
ゼウスは最後の仕上げに入るために力を込める。
「行くぞ……受け止めい」
宣告と共に——
ぼびゅっ!!
膨張率を極限まで高めた肉杭から白濁の奔流が放射された。
「きゃあああっ!!」
熱波が胎内を満たす。
灼熱の熔岩が子宮壁を舐め上げる錯覚。
卵管まで駆け上がってくる想像上の液体幻影。
それらは全て錯覚だ。
しかし脳が生み出す仮想感覚は現実以上の威力を持つこともある。
特に現在のアルフィアのような——
自我境界線が溶解し始めた精神状態においてはなおさら。
「あつ……い……あぁ……っ」
途切れ途切れの言葉。
体内に注ぎ込まれる種汁を感じ取り——
それに伴う至上の幸福感で思考回路がショート寸前に陥る。
アルフィアの視界は白く染まる。
音も消え去った。
残されたのは——圧倒的な充足感だけ。
息も絶え絶えで胸部が激しく起伏している。
その上下運動に合わせ——
白濁液に濡れた秘部からこぽりと音を立てて流れ落ちる光景があった。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
黄昏の光が窓を染め上げる頃、ベル・クラネルは実家の門をくぐった。
白い髪が茜色に輝き、長旅の埃が外套の裾にまとわりついている。
「ただいま——あれ?」
玄関を開けた瞬間、甘やかで官能的な香りが鼻を突いた。
熟れた果実を葡萄酒に漬け込んだような、噎せ返るほど濃厚な女の匂いだ。
足元を見れば、踏み締めた廊下に小さな水溜まりができている。
粘り気のあるそれを指ですくい、鼻先に運ぶ。
「……おじいちゃんと、母さんかな」
少年は苦笑を浮かべると、背負った籠をそっと下ろした。
中で寝息を立てている赤子——エルの頬が朱に染まっている。
「エル。少しだけここで待っててくれる?」
答えはない。だが白い睫毛がぴくりと揺れ、小さな手が虚空を掴んだ。
それで十分だった。ベルは軽く額に接吻すると、二階への階段を見上げた。
──-
襖の向こうからは、乾いた肉と肉がぶつかり合う音が響いている。
「パン……パン……」という規則的な律動の合間に、掠れた吐息が混じる。
「……っん……ベル……」
その一声で悟った。
母が自分の名を呼びながら喘いでいることに。
「入ってもいい?」
返事はなかった。だが襖の隙間から零れる灯りが揺らぎ、
老人の嗄れた笑い声だけが届いた。
──-
寝室へ踏み込んだベルの目に飛び込んできたのは——
全裸でゼウスに抱き上げられ駅弁ファックされているアルフィアだった。
長い灰銀の髪が拡がり、汗と涙で顔が濡れている。
右目の翠と左目の灰はどちらも涙で滲み、
焦点定まらぬまま虚空を彷徨い続ける。
「……母さん」
呼び掛けに応じて揺れる瞳。
そこには羞恥と困惑と、しかし確かに期待が宿っていた。
「見ては……いかん……っ」
拒絶の言葉を搾り出そうとする唇から
唾液が垂れ落ちる。その姿はあまりに淫靡で、
「ほう。愛息子のお帰りじゃ」
ゼウスが上機嫌で呟く。
その腰使いは一向に衰えず、
「……っ!」
アルフィアの喉から悲鳴が漏れた。
羞恥と快楽がない混ぜになった声が
「悪いな……儂の一物が美味し過ぎて、喋れぬか」
老人は愉快そうに告げると
ベルの方へ歩み寄り始めた。
アルフィアを串刺しにしたまま移動するその姿は
まるで蜘蛛の標本展示である。
ベルの目前で止まり
「ほれ、ご覧。お前の母さんの痴態を」
言い終えるより早く
彼女の豊満な乳房がぶるんと揺れた。
乳首はすでに赤く腫れ上がり、
「あんっ! や……!」
逃げようとしても絡め取られる
身体がゼウスの腕から離れようと
しかし老人の膂力は見た目以上の
「動くな。儂の大事な宝を損なうつもりか?」
低い脅しにアルフィアの抵抗が止む。
その瞬間を逃さずベルは踏み出した。
祖父と母の前に滑り込み
「僕にも触らせて」
ゼウスを見上げる形で
「……好きにするがよい」
老神が許可する。
ベルの両手が伸び、母の双丘へ到達する。
熱を帯びた乳房に指が沈む。
もちもちした感触と温もりが掌いっぱいに広がる。
「んん……っ!」
アルフィアの腰が跳ね、結合部から新たに蜜が溢れる。
ベルは乳輪をなぞるように這わせ、ピンと尖った先端を摘まむ。
「ふあ……っ!」
甘い嬌声と共に母体が震え、ゼウスの竿が締め付けられる。
老神は満足げに微笑み
「上手くなったではないか」
孫の成長を褒め称えるような声音だ。
ベルは嬉しそうに頷くと
アルフィアの耳朶へ唇を寄せた。
「母さん、可愛いよ」
囁きかけるだけで女の肢体が仰け反る。
羞恥心を煽る言葉は最高の媚薬なのだと
ゼウスが巧みな技を見せつけてくれていたからだ。
「や……ぁ……」
消え入りそうな声。
しかし下半身は素直だ。
ベルの指で捏ねられるたび、膣内の蠕動が加速していく。
