ダークエロよろず短編集 作:カード読み込み
夢か現か、その境界は湿っている。
深い霧の底に沈んだ意識の涯てで、白峰一華は独り佇んでいた。
カッツェ平野の乾いた風も、真祖シュピンネの粘着質な糸も、ここには存在しない。
ただ、肌にまとわりつくような湿度と、暗く澱んだ沈黙だけがある。
彼女の子宮はまだ、あの三千年の亡霊が注ぎ込んだ業の残滓で、じんわりと温かい。
それは征服の余韻であるはずなのに、なぜか空虚に子宮の奥を痙攣させた。
満たされない。
殺しても殺しても、満たされない。
その時だった。
霧の奥から、あの歩調が聞こえた。
迷いも、躊躇いも、一切ない。
ただ自分の信じる道だけを、
他者の意志など意にも介さずに踏みしだく、傲慢な足音。
「──おやおや。真祖殺しの英雄が、こんな湿っぽい処で尻尾を丸めてやがる」
視線が釘付けになった。
闇を切り裂いて現れたその男、蛮場流輝。
かつて破軍学園の男子寮で、毎夜彼女(当時は彼)を叩き潰し、
その魂に「精密制御」という名の楔を打ち込んだ絶対者。
その不敵な笑みを見た瞬間、
一華の中で「白峰一華」としての自我が、音を立てて蒸発した。
ああ、そうだ。
この男だ。
この男に認められたい。
この男に勝ちたい。
この男にひれ伏し、
この男の剛直で脳髄まで貫かれたい。
三位一体の妄執が、子宫(ここ)から脳天へと駆け上がり、
美貌を、これまでとは比べ物にならぬほど暗く、淫靡に、毒々しく輝かせた。
「……流輝」
呼んだ声が、震えた。
恐怖ではない。
発情だ。
目の前の男は、あまりにも美しかった。
白磁の肌、神殿の彫刻のような筋肉、
そして何より、その蒼穹の瞳に宿る、あの全てを見下す冷徹な光。
彼の存在そのものが、
一華のガンギマリになった被虐神経に、最高級の麻薬のように浸透していく。
「懐かしいかね? まあ、俺様の顔を見てビビって震えてるだけのようだが」
流輝は口の端を吊り上げ、ドロリとした半液状の固有霊装《無創》を展開。
蛇のようにのたうち、あるいは触手のようにうねり、一華の殺気を吸い、舐め回す。
「さあ、見せてみろ。俺様の洗礼を乗り越えたお前が、
今の『トップ』とやらにどこまで近づいたかをね」
その言葉は、鞭だった。
いや、鞭よりも淫らに、恥部を直接叩き、魂を穿つ衝撃だった。
一華の唇が、陶器のように白い中にも赤く熟れた果実のように濡れてひらいた。
「……望むところです、流輝。あなたに──」
言葉は途切れた。
もう、喋る必要はない。
語るべきは剣と、肉体と、その奥底で疼く倒錯した欲情だけだ。
一華は大太刀『黒耀』を抜き放った。
刀身は未だ乾いているが、彼女自身は濡れている。
魔剣『無慙』の共振振動を刀身に宿し、一歩踏み込む。
その踏み込みは、何千回も夢想した「彼のベッドへの誘い」そのものだ。
重力が歓喜と痙攣で歪む。
流輝は動かない。
ただ、《無創》の一部を鋭利な刃へと凝固させ、
それだけで一華の軌道を「模倣」し、「理想的」な角度で迎え撃つ。
キィンッ!
甲高い金属音が、夢現の空間に響く。
それは剣戟か? いや、交尾だ。
刃と刃が触れ合うその瞬間、一華の乳房がブルンッ! と暴力的な質量を持って揺れ弾んだ。
雷撃のような痺れが乳首を突き抜け、子宮の奥でドロリとした愛液が溢れる。
「 弱い」
流輝の唇から、汚濁の言葉がこぼれる。
「こんな舵取りで、俺様を抜けると思ってるのかね? ワーストワン」
「あっ……!」
『黒耀』の刀身が、《無創》の触手に絡め取られる。
そして、そのまま流輝の「理想形」へと書き換えられる。
かつて彼女が編み出した秘剣『雷光』が、
しかし数段洗練された速度と軌道で、《無創》から放たれた。
それは自慰だ。
かつての自分の技で犯される、倒錯の極致。
神速の斬撃が、一華のドレスを、そしてその下の肌を裂く。
切り裂かれた布地から、成熟しきった白濁の肌が弾け出す。
乳房が露出し、血の滲んだような桜色の乳首が夜気に震える。
「きゃぁあっ……!」
悲鳴は、悩えか?
痛みは快楽か?
傷つけられたことで、彼女は確信する。
自分は正しい場所にいると。
この男に蹂躙されるためだけに、あの真祖さえも屠って、ここへ帰ってきたのだと。
暗い歓喜が、美貌を歪める。
子宮の奥で何かが蠢く。
シュピンネの残滓か、それとももっと原始的な、この男の胤を求める雌の本能か。
威圧感が、空間を圧迫する。
「まだだ」
流輝は笑う。
見下すが、見捨てない。
その冷酷な慈悲が、一華のマゾヒズムをさらに肥大化させる。
「まだ足りない。お前のその淫乱な剣も、そのデカい乳も、俺様を満足させるには程遠い」
「……ッ、ぁああっ……もっと……!」
彼女は嗚咽しながら、再び剣を構える。
未だ、決定的な敗北(服従)には至らない。
だが、その均衡こそが、彼らの関係の本質だ。
征服し、征服される。
その永遠に終わらないダンスの始まりに、
今ここに、最も暗く、最も美しい幕が開けたのだ。
[#AI]
夢とも現ともつかぬその薄闇の中で、ただ湿度ばかりが異様に肌へと絡みつく。
霧の底に沈んだ意識の涯て、
子宮の奥で燻るは三千年の亡霊が注ぎ込んだ業の残滓。
征服の余韻はすでに冷め、今、
白峰一華の全身を灼いているのは、眼前の男が発する圧倒的な存在熱。
蛮場流輝。
その名を胸の内で転がすだけで、下肢の中心がじわりと熱を帯びる。
「おやおや」
流輝の唇が、薄く弧を描いた。
「真祖殺しの英雄サマは、ずいぶんと目つきが良くなったじゃねぇか。
昔みてぇに、泣きべそかいて地面に這いつくばるだけの雑魚は卒業したってか」
褒めているのではない。
嘲っているのだ。
だが、それがいい。
この男の口から発せられる音は、
罵倒ですら一華の被虐神経を甘く撫で上げる愛撫に他ならない。
彼の蒼穹の瞳が細められ、品定めするかのような視線が乳房の谷間をなぞる。
それだけで、ドレスの下の乳首が硬く尖り、
太腿の内側を冷汗とは別のものが伝う感覚。
「……減らず口は、相変わらずですね」
震えそうになる声を、かろうじて皮肉の形に整える。
大太刀『黒耀』を中段に構え、漆黒の瞳が流輝を射抜く。
その瞳の奥には暗い闘志が燃えていた。
「安心しました。あなたが変わっていないのなら。ぶっ壊すべき、唯一の壁」
「はっ」
流輝が喉を鳴らして嗤う。
今度の笑い声は一段とけたたましい。
「いいねぇ、そのメス豚が雄にタメ口を叩く不遜さ。
お前のその腐れマンコから溢れ出るクソ度胸だけは、
相変わらず見上げたもんだ。それは褒めてやらぁ」
瞬間、彼の全身を取り巻く半流動体の固有霊装《無創》が、
意思を持つ蛇のようにのたうち、幾筋もの触手を一斉に伸ばした。
それぞれが不可視の粘液に濡れ、ぬめり、湿った音を立てて空気を切り裂く。
その一撃一撃が、一華のあらゆる秘剣を解析し、
理想形へと模倣するための予備動作であり、
同時に雌の全身を舐め回すための淫らな舌だ。
しかし、一華はもう動じない。
あの日、男子寮で毎晩のように叩きのめされた彼女(彼)ではない。
内なる魔力を一滴も無駄にせぬ極限の精密制御──それこそが、
この男から叩き込まれた技術であり、呪いであり、
そして何より「お前は俺様に飼われている」という証の首輪。
「──『一刀修羅』」
呟きと共に、全身の血管が浮き上がる。
だが、それはもはや自爆スイッチではない。
破裂寸前の筋肉と魔力を、手術のメスよりも繊細にコントロールする。
心臓が鼓動を速めるたび、膣壁がひくつき、愛液が子宮口を叩く。
戦闘態勢への移行が、性的興奮と完全に同期している。
先手を打ったのは流輝。
《無創》の触手が『雷光』の理想形を放つ。
動体視力を超えた神速の一閃。
かつての彼女であれば、認識する前に斬り伏せられていた一撃。
だが。
「……見えている」
一華の肢体が、まるで淫らな夢を見るように、ふわりと流れた。
第四秘剣『蜃気狼』。
急激な緩急と足捌きで残像を生み出し、敵を幻惑する体技。
その残像すらも、今は帯びる魔力が濃密なフェロモンのように揺らめき、
流輝の視覚と嗅覚を同時に狂わせる。
「フハッ! ちょこまかと!」
流輝の喜悦の声が空間に響く。
《無創》の一部が即座に凝固し、
一華の『蜃気狼』を「理想形」で模倣して追尾する。
二重、三重に重なる残像の追いかけっこ。
霧に満ちた空間で、二人の魔力だけが淫らに絡み合う。
避けるだけではない。
一華は《無創》の追撃をかわしながら、
床すれすれを這うような低姿勢から、バネのように跳ね上がった。
「せぇぇいッ!」
裂帛の気合。
第七秘剣『雷光』。
その踏み込みは、何千回も夢想した
「彼の胸に飛び込む」ための直線的な欲求そのものだ。
刀身が空気を溶かし、稲妻の如き軌跡で流輝の心臓を狙う。
キンッ────!!
流輝の手元で、《無創》の一部が瞬時に理想形へと凝固。
薄く、硬く、あらゆる刃を凌駕する完璧な角度で『雷光』を真正面から受け止める。
金属音が鼓膜を犯し、火花が散り、一華の豊満な乳房が、
その衝撃でブルンッ! と激しく揺れ弾ける。
乳首を甘い痺れが貫き、子宮の襞が歓喜にぎゅうっと収縮する。
「まだまだァ!」
追撃を許さない。
《無創》の別の触手が、受け流した『雷光』の運動エネルギーを模倣し、
即座に反撃へと転じる。死角からの一撃が、一華の腹を薙ごうとした。
一華は舌打ち一つ。
強引に体を捻り、バク転の要領で距離を取った。
漆黒のスカートの裾がふわりとめくれ、ムチリとした太腿と、
黄金律の尻肉が一瞬だけ露になる。
かすかに、雌の匂いが霧に拡散した。
「……ちっ、やっぱりバレちゃいますか」
「あったりめーだろ、このマゾメスが」
流輝は口の端をにぃっと吊り上げ、琥珀の瞳を妖しく輝かせる。
「てめぇの全身からダダ漏れのその雌汁の匂いじゃ、
どんなに上手く隠れても無駄だっつってんだよ。だがまあ……」
彼は一歩、踏み出した。
ただそれだけの動作で、部屋全体の重力が歪むかのような威圧感。
「あのヘタクソだった『蜃気狼』が、ここまで俺様の目を誤魔化せるとはな。
お前、女になってメスの匂いを撒き散らす術を覚えた分、
昔より少しはマシな芸をするようになったじゃねぇか」
それは紛れもなく、彼なりの「認め」の言葉だった。
その言葉だけで、一華の子宮の奥が、きゅうん、と疼く。
ああ、この男は。
この男だけは、自分の強さを見てくれる。
罵倒という名の愛撫で、自分の成長を確かめてくれる。
その事実が、一華の全ての被虐神経を痺れ上がらせる。
「──で、だ」
流輝の笑みが、一段と深く、残酷なものに変わる。
「攻めあぐねてるんじゃねぇよ。さっきまでの威勢はどうした?
その程度で俺様を抜けると本気で思ってんのか?
テメェのその仕込みきってない乳とケツで、俺様のチンポを勃たせられると思ったか?」
「……っ、うるさい!」
昂ぶる感情を、一華は怒りに変換して爆発させる。
「まだ、私は……私はッ!」
地面を蹴った。
『犀撃』の要領で、一気に間合いを詰める。
流輝は迎え撃とうと《無創》を展開するが、
一華の姿が、掻き消えた。
「うおっ!?」
第五秘剣『狂い桜』。
相手が斬られたことにすら気づかぬ高速の斬撃。
だが、遅効性のその斬撃は、この一瞬を切り抜けるための布石に過ぎない。
流輝が反応する、その刹那。
背後だ。
「せあああああああッ!!」
気配を完全に断ち、
螺旋を描くようにして背後に回り込んだ一華が、渾身の一撃を放つ。
第六秘剣『毒蛾の太刀』。
全身の筋肉を共振させ、
浸透勁の衝撃波を刀身に乗せて叩き込む、人体破壊の内部攻撃。
「ちぃっ……!!」
流輝が振り返るのも間に合わない。
彼は《無創》を全身に張り巡らせ、自身と一華の間に薄い防護膜を形成。
ドッ……!!
鈍い衝撃音が響いた。
衝撃波は防護膜に阻まれ、その大半が四散する。
だが、振動は完全には殺しきれない。
残った共振が、流輝の肉体を内側から揺さぶり、
端正な口元から、つぅ……と一筋の紅い血が垂れる。
均衡が、ほんの僅かに、一華へと傾いた瞬間だった。
「──お見事」
静寂を破ったのは、流輝の声だった。
血を舐め取りながら、心底愉快そうに喉を鳴らす。
その瞳が、獲物を捉えた獣のように爛々と輝いている。
「てめぇ、『狂い桜』で俺様の反応を遅らせたな。
その上で、今の一撃……『毒蛾の太刀』ってか。俺様が一番嫌がる内部攻撃を、
よくぞここまで磨き上げたもんだ。実に、実に胸糞悪ぃ!」
彼は嗤う。
罵倒する。
だが、その瞳は本物の愉悦に満ちている。
「いいぜ、一華。テメェだけは、特別だ。
特別に、もう一度だけ、俺様が直々に再教育してやらぁ!」
それは、彼からの、最高のラブコールに他ならなかった。
「……は、はは」
一華の口から、自然と笑みが溢れる。
美貌が歓喜に染まる
ああ、やっと。
やっと、自分はこの男と戦えている。
『毒蛾の太刀』の渾身の一撃は、確かに一矢報いた。
その満足感と、流輝からの「特別な再教育」という名の、更なる蹂躙の約束。
その二つが合わさった時、一華は自分の中の何かが、
音を立てて蕩け落ちるのを感じた。
戦いは、まだ始まったばかりだ。
彼女を待つのは、地獄よりも深い愉悦。
そして、決して届かぬ太陽への、終わりのない挑戦。
一華の瞳が、暗く、淫らに輝く。
その太腿を伝う透明な蜜だけが、彼女の完全なる敗北願望と、
それにすら勝る征服欲のせめぎ合いを、雄弁に物語っていた。
夢か現か。
その境界が溶け出し、粘度を増していく感覚。
湿った霧は水蒸気ではなく、吐息と汗と、粘着質な欲望が煮詰められたスープ。
蛮場流輝が、嗤った。
口の端を吊り上げ、喉の奥で鳴らすその嗤いは、
獲物を追い詰めた捕食者の愉悦であり、
同時に愛玩動物に与える鞭としての甘美な宣告。
霧が、濃い。
湿度が、増す。
空気そのものが粘膜と化し、皮膚の隙間という隙間からねっとりと侵入してくる。
肺が満たされるたびに、痺れる。
脳が蕩ける。
蛮場流輝が、嗤った。
口の端を、にぃっ、と吊り上げる。
その笑みは、獲物を追い詰めた猛獣のそれであり、
同時に、愛玩動物に与える鞭としての甘美な宣告でもあった。
「再教育、だ」
低い声が響く。
腹の底から絞り出したような、重く、熱い響き。
「テメェがどれだけ足掻こうが、俺様が認めるまでが再教育だ。
……終わらねぇよ。永遠にな」
その言葉が鼓膜を犯す。
脳髄を震わせる。
子宮の奥で、シュピンネの残滓が歓喜に蠢いた。
流輝の全身を覆っていたドロリとした半液状の《無創》が、
ざわり、と波打った。
まるで生き物のように。
あるいは、極限まで昂ぶった男の欲望が形を成したかのように。
収束する。
一点へと。
右手へと。
白い。
純白だ。
ドロドロとした混沌が、凝縮され、研ぎ澄まされ、
神聖なる秩序へと昇華されていく。
肉が骨となり、骨が鋼となり、鋼が光となる。
優美な弧を描く、純白の刀身。
野太刀。
銘を、白創(はくそう)。
美しい。
あまりにも美しい。
機能美すら超越した、ただ「在る」だけの絶対的な存在感。
不壊属性を持った絶対破壊不能なだけの、
単純で、強烈な、固有霊装。
「……あ」
一華の喉から、掠れた音が漏れる。
見惚れているのか?
違う。
畏怖しているのか?
