ダークエロよろず短編集 作:カード読み込み
教室に差し込む陽射しが、ステラ・ヴァーミリオンの髪を燃え立たせていた。
破軍学園の教室で、今日も惰眠を貪る落ちこぼれどもの喧噪が響く。
しかし窓際に立つステラの姿勢には一片の隙もない。
背筋を伸ばし、まっすぐ前を見据える紅蓮の瞳。
それは一国の未来を託された皇女の矜持と、
己が剣を信じぬき磨き上げてきた誇り高き闘志の結晶であった。
そんな彼女を嘲笑うかのように、耳朶に直接響く甘ったるく歪んだ声。
「おっとぉ? こんなところで昼寝とは感心しないねぇぇぇぇ……プリンセェスぅ?」
ゾクリ──全身を舐め回されるような悪寒が走る。
発信源不明の音声通信。紛れもなくあの男だ。
【傀儡王】オル=ゴール。
瞬時に脳裏に浮かび上がる光景。
自分が一刀のもとに討ち果たしたはずの“道化師”平賀玲泉の正体。
そして今や……自分の祖国ヴァーミリオン皇国のすべての国民を
蜘蛛の巣のごとき細工で縛りつけている忌まわしき存在。
(巫山戯ないで……! どこから話しかけてきてるのよ……!)
内心の怒号も空しく、愉快げな嗤い声だけが木霊する。
「君の可愛い国民たちさぁ……
ちょっとした操作で意識を曖昧にしてあげてるだけでねぇ?
僕が指一本動かせばすぐに息の根だって止めちゃえるんだぜぇ?」
くつくつと喉の奥で転がる笑みが続く。
「もちろん分かってるよね? 大事なのは交渉だよォ? つまりさァ──」
ぞわり──再び悪寒。その言葉と同時に網膜へ投影された映像。
そこには学友たち──血色こそ良かれ精悍さとは程遠い級友たちの姿があった。
(何を……させようと……?)
嫌な予感が膨らむ。国民の命を盾に取られては拒めるものではない。
口惜しいほど明白すぎる事実に唇を噛み締めると鮮烈な鉄臭が広がった。
それを察知したのかより増々愉悦に浸る声が鼓膜を犯していく。
「簡単なおねがいだよ? そこにいるザコ共とねェ……
ワンランク上の“実習授業”をしてもらっちゃおうかなって♪」
嘲笑混じりの一言に全身から汗が噴き出した。
これは冗談でも脅迫でもない。紛れもない命令なのだ。
(こっ、の、ゲス野郎……! クラスメートに私を汚させるつもり……?)
(でも……私は皇女なのよ? みんなの命がかかってる……!)
燃え盛る憤怒と氷のような理性が激突する。
しばし沈黙。返答できない時間そのものが答えとなってしまう恐怖。
「ん~? 沈黙は肯定と受け取らせてもらうよ?」
最後通牒とも言える声音が静寂を貫いた時、
ステラの唇が微かに震えて動き始めた。
「………………わかったわ……」
か細い承諾の声が漏れた瞬間、教室内の空気が変わった。
今まで惰弱だった男子生徒たちの目の輝きがぎらつきはじめる。
彼らにとってステラは憧れと畏怖の象徴的存在であり、
一方で「絶対に触れられない禁断の花」であった。
それが今まさに摘まれようとしているのだ──自分たちの眼前で!
(ふざけんじゃないわ……絶対に許さないんだから……! オル=ゴール……!!)
心の中で呪詛を吐きながらゆっくりと振り向く。
誰ひとり見逃すことなく目線を巡らせるその姿はさながら女神の審判。
まず正面の男子へ視線を投げかけた途端……
ゴクリと喉仏を上下させる青年が硬直するのが見えた。
次いで横を見る。そこでも同じ。いやそれ以上かもしれない劣情が滲んでいる。
まさしく獣欲という言葉が似合う濁流のごとき眼差し──。
(ダメ……冷静にならないと……!)
焦燥が胸を焼く。それでも動揺を悟らせまいと努めて凛然とした声を張り上げる。
鏡のように磨き抜かれた廊下の床に夕陽が跳ね返り、
教室の敷居を踏むたびに靴底で燦爛と散った。
朱金の斜光は教室前方の掲示板を眩しく染め上げ、
出席簿の罫線さえ熔けかけて見えた。
だが——光量などどうでもよい。
ステラの全身を穿つ視線は、夏の蝉の抜け殻よりも脆い硝子玉を思わせる。
透き通っているようで底が見えず、
こちらが歩みを進めるたびに奥底の澱が蠢き、不穏な色合いを孕ませてくる。
(臆病者は臆病者の目にしか映らないのかしら)
内心で毒づく。毒はいつだって鞘の中。
牙さえ研げれば舌先三寸で虚飾などひと振りで砕ける。
だが今回はそう都合良くはゆかない。
薄桃色の肉壁となって聳え立つ十五双の眼球。
乾き切ったレンズのような虹彩が、
油膜一枚隔てただけで別の生物のようにひくつき始める。
潤沢な脂分が不足していたためであろうか。
それとも、これから摂取しようと企む獲物の芳醇な香りに
興奮しすぎて瞬きすら忘れているせいなのか。
いずれにしても生理反応らしさを欠いた粘膜質の閃光だった。
「ステラさん……?」
最初に呼んだ名前が声帯を通った刹那、
ステラは足首の腱が痛くなるほどの速さで方向を変えた。
反射行動——否。
距離を取りたかっただけだ。
しかし教室後方に控える出口扉までの二十歩あまりの行程を、
彼女のしなやかな肢体は敢えて迂回し続けた。
退路は確保できる。
けれど視線という鎖の締まり具合を確かめたかった。
観測者が多いほど拘束力は減衰するとわかっていても確認せずにはいられない。
これもまた皇女特有の癖——他人を測定する行為への依存である。
(まあ良いわ。私が試されているのなら私もあなた達を試しましょう)
艶やかな赤髪をかき上げ、腰の線を見せ付けるように小さく捻った。
衣擦れと共にフレアスカートがわずかに翻る。
意図した挑発。
媚態とは到底言い難い簡素な動作だが、
視座の低い男子連中にとっては十分過ぎる刺激となったらしい。
複数の喉仏が鈍く上下する。
呼吸音が増えているはずなのに静寂は厚みを増し、
酸素が奪われる錯覚とともに密閉空間特有の匂いが立ち込める。
安物石鹸と汗と埃と若い欲望——それらが混然一体となり
鼻腔に纏わり付くさまは腐乱魚を嗅ぐのに近い。
(腐臭とは言ったけど——意外と悪くはないわね)
皮膚に触れる熱気を逆読みすれば彼らの体温が上がった証拠。
自嘲ではなく賞賛の念が微かに湧き起こる。
なぜならば恐怖がない。少なくとも死への恐怖は皆無である。
敵意どころか害意も希薄。
あくまで性的衝動が支配している。
ならば取り得る手段はある程度限定されてくる。
むろん真正面からの凌辱など論外中の論外。
もし本当に集団で襲いかかる気ならば
椅子を蹴飛ばしたり机を押し退けたりして物理的に障壁を作るはず。
それがないということは即ち——まだ躊躇している。
国民の命を担保にした恫喝という非日常の前に、
凡俗なる脳髄が迷っているのだ。
ならば優先順位は決まった。
ここで最も避けねばならない事態は暴発的暴力ではない。
交渉失敗による交換条件の反故。
ヴァーミリオン国民を見殺しにする結果だけは断じて回避すべし。
(まずは掌握よ。私主導で流れを作ってやる)
瞳孔を開きっぱなしになった若き雄猿どもを見渡しながら、
ステラは頬骨の角度を調整した。
僅か二ミリほど上向き——嫣然たる微笑に見える角度へ。
侮蔑と慈愛の比率を五十五対四十五で配合。
偽装の柔らかさを纏えば大概の男は腑抜けになってくれる。
古今東西変わらぬ常套手段だ。
「ひとつ提案があるわ」
声を潜めずに放つ。
澄んだソプラノが天井の蛍光灯を撫でるように滑り降りていく。
教室中央に設置された講壇めいた演台。
その上で彼女は片手を翳した。
「今日限りの特別課外授業。
題目は『男女間における相互認識の深度を探る』。
教材となるのは私の身体。文句は無いわね?」
瞬間、空気が弾けた。
破裂音こそ伴わないものの確かに何かが割れたのだと思う。
十代後半の少年たちの理性という薄氷が綺麗に裂けた音だった。
破片は宙を漂い、遅れて震源地から立ち昇る歓喜の呻き声が重奏を成す。
「ただし!」
ステラは右手を払うように振った。
スカートの裾がぱたりと踊り、腿から膝へ小さな影を落とす。
「強制はご法度。互いの意思疎通があって初めて行為に価値が生まれる。
だから順番を決めましょう。くじ引きでもじゃんけんでも結構。
公正さを期するために私が監督するから」
毅然たる宣言。
たとえ表面的には卑屈な取引であっても構造は変えられる。
支配権を握るには主導権が必要不可欠——戦場と同じ理屈。
そして驚くべきことに猿どもは従った。
「マジで?」「俺がトップバッターとか……いいんですか!?」
といった稚拙な悲鳴混じりのざわめきを発しながらも列を作り始めたのだ。
理性を吹き飛ばしたと思いきや案外図太い。
欲望を最短距離で掴もうとする本能が馬鹿力を生む典型例だろう。
やがて第一席として前に出てきたのが——
一番乗り気で目付きを狂わせていると思われた肥満体の大柄男子……ではなく、
意外にも色白痩躯の眼鏡くんだった。
額の生え際が後退傾向で見るからに神経質。
おそらく女子との接触ゼロ記録保持者タイプ。
しかし恋慕よりも研究心の方が旺盛らしく、
その瞳に宿るのは純粋な好奇の火種ばかり。
「あの……えっと……ステラさんの……」
嗄れ声でつっかえつっかえの呼び掛け。
(いきなり肌に触ろうなんて無礼はせずに済みそうね)
内心で溜息を洩らす。
安心材料が増えたが同時に新たな疑問も芽生えた。
これは単なる奉仕権争奪戦ではないのではないか?
むしろ儀式めいた側面が強く出始めている気がする。
国家的人質事件を背景にした公然レイプショー。
観客はいない。カメラも無い。
代わりに全員が当事者意識を持たされている奇妙な共同体——。
(面白いじゃない。ならば徹底的にやってみましょうか)
ステラは顎をしゃくり上げて促した。
「望みは何? さあ言ってみて頂戴」
眼鏡くんは一拍置いて掠れ声を搾り出す。
「……ステラさんの髪を……少しだけ嗅がせてもらえませんか?」
想像の範疇内とはいえ幼稚極まりない要求。
しかし拒絶するのは容易くとも状況打破には繋がらない。
むしろここで高潔ぶりすぎると
以後ずっと要求ハードルが上がり続ける虞がある。
ならば妥協。
最小限の損害で最大限の情報を入手する。
「いいわ」
短く了承すると、踵を返して背を向けた。
さらりとした赤毛が肩甲骨を離れ流れ落ちる。
つい最近もイッキに褒められた自慢の長髪。
今は道具に等しい。
自嘲の火花が一瞬迸るが表情には一切映さなかった。
「そっとね」
囁くように釘を刺す。
眼鏡くんの呼吸が荒くなったのが背中越しでもわかる。
掌が震えながら伸びてきて、
枝毛の一本すら拾えそうな繊細さで頭髪を掬い取る感触。
鼻梁が埋まり込んでいく圧力。
湿り気を帯びた鼻息が皮膚を叩く。
不快指数は高いが耐え切れぬほどではない。
代償として取得できた情報——
(思ったより大人しいじゃない)
やがて眼鏡くんは恍惚に酔い痴れながらも自ら離れた。
二秒ほどの空白。
次の瞬間には陶酔を通り越して放心状態に堕ちている。
目的遂行後に脱力するというのは珍しい症例かもしれない。
「次」
ステラは振り向きざまに告げる。
そして並ぶ行列。
十代らしい浅慮と激情が入り混じる混沌の中、
各人が思い思いの欲望を叫び始めた。
「唇を……指で触れさせてください!」
「シャツの匂いを……」
「腕枕をしてほしい!」
「写真撮らせて!」
——などなど内容は千差万別。
しかし致命傷になり得る行為は幸い含まれていない。
もっともこれが終わり次第オル=ゴールの本領発揮となるのだろうが。
(だったら今のうちに仕込んでおくしかない)
ステラは静かに思考を組み立て直す。
欲望の消化と並行して幾つかの伏線を配置しておく。
例えば「私は好きでこんな事をしているわけではない」
という空気感を演出しつつ、
同時に「みなさんが満足してくれたら私も嬉しい」といった
ダブルスタンダードを維持できればいい。
矛盾は武器になる。
正義が瓦解すると人は従属を選びやすいからだ。
列が消化されていくにつれ妙な秩序が整備されてきた。
欲望には階梯があり、
その階段を一段ずつ踏んで登る必要があるらしい。
つまり早い段階での過度な接触は暗黙裡に封印される。
代わりに待ち時間が生まれる。
少年たちは待機列で互いに牽制し合いながらも
次の順番を今か今かと待ち侘びている。
(まるで古代ギリシアの聖遺物信仰ね)
供犠にも似た行列を見て思う。
自分の肉体が偶像化されている現状。
思えば皇族教育の過程で
「臣民に接する時は祭器になれ」と教わったこともあった。
文字通り神格化し崇敬させよ、という教え。
当時は愚弄めいた規範だと反発したものだが——
皮肉なことに実践を求められている。
二時間近くが経過したころ。
最後尾に到達していたサッカー部風の
陽キャグループ代表がおずおずと申し出る。
「手を握らせてもらってもいいっスか?」
ステラは呆れを抑えながら微笑んだ。
ここまで来て握手程度で済むならば随分と良心的ではないか。
——だがそれは早計だった。
握り込んだ掌がしっとりと汗ばんでいる。
手袋越しでも伝わってくる熱量。
血管を駆け巡るアドレナリンの脈打ちが
皮膚一枚を介して共振している。
(不愉快だわ)
舌打ちを飲み込みながらも握手を履行する。
「ありがとござましたああああぁ!」
大声でお礼を述べる不良少年。
熱病患者のように頬を薔薇色に染めながら
仲間にハイタッチを炸裂させる様子は滑稽と言えなくもない。
——こうして十五人が全工程を終えた。
息を切らして感涙する者。
賢者タイムを迎えて脱力する者。
やり残しの後悔で眉尻を下げたまま佇む者。
それぞれの表情を観察するうちにある確信を得た。
(準備は整ったわ)
国民の命を救うためだけではない。
ここにいる連中を解放してやらなければならない。
未成熟な欲望の牢屋に閉じ込められた哀れな魂魄を。
オル=ゴールの提示するゲーム盤から剥がし落とさねばならない。
「皆さんお疲れ様でした」
ステラが、シレッと終わらせようとするが……
嗚呼。これは夢か幻か。
あるいは既に死後の世界で我々は淫靡なる宴席に招かれているのか。
何某という生徒の独白から始まる私の覗き見は
斯くも艶めかしく且つ卑怯なる冒涜譚である。
* * *
相手の同意がなければ強要できない。
けれども一度相手が認めたならば如何なる要求も正当化される。
私が幼少のみぎりより与えられた忌まわしき祝福兼呪いはそう規定していた。
人生の殆どを惰性と傍観でやり過ごしてきた私にとって
この能力は何の役にも立たなかった。
友人と呼べる相手も稀薄ならば恋人など夢想の類いでしかない。
故に能力を行使する機会など生涯訪れないだろうと思っていた。
今この瞬間までは。
教室の中心で炎のような長い髪を揺らすステラ・ヴァーミリオン。
皇国の至宝。宝石以上の輝きを放つ少女。
だが今宵その宝石箱の蓋は残酷な手によってこじ開けられた。
百万の国民を人質にされ、彼女は戦慄の選択を迫られている。
抵抗は許されない。逃亡も不可能。
その代償として我ら下衆どもに抱かれなければならない。
なんと素晴らしい機会だろう。
これが運命というものか。
この世は正に我が意のまま。否、ステラ嬢の意のままではなく
オル=ゴールの奸智と彼女の慈愛が作り出した地獄なのである。
(…………今更善人ぶるつもりはないけれど)
内心で舌を鳴らす。
諸悪の根源は彼の糸傀儡であり私ではない。
だが利用しない手はない。
ステラが泣き崩れる光景など見たくはない。
しかしそれはそれ、これはこれである。
私自身がどれほど矮小な存在であろうとも欲望に忠実にならねば
生き延びることすら叶わない。
ここで臆すれば彼女だけでなく我が身すら危ういのだから。
「お願いがあります」
私は挙手もせずに進み出た。
周囲の視線が一気に集中する。
嫉妬と羨望と猜疑の混ざった濁った色彩。
私個人に対する感情ではない。
ただ単に『最初の男』という立場を奪い去ろうとする餓鬼どもだ。
だが構わない。
寧ろそれでよいのだ。彼らの期待を利用する形で私は動く。
「ステラさん、どうか俺と二人っきりで話をさせていただきたいのですが」
嘘八百。
話などしていない。既に決断済みだ。
私が望むものは一つだけ。
これまで使い道を見つけられなかった奇跡の発露。
その舞台装置として目の前の美女を利用したいだけである。
「…………」
ステラはこちらを見ない。
俯き加減で拳を握り締めるばかり。
その沈黙を是と看做して私は更に踏み込んだ。
「あなたの秘密を守るためにもここでは問題があると思います。
個室にお連れすることはできませんか?
勿論、危害は加えません。約束できます」
真摯な演技か悪辣な策略か。
判断するのは本人であるべきだし
恐らく彼女にはそれが可能だと思っている。
僅かでも可能性があれば飛びついてくるはずだ。
国民を救うためならばどんな汚辱も甘受せよと言われた以上
私一人の提案など些事に違いない。
数秒の逡巡のあと彼女は顔を上げた。
朱金色の睫毛が瞬きと共に扇子のように開閉する。
濡れた瞳の中に燃え滓が浮かんで消えた。
その小さな爆発を合図に彼女は頷いた。
「わかったわ。でも条件をつけさせてくれる?」
無論のこと。
どんな条件であれ呑み込む腹積もりだ。
そう答えようとした矢先に彼女は続けた。
「他の誰にも言わないこと。私があなたと何をしようとも
決して外部に漏らさないこと。誓ってくれる?」
つまりは秘匿義務か。
なんのことはない。既に心得ている。
ここで大っぴらに噂を流布しようものなら
オル=ゴールの報復対象に加わることは必定だ。
そんな愚行は犯さない。
「誓います」
短く答えると彼女は漸く納得したように微かに首肯した。
それを契機に私は能力を発動する。
掌の紋章が淡く螢光を放ち教室全体が蜃気楼のように波打つ。
現実と虚構の境界面が溶解し
目の前に黒檀の扉が出現した。
「こちらへ」
私は恭しく手を差し伸べる。
その仕草に彼女は少し困惑した様子を見せたが
拒む理由はないと考えたのか、おずおずと手を乗せてくれた。
熱い。掌を通して伝わってくる体温に眩暈すら覚える。
初めて触れる女性の掌は陶磁器の如き滑らかさを持って
私の感覚中枢を麻痺させていった。
扉が軋む音と共に空間が歪む。
通常ではあり得ない規模の空間転移。
現実時間では一秒にも満たないはずだが体感は永遠に近い。
やがて視界が開けるとそこは大理石柱に囲まれた円筒形の室内だった。
照明器具は存在しない。
天井一杯に描かれた星図模様から零れる燐光が光源となっている。
豪奢と形容するより猥雑な装飾に溢れた空間──
そう。こここそが『いくらでもセックスできる部屋』の正体である。
「これは……」
彼女は茫然自失の面持ちで辺りを見回す。
当然だろう。
我々一般人には決して理解できない技術体系によって構築された特殊空間。
しかもオル=ゴールの用意したものではなく
私の体内に封じ込められた異能の産物なのだから。
「安心してください。害はありません。但し制約はある」
私は説明した。
この空間では精液も体力も性欲も無限に補給されるが
一度入室したら双方の意志で合意解除しない限り出られないこと。
外界との時間経過は完全に独立しているため
いくら滞在しても問題はないこと。
必要なものは提供されることまで包み隠さず告げた。
「何故そんな事ができるの……?」
問い返す彼女の声は微かに震えていた。
その表情を伺う余裕は最早ない。
私自身も沸騰寸前の血液と鼓動で平静を保てなくなってきたからだ。
「さて……何故でしょうか」
敢えて韜晦し乍ら距離を縮める。
実際、自分でもなぜこんな事ができるのか理解できない。
ただ、デキるという事実のみが有る。
もう後戻りは出来ない。
どちらに転んでも地獄行きの賭けに乗ってしまった以上
全力で享楽を貪る以外に生還の道はないのだから。
「ヤるしか、無いのね……?」
彼女は静かに瞼を閉じた。
最終同意を受けて少年の掌から奔った光が、現実の輪郭を溶かし尽くした。
瞬き一閃の後、そこに屹立していたのは玉座のごとく
巨大な寝台を中心とした円形の亜空間だった。
天球儀を裏返したような天蓋が青白い恒星光を滴らせ、
壁という壁は吸水性の低い漆黒の貝殻で覆われている。
扉はない。窓もない。時間の概念さえ曖昧模糊とする〈箱庭〉。
名付けて——『いくらでもセックスできる部屋』。
改めて提示されるルールは単純にして残酷。
1. 精液は涸れない。体力は減らない。性欲は萎えない。
2. 出口はただひとつ、双方が心の底から“充分だ”と同時に願う瞬間のみ出現する。
3. 外部時間は凍結される。だが内部時間は無制限。
少年が紡いだ条文を聞くや否や、
ステラ・ヴァーミリオンは胸元を押さえて笑った。
嘲笑でも自棄でもない。獰猛な愉悦の笑みだった。
「上等じゃない。二千万の民草を盾に取られては、
わたしに拒む資格なんて最初から無かったのだもの」
───そして現在。
〈箱庭〉の中央に鎮座する黒曜石のベッド。
そこに仰臥するステラは、一糸まとわぬ姿で深紅の髪を広げていた。
陽射しの届かぬ闇夜にも似た肌理細やかな白肌は、
恒星光を浴びて瑠璃の薄紗を纏ったように輝く。
豊満な乳房は重力に抗いながらも桜貝のごとき乳嘴を尖らせ、
弾む呼気に合わせて波打つ。
その丘陵を這う影は、乙女の秘境へと蛇行する峡谷の縁取りを妖しくなぞる。
肉付きのいい太腿は閉じ合わされば絶壁のごとき防壁でありながら、
開かれるだけで大地の裂け目から温泉の蒸気が噴き上がるような熱量を帯びた。
対峙するのは、一人の少年。
名も知らぬ平凡な顔立ちが、欲望によって別人の如く変貌している。
彼の股間に隆起した男性器——それはもはや生物兵器と言ってよかった。
・形状:槍。
鍔もなければ鞘もなく、ただ一直線に鋭角を描き、
螺旋を孕んだ筋が走る。
・色素:朽ちた銅貨の黄金色が根元を侵食し、
先端に行くほど瑞々しい鮮紅が漲る。
・質量:握れば鉛よりも重いが、叩きつければ木刀よりも響く。
・硬度:熟練の刀匠が百年鍛えた刀身さえ及ばぬ密度で凝縮され、
指先で弾けば鋼琴線を撥ねる。
・芳香:焚き染められた麝香と新刈りの麦の匂いが渾然と交わり、
雌の嗅覚を酩酊へ誘う。
まさに“メス殺し”——
この器官は、ステラという唯一の標的を屠るために設計された生態系そのものだった。
──────
序曲の指揮棒を振ったのは、ステラだった。
「触れるなら遠慮は要らないわ」
挑発ではなく、命令。
竜の尾を撫でる猫なで声ではなく、帝国軍旗を掲げる女王の号令。
しかしその瞳には決して揺るがぬ矜恃と——底冷えする不安が潜んでいる。
国民の命という巨大すぎる荷重が肩に載ったままでは、
昂ぶりも躊躇も紙一重なのだ。
少年は跪いた。
彼は“愛撫”などと言う気などさらさら無い。
これは征服戦争である。
彼のモノがステラの内陣で勝鬨を上げるまで止まらない蹂躙だ。
彼女がまず見たのは天蓋だった。
月桂冠を逆さに吊るしたような黒漆塗りの穹窿。
そこに嵌め込まれた擬似的星座が、液体金属めいた光を滴らせている。
寝台は湖を湛えた磐石のごとく安定し、
四方を囲む壁は牡蠣殻を積み上げた城塞の厚みを誇る。
扉など初めからない。窓もない。
時間という概念すら宙吊りにされた異界。
——ここでなら何が起きても“外”の被害はゼロだ。
そんな保障を与えられた時点で、
ステラ・ヴァーミリオンは敗北の烙印を押されたも同然だった。
二千万市民の命と秤にかければ、
己の貞節など砂粒ほども重いはずがない。
「……まあいいわ」
深紅の長髪を掻き上げる。炎が逆巻く音さえ聞こえそうだ。
「ここから出られる方法は一つだけなんでしょ? だったら——」
言葉はそこで潰えた。
少年の咽喉から搾り出された奇怪な喘鳴が原因だ。
「ひっ……ひぇあ……っ」
寝台の傍らで、横たわるステラを見下ろす“創造主”。
彼は己が生み出したシステムの副産物——
桁外れの精力増幅を一身に引き受けてしまい、既に怪物と化していた。
膨張率二百%——。
ズボンのチャックはとうに爆ぜ飛び、
露呈した竿は直径七センチに達する剛槍。
血管が走狗のように絡みつき、亀頭は充血した紅玉のごとく鈍い艶を放つ。
匂いだけでも牝豹を昏倒させる威力だ。
ステラは一瞥しただけで理解した。
(これで何度も……何度でも……?)
