※この作品はR-18です。

ダークエロよろず短編集   作:カード読み込み

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結構、色々やってくれるんですね


エンリの嫁入り

 雨に濡れた赤土が足元でねっとりと粘りつき、

 まるで大地そのものが血を吸い込んでいるかのようだった。

 水溜りからは蒸発しつつある血液の生臭さが立ち上り、

 雨の中でさえ鼻腔を刺す。

 カルネ村の広場にはすでに多くの屍が転がり、

 折れた鎌や砕けた農具が惨劇の跡を物語っていた。

 残されたわずかな村人たちは、老若男女問わず震え上がり、

 なかには地面に膝をつき祈るように両手を組む者もいる。

 泥まみれの小さな手を握りしめる老人の目尻から流れ落ちる涙は、

 雨と混ざって頬を伝う。

「逃げて! 早く!」

 誰かの悲鳴のような叫びが広場に響く。

 だが逃げようにも四方を騎士たちに囲まれた今、どこへ向かえば良いのか——。

 森は深く暗く、馬に追われる恐怖が背筋を凍らせ、

 畑へ逃げても追い込まれる運命が目に見える。

 人々の顔に浮かぶのはただ一つ、「絶望」という名の表情だけだった。

 

 その時、雨音を切り裂く鈍い金属音が空気を震わせる。

 重い鎧が擦れる音と鉄靴が地面を叩く独特のリズムは

 不規則で乱雑でありながらも統率され、それはまるで死の楽曲だ。

 甲冑から滴る雨水さえも彼らの進軍を邪魔できず、

 鎧兜が雨粒を弾く音が不吉な拍子となって耳に届く。

 それは死の使者たちが近づく合図だ。

 

「一人たりとも逃がしてはならん」

 低く冷たい声と共に、一際大きな影が広場に歩み出た。

 それは隊長クラスの騎士だろうか。

 他の者より明らかに上等な装備を纏っている。

 左手には盾を構えながらも右手の長剣は既に抜き放たれ、

 雨粒さえ斬り裂くように光っていた。刃先が空気を切り裂く度に

 微かな風切音が鳴り、それは次の犠牲者の悲鳴の予告のように感じられる。

 彼が踏み出す一歩ごとに広場の空気が張り詰め、

 村人たちの呼吸さえ止まりそうになる。

 

 

 周辺の村落からの避難者が合流し、一時的に数千人に膨れ上がったカルネ村を

 数百人で効率よく包囲し、的確に仕留める恐るべき練度。

 それが敵なのだ。

 

 騎士たちの動きは一切の迷いや感情を見せない。

 まるで個々の意志を持たない無生物のように滑らかで正確であり,

 かつ全体として一つの巨大な生命体のように見事に統制されていた。

 その動作は計算され尽くしたものであり、

 一挙手一投足さえも緻密に設計されているのが見て取れる。

 

「鍛えぬかれた兵隊」としか形容できない集団。

 彼らの隊列は幾何学的な美しさを湛えており、

 一人ひとりが置かれた位置で完全に役割を果たしながら動いていた。

 誰一人として勝手に行動したり逸脱することもなく、

 常に仲間と連携しながら動くその姿はまるで、

 地獄から襲来した悪魔の軍団にすら思えて村人を怯えさせる。

 

 その中心で命令する隊長クラスの騎士の声も冷酷な金属音のようで,

 

「隊列を崩すな」「一人残らず」「余計な会話は不要」「次」

 

 など短い単語ばかり連ねる様は,

 まさに精密なゴーレムが操られて動いているような無機質さがある。

 それは鋼鉄製のゴーレムたちが指令を受けて規則正しく稼働するさまそっくりだった。

 彼ら自身が意志を持たぬ兵器としてプログラムされて

 動き回っているような異様な光景がそこには広がっていたのであった。

 

 それを見る幼い姉妹が互いに腕を絡め合い、

 泣きじゃくる様子が痛ましいものであるが、そんな悲痛な声さえも

 この状況ではあまり意味を持たないどころか危険ですらある。

 泣き叫べば騎士たちの注意を引いてしまう可能性が高いのだ。

 一方で村人もまた自らが助かるために必死になりつつも

 その多くが諦めや絶望から来る虚脱感によって

 半ば放心状態になっているためか反応は薄い。

 それどころか中には自分だけでも生き延びようと

 他人を見捨てて我先に逃げ出そうとする者もいる始末であった。

 しかしながら逃げるにも行くあてが無い彼らにとって

 ここから少し離れただけでは安全とは程遠いことも分かっていて

 結局どうすればよいか全く思いつかないでいるのである。

 

 覚悟を決めて悲壮な覚悟で立ち向かう男衆たちだったが、

 

「うおぉぉっ!!」

 若い父親が丸太棒を振り上げ全力で突撃する姿があった。

 しかし騎士は無情にも盾で受け止めるとその勢いを利用して軽々と吹き飛ばす。

 男衆が束になって押し寄せようと剣の一閃で次々となぎ倒していく様は

 まるで蟻塚に群がる蟻のごとき脆さであった。

 それでもなお食い下がろうとする者に対しては容赦なく槍が振るわれる。

 喉元を貫通する鋭利な痛みとともに口元から大量の鮮血があふれ出していく……! 

 

「やめてくれぇ──っ!」

 悲痛な叫びと共に突き立てられた斧はあっけなく折れてしまい

 武器を失った男は呆然と佇んでいたところへ

 背後から容赦なく首を刎ねられてしまう……

 

 そんな光景を見て尚戦意喪失しない男性陣も多かったものの

 やはり結果は同じでほとんど無抵抗に討ち取られていってしまうのであった。

 

 こうして最後まで残っていた僅かな人々の希望を打ち砕くように

 次々と男達が薙ぎ倒されていく様はまるで悪夢そのものであり、

 女子供たちの心胆寒からしめるには十分過ぎるものであった……

 

 彼らを支配していた感情といえば恐怖のみであり

 他に何も存在しなかったことであろうと思えるほど凄惨なものだ。

 父や夫の無惨な最期に神に祈る娘たちの嘆きが途切れ、

 諦めや絶望が蔓延したその時─────────

 

 ヒュッ─────────っ!! 

 

 突如、空気を切り裂く鋭い風切り音が響く。

 そして次の瞬間——

 轟音と共に騎士の鎧が紙屑のように粉砕され、

 

「ぐぁっ——!!」

 という短い悲鳴だけを残して絶命する。

 

 そこに現れたのは一人の男──

 漆黒の髪を風になびかせ、闇より深い瞳を持つ美丈夫だった。

 

「何者だ!?」

 騎士の隊長格が声を荒げる。

 兜の奥から覗く目は警戒と侮蔑に満ちていた。

 

 現れた男は残った村人を気遣うようにただ静かに微笑んだ後、

 醜悪な獣などに名乗る気はないと侮蔑するように皮肉げに嘲笑い 

 

「弱き者を守るために来た」

 

 瞬間、世界が切り替わったように感じられた。

 男─────────モモンの周囲の空気が歪み、

 黒い粒子のような何かが彼の周りを取り巻いていく。

 それは高潔でもありながら、純粋な暴力の予感だった。

「ふざけるな! 全員で取り囲め!」

 隊長の命令に応じて無数の騎士がモモンを取り囲む。

 鋼鉄の鎧が日光を反射し、彼らの盾が地面を打つ音が響き渡った。

 

 雨に煙るカルネ村の広場。

 泥濘に沈んだ骸と血の池の中で、漆黒の嵐が踊る。

 モモン──その名が示す通り、この地に訪れた破壊と再生の化身だった。

 

「無駄な抵抗はやめろ。死ぬぞ」

 

 彼の低い声は雨音を掻き消す雷鳴の如く。

 隊長格の騎士が唾棄するように吐き捨てる。

 

「野蛮な侵入者め! 囲め! 状況報告!!」

 

 鎧兜の内側で蠢く醜悪な本能を剥き出しにした男たちが円形に迫る。

 鋼鉄の輪が収縮し始める。

 

 その刹那──

 

「ふん……愚劣な犬どもめ」

 

 モモンの体から滲み出す漆黒の霧が周囲の空気をねじ曲げる。

 それは単なる闘気ではない。

 彼自身の存在から漏れ出る絶対的な死の気配そのものだった。

 

 最初に動いたのは一番外周に立っていた騎士だった。

 兜の奥で恐怖に歪む眼を見開いたまま喉笛が破裂した。

 ドパンッ──!! 