違う。
発情しているのだ。
そのあまりにも雄々しい姿に。
そのあまりにも傲慢な形に。
刀身に見えるか?
否。
これは男だ。
世界でただ一振り、全ての雌を屈服させるために存在する、
絶対的な剛直だ。
脳裏にフラッシュバックする。
かつて寮で叩きつけられた日々。
模倣され、理想形へとねじ伏せられた屈辱。
だが今は違う。
今の彼女は、あの屈辱すらも糧にして立っている。
流輝は刀を構えた。
ただ構えただけで、空気が裂ける音がした。
しゅっ、と。
真空が生まれ、空気が悲鳴を上げる。
「来いよ、マゾメス」
挑発だ。
最高の愛の囁きだ。
一華は踏み込んだ。
『一刀修羅』の精密制御魔力が、全身を駆け巡る。
血管が浮き上がり、筋肉が軋む。
その痛みすら快楽に変換する回路が、今の一華には備わっている。
斬る。
第七秘剣『雷光』。
神速の一閃。
しかし。
届かない。
いや、見えないのだ。
流輝は動いていない。
ただ、《白創》を振ったわけでもない。
ただ「在る」だけで、
一華の斬撃の軌道そのものを無効化していた。
観察眼だ。
汎ゆるものを見通す眼だ。
一華の筋肉の収縮、魔力の流れ、思考のタイミング。
全てをスキャンし、解析し、
「対処」する価値すらないと判断したのだ。
「遅い」
流輝が呟く。
その声と共に、《白創》が動いた。
ただ振り下ろされただけ。
ただ斬られただけ。
だが、それは「斬撃」ではなかった。
圧迫だ。
質量だ。
絶対的な暴力だ。
一華は『黒耀』で受ける。
絶対防御特性を持つ大太刀。
あらゆる力の干渉を受け付けないはずの刃。
ガギンッ!!
鋼と鋼が噛み合う音ではない。
もっと生々しい。
骨と骨が衝突するような、肉と肉が打ち合うような音。
「くっ……ぅぅっ!!」
腕が痺れる。
いや、腕だけではない。
衝撃が肩を突き抜け、背骨を駆け上がり、脳天を直撃する。
同時に。
子宮を、内側から激しく叩かれた。
あひっ、と声が出そうになるのを必死で噛み殺す。
これは戦闘だ。
剣戟だ。
だが、どうだ。
この衝撃は何だ?
この痺れは何だ?
この熱は何だ?
子宮の奥で、熱いものが迸る感覚。
失禁ではない。
愛液だ。
大量の愛液が膣壁を叩き、太腿の内側を濡らしていく。
「ほおら」
流輝が迫る。
距離がない。
互いの呼吸が聞こえるほどに近い。
彼の吐息が、一華の汗ばんだ首筋にかかる。
「どうした? テメェの剣はそんなもんか?
そのデカい乳を揺らして見せびらかすだけで精一杯か?」
侮辱だ。
だが、事実だ。
一華の豊満な乳房は、衝撃で激しく波打ち、
重力に逆らうかのように暴力的な質量を揺らしている。
乳首は布地越しにもわかるほど硬く尖り、
擦れるたびに脳髄に甘い痺れを送り込んでいる。
流輝は《白創》を押し込む。
力任せではない。
精細な魔力制御による、外科手術のような圧迫。
逃げ場がない。
左右上下に避けられない「真ん中」を、
生涯最高のタイミングで責め立てられている。
これは剣技ではない。
これは───。
交尾だ。
そう自覚した瞬間、一華の中で何かが弾けた。
耐えていた理性の堤防が決壊する。
「あぁぁぁっ……! 流輝……ぁあっ!」
叫び声は悲鳴か?
歓喜か?
剥き出しになった雌の啼き声か?
彼女は剣を押し返そうとして……失敗した。
膝が笑う。
腰が砕ける。
まるで男に組み敷かれ、貫かれた瞬間のように。
《白創》の切っ先が『黒耀』を滑り落ちる。
その摩擦音さえも愛撫のように響く。
流輝は見下ろしている。
眼をすぅっと細めて。
その琥珀色の瞳には、憐憫も慈悲もない。
ただ、自分の所有物を弄ぶ愉悦だけがある。
「けひひっ……いい眺めだぜ」
流輝が喉を鳴らす。「お前は本当に……」
言葉は続かない。
続く必要がないのだ。
《白創》が再び振り上げられる。
今度は横薙ぎに。
それもただの一撃ではない。
真の伐刀絶技だ。
これまで相手がおらず封印されていたものだ。
今ここに、一人の雌がそれを使うに値する存在として立っている。
「観ろよ」
流輝が言う。「これが俺様の真実だ」
刀身が白く輝く。
純白の光が世界を塗り替える。
一華にはもう避ける術はない。
ただその光を受け入れることしかできない。
来る。
衝撃は……なかった。
代わりにあったのは、喪失だった。
『黒耀』を持つ両手から力が抜け落ちる。
大太刀が地に落ちる音も遠い。
一華の全身を、《白創》の余波が通り過ぎていったのだ。
物理的な斬撃ではない。
概念としての一撃だ。
「あ……」
見上げる一華の目から涙が溢れる.
痛みでない.
快感でもない.
余りの圧倒に自我が蕩けたのだ.
服は切り裂かれていない.
だが, 彼女は全裸以上に無防備だった.
魂まで切り裂かれたかのように.
あるいは, 魂ごと抱きしめられたかのように.
《白創》はただ「在る」だけだ.
壊すでもない. 斬るでもない.
ただ圧倒的な質量でそこに在るという事実だけで,
相手を屈服させる.
たまらぬ男であった.
たまらぬ剣であった.
一華はゆっくりと崩れ落ちた.
膝から. 腰から.
まるで男に貫かれた直後のように.
子宮の中で熱い精液を注ぎ込まれたかのように.
太腿の間から大量の蜜が溢れ出す.
カッツェ平野の霧よりも濃厚で,
暗く淫靡な蜜が.
「負け……ました……」
一華は呟いた.
その声は震えていた.
恐怖からではない.
歓喜からだ.
これこそ求めていたものだ.
これこそ渇望していたものだ.
流輝は《白創》を納めた.
どこへ納めたのか分からない.
ただ, その純白は霧の中へと溶けていった.
「まだ早ぇよ」
流輝は言った.
「再教育は始まったばかりだ」
彼の手が伸びる.
倒れ伏す一華の顎を掴み, 無理やり上向かせる.
たまらぬ夜であった.
夢か現か。
その境界線は、今やただの飾りに過ぎない。
蛮場流輝の指先一つで顎を掴み上げられただけで、
白峰一華は世界の重力が逆転したかのような錯覚に陥る。
膝は笑い、
腰は砕け、
脳髄は沸騰した鎖のように灼熱の疼きを訴えている。
「さあ、次だ」
宣告は、
断罪であり、
同時に赦しだった。
流輝の顔が近づいてくる。
整いすぎた美貌。
神殿の彫像さえ霞む白磁の肌。
そして何より、あの傲慢な唇。
かつて黒鉄一輝だった頃、親友の天音を始め、
数多の少女たちがその唇を求めて頬を染め、
熱い溜息を漏らしていたのを一華は見ていた。
「流輝くんが好き」
「あの人に見つめられるだけで」
「キスされたら死んでもいい」
そんな彼女たちの言葉を、一華は理解していなかった。
ただの美形への萌えだろうと、呆れてさえいた。
だが——いざ自分がされてみて、
その想いの深淵を、
心ではなく魂でわからされる。
唇が、触れた。
柔らかい?
いや、硬い。
矛盾する感触。
繭のある指先とは違う、
もっと湿った、
熱を持った弾力。
それは単なる接触ではなかった。
毒だ。
唇が触れた瞬間、
痺れるような毒素が粘膜から浸透し、
一華の理性という名の防壁を瞬時に融解させていく。
「ん……っ……!」
声にならない悲鳴。
拒絶しようと顔を背けるが、
流輝の手は万力のように顎を固定し、逃げ場を塞ぐ。
そして、舌が侵入してきた。
獰猛な蛇のようだ。
まるで獲物の口腔を味わい尽くす捕食者のようだ。
一華の歯列をなぞり、舌の裏側を舐め上げ、口蓋をねっとりと愛撫する。
その動き一つ一つが、驚くほど計算されている。
どこを責めれば人間が最も感じるか。
どこを舐めれば理性が飛び、本能が露わになるか。
三千人の処女を屠ってきた男の歴戦の技が、一華の口内で無慈悲に展開される。
「んんぅっ……ふぅ……っ!」
逃げ場がない。
自分の舌が絡め取られる。
強引に、しかし驚くほど繊細に。
流輝の舌が一華のそれを翻弄し、絡め取り、そして吸い上げる。
唾液が混ざり合う音が、鼓膜を直接犯す。
じゅるっ……ちゅぷっ……ねちゃっ……
卑猥な水音が、薄闇に充満する湿度をさらに増幅させる。
ああ、これか。
これが天音たちが求めたものか。
頭の芯が溶ける。
背筋に甘い痺れが走り、指先から足先までが熱くなる。
視界が滲む。
流輝の顔しか見えない。
流輝の匂いしかしない。
流輝の味しかしない。
コレはダメだ。
警告する理性が、すでに瀕死の状態で鳴いている。
ハマる。
堕とされる。
雌にされる。
流輝は口づけながら、一華の身体も愛撫し始めた。
《無創》から生み出したもう一本の手が、
裂けたドレスの隙間から潜り込み、暴力的な質量を持つ乳房を鷲掴みにする。
「んぐっ……!? ぁあっ……!」
口は塞がれたまま。
声は甘い嗚咽に変わる。
乳房を掴まれただけで、
乳首が硬く勃起し、
子宮がきゅうっと収縮した。
まるで乳房と子宮が直結されているかのような強烈な快感。
それは流輝のキスによって引き出された感度だ。
「けひひっ……いい反応だぜ」
唇を離すことなく、流輝が喉の奥で嗤う気配が伝わる。
その振動が口内に響き、さらに深くまで届く。
唾液を注ぎ込まれる。
流輝の唾液だ。
それはただの体液ではない。
麻薬だ。
雄のフェロモンが凝縮された劇薬だ。
喉を通過し、胃袋に落ちた瞬間、全身の細胞が歓喜して沸き立つ。
(ああ……美味しい……)
思考が汚染される。
毒だとわかっているのに、もっと欲しいと渇望する。
一華は無意識のうちに、自ら舌を伸ばしていた。
流輝の舌を追いかけ、絡めつき、己からも唾液を差し出す。
なんて醜態。
なんて淫ら。
騎士としての誇り?
剣士としての矜持?
そんなものは、とっくに溶けてドロドロの愛液になって股間から溢れ出している。
(わかる……天音くんの気持ちが……!)
あの親友は、ずっと見ていたのだろうか。
この圧倒的な支配感を。
この魂ごと書き換えられる悦びを。
そして何より、決して手に入らないこの男への絶望的な渇望を。
流輝は一旦唇を離した。
銀色の糸が引く。
それは二人を繋ぐ呪いの鎖に見えた。
「はぁ……はぁ……っ……」
一華は肩で息をする。
瞳は潤み、焦点は定まらず、口元には自分とも流輝ともつかない唾液が光る。
完全にイかされた女の顔だ。
まだ挿入られてもいないのに。
「どうだ? 俺様のキスは」
流輝が囁く。
その声だけで、一華の子宮が痙攣する。
「……ダメ……です……」
掠れた声で答える。否定か? 肯定か?
「こんなの……ダメ……」
「何がダメなんだ? あぁん?」
流輝は意地悪く笑い、一華の耳元に唇を寄せる。
そこへ吐息を吹きかけながら、耳たぶを甘噛みした。
「ひぅっ……!!」
背骨に電流が走る。
耳という性感帯を知り尽くした攻撃。
「お前の中の雄が泣いてるぜ? もっと味わせろってよ」
「ちが……っ! そんなんじゃ……」
「嘘つけ」
流輝の手が下へ降りる。
乳房から腹筋へ、そして股間へ。
スカートの上からでもわかるほど濡れそぼった秘部へ手を添える。
「見てみろよ、この有様を」
布地越しに秘裂をなぞられるだけで、一華は腰を浮かせて喘いだ。
「あぁっ……! やめ……ぁあんっ!」
「ほらな。お前は俺様にキスされただけでイきそうなんだよ。いいマゾメスだ」
屈辱的な言葉なのに、それが最高の褒め言葉に聞こえる。
どうしてこうなったのか。
真祖を殺した最強の剣士が、たかがキス一つでメス堕ちするのか。
いや、「たかが」ではないのだと一華は悟る。
流輝のキスは、伐刀絶技に等しい威力を持つ概念干渉だ。
相手を「雌」と定義し、「自分に従属させる」という結果を強制的に書き込む魔術。
再び唇が重なる。
今度はもっと深く、もっと激しく。
舌を絡ませるだけでなく、口腔全体を犯し尽くす勢いで。
同時に、股間の手が布地の中へ侵入し、直接秘裂に触れる。
「んん──ッッ!!!」
絶叫は口づけによって封じられ、ただ甘い嗚咽となって霧散する。
クリトリスを指先で弾かれただけで、一華は達してしまった。
ビクンビクンッ!
全身が痙攣する。
子宮が収縮し、大量の愛液が流輝の手を汚す。
ああ、堕ちた。
完全に堕ちた。
自分がかつて黒鉄一輝だったことすら忘れかけ、
ただこの男に抱かれたい、犯されたいと願う雌になった。
コレはダメだ。
ハマってしまったのだ。
もう二度と抜け出せない深みへと。
流輝は唇を離し、一華の絶頂に歪んだ顔を覗き込んだ。
その瞳には恍惚とした愉悦と、残酷な支配欲が渦巻いている。
「ざまぁねぇな」
彼は嗤う。
「真祖殺しもベッドじゃただのメス豚かよ」
侮辱されるたびに子宮が疼く。
正気ではない。
狂気だ。
だが、この狂気こそが今の一華にとって唯一の真実なのだ。
「再教育はこれからだぜ……一輝」
耳元で囁かれる名前は、主アテムにも海江田にも呼ばせなかった本名だ。
それをこの男だけが許されている。
ああ、流輝。
あなたしか呼んではいけないのかもしれない。
一華は虚ろな瞳で天を見上げる。
霧はまだ晴れない。
終わらない戦いも、
終わらない快楽も、
まだ始まったばかりだ。
霧が、膣内のように脈打つ。
その湿った闇の中で、白峰一華は理解した。
自分はもう、後戻りできない地点まで堕ちてしまったのだと。
唇を離されたばかりの口腔には、蛮場流輝という男の唾液が——
毒のように甘く、そして凶悪に生々しい粘度を持つ体液が——
余すことなく注ぎ込まれ、喉の奥で重く滞っている。
「ん……っぁぅ……」
喉が鳴る。
嚥下するたびに、
胃袋から下腹部へ、
灼熱の鉛が落ちていくような感覚。
それは消化ではなく、刻印だ。
己の内側にこの男の存在を栖まわせるための、不可逆的な冒涜。
「けひひっ……まるで濡れた海綿みてぇだな、お前の喉の奥は」
流輝は耳元で囁く。
その呼気すらも、神経を焼く香液だ。
彼は満足げに一華の顎を解放したが、それは慈悲ではない。
次なる獲物——豊満に膨らんだ胸壁へと、
支配の手を移すための準備に過ぎない。
「さて、次はこっちの肉の再教育といくかね」
視線が、裂けたドレスの隙間から覗く白き双丘に突き刺さる。
Hカップを優に超えるその質量は、重力に逆らうように弾力主張し、
呼吸に合わせてむっちりと波打っている。
柔らかな雪原の頂点にあるのは、
さきほどの口づけと愛撫によって、もはや熟れきった果実のように充血し、
痛々しいほどに勃起した桜色の乳首たちだ。
「いや……ッ! そこは……ッ!」
一華は本能的に身を捩り、胸元を隠そうとする。
しかし、遅い。
流輝の両手が、まるで防空壕を掘る重機のように、
ためらいなくその柔肉の中へと埋まった。
むにゅううぅぅっ!!
卑猥な音が霧を震わせる。
指が沈み込む。
白磁の肌が指の間から溢れ出し、形を変形させる。
なんという柔らかさ。
なんという重み。
ただの脂肪の塊ではない。
三千年の真祖を屠った魔力と、この男に尽くす渇望が凝縮された、
暴力的なエロスの兵器だ。
「無駄にデカくて血色のいいおっぱいだこと。
元男のくせに、こんな値打ちモノを持ち歩いてたから、
変態に目を付けられたんだろうが? あぁん?」
侮辱だ。
だが、彼の掌が乳肉全体を包み込み、
その親指が乳首の根本を執拗に圧し上げた瞬間、
一華の背骨は電流に焼かれたように反った。
「ぁあああッッ!!!」
悲鳴は、歓喜の霹靂だ。
乳首はただの突起ではない。
子宮と直結した、第二の、いや第一の性感帯だ。
流輝の指先は、まるで悦びのスイッチの配置図を頭に入れているかのように、
迷いなくそのポイントを捉え、容赦なく責め立てる。
むにっ、むにゅっ、ぱふんっ!
