※この作品はR-18です。

ダークエロよろず短編集   作:カード読み込み

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ステラ入学一年前の七星剣王祝賀終了


一輝の学園生活・七星剣王祝賀パーティー

 

 夜の帳が下りたパーティ会場は、むせ返るような香水と酒の匂い、

 そして人々の熱気で満たされていた。第61回七星剣武祭を製した覇者、

 蛮場流輝を讃える祝勝会である。煌びやかなシャンデリアの下、

 着飾った令嬢たちがさざめき、強豪校の騎士たちが杯を重ねる。

 だが、その華やかな表舞台の裏で、

 澱んだ欲望が微細な泡のように弾けているのを、誰が気づくだろう。

 

 流輝は会場の中央、最も目立つ席に君臨していた。

 漆黒のタキシードは彼の魔性の美貌を引き立て、

 切れ長の冷たい瞳は傲岸不遜な微笑みと共に、眼下に集う凡俗どもを見下ろしている。

 彼の周囲には女たちが群がっている。甲高い笑い声で媚びを売る彼女たちの視線は、

 まるで飢えた野犬が肉を求めるようであり、流輝はそれを退屈な風景として受け流していた。

 

 その流輝の影に、ひっそりと控える影が一つ。黒鉄一輝である。

 最弱のFランク。本来ならばこのような場に招かれるはずもない敗北者だが、

 彼は流輝の「所有物」として、主君の光栄を分け与えられている。

 いや、正確には搾取されているのだ。一輝の眼は、主君の栄光に眩むことなく、

 むしろその影の濃さに陶酔していた。彼の脳には、

 まだ今朝方、流輝に刻まれた蹂躙の記憶が生々しく残っている。

 

 

 祝勝会という名の肉食獣の晩餐会。華やかなシャンデリアの光は、

 集まった男たちの欲望を増幅させる触媒でしかなく、ドレスの袂から漂う香水の匂いは、

 発情期の牝たちのフェロモンを隠そうともしない無防備な宣告だった。

 蛮場流輝はその渦中にありながら、まるで汚れた泥沼の中州に立つかのように、

 冷ややかな眼差しで眼下の愚行を観察していた。

 

 己を空前絶後の麒麟児にして史上最高の超絶美形だと理解している流輝にとって、

 これほど無意味な祭りもなかった。彼を讃える言葉の数々は、

 すべて彼自身が既に知り尽くしている事実の羅列であり、驚きも感動もない。

 ただ退屈だけが、胃の腑に鉛のように沈殿していく。

 

 周囲に群がる令嬢たちの視線は、まるで腐った果実にたかるハエのようだ。

 彼女たちの瞳に宿るのは称賛などではなく、ただ純粋な征服欲と、

 その反対にある被征服欲求。流輝という絶対的なオスに認められ、

 その遺伝子を分け与えられたいという、下等な本能の剥き出し。

 彼は彼女たちの胸元が熱っぽく上下する様を、

 まるで観察する虫の標本のように無感動に見つめていた。

 

「ねえ、一輝くん」

 

 その退屈な時間を埋めるかのように、背後から湿った熱気が忍び寄る。

 紫乃宮天音だ。彼は流輝の所有物としてこの場に立ち尽くしているが、

 そのドレスの下には倒錯した欲望を隠している。

 天音は一輝の腕に己のそれを絡ませ、人目を盗んで胸元を押し付けた。

 

「ご主人様、今日は一段と御機嫌がよさそうだね。七星剣王だってさ。

 ねえ、今夜はどんな風にイジメてもらえるんだろうね」

 

 天音の声は甘く、粘着質だ。その響きには、

 主君による慈悲深き蹂躙への期待が滲んでいた。主君の機嫌が良いときこそ、

 鞭は最も甘く肌を打つ。その甘美な予感に、天音の内なるメスは身悶えしているのだ。

 

 一輝は何も答えなかった。ただ主君の背中を見つめ続けている。

 その視線には崇拝と、歪んだ憧れしかない。最弱のFランクである彼にとって、

 流輝の栄光はあまりにも遠く、そしてあまりにも眩い。だがそれ故にこそ、

 その光に焼かれることを至上の悦びとしていた。

 

 流輝は二人の従者のささやかな企みなど気にも留めず、

 グラスの中で琥珀色の液体を揺らした。

 自分が天才を超えた天才であることは疑いようがない。

 だが同時に、16になったばかりのクソガキだという現実も冷徹に認識していた。

 未来はともかく、今の自分の格上は少なくない。

 

 学生に限っても赤座理人にはまず勝てまい。

 戦術眼も優れている戦闘の天才は冷静に判断していた。理人は怪物だ。

 ただの剣技や異能だけで到達できる領域ではない。

 あれは何かが根本的に欠落しているからこそ成り立つ異形の強さだ。

 

 流輝は唇だけで笑った。退屈な祝勝会だが、退屈なりに楽しむ方法はある。

 この会場に集まった肉と欲望を操り、己の退屈を紛らわせる駒とする。

 それが蛮場流輝という男のやり方だ。

 

「おい、紫音」

 

 流輝が短く呼ぶと、影から天宮紫音が滑り出てきた。

 彼女は流輝だけに侍る「虚飾の王妃」。その表情には何の感情も浮かんでいない。

 ただ主君の命令だけを待つ人形のような無機質さ。

 

「ここは退屈だ。もっと面白い場所へ行くぞ」

 

 紫音は無言で頷き、流輝の腕に手を添えた。

 その瞬間、会場の空気が凍りついた。蛮場流輝が動く。

 それは王者の行進であり、同時に捕食者の狩りの始まりでもあった。

 

 一輝と天音はその背中を追いかけた。

 主君が向かう先はどこであろうと地獄か天国か。だがどちらであれ、

 彼らにとっては流輝という太陽に焦がされる至福の場所以外の何物でもなかった。

 

 パーティー会場の喧騒を背に流輝が歩みを進めると、自然と人の波が割れた。

 まるでモーゼが海を割ったかのように。彼らは避けるのではない。

 跪いているのだ。圧倒的な強者に対する無意識の服従。

 それが世界の理なのだから。

 

 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 祝勝会という名の肉食獣の晩餐会から逃れるように、

 蛮場流輝は人目を避けてバルコニーへと出た。夜風は生温く、

 甘ったるい香水の残滓を運んでくるが、ここならまだマシだ。

 流輝は手すりに寄りかかり、退屈そうに夜空を見上げた。

 星空さえも、彼にとってはただの照明に過ぎない。

 

 その時、暗がりからふたつの影が滑り出た。

 

「ほう。貴様が今代の覇者か」

 

 尊大で芝居がかった声が響いた。風祭凛奈だ。

 彼女は黒いゴシックロリータのドレスを翻し、流輝を見上げている。

 その姿はまさに闇に舞う蝶。だが、その羽には既に毒が塗られていた。

 

 凛奈は眼帯越しにも窺える鮮血の赤い瞳で流輝を睨みつける。

 自らを「爪牙を統べし獣の王」と称する彼女の言葉には覇気があったが、

 その声音には隠しきれない湿り気が混じっていた。

 美作弥吉という絶対的支配者に調教され尽くした肉体は、

 強者を見るだけで条件反射的に熱を持つのだ。

 

「我は風祭凛奈。偉大なる魔獣使い……して、貴様が蛮場流輝か」

 

 彼女は胸を張って名乗るが、その動作のせいでドレスの胸元が微かに揺れる。

 微かに膨らみ始めたばかりの乳房は、まだ禁断の果実のように青く、

 しかし確かな色気を孕んでいた。黒いサテンの生地越しに

 透けるような白い肌が浮かび上がり、瑞々しい薄紅色の乳輪が

 熱を持って主張しているかのように見えるのは錯覚だろうか。

 

 流輝は冷ややかな視線で凛奈を見下ろした。

 

「風祭グループか。売国奴の巣窟からわざわざ出てきてどうした?」

 

「クククッ……貴様ごときが我を愚弄するか! 我がスフィンクスの暗黒の力を見れば……」

 

 凛奈は中二病全開で啖呵を切るが、その足取りはどこか千鳥足だった。

 股間に走る疼き。美作に刻み込まれた「メスの喜び」は、

 今も彼女の奥底で脈打っている。強者に対する反抗心と服従心が入り混じり、

 彼女の太腿を内側から痺れさせるのだ。

 

 そしてその背後には、さらに異質な存在が立っていた。

 

 サラ・ブラッドリリー。金髪の外国美少女。

 彼女はパーティー会用意されたドレスを身に纏っているはずだったが、

 その着こなしは常軌を逸していた。胸元は大きくはだけ、

 圧倒的な質量を持つ双丘が今にも溢れ出さんばかりに揺れている。

 豊饒の女神のごとき巨乳は重力さえもねじ伏せ、

 薔薇色の乳輪が薄明かりの中で扇情的に主張していた。

 

「……ふぅん。あんたが七星剣王? 父さんの絵にはいない顔ね」

 

 サラは気怠げに首を傾げた。翠玉の瞳には天才特有の虚無と、

 創作への渇望が宿っている。彼女の肉体は病弱さゆえに血色が薄いが、

 それが逆に病的なまでの艶かしさを醸し出していた。

 白磁のような肌は地中海の石灰岩のように滑らかで、触れれば冷たく、

 しかしひとたび熱を持てば溶岩のように迸る情熱を秘めている。

 

「おっぱい……すっごい……」

 

 一輝の後ろで天音が小さく呟いた。その視線はサラの爆乳に釘付けになっている。

 天音自身もまたふたなりとして豊かな胸を持つが、サラのそれは次元が違った。

 噴火口に近い巨大な尻丘と合わせて、まさに「描かれるため」の女体。

 