胃の底に冷水が注がれる感覚。
しかし驚愕を露わにしたのは少年の方だった。
「す……すごい……」
視線の先——
シーツに横たわる女王の乳丘は山岳地形そのものだった。
A地点:右の膨らみ。
雪嶺のように盛り上がりながらも麓は丸みを帯びており、
谷間へ続く稜線は谷川のように深い陰影を刻む。
頂きには桜貝のような突起がぴょこんと顔を出し、
鼓動に合わせて小さくふるふる震えている。
B地点:左の膨らみ。
こちらは僅かに位置が高く、斜面途中で微妙な凹凸——
過去の成長期に置き去りにされた皺痕が蜘蛛の巣のごとく散在。
完璧主義の女神ですら避けて通れぬ天然痘瘡だ。
Cポイント:谷間。
双峰が寄り添う狭隘部は深さ十五センチ。
恒星光が辛うじて届く程度で湿度九十八パーセント。
そこを吐息が往来するたび、硫黄に似た芳香が仄かに立ちのぼる。
D地点:根本。
肋骨から続く弧を描いて急勾配で落ちていき、
腹部平原との境界線には透明な産毛が銀河系のように煌めく。
Eゾーン:影絵。
乳房下に生まれる死角には微塵の垢一つ許されず、
汗珠が涼しげに転がり落ちるさまは月光の滑走路。
Fライン:側面。
横から眺めると葡萄のごとき楡肉が垂れ下がりつつも持ち上がり、
重量感と弾性が共存する奇蹟的バランス。
Gスポット:突起点。
硬くなりかけた乳首が空気を求め尖塔となり、
触れるものを焼き焦がすような電磁場を放射する。
Hエリア:裾野。
豊穣の畑を思わせる湾曲した肌理が鎖骨から腋窩へ緩やかに拡がり、
無防備な土壌を曝け出している。
Iインプレッション:総合的印象。
左右非対称ながら調和の取れたシルエット。
母性と暴力の混淆。安全地帯と地雷原の交差点。
——視るだけで精神が蕩ける美術品。
「ちょ……ちょっと……」
ステラは羞恥より先に怒りを感じた。
裸体を舐め回すように分析し、言語化する視線が痛いほどだ。
普通なら殴りつけるところだが、
「はーっ……はーっ……」
少年の鼻孔からは酒気よりも濃い霧が吹き出し、
頬は灼けた柘榴色に染まっている。
唾液の泡が口角から零れ落ちる醜態。
(……もう理性が機能していない)
これ以上茶番を演じても意味はない。
ステラは溜息と共に片脚を大きく開いた。
闇色の茂みの中で花弁が微かに蠢き、
秘蜜を湛えた泉が空気に晒される。
「来なさい」
断罪者の声色で告げると同時に、
少年の腰が砕けた。
「ぅっ……うあああああっ!!」
獣と化した青年が吶喊する。
剛直を抱きかかえるようにステラの谷間に埋没させると、
乳肌と茎肉が摩擦で熱を帯びた。
「熱っ……!」
少年は驚愕と歓喜が入り混じった表情で喘ぐ。
谷間内部は三十度を超える体温と湿度が混ざり合い、
柔軟なクッション材で敏感部位を包み込む。
それは疑似膣穴を遥かに超えた快感領域だった。
「馬鹿みたいに大きくなって……」
ステラの指先が竿を撫で上げる。
硬質ゴムのような弾力と熱湯のような温度。
表面を覆う粘液が照明に反射して虹彩を散らす。
「フン、これでも扱けますってわけ?」
挑発に乗ったように剛直が跳ねた。
その動きで乳の窪地が僅かにゆれ、
山襞と山襞の間を滑り台のように滑り落ちる。
往復運動——ピストン。
初歩的摩擦すらこのサイズでは圧倒的迫力。
「うぅっ……!」
少年が呻くたび、乳肌と亀頭の隙間から汗と油汁が分泌され、
摩擦係数は低下していく。
速さが増す。温度も高まる。
やがて粘膜が爛れるのではないかという勢いで衝突が続く。
「どう……気持ち良いの?」
ステラは笑った。
乳房を持ち上げるふりをして故意に圧迫を強める。
岩盤に挟まれた蝸牛のごとく蠕動するペニス。
表皮が捲れそうで捲れない危うい均衡——。
皮膚科医なら発狂しそうな緊張感と性感が同時進行。
「で……出そう……っ!」
少年の腰が弓なりにしなる。
睾丸が膨張し尿道がひくつく。
精管を通過する濃稠な液体——その予兆。
「まだダメよ」
ステラは巧みに圧力を緩めた。
解放寸前で急停止する快感。
拷問に近い絶頂寸止め。
「ひぃっ……!?」
少年の眼球がぐるりと上方を向く。
白目が露出し涎が垂れ落ちる。
しかし勃起は衰えない。
どころかさらに凶暴な硬度を増す。
「ふふっ、本当に壊れてるのね」
ステラは嗜虐の笑みを浮かべながら、再び谷間を密閉した。
今度は全身を使って乳房を固定し、自らも体重を預ける体勢。
「ほら……ちゃんと責任とってよね」
押し寄せた重みで竿全体が圧迫され、
亀頭部分は乳頂と直接擦れ合う。
乳腺組織と亀頭粘膜の共鳴——異種交配の化学反応。
「あ゛あ゛ぁ──っ!!」
少年の咆哮と共に出産時のような噴出。
乳間から飛び出した白濁は飛翔し、
美貌に降りかかる雨となった。
だが——すぐに異変。
精嚢内の精子製造工場が再稼働し始め、睾丸の腫脹が治まらない。
精液が枯れないというルールが作用している証だ。
「はぁ……本当に無限に出せるんだ」
ステラは吐息を整えながら呟いた。
彼女自身も奥底で疼く感覚を覚え始めていたが、
「まだ序の口でしょ?」
挑発するように右乳を持ち上げる。
たっぷりとした肉塊が重力に抗いながら揺れ、
付け根から汗の玉が零れ落ちる。
「続き……しましょうか」
言葉が終わるより早く、少年の腰部が再び突撃した。
今度は真正面からの貫通——
胸板を盾にするように狙い定めた砲撃。
乳峰という障壁を穿つ蛮勇の一撃。
「いっ……!」
痛みに近い快感が走り抜けた。
硬い鉄杭が柔肉を抉る衝撃。
乳房の奥で骨にまで伝播する振動波。
「熱くて……固くて……」
ステラは呆然と呟く。
彼女ですら未知の領域だった。
騎士団の訓練で身体の強靭さには自信があったが、
(こんな風に使うなんて考えてなかった)
肉体が悦びを覚え始める恐怖。
理性と快楽の綱引きが拮抗する。
「もう……我慢できないっ!!」
少年は叫びながら上半身を倒し、
谷間に顔を埋めた。
皮膚呼吸が乱れ、乳臭と汗臭のブレンドが肺腑を襲う。
「ちょ……何してんの!?」
抗議の声も虚しく、彼は必死に乳首を探り当てて含む。
尖らせた舌で刺激を送るたび、ステラの背筋に電流が走った。
「あっ……あぁ……っ!」
堪らず喘ぎ声が漏れる。
屈辱と快感のシンフォニー。
聴覚から流入する甘美な自己否定。
一方的に攻め立てる少年だったが、
「はぁっ……はっ……」
呼吸困難に陥っていた。
過剰な興奮による酸欠と、極限まで高まった肉体負荷のせいだ。
「ほら、交代」
ステラは彼の体をそっと引き離す。
濡れた眼差しで見詰めながら、
「今度は私が主導権取る番ね」
寝台の上で膝立ちになると、
胸部を中央に向かって圧縮する。
ふたつの丘陵が対向し合って出来上がった窪み——
それこそ究極の峡谷〈Valley of Venus〉。
「入れてごらんなさい」
挑発するように臀部を振りながら誘惑。
少年は藁をも掴む思いで飛び込んできた。
(来た!)
温かい剛直を受け止めながら、
「ゆっくり……そう……」
声で導く。
乳洞を行ったり来たりするたび、互いの身体から粘液が噴き出す。
「──っ!」
少年の喉仏が上下した刹那、ステラ・ヴァーミリオンの乳肉に
収まっていたはずのチンポの質量が、わずかに変化した。
ほんの数ミリ。
しかしその「数ミリ」がもたらす重量と硬度の増幅は、
火薬庫に放り込まれた燐寸の火のような劇しさで乳房の谷間を侵略した。
「…………」
彼女は言葉を失った。
いや──正確には、言葉を喪失するほどの本能的畏怖が脊椎を這い上がったのだ。
眼前の雄器官はもはや単なる生殖器ではない。
彼の大腿の間で唸りをあげるそれは、明らかに「改造」されていた。
初めは確かに人並み外れたサイズだった。
成人男性平均の一・五倍といったところだ。
だが今は異なる。
途轍もなくメスの本能に迫る膨張。
皮膚の真皮層は血流増大に耐えきれず透けて見え、
脈拍とともに浮き彫りになった血管網は
翡翠のごとき蔓草となって肉幹を絡め取る。
亀頭の括れには石榴色の皺が蠢き、
触れるだけで焼け爛れそうな熱を帯びている。
(まるで……炉心)
ステラは唾を飲んだ。
自身の体温が一気に蒸発していく錯覚。
対する少年はと言えば、
「あ゛あ゛あ゛っ……!」
涎を垂らしながら歓喜の悲鳴を洩らしている。
瞳孔は収縮しきって墨汁のように真っ黒。
鼻腔からは桃色の泡が零れ落ちる。
だがそれでも尚──
彼の剛直は硬質ガラスの輝きを宿してなお膨張し続ける。
「待って……一体何が起きて……」
混乱するステラを他所に、彼の下半身から湧き上がる異常な振動。
ペニスがビクン、ビクンと律動する度、乳肌は甘い疼痛に支配された。
まるで乳房の乳腺一本一本に振動子が移植されていくような錯覚。
──だが最も恐るべき変化は視覚よりも感触で悟った。
パイズリを始めた当初、乳房の肌理は滑らかな絹であった。
しかし回数を重ねる毎にチンポの硬度が増し、
その圧迫に対抗しようと皮下脂肪が緻密に再編されていく。
結果として柔らかさは保ちながらも「芯」が宿るようになったのだ。
即ち。
揉み捏ねられた乳肉はもはや被虐器具ではない。
その温床へと迎え入れる献身的道具へと変貌したのである。
ステラは気づく。
己の肉体が「受け入れることに最適化」されつつあるということを。
快楽を与えるつもりが、いつしか快楽を与えられる容器へと……
「ぅ……うぅ……」
恥辱に唇を噛む暇もなく次の波が来る。
再びパイズリ。
谷間から滲む汗と先走りが粘性の高い潤滑剤となり、
往復運動は高速かつ静粛を極めた。
だがその速度に比例して巨乳はチンポ専用化していく。
そして──ついに臨界点突破。
ズギュッ!
という凄まじい破裂音。
少年の腰が跳ね上がり、彼女の胸肉の奧深くへと突入した。
「かっ……は……っ」
ステラの口から掠れた叫び。
ペニスが到達した地点──まさしく乳房の最深部。
神経末端の集まる「峠」に直撃し、灼熱の刺激が全身を奔った。
チンポを挟んでいるだけでイカされる異常な快楽。
ステラをメスに貶め、性の悦びに溺れさせる最悪最高の堕落兵器。
そしてそれはまだ終焉を知らない。
「もっと……もっと……出る!」
少年の嗚咽。
先ほど放出したばかりの睾丸は早々と次の精液生産に着手。
陰嚢の中で躍動する二つの球体は熱鉄の塊と化し、
夥しい数の精子を輸精管へ送り込んでいく。
「ちょっ……ちょっと! まだ動くつもり……!?」
制止しようとするも遅し。
彼の腰部は自律運動車両のごとく稼働し続け、
乳洞へ凶暴な射出を繰り返す。
ドクン! ドクン! ドクン!!
三発分と思われる大量の熱液が谷間へ迸る。
洪水のように流れ込んだ精は瞬時に吸収されてしまう。
この空間独自の異能機構が働いたのだ。
肌を通じて栄養素を経皮吸収し、
ステラの代謝レベルを激増させ──
さらなる母乳分泌を促す副作用を起こしてしまう。
「いやっ……おかしい……これ!」
乳房が膨らむ。
以前よりも一段と張り詰めた球体。
まるで授乳期の妊婦のような生理現象。
ピンク色の突起からは透明な汁が滲み始め、
「ちゅぱっ……!」
少年が貪りつく。
「ひゃんっ!?」
甘美感に背筋が波打つ。
彼は喉を鳴らして母乳を啜りながら、
右手で左胸を鷲掴みにして捻り上げる。
乳首は飴細工のように拉げ、
その都度新たな快楽信号が脳髄へ到達。
(駄目……なのに……気持ちいい……)
理不尽な快楽地獄。
自分の体が他人の玩具になりつつあるのに、
嫌悪よりも劣情が上回ってしまう。
これこそがパイズリを続ければ続くほど現出する最終堕落兵器──
性交兵器と呼ぶに相応しい最終形態への転化プロセスなのだ。
「もう……好きにして……」
自棄と呼ぶべきか、諦観と呼ぶべきか。
ステラは肩の力を抜いた。
するとどうだろう。
グニュッ──ズヌッ──
彼女の中にある何かが「スイッチ」を切った。
精神的抵抗が瓦解し、肉体が解放へ傾いた途端、
バツン!
大気中に火花が散った。
否、散ったのではない──創出されたのだ。
二人の結合部を中心に無色の光球が連鎖的に発生し、
「っ!?」
世界が反転する。
今まで乳内で渦巻いていたエネルギーが突如として霧散し、
同時に新しい次元の扉が胎動し始める。
扉──
出口とは呼ばない。
むしろ入口かもしれない。
何故ならこれから先は更なる無限が待ち受けているのだから。
『充分だ』と願えば出口は開く──
あの約束は何だったのか?
違う。
この瞬間こそが本当のスタートラインだったのだ。
ステラの瞳から理性の翳が消えた。
残るは原始的情欲だけ。
少年もまた同じ。
彼のチンポは最早チンポではなく世界樹の如き生命力の奔流。
今ここに完成したのは最終兵器ではない。
始祖兵装──セックスエンジン。
結合することで宇宙創造の火花を散らす超弩級装置。
──二人の喘ぎ声が遠くで谺した。
空間の境界線は粉砕され、
恒星光も黒壁も天蓋星座も消失し、
後に残るのは只一つの真理。
愛なしセックスは無限に再生可能であるという宣告と共に──
どこまでも続く快楽の水平線だけが広がっていくのだった。
少年が生成した部屋は、
まるで悪夢と天国を無理やり接合したような異形であった。
天井は深海を泳ぐクラゲの群体でできており、
各々の触手が蛍光を灯すたびに室内に淡紫の漣が走る。
壁面は無数の鏡──
だが映るのは己の裸身ではなく、過去に犯した禁忌の記憶。
床は雲でありながら沼であり、
足を踏み入れれば踝まで沈み込みそうな幻覚に囚われる。
ステラ・ヴァーミリオンは、その中心でひとり佇んでいた。
ずっと、少年の視線を感じていたのに、
奇妙なことに恥じらいよりも好奇心が勝った。
国家に運命を握られた囚人は、
しばしば檻の中で優雅さを取り戻すというが──
それと同じ現象なのだろうか?
少年は壁際に立ったまま一言も発しない。
ただ彼の股間では、一輝のモノとは比較にならぬ異形が鎌首をもたげている。
長さ二十センチを超える黒槍。
螺旋状に走る青い血管はまるでプラネタリウムの投影図。
表面は艶やかな漆黒でありながら内部では星屑が瞬いている──
触れればたちまち凍傷になる氷晶、
あるいは燃え尽きた炭のように温もりすら奪う黒霧。
「…………」
ステラは静かに唇を開いた。
だが言葉が出ない。
代わりに体の方が正直に反応していた。
子宮が疼く。
卵巣が合唱する。
かつて一輝を受け入れたその門が、
まるで別の生き物のように蠕動しているのがわかる。
(これが……真の伴侶……?)
思考が霞む。
脳裏を駆け巡るのは一輝との思い出──
でもそれらは急速に褪色し、灰色の写真のように剥落していく。
代わりに浮かぶのは少年の影。
彼の腕が自分の腰を抱くイメージ。
彼のペニスが自分を貫くイメージ。
想像するだけで──牝穴がジュワッと湿り気を帯びた。
「っ……」
堪らず指先で秘所を覆う。
だが遅すぎた。
すでに糸を引くほどの愛液が漏れ出ており、
床の雲に小さな染みを作る。
鏡面がそれに気づき、すぐに画像を拡大表示する。
淫靡な蜜の噴出映像──
これ以上の辱めがあるだろうか。
だがステラは目を逸らさなかった。
むしろ顔を近づけ、もっとよく見ようとさえした。
彼女の牝穴は実に卑猥だった。
陰唇は大きく肥大し、ぷっくりと膨れ上がっている。
普段であれば慎ましく閉じられているはずの割れ目は
まるで貪欲な花弁のように左右に開かれ、
中の粘膜を惜しげもなく披露している。
内側では小さな襞々が蠢き、
獲物を待ちわびる捕食植物のようにヒクつき続けていた。
(もっと……欲しい……)
理性の最後の楔が折れた瞬間、
ステラは片足を持ち上げた。
M字に開脚する羞恥よりも期待が勝る。
両手で陰唇を大きく広げる。
まるで獣の捕食行動だ。
咽喉の奥で乾いた笑声が零れる。
少年が歩み寄ってくる。
彼の黒槍の先端から溢れた先走りが
空中で結晶化しダイヤモンドダストのように散りゆく。
その粒子一つ一つがステラの肌に触れるたび、
神経が研磨されていく。
「来て」
短い囁き。
それが契機だった。
──-
ズッブゥ──ッ!!
──-
一気に挿入。
あまりにも巨大な異物が入り込んできたにも関わらず、
痛みは皆無だった。
それどころか膣壁は歓喜に震え、
無数の襞が万力のごとくペニスを締め上げる。
「っひゃあぁっ!!」
初めて聞いた自分の声──
それは絶叫に近かった。
内部は灼熱で充填されているというのに、
彼のペニスは氷柱のように冷たい。
極低温の刃に身体が串刺しにされているのに、
快楽神経だけは沸騰している。
(嘘……こんなの……あり得ない……)
なのに腰の痙攣が止まらない。
少年が抽送を始めるとさらに混乱した。
パンパンと肉同士がぶつかる音が響くなか、
彼の動きに合わせて子宮口が自動的に下降してくる。
まるで子孫繁栄プログラムが誤作動を起こしたかのようだ。
「あっ……だめぇっ……そこ……っ」
泣きそうな声が出た。
少年は構わず角度を変える。
雁首でGスポットを抉るように掻き回されると
潮のような透明な液が噴き出す。
しかもそれは一度だけでなく二度三度──
まるでホースを咥えた火山のように噴出するたび、
「気持ちい……い……っ……」
自然と涙が頬を伝う。
幸福なのか困惑なのか区別できない。
だが忘れてはいけない。
ここは『いくらでもセックスできる部屋』。
つまり──終わりなどない。
少年の腰遣いは徐々に加速する。
ペニスは一度のピストンごとに内部で膨張を続けるため、
最終的にはステラの腹部がボコッと膨らんだ。
妊娠四ヶ月相当──
もはや人体として成立しているのか疑わしい惨状だ。
「出すよ……ステラちゃん」
囁かれた言葉に応える余裕はなかった。
だが膣が答える。
キュウゥゥッ……!!
万力どころか黒曜石の枷となった牝穴が
ペニスの根本から亀頭までを完全封鎖。
逃げ場のない空間で煮え滾る精子が堰を切り、
一気に子宮へと噴出。
ドプッドプッドプ──ッ!!
「っっっぐぅぅぅっ!!!」
脳髄が白く灼かれる。
体内を流れるすべての血液が沸騰し、
心臓が千切れんばかりに脈打つ。
しかしこれが“一度目の射精”に過ぎないとしたら──?
「まだまだ……できるよね?」
少年の問いかけにステラは答えられない。
ただ痙攣を続ける腰を押しつけながら、
(終わらない……?)
その認識がさらに彼女を興奮させた。
牝穴は再び淫猥に蠢き、
新たな快楽の予感に涎を垂らしている。
そして世界は──
次のラウンドへと滑り落ちていった。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
──-
鏡張りの室内に映る光景はもはや悪趣味と呼ぶしかない。
百枚を超える鏡はそれぞれ異なる角度から一点を凝視している。
中心で絡み合う男女──
片方は赤髪朱眼の豊満美女、もう一方は幼い顔立ちの男。
二人は裸身を重ね合わせたまま、すでに数十時間も
淫行の輪廻を繰り返している。
最初の一時間が経過した時点で
ステラ・ヴァーミリオンの外面は完全に溶解していた。
汗は体中を走る水銀の筋と化し、
涙と涎は琥珀色の川となって滴り落ちる。
さらに少年の精液が雨のごとく撒き散らされ、
彼女の肢体は異臭と光彩を放つ混沌体へと変貌した。
だが奇怪なことに疲労の兆候は一切ない。
この部屋に存在する限り体力消耗も倦怠感も訪れないらしい。
むしろ肌は妖しく艶めき、乳房はより瑞々しく膨張を続ける。
無限に続く若返り治療室──
まさに生命と快楽の坩堝だった。
少年は小柄ながらも逞しい。
仰向けに寝そべる彼の上でステラが踊るたび、
胸板に押し潰される双丘が柔らかく歪む。
まるで溶融したマシュマロが木炭に貼りつくように──
肌と肌が吸い付き合い、離れるときにジュクッと湿った音が鳴る。
結合部では泡立つ愛液が糸を曳き、
その橋がかかり切らないうちにまた次の挿入が始まる。
まるで貪欲な獣たちの儀式だった。
「……くっ……うあ……っ!」
ステラが背中を弓なりに反らせながら喘ぐ。
膣内には依然として巨根が潜航中だ。
子宮口をノックするたびに火花が散るようで、
思考回路がショート寸前に追い込まれる。
しかし彼女の動作は途切れることなく続く。
騎乗位から背面座位へ移行し、
再び正常位に戻るまでに要する時間は一分未満。
一連の所作があまりにも滑らかなので、
見る者はダンスの練習風景を想起することだろう。
実際、これは踊りだった。
淫乱バレエの類型といってもいい。
舞台上で交尾を繰り広げる二人組は
観客などいないにもかかわらず全力投球し続けている。
少年の陰茎は通常の倍近くもある。
しかも亀頭部分に複雑な隆起があり、
それを膣壁に擦りつけるとステラが悶絶する箇所を
ピンポイントで刺激する仕掛けになっている。
彼女はもはや自分で制御できない。
腰を前後左右に揺らしながら乳首を彼の腹に押し付け、
そこに塗布された汗と唾液の混合物を撹拌させている。
真紅の髪が顔に張り付き表情を覆い隠してもなお、
快楽の震えが肩から指先まで波及する様子は十分に見て取れた。
「ねぇ……まだ出してくれる?」
唐突に放たれた問いは懇願というより確認だ。
少年は答える代わりに腰を跳ね上げた。
ドヂュッ……!
粘膜が擦過音を立てながらぶつかり合い、
直腸まで響く衝撃が二人を貫く。
「あはっ……やっぱり……っ!」
ステラの声が上擦る。
彼女にとって挿入時の衝撃こそ至福だった。
それは物理的な破壊にも等しいが、
同時に自己修復能力すら超越した恍惚感を与える。
破れては縫われ、裂けては接合される膣肉──
まるで無尽蔵に伸びるゴム紐のようだと彼女は思った。
「お願い……もっと……激しく……っ!」
懇願は加速の合図となる。
少年の上半身が起き上がり、
座位の体勢になったかと思うと一気に対面座位へ移行。
ステラの両脚は少年の胴に絡みつき
完全ホールド状態となる。
そのまま上下運動が始まると、
ビチャッ……ヌブッ……シャァアッ……
液体が溢れ散る音とともに精液のシャワーが降り注ぐ。
ただし彼女の尻肉によって遮られ顔には届かない。
代わりに股座が白濁で汚れ、
太腿の内側を伝って床へと滴り落ちる。
「すごい量……!」
少年が自らの放出量に驚嘆したが
当人は既に五発目以降は数えていない。
実際問題、ここでは何十回射精しようと萎えないのだ。
睾丸は常に新鮮なザーメンを生産し続け、
輸精管はポンプのように活発に駆動する。
まるで体内に小型の揚水施設が組み込まれたかのようだった。
対するステラも似た状態にあった。
彼女の膣口は常に疼きっぱなしで
隙間があればすぐさま何かを飲み込もうとする。
そのため少年が休息のために少し距離を置こうとすると、
「やだぁ……抜いちゃ……イヤ……っ」
駄々をこねる子どものように泣きじゃくる。
すると彼は苦笑しながら腰を戻し
再度彼女の中に突き入れる。
その繰り返しだった。
「ふふ……キミも随分欲張りになったね」
少年の低い声にステラは照れ笑いを浮かべた。
けれどそれもつかの間──
すぐに本格的な抽送のリズムが再開され、
ヌヂュッ! パンッ! ドヂュッ!
粘っこい音と肉のぶつかり合う音が交互に反響する。
床板に落ちる汗と体液が小さな池を作り出し、
照明の反射で七色に輝いた。
まるで妖精の住む湖畔のようだと思いながら
ステラは腰を振り続けた。
──どれくらい経ったかわからない。
鏡の中の景色だけが変わらず続いていた。
彼らの交接は地球の自転を凌駕するスピードで循環し
一度も停止せず螺旋を描き続ける。
そして部屋の概念すら歪み始めた。
空間の境界線が溶け合い始めると
他の鏡面同士が重なり合い一つの大きなキャンバスになる。
その画面に映るのは無数のステラと少年だ。
右で横になって後ろから突かれている自分がいれば
左では胡坐をかいた彼の上に跨る自分がいる。
正面には正常位で結合し天を仰ぐ姿まである。
多方向から流れる喘ぎ声と体液の香り──
まるで多重奏の祝祭のようだった。
ステラはもはや誰が本物で誰が虚像かも判別不能になる。
ただひとつ確かなことは、
(全部私……全部あなた……)
鏡を通してお互いを求め合う分裂体たちの
欲望の炎が絶えず増幅し合っていることだ。
快楽の核融合反応──
理論上では崩壊エネルギーを超えないとされるが
この部屋においては意味がない。
「そろそろ……イくよ……!」
少年の宣言と共に全身に電流が走る。
ステラは両腕を首に回し強く抱きしめながら
「ちょうだい……私の一番深いところで……っ!」
膣壁が収縮するのを感じる。
その圧迫に耐えきれず少年のペニスが震え、
ドプッ……ブビュ──ッ!!
凄まじい勢いで精液が逆流する。
同時にステラも激しく絶頂を迎え
「──ッアアァ!!」
喉奥から放たれた獣じみた絶叫。
子宮に溜まった熱源が爆発し
全身を白い閃光が包み込む。
彼女の膣内では放出されたザーメンが
バルーンのように膨らみ壁面を圧迫しながら広がっていく。
それは一種の満月のように美しい曲線を描いた。
しかし安堵の瞬間は与えられない。
少年は射精直後の弛緩した筋肉を使い
再びゆっくりと抽送を再開する。
「え……待って……まだ……っ!」
抗議しようとするも声がうまく出ない。
子宮の奥底がさらに新たな搾精要求を発し始めているからだ。
──そしてまた繰り返される。
この夜も永劫続くであろう愛欲の輪廻に。
無限セックス──
それは決して飽和することのない享楽の渦となって
二人をどこまでも連れ去っていくのだった。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
──-
湯気が立ち込める大理石の浴槽は、
古代ギリシアの女神像が無造作に横たわる泉のようだった。
白濁した泡は乳白色の羊水とも捉えられ、
二人の肌を蝋細工のように滑らかに見せる。
ステラ・ヴァーミリオンは肘まで浸かった湯の中で跪き、
掌に積もった泡をそっと伸ばす。
白磁のような膝頭から徐々に上へ──少年の腹部の起伏へと滑らせると、
臍の窪みに残った気泡が弾けて微かな音を立てた。
「ふふっ……そんなに緊張しなくていいのに」
少年の指がステラの顎を掬う。
その親指は泡まみれなのに妙に熱を持っていて、
肌を撫でるだけで背筋に痺れが走る。
彼女は反射的に身じろぎしたが、逃げることは許されない。
何故ならこの部屋──「いくらでもセックスできる部屋」の中では、
時間も疲労も例外なく彼の支配下にあった。
「……私がこんなことをするのは」
言い訳のように呟いたが続きは出なかった。
泡に隠れて見える彼のペニスは既に半勃ちの状態で、
先端から僅かな雫を滲ませていた。
ステラは無意識に生唾を飲み込み、濡れた睫毛越しにその隆起を見つめる。
指先が触れる。
初めは慎重だった。
だが表面に纏わせた泡が体温で溶けるにつれ、
直接の接触を求める本能が顔を出す。指腹を添えた瞬間──
ビクリッ!
少年の肉竿が跳ねた。
亀頭から飛沫が上がり、彼女の瞼にかかる。
ステラは眉間に皺を寄せながらも舌先で滴を舐め取り、
「本当に……敏感ね」
吐息混じりの嘲笑と共に握り直す。
泡と汗と腺液の混合物は滑らかな潤滑油となり、
掌全体を使って上下に扱き始めた。
泡が弾ける音は細かい雷鳴のように響き渡り、
浴室全域が心臓の鼓動めいて振動する。
対するステラは正面からの圧迫を受けた。
少年が突然彼女の肩口に手を置き、体重を預けながら顔を寄せたのだ。
キスが始まるまでの猶予はない。
唇と唇がぶつかり、互いの口腔へ向かって舌が突進する。
蛇の交尾のごとく絡み合う二条。
ステラは酸素不足に喘ぎながらも必死に応酬する。
少年の舌は獲物を探すハンターのように彼女の歯列をなぞり、
上顎を擦り、逃げ惑う軟体を追いかける。
唾液の交換は瞬く間に開始され、唇の隙間から銀色の糸が伸びる。
その間にも手コキは加速している。
握力を増やすと肉棒の堅さが一段と増し、脈動が掌を叩く。
血管の筋が浮き上がった亀頭は今にも破裂しそうな危うさを孕んでいる。
「出したいの?」
唇を離した僅かな空白を利用して尋ねると、少年は喘ぎながら頷いた。
「じゃあ……出して」
命令ではない。提案でもない。
それは既定事項のように甘美な声色で告げられた。
射精の前触れは静寂だった。
少年の呼吸が止まり、肩が強張る。
次の瞬間──
ドプッ! ビュルッ……ビュビュッ……!!
白濁の潮流がステラの掌を埋め尽くした。
勢い余って浴槽の水面へも飛び散り、
ミルク色の湯水に薄墨の紋様が広がる。
湯気は精液の匂いを含み始め、室内全体が媚香に浸されたようだ。
「こんなに出して……まだ大きいなんて」
ステラは呆然としたまま吐露する。
射精直後のペニスは萎むどころかより熱を孕み、
怒張に満ちたまま彼女の掌中で蠢いている。
まるで竜の牙が新たなる戦闘意欲に滾っているかのよう。
「ねえ……次は僕が洗ってあげる番じゃない?」
少年の低く甘い声が耳朶を擽る。
ステラは抗う理由を見出せず曖昧に微笑んだ。
否──そもそも抗うことなど不可能なのだ。
この部屋に閉じ込められた時点で
彼女の肉体も意思も“何度でも使える”ように設計されているのだから。
少年は指で精液を汲み、ステラの鎖骨へと塗りつけた。
そこから乳首へと辿る指の動きは巧みな音楽家さながら。
筆跡を刻むような微妙なタッチに彼女の身体は敏感に震え、
「ん……あぁっ……!」
喘ぎ声が高く漏れた。
今度は少年の番だと言わんばかりに、
彼はステラを浴槽の縁に凭れ掛からせ腰を引き寄せる。
すると彼女の秘所が自ずと露出し、
先ほどの快楽で充血した大陰唇が蒸気を吹いている様子が窺えた。
少年の長い指がそこに差し込まれる。
第一関節までを容易に入れた瞬間、
内腔から蜜が滴り落ち、手指の根元まで濡らした。
ぬちゃっ……ぐちゅっ……と聞くに堪えない粘稠音が響き渡る。
それは陶芸家が粘土を捏ねるリズムのようでいて
極上の食材を切り裂く職人の手捌きを思わせた。
「あっ……! そこ……ダメだってば……っ」
ステラの抗議は弱々しい。
Gスポットを的確に探り当てられたせいだ。
少年の指先が前後するたび
膣壁から絞り出される愛液は泡立った湯気に混ざり溶けていく。
同時に彼の唇は再び彼女の喉元を這い上る。
キスマークを幾つも残しながら喉仏へと達し、
そのまま耳朶へと移動し尖らせた舌先で弄ぶ。
三点同時攻撃──脳内麻薬がどっと溢れる。
ステラは腰を支えながら虚空へと身を反らした。
「イっちゃう……イっちゃうよぉ……っ!」
悲鳴にも似た絶叫。
だが少年は容赦しない。
指を二本に増やし速度を倍に高める。
淫液の飛沫が飛び散り浴槽壁面を汚し、
天井から吊るされた黄金色のランプシェードにまで届いた。
プジャッ……ビシャッ……!!