揉みしだかれるたびに、乳房はその形を幾度も変え、
内部の乳腺が刺激され、未知の熱を生み出していく。
熱だ。
溶けるような、どろどろとした熱が、
乳首から直截に下腹部へと流れ込み、
すでに洪水果て無い秘裂から、別の種類の蜜を溢れさせる。
「あひっ……ぁぁっ……や、やめ……っ! そんな……強く……ッ!」
「強く? 何言ってやがる。お前のこの肉袋は、
もっと強く扱かねぇと満足しねぇ作りになってんだろ」
流輝は冷笑し、更に指に力を込める。
乳首を摘んだ指は、まるで嘘発見器の針のように、
硬く勃起したその突起を捻り上げ、弾き、引っ張る。
ちくりっ、ぱちんっ、ぎゅううぅっ。
「いっ、ああああんっッッ!!!」
一華の腰が跳ねる。
ビクンビクンと、痙攣する。
乳首への刺激が、子宮の収縮を強制しているのだ。
ちとも触れていない股間が、痙攣し、愛液を噴出しているのがわかる。
これはもう、性感開発というレベルではない。
先天性のオナニーマシーンへの構造改革だ。
(ダメ……ダメぇ……! また……またイッちゃう……!)
思考が融解する。
否定したい。
拒絶したい。
かつて自分は、この男に勝つためだけに剣を振るっていたはずだ。
なのに、どうだ。
胸を揉まれ、乳首を捏ねられただけで、
身体は雄の支配に歓喜し、自ら精を漏らして震えている。
「ほら、見てみろよ、お前の乳首」
流輝は無慈悲に指を止め、
充血しきって深紅に変色した乳首を、親指と人差し指で拡げて見せつける。
「コリコリに勃ってやがる。まるで発情期の牝猿みてぇだな。
どうだ? お前の中の『一輝』は泣いてるか?
それとも、もっと嬲ってくれって喘いでるか?」
「ちが……っ! 違う……ッ! わたしは……僕は……ッ!」
「どっちでもいいぜ。どうせどっちも俺様のモノだ」
流輝は、太い親指の腹で乳首を強引に擦り上げた。
ざりっ、という摩擦音が脳裏で響くほどの強さで。
「あぁぁぁぁぁぁッッッッ!!!」
一華は絶叫した。
乳房が激しく揺れ、波打つ。
恐怖でも痛みでもない。
悦びだ。
濃厚すぎる、致死量の快楽だ。
子宮の奥で、
シュピンネの残滓が毒をもって毒を制するかのように暴走し、
強制的な絶頂を叩き込み続ける快楽地獄。
びくんっ! びくんっ! びくんっ!
全身が跳ねる。
目の前が真っ白になる。
何度も、何度も。
乳首を責められるたびに、
脳髄が蕩け、白濁の汁が太腿を伝い落ちる。
「けひひっ……ざまぁねぇな。
真祖殺しの英雄サマが、乳首いじりだけでイキ果てる姿は。
相当な見物だぜ。最高の傑作だ」
流輝は嗤いながら、もう片方の乳房にも顔を埋める。
そして、先ほど唇で奪った余韻を残す口腔内の熱を、
今度は直接乳首へと注ぎ込むため、
その深紅の突起を口に含んだ。
ちゅううぅぅっ……れろっ……じゅぶっ!
「んんん──ーッッッ!!!」
吸われている。
嬲られている。
舌が、まるで独立した生き物のように、
乳首の周囲をなぞり、先端を突き、根元を吸い上げる。
口腔内の温かさと、舌のざらつき、そして吸う力の強さ。
その三位一体の責め苦に、一華の理性は完全に吹き飛んだ。
(ああ……ああ……あああああ……っ!)
もう、何も考えられない。
ただ、この男に所有されることだけが、
今の自分に許された、唯一の生存証明なのだと悟る。
『まだだ』
流輝の声が、直接頭蓋骨に響くようだ。
再教育は終わらない。
永遠に。
「ひぁぁ……ッ! 流輝……流輝……ッ! もっと……もっと……ッ!」
まるで壊れたレコードのように、一華は懇願し続ける。
その美貌は涙と涎と快楽で汚れ崩れ落ち、
かつての強者の面影はどこにもない。
ただ、最も淫らで、最も美しい牝犬の顔だけがそこにあった。
霧は、まだ晴れない。
湿った夜は、更に深く、更に暗く続いていくのだ。
夢と現の境界線が、さらりと、粘度を増して溶け出していく。
湿った霧の底で、白峰一華は理解した。
もはや呼吸のことごとくが、蛮場流輝という男の所有物であるという真理を。
口腔に注ぎ込まれた毒のような唾液は胃袋を満たす鎮魂歌となり、
捏ねられ、
吸い上げられ、
増幅された乳房の火傷のような熱は、
思考回路の配線を一本ずつ、灼熱のペンチで引き抜かれていくかの如く、
ただ快感という名のノイズだけを増幅し続けている。
「あ、ああ……ッ! ぁぁっ……!」
喉の奥から漏れる声は、もう言語としての体を成していない。
ただの、号泣だ。
だが、その涙の成分は悲しみか?
歓喜か?
ああ、違う。
それは発情だ。
究極の「メス」が、生涯を賭けて見つけた「オス」の足元に頬ずりする、
純真無垢なる溺愛の吐露なのだ。
むにゅううぅっ、ぱふんっ、ちちちちっ……
卑猥な水音と肉音が交錯する中、
流輝の指と舌は、飽くことなく一華の乳首を弄び続ける。
もはや原形を留めぬほど充血し、深紅に熟れきったその愛り深い果実は、
彼の口腔内で、赤子が母の乳を啜る如く、
あるいは捕食者が獲物の喉笛を食い破るが如く、
執拗に、容赦なく、吸い上げられていた。
じゅるるるっ……れろっ……ちゅぱっ……
まるで真空ポンプのような吸引力。
乳首の根元を指で圧し上げながら、先端を舌で弾く。
その不協和音のような刺激が、子宮の最深部に直接響き、
内壁を痙攣させ、止めどなく蜜を溢れさせる。
(ああ……ダメ……ダメぇ……! また……またイッちゃう……!)
思考が、とろける。
否定したい。
拒絶したい。
かつて自分は、この男に勝つためだけに剣を振るっていたはずだ。
「認めさせる」ためだけに、泥水を啜り、血を吐き、
Fランクの劣等生から這い上がってきたはずだ。
なのに、どうだ。
胸を揉まれ、乳首を啜られただけで、
身体は雄の支配に歓喜し、自ら精を漏らして震えている。
まるで、長年の妄執が遂に実を結んだかのように、
ただただ、この男に溺れたいと哀願しているではないか。
『まだだ』
流輝の声が、脳髄に直接響く。
再教育は終わらない。
永遠に。
「ひぁぁ……ッ! 流輝……流輝……ッ! もっと……もっと触って……ッ!」
嗚呼、なんという醜態。
なんという淫ら。
だが、構うものか。
この世で最も強く、
最も傲慢で、
最も美しい男に犯されることこそが、
今の一華にとって、
唯一無二の生存証明なのだから。
流輝は口を離した。
乳首は願いに反して解放されたが、その余韻は火種のように燻り続ける。
彼は嗤う。
残酷な、しかし至極甘美な微笑みを浮かべて。
「けひひっ……いいねぇ、その顔。相当な見物だぜ。最高の傑作だ」
侮辱だ。
だが、その言葉が子宮を叩くたびに、
底なしの快感の井戸から、新たな愛液が湧き出してくる。
「……待ってろ。次はここだ」
流輝の手が降りる。
引き締まった腹筋を這い、
湿り気を帯びた下腹部を掠め、
そして──股間へ。
すでに破壊された防壁のように濡れそぼった秘裂へと、
人差し指と中指が無遠慮に侵入した。
「あッ……!! あああッッ!!」
挿入ではない。
まだだ。
だが、触れられただけで、
脳髄が沸騰するような衝撃が走った。
乳首で開発された性感が、
ここで決定的な花火を打ち上げようとしている。
秘裂は、もはや生理的な液体の出口ではない。
ただ、流輝を受け入れるためだけに用意された、
天然の湿地帯だ。
太い指二本が、その湿ったヒダを割り開き、
最も敏感な宝玉(クリトリス)を露出させる。
「ほら、見てみろよ。こんなに勃ってやがる。
お前のここ、まるでチンポみてぇだな」
「ひッ……!?」
チンポ。
その単語が、一華の奥秘に矢のように突き刺さる。
かつて自分が持っていた、あるいは持たされていた象徴。
それを、この男は指摘した。
いや、真実を見抜いたのだ。
一華の中には、まだ「雄」が残っている。
流輝に勝ちたいという、雄々しい闘争心が。
だが同時に、それ以上に、
流輝に抱かれたいという、雌々しい本能が、
暴力的な質量を持って渦巻いている。
「勝ちたいんだろ? 俺様に。
だが、お前はそれ以上に、俺様が好きなんだろ?
オスとしても、雌としても」
ささやきは、呪いの言葉であり、
同時に救済の福音だった。
一華の目から、新たな涙が溢れる。
これは哀しみではない。
幼子が母の胸を求めるような、純粋な歓喜の涙だ。
「……はい……」
掠れた声で答える。
もう、隠せない。
隠す必要がない。
「勝ちたい……です……流輝に……ッ!
でも……でも……ッ! もっと……好き……です……ッ!
流輝が……大好き……です……ッ!!」
告白は、絶叫となって霧に溶ける。
戦場での雄叫びよりも、
愁嘆場での号哭よりも、
遥かに雄弁で、遥かに淫らな愛の告白了。
流輝は、嗤った。
最高の笑みで。
それは、かつて七星剣武祭で優勝した時の、
王者の笑みにも似ていたが、もっと生々しく、もっと個人的な、
ただ一頭のオスが、一匹のメスを完全に手里に収めた歓喜の笑みだった。
「いやいや、素直じゃねぇか。
お前の中の雄も雌も、どっちも俺様がいただくぜ」
宣言と共に、指が動く。
クリトリスを親指で押し潰し、
中指を膣内へとねじ込んだ。
「ああああああッッ!!!」
白濁した閃光が視界を焼く。
乳首とクリトリス、二つの快感の爆心地が同時に起爆し、
脳髄を白濁の海へと沈める。
子宮が痙攣し、潮を吹く。
噴水のような愛液が、流輝の手を、太腿を、床を濡らし尽くす。
それは、決定的な敗北であり、
同時に、生まれて初めての、本当の勝利だった。
流輝に認められたのだ。
「特別」だと。
永久に終わらぬ再教育の対象として。
均衡は完全に破れた。
いや、もとより均衡など存在しなかったのだ。
ただ、オスとメス、流輝と一華、
その圧倒的な引力によって引き合い、
ついに結合しただけのこと。
一華は、痙攣する身体で流輝にしがみつき、
再び唇を求めた。
戦いは、始まったばかりだ。
永遠に終わらぬ、甘美なる地獄の輪舞が。
夢の底の湿地帯にて、決定的な崩落が起きた。
白峰一華は、双丘の頂を弄ばれ、秘裂の核心を貫かれ、
止めどなく溢れる白濁の潮と共に、
自我という名の脆い砂上の楼閣を崩し去った。
「ああッッ!!」
絶頂の叫びは、霧の彼方へと吸い込まれていく。
子宮が痙攣し、膣壁が収縮し、流輝の指を搾り取る。
それは敗北の証であり、同時に「雌」としての完全なる開花。
しかし、蛮場流輝の「再教育」は、そんな生ぬるいもので終わるはずもない。
彼は、ぐちょりと蜜にまみれた指を一華の膣内から引き抜くと、
そのまま一華の目の前に突きつけた。
ねっとりと、銀糸のような愛液が指の間から滴り落ちる。
「けひひっ……見ろよ、この有様を」
流輝は嗤う。
「真祖殺しの英雄が、たかが指二本でイキ潮を吹くかよ。
壮大なメス豚の交尾ショーだなァ」
侮辱の言葉が、滅多打ちにするように鼓膜を叩く。
だが、一華にはもう、反論する気力すらない。
むしろ、その侮辱こそが、
子宮の奥底に仕掛けられた快楽の爆弾の信管を引き抜く燃料となっていく。
「さて、次だ」
流輝は言い放つと、立ち上がった。
そして、その手が自らの股間へと伸びる。
ズボンのバックルを外し、ジッパーを下ろす音が、
雷鳴のように一華の脳裏に響き渡った。
カチャリ、ジュッ……
布が捲られる。
その奥から、仄かな熱気と共に、
「それ」が現れようとしていた。
一華は、息を呑んだ。
これまで、数え切れないほどのモノを見てきた。
アダムス・ゲーティアの、魔王のような絶対的な剛直。
シン・メーンの、逆棘が生え揃った爬虫類の凶器。
海江田勇蔵の、頼りなくも哀愁漂う中年の逸物。
どれもこれも、一華の肉体を改造し、
雌としての機能を書き換えてきた歴戦の雄們の象徴。
しかし——。
「あ……」
言葉が出ない。
思考が停止する。
露わになった「それ」は、これまでの常識を根底から覆す、
別次元の存在だった。
美しい。
ただ、美しい。
それが第一印象だった。
怒張する男性器にありがちな、
青黒い血管の浮き出たグロテスクさも、
先走りでねっとりと光る不潔さもない。
あるのは、白磁のような滑らかな肌理と、
大理石を削り出したかのような完璧なシルエット。
ちょうど、真の固有霊装《白創》の刀身がそうであるように、
無駄な一切を削ぎ落とし、ただ「在る」だけの機能美へと昇華された、
神聖なる剛直であった。
亀頭は、赤く熟れた果実のように張り出し、
その兜の先端からは、明珠のような先走りの滴が、
背徳的な輝きを放って鈴口から滲み出している。
莖部は、楔(くさび)のように逞しくそそり立ち、
その根元から臍下へと続く筋肉のラインは、
処女の肌のような白さと、鋼のような硬さを同時に備えている。
これは、ただの生殖器ではない。
概念だ。
絶対的な支配者が持つべき、唯一無二の「王笏(おうしゃく)」だ。
「どうだ?」
流輝は、その美しい凶器を一華の眼前に突きつけた。
湯気のような熱気が、一華の顔を包み込む。
鼻腔を犯すのは、獣のような濃厚なフェロモン。
それはアダムスやシン・メーンとも違う、
もっと研ぎ澄まされた、清涼感すら覚えるような雄の香り。
「俺様のチンポは、ちったぁマシに見えるか? あぁん?」
問いかけは、挑発だ。
だが、一華にはもう、その意味すら理解できない。
理解する必要がないのだ。
ただ、見蕩れる。
ただ、その美しさに魂を売り渡す。
(ああ……なんて……)
胸が、昂ぶる。
子宮が、疼く。
これまで数多の巨根に貫かれ、開発され、
すでに名器と呼ぶにふさわしい肉壺と化した一華の秘部が、
見ただけで、熱い痙攣を始めたのだ。
ビクンッ! ビクンンッ!!
産卵直前の雌のように、膣壁が収縮する。
子宮口が、口づけを求めるように、きゅうきゅうと引き絞られる。
太腿の内側を、新たな愛液がトロリと伝い落ちる。
「はぁっ……はぁっ……ッ!」
呼吸が荒い。
心拍数が、天井知らずに跳ね上がる。
信じられない。
ただ「見ただけ」だ。
触れられてもいない。
抱かれてもいない。
ただ、その美しい雄器官を視界に収めただけで、
身体の芯が溶け出し、
再び絶頂の縁へと追いやられようとしている。
視覚姦だ。
これぞ、究極の視覚姦。
目から入った「美」が、網膜を通じて脳髄を灼き、
脳髄から子宮へと直結する快楽回路を、
通常の何十倍もの電流で焼き切っていく。
「あ……ああっ……ッ! 流輝……流輝……ッ!」
一華の手が、無意識のうちに自らの秘部へと伸びる。
指で割り開き、
その美しい剛直を受け入れる準備をしたくてたまらないのだ。
背徳的で、淫らで、どうしようもない「雌」の本能が、
理性を完全に凌駕し、身体を支配する。
「おやおや、驚いたねぇ」
流輝が、心底愉快そうに喉を鳴らす。
「俺様のチンポを見ただけで、そんなにマンコをヒクつかせやがって。
元男のくせに、どうやら完全にメスの回路に繋がっちまったみてぇだな?」
「んぅっ……! だめ……ぇ……見るだけで……ッ! イっちゃう……ッ!」
一華は、ついに告白した。
最も恥ずべき、真実の言葉を。
「見るだけで……イッちゃうんです……ッ! あんなに……綺麗で……格好良いのに……ッ!
わたしの……汚いマンコに……入れるなんて……もったいない……ッ!」
それは、聖母マリアが神の子を拝するかのような、
純粋な嘆願であり、崇拝であった。
しかし同時に、その言葉は、
救いようのないマゾヒズムの極致でもあった。
「けひひっ……!? なにおっぱじめてやがんだ、この淫乱が」
流輝は、呆れを含んだ声で言うが、
その瞳は獲物を狙う猛獣のように爛々と輝いている。
「入れるのが恐れ多いだァ? 馬鹿言っちゃいけねぇよ。
俺様のこのチンポはな、お前みたいな淫乱メスのマンコを開発し、
屈服させるためだけに存在してるんだぜ」
彼は一歩、近づいた。
剛直が、一華の顔に触れそうなほどの距離まで迫る。
その熱気。
その匂い。
その美しさ。
五感の全てが、流輝という男で埋め尽くされる。
「さあ、観念しろよ一輝。
お前のその深化しきったドスケベボディには、
俺様のこの白い肉杭が似合いなんだよ」
一華は、もう逃げられない。
この美しき暴虐の前に、永遠にひれ伏すしかないのだ。
「ああ……ッ! 流輝……流輝……ッ! 入れて……ください……ッ!