「おじいちゃん」
少年は振り返りもせず尋ねる。
「母さんって……ずっとこんな感じなの?」
「ほう?」
老神が面白そうに
「どんな感じと言うのじゃ」
「なんていうか……すごく」
少し考え込むような仕草をして
「……淫乱?」
その単語が出た瞬間、アルフィアの顔が真っ赤に染まった。
「違う……私は淫乱じゃない……っ! お前らのせいだ……っ!」
必死の否定も虚しく
ゼウスが唐突に腰を引く。
「きゃああっ!?」
突然の抽送中断。却ってもどかしさが募るだけなのに。
老神は息子から孫娘まで魅了してきた肉棒を見せつけるように
ゆっくりと引き抜いていった。
「お前の『淫乱』という評価
確かめてやろうか」
そう言って彼女をベッドへ横たえると
両腿を抱えてM字開脚の姿勢に固定した。
そしてベルに向かって手招きをする。
「ほれ来い。今日は特別じゃ。
双頭で可愛がってやろうぞ」
言われるまま少年はベッドへ上がる。
母の秘所から流れ出る愛液を認めてゴクリと喉を鳴らす。
ゼウスは背面からアルフィアを責める形を取り
尻穴に剛直を再び沈めていく。
「ああっ! また来る……っ!」
前後から貫かれているせいで彼女の喘ぎ声はくぐもっている。
そんなアルフィアにベルは正面から
「一緒に気持ちよくなろう?」
問いかけながら自らの肉棒を割れ目へ宛てる。
息子であり恋人でもある存在の剛直にオマンコが歓喜し
「だ……だめ……一緒は……っ!」
最後の理性が警告を発しても
身体は準備万端だ。
祖父の巨根に慣らされた淫乱妻窟
そこに若く逞しい白兎の肉槍が侵入してくる
「挿入れますね」
予告してからじわりじわりと挿入していく。
狭隘な膣道を押し広げる快感
「ひぅ……っ! ……ああっ!!」
二本同時の圧迫にアルフィアの意識が飛ぶ。
喉から漏れる嬌声はもはや悲鳴に近い
それでもベルは躊躇わず根元まで捩じ込む。
肉壁を削るような摩擦が双方に襲いかかる
「く……ぅ……っ!」
少年も歯を食いしばって快感を
「どうだ? 我が孫の初体験は?」
ゼウスの囁きが背後から降ってくる
「すごい……っ……きつくて……暖かい……っ」
ベルの腰が勝手に動き始める。
拙いながらも確実に感じるスポットを探し当てようと試みる
アルフィアの白い腹の内側で
二匹の蛇が絡み合うようなイメージ
「っ……あん! ……ふぁあ……っ!」
断続的な喘ぎ。オッドアイが虚空を泳ぎ
長い睫毛に涙の雫が光る
ベルが夢中で腰を振り続け
乳首を摘まんでは捻る行為に没頭している
「ひぃぃ……っ! ……乳首……やめ……ぇ……っ!」
嬌声に変わる叫び。
快感と羞恥が完全に入れ替わる瞬間だった
一方後方から貫くゼウスは余裕の表情
孫と共同作業という趣旨だが主導権は依然
「おお……素晴らしい眺めじゃの」
眼前に広がる光景──
息子の肉棒に喘ぎ啼く母妻の姿。
その頬は桃色に染まり目尻は下がりきっている
「ベル」
老神が優しく促す。
「もっとお母さんに教えてやれ。お前がどれほどの男なのかを」
言葉を聞いた瞬間、少年のスイッチが入る。
熱い膣内に侵入する若き雄芯。
だが途端に窮屈さが襲う。
なぜなら──
「ちょっとおじいちゃん?」
ゼウスがさらに奥深くまで剛直を進めているのだ。
「何を申す。おぬしのためであろう?」
狡猾な笑み。
彼女の胎内で祖父と孫が絡み合う状況こそ最高の餌だと理解しているからだ。
「~~~ッ!!?」
声にならない悲鳴。
男性二体分の重量級肉塊が一点を狙って突き進む。
襞が千切れそうで千切れないギリギリのところで凌辱されている感覚だ。
「無茶……なこと……するな……っ!」
やっと搾り出した反抗も弱々しいものだ。
頬に涙が伝う様子は悲壮感すら漂う。
ベルは懸命に腰を使う。
幼い日に憧れた"理想の女性"に初めて触れている喜びで全身が震えそうだ。
「っあ……!」
しかし腰の振り方ひとつとっても祖父との差は歴然。
アルフィアの反応に明らかな違いが出ている。
悔しさと興奮が同時に湧き上がり少年を燃え上がらせる。
「……なら」
不敵に笑うゼウスを見据えて宣言した。
「母さんの中だけで終わらせないよ」
言うが早いか自由な左手を彼女の顎へ持っていき強制的に上を向かせる。
「──っ?」
呆けたまま開いた唇へ今度は右手の人差し指と親指を差し込み前歯を押し下げた。
そして自らの顔を傾けてキスを見舞ったのだ。
舌と舌が絡む。
唾液と涙が混じり合う。
情熱的な接吻の中で微かに甘い母乳の味まで感じるようになった。
「ふむ。そういう趣向か」
察した老人は一旦動きを止めるとアルフィアの片脚を持ち上げ
より深く踏み込む体勢に切り替え
「ならば儂も加わるぞ」
彼女の背後へ回り込んで抱擁を完了させると両手で豊かな乳房を鷲掴みにした。
ぐにぃ……っ!