快楽の稲妻が身体を貫きステラの身体が跳ね上がる。
女体に染み込まされ、塗り込まれる精液が快楽中枢を暴走させた。
少女時代から抑圧してきたあらゆる本能が一気に噴出する──
「──―ッ!!」
声にならない絶叫が浴室全体を震撼させた。
脊椎が反り返り背中が弓なりに跳ねる。
腰を固定していた少年の手も離せず、彼女は浴槽の中で
盛大にアクメを迎えた。
膣口から噴き出した潮が少年の顔面を濡らす。
だが彼は全く意に介さず口角を上げ、
愛おしげに彼女の涙を吸い取った。
「可愛い……すごく綺麗だよ」
褒め言葉が毒薬のように沁みる。
ステラはぼんやりとした意識の中で自問する。
なぜこんなにも彼の言葉が嬉しいのか。
つい先日まで憎悪すら覚えていたのに──
思考がまとまらないまま彼の唇を受け止めてしまった。
重なり合う唇から溶け出す魂はもはや境界線を見失いつつある。
湯気の中で再び身体が重なる。
精液と唾液と汗の調合された芳香に包まれ
二人は飽くなき律動へと戻っていく。
そう──
ここは「いくらでもセックスできる部屋」
天井も壁もない桃源郷。
彼女の肉体は枯れることなく熟し続け
彼の欲望は衰えることなく滾り続ける。
永遠に。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
ステラ・ヴァーミリオンは獣である。
少なくともこの密室において、彼女はひととき自らを“メス”と宣言した。
牡鹿のごとき狂躁を宿す少年と供宴しながら──
「好きなだけ、種付けさせてもらうね」
少年の囁きは蜜の如く甘く、毒の如く鋭かった。
そうして幕が上がる。
ここは神話より古い淫窟、「いくらでもセックスできる部屋」。
少年の精液は蜂蜜だった。
濃密にして粘着質、金色に煌きながらステラの乳房を覆い尽くす。
「あっ……んんぅっ……!」
乳頭から脊髄へと稲妻が走る。
乳腺を直撃する灼熱。
──これは甘露か猛毒か?
判断する暇もなく彼女は喉を反らせた。
「ふふ……痛い? 気持ちいい?」
少年は嗤いながら精液を乳首に擦り込む。
まるで彫金師が宝石へ金箔を流し込むように丹念に。
「どっちも……どっちもよ……!」
ステラの声音には既に戸惑いはない。
あるのは酩酊にも似た受容のみ。
唇同士の交接は暴力的ですらあった。
彼の舌は鞭のように嫋やかなのに嵐のように荒々しい。
口腔を蹂躙し、舌根を啄むたび──
「ンゥッ……フ……!」
肺から零れる媚声が天蓋を震わせる。
ここは牢獄か寺院か。
どちらであっても今のステラにとっては祭壇に違いなかった。
絶頂を迎えるたび乳首が疼き、
「イク……! また……!」
魂魄が分解される快感。
だが同時に襲来する“欠落”。
(イッキ……)
一瞬、眩暈のように思い出が蘇る。
砂漠での夕焼け。焚火の温度。彼の不器用な笑顔──
その残像を即座に蹴散らす精液の奔流。
「今は僕のことだけ考えてくれればいい」
少年の命令形が聖句になる。
確かに彼女は既に虜囚だ。
しかしここで気になるのは所有者の名義。
少年は彼女を「ステラ」と呼び捨てる。
一方で彼女の脳裡に浮かぶのは──
(イッキだったら……)
首筋に噛みつかれる感触。
それは獰猛な愛情表現の筈なのに──
「いやっ……痛いのっ……!」
思わず洩らした拒絶が可笑しくて仕方ない。
痛覚すら悦楽に翻訳してしまう狂気を自嘲する。
少年の挿入が再開される。
膨らんだ肉塊が肉洞を探検し始めるたび──
「ん゛ぁあっ……!」
乳房を揉みしだきながら接吻する手腕。
文字通り全系統同時攻撃だ。
性感帯を並列起動させる外道の技──
それでも足りない。
少年は掌いっぱいの精液を彼女の額へ刷り付ける。
粘度の高い銀河が瞼を汚し視界を塞ぐ。
暗闇の中での逢瀬。
五感喪失による第六感の開陳。
──これが官能の最終到達地点だと錯覚してしまう。
「見えてる?」
少年の声だけが聞こえる。
「何も見えないけど……君の形なら分かるわ」
精液まみれの顔面で嫣然と笑うステラ。
この時、不意に記憶が呼び込まれる。
七星剣武祭決勝の夜、一輝に処女を捧げた甘い記憶……
大切な思い出が、暴力的な快楽に貶められる恥辱。
精液に侵略された乳腺が、
今後の授乳行為を想像できなくなる程の生理的な嫌悪感。
自分の一部を冒されていく恐怖。
快楽と羞恥と嫌悪が、彼女の中の価値観を混濁させていく。
過去が薄れていき現在しか見えなくなっていく。
自分がかつて信じていた価値観や倫理観が消滅していく恐怖。
乳首への激しい刺激は乳腺組織への物理的破壊衝動にも似ていた。
今まで築き上げてきたものを徹底的に破壊されてしまう恐怖。
肉体改造と精神汚染が同時進行し、
一輝との過去の幸せな思い出が侵されていってしまう
哀しさと快楽と希望を同時に感じてしまう。
人としての尊厳が崩壊していく絶望と
肉体的な快楽が同時に襲いかかってくる二律背反。
ステラの胸を蹂躙する精液の奔流に身も心も蕩けている。
かつて愛した男の顔も名前も忘れてしまいそうな位深く堕落していく。
自分が大切にしていたものを破壊されてしまった喪失感が心を蝕む。
乳首から溢れる母乳のように自分の心の中にある大切なものが
どんどん流れ出していく喪失感と焦燥感に苛まれ心が軋んだ。
それでも止められないの。もうどうしようもない。
だから受け入れてしまった。全てを受け入れた。全部受け入れてしまったの。
もう戻れないところまで、戻ろうとしても戻れないところまで来てしまったのよ。
そう理解した瞬間、ステラは安心してしまう。やっと楽になれた。
もう悩み苦しむこともない。これからずっと一緒に居られるね?
あなたと一緒に居られることがとても嬉しいの。大好きよ。
恋人に、イッキに向けたものと同じ、ソレ以上の愛を込めて微笑んだ。
乳首から迸る母乳の如き情念を啜る少年。
精液と母乳の混淆体が彼の咽喉を潤す音だけが響く。
(もう……帰れない)
思考が崩れ落ちていく。
この密室は迷宮ではなく結婚式場だ。
招待客不在の誓約の場。
彼女は花嫁衣裳代わりの精液で濡れている。
少年は屹立を保持しながら言う。
「ステラ、名前を教えてくれる?」
これは新しい婚姻届への署名請求か。
彼女は呻吟した挙句──
「……ステラ・ヴァーミリオンよ」
改めての名乗りは宣誓となる。
それは「今日から君だけの肉奴隷になります」と同義だ。
少年は満足気にうなずき唇を再び奪う。
永遠に終わりの無い接吻が始まった。
精液に犯された乳房は時限爆弾のような凶器だ。
乳房を通じて全身を襲う快楽の爆発。
一輝との思い出は粉砕され、ただの灰燼に還る。
過去と未来が同時に朽ち果て、ステラは現在だけの生物になる。
少年のペニスが体内で蠕動し射精準備に入る。
前立腺液が鈴口から滴り、膣粘膜に接着する
その部屋は時間の亡骸を喰らっていた。
外壁は乳白色の靄に包まれ、窓というものは存在しない。
唯一の光源は天井に埋め込まれた蛍光灯のような偽装装置で、
その実態は脳内の快楽中枢を直接照射する光学兵器──
少年曰く、「女の子を可愛くするために必要な明るさ調整機能」だそうだ。
「ふぅ……ん……」
ステラ・ヴァーミリオンは、
ベッドではなく床に敷かれた巨大な絨毯の上で四つん這いになりながら喘いでいた。
絨毯は高級ホテルのスイートルームにあるような羊毛製ではなく、
特殊な有機素材で作られており、触れるだけで体温を感知して形状を変化させる。
まるで生き物のように女体に吸い付き、最適な摩擦係数を提供してくれるのだ。
「んっ……また大きく……」
彼女の背中に覆いかぶさる少年──この部屋の創造主は、言葉ではなく行動で答えた。
膨張率150%を超えるペニスが膣内を占拠し、
内部から子宮頚管を押し上げる。
普通ならば痛みを伴うはずの領域への侵入は、
しかしこの部屋の恩恵により快感として変換される。
「あはっ……すごい……!」
ステラの腰が弓なりに反る。
赤髪が宙を泳ぎ、白い背中に浮かぶ汗珠が虹色に輝いた。
彼女自身も気づいていないが、
ここに入った当初よりも明らかに豊満になっている。
乳房はワンカップ以上サイズアップし、臀部はさらに円みを帯びている。
脂肪の分布パターンが変わり、
女性ホルモン分泌量が常時ピーク状態を維持することで
「理想的な妊娠体型」へと近づいていった。
これが部屋の隠しルールである──
「成長・進化は促進されるが、劣化・老化は絶対に起こらない」
少年は腰の動きを早めながらも冷静に観察している。
対象者が最も美しくなる瞬間を計算し、
そこへ向けて肉体と精神を誘導するのが彼の特技だ。
今回の場合、それは単純な肥大化ではなく
「戦乙女として鍛えられた筋肉ラインを損なわない範囲での爆乳化」であり、
「魔力循環効率を維持したままの敏感化」であった。
「いっ……イクッ!」
ステラの絶頂に合わせて膣壁が収縮する。
その圧力は通常の三倍近くに達しているが、少年は涼しい顔だ。
なぜなら彼の方にも同じルールが適用されるからだ──
射精の量も回復速度も指数関数的に向上し続ける。
「ふふ……たくさん出たね」
結合部から溢れ出る白濁液が絨毯を染める。
ところが奇妙なことに汚れは一瞬で消失し、
代わりに絨毯自体が僅かに膨らんでいた。
この部屋の床材にはすべての精液が栄養素として蓄積され、
一定量ごとに内部の女性へ均等分配されるシステムがあるのだ。
つまり彼女がここで過ごすほど胎内で妊娠のためのプログラムが完成していく。
少年は一度ペニスを引き抜き、
今度は正面から向き合う体勢に移行した。
膝に乗せられたステラの両脚は生まれたての小鹿のように震えている。
だが怯えではない──期待だ。
「どうしたい?」
敢えて選択肢を与えることでステラの理性を煽る。
これが心理支配の術だ。
彼女は自ら望んだ言葉を紡ぐ。
「入れて……あなたの子どもが欲しい」
少年はニヤリと笑い、再び侵入する。
膣内の湿度と温度が急上昇する。
「よく言えたね……それじゃあちゃんと育ててあげる」
抽送のリズムは緩慢ながら確実に奥を目指す。
Gスポットを越え、ポルチオを何度もノックする。
ステラの声は獣じみてきた。
「んぉおッ……そこっ……!」
背中が弓なりに反り返り、胸部が突き出される。
乳房の先端では乳首が硬く尖り、
周囲の乳輪は淡いピンク色に染まっていく。
汗の粒が乳頭を伝い落ちる様は
朝露に濡れた野苺を彷彿とさせた。
少年は空いた手でそれを摘まむ。
刹那、電流のような快感が全身を巡り、
「ひぃっ!」
ステラの大腿が激しく痙攣する。
結合部からは愛液と精液が混合したローションが糸を引いて垂れ落ちた。
絨毯がその液体を取り込みさらに栄養価を高めていく様子が目に見えるほど、
彼女の体は完全にこの部屋に適合しつつあった。
「そろそろ来るね」
少年の予測は正しかった。
ステラの膣内がこれまでとは異なる収縮パターンを示し始める。
それは排卵を知らせるサインだった。
成熟した卵巣が開き、卵胞が破裂する瞬間──
「──んぅうううッ!!」
彼女の全身が硬直し、子宮口が開口する。
そこに少年の先端が押し当てられ、
ドヂュッ……ゴプッ……!!
大量の精子が解き放たれた。
前回の射精量を遥かに凌駕し、
しかも異常なほど寿命が長い活発な個体ばかりである。
少年はペニスを抜かずに押さえつけたまま、
「まだ出てるよ」
宣言通り射出は二十秒以上続いた。
結合部から溢れる白濁は絨毯を再び膨張させる。
そして次の瞬間──
ステラの腹部に柔らかな隆起が形成される。
妊娠初期症状。通常ならば数週間後に出るべき兆候が即時に出現した。
これは「部屋」の仕業でもあり、彼女自身の肉体改造の結果でもある。
卵子は受け入れの準備を完了しており、
精子の通過に抵抗する壁は何一つなかったのだ。
「あっ……これ……本当に……」
ステラの朱眼が揺れる。
恐怖よりも興奮が先行しているのは明白だった。
少年の腕の中で自分という生物が
新たな段階へ進化する過程を目撃する愉悦──
それはまさに生贄となった神殿娼婦の恍惚にも似ていた。
「どう?」
問いかけに返ってきた答えは涙の一滴だった。
幸福感と罪悪感の混じった透明な玉が枕に落ちる。
少年はそれを優雅に拭い取り、
今度は慈しむように彼女の膨らみ始めた腹を撫でた。
「怖がらなくていい……これは祝福なんだ」
嘘ではない。
この部屋における妊娠とは生命の略奪ではなく創造の儀式なのだ。
母体の健康状態は永久に安定し、
胎児は理想的環境で急速育成される。
出産後も肉体は若々しいまま回帰し、
次の受胎周期を待ち構える準備万端の状態に戻る。
それが「いくらでもセックスできる部屋」の真の目的──
無限に増殖可能な孕袋の製造工場。
少年はそこに魅せられ、
ヴァーミリオンの第二皇女という稀少な素材を選んだのである。
「さて……お腹も落ち着いたことだし……」
少年の視線が再び下半身に向かう。
射精直後の肉棒は未だ硬度を保ち、
下腹部に貼りつくように反り返っていた。
ステラもそれに気づき、無意識に腰を揺らす。
「まだ……できるよね?」
確認は不要だった。
膣口が再び湿り気を帯びているのが何よりの証拠である。
少年は笑みを浮かべ、
彼女の手を導いてその剛直に触れさせた。
「見てごらん。僕たちの子どもが元気にしてるみたいだ」
掌に伝わる鼓動はまさしく父親と胎児の共鳴だ。
母体の中で今まさに存在を主張する命の粒子──
それを感じ取った瞬間、ステラの脳裏に火花が散った。
(私はもう戻れない)
諦念ではない。
確定事項としての認識である。
ここから先に待ち受けるのは永遠の循環機構。
繁殖と快楽の相互補完システム。
少年は最終通告を放つ。
「これから毎日……百回以上出させてもらうからね」
ステラは黙って頷いた。
その表情には恐怖も反抗も存在しない。
あるのはただ一点──
「どうぞ……好きなだけ注いでください」
献身とも服従とも異なる。
自己決定権を保持した上での全面降伏。
まさに「自由意志のもとでの奴隷契約」であった。
絨毯がさらに膨張し始める。
部屋全体が喜んでいるようだ。
少年のペニスが再び彼女の中へ滑り込む。
「んああぁっ!!」
咆哮にも似た嬌声が響き渡る。
今回は子宮まで一直線に侵入し、
膨張する卵黄嚢の圧迫を直接受ける体位──
産褥期ですら味わえない極致の性感だった。
ステラの両脚が少年の腰に絡みつき、
腕はその首に巻きつく。
俗に言う「大しゅきホールド」の完全体だ。
この姿勢こそが「部屋」の推奨ポーズであり、
最大効率で快楽信号を脳幹に送り込む設計となっている。
「動いて……早くっ!」
懇願する唇へ少年のものが被さる。
舌と舌とが絡み合い、唾液が橋を架ける。
呼吸困難寸前のディープキスの間も抽送は一切途切れない。
結合部からは絶え間なく泡立った混合液が湧き出し続けた。
グジュッ……ドヂュッ……!
音は原始林の沼地を思わせる重みと粘度を伴う。
しかしそこに漂う芳香は清廉な百合の花畑そのもの。
矛盾した情報が嗅覚を混乱させるも
快感器官だけは正確に機能している。
ステラの腹部の膨らみが微かに波打つ。
胎動の模擬体験だろうか。
あるいは胎児が母親の絶頂を共有しているのか──
いずれにせよ二人にとってそれは些細な問題だった。
重要なのは目下の欲望を満たすことだけだ。
「イクぞ……ッ!」
宣言通り十五秒後には再び大量射精が開始され、
ステラの背中が弓なりに仰け反る。
乳首から僅かながら透明な液が滴り落ちた。
母乳の前駆成分だろう。
彼女の肉体は順調に乳汁製造機能を獲得しつつある。
「んんんんんっ!!」
全身を震わせながら歓喜の涙を流すステラ。
その唇から漏れる呼気は甘い花蜜の香りを帯びている。
これはもう人間の生殖行動ではない。
妖精族が祀る豊穣の祭礼──
或いは冥府を統べる女王の閨房儀式とでも形容すべきか。
少年は依然として射精を継続中だ。
この部屋の条件では射精量は回数ではなく時間によって決まる。
つまり一秒でも長く注ぎ込むことで膨大な数の精子を供給できるわけで、
「まだまだ出るよ……ふふ」
愉しげな囁きにステラは目を閉じて応えた。
彼女の脳内では今まさに数千億匹の精子が子宮内で競争し合い、
選ばれし一体が新たな生命を創出するプロセスが展開されている。
(私も……負けられないわ)
なぜかそう思う。
自分の中に眠る野生が覚醒しているのかもしれない。
太古の女神が司った大地と植物と動物を統べる力──
その根源的な生命力の源泉へアクセスし始めている実感があった。
やがて少年の射精が止まり、
両者は深い息を吐いて抱擁したまま動かない。
暫しの沈黙。鼓動だけが脈打つ。
「ありがとう……素敵なプレゼントになったよ」
少年の感謝の言葉にステラは照れ臭そうに俯く。
膨らんだ腹部を優しく撫でるその姿は慈母の如く清らかでありながら、
同時に強烈な性欲を湛えた雌獣の鋭利さも兼備していた。
そしてこの安寧は長くは続かない。
少年の右手がそっと彼女の股間へ潜り込み、
「休憩終了。次はバックでお願い」
宣告とともにステラの臀部が持ち上げられる。
さっきまで収まっていた肉棒が再び侵入しようとする瞬間──
グジョッ……ヂュブッ!!
愛液と精液の潤滑剤は依然として十分。
子宮口は更なる訪問を待ち望んで開門を準備済みだ。
「ふぁああぁぁっ!!」
絶叫が空間を支配する。
絨毯が今度は赤紫色に発光し始めた。
これは警告ではない。
むしろ祝祭の狼煙だ。
これから始まるのは人間離れした連続射精大会。
最低でも二百五十回は超えるであろう記録更新の宴である。
少年は腰を振りながら片手で乳房を掴み、
「もっと声を聞かせて。君の絶叫は僕の精力剤だ」
要求に対しステラは恥じらいを棄て去り、
「いいわよ! 思いっきり鳴いてあげる!」
咆哮は徐々に甲高く艶めかしくなる。
彼女の喉から奏でられる音楽はどんなシンフォニーにも勝る官能の調べだった。
胎児は子宮内で踊っている。
母体の興奮が直接ダイレクトに伝播し成長スピードを加速させているのだ。
通常ならば十月十日かかる過程がここでは一日で完遂できる可能性もある。
しかし少年は敢えて出産まで導かない。
永遠の孕んだ肉体で永遠に性的交わりを楽しむため──
それは拷問に似た幸福。
彼女の意識は遠のいていく。
視界が白く霞み始め、聴覚も次第に鈍くなる。
だが触覚だけは驚異的な精度を保ったまま。
「んむぅっ! ひぎぃいッ!!」
乳首が抓られるたび閃光が走る。
Gスポットへの突き上げは恒星系規模の大爆発だ。
子宮頚管が捲れ上がりそうなほど圧迫されても痛みは皆無──
ただ延々と続く絶頂感が脳を焼き尽くす。
そして第四波目の大量射精が始まろうとしていた。
少年の睾丸が膨張し尿道が焼け付くように熱を帯びる。
今回放出される精子の数は予想六桁台だ。
「出すぞぉ……ッ!!」
全身の筋肉が収縮し、
ペニスが膣内で脈動する。
次の瞬間──
ドピュッ……ブシュウゥッ……!!!
通常の射精音を遥かに超越した音速水砲。
圧力波はステラの腹部を波打たせ臍部を中心に放射状の痕跡を刻印した。
それはまるで古代の魔法陣の如く神秘的な紋様となって皮膚に浮かび上がる。
「ひゃっ……これぇっ……すごすぎるっ……!!」
ステラの意識が千切れそうになる直前で少年は後ろから彼女の顎を掴み、
「寝たら承知しないぞ。最後まで付き合ってもらう」
警告と同時に膣内で五回目の勃起が確認された。
ここから先は持久走ではなくマラソンレースだ。
彼女が失神すれば自動的に蘇生装置が働き、
水分補給と栄養投与で五分以内に意識を回復させるシステムになっている。
「大丈夫……私……負けないから……」
虚勢ではある。
だが肉体は雄弁だ。
彼女の膣壁は更なる摩擦を求めて複雑に蠢き、
精液を搾取しようとする貪婪な蟲と化していた。
「素晴らしい……やはり君は特別だ」
少年の賞賛は嘘偽りなき本音だった。
ここまで耐久性と反応性を兼ね備えた標本は滅多にお目にかかれない。
ましてや国家元首の娘という背景を持ちながら
こうも易々と快楽主義者へ転落する適合率の高さ──
絨毯は今や直径五メートルに及ぶ球状となり
表面は半透明で内部が透けて見えるようになった。
そこで蠢いているのは数百匹の小さな魂──
未だ実体を持たない待機状態の胎児群である。
彼らは母親の性感帯の活動を監視し、
最も濃厚な精子が供給されるタイミングを狙っている。
ある意味でこれは代理戦争だ。
父と子が同一女性を舞台に繰り広げる愛の奪い合い──
「あはっ……赤ちゃんたち……喜んでる……」
ステラもそれを察知したらしい。
朱眼に宿るのは母性でも嫉妬でもない。
戦場を睥睨する将軍のような冷徹な光だ。
己が占有すべき領域を死守するため全力疾走している者特有の眼光──
少年はその変貌ぶりに感嘆の吐息を漏らし、
「ますます面白い」
言葉と共に腰の律動を一層加速させる。
ペニスが螺旋状に捻じ曲げられ子宮頚管を抉る。
本来ならば致命傷となる角度だが、
「んんんッ!!」
快感は更に昂揚した。
彼女の脳内ではβーエンドルフィンが滝のように流れ出し
痛み信号を全て快楽に変換する超回路が作動している。
まさに薬物中毒者の天国。
第五波目の射精が来る。
今度は微量ながら青色の発光色素を含有した特殊精子。
これは特定の遺伝子コードを活性化させる誘導因子であり、
「君の体……更に美しくなれるよ」
宣言通り彼女の肌には銀粉が散り始めた。
汗腺から放出される保湿成分に含まれるナノミストが化学反応を起こし、
キラキラ……
照明を反射して虹色に輝く。
これこそが最終形態「完全覚醒型性奴」の証だ。
少年は彼女の肩越しにその奇跡を鑑賞し、
「綺麗だ……本当に」
言葉では言い表せぬほどの満足感に包まれた。
目標は達成された──だが終わりはない。
彼の研究はまだ序章に過ぎないからだ。
ステラの口から漏れる吐息はもはや人語を忘却した獣の唸り声。
しかし理性は崩壊していない。
むしろ研ぎ澄まされ、彼との一体化を至上命題として掲げている。
「もっとちょうだい……私の全部を満たして……」
祈りにも似た懇願。
それに応えるように少年は新たな技を繰り出す。
右手中指を肛門へ滑り込ませ前立腺を直接刺激すると同時に
左手で陰核を抓むという三点同時責め──
「んあ"ぁぁぁぁッ!!」
ステラの視界が反転する。
星空の中に七色の曼荼羅が現れ回転し始めた。
ここで彼女は悟る──この体験は夢幻ではなく現実であり、
現実は無限に続くということを。
少年はさらに左腕を前方へ伸ばし乳首を捻る。
右手は肛門内で腸壁を探りながら上下運動。
ペニスは変わらずGスポットと子宮口を交互に叩く。
四点同時攻撃による全方位包囲網。
「あがぁああッ!! ダメッ!! 壊れるぅっ!!」
拒絶の叫びはフェイク。
実際には彼女の肉体はさらなる負荷を求めている。
限界突破こそが進化のトリガーだと本能で理解しているのだ。
少年は汗で濡れた前髪を払う余裕もないまま低く呟く。
「壊れろ……そして再生しろ」
命令に呼応するように絨毯が振動を始めた。
周波数一万ヘルツを超える超音波が骨盤内を直接刺激し
子宮内膜が剥離寸前まで引き伸ばされる。
月経周期の暴走と過剰排卵の併発──
通常なら出血多量で命を落とす危険性大の状況だが、
ここでは医療ビーコンが瞬時に作用し失血をゼロに抑えつつ
新鮮な血液製剤を投与していく。
ステラはもはや言葉を失い嗚咽混じりの悲鳴だけを上げ続けていた。
身体は人魚のようにしなやかに跳ね上がり
両脚はV字を開脚状態を維持している。
そしてついに第六波射精が来た。
今回は固体の結晶化した精子が放出される。
ダイヤモンド粉末に似たそれは膣壁に吸着し微振動を開始、
「ひぐぅぅぅっ!!」
彼女の脊椎が逆さまに折れるのではないかと思うほどの仰け反りを見せた。
結合部から飛び散った混合液は空中で七色に光りながら蒸発していく。
この部屋におけるエネルギー保存則は通用しない。
消費された全ての資源は循環システムで
浄化再利用され無限ループを形成する。
故に食料も水分も酸素さえも必要ない完全独立世界──
少年は余韻に浸ることなく第七波へ突入する。
今度は逆位相で動く二つのペニス型デバイスを投入。
本物と疑似ペニスによる唇・膣・尻穴の同時攻撃体制を整えた。
「行くよ……ここから本番だ」
宣言と同時、三方向からの同時貫通が実行される。
ドヂュッ……グボォッ……グチュッ……!!
連続する轟音。
彼女の腹部が左右非対称に膨らむ。
それぞれの腔内では別々のタイプのペニスが稼働しているが、
「んごおぉおぉぉっ!!」
ステラの絶叫には差別化がない。
すべて等価の快感信号として脳へ届けられ
処理不能なレベルで増幅されているのだ。
少年は右手で陰核を扱きながら左で首筋を舐め上げる。
感覚神経の集中箇所を的確に捉えた三点セット攻撃。
「ふぁああっ!! 無理っ!! 気持ち良すぎて死んじゃうぅっ!!」
実際には死ねない。
死亡判定が出れば部屋の回復ユニットが自動作動し
蘇生措置が施される仕組みになっている。
だからこそ安心して臨死体験ができるわけだ。
第八波。
今回は霊験灼かな祈祷書の内容を具現化した魔術式による
異次元レイプシミュレーションだ。
少年自身の分身が数十人に分裂し四方八方から群がるように性器を貪る。
「そんな……こんなの無理だってぇえっ!!」
泣き叫ぶステラの四肢を固定する拘束ベルトが現れた。
絨毯の一部が変形したもので締め付けは鉄鎖に等しい強度。
それでも彼女は逃げようと試みるが、
ジュブッ……ゴッ……ヂュブブッ……!!