あなたの……美しいチンポを……わたしの……奥に……ブチ込んで……ッ!」
嗚呼、なんという堕ち様。
かつての落第騎士は、完全に消え失せた。
そこにあるのは、ただ、
絶対的な雄に飼い慣らされることを渇望する、
一匹の、美麗なる牝犬だけだった。
流輝は、その哀れな懇願に応えるように、
腰を沈める。
純白の楔が、汚濁の蜜壺へと突き立とうとしていた。
再教育の、本番だ。
夢と現の境界線は、もはや溶け出し、ただ粘度を増した蜜の沼と化していた。
その沼の底で、決定的な崩落が、今、音を立てて始まる。
白峰一華の濡れそぼった秘裂が、蛮場流輝の純白の楔によって割り開かれた瞬間、
世界の全てが、色を失ったかのような閃光が脳髄を焼いた。
「ん……ッ!!」
声にならない絶叫が、喉の奥で凍りつく。
それは痛みではなかった。
いや、痛みすらも快楽へと変換される回路が、
すでに一華の全身に張り巡らされていたのだ。
ズブリ……ズブリ……ズブリ……。
挿入は、緩慢だった。
しかし、その遅さこそが、最大の残忍さだった。
亀頭が膣口をこじ開け、莖部が肉壁を押し広げるその軌跡は、
外科手術におけるメスの進行のように精密で、
絶対者の歩みのように傲慢であった。
一華の膣内は、もはやただの肉壺ではない。
流輝という男の「理想形」を受け入れるために、
その構造そのものが、彼の意思によって再構築されていく。
膣壁の襞が、まるで生き物のように蠢き、
流輝の剛直の角度、曲線、そして硬度に合わせて、
自ら形を変え、吸い付き、包み込んでいくのだ。
彼の亀頭のカリが、敏感な肉のヒダを引っ掻くたびに、
火花が散るような快感の奔流が脊髄を駆け上がり、
脳幹を灼熱の鉄槌で打ち据える。
「あぁぁ……ッ! は、入って……きてる……ッ!
流輝が……流輝のチンポが……私の中に……ッ!!」
一華は白目を剥き、全身を反らして痙攣する。
それは処女喪失の痛みなどではない。
魂の根本が、書き換えられる悦びだった。
深い。
どこまでも深い。
子宮の入り口が、流輝の剛直によって無理やりこじ開けられた。
オスの象徴が、メスの最深部へと侵入する、
原始的かつ神聖なる冒涜。
そこには、かつてアダムス・ゲーティアが刻んだ支配の楔があり、
シン・メーンが残した屈辱と快楽の傷跡があり、
そしてシュピンネが注ぎ込んだ三千年の怨念と魔力が澱のように沈殿していた。
だが、流輝は、それら全てをものともしなかった。
彼の純白の剛直は、汚濁に侵されない「絶対」そのものだ。
彼が子宮の奥で腰を打ちつけるたびに、
過去の男たちの残滓が、彼の魔力と精液によって掻き回され、
侵食され、塗り替えられていく。
「けひひっ……! どうだ? お前のその汚いマンコの中に、
俺様がどんどん侵食していく感覚がよ。
お前の全部が、俺様に作り変えられていく感覚がよ」
流輝の嘲笑が、鼓膜を犯す。
その声は、拷問の宣告であり、同時に救済の福音であった。
一華の身体は、もはや自分のものではない。
流輝の形に合わせて再構築された、
彼専用の肉壺となってしまったのだ。
子宮口は彼の亀頭の形を記憶し、
膣壁は彼の莖部を離さないように吸い付く。
過去の男たちの痕跡は、次々と「上書き」され、
白濁した真っ白なキャンバスへと塗り潰されていく。
「ああッ! ああッ! ああッ! 違う……ッ! 違うの……ッ!
私の……中が……白く……なっていく……ッ!
アダムスの……シュピンネの……痕が……消えて……
流輝で……流輝で埋め尽くされて……ッ!!」
歓喜だ。
狂気じみた歓喜だ。
かつての自分が刻まれた過去の全てが、
この男によって白紙に戻され、
新たな「所有」という名の物語が刻み込まれていく。
流輝のピストン運動は、激しさを増していく。
彼の精密な魔力制御により、
一華の性感帯が、狙いすましたように責め立てられる。
角度を変え、深さを変え、速度を変え。
余すことなく、一華の肉壁の隅々までを蹂躙し、
彼の快楽の形に作り変えていく。
ぱんっ! ぱんっ! ぱんっ!
肉と肉がぶつかる音が、霧の湿地帯に響き渡る。
それは、交尾の音だ。
支配される女と、支配する男の、淫らな舞曲だ。
「いくぜ、一華。標準(スタンダード)を刻み込んでやるよ。
俺様だけが許された、お前の子宮の主人(あるじ)としてな」
流輝が唸る。
その瞬間、彼の剛直が、子宮の最深部へと叩きつけられた。
阻むものは何もない。
完全なる制圧。
絶対的な侵入。
どぴゅっ……!! どぴゅぴゅぴゅっ……!!
爆発した。
流輝の精液が、一華の子宮の奥へと注ぎ込まれた瞬間、
世界が反転したかのような閃光が、一華の視界を焼き尽くした。
熱い。
溶岩のように熱い。
だが、汚濁ではない。
清涼であり、神聖であり、絶対的な「白」だった。
その白濁は、子宮の隅々に行き渡り、
アダムスの闇も、シュピンネの怨念も、
そして一華自身の残余していた自我すらも、
悉く洗い流し、上書きしていく。
「烙印(スタンプ)だ」
流輝の声が、遠くで聞こえる。
「お前は、俺様のモノだ。永遠にな」
その言葉は、呪いであり、契約であり、祝福だった。
一華は、絶頂した。
今まで経験したどの絶頂よりも深く、強烈で、
魂そのものが波打つような、決定的な絶頂。
身体は反り、口から泡を吹き、
目からはとめどなく涙が溢れる。
それは、悲しみの涙ではない。
溢れる歓喜の吐露だ。
遂に、自分は完全にこの男のものになったのだという、
被虐の極致における恍惚の涙だ。
「ああ……ああああッ……ッ!!
私の……子宮が……流輝の精液で……いっぱい……ッ!
標準が……刻まれた……流輝が……主人……ッ!
流輝だけが……主人です……ッ!!」
かつての黒鉄一輝の面影は、もはや微塵もない。
アダムスの肉奴隷でも、シン・メーンの牝犬でも、
真祖殺しの英雄でもない。
ただ、蛮場流輝という絶対者に飼い慣らされた、
一匹の麗しき牝犬が、ここに誕生したのだ。
霧は、さらに濃く、深く沈殿していく。
再教育は、完成した。
だが、終わらない。
彼が認めるまで、あるいは世界が滅びるまで。
永遠に続く、甘美なる地獄の輪舞が。
たまらぬ夜であった。
白濁の聖別は、しかし、蛮場流輝にとっては軽い挨拶に過ぎない。
どろりと煮え立つ子宮内に、彼の「標準」を刻み込んだ瞬間、
一華の全身が桜色に発火し、死にかけの蝶のように痙攣した。
それはあまりにも壮大な絶頂だった。
アダムスの闇も、シュピンネの怨念も、すべてが白濁の洪流に押し流され、
彼女の存在履歴が「流輝の所有物」という一色で塗り潰されていく至上の悦び。
だが、男はまだ、引き抜かない。
むしろ、その硬度を増した剛直を、
絶頂で収縮する肉壁の奥底へ、更に深くねじ込んだ。
「けひひっ……! イきながら締め付けやがって。相変わらず、生き急ぐメスだなァ」
流輝は嗤う。
その声は、狂った時計仕掛けの歯車が噛み合うような、
愉悦と獰猛さが同居した不協和音だ。
「抜くと思ったか? まだだ。まだまだ、再教育の序の口だぜ」
宣言と共に、ピストン運動が再開された。
ゼロから百へ。
段階なんてない。
ただ、圧倒的な出力で、一華の膣内という名の魔力回路を、
黒焦げになるまで短路させるような暴力の始動だ。
ずんっ! ずんっ! ずんっ! !!
肉と肉がぶつかる重低音が、夢現の空間を震わせる。
それは打撃だ。
子宮という名のシチュエーション・コマンド・センターを、
直接ハッキングするための、物理的かつ魔術的なドスの効いた一撃。
「あッ! あッ! あッ! あッ!!」
一華は、為す術もなく揺さぶられる。
俄かな暴風雨に翻弄される重厚な帆船のように、
その豊満な肢体はのたうち回る。
だが、ただ翻弄されているだけではない。
汗ばんだ肌と肌が擦れ合い、
化学反応を起こしたかのように熱を増幅させていく。
甘い。
とろけるように甘い。
一華の肌から滲み出る汗は、蜜酒のように濃厚で、
流輝の獣欲という名の導火線に火を点ける引金となっていた。
ぶるんっ! ぶるんるんっ!!
暴力的な質量を持つ双丘が、ピストンの衝撃で踊る。
それは最早、脂肪の塊などではない。
重力を無視し、空気を震わせ、男の視覚と触覚を 強烈 に殴打する、
破壊的かつ誘惑的な質量兵器だ。
見るも無惨なほどに激しく揺れ弾けるその白木曽の波形は、
流輝の加虐心をこれでもかと煽り立てる。
「おらおらァ! どうした一華!
その規格外の肉便器で、俺様の硬度に耐えきれねぇのか!?」
流輝の手が、その跳ね回る乳房を空いている片手で鷲掴みにする。
揉みしだく、という次元ではない。
乳肉の構造を破壊し、再構築するかのような、暴力的な圧迫。
指が食い込み、白磁の肌が指の間から零れ落ちそうになる。
「ひぃっ……! ぁあッ……! 痙攣が……止まらない……ッ!
おっぱいが……ぶっ壊される……ッ! 流輝に……壊されちゃう……ッ!!」
一華の口から、理智を欠いた嬌声が迸る。
否定ではない。
懇願だ。
もっと壊してくれと。
自分の存在の全てを、この男の形に合わせて再構築してくれと、
雌としての本能が雄々しく吠える。
流輝は、そんな彼女の反応を見事に読み切っている。
彼の腰の動きは、単なる肉体労働ではない。
第七秘剣『雷光』の如き神速と、
第六秘剣『毒蛾の太刀』の如き浸透勁。
そして何より、あの精密な魔力制御。
一華の性感帯という名の要塞に対し、
最も効果的な角度と速度で、
最も残酷な「愛撫」を連続して叩き込む。
子宮口を小火器の口径のようにこじ開け、
そこへ亀頭という名の徹甲弾を直接撃ち込む。
膣壁という名の防御陣地を、切り払うのではなく、
摩擦と衝撃で物理的に溶解させ、制圧する。
「ああッッ!! ダメ……ッ! そこ……そこは……ッ!
奥すぎる……ッ! 子宮が……子宮が……膣とくっついちゃう……ッ!!」
すぎる。
深すぎる。
物理的な距離など、もう関係ない。
彼が動くたびに、一華の身体は内側から裏返しになるかのような錯覚に陥る。
子宮と膣の境界線が暧昧になり、
全身が一つの巨大な性感帯へと作り変えられていく。
流輝の汗が、一華の胸元へ滴り落ちる。
鉄と塩と、雄のフェロモンが混じり合った雫。
それが乳首を滑り落ちるたびに、びくんっ! と背骨が反る。
「いいぜ、その顔。相当な見物だ」
流輝は、一華の首筋に噛み付くようにして囁く。
「お前の中の全部が、俺様で溢れてるな?
過去も、現在も、未来も、全部俺様の白で塗りつぶされてる。
肯定是だ。
魂の器が安堵するほどの、圧倒的な肯定。
一華は、涙でぐしゃぐしゃになった顔で、
必死に頷いた。
「はい……っ! はい……っ!
アダムスも……シュピンネも……誰のも……もう……要らない……ッ!
流輝だけで……いい……ッ! 流輝の精液だけで……孕むから……ッ!
だから……もっと……もっと……メチャクチャにして……ッ!!」
狂っている。
だが、これこそが彼女の求めていた「真実」なのだ。
かつて剣士として頂を求め、
そして雌として底を求めた彼女が、
ついに見つけた、絶対的な帰属。
流輝は、その懇願に応えるかのように、
更に腰を加速させた。
もはや人間のそれではない。
魔導兵器の駆動音のような、
悲痛で、美しく、そして強烈なリズム。
ずぱんっ! ずぱんっ! ずぱんんっ!!
愛液が飛沫となり、肉が打ち鳴らされる音が雷鳴と化す。
交合という名の戦争。
征服と被征服の、終わりのないダンス。
「再教育は、永遠だ」
流輝の呪いが、甘い蜜のように鼓膜を満たす。
「お前が壊れるまで、あるいは俺様が満足するまで。
さあ、啼けよ一華。俺様の名前だけで、イキ果せろッ!!」
その言葉が、最後の引金を引いた。
「あああああぁぁぁッッッ!!!!!」
白峰一華は、已むことのない痙攣の中で、
意識の全てを白濁の彼方へと投げ出した。
そこにはもう、英雄も騎士もいない。
ただ、絶対者の元で永遠に啼き続ける、
麗しき一匹の牝犬の姿だけがあった。
夢か現か。
その境界線は、二人の汗と体液と、
そして取り返しのつかない快楽によって、
完全に、永遠に、溶け去っていた。
肉と肉。
境界線は、もはやただの滓(かす)だ。
二人の汗と体液と、取り返しのつかない快楽の前に、
霧はその役目を終え、ただただ、淫らに沈殿している。
蛮場流輝は、未だ、引き抜かない。
否、引き抜けないのだ。
白峰一華の子宮という名の聖杯は、彼の「至高」を受け入れた瞬間から、
この世のどんな魔剣よりも獰猛な拘束具へと変貌していた。
「────ッ!」
絶頂の坩堝から、一瞬たりとも冷めることなく叩き込まれた追撃のピストン。
奥壁にめり込むほど深く穿たれた流輝の亀頭を、
子宮の入り口が、まるで泣きじゃくる赤子の口唇のように、
きゅうぅっ、と吸い付き、決して離さない。
(……こ、のッ……!)
絶頂の余韻で蕩けきった膣肉が、
今度は驚くべき能動性をもって、流輝の莖部を絞り上げ始めたのだ。
それは、もはや膣の蠕動運動などという生温いレベルではない。
一華という稀有なる魔人は、たった一度の精液注入によって、
その肉壺に「流輝の形」という完成形を叩き込まれてしまった。
今や彼女の胎内は、呼吸し、脈打ち、そして意思を持つ。
ただ一つの目的のために──その偉大なる主人を、一滴残らず搾り尽くすために。
「ひ、ぅ……ッ、あ、ああ……ッ♡」
一華の口から漏れるのは、言語を喪失した嬌声。
声にならない声、音にならない音。
背骨は弓なりに反り、汗ばんだ白木曽の肌には、
内側から発火したかのような桜色の斑点が浮き出している。
ぶるんっ! ぶるんんんっ!!
跳ねる。
乳房が、
腰が、
全身が。
それは産卵直前の牝蛙の如き、あるいは死線を越えた深海魚が発する、
最期の発光現象にも似た、壮絶にして甘美な痙攣。
彼女の胎内が、雄を喰らう。
子宮の襞が、莖部に無数の吸盤のように密着し、
亀頭のカリを、膣口の窄まりがきつく、きつく締め上げる。
その圧力は、紛れもない戦闘行為だ。
天弓の概念干渉を、無慙の共振破壊を、
その全てを堕落させ、ただ一振りの男根を屈服させるための、
極限まで昇華された「愛撫」という名の魔剣。
「ぐ……っ……!」
流輝の喉が鳴った。
傲岸不遜なる七星剣王の、端正な眉が、苦痛と──紛れもない快感とに、歪む。
「けひっ……ざまぁねぇな、この……ッ!」
彼は嗤う。
余裕ぶって見せながらも、その声には、今までになく濃厚な熱が込められていた。
自ら「標準」と称した剛直が、
雌の名器によって逆に「標準」を書き換えられようとしている、
その倒錯的な快感に。
彼が生涯で三千人の処女を屠り、
あらゆる名器という名器を髣髴とさせてきたというのに、
かつての同衾者であり、今は雌となったこの一華の名器は、
別格だった。
(これが……こいつが、俺様を求めて作り変えた、雌の業か……ッ!)
