※この作品はR-18です。

ダークエロよろず短編集   作:カード読み込み

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竿役違いも書くべきか?


リザードマン無双

 

 

 陽光眩しい午後の森を縫って、

 吸血鬼ルールーシー=ルーは静かな歩調で進んでいた。

 白皙の肌は新雪よりも冷たく輝き、

 銀糸の髪が風に梳かれるたびに燦然と舞い踊る。

 彼女こそが大樹の村の妻筆頭──そう言い伝えられて久しい麗人である。

 村長である"英雄"は複数の伴侶を持ち、

 ルーはその中でもとりわけ早くに彼と添い遂げた盟友だった。

 

 そんなルーが今、

 村外れの泉畔で奇妙な気配を嗅ぎ分けたのは偶然に過ぎなかった。

 茂みの奥で衣擦れと呻きが絡む音。

 獣ではない──もっと湿って、もっと猥らな振動だった。

 

「まあ」

 

 小さな吐息。踵を返しかけて思い留まる。

 好奇心。それ以上の何か。心臓がかすかに跳ねた。

 覗けばいい。何も悪いことは無い筈。

 仮にも自分は村を束ねる者の夫人なのだから。

 

 枝葉を掻き分けた刹那、

 ルーの視界は赤黒く染まった。

 

「んぅっ♡ あぁっ……はっ……また、またイ……っちゃうッ」

 

 艶めく啼き声の源を探して見れば、

 獣人族の美しき娘セナが地面に這い蹲っている。

 豊かな乳房が砂を払って揺れ動き、

 尖った耳が羞恥に萎れているのが妙に愛おしい。

 その背後に佇む蜥蜴人(リザードマン)──シン・メーン。

 漆黒の鱗を陽光に濡らしながら堂々と立ちはだかり、

 

「よっし、あと十回だ。しっかり腰上げろ」

 

「じゅ……じゅう……!? うそ……っあぁっ!!」

 

 棍棒めいた陰茎が無慈悲に抽送を再開した。

 棘のある瘤が粘膜を削り、鮮血と蜜液とが交じり合う。

 セナの悲鳴は痛みと陶酔の狭間で裏返り、

 尻尾が砂を撥ね上げて喜悦の弧を描く。

 

(ああ……なんて──)

 

 ルーの腹底に熱が滲んだ。

 これはいけないこと。夫を持つ身。妻の掟。

 けれど指が襟のホックをひとつ外した時点で、

 彼女はもう理性の岸辺を越えていた。

 

「セナ……とても素敵」

 

 唐突な声にふたりが振り向く。

 ルーは優雅に草鞋を鳴らして歩み寄り、

 白魚の手でそっとシン・メーンの腕を取った。

 

「ねぇ……あなたがセナにしたこと、

 私にも教えてくれる? もちろん──秘密にしておくわ」

 

 蜥蜴の眸が金色に収縮する。

 次の瞬きで肉刃の先端から粘液が滴った。

 ルーの鼓膜には遠雷のような自分の鼓動。

 緊張と昂揚が等分に絡み合い、白い頬はじわじわと朱へ染まる。

 

「いいぜ。続きは中で聞く」

 

 

 

 そう告げてシンは茂みの奥へとルーを引き寄せた。

 枝々の影が幾重にも重なり昼間を夜に変えた場所。

 苔蒸す幹に背中を押しつけられれば、

 

「ほら、自分で開いてみな」

 

 命令形にも関わらずルーの腹は甘く疼いた。

 ドレスの裾を掴み腰元までたくし上げると、

 

「きれいな肌だ。まるで月下美人みてぇだな」

 

 爪先から鎖骨まで一直線に刻まれる視線。

 ルーは羞恥と期待の間で身じろぎし、

 それでも膝を少しずつ開いて秘所を晒した。

 既にそこは蜜に濡れ、

 夜の蝶が翅を震わせるような浅瀬を作っていた。

 

「いい匂いがする……」

 シン・メーンの尾が興奮にしなる。

 

 

 森の木漏れ日は残酷なほど無邪気に降り注ぎ、

 ルールーシー=ルーの白磁の肌を照らし出していた。

 吸血鬼たる彼女にとって陽光は仇である筈なのに、

 今はその温かさすら快楽の予感として受容してしまう己の体に呆れる。

 ドレスの裾を捲り上げ、露わになった下腹部から太腿にかけての曲線は、

 まさしく彫刻師が魂を込めて削り出したような完璧さだ。

 豊かに実った腰回りは生殖の喜びを象徴するかのように艶めかしく波打ち、

 その中心にある秘められた花園は、既に蜜を溢れさせ始めていた。

 

「ほほう……これはまた随分と立派なカラダだな」

 

 シン・メーンの爬虫類的な視線が、彼女の股間を舐め回すように這う。

 その蔑むようでありながら飢えた瞳に、

 ルーは背筋に悪寒とも興奮ともつかぬ震えが走るのを感じた。高貴なる吸血姫が、

 一介の蜥蜴人に品定めされる。本来ならば身の程知遇にも程がある侮辱だ。

 しかし、だ。胸の奥底で飼い慣らされていた淫らな雌が、

 その侮辱を歓喜をもって迎え入れているではないか。

 

「……口の利き方に御注意なさい。

 私は貴方のような者のために足を開いたわけではないわ」

 

 強がり。完全なる強がりだ。声が震えていることなど自分が一番よく分かっている。

 それでもプライドだけは譲れない。銀髪のツインテールが小刻みに揺れ、

 碧眼が潤みながらも睨みつける様は、

 媚びと反抗が入り混じったなんとも言えない風情である。

 

「へえ、強気だな。だがよぉ、ここはもうビショビショじゃねぇか」

 

 ずるり、と太い指が割れ目を上下になぞる。

 無骨な指先が精緻な宝庫を蹂躙する感触に、ルーは無意識に腰を浮かせてしまった。

 あろうことか、自ら指を奥へと誘い込んでしまったのだ。

 

「んっ……♡ あっ、そこは……!」

 

「旦那に構ってもらえねぇからって、こんなとこで欲求不満ぶらさげて……滑稽だぜ」

 

 図星を突かれた痛みと、秘所を弄られる快感が同時に襲う。

 彼女の夫たる村長は多忙であり、妻も多い。ルーが夜伽を外されることも珍しくはない。

 その空白が今、目の前の異形によって埋められようとしていた。

 

「ひどいわね……! 私は……ああっ! 旦那様を……愛してるんだからっ! ♡」

 

「愛してるねぇ。だったら何でこんなに締め付けてくるんだ? あ?」

 

 指が第二関節まで沈み込み、内壁を荒っぽく掻き回す。

 敏腕な指先は的確に性感帯を捉え、ルーの理性を削り落としていく。

 Gカップはあるであろう豊満なバストが、ドレス越しにも分かるほど激しく揺れ動く。

 その頂点にある乳首は固く尖り、布地に擦れるたびに甘い痺れが脳髄を焼き焦がすのだ。

 

「それは……っ! 生理的な反応……んくっ! だからぁっ! ♡」

 

 言い訳も最早意味を成さない。シン・メーンはニヤリと笑うと、

 指を抜き去り代わりに凶器を押し当てた。熱く脈打つ肉塊。

 無数の棘が膣口を威嚇するように押し付けられる感触に、

 ルーの本能が警鐘を鳴らす。これは人間ではない。

 夫とも違う、より原始的で暴力的な雄の匂いだ。

 

「覚悟はできてんだろーな? 高貴な吸血鬼様よ」

 

「来なさい……! 後悔させてあげるわ!」

 

 啖呵を切った次の瞬間、

 ずぶりっ! という重い音と共に異形の楔が彼女の中へと侵入した。

 

「あ゛あ゛あ゛あ゛っっっ!!!? ♡♡♡」

 

 悲鳴となのか歓喜となのか判別つかない絶叫が森に木霊する。

 棘が膣壁を削り取りながら最奥へと進軍する感覚。それは拷問でありながら、

 これまで味わったことのないほどの強烈な快楽でもあった。

 吸血鬼特有の自己修復能力が即座に傷を癒し、その痛みすらも快楽へと変換していく。

 

「おっ! おっ! すげぇ締め付けだ! さすがは化け物だな!」

 

「化け物じゃないわよぉっ! ♡ 私は……私はぁっ! ♡ ルールーシーよぉっ! ♡」

 

 シン・メーンは容赦なく腰を打ち付け始めた。

 パンッ! パァンッ! という肉と肉がぶつかり合う乾いた音が響くたび、

 ルーの身体は木の幹に叩きつけられる。銀髪が乱れ飛び、

 ゴシックドレスが泥にまみれる。普段の優雅さなど欠片も残ってはいなかった。

 

「あっ! あっ! あ゛っ! ♡ ひぐっ! ♡ やばいっ! ♡ これやばいのぉっ! ♡」

 

