ダークエロよろず短編集 作:カード読み込み
脇キャラの過去を捏造してくれるの楽しくてやめられん
## 拝啓、鋼の背中
──貴殿の影を追って今日まで来ました
村は山脈の襞に抱かれた豆粒だった。
北風が石臼を挽くような音で吹き、冬は道行きの半分を雪の褥が覆った。
その奥深く、朽ちかけた茅葺き屋根の陰で、男は初めて怒号を聞いた。
「立て、電! 逃げるな!」
「けどっ……兄ちゃ……腕が……っ」
六歳の弟・電が瓦礫の下敷きになり、呻いていた。
水路補修の現場で崖崩れが起こり、弟の頭上に重石が落ちていたのだ。
十に満たぬ少年──砕城雷は、
天秤に吊るされた己の未熟さと兄の矜持を確かめながら叫んだ。
「吠えるな。俺が……っ!」
指の第一関節が白くなるほど岩片を掴み、背骨を反らせた。
爪先で土を削り、息を詰めた喉からは血が滲む。
それでも歯を食いしばり、声を上げた。
「──ぉおおオォォッ!!」
轟くような低音とともに、二トンの巨石が持ち上がった。
土煙が舞い、村人たちの悲鳴が遠ざかり、歓声へ変わる。
「なんと……鬼神だ」
「いや、神の遣いぞ!」
人々は畏れと崇拝を混ぜた眼差しで男を見つめた。
しかし雷はそれを眩暈に思わず、ただ弟の温もりを掌に感じただけだった。
この日から雷の両肩は「砕城」を冠した。
一族随一の力持つものに与えられる誉れであった。
だが称賛は長く続かない。村は小さ過ぎたのだ。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
十三の春。
雷は斧を担ぎ森へ分け入った。
伐採師となるべく親方について回り、
樹齢百年以上の欅を押し倒すのが仕事だった。
斧を振るう度、木屑と汗が蒸気のように立ちこめる。
「雷坊、アンタはいい。アンタは逸材じゃよ。だが……」
老親方は額の皺を深くした。
「人が怯える。力ありすぎてなぁ……」
同じ年に生まれた子供たちは、雷と目を合わせようとせず、
父母は申し訳なさそうに飯盒を差し出すばかり。
居場所を探す視線は何処にも止まらず、最後に胸骨の奥を炙る熱が残った。
──遠くへ行こう。
決意は静かに、けれど確乎としていた。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
麓の市場からさらに百里。峠を越えれば異境地帯──巨人族の領域に入る。
道は急に乾き、砂塵が肌を刺した。
岩肌を刻む陽炎の中、一人の巨人が蹲っていた。
280㎝を越す巨躯は苔むした岩石そのもの。
古傷が稲妻のごとく走り、右目の瞼は縫合痕で閉じている。
「旅人? いや……違うな。孤独の匂いだ」
低い声だった。地響きのような鼓膜の震え。
雷は問われた意味を考える暇なく、斧を地に刺した。
「お世話を乞います。……何か、為したい」
巨人はしばらく沈黙し、やがて笑った。
「笑わせる。矮星が星を見上げ、触れるとでも思うか?」
夜、焚火の向こうで雷は告げられた。
「貴様に必要なのは恐怖の尺度だ。
我々は貴様と同じように “恐れ” を道具にして生き延びてきた。
まずはその皮膚の裏側にある血潮を自覚せよ」
翌朝から地獄が始まった。
巨人が振り下ろす石斧の一撃。防ぐ術は無く、肋骨が軋む。
膝が折れ、吐瀉物が土に染み込む。
それでも雷は立った。泥まみれの顔を上げ、歯を剥いた。
「まだ……まだ立つぞ!」
巨人は微笑む。
「そうだ。痛みに屈するな。
そして恐怖に馴れてもいけない。
常に新しい苦痛を学び続ける者だけが星を追える」
半年後、雷は巨人の手首を捻り上げていた。
右目を封じ、左耳を塞ぎ、重心を潰す。
勝利の鍵は技術ではなく──呼吸ひとつずつの正確さだった。
「合格だ。見届けよう、貴様の星を」
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
地獄の釜の蓋が飛んだようだった。
いや、地獄などという言葉はまだ生温い。そこはもっと即物的で、
粘着質で、腐敗臭と硝煙が黴のように繁殖した膿瘍の腹の中だった。
中央アジアの一角、地図上では国境線が引かれているはずの不毛の地。
だが、そこに国家の威光など届きはしない。
「国際魔導騎士連盟」が金と武器をばら撒く親米部族、
「大国同盟」が利権を囁いて扇動する過激派テロリスト、
そして「解放軍」が思想を注入して暴走させたクーデター軍。
主無き三すくみが、ただ怨恨と火薬を消費するためにだけ存在する殺し合いの坩堝。
十四歳の雷は、その泥沼の真ん中で立ち尽くしていた。
足元には頭蓋骨を砕かれた死体。
弾切れのライフルを抱えたまま喉を喀血する少年兵。
意味もなく喚き散らす呪いの声。それらが混然となって耳膜を侵食する。
「ひっ……う、あ……」
恐怖で腰が抜けたわけではない。
あまりにも情報が生々しすぎて、脳が処理を拒否しているのだ。
九歳の時に巨岩を支えたあの日のような、身体の芯が凍てつく感覚。
だが、あの時には確かにあった弟の体温も、親方の叱責もここにはない。
あるのは、ただひたすらに剥き出しの暴力だけ。
ズドン、と。
大気を木槌で叩いたような重低音が響いた。
雷の視界の端で、肉塊が花火のように弾けた。
同盟製の最新鋭装甲車が、まるで紙細工のように横転し、炎の蓮華を咲かせる。
その中心に、彼らはいた。
「ガッハッハ! どうした小僧ども! もっとよこせ、もっと熱いのをよォッ!!」
巨人族の戦士──雷が師と仰ぐ彼らだ。
身長三メートルを優に超える巨躯に、魔弾の雨が降り注ぐ。
だが彼らは盾など持たない。固有霊装すら必要とせず、
その鍛え抜かれた筋肉の鎧だけで迫撃砲の弾頭を受け止める。
着弾の衝撃で皮膚が裂け、赤い血飛沫が舞うとき、
彼らの口元には蕩けるような笑みが張り付いていた。
なんという猥雑さだろう。
雷は呆然と見上げた。
傷口から噴き出す鮮血は、まるで絶頂の際に溢れる蜜のように艶めかしく、
彼らの筋肉の溝を濡らして流れ落ちる。被弾の衝撃に身をよじるその動作は、
苦痛に身悶えるというよりは、むしろ背徳的な快楽に身を委ねる娼婦のそれに近い。
戦闘という極限の性交。
彼らは文字通り、死と隣り合わせのベッドで快楽を貪っていた。
「オイオイ、チビ助! 呆けてると潰されるゾ!」
吼えると同時に、巨人の拳が敵兵の頭蓋を西瓜のごとく粉砕した。
赤白い汁が飛び散り、雷の頬に熱いしずくがかかる。
鉄の味が鼻腔を突いた。それは恐怖の味ではなく、
もっと淫靡で、陶酔を誘うような鉄錆の味だった。
雷の心臓が、早鐘を打つ。
恐怖ではない。これは──渇望だ。
見よ、あの背中を。
傷だらけでありながら、微塵も揺るがない。
大義も信念もないただの殺戮であるはずなのに、
彼らはあまりにも美しく「生きて」いる。
自分より弱い者を見下すわけではない。
ただ、「強靭であること」そのものが彼らのアイデンティティなのだ。
あんな風になりたい。
あんな風に、存在そのものが暴力となり、
誰の目にも圧倒的な「巨大さ」として映るような男になりたい。
雷は震える両手で、己の得物を握りしめた。
まだ背負うには大きすぎた大斬馬刀。だが、これしか自分にはない。
「……うぉぉおおおッ!!」
喉が裂けるほど咆哮した。
恐怖を興奮へと変換するスイッチが、雷の中でカチリと入った。
泥濘を蹴り、飛び出す。
目前に立つテロリストが驚いて引き金を引くが、
魔力によって強化された肉体は弾丸の軌道を紙一重で掠める。
皮膚を裂く熱痛が、逆に勃起した神経をさらに煽り立てた。
斬る。
ただひたすらに、肉を断ち、骨を砕く。
返り血は男の香水。悲鳴は耳なりを誘う子守唄。
巨人族の背中が近づいてくる。
あの分厚い背中に追いつくためには、
自分もまた圧倒的な暴力として在らねばならない。愛も慈悲もいらない。
ただひたすらに己の膂力を誇示し、敵を屠ること。
それだけが、矮小な自分が偉大な彼らと肩を並べる唯一の道だ。
戦場という名の交尾の場において、
雷はようやく童貞を捨てたのかもしれない。
他人の命を奪うという行為を通じて、彼は「巨大さ」と交わったのだ。
夕陽が地平線に沈みかけ、戦場をどす黒い紅蓮に染め上げる頃。
雷は累々たる死体の山の中に立ち、肩で息をしていた。
全身が血と泥と汗に塗れ、鎧のように凝固している。
「ハッ……ハッ……」
肺が焼けるように痛い。だが、口元は歪んでいた。
嗤っているのだ。自分でも制御できないほどの歓喜で。
「良かったか? 小僧」
背後から巨人の声。
振り返ると、彼もまた返り血で赤く染まっていたが、
その顔には満足げな色が浮かんでいる。
「……ああ」
雷は掠れた声で答えた。
「……まだ、足りねえけどよ」
そう。まだ足りない。
この高揚感。この圧倒感。この「重さ」。
もっと求めたい。もっと積み上げたい。
いつか必ず、あの背中を越えてみせる。
そのために必要なものはただ一つ。更なる力だけだ。
◆◆◆
泥濘に沈んだ戦車が、悲鳴のような金属音を上げていた。
M1エイブラムス──西側諸国が誇る鋼鉄の処女である。
複合装甲という堅牢な貞操帯をもってして、
如何なる貫き手も許さぬはずの鉄の塊が、今まさに凄惨な暴行を受けていた。
「オラァッ! もっと喘げや!!」
巨人族の戦士が、戦車の砲塔をその太い指で鷲掴みにしている。
まるで乳房を鷲掴みにして形を変えるかのように、
チタンとセラミックの積層板がバターのように歪み、軋む。
内側から乗員の絶叫が漏れ聞こえるが、
巨人はそれを悦びの声と勘違いしたかのように、 さらに指に力を込めた。
メリメリメリッ!!
不浄な音と共に砲塔が胴体から引きちぎられる。
剥き出しになった戦車の腹部から、砲弾が腸のようにこぼれ落ちた。
巨人はそれを蹴り飛ばし、鎖骨を露出した鉄塊を地に叩きつける。
轟音と共に舞い上がった土煙は、まさしく潮吹きのそれに等しかった。
なんという強姦だろう。
雷は息を呑んだ。現代兵器の象徴が、ただの肉便器として扱われている。
だが、それこそが彼ら巨人族の「在り方」なのだ。
理屈も大義も不要。ただ欲するがままに貪り、犯し、支配する。
その傲慢さこそが、雷の脊髄を痺れさせる媚薬だった。
頭上から爆音が轟く。
見上げれば、A-10サンダーボルトIIが死神の翼を広げて旋回していた。
機首に搭載された30mmガトリング砲が回転を始める。
劣化ウラン弾の暴雨が巨人たちに降り注ぐはずだった。
だが。
「ハッ、痒いのォ!」
巨人は避けるどころか、胸を張って迎え撃った。
ドゥルゥゥゥン! という重低音と共に、彼らの皮膚が弾け、血飛沫が舞う。
だがその傷は浅い。彼らの筋肉は鋼鉄よりも密度が高く、
皮膚という名の最強のコンドームによって致命傷を免れている。
むしろ、その痛みこそが彼らを昂ぶらせ、
巨大な陰茎のごとき拳をさらに硬直させる前戯に過ぎなかった。
──その時だった。
空気が、変わった。
それまでの熱気と硝煙の混じった淫靡な空気が、
一瞬にして凍りついたかのような冷涼な支配へと書き換えられた。
視界の端で、空間が歪む。
「──排除する」
静かな声だった。だがそれは鼓膜ではなく脳髄を直接震わせる絶対律令。
そこに現れたのは、一人の人影。
大国同盟の制服に身を包んだ長身の女。
彼女の周囲だけ、物理法則が休暇を取っていた。
彼女が歩を進めるたび、泥濘が波打ち、
彼女が呼吸をするたび、大気が収縮する。
恒常魔力圏──Bランク以上の騎士にのみ許された、
世界そのものを自室とする不倫の証。
「な……なんだアレは……」
雷は本能的に膝をつきそうになった。
巨人族とは違う。あれは生物としての強さではない。
「規格」という名の暴力だ。
女が手をかざす。
それだけの動作で、彼女に向かって飛来していたミサイルが空中で制止した。
いや、制止したのではない。彼女の魔力圏という膣内に包まれ、
侵食され、機能を失ってただの鉄くずへと果てたのだ。
「下等なる獣め。この世界に交わりを求める資格なし」
女が指を鳴らすと同時──巨人族の戦士の一人が吹き飛んだ。
爆発でも衝撃波でもない。「排斥」されたのだ。
世界そのものが彼らを異物と見做し、嘔吐したかのように弾き飛ばした。
「ぐおっ……!?」
巨体が地響きを立てて転がる。だが女は見向きもしない。
彼女にとって巨人など、足元に這う蟻と変わらない。
踏み潰す価値すらあるかどうか。
雷は震えた。恐怖ではない。
これは──征服されることへの痺れだった。
巨人族という巨大な男たちが、さらに巨大な「女(世界)」によって支配される。
その倒錯したヒエラルキーの光景に、雷の内なる獣は歓喜の声を上げていた。
現代兵器も無力。巨躯も無力。
ただ「理」だけが支配する絶対的な暴力。
ああ、あれこそが「巨大さ」だ。
雷は涎を垂らさんばかりにその光景を見つめた。
肉体の大小ではない。世界に対する占有率こそが真の尺寸なのだ。
いつか必ず、あんな風になってやる。
あんな風に、世界そのものを抱きしめ、我が物顔で孕ませてやる。
雷は己の手を見た。
まだ小さい。まだ足りない。
だが、この渇望だけは誰にも負けない。
戦場という巨大なベッドの上で、
雷は新たな童貞卒業を目指して誓ったのだ。
◆◆◆
砂埃と血飛沫の味が染み付いた肌に、初めて清潔な風が触れた。
それは別れの予感だった。
「行け。もう教えることはねえ」
巨人族の長が背を向けたまま言った。
その広背は褪せた赤褐色の岩肌のように厳として動かない。
雷は何か言おうとして、唇を噛んだ。言葉はいつだって無力だ。
自分が彼らから学んだのは、雄弁な拳と雄々しい咆哮だけなのだから。
「……お世話になりました」
掠れた声で告げ、頭を下げる。
背後から聞こえた鼻歌は、嘲りでも労いでもなく、
ただ獣が餌を貪った後のような満足げな響きだった。
破軍学園からのスカウトは、雷にとって福音だった。
あの偉大なる背中に追いつくためには、
より高く、より深い修羅の道を往くほかない。
巨人たちという巨大な父親代わりとの禁断の同衾を経て、
彼は新たな情夫を求めて都会へと降り立ったのだ。
入学当初、雷は錯覚していた。
己の肉体は鍛え抜かれ、兜割り丸の一撃は岩盤を砕く。
並の伐刀者など赤子同然。学園など自分にとっての踏み台に過ぎないと。
彼は校内を闊歩する巨躯の王者だった。
誰もが彼の膂力に怯え、畏怖の視線を送る。それが心地よかった。
かつて故郷で味わった孤立とは違う、支配される側からの崇拝。
それを彼は甘美な快楽として嚥下していた。
その全能感が、粉微塵に砕かれたのは、入学式初日のことだった。
剣技棟の裏手。そこで雷は見てしまったのだ。
赤座理人という男が、複数の上級生を一蹴する様を。
「……弱いな。生ゴミを圧縮する作業の方がまだマシだ」
短く刈り込んだ黒髪。獣じみた黒眼。
身長180センチ、体重180キロという規格外の肉体は、
雷に重なるものがあった。
だが、決定的に違うものがあった。
それは「質」だ。
理人が放つ一撃は、物理的な質量など問題にしない概念の蹂躙だった。
彼が歩を進めるたびに空間が歪み、彼が拳を振るうたびに世界が悲鳴を上げる。
圧倒的過ぎた。雷が惚れ込んだ巨人族の強さですら、
砂利道の転石に過ぎないと思わせるほどの絶対性。
雷は戦慄した。そして同時に、股間が熱く脈打つのを感じた。
ああ、見つけてしまった。
真の支配者を。この卑小な世界を股間で雁字搦めにする暴君を。
その足が勝手に動いた。
「おい!」
声をかけた瞬間、理人の眼光が突き刺さる。
それは求愛などではない。害虫を見下す軽蔑だった。
「なんだ? デカいのが好きな餓鬼か」
理人は鼻で笑った。
「俺の邪魔をするな。踏み潰すぞ」
その言葉は雷の脳髄を直接犯した。
挑発ではない。事実なのだ。
この男にとって自分など踏み潰す価値すらあるかどうかの存在に過ぎない。
「やってみろッ!!」
雷は吼えた。兜割り丸を振り上げる。
伐刀絶技『アルゴノゥト』。チャージし、斬撃重量を累積させる。
一撃、二撃、三撃……十撃! 重圧は増大し、大気が悲鳴を上げる。
これならば! この一撃ならば!