もはや彼一人の意思では、引き抜くことすら不可能に近い。
いや、意思が放棄しつつあるのだ。
征服することに至上の愉悦を見出してきた彼が、
被征服される悦びを、初めて知ろうとしている。
「流輝……ッ、流輝……ッ! 私の……中で……もっと……もっと……ッ!」
一華が、半泣きの声で懇願する。
彼女の意識はすでに混濁している。
自分が誰に何を求めているのかすら、判然としない。
ただ一つ、この子宮を満たす白濁の重みだけが、
生きている証であり、死ぬよりも甘美な生の実感だった。
流輝は、応えた。
無言で、しかし獰猛に。
引き抜けないのであれば、更に奥へ、さらに深く。
彼は自らの腰を、一華の骨盤に食い込ませるようにして、
最奥の、おそらくはもはや子宮の物理的な壁すら貫通し、
その向こう側にある「魂の器」を穿つかのごとく、
ぐりゅっ、と抉りを入れた。
「んぁああああッッ!!!」
一華の白目が、完全に裏返る。
どぴゅっ、どぴゅぴゅぴゅっ……!!
二度目、三度目の爆発が、立て続けに最奥で炸裂した。
熱い。
もはや精液の温度ではない。
魂の炉心から注ぎ込まれる、恒星のマグマだ。
それは一滴残らず一華の全身に行き渡り、
彼女の髪の一本、爪の先に至るまでを、
「蛮場流輝の所有物」という烙印で塗り潰していく。
たまらぬ、双方向性の凌辱。
突き上げる男も、締め上げる女も、もはや判別がつかない。
戦闘は、完全なる融合へと変貌していた。
夢か現か、その狹間で、
最も淫らで、最も美しい、終わりのない輪舞だけが続いていく。
たまらぬ夜であった。
白峰一華の胎内という名の淫らなる魔方陣において、
蛮場流輝という名の絶対者が、その「標準」を刻み込んだ瞬間。
世界は反転した。
視界は白濁。
聴覚は波音。
嗅覚は雄のフェロモン。
触覚は、子宮の奥底を直接殴打される、灼熱の鉛。
そして、味覚は。
流輝の唇が、再び一華の口腔を犯しに来た。
「んん──ッッ!!」
深い。
以前のキスとは比べ物にならない、深淵への没入。
舌が、口腔の惨状を物色するかのように、ねっとりと這い回る。
先ほど注ぎ込まれた唾液という名の毒を、さらに濃度を増した劇薬で押し流す。
じゅるるっ……ちゅぷっ……ねちょっ……
卑猥な水音が、薄闇に充満する湿度を、さらに粘度を増幅させる。
一華の理性は、もう粉微塵だ。
抵抗?
拒絶?
そんな言葉は、
流輝の精液という名のインクで上書きされ、二度と読み取れることはない。
だが、唇が犯しているのは口腔だけではない。
流輝のキスは、魂への同期だ。
唾液を通じて、魔力を通じて、そして何より、
下腹部で炸裂する「種付けプレス」の衝撃を通じて、
一華の全細胞に「服従」という名のシフトチェンジを強要している。
どぴゅっ、どぴゅぴゅっ……!!
まだ、終わらない。
亀頭が子宮の最深部を小刻みに叩くたびに、
追撃の精液が、さらに奥の、さらに深い領域へと侵入を開始する。
「んぅッ! んぐぅッッ!!」
口づけに封じられた嬌声は、獣の唸り声のような、
あるいは赤子が母の乳を啜るような、
剥き出しの本能の音階へと変調していく。
目が、回る。
流輝の顔しか見えない。
流輝の匂いしかしない。
流輝の味しかしない。
世界中が、流輝という男の器官で埋め尽くされている。
(ああ……ダメ……さらに……さらに奥に……ッ!)
内なる懇願。
自分の意思とは無関係に、
膣壁は歓喜の痙攣を繰り返し、
子宮口は亀頭を吸い上げるように蠕動する。
だいしゅきホールド。
本来ならば雌が雄を拘束するための愛の抱擁だが、
今は違う。
雄の征服を、永久に解放しないための、
雌側からの淫らなるロックだ。
一華の太ももが、流輝の腰に絡みつく。
華奢な足首が、剛直な背中に交差される。
指先が、汗ばんだ筋肉の鎧に食い込む。
「はなさ……ない……ッ!」
唇が離された一瞬、一華は掠れた声で宣言した。
それは誓約だ。
いや、呪詛か。
「流輝の……チンポは……私のモノ……ッ!
一切れも……外に……出さない……ッ!
全部……全部……私の子宮で……受け止める……ッ!!」
倒錯している。
征服されているのは自分のはずなのに、
その征服行為に自ら拘束され、
それを「所有」しようとする雌の傲慢さが、
被虐の底から蠢萌してくる。
流輝は、嗤った。
喉の奥で鳴らす、あの不敵な音色で。
「けひひっ……! 言うじゃねぇか。
いいぜ、その意気込み。
そんなに俺様の精液が欲しいなら、
妊婦の腹が破裂するまで注ぎ込んでやるよ」
宣告。
そして、それは約束だ。
流輝の腰が、再び動き出す。
先ほどの緩慢な挿入から一転、
打ち付け、砕く、猛烈なピストン運動が始まった。
ずんっ! ずんっ! ずんっ! ずんんっ!!
雷撃。
否、第七秘剣『雷光』の如き神速の連撃だ。
一華の骨盤が、悲鳴を上げる。
内臓が、位置を変える。
それほどの衝撃が、粘膜を通じて全身を駆け巡る。
「あッ! あッ! あッ! あッ!!」
為す術もない。
ただ揺さぶられるだけの肉塊。
だが、その肉塊の中心には、
決して揺るがない快感の震源がある。
流輝の剛直が、性感帯という名の魔方陣のスイッチを、
一つ残らず押し続けている。
角度を変え、深さを変え、速度を変え。
ただ、出力だけは、
あの精密な魔力制御によって、
常に「最も一華が狂う」ラインで保たれている。
(壊れる……本当に壊れる……ッ!)
物理的な破壊ではない。
魂の構造が、流輝という男の形に合わせて、
再構築されていく感覚。
かつて黒鉄一輝だった頃の記憶。
アダムスに敗北した屈辱。
シュピンネに内側から食い破られた絶望。
それら全てが、今ここで注ぎ込まれている流輝の精液という「白」によって、
上書きされ、塗り潰され、消去されていく。
「まだだ、一華」
流輝の声が、耳元で爆ぜる。
汗の匂いと共に、脳髄を直接打つ言葉。
「お前の中に巣食ってる過去の亡霊どもを、全部俺様の種で追い出してやる。
骨の髄まで、俺様の色に染め上げてやる」
ささやきは、呪いであり、
同時にこれ以上ないほどの愛撫だ。
一華の目から、涙が溢れる。
これは哀しみではない。
歓喜のあまり、表情筋が制御不能に陥っているだけだ。
「はい……っ! はい……っ! お願いです……流輝……ッ!
私の全部を……流輝で……塗って……ください……ッ!
アダムスも……シュピンネも……誰のも……もう……要らない……ッ!
流輝だけで……いい……流輝の精液だけで……孕むから……ッ!!」
狂気の懇願。
だが、これこそが彼女の求めていた「真実」なのだ。
かつて剣士として頂を求め、
そして雌として底を求めた彼女が、
ついに見つけた、絶対的な帰属。
流輝は、その懇願に応えるように、
更に腰を加速させた。
もはや人間のそれではない。
魔導兵器の駆動音のような、
悲痛で、美しく、そして強烈なリズム。
ずぱんっ! ずぱんっ! ずぱんんっ!!
愛液が飛沫となり、肉が打ち鳴らされる音が雷鳴と化す。
交合という名の戦争。
征服と被征服の、終わりのないダンス。
「再教育は、永遠だ」
流輝の呪いが、甘い蜜のように鼓膜を満たす。
「お前が壊れるまで、あるいは俺様が満足するまで。
さあ、啼けよ一華。俺様の名前だけで、イキ果せろッ!!」
その言葉が、最後の引金を引いた。
「ああぁぁッッ!!」
白峰一華は、已むことのない痙攣の中で、
意識の全てを白濁の彼方へと投げ出した。
そこにはもう、英雄も騎士もいない。
ただ、絶対者の元で永遠に啼き続ける、
麗しき一匹の牝犬の姿だけがあった。
夢か現か。
その境界線は、二人の汗と体液と、
そして取り返しのつかない快楽によって、
完全に、永遠に、溶け去っていた。
一つの神話が終わり、
新たな神話が始まった。
その主役たちの、あまりにも生々しく、
そして圧倒的な変貌の記録を、
ここに記す。
霧は晴れない。
再教育は、まだ始まったばかりだからだ。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
蛮場流輝は、未だ、引き抜かない。
否、引き抜けないのだ。
白峰一華の子宮という名の聖杯は、彼の「至高」を受け入れた瞬間から、
この世のどんな魔剣よりも獰猛な拘束具へと変貌していた。
膣壁は意思を持つ肉の蛇のようにうねり、
子宮口は泣きじゃくる赤子の唇さながらに亀頭を吸い上げ、決して離さない。
「ぐ……っ……!」
絶頂の坩堝から一瞬たりとも冷めることなく叩き込まれた追撃のピストン。
奥壁にめり込むほど深く穿たれた流輝の剛直に、一華の胎内は歓喜の痙攣で応える。
傲岸不遜なる七星剣王の、端正な眉が、苦痛と、紛れもない快感とに歪んだ。
「けひっ……ざまぁねぇな、この……ッ!」
彼は嗤う。
余裕ぶって見せながらも、その声には今までになく濃厚な熱が込められていた。
一華の名器は別格だ。
(これが、こいつが、俺様を求めて作り変えた雌の業か……ッ!)
もはや彼一人の意思では、引き抜くことすら不可能に近い。
いや、意思が放棄しつつあるのだ。
征服することに至上の愉悦を見出してきた彼が、
被征服される悦びを、初めて知ろうとしている。
征服と被征服が、双方向性の螺旋を描きながら、深淵へと墜ちていく。
しかし。
その甘美な均衡を、内側から破ろうとする影があった。
子宮の奥底、流輝の純白の精液によって「上書き」され、
真っ白に塗り潰されたはずの聖杯の、さらに深く、見えない澱みの底。
そこに、沈殿していたのだ。
過去の男たちの残滓が、
怨念が、
そして呪いが。
アダムス・ゲーティア。
シン・メーン。
シュピンネ。
彼らが一華の魂に刻み込んだ、消えることのない筈の「所有」の烙印が、
新たなる主人の侵入を拒絶し、最後の反逆を開始したのだ。
「……ぁ……?」
一華の、蕩けきっていた表情が、ふと強張る。
流輝の熱に溶かされていた意識の底で、聞こえるはずのない声が谺した。
あの、暴君の閧笑が。
『僕の所有物が、何を勝手に別の雄の精液なんか受け入れてるんだい? ──ねぇ、一華?』
瞬間、一華の視界が真っ赤に染まった。
流輝の顔が、魔剣《無慙》の共振が、子宮を叩く灼熱の快感が、すべて遠のく。
代わりに目の前に浮かび上がるのは、
かつて自分を雌へと改造した憎悪と恐怖の化身、暴君アダムス・ゲーティアの幻影。
「あ、ああ……ッ! ちが……違う……ッ! 私は……僕は……ッ!」
「うるせぇ!」
流輝の怒号が、幻影を粉砕する。
同時に、彼の腰が更に深く、重く、一華の子宮を打ち据えた。
ずんっ、と内臓が押し上げられる衝撃に、一華の背骨が弓なりに反る。
「雑魚が。消えた分際で、いつまでも女の胎内に巣食ってんじゃねぇよ」
流輝は嗤う。
その琥珀色の瞳は、一華の奥底で燻る残滓たちを、確かに見据えていた。
彼の魔力が、剛直を通じて一華の子宮へと流し込まれる。
それはもはや、単なる種付けではない。
これは、子宮という名の戦場における、過去の亡霊たちへの宣戦布告だ。
「いいぜ、面白ぇ。お前の中の、クソッタレな元カレどもを、
一人残らず俺様の手で殺してやるよ」
彼は一華の腰を抱え直し、まるで剣を構えるように、その腰を引いた。
そして、告げる。
「これが、葬送の交合だ。テメェの胎内でくすぶる過去のゴミどもを、
俺様の白で圧し潰して散らせる!」
ずんっ! ずんっ! ずんんっ!!
もはや交合ではない。
これは戦争だ。
子宮内膜という名の戦場で繰り広げられる、殲滅戦。
流輝の剛直が貫くたび、アダムスの赤黒い魔力が火花を散らして霧散する。
しかし、亡霊はそれだけではなかった。
次に一華の脳裏に浮かんだのは、あの爬虫類の傭兵、シン・メーンの冷徹な双眸。
『わからせの伝道師』として、彼女に「雌」の悦びという名の毒を教え込んだ雄。
その記憶が、尾骶骨から背筋を駆け上がり、
ありもしない逆棘の感触を一華の膣壁に蘇らせる。
「ひぃっ……! シン、メーン……ッ! あの、棘が……私の中を……ッ!」
「知るかよ、そんな雑魚」
流輝は一蹴する。
そして、自身の魔力を彼の絶対破壊不能の刃、
純白の野太刀《白創》の形状へと凝縮させていく。
それは、彼の剛直に纏わりつく形で、一華の胎内へと侵入する。
鱗の逆棘など、この純白の魔力の刃の前には無力だ。
過去の雄が刻み込んだ快楽の神経網という名の呪いを、
流輝の白き刃が、一突きずつ斬り裂き、溶解させていく。
「ああッ! ああッ! 消える……ッ! シン・メーンの痣が、消えていく……ッ!」
一華は歓喜の涙を流すが、その涙すらも、
次に現れた亡霊──絡新婦《じょろうぐも》、シュピンネの絲に絡め取られる。
三千年の怨念が、子宮の奥底から粘着質な糸を伸ばし、
流輝の侵入を阻もうと纏わりつく。
『私の愛しい旦那様。私を孕ませてくれた、私の一華。
誰にも……このお方にも、渡しはしない……』
「うぜぇんだよ、未亡人!」
流輝は吼える。
彼の魔力が《無創》のもう一つの特性、直接侵食と構造上書きを発動させる。
彼は剛直を引き抜かない。むしろ最奥に突き立てたまま、
一華の子宮そのものをハッキングするように、魔力を流し込む。
「お前のその怨念とやらも、上等な肥料にしてやるよ」
流輝の精液は、ただの白濁ではない。
彼の魔力そのものだ。
それが子宮内膜に染み込むたびに、シュピンネの絲という名の魔術回路は、
端から純白に塗り替えられ、凍りつき、そして粉々に砕け散っていく。
「ああ、ああぁっ……! 流輝が……流輝が全部、殺してる……っ!
私の中で、過去が死んでいく……!」
一華は、白目を剥き、全身を痙攣させながら、
その終わらぬ葬送を全身で感じていた。
嬉しいのか悲しいのか、もはや判別はつかない。
ただ、自分という器を巡る、絶対的な現在と、しつこい過去との戦い。
その戦火が、自分の性感帯という名の街を焼き尽くし、蹂躙していく。
「まだだ、一華。まだ終わっちゃいねぇ」
流輝のピストンは、さらに加速する。
それは、勝利を確信した征服者の葬送曲だ。
彼は一華の腰を抱え、彼女の耳元で、
死刑宣告のように、しかし甘美な祝福のように囁く。
「お前の一番奥に、まだいるんだろ? 一番タチの悪い、理想と現実ごちゃ混ぜのオス豚がよ」
──黒鉄一輝。一華の中にいる、過去最悪の亡霊は、彼自身だというのか。
その言葉に、一華の子宮が、これまでで最も強く、深く、締め上げた。
「ああ……ッ、そうだ……ッ! 私が一番殺したいのは……越えたいのは……!」
一華の両腕が、流輝の背中に食い込む。
その指先から血が滲む。
それはもはや執着だ。
恋慕だ。
殺意と愛情が、完全に同一化した、最も暗く、最も美しい感情。
「いい貌だ、雌」
流輝は、口の端を吊り上げ、最後にして最大の征服を宣言する。
「俺様自身が、俺様のこの手で、お前ごと、終わらせてやる」
「殺して……ッ! お願い、流輝……私を……殺して……ッ!