 サラは流輝に近づき、まるで品定めをするように顔を覗き込んだ。

 

「悪くない。……でも、まだ足りない。

 もっと絶望と希望が混ざった顔をしてないと……描きたくならないわ」

 

 彼女の手が無造作に伸び、流輝の頬に触れる。

 その指先には絵の具の痕跡があり、冷たい感触が流輝の肌を汚した。

 

「……お前か。『マリオ・ロッソ』と呼ばれる変人が」

 

 流輝はサラの手を振り払わなかった。ただ冷たい瞳で見つめ返すだけだ。

 その態度は傲慢でありながらも、相手の異質さを認めているようにも見えた。

 

「変人で結構。……あなたの中に何か見えるかもしれない。……見せてよ」

 

 サラが艶めかしく微笑む。その笑顔には芸術家としての狂気と、

 メスとしての淫蕩さが同居していた。彼女にとってセックスもまた創作行為の一つであり、

 相手を犯すことはキャンバスを汚すことに等しいのだ。

 

 凛奈が苛立ったように割り込んでくる。

 

「待てサラ! 我との同盟話があるだろう! この男如きに構うでない!」

 

 しかし凛奈の剣幕も、興奮で頬を染めた姿は迫力に欠けていた。

 むしろその未成熟な肢体が必死に虚勢を張る様は、嗜虐心をそそるだけだ。

 肉付きの薄い尻たぶがドレスの下で揺れ、微かに汗ばんだ白い肌が夜風に晒される。

 

 流輝は二人を見比べ、口元だけで笑った。

 

「風祭グループのお姫様に覆面画家か。……退屈しのぎにはなりそうだ」

 バルコニーには三人の異形が立ち尽くし、

 それぞれの欲望と虚勢がない交ぜになって漂っていた。

 夜風が運ぶのは祝勝会の歓呼ではなく、獣たちの囁きだけだった。

 ◆◆◆

 

 

 パーティー会場の喧騒から少し離れた場所に、その部屋はあった。

 壁一面に施された防音魔導具のせいで、外の騒がしさは完全に遮断され、

 代わりに満ちているのは複数の男女の吐息と、粘着質な水音だけ。

 照明は落とされ、間接照明の朱い光だけが

 絨毯の上に絡み合う影を浮かび上がらせている。

 

 蛮場流輝は部屋の中央、最も豪奢なソファに腰を下ろしていた。

 その膝の上には、風祭凛奈が横向きに抱えられている。

 黒いゴシックロリータのドレスは乱れ、

 深海色の長い髪がソファの背もたれに滝のように流れていた。

 眼帯はまだ外れていないが、紅玉のような瞳は既に焦点を失いかけている。

 

「んっ……ふぁ……♡ や、やめ……まだ……キスだけで……♡」

 

 凛奈の口から漏れるのは、もはや中二病の欠片もない、ただのメスの嬌声だった。

 流輝は彼女の小さな顎を指で固定し、傲岸不遜な微笑みを浮かべたまま、

 その唇を貪っている。舌を絡め、唾液を混ぜ合わせ、

 上顎をなぞるたびに凛奈の肢体がビクビクと跳ねる。

 

「キスだけで何度イった? もう四度目か? ククッ……

 さすがは美作に調教されたメスだな。身体が素直で結構だ」

 

 流輝が唇を離すと、二人の間に銀の糸が架かった。

 凛奈は羞恥に顔を歪めるが、その瞳の奥には隠しきれない悦びが滲んでいる。

 美作に刻み込まれた「本当のメスの喜び」が、

 流輝という新たな絶対者の前で目を覚ましつつあった。

 

「ち、違う……我は……爪牙を統べし……んぁっ♡♡」

 

 反論しようとした凛奈の耳たぶを、流輝が軽く噛む。

 それだけで彼女の背筋に電流が走り、微かに膨らみ始めた乳房がドレスの下で震えた。

 禁断の果実のようなその膨らみは、まだ発育途上でありながら、

 触れられることを切望している。流輝はその蕾を指の背でそっと撫で上げた。

 

「ひゃぅッ♡♡ だめ……そこ……まだ……♡」

 

「まだ? もう充分に感じてるだろうが。ほら……ここも」

 

 流輝の指がドレスの裾から忍び込み、肉付きの薄い尻たぶをそっと撫でる。

 脂肪の少ないスレンダーな肢体は、触れるたびに小鹿のように震えた。

 子供っぽくつんとした小ぶりなお尻は、しかし掌に吸い付くような弾力を持ち、

 指を食い込ませるとむちりと形を変える。

 

 凛奈はもう何も言えなかった。

 ただ流輝に身を委ね、与えられる快楽に溺れるだけ。

 普段の中二病口調は完全に封印され、ただ喘ぐだけの純粋なメスになってしまっている。

 

「そろそろ本番といくか。お前の子宮に、俺の精を注いでやる」

 

 流輝がジッパーを下ろす音が、凛奈には死刑宣告のように聞こえた。

 だがそれすらも甘美な毒として彼女の身体は受け入れてしまう。

 美作に調教され尽くした肉体は、

 絶対的強者に支配されることを至上の喜びと感じるように作り変えられているのだ。

 

 一方、同じ部屋の隅では、異なる種類の交歓が行われていた。

 

 サラ・ブラッドリリーは一輝をソファに押し倒し、その股間に顔を埋めている。

 金髪の外国美少女は既にトップレスになっており、圧倒的な爆乳が白く輝いていた。

 

「……ふぅん。あなたの中……すごく複雑。

 絶望と快楽がぐちゃぐちゃに混ざってて……まるでピカソの抽象画みたい」

 

 サラは一輝のペニスを観察するように見つめながら、そっと舌先で舐め上げた。

 彼女にとって性器はただの肉棒ではない。

 その奥に潛む精神性を読み解くための鍵穴なのだ。

 一輝は流輝ほどではないがそれなりのサイズを持っており、既に硬く勃起していた。

 

「んっ……サラ……さん……」

 

「さんはいらない。私はサラ。あなたは私のモデル……だからじっとしてて」

 

 サラはそう言うと、豊穣の女神のような巨乳で一輝のペニスを挟み込んだ。

 パイズリである。重力に負けずに張り詰めた双丘は、

 柔らかくも確かな弾力で肉棒を包み込み、まるで別の生き物のように蠢く。

 乳輪は淡い桜色でありながら適度な大きさを持ち、乳首は常に勃起気味になっていた。

 

「あっ……くっ……!」

 

 一輝は思わず声を漏らす。サラの巨乳は想像以上の感触だった。

 吸い付くような肌質と、揉みしだいた時の跳ね返り方が尋常ではない。

 それはまさに天然物の証明であり、一輝の理性を根こそぎ奪っていく。

 

「あなたのこれ……さっきまで別の人に使われてたんでしょ。

 まだ精の匂いがする……でも気にしない。むしろその穢れが……あなたをより複雑にしてる」

 

 サラはうっとりと目を細めながら、パイズリを続けながら亀頭に舌を這わせた。

 尿道口をちろちろと刺激し、先走りを啜る。

 その仕草はまるで絵筆でキャンバスを撫でるようでありながら、淫蕩そのものだった。

 

「んっ……ちゅぷ……♡ あなた……流輝って人に支配されたがってる……

 でも同時に……自分も誰かを支配したい……矛盾してる……それがすごく……美しい」

 

 サラの指が自らの秘所に伸びる。彼女もまた興奮していた。

 芸術家としての探究心と、メスとしての本能が混ざり合い、太腿を伝って愛液が滴り落ちる。

 

「ねえ……今度は私の中に入って……もっと深く……あなたを知りたい」

 

 サラが一輝を見上げる。

 その翠玉の瞳には狂気と好奇心が渦巻いており、一輝は抗うことなどできなかった。

 

 部屋の中には二組の男女の吐息が交錯し、朱い光が彼らの影を淫らに揺らしている。

 祝勝会という名の夜会はまだ始まったばかりであり、

 獣たちの密やかな宴は朝まで続くのだろう。

 

 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

「いやぁぁっ! もう、ゆるしてぇっ……!」

 凛奈の悲鳴にも似た嬌声が、防音完備のヤリ部屋に木霊する。

 黒いゴシックロリータのドレスは既に床に崩れ落ち、

 白磁のような肢体が朱い間接照明の下で曝け出されていた。

 深海色の長い髪が汗で額に張り付き、片眼に嵌めた古風な金具の眼帯だけが、

 かろうじて彼女の尊厳を象徴している。流輝はその華奢な身体を後ろから貫き、

 容赦なく腰を打ち付けていた。膣内に刻まれた無数の性感帯が、

 美作によって開発された名器が、流輝の剛直を異物として拒むどころか、貪欲に咥え込んで離さない。

「ゆるして? ククッ……お前の身体はそう言ってないぞ。ほら、ここをこうすると……」

 流輝が指で陰核を摘み上げると、凛奈の肢体が弓なりに反り返った。

「ひゃぅッ♡♡ あ゛っ! あ゛ぁぁああっ!」

 涙と涎でぐしゃぐしゃになった顔が振り返り、流輝を見上げる。

 その紅玉のような瞳には、憎悪と陶酔が入り混じっていた。

 彼女は理解し始めている。美作に教え込まれたメスの悦びが、

 流輝という新たな絶対者によって上書きされつつあることを。

「やだっ! やだぁっ!! 我は……我は風祭凛奈……爪牙を統べし……ひぐぅっ!」

「まだそんな口を利くか。ならば徹底的に躾け直してやる」

 流輝は傲岸不遜な微笑みを深め、さらに激しく腰を打ち付けた。

 肉と肉がぶつかる湿った音が部屋に響き渡り、

 結合部からは白濁した愛液が泡立って滴り落ちる。

 凛奈の小さな子宮口が亀頭を咥え込み、精をねだるように吸い付いていた。

「あ゛ぁっ! あ゛ぁぁああっ! お、おねがい、やめてっ……

 おねが……ぁぁん……ゆるして……ゆるしてぇぇぇっ!」

 凛奈はもはや完全にメスガキの仮面を剥がされ、ただの少女として泣き喚いていた。

 中二病じみた尊大な口調は消え去り、ただ許しを請うだけの

 哀れな生き物に成り果てている。その姿はあまりにも惨めで、あまりにも美しかった。

 部屋の隅で、その光景を熱っぽく見つめる影が一つ。

 シャルロット・コルデーである。風祭家に仕える専属メイドは、

 壁際に直立したまま、両手を胸の前で固く握り締めていた。

 その頬は薔薇色に染まり、呼吸は荒く、

 スカートの下では太腿を伝って愛液が滴り落ちている。

(ああ……お嬢様……なんとお美しい……)