「遅い」
理人は動かなかった。ただ腕を上げただけ。
それだけで雷の渾身の最大加重が弾かれた。
物理法則が狂う。
累積したはずの重量が意味を成さず、兜割り丸が紙切れのように跳ね返される。
手首が砕ける音がした。激痛が脳を白濁させる。
「ぐあっ……あ……!」
武器を取り落とし、雷は膝をついた。
見上げると、理人は無表情だった。それが一番の侮辱だった。
相手になってすらない。ただ道端の石ころに躓いた程度の反応。
「デカいだけで中身スカスカか。無様な男だ」
理人の足が雷の胸板を踏みつけた。
巨大山脈が降ってきたような衝撃。
肋骨が軋み、肺から空気が絞り出される。
だが、雷は嗚咽すら漏らせなかった。
その苦痛すら甘露のように脳内で処理されていたからだ。
(ああ……いい……!)
倒錯していた。
圧倒的な強者による一方的な暴力。それは雷にとって最高の調教だった。
巨人族への憧憬は「同衾」への渇望だった。だが、赤座理人は違う。
彼はただ「在る」だけで周囲を屈服させる。
雷の自我もプライドも矜持も、その足音一つで土砂崩れのように崩れ去る。
精神が陵辱され、理性が暴行され、魂が強姦される感覚。
踏みつけられた胸板から鈍い痛みと共に痺れるような快感が這い上がってくる。
己の存在ごと踏み潰されたい。あの底なしの暴力で骨の髄まで貪られたい。
屈服。服従。隷属。
言葉にすれば屈辱的だが、今の雷にはこれほど甘美な蜜はなかった。
「……っく……ぅ……」
理人は興味を失ったように足を退けた。
「雑魚が。俺の視界に入るな」
背中を向けて去っていく理人を見送りながら、雷は泥に塗れた顔で笑った。
血の混じった唾を吐き捨てる。
「……負けだ」
完璧な敗北。絶対的な敗北。
だが、心の火種は消えていない。むしろ激しく燃え盛っている。
あんな風になりたいなどという生ぬるい憧れは捨てた。
あんな風になってやる。
そして今度こそ、あの背中を押し倒し、その首筋に牙を立ててやる。
雷は震える手で兜割り丸を握り直した。
折れた手首が悲鳴を上げるが構わない。痛みは成長の証。屈辱は糧だ。
臥薪嘗胆。捲土重来。
雌伏の時だ。
夜毎に己の肉体を苛め抜き、その愚鈍な筋繊維に理不尽な暴力を刻み込む。
赤座理人という絶対律を超えるその日まで、
雷の鍛錬という名の自慰行為は止まらない。
「待ってろよ……赤座ァ……!」
鉛灰色の瞳に宿ったのは、昏い情欲と狂気のごとき闘争本能だった。
◆◆◆
夜は、禁断の果実を熟させる最良の温室だ。
砕城雷は知っていた。
東堂刀華という果実が、
すでに別の毒蛇に仕掛けられた罠によって熟れきっていることを。
赤座理人。
その名を思い出すだけで、雷の鉛灰色の瞳は嫉妬という名の酸性雨で濁る。
高潔なる雷鳴の騎士は、
あの暴君の寝床で今や見目麗しい肉奴隷と成り果てているのだ。
理人の理不尽な暴力に屈し、その太い楔で子宮を貫かれ、
首輪を引かれるままに雌の声を上げる。
その光景を妄想するたび、雷の巨躯は夜毎に熱く滾り、
兜割り丸ならぬ股間の大剛直が天を衝く。
他人のモノになった女に欲情する自分が惨めで、その惨めさゆえに勃起する歪み。
己の手で象の足のような一物を扱き、虚しく白濁を飛ばす日々。
それはまるで、底なし沼で溺れる者が縋る枯れ木のような自慰行為だった。
だが今夜、運命(あるいは悪魔)は雷に禁断の果园への鍵を落とした。
仮眠室の奥、応接用の長椅子。
そこに東堂刀華はいた。
分厚い丸眼鏡は外れてデスクに置かれ、
普段の厳格な仮面は剥ぎ取られている。
生徒会業務と騎士としての鍛錬、
そして赤座理人という主君への「夜伽」という過酷な奉仕に疲れ果てたのだろう。
彼女は深い泥沼のような微睡みの中に沈んでいた。
「……」
雷の喉が鳴った。乾ききった荒野に落雷するがごとき渇望。
無防備すぎた。
右を向けば豊潤な桃のような頬。
左を見れば艶めかしく零れた黄金色の髪。
そして何より、制服のブレザーのボタンが一つ外れ、
その隙間から垣間見える年齢不相応な巨乳の谷間が、
白磁のような肌質と相まって官能的な渓谷を形成している。
「……刀華」
呼んでも起きない。彼女の意識は遥か彼方だ。
雷は鬼人のごとき形相で近づいた。
丸太のような大腿四頭筋が床板を軋ませる音すら、彼女は聞き逃す。
屈み込む。巨人が花を覗き込むように。
鼻先を寄せれば、シャンプーの香りに混じって微かに漂う男の匂い。
赤座理人の体臭だ。
それは雷の逆鱗に触れる刺激剤だった。
「俺の方が……デカいぞ……」
低い呟きと共に、雷の手が伸びた。
巨大な掌が、柔らかそうな頬に触れる。
指先が唇をなぞる。熱い。湿っている。
抗う理性など、とうの昔に兜割り丸で砕け散っていた。
制服のジャケットを寛げる。
抵抗はない。あるのは微かな寝息だけ。
現れたのは、豊穣なる大地のような双丘を抱えた白ブラウス。
その布地を力任せに押し上げるように揉みしだく。
「んっ……」
刀華が無意識に甘い吐息を漏らす。
その声だけで、雷の股間の怪木は血管を浮き出させながら勃起し、
学ランの股間を突き破らんばかりの凶暴なテントを張った。
砕城雷は、夢見心地のまま腹に跨った。
まるで攻城兵器が城門前に陣取るがごとく、
彼は東堂刀華という名の柔らかき要塞の上に、
その巨大な尻座りを据えたのである。
百四十九キログラムの巨躯が織りなす重力は、
到底一人の女性にかけるべき荷重ではない。
だが、雷は知っていた。彼女はただの女子高生ではない。
Bランク騎士として恒常魔力圏を纏い、戦場を駆ける女戦士なのだ。
この程度の重圧など、
彼女の鍛え抜かれた筋肉と魔力が免疫となって弾き返すだろう。
むしろ、そのしなやかな腹筋が自身の体重を受けて微かに凹む感触こそが、
征服欲を鰻登りに煽るスパイスだった。
「……」
雷は黙して見下ろす。
眼下には、無防備な極上の女体が横たわっている。
眠り姫と呼ぶにはあまりにも淫靡で、戦乙女と呼ぶにはあまりにも無垢な寝顔。
閉じた瞼の奥で、彼女は今どんな夢を見ているのか。
赤座理人という暴君に愛撫される夢か? それとも、騎士として誉れ高い戦いの日々か?
どちらでもないといい。
今はただ、自分という雷鳴に打ち震える悪夢を見ていればいい。
雷の手が伸びる。野太い指がブラウスのボタンを捉えた。
一つ、また一つと丁寧に外すつもりは毛頭ない。
「ぶちっ」と布が引き裂かれる乾いた音が室内に響く。
真珠粒のように歪だったボタンが弾け飛び、白磁の肌が露わになる。
現れたのは、豊潤なる大地のごとき双丘を抱え込む黒のブラジャー。
そのカップから溢れ出さんばかりの乳肉が、
重力に従って左右へと広がり、信じがたいほどの質量を主張している。
「……デカいな」
思わず漏れた言葉は、称賛か、あるいは己自身への鼓舞か。
雷は巨大な掌でその果実を鷲掴みにした。
土嚢を重ねたような厚みを持つ彼の手をもってしても、
掴みきれないほどの柔らかさ。
指が食い込むたびに、プディングのように形を変え、
弾力が指紋の形まで吸い取っていく。
先端の桜色の突起は、部屋の微かな冷気と自身の手の熱に当てられ、
すでに硬く尖り始めていた。
「ん……ぅ……」
無意識の寝息が甘く漏れる。
それが合図だった。雷の理性の堤防が決壊する。
眼下に横たえる東堂刀華の寝顔は、まさしく芸術品だった。
普段は分厚い眼鏡の奥に隠されたその素顔は、
瞼を閉じていてなお、呼吸があるかどうか疑いたくなるほど整っている。
長い睫毛が頬に影を落とし、小さく開かれた唇からは規則正しい寝息が漏れる。
起きていれば、その眼光は雷鳴のごとく鋭く、
女傑としての威厳と騎士としての気高さを放っているだろう。
だが今は違う。
彼女はただの無防備な少女だ。誰かにすべてを委ね切った、無垢な眠り姫。
起きていては決して許されぬ至近距離での視姦。
その背徳的な優越感が、雷の脳髄を痺れさせる毒となって回る。
「……よく眠ってるな」
低い囁きは、愛の言葉ではなく、捕食者の囁きだ。
雷の視線は、美しい顔立ちからゆっくりと下方へと滑り落ちる。
そこには、彼が日夜妄想し、虚空に向かって白濁を撒き散らしてきた
憎きほどに魅惑的な「果実」が鎮座していた。
ブラウスのボタンを引きちぎり、露わになった黒のブラジャー。
そのカップから溢れ出す乳肉の波打ち際は、
まるで豊穣の女神が誂えた防波堤のごとく弹性に富んでいる。
雷はごくりと喉を鳴らし、野太い指で背中のホックを探った。
「ぱちん」という微かな金属音と共に、拘束が解かれる。
解放された巨乳は、重力に従ってゆるやかに左右へと崩れ落ちた。
だがその崩れ方は決して醜いものではない。
むしろ、水風船に満ちたゼリーのような弾力が、
形を変えながらもその質量を主張し、
互いに押し合うようにして豊かな谷間を形作る。
桜色の乳首は、部屋の微かな冷気と自身の熱気に当てられ、
すでに可愛らしくも凶悪なツボミのように硬く尖り始めていた。
「……赤座理人は、この果実を味わったのか」
嫉妬が胃の腑から込み上げる。
だが同時に、「今は俺が味わっている」という倒錯した愉悦がそれを塗り潰す。
雷は両手でその膨大な質量を掬い上げた。
重い。凄まじく重い。
土嚢を扱うかに慣れた彼の手をもってしても、
その柔らかさと重さは掌から零れ落ちそうになる。
指が深く沈み込む。乳肉は指の形に窪みを作りながらも、
離れようとする掌を吸い付くような弾力で押し返してくる。
「ん……ぅぅ……」
刀華が無意識に身じろぎをする。
巨乳が揺れ、波紋が広がる。
雷はその波紋に乗るように、親指の腹で乳首を押し潰した。
固く尖った感触が神経を逆撫でする。
左右の乳首を同時に摘み上げ、左右へと引っ張る。
皮膚が伸び、乳房が円錐形に変形する。
その淫靡な光景に、雷の股間の怪木は痛いほどに脈打った。
そして雷は、己の秘めたる刃を抜いた。
固有霊装『兜割り丸』ならぬ、伐刀絶技『アルゴノゥト』。
チャージ実行権。曖昧な事象を蓄積し強化して放出する能力。
雷はその魔力の流れを、己の指先へと導いた。
物理的な攻撃力ではなく、「快楽」という概念情報を付与して。
指先から漏れ出す微弱な魔力が、刀華の乳首から侵入する。
それは神経伝達物質をごまかし、脳内の快楽中枢へと直接働きかける毒だ。
一回・二回と撫でるたびに指数関数的に膨れ上がる刺激は、
彼女の深層心理にて着々と爆薬を積み上げていく。
「あっ……んんッ……!?」
突然、刀華の背中が弓なりに反った。
無意識下での強烈な快感の侵入に、
彼女の肉体が悲鳴を上げたのだ。
だが目は覚めない。理人との激務によって疲弊しきった精神は、
現実と夢幻の境界線すら曖昧にしている。
ただ、その頬には淫らな朱色が走り、唇からは甘い喘ぎが漏れ始める。
雷は獰笑した。
これだ。この反応だ。
赤座理人という絶対者が手懐けた女を、
己の性技で落としていく背徳の味わい。
指先だけで女殺しの快楽を与えられるという全能感。
「まだだ……まだこれからだ」
仰向けに寝かされた東堂刀華の胸は、
砕城雷の貧困な想像力を遥かに凌駕する物理法則の暴走だった。
重力などという些細な宇宙の定数は、
彼女の双丘の前では無力な乞食のように跪くしかない。
仰向けにされようと、その豊潤なる果肉はツンと天を突くように屹立し、
白磁の肌に淡い静脈を走らせながらも決して横へ逸れることを拒否しているのだ。
まるで天空に聳える双塔。あるいは豊穣の女神が自ら彫刻した理想郷の丘。
そしてその頂点に鎮座するのは、薄い桜色をしたぷっくりとした乳首。
赤子が吸い付かんばかりに赤く熟れたそれは、
「どうぞお食べください」とMenuに記された極上の前菜に他ならなかった。
「……」
雷は息を呑んだ。涎が垂れるのを慌てて拭う。
これが赤座理人が毎晩食している極上の膳か。
あの独裁者は、この天国を独占しているのだ。
嫉妬が胃袋から逆流し、喉元で酸っぱく弾ける。
だが、今はその酸味すら至高のスパイスだ。
今夜、この膳に箸をつけるのはこの俺だ。
雷は、土嚢を積み上げるかのように両手でその巨乳を掬い上げた。
ずしり、と掌に伝わる重み。だが硬質ではない。
極限まで練り上げられた餅のような弾力が、指の隙間から逃げようと迫りくる。
雷はその柔肉を容赦なく揉みしだいた。
右へ、左へ。山を作るように、谷を作るように。
巨乳が形を変えるたびに、
その内部に蓄えられた脂肪と腺組織が擦れ合い、微かな熱を帯びてくる。
「ん……ぁっ……」
生の声が漏れた。
艶めかしいという言葉すら生温い。
それは水琴窟に落ちた雫のように澄んでおりながら、