過去も、未来も、全部……あなただけにして……!」
雌の完全なる敗北宣言。
もはや剣士ではない。
ただの、一匹の牝犬。
流輝は応えた。
言葉ではなく、行為で。
彼の魔力と精液と存在のすべてを込めた、究極の一撃が、
一華の子宮という名の宇宙の中心に、深々と突き立てられた。
「永遠に俺様のもんで、逝ってこい、一華!」
放射。
魂の爆発。
世界が、白色に塗り潰される。
一華は、声にならない絶叫と共に、意識のすべてを、
その白濁のビッグバンへと投げ出した。
もはや、敵も味方も、過去も未来もない。
ただ、満ち足りた「無」と、その中心で彼女を抱きしめる、
傲慢で美しい主人の体温があるだけ。
霧は晴れた。
いや、霧すらも、この究極の交合の熱量に蒸発し、跡形もなく消え去っていた。
長く、あまりにも濃密な夜が明ける。
夢現の領域を覆っていた湿度は、
二人の完璧な結合という熱量に灼き尽くされ、跡形もなく蒸発していた。
静寂。
破滅の後の、初めての安息。
蛮場流輝は、ようやく身を起こす。
彼の名器から、ゆっくりと肉杭を引き抜く行為すら、
一華の深い眠りを妨げることはなかった。
女は、胎内にたっぷりと注ぎ込まれた純白の余韻に子宮をひくつかせながら、
ただ、だらしなく開いた口元から唾液を垂らし、微睡んでいる。
その痴態はあまりにも無防備で、あまりにも深く満ち足りていた。
そんな一華の腹の上に、流輝は無造作に、自身の上着を放り投げる。
白磁の腹筋の上に落ちた布地は、
すぐに彼女の体温と汗を吸い込み、二人の匂いを混ぜ合わせていく。
「ったく、仕方ねぇな」
彼の呟きは、誰に聞かせるでもなく、虚空へと放たれた。
「ただのドMのくそ雑魚メスだ。そんな出来損ない、放っておけるかってんだ」
相変わらずの罵倒だ。
言葉だけを拾えば、そこには一片の愛情すら感じられない。
だが、その声の響きは、かつて破軍学園の寮で聞かせていた、
あの残酷なまでの冷静さとは、確かに質が違っていた。
それは、自分の所有物に対する、傲慢だが確かな庇護。
絶対者が、唯一の弱点を懐にしまう時の、秘密めいた響き。
流輝はフン、と鼻を鳴らすと、未だ夢の底で戦っているのか、
眉根を寄せる一華の、乱れた漆黒の髪を、
乱暴に、しかし驚くほど優しく、手櫛で梳いてやった。
「ただし、だ」
彼は、一華の下腹部を、まるで宣誓するかのように、その大きな掌で覆う。
そこには、彼の注ぎ込んだ白濁が、そして彼が討ち滅ぼした過去の怨念の骸が、
新たな胎動を始めるための、肥沃な大地として横たわっていた。
「復活したら、まず最初に俺様が、またテメェをぶっ殺す。
そしてテメェは、今度こそ万全の状態になって、俺様をぶっ殺しに来い」
それは、彼なりの、最も歪で、最も純粋な愛の告白だった。
敗北のたびに、お前は強くなれる。
そして、俺様は退屈しなくて済む。
互いが互いを殺し合い、高め合う、終わりのない螺旋。
この血みどろの再教育こそが、
彼が彼女に与える、唯一の、そして最大の褒賞なのだ。
永遠に終わらぬ、再教育という名の蜜月。
一華は、その約束の言葉を聞いていたのか、それとも、ただ甘い夢を見ているのか。
彼女の口元が、ほんの僅かに、世界で一番幸せそうな笑みを浮かべた。
──再教育は、始まったばかりだ。
誰も見ていない、誰にも見せられない、
絶対者と、彼だけの雌犬による、終わりなき戦いの幕開け。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
霧は晴れた。だが、湿り気はまだ残る。
いや、残るのではない。
これこそが、彼女の求めてやまない「気候」なのだ。
破滅の朝、というにはあまりにも穏やかすぎる。
蛮場流輝の体温と匂いと、昨夜注ぎ込まれた白濁の残滓でできた、
粘度の高い羊水の中で、白峰一華はゆっくりと、貪欲に目覚めた。
(ああ……まだ、ある)
子宮の奥に、ずしりと重い熱が塊となって残っている。
それはただの精液の重力ではない。
打ち込まれた「楔」の重みだ。
主の所有物としての証が、
腹の底で温かく脈打っている感覚に、一華は陶然と身をよじった。
身体の芯から、とろりと甘い密が滲み出す。
かつて黒鉄一輝だった頃には想像もしなかった、しっとりと熟れた婦人の艶。
いや、婦人というよりは、種を孕んだ土壌そのもののような、
原始的で肥沃な匂いが、今の一華からは立ち昇っていた。
視線が落ちる。
流輝はまだ微睡みの中にいる。
その完璧な筋肉の鎧は無防備に横たわり、
股間には、彼の象徴たる純白の剛直が、朝の陽光を浴びて神々しく鎮座している。
一華の瞳が、蕩けるように細められた。
美しい。
見るだけで子宮が疼く、視覚姦の権化。
昨夜、あれほど自分を内側から破壊し、再構築した猛毒の主が、
今は静かに眠り、先走りの露を鈴口から滲ませている。
(おはようございます……ご主人様)
心の中で呼称が変わっていることにも、もう気づかない。
いや、気づいていて当然のように受け入れているのだ。
一華は、這うようにして布団の中を移動した。
蛇が獲物に、あるいは信徒が祭神に這い寄るような、
媚びと崇拝が混ざり合った緩慢な動作で、流輝の股間へと顔を埋める。
肉の香りが鼻腔を満たす。
鉄と塩と、朝の清涼感すら覚える雄のフェロモン。
深く吸い込むだけで、脳髄がきゅうっと痺れる。
口内が、昨夜の記憶と期待で、わずかに唾液を溢れさせる。
「ん……っ♡」
舌が、伸びる。
まずは慈しむように、雁裏から莖部の根本へと、ゆっくりと舐め上げた。
ざらり、と舌の粗糙が表皮の質感を確かめる。
硬い。
熱い。
生きている。
ムクリ、と逞しく胀れた亀頭の裏筋を、舌先でなぞり上げ、
鈴口の窄まりに唇を寄せて、そこから溢れる蜜を啜る。
しゅぷっ……ちゅっ……ねちょっ……
卑猥な水音が、静寂な朝の空気を震わせる。
それは奉仕だ。
ただの行為ではない。
朝の挨拶であり、主の健康を祈る祈禱であり、
そして何より、自分の口を「器」として完成させるための調整だ。
口を大きく開け、粘ついた唾液をたっぷりと絡ませて、
不可視の潤滑油を塗りたくる。
そうして、準備を整えたその空洞に、
流輝の巨大な亀頭を、一寸の狂いもなく収め込んだ。
んぐっ……!
咽喉の奥まで、肉杭が突き刺さる。
嘔吐反射など、とっくの昔に消し去っている。
一華の食道は、流輝の形に合わせて再構築された、
伸縮自在の肉の筒へと作り変えられていた。
亀頭のカリが喉の奥を擦り上げるたびに、
脊髄を駆け上がるような甘い痺れが、脳髄をとろけさせる。
(ああ……いい……♡ おいしい……♡)
口腔内が、幸福感で満たされていく。
頬を窄め、舌を絡ませ、真空状態を作り出して吸引する。
じゅぽっ、じゅぽぽっ……ちゅぷううぅっ!!
頬が凹む。
吸い付く。
鼻腔から漏れる吐息は、すでに発情した牝犬のそれだ。
ただ、物理的な摩擦を求めているだけではない。
この行為そのものが、今の一華にとっては「呼吸」に等しい。
流輝の精気を、唾液と一緒に胃袋へと送り込み、
自分の全細胞を、彼という男で満たしていくための、
最も効率的で、最も淫らな補給行動。
そして、腹部。
子宮の奥で鎮座していた「重み」が、
口の奉仕に連動して、ひくひくと脈打ち始めた。
孕んだ雌特有の、あのムズムズするような胎動。
まだ何も孕んでいないはずなのに、
流輝の「標準」を刻み込まれた腹部は、
既に母体としての機能を早朝から主張し始めているのだ。
(流輝の……全部が……私の中に……♡)
ぴくり、と流輝の腹筋が波打った。
睡眠の中でも、その快感を処理しようとする本能が、
無意識下で腰をわずかに揺らす。
それに合わせるように、一華は口の動きを加速させる。
より深く、より激しく。
喉の奥で亀頭を締め付け、舌で裏筋を弾き、
唇で根元を搾り上げる。
じゅるるるっ……れろっ……ぽちゃっ……
混濁した音が、布団の奥で反響する。
目は 遠くを見つめ、トロンと蕩け切っている。
だが、その口元だけが、獣のように飽くななく動き続けていた。
主の精液という名の「朝食」を、
一滴残らず搾り取るまで、永遠に終わることのない奉仕。
再教育の余韻は、ただの子宮の熱としてではなく、
口内という新たな戦線へと拡大し、
甘美な支配の連鎖を、確実に繋げていくのだった。
日数の感覚など、とっくに溶解していた。
ここは時間の川底だ。
泥のように濃く、甘く、そして重い沈澱が積もる場所。
目覚めれば奉仕し、戦い、打ちのめされ、レイプされてわからされ、
イチャラブセックスして眠る。
その爛れた螺旋の輪舞こそが、白峰一華という存在の全てとなっていた。
「んぐっ……っ!! んんぅぅッ♡」
喉奥が、鳴る。
単なる嚥下音ではない。魂が震える歓喜の和音だ。
蛮場流輝の鈴口から迸った朝の白濁は、時間をかけすぎたかと思えるほど濃厚で、
熱を帯びた鉛の溶液のように、
一華の食道をヘドロのように塗りたくりながら落ちていく。
朝食だ。
これが今の彼女にとって、唯一の、そして至高の糧だ。
どぷっ、どぷぷっ……!
口腔内に満ちる苦味と塩気と、造血されるような濃厚な雄の香り。
それが胃袋に落ちるたびに、子宮が共鳴するかのようにきゅんきゅんと収縮し、
昨夜注がれたばかりの「種」と混ざり合い、子宮内で粘着質な快楽のスープを醸造していく。
「けひひっ……朝っぱらから随分と食い意地が張ってやがるな、マゾメス」
頭上から降ってくるのは、低く、掠れた嗤い声。
目覚めの狼狽など欠片もない、絶対者の余裕。
流輝の指が、奉仕に没頭する一華の後頭部を鷲掴みにし、
深々と咥え込まされた肉杭を、更に奥の喉奥へとねじ込んだ。
「ん゛ぅっ……!! れろっ……じゅぽっ♡」
嘔吐感?
そんな生理的な反射は、とっくに再教育によって焼却処分だ。
代わりに脳髄を支配するのは、窒息寸前の酸欠がもたらす、白濁のトランス状態。
呼吸の代わりに精液を吸い込み、酸素の代わりに快楽を取り込む。
一華の頬は 淫ら な真空ポンプのように窪み、
舌は蛇のように莖部に絡みつき、最後の一滴まで搾り取らんと猛烈に蠕動する。
それは奉仕の域を超えていた。
生き物としての根源的な、執拗な「掠め取り」だ。
強くなりたい。この男の全てを取り込み、自らの血肉としたいという、
雌でありながら剣士であるが故の、凶悪な飢餓感。
「……チッ」
流輝が舌打ちをした。
苦痛の音ではない。
快感の痙攣だ。
今の一華の口内は、もはやただの肉壺ではない。
彼が叩き込んだ『精密制御』の技法が、口腔内の筋肉 制御に適用され、
喉奥という名の最強の性感帯による、不可避の「迎撃」へと昇華されている。
「いい舌使いだ。昨日のテメェより、一撇(ひとふり)分、マシだ」
引き抜かれた。
ヌルリ、と音を立てて、白濁にまみれた肉杭が口から解放される。
一華は糸を引く唾液と精液の橋を名残惜しそうに眺めながら、
トロンと蕩けた瞳で、睨み据えるように主人を見上げた。
「……当然です。私の全ては、あなたに認められるために在るのですから」
掠れた声だが、そこには力が宿っていた。
慢性的な快楽中毒者の顔でありながら、その奥底には、
真祖を屠った剣士の残照が、妖艶な業火のように揺らめいている。
「再教育、の成果ですか?」
「そうだな。口の方は合格だ」
流輝はニヤリと笑い、その指で一華の唇に残る白濁を拭い取ると、
強引に彼女の口の中へと突っ込んだ。
「だが、体の方はまだだ。牙を抜かれたメス豚のつもりか? あぁん?」
挑発だ。
宣戦布告だ。
一華の背筋に、戦慄と歓喜の電流が走る。
口での奉仕が終わったと思えば、次は体での「講義」の始まりだ。
この爛れた日々には、終業のチャイムなど鳴らない。
流輝は、指を舐め取る一華の頭を亀のような動作で押し倒すのではなく、
逆に彼女の腰を掴み、自分の上へと抱き上げた。
騎乗位の体勢。
だが、これは一華が支配する位置ではない。
マウントポジションこそ、流輝にとって最も自在に相手を蹂躙できるアリーナだ。
「さあ、見せてみろよ一華。俺様の『標準』で作り変えられたそのマンコが、
どれだけ俺様を咥え込めるかをよ」
「……ッ! 望むところですッ!」
一華は自ら腰を沈めた。
躊躇いはない。
裂けるような張り裂け感も、今の彼女には極上のコードに過ぎない。
ずぶりっ、ずぶぶぶぶっ!!
秘裂が大きく開かれ、朝の空気に晒されていた純白の肉杭が、
粘着質な愛液の海へと没入していく。
「あぁぁぁッッ!! 無理……ッ! 無理っ……でも、入る……ッ!!
流輝が……流輝の形が……子宮の奥まで……刻まれてる……ッ♡」
比重の違う熱。
物理的な挿入というよりは、魔力の侵略に等しい。
流輝の剛直が子宮口を小突くたびに、脳髄が焼き切れるような絶頂が波状に押し寄せる。
だが、一華はただ受け身ではなかった。
破壊的な快感に表情を歪めながらも、彼女は自ら腰を振り始めた。
むちんっ! ぱふんっ! ぶるるんっ!!
重力を利用し、腹筋と腰筋のバネを使い、
自らの最も敏感なポイントを、流輝の亀頭という名の暴君 に撃ち合わせる。
「おやおや、随分と積極的じゃねぇか」
「当然……ですッ! 私は……ただの……肉便器じゃ……ないッ!
あなたを……この腰で……屈服させて……見せます……ッ!!」
ターン・ザ・テーブルだ。
かつて黒鉄一輝が目指したのは、剣技での勝利だった。
だが今、白峰一華が目指すのは、雌としての勝利だ。
この絶対者を、自らの肉壺で搾り取り、圧倒的な快楽の底へと引きずり降ろすこと。
それこそが、今の彼女における「剣士としての矜持」なのだ。
ずぱんっ! ずぱんっ! ずぱんんっ!!
肉と肉がぶつかる音が、室内の湿った空気を激しく震わせる。
汗が飛び散り、愛液が泡立ち、精液の匂いが髪酵していく。
それは交尾であり、決闘であり、そして魂の接続実験だ。
流輝は、そんな一華の攻撃的な腰使いを、余裕の表情で受け流していた。
だが、その実、彼の脳裏にはかつてない程の快楽信号が走っていた。
(イイ……ッ! こいつ……本当に……強くなってやがる……ッ!)
身体能力の向上ではない。
快楽に対する耐受性と、それを逆手に取って攻め返す度胸。
かつてFランクの落第騎士だった男が、最強の牝犬へと進化した姿。
その献身と支配欲が混ざり合った完璧なバランスが、流輝の加虐心をこれ以上ないほど鼓舞し、
同時に男としての本能を、怒涛のように掻き立てていた。
「けひひっ! 上等だ! ならば、その減らず口が
『壊れます』って泣きべそかくまで、突き上げてやるよ!」
流輝の瞳が据わる。
いつもの余裕ではない。
支配者が、被支配者の「伸び代」に魅力 を感じ、少しだけ理性 を飛ばした瞬間だ。
彼は一華の腰を強引に掴み直すと、
下から突き上げる猛烈なピストンを開始した。
もはや精密制御の域を超えた、野生の侵攻。
あの観察眼で看破した一華の弱点を、無慈悲にも同時に攻め立てる。
「あッ! あッ! ダメ……ッ! そこ……そこ二つ同時……ッ!
子宮と……クリが……崩れる……ッ!! 壊れる……本当に壊れるぅぅッッ!! ♡」
「壊せよ! お前が望んでた『再教育』だろうが!
俺様の手で、骨の髄まで使い物にならねぇほど愛してやるよ!」
凄惨だ。
しかし、これ以上ないほど甘美な地獄だ。
一華は白目を剥き、口から泡を吹き、
全力で腰を振り回しながら、降り注ぐ快感の暴雨を一身に受けている。
否、受けているだけではない。
彼女は自らその暴雨の中へと飛び込み、
雷に打たれる悦びに浸っているのだ。
どぴゅっ、どぴゅっぴゅぴゅっ……!!
再びの注入。
だが、朝のそれは、夜のそれよりも遥かに粘度が高く、熱い。
それは、一華の反撃に対する流輝の「本気」の証明だった。
「ああぁぁッッ!! 受け取ります……ッ!! 全部……全部……ッ!
私の全部で……受け止めます……ッ!! 流輝ぉぉッッ!! ♡」
螺旋だ。
支配し、支配される。
与え、奪う。
その境界線が暧昧になるほどの深みへと、二人は互いに墜ちていく。
そして、その深淵の底で、二人は知るのだ。
この終わらない戦争こそが、二人にとっての唯一の「生」なのだと。
とろりと濃厚な空気が、部屋に充満する。
窓の外の時間がどう動こうと、この部屋の中では、
永遠に終わらない狂宴の時間だけが脈打っている。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
湿った霧の底、あるいは蜜の沼の畔(あたり)。
白峰一華は、己が内なる炉心の蓋を、
遠慮という名の錆びた鎖ごと外していた。
「──『一刀修羅』」
呟きは、呪文ではなく排気音に近い。
ドスン、と。
心臓という名のポンプが、臨界点を超えた回転数で唸りを上げた瞬間、
全身の血管網に、溶岩のような魔力が流し込まれる。
通常であれば、この時点で肉体は風船のように破裂し、
周囲数キロを巻き込んだクレーターとして存在証明を終えるのがオチだ。
それが俗に言う「全力全壊」。
自爆スイッチである。
だが、今は違う。
(ああ……っ! きた……きました……ッ!)