 彼女の思考はもはや正常ではなかった。美作弥吉という汚いおっさんに奪われ、

 調教され、メスとしての悦びを刻み込まれた最愛のお嬢様。あの時は絶望した。

 自分の無力さを呪った。だが今、凛奈を犯しているのは蛮場流輝だ。

 超絶優秀で将来性のある若きイケメン。傲岸不遜でありながらも、

 その支配は美作とは異なる種類のものだった。

(流輝様……どうか……どうかお嬢様を……

 あの汚らわしいおっさんから奪ってください……! 

 あなた様なら……あなた様ならきっと……!)

 シャルロットの瞳には、涙さえ浮かんでいた。それは悲しみの涙ではない。

 祈りにも似た、倒錯した願望の結晶だった。

 美作という絶対悪から凛奈を解放できるのは、

 同じく絶対的強者である流輝だけだと直感しているのだ。

「あぁん! ふぁああぁぁんっ!」

 凛奈が再び絶頂を迎え、その肢体が激しく痙攣する。

 潮が吹き出し、絨毯を白濁に染めた。それでも流輝は腰を止めない。

 むしろ追い打ちをかけるように子宮口を亀頭でこじ開け、奥深くまで貫通する。

「まだまだ序の口だぞ。今夜一晩かけて、その強情な頭を溶かしてやる」

 流輝が耳元で囁くと、凛奈は首を振って拒絶の意を示すが、

 その唇から漏れるのは嬌声だけだった。もはや抵抗する力すら残っていない。

「んぅ……お嬢様……」

 シャルロットは無意識のうちに自らの秘所をスカートの上から押さえていた。

 流輝と凛奈の交わりを見つめながら、彼女は固く誓う。

(この身に刻まれた隷属の首輪……その全てを賭けてでも……

 お嬢様の幸せのために……流輝様に……!)

 夜はまだ長い。祝勝会という名の獣たちの宴は、朝が来るまで続くのだろう。

 そしてシャルロットの密かな願望もまた、この淫らな夜の中で靜かに育っていくのだった。

 ◆◆◆

 

 祝勝会の喧騒から隔絶されたヤリ部屋の一角で、

 黒鉄一輝はサラ・ブラッドリリーという名の巨大なキャンバスに向き合っていた。

 彼は筆を執るのではない。己の視線という鋭利な彫刻刀で、

 彼女の肉体と精神を削ぎ落としていくのだ。照魔鏡の如き観察眼。

 それは相手の弱点も感情も逃さず映し出し、

 その隙間に毒のような快楽を流し込む悪魔の瞳であった。

 

  「あなたの中身……もっと見せて。その虚無も孤独も……全部私の絵の具にしてあげる」

 

   サラは一輝の上に跨がり、

 恍惚とした表情で自らの股間を彼の顔に押し付けていた。

 病弱な白磁の肌は薄紅に上気し、翠玉の瞳は潤んで焦点が定まらない。

 彼女の豊饒の女神のような巨乳は重力に従って垂れ下がり、

 その頂に淡い桜色の乳首が勃ち上がっている。

 だが一輝はその肉感的なボディに飛びつくことはなかった。ただ冷徹な眼差しで、

 彼女の震える指先や、唇の端に浮かぶ微かな不安を見逃さなかった。

 

   「……寂しいんだね? サラ」

 

   一輝の低い声が、サラの鼓膜を直接打った。

 彼はサラの秘所に舌を這わせながら、彼女の最も隠したい部分を暴き出す。

 父親譲りの病弱な体。完成することのない絵画への恐怖。

 そして何より、天才という呪縛に押し潰されそうな孤独。

 

   「っ……! ち、違う……私は……完璧な……ああッ♡」

 

   サラが否定しようとした瞬間、一輝が陰核を強く吸い上げた。

 同時に彼の指がサラの乳首を摘み、爪を立てるようにして転がす。

 病的なまでに敏感な感覚神経が刺激され、サラの背中が弓なりに反った。

 

   「嘘をつくな。キミの体は正直だ……ここも、ここも……泣いている」

 

   一輝は粘着質な舌使いで秘裂を舐め上げながら、

 サラの不安と恐怖を掻き立てる言葉を囁き続けた。彼の言葉は慰めではなく、

 傷口に塩を塗るような残酷さだった。

 だがそれが逆にサラにとっては麻薬のように作用する。

 否定されること。存在そのものを暴かれること。

 それは彼女が求めていた「誰かに見てもらう」という欲求の歪んだ充足だったのだ。

 

   「いやぁ……♡ やめて……そんなこと……言わないで……♡」

 

   サラの口から否定的な言葉が漏れるが、その声は甘く震えていた。

 彼女の太腿は痙攣し、愛液が泉のように溢れ出して一輝の顔を濡らしていく。

 豊満な肉塊が揺れるたびに、汗と愛液が混じり合い卑猥な匂いを放つ。

 

   一輝は容赦なくサラの弱点を攻め立てた。

 彼女が父親の未完の絵に固執しているのは、それが「自分の存在証明」だからだ。

 だが一輝はその逆を行く。

「お前なんて誰も見ていない」「完成しなくてもいい」という残酷な真実を突きつけ、

 彼女の拠り所を破壊していく。

 

   「お前が描かなくても世界は回る……お前なんてただの病弱な雌豚だ」

 

   「あ゛ぁぁっ♡♡ そ、そんな……言わないでぇ……♡♡」

 

   サラが泣き叫びながら絶頂に達した。

 ビクビクと全身が痙攣し、白濁した潮が噴き出す。

 その姿は美しい芸術家ではなく、ただ快楽に溺れる惨めなメスだった。

 

   一輝はサラの体を乱暴にベッドに押し倒した。

 巨乳が波打ち、その重みで肉が揺れる。

 そして硬く猛った一物をサラの濡れそぼった秘所に押し当てた。

 

   「堕ちろ……僕らは同じだ」

 

   一気に腰を沈める。肉と肉がぶつかる鈍い音と共に、

 サラの中に異物が侵入してくる感触が彼女を支配した。

 狭い膣内が肉棒をきつく締め付け、痙攣するように収縮する。

 

   「ひぁっ……♡ ああっ……♡ 大きい……おおきいよぉ……♡」

 

   サラは涙で潤んだ瞳で一輝を見上げた。

 その視線には恐怖と快楽、そして歪んだ依存心が入り混じっていた。

 一輝はサラの巨乳を鷲掴みにし、乳首を親指で強く押し潰す。

 同時に腰を激しく打ち付け、子宮口を亀頭でこじ開けた。

 

   「その未完成な精神……書き換えてあげよう」

 

   一輝はサラの耳元で囁きながら、容赦なく彼女を犯し続けた。

 彼のセックスは愛がない代わりに理解がある。

 相手の苦しみも弱さも全て受け入れ、それを逆手に取って支配する。

 それは恐怖でありながら同時に救いでもあった。

 

   「んっ……ああっ……♡ 私の中……いっぱい……♡ 一輝ので……いっぱい……♡」

 

   サラは自ら腰を振り始めた。彼女の中で創作意欲と快楽が混濁し、

 どちらが自分を駆り立てているのかわからなくなっていた。

 ただ目の前の男に全てを委ね、蹂躙されることだけが救いのように感じられていた。

 

   一輝は冷徹な眼差しでサラを見下ろしたまま、最後の一撃を加えた。

 

   「孕め」

 

   どくどくと熱い奔流が注ぎ込まれる。

 サラは白目を剥いて絶叫し、全身を痙攣させて果てた。

 

   部屋の中には二人の荒い息遣いだけが響いていた。

 一輝はまだサラの中から抜かず、

 その重たわいな肉体を押し付けたまま勝利の優越感に浸っていた。

 女を奪い支配する快楽。

 それは剣で敵を打ち倒すこと以上に深い征服感を彼にもたらしていた。

 

 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 祝勝会の喧騒から隔絶された密室において、淫らな三位一体が完成していた。

 

 蛮場流輝はソファに深く腰を沈め、その膝の上には風祭凛奈が抱え込まれている。

 向かい合った対面座位。流輝は凛奈の小さな顎を捉え、

 傲岸不遜な微笑みを浮かべたままその唇を貪り尽くしていた。

 上顎をなぞり、舌を絡め、唾液を注ぎ込むたびに凛奈の肢体がビクビクと跳ねる。

 キスハメである。上半身を言葉巧みに封じ込めながら、

 下半身では容赦なく子宮を突き上げるこの体位は、被支配者に逃げ場など残さない。

 

 そしてその結合部、まさに主君の灼熱が幼い秘裂を割り開いているその至近距離に、

 一人の侍女がひざまずいていた。シャルロット・コルデーである。

 

