第6章 罪と罰 残り84時間 如月千早
第1節 レイプ
微かな音が聞こえる。低い重低音の音、あれは、換気扇の周る音だ。
ゆっくりと目を開いてみる。
暗い。やはりあの部屋だ。
そうだ!春香は!?
私は急いで上体を起こした。すると隣で春香も気を失っていた。私は春香の身を案じ、春香をゆっくりと抱き起し、そして揺さぶった。
「春香!?大丈夫、しっかりして!?」
しばらくして、「う~ん」と唸る声が聞こえた。そして彼女もゆっくりと目を覚ました。
「ここは・・・。」
「あの『監獄』の中。私たちは、失敗してしまったの。」
「・・・ごめん。千早ちゃん。」
「春香が悪いんじゃない。・・・運が悪かった。それだけのこと。」
「・・・千早ちゃん、優しいね。」
「またチャレンジしましょう。今回の失敗で、いくつか分かったこともあったし。単なる失敗じゃなかったと思う。」
「うん・・・。」
春香は両手で床に手をつき、自分で上体を起こした。
その時のことだ。
「ようやく、二人ともお目覚めですね。」
扉正面のスピーカーからだ!また変声機械を使っているらしい。ヘリウムを吸い込んだような声が流れてくる。だけど、昨日話した男とは少し口調が違うような気がする。
「いけませんね~。掟に逆らってここから抜け出そうとするなんて。」
春香がスピーカーの男にかみついた。
「あんたたちの目的は何!?私たちへの復讐!?一体、私たちが何をしたっていうの!?どうして、私たちにこんなことをさせようとするの!?」
スピーカーの主は大笑いした。
「どうやら君たちは、まだ自分たちが犯した『罪』すら思い出せていないようだ。全く以って、無知は『罪』ですね~。愚かしいにもほどがある。それに加えて、この『監獄』から勝手に逃げようとした。お二方、また『罪』を重ねましたね~。」
「こんなところに閉じ込めておく方が、よっぽどひどい犯罪だよ!私たちをここから出しなさい!こんなことが許されると思っているの!?」
スピーカーの主は、春香の挑発には一切答えず、冷酷に言い放った。
「残念でしたねー。どうやらあなたたちは、私たちが少数であると身勝手な思い込みをしていたようだ。それに、あなたたちは、我々があなたたちがよもや逃げ出すまいと油断しているとも勝手に思いこんでいた。実に!!浅はかだ。」
やはり罠だったのか。
「『罪』を犯した者は、『罰』を受けねばなりません。これからたっっぷりと、味わってもらうことにしましょう。」
そう言い放つと、ブチンとスピーカーの電源が消え、あたりを静寂が支配した。
それから間もなくして、廊下の奥の方から革靴で床を叩く足音が聞こえてきた。それも一人ではない。おそらく4~5人はいる。
どうして何人もの人間がこの場所を目指しているのか。私は本能的な恐怖感で隣にいる春香を抱き寄せた。春香も私のことをしっかりと腰回りで掴んでいる。
足音の主たちは、私たちがいる部屋の前で立ち止まると、思い切り扉をあけ放った。
「へっへへへへ。」
廊下からまばゆい光が漏れ、スーツの男たちが、逆光のせいで、より黒光って見える。男たちは薄気味悪い笑みを浮かべ、この部屋に入ってきた。
私たちは肩を抱き寄せ合いながら、男たちから離れようと尻もちをつきながら後ずさりしていく。
「いったい・・・何する気!?」
恐怖で口がふさがっている春香に代わって、私が男たちに言い放つ。
そのうちの一人が言い放った。
「お前たちをレイプするんだよ。」
「れ・・・れいぷ・・・。」
春香が、気が抜けたように述べた。
「そうだ!たっぷり俺たちを楽しませてくれよ!」
「へっへっへへへへ」
男たちが一斉に薄気味悪いエロ笑いを浮かべて、私たちににじり寄ってくる。
「近寄らないで!変態!」
男たちに叫んでも、何ら意味はない。気づけば、後ろの壁にぶつかっていた。
そして男たちが一斉に私たちに襲い掛かってきた。
「きゃーーーー!!!」
男二人に春香が絡めとられる。
「春香!きゃー!!」
それと同時に私も2人の男に体を押さえつけられ、春香から引き離された。
「やめて!触らないで!」
春香が悲鳴のような声を上げる。
「やめなさいよ!この変態ども!きゃっ!」
バシンという鋭い音、そして鈍い痛み。ほほを叩かれたのだ。
「千早ちゃん!」
男たちは私のジャケットのボタンをはずし、そしてジーンズのホックをはずし、ジーンズをおろしてくる。たちまち私は下着姿になってしまった。
私は必死に手足をばたつかせて抵抗するのだが、屈強な男に体を抑えられ、まともに抵抗できない。
「暴れんじゃねーよ!このアマ!」
「抵抗すると、二人ともぶち殺すぞ!」
男たちの怒号が聞こえた。
「きゃーっ!!」
またしてもほほに鋭い痛みが・・・。
くそっ・・・抵抗すれば容赦なく殴りつけてくるのか・・・。
「千早ちゃん!抵抗はやめよう!今は受け入れるしかないよ!」
春香の悲痛な叫びが聞こえる。春香の言う通り、抵抗しても仕方がない。私は手足をばたつかせるのを止めた。
「へっ・・・ようやく諦めたか。」
私を脱がせている男が吐き捨てるようにつぶやくと、私が付けているブラをわしづかみにし、一気にはぎ取った。
「いやーっ!!」
私は目をつぶった。
「へえー。貧乳だけど、きれいな乳首してるじゃねーか。さて、どんな味がするのかな。」
男が気持ち悪い感想を述べて、顔を胸に近づけてくる、男の顔が迫っているのが、肌感覚で分かる。身の毛がよだち、体を震わせる。
「おいおい、お前も案外その気なんじゃねーのか。」
「ち・・違う!んんっ!」
男の舌が私の乳房を突いてくる。男は口いっぱいに私の左胸に吸い付き、舌でその乳輪、そして乳首をチロチロと舐めまわしている。
気色悪い。いやだいやだいやだいやだ!!苦しくて涙が出てくる。どうして、こんな気持ち悪いことされなくちゃいけないんだ・・・。
「こっちはどうかな。」
男は左胸から顔を離し、今度は右胸に吸い付いてくる。
ベロベロに舐めまわされた左胸が部屋の外気にあたってすーすーする。そしてそれと反対に男の熱い吐息が右胸を覆う。とてもじゃないけど、目なんて開けていられない。でも怖い。見ていないと、何されるかっ!