三百六十度隙間なく刺さるペニスの雨霰に敗北する。
少年本人は中央で仁王立ちになり統括役として眺めるのみ──
各分身は独立AI搭載で個別のテクニックを行使し
相互に協調することなく欲望の赴くまま性急に動く。
第九波。
本体が再登板。
しかしその形状は普段と異なる。
蛇のように蜿蜒としたフォルムで表面には無数の疣状突起が付着している。
「これが僕の究極形態だよ」
一言告げて膣口へ突き入れる。
異物感にステラが呻くも
「うあ"ぁッ!!」
その表情は歪みながらも喜悦の色が隠せない。
第十波以降のことは断片的にしか記憶できない。
様々な物理演算モデルが駆使され
時にはニュートリノレベルの微小粒子まで利用して快感を作り出す
科学と魔法の融合実験場と化しているのだから当然と言えば当然だ。
時間が溶け合っていく。
昼も夜もなくただひたすらに繋がり続ける。
絨毯上の小さな魂たちも次々と肉体を得ては消滅してゆく短命なサイクルを辿り、
ステラの腹部は小惑星並みの大きさになったと思えば
一瞬で元通りに収縮しまた新たな命を受け入れる準備を整える。
そして迎えた五百九十八回目の射精後──
少年が唐突に動きを止め、
「今日はここまでにしよう」
突然の停止命令にステラは困惑顔で見上げる。
「えっ……でもまだ……」
不満げな様子。
肉体は更なる営みを求めて疼き続けている。
少年は苦笑し彼女の額に軽くキスをして、
「焦らなくても明日も明後日もあるじゃないか」
確かにその通りだった。
この部屋における時間経過は外部とは同期していない。
仮に外界で十年過ぎようがこちら側では瞬き程度のことなのだ。
「分かったわ……でも……」
彼女の視線は下腹部の膨らみに落ちる。
定期チェックによれば今ここで成長中の胚は三十七個。
その全てが臨月を迎えるまでにはあと何百年かかるやら──
「楽しみにしておくといい」
少年はそう言い残し一旦退室した。
すると絨毯は元のサイズに戻り周辺設備もスタンバイモードに入る。
静寂が訪れる。
ステラは深呼吸しながらゆっくりと立ち上がった。
妊娠中の体でも動作は極めてスムーズだ。
特殊な重力制御システムのお陰で体のバランスを崩す心配はない。
鏡に映る自分の姿を見て思わず微笑む。
胸元から腹部までの曲線美は芸術品のように完璧。
そしてその皮膚にはほのかに銀色の輝きが散りばめられ
「本当に綺麗……」
自画自賛してしまうほどだ。
髪は腰まで伸び夕陽に輝く麦穂のごとく煌めき、
睫毛は東洋美人のような密度と長さを誇りながらも
西洋彫刻のような高い鼻梁と堀深い顔立ちを強調する配置。
かつての自分とは別人──
いや、文字通り新しい生命体になったという自覚が芽生える。
部屋の隅にある冷蔵庫から瓶入り飲料を取り出す。
ラベルには『生命維持用栄養源α』と記されていた。
一口含むと蜂蜜のような甘さの中に爽やかな柑橘系の香りが広がる。
(これだけで何千年も生きていけるなんて……)
少年の技術力には畏敬の念しかない。
いやむしろ崇拝に近い感情すら抱きつつある自分が怖い。
寝台に戻り再び横になると膨らんだ下腹部を撫でる。
そこには生命の息吹を感じる温もりがあった。
しかし同時に底なしの飢餓感も覚える。
(もっと欲しい……)
まだ足りない。
あの強烈な充足感を再度得たい──
そのためには何が必要なのか?
自問自答しつつ眠りについた─────────
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
ステラ・ヴァーミリオンは静かに歩を進めた。
灼熱に燃えるのビロードのような髪が、
蝋燭の火を浴びて琥珀色に輝いている。
十余年の歳月が彼女に授けたもの──それはかつての若々しい瑞々しさではなく、
むしろ熟練の職人が丹精込めた陶磁器のような繊細で深みある色香だった。
未だ若々しい張りを持った肌は充実した性体験で過剰な艶を放ち、
くっきりとした鎖骨の起伏は月光が山稜を縫うように官能的な影を描く。
その薄布一枚隔てただけの胸元には、
幾度も子供を育んだ証がほのかな膨らみとなって残り、
なおも男の喉仏を震わせる魔力を秘めていた。
対するエステルは母親の足元でくるりと踵を返した。
「ママったら気取っちゃって……あたしの方がイイんじゃない? ねえパパ?」
蠱惑的な笑みが桃色の唇からこぼれる。
黒髪をポニーテールにまとめた姿は
まさに女子高生時代のステラを写し取ったようで──
ただし瞳には獲物を弄ぶ猫科獣の狡猾な光が宿っている。
タイツ越しに覗く腿肉は初々しい弾力を保ちながらも
どこか淫靡な油気を帯びており、まだ幼さの抜け切らぬ骨格は
媚態そのものを具象化したような危うさを秘めていた。
制服の襟元から零れそうな乳房の先端では、
衣服を押し上げる隆起が針金を通したように硬い。
成長途中ゆえの脆さと情欲の熾盛がせめぎ合う、
禁忌的な甘露が詰まった果実といった趣だ。
そして部屋。
何一つ遮るものもない巨大な天蓋付きベッドが鎮座する無限廊下。
硝子張りの壁面には虚空が映り込んでおり
時折蜃気楼のごとき光景が歪みながら現世の都市群を幻視させる。
永遠に朽ちることのない石碑のように屹立するのは大理石柱──
それは血管のように壁から這い出した銀線と接続され、
室内の湿度と温度を寸分違わず最適値に調整する母胎機構となっている。
「……さて」
かつての少年──二人の配偶者は椅子からゆっくりと立ち上がった。
灰色のスーツは既に乱れていて袖口が煤けている。
それでも端正な顔立ちは
狂信者じみた信仰の輝きを双眸に灯し、
獲物である二匹の牝獅子を見据える。
「今宵も……存分に味わおうじゃないか」
その一言が合図だった。
まず躍り出たのはエステルだ。
「ほらほら早く来てよ?」
嘲笑にも似た声音で挑発する。
短いプリーツスカートを翻らせると同時に
自らの秘裂へ指をすべらせグチョリと音を立てた。
溢れ出した愛蜜が床へ滴る前に
無数の微細な銀糸が天井から降ってきて
一滴たりとも逃さず集束する。
「今日のあたし……ちょっと奥までヒリヒリしてるんだ。
ちょうどパパ専用の注射器みたいになっちゃってるんだけど?
誰が悪いんだろうねぇ〜」
ステラは小さく吐息し娘の悪ふざけを窘めるどころか
むしろ嫣然とした笑みで応じた。
「フフ……我儘は程々になさい?
パパの寵愛は平等に分け与える決まりでしょう?
だってあなたみたいな小娘が独り占めしたら……
すぐに飽きて棄てられてしまうわよ?」
青年は笑う。
「両方いただこうか。
どちらが先か──神のみぞ知るところだね」
エステルの背中に冷汗がつたった。
「神だなんて大袈裟だなぁ……じゃあ運試しってワケ?」
「そうだとも」
「だったらこうしましょ」
少女はくるりと母の方へ向き直ると──
いきなり膝を抱え上げてスカートを大きく広げた。
未だ生毛も疎らな割れ目が眩い蛍光灯に晒される。
「ほらママ見て? もうこんなになってるのに……
パパったらズルいよねぇ? 早く欲しいよぉ〜?」
わざとらしい泣き真似。
もちろん演技だと互いに承知している。
だがステラは眉根ひとつ動かさず娘の背後に歩み寄り
耳許へ囁いた。
「可愛い真似ね。
でもね……あなたが焦らされる方がずっと美味しく食べられるのよ?」
指先でタイツの繊維をピンと弾き破ると、
肌理の細かな腿肉がぷくりと盛り上がって震えた。
夫にして父親は悠然と上衣を脱ぎ捨てる。
鍛え抜かれた僧帽筋と胸郭が灯火の赤を反射する。
その影が絨毯に巨大な翼を落とす光景に
二匹の牝犬は無意識に舌なめずりするのだった。
──-
まず動いたのはステラの方だった。
年季の入った肉体は男の眼前に跪くと
熟れた双丘を惜しげもなく押し当ててくる。
「どうぞ……召し上がってください」
乳房を自ら揉み解しながら
中心にある少し褐色がかかった頂点を見せびらかす。
乳暈はふっくらと肉厚で
小鳥の嘴ほどもある乳頭が痙攣めいて震えている。
最愛の人が顔を寄せた瞬間──
甘酸っぱい果汁の匂いが迸った。
それは母乳と汗が混然となった
芳醇で獣性を煽る揮発物質に他ならない。
「……おぁ……」
彼は咄嗟に鼻孔をひくつかせる。
肺胞が歓喜の悲鳴を上げるのが分かるほど濃密だった。
舌先が乳首を掠めると
ぷしゃりと白濁した飛沫が噴水のように上がる。
「あっ……んぅぅっ!」
ステラは目尻を下げて悶える。
その表情には聖母の慈しみと
娼婦の貪欲さが奇妙に同居していて
見る者の倫理観を麻痺させる魔術めいた力があった。
「ずっる〜いっ! ママばっかりズルイって!」
傍らのエステルが歯噛みする。
爪を立てて太ももを引っ掻くと
赤い蚯蚓腫れが浮かび上がり、
その部分だけ肌理がさらに緻密になった。
「ふん……」
青年は嘲るように鼻を鳴らす。
「ママに任せなさいエステルちゃん」
ステラは少女の耳朶に囁きかけながら
右脚を持ち上げた。靴下に包まれた細指が
自らの股間に滑り込む。
「ほら見てご覧。
あなたのパパは……こうやって奉仕するのが好みなのよ?」
太腿をM字に開いて秘裂をくぱりと開帳する。
奥底にはひくつく蜜壺が花芯のように蠕動しており
中から泡立った蜜塊が垂れ落ちてきた。
それは玉葱のような柔らかな匂いを纏っていて
肺腑へ滑り込んだ瞬間から思考を溶解させる劇毒だった。
夫は躊躇せずしゃぶりつく。
粘膜と口腔が接触した刹那
ステラの脊椎がバネ仕掛けのごとく跳ねた。
「んふぁああッ!」
白い喉仏が天上へ仰け反る。
舌先でクリトリスを虐めながら
人差し指を一本挿入──すると膣壁は悦び勇んで吸いつき
奥へ奥へと誘う蠕動がはじまる。
「すごいぞ……まったく衰え知らずじゃないか」
「ふふっ……それは……アナタがいつも可愛がってくれるおかげ……♡」
喘ぎながらも余裕の態度を崩さないステラ。
その余裕が憎らしくもあり惹かれてもやまない。
一方で放置されたエステルは苛立ちを露わにする。
「ねぇパパ?
あたしのことも……ちゃんと味わってほしいなぁ〜?」
彼女は自らブラウスのボタンを引きちぎり
桜色のブラジャーをむしり取り捨てた。
未だ幼い美貌にそぐわぬしっかりした量感を持つ、
重代前半の若々しさだけが持つ、弾けるような張りのある乳房が露出する。
中心で尖りきった乳首はまるで桜貝のように淡い薄桃色をしている。
ステラが少女の胸元をそっと押さえる。
「こらこら……慌てちゃ駄目。
パパにはね……こういう順序があるの」
老人が孫に戯れるような手つきで
乳房を撫でさすりながら乳輪をなぞる。
するとエステルは悩ましげに眉をひそめ
「あぅっ……そんなのズルいよぉ……」
涙目で訴えながらも身体は正直に反応し
股間の割れ目から新たな蜜が滴り落ちる。
その愛液の一滴ずつに至るまで少年は視界に刻みつけた。
──-
結果。
選ばれたのは娘のほうだった。
「えへっ♪ やった〜☆」
満面の笑みを浮かべるエステルに対して
ステラは穏やかな微笑を絶やすことなく一歩引く。
「良いでしょう……あなたが主役をお勤めなさい」
その口元に滲むのは諦念ではなく慈愛だ。
此処では順序や時間など意味を為さない。
ソレを魂で理解しているが故の余裕だった
青年が覆いかぶさると
小柄な身体は藁屑のようにベッドへ押し潰される。
荒々しくも洗練された手捌きで下着を取り払い
秘境を曝け出させると──
そこにはまだほとんど使い込まれていない珊瑚色の洞窟があった。
入り口は浅く狭隘なのに
内部構造は意外にも複雑で迷宮めいている。
襞の一枚一枚が敏感に触れただけで震えるほど繊細で
しかも処女の蕾のような酸味と甘さを併せ持つ。
「ほら……欲しがって動いてるぞ?」
父親が指摘するとエステルは羞恥に頬を染める。
「やだぁ……そんなに見ないでよ……」
弱々しい抵抗。それすらも無意識の計算による媚態。
男の剛直が入口に宛がわれた瞬間
彼女の喉から甲高い期待の呻きが洩れた。
挿入は比較的容易に完了した。
押し広げられる圧迫感と
中を埋め尽くされる幸福感が拮抗する。
「ふぁあッ……んッ……ぁッ……すごい……これが……
パパのチンポ……やっぱりすっごく大きいね……」
言葉遣いは少女らしい無垢さを装いつつも
身体は狂おしいほど貪欲に動く。
浅瀬から深みへと緩慢に揺さぶる抽送のたび
蜜が結合部から白濁気泡となって泡立ち弾けた。
母ステラはベッドサイドに腰掛けて静かに見守っていた。
時折娘の髪を撫でてやりながら
「素敵よ……すごく上手になったじゃない?」
誉めそやすその声色は教壇に立つ女教師さながら
冷静で洗練されていて──
しかも子宮底から響くような
切羽詰まった呻きを堪え忍んでいるのが見て取れる。
一方で夫の律動は次第に激しさを増していく。
浅瀬から深みへ──深みからさらに奥底へ。
行き止まりと思えた部位すら
鋼鉄のように硬い亀頭が突き進んでいく。
「やぁぁぁッ!! そこだめぇぇぇッ!!」
エステルは絶叫した。快感を超えた恐怖が脳裏を侵食する。
しかしそれが愉悦を増幅させるスパイスであることを本能で知っており──
思わず両脚を男の胴体に絡ませ自ら迎え腰を使う。
「パパぁっ♡そこ抉らないでぇっ!?」
咳き込みながらも挑発を続ける。だがパパの圧迫は容赦ない。
舌を出して小刻みに震わせる彼女の姿は哀れなものだ。
「生意気を言うな」
低い声が鼓膜を穿つ。
容赦なく成長途上の巨乳を揉み潰してメスガキに理解らせてやる。
「くっ……ひどいぃ……この、レイプ魔おじさんっ♡」
恨めしそうに睨みつけるエステル。
だがその瞳には征服される愉悦の渦が隠れていた。
「悪い娘だ」
俺は意地悪く笑いながら乳房を握る。
彼女の背筋が弓なりに反り返る。
「あぐっ……!? ぐちょぐちょになるぅ……」
秘処からは白濁した粘液が糸を引きながら溢れる。
この部屋では排泄物は即分解されるため衛生問題はない。
ただ淫らな芳香だけが漂う。
「認めたか?」
「えへへ……やっぱパパのが一番いいかも……♡」
屈服した表情で見上げてくるメスガキ。
「だったら何と言えばいい?」
「はいっ……パパの強くて逞しいチンポに降参しましたぁっ!
もう逆らったりしませんから……優しくしてくださいっ!!」
嗚呼。あまりにも稚拙な懇願だ。だがそれがたまらない。
「よし。許してやろう」
俺は慈悲深いふりをしながらさらに奥を突く。
「ひゃうん!?!? なんでぇっ!? 約束したのにいぃー!!」
無茶苦茶に振り乱すポニー尾髪。
必死でしがみつこうと伸ばされた白魚のような手。
「勘違いするな」
耳元で囁く。
「赦しは与えたが解放はしてない」
「やだやだああぁぁ!!! パパの大馬鹿野郎うぅッ!!!!」
号泣しつつ罵倒を浴びせるエステル。
その涙を啜り上げてニヤリとする父親。
「まだまだ教育が必要だな。我が娘よ」
──-
ステラの冷ややかな視線が注がれる中。
ベッド上で娘は無様な格好を晒していた。
下半身は痙攣し続けたまま潮を撒き散らしている。
凄まじい力で押さえつけられ、全く抵抗できないまま嬲られ続ける。
「ひっぐ……ぐすっ……もう許してくださぃ……お願いですからぁ……」
嗚咽混じりの哀願。
それを見るたび背筋にゾクゾクした快感が走る。
「もう少しだけ頑張れ」
囁くと同時に激しく腰を打ちつける。
子宮口を砕く勢いでガンガン突き上げる。
「ひぎぃっ……!! あ゛がぁぁっ!?!?」
白目を剥きかけて悲鳴をあげるエステル。
あまりの衝撃に意識が朦朧としてきたようだ。
「パパぁっ……死んじゃうぅ……もう死んじゃうからぁッ……」
「死なんさ。この部屋じゃ死ねん」
残酷な事実を突きつける。
そうだ。どれだけ苦しもうと翌朝には元通りなのだ。
毎晩この部屋で彼女らは何十回何百回と犯され続けている。
「だけど……もうやめてぇ……おかしくなるぅ……」
半狂乱になっても無駄だ。
この娘は単純だから少し叱るとすぐ反省して殊勝な態度に出る。
しかしその性根は一度改心したと思い込んでしまう。
そういう性癖が楽しいのである。
「嫌だ。まだまだ終わらんぞ」
ニヤリと笑いながら膣内射精する準備に入る。
熱く滾った睾丸がギュッと引き締まり脈打つ感覚。
「きゃあぁぁ……ダメェぇぇェェッ!!!」
絶叫と共に大量の精液が注ぎ込まれた瞬間エステルは失禁した。
その生暖かい尿道水はそのまま魔術で蒸発させて消す。
「あーあ。また漏らしちゃったねぇ?」
呆れたふりをして耳打ちする。
本当は興奮しているのだが。
「だって……だってパパが……無理矢理ぃぃ……」
しゃくりあげながら弁明しようとするが言葉にならない。
「まったく困った娘だ」
最初の娘だったからか、ステラと二人甘やかし過ぎた。
今では立派なメスガキだが、キツく躾けておかねばなるまい。
父親として。
俺は彼女の頬をぺちぺち叩いて嗜める。
「ちゃんと謝れ」
「ごめんなさいぃぃ……ママぁ……助けてぇ……」
助けを求めるようにベッドサイドを見つめるエステル。
しかし母ステラは冷たく言い放つ。
「自分で蒔いた種よ。ちゃんと刈り取らなくては」
一切手加減するつもりはないらしい。
俺としても母親の意見には同意見だ。
「そうそう。親子喧嘩はよくないぞ」
苦笑いしながら再び肉棒を突き入れる。
娘の体内はヒダが絡み合い痙攣しながら搾り取ってくる。
「ふぁあッ!! あついっ!? 中でビクビクしてるぅッ!!」
まだ反抗的な意識はあるようだ。
ならばもっと徹底的に教え込んでやろう。
「まだまだ夜は長い」
父として娘を愛する男の声で囁く。
それが彼女にとっては拷問にも等しいだろう。
だがそれでいい。彼女は俺の玩具なのだから。
こうしてまた一つ夜が始まる──永久に続く性宴の日々が。
部屋には笑い声と涙と体液の匂いが満ちていた。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
「もう十分だ。孕んでくれるか?」
不意に告げられた言葉に、メスガキは小さく肩を震わせた。
その声は乾いた紙に火を灯すような軽さでありながらも、
幼い少女の臓腑まで染み渡る重さを持っていた。
「──まだ、まだ、私には早いと思うの、パパ……?」
俯いたまま呟くと同時に、肉棒を咥え込む媚肉が疼く。
「ははっ。そんな顔で否定しても無駄だよ。君の身体は正直だからね」
パパは愉快そうに笑いながら指先で私の顎を持ち上げる。
正面に向けられた視線。
そこに映るのは興奮と期待が入り混じった凶暴な獣だった。
ああ。これは到底敵わない。
どんな言葉を紡いだところで彼の理性という枷など簡単に外れてしまうだろう。
だがまだ認めたくない。
まだ私は、気楽な娘でいたいのだ。
この混沌とした世界の中で唯一残った矜持を手放せば最後、私はただの雌になる。
「早すぎだよっ! 私はまだ……っ」
喉奥から絞り出すような声。
だが震えて上擦ってしまう己が情けない。
パパの掌が再び胸元へ忍び寄ってきた。
巧みな触診のように胸郭を探られただけで全身が熱を帯びる。
心臓が痛いほど鼓動し乳房が張り詰める感触。
まるで受胎器官が既に準備万端と言わんばかりではないか!
「ほら見てくれ」
パパの指が滑り落ちる。
肋骨を伝い腹斜筋を撫で下ろしたところで停止した。
「ここの肉付きが変わったことに気づかないかい?」
確かめるように圧迫されると甘痒い電流が走る。
昨今の私は明らかにお腹周りに脂肪が付いた気がしていた。
けれどそれを口に出すことは憚られていたのだ。
「それは……運動不足とか……食生活が偏ってるせいじゃ……」
言い訳を並び立てる間に唇が干からびていく。
「ふむふむ」
パパは納得したかのように頷いてから続けた。
「実はこの部屋には面白い機能があってね。
一定期間以上滞在すれば女性の骨盤が自然と開いていくんだよ。
つまり君の子宮は今まさに胎児を迎え入れる最適位置に収まろうとしているんだ」
「そんな……嘘でしょう……?」
信じ難い話を聞かされて愕然とした。
だって私の日常には些細な痛みくらいしか存在しなかったはずだから。
それでも内心では理解している部分もある。
最近妙に眠気を感じたり食欲旺盛だったりしたのも全部説明できるわけだし……
「もう充分待ったんじゃないかと思ってね」
パパは蕩けるような声色で囁く。
「それに僕だって我慢してきたんだよ?
可愛い娘を孕ませられるチャンスを目前にして平静でいろと言われても難しいさ」
「イヤァッ!!!」
私の悲鳴は想像以上に鋭利で部屋全体を震撼させた。
あまりの拒絶反応に自分でも驚いているくらいだ。
しかしそのリアクションを見てパパの口角が吊り上がる。
ああもう遅い。どう足掻いても逃げられないという現実を思い知らされる。
「怖いかい?」
問いかけにコクコクと首肯する。
「でも安心してくれ」
続けて言われたその言葉には救いを与えるような響きがあった。
「何せここは“いくらでもセックスできる部屋”だ。
万一仮に流産したとしても即座に再生できる。
精神的ショックすら最小限に抑えられるんだぜ」
(そういう問題じゃないぃぃぃ……!)
心の奥底では怒りと混乱と恐怖が渦巻いていたけれど
口に出すことはできなかった。
何よりこの男が一度決めたら二度と曲げないことくらい熟知しているから。
恐怖に引き攣っても尚、麗しく魅力的な幼い美貌が揺れる。
涙腺から零れ落ちた水晶粒のような雫が
頬を伝うたび肌がひりついて仕方ない。
身体の芯が疼き膣内粘膜が収縮するたび吐息が熱くなる感覚。
結局こうなる運命だったのか……?
悔しい気持ちと諦めが交錯しつつ
視線だけ逸らすとパパの笑顔が目に入った。
「泣いている姿も美しいな」
揶揄うような口調ながらも
確かに愛情が込められていることがわかるから厄介なのだ。
彼にとってこれは単なる支配欲ではなく純粋な愛情表現に違いないわけで……
「ひっぐ……う……」
嗚咽混じりの呼吸音だけ漏れ出てくる。
もう何を言っても無駄だということだけは理解できてたまらない屈辱感。
「それじゃあ本番といこうか」
宣言と同時に子宮口に押し当てられる巨大な質量。
抵抗虚しく飲み込まれていく過程で体内組織が嬉々として蠢く感覚に襲われる。
本来なら裂傷を負って当然の筈なのにこの部屋の特性上全て修復されてしまう。
異常なまでの快楽信号が脳髄を突き刺して正常な思考を奪っていく。
(やだ……わたしまだこんな早く……大人になりたくない……っ!)
頭の中で何度も叫んでも無駄だと知りながら必死で抗おうとする健気な意志表示。
その間も剛直は奥深くまで侵攻し続け遂には最深部へ達した瞬間だった。
「あふぁっ!!?!?!?」
思わず舌を突き出し仰け反る。
これまで感じたことの無い爆発的な衝撃と共に胎内で何かが決壊したような鈍痛。
パパは意地悪そうな微笑みを湛えたまま囁く。
「感じるだろう?
ここに注がれてしまえばもう完全に僕の所有物になってしまうわけさ」
そしてゆっくりとしたペースで抽送を始めた。
一突きされるたび下腹部に響く鈍重な振動。
そこから生まれる熱波が脊髄を辿って脳天へ届き快感中枢を蹂躙する。
もう抗えない。
この人はいつだって私の弱点を把握しているのだ。
「ううっ……いやぁっ……それ以上入らないぃぃっ!」
絶叫と共に生理的な涙が止めどなく溢れ出す。
けれどパパは楽しげに動き続けるだけだ。
「嘘吐くなよ」
嘲るように言って彼の左手が臀部へ回される。
掴まれた瞬間思わずキュンとなる自分を恨めしく思う暇すら与えられず
次の瞬間猛烈な速度でピストン運動が始まった。
「やぁぁぁっ!? あうぅっ! ひゃめぇぇっ!!」
連続した打擲音と激しい摩擦による水音が部屋中に木霊する。
結合部から溢れ出た多量の愛液が飛び散って壁面に
淫猥な模様を作る光景を見た私は益々絶望的な気分になっていくばかりであった。
(こんなの耐えられないぃぃ……っ)
あまりの速さと勢いについて行けず思考が霞む中でただ一つ確信できることがある。
もう既に手遅れなのだということを……
エステルは白いベッドの上で身を捩らせた。
漆黒の髪が汗で額に貼りつき、紅玉の瞳が屈辱に潤む。
「もうやめて……!」
小さな声は震え、無力な抵抗に終始した。
だがその華奢な体躯は既に彼の掌中に堕ちている。
青年——『部屋』の創造主——は
余裕綽々と彼女の細腰を鷲掴みにし、最奥を玩弄した。
「いやぁっ!」
突き上げられる度にエステルの喉から儚い悲鳴が零れる。
その艶めかしい嬌声こそ彼の糧であり芸術品なのだ。
「ほら見ろ」
低く愉しげな囁きが耳朶を擽る。
「たったこれだけでビシャビジャに啼いちまうとはな」
「ち……違う!」
反論の声はすぐさま快楽の喘ぎに塗り替えられていく。
鍛え抜かれたその肉体は確実に彼女の脆弱な乙女を攻略していた。
「違う? じゃあ教えてくれよ」
猛禽類のような眼光がエステルを貫く。
「この洪水みてぇに湧き出る汁は何だ?」
「っ! ///」
言い淀む娘の羞恥を更に煽るように男根が一段深く潜り込んだ。
「ひぃいんっ!!」
腰骨が砕け散るような衝撃に彼女は背筋を反らし天を仰ぐ。
あどけなき肢体が痙攣し四肢がぴんと突っ張る姿はあまりにも扇情的だった。
(こんな……こんなのおかしい!)
エステルの胸中で激情が渦巻く。
自分は誇り高き血統……決して媚びるなど……
(なのにどうして……!)