同時に深夜のジャズバーで響くサックスのように湿り気を帯びていた。
雷の手が乳房を圧迫するたび、肺から絞り出される甘い吐息。
彼女はまだ眠っている。だが肉体は正直だ。
雷は拇指の腹で、ぷっくりとした乳首を押し潰した。
「ひぅっ……!」
刀華の喉が小さく跳ねる。
硬く尖った感触。それを指先で転がすように弄ぶ。
左右同時に。摘み上げては離す。優しく撫でては、爪を立てる。
そのたびに、刀華の眉間に微かな皺が寄り、唇から涎が零れ落ちそうになる。
無防備な女戦士の顔に浮かぶのは、恥辱とも快感ともつかない甘美な歪み。
雷は休むことなく乳房を責め続けた。
揉みしだく手つきは荒々しくなる一方だが、
乳首への愛撫は逆に繊細さを増す。
蓄積された快楽が限界に達しないよう、
ダムの水位をギリギリに保ちながら注水し続けるのだ。
刀華の呼吸は荒くなり、眠りながらも腰が微かに揺らめき始めた。
無意識下で快楽を貪る肢体は、汗ばんで光り始め、妖艶な輝きを放つ。
「どうだ……赤座のヤツに抱かれるより……イイだろうが……!」
雷は独り言ちる。
そして決定的な瞬間を見計らった。
ダムの水位が頂点に達し、あとは放水門を開くだけで決壊する寸前。
雷は両手で刀華の乳房を鷲掴みにし、
親指で乳首を強く押し潰しながら——蓄積したすべての魔力を解放した。
『クレッシェンドアックス』——否、これは性技としての『女殺し』だ。
「あッ……あああああああああッ!!! ♡」
絶叫。だが悲鳴ではない。
あまりの快楽に声帯が引き攣った歓喜の咆哮。
刀華の背中が弓なりに反り上がり、豊満な肢体がベッドの上で大きく跳ねた。
眼球が痙攣し、口からは言葉にならない喘ぎと共に大量の涎が溢れる。
全身の筋肉がビクビクと波打ち、
股間からは潮吹きとは違う大量の愛液が噴き出した。
目は覚めない。
あまりの刺激に脳がショートし、意識を強制シャットダウンさせたのだ。
だが肉体は未だ絶頂の余韻の中で痙攣し続けている。
雷はその様をじっと見下ろし、荒い息を吐いた。
「……ハッ」
乾いた笑いが漏れる。
女殺し。まさにその通りの性技。
俺は勝ったのだ。少なくとも今宵の戦場では。
雷は鉛灰色の瞳で、
潮吹き後にぐったりと横たわる刀華の豊かな胸を見つめながら、
尚も夜毎夢見た双丘を堪能する。
砕城雷の掌は、あまりにも広大すぎた。
そして東堂刀華の双丘は、あまりにも豊潤すぎた。
この二つが出会った時、
起こるべき化学反応は原始的な欲望の融解以外の何物でもない。
雷はその巨大な掌で、眠り姫の爆乳を鷲掴みにした。
ずしり、という重みが手首に掛かる。
だがそれは決して鈍重な石ころのような重さではない。
極限まで空気を含ませたマシュマロのような柔らかさと、
熟れきった果実のような弾力が同居した、矛盾した質量だ。
指が食い込むたびに、白磁の肌はたわみ、形を変え、
指の隙間という僅かな逃げ場さえも塞ごうとするかのように
溢れ出す乳肉の波打ち。
それはまるで、堤防を越えて溢れ出すミルクの奔流。
「……よく出来てやがる」
雷は感嘆と嫉妬の入り混じった唸り声を上げた。
これが赤座理人が毎夜枕にしている極上のクッションか。
あの独裁者は、この至高の弾力に顔を埋めながら、
天下を取った気分でいるのだろうか。
だとしたら許せない。この柔らかさは、俺のような荒くれ者こそが
握り潰すにふさわしい兵器だ。
雷は容赦なく指に力を込めた。
揉みしだく。捏ね回す。左右から押し潰す。
掌の中で形を変えていく爆乳の感触は、
一度味わえば禁断症状に陥ること請け合いの麻薬だった。
マシュマロのように柔らかいくせに、
離そうとすると吸い付くような反発を返してくる。
この絶妙なアンビバレントこそが、男を狂わせる魔性の物理法則だ。
アルゴノゥトの影響化にある乳房は
撫でるたびに快楽を蓄積し、弾くたびに感度を増幅させる。
一度触れるごとに、神経伝達物質が誤作動を起こし、
脳内快楽中枢へと直結する偽りの信号が蓄えられていく。
「ん……ぅぅッ……♡」
刀華の喉から、甘く湿った喘ぎが漏れる。
未だ彼女は深い眠りの底にいる。
だがその肉体は、雷の魔手によって着々と改造されつつあった。
乳首はすでに限界まで充血し、小さな果実のようにぷっくりと膨らんでいる。
雷はそれを拇指と人差し指で挟み込み、
捻るように刺激を与えながら、さらに魔力を注ぎ込んだ。
蓄積せよ。そして膨張せよ。
俺の指先一つで、この高潔な女騎士を壊してやる。
快楽のチャージは、もはや危険水域に達していた。
ダムの水位が限界を超え、亀裂が入る寸前。
刀華の呼吸は荒く乱れ、眠りながらも腰が波打つ。
無意識下での快楽の奔流に、彼女の理性は既に砂上の楼閣も同然だ。
砕城雷の掌は、まるで粘土細工に夢中になった子供のように、
東堂刀華の豊満な胸を無作為に、それでいて執拗に捏ね回し続けていた。
だが、その素材は粘土などという無機物とは程遠い。
圧力を加えれば指の形に窪み、横から押し潰せば溢れ出し、
重力に抗して天を衝く奇跡の曲線を維持し続けるこの肉塊は、
まさしく神が女という性に与えた最高の贈り物——あるいは呪いだ。
揉まれるたびに形を変え、指の隙間から逃げようとするその柔らかさは、
極上のマシュマロを熱した掌で包み込んだかのような甘美な屈服感がある。
だが、ただ柔らかいだけではない。
内側から迫り上げる弾力は、圧力に負けまいとする強靭な意思を持っていた。
雷が力を込めれば乳肉は悲鳴を上げるようにたわみ、
ふと力を抜けば、瞬時にして元の豊かな曲面を取り戻す。
記憶を持った水脈。あるいは永劫回帰する楽園の丘。
無限に変形し、無限に再生するその感触は、
雷の脳髄に「いくらでも握っていたい」という底なしの欲望を刻み込んでいく。
(……赤座理人は、これを毎晩握り潰していたのか)
その事実が、再び胸の奥で黒い焔を揺らめかせる。
だが同時に、今この瞬間だけは自分がこの楽園の主であるという優越感が、
嫉妬の酸味を甘美な蜜へと変えていた。
雷はふと、残酷な好奇心から掌を離した。
ばふんっ、という重ための空気音が室内に響く。
拘束を解かれた双丘は、一瞬だけ不自然に歪んだ形を留めた後、
驚くべき速度と弾力で元の位置へと跳ね戻った。
巨大な水風船が水面でバウンドするかのようなその躍動。
豊かな肉が波打ち、重なり合い、そして静寂へと還る。
その時、雷の視線は釘付けになった。
揺れが収まった双丘の頂点に、
それまでとは明らかに異なる「主張」が存在していたからだ。
勃ち上がっていた。
穢れを知らない乙女であることを証明するかのような、
淡く清らかな桜色。
大き過ぎず、小さ過ぎず。
まるで黄金比を計算し尽くして造形されたかのような完璧なバランスで
頂点に鎮座するその蕾は、冷たい空気と先程までの愛撫によって
完全にその存在を主張するかのように硬く尖っていた。
(……起きてやがるな)
女が熟した証。快感を受け入れた門前の灯籠。
雷はごくりと喉を鳴らした。
あの高潔な雷切の二つ名を持つ女騎士の体が、
己の手によって反応しているという事実。
それは何よりも雄弁な勝利宣言だった。
雷は再び手を伸ばした。
今度は全体を揉みしだくのではなく、
その桜色の起爆剤のみを狙い撃つ。
人差し指と親指で挟み込み、優しく、それでいて確実に圧力を加える。
「んっ……ぁう……♡」
刀華の唇から、今まで以上に甘く濃厚な吐息が漏れた。
乳首への刺激は、乳房全体へのそれとは比較にならないほど
鋭利な快楽の刃となって彼女の脊髄を走る。
雷は指先でその硬い粒を転がすように弄びながら、
もう片方の手で乳房全体を掌で包み込み、揺さぶりをかけた。
揺れるたびに乳首が指の中で擦れ、
擦れるたびに電流のような刺激が走る。
雷は己の伐刀絶技『アルゴノゥト』の制御を意識した。
今はまだ解放しない。
指先から送り込む快楽のパルスを一つ一つ丁寧に蓄積させていく。
水槽に水を注ぐように。火薬庫に火薬を運び込むように。
「ほら……感じてるじゃねえか」
耳元で囁く言葉は、誰に向けたものでもない。
ただ己の欲望を確認するための独白だ。
桜色の蕾は雷の指に逆らうどころか、
自ら求めるように硬く膨張し、さらにその存在感を増していく。
この完璧なバランスを持つ乳首が、
やがて苦悶に歪み、快楽に溶け崩れる様を見たい。
その期待だけで、雷の股間の怪木は鋼鉄のように脈打った。
砕城雷は、しばしの逡巡の後、ゆっくりと腹上から腰を滑らせた。
ぎっしょりと脂が乗った巨漢の重量が剥がれると、
東堂刀華の下腹部から肋骨あたりまでが浅く上下する。
まるで溺れていたものがようやく空気を吸えたかのような規則的な膨張と収縮。
(……さて)
次の標的は明白だ。目の前にそそり立つのは二つの丘陵。
夜の迷彩すら欺く豊饒の乳房。
かつて魔王赤座理人が握り潰したであろう領域。
雷はもはや遮蔽物もない草原へ進軍する兵士のごとき
大胆な足取り──いや膝立て歩法で進み、
彼女の体幹上にどかりと跨った。
肩甲骨がシーツに沈み込む感触。
鳥籠の檻に獲物を入れたような安定感があった。
「こいつは……いい眺めだ」
垂れ下がる枝を避け仰げば天井照明。
そしてさらにその光源と此方を隔てる一枚布。
己が右腕ならぬ両腕一杯を使ってもなお届きそうな白い崖縁。
雷はそこに頬を当てた。
柔らかい。
それは羽毛クッションでもなければフェザーベッドでもない。
生きている温度と脈動を孕む肉の山。
鼻腔に甘い臭気が満ちる。汗か? 体臭か?
おそらく純粋なる乳房の芳香。女にあって男にない特別な揮発成分。
すぅっ、と肺腑に流し込むと奇妙な陶酔が血管を駆け巡る。
酒精も薬毒も及ばぬ酩酊。神聖か邪淫か区別のつかぬ耽美的混乱。
もっと触れたい。もっと嗅ぎたい。もっと飲みたい。
雷は衝動の赴くままに指を這わせた。
左手を左丘へ。右手を右峰へ。
もちゅんっ。
掌に吸い付くような反撥が走る。何度でも形容しよう。
湯煎で溶け残ったバター。牛酪(ギウニュウ)の如き弾力。
どれだけ強く握っても根本からずぶりと形を変え、
滲むばかりで決して毀れない強靭な軟体。
巨大なマシュマロ?
いや、生物として完成された唯一無二の泉源(ペニンシュラ)。
「ハァ……クソ……堪らねぇぜ」
雷は懇願するように乳房を持ち上げた。
掌越しに感じる鼓動が早まり、乳首の尖り具合が目に見えて鮮烈になっていく。
つんと前を向く桜桃のような突起──そこはすでに微細な蜜腺孔を拡張し、
わずかな湿り気を帯びているのではないか?
確かめなければなるまい。
雷は頭を傾けた。顔面を谷間に埋める格好から、やや前方へ。
つまり谷底を目指すのではなく、斜め上方の樹林を摘み採るように。
舌が伸びる。蛞蝓(ナメクジ)の触角めいた粘膜が、
月白色の丘稜に一条の泥痕をつけた。
ぴくり、と彼女が呻く。
けれど瞼は堅牢に閉ざされ続ける。
雷は構わず、舌先で円を描く。
螺旋を上塗りする螺旋。徐々に中央へと近づけば、
「あ……ぁ……っ」
悩ましげな吐息と共に乳輪が一段色濃くなる。
膨張率は異次元だ。あんなにも慎ましやかだった花芽が
いまやすっかり蕾状に膨らみ、瑞々しい果肉感を滾らせている。
(ここだ)
雷は大きく口を開けた。轟音とともに大蛇の開口。
女体にとっては津波か嵐か。未知なる災害に曝された乳頭部。
ぢゅぷり。
吸引が始まる。
陰圧。口腔内の真空。全てを根刮ぎ浚う吸引力。
赤座理人は一体どのような口唇で吸い尽くしたものか?
想像すら及ばぬ。だからこそ、
(俺の方が……奥底まで飲み干せるはずだ)
征服競争。虚栄に燃え上がる炎の中、雷は一心不乱に吸い立てた。
ちゅぱっ、ぢゅっぷ、んちゅ……っ!
耳障りな湿音が閨房の壁を這いずり回る。
そのたびに彼女の乳房は拉げる。
円筒容器が凹んだような哀愁の変形美。
けれどそれ以上に凄惨なのは、
(溜まって……いく)
体内に蓄積する情動ではない。
伐刀絶技〈アルゴノゥト〉の機構だ。
彼の口腔に流し込まれるのは単なる甘露ではない。
女の性感という不可視の貨幣であった。
それが一つ、二つと彼の口中銀行へ運搬されてゆく。
預金残高ゼロだったタンクが急速に充填されていく幻覚。
(俺は……"溜める"のが本領なんだよなぁ)
かつて故郷の用水路改修現場で
老朽化した石垣の隙間を塞いだ日々を思い出す。
流れ込む水量が多いほど、堰止めれば堰止めただけ威力は増す。
同じことだ。こちらが与える快楽という水流を彼女の中に流入させ続けた果て。
いったい何百トン分の破壊力が炸裂するのか?