 彼女はメイド服のスカートを大きく捲り上げ、絨毯に膝をつき、

 まるで神前に祈りを捧げる信徒のように顔を伏せていた。

 だがその顔は大地に向けられているのではない。

 慎ましくも淫らに咲き誇る一輪の花──凛奈の肛華に向けられていたのだ。

 

 凛奈の肉付きの薄い尻たぶは流輝の太腿の上で無防備に左右に開かれ、

 その奥にある秘められた蕾が露わになっている。

 それはまだ誰にも踏破されたことのない聖域であるかのように窄まりながらも、

 前の穴が流輝の剛直によって貫かれ蹂躙されるたびに、

 連動してヒクヒクと悲鳴のような収縮を繰り返していた。

 淡い桃色の皺が寄り添い合い、呼吸をするかのように開閉するその様は、

 まさに「慎ましくも淫ら」そのものだ。

 

 シャルロットは震える指でその皺の一つ一つをなぞった。

 熱を持った皮膚の感触が指先から伝わり、脳髄を痺れさせる。

 

「お嬢様……ああ、お嬢様……」

 

 彼女の瞳には涙が滲んでいたが、それは憐憫ではない。倒錯した歓喜の結晶だ。

 彼女の背後には長い金髪が滝のように流れ、

 その端正な顔立ちは淫らな熱気で薔薇色に染まっている。厚めの唇は興奮で潤い、

 そこから垂れる涎はもはや止めることができない。

 彼女は眼鏡の奥からギラギラとした視線を送りながら、その唇を凛奈の肛華へと寄せた。

 

 ちゅっ、と軽く吸い付く音が響く。

 

「ひゃぅッ♡♡ んぁあっ♡♡」

 

 凛奈の唇は流輝によって塞がれているため、声にならない悲鳴が喉の奥で鳴った。

 前の穴は流輝に犯され、後ろの穴は最も信頼する侍女に嬲られる。

 この逃げ場なき快樂地獄に、凛奈は全身を弓なりに反らせた。

 

 シャルロットは遠慮という言葉を忘れたかのように、舌全体を使って肛華を舐め上げた。

 ざらついた舌が敏感な皺を擦り上げるたびに、凛奈の尻肉が波打つ。

 

「お嬢様……流輝様のモノでお腹がいっぱいになってるんですね……

 こんなに窄めて……チンポを締め付けてるんですね……♡」

 

 シャルロットはうっとりと呟きながら、人差し指を唾液で濡らし、

 窄まり続ける蕾にゆっくりと押し込んだ。括約筋が異物を拒むように締め付けるが、

 シャルロットはそれを愛撫するように優しく、しかし執拗に押し広げていく。

 

「んっ! あ゛っ! やぁぁぁっ♡♡」

 

 凛奈が首を振って拒絶しようとするが、流輝はそれを許さない。

 耳元で低く笑いながら腰をさらに深く沈め、亀頭で子宮口をこじ開ける。

 前後からの挟み撃ち。快感は津波のように押し寄せ、

 凛奈の理性を瓦礫の下へと埋め尽くしていく。

 

 シャルロットは指を第二関節まで飲み込ませると、

 内壁を擦りながら舌先で外側の皺を突いたり舐めたりを繰り返した。

 口内に広がる凛奈の味。

 それは鉄錆のような羞恥と蜜のような甘美さが混ざり合った至高の味だった。

 

(ああ……汚らわしいおっさんには決して触れさせなかったこの場所……

 今は流輝様のための歓喜に震えている……!)

 

 シャルロットの中で歪んだ忠誠心が沸騰する。

 美作弥吉という汚泥の中から凛奈を救い出した若き獅子。彼が主君を支配し、

 その肉体をメスとして作り変えていく過程を目の当たりにすることが、

 彼女にとって何よりの歓喜だった。

 主君が堕ち、救われる様を見届けること。それは隷属者として最高の恩恵だ。

 

「お嬢様……もっと啼いてください……流輝様に孕まされるお姿を見せてください……♡」

 

 シャルロットは指を抜き差しする速度を上げ、

 同時に吸い付くような音を立てて肛華を責め嬲った。

 前後から攻められる凛奈は最早言葉を紡ぐことすら叶わず、

 ただ涙と涎で汚れた顔で快楽に喘ぐだけ。

 

「くっ……出るぞ」

 

 流輝の低い宣言と共に白濁した奔流が注ぎ込まれる。

 

「あ゛ぁぁぁぁ────っ♡♡♡」

 

 凛奈は白目を剥いて絶頂した。膣内が痙攣し、子宮口が精液を啜り上げる。

 同時に尻穴も激しく収縮し、シャルロットの指を締め上げた。

 

 シャルロットはその收縮を指で感じながら、恍惚とした表情で天を仰いだ。

 主君が完全に堕とされた瞬間だった。汚いおっさんへの復讐は成ったのだ。

 これからはこの若き王のためだけに咲き誇る花となるのだ。

 

 密室には濃厚な精の匂いと汗の匂いが充満し、

 三人の倒錯した関係性が確固たるものとして刻み込まれていた。

 

 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

 

 部屋の照明は絞られ、朱と橙の狹間で揺れる間接光だけが、

 汗ばんだ肌を艶めかしく照らし出す。

 空調の低いうなり以外に響くのは、粘液が泡立つ水音と、

 喉の奥から絞り出される嬌声だけ。

 そこはもはや祝勝会の延長線上にある社交場ではない。

 剥き出しの欲望が、自らの存在証明を求めて這い回る獣の檻だった。

 

 部屋の中央では、蛮場流輝による風祭凛奈の調教が佳境を迎えているが、

 その喧譟から少し離れた長椅子の上で、異なる種類の淫宴が開幕していた。

 黒鉄一輝と紫乃宮天音による、友情たっぷりのトモハメである。

 

「んっ……♡ 一輝くんの……今日は一段と硬くない……? ♡」

 天音は一輝の腰に跨がり、自ら腰をくねらせながら、

 秘所で肉棒を深く咥え込んでいた。ふたなりである彼の小さなペニスもまた

 硬く勃起し、一輝の引き締まった腹筋に擦り付けられるたびに、

 先走りの蜜を滴らせている。

「天音くんこそ……っ……中がうねって……搾り取ろうとしてる……っ」

 一輝は天音の腰を支えながら、下から突き上げるように腰を振った。

 男女の甘い睦言は一切ない。そこにあるのは、

 同じ主君に仕える気心知れた従者同士の、純粋な肉欲の交換だ。

 互いの弱さと倒錯を知り尽くした戦友として、

 高め合うでもなく、ただ慰め合うでもなく、生理的な欲求を満たす行為。

 それが彼らの友情の形だった。

 

 そして、その光景を、まるで獲物を狙う獣のような眼差しで見つめる影が一つ。

 

 サラ・ブラッドリリーである。

 彼女は二人から少し離れた一人掛けのソファに、だらしなく身を預けていた。

 常識的な衣服というものを一切身に着けず、裸体に直接、

 絵の具まみれの白いエプロンを引っ掛けただけの扇情的な出で立ちで。

「ああ……なんて……素晴らしい……」

 サラの翠玉の瞳は潤み、爛々と輝いていた。

 手にはスケッチブックと鉛筆。彼女は一輝と天音の絡みを、

 まるで靜物画のように冷徹に、しかし紛れもない熱情を以てデッサンしていた。

 さらさらと鉛筆を走らせる音が、水音と嬌声に混じって響く。

 彼女の傍らには、既に何枚も描き散らかされた紙が落ちている。

 どれもこれも、二人の結合部を克明に描写した卑猥な図だった。

 だがサラはそれだけでは満足できない。

 彼女の左手はエプロンの下に潛り込み、自らの秘所をまさぐっていた。

「んっ……♡ 一輝の……背中の筋肉……動きが……ああ……生命そのものだわ……♡」

 サラはうっとりと呟きながら、クリトリスを指の腹で円を描くように刺激する。

 彼女にとって、創作と自慰は不可分の行為だった。

 描くことは犯すことであり、見ることは感じることだ。

 豊穣の女神を思わせる巨大な双丘が、エプロンの上からでもわかるほどに揺れる。

 乳首は生地が擦れるだけで勃起し、その存在を自己主張していた。

「天音の……ふたなりの……あれ……なんて美しい曲線なの……

 男でも女でもない……どちらでもある……矛盾がこんなにも官能的だなんて……」

 彼女はページをめくり、今度は天音の股間をアップで描き始めた。

 同時に指を膣内に沈め、抜き差しする速度を上げていく。

 ぐちゅぐちゅという水音が、二人の交わる音とシンクロした。

「あっ……♡ 見てるだけで……私……っ……」

 サラはスケッチブックを放り出し、両脚を大胆に開いた。

 エプロンの裾から覗く秘裂は真っ赤に充血し、愛液でぐっしょりと濡れている。

 彼女は右手で鉛筆を握り締めながらも、左手の中指と人差し指で

 自らの膣口を押し広げ、奥にある敏感な襞を見せつけるように弄り始めた。

「一輝……もっと……もっと奥まで突いて……天音の中を……ぐちゃぐちゃにして……っ!」

 サラはまるで自分が犯されているかのように腰を浮かせ、

 クリトリスを親指で激しく擦り上げる。白磁の肌は紅潮し、

 全身から吹き出す汗がエプロンに染みて、絵の具を滲ませていく。

 彼女は自分が「描く側」なのか「描かれる側」なのか、

 その境界線さえ見失っていた。

 一輝と天音はそんなサラの視線を感じながらも、行為を止めない。

 むしろ見られていることを意識し、より激しく、より淫らに腰を打ち付ける。

「天音くん……サラが見てる……僕たちのこと……描いてる……」

「んっ……いいよ……見せつけてやろう……ボクたちの……友情ってやつをさ……♡」

 二人は唇を重ね、唾液を交換しながら激しく腰を振り続けた。

 それはサラへの当てつけであり、同時に最高の被写体としてのサービスでもあった。

「ああっ……♡ イイっ……イク……っ……イっちゃう……っ♡♡」

 サラは大きく背中を反らし、全身を痙攣させて絶頂に達した。

 潮が吹き出し、ソファの布地に染みを作る。

 しかし彼女はそれでもなお、震える指で鉛筆を握り締め、

 その絶頂の余韻さえもキャンバスに叩きつけるように描き続けた。

 彼女は何度もイキながらデッサンするという、

 正気とは思えない倒錯した痴態を晒しながら、

 芸術という名の狂気に身を委ねていた。

「はぁ……はぁ……っ……もっと……もっと見せて……

 あなたたちの……歪んだ魂を……私に……注いで……っ……」

 サラの懇願は、部屋の喧譟にかき消され、

 ただ獣たちだけがそれを聞いていた。

 