 

 一瞬遅れて血飛沫が高く舞い上がる。

 首なしの胴体がゆっくりと地面に崩れ落ちた。

 

「怯むな! 遠距離攻撃開始!」

 隊長格の号令で弓矢部隊が次々と弦を絞り放つ。

 

 キリッ、キリッ! 

 

 無数の鏃が弧を描いてモモンに集中する。

 

「遅い。甘すぎる」

 

 右手をゆるりと上げただけで全ての矢が空中分解した。

 彼の指先から広がる黒い波紋が矢羽根を捉え捻り潰していたのだ。

 バキッ! ビチャッ……

 

 砕けた鉄片と羽毛が宙を漂う。

 

「今度はこちらの番だな」

 

 彼の唇から零れた冷笑が風に乗って広場全体に拡散していく。

 

 次の瞬間、

 

 ドゥンッ!! 

 

 大地が揺れ動いた。

 モモンの右拳が地面を穿ち、亀裂が蜘蛛の巣のように放射状に走る。

 

「グァアッ?!?」

 

 地面から吹き上がる漆黒の闘気の奔流が騎士たちを薙ぎ払い消し飛ばす。

 

 

 ドサッ──

 

「ひぃぃいっ!」

 

 近くにいた騎士が悲鳴をあげ腰を抜かす

 眼前では苦楽をともにした同僚がミンチ状になり原型すら留めていなかった。

「抵抗はするなと言っただろう?」

 

 優雅に振り返り微笑むその美貌こそが

 最も凶暴なのだと理解できた者は幸運だろう……

 だが遅すぎた……もう間に合わない…………!!

「殺せぇえええッッ!!!」

 残った全兵力による全方位同時射撃が始まろうとしたその時─────

 モモンの瞳から放たれる紅蓮の炎柱!!

 キュォオンッッッツツタァアァン──ッ!!

 

「熱いぃいいィイヤァアアッ!!!」

「顔が溶けるぅウウッ!!」

 燃え盛る炎が次々と焼死者を作り出し

 パニックになった兵士たちに更なる恐怖を与えている隙に

 モモンの繰り出される高速斬撃の衝撃波により

 数十人以上の敵兵が微塵となり消し飛んだ

「こんなものか……?」

 

 

 雨の中での狂乱の宴が一瞬、静寂を迎えた。

 漆黒の嵐が如き猛威を振るうモモンの前で、

 数十人の騎士たちが文字通り消し飛び、

 炭化し、あるいは粉微塵に還っていく。

 騎士たちの断末魔の叫びは雨音に呑まれるも、

 村人たちの胸中に芽生えたものは感謝ではなく畏怖。

 強すぎる力が目の前の脅威を取り除くとしても、

 それが善意によるものかどうか、

 判別がつかない限り恐怖の種になることは避けられない。

 一方で、辛うじて五体満足で立つことができる騎士たちの方はどうか? 

 無論彼らの方が明確に恐れている──―

 否、畏れと呼ぶべきものを感じているはずだ。

 だがそれを表に出すわけにはいかない理由があった。

「……くそっ」

 舌打ちと共に毒づく隊長の目には焦燥がありありと浮かぶ。

 それだけではない怒りや屈辱といった

 負の感情が入り交じった複雑怪奇な光が宿っていた。

 当然だろう今の今まで好き勝手やってきたのに

 突如として現れた得体の知れない輩によって

 計画が台無しにされたのだ納得できるはずもない。

 それも自分が直々に部下を使って

 村人たちを嬲り殺してきたことが原因となるとなおさらだ。

 

 雨脚が一層激しさを増す中、カルネ村の広場には生臭い湿気が充満していた。

 倒れた騎士たちの鎧が泥沼に埋まり、折れた武器が飛び散る惨状の中で、

 モモンの黒衣だけが異彩を放つ。

 

 追い詰められた隊長格の騎士が、震える手で聖印を握り締めた。

「……この恥辱……ここで終わらせてなるものか……我が主よ!」

 

 彼の詠唱は雨音さえ押し退ける。

 

 周囲の空気が帯電したように震え、

 足元の土に奇妙な紋様が浮かび上がる。

 

 ビリビリビリッ! 

 

 空間が裂ける音と共に光の柱が三本立ち昇った。

 

 その柱の中から現れたのは、

 

 4枚の白翼を持つ少年。

 金の髪が風に舞い、澄んだ青い瞳。神聖なオーラが陽炎のように揺らめく。

 

 銀の装甲を纏った女性型。

 腰に二本の光の剣を差し、背後に六芒星の光輪が展開している。

 

 全身を白い布で覆われた球体型。

 眼のような窪みから赤い光が覗き、周囲に白い羽根が舞い続ける。

 

 三体の天使が降臨した瞬間、雨は聖堂の中のように静まり返った。

 空気が清浄さを帯び、血腥い戦場を浄化していくように感じる。

 

 天使たちは音もなく地上に降り立つ。

 その足跡さえも光の粒子となって消滅する。

 天使──少年天使はゆっくりと翼を広げると、

 

 ピシャーン!! 

 

 突然落雷のような輝きを放ちながら、

 空気中に幾つもの光の球体を生み出した。

 それらはまるで意思を持つかのように空中を漂い始めた。

 女性型──銀甲天使は二本の剣を抜き放つと、

 

 キィィン!! 

 

 澄んだ金属音を奏でながら剣を交差させ、

 

 パシュゥ──―! 

 

 光の膜を形成する。

 

 球体型──白翼天使の身体が脈動すると、

 

 カランカランカラーン……

 

 鈴の音に似た響きが周囲に広がり、

 

 ポワン……

 

 白い光の泡が溢れ出して村の広場全体を覆い始めた……! 

 

 村人はその神々しさに戸惑いながらも魅了され、

 騎士たちは新たな力を得たことに安堵と興奮を覚え、

 

 そしてモモンだけが、わずかに眉を潜めた。

 

「ほう……」

 天使の登場に動じることなく、彼は冷静に状況を見定めていた。

 

 雨と光が融合する異質な戦場で、

 新たなる闘争の火蓋が切られるのだった──―

 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 雨が止み、夕焼けが雲間から差し込んだカルネ村の広場。

 血と泥に染まった戦場は、モモンの圧倒的な力によって終焉を迎えた。

 倒れた騎士たちの亡骸が、黙々と片付けられていく。

 その中でエンリ・エモットは、

 村を救ってくれた漆黒の救世主を前に、言葉を失っていた。

 エンリは自分の髪に触れた。

 栗毛色の三つ編みが、まだ少しだけ雨で湿っている。

 胸元にかかる髪が妙に重たく感じられ、そのたびにあの恐怖の時間が蘇った。

 

 

 エンリが自宅の扉を開けると、乾いた木の香りが迎えた。

 戦いの後の疲労と混乱の中、彼女は救世主を招き入れたことに今更ながら狼狽する。

 

「狭くて申し訳ありません……」

 

 家の中は質素だった。

 壁際には家族の写真が飾られ、中央には小さなテーブルと椅子が二脚。

 窓から差し込む夕暮れの光が埃っぽい室内を金色に照らしていた。

 

 モモンは玄関に立ったまま、周囲を静かに見渡した。

 その黒い瞳は何もかもを見透かしているかのようで、エンリの心臓は早鐘を打つ。

 