 子宮口を棘が掠めるたびに全身が痙攣する。

 脳内で警鐘を鳴らしていた理性は既に白旗を上げていた。

 夫への愛? 貞節? そんな高尚なものは、この圧倒的な質量と硬度の前では砂上の楼閣に等しい。

 

「どうだ? 旦那よりいいだろ?」

 

「ちっ……違う……っ! ♡ んほぉおおっ! ♡ 違うのにぃいいっ! ♡」

 

 否定しようと口を開けば、漏れるのは甘い喘ぎだけ。

 唇から涎が垂れ落ちる惨めさすらも愛おしく感じてしまう。

 彼女の身体は正直だった。内壁はシン・メーンの形に合わせて再構成され、

 自ら進んで精液を搾り取ろうと蠕動運動を繰り返す。

 

「くっ……これならいけそうだぜ……! 受け止めろよ!」

 

 ピストンの速度が极限に達する。もはや人間業ではない加速。

 ルーの瞳孔は開ききり、白目が露わになる。脳汁がドパドパと溢れ出す感覚。

 思考能力を放棄した彼女はただの一つの雌だった。

 

「きてぇっ! ♡ きてぇえええっ! ♡ だしてぇえええっ! ♡ おねがぃぃぃぃぃっ! ♡」

 

 旦那様ごめんなさい。心の中で最後の良心が囁くが、それすらも快楽の燃料へと変わる。

 背徳感という名のスパイスが絶頂をさらに高みへと押し上げるのだ。

 

 どぷっ! びゅるるるるるるっ!! 

 

 灼熱の奔流が子宮を満たした瞬間、ルーは弓なりに身体を反らせて絶頂した。

 

「あ゛あ゛あ゛あ゛ぁぁぁぁぁぁぁっっっっ!!!! ♡♡♡♡♡」

 

 長く尾を引く絶叫と共に、彼女の意識は白濁した海へと沈んでいった——

 

 

 

 ——かのように見えたが、吸血鬼という種の頑強さは伊達ではない。

 気絶など一瞬の休息に過ぎない。シン・メーンがまだ脈動する巨根を膣奥に埋めたまま、

 容赦なく腰を振り始めると、彼女の長い睫毛が震え、碧眼が再びぱっと見開かれた。

 

「あぐっ!? ん゛お゛お゛お゛っ!? ♡」

 

 目覚めた瞬間に襲ってきたのは、さらなる激震だった。

 気絶する前よりも激しい、骨髄まで揺さぶるようなピストン運動。

 肉と肉が打ち合う乾いた音は、森の靜寂を暴虐なリズムで切り裂いていく。

 

「おいおい、もう起きちまったのかよ。吸血鬼の回復力ってのは便利だなぁ」

 

 シン・メーンは低く嗤い、その漆黒の巨体をさらにルーに押し付ける。

 樹齢数百年の古木の如き重量感で彼女を組み敷き、

 逃げ場など最初から存在しないことを物理的に教え込む。

 

「ま、待ちなさ……ああっ! ♡ らめっ! ♡ らめぇええっ! ♡」

 

 高貴なる吸血姫の口から、意味をなさない雌の産声が迸る。

 彼女の自己修復能力は、棘に抉られ血滲む膣壁を瞬時に修復するが、

 その癒着の過程すらも快楽へと変換してしまう残酷な仕組み。

 痛みが疼きとなり、疼きが電流のような快感へと脳内で増幅されていくのだ。

 傷ついては直り、直った傍から穿たれる。その永久機関のようなメカニズムは、

 彼女に一切の猶予を許さなかった。

 

「旦那のチンポはどうだった? 俺の方がいいか? ん?」

 

 揶揄する問い掛けは嘲弄そのもの。

 しかし今のルーには答える余裕など微塵もない。

 シン・メーンの巨根が引き抜かれれば空洞に吹き込む風の如き喪失感に嘆き、

 押し入られれば肉壁が悲鳴を上げて悦びの涙を流す。その落差が意識を曖昧にする。

 

「そん……な……わらひ……旦那しゃまがいちばん……あっ! あんっ! ♡ おお゛っ! ♡」

 

 途切れ途切れの自己弁護も虚しい。

 彼女の言葉とは裏腹に、吸血鬼のしなやかな四肢は本能に従いシン・メーンに絡みつく。

 自ら脚を蟹股に開き、臀部を捧げるように高く突き上げる格好は、

 もはや抵抗などとうに捨てた娼婦のそれだ。

 

「嘘つけ! そのくせマンコはギュウギュウに締め上げて俺の精液搾り取ろうとしてるぜ? 

 ほんとは旦那なんか忘れて、俺のモンになりてぇんだろう?」

 

 シン・メーンは一旦ピストンを止めると、ぐりぐりと亀頭で子宮口をねじ込みながら囁いた。

 その言葉一つ一つがルーの最後の理性を蝕んでいく。

 

(いや……違うわ……私は……わらひはぁ……♡)

 

「ふっ、ん゛ぅううぅっ……♡」

 涙と鼻水で美貌を台無しにしながら首を横に振るルー。

 だがその振幅は次第に弱々しくなり、ついには止まる。

 理性と本能。その熾烈なせめぎ合いは、いま静かに終焉を迎えた。

 

「素直になれよ。ほら──二発目行くぜ!」

 

 宣言と共に再び大地を震わせるピストンが始まると、

 ルーの口からは言葉にならない嬌声だけが流れ落ちるようになった。

 涎が泡となって唇の端から垂れ、乳房はドレスの隙間から零れ出して荒波を打ち立てる。

 

「あ゛っ! ♡ あ゛っ! ♡ お゛お゛お゛っ! ♡ んごぉおおっ! ♡」

 

 もはや獣の咆哮だ。銀髪が砂埃にまみれ、ゴシックドレスは原型を留めていない。

 あの高潔な始祖ヴァルグライフの眷属が、

 ただ一人のリザードマンの劣情によって形を変えられている。

 その背徳的な景色を目前にしたセナは、腰が抜けて動けない。

 

(これが……村長さんの正妻……? この人ですら……)

 

 いつも涼やかに微笑みながら、妻たちをまとめ上げるルー。

 彼女の威厳はもはや欠片も見えない。

 見えるのはシン・メーンの巨躯に組み伏せられ、淫靡に蠢くただの雌だ。

 

(あんな風に……私が……私だってああなったのよね……)

 

 セナの下腹部がきゅうっと疼く。

 ついさっきまでの自分がそこにいた。

 シン・メーンに貫かれ、理性も尊厳もすべて塗り潰されるあの恍惚と恐怖。

 それが今、村で最も権威のあるはずの妻に行われている。

 

(やっぱり……すごい……オスなんだ……)

 

 畏怖の念は確固たるものになった。

 人間や亜人も超越するシン・メーンの肉欲。彼は単なる怪物ではない。

 生態系の頂点に君臨する捕食者だ。ならば我々は被捕食者。

 美味そうな餌を前にして、狩猟者は止まることを知らない。

 

「うおっしゃあ! 三発目行ってみるか!」

 

 シン・メーンは唸るように吠え、ルーの細い腰を掴み直す。

 ルーは何の抵抗もせずただ虚空を見つめるだけだ。

 否応なく三度目の嵐が来る。終わらない饗宴。尽きぬ快楽。

 セナは息を潜めながら震える手を自分の下腹部へと忍ばせた。

 これから起こるであろう出来事を想像して、

 すでにそこは洪水のように濡れていることに気づく。

 

(助けて……村長様……でも……もう……遅いのかな……?)