「答えが出ないか?」
愉悦を含んだ声音が現実へ引き戻す。
同時にGスポを削るような動作で嬲られれば思考など吹き飛んだ。
「んん~~~っ!!!」
堪らず唇を噛むも快感波紋は全身を駆け巡り止まらない。
夥しい愛蜜が飛沫となり褥を汚していく。
「くく……随分と素直だ」
男が嗤う。
「素直に哭けよ? この『雑魚マンコ』が」
わざと蔑む形容詞を使い精神を切り刻む作戦だ。
卑劣極まりない筈なのに——彼女の肉体は被虐嗜好を呼び起こされてしまう。
「い……言わないで……っ」
絶望的な訴えと共に膣壁が雄柱を締め上げた。
まるで申し訳ございませんと詫びるかのように……
否、無自覚のうちに悦楽を求めて縋りつくのだ。
「言ってやるさ」
更なる陵辱が待っている。
青年の両腕が少女を抱擁し耳元で悪魔の旋律を奏でる。
「お前の本性は……快楽に弱すぎる売女だ」
「ちが……ぅ……」
反論の芽は悉く踏み潰される。
Gスポットを丹念に擦られポルチオを執拗に突かれ
遂には最も敏感な膣口付近で雁首を引っ掛けるように往復される。
その度に意識が白く溶けてゆく。
(あぁ……ママ……ごめんなさい)
なんだかんだ言って尊敬している母親……
自分たちはメスではない、女なんだと愛しい男性に証明したかった。
けれども同時に強烈な渇望が脳髄を蝕む。
『もっと欲しい』
この野蛮な侵略者から溢れ出る生命エネルギーが……
「んぅぅ……っ」
泣きじゃくる唇から唾液が溢れ出した。
その透明な橋を青年は舌で掬い舐め取る。
「そうだ泣け」
命令口調ながらどこか愛おしげでもある声音。
「泣けば泣くほど……良くなる」
涙腺から分泌された塩辛い液体が枕を湿らせる。
嗚咽と喘鳴が重なり合う異様な交響曲。
エステルはとうとう自ら脚を開き彼の背中に爪を立てていた。
「……ひっく、んぅ……あんっ……」
甘えたような媚び声が勝手に漏れる。
もう理性なんて保っていられない。
膣洞は嬉々として牡を銜え込み奥へ奥へと誘い込むのだ。
(これが……本当のわたし……)
今まで封印していた欲望の扉が開いていく感覚。
誇りも尊厳も消し炭となり残ったものは原始的な本能だけだ。
青年の抽送速度が加速していく。
パンッパチュン……淫靡な破裂音と共にくぐもった嗚咽が室内に響く。
エステルの肉付きの良い桃尻が波打ち朱に染まっていった。
「受け取れ」
短い宣告と共に灼熱が爆ぜる。
体内へ流れ込む滾る白濁液は生命そのもの。
子宮頸管を伝い卵巣へと染み渡り神経系を焼き焦がす快美感……
「い゛っぁああぁぁぁ──―ッ!!」
咆哮にも似た絶叫とともに背筋が弓なりに反り返る。
両目の焦点は宙を彷徨い涎と涙が流れ落ちた。
拘束されているわけではないのに身動きできない。
寧ろこの苦痛の中に陶酔を見出してしまう自分が恐ろしかった。
「ハァ……ハァ……」
漸く息ができるようになった時
自分の全身が小刻みに震えていることに気付く。
ベッドシーツは様々な体液でグチャグチャになっている筈だ。
青年はゆっくりと肉杭を引き抜いた。
その瞬間も余韻に囚われた媚肉が引きずられ
エステルは再び微かな嬌声を漏らしてしまう。
尚も滴り落ちる精液と愛液の混合物が可憐な陰核を濡らす。
「や……やめ……」
薄闇の中で呼吸が震えた。
ベッドの縁に腰掛けた青年──
エステルの〈パパ〉は、琥珀色の瞳で獲物を見下ろしている。
その視線は熱砂のように柔らかく、
それでいて捕らえたものを熔かす温度を孕んでいた。
「さて、お姫様」
低く抑えた声が床を這う。
「今日は特別な恰好で遊ぼうか」
エステルは息を呑む。
時計は腐り、窓は笑いながら崩れ、太陽すら飽きて逃げ出した。
でも記憶だけは鮮明だ。
パパの指先が触れるたびに肌が覚えている。
何度絶頂してもなお求めてしまう中毒症状を。
「……やめて」
掠れた声で抵抗を試みる。
「また……あんな屈辱、絶対──」
だが彼の笑みは残酷なほど優しい。
「いい子にしてればすぐに済むよ」
パパの掌がエステルの顎をそっと持ち上げる。
拒絶したいのに、なぜか喉が甘く鳴ってしまった。
熱が腹の奥からせり上がり、秘所の花弁をふわりと湿らせる。
やがて運命の時が訪れる。
パパは片膝をつき、エステルの両足首を掴むと──
まるで幼児の尿瓶のように左右へ豪快に開いた。
「ひっ!? ///」
甲高い悲鳴が虚空へ散る。
姿勢は極限まで恥ずかしい。
上体は垂直に立てられ、尻を高く持ち上げられ、
双葉のような女陰は前方に差し出される。
それは正真正銘『排泄物を放出させる構え』だった。
「やめてぇっ! こんなの……あんまりだよ!」
涙が堰を切り、金糸のような睫毛を濡らす。
でも体は正直だ。
パパが内腿を撫でるたびに膣壁が痙攣し、蜜がぽたぽたと滴り落ちる。
無防備に晒された性器は薔薇色に膨らみ、甘い香りを纏って勃起している。
パパは片手で尿道を扱きながら呟いた。
「可愛いね……泣きながら感じちゃって」
蛇のような指先が充血したクリトリスを執拗に円を描く。
エステルの喉奥から動物じみた呻きが迸る。
「あああっ!? そこ……おかしくなるぅっ!」
太腿が震え、汗で艶めく肌が月光を反射する。
黄金の産毛が陽炎のように揺れ動き、秘裂はさらに淫汁を噴出する。
あんなに強く凛々しかったメスガキは今や無力な牝猫だ。
突如としてパパの怒張が姿を現す。
血管を隆起させた凶悪な肉茎は鉄杭のように屹立し、
禍々しい威圧感を放つ。
エステルの視線は釘付けになり、子宮が疼くのを誤魔化せなくなった。
「欲しいんだろう?」
嘲笑交じりの言葉と同時に先端が陰門に押し当たる。
一気に奥まで貫かれる予感に、腰が無意識に跳ねた。
「ちがっ……そんなの欲しくなんか……」
嘘だ。もうバレている。
パパがゆっくりと挿入を始めると、
エステルの内部は歓喜の蠕動で雄を包み込んだ。
「嘘つきめ」
低く囁かれた瞬間、パパの腰が激しく躍動する。
恥辱のポーズで固定されたまま深々と串刺しにされ、
少女の意識は一瞬で白に染まった。
「あぐぅっ!?!? 奥まで来てるっ!」
痙攣する膣道を蹂躙する熱槍。
破瓜以来幾千と経験してきたはずなのに慣れることはない。
逆に回数を重ねるほど深く、甘く、脳を融かす毒針となって突き刺さる。
「もっと深く突いてやるよ」
パパの両手がエステルの尻たぶを鷲掴みにし、
後方へ引き寄せた。
ちょうど肛門近くまで露出した結合部から粘液が泡立つ。
「ひゃうぅっ!? こんな角度……知らないぃっ!」
未知の感覚に戦慄する少女。
未開拓の性感帯を掘削される快感は麻薬じみている。
パパが小刻みに抽送すると、子宮口が餌を乞う雛鳥のように吸い付いた。
「くく……凄いね。お前の肉襞が離してくれない」
楽しげな声とともに動きが加速する。
部屋の空気は淫靡な熱を帯び、男女の荒い呼吸だけが響き渡る。
汗と愛液が混ざり合った濃密なフェロモンが立ち昇り、
エステルの意識は悦楽の沼へ沈んでいく。
羞恥も憎悪も溶け消え、残ったのは飢えた淫獣としての本能のみ。
「ぱぱぁ……もっとぉ……」
恍惚と蕩けた瞳で哀願する姿。
もはや生意気なメスガキの面影はない。
彼女はただの雌になり下がったのだ。
「良い子だ」
パパの呟きとともに射精の予兆が伝わる。
硬い肉棒が脈打ち、子宮を打ち据える寸前に、
エステルは無意識に尿道をひくつかせ、
「いっぱいちょうだい……なかに……」
妖艶な媚び声が漏れ出る。
膣内の緊縮は最高潮に達し、雄の限界を促す。
刹那──熱塊が爆ぜた。
大量の精液が奔流となって子宮へ押し寄せ、
エステルの思考を灼き尽くす閃光が走る。
「あひぃいいぃぃ~~っ!!」
弓なりに反った背中から汗珠が飛び散り、
圧迫された膀胱が限界を超えて、開かされた股間から放尿してしまう。
黄金色の弧を描いて排出される聖水は床を打ち泡立たせながら、
パパの皮膚を温かく濡らした。
パパは醜態を咎めないどころか愉しげに眺めている。
「素敵だね。すべて曝け出した君は」
放心状態の少女を抱き寄せ、唇を重ねる。
苦くて甘い接吻は、魂すら貪り尽くす契約の味だった。
エステルは悟る。
この部屋において恥じらいこそ最大の罪。
そして敗北こそ最高の報酬なのだと。
恥辱も悦楽も境界線を越えた先にある狂宴の中で、
強いオスに完全服従した少女の新しい人生が始まろうとしていた──。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
甘酸っぱい薔薇の香りが部屋中を満たしていた。
時計の針は溶解し、空間は欲望の熱で歪んでいる。
無限に繰り返される交わりの中で唯一変わらないのは──
ステラ・ヴァーミリオンの蠱惑的な存在そのものだった。
「ふふ……エステルったら、また派手にイっちゃって」
ベッドサイドで胡坐をかくステラは、
父親の膝の上で痙攣する娘を慈しむように眺める。
けれどその微笑みは蜂蜜のように甘く毒々しい。
若々しい肌に浮かぶ汗粒は瑠璃色の星屑のようで、
ぷっくりと尖った乳嘴は果実が熟れる前の危うい膨らみを見せている。
青年がエステルから引き抜いた怒張を拭いもせず近づくと、
ステラは待ち切れずに立ち上がった。
女王のごとき悠然とした歩み──その実、足取りは情欲に震えている。
「あの子の可愛さにあなたも虜みたいね」
挑発的な囁きとともに巨峰のような乳房が
彼の鎖骨へ押し当てられた。
もちもちとした乳肉は弾力を保ちながらも
体温で程よく蕩け、雄の胸板に沿って形を変える。
「でも……忘れないで? 最高の牝狐はここで牙を研いでるわ」
ステラの赤褐色の瞳が爛々と輝く。
そこには支配者としての自信と
肉食獣の狩猟本能が同時に宿っていた。
彼女は青年の耳朶へ息を吹きかけながら、
背後に回った手で鍛え抜かれた胸筋をまさぐる。
「ねぇ……あなたのこの逞しい体幹を独占するのは誰だと思う?」
ぬめった舌が耳裏を這うたび、
青年の背筋に電流が走る。
ステラは更に大胆に、臀部を覆う布地越しに
自らの割れ目を押し付け始めた。
むっちりとした臀房は上下に律動し、
すでに潤み切った亀裂がシルクを介して
男の硬直をこすり上げる。
「くっ……今日のお前は積極的だな」
青年の掠れた声に満足げな笑みを浮かべたステラは、
いよいよ正面へ向き直る。
三段階に盛り上がった胴体──
ふくよかな谷間が形成する深遠な峡谷と、
そこから迸る甘露の芳香は圧倒的だった。
「だって見てて辛いのよ」
彼女はわざと眉を八の字にする。
「娘があんなに可愛がられて……
母としてジェラシーを感じない方がどうかしてるでしょ?」
「……まさか嫉妬なのか?」
青年が揶揄うように訊ねると、
ステラは艶然と唇を舐めた。
「ソレ以外に別の理由があるかしら?」
言い終わるや否やステラは、両腕で己のバストを挟み込み、
さらなる谷間を作り出して突き出した。
「ほらご覧なさいこの豊饒……
十二年前にあなたと初夜を迎えたときと同じサイズよ?
しかも今は“特濃ミルクタンク”付き……♡」
青年が誘われるまま顔を埋めると、
母性の象徴とも言うべき重さと柔らかさが包容する。
その直後──乳腺から滲み出した白濁の雫が
青年の口内へ滑り込んできた。
「うん……やっぱり甘いな」
思わず漏れた感想にステラは得意げに笑う。
「当然よ。私の栄養の源はあなたの……」
言葉の途中で彼女は青年の下肢へ跪いた。
半立ちの男根を見据える眼差しは
かつて王位継承を争った戦場を想起させるほど鋭い。
それでも手指は優雅に絡みつき、
ぬめった肉茎を温めながら丁寧に摩る。
「さぁ……いつまで煮え切らないフリをしているの?」
悪戯っぽく微笑んだステラは
大きく口を開け、舌を突き出して誘惑する。
粘膜質の暗闇が男根を求め蠢く様は
古代文明の壁画よりも淫靡だった。
青年は観念したように吐息を洩らし、
彼女の口内へ膨張した穂先を導く。
途端にステラの表情が喜悦に歪んだ。
口腔という牢獄で男を捕らえた捕食者の笑みである。
ジュプジュプという卑猥な水音が
地下牢に似合わぬ清廉な鐘楼に共鳴する。
ステラの奉仕は卓越した技術と情熱が同居していた。
裏筋への集中砲火。
亀頭のくびれへの吸引。
舌先で尿道口を抉る緻密な芸術。
それら全てがたった一人の男のために磨かれた技巧の粋。
やがて青年の腰が前後運動を始めると、
ステラは嬉々として頭部を振りながら追従する。
喉奥で塞ぎながら唾液と先走りのカクテルを作り出し、
更なる硬度と持久力を育成していた。
「ねえ……そろそろ認めてくれる?」
フェラチオ中断の合図を受け取り顔を上げたステラは、
溢れる透明な涎を掌で拭うこともせず問いかける。
「一番美味しいワインはいつも新樽で造られるけど……
熟成されたブランデーの魅力も捨てがたいでしょう?」
青年は返答代わりに彼女を抱き上げた。
両脚を広げさせながら寝室中央へ向かう。
ステラは抵抗することなく、むしろ自らクロッチをずらし
潤沢に濡れた花弁を披露した。
「ここで私を捧げるわ」
甘く蕩けた声で許可を与え、
背後のベッドで未だ痙攣するエステルを横目に見る。
母としての優越感が胸を満たす一方で、
肉欲の火花が熾烈な競争心を燃え上がらせる。
「どれだけ私の方が素晴らしいか、あの子に教えてあげる」
淫魔の囁きが部屋に充満すると同時、青年の肉棒が肉厚の大輪を穿った。
ステラの背筋が弓なりに反り返り、天井へ伸びた十本の指先が虚空を掴む。
「ああ……っ! 相変わらずおっきぃ……♪」
この瞬間を十年以上待ち望んだかのような嬌声。
十二年という積み重ねられた時間だけあって
膣穴は理想的なフィット感で剛直を咀嚼する。
子宮口が貪欲に啜り、愛液が蜜蝋のように垂れ落ちた。
ステラは青年の首へ両腕を回し、
腰を打ちつけられるリズムに合わせて自らも踊る。
揺れる臀丘は波濤となり、重力に従う二つのバストは絶え間なく弾む。
母乳と汗と淫液が混ざり合い、
甘い匂いと酸っぱい匂いのコントラストが鼻腔を酩酊させる。
「くっ……搾り取られそうだ」
青年の忍耐が限界を迎えつつあることを悟ったステラは、
急いで彼の耳へ囁いた。
「ダメよまだイかせない……
娘より先に天国へ逝かせるつもり?」
天使と悪魔が入り混じった台詞に青年の理性は瓦解寸前。
しかしステラは巧みな腰使いで絶頂寸前のペニスを牽制し続けた。
まさに絶妙な緩急の操り人形劇。
ついにエステルが小さな声で懇願する。
「ママ……お願い……私も一緒に……」
それを聞いたステラは勝ち誇った微笑を浮かべ、青年に向けて告げた。
「どう? 外野席の声援も賑やかだけど……
真のメインディッシュはやはり私でしょう?」
言葉の終わり際に膣襞が締まりを増し、
青年は呻きながら欲望を吐き出した。
濃厚な種子が子宮奥へ撒かれると同時に
ステラの全身が桜色に染まり、大きな安堵と昂揚の吐息が零れる。
「はぁ……ん♡ 美味しい……
やっぱり私たちには永遠が必要よね?」
白い大腿部を伝う精液の痕跡さえも愛おしげに見つめながら、
ステラは青年の手を取り新たな遊び場を探し始める。
娘の無様な姿は媚薬であり燃料──
しかし同時に母の矜持を焚き付ける薪でもあった。
無限の回廊が延々と続くこの部屋の中。
老いることなく色褪せぬ極上の女体と
絶倫の若いオスとが交錯し続ける限り、宴は永久に終わらない。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
青白い燐光が漂う居室──そこは時間の概念すら蒸発させた孤島。
時の粒子を喰らった機械仕掛けの時計が床に転がり、
秒針の亡骸が螺旋階段のように崩れ落ちている。
天蓋付きの寝台では淡紫のシーツが波打つ準備をしており、
そこに腰かけるステラ・ヴァーミリオンは女王の威儀を失わないままに
静かな呼吸を整えていた。
「ふん……また私が相手になるわ」
長い睫毛に宿る傲岸不遜な煌き。
十二年の歳月を経ても衰えない蠱惑的な曲線が
黒檀色のナイトガウンの隙間から覗く。
その佇まいは氷河に咲く炎のような矛盾を秘めている。
傍らには漆黒の髪を持つ娘──エステルが胡坐をかきながら母を見守る。
母の背中の隆起ひとつ逃さぬよう凝視する瞳には
憧れと嫉妬が交互に灯っていた。
「ねえパパ……今日こそママが勝つの?」
幼い問いに青年は肩を竦めて苦笑する。
彼の双眸には計算も打算もなく、
ただ純粋な好奇だけが燃えている。
「それはこれから確かめようじゃないか」
ステラは悠然と立ち上がる。
裾からのぞく太腿は月光を吸い上げた大理石のごとく冷たく硬質でありながら、
ふと触れれば体温を孕む柔らかな羽毛のように脆くも見える。
その対照的な印象こそ彼女の本質だ。
「あなた程度の若輩がこの私を組み伏せるとでも?」
冷笑しながら伸ばした腕が青年の胸倉を摘まみ上げようと近寄る。
しなやかな指先に走る魔力の稲妻は
一触即発の雷雲を思わせた。
だが青年の一歩が先んじる。
靴音が鳴るよりも速く、彼の腕がステラの腰を攫う。
「ちょっ……!」
驚愕の声がかすかに漏れる。
母として娘に強さを見せねばならない立場が一瞬揺らいだが、
ステラは強引に重心を戻そうと踵に力を籠めた。
「慌てるなよ」
青年は囁きながら彼女の耳殻に軽く息を吹きかける。
たったそれだけで魔女の結界が僅かに弛緩するのが判る。
皮膚表面を這う静電気がじわじわと熱を帯びていった。
「貴方如きで私が折れると思う?」
虚勢──それは本人が最も認識している事実だ。
なのに言葉を紡ぐ度に喉が乾くのは何故か。
身体の深い部分で雌芯が疼き始めているせいだろうか?
青年は片手で彼女の顎を捉える。
もう片方はゆっくりと臀部を擦り、デカ尻に指を埋めて内部から捏ねた。
「否定は自由だ。でも肉体は率直だから面白い」
指の関節が少しずつ沈み込む。
そこから漏れるくぐもった嬌声を我慢しようとすればするほど
唇の端が歪み、息遣いが乱れた。
「エステル……見ていろ」
突然父から投げかけられた言葉に娘はびくりと肩を震わせる。
「お前は将来母さんみたいな“強い女性”になるんだろう?
だったら母さんがどんな風に負けるのかちゃんと勉強すべきだ」
侮辱的な台詞に反応したのはステラの方だった。
瞳の炎が一層激しく燃え上がる。
「私を侮辱するのは構わないわ。
でも娘を巻き込むなら容赦しない……!」
拳を握りしめ気迫を漲らせる。
けれどその瞬間、青年の親指が無慈悲に膣口を割った。
「──っ!?」
蜜壺から溢れた粘液が太腿を伝う感触に顔が蒼ざめる。
強者たらんとする意志と裏腹に
成熟した雌器官は早くも降伏の旗を掲げていた。
「ほら、これでお分かりだ」
青年は嬉々として宣告する。
「お前は俺に負ける定めなんだよ。
しかも娘の眼前で恥ずかしい格好のまま」
ステラの脳裏に屈辱の映像が走馬灯のように過ぎる。
過去に繰り返されてきた敗北──
一度たりとも表に出さなかった惨めな瞬間たちが甦り、
矜持の土台を瓦礫へ変貌させてゆく。
「私は……負けない……」
消え入りそうな声で抗議しながらも
青年の指が抽送されるたびに膝が笑う。
剛直な女帝を演じ続けた仮面が少しずつ剥離していき、
ようやく現れたのは──哀願するような表情だった。
「やめて……エステル……お願いだから見ないで……」
突然の弱々しい声に娘の目が丸くなる。
母が助けを求める姿など想像したことがなかった。
屈強な狼が仔犬のように怯える瞬間を目撃した衝撃は計り知れない。
「嘘つきだね……本当は観られたいんじゃない?」
夫の低く甘い声音にステラの心臓が早鐘を打つ。
核心を突かれたショックで視界が霞む。
青年は一度彼女を寝台に投げ出し強引に上衣を剥ぎ取った。
あらわになる極上のフォルム。
重力に逆らいながらも垂涎モノの重量感を湛える
二つの熟乳が誇示される。
先端の赤い果実は既に硬く尖り、母乳の気配すら匂わせていた。
「ねえパパ……ママすごくイヤラシい」
エステルの率直な評価がステラの胸に杭を打ち込む。
娘の冷静な視線と好奇心旺盛な品評によって
プライドという堤防が完全に決壊した。
「あ……あぁ……」
呻きは断続的になり、次第に意味不明な鳴き声へ変わる。
青年が後孔と前孔を交互に刺激し始めるや否や
腰が跳ね上がり白濁混じりの分泌液をシーツにぶちまけた。
「くっ……ひぃいっ!」
絶頂の波は容易に収まらず連鎖的に襲ってくる。
絶え間ない痙攣が筋肉を硬直させ
脊椎が焼け焦げるほどの快楽で視界がホワイトアウトする。
青年は容赦なく怒張を宛てがい、ゆっくりと侵入してきた。
巨大な質量を受け入れながら膣壁が悦びに打ち震える。
子宮口が無意識に吸いつき、奥底へと雄を呼び込む動きは
最早理性では統御不能だった。
「どうだ? 娘に見守られながら感じる気分は」
耳元で囁かれるサディスティックな問いに
ステラは喘ぎの合間にか細い肯定を漏らす。
「……すごい……気持ち良すぎて……死にそう……」
堕ちた──完全に屈服したと確信した瞬間
青年のピストンが猛然と加速する。
打ち付けられるたびに骨盤が砕けそうな衝撃が走り
母乳と潮と絶頂が同時にほとばしった。
「ほら……メスってのはこういう生き物だよ。
弱くて素直で……だからこそ美しい」
青年の囁きが耳奥で響くたびにステラの自我が蕩ける。
かつて抱いていた騎士としての誇りも
女王としての威厳も遥か彼方に消え去り
残ったのは最愛のオスに傅く単なる雌奴隷だった。
エステルはその光景を食い入るように見つめ続ける。
憧れの母が裸身をさらしよがり狂う姿に
恐怖と羨望が同時に湧き起こった。
「わた……しも……ああなれるかな……?」
幼い唇から溢れた呟きは誰の耳にも届かない。
ただ淫臭渦巻く密室では母の嬌声だけが延々と反響し続け
若い生命力によって次々と更新される劣情の循環システムが
永遠に停止することはないだろう。
こうしてまた新たな歴史が生まれる。
圧倒的な力を誇る女神が
脆弱な娘の目前で完膚なきまでに凌辱され
己の本質的な弱さを露呈するという寓話──
それは世界の理を超えた禁忌の舞台裏で毎夜上演されている。
ステラの額から滴る汗と涙が
シーツの上で宝石のように光る。
敗北は甘美な祝宴であり
雌としての幸福そのものなのだということを
彼女は今宵改めて思い知らされることだろう。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
時間を凌駕した密室で繰り広げられる耽美的な饗宴──
常識の枠外に鎮座する異様な聖域。
時の奔流を堰き止めた止水域のような空間には
濃密なフェロモンと汗と蜜の匂いが堆積し、
異形の植物のように絡み合った欲望が繁殖している。
ベッドの傍らで四つん這いとなったエステルが
金色の瞳を輝かせながら母を見詰める。
ステラ・ヴァーミリオンは炎のような長髪を振り乱しつつ
青年の膝の上で激しく翻弄されていた。
「生意気言って……ごめんなさい……」
悔恨の言葉とは裏腹に、蕩けるような嬌声が漏れる。
強気な女帝が崩れ去る瞬間は、いつも意外なほど儚い。
青年は愉快げに笑みを浮かべながら
ステラの肉厚な双丘を鷲掴みにする。
指が食い込む柔肉からは甘い汁が滴り落ちシーツを汚してゆく。
「謝罪なんていらないよ」
低く囁きながら腰を叩きつけると、蜜壺が歓喜に震え締め付けてくる。
子宮口が貪欲に吸い付き、雄の到来を祝福するように痙攣を繰り返す。
「ほらエステル……よく見ておけ」
父の指示に娘は小さく頷く。
憧憬と嫉妬がないまぜになった複雑な感情を秘め
彼女の視線が母親の紅潮した美貌に注がれる。
「あぅ……いや……見ないで……」
ステラの抵抗は砂城のごとく脆い。
剛健な精神を支える支柱が次々と抜け落ち
そこに代わるのは卑俗なまでの性的興奮だ。
青年は意地悪く指先を滑らせ
娘の眼前で母乳を滴らせる乳嘴を捻った。
飛沫のように白濁が弾け飛び、妖艶な香りが立ち込める。
「あぁぁっ! それ駄目ぇ……!」
絶叫と同時に膣襞が痙攣し青年の男根を咀嚼する。
無数の襞が絡み合い摩擦を増し
互いの性感を倍加させる機構が完成した。
「随分と可愛くなったじゃないかステラ」
青年は汗ばむ首筋へ噛みつくように接吻し
耳朶を甘噛みしながら囁く。
「強いオスに貪り食われるのが心底好きなんだろ?」
図星を突かれステラは身悶える。
否定したくても証拠は膣内から溢れ出す愛液が物語っている。
娘の視線が彼女の本性を暴き出し
屈服の至福を甘受する嗜虐趣味を炙り出す。
「認めましょうママ」
エステルが含み笑いで言う。
「あなたも結局ただの雌だって」
母の狼狽ぶりを見て愉悦を感じる娘──
血縁に潜む危険な共依存が密やかに芽吹き始める。
ステラは混乱と快楽で頭が働かない。
長らく保ってきた虚勢の鎧を脱ぎ捨てる瞬間が刻一刻と迫る。
「うぐぅ……私……本当に……」
逡巡する口元に青年がそっとキスを与える。
口腔内で絡み合う舌が蜜のように甘く思考を溶かし尽くす魔法のようだ。
やがて──
「……そうです……私は……」
ステラの眼差しが艶めく。
敗北と悦楽が一体となり
熟した果実のように堕ちることを選択したのだ。
「私ステラ・ヴァーミリオンは……雑魚メスです……」
溜め息と共に宣言する。
「生意気を言って……申し訳ありませんでした……」
娘の拍手が密室内に響く。
大人の階段を登り終えた母への賞賛なのか
それともメス奴隷誕生の讃歌なのか。
青年は満足げに頷き、猛獣のような突き上げを再開する。
子宮を直接殴打する激しさにステラは吠えるように絶頂し
神聖不可侵であった筈の領域を易々と明け渡す。
「ひぁぁぁぁ──―!!」
虹色の火花が視界で炸裂し
脳髄を焼き尽くす衝撃が全身を駆け巡る。
かつて王族として、騎士として築いた名誉も威信も
今や性の坩堝の中で灰燼に帰した。
エステルはその様子を夢見心地で鑑賞する。
偉大な母が矮小な雌に成り下がる瞬間こそ
究極の芸術なのかもしれないと思いながら。
「見て……パパ……わたしもこんな風になれるかな?」
幼い声には期待と恐怖が滲む。
青年は片手で娘の頭を撫でつつ微笑む。
「もちろんだとも……
でも今日はまず母親の尊厳喪失ショーを堪能しようか」
冗談めかした提案に母は首を振るが
雌壺は歓喜で痙攣し言葉以上の反応を示す。
時間の檻に囚われた官能の迷宮では
ステラ・ヴァーミリオンという強靭な精神は完全に瓦解し
只々甘美な敗北と受胎の喜びに溺れてゆく。
白磁のような肌は桃色に染まり
重力に抗う美巨乳が揺れ動きながらミルクを垂らす。
汗と涙と涎と淫汁が混じり合い
淫靡な薬湯のようなオーラを立ち昇らせる。
「嗚呼……これぞ……」
青年が恍惚と呟く。
「真の美熟女──
気高くも愚昧で……哀れで……それでいて魅惑的だ」
対面座位で極上の女体が貪り食われ、艶っぽい美貌が蕩け堕ちる。
肉棒を咥え込む蜜壺が収縮を繰り返し
子宮口がザーメンを乞うように吸い付く様は
目障りなプライドを払拭した完全なる服従の証だった。
そして遂に青年の限界が訪れる。
煮えたぎる精が子宮奥へ注ぎ込まれると 同時に
ステラの全身が弓なりに仰け反り 波打つ四肢が虚空を掴むかのごとく蠢いた。
「あ……あぁぁ──―っ!」
雷撃のような快感が神経網を駆け巡り 意識が眩い空白へと誘われる。
母乳と潮が噴き上がりエステルの頬を濡らす 光景は
もはや芸術作品と呼ぶ他ないほど壮麗であった。
余韻の中でステラは呟く。
「これが……本当の自分……」
強者と見做された日々は幻想だったのかもしれない──
弱者として蹂躙される甘美な歓喜こそ 生存本能の正解なのだと理解した時
ステラ・ヴァーミリオンという個体は根本的に刷新されたのである。
主人の満足げな哄笑を背景に 雄々しい男根を舐め清めながら
回復した活力に感謝を示すステラの姿は 官能の極致と言って過言ではないだろう。
「まだ足りないよね?」
青年の問いに彼女は悪戯っぽく微笑んだ。
「勿論ですわ……旦那さま」
時間の停止した領域で 欲望という名の嵐は鎮まる気配がない。
美熟女としての魅力を完全開花させたステラと 若々しい精力の権化たる青年。
彼らの破滅的享楽は永遠に続いて行く──
恐るべきことにそれが秩序であり 救済の在処なのであるから皮肉なものだ。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
時は止まったかのような静寂が部屋を満たしていた。
外界の喧噪も責任感も、ここではすべて等しく無に帰す。
ただ血の鼓動のみが存在意義を主張する孤独な王国。
ベッドサイドに腰掛ける青年の前で、
二輪の薔薇が膝をつきその膝頭で祈りを捧げていた。
一輪は深紅に彩られた牡丹のような美姫ステラ。
もう一輪は毒花を彷彿とさせる紫陽花のごとき美童エステル。
母親と娘という因縁深き魂の結合点に
今まさに一本の柱がそそり立とうとしている。
「まったく……何度見ても神々しいわ」
ステラの濡れた舌先が光を反射する。
視線は一心に股間へ注がれ
豊満な乳房が床に押し潰されて歪みをつくるのも厭わず
熱い吐息が金属音のような陰毛にかかる距離まで接近している。
対するエステルは生意気な表情で唇を尖らせた。
「なによママばかりズルい! 今度は私の番でしょ?」
姉妹喧嘩さながらの舌戦が始まる前に青年が薄く笑う。
「仲良く分け合えばいいじゃないか」
その言葉を合図に二つの美貌が並んでしゃがみ込んだ。
左側のステラは扇情的に頬を寄せ
右側のエステルは憎まれ口を叩きながらも手を伸ばす。
まるで鏡写しのような同一動作でありながら
細部における違いは何物にも変えがたい鮮やかさを放つ。
ステラの瑞々しい唇が
灼けた鉄棒に初雪が触れたかのように白い息を吹きかける。
その吐息だけで鋼の如き肉柱がぴくりと震えた。
続いてエステルが幼さを残す手技で袋の皺を丁寧に伸ばしながら
母とは別の角度から攻め立てる。
「ねぇパパ……こっちのお猿さんは今すぐ泣いちゃうかも?」
娘の嘲るような声にもかかわらず肉塊は歓喜に膨らむ。
醜悪なる巨魁は彼女達の敬慕を一身に浴びるにふさわしい王冠なのだ。
「こらエステル……そんな言い方しちゃダメよ」
窘める母の眉間には却って興奮が透けて見える。
自分自身も彼の前では言葉を選びきれない痴態に陥っているのだ。
相反する魅力と品位があいまって
禁忌とされるべき性の贅沢がここに成立する。
母は堂々と咥え込み舌腹を天井に密着させる。
娘は反抗期の名残を引き摺りつつ亀頭を優しく啄ばむ。
二枚の潤った唇が競争するように肉茎に纏わりつく様は
地上で最も冒涜的な饗宴と呼ぶに相応しかろう。
「くっ……相変わらず息ぴったりだな」
青年が思わず息を飲む。
同時に彼の股間で煮えたぎる欲望が臨界点を迎えようとしていた。
唾液の橋が架かり水銀灯のように光る。
肉棒は益々肥大し血管が蚯蚓のように浮き上がり
醜怪なる巨塔の天辺から透明な雫が溢れ出す。
ステラは目を細めそれを飲み干す仕草を見せた。
その様は美酒を愛でる女王のようであり
一方エステルは稚拙にもぺろりと舐め取ると
すぐに不敵な笑みを浮かべ父親を見上げる。
「ほら……まだまだ行けるでしょ?」
挑発的な声色に伴い
二人の唇奉仕がより大胆になっていく。
絡み合う舌は一匹の蛇のごとく蠢き
上下左右から攻めたてる圧力が増幅する。
やがて青年の脊椎に稲妻が走った瞬間──
鈍く低い唸り声とともに肉門が爆ぜた。
噴出する白濁が母子の端正な顔を容赦なく塗り替える。
化粧の如くその頬や瞼に糊付けられた生命の印を見つめながら
彼女たちは恍惚とした表情で目を閉じる。
「あぁ……なんて濃厚な……」
「美味しいわけないのにぃ……病みつきになっちゃうよぉ……♡」
二つの独白が重なる刹那
背徳の完成を告げる鈴の音がどこか遠くで鳴り響いた気がした。
この美しき薔薇と醜悪なる肉棒の共演——
奇跡的な均衡の中に潜む爛れた調和こそ
永遠に続く密室の真骨頂なのである。
幾重にも重なる淫臭の幕が、静止した部屋を緩やかに波打たせていた。
青年の股間で荒ぶる欲望が束の間の休息を得て脈動を静めた──
かと思われた矢先、二輪の花がなおも飽くなき敬虔さで膝を折っていた。
「まだ残ってるみたいね?」
囁く声は朝露に濡れた百合のごとき透明さと湿度を併せ持ち、
ステラの細く白い指が肉刀の柄を支えつつ唇を滑らせる。
──鈴口。それは秘儀の扉にして禁断の鍵穴。
舌先が蝶の羽搏きほどの繊細さで触れた瞬間、
微かに漏れる甘い溜息が扉を開く。
「ん……っ、ぷりゅ……」
蜜漬けの果実から零れる果汁を啜るように、
ステラは丹念に残り汁を吸い取った。
唇が蠢く度に珠玉のごとき雫が移動し、光の粒となって宙に散る。
黄金の液体が喉奥へ導かれるたびに
女王の背中に浮かぶ汗粒が灯火に反射し
ダイヤモンドダストのような幻光を描く。
その隣では幼き乙女が鋭い歯列をしまい込むため必死に頬を凹ませていた。
「くっ……やっぱり変な味……」
愚痴混じりの舌捌きであっても技巧は確かに進歩していた。
エステルの舌は蛇の鱗のごとく肉竿の表面を這い回り
古い垢や粘り気を一枚一枚剥ぎ取っていく。
若い牝鹿が初めて狩猟を覚えるように戸惑いながらも
その牙は確実に獲物の弱点を探り当てていた。
二人の技法は似て非なる旋律となる。
母のそれはクラシカルで荘厳なグレゴリオ聖歌。
娘のそれはジャズバンドの即興演奏。
同じ主題でありながら対照的な色彩で紡がれる音楽が
青年の体内で和音となり再びエネルギーを蓄積させていく。
──っちゅ……
乾いた嚥下音が沈黙を破る。
ステラが最後の一滴を胃袋へ運び終えた合図であった。
彼女は口角についた白濁を袖で拭い取ると
慈愛に満ちた微笑みを父に向ける。
「満足しましたか? 旦那様」
尋ねる瞳には征服者への畏怖ではなく
純然たる敬意と恋慕が宿っていた。
対するエステルは唇を尖らせながらも
小さな掌でまだ硬い部分を撫で回している。
「早く元気出してよ~?