「……座れ」

 

 低く抑揚のない声が、狭い部屋に響いた。エンリは慌てて椅子を勧める。

 モモンが腰かけると、その姿勢だけで室内の空気が張り詰めた。

 

「あの……本当にありがとうございます」

 震える声で感謝を述べるエンリに対し、

「礼など不要だ」

 

 モモンは無表情のまま答えた。

「俺が必要だからやっただけのこと」

 

 エンリは俯き、膝の上で組んだ両手を見つめた。

 戦場での彼の圧倒的な力。悪を瞬時に打ち砕く漆黒の戦士。

 しかし今はその鋭い眼光が自分に向いていないことに安堵する一方で、

 

 どこか物足りなさを感じる自分に戸惑っていた。

 彼女の髪から落ちた水滴が床に小さな染みを作る。

 

「お前は何故俺をここへ招いた?」

 

 唐突な問いかけにエンリは顔を上げた。

 答えを探すように目を泳がせる。

 

「それは……なんとなく……その……」

 

 言葉に詰まる彼女を、モモンはじっと見据えた。

 その視線には尋問者の冷徹さと同時に、興味深そうな色が混じっている。

 

「なんというか……あなたにお礼したいと……思って……」

「礼など不要といった」

 モモンは淡々と言い放つ。

「お前達を助けたのは俺の判断であって他人の意見は関係がない」

 

 しかしエンリにとってそれだけではない感情があった。

 憧れと恐怖と困惑がないまぜになった気持ち。

 

 彼女は意を決したように立ち上がり、服の裾を握り締めながら言った。

 

「私で何かお返しできることはありますか?」

 

 一瞬の静寂が部屋を包む。

 

 窓の外で鳥のさえずりが聞こえた。

 

「なるほど……」

 モモンの唇が僅かに緩む。

「ならば相手をしてもらおう」

 

 エンリは息を飲んだ。

 言葉の意味を理解しようとするより先に、身体が震え始める。

 

「何を……?」

「簡単なことだ」

 

 モモンが立ち上がり、ゆっくりと近づいてくる。

 

 影のように滑らかな動きは、

 恐怖を与えるはずなのに美しいとさえ思わせた。

 エンリの鼓動が耳元で鳴り響く。

 

「お前ならわかるだろう?」

 彼の黒い指先が伸ばされ、エンリの頬に触れる。

 

 氷のように冷たい感触に、彼女は小さく声を漏らした。

 

「あっ……」

 

 その反応に満足したのか、

 モモンはさらに手を滑らせ髪へと這わせる。

 

 エンリの三つ編みが解かれ、栗毛色の長い髪が肩に広がる。

 雨と汗で少し濡れた髪は艶やかに光を反射し、

 首筋に貼り付く部分から仄かな湯気が立ち上っていた。

 

「綺麗な髪だ」

 

 予想外の言葉にエンリは驚愕する。

 モモンの手はそのまま彼女の髪を梳き、首筋に移動していく。

「ぁっ……!」

 

 触れられた箇所から熱が広がり、全身を駆け巡る。

 エンリは思わず身を捩った。

 

 モモンの黒い指が首筋から鎖骨へと這い回り、

 柔らかな肌を押しながら辿っていく。

 

 その動き一つひとつに意味があるようだった。

 

 エンリの呼吸が荒くなり始める。

 

 モモンが微笑を浮かべる。

「嫌か?」

 

「そっそういうわけじゃなくて……っ!」

 

 否定しようとする言葉は途中で途切れてしまった。

 

 指先が乳房に触れる直前で止まり、

 

 代わりに掌全体で優しく包み込むような仕草を見せる。

 

「ひゃうっ!」

 

 初めて与えられた直接的な刺激に耐えきれず悲鳴にも似た声が出てしまう。

 

 それを聞いたモモンは楽しそうに笑い出すと、

 

 今度は親指を使って乳首を探るように弄り始めた。

 

 くりっ……

 

 エンリの背筋にぞくりとした快感が走った。

 

 何度も丁寧に擦られると次第に固くなっていくのが分かり、

 

 羞恥心で顔が熱くなる。

 

 モモンの笑みが深くなった。

「敏感だな」

 

 言われて余計に意識してしまう。

 

 恥ずかしさから目を逸らそうとする彼女だったが、

 

 不意打ちとも言えるタイミングで唇を奪われ

 

 温かい粘膜と舌が絡まり合い刺激を加えてくる。

 突然襲ってきた強烈な快楽の波に対処できず身悶えすることしかできない。

 

 

 モモンの舌がエンリの口内で蠢く。

 

 ぴちゃっ……ちゅぷ……くちゅっ……

 

 初めて味わう感触に戸惑いながらも、

 本能的な部分では既に受け入れ始めている自分がいた。

 歯列をなぞる動きや上顎を舐められる度に背筋にゾクリとしたものが走る。

(どうしてこんな……)

 思考すらままならないほど頭がぼーっとしているせいなのか、

 それともこれが恋というものなのか分からなかったが確かなことはあった。

 この行為に抗えないということとそれがとても気持ち良いということだ。

 

 舌が絡み合う水音が狭い部屋の中に響き渡り

 互いの体温がどんどん上がって行くのが分かるほど密着している二人。

 それでもなお足りないと言わんばかりにより強く求め合った結果、

 どちらからともなく身体を離す時には

 名残惜しげに糸引く唾液だけがお互いの存在を確認し合っていた。

 ぷはっ♡

 大きく息継ぎをするエンリとは対照的に

 涼しげな表情をしているモモンはゆっくりと彼女の体を撫でていく。

 衣服越しとはいえ男に触れられているという事実に

 少女の体は過敏に反応を見せてしまう。

 

 びくんっ! 

 

 大きく跳ね上がってしまう反応を見てモモンの笑みが更に深くなる。

 

(こんなの……っ)

 

 彼の腕に抱き締められただけでも心臓が爆発寸前だというのに、

 これから行われるであろうことへの想像でますます緊張してしまうエンリ。

 

 そんな心情など御構い無しといった様子の漆黒の男性の大きな手の平が

 腹部を通って腰回りまで到達する。

 そこでようやく彼女はハッと思い至る。

 下着をつけている筈の下半身にある違和感について

 考えるのは後回しにしてまずは謝罪するのが先だろうと思ったからだ。

「ごめんなさい……汚れているので洗わないといけませんよね」

 

 モモンの愛撫を受けながらエンリは必死に理性を保とうとするが

「必要ない」と即答されてしまい返事に困ってしまう。

 

 確かに彼女としては一刻も早く身を清めたかったけれど

 相手を待たせるのも悪い気がして躊躇っていたところだった。

「ですが……」

 

 それでも食い下がろうとするものの有無を言わせぬ態度で黙らされてしまう。

「気にしなくて良い。それにお前は可愛いからな」

 

 ズボンの上から股間に触れられて大袈裟なほど体が跳ねる。

 しかし拒絶する意志はないのか大人しくされるがままになっている。

 いやらしい手つきで太腿を摩られたり尻肉を揉まれたりしているうちに

 徐々に頭がぼんやりとしてきて何も考えられなくなるくらい夢中になっていく。

 

(あぁ……ダメなのに……気持ち良いなんて言っちゃいけない……)

 

 頭では分かっていても止められない欲望の渦巻き。

 もっとして欲しいと思ってしまった時点で負けなのだ。

 

 くちゅっ……

 遂に我慢出来なくなった彼女が無意識に脚を開くと秘裂から濡れた音が響く。

 

 エンリの栗毛色の髪が汗で額に貼り付き、潤んだ瞳が熱を帯びていた。

 その表情は完全に蕩けており、

 普段の控えめな彼女からは想像もつかない色香を放っている。

 頬は薔薇色に染まり、半開きの唇からは熱い吐息が漏れていた。

 この田舎の少女がここまで淫靡な姿を晒すとは誰が予想しただろうか。

 