乳肉全体を包み込みながら揉みしだきつつ敏感な頂きだけは避け続けている。
焦燥感だけを与え続けるという卑劣な手法だ。
「きゃうっ!? ……待て! そんな風にするな……っ!」
もじもじと身を捩じるものの男二人にがっちり固められている現状では逃げようもない。
むしろ無駄な動作によって結合部位へ新しい刺激が
送り込まれてしまい逆効果となってしまっている
「おいおい我儘を言いおる」
ゼウスが呆れたように肩を竦める
「儂はお前の体を最も良く知っておるわい」
その言葉どおり乳頭を避けて乳房全体を指圧しながら
円を描くように撫で回し始めると、
「……~~ッ!?!?」
ビクンビクンと全身が波打つ。
痒いところを敢えて掻かない……という嗜虐趣味満載な行動。
もどかしさに耐えきれずアルフィアの喉から切なく濡れた嗚咽が漏れ出す。
「やめて……お願い……っ!」
哀願する声はいつしか切実さを孕みだす始末。
対照的にベルの方はというと未だ積極的だ。
祖父譲りの執拗さを見せてキスを深めながら、
(僕だって)
内心で誓う。
経験不足でも愛情があれば補えるはずだと自分に言い聞かせつつ
空いていた左手を彼女の腰へ廻す。
細いようでもしっかりと鍛えられた括れへの指先が触れ
驚くほど滑らかな肌触りにゾクリと背筋が粟立った。
そして同時に気づく……
触れている部分から徐々に熱が伝わってくる事実を。
(母さんは本当に感じてくれてるんだ)
安堵と共に勇気が湧く。
思い切って腰を使い始める。最初はゆっくりと控えめに──
「ひぅっ……!」
膣内が疼きだした様子で反応良好。
これなら大丈夫と判断してからは大胆にストロークを延ばす。
パチュ……ヌプ……ギュプ……
独特な水音が静寂な書斎に木霊する。
彼女はもう息子のキスだけで精一杯で何も言えない。
瞳孔が開きっぱなしで涙が頬を伝い続けるだけだ。
そのタイミングを見計らいゼウスが囁いた
「ほれ見いベルよ。これが貴様らの母親じゃ」
嘲るような口調ではない。慈しむような声音だ。
「普段はあの冷酷無慈悲な才禍の怪物も、一度牡を受け入れたらこの通りなんじゃよ」
事実アルフィアは二人に玩ばれて放心状態だ。
乳首を虐められ、膣内を貫かれ、舌先を貪られ―
もはや己の意志で動ける余地はない。
「っ……くぅ……ん゛ん゛ぅ」
声にならない喘ぎが喉の奥から漏れる。
唇は既にベルに塞がれていて吐息だけが泡立つように溢れだす。
「……っあ?」
突如としてビクンッと大きな痙攣が走った。
どうやら軽い絶頂を迎えたらしい。
けれど二人は止まってあげない。
むしろゼウスは得意満面で
「まだまだこれからじゃ!」
そう言うが早いか両手を使って彼女の上半身を大きく引き起こした。
今まで以上に深い挿入角度になり結腸が亀頭に直接当たりはじめる。
「ふあっ!? だ……だめぇ……っ!」
懸命に訴えるものの聞く耳持たぬ老人はさらに加速させる。
その動きにつられるようにベルも
(ついていけるのかな……)
不安を覚えつつ同じリズムで動こうとする。
若い体躯とはいえLv7相手だ。
体力消耗量が桁違いの為すぐに息があがってしまう。
汗が頬を伝い落ち
「っく……! ……すごすぎ……っ!」
辛そうな声。
アルフィアの膣内が熱くうねりだし肉壁全体で締め付けが強まるのだ。
意識を持っていかれそうになる圧倒的な包容力。
「さぁベル」
ゼウスが叱咤激励のごとく
「お前の精魂すべて注ぎ込め! 母はその程度の攻めでは物足りん様じゃ!」
事実、彼女の肢体はまだまだ余力を残していた。
頬は上気し涙は止まらないものの全身の力み方がまだ不十分だということだ。
つまり
もっと強く乱暴に貪らなければ本領を引き出せない―という結論。
そこで意を決したベルは一度深呼吸を入れると
両手を使って彼女の膝裏を抱え込み自分の腰に乗せる形にする。
これは俗に言う駅弁体勢だ。
相手の自重を利用して深く咥えこませる禁断のポーズである。