 

 友情という名の潤滑油をたっぷりと塗られた肉欲の歯車は、

 互いに噛み合えば合うほど回転数を上げていく。

 黒鉄一輝と紫乃宮天音によるトモハメは、もはや単なる性欲処理の域を超えて、

 魂のキャッチボールのごとく激しさを増していた。

 男女の甘い愛情などという安っぽい感情は、

 この湿った空気の中では即座に腐敗してしまうだろう。彼らに必要なのは、

 ただ互いの体温と、同じ主君に仕える者同士の絶対的な信頼、

 そして流輝という太陽に焼かれた傷口を舐め合う共犯関係だけだ。

 

「あっ……♡ 一輝くんの……もっと奥まで……♡

 ボクの中……全部使っていいからさ……♡」

 

 天音は一輝の首に腕を絡め、自ら腰をくねらせて肉棒を深く咥え込んでいた。

 ふたなりである彼の小さなペニスもまた硬く勃起し、

 一輝の引き締まった腹筋に擦り付けられるたびに先走りの蜜を滴らせている。

 彼の中にある雌の本能が、一輝という雄の精を求めて子宮を震わせていた。

 別に一輝の子供なら産んでもイイ。そんな思考が天音の脳裏をよぎる。

 流輝から種付けて孕んでもいいと許可を受けた下僕奴隷たちは、

 誰遠慮することなく主君以外の精を膣内で迎え入れる資格があるのだ。

 むしろそれは、主君への忠誠を示す一種の儀式でもあった。

 

「天音くん……っ……中がきつい……搾り取ろうとしてる……っ」

 

 一輝は天音の腰を支えながら、下から突き上げるように腰を振った。

 彼の理性は既に快楽の濁流に押し流されかけていた。

 流輝に蹂躙されることへの被虐の悦びと同時に、

 他者を支配し蹂躙する加虐の悦びが彼の中で化学反応を起こし、

 猛烈な勢いで性欲を増幅させていた。天音の中は熱く、狭く、そして何より深かった。

 まるで底なし沼のように彼を呑み込み、

 決して離さないと誓言するかのように締め付けてくる。

 

「ふふっ……♡ ボクも一輝くんの中に……たくさん注いであげるからね……♡」

 

 天音は恍惚とした表情で囁きながら、一輝の唇に吸い付いた。

 唾液を交換し合う行為は、彼らの絆を物理的なレベルで確認し合う儀式だった。

 二人の体液が混ざり合い、互いの体温が溶け合っていく感覚が、

 孤独な魂を少しだけ満たしてくれる。

 

 その様を、熱っぽい眼差しで見つめる観客が一人。サラ・ブラッドリリーである。

 彼女は左手で自らの秘裂を貪りながら、右手で震える鉛筆を走らせ続けていた。

 スケッチブックの上には、二人の結合部が克明に描かれている。

 筋肉の収縮、粘膜のひだ、交わる体液。それは生理学的な図解でありながら、

 同時に極めて官能的な芸術作品でもあった。

 

「ああ……っ……なんて……美しい……っ……♡ 矛盾が……融け合っていく……♡」

 

 サラは指を膣内に出し入れしながら、うっとりと呟いた。

 彼女にとってセックスは創作行為そのものであり、

 他人の交わりを見ることは自分の中にある空虚なキャンバスに

 色彩を塗りたくる行為に他ならない。一輝と天音の友情という名のセックスは、

 彼女の中にある完成しない絵画への恐怖を一時的に忘れさせ、

 代わりに強烈なインスピレーションを注ぎ込んでくれるのだ。

 

「んっ……♡ イク……っ……ボクも……イクっ……♡♡」

 

 天音が先に絶頂を迎えた。

 華奢な肢体が弓なりに反り返り、白目を剥いて痙攣する。

 同時にふたなりとしてのペニスから白濁が噴き出し、一輝の腹を汚した。

 膣内もまた激しく収縮し、一輝の肉棒を万力のように締め上げる。

 

「くっ……! 僕も……っ!」

 

 その刺激に耐え切れず、一輝もまた果てた。

 どくどくと熱い奔流が天音の子宮に注ぎ込まれる。遠慮のない中出し射精。

 それは主君から許された特権であり、同時に彼らが同じ檻の中にいるという証明でもあった。

 

「あぁぁっ♡♡ 一輝くんの……熱いのが……奥に……いっぱい……♡♡」

 

 天音は一輝に抱きついたまま、注がれる精の熱さに身悶えした。

 子宮口が精液を啜り上げるように蠕動する。彼女は心の中で流輝に感謝した。

 この身に宿る命がもし実を結ぶならば、それはきっと主君への供物となるだろうと。

 

 サラもまた最後の一筆を走らせながら、自らも絶頂へと達した。

 

「んぁぁぁっ♡♡ 見えた……っ……私の……答えが……♡♡」

 

 彼女はスケッチブックを握りしめたまま全身を痙攣させ、潮を噴き出した。

 完成しない絵画への恐怖は消えない。だが今この瞬間だけは、

 目の前の生々しい命の交歓が彼女の中の空白を埋めてくれるような気がした。

 

 部屋の中には濃厚な精と汗と愛液の匂いが充満し、

 三人の倒錯者たちは互いの体液で濡れそぼったまま靜かに余韻に浸っていた。

 それは祝勝会という華やかな夜の裏側で密やかに行われる、

 腐った果実のような甘美な宴だった。

 ◆◆◆

 

 

 

 祝勝会の喧騒は潮の満ち引きのように緩やかで、

 それでいて底知れぬ渦を捲いていた。シャンデリアの煌めきは、

 集まった貴顕たちの欲望を煮えたぎらせるための火力調整に過ぎない。

 ドレスの袂から漂う香水の匂いは、

 獣の発情期を促すフェロモンの含有量を傲慢に誇示している。

 蛮場流輝が風祭凛奈やサラ・ブラッドリリーを連れてヤリ部屋へと消えたところで、

 咎め立てる大人などどこにもいなかった。むしろ彼らはそれを待望していたのだ。

 優秀な伐刀者は国力に直結する。すなわち優秀な遺伝子の拡散は国家戦略に他ならない。

 伐刀者を集めたパーティーなど、極論、乱交パーティーと言ってよい。

 そして今夜、その乱交の中心に君臨するのは他ならぬ流輝である。

 

 

 

 祝勝会という名の乱交晩餐会において、主賓たる蛮場流輝が場を去った後も、

 宴が終わるわけではない。

 中心となる恒星が沈めば、代わりに宵の明星が輝き始めるように。

 所詮、小国の為政者が主菜に手を付けるなど許されない身分差がある。

 だが、残された美食の中から良質な肉を見繕うくらいの裁量は残されているのだ。

 

 会場の片隅、シャンパンタワーの影に控えていた一人の女が動いた。

 イシス女王、アルニアである。

 

 彼女はパーティードレスという名の拘束具の中で、

 その肢体を熟れきった果実のように主張させていた。

 小麦色の肌は会場の照明を受けて艶めかしく発光し、女豹のしなやかさを強調する。

 肩まである黒髪は濡羽のように艶やかで、

 切れ長の双眸は強靭な愛国心とそれとは裏腹な渇望を宿している。

 何よりも目を引くのは胸元である。

 ドレスの布地を限界まで押し上げるロケットおっぱいは、

 呼吸するたびに重たわいな揺れを見せつけ、

 わずかに身動ぎしただけで弾力溢れる乳肉が溢れ出さんばかりだ。

 くびれから尻にかけて描かれる曲線はまろやかでむっちりと張り出し、

 太腿まで肉感的な波を綴じていく。

 

 アルニアはグラスを持ったまま歩みを進める。

 その歩みは優雅でありながら、求愛のダンスを踊る猛禽類のごとき殺気を孕んでいた。

 彼女が目を付けたのは、一人の男。

 貪狼学園のエースであり、「剣士殺し」の異名を持つ倉敷蔵人。

 彼は流輝ほどの絶対的な輝きを持たないかもしれない。

 だが、その金髪に刻まれた髑髏の刺青と、荒々しいながらも研ぎ澄まされた刃物のような気配は、

 確かに「強者」の証であった。

 

「……貴方が倉敷蔵人ね」

 

 アルニアが背後から声をかけると、蔵人が振り返った。

 逆立った金髪の下から鋭い視線が突き刺さる。

 アルニアは動じることなく、胸元を強調するようにグラスを掲げた。

 

「イシス女王アルニア。……何の用だ」

 

 蔵人の声は低く、警戒心が垣間見える。だがアルニアは艶然と微笑んだ。

 ぷっくりと膨らんだ唇がゆらりと歪み、蜜のような吐息を漏らす。

 

「用? ……ふふっ、言葉を選ぶなら『視察』かしらね。私の国は小さい。

 だからこそ、優秀な伐刀者のことはよく調べておきたいの」

 