「んん~っ~。」
「おい、こいつ感じてんじゃねーか。」
「案外淫乱だな、この女。口ではぎゃーぎゃー言ってても、所詮女か。」
私は部屋の右奥の方で犯されていたのだが、反対側では春香が泣きながら、男二人に犯されていた。
「おい、舐めてばっかりいないで、はやく下着もはぎ取れよ。このくされビッチのまんこ早く見てーよ。」
「おう、そうだな。」
男たちの下品な会話の後、男がかがみ込んで、一気に私の下着をずり下ろした。
「おい、こいつ。髪の毛だけじゃなくて、マン毛まで真っ青だぜ。」
「ひょーこいつは、驚きだ。」
「早速お味見しますか。」
男は鼻を鳴らしながら、私の股に顔を近づけると、クリトリスを舐めまわし始めた。
「んんっ~~。」
いくらレイプされているとはいえ、そんなところを舐められたら、嬌声を抑えられない。気持ち悪いだけのはずなのに・・・。
「や・・・め・・・てよ」
「やっぱ感じてんじゃねーか、このエロ女。その割には濡れてねーな。もっと舐めまわしてやるか。」
そういうと、男はかがみ込んだまま、大陰唇から小陰唇にかけてを乱暴になめずりまわした。
「くっ・・・うんんんっ・・・。」
声を抑えようと何とか我慢している。後ろで押さえつけている男が、気味悪く囁く。
「いいんだぜ、気持ちよかったら、声を上げても。」
私は歯を食いしばった。絶対に声なんて上げてやるもんですか!意地でも、声を抑えてやるんだ。
「うわああああぁぁああっぁlん」
春香・・・。遠くからは春香の悲鳴のような泣き叫ぶ悲痛な声が聞こえてくる。
「もうそろそろ大丈夫だろ。早く挿れたくてたまんねーんだよ。」
そういうと、私の局部を舐めていた男が、チャックをおろし、ギンギンに勃起させたアソコを私の膣に押し当ててきた。
「や・・・それだけは、勘弁して!」
男は私の声を無視して、そのまま中に挿入してきた。
「いやぁあぁあああっっll」
下腹部に異物が入ってくる感覚。女として、これほど屈辱的な瞬間はない。
「さすがは、若い女のまんこだ。締まりがいいねー。」
「やめてー!!動かさないで!」
「おい、こいつを横にしろ。挿れにくいぞ。」
「へいへい、わかったよ。」
そういうと男は私の両腕を固定し、そのまま私を引き倒した。男は、全裸になった私の前で膝をつくと、そのまま再び私の局部に、男のアレを押し当てた。
異物感が再び私の中で暴れまわる。
「ぐっ・・・うっ・・・。」
痛い。私の中はまだ全然ぬれきっていない。男のアレが私の中で肉をえぐるようにして掻き混ざっていく。
「いいぞ~。なかなかの上物だ。やべー、もうすぐに出ちまいそうだ。」
男のピストンがどんどん早くなっていく。
「やめて!外に出して外に!」
「どうせ、お前なんかすぐ死ぬんだから、どっちに出しても同じだろ!あー出そうだ!あー!!」
嘘でしょ!こいつ、本当に中に!
温かいものが注がれた感覚がする。こいつ、中で出しやがった!
「くっ!」
男は余韻に浸るように、射精した後も私の中に挿れ続けていた。
今の私には何もできない。男たちにされるがまま、犯されるがまましかないんだ。
「・・・絶対許さないから。あんたたちのこと!」
私はせめてもの抵抗として、男に言葉でかみついた。
「へっ、お前、レイプなんて何度もされてたんだからいいじゃねーか!」
「えっ?」
すると私を押さえていた男がもう一人の男を諫めていた。
「おい、お前余計なこと言うんじゃない。」
私が・・・犯されていた・・・何度も?
「おい、いつまで挿れてんだよ。次は俺の番だろ。いい加減代われ。」
「ああ、分かったよ。」
男の肉棒が私から引き抜かれた。私の膣から、男の精液が流れ出ているのが分かった。
「おおお、確かに、胸は小さいが、なかなかいい女だ。いい加減しおらしくなったか。」
私が犯されていた?誰に・・・?
「俺も、もう我慢できねーんだ。女なんて久しぶりなんだからな!」
確かに・・・なんだか「懐かしい」感じもする。この屈辱感、そして・・・なんだこれは?・・・「罪悪感」?
男がチャックを下ろし、そしてノータイムで私の中に入ってくる。
「むほ~!!、こ~れは、たまりませんなー!!。大学生の生まんこ、最高だぜ!」
鈍痛が下腹部を襲っているのに、私の意識は、頭の中でよみがえりつつある過去へと移っていた。