「──!?!?」
声にならない悲鳴と共に彼女の中が更に締まる。
本来なら女性側の恐怖心から拒否されやすい体位であるが
今現在アルフィアにそんな余裕はない。
むしろ自身の体重分プラスαで貫通されるという未知の感覚に戸惑うばかりだ。
「っぐぅぅ!!」
あまりの圧力に思わず呻吟するアルフィア。
頬を真っ赤に染め喉を仰け反らせながら必死で耐え忍ぶ。
その姿こそ
「美しい……」
ゼウスが称賛の溜息をもらす。
まさに芸術作品。
熟練職人が丹精込めて作り上げた人型女神像そのものであった。
胸元を見れば豊満すぎる果実が二つ共ぶら下がっている。
重力に逆らいきれずに真下へ垂れさがっており
一見すると醜悪な印象すら受けるはずが……まったく逆だ。
丸みを帯びたフォルム。
瑞々しく張りのある皮膚。
そして何より薄紅色の乳頭がぴんと屹立している様が見る者の情欲をそそる。
「ふむ……やはり派手に飾るべきか」
老人がニヤリと口端を吊り上げると
「ベル。そのまましっかり支えときなさい」
薄暮の光が窓から差し込む二階の寝室は、
まるで腐海に沈んだ神殿のように湿り気を帯びていた。
燭台の火が揺らめく度に、三つの影が壁に巨大な壁画を描き出す。
それは——交尾する獣たちの群像。あるいは、堕ちた天使たちの最後の晩餐。
「さて……」
ゼウスの嗄れた声が部屋の隅々まで這い回る。
老人は千年来培った漁師の目で、懐中の獲物を観察していた。
今やその肢体は、経産婦特有の柔らかな肉感を帯び、
白兎と老獅子の前で無防備に曝されている。
灰銀の長髪が拡がり、汗に濡れた頬を伝う涙が月光のように煌めいた。
「息子に抱かれる母というのも、なかなかどうして。見るものを狂わせる毒じゃわい」
老人はニヤリと口端を吊り上げると、掌に収まりきらぬ爆乳を鷲掴みにした。
熟れきった果実を握り潰すかのように。
ぐにゅり、と質量のある肉塊が歪み、乳頭が痛々しく屹立する。
「ひ……っ!」
アルフィアの喉から甲高い悲鳴が漏れた。
右目の翠と左目の灰が焦点を失い、虚空を彷徨う。
だが次に襲ってきたのは——灼熱。
ベルの若き剛直が蜜壺の奥深くまで潜り込み、子宮口を優しく愛撫し始めるからだ。
「母さん……痛くないですか?」
ベルの声音は震えていた。
愛する母にして女を祖父とともに愉しむ戸惑いと昂揚——
背徳感と優越感に禁忌が混ざり、声帯を不安定にする。
だが腰の動きは止まらない。
憧憬と欲望の混合油が少年の歯車を回し続ける。
パン……パン……パン……ッ
規則正しい打撃音が静寂を刻む。
それはまるで——神殿の鐘楼で鳴らされる夕祷。
信徒たちが集う時間を告げる聖なる合図だ。
だがここでは異なる。催淫の呪文として響き渡る。
「あ、はぁ゙……っ ふ、ふぅー……っ ん、ん゙んっ!?」
アルフィアの白磁の肢体が弓なりに反り返ると、
背骨が鞭のようにしなり、肩胛骨が翼を広げるように浮き上がる。
その動きにつられて——豊満な乳房が跳ね回った。
重力と弾力と摩擦が三つ巴で喧嘩し合い、空中で複雑怪奇な踊りを披露する。
ぴしゃ……ぽちょん……ぶるんっ!
ゼウスは眼下の光景に口笛を吹きそうになった。
「ほう……これぞ天上の楽園。
原罪以前の庭園の景色とはこのようなものだったか?」
老人の指が巧みに動く。
乳輪を円を描くように撫で回し、時に乳頭を摘んで軽く捻る。
「ひゃあっ!? あ……ッ だ、だめ……っ」
アルフィアの絶叫は甘く爛れ、既に意味を持たない音節の連鎖となっている。
もはや哀願なのか歓喜なのか判別不能だ。
ベルは息を荒げながら必死で父祖の太刀筋を読み取ろうとした。
「おじいちゃんみたいに……うまく出来てる?」
問いかけと共に腰使いを速める。
祖父は孫を慈しむかのように優しい微笑で返す。
「ふむ。合格点じゃ。だが——」
その直後——ゼウスの掌が臀部を鷲掴みにする。
「儂にも出番をくれい」
宣言するや否や——
ぐぼぉッ!!