 くちゅっ……

 

 モモンの指がゆっくりと彼女の股間の裂け目に沈んでいく。

 十分に伝わる湿り気が彼の指先を温める。

 エンリは背筋を反らせ、小さく痙攣した。

 

「ふぁっ……♡」

 

 その声は幼さを残しながらも確かな快感に溺れていることを示していた。

 彼女の細い指がモモンの黒い袖を掴み、爪痕を残すほど強く握りしめる。

 彼女の体から立ち上る芳香は雨上がりの花のように甘く、モモンの鼻腔をくすぐった。

 

 

 

 クチュッ……ピチャピチャ……

 

 彼が指を動かすたびに卑猥な水音が部屋に響き渡る。

 それは紛れもなく彼女の秘所が蜜を零している証拠だった。

 

 ヌチャァ~っと糸を引く様を眺めるモモンの口角が僅かに上がる。

 

「随分と悦んでいるな」

「そん……な……こと……♡」

 

 否定しようとするが言葉にならない喘ぎ声ばかりが出てしまう。

 それどころか彼に触れられるたびに意識とは裏腹に腰が揺れてしまっていた。

 その恥ずかしさと罪悪感に苛まれる一方で

 快楽の虜となっていることもまた事実であり矛盾した感情を抱える乙女心が葛藤している。

 

 そんな彼女の内面を見透かすように男は次の行動へ移るべく手を休めず責め立て続けた。

 右手は執拗に局部を愛撫しながら

 左手を臀部に添える形でしっかりと固定することで逃げ道を塞いでしまう。

 そして空いている方の自由な右腕を使い

 ブラジャーを持ち上げるようにして谷間を作りそこから手を差し込んでいくのだ。

 必然的に衣服越しとはいえ直接的接触を強いられることになり

 エンリにとっては堪らない刺激となったことは言うまでもなかろう。

 ぷっくり膨れた蕾に軽く触れただけで面白いぐらいに反応してくれるため

 何度でも同じ動作を繰り返したくなる欲求に駆られるのである。

 

 コリッコリコリッ……

 

 転がしたり摘まんだり引っ掻いたりと様々な方法で可愛がってあげれば

 その都度新しい表情を見せてくれるのだから飽きることなどあり得まい。

 本来であれば慎ましく隠されているべき部位についても

 例外ではなく全て曝け出されていたからである。

 これには流石の当人も羞恥を感じたようではあったものの

 それ以上に期待の方が大きいようだったので問題はないということにするほかあるまい。

 

 

「あぅっ♡はぁ……っ♡」

 

 彼女の甘い声がモモンの耳朶を打つ。

 その声が媚薬のように彼の理性を侵食していった。

 彼の瞳は情欲に輝き始め、エンリの体を貪るように見つめる。

 

 くちゅっ……

 

 指をさらに奥へと進めると

 熱く湿った膣壁が絡みついてきた。

 彼女の内側はすでに熟れきっており、

 いつでも受け入れられる状態になっている。

 

 グチュッグチョッと淫靡な音が大きくなるにつれ

 エンリの呼吸は乱れていき限界を迎えようとしていた。

 

「あぁ……だめぇ……っ♡」

 

 最後の一押しとばかりにGスポットを押し潰すように刺激すると

 エンリの背が弓なりに反り返った。

 同時に秘所からは大量の潮が吹き出しモモンの手を濡らす。

 

 ピュッピュッ! 

 

 その飛沫は彼女の太腿を伝って床に飛び散った。

 

「はぁ……っ♡はぁ……っ♡」

 

 激しい絶頂の余韻に浸るエンリの体がぐったりと脱力する。

 そんな彼女の体を抱き寄せながら

 モモンはその細い首筋に顔を埋めた。

 

 ペロッ……

 

「ひゃっ♡」

 

 突然のことに驚いた声を上げるエンリだったが

 抵抗する間もなく再び唇を奪われる。

 

 くちゅっ……ぴちゃっ……

 

 互いの舌を求め合うように絡ませ合う濃厚なキス。

 

 二人の唾液が混ざり合って溢れ出てくる。

 

 コクリッコクンッ……

 

 喉仏が上下運動を繰り返し水分補給を行っていく姿は妖艶そのものであった。

 

 くちゅっ……ピチャッ……チュプチュプッ……チュポッ…………レロォ〜ンッ!! 

 

 舌を絡める粘着質な音が室内に響き渡る。

 それはまるで恋人同士が

 愛し合っているかのように錯覚させるほど情熱的なものだった。

 

 モモンの手は止まることを知らず、

 エンリの乳房や尻を執拗に揉みしだいていく。

 そのたびに彼女の口から甘い吐息が漏れた。

 

「あっ……♡そこぉ……っ♡」

 

 乳首を抓られると痛みの中に甘美な疼きを感じてしまい

 無意識に腰が前後に動いてしまう。

 ゆっくり焦らすようにに触れて来た瞬間、

 電流のような衝撃が走り抜け脊椎反射によってビクンと跳ね上がった。

 彼の手の中で小振りな果実が潰されてしまって

 酷く痛んでしまったにも関わらず何故か心地良さを感じていたことに

 本人以上に驚いてしまう結果となる。

 しかも一度で終わらせずに何度も執拗に攻め続けているうちに

 いつの間にやらショーツまで脱がされてしまった為に

 下半身丸出し状態となっており、その事実を認識すると同時に

 顔から火が出る思いで居た堪れない気持ちになってしまう。

 

 

 エンリの羞恥と陶酔が入り混じる中、

 モモンは彼女の肢体を優雅に扱い始めた。

 まず細い脚を持ち上げてM字に開かせると

 無防備に晒された花弁に顔を近づける。

 フワリ……と漂う甘酸っぱい香り。

 それは未成熟な若い雌のフェロモンだ。

 

 エンリの顔が羞恥に染まる。

「そんな……見ないでください……っ」

 

 しかし抵抗する力もない彼女は、

 ただモモンの舌が自らの秘所に迫るのを見守るしかない。

 ピチャッ……

 

 最初に感じたのは生暖かい感触。

 続いてチロチロと割れ目の周囲をなぞり始める。

 舌先でクリトリスを突き刺し裏筋まで舐め上げていく。

 ビクビクッ! 

 

 今まで感じたことの無い種類の刺激に翻弄され続けるばかりだ。

 モモンが吸い付いてくる度に子宮の奥底から湧き上がる欲情に抗えず

 自然と腰を揺らしてしまう。

 時折訪れる快感の大波に対して我慢する術など持ち合わせていない少女は

 容易く絶頂を迎えたとしてもおかしくはないだろう。

 その証拠に彼女の口元からはだらしない嬌声が上がっているではないか。

 最早冷静さを取り戻すことすら難しいと思われるほどに混乱状態となっていた。

 

 モモンはそんなエンリの痴態を観察しながらも愛撫を続けてゆく。

 最初こそ遠慮がちだったものの

 次第に大胆さを増していき最終的には指を入れてきた。

 最初に入ってきた一本だけで窮屈そうになるほど小さい穴の中は

 狭くはあるものの非常に柔軟性がありキュウゥっと収縮を繰り返していた。

 その感触を楽しむかのようにゆっくり動かしてみると

 案の定反応を示してくれるので楽しくなるというものだ。

 第二関節まで進んだところで天井部分を押し込みつつ

 円を描くようにぐるぐると動かしているうちに

 少しずつだが内部からの分泌物が増え始めたらしく

 滑りやすくなってきたのを感じ取ったモモンが三本目を投入すると

 流石にキツかったようで若干辛そうな声が上がったものの

 すぐに慣れてきたようですんなり受け入れてくれるようになった。

 こうなってしまえばもうこちらのものである。

 

 ニチャァア~……ゴプッ!! 