「んっ……ふ……ぅ……」
彼女の喉から零れる嗚咽が色を帯び始めた。
睡蓮の蕾が咲く時もこんな息遣いをするのだろうか?
透明でありながら確実に赤味を帯びていく呼気。
体温上昇。肌表面の血流増加。
雷は吸啜を緩めず、むしろさらに舌先で先端を挫いた。
ころころ。ざりざり。擦れる繊毛。
時折歯列の端で掠る硬さ。痛みと恍惚の同時輸送。
女の体が弓なりに震える。反射的な痙攣。
けれど脳はまだ夢の淵に囚われたまま。
雷は思う。
(刀華……今どんな景色を見ているんだ?)
(理人か? 他の男か? それとも?)
(だとしたら……今すぐ全部焼き払ってくれる)
口腔内でパンパンに張りつめた乳豆を軽く齧る。
刹那、全身が粟立つ気配。
膣内でなくてもわかる。これは絶頂寸前の反射だ。
なのに──なぜここまで昂ぶって目が覚めない?
その違和感こそが砕城雷の唯一無二の才能であり弱点でもあった。
彼は確かに異能者だ。
物体の運動量をチャージしてぶち込むだけなら造作もない。
だがそれを人体という不定形なシステムに適用しようと試みると
どうしても歪が生じるのだ。
本来なら意識がないと認識できない部位でさえ感覚を研ぎ澄ませ
情報(インテンス)をチャージしてしまう。
ゆえに彼は知らず識らずのうちに女の官能中枢へ
過剰な蓄電を強いてしまう"絶対的な搾取者"。
「ハッ……」
自嘲にも似た笑いが浮かぶ。
理人殿とやらの所業など知るものか。
俺は単に己の衝動に従うだけ。
雷は再び乳房を持ち上げた。
今度は両胸を左右交互に舐め回すような下剋上の構図。
唾液が光沢を与え、濡れ光る白南国の稲穂のように眩い。
(これが……女殺しだ)
(なら俺がやることがもう一個だけある)
そう告げると同時に彼は両方の乳頭へ一気に牙を立てた。
ぶつり。
断続的だった火花が遂に連結される音。
彼女の胎内に滞留していた快楽が奔騰する川のようになる。
ちゅぱっ、ぢゅぽっ、れろぉ……っ。
湿りけを帯びた水音が、閉鎖された空気の層を粘着質に震わせる。
砕城雷の口腔内に収まった桜色の突起は、もはやただの器官ではない。
彼が執拗に吸い上げ、舌先で転がし、歯列で軽く噛むたびに、
それは膨張した感覚神経の塊へと変貌していた。
「んっ……ぁう……っ♡」
眠りの淵に沈む東堂刀華の唇から、甘く痺れたような嬌声が漏れる。
無意識下での反応こそ、何よりも雄弁な真実だ。
彼女の肉体は雷の与える刺激を純粋な快楽として受容し、歓喜の声を上げている。
その事実が、雷の征服欲を煤油のごとく煽り立てた。
一方で、雷のもう片方の手は容赦がない。
空いた片方の豊穣の丘を、
まるで敵地を制圧するかのように乱暴に揉みしだいていた。
指が肉に沈み込む。
脂肪の沃野と筋繊維の起伏が同居するその感触は、
握るたびに形を変え、掌に吸い付くような反発力と圧倒的な柔らかさを返してくる。
(これだ……この肉の弾力がたまんねぇ……!)
湯煎で溶けかけたバターのような、いや、それ以上に熱を帯びた生身の弾力。
指が食い込むほど強く握れば、
指の隙間から溢れ出さんばかりに豊かな乳肉が隆起する。
その重量感と柔軟性の同居こそが、
東堂刀華という女騎士の持つ雌としての特権だった。
高潔な雷切の二つ名を持つ彼女が、
赤座理人という男の所有物と成り果てたと聞いた時の絶望。
だが今この瞬間、この豊潤なる双丘は理人のものでなどなく、
明確に砕城雷という巨人の手の中にある。
雷は理人の痕跡を上書きするかのように、
荒々しく乳房を揺さぶり、乳輪の縁を親指で擦り上げた。
「んくっ……ふぅ……っ!」
びくんっ、と刀華の背筋が弓なりにしなる。
眠りの中での性感は防波堤を持たない津波のように彼女を襲う。
雷は口中で乳首を強く吸い上げながら、舌の腹で先端を激しく擦り上げた。
その時——雷の脳内で何かがカチリと嵌まる音がした。
伐刀絶技〈アルゴノゥト〉。
能動的行動に対するチャージ実行権。
雷が与える刺激の一つ一つが、"快楽"という名のエネルギーへと変換され、
刀華の体内深くへと蓄積されていく。
水槽に水を注ぐように。火薬庫に火薬を運び込むように。
彼女の性感中枢に不可視のキャパシタが形成され、
そこへ放電可能な電荷が満ちていく。
(ほらよ……感じろよ、もっと深くなぁ……!)
ちゅぱっ! ちゅぱっ!
吸啜のリズムが加速する。
口の中で転がす桜色の蕾は、すっかり硬度を増し、
熱を持って雷の舌に応戦していた。雷は時折、
根元から乳首へ向かって舌で這い上がるように舐め上げ、
その硬さを堪能する。
右手では休むことなく乳房全体を円を描くように揉み回し、
形を崩しては戻す。
「あっ……ぁぁっ……♡ んんっ……♡」
刀華の息遣いが荒くなる。
無意識のまま、彼女の体は快楽を貪ろうとしている。
汗ばんだ肌が微かに輝き、甘い芳香が鼻腔を満たす。
雷はその匂いを肺の奥まで吸い込みながら、
己の股間の怪木が痛いほどに脈打つのを感じていた。
これが女殺し。
抗えない快楽を蓄積させ、いざ解放した時には逃げ場のない絶頂へと叩き落す。
その不敗の性技を実感しつつ、雷は心の中で嗤った。
赤座理人だろうが何だろうが関係ない。
俺がこの体に刻み込んだ快楽の刻印は、お前ごときには消せやしない。
ぢゅるるるっ!
最後に強く長く吸い上げ、音を立てて唇を離す。
唾液で光る乳首が、夜気に晒されて屹立している。
雷はもう片方の手を止め、今度はその濡れた乳首へと指を伸ばした。
(さあ、次はこっちだ)
カリッと軽く爪先で引っ掻く。
予期せぬ刺激に、刀華の体がびくんと跳ねた。
反対側も同じように舌で慰撫すれば、
双つの丘は等しく雨後の湖面のように波打っていた。
雷は満足げに微笑む。
この女を手に入れた実感が、体の芯を満たしていく。
それは征服の愉悦であり、新たな種火を見つけた狩猟本能だった。
まだまだだ。
女としての全てを暴き出し、俺専用の楽器にしてやる。
眠りにつく彼女の喘ぎ声が止むことはない。
静寂の寝室に響く淫靡な演奏会は、始まったばかりだった。
味などという生理学的な感覚は、もはや雷の認識枠から弾き出されていた。
甘いのか、塩っぱいのか、はたまた鉄錆びのような血の味がするのか。
分からない。分かる必要もない。
ただ判然としているのは、この柔肌にはいつまでも舌を絡めていられるという、
中毒性という名の劇薬が仕込まれているという事実だけだ。
夢中になって貪っていた口を離すと、
銀糸のような唾液が夜気の中で千切れ、
雷の唇と彼女の乳首との間に名残惜しい別れを告げる。
「はぁ……はぁっ……」
荒い呼気とともに、刀華の胸が上下する。
その隆起と沈降はまるで波静かな海原に漂う巨船のごとく、
遅く、そして重厚だ。
豊満なる二つの丘陵は、
雷の唾液という名の恵みの雨を受けてべっとりと濡れそぼり、
窓から差し込む青白い月光を僅かに反射させている。
なんと淫靡な光景か。
一年生にして高潔なる雷切の二つ名を持つ新進気鋭の魔導騎士。
昼間の彼女は、あの分厚い眼鏡の奥に理性的な光を宿し、
誰に対しても一歩引いた距離感を保つ鉄壁の淑女であった。
だが今はどうだ。
制服という鎧を剥ぎ取られ、無防備な寝衣姿を晒したその体は、
男の唾液で汚された肉の塊と成り下がっている。
左右非対称に歪んだ乳房。
雷の掌と口によって散々に嬲られ、赤く充血した乳輪。
その中心でひんやりとした空気に晒されながらも、
ぷっくりと膨らんで屹立する二つの乳首は、
まるで「もっと虐めてくれ」とねだるように鈍く光っていた。
(……赤座理人)
脳裏に浮かんだのは、あの傲慢な独裁者の顔だ。
彼はこの極上の果実をどれほど味わい尽くしたのか。
この豊潤なバストを己の巨体で押し潰し、
その悲鳴のような喘ぎを聞きながら征服感に浸ったのか。
そう想像するだけで、
雷の胃袋の中で胃酸が沸騰するような嫉妬が渦巻く。
だが——今は違う。
雷は濡れた指先で、ひんやりと冷えた乳首をそっと弾いた。
ぷりっ。
「んっ……♡」
眠りの中で甘い痙攣を起こす刀華の体。
彼女の無意識は確実に雷を感じ取っている。
あの男が彼女の体に刻み込んだ所有の烙印など、
今この瞬間、砕城雷という巨人が上書き保存してやっているのだ。
(俺の方が……もっと深くまで刻み込んでやる)
雷は再び両手で乳房を掴み取った。
もちゅんっ、と卑猥な音を立てて変形する乳肉。
指が沈み込むたびに指の股から溢れ出す白濁した脂肪の波。
この圧倒的な質量こそが、雌の証。
ただの肉体ではなく、
男を狂わせるためだけに用意された悪魔的な凶器。
左右から圧迫すれば、中央で乳首同士が触れ合わんばかりに近づく。
その谷間に溜まった涎と汗の混合液が、
トロリと糸を引いて臍へと落ちていく様は、
まさに淫夢そのもの。
雷は伐刀絶技〈アルゴノゥト〉が静かに起動しているのを感じていた。
己が与える刺激の一つ一つが、"快楽"という名のエネルギーへと変換され、
刀華の体内にある見えないタンクへと貯蔵されていく。
チャージ完了まではまだ時間がある。
だがそのタンクが満たされた時、
彼女は雷という男を知覚せずにはいられなくなる。
女殺しの鐘が鳴るその時まで。
雷は再び顔を伏せ、冷え切った乳首を温かい口腔内へと招き入れた。
今度は優しく、愛おしむように。
それでいて逃がさないとばかりに強く吸い上げながら。
(刀華……お前は俺のもんだ)
夜はまだ長い。
巨躯の巨人が小さな雷切を壊し尽くすまで、
快楽の蓄積は終わらない。
上質な布地が擦れ合う微かな音とともに、夜気が肌に触れた。
砕城雷の丸太のような指が、東堂刀華のスカートの裾を捉えた瞬間、
その柔らかな生地はあまりにも無抵抗に捲れ上がった。
まるで朝霧が風に吹かれて消えゆくが如く。
彼女が身に纏っていた最後の防壁たる布は、
巨人の暴力性ではなく、むしろ敬虔な信者が聖女の衣を翻すかのような
奇妙な恭しさをもって、その内側を露わにしたのだ。
あっさりと姿を見せたのは、白レースのショーツ。
いや、それは下着というよりは罪そのものを包み込んだ
薄氷のような封印具であった。
高潔なる雷切が、その豊潤な臀肉を包み込むためだけに
身に着けていたであろうその布切れは、
あまりにも狭く、そしてあまりにも白すぎた。
「……ほお」
雷の喉から、感嘆とも獣の唸りともつかない音が漏れる。
眼前に晒された光景は、巨躯の男の網膜を焼き尽くすほどに雄弁だった。
スカートの下に隠されていた太腿は、
熟れきった果実のような弾力と艶を放っている。
布地で締め付けられていた名残か、
わずかに赤みを帯びた肌目は吸い付くように滑らかで、
肉の重みに押し潰されそうになりながらも
必死に形を保とうとするショーツの布地が、
食い込むように臀肉の谷間へと埋没していた。
(これが……赤座理人が貪った肉体か)
雷はごくりと喉を鳴らした。
想像を絶する質量。触れただけで指が弾かれそうになる反発力。
これほどまでに発育した雌の肢体が、
無防備に眠りこけているという事実が、
雷の脳髄にマヒ毒を注入していく。
彼は震える指先で、ショーツの横張りをなぞった。
ぴくりっ。
刀華の眉間に微かな皺が寄るが、覚醒には至らない。
ただ無意識下の神経が、異物の接近を感知して
身を竦ませただけだ。
(俺の伐刀絶技は……蓄積するモノだ)
指先がショーツの布地越しに秘裂をなぞる。
そこはすでに、先ほどの乳房への愛撫によって
じんわりと湿り気を帯び始めていた。
雷の異能〈アルゴノゥト〉は、
この指先の動作すらも"能動的行動"と見做し、
女体へ与える快楽の荷重を着々と計上していく。
(理人はここをどう味わった?)
(指か? 舌か? それとも……あの怪物じみた一物でか?)