肛門から突き上げるようにアナルが貫かれる。
腸壁が異物を認識し、拒絶反応を示して強く締め付けた。
「ギャァァァァァッ!?!?」
雷に打たれたような悲鳴。
全身の筋肉が引き攣り、汗腺から冷たい汗が噴き出す。
二穴同時挿入。
文字通り「串刺し公」の再現だ。
ベルとゼウスの肉棒はそれぞれ別のリズムで蠕動しはじめた。
祖父は緩やかかつ深く、孫は浅くも鋭く。
コンダクトなどしていないのに、
互いの動きが呼応する奇妙な協調が成立している。
「あひィッ!! やめ……ッ ダメェッ!!! こんなのっ……おかしっ……!?!?」
アルフィアの精神は崩壊寸前だ。
眼前が白濁し、聴覚も嗅覚も麻痺して世界が歪んでいく。
視界の端で燭台の炎が揺らめき——
それが巨大な龍の頭部に見えて恐慌を来す。
「ほれベル。今のうちに仕舞いまで愉しまんか」
ゼウスが唆す。
「……うんっ!!」
短い返事と共に少年の抽送が加速する。
若き生命力が凝縮されたピストン。
腰椎から仙骨にかけて迸る快感がアルフィアを翻弄する。
「や……やめて……ッ しんじゃう……ッ こわれるぅ!!!」
哀願の声。
だがそれに混じる歓喜の喘ぎ——
もう誰にも止められない。
ベルは絶頂へ向け最後の突進に入った。
膣奥が脈打ち、締め付けが強まる。
「あっ……来る……っ 出ちゃう……!」
その言葉に呼応するかのように——
ゼウスが唐突にアナルから肉棒を引き抜いた。
ぬっぽぉッ!!
粘っこい水音と共に夥しい量の浣腸液のような体液が噴出する。
「ひぃいっ!?!?」
排泄と挿入の区別がつかなくなった状態で与えられる開放感。
アルフィアの背筋が弓なりに反り返ったまま硬直する。
だが安堵するのは早い。
今度は真正面——ベルの肉棒が子宮口へ到達したのだ。
ぐぐぐッ!!
窄まった入口が強引に押し広げられる感触。
「ひっ!? そこダメぇ!! 中に出しちゃダメッ!!」
懸命の制止。
だが無駄だ。
少年は躊躇うことなく射精寸前の剛直を最も深くまで潜り込ませる。
そして——
どぷどぷどぷッ!!
灼熱の熔岩流が胎内で爆発する。
「あ゙あ゙あ゙ぁぁッッ!!!」
断末魔のような咆哮と共にアルフィアの四肢が激しく痙攣する。
視界は完全に白く染まり、
音も匂いも温度もすべて消え去った——
唯一残るのは——圧倒的な充溢感のみ。
ベルの体温が離れていくと同時に現実が帰還し始める。
見開いた瞼の裏には燭台の火と蝋の滴る音だけがある。
「やりおったな」
ゼウスが愉快そうに嗤う。
「う……うん……」
疲労困憊で床に座り込む少年。
吐息は熱く荒いが達成感に満ちている。
その一方でアルフィアは——
「…………」
完全に沈黙していた。
半開きの口からは唾液が零れ、
閉じた瞼からは涙が伝い続けている。
手足は弛緩し切って床に投げ出されたままだ。
瞳は虚空を見据えながら焦点を結ばない。
——意識朦朧という形容詞すら生易しいレベルで昏倒していた。
アルフィアは微動だにしない。
けれど指先はピクピクと痙攣し、
唇の端からは唾液と精液と涙が三つどもえで流れて──
彼女の首筋を蝸牛の跡のように汚している。
「──終焉かと思ったか?」
ゼウスの声は春の陽射しよりも穏やかだった。
少年は傍らで荒い息を整えつつも、
老人の手が再びアルフィアの臀部へと伸びていくのを見て目を瞠る。
「もう……母さん、無理だよ」
「無理?」
老神は莞爾と笑った。
「そうかもしれん。じゃが──この娘はまだ『こちら側』へ完全には落ちてきておらん」
ぐりっ──。
まだ栓を抜かれたばかりの秘口へ、枯れ枝のように見える指が三本も押し込まれる。
中指は子宮口の裏側を押し上げ、
薬指はGスポットを乱暴に掘り返し、親指は膣壁を抉りながら蠢く。
「ひあぁあッ!?」
昏睡しかけていた美女の喉から金切り声が迸った。
アルフィアの両目が大きく見開かれ、琥珀と灰が交互に火花を散らす。
腰が自動的に跳ね上がった拍子に椅子ごと転倒しかけ、
ゼウスの逞しい左腕一本がそれを攫う。
「良いぞ良いぞ」
老人は舌なめずりする。
「おぬしの奥にある黄金の小径《コル》よ……まだ出口が閉じ切っていない。ほれ」
ぶぢゅッ! ぶぢゅッ! と肉の輪が焼け焦げるような水音。
同時に空いた右手が白い腹部を覆い──
まるでピアノの鍵盤を弾くように五指が奏で始める。
皮膚を介して内臓が直接振動させられる感覚。
胃袋ごと揺らされる錯覚がアルフィアの視界を天地逆転させる。
「う……っぎぃあぁァァ!? お……なかっ……おなか……こわ……っ!?」
「壊れる? 安心せい」
ゼウスの声は慈悲深かった。
「この儀式を完遂したら──儂が創る“神域”にて永遠に保管してくれる」
そう言った刹那、老人の口づけがアルフィアの首筋を噛んだ。
甘噛みでは済まず、犬歯が皮膚を破り──真紅の珠が滴る。
その血液さえも即座に舌で掬いとり嚥下した老神は