 

 勢いよく抜き去ると愛液がドバドバ流れ出してきたため

 勿体ないと思って飲み干しておくことにしよう。

 ついでに尿道口の方にも舌を伸ばして丹念に掃除することも忘れない。

 

 クチュッパチュンッ! ペロッペロッペロッ……

 

 音を立てて啜り上げる度にエンリは身体を震わせて

 快感に身をよじらせている。

 

 そうしてしばらく続けているうちに

 モモンはある一点に気づく。

 

 小さなポッチのようなものが出来ており

 それが勃起して硬くなっていたからだ。

 これは俗に陰核亀頭と呼ばれる器官であり

 女性器の中でも特に敏感な部位だと聞く。

 

 つまりここは性感帯の中の急所に当たるもので最も効果的である。

 ならば徹底的に虐めてやればいいのではないか? 

 

 思いついたら即実行タイプの人間であるため迷いはない。

 両手で左右交互に捻るようにしてつねり上げる。

 

 ギュ────ッ! 

 

「ひぃいいいっっ!? ♥♥」

 

 予告なしに行われた攻撃に対処出来なかったエンリは

 目玉が飛び出さんばかりに見開く羽目になる。

 そのまま一定のリズムで指圧を続けながら刺激を与え続けた結果、

 

 数分後には完全に陥落しており涙を流しながら許しを乞い願う始末。

 

 これ以上の凌辱は精神的な破壊に繋がり兼ねないので一旦停止させると

 

 今度は別の箇所へと狙いを変える事にした。

 

 お尻の穴を中心に円を描くようになぞっていく。

 排泄用以外に使われたことがない未知の領域に触れられて恐怖心を覚える一方で

 

 新たな興奮材料にもなるのかもしれないと思わせてくれるものだ。

 

 モモンは己の剛直を取り出した。

 それは赤銅色で脈打ち黒光りしていてグロテスクな形状をしており

 まるで魔獣の牙の如き凶暴性を持って迫ってくる。

 

 エンリは初めて見る男根に一瞬怯むもすぐに平静を取り戻した。

(大きい……これが私の中に入るの……?)

 

 これから起こることを想像して顔を赤らめる彼女に向けて囁く言葉があった。

 

 ───俺を受け入れろ。

 その命令に逆らえるはずもなし。

 

 そもそも逆らうつもりも毛頭無かったため素直に了承の意を示して見せると

 

 いよいよ本番開始となりそうだ。

 モモンは正常位の体制になるとまずは先端部分だけを挿入してみる。

 当然サイズ的に簡単には入らずに

 亀頭部分が埋没する程度までで一旦中断となるのだが

 

 そこで終わりにする筈もなく力を込めて押し込む作業に入った。

 

 

「ん……っ!」

 

 エンリの可憐な唇から、苦しげな吐息が漏れた。

 モモンの規格外の亀頭は、

 柔らかく解され始めたばかりの彼女の処女膣にとって、あまりにも巨大過ぎた。

 しかし、モモンによってじっくりと耕され、愛液で潤った膣壁は、

 まるで飢えた肉壺のようにその巨大な亀頭に吸い付き、

 さらなる蹂躙を懇願しているかのようだった。

 

 カリ高の凶悪な亀頭が膣口に宛てがわれた瞬間、

 

 ブチィィイッ! 

 

 鈍い音と共に何かが裂ける感触がした。それは処女膜を貫通した証だった。

「あ゛……ッ!」

 

 悲鳴にも似たエンリの声が室内に響き渡る。

 苦痛に歪む彼女の表情はしかし、どこか恍惚とした色を帯びてもいた。

 

 エンリの全身には脂汗が滲み出ていた。

 それは決して嫌悪感や生理的不快感から来るものではない。

 むしろ正反対と言ってもいい。快楽だ。

 信じられないことに今の彼女は間違いなく快感を得ているのである。

 そしてそれは他ならぬ自分自身が望んで迎え入れた結果なのだ。

 

 ズブゥウウウッッ……!!!! 

 狭隘な肉路を無理矢理押し広げるように侵攻してきた肉槍によって

 

 エンリの腹部はぽっこりと膨れ上がっている。

「すご……奥まで……届い……て…………っ!」

「分かるか? ここだ」

 そう言ってモモンが下腹部を押さえ付けた途端、

 

 今までとは比較にならない程の強い刺激が襲ってきて思わず仰け反ってしまう。

 どうやら子宮頚部をノックされたらしいことが分かったが、

 それでもなお抽送は続くばかりであるため到底落ち着く暇などあるわけがない。

 

 

「んぁ……っ! んっ……くっ……ふぅ……!」

 

 エンリの白い喉が弓なりに反り返る。

 漆黒の男の巨大な質量が彼女の胎内をゆっくりと侵略していく過程は、

 壮絶な痛みと同時に異常なほどの快楽を伴っていた。

 モモンの漆黒の肉棒がズルリズルリと襞を抉りながら侵入するたび、

 エンリの膣口からは透明な愛液と鮮血の混合物がこぽりと溢れ出す。

 その淫靡な粘液が白い大腿を伝う様は、

 まさに禁忌の儀式における贖罪の印のごとく見えた。

 

「ん……っ! こんな……奥……まで……っ!」

 

 エンリの言葉が途切れ途切れになるのは、痛みによるものだけではない。

 その声には確かに陶酔の色が混ざっていた。

 純朴な村娘が英雄の力の象徴を体内に受け入れるという禁断の行為は、

 彼女を急速に神聖娼婦へと変貌させていく。

 モモンの巨根が奥深くまで侵入するたびに、

 彼女の小さな体は快感と苦痛の狭間で打ち震えた。

 

 モモンの動きが少し緩やかになる。

 まるでエンリの反応を楽しむかのように。

 荒々しかった腰使いが徐々に穏やかになり、

 まるで獲物を仕留める前の狩人のような計算高い動きに変わる。

 エンリは朦朧とする意識の中で理解する。

 この黒衣の救世主はただ単純に犯しているのではない。

 彼女の中で快楽を呼び覚ますために、

 意図的に弱い部分を探り当てようとしているのだ。

 

 そしてその狙いは見事に的中する。

 モモンの鋭敏な男性器が膣内の特定の一点を掠めた瞬間——

 エンリの脳髄を灼くような痺れが駆け巡った。

 それは今まで味わったどんな感覚とも異なる、

 甘美かつ暴力的な快楽の波だった。

 

「……ッ!」

 

 

 短く息を呑む音が漏れた。エンリの体が不随意に跳ねる。

 その反応を見逃すはずもなかった。

「ほう?」と低い笑い声を含んだ声が降り注ぐ。

 モモンは微かに口角を吊り上げた。

 彼の目は、獲物を見つけた猟師のそれと同じ鋭さを帯びている。

 狙い澄ましたように再びそのポイントへと剛直を押し込んだ。

 

「ひっ——!」

 

 エンリの細い喉がヒュッと音を立てた。

 その瞬間、彼女の背中が弓なりにしなり、つま先がピンと伸びる。

 無意識に両腕をモモンの肩に回し、爪を立てるようにしてしがみついた。

 

「ここだな?」

 モモンの声は低く掠れている。

 その問いかけは確認のためだけでなく、

 エンリの羞恥心を煽るためのものだった。

 彼は緩やかな律動を続けながらも、

 狙い定めた膣の浅い部分を正確に擦り上げる。

 それはまるで熟練の職人が最高級の木材を削るような精密さだった。

 

 