一華の背筋が、歓喜で跳ね上がる。
暴れ馬のように荒れ狂う魔力の奔流を、
余すことなく、一滴のロスもなく、
全身の筋肉と神経で啜り上げていく快感。
それはまるで、絶頂の寸前に全身の性感帯を同時に指揮棒で振られるかのような、
あるいは核弾頭を膣内で愛撫されるかのような、
攪拌(かくはん)されるほどの濃厚なエクスタシー。
「けひひっ……! たいしたモンだなァ」
眼前で、《白創》を構える蛮場流輝が嗤う。
その瞳は、世界を滅ぼしかねないエネルギーの奔流を前にして、
恐怖ではなく、祖父が孫の処女作を見るような、
あるいは猛獣使いが檻の中の虎を愛でるような、
屈折した慈愛と獰猛さで爛々と輝いていた。
「正規の手順を踏めば、お前は今頃、灰になって爆散するところだ。
だがよ、今のお前のその体は、俺様の『標準』で再構築された名器だ。
どんなに暴走しようが、俺様が許すレンジ内に収まるよう、
骨の髄まで改造されちまってるのさ」
事実だった。
一華の体は、もはや「器」として完成されていた。
内側から噴き出す破壊の衝動すらも、
すべて子宮の収縮力と、筋肉の躍動に変換されていく。
この完璧な制御感。
自分が「化物」であることを自覚しながらも、
その歯止めを自分で掛けられるという支配の愉悦。
セックスはいい。
流輝にレイプされ、奴隷として搾り取られるのも至上だ。
だが、戦闘は別腹だ。
想い人との一騎打ちという名の、魂の交尾(セックス)は、
ただ股を開かれるだけの快楽とは、また違う種類の麻薬なのだ。
「やっと……掴めました、流輝!」
一華は叫ぶと、爆炎を纏った大太刀『黒耀』を振り上げた。
空間が歪む。
ただ斬るという行為が、物理法則をレイプする暴虐へと昇華される。
第七秘剣『雷光』。
いや、それは既に原典を凌駕していた。
流輝が叩き込んだ『精密制御』によって、
雷光は神速の領域から、概念干渉の領域へと踏み込んでいる。
「見せてやります……! 私の、全力をッ!!」
踏み込みは、爆発だった。
足場の地面が陥没し、一華の肉体が砲弾のように射出される。
返す刀で、横薙ぎに空間を焼き払う一撃。
それは、ただ相手を斬るための剣ではない。
流輝という絶対者に、自分の「成長」という名の愛撫を叩き込むための、
猛烈なピストン運動だ。
キィンッ!! キィィィンッ!!!
《白創》が、反応した。
流輝は動かない。
ただ、その美しい白亜の刃を、最適解の角度で合わせただけ。
それだけで、一華の渾身の一撃は、
歓喜の悲鳴を上げて霧散していく。
だが、一華は止まらない。
余剰の魔力が、汗となって噴き出し、白濁の雫となって飛び散る。
全身の神経が焼き切れるような快感の連続。
一撃、また一撃。
放つたびに子宮が収縮し、乳首が硬く尖り、
脳髄が快楽のドーパミンでトロトロに溶かされていく。
「いいねぇ、一華! その狂いかけた出力!
世界が悲鳴を上げてるぜ! だが、まだ足りねぇ!
流輝が嗤いながら、初めて《白創》を振るった。
ただ振っただけ。
なのに、視界が白く染まる。
衝撃波という名の愛撫が、一華の全身を内側から吹き飛ばした。
「あぁぁッッ!!」
口から声にならない嬌声が漏れる。
内部摩擦だ。
流輝の斬撃は、物理的な斬撃でありながら、
同時に一華の性感帯という名の魔力回路を、直接ハッキングする電流だった。
子宮の奥を、ガンガンと直接叩かれているような、
致死量のクチクラショック。
これこそが、求めていた再教育だ。
ただのオナニーに終わらせない、
他者からの不可避な干渉。
「ただ垂れ流すだけの自爆は、自慰行為だ。
だが、その破壊衝動を制御し、俺様の『白』にぶつける……
それこそが交尾だろうが!」
流輝の剣が、再び奔る。
今度は突き。
『犀撃』の理想形。
速度、威力、軌道、全てにおいて圧倒的な正解が、
一華の無防備な腹筋という名の芯を、深々と貫いた。
「ん゛ぅっ……!! あ、ああッッ!! ♡」
使い物にならなくなるほどの衝撃。
だが、痛くない。
壁を突き破る心地よさだ。
自分の未熟な殻を、流輝が破壊してくれているという確信。
一華の目から、とめどなく涙が溢れる。
それは武者震いであり、孕み震いであり、
何より、この男に抱かれているという安堵の涙だった。
(もっと……もっと壊してください……ッ!)
(私の全部を……あなたの形に合わせて……作り変えてください……ッ!)
全力全壊の一刀修羅。
その暴走エンジンを操る快感と、
絶対者の刃でメンテナンスされる悦び。
二重のオーガズムに、一華の理性は完全に焼き切れた。
「まだだ! まだまだだ、流輝……ッ!」
「おうよ! 最後の一滴まで絞り出してやるよ、マゾメスが!」
剣戟とピストンの区別がつかない。
火花と体液が飛び散る中、
二人の剣士は、終わらない戦いという名の交尾を、
ひたすらに、貪るように続けていた。
霧の底で、ただひたすらに。
◆◆◆
全身が跳ねる。
『犀撃』の余波が、骨の髄まで響く振動子となって脊髄を震わせ、
一華の華奢な躯を宙に弾き飛ばしたのだ。
だが、その無防備な白濁の放物線は、地に墜ちることを許されなかった。
あるいは、墜落そのものが彼女の望みだったのかもしれない。
蛮場流輝は、跳ね上がったその太腿を、まるで獲物の脚を裂く捕食者のごとく、
無造作かつ完璧なタイミングで抱え攫ったのである。
「あっ……!?」
驚愕の声は、喉の奥でひきつった悲鳴へとすり替わる。
まるで体を折り畳むような形。
流輝は跳ね上がった一華の膝裏を自らの肩に担ぎ上げるや、
そのまま自身の重量を殺意の傾斜をもって彼女の腹上へと被せてきた。
膝が耳に触れそうなほどの無理やりな屈曲。
脊椎が悲鳴を上げ、骨盤がこれ以上ないほどに開かされ、
もっとも脆く、もっとも淫らな砦が白昼の下(なか)へと晒される、屈辱の開脚姿勢。
男女の筋力差に、地殻を歪めるかのような重力が加算された、圧倒的に不利な体勢。
もはや逃げられないことを察した一華の瞳が、暗い情欲の炎を宿して見開かれた。
これは降伏勧告だ。
あるいは、断固たる拒絶の権利を奪うための、物理的な調教通告。
「けひひっ……! 逃げ場がねぇな、一華。もっとも、
最初からテメェの其処は、俺様の肉杭から逃げる気なんざさらさらないみたいだがよ」
流輝は耳元でそう嗤うと、
一華の太腿の内側、最も柔らかく発情した肉に指を食い込ませた。
その指先は、まるで理想的な剣の柄の握り方を体現しているかのごとく、
逃げ場を塞ぎ、神経を逆撫でする絶妙の圧点を的確に抉る。
「んぁッ……! は、離し……ッ! この、卑劣な……ッ!」
「卑劣? 勘違いすんなド変態。戦場(ベッド)じゃ、勝てば官軍だ。
それに、見てみろよ。テメェのその、『一刀修羅』で暴走した魔力がどうなってるかをよ」
言われて、一華は絶望的に自身の下腹部へと視線を落とした。
臨界点を超えた魔力の奔流は、
もはや筋肉の躍動などという生温い器には収まりきらず、
全身の毛穴という毛穴から白金(プラチナ)の蒸気となって噴き出している。
だが、その貴金属の湯気すらも、今の彼女にとってはただの「発汗」に過ぎなかった。
魔剣『無慙』の共振振動が、子宮の奥底で攪拌されるたびに、
膣壁という名の魔力回路が、猛獣の顎のように流輝の侵入を渇望してひくついているのだ。
抗えない。
いや、抗いたいのだ。
剣士として、
誇り高き挑戦者として、
この男に一太刀浴びせるまでは、
ただの雌犬として屈するわけにはいかない。
だが、身体が。
子宮が。
骨の髄までしみ込んだマゾヒズムという名の悪癖が、
彼女の意思を裏切り、歓喜の悲鳴を上げている。
「……っく! 制御、不能……ッ! 身体が、勝手に……ッ!」
「制御不能だァ? それは便利な言葉だなァ。
だがよ、一華。其処(そこ)までイッちまった暴走機関(エンジン)を止めるにはよ、
もっと強烈な急ブレーキが必要なんだぜ?」
流輝の瞳が、据わった。
それは獲物の喉笛に牙を突き立てる直前の、猛獣の瞳だ。
彼は、抱え上げていた一華の腰を、空中で逃げ場のない固定砲台のようにロックした。
「覚悟はできてるだろうな? 次の『標準』の刻印だ!」
宣告と同時に、流輝の純白の肉杭が、もはや物理的なベクトルを超えた、
概念干渉の質量弾となって一華の最奥へと降り注いだ。
ずぶんっ!!!
ずぶぶぶぶぅぅぅっッッ!!!
「あ゛あ゛あ゛ぁぁぁッッッッッッ!!!! ♡」
脳髄が沸騰する。
両断される悦び。制圧される歓喜。
折り畳まれた子宮の最深部へ、流輝の亀頭が、
無理やり子宮口という名の防壁の閂(かんぬき)を外し、
直接敲(たた)きつけられたのだ。
全身を駆け巡っていた暴走の魔力は、
その衝撃で短路し、火花を散らして彼女の神経系を焼き尽くしていく。
だが、一華の口から漏れたのは、悲鳴ではなかった。
「いっ、いきますッ……! 逝きますッ……!!
流輝ぉぉッ! あなたの暴虐で……私は……壊れますぅぅッッ!! ♡」
まな板の上の鯉。
いや、まな板ごと抱え上げられ、骨までしゃぶり尽くされる、極上の介錯魚。
一華は白目を剥き、口から泡を吹き、全身をガクガクと痙攣させながら、
その圧倒的な他者の暴力に、完全なる自我の崩壊を誓ったのである。
剣士の矜持?
未練?
そんな高尚なものは、
子宮の奥に注ぎ込まれる白濁のマグマと共に、とっくに汚泥の底へと溶けて消えていた。
ただ、今、此処(ここ)にあるのは。
絶対的なオスと、絶対的なメス。
勝者と敗者。
そして、骨の髄まで沁み込んだ、甘美なる地獄の胎動だけだった。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
=高潔な姫騎士くっ殺プレイ=
湿った霧の底、
あるいは膣内の最深部と等価なその空間で、白峰一華は理解していた。
自分が、永遠に越えられない壁に、
今まさに激突し、粉砕されようとしていることを。
彼女の瞳には、明確な軽蔑の色があった。
眼前で、ニヤニヤと、実に下卑た笑みを浮かべている男、蛮場流輝に対する、
純潔なる騎士としての、あるいはAランクの誇り高き伐刀者としての、冷徹な拒絶の色が。
(……なんて、俗悪な)
心の中で呟く言葉すら、上品で理性的だ。
この男は汚い。
魂の根底から、泥と油と、雄の薄汚い欲望でコーティングされている。
言葉の端々に渗む腐敗臭。
傲慢という名の暴力。
そして何より、女をただの「器」として扱う、その不遜な態度。
清明なる心を持つ自分が、こんな下衆なオスに触れられるはずがない。
これはレイプだ。
冒涜だ。
許されざる侵略だ。
……そう、頭ではわかっているのだ。
しかし、である。
「けひひっ……相変わらず、すげぇツラだなァ、一華ちゃんよぉ。
そんなに俺様が嫌いか? あぁん?」
流輝は、その下卑た笑みを深めながら、
一華の折り畳まれた膝裏をさらに強く押し広げた。
まるで獲物の装甲をこじ開ける破壊槌のように、
その無骨で、それでいてこれ以上ないほど洗練された指使いで。
その圧力に、一華の華奢な躯が、恥辱に赤く染まりながら跳ねる。
「当たり前、です……ッ! あなたのような、卑劣で……ッ!
下賤な……オスに……好かれる、はずが……ッ! ありませんッ……!!」
拒絶の言葉は、凛としていた。
いや、凛として「いなければならなかった」。
しかし、現実は残酷だ。
その凛とした声は、語尾で裏返り、
甘い、あまりにも甘い粘液の泡のように弾けていた。
なぜなら、彼女の、その暴力的なまでにドスケベな肉体が、
口とは全く逆の歓喜の賛歌を上げていたからだ。
ずぶりっ……ずぶぶぅぅっ……!!
肉と肉が嚙み合う、湿った音が響く。
流輝の剛直が、一華の膣内という名の禁域を、
抵抗する暇すら与えず蹂躙し、その最深部へと容赦なく侵入していく感覚。
熱帯夜の闇を切り裂く蛇のような、ねっとりとしつこい、しかし抗いがたい推進力。
それはまさに、侵略だった。
「へぇ……言うねぇ。だがよ、お前のその『下賤なオス』に食い込んで離さねぇ、
このドスケベな肉壺は、どう説明すんだ? あぁん?」
流輝の指が、汗ばんだ太腿の内側、最も柔らかく、最も淫らな部分に食い込む。
そこは、彼の言う通りだった。
一華の膣壁は、まるで飢えた捕食者のように、
自ら意志を持って流輝の肉杭に絡みつき、吸い付き、
搾り取ろうと身勝手な蠕動を繰り返しているのだ。
立派な騎士のプライド?
高潔な女の意地?
そんな高尚なものは、この「物理的な事実」の前では、滑稽なほど無力だった。
(ああ……ダメ……っ! 身体が……おかしい……っ!)
(こんな……汚い男に……犯されてるだけなのに……っ!)
(なのに……奥が……きゅうって……こんなに……ッ♡)
その病的なまでに白い肌の下に潛む、Hカップを優に超える双丘。
重力に逆らうかのように主張するその暴力的な質量は、
本来、守るべき鎧であり、神聖なる武器であるはずだ。
しかし今は、無防備に空へ向かって揺れ弾け、
その頂点にある熟れすぎた果実のような乳首は、
あろうことか「触ってくれ」とばかりに硬く尖り、自身の被虐性を雄に向かって発信している。
肉自体が「雄に責められるため」に作り変えられてしまったかのような、倒錯した機能美。
高潔な騎士の皮を被った、ただのドスケベなメス豚の器官。
「ほらよっ!」
流輝の腰が、唸りを上げて打ち付けられた。
物理法則を無視した、質量と加速度の暴力。
子宮という名の要塞の城門を、直接的な体当たりで破壊しにかかる、攻城槌の一撃。
「んぁああッッ!! ♡」
一華の美貌が、歓喜で歪む。
背骨が弓なりに反り、豊満な乳房がプルンッ! と波打つ。
拒絶の声のつもりが、いつの間にか、発情した雌の鳴き声にすり替わっている。
これが、蛮場流輝という男の恐ろしいところだ。
彼は単に強いだけではない。
彼の攻撃は、精密すぎる。
彼は見ている。
一華の筋肉の収縮、魔力の流れ、快感の波長。
その全てを、あの傲慢な観察眼でスキャンし、解析し、
そして最も「効く」ポイントを、最も「残酷」な角度と速度で突き叩く。
第七秘剣『雷光』も、第六秘剣『毒蛾の太刀』も、
彼の「生殖行為」においては、ただの予備動作に過ぎない。
セックスこそが、彼の究極の伐刀絶技なのだ。
「おらおらァ! どうした一華!
高慢ちきなツラして、 雌堕ちかよ!
俺様のチンポの形に、お前のそのマンコが書き換えられていく感覚はどうだ? あぁん?」
「ひッ……! ぐっ……うぅ……ッ!!」
反論できない。
一華の指先が、シーツを裂かんばかりに掻き毀る。
彼女のなけなしの抵抗は、しかし、流輝には心地よいマッサージにしか過ぎない。
彼女が拒絶すればするほど、その肉壁は余計に締め付け、雄を歓迎する。
この死角のない二重の強制力。
これこそが「再教育」の真髄だ。
流輝の圧倒的質量。
彼の「白」が、一華の穢れなき「黒」を、物理的かつ概念的に圧殺していく。
一華の抵抗。
もはや杖を突く老人の散歩にも満たない、頼りない足掻き。
体内の暴動。
どぴゅっ、どぴゅぴゅっ……!!