「味は神酒より芳醇じゃ」と詠嘆する。
一方で少年・ベルも覚醒した。
老人が繰り出す暴虐に魅せられるうちに、
萎えていたものがまた鎌首を擡げる。
白兎の心臓は沸騰寸前だった。
「母さん……僕も」
ベルは母の前へ跪いた。
汗と涙と涎に塗れた頬へキスを落とし
口腔へ舌を差し入れる。
血と唾液と精液が混ざった味は酸っぱく苦く──
しかし少年にとっては蜂蜜よりも甘美だった。
「ん……んぐっ……う……」
アルフィアはもう拒めない。
ただ肺が破裂しそうな呼吸を続けながら
両手でベルの背中に爪を立てるだけ。
鋤うように皮膚を引っかく指先は痛覚より快楽信号を選択し始めていた。
──やがて。
抑えきれぬ淫楽に蕩けた器官が勝手に求める。
女の体は理性より早い。
ぬらぬらと艶光る秘裂がヒクつき開閉する
小鳥の嘴が餌を探すような無意識の乞い。
「ほう……」
ゼウスは笑い、右手を外した。
自由になった指先を滴る粘液が追いかける
いやらしい糸を引く映え具合に少年も見惚れる。
「じゃがまだ足りん」
老人とは思えぬ硬直が怒張して──
アルフィアの顔の真正面で聳え勃つ。
「これを綺麗にせんか」
低く穏やかな命令。
けれど逆らえば容赦の無いことを本能が理解している。
アルフィアは唇を震わせ──震えたまま──
濡れた瞳で男を見上げた。
「……ん……」
恐るおそる。
花びらのような唇が先端に触れた。
塩気と鉄錆の味。
さっき自分が注ぎ込まれた精の名残りもある。
喉奥まで飲み込もうとしたが大きすぎて無理だった。
しかし老人は咎めない。
「ゆっくりで良い」
と優しく頭髪を梳きながら
「おぬしは今日、“贖い”を成就するのだ。
憎悪でも信仰でもない──ただ悦楽への恭順を証明するために」
アルフィアは涙で霞む視界の中
自分に課された道程を見た。
それはもはや神々への忠誠ではない。
一つの肉塊に対する盲目的服従だった。
(──認めれば楽になる……?)
思考の裂け目を縫うように、
ベルの両手が後ろから彼女の乳首を掴む。
痛みすら快感に置き換える変換装置が
胸郭内で稼働を開始する。
「母さん……」
少年の囁きは甘ったるく甘い。
鼓膜を通じて脳幹まで溶かしていく蜜の旋律。
「全部……飲んで?
そうしたらまた……僕も」
──最後の堤防が崩れる音がした。
アルフィアは目を伏せ──
舌先で雁首の窪みを丁寧に掃除し始めた。
自分の唾液でぬらぬらと磨き上げる。
喉奥で嗚咽と共に甘い啜りを漏らしながらも
その動作は次第に必死なものへと変わってゆく。
「おぉ……上手いな」
老人は満足げに腰を退いた。
フェラチオ奉納の完成を祝うと、
「では第二幕といこう」
ベルはすでに彼女の中に自己を埋め込んでいた。
深く深く穿ちながらも速度は遅い。
アルフィアの膣壁が馴致しきるまで待ち、
自分の形状を覚え込ませるようにゆっくり往復する。
それは慈雨のごとき執拗な浸透。
一方──ゼウスは残された最後の穴へ
自身の分身を押しあてていた。
「ひあっ!? またっ……そこはっ……!」
アルフィアの抵抗は舌足らずな悲鳴だけで終わった。
老人の大振りな傘が菊門を通過した瞬間、
電気を流された蛙のように女の背骨が撓む。
両手両足が反射的に痙攣し、
それでもベルの茎を銜え込んだ肛穴だけが
ただ無心に吸い付き続けていた。
「よしよし」
ゼウスは背後から抱きすくめながら
ゆっくりと腰を使う。
前と後ろから挟まれた膣道は逃げ場を失い、
狭隘な空間でベルの肉筒と擦れ合う。
ぱちゅ……ぱちゅ……
ぱん……ぱん……
室内に響く音色はまるで二挺の太鼓だ。
大小高低が乱れ飛びながらも、
不思議と共鳴し合い壮大な宴を築いてゆく。
アルフィアは喉を開いたまま嗚咽した。
もはや言葉にならない喘ぎ。
声帯がひっくり返りそうになりながらも
口腔の端から溢れる泡と共に漏れる喜悦の信号。
(死ぬ──)
脳内で警報が鳴る。
しかし同時に別の声が囁く。
(もっと──)
この矛盾こそが人間の原罪なのかもしれない。
肉欲と畏怖のせめぎあい。
神々でさえ凌駕できなかった峻烈な二項対立。
そして──ついに均衡が崩れた。
ゼウスの巨杭が腸管の奥で噴火し、
ほぼ同刻ベルの熱線が子宮口に炸裂する。
前後の隔壁を通してお互いの波動が共振し、
アルフィアの体内全域が震源地となる。
「っあ゛ぁあああああああッ──!!」
女は悲鳴を上げた。
けれど耳を劈く高音の裏側にあったのは
これまでにない清澄な響きだった。
涙と鼻水でグショ濡れになった貌の中で
ただ一か月満ち欠けした蒼月のように
その瞳が輝いていた。
──瞬間。
全身が痙攣し、両膝がガクガクと崩れる。
老人と少年に左右から支えられてなお
細胞の一片ずつが絶頂を迎え続ける。
「よく……務めを果たしたな」
ゼウスの掠れた賞賛。
ベルも荒い息遣いで頷く。
アルフィアは応えられない。
だがその瞳だけは答えていた。
(終わり……なの……?)