「あっ……やぁっ! そ、そこダメぇっ!」

 エンリの声はか弱く、

 しかしその奥には確かな悦楽の炎が灯っていることを隠し切れない。

 彼女は頭を振って否定しようとするが、

 モモンの腰遣いはその意志を嘲笑うように巧みだった。

 細い腰骨にしっかりと固定された逞しい手が、

 エンリの逃げる先を塞ぐ。

「ダメなのか? 本当に?」

 モモンは意地悪く囁きながらも、

 その動きはまるで獲物の弱点を知り尽くした狩人のようだった。

 浅く潜む小さな突起を探り当てた先端が、

 今度は意図的にその場所を小刻みに震わせる。

 ゴリッという確かな感触と共に、

 エンリの白い背中が弓のようにしなった。

 つま先がピンと張り詰め、

 細い喉からは意味をなさない喘ぎだけが漏れる。

「嘘つきめ」

 嘲るようなその声は、

 勝者の愉悦を隠そうともしていない。

 と同時に、モモンの腰が大きく沈み込む。

 エンリの奥深くに眠る柔らかな袋が圧迫され、

 その衝撃は直接子宮へと響いた。

「いや……いやぁ……! こんなの、わたし……おかしくなっちゃう……!」

 その拒絶の言葉は、

 まるで快楽の虜となった魂の叫びのようだった。

 彼女の潤んだ瞳には涙が滲んでいるが、それは決して悲しみからではない。

 むしろ歓喜に近いものであった。

 しかし同時に強い恐怖心もあり葛藤する様子を見せていたため、

 より一層嗜虐心をくすぐられたのである。

「どうした? 苦しいのか?」

 と囁くように問いかけるモモンだったが

 既に答えなど必要としていないことは明らかだった。

 その証拠としてエンリの蜜壷からは絶え間なく透明な液体が流れ出ていたのであり

 何よりも彼女自身が無意識のうちに

 腰を浮かせて迎え入れる姿勢を取っていたのであった。

 その行動に対して満足気に微笑むと再び彼女の耳元に口を寄せて尋ねたのだ。

「これが欲しいのか?」

 その問いかけと共にゆっくりとした抽送が始まりすぐに反応を示して来た。

「あ……」

 と言葉にならない喘ぎ声しか出ない様子から判断できるように

 快楽に溺れている事を悟らせてしまう程であった事から

 羞恥心によって顔全体を紅潮させる姿はなんとも言えず可愛らしいものだ。

 

「ああ……!」

 エンリの喘ぎが室内に響く。

 モモンの巨大な雄々しさが彼女の内部を掻き回すたび、

 パンッパンッと乾いた音が奏でられる。

 結合部からはヌチャァ……クチュリ……と卑猥な水音が溢れ出し、

 白濁した蜜が彼女の太ももを伝い落ちる。

 

「もっと動け」

 と促すモモンの声に、エンリは恥じらいながらも腰を揺らめかせ始めた。

 艶めかしい三日月型の曲線を描く腰が男の下腹へと擦りつけられ、

 そのたびに「ん……っ」と細い喉が鳴る。

 額から滴る汗が首筋を伝い落ち、

 薄く透けたシャツ越しに露わになった乳房の膨らみを濡らす。

 モモンの黒い手がエンリの括れた腰を掴む。

 彼女の華奢な骨格が掌中に収まる感覚に支配欲が満たされた。

 ゆっくりと引き抜き、また深く沈めるとエンリの白い背中が反り返る。

「あっ! そこ……っ」

 甘美な苦悶に歪む表情はもはや羞恥を超えて陶酔の域に達していた。

 栗毛色の三つ編みが汗で頬に貼りつく。

 閉じられていた瞳が薄く開かれ、

 涙で滲んだ琥珀色の瞳が虚空を彷徨う。

 唇から零れる熱い吐息はすでに快楽の枷から解放されていた。

 

 

 エンリの顔に浮かんだ表情は複雑だった。

 羞恥と快楽が溶け合い、瞳孔の奥底に渦巻く欲望が揺らめいている。

 眉間に寄った皺は苦悶を表すようでいて、その実は歓喜の兆し。

 唇の端から洩れる喘ぎは甘美な旋律となって空気を震わせる。

 

 モモンの雄大な力が彼女の細い体を貫くたび、

 エンリは自身の内側で何かが崩れていくのを感じた。

 それは恐怖であり、同時に甘美な解放感だった。

 かつて誰にも許したことのない部分を征服される屈辱。

 しかしその屈辱がなぜか快感に変換されている矛盾。

 オスに組み伏せられるという原始的な本能が理性を覆い隠し、

 エンリの思考は靄がかかったようにぼんやりとしていく。

 

「は……っ……あっ……」

 吐息交じりの嗚咽が喉の奥から搾り出される。

 

 

 モモンの鍛え上げられた上半身がエンリの上で影を作り出す。

 褐色の筋肉が汗で輝き、

 隆起した大胸筋が呼吸に合わせて動くさまは彫像のように美しい。

 エンリはその肉体から発せられる強烈な生命力に圧倒されるように見惚れていた。

 モモンの厚い胸板に押しつぶされるような体勢で組み敷かれているのに

 不思議な安堵感を覚える自分がいる。

 それは捕食者の庇護のもとに置かれる草食動物の本能か

 あるいは絶対的な力への憧憬か。

 どちらにせよ彼女は今、この漆黒の巨人の下で全てを委ねていた。

 

 モモンの唇がエンリの耳元に寄せられる。

「まだ終わらないぞ」

 囁かれた低音が鼓膜を震わせると共に

 下肢の奥底から熱い痺れが駆け上がってきた。

 

 ヌプッ……ニュルルッ……

 

 淫猥な音を立てて剛直が引かれると

 糸を引いた銀色の橋が二人を繋ぐ。

 モモンの手がエンリの臀部を掴み上げ

 肉厚な尻たぶを開いて秘裂を晒すようにする。

 外気に触れたそこは桃色に染まってヒクついており

 まるで次の刺激を求めているかのようだった。

 その期待通りにモモンが再び腰を突き出すと

 ズプリッという音と共に剛直が根本まで埋没し

 行き止まりを叩かれた衝撃でエンリは目を見開く。

 

 パンッ♡パチュンッ! 

 

 肌同士が激しくぶつかり合う音が響くたび

 結合部から飛沫があがりシーツに大きな染みを作る。

「んぅうう……!」

 打ち込まれる巨根の存在感に胎内が媚び、メスの悦びのままにしゃぶりつく。

 

 

 エンリの膣内は灼熱の坩堝と化していた。

 モモンの桁外れの陰茎が深々と突き刺さるたび、

 蕩けきった肉襞が待ち焦がれるように絡みつく。

 子宮口へ到達する猛々しい肉塊を包み込むかのように粘膜全体が蠢き、

 まるで貪欲な口腔が食らいつくがごとく吸着して離さない。

 

「んっ……んぅっ……」

 エンリの喘ぎが苦しげに震える。

 胎内で脈打つ異物の熱量に思考が溶かされていく。

 かつて清らかだった聖域は今や男を受け入れるための淫窟と化し、

 征服された歓喜にうち震えていた。

 

 モモンが腰を引くと、

 名残惜しそうに吸い付いた襞が千切れんばかりに伸び上がる。

「ずろろぉっ……」という湿った音と共に

 大量の愛液が糸を引き、シーツの上に白濁の雫を散らす。

 そして再び押し込めば、「ぶちゅんっ!」と肉同士が衝突し、

 破瓜の血と蜜が混じった液体が噴き出す。

 その光景はまさしく野生の繁殖行為そのものだった。

 

 エンリはもう何も考えられない。

 ただ与えられる快楽に身を任せるだけだ。

 しかし肉体は貪欲に求めてやまない。

 もっと激しく貫かれたい。もっと奥まで埋め尽くされたい。

 そんな欲望が彼女を突き動かし、

 自ら腰を浮かせて受け入れ態勢を整えてしまう。

 

「ほう……」と感嘆の声が降ってくる。

 モモンは愉悦に満ちた笑みを浮かべると、

 

「ならばくれてやろう」

 

 と宣言してから猛然とピストン運動を始めた。

 一度引き抜ききった剛直を限界まで深く差し入れる動作を連続させていく。

 ズンッ! ドチュッ! パンッ! バチュンッ!! 