 

 答えは出ない。ただ風に乗って聞こえてくるルーの断末魔が暗示していた。

 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 森の木漏れ日は、なおも無邪気に降り注いでいた。

 雲雀のさえずりも、風が枝葉を揺らす音も、

 しかし今の三人の耳には届いていない。

 聞こえるのは、肉が打ち合う湿った音と、

 甘く切ない雌の嬌声だけである。

 

 シン・メーンはルーの細腰を力強く引き寄せ、

 そのまま自身の太腿の上に跨らせた。いわゆる対面座位。

 巨躯に抱き込まれたルーは、

 まるで猛獣の掌中に囚われた小鳥のようだが、

 その小鳥は逃げようとは微塵も思っていない。

 むしろ、その鋼鉄の腕にしがみつき、

 更なる愛撫をねだっている始末である。

 

「んっ……♡ ああっ……♡ はぁ……♡」

 

 ルーの口から漏れる吐息は、もはや言葉の体を成していない。

 シン・メーンの漆黒の鱗が、

 彼女の白磁の肌に擦り付けられるたび、

 そこには痛痒いような、痺れるような快楽が走る。

 吸血鬼の再生能力が、その微細な傷を即座に癒し、

 それがまた新たな快楽のループを生み出していくのである。

 なんという身体構造。

 神は吸血鬼に、夜の奉仕においてすら無双の資質を与えたのだろうか。

 

「さて、もう一人も寂しいだろう? おいで」

 

 シン・メーンが顎でセナを招く。

 その声は、獲物を洞穴へと誘う蛇のそれのようであった。

 セナは一瞬躊躇したが、その足は意思を持ったかのように動き出した。

 胸の奥で警鐘を鳴らす理性の声は、

 下腹部で燃え盛る欲求の炎にかき消されていく。

 

「はい……♡」

 

 セナはシン・メーンの背後に回ると、

 その広く逞しい背中に張り付いた。

 犬獣人の豊かな乳房が、硬質な鱗に押し付けられる。

 むぎゅっ、という生々しい音と共に、

 柔らかな脂肪が形を変え、乳首が棘のような鱗に擦り付けられた。

 

「ひゃぁっ! ♡」

 

 電流が走ったような刺激。

 痛みか快感か、その境界線はとっくに消滅していた。

 セナは背中に頬を擦り付け、

 シン・メーンの動きに合わせて自らも体をくねらせる。

 彼がルーを突き上げるたびに、背中のセナもまた揺さぶられ、

 そのたびに乳首が擦れ、子宮がきゅんと疼くのである。

 

「くっ……二人とも大したモンだぜ……!」

 

 シン・メーンは満足げに唸る。

 正面には銀髪の吸血姫、背中には犬耳の獣人妻。

 正妻と側室、二つの極上の女体に同時に奉仕される快楽は、

 リザードマンの雄としての本能をこれでもかと刺激する。

 

「どうだルー、旦那よりいいだろ?」

 

「んっ……♡ あっ……♡ そんな……ひどいことを……♡」

 

 ルーは抗おうとするが、身体は正直だ。

 内壁はシン・メーンの形に合わせて再構成され、

 自ら進んで精液を搾り取ろうと蠕動運動を繰り返す。

 貞操観念という名の堤防は、

 本能という名の津波によってあっけなく決壊した。

 

「んほぉおっ! ♡ おっきいのが……奥まで……♡」

 

 セナもまた背中で悶える。

 ただ擦れているだけなのに、

 まるで膣内を貫かれているかのような錯覚。

 実際、彼女の秘所は愛液でぐしょ濡れであり、

 シン・メーンの動きに合わせて空気が抜ける音を立てていた。

 三人の肉体が絡み合う背徳の曼荼羅。

 木漏れ日は彼らを優しく包み込み、

 その痴態を神の視点から俯瞰するかのようだった。

 もはや誰にも止めることはできない。

 この甘美な地獄の釜の蓋が開いたのは、

 運命なのか、それとも必然なのか。

 答えを知る者は、ここにはいない。

 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 その平和な光景の中で、行われているのは

 種族の壁など無きが如き淫らな交歓だ。

 背中で豊乳を潰され喘ぐセナの姿を見つめながら、

 ルールーシー=ルーの胸の奥底では、

 理性という名の貞淑な妻が、本能という名の淫らな雌と静かな睨み合いを続けていた。

 

 睨み合い? いや、それは見掛け倒しの虚勢に過ぎない。

 勝敗などとうに決しているのだから。

 彼女の碧眼は既に熱っぽく潤み、白磁の頬には

 恥じらいという名の紅潮が鮮やかに浮かんでいる。

 

「へへっ、旦那さんには見せられねぇ顔だな」

 

 シン・メーンの低い嗤い声と共に、

 無骨な掌がルーの顎を捕らえた。

 その皮膚は硬質で冷たく、人間のそれとは決定的に異なる。

 この感触だけで、背徳のスイッチが入るのだから

 彼女の身体は既に「わからせ」待ちの状態なのだろう。

 

「な……何をする気……!」

 

 強がりな口調も、震える声が台無しにしている。

 シン・メーンは答えず、ただ顔を近づけてくる。

 長い吻先がルーの鼻先に触れ、

 爬虫類特有の縦長瞳孔が彼女の瞳を覗き込む。

 その距離。吐息が交差するほどの近さ。

 

(ああ……ダメ……キス……? このトカゲと……?)

 

 夫たる村長との口づけは、甘く優しく、

 愛に満ちた聖なる儀式のようであった。

 しかしこれは? 

 これは冒涜だ。禁忌だ。

 吸血鬼の高位なる血筋と、爬虫類の卑しき血脈の混濁。

 人外と人外が交わる異常性。

 だがだからこそ、背徳感はシロップのように甘く濃厚に脳髄を冒していくのだ。

 

 唇が重なった瞬間、ルーの思考は白濁した。

 

「んっ……!!? ♡」

 

 それはキスと呼ぶにはあまりにも猥雑な行為だった。

 シン・メーンの舌は異常に長く、そして分厚い。

 蛇のようにぬめりとしたそれが、

 ルーの口腔内へと強引に侵入し、彼女の舌を絡め取る。

 

(んぐっ……♡ おっきい……♡ ぬるぬるって……♡)

 

 人間のような温かみはない。むしろ冷たい。

 だがその冷たさが、火照った彼女の粘膜には心地よい刺激となる。

 長い舌は彼女の口内を余すところなく蹂躙し、

 上顎を舐め上げ、歯茎をなぞり、喉奥へと侵入しようとする。

 まるで口腔そのものを犯されているかのような感覚。

 

「んぅっ……♡ ちゅっ……♡ んちゅっ……♡」

 

 ルーの抵抗は最初だけだった。

 すぐに彼女も舌を絡め返し、自ら求めるようになる。

 銀髪の麗人が、漆黒の蜥蜴男と貪り合うその光景は、

 傍から見ればグロテスクですらあるだろう。

 しかし当事者たちには、それが至上の歓喜であった。

 

(ああ……旦那様……ごめんなさい……♡ でも……これ……すごいの……♡)

 

 唾液が混ざり合う音が、チャプチャプと卑猥に響く。

 シン・メーンの口中から分泌される粘液には微量な媚毒が含まれており、

 それを飲み込むたびにルーの身体は内側から熱く燃え上がっていく。

 

(溶ける……♡ 頭が溶けちゃう……♡)

 

 理性が溶解していく感覚。

 高貴なる吸血姫の誇りも、妻としての貞節も、

 すべてが快楽という強酸によって分解されていく。

 残るのはただ、雄を求める雌としての純粋な本能だけ。

 

 彼女の手は無意識にシン・メーンの首に回り、

 その硬質な鱗に指を立てる。

 足元はおぼつかず、膝が笑って立っていられないほどだ。

 太腿の内側では、愛液が止めどなく溢れ出し、

 彼女自身も気づかぬうちに腿を擦り合わせていた。

 

「ぷはっ……♡」

 

 ようやく唇が離れた時、二人の間には粘つく銀糸がいくつも架かっていた。

 ルーは虚ろな瞳でシン・メーンを見上げ、

 口元から垂れる涎を拭おうともしない。

 その美貌には恍惚と痴態が同居し、

 彼女が完全に堕ちたことを雄弁に物語っていた。

 

「どうだ? 旦那よりいいキスだろ?」

 

 シン・メーンが意地悪く尋ねる。

 ルーはハッと我に返ったようだったが、

 すぐにまたトロンとした表情に戻った。

 

「……下手くそ♡」

 

 彼女はそう囁くと、自らシン・メーンの首に腕を回し、

 再び唇を重ねていった。

 もう後戻りはできない。

 背徳の泥沼に足を踏み入れた者は、

 自らその深みへと沈んでいくしかないのだから。

 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 セナがシン・メーンに責め立てられ、

 白濁した声を上げている様を見てしまったが最後、

 ルールーシー=ルーの心の中に巣食う「好奇心」という名の猫は、

 もう大人しく箱の中で眠ってはいなかった。

 蓋を開けて中身を確認したくなるのが世の常。

 ましてやその中身がこれほどまでに甘美な快楽だとしたら? 

 

「んちゅっ……♡ ぷはっ……♡」

 

 先ほどの濃厚なキスの余韻がまだ唇に残っている。

 爬虫類特有のぬめりとした舌の感触。

 冷たくて、それでいて熱を帯びたような矛盾した舌戦。

 夫たる村長との優しく甘い口づけとは何もかもが違うそれは、

 彼女の口腔黏膜を通じて脳髄へと直接痺れるような信号を送り込んでくる。

 

(ああ……なんてこと……♡)

 

 ルーは自分の唇を指先でなぞった。

 火傷をしたかのように熱い。

 いや、火傷などという生温いものではない。

 これはもっと根本的な、細胞レベルからの書き換え信号だ。

 

「さて、続きといくか」

 

 シン・メーンの低い声が現実へと引き戻す。

 対面座位。俗に言う「お座り」の体位である。

 この体位の何が恐ろしいって、その密着度だ。

 男女の性器が最も深く結合し、かつ互いの体温や鼓動がダイレクトに伝わる。

 逃げ場など最初から設計されていないのである。

 

「いや……待って……まだ心の準備が……♡」

 

「準備? 何のだ? 