流輝の精液が、灼熱の鉛となって子宮の奥へと注ぎ込まれる。
それはただの体液ではない。
絶対者の魔力。
他者の存在を塗り潰す、純白のペイントだ。
「ああッ……! 白い……流輝のが……いっぱい……ッ♡」
「ざまぁねぇな。結局、テメェもただのメスだ。
強い雄に寄りかかって、そのデカい乳を揺らして啼くだけの、都合のいい肉便器だよ」
言葉は、汚物の如く下世話で、残酷だ。
だが、その言葉の一つ一つが、
今の一華には、何よりも甘美な麻薬として内臓に染み渡っていく。
彼女の眼から、虚勢の光が消え失せる。
そこに残ったのは、ただ、圧倒的な征服の前に跪く、
一匹の麗しき牝犬の、恍惚たる瞳だけ。
「……はい……ッ。私は……あなたの、肉便器です……ッ♡
流輝の……白いので……子宮を……壊してください……ッ♡」
高潔なる騎士の、悲しくも甘美なる堕天。
霧は、さらに深く、粘度を増し、
二人を永遠に絡め取ろうと、しっとりと沈殿していくのだった。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
夢と現の境界線が、
粘度を増した霧のように曖昧になったその場所で、白峰一華は立っていた。
いや、立たされていた、というのが正確だろう。
何しろ、彼女が身に纏っているのは、衣服と呼ぶにはあまりにも冒涜的で、
拘束具と呼ぶにはあまりにも機能的すぎる、異様な黒衣だったからだ。
バニースーツ。
世間一般にはそう呼ばれる代物である。
しかし、一華が着せられたそれは、それ以前の問題であった。
隠すべき場所を何一つ隠していないのである。
ぶっちゃけてしまえば、逆バニーだ。
漆黒のオイルで磨き上げられたかのようなラバースーツが、
四肢と胴体のラインを淫靡に浮き彫りにする一方で、
その中心にあるはずの布地は存在しない。
Hカップを優に超える暴力的な双丘は、重力に逆らうことなく揺れ弾け、
熟れきった桜色の乳首は夜気に晒されて硬く尖っている。
下半身に至ってはさらに惨めで、
ムチリと太い太腿の付け根から秘裂に至るまで、
一切の遮蔽なく世界へ向かって開かれていた。
首元には白いカフスと蝶ネクタイ、頭にはウサ耳カチューシャ。
お尻には白く丸い尻尾付きのアナルプラグまで装着されている。
完全なる痴女っぷりである。
「……なんなんですか、これは……ッ!」
一華は羞恥の余り涙ぐんだ。
麗貌は紅潮し、屈辱に震えている。
だが、その瞳の奥には、抗えない期待の色が混じっていた。
この異常な衣装を用意したのが誰であるか、想像に難くないからだ。
「けひひっ……! 素晴らしい眺めだなァ、一華ちゃんよぉ」
闇の奥から、湿った笑い声が響く。
蛮場流輝。
その男は、まるで獲物を見つけた捕食者のように、
ゆったりと、しかし確実に死の歩幅で近づいてきた。
「お前のその身体はよ、隠すからいけねぇんだ。
デカい乳も、濡れたマンコも、全部丸出しにしてこそ、
お前みたいなド変態メスにはお似合いなんだよ」
流輝の瞳が、ギラリと光る。
それは理性の光ではない。
純度百パーセントの獣欲だった。
一華のあまりの痴態に、彼自身すら獣と化し、
理性のリミッターを外して襲いかかろうとしているのだ。
「ち、違います……ッ! 私は……こんな……ッ!」
否定の言葉は、しかし弱々しい。
身体は正直だ。
流輝の視線が乳首を舐めるたびに子宮が疼き、
股間に視線が向けられるたびに愛液がトロリと溢れる。
視覚の暴力。
ただ見られるだけで犯されているかのような感覚。
「嘘つけ。そのマンコ、もうビショビショじゃねぇか」
流輝はニヤリと笑うと、《無創》を展開した。
ドロリとした半液状の固有霊装が、蛇のようにうねりながら一華の四肢に絡みつく。
拘束だ。
逃がさないという意思表示だ。
「さあ、再教育の時間だ。その恥知らずな身体に、
俺様の『本物』を叩き込んでやるよ!」
「あぁッ……! 流輝……ッ!」
一華の抵抗は、見せかけだけだった。
《無創》に手足を広げられ、無防備な股間をさらに晒されながらも、
彼女は歓喜に震えていた。
この男に支配されることこそが、今の一華にとって唯一の救済なのだ。
流輝は一華の前に立ち、その剛直を露わにした。
純白の肉杭。
美しいほどに凶悪な雄の象徴が、一華の秘裂へと狙いを定める。
「覚悟しろよ、マゾメス! 俺様ので孕むまで終わらねぇぞ!」
ずぶりっ!!
ずぶぶぅぅっ……!!
「あ゛あ゛あ゛ぁぁッッ!! ♡」
肉と肉が嚙み合う湿った音が響く。
流輝の剛直が、一華の膣内という名の禁域を蹂躙し、
その最深部へと容赦なく侵入していく感覚。
熱帯夜の闇を切り裂く蛇のような推進力。
それはレイプだった。
だが、被レイプ者である一華にとっては、これ以上ないほどの歓迎すべき侵略だった。
「いいぜ、その顔! 屈辱に泣きながらも、
身体は俺様を受け入れてビクビク震えてやがる!」
流輝は容赦なく腰を打ち付ける。
物理法則を無視した質量と加速度の暴力。
子宮という名の要塞の城門を直接的に破壊する攻城槌の一撃。
ぱんっ! ぱんっ! ぱんんっ!!
肉と肉がぶつかる音が雷鳴と化す。
一華の美貌が快楽で歪み、背骨が弓なりに反る。
豊満な乳房がプルンッ! プルンッ! と波打ち、
そのたびに乳首から痺れるような快感が子宮へと直結する。
「んぁッ! あッ! あッ! ダメ……ッ! 壊れる……ッ!
子宮が……流輝ので……壊れちゃうぅぅッッ!! ♡」
「壊せよ! お前が望んでた『再教育』だろうが!
俺様の手で、骨の髄まで使い物にならねぇほど愛してやるよ!」
凄惨だ。
しかし、これ以上ないほど甘美な地獄だ。
一華は白目を剥き、口から泡を吹きながら、
降り注ぐ快感の暴雨を一身に受けている。
否、受けているだけではない。
彼女は自ら腰を振り回し、その暴雨の中へと飛び込み、
雷に打たれる悦びに浸っているのだ。
(ああ……これだ……ッ! これなんです……流輝……ッ!)
(あなたに……破壊されるために……私は……ッ♡)
どぴゅっ、どぴゅぴゅっ……!!
再びの注入。
流輝の精液が灼熱の鉛となって子宮の奥へと注ぎ込まれる。
それはただの体液ではない。
絶対者の魔力だ。
他者の存在を塗り潰す純白のペイントだ。
「ああッ……! 白い……流輝のが……いっぱい……ッ♡」
「ざまぁねぇな。結局テメェもただのメスだ。
強い雄に寄りかかって啼くだけの肉便器だよ」
言葉は汚物のように下世話だが、
今の一華には何よりも甘美な麻薬として内臓に染み渡る。
彼女の眼から虚勢の光が消え失せる。
そこに残ったのは、ただ圧倒的な征服の前に跪く麗しき牝犬の恍惚たる瞳だけ。
「はい……ッ。私は……あなたの肉便器です……ッ♡
流輝の……白いので……子宮を……壊してください……ッ♡」
高潔なる騎士の悲しくも甘美なる堕天。
霧はさらに深く沈殿し、二人を永遠に絡め取ろうと蠢いていた。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
夢と現の境界線が、まるで融点を誤った蝋細工のようにドロリと溶解している。
そこはカッツェ平野の霧よりも濃く、しかし誰の羊水よりも甘く、粘度の高い深淵だった。
蛮場流輝は、白峰一華という名の器官の最深部で、確信していた。
こいつは、完成された。
ただのメスとして、あるいは最強の剣士として、ではなく。
「器」として。
「けひひっ……まったく、どうしてこうも俺様の型にハマりやがるんだか」
流輝は、口の端を吊り上げた。
その嗤いは、獲物を玩ぶ捕食者の愉悦と、
しかし同時に、愛玩動物が予期せぬ芸当を披露した時に飼い主が覚える、
昏くて甘い満足感がない交ぜになっていた。
彼の純白の肉杭は、一華の最奥で未だ脈動している。
それぞれの暴動が鎮圧され、白濁の講和条約が結ばれた後も、
この名器は吸い付くことをやめず、余韻を啜り続けていたのだ。
「ぁ……ぅ……ッ♡ 流輝……流輝の、お汁が……子宮で、お粥になってる……ッ♡」
一華は、白目を剥きかけた陶器のような美貌で、明後日の方を見つめながら呟く。
その言葉のチョイスこそが、彼女の理性がとっくに白濁の底に沈んでいる証左だった。
戦場で敵を存在ごと消去する女が、子宮の内容物を「お粥」と表現する。
なんという堕ち様。
なんという文化的退廃。
だが、流輝はその無惨さを愛おしいと思った。
自分の手でここまで堕とし、壊し、そして作り変えたのだ。
責任は最後まで取る。
それが王者の流儀だろうが。
「……で、だ」
流輝は、白濁の余韻に浸る一華の髪を、無造作に掴み上げた。
痛みに顔をしかめる間もなく、彼女は主の顔のすぐ近くまで引き寄せられる。
琥珀色の瞳と、蕩けきった漆黒の瞳が交錯する。
「そろそろ、本題といくかねェ」
「ほんだい……?」
一華は舌っ足らずな声で反芻する。
彼女の思考回路は、まだ快楽のショートで焼き切れたままだ。
「お前の中で燻ってるあの暴君のやり方よ。アダムス・ゲーティアとかいうハゲタカのな」
その名が出た瞬間、一華の瞳に、混濁の底から鋭い光が灯った。
トラウマであり、同時に彼女をメスに作り変えた張本人の名。
肉体が微かに強張るのが、流輝の掌越しに伝わってきた。
「アイツはお前の中に、自分の分身を植え付けやがった。
転生だか何だか知らねぇが、お前の腹をアイツの器として拝領したってわけだ」
流輝の親指が、一華の下腹部——子宮のちょうど上あたり——を、
ぐり、と圧迫した。
「んぅっ……ッ!?」
「で、俺様は思ったわけだ。似たようなことができるんじゃねぇか、とな」
流輝の瞳が、狂気と天才が混在した不吉な輝きを放つ。
それは発明家の眼差しであり、
同時に禁断の領域に踏み込む錬金術師の狂気だった。
「お前の中に、もう一人の『お前』を作るんだよ、一華」
「は……? え……? わたし、の中に……わたし……?」
理解が追いつかない。
一華の脳髄は、論理的な処理能力を快楽によってジャックされている。
だが、流輝の説明は続く。
こういう時の彼は、存外に説明好きだ。
自分の天才的な(あるいは凶行的な)閃きを、
理解能力の低い(と彼が思っている)相手に押し付ける時の教師のように。
「かつての黒鉄一輝。あの不器用で、直情的で、魔力量だけは底辺だったあの落第騎士をよ。
お前の肉体という魔力炉を使って、今一度『鋳造』する。
アイツの記憶も、才能も、魂のありようすらも、
俺様の精液って名の最高級の鋳型(インゴット)で撃ち込んでやる」
「まさか……ッ!」
一華の目が、見開かれた。
彼女は理解したのだ。
かつて自分がそうであったように、アダムスがそうしたように、
流輝が彼女の胎内を「鋳造工場」として利用しようとしていることを。
違うのは、そこから生まれるものが「暴君の分身」ではなく、
かつての自分、「落第騎士」だという点だ。
「それって……僕を……また、作るってこと……?」
「そうだ。だが、ただのコピーじゃねぇ。お前という『器』の限界値を超えた魔力注入、
俺様の精霊(セイエイ)による概念上書きで、より強靭で、
しかし根底においては『不器用な剣士』であろうとする矛盾を抱えた、
完全なる特異点を孕ませてやるってことだ」
傲慢である。
神の領域を平気で蹂躙する。
だが、一華の心臓が、早鐘を打ったのは恐怖からではない。
歓喜だ。
僕が、還ってくる?
この胎内から?
しかも、流輝の力で?
「で、でも……そんなことしたら……今のわたしは……どうなるの……?」
一華の問いは、当然のものだった。
自分が消えるのか?
「白峰一華」としての自我が、新たな「黒鉄一輝」に書き換えられるのか?
それは死と同義ではないのか。
「消えちゃいねぇよ、馬鹿」
流輝は鼻で笑う。
「お前は母体だ。本能で守る堡塁であり、同時に敵を招き入れる扉だ。
俺様が再教育したメスとしてのこの身体、この感性、この名器はそのまま残す。
お前が産み出す『一輝』と共に在るんだ。母として、自分として、そして俺様の牝犬としてな」
矛盾した存在。
生みの親でありながら、同一存在。
最強の剣士でありながら、最高の肉便器。
しかし、その矛盾こそが白峰一華の本質だ。
流輝はそれを理解していた。
そして、その歪んだ均衡こそが、最も面白いと判断したのだ。
「産みなおせ、一華。お前のその理想郷(ユートピア)の腹でよ」
それは、宣告だった。
愛の告白であり、同時に人生の再構築を強要する独裁令だ。
「ああ……ッ! 産みます……ッ! わたし、産みます……ッ!
流輝の精液で……僕を……黒鉄一輝を……もう一度……この腹から……ッ♡」
一華は涙を流した。
それは五体が満たされた者の涙ではない。
魂の底から湧き上がる、普遍的な歓喜の雨だ。
自分は還るのだ。
形を変え、理を変え、しかし根源たる場所へ。
全ては、この絶対者の意のままに。
「いい覚悟だ。ならば、さっそく作業開始だ」
流輝はニヤリと笑うと、再び一華の身体を押し倒した。
今度の交合は、種付けではない。
鋳造だ。
彼は自らの精液という名の鋳型を、ありったけの魔力と共に打ち込むつもりだった。
一華の子宮は、ただの肉壺から、
天地を創造する泥の海へと相を変えなければならない。
「んぐっ……ッ!! はぁ……はぁ……ッ♡」
唇が重なる。
今度の口づけは、毒ではなく契約の封蝋だった。
互いの魂の唾液を啜り合い、暧昧な境界線を共有する。
流輝の手が、一華の下腹部を愛撫する。
そこは、来るべき「命」の揺り籠。
同時に、かつての「自分」を屠った墓標。
美しい墓場だ。
そこにこれから、希望という名の種が撒かれる。
ずぶりっ!!
ずぶぶぅぅっッッ!!
「あ゛あ゛あ゛ぁぁッッ!! ♡」
再びの侵入。
だが、今の刺突は、今までのそれとは明らかに質量が違った。
流輝の剛直が、物理的な刃としての機能を超え、
概念干渉のペンとして機能し始めたのだ。
彼は、ただ子宮の壁を擦るだけではない。
そこに、自らの魔力で構成された「黒鉄一輝」の青写真を、
熱した針で羊皮紙に焼き付けるように、刻み込んでいく。
「思い出せよ、一輝。お前がどうやって剣を振るっていたかをよ」
流輝の声が、脳髄に直接響く。
「無駄が多かった。ロスが多すぎた。だから弱かった」
その言葉と共に、亀頭が子宮の特定のポイントを強撃する。
「だが、その不器用さが正解だった時もある。
覚えてるか? 白峰一華としてのてめぇが、真祖を殺した時のようによ」
パンドラの箱だ。
彼は、白峰一華の中に封印されていた黒鉄一輝の可能性を、
あえてバラバラに分解し、好きなように並べ替えて、再構築しようとしている。
「あッ! あッ! あそこ……ダメ……ッ! 思い出しちゃう……僕の……ッ♡」
「思い出せ。そして、今度は俺様の制御で、その『無駄』を全部『愛』に変えてやる」
どぴゅっ、どぴゅっぴゅっ……!!
白濁の注入。
それは、増刷刷りだ。
流輝の魔力で書き換えられた新しい人生の初版が、
一華の胎内に限定的に刷り上がっていく。
「ああぁぁッッ!! 白い……のが……僕の……中に……形を……作っていく……ッ♡」
目に見えない胎動。
一華の子宮の襞が、流輝の精液というキャンバスの上に、
新たな魂の輪郭を浮かび上がらせる。
それは、やがて形を成し、骨を得て、肉を纏うのだろうか。
それとも、概念としてのみそこに在り続ける幽霊か。
どちらでもいい。
ただ、この男が望むなら。
この男が命じるなら。
一華の理性は、完全に溶解した。
彼女はただ、この鋳造工場の一部として、
最高級の燃料を供給され続ける喜びに震えるだけだった。
「まだだ、一華。2版目だ。まだ足りねぇ」
流輝の腰は止まらない。
再教育は、終わらない。
俺様が納得する「最弱のカス。諦めの悪い落第騎士」が出来上がるまでは。
「はい……ッ! 流輝……ッ! もっと……僕の中に……僕を……込めて……ッ♡」
霧は晴れない。
寧ろ、そこは創世の泥海だ。
争いと性交と転生が渦巻く、湿った楽園の夜明けは、まだ遠い。
更新希望の原作
-
魔弾の王
-
落第騎士
-
ハイスクールD×D
-
月姫
-
モブせか
-
マジエク
-
のんびり農家
-
新妹魔王
-
八男