問いかけるように潤む虹彩。
それを見透かした老人は
肩越しに微笑み
「いんや。まだ序章じゃ」
さらりと言った。
「おぬしは今日から──『祭壇』だ。
儂等が祈りを捧げる牝羊として
朝昼晩、季節ごとに刈られ
永久に刈られ続けてもらう」
そしてゼウスは振り返る。
扉の向こうで疲れ眠っていたはずのエルが
いつのまにか枕元に立っていた。
まあるい金色の瞳でじっと此方を見上げている。
「ベル」
老神は息子に視線を向けた。
「この子にも分かるよう教えてやらねばな。
己が母の真の姿──そしておぬしら一族の行く末を」
少年は頷き、
アルフィアの乳房へ再び唇をつけた。
乳汁が滴り落ちる。
その甘い雫を受けながら、
アルフィアは思う──
(……もう……充分……でしょう?)
しかし返答は明白だった。
神と人の楔は抜けず、
肉体という檻はなお堅牢に彼女を拘束する。
『今はちょっと忙しいから、帰れないなぁ……
オレの分までヤッといてよ、ベル』
「理解ったよ、兄さん。ボク、頑張るね」
ソール謹製オラリオ直通の通信機越しに兄と呑気に会話するベル。
ちなみに、同じくソール謹製の音声・映像記録媒体で
処女喪失から始まる汎ゆる痴態を撮影され続け、
定期的に強制鑑賞させられる羞恥プレイを強要されるアルフィア。
今後は、ゼウスとのプレイシリーズが増えること確定で涙目だ。
────通信機越しに、兄の声がやけに明るく響いた。
「だからさ、ベル。オレ的には神様ってのは『可能性』の塊なわけよ。
ファルナとやらを与える存在としてもそうだし、生殖面でもそう。
ファルナを授ける神は子を産めない──下界の定説じゃん?」
ベルは白い髪を掻き上げながら頷いた。
彼の眼前ではアルフィアが恍惚と喘ぎ、
ゼウスの老練な腰捌きが規律正しく上下運動を刻んでいる。
少年は祖父の動きを真似しようと試みるが、やはり技術は雲泥の差だ。
「……それで?」
「要はさ」
通信機の水晶球が淡く輝く。
遠くオラリオにいるはずの兄・ソールは心底楽しげだった。
「祖父ちゃんと母さんがヤッてもさ、
『おじいちゃんの子はデキ無いんだよなぁ……』
って考えると悲しくなっちゃって。
だったらオレが科学と魔法で何とかすれば万事解決じゃないかと思うんだ」
「…………」
ベルは眉を僅かに顰めた。
確かに理屈としては破綻していない。だが──。
(やっぱり兄さんはどこか『ズレ』てるなぁ……)
そう思った矢先、ゼウスがわざとらしい咳払いをした。
「……おぅいベル坊。話し合いの途中悪いがの」
「え? あ、うん」
「そろそろ本腰入れてくれんか?