 俺のチンポをお前に合わせる準備なら、お前のマンコがとっくに始めてるぜ?」

 

 図星であった。

 シン・メーンの巨根が秘所に押し当てられると、

 ルーの身体はまるで磁石に吸い寄せられる鉄粉のように、

 自ら腰を開き受け入れようとしてしまったのだ。

 Gカップはあろうかという豊満なバストが、

 シン・メーンの硬質な胸板に押し付けられ、むぎゅっと形を変える。

 白磁と漆黒。柔肉と硬鱗。

 その対比こそが視覚的な興奮を煽るのである。

 

 ずぶりっ! 

 

「あ゛あ゛あ゛あ゛っ!?!? ♡♡♡」

 

 再びの侵入。

 しかし今度はさっきよりもさらに深い。

 重力を利用して下から突き上げられる形となるこの体位は、

 子宮口という最終防衛ラインを突破するのに最適なのである。

 

「くっ……! やっぱり吸血鬼は締まりがいいな! 

 まるで処女みてぇだぜ!」

 

「処女なわけないでしょ……! ♡ んほぉおおっ! ♡

 そんなに奥まで……ダメぇええっ! ♡」

 

 シン・メーンは容赦なく腰を揺すった。

 下からの突き上げは鋭く、そして重い。

 肉棘が内壁を削り取りながら前進するたびに、

 ルーの背筋には稲妻のような快楽が走る。

 

(旦那様……ごめんなさい……♡ でもこれ……すごいの……♡)

 

 キスハメ。

 その二重の責め苦に、ルーの理性はあっけなく崩れ去っていく。

 シン・メーンが唇を塞ぎに来ると、彼女は拒むどころか自ら首を伸ばして迎え入れた。

 ちゅぷっ、ちゅぱっ、と卑猥な水音が響く。

 唾液を注ぎ込まれ、舌を絡め取られ、呼吸すらも奪われる。

 酸欠状態におけるセックスは、覚醒剤にも勝る快楽をもたらすのだ。

 脳が酸素を求めてパニックを起こし、

 そのパニックが快感として誤認識される。

 まさに快楽地獄。生きた心地のしない昇天である。

 

「んぐっ! ♡ お゛お゛お゛っ! ♡ んちゅっ! ♡ じゅるっ! ♡」

 

 言葉にならない嬌声と、唾液を飲み込む音だけが森に響く。

 ルーの長い銀髪が乱れ舞い、汗ばんだ肌が木漏れ日に煌めく。

 彼女の手はシン・メーンの背中に回り、硬い鱗を引っ掻くように握りしめた。

 白く華奢な指が必死に食らいつく様は、

 その必死さゆえに一層の色香を放っている。

 

(ああ……私……トカゲに……♡ 種違いの子を……孕んじゃうかも……♡)

 

 禁忌の妄想が背徳感という名の燃料を注ぐ。

 夫以外の種。異形の子種。

 それが子宮の中に注がれる想像だけで、

 彼女の内壁はギュウギュウと収縮し、シン・メーンを締め上げた。

 

「くぅっ……! いい締め付けだ……! 

 ほら、旦那より俺の方がいいだろ!?」

 

「んっ……♡ あっ……♡ そん……な……♡」

 

 シン・メーンが唇を離し、問い詰める。

 ルーは酸欠で虚ろな瞳をしながらも、

 その問いに対する答えを己の中に探し求めた。

 

(いいに決まってるじゃない……♡ これほど凶悪で……♡ これほど野蛮で……♡)

 

「いいわよ……♡ あなたの方が……♡ オスらしいわよぉおおっ! ♡♡」

 

 破廉恥な告白。

 だがそれは彼女にとっての真実だった。

 文明人のセックスなどもう要らない。

 彼女が求めていたのは、こういう野生の交尾だったのだ。

 

「素直でよろしい! ならたっぷり注いでやるぜ!」

 

 シン・メーンは勝利の雄叫びを上げるかのように激しく腰を打ち付けた。

 パンパンパンパンッ! 

 肉が弾ける音がリズムを刻む。

 もはや隠そうなどという気すら失せたルーの嬌声は、

 森の小鳥たちを驚かせるには十分すぎるボリュームだった。

 

「イクッ! ♡ イクッ! ♡ イクゥゥゥッ! ♡♡♡」

 

 絶頂の波が押し寄せる。

 夫への罪悪感さえもが最高級のスパイスとなり、

 彼女を快楽の坩堝へと突き落としていく。

 銀髪の吸血姫は今日、

 漆黒の蜥蜴男によって完全に雌へと作り変えられたのである。

 

(ああ……もう……戻れない……♡)

 白濁した思考の中で彼女は理解した。

 これは浮気ではない。

 これは「再構築」なのだと。

 

 

 もはやそこには優雅さのかけらもなかった。

 大樹の村の正妻として、始祖の眷属として、

 凛とした態度を崩さなかったルールーシー=ルーの肢体は、

 いまや漆黒の蜥蜴によって無残にも蹂躙されている。

 だが、それを無残と思う者は誰もいないだろう。

 なぜなら彼女はそれを受け入れているからだ。

 快楽に蕩けた顔は、もはやただのメスのそれである。

 

「んっ……♡ あぁっ……♡ すごい……これすごいわ……♡」

 

 シン・メーンはその大質量を生かして、

 下から容赦なくルーを突き上げ続けている。

 腰を掴む手に力が込められるたび、

 ルーの内壁は異形の肉棒にこじ開けられ、

 かつて経験したことのない深さまで侵入されていた。

 それは夫たる村長との愛ある営みでは決して届かなかった領域だ。

 村長は優しく、紳士的だった。

 無論、それも愛の形としては正しいのだろう。

 しかし、刺激が足りなかったのだ。

 今のルーには、これほどの暴力性が必要だったのである。

 

(ああ、わかる……これが“わからせ”なのね……)

 

 シン・メーンの「わからせ」は、

 女の気持ちなど一切考えない。

 ただひたすらに自分の欲望をぶつけるだけ。

 しかしそれが返って彼女の心の奥底に眠っていた被虐の悦びを容赦なく揺さぶる。

 子宮口を亀頭でノックされるたび、ルーの視界には火花が散った。

 その衝撃は激痛のはずなのに、吸血鬼の治癒能力が瞬時にそれを修復し、

 そして快楽だけを脳に送る。これこそが不死者ならではの歪んだ官能。

 生命の危機すら感じさせない、純粋な悦楽の牢獄だ。

 

「どうした? もう言葉も出ねぇのか?」

 

「んぐっ……♡ らって……ぇ……おく……おくズリズリって……♡」

 

 彼女の言葉は途切れ途切れで、

 もはや貴族の令嬢としての体裁すら保てていなかった。

 シン・メーンの動きに合わせて揺れる銀髪は、

 陽光を受けて妖しく輝き、

 汗に濡れた白磁の肌は、その下でうごめく快楽の波を隠しようもない。

 特にその乳房は、重力に逆らって跳ね踊り、

 乳首は痛いほどに充血して主張している。

 これを見て興奮しない男などいるだろうか。

 村長はこの姿を見たらどう思うだろう。

 怒りに震えるか、それとも……

 

(旦那様……ごめんなさい……♡ でも、あなたのじゃ足りないの……♡)

 

 浮気を正当化する背徳的な思考回路。

 これこそが産後マンコの哀しき性だ。

 一度出産を経験した経産婦の膣は、もはや少女のそれではない。

 胎児の頭蓋骨を通過させるために、その拡張性は飛躍的に向上している。

 村長の優しく平均的なペニスでは、

 それを満たしきれないという物理的な欠陥。

 それを補って余りあるのが、シン・メーンの規格外チンポなのである。

 

「旦那で満足できなくなったマンコ、しっかり俺が耕してやるぜ」

 

 ずりゅっ! ごぽっ! 

 

「あ゛あ゛あ゛あ゛っ!! ♡♡♡」

 

 空気の抜けるような卑猥な音と共に、

 シン・メーンはさらに奥をえぐりに来る。

 棘だらけの凶器が、ルーの膣襞を一枚一枚削り取り、

 それを吸血鬼の治癒能力が再生させる。

 その無限ループの中で、

 彼女の性器は完全にシン・メーン仕様にカスタマイズされていくのだ。

 まるで更地を開拓して、専用の農地にするかの如く。

 一度シン・メーンの形に合わせて溝を掘られてしまった膣は、

 もう二度と元には戻らない。

 

(ああ……私のおまんこ……変わっちゃう……♡ シン・メーン専用になっちゃうの……♡)

 

 それは恐怖ではなく、歓喜だった。

 支配されること、作り変えられることへの甘美な悦び。

 高貴なる吸血姫としてのプライドは、

 産後の肉体を得たことで脆くも崩れ去ったのだ。

 その隙間に入り込んだ異形の楔が、

 彼女の全てを根底から覆していく。

 

「ほら、イクぞ! 子宮で受け止めろ!」

 

「ひぎぃっ! ♡ はいっ……♡ しきゅうで……

 あかちゃんのおへやで……うけとめましゅぅううっ! ♡♡」

 

 どぷっ! どぷどぷどぷっ!! 