私が全部キレイにしてあげたんだからさ!」
生意気な態度に混ざる一抹の不安。
それは幼子が親に認めてもらいたい純粋な願いと同じ色をしている。
青年は苦笑し、二つの頭を順に撫でた。
「ああ……素晴らしい働きだったよ。
おかげでまた新しい冒険ができそうだ」
言葉どおり血液は再び滾り
萎びかけた巨木に春の兆しが蘇った。
鬱蒼たる樹林に突如現れた若枝のように
希望と欲望が同時に伸び上がっていく。
ステラとエステル──
女王と姫君という二つの冠は今や同じ王座に恭順していた。
彼女達が奏でる第二楽章はどのような調べとなるのか。
止まったはずの時間が再び胎動を始めたのを感じ取りながら
三人の影はより濃密な闇へと溶解していくのだった。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
時を忘れた密室の中央に横たわるのは、
つい先程まで烈火のごとく燃え盛っていた男の身体であった。
汗に濡れた肌は月光を吸い込み、暗がりに青白い炎を灯している。
その中心で、力強く屹立していた肉茎は、
今は少しばかり疲れを見せながらも、なお逞しい姿を留めていた。
ステラは、その昂りの前に膝をつき、そっと顔を近づけた。
彼女の長い睫毛が微かに震え、深い紅玉のような瞳が濡れて輝く。
それは恋人を見る目ではない。もはや信仰の対象を見る目だった。
「……まだ、こんなにも力強いのね」
彼女の吐息がかかった瞬間、男の器官はピクリと微動した。
その反応にステラはくすりと笑みを零す。
成熟した女性特有の包容力と、少女のような純朴な喜びが入り混じった表情。
それは見る者を虜にする魔性の輝きだった。
一方エステルはというと、母親の背中越しに事態を見守りながら、
どこか不服そうな表情を浮かべていた。
まだ十代前半という若さ故であろうか、
その美貌には生意気な色が滲んでいる。しかし彼女の目は離さない。
これから何が起こるのかを待ち侘びているのだ。
「まったくもう……ママったら」
ぼそりと呟いたエステルの言葉は誰にも聞こえないほど小さなものだったが、
それさえもこの密室では淫らな芳香を帯びていた。
ステラはゆっくりと顔を傾け、狙い定めたように鈴口に唇を寄せた。
まるで聖杯に口づける信徒のごとく。
唇が触れ合う刹那、彼女は微かな喘ぎを漏らす。
「ん……ちゅぷ……」
舌が挿した。狭い洞窟の奥底に眠る宝を探す盗賊のごとく慎重に。
するとそこには残り汁が少量残っていた。
それは先ほど大量に放出された生命の証の残骸でありながら、今もなお温かい。
ステラはその雫を音もなく吸い上げる。それは甘露であった。
彼女の喉仏が上下するたびに、背中のラインが艶かしく波打つ。
「おいひぃ……」
思わず漏れた言葉は普段の凛とした彼女からは
想像できないほど淫靡な響きを持っていた。
しかしそれこそが今のステラなのだ。
強気な仮面を剥ぎ取られた純粋なる雌。
その様子を見ていたエステルもまた我慢できなくなっていた。
母親を乗り越えるようにして自らも跪く。
そして小さな舌を懸命に伸ばし始めた。
まずは竿の部分からだ。
ステラとは違い正面からは攻め辛い位置関係にあるため横から舐めるしかない。
エステルの舌は短く幼くはあるが、
それでも懸命に動き回り鈴口とは別の角度から汚れを拭いとっていく。
「れろ……ぴちゃ……ぺちょ……」
水音と呼吸音だけが響く静寂の中、二種類のリズムが交錯していく。
母は優雅で計算高い動き。
娘はどこまでも野性的で奔放な動き。
どちらも等しく淫らでありながら方向性は全く違っていた。
「ねぇママ、もっとコッチきてよぉ~」
「しょうがない子ね……じゃあ一緒にしましょ?」
二人の会話さえも耳を擽る卑猥なオーケストラとなっている。
気づけば青年の器官は再び硬くなりつつあった。
疲れ知らずというのはあながち嘘ではないらしい。
母親と娘のダブルプレイに煽られてどんどん大きくなっていく。
鈴口を覆うようにして口付けするステラと、
肉竿全体を隈なく舐め清めるエステル。
二つの異なる奉仕が融合することで
化学反応を起こし更なる興奮へ繋がっていく。
青年は呻き声を抑えきれなかった。
先程まで搾り取られたばかりだというのに
なぜこんなにも昂ってしまうのか
自分でもわからないほどだった。
やがてステラは顔を上げて言った。
「やはり無限ね……このおチンポ様は」
「えへへ♪ パパすごーいっ!」
娘も無邪気に拍手する。
部屋の空気は熟れた果実のように重たく甘い湿り気を帯びていた。
時間の概念を棄て去ったこの場所で、
唯一淀みなく育つのは人間の欲望の蔓である。
窓もない石造りの居室で燈台の焔がゆらめき、
その影が三つの人影を壁紙に踊らせている。
「まぁパパったら、またこんなに元気にしてしまって」
ステラ・ヴァーミリオンの囁きは蜂蜜に浸った羽根のように柔らかかった。
灼熱の長髪が絹布のごとく肩から零れ落ち、
白磁の肌に琥珀色の灯を受けて煌めく。
だがその瞳は燃えさかる熾火だ──永劫の悦びの炎に溺れる淫婦。
隣では娘のエステルが小馬鹿にした笑みを浮かべている。
「本当に終わらないんだね。ちょっと呆れるくらい」
そう言いながらも彼女は指先で唇を擦り、頬を染めた。
未だ円い輪郭を持つ胸元は確かに巨大な果実に見える。
青い蕾は硬く尖りながら母譲りの豊かさを主張していた。
二人の視線が向かう先──
青年が胡坐をかく正面に屹立するものはまさしく鉄槌だった。
燈火のゆらぎの度ごとに淡く陰翳を変え、
その巨大な槍穂は炉から抜き出したばかりの灼鋼のように脈動する。
「まったく困ったものね」
ステラが両腕を胸前で組むと山脈が隆起する。
それは氷河により研磨されたアルプスの峰々のごとき
堅牢さと豊満さを兼ね備えていた。
褐色の桜色に咲く頂きが圧倒的な質量を抱えたまま微動する。
「私たちが責任持って整えてあげないとね?」
エステルが揶揄うような口調で腰を落とす。
母同様の重厚さながらも弾む若竹のしなやかさを湛えた乳房が揺れる。
まるで泉から溢れる水柱の如く勢いよく跳ね上がるそれは、
母の分厚い果実とは異なる活気を放った。
二人の女体がほぼ同時に距離を詰めた刹那──
「わぁ……今日のパパのコレ、一段と凶暴じゃない?」
エステルが指先で太い幹に触れると電撃を受けたかのように退く。
「ひゃぁっ! ビリビリきたぁ……!」
「ふふ……仕方ないわ」
ステラは娘の手を取り、自身の右手で覆う。
そのままゆっくりと青年の器官に触れると
柔らかな脂肪層が鋼鉄の刀身へ絡みつく。
体温が伝播し粘膜同士の接触が微かに泡立つ音を立てた。
「エステル。あなたの柔肌では持たないでしょう?
ほら……母さんと一緒に支えてご覧なさい」
「う……うんっ」
母娘が並ぶと果実山脈の連峰が形成される。
白と白。けれど質感は異なる二つの巨大乳暈が重なり合い
谷間を形成した底に朱い亀頭を封じ込めてしまった。
「ふぅっ……すごい熱さ……!」
ステラの唇から漏れる溜息は苦悶と言うよりも陶酔に近い。
重量級の双球を左右交互に上下させると
軟体動物の蠕動さながら粘質な摩擦音が生まれる。
「ママだけずるいっ! 私もちゃんと動かしてるよぉ?」
エステルは幼児じみた言い草で乳房をさらに押し付ける。
若い肌は緊張したゴム紐のように弾き返しそうになりながらも
しぶとく肉槍を包み込んでしまう。
その動きに同期するように母乳が僅かに滲み出て
汗と交じり合う甘酸っぱい匂いを漂わせた。
「そう怒らないで……どう? パパも気持ちいいわよね?」
上目遣いの媚態。
ステラの眦が妖艶に下がり鼻腔が膨らむ。
同時進行する奉仕は二重螺旋を描くように巧緻で
淫魔の練習曲を思わせるリズムで行われた。
「くっ……!」
青年は歯噛みする。
両方の胸から与えられる異なる圧迫と温度差に脳髄が痺れた。
成人女性ならではの密着感と
未成年少女特有の清涼感が絶妙に融合し
単独のパイズリでは到底到達し得ない快楽が襲いかかる。
「どうしよう……これでおしまいじゃ勿体ないわ」
「だよねぇ〜? 最後まで搾っちゃおうかな☆」
母娘の合唱が不吉な予言の鐘となって響く。
瞬間的に二人の力が増幅した。
谷底で溺死寸前の鯨のようなものが泡を吹く。
谷間内部は既に温泉湖と化し
多量の分泌液でぬめりけを帯びている。
乳房同士が互いに擦れ合いさらに分泌物を増やす悪循環だ。
「んっ……! 熱くて硬くて……もう破裂しそう……!」
ステラが頬を染めながら絶妙な位置調整を行う。
頂点部分だけを露出させ周囲を肉壁で閉塞させると
エステルがタイミングよく力を込めて締め上げる。
「イッちゃえ! パパ! ママと一緒にゴックンしちゃうよ?」
娘は楽しげに高笑いし母も追随して淫蕩に頷いた。
汗と涎が絡まる空間で
男根の悲鳴にも似た咆哮が轟く準備に入った──
「ダメッ……まだ……!」
青年が制止を試みるも遅すぎる。
既に母娘は最終フェーズに突入していた。
豊満な果肉による四方八方からの圧搾は物理的な拘束を越え
精神と魂までも掌握してしまう装置だった。
「うふふ……逃がさないわ」
「覚悟決めてよね〜」
二つの声音が唱和する時。
大地を揺るがすような衝撃とともに
大量の白濁が瀑布となって放たれた。
それは母娘の顔面へ直撃し
女神像を穢す蝋燭の雨のように降り注ぐ。
「きゃぁ……っ!」
驚きの声は歓喜に変わり
二人は恍惚と顔中を広がる欲望の痕跡を舐め取る。
満足げな笑みを浮かべる母と
目尻に涙を浮かべながらも好奇心旺盛な娘。
その背後では
未だ硬度を失わない巨杭が新たな犠牲者を求め
鎌首をもたげていた──
永久運動機関のごとき陵辱装置として。
◆◆◆
時間という鎖から解き放たれた石室。
そこで青年は椅子のように配置されたベッドに凭れかかり
己の肉塔を携えていた。
それは山岳信仰者が崇める権威の象徴──
峻厳なる岩峰そのもの。
荒削りの地表を模した瘤が浮き立ち
赤銅色の先端は熔岩石のように鈍く光る。
「いくらでもセックスできる部屋」において
彼の欲望は枯渇という概念を嘲笑い続ける恒久の源泉だった。
眼前に侍る二つの肉塊が
今まさにその祭壇へ寄り添うところである。
ステラ・ヴァーミリオン──
炎の女王たる威厳を湛えた二十代後半の女性。
しかしその貌は今や赤薔薇の乙女のごとく羞恥と期待に染まっていた。
豪奢な金髪が肩甲骨を覆いつつも
隠せぬほど隆起した胸部が大胆に零れ落ちている。
母乳を溜め込んだ乳袋は熟柿よりも重く
僅かに垂れる様は完熟果実を想わせる。
そしてエステル──
娘の方は十二になるかどうかという未発達さ故に果実はやや青い。
しかしながらその弾力は若鮎のように弾けており
重力に対する抵抗力は母を凌ぐ。
桃色の突端が尖りきって痛ましげに震えている。
母と娘。
血統によって受け継がれた特異な遺伝子が
今ここに神殿建立の礎石となろうとしていた。
「準備はいいかしら?」
ステラの囁きが霧のように漂う。
答えを待たずエステルが軽く肩を竦めた。
「もちろん。だって今日は特別だもん」
父である青年を見上げる眼差しには
悪戯めいた光と共に深い忠誠心がちらつく。
母娘は揃って膝立ちとなり
その大きな丘陵を捧げるように寄せ集めた。
中央には忌避すべき暴君の巨砲。
それは明らかに不釣り合いなサイズではあるが
二人の協働があれば不可能はない。
「さぁ……始めましょう」
「おっけー☆」
掛け声と共に双乳が接近する。
熟れて油分を含んだようなステラの乳房と
まだ固く張りのあるエステルの乳房。
それぞれが異なる生物のように独立して動き出し
やがてひとつの繭を形成した。
最初に感じられたのは温度差だった。
母の分厚い脂身が蒸気を孕み
娘の水分量が多い柔肌が冷たい結露を作る。
それが摩擦熱によって均一化されるまでの過程は
錬金術師が合金を作る工程に酷似していた。
「んっ……すごい硬さね」
ステラの吐息が絡む。
谷間の最深部で鋼の肉棒が脈動するたび
周囲の脂肪層が波打つ。
豊満過ぎる彼女の双丘は容易に沈み込み
剛直をほとんど隠してしまった。
一方エステルはまだ浅瀬の役割だ。
彼女の丘陵はまだ登攀可能な斜面であり
ギリギリで刃先を覗かせている。
そこに自ら体重をかけて擦り付け始めた。
「わっ……すごく熱い……! でも楽しいかもっ」
少女特有の無邪気な叫びとは裏腹に
技術的な駆使は抜かりない。
母と逆方向に捻りを入れることで
立体的な圧迫を演出し始めている。
「エステルは覚えが早いわね」
母の言葉には褒美の代わりに
自身の巨砲をさらに深く埋没させることで応えた。
三段重ねの果実山脈が形成され
一番下の大釜で男根が煮込まれていく。
汁気を帯びた膚の隙間から湯気とも涎ともつかぬ香煙が立ち昇った。
「パパの……ビクビクしてるぅ……!」
娘の瞳孔が収縮する。
恐怖ではなく好奇心に支配された表情。
エステルにとってこれは未知の探検であり
同時に母と共有する秘密儀式なのだ。
ステラも負けていない。
過去十年以上の経験値を余すことなく披露すべく
複雑なリズム運動で応酬する。
時に速く、時に遅く。
まるで緩急自在の管弦楽団。
左胸と右胸とを交互に揺らし
時には十字に交差させて螺旋を作る。
二人の乳房は合計四つの巨大な卵黄容器のようで
その粘液と分泌物が攪拌され黄色く濁ったカスタードソースを生成している。
青年の怒張はそのなかで溺れるように跳ね踊っていた。
「ふふっ……エステル? もう少しペースを早められるかしら?」
「任せてママ!」
命令形なのに友好的な語尾。
その軽口すらも性感帯に響く。
突然エステルが乳房全体を回転させた。
まるで独楽遊びだ。
母娘の肉弾が円筒状にまとまり高速回転によって
巻き上げられた泡沫が部屋中に散布される。
「んっ……!!!」
青年が堪らず呻いた。
この嵐の只中で舵を握る者は母である。
冷静沈着に体重移動を行いバランスを維持しながら
重要な瞬間を待ち侘びる。
その時が来た。
「ほら……パパのこれが……疼いてきたわよ」
ステラの眼光が鋭く閃く。
同時にエステルも察知した。
「うん……来る!」
母娘の協奏曲に最高潮が訪れた瞬間──
爆発的な白濁の潮流が堰を切って迸る。
まず最初にエステルの額に飛沫が飛び散った。
続いてステラの頬や肩口を白濁で彩る。
至近距離の爆撃によって
二人の美しい貌は穢されることとなったが
当人たちにとっては祝福の洗礼だった。
「あぁ……素敵だわ……」
恍惚とするステラ。
舌を伸ばして付着した分を舐め取りつつ
尚も肉砲は鎮まらない事を確認する。
「ねぇパパ……次はどうする?」
エステルが小悪魔的な笑みを浮かべながら問う。
青年は苦笑いで答えるほかなかった。
しかしそれで終わりではない。
時間停止を欺く肉慾の祭典は
新たなる頁を捲り
さらなる狂乱へと加速するのである──。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
四つん這いになったエステルの背中が弓のように反り返る。
大理石を薄く削いで作った彫像が如き白皙の裸身は
金色の鬣を掻き分けられてもなお眩い光沢を放っていた。
獣じみた呼吸音が密室に谺し
濡れ光る臀部は蠱惑的な曲線を描く。
「んんっ……くぅ……」
声にならぬ嗚咽が喉奥で捩れる。
少女特有の儚さと鋭利さを併せ持つ四肢が
床板を爪弾くたびに哀愁の音色を奏でた。
彼女は自らの震えすら御せず
ただ為されるがまま蹂躙されている。
その背後に立つ青年は
彫りの深い相貌に酷薄な笑みを浮かべる。
猛禽類が獲物を啄むかのような正確さで
少女の括れに指を食い込ませた。
まるで楽器を奏でる職人のごとき所作だ。
「あぁっ……!」
エステルの咽喉から高く澄んだ悲鳴があがる。
次の瞬間―裂帛の痛みと共に異物感が処女アナルに侵入した。
硬く締め切られていた門番が無理矢理こじ開けられる感触。
肛門括約筋が引き攣れ抗議の痙攣を起こすも
剛直の進軍は止まらない。
「いやぁっ……! そんなの……!」
抵抗の意志とは裏腹に少女の肉体は新鮮な反応を示した。
腸壁の襞ひとつひとつが歓迎するように畝り
進入路を拡張していく。
かつて何者も踏み入れたことのない秘境へ
侵略者の烙印が刻まれる。
「こわい……っ……パ、パァ……抜いて……お願い……!」
涙を振り撒きながら訴える姿は憐れみを誘うが
青年の眼光は冴え渡るばかりだ。
この部屋の法則を熟知した支配者の愉悦が
血管を通して全身に行き渡る。
一方その光景を眼前に捉える母ステラ。
彼女は跪きながらも決して逸らさぬ視線で全てを見届けていた。
眉間には微かな皺が刻まれているがその口角は危うい弧を描く。
「エステル……私の可愛い娘……」
囁きは掠れた吐息と共に空中へ溶ける。
母としての憂いと淫婦としての歓喜が鬩ぎ合う胸中。
眼前で娘が犯されるという背徳は
既にステラの中で甘美な燃料と化していた。
青年はさらに奥深くへと突き進む。
エステルの細い骨盤が歪み
子宮へ通じる隘路までもが共鳴し始める。
排泄器官と生殖器官を隔てる薄膜一枚。
その脆弱な防壁さえ貫かれようとしていた。
「だめっ……そこ……は……っ!」
叫びは途中で途切れ、代わりに甲高い痙攣が身体を駆け巡る。
脳天から爪先まで電撃のような快楽が走り抜け
反射的に膣口から透明な蜜が迸った。
便意とは正反対の酩酊感。
未知の扉が開かれた瞬間である。
その艶めいた光景こそがステラの理性の箍を外した。
左手で自身の乳房を掴み揉みしだきながら
右手はすでに秘部へ滑り込む。
「……あっ……見ているだけで……私も……」
熱い吐息と同時に蜜壺を掻き乱す指。
母の襞肉は娘の痴態を餌にして蠢き出し
飢餓状態の鯉が水面を叩くように愛液を溢れさせる。
「ああエステル……あなたが……初めて……私の目の前で……っ」
意識は完全に分裂していた。
ひとりの女性として夫以外の雄に貞節を誓う者。
ひとりの母親として我が子の成長を喜ぶ者。
その二律背反が却って情念を昂揚させる。
エステルは最早声を失い
肺腑の奥底から絞り出される浅い呼吸だけが続いている。
だが瞳は潤みつつも爛々と輝き、肉体は確実に順応していく。
痛苦の中に芽生えた甘美感。
処女地を侵されたことへの衝撃が
急速に悦楽へ塗り替えられていく。
「ふぁ……ぁ……何これ……おかしく……なるぅ……」
呂律の廻らぬ幼い舌で形容し難い官能を表現する。
白い尻朶は赤熱し震え
肛門周囲の皮膚は拉げてひしゃげながらも
異物を迎え入れる努力を続けている。
青年は一旦抽送を止め、熱っぽい呼吸を整えたあと
今度はゆっくりと引き抜き始めた。
雁首が通過する瞬間の粘膜の引っ掛かり。
その抵抗感がまたしても新たな火花を散らす。
「んくぅっ……! ぬけ……てくの……気持ちいい……っ!」
少女が自ら告白する禁忌の快楽。
本能というより本性が剥き出しになった様相。
そして完全排出の一歩手前で再度突き刺す。
引き戻される肉槌の動きに合わせて
エステルの下半身は魚のように跳ね上がった。
「やだぁっ……なんで……これ……好きになっちゃうのぉ……っ!」
もはや自己否定すら不可能な領域。
少女は自らの意思で腰を揺すり始め
尻をより深く沈めてさらなる串刺しを願う姿勢を見せる。
そのさまはあまりにも淫麗だった。
白磁の人形が崩壊して生まれ変わる瞬間。
排泄器官で絶頂を目指す生物の生態。
自然の摂理を嘲笑うかのような不条理な快楽。
ステラの自慰は頂点に達しようとしていた。
指を二本に増やし激しく攪拌するうちに
膣壁の奥から熱い泥濘が湧き出してくる。
「……見て……私は今……娘が汚されていく姿で……っ」
独白すら聞こえなくなるほどの絶叫が口腔内で炸裂する。
唾液が滴り乳房は捏ねられる肉団子のごとく変形。
子宮口が無意識に引き攣れる痛みさえ悦びに変わっていった。
一方エステルも遂に臨界点に到達する。
これまで幾度も繰り返してきた
通常の性行為では決して辿り着けなかった新大陸。
排泄と再生の狭間で爆ぜる非日常の悦楽。
「来る……来ちゃうぅ……こんなの知らない……っ!」
青年の拳骨のような亀頭が奥底へ激突した刹那―
直腸粘膜は嵐の中の木の葉さながら翻弄され
娘の脊椎を稲妻が駆け上がった。
眼球が裏返り舌先が突き出る。
絶頂とは名ばかりの生理崩壊現象。
肛門括約筋が断末魔の痙攣を起こし
すべてを受け入れ尽くした安堵感が波紋のように広がった。
「あは……あぁ……わたし……天国……行ったみたい……」
夢幻の世界に漂う少女の甘い囁き。
しかし身体は依然として責め手の道具として機能し続け
余韻の収縮で何度も搾り取るように締め上げる。
母はその光景を慈愛と嫉妬の入り混じった瞳で見つめ
ついに自身も噴き上げるように潮を散らした。
黄金の飛沫が腿を伝って床へ滴り落ち
鏡面仕上げの板材に淫らな星座を描く。
「……なんて……素晴らしい……エステル……私の半身……」
歓喜の呟きと共にステラは倒れ伏す。
背後の青年はまだ屹立したまま次の獲物を求め眼光を巡らせる。
この部屋には果てしない欲求と飽くなき充足のみが存在する。
親子二代にわたる無垢と堕落の饗宴は
まだ序章を終えたにすぎないのだ。
「いくらでもセックスできる部屋」——
文字通り欲望の坩堝であるこの空間には時間という縛りがない。
無機質な壁一面に施された漆喰のざらつきは見る者の理性を削ぎ取り、
仄暗い橙色のランプシェードから垂れ下がる
光の粒子が床を金色の沼へと変える。
埃ひとつ無いというのに古臭い欲望のにおいが充満し、
足元に敷かれた毛足の長い絨毯は昨夜から続く
結合の痕跡を吸い尽くしてなお干からびない。
そこで今宵も青年の前に傅くエステルは、
その見た目にそぐわぬ淫靡な色香を放つ十二の娘だった。
黒髪は額に貼りつき、潤んだ双眸には敗北という甘露が宿る。
真紅の瞳孔の奥に潜むは既に敗者のそれ——
ケツマンコを掘られて泣き喚くメスガキの末路だ。
"おほッ♡……ぱぱァ……もォぉぉぉっ! 壊れるゥゥ! アヒィィン♡"
少女が恥辱と共に零す哀れな喘ぎをBGMに、
彼はただそのデカい尻を玩具のように扱う。
「だめぇ……っ! こんな格好でイクとか許せないもんっ……」
エステルの幼い喉仏から零れる罵詈雑言。
けれどもその声はすぐに湿った喘ぎ声へと変わる。
四つん這いという最も無様な姿勢で晒された肛門は
赤い花弁を開きながら父親の剛直を迎え入れる。
「ほらぁッ! 来ちゃダメェ!? キュポンキュポンいってるヨォ!」
ガクガク震える足許に転がるのは彼女自慢のハイヒール。
さっきまで生意気にも
踵を打ち鳴らしていたそれを思い出せば笑いが漏れる。
「アン♡ ンフぅ!! まだ奥なの!? ぁぁ……くぅ♡」
最初は抵抗を示していた臀部の震えも
今や快楽信号を送る生き物として素直に振動するだけ。
「ほォォ?!? 腰砕けるう……パパのおちんぽ最強なんだよっ!!!!」
母胎であるステラが呆れ混じりに囁く。
「貴女がいつも言う『クソザコ』って奴は自分の事だったのねぇ……」
娘の痴態を見やりつつ嗜虐的に微笑むステラ。
彼女もまた十数年前、同じ門を開拓された被害者でありながら既に
『あらぁ♡ 私と同じ弱点だなんて親子よね……』
と楽しんでいる始末。
青年──即ち父親のモノが深々と穿たれる度に
エステルの華奢な肢体は跳ね上がる。
尻肉をパンパンッと掌で叩く度に肉付きの良い尻果が波打つ。
「あ゛あ゛あ゛ァァ……っ! 下品な音立てないでっ!」
反論すると同時にもっと強く殴って欲しいと願う矛盾した心臓。
「ひぃい!? イグぅ!?
