※この作品はR-18です。

女神が堕落する時   作:濡れ書生

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書きかけのtxtが手元にないため、普通の和姦の甘めのものを投稿をば
基本的に番外編です
本来は記憶があった前提で書いてますが、番外編ではフィーナが記憶を失っている状態で書いています


番外編
もし想いを告げていたら 1


「アドルさ~ん、お昼ですよ~!」

 

 畑の周囲を囲う柵の修繕をしている麦藁帽子を被った青年へ、遠くからバスケットと水の入った桶を手にした青い髪の娘が笑顔で声をかける。どうやらもうそんな時間がたったのか。と、アドルと呼ばれた青年が立ち上がると作物を上手に回避しながら娘へと歩み寄る。こうしてみると新婚夫婦の様だが、この二人が正式なこの村の住人ではなかった。

 

「ありがとう。フィーナ」

 

 フィーナが汲んできてくれた井戸水で手と顔を洗い、差し出されたタオルで拭うとさっぱりとした感覚が風を感じる事でより強く感じる。その間にフィーナが弁当を広げてコップにお茶を入れている様子に不思議な感覚をアドルが覚えた。

 別に農夫になる事を嫌って冒険家になろうと思ったわけではない。日々の生活より、冒険してまだ見ぬものや神秘、秘境とされる風景を見てみたい。見知らぬ道があれば、そこを進んでその先を知りたいという好奇心がアドルを冒険家へ成長させた。だが各地の秘境を訪れたり探索してきたアドルだったが、フィーナとジェバいるゼピック村での生活はアドルが冒険で達成したり、初めての光景を前にして感じた充足感と似て非なる満足感や幸福感を与えてくれる。そしてこれは冒険を忘れさせる何かがあった。

 

(父さんが冒険から足を洗ったのは、こういう事だったのかな?)

 

 アドル自身、自分がフィーナに好意を持っているか? そう聞かれたら持っているとは答えるだろう。ただそれが果たして恋愛感情や家庭を持つまでのものか。そう考えるとアドルにはまだわかっていない。アドルの年齢的に女性経験はあるし、積極的ではないが性欲の処理は今の時代商売女でも行きずりの女性と一夜の関係ですます事もあるが、それはこの時代において特に一般的であり、アドルも一般的だった。

 だがそこまで恋愛に対して深く考えた事がなかったし、村で生活を続けていけば、風習というべきか、16歳を超えてから何れ結婚していただろう。だがその環境から解き離れた事で恋愛観や結婚観変化するはずだったのだが、いまだ宙に浮いた状態だった。

 

「お疲れですか?」

 

 そんな事を考えていると心配そうなフィーナの瞳がアドルを見つめていた。神殿の地下の探索をしている事に加え、自分をジェバの家に預けるにあたり、アドルがジェバに対してフィーナの宿代というわけではないが、村の仕事やジェバ個人の畑の柵の修繕や手入れを手伝っている。自分のせいで無理をさせているのではないか。そういった不安を常日頃感じていたのだ。

 

「いや、なんかさ。故郷の村で家の畑を弄ってたのを思い出したんだ。

 何か不思議と、懐かしくて、特に変化がないけど家族と過ごして満足していた毎日に。きっとジェバとフィーナとの生活があの時と似てるのかも」

 

 家族。その言葉にフィーナの鼓動がどきりと跳ねる。家族で過ごしていた穏やかな日々。きっとアドルにも父親や母親がいるのだろう。差し詰め、ジェバはアドルにとって母親か祖母に当たる。では自分はどんな立ち居地になるだろうか。姉なのだろうか? それとも妹なのか? 隣の家の住む中の良い村娘なのか? もしくは早くに結婚して所帯をもった若い夫婦なのだろうか? そんな想像をしてほんのりとフィーナの顔が上気する。この暖かい気候ならばれないだろうから、その点フィーナはこの陽気に安堵していた。

 この日、ジェバが気を利かせて若い二人で食事をする事をフィーナに薦めて今の状況が生まれたのだが、奥手な二人故に大きな変化を与えるなどジェバは考えもしなかったのに、今回に限って大きな変化が生まれる事になる。そんな未来を知るよしもなく、何気ない会話だが満たされた時間にアドルもフィーナもジェバに心の中で母親の様な彼女に感謝していた。

 

 

 

 ゼピック村に新しい顔ぶれが二人臨時で加わったが、元々余所者だけに目立つ。だがそれに輪をかけて余所者二人の容姿が類まれな事で注目を浴びる事になっていた。

 一人は赤毛の青年。名前をアドル・クリスティンといい、町へ占い師として生計を立てながら、魔物が徘徊するようになってからも村への物資の物流の手はずを整えていたサラが信頼した男。最初は容姿だけで取り入ったのではないかと思ったが、村の周辺の魔物討伐の腕は確かであり、短気な村の若い衆を相手に引かぬ胆力と乱闘にならない様に自分を抑える冷静な大人の対応に若い娘達は注目していた。