 

 熱い奔流が最奥を叩く。

 それは子宮そのものを熱く塗りつぶすような、

 圧倒的な生命の奔流。

 ルーは白目を剥き、舌を突き出して絶頂する。

 その姿はもはや、始祖の吸血鬼というより、

 ただの快楽に狂った雌でしかなかった。

 

(旦那様……ルーは……もう……戻れません……♡)

 意識が遠のく中で、彼女はそう呟いた。

 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

 ルールーシー=ルーは、

 漆黒の蜥蜴男の下敷きとなって喘いでいた。

 先ほどの対面座位から体位を変え、

 今はいわゆる正常位、通称「種付けプレス」の体勢である。

 シン・メーンの巨躯が、彼女の華奢な体に重なる様は、

 まるで岩盤の下敷きになった薄紙のようだ。

 重い。熱い。そして逃げ場がない。

 これこそが「わからせ」の基本形である。

 圧倒的な質量差によって、物理的に雌であることを認識させる。

 文明が築き上げた男女平等などという概念は、

 この重たい肉塊の前では無力な砂上の楼閣に過ぎないのだ。

 

「んっ……♡ あ゛っ……♡ お゛も……♡」

 

 ルーの口から漏れるのは言葉とは呼べない音だ。

 シン・メーンは彼女の両脚をがっちりと抱え込み、

 ガニ股の状態で固定している。

 無防備に晒された秘所に、異形の楔が容赦なく打ち込まれる。

 しかもそれだけではない。

 シン・メーンは上体を起こしながらも、

 顔をルーの顔へと近づけ、その唇を塞いでいた。

 

 キスハメ種付けプレス。

 地獄か天国かも分からないその二重の責め苦に、

 ルーの理性は秒単位で削り取られていく。

 

「んぐっ! ♡ ちゅぱっ! ♡ んちゅぅぅっ! ♡」

 

 口腔内でも下半身でも、

 シン・メーンが主導権を握っている。

 長くぬめりとした舌が、ルーの口内を蹂躙し、

 唾液を無理やり注ぎ込んでくる。

 嚥下する暇さえ与えない濃厚な口づけは、

 酸欠状態を引き起こし、脳をトロトロに溶かしていくのだ。

 

(ああ……息が……できない……♡ でも……きもちいい……♡)

 

 呼吸困難によるパニックと、

 膣内を掻き回される快感が混ざり合い、

 シナプスの配線がどこかでショートしたかのような錯覚。

 目の前がチカチカと明滅し、

 白濁した世界でただシン・メーンの縦長瞳孔だけが光を放つ。

 それは捕食者の目だ。獲物を見定める冷酷な瞳。

 そして今、彼女は間違いなくその獲物であった。

 

 ずぶりっ! ずぶりっ! 

 

「んぐぅぅっ! ♡♡♡」

 

 下からの突き上げは熾烈を極める。

 重力を利用した体重乗せのピストンは、

 子宮口という最終防衛ラインを粉砕するのに十分な破壊力を持っていた。

 肉棘が膣襞を削り取りながら前進するたびに、

 ルーの背筋には稲妻のような快楽が走る。

 そして吸血鬼の治癒能力が瞬時に傷を修復し、

 その過程で生じる疼きさえも快楽へと変換する。

 まさに快楽の永久機関。

 不死者であるが故の性癖の歪み。

 死なないからこそ、生きる歓びをセックスという行為に求めてしまう哀しき定め。

 

(旦那様……ごめんなさい……♡ ルーはもう……ダメです……♡)

 

 夫たる村長への罪悪感は、

 背徳感という名の強力なスパイスとなり、

 快楽を何倍にも増幅させていた。

 貞淑な妻が、夫以外の種に堕ちる瞬間ほど

 甘美な瞬間があるだろうか? 

 禁忌を犯す背徳感こそが、

 彼女を快楽の坩堝へと突き落とす最大の要因なのだ。

 

「ぷはっ……♡」

 

 ようやく唇が離れた瞬間、

 ルーは大きく息を吸い込んだ。

 新鮮な酸素が肺を満たすと同時に、

 下半身からの快感信号が一気に脳へと押し寄せる。

 

「ひぎゃぁぁぁっ! ♡♡♡ イクッ! ♡ イクッ! ♡ イクゥゥッ! ♡♡♡」

 

 絶頂の波が押し寄せる。

 身体はビクンビクンと跳ね上がり、

 豊満なバストが空中で踊る。

 銀髪が乱れ舞い、汗ばんだ肌が木漏れ日に煌めく。

 しかしそれでもシン・メーンは止まらない。

 むしろ絶頂によって締め付けが強まった膣内を楽しむかのように、

 さらに激しく腰を振るのだ。

 

「おらおら! 締め付けが良くなってきたぜ! 

 経産婦のマンコは素晴らしいな!」

 

「あ゛あ゛あ゛っ! ♡ らめっ! ♡ らめぇぇっ! ♡ おらんこっ! ♡ おらんこあひゃぅぅっ! ♡」

 

 セナの時と同じだ。

 一度出産を経験した経産婦の身体は、

 胎児の頭蓋骨すら通過させる拡張性を持っている。

 シン・メーンの規格外チンポですら受け入れてしまう懐の深さ。

 そしてその分、敏感さも増しているのだ。

 子宮口をノックされるたびに広がる快楽の波紋は、

 処女の時とは比較にならないほど深く重い。

 

(ああ……孕む……♡ 異形の子種で……孕まされる……♡)

 

 孕みへの渇望。

 生物としての根源的な本能。

 夫の子ではなくてもいい。

 ただこの圧倒的なオスに種付けされることこそが、

 今の彼女にとっては至上のコマンドとなっていた。

 

「ほら、旦那よりいいだろ!? 言えよ!」

 

 シン・メーンが耳元で囁く。

 その言葉は悪魔の囁きだ。

 しかし今のルーにとっては福音にも等しかった。

 

「いいわよぉおおっ! ♡ あなたの方が……♡

 旦那様より……チンポがすごいのおぉぉおおっ! ♡♡♡」

 

 破廉恥な告白。

 貞淑な妻の仮面は完全に剥げ落ちた。

 そこにいるのはただのメスだ。

 種付けを求めて啼くだけの雌犬である。

 

「くっ……なら責任取ってやるぜ! たっぷり注いでやる!」

 

 シン・メーンは咆哮と共に最奥へと叩き込んだ。

 どぷっ! びゅるるるるるっ!! 

 

 熱い奔流が子宮を満たす。

 大量の精液が注ぎ込まれる感覚に、

 ルーは白目を剥き、舌を突き出して絶頂した。

 

(ああ……きてる……♡ 異形のが……子宮にきてる……♡)

 

 腹の中が熱く満たされていく感覚。

 それは夫との愛ある行為では決して味わえなかった征服感だった。

 彼女は完全に理解してしまったのだ。

 自分はこれがないと生きていけないと。

 

(旦那様……さようなら……♡ ルーはもう……此方側の人間ですわ……♡)

 

 白濁した意識の中で彼女は微笑んだ。

 それは聖女のような清らかな微笑みではなく、

 堕天使の如き妖艶な微笑みであった。

 大樹の村の正妻は今日ここに堕天したのである。

 

 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 木漏れ日は未だ無邪気に降り注いでいるというのに、

 森の片隅だけは別世界のように熱を帯びていた。

 種付けプレスという名の鉄槌を打ち込まれ、

 白濁した意識の中で堕天したルールーシー=ルーであったが、

 吸血鬼という種族のタフさは伊達ではない。

 呆気なく昇天したかと思いきや、彼女は既に木の根元に身を起こし、

 乱れた銀髪を指で梳きながら眼前の光景を眺めていた。

 

 彼女の目の前で行われているのは、別の意味での地獄絵図であった。

 

「んっ! ♡ あ゛っ! ♡ お゛お゛お゛っ! ♡」

 

 セナだ。

 先ほどまでルーを犯していたシン・メーンが、

 今度は彼女を捕らえ、四つん這いにさせている。

 いわゆる後背位。ケダモノたちが好む原始的な体位だ。

 犬系獣人の特徴である尻尾が、

 シン・メーンの腹に押し付けられて悲しげに震えている。

 白く豊かな臀部は無防備に晒され、

 漆黒の巨根が容赦なくその狭間へと打ち込まれていた。

 

 パンッ! パァンッ! パンパンパンッ!! 