 彼女はそう言いながら蔵人に一歩近づいた。

 ドレスから漏れ出す汗と香油が混じり合った甘膿のような香気が、男の鼻孔を犯す。

 アルニアの中で子宮が疼いていた。「征服されることこそ悦楽」。

 王座に君臨する彼女だからこそ、己を圧倒し蹂躙する強者に飢えている。

 流輝には遠慮があったが、目の前のこの男ならば……

 自分を助けてくれる強いダーリンになってくれるかもしれないという倒錯した期待が芽生える。

 

「……視察ねぇ。悪いが俺は展示品じゃねぇぞ」

 

 蔵人が眉をひそめるが、アルニアはさらに距離を詰めた。

 豊満なバストが蔵人の腕に触れそうな距離。

 彼女は上目遣いで蔵人を見上げた。その瞳には女王としての威厳と同時に、

 牝としての卑屈な懇願が入り混じっていた。

 

「展示品じゃないわ。……武器でしょう? 貴方は。……私の剣になってくれるかしら?」

 

 その問いかけは外交辞令などではなかった。純粋な誘惑であり、契約の申し出だった。

 アルニアの尻肉がドレスの下で微かに震える。

 もし彼が頷けば、今すぐここで衣装を剥ぎ取り、

 その剛腕でメスとしての本能を暴き出してほしいと願ってしまうほどに、彼女は熱く湿っていた。

 

 蔵人はアルニアの熱っぽい視線を受け止め、口元に不敵な笑みを浮かべた。

 

「剣か。……高いぞ」

 

「構わないわ。……存分に鋳ていただきなさい」

 

 二人の間に火花が散る。

 それは小国と武器商人との密約であり、

 同時に女豹と孤狼との淫らな求愛の始まりでもあった。

 

 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

 

 倉敷蔵人とイシス女王アルニア。学生と女王。17歳と27歳。

 そんな肩書きや年齢など、この獣たちがひしめく夜会においては何の意味も持たない。

 重要なのは強さと、そして身体を含めた相性だけだ。

 アルニアが目をつけたこの若き狼は、

 七星剣王には届かずとも、その牙は間違いなく本物である。

 ならば本契約の前に仮契約として身体を開き、互いの性能を確かめ合うのは当然のことだった。

 

 二人が連れ立って向かったのは、会場の隅に設けられた個室の一つ。

 防音魔導具が施されたその空間は、

 先ほど流輝たちが使用していた部屋と同様に、

 むせ返るような麝香の匂いと、わずかに残る前の客の体液の匂いが染み付いている。

 アルニアは部屋の中央に立つと、ゆっくりと蔵人に向き直った。

 その動作だけで、彼女のドレスが擦れる微かな音が部屋に響く。

「……緊張しているのか?」

 蔵人の鋭い視線がアルニアを射抜く。彼女はふっと息を漏らし、首を振った。

「緊張ではないわ。……武者震いよ」

 そう言うと、アルニアは自らドレスの肩紐に手をかけた。するり、と絹が滑り落ちる音。

 照明を落とした部屋の中で、彼女の小麦色の肌が月明かりのように浮かび上がった。

 

 まず露わになったのは、彼女の肩から鎖骨にかけてのラインだ。

 鍛冶屋の槌音のごとき彫り深き骨格は、

 しかし女豹のしなやかさを失わず、皮膚の下には引き締まった筋肉が滑らかに動いている。

 黒曜石を思わせる漆黒の双眸が蔵人を射抜いたまま、

 アルニアはさらにドレスを押し下げた。

 瞬間、解放された双丘が重力に従って大きく揺れた。

 極めて豊満な胸部。スラリとしているのに乳房にはたっぷりと脂肪が蓄えられ、

 重量感たっぷりに肉肉しく自己主張している。

 それはまさに前方に張り出したロケットおっぱいであり、

 わずかに身動ぎしただけで蕩けそうに柔軟で弾力溢れる乳肉が波打つのだ。

 頂点に位置する乳輪は、熟れた葡萄色。直径はおそらく二センチを超え、

 薄桃の谷間から汗と香油が混じり合った甘膿の香気が立ち昇る。

 蔵人の鼻を、その雌の匂いがくすぐった。

「……上等だ」

 蔵人は短く呟き、アルニアに歩み寄った。

 彼の手が伸び、アルニアの腰に巻かれたドレスの残りを引き裂くように剥ぎ取る。

 むっちりと張り出した臀部が露わになり、

 その豊潤な曲線は戦馬の鞍よりなお深く、指を這わせれば稲妻のような皺が走るだろう。

 太腿まで肉感的な曲線を描きながらも、決して太った印象を与えないのは、

 彼女が備える常軌を逸した剛腕──雌ゴリラと形容される怪力の源である

 強靭な筋肉が、その下でしなやかに鍛え上げられているからだ。

 

「……綺麗な身体だ。だが、戦場でこんな脂肪の塊が邪魔にならねぇのか?」

 蔵人が無遠慮に乳房を鷲掴みにしながら尋ねる。

 掌から溢れんばかりの乳肉が、彼の指の間でむちりと形を変えた。

 アルニアはその無礼な扱いに眉をひそめるどころか、

 うっとりと目を細めて息を漏らした。

 徴服されることこそ悦楽。彼女はまさにこの瞬間を求めていたのだ。

「んっ……♡ 戦場では……ちゃんと鎧で固めるから問題ないわ……

 それに……これがあるからこそ……こうして交渉の武器にもなる……♡」

「違いねぇ」

 蔵人はアルニアの腰を抱き寄せると、その豊満な唇に噛み付くように口付けた。

 ぷっくりと膨らんだ唇は柔らかい弾力を伴って蔵人の舌を受け入れ、

 唾液が混ざり合う水音が密室に響く。

 アルニアの手が蔵人のジャケットをまさぐり、その下にある傷だらけの肉体を求めた。

「……ベッドに行くか?」

「いいえ……ここで……立ったまま……後ろから……」

 アルニアは自ら壁に手をつき、蔵人に背を向けた。

 むっちりとした臀部が突き出され、

 その奥にある秘裂は既に蜜で濡れ光っている。

 女豹のポーズそのままに、イシスの女王は若き狼に己の全てを委ねた。

「仮契約だろうが手加減はしねぇぞ。……痛くても知らねぇからな」

「望むところよ……来なさい……剣士殺し……」

 蔵人はジッパーを下ろし、猛った肉棒を露わにする。

 胡桃大の亀頭がぬらりと光り、裏筋には波打つ血管が浮き上がっていた。

 彼はそれをアルニアの濡れそぼった秘裂に宛がい、一気に腰を突き入れた。

「んぁあああっ♡♡」

 アルニアの喉から迸った嬌声は、

 防音壁に吸い込まれながらも確かな悦楽の残響を残した。

 契約成立まであと少し。

 二人の交渉は、まだ始まったばかりである。

 

 

 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

「征服されることこそ悦楽」——

 その言葉はイシスの女王アルニアが己の魂に刻み込んだ真実だった。

 王座の上で臣下を叱責しつつ漏れ零す嬌声は密室でしか許されないが、

 それは彼女の本質を鋭く突いている。

 自分と国を助けてくれる強く素敵な理想のダーリンを妄想したオナニーが

 日課となっているほどに、彼女はその時を待ちわびていたのだ。

 そして今、その妄想は現実のものとなった。

 目の前に立つ倉敷蔵人——貪狼学園のエースであり「剣士殺し」の異名を持つ

 この若き狼は、彼女が求めていた強さの具現化であった。

 

 蔵人は壁に手をつき、

 臀部を突き出すアルニアの背後から容赦なく肉棒を突き入れた。

 ずぶずぶという水音と共に、胡桃大の亀頭が狭隘を押し広げ、深く貫かれていく。

 肉棒の幹部には斜めに走る微細ヒダ状皺が密集し、

 締めつけ易く設計されているかのような淫猥な曲線が膣襞を削り取る。

 

「あぁっ♡ ああっ♡ なによこれぇぇっ♡♡」

 

 アルニアの口から迸った嬌声は、ただの悲鳴ではない。

 それはメスとしての歓喜そのものであった。小麦色の肌は熱を帯びて紅潮し、

 汗と香油が混じり合った甘膿の香気が立ち昇る。ドレスは既に足元に打ち捨てられ、

 今彼女が身につけているのはただの飾り気のない裸体だけだ。

 黒髪が汗で頬に張り付き、強靭な愛国心を伴った瞳は虚空を見つめて潤んでいる。

 

「くっ……きついな……これが女王様の中かよ」

 

 蔵人が低い声で唸る。彼の手はアルニアの腰を掴み、深く沈め込んで離さない。

 その指は食い込むほど強く、肉に跡が残るほどだ。

 だがその痛みさえも今のアルニアには快楽のスパイスでしかない。

 彼女は自ら腰を振り、更深く肉棒を咥え込もうと身悶える。

 

「んっ♡ そうよ……これが……これが私の中……♡ さあ……もっと……もっと奪って……♡」

 

 アルニアの豊満なドスケベボディが波打つ。

 むっちりと張り出した臀部は蔵人の腹部に押し付けられ、

 その衝撃で豊潤な尻肉が波紋を描く。背中は弓なりに反り返り、

 汗の雫が尾骨に沿って流れ落ちる。彼女の身体はただの肉の塊ではない。

 大木を引き抜くほどの剛腕を備えながらも、

 そのシルエットは女性らしいまろやかな曲線を描いているのだ。

 胸郭は遠目には鎧の如き逞しさを示しながらも、ひと呼吸のうちに弓なりに円弧を描く。

 その頂点にあるのは熟れた葡萄色の乳輪であり、

 直径二センチもあるそれらは充血して硬く勃起している。

 