 

 凄まじい速さで叩き込まれる衝撃にエンリの体が上下に揺れる。

 結合部からは夥しい量の液体が泡立ちながら吹きこぼれ

 ベッドマットレスにまで浸透してしまうほどだ。

 エンリの唇からはもはや言葉にならない嬌声だけが漏れる。

「あっ! あひっ! ひゃうぅっ!」

 彼女の意識はもはや現実から切り離された状態にある。

 目の前に広がるのは無限の快楽だけであり

 それ以外は何一つ感じ取ることができなくなってしまっている。

 モモンはその痴態を見てさらに興奮を高めていった。

 己の所有物である少女を思う存分貪ることができる悦び。

 

 

 モモンの長い腕がエンリの細い腰に絡みつく。

 鍛え上げられた大胸筋が少女の柔肌を圧迫し、逃げ道を塞いだ瞬間、

 重力が消えたかのような浮遊感がエンリを襲った。

 モモンがその細い体を軽々と抱え上げたのだ。

 

「あっ……!」

 

 驚愕の声が漏れる間もなく、エンリは膝の上に座らされる。

 対面座位──だが普通のそれではない。

 モモンは片膝を立て、エンリの腰をその膝に乗せる形で固定して、

 仰向けに寝かせた華奢な肢体に覆いかぶさる。

 いわゆる「種付けプレス」の態勢だ。

 

 ズグッ……! 

 

 角度の変わった楔が再び最奥を穿つ。

 垂直に近い角度からの衝撃に、エンリの喉が「ひゅっ」と鳴る。

 

「んぐっ……ふぅっ……!」

 

 モモンの太腿にぴたりと嵌め込まれたような状態で固定され、

 逃げ場はない。逃げることなど思いもよらない。

 股間から屹立する剛直は、エンリの肉体を完全に支配するための道具だった。

 抵抗など許されるはずもない。

 この男の前では、自分はただの牝でしかないのだ。

 モモンの筋肉質な両腕がエンリの腰を鷲掴みにする。ま

 これは所有物を固定するための行為だ。

 鍛え抜かれた指が柔肉に食い込み、痕を刻みつけていく。

 エンリは思わず身震いした。

 

(すごい……熱い……)

 

 内臓を押し上げるほどの圧迫感。

 肺から絞り出される苦しい呼吸。

 なのに──嫌じゃない。

 

 ドロリと熱いものが胎の中に溜まっていくのがわかる。

 これは支配されることへの、否応のない悦びだ。

 エンリの白い喉が無防備にさらされる。

 モモンの熱い呼気が鎖骨にかかる。

 

「良い眺めだな」

 

 満足そうな嗤いが落ちてくる。

 

「お前の全てが見える」

 その言葉通りだ。

 

 結合部も、

 

 汗で透けた布一枚纏っただけの裸体も、

 

 羞恥に染まった頬も、

 

 潤んで蕩けた瞳も、

 

 すべてがモモンの眼下に晒されている。

 エンリは必死で首を横に振る。

 けれど、その否定は弱々しく、逆に媚びるようでもあった。

 モモンの太腿が更に高く上がり、エンリの脚が水平近くまで開かれる。

 まるで幼子のおむつを替えるような姿勢だ。

 その羞恥は筆舌に尽くしがたい。

 

(こんな……こんなところまで……)

 

 他人に見せたことのない秘めたる部分が剥き出しになっている。

 それどころか、そこにあの巨塔が深々と突き刺さっているのだ。

 それがはっきりと目に見えてしまい、

 エンリの意識は羞恥で焼き切れそうになる。

 

「動くぞ」

 宣告と共に、モモンの腰がゆっくりと動き出す。

 

 

 それはもはや単なる抽送ではなく、支配の儀式だった。

 

 初めは慎重に──

 まるでエンリの身体のどこが最も敏感に反応するかを確かめるような動き。

 ぐっと腰を押し込み、そのまま数秒静止する。

 子宮口に押し当てられた亀頭が膨張し、

 肉壁がそれを包み込もうとざわめくのが分かる。

「……ッ」

 

 次第に速度を増していく。

 ぬちゃぬちゃと淫靡な音を立てながら、

 長いストロークで秘裂を出入りする剛直。

 それはまるで杭を打ち込むハンマーのように規則正しく

 それでいてどこか残忍さを孕んでいた。

 エンリの細い喉が弓なりに反り返り、

 汗ばんだ首筋に幾筋もの髪が貼りつく。

 

 モモンが少しだけ上体を起こした。

 すると結合部の様子がより鮮明に見える。

 愛液と破瓜の血が混じり合った泡立ちが陰毛を濡らし、

 突き上げるたびに新たな白濁が溢れ出す。

 その光景を目にしてエンリの羞恥心が頂点に達した。

「や……見ないで……ください……」

 

 懇願は聞き流される。

 代わりにモモンの片手が伸びてきて、

 エンリの顎をつかみ強制的に正面を向かせた。

 

 視線が絡み合う。

 漆黒の瞳は冷徹で、獣の本能に忠実だった。

 一方でエンリの瞳は潤み、

 快楽と恐怖が入り混じった複雑な感情を映し出している。

 そのアンバランスこそが最大の媚薬だとでも言うように、

 

「俺を見るんだ」

 と命じるモモンの声は低く、絶対的だった。

 

「こうやって……お前の中に入っている男を」

 そう言い放つと同時に再び腰の動きが加速する。

 今度は技巧の凝らしたものではなく、純粋な力技による蹂躙だ。

 ずどんっ! という衝撃がエンリの胎内を直撃し、

 

「ひぐっ……!?」

 思わず仰け反った拍子に唇が開く。

 

 その隙を見逃さなかったモモンは

 即座に覆いかぶさるようにして唇を奪う。

(んむ……!)

 

 侵入してきた舌が強引に絡みつき、口腔内の隅々まで蹂躙する。

 同時に下腹部では猛烈な律動が始まっていた。

 

 バチュンッ! パンッ! パチュッ! 

 

「ふぅーっ……!」

 鼻腔から漏れる息が荒くなるにつれ呼吸困難に陥る。

 それでもなお解放されることなく

 続行される愛撫によって酸欠状態へ追い込まれていく……。

 

 脳裏にちらつく火花。

 世界が遠のいていくような感覚──

 

 しかしそれとは対照的に体の奥深くでは確かな熱を持ち始めていた……

 

 意識が朦朧としてくる。

 全身の血液が沸騰しているんじゃないかと思うくらい体温が上昇している。

 

 特に下腹部を中心に集中的に熱を集め始めているような気さえした。

 その原因はもちろん言わずもがなだろうけれど……

 そんなことを冷静に分析する余裕などあるわけもなく

 ただひたすら与えられ続ける未知の刺激により翻弄され続けることしかできなかった。

 

 その瞬間──エンリの内側で何かが弾けた。

 

「ん……んぐぅっ!」

 

 塞がれた唇の奥から呻きが漏れる。

 モモンの巨躯の重みが一点に集中し、結合部が深々と抉られる。

 種付けプレス──文字通り孕ませるための体勢だ。

 エンリの柔らかな肉丘がモモンの強靱な下半身に押し潰され、

 内蔵の位置が変わるほどの圧迫感が襲う。

 

 ズドンッ! という鈍い衝撃が子宮口を直撃する。

「ひっ……んふぁ!」

 

 舌を絡め取られたままの苦悶の声。

 モモンの唇が離れることなく、まるで食らいつくように口づけを続けている。

 唾液の交換が行われるほど濃厚な接吻の中で、

 エンリは呼吸すらままならない状態に陥っていた。

 そんな状況で突き上げが続く。

 

 バチュッ! バチュンッ!! 