 村に滞在するにあたり、村を守る為の簡易的な防壁の修理もするし、家畜や農業の知識も豊富である。どうやら農村出身と聞いたので経験があるのは間違いなかった。他にも色々な気候の土地を旅してきたせいか色々な技術や野草・薬草や薬の作り方を知っている為に重宝するし、この地域の知識も貪欲に吸収していた。排他的になりやすい村の中で、アドルは自分の居場所をしっかりと確保していたのだ。

 

 もう一人はアドル・クリスティンが保護したフィーナという名前だけ記憶していた娘。清楚で物静かな性格。正確な年齢はわからないが少女と娘の間であろう。どちらの魅力も併せ持つ可憐さは男ならず女も注目する程。魔物が徘徊する危険な場所に囚われていた事もあるのだろう。名前以外の記憶を失っており、庇護欲を書き立てられる存在であった。

 特にフィーナの容姿は圧倒されるものがあった。その美貌が村の中で飛びぬけたものであり、立ち居振る舞いの典雅さはどこか貴族の娘を思わせる。男女問わずにミネアやバルバドといった町に行ってもフィーナ以上の娘を見つけるのは難しいと村中の噂になっていた。それは同性の村娘達、特に余所者だが魅力的に映るアドルを狙う娘達がフィーナの美しさを羨み、妬みもした。だが同じ女として対抗する事を諦めさせる程に、それほどまでにフィーナの美しさは完璧だった。

 そんなフィーナの魅力にアドルが虜になっていたのは恋愛を重ねてきた者らかは手に取る様にわかった。協調性が高いアドルだが、アドル本人が自覚していないようだがフィーナへ対する姿勢は紳士的であり、常に気にかけて、ジェバの家でフィーナと共に話をしたり、他の娘の誘いを丁重に断ってフィーナを伴って記憶にある場所がないか探すという、所謂デートをしている姿もよく見られている。

 対するフィーナもアドルに向ける視線が恋する娘のものだというのは誰が見てもわかった。もしこれがアドルが勝手に熱を上げているだけの一方通行なら、村の娘達にも機会は十分にあるのだが、だが実際はアドルと共にいる時には顔を赤らめながら少し潤んだ瞳でアドルを見つめるフィーナの姿。それは恋する娘そのもの。アドルに夢中になる娘達と何ら変わりがないものだった。助けられた事や常に気遣い、村の中を歩いたり、村の周辺をアドルの護衛の元、見た場所がないか探したりする一時は確実にフィーナに大きな印象を与えていた。

 ただでさえ、囚われたフィーナをアドルが助けるという劇的な出会いなのに、フィーナやアドルに惹かれる男女はとても二人の間に割り込むのは難しいものがある。それでも懸命にアタックする者が後を絶たないのはそれだけフィーナの魅力が絶大だったといえる。

 だが横恋慕する者だけではない。二人を応援する少女達も存在する。それが今フィーナと共に井戸の傍で夕食の下ごしらえをする娘達であり、普段仲の良いデミもその一人だった。

 

「へぇ。じゃあロイとしちゃったんだーっ」

 

「もー、大きな声でいわないでよ!」

 

「お互い初めてだったんでしょ? 大丈夫だった?」

 

「う、うん。痛かったけど、優しくしてくれたし」

 

 きゃーきゃーと盛り上がる娘達の年相応な恋愛話や赤裸々な夜の話。娯楽の少ない小さな村では話一つでも大きな娯楽の一つになる。こればかりは年頃の乙女である以上避けられない内容でもあるが、同時にこれは関係を積極的に持つ娘や既にパートナーがいる娘達の話題でもある。この話題に入れるという事は大人の女性の仲間入りを果たしている証だが、その輪にフィーナがいる状況でなされるのは事実上、アドルとフィーナがそんな関係になるという暗黙の了解が村の中でなされ始めているという表れでもある。

 

「ほほー、上手く言ったんだ。色々相談に乗ってあげたんだから、詳細をおしえなさい!」

 

「特に変わった事なんてないよぉ。多分ふ、ふつーにえっちしただけだし……」

 

 二人の会話に遅れてやってきた娘の一人が目を輝かさせる。美味しい話題に遅れながらも参加出来たのだ。楽しまなければ損と話題に食いつく。

 

「あ、わたしもキョーミあるな。何回した? 具体例で教えてアレと比較して大きさどうだった?」

 

「ちょ、ちょっと。私だけの問題じゃないんだから」

 

 苦笑しているが、逃げられないだろうなと観念したのか、昨日の情事を思い出してうっとりした表情になる。

 