「ほら、こっちも」

 蔵人が片手で豊満な乳房を掴み上げる。

 掌に収まりきらぬ雄牛の心房を思わせるその感触は圧倒的だ。

 揉みしだかれるたびに乳肉が指の間から溢れ出し、ぷるんと震える。

 

「ひゃぁっ♡♡ だめ……そこは……弱い……♡」

 

 アルニアが首を振って抵抗しようとするが、その動きは快楽に溺れている。

 征服される悦び。それは彼女が長く待ち望んだ瞬間だった。

 女王として君臨する日々の中で、彼女は常に孤独だった。

 国を守るため剣となり盾となる責任。その重圧に押し潰されそうになりながらも、

 誰にも弱音を吐けない。だが今この瞬間だけは違う。彼女はただのメスだ。

 若く逞しいチンポにわからされること以上にメスとしての幸せなど無いのだから。

 

「んっ……あぁっ♡ 蔵人……もっと……もっと奥まで……♡」

 

 アルニアは懇願するように声を震わせた。

 その声には女王としての威厳など微塵もない。ただ純粋な欲望だけがある。

 

「まだだ……これからだ」

 

 蔵人は腰を引いたかと思うと、再び激しく打ち付けた。

 肉と肉がぶつかる鈍い音が部屋に響き渡る。

 そのリズムは次第に速くなり、激しさを増していく。

 

「あっ♡ あっ♡ あぁぁぁんっ♡♡」

 

 アルニアの肢体がビクビクと跳ねるたびに、豊満な乳房が揺れ蕩ける。

 汗ばんだ肌は照明を受けて艶めかしく光り、その光景はまさに淫靡な祭典だった。

 

「くっ……出るぞ」

 

 蔵人が短く告げると同時に白濁した奔流が注ぎ込まれた。

 

「あ゛ぁぁ────っ♡♡」

 

 アルニアは白目を剥いて絶頂した。全身が痙攣し子宮口が精液を啜り上げる。

 それはメスとしての完全なる降伏であり同時に至高の歓喜でもあった。

 

 部屋の中には濃厚な精と汗と愛液の匂いが充満していた。

 二人の荒い息遣いだけが響く密室でイシスの女王はただのメスへと堕ちていった。

 それが彼女の望んだ結末なのだから。

 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

 密室にはまだ麝香のような情事の余燼が燻っている。

 壁に手をつき、豊潤な臀部を打ち震わせていたイシスの女王は、

 ようやく嵐のような責め苦から解放され、荒い息を吐きながら床にへたり込んでいた。

 小麦色の肌は汗と愛液で光沢を帯び、熟れきった果実のような匂いを放っている。

 だが、その身に刻まれた快楽の烙印は、彼女から王者の威厳を剥ぎ取り、

 ただの哀れで可愛いメスの姿を晒させるだけだった。

 

 征服されることこそ悦楽。そう自ら言い聞かせてきたアルニアだが、

 いざ手に入れた若き剛腕を行き場のない不安が襲う。

 この男は来てくれるのだろうか。

 己の国などという辺境の小さな器に、

 この野獣を留めておくだけの価値などあるのだろうか。

 彼女は上目遣いに、まだ息を整えている蔵人を見上げた。

 その瞳には、強靭な愛国心と裏腹な、メスとしての卑屈な懇願が揺らめいていた。

 

「……私の国に……きてくれる?」

 

 掠れた声で問いかけるアルニアの顔は、まさにメス貌だった。

 プッくりと膨らんだ唇は震え、潤んだ瞳は不安げに彷徨う。

 それは一国の主の問いではなく、

 愛しい男にすがりつく女の祈りだった。

 

 蔵人は壁にもたれかかりながら、その視線を見下ろした。

 逆立った金髪の下、髑髏の刺青が浮かぶ顔に不敵な笑みが浮かぶ。

 彼はゆっくりと身を起こすと、アルニアの顎を指で持ち上げた。

 

「ああ。……いいぜ」

 

 短い肯定。だがその言葉には重みがあった。

 アルニアの表情がぱあっと明るくなる。

 しかし蔵人はすぐに言葉を継いだ。

 

「ただし、一年待ってくれ」

 

「一年……?」

 

 アルニアが怪訝な顔をする。

 蔵人の指が彼女の唇をなぞり、その思考を読み取るように囁く。

 

「来年の七星剣武祭……あそこには赤座理人と蛮場流輝が揃う。

 史上最強最高の大会になるはずだ。……あそこに挑めねぇような臆病者は、

 お前の国を守る剣になんざなれねぇよ」

 

 それは純粋なる闘争本能の告白だった。

 剣士殺しにとって、強者と戦うことは呼吸と同じだ。

 逃げることなど選択肢にはない。ありえない。

 たとえ女王の懇願だろうと、己が魂の叫びには勝てない。

 だが逆に言えば、その修羅を潜り抜けた先ならば、

 彼は最強の剣として彼女の元へ舞い戻ってくるだろう。

 

「伐刀者としてありえねぇからな……逃げるだけなら」

 

 そう言って笑う蔵人の顔は、これ以上ないほど男らしく、

 そして頼もしかった。アルニアは理解した。

 この男はただの若造ではない。修羅を知る戦士だ。

 ならば待つのもまた女の務め。

 

「……ええ。……待つわ。一年でも十年でも」

 

 アルニアはうっとりと目を細め、自ら唇を寄せた。

 メス貌でキスをする。それは契約の封蝋だった。

 舌を絡め合い、唾液を交換するたびに、

 彼女の中で不安は甘美な期待へと変わっていく。

 来年、この男が最強の称号を手にして帰ってくるその日まで、

 彼女は今日の快楽を反芻しながら王座で指を噛む日々を送るのだろう。

 その甘美な苦しみさえも、征服される悦びの一種として受け入れることにした。

 

 ◆◆◆

 

 

 シャンデリアの煌めきが再び網膜を焼く。

 祝勝会の喧騒は、潮の満ち引きのように緩やかで、

 それでいて底知れぬ渦を巻いていた。

 ヤリ部屋という名の肉便所から這い出してきた獣たちは、

 驚くべきことにその身に汗水の一滴すら纏ってはいなかった。

 

 蛮場流輝という男は、理解不能な業をその身に宿している。

 彼が指を鳴らせば、乱れたドレスの裾は瞬時に整い、

 汗ばんだ肌は生乾きのタオルで拭われたかのように清潔さを取り戻す。

 まるで時間を巻き戻したかのようなその所業は、魔術というよりも神の奇蹟に近かった。

 だがしかし、物理的な修復が完璧であればあるほど、

 その内側に隠された澱んだ情事の残滓は際立ってしまうというものだ。

 

「んっ……ぅっ……♡」

 

 風祭凛奈は流輝の腕に縋り付きながら、小さく震えていた。

 彼女の黒いゴシックロリータのドレスは褶一つなく整い、

 深海色の髪はブラシがけされたばかりのように艶やかに肩口で揺れている。

 眼帯も正しい位置に納まり、血色の瞳は潤んではいるものの、

 その涙は感極まった令嬢の涙と捉えることも可能だろう。

 

 だが、彼女の内部は地獄だった。

 

 子宮の中にはまだ流輝の精液がたっぷりと注ぎ込まれたままになっている。

 恐るべき精子どもは、まるで居座る悪魔のごとく子宮壁に張り付き、

 定期的にその尻尾で最も敏感な襞を撫で回しているのだ。

 歩を進めるたびに揺れる腹の中で、白濁した侵入者たちが

「ここは俺たちの領域だ」と主権を主張するかのように蠢く。

 

「どうした? 凛奈。足でも痛めたか?」

 

 流輝が冷ややかな瞳で見下ろす。

 その口元には傲岸不遅な微笑みが張り付いている。彼は知っているのだ。

 彼女の中で何が起きているのかを。そしてそれを楽しんでいるのだ。

 

「い、いえ……♡ ただ……少し……眩暈が……♡」

 

 凛奈は噛み殺した嬌声を漏らす。嘘ではない。

 子宮を直接つまみ上げられるような快感の奔流が脳髄を焼き尽くし、

 視界が白濁しているのだから。

 

 周囲の貴顕たちは気づかない。この美しき令嬢が、

 その腹の中に大量の精液をぶち込まれ、今まさに絶頂の縁を彷徨っていることを。

 彼らはただ「魔獣使い」の凱旋を讃え、グラスを掲げるだけだ。

 

 だがその無関心な視線こそが、凛奈にとっては最も残酷な責め苦だった。

 誰にも知られずに感じる快楽などあってたまるか。この場にいる全員に知らしめたい。

 自分がこの男に征服され、蹂躙され、完全に堕とされたメスであることを。

 

「あっ♡ ……ぁっ♡」

 

 一歩進むごとに子宮内の精液が揺れ、内壁を刺激する。

 ビクビクと太腿が痙攣し、膝が崩れ落ちそうになる。

 

「おいおい、しっかりしろ。ご令嬢だろうが」

 

 流輝はわざとらしく凛奈の腰を抱き寄せた。その手はドレス越しに尻肉を鷲掴みにし、

 指先で秘裂の位置を探り当てるかのように押し込む。

 

「ひゃぅっ♡♡」

 

 凛奈は小さく悲鳴を上げ、流輝の胸に顔を埋めた。

 甘い香りが鼻腔をくすぐる。征服者の匂いだ。

 

「……ご主人様♡ もう……許して……♡ お腹の中で……びゅるびゅるして……♡」

 

 誰にも聞こえないような蚊の鳴くような声で懇願するが、

 その実態は甘美な悦びへの渇望だ。精子たちはますます活発に動き回り、

 子宮や膣襞をノックし続ける。

 