嫉妬と劣等感が入り混じったドロドロとした感情が、
雷の背筋を駆け上がる。
だが同時に、彼は確信していた。
今ここで自分が刻み込む刺激は、
過去の男が残した痕跡など容易く凌駕する"量"となって
彼女の中に堆積していくということを。
雷はショーツの布地を指で押し込み、
その奥にある熱源を探り当てた。
指が沈み込むたびに、布地が濡れて変色していく。
高潔な淑女の秘め事が、
雷の指先一つで露わにされ、汚されていく背徳感。
それがまた、雷の嗜虐心を否応なく高ぶらせた。
(まだだ……まだ足りねぇ)
(もっと深く……もっと重く……俺の色に染め上げてやる)
雷はゆっくりと、しかし抗えない圧力をもって
ショーツの端を掴んだ。
脱がせるのではない。剥ぎ取るのだ。
障碍物を排除し、核心へと至るための儀式のように。
布地が肌から剥がれる音が、
雷の鼓膜には号砲よりも雄々しく響いた。
夜の静寂を破るのは、金属がぶつかる乾いた音と、
布が擦れ合う湿った音だけだった。
ベルトのバックルが鳴く。
重厚なズボンが床に落ちる。
汗と熱を孕んだ下着が足首から弾け飛ぶ。
砕城雷は、己が纏っていた一切の拘束を解き放った。
露出した巨躯は、月光を浴びて古代の彫像のように白く浮き上がる。
だがその肉体は芸術的な調和など持たない。
暴走機関のような筋肉の装甲。
その中心で、彼の男根は痛いほどに勃起し、
鈍色の柱のように天を衝いていた。
目の前には極上の女がいる。
高潔なる雷切、東堂刀華。
彼女が赤座理人という男の所有物となったと知った日から、
雷の夜は虚しい己の右手との格闘で明かされた。
だが今夜は違う。
脳髄を焼き尽くす嫉妬と怒りは、
今や純粋な捕食者的な征服欲へと昇華されている。
雷は乱暴な手つきで、
刀華の腰にまとわりついていた最後の布切れを引き剥がした。
絹の悲鳴が上がるかのような音とともに、
下着が白い肌から剥がれ落ちる。
そして——露わになった。
「ッ……!」
雷の喉から、掠れた呻きが漏れる。
そこにあったのは、彼が渇望し、想像し、
そして幾度も夢の中で蹂躙したパイパンの秘部だった。
毛一根ない、滑らかな陶器のような丘。
その奥にひっそりと口づける薄紅色の割れ目は、
幼い少女のような無垢さと、熟れた女のような淫靡さを同居させている。
赤座理人の巨躯を受け入れたであろうその場所は、
今はひっそりと閉ざされ、何の防備もなく雷の視線を受け入れている。
(あいつも……これを見たのか)
雷の胸に再びドロドロとした感情が湧き上がるが、
それよりも激しい本能が彼を突き動かしていた。
指先が疼く。
触れたい。味わいたい。壊したい。
雷は震える指で、その無毛の秘裂に触れた。
冷たい空気に晒されていたそこは、
触れた瞬間、火がついたように熱い湿り気を返してきた。
指先が割れ目に沿って滑ると、
粘液が糸を引いて雷の指を絡め取る。
(これだ……これが女の中か)
雷は全身の毛穴が開くような快感を覚えた。
彼の伐刀絶技〈アルゴノゥト〉が静かに起動する。
指一本の動きが、"能動的行動"として認識され、
そこから生じる微細な刺激すらも"快楽"という名のエネルギーへと変換される。
それが刀華の体内に蓄積されていく感覚。
まるで爆弾の信管に火をつけるような、
スリリングで背徳的な高揚感。
(俺は……女殺しだ)
確信が雷の中で結実する。
この異能は剣戟のためだけにあるのではない。
女を犯し、快楽を蓄積し、
任意のタイミングで耐え難い絶頂へと追い込むための
不敗の性技として機能するのだと。
雷は視線を刀華の上半身へと戻した。
月光に照らされた二つの丘。
その圧倒的な質量と形。
パイパンの秘部と同様に、
これほどまでに男を誘惑する凶器が他にあるだろうか。
雷は両手でその豊かなバストを掴み取った。
もちゅんっ!
卑猥な音とともに、脂肪の波が指の股から溢れ出す。
その柔らかさは非現実的ですらある。
ただ鷲掴みにするだけでは収まりきらないほどのボリューム。
揺らすたびに波打つ白濁した肉の海。
(でけぇ……重ぇ……こんなモン抱いてたのかよ)
雷は夢中で乳肉を揉みしだいた。
指が沈み込むたびに反発する弾力。
掌全体で包み込もうとすると溢れ出す肉量。
そのすべてが雷の理性を削り取っていく。
乳首はすでに硬く屹立し、雷を求めて尖っている。
雷はその桜色の突起に噛みついた。
甘噛みではない。
肉を食いちぎらんばかりの勢いで吸い上げる。
「んっ……あぁっ……♡」
刀華の無意識の嬌声が漏れる。
その声が雷の〈アルゴノゥト〉をさらに加速させる。
蓄積される快楽のエネルギー量が跳ね上がる。
女殺しのカウントダウンは始まっている。
(俺のだ……この体も、この声も、全部俺のだ!)
雷は己の猛った一物を、刀華の太腿に押し当てた。
熱い肉柱が冷たい肌を擦り上げる。
先走りの粘液が白い肌を汚していく。
赤座理人の痕跡など消し去るかのように、
雷は己の匂いを擦り付けていく。
やがて雷は、刀華の膝を割り開いた。
無防備に開かれたパイパンの秘部。
その奥にある待ち受ける子宮への入口。
雷は己の切っ先をそこへあてがった。
(覚悟しろよ……俺のが入ってくるぞ)
侵入の予兆に、刀華の体がビクリと跳ねる。
だが眠りは深い。
雷は腰を沈めた。
亀頭が濡れた粘膜を割り開き、
狭い肉筒の中へと潜り込んでいく。
「くぅぅっ……!」
雷は呻いた。
想像を絶する締め付け。
吸い付くような肉壁の蠕動。
そして何より、
己の異能によって蓄積された快楽が逆流してくる感覚。
男と女、二人の快感が共鳴し合い、
臨界点へと向かって急速に加速していく。
(すげぇ……これが……セックス……!)
雷は獣のように腰を振り始めた。
巨躯を揺らすたびにベッドが軋む音が響く。
刀華の巨乳が激しく波打ち、乳肉同士が打ち合う音が室内に充満する。
雷はただひたすらに腰を叩きつけた。
己という巨人を受け入れさせるため。
彼女の中にある"赤座理人"という幻影を粉砕するため。
そして何より——
〈アルゴノゥト〉によって蓄積された快楽の大洪水を解き放ち、
この高潔な女騎士を雌堕ちさせるため。
火傷してしまうのではないかと錯覚するほどの熱量、
そして異物を押し出そうと蠢く強靭な締め付けが、
砕城雷の巨根を容赦なく襲っていた。
まるで生きた熔鉱炉に漬かったかのような劣情の坩堝。
男根に刻まれた三つの節瘤が、
刀華の膣内のひだを一本一本抉り取るように擦過するたび、
雷の背筋を未知の電流が駆け抜ける。
(なんだ、これは……!?
今まで斬ったどんな敵よりも……生々しいッ!)
感じたことのない強烈な快感。
それは剣戟で培った殺人の理とは全く異なる、
生命そのものが交わる根源的な衝撃だった。
刀華の膣内は絶えず彼を締め上げ、吸い付き、そして解け合う。
雷が腰を引けば追いかけるように肉壁が吸い付き、
打ち込めば逃げ場を失った粘液が卑猥な音を立てて溢れ出した。
雷は自らの伐刀絶技〈アルゴノゥト〉が、
今や剣ではなく己の股間において真価を発揮していることを悟った。
一突きごとに、腰を振るという能動的行動ごとに、
快楽という名の荷重が加算されていく。
チャージされるのは破壊のエネルギーではなく、
相手の子宮までをも痺れさせる絶頂のカウントダウン。
(そうか……俺のは、女殺しのための技だったんだよ)
暗い歓喜が胸に澱む。
蓄積された快感は逃げ場を失くし、
眠れる麗人の体内でじわじわと臨界点へと膨れ上がっていくのだ。
これはレイプではない。
絶対的な捕食者による、慈愛すら孕んだ"処刑"なのである。
雷の視線は、激しいピストン運動によって
荒波のように揺れ動く刀華の双丘へと釘付けになった。
スカートも下着も剥ぎ取られ、剥き出しになったその乳房は、
まさに白濁した脂肪の海。重力に従って左右に分裂しようとするその質量は、
雷の掌でも余るほどに膨大だった。
(赤座理人は……これをどう鷲掴みにした? どう味わった?)
嫉妬心が薪となり、腰の振りに更なる加速がつく。
ベッドのスプリングが悲鳴を上げ、刀華の肢体が波打つ。
雷は両手でその豊潤なバストを掴み取った。
もちゅんっ! と指が肉に沈み込む感触。
あまりの弾力に指のコントロールを失いそうになりながら、
彼は乳肉を左右から圧迫し、その形を歪ませた。
「んっ……ぁっ……♡」
眠ったままの刀華から、甘く切ない吐息が漏れる。
無意識下の彼女は、己を犯しているのが想い人でも宿敵でもなく、
友人でしか無い巨人であることすら理解していないのだ。
ただ与えられる快感という暴力に、雌としての本能が正直に反応しているだけ。
雷は左右から寄せ集められた乳房の谷間に顔を埋めた。
汗と女の甘い体臭が鼻腔を満たす。
硬く尖った桜色の乳首が雷の頬を擦り、その刺激が刀華の脊髄を反射的に震わせた。
(俺のだ……このドスケベな肉袋も、吸い付くような子宮も……!)
雷は乳首に噛みついた。
優しさなど欠片もない、所有権を主張するような荒っぽい吸引。
同時に腰を深々と沈め、子宮口という最奥の扉を巨大な亀頭で殴打した。
どすっ! どすっ! どすっ!
重量級の一撃。
杭打ち機のように垂直に打ち下ろされる刺突。
そのたびに刀華の全身が跳ね上がり、豊かな臀部が波打つ。
蓄積された快楽のタンクが危険な水準に達しているのが手に取るようにわかった。
彼女の無意識が、爆発寸前の警鐘を鳴らしている。
「あぁッ……イッ……イっちゃ……♡」
寝言のように呟かれた決定的な言葉。
雷はニヤリと口角を吊り上げると、更に〈アルゴノゥト〉の出力を絞り出した。
さあ、解き放て。俺という雷に打たれて、雌堕ちするがいい。
巨人の腕の中で、高潔な雷切は今まさに壊れようとしていた。
歓喜と共に肉棒を襲う絶大な快楽。
それは雷の巨躯をもってしても抗い難い波濤となって押し寄せてきた。
火傷するのではないかと錯覚するほどの膣内の熱気、
そして押し出そうと蠢く強靭な締め付けが、
雷の太い肉柱を容赦なく搾り上げる。
(くっ……なんなんだ、この吸い付き方は……!)
感じたことのない強烈な快感に脳髄が焼き切れそうになり、
雷は苦し紛れに顔を上げ、目前にある女の顔を見た。
そこにあったのは、高潔なる雷切の顔ではなかった。
眠りという無防備なベールの下から覗き出る、
なんとも色っぽく悩ましげな淫婦の表情だったのだ。
プルプルとした桜色の唇がだらしなく半開きになり、
そこから吐息に乗せて漏れ出る苦悶混じりの嬌声が、
雷の鼓膜を陶酔の渊へと突き落とす。
「んっ……ぁっ……はぁ……♡」
その甘美な音色は、雷の理性を焼き尽くすには余りある誘惑だった。
衝動が奔る。
雷はゴクリと喉を鳴らすと、巨大な躯を折り曲げ、
その唇に自分の唇を重ねた。
ファーストキス。
それは想いを寄せる相手と誓い合う神聖な儀式などではない。
征服者が被征服者に与える所有の刻印だ。
だが、その唇の感触がこれほどまでに甘く、
そして感慨深いものであることに雷は驚愕した。
柔らかな肉の感触、女特有の甘い吐息、そして微かに残るミルクの香り。
雷は眠ったままの刀華の身体を強く抱き込めた。
巨木のような腕が白磁の背中を覆い尽くし、
逃げ場などないということを物理的に教え込む。
最初は遠慮がちに、しかしそれはすぐに獣の貪欲さへと変わった。
雷の太い舌が刀華の口腔を侵略し、舌を絡め取って吸い上げる。
唾液が混ざり合い、互いの顎を伝って滴り落ちる。
目を閉じたままの刀華の顔を間近でしっかりと視界に収めながら、雷は貪った。
お互いが唾液でドロドロになっても構うことなど微塵もない。
ただひたすらに、口腔という名の秘所を犯し続ける。
「んぐっ……ちゅぷ……じゅるっ……」
水音が響くたびに、雷の興奮は加速度的に高まっていく。
下半身の結合部でもまた、雷の伐刀絶技〈アルゴノゥト〉が静かに、
しかし確実にその効力を増幅させていた。
ピストン運動という能動的行動の一つ一つがチャージとなり、
刀華の体内に快楽という名の爆薬を堆積させていくのだ。
雷は抱き寄せた腕を解くことなく、その手で刀華の豊かな乳房を掴み上げた。
もちゅんっ!
指の股から溢れ出す白濁した脂肪の波。
あまりの弾力に指が沈み込み、形を変えるその感触はまさに極上の肉饅頭。
雷は乳肉を鷲掴みにしては揉みしだき、そのドスケベな質量を掌全体で味わった。
硬く尖った乳首が掌に食い込む刺激が、
眠れる麗人の無意識をさらに刺激するのだろう。
刀華の膣内がビクンビクンと収縮し、雷の巨根を締め上げる。
「ぐっ……キツイ……! でも、すげぇ気持ちいい……!」
雷は夢中で腰を打ち付けた。
子宮口という最奥を亀頭で殴打するたびに、刀華の肢体が波打ち、
その振動が巨乳を揺らし、さらなる快感の連鎖を生み出していく。
(俺のだ……この体も、この唇も、全部俺のモンだ……!)
嫉妬も劣等感も、今はただの燃料に過ぎない。
雷は己が放つ「落雷」のような激しい性技で、
かつての英雄が愛した女を、今まさに雌へと作り変えていたのである。
優越感と背徳の禁忌が、雷の劣情を暴走機関車のごとく加速させていた。
刀華の舌は口内で雷が追い掛けても、決して絡み合うことは無い。
意思を持たぬ死んだ蛇のようにただ所在なげに転がっているだけのそれを、
雷の太い舌が無遠慮に舐め回し、吸い上げ、歯列をなぞる。
息苦しさを感じて必死に呼吸をしようとする
刀華の胎内から漏れる吐息が、雷の口内へと流れ込んでくる。
互いの合わせた唇の隙間から、濡れた音と共に白濁した唾液が漏れ出し、
顎を伝ってシーツに黒い染みを作っていく。
これは同意を得ない一方的なレイプなのだ。
その冷徹な事実が、雷の脳髄に突き刺さる。
騎士として、男として、何よりも人間として最低だ。
同級生の、しかも想いを寄せる女の眠りを襲い、
その無防備な肉体を貪るなど、正義の味方を気取る人間のなすことではない。
赤座理人のような弱肉強食を地で行く暴君ですら、
己の力に見合う屈服はあれど、欺瞞に満ちた陵辱は行わないだろう。
最低なのに——
興奮と悦びが溢れて止まらない。
理性の堤防が決壊し、泥水のような本能が渦を巻いて押し寄せてくる。
背徳感が最高のスパイスとなり、雷の下半身を鋼鉄のように硬直させていた。
「んぐ……はぁ……あむっ……♡」
刀華の無意識の嬌声が口腔内で反響し、雷の鼓膜を直接震わせる。
まるで耳元で鈴を鳴らされたかのような心地よい痺れ。
雷は唇を離さぬまま、より一層強く刀華の身体を抱き込んだ。
巨木のような腕が白磁の背中を覆い尽くし、その豊かな曲線を圧迫する。
肋骨が軋むほどの抱擁。逃げ場などありはしない。
この極上の女体は、今この瞬間、雷という巨人の手中にあるのだ。
雷は右手を刀華の胸元へと滑らせた。
むき出しになったその二つの丘は、
月光を浴びて淡く発光しているかのように見えた。
雷はその圧倒的な質量を改めて掌で味わった。
もちゅんっ!
指が沈み込むたびに反発する弾力。重量感。
白濁した脂肪が雷の五指を飲み込み、逃がさぬように絡みついてくる。
(やっぱり、すげぇ……! 赤座理人が惚れ込むわけだぜ……!)