「大きさは、教えてもらったアレと同じ位……でした」

 

 娘の告白に周囲の娘が盛り上がる中、フィーナが顔を真っ赤にする。というのも、この手の話題は性教育の側面もある。特に大きさに個人差はあると話の中で理解しているが、例として○○みたいな大きさとか、普段目にするものでわかりやすく教えられるため、フィーナも話を聞けば想像できてしまうのだ。行為がどういうものか、何が起こるのか、人によって痛みの有無を知る機会とはいえ、聞いているフィーナにとって中々恥ずかしいものがあった。

 

「でっ、何回したのよ?」

 

「うー……。最初は湖の洗い場でお互い体を綺麗にしながら、お互い手でし合って一回。その後は、ボート小屋の休憩所のベットで二回目。ロイも初めてだったらしくてすぐにでちゃって」

 

「えーっ。ロイ初めてだったんだ。もてるから誰かとしてたと思ったのに」

 

「テリー達に比べて小さいと思って気にしてたらしいよ。まぁ、その後、ロイが凄い事になっちゃって、三回目、四回目としたんだけど、求めてくれたのは嬉しかったけど疲れちゃった」

 

 にへらとその時の情熱的な情事を思い出したのか照れ笑いを見せる。なんだかんだと初めてを迎えて嬉しかったのもあるのだろう。

 

「後は朝まで、二人で休んでたけど、私のおっぱいを凄い夢中になって弄ってたかなぁ。ちょっと子供っぽいと思ったけど、凄い可愛かったし、おっぱい吸う見てたら何か凄く愛おしく感じちゃった」

 

 どうやら娘が結果はどうであれ満足のいく初めてを迎えられたのは間違い無い様でこのグループの中で年長の娘が内心安堵している。もしこれで駄目だった場合、長老達に伝えてロイが遠まわしに教育を受ける何て事もある。基本的に女の方が男を導く側になる。ただそれでも限界がある。パートナーが乱暴だったり、主導権を握りたがる事で聞かない場合は部外者に遠まわしに頼む事もあるし、それが効果がない場合、自然と女性からもてなくなるだけではない。婚期を逃す事にも繋がりかねない暗黙の領域でもあった。

 

「フィーナはどうなの? アドルさんと」

 

「えっ?」

 

 突然話を振られてフィーナが驚く。娘の話から、もし自分も同じ様な状況だったら。アドルが自分の胸に夢中になって揉んだり、乳房を吸っていたらと、そんな想像をして頬が赤くしていた所だったのだ。他の娘も気になったのか、興味津々と皆が視線を向けている。

 

「アドルさんて、紳士的だけどベットの中だと激しそうよね」

 

「乱暴じゃないんだろうけど、凄い逞しいし。求められすぎて疲れちゃいそうな感じよね。でもアドルさんみたいな人に求められるのなら嬉しいだろうけどねっ」

 

 娘達の黄色い笑い声が弾ける中、フィーナが赤面しながら慌てる姿は、娘達皆が思う。

 

『可愛い』

 

 と。囚われていた事もあり記憶を失っているのもあるだろうが、フィーナのこの初心な反応は娘達にとって妹の様な守りたいという庇護欲をかきたてる印象を与えていた。

 

「ア、アドルさんは私の命の恩人ですし。べ、別にそんな関係じゃ」

 

 フィーナが顔を赤くして否定する姿を見るとガツガツとした少女達のアタックと比べると破壊力たるや大きなものに見える。特にアドルも問題を起こさない様に村の住人にそういった関係を持つことを律している様子で俯瞰的に見ているのだ。なお更住人ではなく、一歩引いた魅力が目立つフィーナにアドルが夢中になるというものだった。

 

「でも御昼一緒に食べてたでしょ? あの時の二人ってまるで新婚夫婦見たいだったわ。アドルさんってフィーナにぞっこんだし、二人ともお似合いよ」

 

「そうよね。ただアドルさんを狙ってる娘も多いし、フィーナも早めに動かないと横から奪われちゃうわよ。それに、フィーナって可愛いんだから、村の独り身の男達皆狙ってるんだからね」

 

 そうデミが口にするのはフィーナを心配しているという所もある。フィーナ程の器量の良い娘だ。強引に夜這いや関係を迫り、既成事実から恋人や妻にしてしまおうとする輩が何れ出るかも知れない。今でこそジェバの目が行き届いているが、アドルに夢中でアドルもフィーナに夢中である以上、何れは二人の関係がステップアップするのは火を見るより明らかであり、それを覆すのには実力行使しかないのだから注意するに越した事はなかった。

 