 衆人環視の下。華やかな宴の最中。

 誰にも気づかれることなく行われる羞恥プレイ。それは凛奈の理性を完全に溶かし去り、

 ただ流輝に縋り付いて啼くだけの哀れなメスへと作り変えていく。

 

「ククッ……欲張りなメスだな」

 

 流輝は耳元で囁きながら、さらに強く彼女を抱き寄せた。宴はまだ始まったばかりだ。

 ◆◆◆

 

 

 

 その様子を少し離れた場所から見ていた黒鉄一輝と紫乃宮天音、

 そしてサラ・ブラッドリリーは、背筋が凍るような寒気を感じていた。

 彼らは知っている。流輝がヤリ部屋で何をしたのかを。

 そして今、この衆人環視の中で何をしているのかを。

 

「……あれは、ヤバい奴らのソレだ」

 

 一輝が引きつった笑いを漏らしながら呟いた。

 その声には恐怖と自嘲が入り混じっていた。

 

「うん……ボクたちも、あんな風に見えてたのかなぁ……」

 

 天音もまた、乾いた笑い声を押し殺す。彼らは普段、

 流輝の許可の下でトモハメや様々なプレイに耽っている。

 だが、それを第三者の視点から客観視させられると、

 その異常さと悍ましさが鮮明に浮かび上がる。

 あんな風に、恍惚とした顔で悦びながらも、

 内側では理性を焼き尽くされるような快楽地獄に堕ちているのか。

 自分たちもまた、流輝という絶対者の掌で踊らされているだけの哀れな操り人形なのか。

 

「……すごいわ。あの矛盾した表情……描きたい」

 

 サラだけはその悍ましさを芸術的探究心へと変換していたが、

 その翠玉の瞳には狂気が宿っている。

 彼女にとって流輝の所業は悪逆ではなく、究極の創作活動なのだ。

 

 一方、凛奈は流輝の腕に縋り付きながら、小さく震えていた。

 

「んっ……ぅっ……♡」

 一歩進むごとに子宮内の精液が揺れ、内壁を刺激する。

 ビクビクと太腿が痙攣し、膝が崩れ落ちそうになる。

 

 シャンデリアの光がワイングラスの縁で屈折し、宝石のような煌めきを放つ。

 その光景は華やかだが、この会場に集う者たちにとっては単なる舞台装置に過ぎない。

 彼らが見つめるのは、光ではなく影だ。そして今、最も濃密な影を落としているのは、

 蛮場流輝という名の若き王と、その腕に縋り付く風祭凛奈という名の哀れな獲物だった。

 

 黒鉄一輝はグラスの中で揺れる琥珀色の液体を見つめながら、

 苦いものを飲み込んだような顔をした。隣に立つ天音とサラもまた、

 固唾を飲んでその様子を眺めている。

 

 正直なところ、凛奈の異常な状態に気がつかないはずがないのだ。

 この会場にいる海千山千の古狸どもは。彼らは血よりも濃い欲望の中で生きてきた連中だ。

 若い女の腹の中で何が起きているのかなど、匂いだけでわかるだろう。

 凛奈が歩を進めるたびに微かに震える膝。上気した頬。潤んだ瞳。

 そして何より、彼女が発している甘く濃厚なフェロモン。

 それら全てが「私は今、中出しされたまま歩かされています」と叫んでいるようなものだ。

 

 それなのに、誰一人として指摘しない。美作弥吉はグラスを傾けながら、

 恰幅のいい体を揺すって笑っている。千歳は扇子で口元を隠し、

 意味深な眼差しを向けているだけだ。彼らは知っているのだ。

 流輝の望みが『気が付かれるのを怖がる凛奈をイジメる羞恥プレイ』だと。

 

「んっ……ぅぅっ……♡」

 

 凛奈は流輝の腕にしがみつきながら、小さく咽び泣いた。

 彼女の子宮の中では、流輝が注ぎ込んだ精液が荒れ狂っていた。

 白濁した侵入者たちは、子宮壁という聖域を蹂躙し、

 その尻尾で最も敏感な襞を撫で回している。一歩歩くたびに腹の中で揺れるその感触は、

 まるで胎内で泳ぐ魚群のように生々しく、そして残酷だった。

 

 

「うぅっ♡♡」

 

 凛奈は悲鳴を上げそうになるのを必死で堪えた。だがその声は甘く震え、

 隠しきれない悦びを含んでしまっている。周囲の視線が集まる。

 貴顕たちは微笑みながら会話を続けているが、

 その視線は時折凛奈の腹部に向けられている気がした。

 

(見られてる……♡ 私の中身……見透かされてる……♡)

 

 その思考がさらに子宮を収縮させ、精液を搾り出そうとする動きを加速させる。

 ビクビクと太腿が痙攣し、膣内から愛液が溢れ出し、太腿を伝って濡らしていく感覚。

 それは羞恥でありながら、同時に何よりも強烈な快感だった。

 

「大丈夫です……♡ 少し……酔っただけで……♡」

 

 凛奈は嘘をついた。だがその嘘はあまりにも明白だった。

 彼女は今にも崩れ落ちそうなほどに足取りがおぼつかない。

 それでも流輝は彼女を支え続ける。まるで壊れ物を扱うかのように優しく、

 しかしその手には絶対的な支配力を持って。

 

 一輝はその様子を見て、ある確信を得た。

 もし流輝がここで「お前の中に俺のが入ってるんだろ?」と示唆したらどうなるか。

 一転してプレイは変わるだろう。凛奈は羞恥に顔を歪めるどころか、

 むしろ歓喜の声を上げるはずだ。

「そうよ! 私の中にはご主人様のがいっぱい入ってるのよ!」と叫びながら、

 自ら腰を振って精液を啜り上げようとするだろう。

 そして流輝はそんな「恥じらいのなさ」を罵りながら、さらに激しく彼女を追い詰めるのだ。

 

 それがこの二人の関係性なのだと一輝は悟った。王と奴隷。支配者と被支配者。

 しかし同時に互いに不可欠な存在でもある。

 

「ククッ……可愛いぜ」

 流輝の低い囁きが凛奈の鼓膜を打つ。それは呪いであり祝福だった。

 宴はまだ続く。そしてこの甘美な地獄もまた。

 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

 パーティー会場に戻ってきた倉敷蔵人とアルニア・イシスを見た瞬間、

 黒鉄一輝はすべてを察した。二人の間に漂う空気が、

 明らかに先ほどまでとは違っていたからだ。蔵人の逆立った金髪はわずかに乱れ、

 首筋には汗の痕が光っている。何より、彼の獣じみて鋭い双眸が、

 まるで獲物を喰らい尽くした直後の獅子のように満足げに細められていた。

 

 一方のアルニアもまた、隠しようのない変化を晒していた。

 小麦色の肌は火照りを帯びて薔薇色に染まり、肩まである黒髪はしっとりと湿っている。

 極めて豊満な胸部を包むドレスはわずかに皺が寄り、

 自己主張の激しいロケットおっぱいが呼吸のたびに揺れ動く。

 そして何より、彼女の麗しい切れ長の瞳には、強靭な愛国心とは別の種類の熱──

 徴服されたメスとしての充足感が宿っていた。

 ぷっくりと膨らんだ唇はわずかに腫れぼったく、何度も貪られた痕跡を隠しきれていない。

 

「契約成立、か」

 

 一輝が呟くと、隣に立つ天音が小さく頷いた。

 二人は互いに顔を見合わせ、引きつった笑みを浮かべる。

 蔵人は流輝ほどではないがそれなりの強者だ。イシス女王が彼を選んだのも頷ける。

 

「でもさ、一輝くん」

 

 天音が声を潛めて囁いた。華奢な肢体を一輝に寄せながら、

 その海のような蒼い瞳は好奇心にきらめいている。

 ふたなりとして常に二つの性別の快楽を抱え込む彼は、こういう男女の機微には敏感だった。

 

「蔵人先輩はああだけど……流輝様は正妻をどうするつもりなんだろうね?」

 

 その問いは、一輝自身が前々から抱いていた疑問でもあった。

 蛮場流輝という絶対的な王は、多くの女を抱き、支配し、蹂躙する。

 しかし彼は未だに特定の誰かを「正妻」として認めたことがない。

 紫音は虚飾の王妃であり、天音は戦友兼オナホだ。凛奈は調教中のメスガキに過ぎず、

 サラに至っては一輝にすら堕とされた浮気者である。

 

「さあな……でもあの人なら、決める時は突然決めるだろうよ」

 

 一輝はグラスを傾けながら、会場の中央で凛奈を膝の上に抱えて弄ぶ流輝を盗み見た。

 彼の傲岸不遜な微笑みは変わらない。だがその冷たい瞳の奥で、

 何を考えているのかは誰にもわからない。もしかすると流輝自身でさえも、

 まだ結論を出していないのかもしれない。

 

 会場には他にも似たようなカップルが何組も誕生していた。

 破軍学園の女生徒と貪狼学園の騎士、あるいは他校のエース同士が腕を絡め合い、

 互いの実力を確かめ合うように身体を寄せ合っている。

 優秀な伐刀者の遺伝子を拡散するという国家戦略は、着実に成果を上げているようだった。

 

「まあ、僕たちが心配することじゃないさ」

 

 一輝はそう言って苦笑した。だがその胸の奥には、ほんのわずかな寂寥が渦巻いている。

 自分は誰のものにもなれない。誰かを自分のものにもできない。

 ただ流輝という太陽に焼かれるだけの存在だ。だがそれこそが彼の望んだ悦びでもあった。

 

 

 

更新希望の原作

  • 魔弾の王
  • 落第騎士
  • ハイスクールD×D
  • 月姫
  • モブせか
  • マジエク
  • のんびり農家
  • 新妹魔王
  • 八男
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