 

 肉が弾ける乾いた音がリズムを刻む。

 それはルーの耳を通して脳髄を直接震わせる官能的なビートであった。

 

「あらあら……激しいこと」

 

 ルーは頬杖をつき、艶やかに微笑んだ。

 その声には同情など欠片もない。

 あるのは冷徹な観察眼と、

 込み上げる笑いを堪えるような愉悦だけだ。

 かつて凛として戦場を駆けた戦乙女も、

 今やただのメスとして喘ぎ狂っている。

 その落差。その惨めさ。

 それこそがルーの嗜虐心と好奇心を刺激してやまないのである。

 

(見ていて飽きないわねぇ……フフッ)

 

 彼女の視線はセナの表情に釘付けになっていた。

 獣人の顔は快楽に歪み、口からは涎が垂れ落ちている。

 その姿はあまりにも無様で、しかし圧倒的な「生」を感じさせた。

 夫たる村長との優しい愛撫では決して辿り着けない領域。

 痛みと快楽が表裏一体となったケダモノの交尾。

 

(私も……あんな風にされていたのかしら)

 

 想像するだけで体が熱くなる。

 先ほどの余韻がまだ子宮に残っているというのに、

 再び下腹部にじわりと疼きが戻ってきた。

 ルーの白魚のような指が、無意識に胸元へと伸びる。

 豊満なバストを鷲掴みにし、勃起した乳首を指先で弾いた。

 

「んっ……♡」

 

 甘い痺れが背筋を駆け抜ける。

 彼女は自身の身体を愛おしむように撫で回しながらも、

 視線は決してセナから外さない。

 まるで目の前の痴態が最高の催淫剤であるかのように。

 

(倫理観? そんなもの、とっくに捨てたわ)

 

 夫を持つ身が、他者の交尾を見て興奮するなど異常である。

 だが、だからこそ背徳感という名のスパイスが効くのだ。

 罪悪感は快楽を増幅させる。

 否定すればするほど、欲求は膨れ上がる。

 この矛盾した方程式こそが、「わからせ」の本質なのだろう。

 

 ルーの手は徐々に降下し、やがて一番敏感な秘所へと辿り着いた。

 人差し指と中指を割れ目に沿って滑らせる。

 既にそこは先ほどのシン・メーンの精液と自身の愛液で

 ぐしょ濡れになっており、指が触れるたびに卑猥な音を立てた。

 

「ああっ……♡ まだ入ってるわね……♡」

 

 シン・メーンの精液を子宮に抱え込んだまま自慰に耽る。

 その事実だけで彼女は達しそうになった。

 指を膣内へと挿入し、内壁を掻き回す。

 先ほどまで異形の楔が出入りしていた場所。

 まだ熱が残っている。

 その熱を指でなぞりながら、彼女は目の前の光景に没入していく。

 

「ひぎっ! ♡ あぐっ! ♡ おっきいっ! ♡

 おっきいのが……奥まで……ってきてるぅううっ! ♡」

 

 セナの悲鳴が絶頂へと変わっていく。

 シン・メーンは容赦なく彼女の尻を打ち据えながら、

 最奥へと槍を突き立てた。

 

「ほら! 仔犬のおマンコは締まりがいいな! 

 旦那に構ってもらえねぇからって、こんな暴れ方してんのか?」

 

「そっ……そんなこと……! ♡ あぁっ! ♡

 でも……すごい……♡ これすごいぃぃっ! ♡」

 

 言葉とは裏腹にセナの腰は自ら動き始めている。

 拒絶ではなく懇願。

 彼女もまた完全に墜ちていた。

 

(ああ……いいわ……♡ その顔……♡ その無様さ……♡)

 

 ルーの指の動きが激しくなる。

 クリトリスを親指で擦り上げながら、

 膣内の敏感な一点を重点的に攻め立てる。

 視覚と触覚のダブルパンチ。

 倫理観など欠片もない背徳の宴。

 彼女は己の手の中で快楽を貪りながら、

 他人の堕落を肴に杯を重ねる悪女そのものだった。

 

(見て……♡ セナ……♡ あなたも私と同じね……♡)

(この村には……もう貞淑な妻なんていないのかもしれないわ……♡)

 

 自嘲めいた思考すらも快楽へと変換される。

 指先から伝わる痺れが限界を超えた瞬間、

 彼女は大きく仰け反りながら声にならない喘ぎを漏らした。

 

「んくぅぅっ! ♡♡♡」

 

 ビクビクと全身が痙攣する。

 目の前ではセナもまた絶頂し、

 二人の人妻の甘い悲鳴が森の静寂を汚染していく。

 それは美しくも歪んだ合唱曲であった。

 

 果てた後も、ルーの指は止まらなかった。

 虚ろな瞳で未だ続く交尾を見つめながら、

 彼女は再び指を動かし始める。

 背徳の沼には底がない。

 一度足を踏み入れた者は、もう這い上がってくることはできないのだ。

 

(まだ……足りないわ……♡ もっと……見せて……♡)

 

 欲望は尽きることがない。

 銀髪の吸血姫は今日、

 新たな性癖の扉を開いてしまったのである。

 ◆◆◆

 

 

 ルールーシー=ルーの視線は、

 セナとシン・メーンの結合部に釘付けになっていた。

 そこには種族の壁など無きが如き、

 あまりにも生々しい肉の交歓が繰り広げられている。

 

 シン・メーンの漆黒の肉杭がセナの秘所を出入りするたび、

 ピンク色の肉ひだが必死に食らいついていた。

 まるで逃がさないように、もっと味わいたいと懇願するかのように。

 

 

 無数の襞が竿に絡みつき、蠢き、そして吸い付く。

 その様はまるで貪欲な口を持つ深海魚のようだ。

 セナの身体は、もはや彼女の理性とは全く別の次元で動いていた。

 獣人族としての本能なのか、

 それともシン・メーンによって覚えさせられた雌の本性なのか。

 

「ああ……見ていて飽きないわねぇ……♡」

 

 ルーはその光景を食い入るように見つめながら、無意識のうちに自分の唇を舐めていた。

 眼前で行われているのは、もはや生殖行為というよりも一種の格闘技に近い。

 漆黒の巨根が容赦なく出し入れされるたび、

 セナの内壁はまるで別の生き物のようにうねり狂う。

 膣襞という名の柔肉が、逃がすまいとばかりに竿にへばりつき、

 その形を余すところなく味わっているかのようだ。

 

(ああ……わかる……わかるわ……あの感覚……)

 

 ルーの下腹部がじんわりと熱を持つ。

 先ほど自分の内臓を掻き回したあの凶器を思い出し、

 彼女の指は無意識に自身の秘所へと伸びていた。

 まだシン・メーンの精液がとろりと逆流してくるその場所を、そっと指でなぞる。

 

「んっ……♡ すごいわね……本当に……♡」

 

 彼女のつぶやきは誰に聞かせるでもなく、森のざわめきに溶けていった。

 しかしその視線だけは、決して眼前の痴態から外れることはない。

 

「おら、どうした! もうくたばっちまったのか?」

 

 シン・メーンの野太い声が靜寂を破る。

 彼は腰の動きを止めずに、セナの獣耳を指で摘まんで弄んでいた。

 その耳は快感と羞恥で真っ赤に染まり、小刻みに震えている。

 

「んぎっ! ♡ あっ! あ゛っ! やっ! それダメっ! ♡ 耳弱いのにぃっ! ♡」

 

 セナの悲鳴にも似た嬌声が響く。

 耳は獣人族にとって最大の性感帯の一つだ。

 そこを無遠慮に弄られ、彼女の理性は完全に溶解していた。

 その証拠に、彼女の膣内はさらにきつく締まり、

 シン・メーンの巨根を根元まで呑み込もうとしている。

 

「ダメだとよ。でもな、コイツは俺を離そうとしねぇぜ?」

 

 シン・メーンが意地悪く笑いながら、ぐりっと腰を押し付ける。

 その動きに合わせて、セナの膣襞は一層激しく蠢いた。

 まるでそれだけで射精を促そうとするかのように。

 

(まあ……なんてみっともない……でも……それがいい……♡)

 

 ルーの指は自分の割れ目を上下になぞり始めていた。

 見るだけでこれほど興奮する自分が、少しだけ恐ろしい。

 しかしその恐ろしさすらも、

 今の彼女にとっては快楽のスパイスでしかなかった。

 

「ほら、もう一丁行くぜ! 今度は俺の形にしっかり馴染ませてやる!」

 

 宣言と共に、シン・メーンのピストンが再び加速する。

 パンッ! パァンッ! パンパンパンッ! 