儂もいい歳じゃから集中力が保てんでなぁ」
そう言いながらも老人の腰はまったく衰えていない。
アルフィアの腸内を自在に操る竿は血管を隆起させ、淫靡な潮騒を起こしていた。
淫壺からの甘露が腿を濡らし、玉座のような椅子を蹂躙している。
『とりあえず、アストレア様と、あとイシュタル様、
何人かを中心にオレの子供を産ませるのはヤれるし、
下界の民が女神様を孕ませるのは割とイケそうなのよ……
でもさぁ、逆は難しいっていうか、サンプルが少ないのね』
だから、アルフィアとゼウスでデータ取っといてと軽く言い放つソール。
そんな事言われてもどうすればいいか困惑するベルに、
「私がやるからベル君と爺は好きなようにママを抱いてればいいよ」
とエルがなんかよくわからん水晶やら魔法陣を浮かべつつ諭す。
「あぁ、そうなんだ? じゃぁ、任せるよ」
とベルが素直にお礼を言ったりしてる間に、
エルの小さな手のひらが宙を払う。
赤子とは思えぬ精密な魔力操作。
結界が張り巡らされ、空間が密閉される。
「おいエル……まさか……?」
ゼウスが苦笑とも驚愕ともつかぬ表情で少女を見た。
少女は首肯もせず微笑むだけ。
小さな唇が紡ぐのは無垢な宣告。
「ママを守るためにも、必要なこと」
アルフィアの女体に仕込まれた新たな淫紋。
試作型強制妊娠術式・対神バージョン。
成功率0.3%。副作用:不明。
──それでも実行される。
「ちょ……ベル? 聞いておるか?」
「聞いてるけどさぁ」
少年は困ったように笑った。
額の汗が珠となって零れ落ちる。
アルフィアの膣内はすでに灼熱。
蠕動する肉襞が竿を舐め上げ、睾丸が重たく疼いている。
(嬉しそうだし……)
兄の声にも、エルの無邪気な笑顔にも。
そして何より──
組み敷かれ嬌声を上げる母のその瞳にも。
「皆がイイなら、ソレでいいじゃん」
「そりゃ儂は一向に構わんが」
ゼウスは肩を竦めた。
「問題はアルフィア本人の意向じゃろ」
当のアルフィアはといえば。
下半身を老練な技で犯されながらも、
ベルの肉槍を口腔に含み奉仕していた。
潤んだ双眼に理性の色は薄い。
ただ官能に溺れることを許された雌狐のように甘い声を洩らす。
「……好きに……すればいい」
掠れた声が途切れ途切れに届く。
「私は……あなたの……モノですから」
(『あなた』? どちらのこと言っておる?)
ゼウスは心中で苦笑した。
ベルやソールか、それとも神としての自分か。
答えはすぐに出た。
「でも、ベルの方が……嬉しい……かも」
母親と言うより娼婦のような台詞。
かつて無敵を誇った魔導士の口から紡がれるには余りに媚びた音色。
けれど──これこそが求めていたものなのだ。
老神はゆっくりと腰を引いた。
ぬぽっ、と粘着質な音を立ててペニスが抜ける。
アルフィアの菊門がぽっかりと空洞を見せ、
腸液と汗と精液が入り混じった体液が滴る。
「ベル」
呼びかけると少年が瞬きをして顔を上げた。
「交代じゃ。儂は少し休憩させてもらう」
「え? いいの?」
「構わん構わん。年寄りに無理は禁物じゃ」
そう言いながらも股間の凶器は尚も威風堂々。
ゼウスは椅子から離れるとソファに向かった。
その道すがら床に寝転がる孫娘・エルの頭上でしゃがみ込む。
「エルちゃんや。肝心の研究データはどうなる」
「きちんと記録しておくよ」
少女は顔も上げずに言った。
「ママと爺様の遺伝情報も採取できるしね」
「全く……」
ゼウスは降参したように両手を掲げた。
神の領域すら侵す下界の未知の極致たる才禍たち。
彼らは好奇心と善意と探究心だけで突き進んでしまう。
(まぁ良い。儂も当事者の一人だ)
(ここまで来たからには乗り掛かった船。
神域の律法を破れるものなら破ってみよ)
ベルが再び母の前へ膝をつく。
今度は正常位。
少女のように怯える瞳を正面から見据え、
「痛くしないから」
囁いて額に口づけを落とす。
「──うん」
アルフィアが小さく頷いた瞬間。
ゼウスは悟った。
これは『静かな狂気』だ。
家族の名のもとに横溢する狂気。
ただし刃は全て外に向いていない。
矛先は他ならぬ自分自身にも向けられている。
「さぁて」
老神は笑みを深めた。
もし本当に神と人の子が生まれてしまうのならば──
それは神話の崩壊を意味する。
だが崩壊は再生の序曲でもある。
(面白くなってきたわい)
既に神が想定した常識における頂点……ゼウス・ヘラファミリアは敗れた。
追い込まれた子どもたちの最前線を往くのが
我が孫たちとはなんとも痛快で小気味いい話ではないか。
救界は為される。
天に昇った眷属たちに献杯するゼウスは
アルフィアの絶叫をBGMに美酒を煽った……いや飲んでない。
ジュースしか飲めない呑めない老人である。
アルフィアの体内にベルが突き入れる音が響く。
肉と肉のぶつかる乾いた音に重なって
エルの歌声のような咒文が奏でられる。
──神々の摂理を超えて孕みしは
凡庸なる者ではなく選ばれし猛き獣
其は禁忌を超えし新星(あらわしんせい)──
ゼウスは肘掛けに凭れかかり
天井を仰いだ。
己が千年の矜恃も明日の黄昏もどうでもよい。
大事なことはただひとつ。
(どれほど愉しませてもらえるかじゃ)
それだけだった。
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