アナルでイッちゃうんじゃん! やだやだぁぁぁっ!!」
白昼堂々と暴露するしかない幼いアナルでのケツアクメ宣言。
脳内麻薬は洪水のように溢れ出し思考回路は溶解する。
その有様を俯瞰する母親・ステラ。
淫魔じみた視線で娘の痴態を肴に自らも指で
局部をほじくり回している姿は
絵画ならば題材は《背徳の聖餐》だろう。
「おほっ♡ ママも一緒に行く? ケツマンコさいこぉ?」
娘が媚びと挑発を混ぜて哄笑するや否や
次の瞬間には絶頂波に攫われる哀れな運命だ。
「んひぃぃ♡ やめてやめてぇ! キモチ良すぎておかしくなるッ!」
それでも腰振りを止めない鬼畜父。
父の筋肉質な腹部と娘の細い腰がぶつかり合い
汗と愛液と糞尿の混合臭が部屋全体を満たす。
「くっさぁぁ♡ これ嗅いでたら頭クラクラしちゃうんだから♡」
言葉とは裏腹に嬉々として尻を差し出すエステル。
排泄器官で極上の快楽を得るメスガキは今や堕ちた天使よりも美しい。
「でも嬉しいんだろ?
この体でパパ専用のケツまんこになれたら嬉しいんだろう?」
肯定以外許されない問いかけが鼓膜を愛撫する。
答える暇もなく絶頂スパークが脳内爆発し言語中枢を焼く。
「〜〜〜っ♡♡♡」
声にならない快楽絶叫と共に
腰椎から脊髄を通じて
幸福ホルモンが全身隅々まで行き渡る。
白目を剥きながらアナル括約筋で精液を搾り取ろうとする健気さ。
「俺専用のオナホール、ケツアナ確定だ」
茶化すような青年の言葉に対し
「うん……♡ずっと使ってほしい……毎日イジメてほしいもん♡」
清楚な純真さを保ったまま淫売化した自我宣言。
「ママ見てぇ? 私ってパパの肉バイブになっちゃった♪」
微笑む瞳からは涙の代わりに快楽漬けの脳汁が滴る。
この閉鎖空間では時間すら浪費されず無限の繁殖ゲームが繰り返される。
今日もまた一匹の生意気娘が肛門処女を散らし
次の世代を産むための苗床として完璧に完成したのだった。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
# 炎の楔 ―ターリアの場合—
仄蒼い常灯が掲げられた廊下を歩く度に、靴音が幽かな残響を引いていた。
硝子戸越しに覗く室内では幾つもの背徳劇が上演されているらしい。
甘酸っぱい呼気と汗の湿り気が空調に乗って滲み出し、鼻腔を擽る。
ここは《いくらでもセックスできる部屋》──無限延長型の結界都市。
その中央区画に据えられた観測室で、
炎髪灼眼の娘ターリアは独り椅子に凭れていた。
腰高窓から射す薄明かりは赤い絨毯を焦げ茶色に変えてしまう程弱々しいが、
彼女の髪だけは焔が燃え移ったかのように朱い。
双房の乳房は十代の枠を超え成熟しすぎており、制服の襟元を押し上げている。
肋骨下に落ちる影の深度は大人のそれに近く、
くびれた腰から下へかけては逆に少女特有の瑞々しさを湛えていた。
この相反する肉感が《超絶わがままボディ》と称される所以だ。
ターリアは顎を乗せた指先で机をコンコンと叩く。
苛立ちのサイン。
彼女が見下ろす監視カメラ映像には、
父(或いは祖父と言うべきか?)と呼ばれる長身の男が映っている。
若々しさに円熟した魅力を漂わせる燻し銀のいい男が
ターリアの妹……まだ幼い少女を組み伏せ、喘がせる姿には
獅子が牝鹿を狩るのに等しい残酷な優雅さがあった。
「嘖、もうあの爺さん三十連発か……」
低く毒づく声は誰に向けるわけでもない。
画面外では絶えず金属音が鳴っている。
恐らく別室にて母エステルが誰かの枷を解いているのだろう。
遠雷のように微かな振動がここまで届くのも忌々しい限りだ。
母の嬌声は水晶のような質感を持ちながら
耳障りな鳥籠歌となる瞬間もある。
それだけで胃の裏側がむず痒くなる思いだった。
ターリアの唇が小さく歪む。
あの連中──家族内の雌猫ども──は皆が皆同じ表情をしている。
快楽中毒患者共は瞼の裏側で花火でも見えているつもりなのか、
いつだって淫蕩な笑みを湛えていた。
自分だけは汚れたくない。
そう信じ続けて十余年。
観測卓の上で開かれた帳簿には家系図が記されている。
父→娘→孫という短絡的な螺旋。
しかも枝分かれすら少ない為、
どの欄に視線をやっても必ず父の名に行き当たるのが不愉快極まりない。
「どこへ行ってもパパか……」
ページの隅に描かれた小さな炎の挿絵。
自分で書きつけた悪戯マークだが、
最近どうにも禍々しく見えてならない。
不意に背筋に水滴が走った。
錯覚ではなく実際に冷気が襲ってきた証拠だ。
観測室の奥へと伸びた鉄製のアーケードに人影が差す。
真紅の裾丈がゆったりと翻り、
香水にも似た甘酸っぱい匂いが空気を塗り替えた。
階段を下りてくる足音は意外にも重々しく響く。
「ターリア」
声が掛かると同時に振り向く。
ステラ。
祖父(父)を敬愛して已まぬ淫婦であり、ターリアの祖母でもある女。
年の頃は四十手前だと聞いたが、
胸の膨らみは寧ろ青年期より増しているようだ。
乳輪の輪郭を透かした薄紫の衣装が老舗娼館の看板娘を思わせた。
「……何の用」
投げやりな返事が虚空に溶ける。
ステラは優雅な動作でパイプ椅子に腰掛けると、
帳簿をそっと押し遣って微笑んだ。
「また覗き見? 悪い癖よ」
咎める口調ではなく単なる習慣の指摘だった。
ターリアは腕組みをして鼻を鳴らす。
「私はママ達と違って趣味で人のオナニー眺めたりしないし」
敢えて辛辣に言い捨てる。
母エステルが聞けば確実に噛み付いてくるだろう台詞だが
ステラは柔和な笑みを崩さない。
「あなたもいつかわかるわ。
愛される幸せほど尊いものは無いもの」
言い淀む事もない答え。
ターリアの視線が宙を泳ぐ。
言葉を探しているのではない。
嫌悪感が脳髄で渦巻きすぎて眩暈がしてきたのだ。
「わかる筈ないじゃない。
愛っていうなら普通の家庭ってヤツを見せてよ」
吐き捨てるような声音。
ステラの睫が僅かに震えたがそれきり反応はない。
暫時の沈黙が降りると、
祖母は徐ろに立ち上がり孫娘の横顔を覗き込んだ。
「ターリア……この部屋から逃げる事は不可能なの。
出口も入口も無くて時間すら止まってる。
私達には選択肢なんて最初から無いのよ」
諭すように、それでいて諦念を滲ませて言う。
ターリアは目蓋を強く閉じた。
わかっている。
だからこそ己を蝕む毒気に耐えきれずにいるのだ。
「だったら尚更……他の道を見つけなきゃダメだって言ってるじゃん……」
膝を抱えて蹲る。
豊満すぎる乳房が布地を大きく盛り上げた。
「他の道……ね……」
ステラは意味ありげに頷くとターリアの前に膝をつき、
孫娘の膨らんだ背中をゆっくりと撫で始めた。
温もりには慣れ親しんだものが混じっている。
若い頃からの経産婦特有の包容力だろう。
「あなたの血には私のものも……そしてあの人のものが流れている。
いずれ抗えない日が来るかもしれないけど……
少なくとも今のあなたは十分美しいわ」
その一言にターリアの喉が詰まった。
美しいと言われたくなかったはずなのに
否定する材料が浮かばない自分が惨めでたまらない。
ステラは穏やかに続ける。
「ママ達を恨む必要なんかないの。
この部屋では愛し合えば愛し合うほどみんな助かる。
憎しみは……きっと苦しみを呼ぶだけだから」
それはまるで予言詩のような台詞だった。
憎しみが苦しみを呼ぶ……
確かにそうだ。
ターリアが一族を厭うたところで何かが変わるわけではない。
変わり得るとすれば唯一の方法は──
思わず息を呑む。
その想像すら悍ましい。
自分もいつか父を跨ぎ、
母を真似て嗤うのだと思い至ってしまうと
胃袋の底がじんわりと痛んだ。
ターリアは震える指先で祖母の手を払うと足早に立ち去った。
背後で祖母が呼びかける声が聞こえたが無視した。
長い廊下を抜け螺旋階段を駆け上り、
最後に辿り着いたのは地下書庫の奥まった個室。
埃の匂いが濃く籠もる暗闇の中、壁一面に並ぶ蔵書が月光に浮かぶ。
ここで過ごすのが唯一心安らげる時間だ。
一冊の古い紙片を取り出す。
父が十五歳になる前まで外界で生きていた頃の写真集。
擦り切れた表紙には学園制服姿の少年が映る。
背筋の伸びた凛々しい表情が奇妙に懐かしくもあり憎たらしくもある。
本当はこんな青春が待っているはずだったのに……
なぜ自分はこんな場所で
喘ぎ声を聴きながら寝起きしなければいけないのか。
紙束を投げつけてやりたい衝動を堪え、
掌に握ったまま膝を抱えた。
「私が普通の女の子だったら……きっと……」
言葉が詰まる。
普通って何だろう?
今更その定義に囚われる自分が愚かで仕方ない。
そもそも“普通”という概念自体がこの部屋には存在しないのだ。
不意に耳元で囁きが聞こえる気がした。
──ねぇターリア、一緒に遊ぼうよ
それは直接血の繋がった末の妹……まだ六歳の幼児の声かもしれないし、
あるいは母エステルが纏う甘い霧のように淡い誘惑かもしれない。
どちらであれターリアはその手を握り返す勇気を持てなかった。
「やっぱり……私は外に出たい……」
呟きは微かな祈りとなり、暗闇に融けた。
部屋の何処かで新しい鎖が嵌まる音がする。
誰かが誰かを抱きしめ、悦びの溜息をつく音。
ターリアは堅く目を瞑り耳を塞いだ。
これから幾千度も同じ朝を迎えるのだろう。
けれどどうか今日だけは静寂を与えてくれと願わずにはいられない。
遠くで父の低い笑い声が弾けた気がした。
それでも振り返らなかった。
振り返ってしまったら
きっと自分も母達と同じ顔になってしまうと知っていたから。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
仄青い蛍光が天井を這うこの《いくらでもセックスできる部屋》は
時という概念を忘れた巨大な胎内だった。
壁は羊膜のように柔らかく息づき、
床は血液めいた深い赤色で脈打っている。
無限に連なる扉の列は胎盤の血管網のごとき脈絡のない迷路を形成し
いつ訪れても出口は見つからない。
ターリアはそんな閉ざされた宇宙の
中心部にある鏡張りの大広間に立ち尽くしていた。
炎髪灼眼のツインテールが揺れるたび鏡面に太陽の尾を引く。
十八歳の肢体は最早少女という殻を脱ぎ棄て
母性を孕んだ曲線美を惜しげもなく曝け出す。
乳房の隆起は制服の布を押し潰さんばかりで
その谷間に溜まる汗さえ宝石のように煌めく。
彼女は十八年間守り抜いた処女という名の城塞を
だれか、愛する人へと献上する幻想を繰り返していた。
だが何度想起しようと情景は変わらない。
父親の逞しい腕に抱かれ、燃え滾る男根に貫かれる快楽を
心の奥底が待ち侘びているという背徳の真理。
「何でよ……何で私、あんな怪物しか見えないの」
呟きは苛立ちと失望に塗れ、鏡の表面に染み込み蒸発した。
一族では長身な方である彼女の肩幅は比較的広い方だ。
そこに載る丸みを帯びた胸郭と扇状に開く骨盤は
まさに妖艶という言葉を具現化したものだった。
腋の下から股関節までの起伏は砂漠の砂丘にも似て
男どもを魅了するには充分すぎる。
ターリアが鏡に両手を付けば
胸肉が圧迫されて甘い疼痛が走る。
「あっ……」
微かな吐息と共に膝が緩みそうになる。
欲望の炎が胎内で轟々と唸りを上げていた。
もし今ここで背後から抱き締められたら?
あのゴツゴツした指で敏感な桃源郷をまさぐられたら?
想像だけで乳首が勃起し濡れそぼつ。
ふと気づけば指先がショーツの中へ滑り込んでいる。
自慰行為すら罪深いと悟っていながら
自制心という名の堤防は脆く崩れ去った。
「……駄目なのにぃ……」
嗚咽混じりの声色で己の陰核を剥き晒し擦り上げる。
蜜壺からは湯気立つ愛液が糸を引き鏡面へ滴下し
虹色の水紋を作り出す。
その卑猥な模様に酔い痴れていると突如として背後が騒然となった。
「おいターリア。何してる」
低く響くバリトンが耳元を擽る。
振り向くまでもない。
ステラの孫でエステルの娘である己に父親兼祖父として接する男の声だ。
どこかターリアに相通ずる印象を持った美少女集団、
年下の従兄弟たちを侍らせ、絡みつかせつつ堂々とする憎くて愛しい漢。
僧帽筋の隆起がシャツ越しに判るくらい鍛え抜かれた身体。
ギラリと光る瞳孔の中に淫蕩の星屑が蠢くのが見える。
「ご……誤解しないでよ! これはストレス解消で……」
咄嗟の言い訳だが内心では願望が鎌首をもたげている。
誤解して欲しい──そう囁く本能の声がある。
事実彼は口角を吊り上げるだけで咎めようとしない。
それが却って彼女を苦しめた。
受け入れられてしまえば二度と元には戻れない禁断の関係だからだ。
「解消ってなぁ……それなら協力してやるよ」
言うが早いか男は娘の腰を鷲掴みにし一気に後退させた。
跪かせることで無防備に暴かれる秘裂。
そこには既に綻んだ花弁が涎を垂らして待ち構えていた。
「いやっ! 見ないでよ変態!」
罵声は上擦り怒声になりきらない。
むしろ興奮を煽る結果となっていることなど百も承知だ。
しかし羞恥と喜悦と自己嫌悪が混沌となり理性は灰塵に帰した。
男は跪かせた娘の眼前へ雄槍を突き出す。
「綺麗にしてやれ」
命令と同時に強烈なオスの芳香が鼻腔を劈く。
鉄錆と麝香と石鹸の混ざった男臭さに頭が痺れる。
ターリアは我を忘れて先端に口吻を寄せた。
「んむぅ……」
厚ぼったい唇で亀頭を含むなり舌先で包皮を剥き取る。
唾液を絡めて丹念に舐め清めつつ顎裏で擦り上げると
口腔内に雄汁特有の苦味が広がった。
これが十八年来恋焦がれていた父の味。
同時に感じるメス臭は、従姉妹か、或いは叔母の誰かの味なのだろうか。
周りで囃し立てる従兄弟たちの全身から漂う父の香りに噎せ返る。
父の精液をたっぷりと吸った母胎から産まれ、
幼女時代から祖父の肉棒をおしゃぶりして育てられた彼女たちは、
女体の全てに青年が染み込んだ筋金入りの性奴隷だ。
一緒にされたくなくて反発してはいても、どこか羨んでいた境遇。
近親相姦の背徳の味に溺れる母・エステルを魅せられ
トラウマとなった五歳の誕生日以来、拒絶していた温もりに脳が蕩ける。
かつては毎日おしゃぶりしていた懐かしい味に唇が艶っぽく潤った。
(なんで……美味しい)
肉棒を咥えると自然に溢れ出した涎が舌に絡みついて
ヌチャ……といやらしく糸を引く。
父の味を思い出した途端に昔感じていた安心感が蘇ってきて
ターリアは情けなくも涙を滲ませた。
「パ……パパ……❤️」
甘えた声で呼べば優しく頭を撫でてくれる感触。
暖かい大きな手が頭皮を摩るたび、背筋にゾクゾクとした震えが走る。
「いい子だ……もっと上手にしゃぶってみな」
父の声に導かれるまま歯茎を使って竿全体を挟み込むと
ジュルッという粘っこい音とともに白濁した粘液が再び吹き出してきた。
舌の上で感じる父親/祖父の遺伝子。
これを飲めば完全にメスになってしまうという恐怖と興奮に
ターリアはブルリと身を震わせた。
父の子種を飲み込めば
膣内に注がれなくても妊娠してしまうのではないかという不安が押し寄せる。
(でも……もう遅いかも……)
ターリアの体は既に準備万端だった。
愛液が溢れ出て太腿の付け根まで濡らしているだけでなく
子宮の奥の方から熱い疼きが湧き上がってくる。
早くこの大きなペニスで貫いてもらいたい──そんな思いでいっぱいだった。
無限の淫獄《いくらでもセックスできる部屋》は
時に慈悲深く時に残酷な魔法の繭だった。
内壁は母体の子宮壁さながら粘膜状の皺を刻み
床材には失われた時間の澱が堆積している。
色彩すら永遠を失くしたらしく
照明装置が照らし出す色温度はいつも冷たい蒼。
その中心で膝を折るターリアは炎髪灼眼のツインテールを振り乱し
睫毛に溜まった涙の粒を頬へと転がしていた。
十八年間封印してきた処女の砦は今や飢えた猛禽類に爪を掛けられている。
(こんなの……イヤなのに……)
心中で悲鳴を上げても声帯は乾いて嗄れるばかりだ。
目の前の巨大な男性器──正確には祖父にして父たる男の業物──が
凶悪なまでに脈打ち存在感を誇示するからだ。
褐色の巨砲が放つ牡臭は揮発性の高利貸しのごとく肺腑に入り込み
神経系へ利息を請求してくる。
(やめて……お願い……)
懇願の思考が虚飾であることぐらい本人にも分かる。
実際彼女の唇は貪欲に父の肉竿をしゃぶりたて、
唾液は琥珀の橋となって陰嚢へ滴り落ちていた。
咽喉仏がかすかに上下する度
食道を逆流するのは劣等感ではなく恍惚の電流だ。
「おおターリア……随分と美味そうに啜るじゃないか」
低周波を帯びた笑声が洞窟の谺のように響く。
男──自称青年でありながら彼ら一族の核心的存在──は娘の頭を
羽織る外套を整える調子で軽々と撫でてみせる。
指の隙間から零れる髪は焔のごとき紅蓮。
ところがその一本一本さえも熱ではなく情慾の蒸気で
たゆたっている気がしてならない。
「うっぷ……ぷはっ! やめな……さいよぉ……こんなこと……」
必死に紡いだ言葉は泡になって弾けた。
ターリアの白魚のような手指はといえば
勝手に動き出して大腿へ宛がわれてしまったではないか。
細い指が鼠蹊部を這い始めるとなおのこと
肉感の炸裂する秘割が熱い泥濘となって潤みを増す。
(ウソ……自分のカラダなのに……制御できない……!)
脳内では警鐘が鳴り響くものの
本能はあっさりそれを黙殺してしまった。
男が屈みこむと二人の背丈の隔たりが縮まる。
顔が近づくにつれ香り高い獣臭が加速度的に濃くなる。
「ふふ……可愛い奴だな」
嘲弄と愛情が入り交じった低い呟き。
次いで牙城のような口許が優しくターリアの額へ触れる。
啄ばむような口吻。まるで儀式の祝福であるかのように。
触れられた箇所を中心に寒気とは異なる震えが奔った。
背中の羽化寸前の蛹がビクリと身悶えするような感覚。
(キス……されてる……こんな簡単に……イッちゃうぅ♡)
生まれる前から定められた御主人様のキスに
あっさり絶頂するチョロいメス。泣けてくる程惨めだ。
「ほう……もう天国が見えるか?」
嘲笑を帯びた声音にも関わらず何故か慈愛の響きを孕む。
この矛盾こそが青年の恐るべき本性なのだ。
ターリアは震える脚でなんとか立ち上がろうとした。
しかし腰が抜けて座り込んでしまう始末。
見れば己の陰阜がパックリ割れ
桃色の媚肉が透明な露を溢れさせていた。
「だめっ……これ以上は本当に狂っちゃうからぁ♡」
訴えかける瞳は水滴の層で霞み
声量は蚊の鳴くほどのか細さ。
にも拘わらず部屋中にこだまするのは別の音色だった。
蜜壺から溢れ出る淫音が木管楽器のように響き渡るのだ。
(なんでこんな……気持ちよくて……怖くて……でも嬉しいの?)
相反する三つの感情が螺旋状に絡み合って意識を攪拌する。
そしてついに禁忌の閾値が訪れた瞬間──
「さあターリア……処女卒業の刻だ」
宣告と共に男は娘の細腰を掴み挙げて持ち上げた。
裸体は操り人形よろしく宙に浮き
股間は自然落下で肉杭の先端へと照準を合わせる恰好になる。
(いやあああっ……でも欲しい……ほんとに……ダメなのにぃ♡)
泣きじゃくる瞳とは裏腹に女体は貪婪に昂揚し続けた。
肉鞘内部がキュッと収縮し涎を垂らしながら迎え入れようとする準備運動。
「ひぃっ……入って来ちゃ……いやっ♡」
反射的に閉じようとする太腿が逆に男根を挟み込んでしまい
さらに角度を補正することになったのは皮肉であった。
ズブッ……
浅く亀頭を咥えこんだ刹那……歓喜で脳が溶けるほどの多幸感が迸る。
ターリアの意識野で火花が散り、視界が真っ白になった。
「あああんっ♡ すごい……大きいよぉ♡」
痛みと陶酔が半々で混在した絶叫。
浅い部分を亀頭で軽く揺すられるだけでイキ散らかす処女ビッチの艶姿。
「嘘みたい……初めてなのに……こんなに……イっちゃう♡」
(パ……パパ……もっとください……♡)
哀しげな咆哮とは対照的に
蜜穴はグイグイと屹立を呑み込んでいく。
ターリアの臀部は自重により急速に下降し
ついには最奥部──子宮頸まで到達した。
「お゛ぉぉぉぉんん♡」
獣の咆哮じみた声。
子宮が直撃を受けた瞬間脳幹が焼き切れそうな閃光が駆け抜けた。
四肢は硬直しそのまま倒れ込む寸前……
青年の剛腕が華奢な胴体を支えてくれる。
「凄い締め付けだぜターリア……初モノにしては上出来だ」
揶揄うようでいてどこか誇らしげな口ぶり。
耳元で囁く声にますます膣襞がキュウゥッ♡ と狭まる。
「ううっ……許してぇ……もう無理ぃ♡」
涙腺はとうに崩壊していて滂沱の涙を流しているはずだが
瞳は焦点を失くし天を仰ぐだけだった。
律動が始まる。
男の荒馬じみたピストン運動が子宮口へ激しく打ち込まれる都度
ターリアの肢体は弓なりに反り返った。
「お゛お゛っ♡ すごっ……深ぁっ♡」
理性などとっくに溶解している。
口端から漏れるのはただ艶めかしい呻吟のみ。
結合部からは粘液の飛沫が跳ね上がる。
「ほら……ここだろ? 気持ちいいとこ当ててやるぞ」
確信を持って子宮を揺すられてはターリアに抗う術など皆無である。
神経回路に刻まれた弱点──祖母から受け継いできた遺伝情報の蓄積地──
がピンポイントで蹂躙される。
「ひああぁぁぁっ♡ そこダメェ♡ 死んじゃうぅ♡」
狂乱の叫びと共に潮噴き。
勢いよく迸った液体が天井の照明器具を直撃し虹色の雫が降りかかる。
(壊れる……これ以上イクと何も考えられなくなっちゃう……)
恐懼すら快楽の燃料となってしまう狂気沙汰。
膣内では無数の襞がウネウネと蠕動し
父なる肉筒を搾り取ろうと躍起になっている。
集まった姉妹や従姉妹。
叔母に母、そして祖母の百名余が微笑ましげに、
それでいて羨ましそうに最愛のオトコ、
仕える御主人様に貪られるメスの痴態を眺めている。
十歳になってもいない幼女も、母や姉に性感帯をイジられ、
調教される光景を誰も異常だと思わない狂った空間。
倫理観など疾うの昔に破却された背徳の一族の掟。
─────────全てのメスは彼のモノ
四つん這いとなって高く掲げられた腰に叩きつけられる青年の抽送を、
柔らかく、しっかりとした弾力で受け止める肉厚のエロ尻。
背後の青年から伸びる二本の腕に左右から乳房を捕らえられ、
根元から先端までを指でギュッと握りしめられると同時。
「にゅおォォ~っ♡♡♡」
牛がミルクを搾られるかの如く乳腺から溢れる母乳。
腰が勝手に踊り出す。
乳搾りされるのに合わせて子宮口がキュンッ♡ と窄まって
より深いところで楔を飲み込もうとする。
ターリアの尻肉に手形をつけながら余裕タップリに腰を振る青年。
「らめぇえ! 出るぅうう!!!」
ターリアの爆乳が震える。
その下に居たのは妹である八歳の少女。
幼い彼女は祖母譲りの美貌に似合わぬ淫虐な笑みを浮かべると、
「あーん♪」
大きく口を開け、搾り出される母乳を飲み干していく。
「ぷはっ! もっとちょうだいよターリアお姉ちゃん!」
幼い少女の瞳は期待に煌めいている。
「ひっ……ひィぃ! 嘘よねぇぇ!