嫉妬心が再燃する。
この巨大な乳房を最初に支配したのは自分ではないという苛立ちが、
雷の動作に荒々しさをもたらした。
彼は左右の乳肉をそれぞれ片手で鷲掴みにすると、
文字通り玩具のように弄び始めた。
掌いっぱいを使って円を描くように揉みしだき、
時に十本の指全てを使って激しく捏ね潰す。
餅つき臼の中に生きたまま放り込まれたかのような乱暴な愛撫。
それでも刀華の乳房は形を変えながらも弾け飛ばず、
むしろ雷の掌に吸い付くような反応を見せていた。
硬く尖った桜色の乳首が雷の掌に食い込む刺激が、
眠れる麗人の無意識をさらに刺激する。
「んっ……あぁっ……♡」
刀華の膣内がビクンビクンと収縮し、雷の巨根を締め上げてくる。
(こいつ……こんなに感じやすいのかよ……!)
驚愕とともに湧き上がるのは征服の愉悦。
自分がこの女を支配しているのだという実感が、
雷の脳内麻薬をドバドバと分泌させた。
刀華に覆い被さる巨人の影が、微かな月明かりの中で蠢いていた。
肘を支えにして頭をしっかりと固定し、雷は逃げ場を失った唇を貪り続ける。
手に掛かる弛緩した女体の重さは、重力に従順な脂肪と水分の塊であり、
指に掛かる絹のような髪の感触は、
まるで蜘蛛の糸が男を捕縛するかのように愛おしい。
(俺は今、こいつとキスをしてる……)
事実は単純だが、その事実が内包する意味はあまりに重く、そして甘美だった。
砕城とのキスに対して、ナニかを感じてくれているのだろうか?
こうしていると喘ぎ声が分からなくて判別できない。
雷の舌が口腔という名の湿原地帯を徘徊し、
無抵抗な牙城を陥落させていくにも関わらず、
刀華の舌はただ流されるままに翻弄されるだけ。
同意も拒絶もない、ただあるのは生理的な反射だけ。
それがかえって、これが一方的な侵略であるという残酷な事実を突きつけてくる。
(……違う、感じてるさ)
雷は自らに言い聞かせるように、唇を吸う強さを増した。
喉の奥から漏れるくぐもった吐息。呼吸しようとするたびに
雷の肺腑へと流れ込んでくる彼女の呼気は、甘く熟れた果実のような芳香を放っている。
これは反応だ。無意識下の彼女が、男に抱かれているという事実に
身体の底から応えている証拠に他ならない。
雷は空いている左手を、刀華の脇腹から脇胸へと滑らせた。
指先が触れた瞬間、そこには想像を絶する質量が待ち構えていた。
まるで生きたマシュマロに指を突き立てたかのような弾力。
そして指が沈み込めば沈み込むほど、押し返してくる確かな反発。
雷の手のひらでは収まりきらない豊潤なバストが、
重力に抗えず横へと溢れ出し、雷の胸板との間で嫌な形に押し潰されている。
(赤座理人は……これをどう扱ったんだ?)
脳裏を過ぎる嫉妬の炎が、雷の手を荒々しくさせた。
五本の指が乳肉に食い込み、その形を強引に歪める。
むちゅっ! という卑猥な音が静寂を破り、
掌の中で白濁した脂肪が波打った。
揉みしだくたびに指の股から溢れ出すその柔肉は、
最早人間の器官というよりは、男を狂わせるために生まれた魔性の器官だ。
硬く尖った乳首が掌を擦るたび、雷の背筋に電流が走る。
そして同時に、
己の股間における「充填」もまた着々と進んでいることを感じ取っていた。
伐刀絶技〈アルゴノゥト〉。
能動的行動に対するチャージ実行権。
今やその効果は剣ではなく、己の肉棒という名の杭打ち機に収束している。
一突きごとに、一撫でごとに、快楽という名の荷重が加算されていくのだ。
刀華の膣内に挿入している感触が、はっきりと砕城のモノを包み込んでいた。
先ほどまでの、異物を排除しようとする抵抗感は霧散している。
まだキツく締め付けてきているけれど、それは拒絶の収縮ではない。
まるで甘く絡み付いてくるような、吸い付くような質感へと変貌を遂げていた。
これから蹂躙されるのを待ち侘びているかのような錯覚を覚えさせる、
愛液にまみれた粘膜の心地よさが、雷の巨根を優しくも強靭に包摂している。
「……くっ、すげぇ……」
雷は思わず感嘆の声を漏らした。
眠り続ける女の無意識が、男を受け入れる準備を整えているのだ。
拒絶から受容へ。侵略から融合へ。
その劇的な変化は、雷に確信をもたらした。
己の伐刀絶技〈アルゴノゥト〉が、セックスという行為においても
無類の強さを発揮する「女殺し」の性技であるという自覚を。
能動的行動に対するチャージ実行権。
ピストン運動という能動的行動の一つ一つがチャージとなり、
刀華の体内に快楽という名の爆薬を堆積させていく。
そしてその爆薬は、雷の意思一つで起爆させることができるのだ。
いつでも、どこでも、何度でも。
雷が許さない限り、この女は絶頂に達することすらできない。
完全なる支配。絶対的な主導権。
それは巨人族が夢見る「強さ」という概念そのものだった。
雷はニヤリと口角を吊り上げた。
背徳の味を占めた男の顔つきは、もはや純朴な田舎青年のものではない。
獲物を前にした捕食者のそれだ。
雷は上半身を起こし、結合部を凝視した。
太い肉柱が狭い割れ目を押し広げ、胎内へと埋没していく様は、
正しく魔獣が生贄を貪る光景に他ならない。
だが、それ以上に雷の視線を釘付けにしたのは、
胸元で揺れる二つの巨大な果実だった。
「……俺のだ」
雷は呟くと、両手で刀華の豊満な乳房を掴み上げた。
もちゅんっ! 巨大な水滴が水面に落下するような衝撃。
掌いっぱいに収まりきらない重量感。
指が沈み込むたびに反発する弾力。
白濁した脂肪が雷の五指を飲み込み、逃がさぬように絡みついてくる。
(やっぱり、すげぇ……! 赤座理人が惚れ込むわけだぜ……!)
嫉妬心が再燃する。
この巨大な乳房を最初に支配したのは自分ではないという苛立ちが、
雷の動作に荒々しさをもたらした。
彼は左右の乳肉をそれぞれ片手で鷲掴みにすると、
文字通り玩具のように弄び始めた。
掌いっぱいを使って円を描くように揉みしだき、
時に十本の指全てを使って激しく捏ね潰す。
餅つき臼の中に生きたまま放り込まれたかのような乱暴な愛撫。
それでも刀華の乳房は形を変えながらも弾け飛ばず、
むしろ雷の掌に吸い付くような反応を見せていた。
硬く尖った桜色の乳首が雷の掌に食い込む刺激が、
眠れる麗人の無意識をさらに刺激する。
「んっ……あぁっ……♡」
刀華の膣内がビクンビクンと収縮し、 雷の巨根を締め上げてくる。
(こいつ……こんなに感じやすいのかよ……!)
驚愕とともに湧き上がるのは征服の愉悦。
自分がこの女を支配しているのだという実感が、
雷の脳内麻薬をドバドバと分泌させた。
ゆっくりと腰を引いていくと、
凶器のような肉冠が刀華の胎内を引っ掻くように擦りあげていった。
剛毛が密集したコブがぷりっぷりの襞を幾重にも越え、
その度にぬちょぉっ……という粘っこい吸引音が結合部から奏でられる。
引き抜く動きに応じて、白い腿がぴくんぴくんと痙攣し、
眠りの中であろうと女の本能は確かに快楽を拾い上げていることを雄弁に物語っていた。
悩ましく首を振り、汗で濡れた豊穣の麦畑のような髪がシーツの上で淫らに踊る。
そのたびに舞い上がる清冽な肌の匂いと
麝香じみた女の体臭が混じった芳香が、雷の嗅覚を犯してきた。
「……んっ、……ぁあ……」
瞼の裏側で何を見ているのだろうか。
眉根を寄せた苦悶の表情なのに、
漏れ出てくる吐息は甘く蕩ける蜜のように濃厚で、どこか幸福感すら滲ませている。
(やっぱ……この声は股間に悪い。普段があんなだからなぁ……)
教官室で淡々と報告書を読み上げる時の清廉な声音。
練武場で模造刀を振り翳して檄を飛ばす時の覇王のごとき号令。
どちらも厳しくも清浄無垢で聴くものを鼓舞する。
だが今はどうだ?
意識がないとはいえ、目の前の女は浅ましく啼き、
男のペニスによって官能の沼へと沈み込みかけているではないか。
あの雷切が。
天下五剣が一角を担う俊英が。
自ら進んでではなくとも、
我が手管によってここまで貶められている事実が
雷の牡としての矜持をこれ以上無いほどに充足させた。
刀華が次に目覚める時はきっと困惑するだろう。
自分がどれだけ卑猥な声を上げたかも知らないまま。
「くく……いいザマだぜ、刀華。さぁ、続きといこうじゃねぇか」
再びゆっくりと押し入っていく。
今度は浅瀬ではなく深淵を目指す。
巨大すぎる亀頭が子宮口を探るように探検を開始した。
膣壁の無数の襞が侵入者を阻もうとばかりに絡みついてくるが、
今やすでにその締め付けすらも甘やかな刺激へと変わっていた。
この場合、抽送行為が快楽の重りを追加するスイッチとなっているらしい。
つまり彼が腰を一度突き出すごとに、
刀華の脳内には快感という名の鉄球が投げ込まれていくのだ。
しかもそれはまだ発射されていない爆弾の如く蓄積されていく。
彼女が本当の意味で意識を取り戻したら一体どうなってしまうんだろう?
背筋を駆け登ってくる期待と恐怖。
だが今は止まらない。
雷は肩越しに垂れる自身の豊満すぎる乳房を鷲掴みにすると、
その存在を確かめるよう力を込めた。
もちぃっ!
凄まじい弾力と重量感。
掌いっぱいの柔肉は押せば凹むもののすぐさま反発して戻ろうとする。
まるで生きているかのように脈動し、生命活動の熱を伝播させてくる。
双丘は仰向けに寝て尚円錐状に屹立しており、
下腹部へ向かって緩やかな稜線を描いていた。
奥まで一気に挿入すると、悲鳴にも似た、声になっていない肺の空気だけが
押し出されたようなものが刀華の口から発せられた。
「────ッ!!?」
喉の奥でくぐもった空気音。
金魚が酸素を求めて水面でパクパクと口を開閉させるように、
だらしなく唇を震わせている。白磁のような首筋がのけぞり、
背中が弓なりに反り返った。浮き上がった腰がガクガクと痙攣し、
雷の腹に押し付けられた下腹部からは、
抑えきれない痙攣が波のように伝わってくる。
だが、それでも彼女は目を覚まさない。
意識という名の防波堤は厚く頑丈で、
表層の波止場を越えた津波が無意識という深海を荒らす様を知覚することはない。
ただ身体だけが、生理的な反射として雷の暴虐を忠実に受け止めていた。
その事実が、雷の嗜虐心をこれでもかと煽り立てる。
目の前で無防備に寝ているのは、天下五剣の雷切だ。
日頃は高潔な騎士として振る舞う彼女が、
男のモノを咥え込んだだけでこれほど艶めかしく歪むというのか。
「……相変わらず、すげぇ締め付けだ」
雷は唸った。
子宮口という最奥の聖域を巨柱でこじ開けられた衝撃からか、
膣壁が狂ったように収縮を繰り返している。
異物を排出しようとする拒絶の波。
しかし、それはすぐに甘い痺れへと変質していた。
〈アルゴノゥト〉の効果だ。
一気に突き入れたこの行動もまた「能動的行動」である。
膣奥への激烈な一撃は、
彼女の肉体に快楽という名の莫大な電荷を流し込んでいた。
のけぞった体勢のまま硬直している刀華の肢体は、
汗の薄膜によって妖艶な光沢を放っていた。
特に目を引くのは、重力に従って両脇へと流れ落ちつつも、
その質量を主張して豊かに隆起した二つの果実だ。
仰け反った反動で揺れる巨乳は、
雷の視覚を釘付けにするには十分すぎる威力を持っていた。
雷は片手を伸ばし、その豊潤な肉塊を鷲掴みにした。
むにゅぅっ!
誇張された弾力が指の間から溢れ出し、形を変える。
柔らかい。暖かい。そして重い。
掌の中で踊る脂肪の波動は、まさに女そのものだった。
硬く尖った乳首が雷の掌を突き刺すように擦れ、
彼の背筋を快感の電流が駆け抜けた。
「んっ……くぅ……♡」
乳房を揉みしだかれた刺激が届いたのか、
刀華の喉から甘い吐息が漏れる。
眉根を寄せる苦悶の表情とは裏腹に、
唇から紡がれるのは快楽の色香を含んだ嬌声だ。
雷はニヤリと口角を吊り上げると、腰をゆっくりと引いた。
引き抜かれる巨根に合わせて、刀華の腰が名残惜しそうに揺れる。
ズズズッ……
粘膜が擦れ合い、愛液が糸を引く音が静寂の中で淫らに響き渡った。
カリの部分が膣口を引っ掻くように通過し、刀華の身体がビクンッ! と跳ねた。
再び、奥深くへと叩き込む。
ドスッ!
「あぐっ……♡」
肺の空気が押し出される鈍い音と共に、刀華の肢体が波打つ。
揺れる双丘。跳ねる汗粒。
無意識下での交尾は、覚醒時よりもいっそう残酷で、そして甘美だった。
雷は己の「充填」が着々と進んでいることを感じ取っていた。
一突きごとにチャージされる快楽。
それが臨界点に達した時、この高潔な雷切はどうなってしまうのか。
考えるだけで、雷の肉棒はさらなる硬度と熱を増していくのだった。
砕城雷が味わう初めての女の身体は、想像を絶する快楽の坩堝であった。
闘争に明け暮れ、生身の女など縁遠い荒野を生きてきた彼にとって、
他者と比較する術などあろうはずもない。
それでも、肉柱を包み込むこの収縮と圧迫、
熔鉄流を浴びせられているかのような灼熱の粘膜は、
間違いなく極上であると断言できた。
巨大な肉の蛇が、狭く脆い洞穴を無理やりこじ開けて棲み着いた暴威。
その暴虐がもたらす報酬は、
戦場での首級よりも遥かに甘美で、破滅的な陶酔を約束している。
そして何より——相手は東堂刀華なのだ。
破軍学園の絶対者。雷切の異名を取る高潔な騎士。
その胸に手を伸ばせば決して届かぬであろう高値の華が、
今は俺の腹の下で無力に喘いでいる。
本人の意思など無視して、眠らされてしまった隙を突き、
這いずる情欲をぶちまけて犯しているのだ。
あの冷徹な眼差しも、啓蒙的な演説も、今は何一つ届かない。
ただ肉の器として、
男の性欲を受け止めるためだけに存在しているかのような無防備さ。
「あの絶対者の女を寝取る愉悦……!」
雷の口から、獣のような低い笑声が漏れた。
背徳の味は、一旦舌に乗せれば二度と忘れられない劇薬となる。
彼は己の巨躯を揺らし、ピストン運動を再開した。
ズリュッ! ドスッ!