 

 互いの体が密着し、わずかな隙間もない。

 モモンの大腿四頭筋がエンリの臀部に食い込み、

 その柔らかな脂肪層を凹ませる。

 種付けプレスはただ挿入するだけでなく、雄が自身の体重を使って

 雌の膣奥に精液を注ぎ込むための構造なのだ。

 エンリの細い骨盤が悲鳴を上げるかの如く軋む音が聞こえるようだ。

 彼女はもはや快楽を超えた苦痛すら感じる段階に達しているかもしれない。

 しかしそれすらもモモンにとってみれば興奮材料でしかなく……。

 

「ふっ……んんっ……!!」

 

 舌先を吸われながらも必死で酸素を取り込もうとするが叶わない……

 

 そしてとうとうその時が来る──―。

 

 モモンの腰使いが一段と早くなり

 そしてこれまで以上の力強さを持って打ち付けられ始めたのだ! 

 

 ──パンッパパンッパンッパパンッパパパパパパパーッ!! 

 肌同士が激しくぶつかり合い乾いた破裂音とともに

 愛蜜まみれとなったペニスが出し入れされる音色を奏で、そして……

 

 

 

 

「ぐ……っ」

 

 モモンの低い唸りがエンリの鼓膜を震わせる。

 最後の一突きが子宮口を穿つ寸前、

 エンリは自分の体内で何かが爆発するような感覚に襲われた。

 

 次の瞬間──

 

 ドクンッ……ブシュウゥウッ!! 

 

 熱い奔流が子宮内を一気に満たした。

 モモンの怒張が脈打ちながら大量の白濁液を放出する。

 それは種付けプレス特有の「注ぎ込む」感触だった。

 通常の体位では届かないような深部まで直接精液が流れ込んでくるのだ。

 

「ああぁぁっ……!?」

 

 エンリの身体が弓のように反り返る。

 あまりの量に膣内が一杯になり、

 溢れた精子が結合部からゴポゴポと逆流する音が響く。

 その音はまさに「注がれる」という表現が相応しい。

 

「や……出て……熱いぃぃ……」

 

 涙でぼやけた視界の中、エンリは自分の腹部が少しずつ膨らんでいくのを感じた。

 モモンの射精は数十秒続き、その間ずっと種付けプレスの姿勢を保ったままだ。

 彼の筋肉質な身体がエンリの華奢な胴体を完全に押さえつけている。

 

「ふぅ……」

 

 ようやく射精が収まると、モモンは満足げに息を吐いた。

 ゆっくりと身を起こすと、

 結合部からドロリとした白濁液が糸を引きながら垂れ落ちる。

 愛液と破瓜の血と精液が混じったそれは何とも淫靡で生臭い匂いを漂わせた。

 

「ほら見ろ」

 

 モモンはエンリの顎を掴み上げ、強制的に結合部を見させた。

 そこには信じられないほどに広がった秘裂があり、

 大量の精子を飲み込んだ後でヒクヒクと痙攣している姿があった。

 

「これが……私の……」

 

 エンリは混乱と恐怖と羞恥で顔を真っ赤にする。

 けれどその表情の中に確かに快楽の残滓があることに

 彼女自身まだ気づいていないようだった。

 

「よく頑張ったな」

 

 モモンの声が優しく聞こえるのは錯覚だろうか? 

 いや──違う。それは彼の本心だった。

 この若い娘が自分のモノになったことに

 心底満足しているのだ。

 

「さて……休憩するか」

 

 そう言ってモモンは一旦自身を引き抜く。

「ぬぷっ」という湿っぽい音と共に巨大な男性器が姿を見せた。

 それは未だ勃起を維持しており、

 その威容はエンリにとっては恐怖ですらある。

 

 しかし身体の方は正直だった。

 引き抜かれた途端、「あぁ……」と名残惜しそうな声が漏れてしまったのだ。

 子宮の奥がキュンっと疼くような感覚……

 

(嘘……)

 

 慌てて口を抑えても遅かった。

 

「なんだ? もう欲しいのか?」

 

 意地悪そうな笑みを浮かべるモモンに対し

 エンリは何も答えられずに俯くしかなかった。

 

 だが身体の反応は隠しようがない。

「じゅるり」と音を立てて溢れ出した愛液が太腿を伝って滴り落ちていく……。

 

(まだ……したいなんて……私ったら何を考えているの!?)

 

 理性では拒絶しながらも肉体は正直であった。

 エンリの心臓は暴れ馬のごとく跳ね回っていた……

 

 そのとき──エンリの背中にゾワッと鳥肌が立つような感覚が走った。

 それは今まで感じたことのない類いの寒気であり

 戦慄であり歓喜でもあったかもしれない……

 

「村人たちは空気を読んでくれているようだな?」

「─────────っ!?」

 誂う内容に愕然とする。

 そうだ、このボロ家の薄い壁があのような激しい嬌声を防いでくれるわけもなく、

 まだ片付けをしている全員にナニをしているか知られてしまった……! 

 

「気にするな、お前が俺の女だとわからせるにはちょうどいい」

「あっ……♡は、いぃ……」

 

 

 モモンは満足げに息を吐くと、

 ゆっくりと身を起こし、種付けプレスの姿勢から解放した。

 ずるり……と巨大な雄根が引き抜かれる瞬間、

「ひぐっ……!」とエンリの喉から掠れた悲鳴が漏れる。

 それは喪失感と同時に訪れる刺激のせいだった。

 ぽっかりと開いた膣穴からは、

 収まりきれなかった白濁の残滓がごぽりと音を立てて溢れ出し、

 愛液と破瓜の血が混じったそれは卑猥な匂いを撒き散らす。

 エンリの太腿の間を伝い落ちる感触に、彼女の腰が小さく震えた。

「どうした?」

 揶揄うようなモモンの声が耳元で響く。

 彼はいつの間にかエンリの隣に移動し、

 その細い肩を抱き寄せていた。

 触れ合った肌は未だ火照りを帯びており、

 モモンの体温は鋼鉄のように硬く熱い。

「あ……いえ……」

 エンリは曖昧に答えるしかなかった。

 種付けプレスの余韻が身体の芯まで染み渡っている。

 子宮に注ぎ込まれた熱の塊が内側から溶岩のように広がり、

 下腹部全体がじんわりと温かい。

(まだ……入ってるみたい……)

 まるで第二の心臓のようにドクンドクンと脈打つ胎内。

 それが自分の肉体の一部になってしまったような感覚に囚われる。

 エンリの思考は朦朧としており、

 現実との境界が曖昧になっていた。

 先程までの激しい行為が夢幻のように感じられ、

 同時に今の状態が非日常的な幸福の只中にあることも理解していた。

「フッ……」

 モモンが微かに笑い声を漏らした。

 その低い音色は獲物を前に舌舐めずりをする猛獣を想起させる。

「どうやら十分すぎるほど馴染んだようだな?」

 その意味を理解した瞬間、

 エンリの頬がカァッと朱に染まる。

(馴染んだ……っていうのは……!)

 それは肉体的な馴染みだけを指すのではない。

 精神的にもモモンという存在を受け入れ始めているということだ。

 エンリは咄嗟に否定しようとするも、言葉が出ない。

 口を開けば肯定してしまうようで恐ろしかったからだ。

「まぁ良いさ。時間はいくらでもある」

 モモンは愉しそうに目を細めた。

 彼にとってこれは始まりに過ぎない。

 これからこの若く健康で美しい村娘を

 どのように調教していこうかと考えるだけで胸躍る。

 エンリはモモンの腕の中で小さくなっていた。

 羞恥心と恐怖、そして不思議な安堵感が渦巻いているのだった……




暫くは試行錯誤していきます

更新希望の原作

  • 魔弾の王
  • 落第騎士
  • ハイスクールD×D
  • 月姫
  • モブせか
  • マジエク
  • のんびり農家
  • 新妹魔王
  • 八男
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