お姉ちゃんがそんなの飲ませるわけ……あうっ」
青年が指先で乳首を抓りあげた。
鋭い快感が稲妻のように背筋を走り抜ける。
「ほら言っただろ? 『家族で分け合いなさい』って」
青年の意地の悪い声。
「そ、そんなの……あんたたちだけに決まってるじゃないのぉ」
ターリアの叫びも空しく少女の口には大量のミルクが注がれていく。
「おいしい~♪ ターリアお姉ちゃんのおっぱい大好き!」
屈託のない笑顔で甘えてくる妹にターリアは何も言えなくなる。
その様子を見守っていた
ほかの姉妹たちも次々とターリアの周りを取り囲んだ。
「私も飲みたい♪」「ずるいわ! 私だって♪」
「お姉さまのおっぱい最高ですぅ♡」
十代前半の少女から二十代後半の女性まで様々な年代の女性たちが
ターリアの体にまとわり付き、乳房に吸い付き始めたのである。
「ちょっ! 待ちなさっ! あああっ♡」
乳房への集中攻撃に悶えるターリア。
「おやおや仲良しさんだねぇ♪」
青年は楽しそうに眺めている。
しかしターリアはそれどころではない。
「ダメッ! 吸わないでぇ! おかしくなるからぁあ!!」
「あひゃぁぁぁ♡」
全身が弛緩する感覚。
次の瞬間には洪水のような放出感と共に
意識が途切れる寸前まで追いつめられる。
まるで自分が母乳製造工場にでも成ってしまったかのような感覚だった。
彼女たちの母親であるエステルの胸からも母乳が迸り出ていた。
血の繋がった姉妹が互いに乳首を吸い合い、啜り合いながら
身悶えする姿は見ている者の興奮を誘った。
青年はにやりと笑うと自らの分身である女体たちの乱痴気騒ぎを
静かに楽しんでいる様子だった。
エステルが慣れた手つきでターリアの胸を揉みしだくと
勢いよく白い噴水が放たれる。
「あぁん♪ ママ……ありがと♪」
ターリアは感謝の言葉を述べながら嬉しそうに微笑む。
その姿は完全に幼女に戻っているようだった。
「ほらターリアちゃんと見ててね♪」
エステルはターリアを抱き寄せると耳元で囁く。
そして自らの乳房を寄せてターリアの口許に持っていく。
「さあ召し上がれ♪」
言われるままに口を開くとエステルはターリアの口内に母乳を流し込む。
「美味しい……んっ、ちゅう」
思わず声が出てしまったようだ。
「ふふっ♪ 気に入った?」
エステルは優しく問いかけた。
「うん! すごく美味しい♪」
素直に答えるターリアに対してエステルは満足そうに微笑み返した。
ターリアの脳裏にはもう拒絶感は欠片も残っていない。
それどころか与えられる快楽に対して貪欲になっていた。
そして目の前のエステルもまた同じ気持ちだった。
(ママも同じなんだ……)
にやりと嗤う青年は躾の総仕上げとして最奥を打ち貫く。
「ひぃいいっ♪ 長いぃっ! 大っきいぃいい♡
子宮ぐちゃぐちゃになっちゃうぅぅうう♪」
それはまるで別の生き物のように脈打っていた。
ターリアはイキ狂いながら何度も絶頂を迎え続ける。
「はぁん♡ またイクッ♪ 子宮でイっちゃうのぉ♡」
彼女は幸せそうな表情を浮かべていた。
もはや完全に堕ちてしまったことが明らかな反応である。
しかし青年はまだ終わらせないつもりのようで
さらなる追い討ちを掛けるように激しく腰を動かし続ける。
「お願いぃっ! もう許してぇぇ♪」
ターリアは泣き叫ぶように懇願するも聞き入れられることは無い。
むしろ火に油を注ぐ結果となるだけなのだ。
「まだ序ノ口だぞぉ~♪」
青年は嗜虐的な笑みを浮かべた。
「えっ……そんなぁ……あぁっ!?」
怯えるように叫ぶターリアに対し青年は更に強く腰を打ち付ける。
パンパンパンパン!
という乾いた音が響き渡るたびに結合部からは大量の愛液が飛び散った。
そして遂にその時が来た……
ターリアの子宮口に触れた瞬間青年の男根が一気に膨張すると
次の瞬間熱い塊が大量に注ぎ込まれていった。
「イッくぅううぅぅううう──っ!!!」
夥しい量の精液が体内に侵入する感覚にターリアは絶叫した。
今まで味わった事もないほどの未曾有の大射精。
(ヤバイ……死ぬ……死んじゃう……でも止められないぃ♡)
圧倒的敗北感と充足感の二律背反。
その時だった……彼女の体内から
何かが芽吹こうとする予兆を感じ取ったのである。
《いくらでもセックスできる部屋》の靄は時間を忘れさせる紫煙のようだった。
この室には四季の移ろいはない。
代わりにあるのは無数の蕾が一斉に開花する瞬時の色彩と芳香のみ。
ターリアが御主人様たる青年によって穢される光景を前に、
母エステルは聖句を唱える修道女のごとく両掌を組み合わせていた。
純真無垢な瞳の奥では金色の情欲が渦巻いている。
彼女にとって娘の喪失とは幸福の贈呈に他ならない。
なぜなら母娘揃って同じ主君に仕える悦びは何物にも変え難いからだ。
「ターリアちゃん……良かったね♪ やっとパパのお嫁さんになれましたね♪」
歌声のような囁きと共にエステルは豊満な乳房を震わせた。
そこには彼女の子宮に宿る新たな生命の予兆が淡い光として浮かんでいる。
祖母ステラは椅子に凭れかかりながら、
白磁のような喉元を僅かに仰け反らせた。
数十年経っても衰えを知らぬ、年齢不詳の美貌を嫣然と艶めかせ、
魔性の麗貌を笑み蕩かせながら一族の祖は嫉妬と愛に喜悦する。
「わたしの孫なのに……なんて大胆なことしてくれるのかしら」
魔性のメスが呟く声は甘酸っぱい毒林檎の果肉を思わせた。
彼女の内腿には遠い昔──
まだ少女期であったころに刻まれた契約の痕跡が淡く灯っている。
時は流れ娘を得て母となり孫を得ても尚、その業火は衰えを見せなかった。
《いくらでもセックスできる部屋》という忌まわしくも蠱惑的な空間で、
三代の女帝はそれぞれの役割を演じながら一枚の肖像画となって完結していく。
背徳と忠義と愉悦が幾重にも絡み合う緊密な環。
ターリアはつい先ほどまで少女の最後の砦を守護しようとしていた。
それがいまや雌豹と化して青年の猛獣に跨り喘ぎ狂う姿には壮絶さがあった。
処女性の消失は単なる肉体的破瓜ではなく精神的昇華であり解脱。
御主人様の剛直を胎内の最奥で抱擁することで
初めて完全なる自由へ至ったのだ。
一方でエステルは指先で
我が子の背中を撫でながら優しくも狡猾な指導を施す。
「ほら見て、ターリア。
私が教えてあげた通りにお腹を絞めて……そう、それよ♪」
母の助言によって娘の膣圧は急激に高まり青年を追い詰める。
青年は満足そうに哄笑しエステルを引き寄せると褒美に唇を貪った。
それからターリアに覆い被さるようにして腰を打ち付ける。
こうして三角形の共謀劇は完成し、
上から下へ、古い血が新しい血へと継承されていく様は荘厳ですらある。
ターリアは白鳥のように長い項を撓らせ、青年へ身を委ねている。
十八年の抗拒が熔解した今、
彼女を占拠するのは原始的な服従心と享楽のみだった。
「パァぱ……♡もっと奥まで来てぇ♡」
舌足らずな懇願と共に
両脚が蛇のように絡みついて青年の腰を雁字搦めに固定する。
所謂“だいしゅきホールド”という体位。
肉厚の太腿が柔らかくも逞しく下半身を押さえつけ
逃れられない密着状態を作る。
青年が少しでも後退しようとすれば
女体は即座に追従しより深く咥え込もうとするのだ。
「フフ……本当にいやらしい娘だな♪」
青年は苦笑いを噛み殺しながらも
内心ではこの貪欲な獲物に心臓を鷲掴みされていた。
鋼線のごとき筋肉質な背中に掌を沿わせるエステルの動きが
無意識のうちに加速しているのも当然のこと。
母娘は呼吸を合わせて二人三脚で青年を翻弄していた。
時折エステルがターリアの乳房に爪を立て
鮮血に似た白濁した乳首を摘み上げると
娘の子宮は跳ねるように収縮し男根を締め上げる。
「あっ♡すごっ♡こんなに奥まで……入って来るのぉ♡」
ターリアは涎を垂らしながら歓喜の叫びを上げる。
子宮口と亀頭の摩擦はまるで天啓のごとき衝撃だった。
これまで知ることのなかった未知の領域を拓かれている感覚。
脳髄は電撃に焼かれ涙と汗と蜜が肌の上で煮立っていた。
「ターリアちゃん♪
これがあなたの“本当のお家”なんですものね♪」
エステルは娘の耳朶を甘噛みしつつ囁く。
母の吐息に含まれた悪魔の誘惑。
それに呼応するかのようにターリアの女陰は一段と狭まる。
「わかっ……わかりましたぁ♡ここがおうち……パパのお部屋♡」
エステルの教えに従順に応えるターリア。
「素晴らしいわ♪
あなたも私たちと同じ、永劫の館の一員よ♪」
ステラが拍手喝采。
祖母は長机に足を投げ出しワイングラスを傾けながら傍観していた。
あの日からずっと変わらぬ老醜すら超越した美を湛えている。
彼女自身が最初に籠絡された頃と
ほぼ同一の面差しを保っていることに驚嘆を覚える者は
もはや誰もいない。
ただ一人彼の傍らで盃を満たす従僕としての役目だけは譲歩しなかった。
今日もまた孫娘という生贄を通して自己投影を行いつつ愉悦を噛みしめている。
ターリアが激しく身悶える度
乳房とお尻の重量が倍加する幻影が空中に浮かび上がった。
それらはまるで蝶が蛹から孵る瞬間を見届けているような錯覚を与える。
かつて少女であった殻が粉微塵となり
眩いばかりの色彩を持つ成虫へ脱皮していく神秘的なプロセス。
青年の腰使いがいよいよ佳境に入った頃
エステルは娘から離れて叔母たちや姉妹たちの方へ歩いていった。
彼女たちは皆一様に興奮しており
自分も参加したいという欲望を隠しきれない様子だった。
エステルはそれらの娘たちを見渡し微笑んだ。
「みんな……待っていてね♪ きっとすぐに順番が来るから♪
その後はパパの赤ちゃんをいっぱいいっぱい産ませてもらいなさい♪」
そう言うなりエステル自身が姪の一人へ絡みつく。
豊かな乳房を押しつけ首筋を舐め上げながら
既に蜜を湛えている膣口を指先で刺激する。
少女はたちまち絶叫しアクメを迎えると
そのまま失禁しかねない勢いで痙攣した。
その光景を目撃した他の姉妹たちも
我慢できずに互いの身体に纏わりついていく。
乳房と乳房が擦れ合い
舌と舌が絡み合う光景はもはや日常茶飯事だった。
ステラはその様子を見て満足げに頷く。
「嗚呼……やっぱり我が家系はこうでなくては」
《いくらでもセックスできる部屋》という魔窟で
ステラは自身の尊厳と生命の源を委ねたことで
永遠不滅の楽園を築き上げることができたと思っている。
エステルもターリアも
これから何十人と生まれるであろう子孫たちも全て例外ではない。
青年への崇敬と崇拝
それがこの一族における唯一絶対の法則であり
背けば消滅という運命が待ち受けるということを彼女たちは誰よりも理解していた。
だからこそ──
ターリアが今まさに臨界を迎えようとする瞬間。
青年が最大級の射精を施そうという刹那。
部屋中を埋め尽くす雌の咆哮と共鳴し合うように
ステラもまた極上のオルガスムスへ向けて準備を始めていた。
「さあみんな……
わたしと一緒に踊りましょう♪
パパの愛の旋律に乗せて♪」
そう呼びかけながら彼女は
老練な娼婦のように挑発的なダンスを披露しはじめる。
垂涎するほど美しい肢体の曲線。
そのすべてが若い娘たちより遥かに淫靡で官能的だった。
その誘惑に応じて青年がステラの許へ歩み寄る。
剛直は依然として滾々と精力をみなぎらせている。
ターリアは放心状態になりながらも
新しい獲物へ向かう夫を見送る新妻のような寂寥感に包まれている。
一方エステルは次なる標的を探して辺りを見回していた。
すぐ近くにいた十七歳くらいの姪っ子が視界に入る。
その娘は恥ずかしそうに俯いていたが
股間から滲み出てくる湿り気は誤魔化しようがない。
エステルは舌なめずりしながら近づき耳元で囁く。
「どうしたのかしら?
まさか……あなたの番が来るのが恐くなったとか?」
少女は真っ赤になって否定するも
すでに腰砕けになりかけていた。
こうして次なる犠牲者が決まった瞬間
部屋全体が高揚感に包まれた。
ターリアはようやく覚醒すると
慌てて青年を引き留めようと試みる。
しかし時すでに遅く青年はステラの唇に接吻を落としていた。
老婆の皮脂を思わせる温もりが伝播すると
瞬く間に肌艶が甦り瑞々しい肌を取り戻す奇蹟が起こる。
この《いくらでもセックスできる部屋》では
時間が逆行することすら容易だった。
祖母ステラの容貌が十歳若返るたび
他の娘たちも呼応してどんどん幼くなっていく。
最終的には誰が誰なのか判別不能な年頃にまで退行してしまうことも珍しくない。
それがまた一興だと青年は考えている。
成熟した大人の顔と未発達の少女の躯を同時に堪能できる稀少な機会。
今まさに勃発しようとしている宴の予兆。
それを察知したエステルが指揮者よろしく
鞭のようにしなやかな腰をくねらせながら宣言する。
「さあ皆♪ 今宵もまた新たなお祭りが始まるわ……
わたしたちみんなで力を合わせてパパを楽しませてあげましょう♪
もちろん私とママも全力でお手伝いしますから安心してね♪
もし途中で疲れたら休憩しても構いません。
それも含めて全てはパパご満足いただけるように調整してるから
さあ皆……存分に乱れ狂いましょう♪」
その一声で場の空気は一変した。
今まで抑えていた欲望が堰を切ったように溢れ出してきたのだ。
十代半ば程度の娘たちが飛び跳ねながら嬌声を上げ
二十代前半くらいの女性たちは妖艶な微笑を浮かべつつ
互いの身体を求め合う。
その横では三十代くらいと思われる母親世代が
若々しい肉体を誇示するように踊っていた。
そしてその中心で一人悠然と構えているのが青年だ。
彼のペニスは未だ萎えることを知らない鉄柱のように聳え立ち
周囲の女たちを惹きつけている。
ターリアはまだ放心状態から抜け出せずにいたが
それでも本能的に青年を求めて近づいていった。
「パパ……私のことも忘れないでくださぁい♡」
そう言って彼の膝元へ縋りつくと濡れそぼった性器を晒け出した。
充血した襞と愛液塗れの腟腔が蠢いている様は
まさに魔窟と形容すべきだろう。
終わりなき狂宴は続く─────────
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
《いくらでもセックスできる部屋》という名は
紛れもなく冗談じみて聞こえるだろう。
だが扉を潜った瞬間、誰もがこの部屋の本質を悟るのだ──
ここでは時間と空間の概念が溶融し、肉体と精神が分離不可能な状態に陥る。
永遠とも一瞬ともつかぬ時間の中で行われる交わり。
それは人類が文明史において
最も秘密裡に抱き続けてきた妄念を具体化した実験場であった。
室内は薄闇に包まれていた。
終わりというものは存在しない。
果てしなく続く深紫色の虚空。
床は滑らかな黒曜石でできていて冷たくもあり温かくもある。
空気には馨しい香木と濃厚な麝香が交じり合った匂いが漂い、鼻孔を擽った。
それは催眠効果を伴う薫りであった。
天上からは無数の星屑のような粒子が煌めきながら降り注ぎ、
それらひとつひとつが小さな月のようであった。光源は定かではない。
だが一番最初に目に映るのはやはり中央に鎮座する巨大な玉座だった。
背もたれは龍の彫刻が施され金箔が施されている。
座面には柔らかな毛皮が敷き詰められていた。
そしてその真ん中に──青年がひとり。
正確には男性と言うより怪物と言った方が適切かもしれない。
漆黒の髪は鬣のごとく豪奢に波打ち、
黄金色に燃える双眸は万獣を睥睨する王者の輝きを放っている。
筋骨隆々たる四肢は鎧武者にも似ており、その膂力は推して知るべきものだ。
だが特筆すべきは彼の右手に巻き付くように
抱き竦められている女性の姿であろう。
ステラ。
燃えるような真紅の髪を振り乱し、
豊潤な乳房を露わにさせながら彼の胸板へ額を押し付けている。
瞼は閉じられており寝息は穏やかだった。
「ステラ? 」
青年は落ち着きのある渋みの効いた荘厳な声音で囁いた。
するとぴくりと睫毛が震えゆっくりと瞼が開かれる。
現われた瞳はやはり燃えるようなルビーだった。
虚ろな視線が彷徨い一点に落ち着く。
それは青年の顔だ。
一族の祖。
旦那様に仕えるメスの頂点としての自負心は彼女を支える支柱そのもの。
ステラは覚束ない動作で身を起こす。
長い歳月を経てなお衰えない美貌。
むしろ年輪を増すほどに増していく妖艶さには魔性さえ感じさせた。
青年は微笑を湛えたまま動かない。
まるで彫像のように微動だにしない。
しかしその表面からは無限とも思える生命力が溢れんばかりに迸っていた。
雄々しく屹立した男性器が
布越しでもわかるほど張り詰めて見えるのもそのためだ。
ステラの唇がかすかに吊り上がり
猫科動物のようにしなやかな動作で腰を上げると
青年の股間に顔を埋めた。
フェラチオ。
唾液をたっぷりと溜め込んだ口腔内で熱烈な愛撫が始まる。
それは献身的でありながらどこまでも扇情的な情欲を孕んでいた。
周囲には無数の娘たちがいる。
皆一様に恍惚とした表情を浮かべながら
祖であるステラの行為を見守っていた。
ある者は羨望の眼差しを向け
ある者は憧憬の眼差しを向け
またある者は嫉妬に歪んだ表情をしている。
年齢もさまざまだ。
六歳の幼女から三十路の妙齢の女まで様々。
共通しているのは母親譲りの美しい容姿と
極上の女体を持っているということだった。
その中のひとり──
エステルが母親同様に誇らしげな表情で青年へ話しかける。
「ご主人様……ご覧になりましたか?
わたくしたち姉妹が育てたお腹のなかの赤ちゃんたちも
さぞお気に召したことでしょう♪」
言いながら彼女は自らのお腹に手を添えた。
そこには確かに小さな命が宿っている。
腹部は慎ましやかな大きさであったが
生命力の鼓動を感じさせるには十分なものだった。
未だ孕めぬ幼女は種付けられた姉や母を羨ましそうに見つめ、
出産直後の女たちは早くも次の受精をうっとりと夢見る。
情欲の渦を一身に受けながら、偉大な肉棒に唇奉仕するステラの痴態。
その濃密なサービスに満足した青年は、肉槍で祖母の喉奥を抉りながら宣った。
「さあ──全員集合だ」
号令一下。
女達は我先にと青年の下へ集い始めた。
彼を中心にして円陣を組む。
中央の王に向けて四方八方から美肉が迫ってくる。
その光景を遠巻きに見ている者がいる。
ターリア。
一族随一の才媛であり美貌の持ち主であった。
「まったく……呆れた光景だわ」
呟きつつも瞳孔は開かれてしまっている。
血が湧きたつのを抑えきれないのである。
青年の逸物に穿たれる姿を想像するだけで子宮が疼くのを感じた。
「姉様もいらっしゃいな」
ふいに背後から声を掛けられた。
振り向くとそこには実の妹が立っていた。
名をカレンといい母・エステルが産んだ娘の一人だ。
だが性格は正反対と言って良いほど異なっていた。
カレンは男好きするあどけない童顔であり
乳房の発育も早い時期から進んでいた。
現在は十三歳なのだがグラビアモデルさながらの体型を誇っている。
「いいえ。私は結構よ」
冷たい態度で突き放すものの内心では不安を感じていた。
いつか自分も他の姉妹たちと
同じになってしまうのではないか──そういう恐怖心である。
「もう。意地っ張りなんだから。
ほらこっちに来て一緒に楽しみましょう?
カレンが誘いかけると他の娘たちも同意して
両腕を引っ張ろうとしてきた。
抵抗しようにも多勢に無勢では抗えない。
パパは好きだが、もう少し節度を持ってほしいというのは我が儘だろうか?
ステラを背面座位で突き上げながら、
孫や娘に奉仕させる淫蕩に過ぎた光景を見る度に脳裏を過ぎる想い。
淫靡な儀式が幕を開けた。
祖母を犯しながらエステルの秘部を指で激しく擦り上げる。
その様はまさに二穴同時愛撫の極致と呼ぶに相応しいものであり
常人であればとても耐え得ないはずの暴虐ぶりであった。
ところがこの部屋に集う娘たちにとっては日常茶飯事なのである。
むしろその暴力的なまでの抽送運動が
彼女たちの性感を昂らせるのだから救いようがないと言えばそうだろう。
やがて絶頂の波が訪れると
皆一斉に悲鳴じみた歓喜の声を上げた。
断続的に襲い掛かるオルガズムに全身痙攣させつつ
飛沫を撒き散らす者も少なくない。
室内を満たす異臭は決して芳醇などというものではない。
獣臭を凝縮し腐敗させたものが更に腐敗し
排泄物と精液の混合物のような酷い臭気となっている。
それでも彼女たちは陶酔しているのだ。
なぜならばこの匂いこそが彼女たちにとって幸せの証だからだ。
ステラを貫いたまま周囲の女どもを呼び集めた。
玉座を取り囲むように並ばせる。
そして全員に命令する──跪き礼を述べよ。
「「「はいっ♪」」」「「「ありがとうございますっ! ♪」」」
百人も居れば合唱隊のようだと思った。
「今日は特別な日だ。
なんと彼は続けた。
「妊娠していない女には俺の子種をくれてやろう。
だが幼い者にはまだ早い。ゆえに口淫による愛情奉仕を命ずる」
再び歓声が上がる。
これこそが彼女たちが待ちに望んでいた福音。
しかも今回は例外なく全員平等に扱われるという太っ腹ぶりだ。
こんな慈悲深い裁定を下す支配者他にいないだろう。
「……嘘でしょ……あれだけ出していてまだ出来るっていうの……?」
ターリアが茫然と呟く。
祖母を犯し尽くしたはずなのに一向に衰える気配がない。
それどころかますます硬さと大きさを増しているように思えた。
「当たり前じゃない♪ パパ様は神よ?
その分身であらせられるオチンポ様も同様にね♪」
カレンが胸を張り嬉々として告げる。
信じ難い話だと思いながらも認めざるを得なかった。
実際に眼前で起きている出来事なのだから否定しようがないのだ。
ステラが激しく突き上げられながら
それでもなお余裕のある表情を浮かべて孫娘に微笑みかけた。
慈愛に満ち溢れた聖母のような笑みである。
しかしその瞳の奥底には獣欲の炎が轟々と燃え盛っていた。
祖母・ステラ・エステル・ターリアの母娘連携プレイ。
「ターリア、ママと一緒にご奉仕するわよ」
幼い頃から刷り込まれてきた従属の思考回路。
ターリアは抗う術を知らなかった。
「……分かりました。ママ」
ステラは妖艶な笑みを浮かべ、エステルは睾丸を舐め回している。
ターリアは亀頭部分を集中的に攻め立てていた。
三人三様の異なる奉仕技術が融合し
一つの壮大なシンフォニーが奏でられているようであった。
祖母は丁寧な前戯を好む。
唾液をたっぷりとまぶしながら上下左右と丹念に舌を這わせ
時には唇で甘噛みしたり吸引したりする。
エステルは激しい。
肉茎全体を隈なく咥え込み強く吸い上げたり
喉奥まで飲み込んでえづきそうなところで寸止めしたりといった荒技を駆使する。
対してターリアは繊細だった。
鋭敏な尿道口の括れへピンポイントに当てた舌技で責める。
三点同時に攻められる快美感は筆舌に尽くしがたい。
しばらくするとステラが一旦口を離して尋ねてきた。
「ご主人様はどうでした? 気持ちよかったでしょうか?」
すると青年は肯首しつつ答えた。
「ああ。とても素晴らしかったぞ」
その言葉を聞いた途端に三人とも安堵したように表情を緩める。
同時に男根への奉仕にも力が入り始めた。
それぞれが自らの持てる限りの技巧を惜しみなく披露する。
そして遂に来るべき時が来た──―。
大量の白濁液が放出されると同時に
ステラ・エステル・ターリアは一斉にそれを嚥下した。
粘っこい液体をゴクリと音を立てて飲み干し
汚れた陰茎を清めつつ感謝の念を伝える。
「ああ~ん♪ おいしい♪ ご馳走さまぁ♪」
エステルは大きく膨らんだ乳房でパイズリ奉仕を行い始めた。
谷間からちらちらと先端が見え隠れする様子は壮観である。
その隙に娘たちは祖母に代わって祖父に奉仕を申し出ていた。
まずは妹のカレンが進み出て自分の大きな胸を押し付けた。
「ねぇパパ様♪ 私のオッパイも使って下さいな♪」
続けて姉妹たちも競うようにして押し寄せてくる。
たちまちにして山積みになる乳房。
まるで肉壁か何かのようで凄惨な光景なのだが
当の本人たちはとても楽しそうにしているところがまた異様だった。
そんな混乱状態のなかでも冷静さを保っている者もいる。
それがターリアとその従妹たちだった。
彼女たちは少し離れた場所からじっと父娘の情交を見守っている。
ただし瞳の奥には憧れのような感情が潜んでいるのは明白であった。
やがてエステルとステラのダブルパイズリによって
再び射精を迎えようというタイミングになった。
そこで青年が声を張り上げて指示を出す。
「来なさい、我が、愛しきメスたちよ……」
呼ばれた娘達は嬉々として集まって来る。
そして等間隔に列を作って整列した。
もちろん全員素っ裸で。
年齢層は様々であるが、皆一様に発育良好なスタイルをしている。
年少組は年齢一桁の幼女達だ。
胸も膨らみ初めという段階であるのに乳首はすでに肥大しており
幼児体型とは程遠い妖艶さを湛えている。
年中組は十代前半から中盤程度といったところだろう。
乳房は平均以上のサイズがあり臀部も成熟している。
何より特筆すべきはその表情だ。
淫猥を体現していると言った方が正しいかもしれない。
年長組になると最早妖婦といっても過言ではない容姿になっている。
腰つきはくびれが美しく
足長胴長といったアンバランスさを感じさせる造りになっていた。
ヒップラインも見事な桃型をしていて扇情的なのだ。
胸囲は90cmを超える者が多いようで一触即発の爆弾じみた危うさがある。
つまりこれらの女性群を一纏めにすると
超弩級の艦隊編成とも呼べるものとなっていたのである。
これを目の当たりにした青年はご満悦の様子だった。
「よし! まずは小さい奴から並べ!」
指揮官の如く命じると早速行動に移す子女たち。
一番左端には七歳くらいと思しき女の子がいる。
彼女は何度も躊躇いながらも前に出ると
両膝をついて四つん這いとなった。
続いて六歳児、五歳児と続き遂には四歳児まで出現する始末。
それでもなお健気に笑顔を振りまき媚びる姿は哀れを誘うほどである。
さらにその横には九歳くらいの少女が立っていた。
こちらはかなり育っていてCカップはあるだろうと思われる巨乳の持ち主だ。
顔立ちは可愛らしく愛嬌があるが
それ以上に目を引くのは成熟した肉体であった。
「ふぅん……なかなかいい眺めじゃないか」
青年が品定めするような視線を送る度に
娘たちは羞恥心を煽られて頬を赤らめてしまう。
特に幼児組に関しては完全に玩具扱いされる事を予期しているのか
恥じらいと期待に心が揺れ、早くもスジマンが綻び始めていた。
「さぁ、お勉強の成果を魅せましょうね?」
ステラの号令と同時に、
それぞれの母、姉に習った唇奉仕を披露する幼女軍団。
拙くも熱心な舌使いと、特有の体温の高さが独特の欲情を誘う。
何より、ちっちゃな唇を精一杯開き、
涙目で奉仕する一生懸命さが醍醐味だ。
ターリアは最前列で屈辱に耐え忍んでいる。
悔しい筈なのに子宮がキュンっと疼いてしまう自分が憎くて仕方なかった。
しかしもう後戻りできない場所まで来てしまった以上
「さあてどの穴に挿れようかねぇ?」
青年の独白とともに重たい空気が流れる。
家族のことは愛しているが、それとコレは別。
ステラが別格であることは皆が認めているが、
二番手の座は全員が虎視眈々と狙っている女の闘い。
すると突然一人の娘が歩み出て言った。
「お願いです。私をお選びください」
その言葉を聞いて他の女たちが騒ぎ出した。
当然ながら自分こそ選ばれるべきだと思っている。
故に争奪戦が始まってしまう訳なのだが……
「静かにしなさい!!」
怒鳴りつけるエステル。
場は一気に静まり返り緊張感が張り詰めた。
そんな中、勇気ある少女は震える足取りで
玉座のすぐ側まで接近すると恭しく頭を垂れる。
「あの、私なんかじゃ御不満かもしれませんけど……」
幼女軍団に奉仕させつつ、長は思案する。
彼女はもう数年に渡って抱かれ続けておきながら妊娠したことがない。
ソレに劣等感を覚え、卑屈になっているのがなんとも愛らしく
あえて、孕ませないようにしていたが流石に限界かと決断する。
ただ、妊娠できない可愛そうな娘は萌えるので、次は誰にしようかと
肉棒を取り合う幼女たちを眺める鬼畜の所業。
王と寵姫の一族は淫蕩に耽る日常を過ごす─────────
読んで分かる通り、当初予定をあっさりと覆されました
リクエストを絡める予定だったんだけどなぁ……
更新希望の原作
-
魔弾の王
-
落第騎士
-
ハイスクールD×D
-
月姫
-
モブせか
-
マジエク
-
のんびり農家
-
新妹魔王
-
八男