肉と肉が打ち合う鈍い音が、静寂の寮室に響く。
太腿がぶつかり合うたび、刀華の豊潤な肢体が波打った。
むちんっ、と弾ける乳房の肉感が視覚を犯し、
汗ばんだ肌の滑りが触覚を痺れさせる。
ピストン運動という能動的行為の一突き一突きが、
刀華の肉体に快楽という名の時限爆弾を植え付けていく。
引き抜きは溜め、突き入れは起爆。
その絶妙なリズムは、
やがて眠れる麗人の無意識下で快感の堤防を決壊させるだろう。
「くっ……締め付けが……ヤベェ……!」
雷は呻いた。
刀華の膣内は、雷の暴虐に抗うように激しく収縮しながらも、
同時にその異物を深く呑み込もうと蠕動している。
拒絶と受容。その二律背反な反応こそが、雷の征服欲を極限まで高めた。
意識がないからこそ、身体だけが正直に反応しているのだ。
あの潔癖な騎士の精神を欺いて、肉体だけを堕としていく倒錯した優越感。
巨根が子宮口を小突くたび、
刀華は「んっ……あぐっ……♡」と甘い悲鳴を漏らす。
その声は普段の凛とした口調からは想像もつかないほど淫靡で、
雷の脳髄を直接撫で回すようだった。
「お前は俺のモンだ、刀華……! この体に刻み込んでやるよ……!」
雷は両手で刀華の腰を掴むと、
さらに深く、さらに激しく腰を打ち付けた。
巨人族のごとき膂力が生み出す杭打ちは、まさに雷撃。
無慈悲な暴力が、眠れる美女の花園を土砂降りの雨で蹂躙していく。
(最高だ……興奮が止まらない)
雷の体内では、かつて体験したことのない洪水が起きていた。
脳内から湧き出る快楽物質──ドーパミンやらなんやら──が
血管という河川を押し流し、全身を焼き尽くさんばかりの熱を帯びていた。
まるで猛毒の蜂蜜を舐めたかのような酩酊感。
理性と本能の秤はとっくに壊れていた。
残るのは純粋な捕食者の喜悦だけ。
これが性交というものか? いや違う。
これは狩猟行為だ。獲物を屠り、喰らい、支配する。
女と体を重ねるのはこれが初めてだというのに、
どういうわけか手順を心得ているかのような錯覚があった。
いや錯覚じゃない。
雄としての血脈に刻まれた遺伝子情報がいま覚醒したのだ。
膣襞という無数の舌が肉竿にまとわりつき、
上下左右から情熱的なご挨拶をしてくれる。
温かく湿ったその密林を拓いていけば、さらに奥深い泉源へと誘われる。
まさに天国への入口を潜っているようでもあり、
悪魔の腹に取り込まれていくかのようでもあった。
そんな矛盾した安堵感と緊張感の混沌の中でさえ、
雷の腰は正確に前後運動を刻んでいた。
ズッ! グシュ! ヌチョォ……!
湿潤な衝撃音とともに媚肉が拉げ、泡立つ粘液が結合部から溢れ出す。
刀華は依然として昏睡状態にあるはずなのに、
その肉体だけは饒舌にも過ぎるほど反応を見せてくれる。
目は瞑ったままでも唇からは涎が零れ落ち、
鼻腔からは甘美な吐息が漏れ続けている。
ひょっとして夢の中でも
同じ行為をしているのではないかと思えるほどリアルな淫蕩ぶりだった。
(こいつ……こんなにも雌臭い匂いを撒き散らしていたとはな)
普段の凛々しい姿からは到底想像できない扇情的な香りを
嗅ぎ取った途端に雷の剛直は一段階大きくなった気がした。
ゴリュンッ!!
興奮が止まらない。
脳内では快楽の嵐が荒れ狂い、
神経網は火花を散らしてショート寸前だ。
当初こそ、異物が粘膜を焼き切りながら無理やり押し入ってきたかのような
拒絶反応が支配していた刀華の顔貌にも、今はもう苦悶の色はない。
肉体というものは実に現金で、そして恐ろしいほど適応力が高い。
意思の抵抗が焼き切られた後は、ただ快楽という甘い毒に溺れるのみ。
砕城の巨根が子宮の奥底を抉るたび、刀華の表情は蕩けるように歪んだ。
それはもはや苦痛の皺ではなく、愉悦に耐えかねて刻まれた牝の刻印。
額には玉のような汗が滲み、白磁の肌には健康的な赤みが差している。
彼女は今、深い深い微睡みの中で、快楽という名の嵐に翻弄される小舟のように
無意識に悶え続けていたのだ。
「んっ……はぁっ……あふっ……♡」
喉の奥からこぼれ落ちる吐息は、
まるで熟れすぎた果実が樹から落ちるかのような甘美な響きを持っていた。
雷が腰を打ち付けるたびに、
その声音はピッチを上げ、より一層淫らな波形を描いていく。
ズッチュッ! ズッチュッ!
肉と肉が打ち合う水音は、最初よりも遥かに濡れていた。
刀華の膣内は、雷の暴虐を受け入れるために自ら形を変え、
異物だった男根を熱く湿った粘膜で包み込み、歓迎し始めている。
最初はただの穴だったそこは、今や雷だけが通れる天国への門へと改装されていた。
吸い付くように蠢く襞の数々が、雄の精を搾り取ろうと貪欲に蠕動する。
雷はその変化を敏感に感じ取っていた。
意思ある抵抗が消え、ただ快楽に従順な肉体へと変わっていく過程。
それが雷の背筋をゾクゾクと這い上がらせる。
「感じてんのか……刀華。寝てても身体は正直なんだな」
雷は独りごちると、さらに深く腰を沈めた。
巨躯が生み出す重量級の一撃が、最奥を突き上げる。
そのたびに刀華の肢体はビクンッ! と跳ね、
豊満な乳房が波打つように揺れた。
汗ばんだ肌が擦れ合い、熱が交融する。
アルゴノゥトによって蓄積された快感の電荷が、
彼女の無意識下で限界へと達しつつある気配がした。
目覚めることのない絶頂。
それはあまりにも残酷で、そして甘美な堕天の儀式であった。
相手が決して目覚めることなしという事実は、
砕城雷にとってこの上ない免罪符であり、
同時に狂気じみた暴走の歯車を壊す劇薬であった。
どんなに暴れようが、どんなに無理な体勢を強いようが、
東堂刀華はただ微睡みの底を彷徨うばかり。
その事実が、
雷の脳髄にこびりついた理性の最後の箍をあっけなく弾け飛ばした。
良心の呵責? 罪悪感?
そんな上品な感情は、とっくに欲望の洪水に押し流されて
三途の川の向こう岸へと消え去っている。
雷はピストン運動を休めることなく、
巨躯をさらに前方へと倒し込んだ。
重力に逆らわず揺れる二つの豊潤な果実を胸板で押し潰すように覆いかぶさり、
その顔へと顔を近づける。
閉じられた瞼。長い睫毛。
少し開いた唇から漏れるのは、快楽に歪んだ甘い吐息のみ。
その無防備な唇は、まるで侵入者を招き入れるかのように
形よく半開きになっていた。
雷はためらいなく、そこへ己の口吻を押し付けた。
んちゅっ……
「ん……ぅ……っ♡」
飢えた狼が獲物に食らいつくかのような
貪欲で濃厚な口づけに、刀華の喉が小さく鳴る。
最早、抵抗はない。
目覚めることのない彼女は、されるがまま。
雷の太く長い舌が、まるで我が物顔で口腔内を蹂躙し始めた。
歯列をなぞり、粘膜を舐め上げ、
逃げようとする刀華の舌を無理やり絡め取る。
ちゅぱっ、ぢゅるっ……ねっとりとした水音が、
互いの顔の間で生々しく響き渡る。
雷は腰の動きを止めなかった。
下方では巨根が子宮を突き上げ、
上方では舌が口腔を犯す。
上下からの同時攻撃。
そのダブルパンチに、刀華の身体がビクンビクンッと跳ねた。
「んぐっ……ふぅ……んんっ……♡」
苦しげな呻き声は、しかしすぐに甘い嬌声へと塗り替えられる。
雷は刀華の舌を強く吸い上げながら、
唾液をドクドクと流し込んだ。
自分の体液を相手の体内に注ぎ込む行為。
それは物理的な支配以上の、
精神的な所有欲を満たす儀式であった。
受け入れるしかない刀華。
されるがままの刀華。
俺の良いようにされてしまっている刀華。
その事実が、雷の脳内麻薬をさらに噴出させた。
あの高潔な魔導騎士が、今は俺の唾液を飲み込み、
俺の肉棒で快楽を感じて悶えている。
この絶対的な征服感。
この倒錯した優越感。
雷は腰をさらに深く打ち付けると、
同時に口内を更加激しく貪った。
噛みつくようなキス。
溶け合うような交接。
永遠に続くかと思われた微睡みの中で、
二人の肉体は泥沼のように深く、そして濃密に絡み合っていく。
精巣という名の釜が、とうとう鳴動を始めた。
亀頭の先端から脊髄を駆け上っていく痺れのような予兆が、
理性の堤防を決壊させる寸前まで押し迫っている。
もう限界だ。
だが、砕城雷は腰の動きを緩めるどころか、
むしろ加速させた。終焉へのカウントダウンを自らの手で刻む如く。
「刀華……!」
呼びかける声は、獣の唸りに等しかった。
決して答えることのない麗人に向けて、
彼は宣戦布告のごとき宣言を叩きつける。
「俺の子種を……受け取れッ!」
それが何を意味するか、眠れる彼女が理解する由もない。
だが構わない。理解させる必要などないのだ。
ただ一方的に注ぎ込み、
一方的に染め上げればいい。それがレイプというものだろう。
ズンッ!! ズンッ!! ズンッ!!
最後の三撃は、まさに落雷そのものであった。
巨躯の全重量を乗せた杭打ちが、
刀華の最奥という柔らかな大地を砕き貫く。
ドピュルルルルルッ!!
雷が咆哮と共に絶頂に達した瞬間、
灼熱の白濁が奔流となって子宮へと注ぎ込まれた。
蛇口が壊れたかのような勢いで吐き出される精液は、
子宮口という狭き入口を無理やりこじ開け、
奥の奥にある胎という名の聖域へと土石流のように雪崩れ込んでいく。
「んぁああああっ……♡!!」
その瞬間、刀華の肢体が弓なりに反り返った。
意識がないにも関わらず、
身体だけが雄の精液という熱源に反応して跳ね上がる。
瞳は閉じたままだが、口は大きく開き、
喘鳴という名の悲鳴を迸らせた。
ここで雷は、凶悪なオマケを実行に移した。
彼の伐刀絶技『アルゴノゥト』──
能動的行動に対するチャージ実行権。
その効果を、性行為へと転用する。
(蓄積しろ……! 俺が与えた快楽を、
全てお前の身体に刻み込め……!)
雷が念じると同時に、
刀華の体内に蓄積されていた快楽の電荷が一気に解放された。
これまでのピストン運動によって蓄えられ、
まだ発散されずに残っていた快感の時限爆弾が、
今まさに起爆したのである。
ビクンッ! ビクゥゥゥンッ!!
刀華の全身が激しく痙攣した。
白目を剥くほどの強烈な絶頂波が、
無意識下の彼女を容赦なく襲う。
膣壁は雷の男根を締め上げながら痙攣し、
子宮口は精液を吸い上げるように収縮を繰り返す。
「あっ……あぐっ……イ……ッ♡♡」
言葉にならない叫び声が喉から絞り出される。
それは決して目覚めることのない絶頂であり、
記憶に残らない暴力だった。
だが、身体は確実に覚えている。
この男に犯され、中出しされ、
極限の快楽を味わったという事実を、
細胞の一つ一つにまで刻み込まれているのだ。
止まらない。
まるで壊れた水道管か、あるいは決壊したダムか。
一度火噴いた精液の奔流は、砕城雷の意思などお構いなしに
東堂刀華の子宮という名の甕へと滔々と注ぎ込まれ続けていた。
ドプッ、ドプププッ……!
下半身の付け根から背骨を駆け上がってくる快感は、
もはや痺れや疼きといった生易しいものではない。
視界に星が飛び散り、脳髄が沸騰して蒸発してしまうのではないかと
錯覚させるほどの暴力的な快楽の濁流。
金玉という名の貯蔵庫に蓄えられていた精気という精気が、
根こそぎ吸い出されていくような喪失感と充足感が同時に襲い来る。
それに呼応するかのように、
刀華の膣壁もまた飢えた蟲のごとく蠢き出した。
ビクッ、ビクビクッ! と痙攣しながら収縮を繰り返すその肉襞は、
雷の放つ精液を一滴たりとも逃すまいとする貪欲な口吻のようであり、
あるいは子飼いの雄から養分を搾り取ろうとする淫魔の牝壺であった。
「くっ……! 搾り取る気か……この雌がッ!」
雷は唸りながら、さらに体重を預けた。
二百近い巨躯が、刀華の華奢な身体を敷布ごと押し潰さんばかりに覆いかぶさる。
肋骨が悲鳴を上げそうなほどの密着状態。
だが、その圧迫こそが互いの性感をより一層高めるスパイスとなった。
汗ばんだ皮膚と皮膚が吸い付き合い、
互いの心臓の鼓動が直接伝わってくるようだ。
雷の胸筋に押し潰された刀華の豊かな乳房は、
左右へと形を変えて溢れ出し、その先端の桜色の果実は
硬く尖って雷の肌を刺激する。
そして極めつけは『アルゴノゥト』による凶悪なオマケだ。
蓄積され、強化された快楽は、
単なる神経の興奮などという次元を遥かに超越していた。
それは細胞の一つ一つにまで刻み込まれる呪詛であり、
改造手術に等しい肉書き換えである。
「あひッ♡! あぐっ……♡♡! イっ……イッて……♡♡♡!」
無意識下でイキ狂う刀華の様は、
まさに地獄絵図でありながら、同時に天上の極楽でもあった。
瞳は完全に白目を剥き、
開かれた口からは泡立った涎が止めどなく溢れ落ちる。
四肢はガクガクと震え、時折ビクンッ! と弓なりに反っては
ベッドのスプリングを軋ませた。
彼女は知らない。
自分が今、愛してもいない男に種付けされ、
その子宮を白濁で満たされていることを。
だが身体は知っている。
この男こそが自分に極上の快楽を与える支配者であると、
骨の髄まで理解させられてしまっている。
金玉の中身が空っぽになるまで搾り取られそうな恐怖と快楽の中で、
雷は恍惚とした笑みを浮かべた。
高潔な雷切は今、眠りの中で墜ちた。
だが目覚めた後も、その身体はきっとこの快楽を求めて
疼き続けるに違いない。そんな確信めいた予感が、
雷の雄としての自尊心をこれ以上ないほど満たしていた。
最初に胸の奥底に燻ぶっていた微かな躊躇いなど、
とうに蒸発して消え失せていた。
そこにあるのは、眼前の肉の器に対する貪欲な食欲と、
己の膂力を叩きつけることへの純粹な悦びのみ。
砕城雷は今や、思考能力を放棄したただの獣であり、
東堂刀華という名の肉塊を貪り喰らう捕食者であった。
射精による休息など必要ない。
むしろ一度吐き出したことで箍が完全に外れ、
雷の腰は休むことなく、いや、休むことすら忘れて
暴れ狂う機関車のごとく前後運動を再開した。
ズドンッ! ズドンッ! ズドンッ!