「アドルさんの人気って魔物が徘徊してるのを駆除してくれる様になってから凄いんだから。クラーゼさんが来るまで、様態を安定させて凌ぐ為の薬品とかの補充を手伝ってくれてるし、おかげで村の長老連中からも人気あるんだよ。無理やり嫁を取らされるなんて事もかんがえられるわ」

 

 別に誇張な表現ではない。それだけアドルが村に馴染み、信頼されているとも言える。文字の読み書きも出来て、頭もよく、腕っ節で村の若い連中に負けない。調和を守るだけでなく、献身的に働く姿は村人から好印象を与えている。おかげで独り身の若い衆からはアドルが嫌われる結果になったのはある意味必然でもあった。

 

「キス位してるんでしょ?」

 

「キ、キスとか……そんな……」

 

 これもまた直ぐに照れてしまうフィーナの初心な所は魅力的だし、男の征服欲を刺激するのだが、これはこれで問題がある。現状アドルの方もどうやらフィーナの置かれている状況から弱みに付け込むのではないかと気にしている様子でもある。少し位どちらかの背中を押しても罰は当たらないだろうと思えたし、不思議とこの娘の恋を後押しして応援したり、守ってあげたいという気持ちになった。まるで昔から仕えるお姫様を見つけた気分というべきなのだろうか。デミ以外にも多くの者がフィーナを気にかけるのはそういった所があるのかも知れない。

 

「でも、そのままじゃ本当アドルさんを奪われちゃうかもしれないし、少し積極的に行った方がいいわ。言葉でもちゃんと伝える必要もあるけど、それだけじゃ足りないし。言葉で無理なら行動で示さなきゃ。

 まだ体まで出来ないのなら、段階的に……そうね、もしキスを済ませてたのなら、口でアドルさんを満足させる事も出来るけど、まだなら手でしてあげたり、胸でしてあげるのもいいわね」

 

「えっ? 口? 手? 胸?」

 

 年長の娘が言っている事がわからずに目を屡叩かせるフィーナ。それを見てデミが回りに人がいないか確認してからどういう事かデミ自身顔を赤くしながら恥ずかしそうにフィーナに伝える。

 

「えぇぇっ」

 

 手で男性を満足させるというのはまだわからないでもない。でもまさか、口や胸を使ってその様な事が出来るとか考えていなかったフィーナが、まさに驚愕という表情になる。

 

「最初は気になるかもしれないけど、でも商売女達の技術で口淫という技術もあるみたいだし、それで気持ちよくなってくれるから、私も体調的に求められてもできない日とかは彼に口でしてあげてるわ。彼も私のを口で気持ちよくしてくれてるしね。

 それに胸だって、フィーナは胸があるから触らせたり吸わせてあげるだけじゃなくて、胸でしてあげると喜ばれるわよ。大体ね、胸のない私にはしたくてもできないんだし」

 

 悔しそうに両目を閉じながら右手を振るわせる娘。胸という持てる者と持てない者の格差が残酷にそこには存在するが、胸の大きさはあくまでも個人の好みの問題でもある。とはいえ、やはり出来るに越した事はない。そう考えてもいる。

 それにしても知識まで抜け落ちているのか、本当にどこかのお嬢様なのか、判断は付かないが、きっとお尻で愛し合う事も出来るなんて事を知ったらフィーナが性行為を嫌いかねない。少し注意が必要だし、ちょっとずつアドルと関係を深化させて行為を重ねていく必要を感じた。アドルは若いが旅人という立場もあってか意外と女性に対して慣れている様だし、見ている限り経験者的な余裕もある。もしアドルとフィーナが関係に発展しても、初めてのフィーナを確実にリードしてくれるとは思うが、どうだろうか。心配する年長の娘のこういった面倒見の良さが多くの若い娘に頼られる所でもあった。

 

「まぁ、アドルさんの性格だとお礼に夜這いを。なんて喜ぶタイプじゃないと思うけどさ、フィーナも何かお礼をしたいのなら、少し頑張る必要があると思うわ。

 それが何か『そういった』事をしろっていうわけじゃないけど、いつまでも引いていたら感謝の言葉しか伝えられないしね?」

 

「そう、ですね」

 

 少しまじめな内容になってフィーナが静かに頷く。確かに体の関係を持つ事以外にも感謝を伝えたりする事は出来る筈だ。アドルへの好意も感謝とは別にちゃんと伝えなければならない。ただアドルに迷惑にならない様に伝えなけばならないし、謝絶されたらどうしようというかと不安もある。相当に勇気が必要だが、アドルを狙う娘は多いのだ。少しでもいいから話をして伝えよう。フィーナが決意したのを見て娘達が明日楽しみだと互いを見合って微笑む。奥手なこの娘の恋が実れば良いな。と、この場にいた娘全員が本当にそう思いながら話の華を咲かせていた。

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