 肉の弾ける乾いた音が、森の靜寂を切り裂いて響き渡る。

 

「あ゛っ! あ゛っ! あ゛っ! ひぎぃっ! ♡♡♡」

 

 セナの口からは、もはや言葉にならない獣の咆哮だけが漏れ出ていた。

 彼女の膣内では、シン・メーンの形を記憶しようとするかのように、

 襞が複雑に蠢いている。

 一度味わったら二度と戻れない、異形の快楽。

 それを彼女の身体は、しっかりと刻み込まれているのだ。

 

(……このままじゃ、私もまた欲しくなっちゃうじゃないの……♡)

 

 ルーは自分の指を咥え込みながら、そう心の中で呟いた。

 背徳の沼はあまりにも深く、そしてあまりにも甘美すぎる。

 大樹の村の正妻としての仮面は、今や完全に剥がれ落ちようとしていた。

 いや、もうすでに剥がれ落ちているのかもしれない。

 少なくとも、この森の中でだけは。

 

「さあ、仕上げだ! 子宮でしっかり受け止めな!」

 

 シン・メーンの咆哮と共に、セナの身体が大きく仰け反る。

 

「はいぃぃっ! ♡ しきゅうで……うけとめましゅぅううっ! ♡♡♡」

 

 どぷっ! どぷどぷどぷっ!! 

 漆黒の巨根が脈打ち、灼熱の精液を最奥へと叩き込む。

 その瞬間を、ルーは食い入るように見つめていた。

 結合部から白濁が溢れ出し、二人の太腿を伝って地面に染みを作る。

 その光景はあまりにも背徳的で、

 しかしこれ以上ないほど美しく、ルーの瞳を釘付けにした。

 

(ああ……きれい……♡ ……これが、私たちの本性なのね……♡)

 ルーは指を引き抜くと、その蜜を舐め取りながら、

 ほぅ……と熱い吐息を漏らした。

 

 

 

 その瞳は未だ眼前の光景に釘付けになっている。

 セナは絶頂の余韻でピクピクと痙攣し、

 白く豊かな臀部を高く掲げたまま動けないでいた。

 結合部からは白濁がとろりと逆流し、

 太腿を伝って地面に染みを作っている。

 

(あらあら……本当に気持ちよさそうだったわねぇ……)

 

 ルーは内心でそう呟きながら、自身の下腹部に手を当てた。

 つい先ほど、あの異形の楔に貫かれた場所だ。

 まだ熱が残っている。いや、それどころか疼きが増している。

 吸血鬼の治癒能力は、傷を癒すだけではない。

 快楽の記憶までも鮮明に刻み込んでしまうのだ。

 

「はぁ……♡」

 

 無意識のうちに漏れた吐息が、思った以上に艶めいていて、

 ルーは自分で自分に呆れてしまった。

 始祖ヴァルグライフの眷属にして、

 大樹の村の正妻であるこの私が、よりにもよって蜥蜴人ごときに……

 

(ごとき? ふふ……ごとき、ですって?)

 

 自嘲の笑みが込み上げる。

「ごとき」と呼ぶには、その肉棒はあまりにも凶悪すぎた。

 夫たる村長の優しい愛撫とは何もかもが違う。

 痛みと快楽が表裏一体となった、あの野蛮な抽送。

 思い出すだけで膝が震える。

 

「さて、と……」

 

 シン・メーンがセナから身を離した。

 ずるり、という音と共に引き抜かれた巨根は、

 まだ完全に萎えておらず、白濁にまみれて鈍く光っている。

 その質量感に、ルーの喉がゴクリと鳴った。

 

「次は……どっちだ?」

 

 シン・メーンの爬虫類的な瞳孔が、ルーを捉えた。

 獲物を定めた捕食者の目。

 しかし不思議と恐怖は湧いてこなかった。

 あるのは期待だけだ。

 だって彼女は、もうとっくに捕食されてしまったのだから。

 

「あら……私に聞くの? 優しいのね」

 

 ルーはゆっくりと立ち上がると、

 乱れたドレスを気にする素振りも見せずに、

 シン・メーンの方へと歩み寄っていく。

 その歩みは優雅そのものだったが、

 太腿の内側を伝う白濁が、

 彼女の内面の淫らさを雄弁に物語っていた。

 

「優しくなんかねぇよ。どっちが先に俺を満足させられるか、

 見てやろうと思っただけだ」

 

「まあ……それは面白い提案ね」

 

 ルーは口元に手を当ててクスリと笑った。

 高貴な吸血姫としてのプライドが、

 この挑発に乗らない理由を探し出そうとしたが、見つからない。

 むしろ、競争心という名の燃料が、彼女の欲求に火をつけてしまった。

 

「いいわ。受けて立つわよ。ただし……」

 

 ルーはチラリとセナを見やった。

 まだ立ち上がれずに、四つん這いのまま荒い息を吐いている。

 その姿はあまりにも無様で、しかし羨ましくもあった。

 

「ただし?」

 

「手加減は無用よ。さっきみたいに……徹底的に、やって」

 

 ルーの碧眼が怪しく煌めく。

 それはもはや、貞淑な妻の目ではなかった。

 獲物を求める捕食者の目。

 

 

 そう、彼女は捕食者にして獲物なのだ。自ら進んで捕食されにいく、極上の獲物。

 

 シン・メーンはニヤリと口の端を弔り上げた。

 爬虫類の顔貌では、それが笑みなのか威嚇なのか判別しにくいが、

 少なくともルーには雄の歓喜として伝わった。

 

「いいぜ。後悔すんなよ」

 

 その言葉を合図に、彼はルーの細腕を掴むと、

 乱暴に木の幹へと押し付けた。

 背中に当たる樹皮のざらつき。

 眼前に迫る漆黒の巨体。

 その全てが、彼女を昂らせる。

 

「後悔? そんなもの、最初からしていないわ」

 

 ルーは不敵に微笑むと、

 自らドレスの胸元をはだけさせた。

 豊満な双丘が重力に従って零れ落ち、

 頂点では充血した乳首が主張している。

 白磁の肌は汗でしっとりと濡れ、

 木漏れ日を受けて妖しく煌めいていた。

 

「ほう……自分から見せつけるとはいい度胸だ」

 

 シン・メーンは感心したように唸ると、

 その太い指でルーの乳房を鷲掴みにした。

 むにゅっ、という感触と共に柔肉が形を変える。

 その無遠慮な愛撫に、ルーは小さく息を呑んだ。

 

「んっ……♡ 手加減無用って言ったでしょ……もっと……」

「強く……して……♡」

 

 彼女の声は既に潤み始めている。

 高貴な吸血姫の仮面は、ここでは何の役にも立たない。

 むしろ邪魔ですらあった。

 だから彼女は、自らその仮面を脱ぎ捨てることにしたのだ。

 

「お望み通りにしてやるよ」

 

 シン・メーンはもう一方の手でルーの腰を抱え上げると、

 そのまま自身の下半身へと引き寄せた。

 既に臨戦態勢に入った漆黒の巨根が、

 ルーの秘所に押し当てられる。

 熱い。硬い。そして大きすぎる。

 

「ああ……♡ これよ……これを待っていたの……♡」

 

 ルーはうっとりと呟いた。

 先ほど注入された精液がまだ残っているおかげで、

 侵入は意外なほどスムーズだった。

 ずぶり、ずぶり、と音を立てて、

 異形の楔が彼女の中へと沈み込んでいく。

 

「んほぉおおっ! ♡ きたぁああっ! ♡」

 

 子宮口を亀頭でノックされた瞬間、

 ルーの背筋に電流のような快楽が走った。

 彼女はシン・メーンの首に腕を回すと、

 自ら腰を動かし始める。

 それはもはや「犯されている」というより、

「貪っている」という表現が正しいだろう。

 

「おいおい、自分から動くなよ。俺がやるって言ってるだろ」

 

 シン・メーンは苦笑しながらも、

 その動きを止めようとはしなかった。

 むしろ彼女の能動性を楽しんでいる節すらある。

 

「だって……♡ 気持ちいいんだもの……♡

 文句ある……? ♡」

 

 ルーは挑発的な視線を向けながら、

 さらに激しく腰を振る。

 グラインドするたびに肉棘が内壁を削り、

 その度に脳髄が焼け焦げるような快楽が押し寄せる。

 しかし彼女は止まらない。

 むしろその痛みすらも愉悦に変えて、

 より深く、より強く、シン・メーンを求めていく。

 

「くっ……この淫乱吸血鬼が……!」

 

「あら、褒め言葉よそれ……んっ! ♡ ああっ! ♡

 そこ……そこいいのぉおっ! ♡」

 