重量級の質量が、軽量級の肉体を叩き潰す音。
それはもはや交接というよりは、一方的な暴力に等しい破壊活動だ。
だが、その破壊の最中にあってのみ、
雷は己が生きていることを実感できるのだ。
「くっ……はぁっ……! まだだ……まだ足りねぇッ!」
唸り声を上げながら、雷は刀華の両脚をさらに大きく割り開いた。
関節が悲鳴を上げようが知ったことか。
柔らかい内腿の肉が雷の脇腹に押し付けられ、
汗と体液の混合液がグチュグチュと淫猥な音を奏でる。
膣内はさきほどの大量の射精によって
極限まで滑りが良くなっていたが、
それでも雷の巨根が容赦なく子宮底を殴打するたびに、
刀華の身体はビクンビクンと跳ね上がった。
「あぐっ……♡ んぅぅっ……♡♡」
喉の奥から漏れるのは、もはや喘ぎ声というよりは
壊れた水道管から漏れる水音のような、
あるいは夢遊病者のうわ言のような無意味な音節の羅列。
だが、その声色には確かに甘美な響きが含まれていた。
アルゴノゥトによって蓄積され、強化された快楽は、
彼女の脳髄を焼き切り、神経を麻痺させ、
ただ快楽のみを感受する器官へと作り変えているのだ。
雷はそんな彼女の顔を覗き込んだ。
白目を剥き、口角から泡立った涎を垂れ流すその顔に、
かつての高潔な騎士の面影はない。
あるのは、ただ快楽に溺れ、
雄に蹂躙されることのみを待望する牝の浅ましい痴態のみ。
(いい顔だ……っ!)
その堕落した表情を見た瞬間、雷の背筋にゾクゾクとした悪寒が走り、
萎えかけていた怒張が再び鋼のように硬度を取り戻した。
雷は腰をさらに深く沈めると、
今度は子宮口という急所を狙い澄ますようにして
亀頭を押し付けた。
そしてそこから始まるのは「杭突き」の極致。
大工が杭を地面に打ち込むように、
雷は己の欲望という杭を刀華の肉体という地面に打ち込み続ける。
グリュッ! グリュッ! グリュュュッ!
ねっとりとした摩擦音と共に、
粘膜が捻り潰される感触が亀頭を刺激する。
刀華の膣壁は雷の形に歪められ、
もはや彼以外の男を受け入れられないほどに拡張され、
そして締め付けていた。
それはまるで、雷専用に作られた手袋のような完璧なフィット感。
「イクッ……! イクイクッ……♡♡♡」
刀華の全身が再び激しく痙攣した。
潮を吹くように愛液が噴き出し、
雷の下腹部と太腿を濡らす。
だが雷は手を止めない。
むしろその痙攣を楽しむかのように、
さらに激しく腰を振り続けた。
終わりのない暴虐。
覚醒することのない惡夢。
泥沼のような快楽の深淵へと、
二人の肉体はどこまでも沈んでいった。
今はただ、これを繰り返すことのみが、砕城雷の宇宙の全法則となっていた。
思考などという高等な理性の営みはとっくに蒸発し、
代わりに脳髄を満たしているのは、雄の本能という名の真っ黒な泥濘である。
上の口で貪り、下の口で貪る。二つの蜜壺を同時に塞がれ、
上下から挟み撃ちにされた東堂刀華は、もはや逃げ場などどこにもない。
「んぐっ……ぷはっ……ぢゅるッ!」
口唇を離すたびに銀色の糸が引く。だが休息など与えない。
直後に再び唇を塞ぎ、舌を絡め取り、喉の奥まで犯しに行く。
その間も下半身の暴動は一瞬たりとも止むことがない。
二百を超える巨躯という質量兵器が、
たおやかな女体という名の的を叩き潰さんばかりに押し潰していく。
重力加速度を伴った体重がのしかかるたび、
刀華の肺から空気が絞り出され、代わりに甘美な嬌声が注ぎ込まれる。
ズドンッ! ズドンッ! ズンドコドンッ!
肉と肉がぶつかり合い、骨格きしむ打撃音が室内に響き渡る。
それは愛の囁きなどではない。一方的な蹂躙の雷鳴だ。
雷の巨根は迷うことなく子宮口という最奥の扉を狙い澄まし、
容赦のない杭打ちを見舞い続ける。
鉄柱のような剛直が、脆い肉の蓋をバンバンと殴打するたびに、
刀華の身体はベッドの上で小舟のように激しく揺さぶられた。
そして──奇跡が起きた。
無意識下でのアルゴノゥトによる快楽の強制書き換えが、
ついに生物としての根源的な本能を覚醒させたのだ。
ただ受け身であった刀華の腰が、ふわりと浮き上がったのである。
雷の打ち込みに合わせて、自ら腰を打ち返すかのように。
それは決して理性的な行為ではなく、
快楽という電流に支配された細胞レベルの条件反射に過ぎない。
だが雷には、それが「気に入ってくれた」という
何よりの肯定に見えた。
「あぁッ!? おっ……おぉッ!!」
迎え腰。
女が男を求めるための、最も淫らで従順なポーズ。
無垢な肢体が雄の性欲を受け入れるために自ら差し出されたこの事実が、
雷の脳内でパニックボタンを押した。
「そうだ……それでいいんだ刀華ッ!
俺を受け入れろッ! もっと奥まで……もっとだッ!」
雷は咆哮し、さらに激しく腰を振った。
打ち上げられる花火のように跳ねる刀華の腰を逃がさじとばかりに、
太い腕で両脚を固く抱え込み、角度を変えては奥底へと突き進む。
迎え腰と杭打ちが噛み合った瞬間、
亀頭が子宮口をこじ開け、その奥へと侵入を果たした。
「んひぃぃぃッ♡♡♡!!」
口づけの隙間から、甲高い悲鳴にも似た絶頂の啼き声が漏れる。
無意識の雌が、雄に完全に屈服し、
その支配を歓喜をもって受け入れた瞬間であった。
雷はもう止まらない。
この背徳的な同調が得られる限り、
彼は何度でもこの儀式を繰り返すだろう。
世界が終わるその日まで。
熱い。とろけるように熱い。
注がれる精の熱量に呼応するように、東堂刀華の膣壁という名の肉嚢が蠢き出した。
まるで捕えた獲物を二度と逃がさまいと絡みつく大蛇のごとく、
あるいは煮えたぎる蜜釜へと誘い込む魔性の口のごとく。
ビクッ、ビクゥゥンッ! と律動するその収縮は、砕城雷の亀頭を締め上げ、捻り上げ、
一滴たりとも余すことなく精気を搾り取ろうと貪欲に蠕動するのである。
「あぐッ……♡ んぅぅッ……♡♡」
そのたび、刀華の喉からは到底眠れる人間の発するとは思えない
艶めかしい嬌声が漏れ出した。
深い眠りの底で見ている夢が、よほど甘美なのか、それとも恐ろしいのか。
彼女の肢体は白魚のごとくしなやかに身を捩り、
快楽という名の電流に打ち震えて激しく身悶えた。
シーツを掴んでいた指先が白むほど力み、
汗で張り付いた髪が枕の上で泥絵の具のように乱れる。
眠りという安らぎのベールはとっくに引き裂かれ、
代わりに極彩色の快感という名の悪夢が彼女を支配している。
そして何より驚嘆すべきは、その秘所の変容であった。
砕城雷という規格外の異物を受け入れ、
幾度となく杭打ちされ続けた結果、
その肉壺はすっかり彼のモノに馴染んでしまっていたのだ。
まるで鋳型に流し込まれた合金のように、
あるいは長年使い込まれた手袋のように。
節くれだった隆起に沿って肉襞が吸い付き、
扁平な亀頭の形をなぞるように窪みを作る。
彼女の秘所は今や、
雷専用の形状記憶肉器へと作り変えられてしまったのである。
ドプッ、ドプププッ……!
射精の脈動に合わせて子宮へと直接注ぎ込まれる白濁の雨。
そのたびに刀華の身体はビクンッ! と跳ね上がり、
喉を反らせて恍惚とした喘ぎを奏でた。
「あぁっ♡ そこっ……♥♥ きてるッ……♡♡♡」
無意識下での叫び。
己を犯す男の存在を正しく認識していないまま、
ただ与えられる快楽のみを正しいと判断してしまう
哀れで甘美なエラー。
眠りながら激しく喘ぎ声を上げるその姿は、
高潔な騎士の威厳など欠片も残していない。
ただ雄に蹂躙される悦びに浸る一匹の牝に過ぎなかった。
雷はその様を見下ろし、昏い満足感に酔いしれた。
じっくりと時間を掛け、焦らず丹念に犯し続けた甲斐があった。
彼女の身体はもう、彼なしでは生きていけない。
そんな確信めいた征服欲が、雷の背筋をゾクゾクと震わせる。
終わらない。
この射精が終わっても、また次の快楽が待っている。
無意識のまま快楽に溺れ続ける刀華の痴態は、
雷にとって最高の酒であり、
永遠に飲み干すことのできない毒杯であった。
中出しされるたび、東堂刀華という器は歓喜のあまり身を砕けんばかりに震えた。
精液という名の白濁した熱線が子宮の奥底へと注ぎ込まれる瞬間、
彼女の理性の箍は呆気なく吹き飛び、
代わりに脊髄を駆け上がる快楽の雷光が脳髄を焼き焦がす。
眠りという名の深い海に沈んでいるはずなのに、
その身体だけがまるで暴風雨に翻弄される小舟のように激しく痙攣し、
喉の奥からは甲高い絶叫が裂帛のごとく迸った。
「あひぃぃぃッ♡♡♡!! イクッ……イッてるぅぅッ♡!!」
それは高潔なる雷切の咆哮ではない。
ただ雄の精を受け入れることのみを生き甲斐とする牝の遠吠えだ。
ビクンッ! ビクゥゥンッ! という筋肉の痙攣は止まることを知らず、
雷の放精に合わせて搾り取ろうとする膣壁の収縮は、
もはや生物的な反射を超えた狂乱のダンスであった。
その顔を見よ。
白目を剥き、焦点の合わぬ瞳は快楽という名の阿鼻叫喚を映し出している。
口角からは泡立った涎が止めどなく溢れ落ち、
生理的な涙が頬を伝ってシーツに染みを作る。
普段の清楚で気品ある委員長の面影など、
熱したフライパンの雪のように跡形もなく消え失せている。
そこにあるのは、ただ快楽に溺れ喘ぐ一匹の卑しいメスの顔のみ。
ああ、なんと美しい堕天であることか。
砕城雷は、その艶めかしくも凄惨なイキ顔を間近で見つめ、
背筋を這い上がる悪寒にも似た興奮に身震いした。
この高潔な騎士を、無意識下で快楽の淵へと突き落とし、
自分の精によって完全に支配するこの背徳感。
それはどんな強敵を打ち倒した時よりも濃厚な勝利の美酒であった。
そして、その美酒は彼の下半身にも猛毒のごとき劇薬として作用した。
萎えかけていた欲望の塊は、目の前の痴態という燃料を投下され、
再び怒涛のごとく硬度を取り戻していくのである。
ドクンッ! という血管の脈動と共に、
肉茎は再び鋼鉄のごとき凶器へと変貌した。
「くっ……! まだだ……まだ終わらねぇぞッ!」
雷は唸りながら、痙攣し続ける刀華の身体をさらに強く抱きしめた。
抵抗などない。あるのは快楽に痙攣する肉人形のみ。
雷はその肉人形の中に己の欲望を再びねじ込むと、
今度はさらに深く、さらに激しく杭打ちを開始した。
ズリュッ! ズリュリュリュッ!
大量の精液が潤滑油となり、
摩擦係数を狂わせた肉壁が再び雷の形を貪るように吸い付いてくる。
アルゴノゥトによって蓄積された快感はリセットされることなく、
ただ上書きされ続け、刀華の細胞を一つ残らず雷専用の肉奴隷へと作り変えていく。
終わらない輪舞。
覚めることのない悪夢。
この甘美な地獄が続く限り、
彼女が元の高潔な騎士に戻ることは二度とないだろう。
雷は確信をもってそう思いながら、
再び注ぎ込むための追撃を準備するべく、
腰のピストン運動を加速度的に激しくしていくのであった。
グチュッ、グチュリュッ……。
粘度を極めた水音が、湿気を孕んだ室内の空気を震わせる。
それはまるで、大雨の後に泥濘に太い杭を突き立てて抜き差しするような、
あるいは熟れすぎた果実を拳で鷲掴みにして捏ね回すような、
重度の淫靡さを孕んだ粘着質な音であった。
白濁と蜜が混ざり合い、泡立った体液が抽送のたびに
互いの股間から溢れ出し、シーツという名の処刑台に黒い染みを作っていく。
必要などない。百も承知だ。
今の東堂刀華に抵抗の気力などあるはずもなく、
ただ快楽の波に弄ばれるままの肉人形でしかないのだから。
だというのに、砕城雷は刀華の細い両手首を、
まるで万力で締め上げるかのように強固に掴んでベッドに押し潰していた。
その骨が軋むほどの圧迫感は、物理的な拘束以上の意味を持つ。
支配欲という名の飢えた狼を鎮めるためには、
この「絶対的に抑えつける」という行為そのものが不可欠であった。
巨躯が乗り掛かる質量。自由を奪う拘束。
一方的に、不可逆的に、彼女を「所有」しているという事実。
それこそが雷の背骨の奥底をゾクゾクと震わせる最高のスパイスなのだ。
「んっ……くぅっ……♡ あぁッ♡♡」
雷の巨根が子宮口という急所を殴打するたび、
刀華の美貌は痙攣するように歪み、甘美な悲鳴を上げた。
無意識下で首を激しく振り乱すその姿は、
高潔なる雷切の余裕など微塵も感じさせない、
ただ快楽に毒された牝の哀れで美しい断末魔であった。
汗で張り付く髪が白磁のような頬を打ち、
半開きになった唇からは快楽の泡がこぼれ落ちる。
雷はその顔を間近で見下ろした。
距離にして数センチ。
彼女の熱っぽい吐息が顎にかかり、彼女の震えが腕に伝わるほどの近さで、
己がモノでよがる様を神棚の供物でも眺めるかのように嗜好する。
かつて雲の上にいた格上の強者が、
今は己の腹の下で無防備な肉壺へと成り下がり、
雄の欲望を貪るために喘いでいる。
その強烈な優越感と背徳感が、
雷の肉茎をさらに鋼鉄のごとく硬直させた。
「いい顔だ……刀華。もっと俺に溺れろ」
低く唸りながら、雷はさらに腰を深く沈めた。
巨躯と女体。捕食者と被食者。
この湿度高い密室で繰り広げられる一方的な暴力と快楽の輪舞曲は、
まだ終わる気配すら見せていなかった。
更新希望の原作
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魔弾の王
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落第騎士
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ハイスクールD×D
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月姫
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モブせか
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マジエク
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のんびり農家
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新妹魔王
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八男