 二人の身体が激しくぶつかり合う。

 肉の弾ける音と嬌声が、森の靜寂を蹂躙していく。

 その傍らでは、セナがまだ呆然とその光景を見つめていた。

 

(ルー様……すごい……あんなに激しく……)

 

 セナの目には、ルーの姿が神々しくすら映った。

 自分とは違い、彼女は完全に主導権を握っている。

 受け身ではなく、自ら快楽を貪りにいっているのだ。

 それはセナにとって、衝撃的でありながらも、

 どこか憧れにも似た感情を抱かせる光景だった。

 

「ああっ! ♡ いいっ! ♡ いいわっ! ♡

 もっと……もっと奥まで……きてぇええっ! ♡」

 

 ルーの絶叫が木霊する。

 彼女の内壁は、シン・メーンの形をしっかりと記憶し、

 まるで専用の鞘であるかのようにぴったりとフィットしていた。

 吸血鬼の治癒能力によって損傷と修復が同時に行われる結果、

 彼女の膣は完全にシン・メーン専用仕様に改造されつつある。

 

(ああ……私の身体が……変わってしまう……♡

 でもそれが……たまらなく嬉しいの……♡)

 

 倫理観? 貞淑さ? そんなものはもう無い。

 ここにあるのはただ純粋な欲望だけだ。

 

「そろそろ……出すぜ……!」

 

 シン・メーンの宣言と同時に、

 ルーの膣内がきつく収縮した。

 

「はいぃいいっ! ♡ なかっ! ♡ なかに出してぇええっ! ♡

 ルーの子宮にお仕置きザー汁ちょうだいぃいっ! ♡」

 

 どぷっ! どぷどぷどぷっ!! 

 

 熱い奔流が最奥を満たす。

 その瞬間、ルーは大きく仰け反りながら絶頂に達した。

 白目を剥きかけた瞳からは涙が零れ、

 口元からは泡立った唾液が滴る。

 しかし彼女の表情は幸福そのものだった。

 

(ああ……素敵……♡ これが本当の快楽……♡)

 

 快楽の嵐が吹き荒れる中、ルーの思考は明瞭だった。

 彼女は遂に悟ったのだ。

 夫との優しい営みではなく、

 この圧倒的な陵辱こそが自分に必要なのだと。

 

 シン・メーンが引き抜くと、

 ルーの股間からは白濁した混合液が流れ出した。

 それはまるで祝福のシャワーのように見えた。

 この淫靡な儀式の完成を祝うかのように。

 

(ありがとう……シン・メーン……)

 

 彼女は朦朧とする意識の中で微笑んだ。

 もはやそこに始祖の吸血姫はいなかった。

 ただ一人の、淫らな女がいただけだ。

 

「……これでお前も正式に俺の所有物だな」

 

 シン・メーンの言葉に、ルーは満足げに頷いた。

 

「ええ……ずっと前からそういうつもりだったわよ……♡」

 

 背徳の沼には底がない。

 一度足を踏み入れた者は、

 二度と這い上がってくることはできないのだ。

 

 

 

 その返答は高貴なる吸血鬼のものとは思えないほど甘ったるく、

 しかし不思議と場の空気に馴染んでいた。

 背徳の宴はまだ終わらない。

 むしろ、これはほんの序章に過ぎなかったのだ。

 

 シン・メーンはルーから身体を離すと、

 その爬虫類的な瞳を細めて森の奥を見やった。

 何かを思案するような素振りである。

 彼の巨根はまだその猛りを失っておらず、

 白濁にまみれて鈍く光っている。

 それを見たルーは、指先でそっとその先端をなぞりながら囁いた。

 

「まだ……足りないんでしょう?」

 

 ルーの碧眼が獲物を見つけた猫のように煌めく。

 彼女はシン・メーンの性欲が、

 たかが二回の射精で収まるようなものではないことを、

 すでに見抜いていた。

 いや、セナと合わせれば何度になるかも知れないが、

 それでもこの雄の底知れなさは、彼女の本能が理解している。

 

「当たり前だ。俺はな、こう見えて絶倫で通ってるんだぜ」

 

「ふふ……頼もしいわね。でも、私一人じゃ不安でしょう? 

 セナもまだ元気そうだし……」

 

 ルーはチラリとセナを見やった。

 先ほどまで絶頂の余韻でぐったりとしていた彼女だったが、

 いつの間にか上体を起こし、

 物欲しそうな目でシン・メーンを見つめている。

 その証拠に、彼女の尻尾は期待に満ちて揺れていた。

 

「あら、セナ……あなたもまだ物足りない顔をしてるじゃない」

 

「だ、だって……あんなの見せられたら……」

 

 セナは顔を真っ赤にして俯いた。

 先ほどのルーの貪欲な姿を間近で見せられて、

 彼女の身体もまた再び火照り始めていたのだ。

 一度味わった快楽の味は、

 そう簡単に忘れられるものではない。

 

「ほら、二人ともまだやれるんだろ? 

 だったら遠慮はいらねぇな」

 

 シン・メーンはそう言うと、

 まずセナの腕を掴んで立ち上がらせた。

 そして彼女の背中を押して、

 ルーのすぐ隣に並ばせる。

 銀髪の吸血鬼と、犬耳の獣人。

 正妻と側室。

 普段は決して交わらないはずの二人の女が、

 今は同じ雄を前にして並び立っていた。

 

「さて、二人まとめて相手してやる。覚悟しろよ」

 

 シン・メーンの言葉に、二人は同時に頷いた。

 もはやそこに羞恥や罪悪感はない。

 あるのはただ、目の前の雄に徴服されたいという

 純粋な雌としての欲求だけだった。

 

「セナ、先にどうぞ」

 

 ルーは優雅に手を差し伸べると、

 セナの肩をシン・メーンの方へと押しやった。

 しかしその手つきは、獲物を差し出すというより、

 共に快楽を貪ろうという共犯者のそれである。

 

「えっ……でもルー様……」

 

「いいから。私はちょっと見ていたいのよ。

 あなたが堕ちていく姿を、ね」

 

 ルーは艶やかに微笑むと、

 木の根元に腰を下ろした。

 その姿勢はまるで観劇に訪れた貴婦人のようだが、

 その指先は無意識に自身の秘所へと伸びている。

 彼女はまた、セナの痴態をオカズに自慰に耽るつもりなのだ。

 

「さあ、仔犬ちゃん。今度はどんな啼き声を聞かせてくれるんだ?」

 

 シン・メーンはセナの腰を抱え上げると、

 そのまま彼女を後ろ向きに座らせた。

 俗に言う背面座位。

 セナの背中がシン・メーンの胸板に預けられ、

 無防備に開かされた股間が、ルーの視線の先に晒される。

 

「やっ……そんな……見ないでください……♡」

 

 セナは羞恥に顔を覆ったが、

 その声はすでに期待に濡れている。

 ルーはそんな彼女を見つめながら、

 ゆっくりと自身の秘所を指でなぞり始めた。

 

「大丈夫よ。全部見てあげる。

 あなたがどれだけいやらしくなるか、

 しっかりと目に焼き付けておくわ」

 

 ルーの言葉は優しかったが、

 その瞳は獲物を狙う蛇のように冷たく光っている。

 彼女の中では嗜虐心と好奇心が渦巻き、

 それが何よりも強力な催淫剤となっていた。

 

「それじゃ、遠慮なく」

 

 ずぶりっ! 

 シン・メーンの巨根が、

 セナの秘所を再びこじ開ける。

 

「あ゛っ! ♡ きたっ! ♡ またおっきいのがきたぁああっ! ♡」

 

 セナの嬌声が森に響き渡る。

 その声を聞きながら、

 ルーは自分の指を深く沈み込ませた。

 

(ああ……いいわ……その声……もっと聞かせて……♡)

 

 観客と演者。

 しかしこの舞台に境界線はない。

 ルーもまた、まもなく演者の一人として

 舞台に引きずり出されることを知っていたからだ。

 

「ほら、次はお前の番だ」

 

 シン・メーンはセナを犯しながらも、

 空いた手でルーの銀髪を掴んだ。

 その乱暴な手つきに、ルーは甘い悲鳴を上げる。

 

「んっ……♡ 髪は乱暴にしないで……」

 

「うるせぇ。お前もこっちに来い」

 

 ルーは逆らわずに立ち上がると、

 シン・メーンの唇に自らのそれを重ねた。

 その間も彼の腰の動きは止まらず、

 セナはさらに激しく喘ぎ狂っている。

 

(ああ……これが……本当の快楽なのね……♡)

 

 背徳の森は、まだまだ深く、暗く、

 そして甘美な蜜に満ちていた。

 

更新希望の原作

  • 魔弾の王
  • 落第騎士
  • ハイスクールD×D
  • 月姫
  • モブせか
  • マジエク
  • のんびり農家
  • 新妹魔王
  • 八男
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