醜い勇者の大冒険 ~転生したのは豚人(オーク)でした~ 作:ガリアムス
「チーアの里の住人を、皆殺しにする…だと…!?」
「そうだ。あのマッドウルフの群れのリーダーが、確かにそう言ったのを、俺は聞いた!!依頼主は魔王軍の偉い奴!奴等は里長の持つ刀を探してるらしい!」
「くそが!おい豚!もっとだ!もっと早く走れ!!!早く!!!」
「走ってるよ!!!だけどこれが今の限界だって、うばぎやべ!?」
顎を引っ張られ、足が首に絡み付き、彼の気道を圧迫する。走っている状況でのこれは、苦痛以外の何物でもない。
朝、ろくに食が取れず、水も飲んでいない以上、いずれ限界が訪れる。時間との勝負、ひたすら走るしかないもどかしさが、彼の心中を脅かす。
「だったら能力(スキル):走力(ランニング)を取れ!そいつがあれば、どんなに体重が重かろうが関係無い!一刻を争うんだ!」
恐喝(言われる)ままに、大毅は木の根のように脳内に蔓延り広がる数多の能力(スキル)から、走力(ランニング)の能力(スキル)を見付けだす。
能力(スキル)達はまるで、七夕の笹枝にぶら下がる短冊のように名称と消費する能力値(スキルポイント)が書かれている。弱い能力(スキル)、強い能力(スキル)、面白い能力(スキル)…数も種類も豊富である。
しかし能力(スキル)の中には、一定以上のレベルが要求される物や、能力(スキル)レベルの到達、複数の能力(スキル)習得と言った条件が絡む物も。
「能力(スキル):走力(ランニング)に必要な能力値(スキルポイント)が…250って殆どじゃねーか!?」
「つべこべ言うな!早くしろ豚!!!」
「ったぁよ!」乱暴に承認して手を翳すと、粒子に変わった能力(スキル)が彼の体に溶けて、自分の一部なる不思議な感覚を覚える。それと同時に彼の巨体は、全身に纏った重りを外したかのような、軽るやかなものとなった。
「何だこれ…!?凄い…シャボン玉みたいだ!ははは…!めちゃくちゃ軽べべふびむふ!?」
「早く走れ!!!豚ぁ!!!」
絞められ、蹴られ、引っ張られ、その度にひーひー鳴きながら、大毅はノブナガを乗せて走り続ける。
額を頬を濁流が如く流れる汗。体内で分解・燃焼されてゆく余計な脂肪。
彼が疲労で止まりかける度に、ノブナガは彼の首を絞め上げ、弛む脇腹を銃で叩き、馬車馬以上に酷い扱いの下で走らせた。
* * * * * * * * * * * * * *
「あの木だ…!やっと見えた、あれがチーアの里の目印だぞ!」
新たに得た能力(スキル):走力(ランニング)を使って走る事、およそ1時間。地平線の彼方の遥か遠い大地の先に、大きく青く茂る1本の木が現れる。まだ離れているのに目視で確認出来るあたり、相当な大きさである事が容易に考察出来た。
「おれ…、も、休ん…いい…」
「後少しだ!もう少しだけ頑張れ!」
眼の焦点が合わず、呼吸も途切れ、走る気力と体力も殆ど残っていない。大毅は何とかして体力を回復させようと、自身の豚人能力(オークスキル):雑食(オールイート)で昨夜作ったスープに入れた香り高い黒い物体をそのまま噛る。
すると、大毅の腹の底から不思議と力が満ち、段々と溢れ、全身に流れるのを感じさせてくれる。四肢に溜まった乳酸が、水をスポンジで吸い尽くしたように抜けて軽くなった。
「少しだけ…元気になれ、た!」
「走れるか!?」
「お、俺を誰だと思っ、てる…!」
「…行け、豚ぁ!」
遠くにこそ在るが、それでも着けない距離ではない。大毅は最後の気力と体力を振り絞り、ノブナガを運び走る。1歩、1歩と大地を踏みしめ、鳴らし、砂埃を蹴り上げながら。
* * * * * * * * * * * * * *
「なん…だ、これ、は…」
チーアの里…ノブナガの故郷にして皆生まれながらに戦士としての生き方、いろはを叩きこまれて育て上げられた場所。其処に住む者達全ては、老若男女男女問わず、子供であろうが皆強い…そう、強いのだ。ノブナガが知る限り、里の皆が負けた事など1度たりとて無かった。
そう思っていた。どんな強い魔物が現れたとしても、チーアの里の皆なら、必ず打ち倒してくれると。
だが2人が直視した現実は、最も無惨で、最も信じ難い、あまりにも酷な光景。
里を構成し、魔物の侵入を排斥する槍の壁は打ち倒され、地面は時が経ち黒ずんだ血と臭い。
壊された家々と釘を打ち込まれ十字架に吊るされた人々、男も女も…犬も家畜も、全て。
血によって描かれた禍々しき3つ三又槍(トライデント)は三つ首の龍を彷彿とさせ、髑髏の眼の孔から流れる涙が恐怖を駆り立てる。
「魔王軍だ…」
「魔王軍?これが…」
「そう。…魔王軍が集落や都市を襲い、傷痕の如く刻み付ける。奴等はそうして…幾つも命を、奪った」
声と瞳が震えている。歯を食い縛り、込み上げる何かを必死に抑え、ノブナガはただ1人…生き残りとして戦っていた。多くのライトノベルや小説を読み、その中で滅びし故郷への想いを馳せた者達を、大毅は知っている。
「…因果応報。魔物を殺せば、いつか報いを受ける事も、小さな頃から骨身に染み込まされて、生きてきた。
だから…私は、この事実を受け入れなければいけない。受け止めて、先へ進む…」
「ノブナガ…。(俺は外に居るから)、気にしないでくれよ?」
手を振って大毅は1人、チーアの里から出て行く。どんなに強く振る舞っても、人は人の子。変わる事の無い事実を。
彼が姿を隠した後、惨劇の箱の中で1人の女の咽び泣く霞めた声が、空と大地に響いていた。
大毅はその声に耳を塞ぎ、目を閉じて、静かに…ノブナガが元の調子に戻るのを只々待った。
* * * * * * * * * * * * * *
「…豚、外の様子はどうだった」
「何も変わってませんよ。しかし…随分目が赤いですね?」
「五月蝿い、豚」
「(…調子が戻ったかな)ところで、チーアの里に着いた訳だけど俺は何をするんだい?」
「…お前には一応武器を持って貰う。どんな事が有れど、戦えなければ…豚は豚だ」
彼を見下す強気な態度で豚と呼ぶのを聞いて、内心では安心すると同時に、残念な気持ちになった。
ただ今は、彼女(ノブナガ)がこうであるべきと思っている。悲しい過去に引き摺られるよりも、未来をどうすべきかを考えて欲しいから。
「豚人(オーク)の主力武装は持ち味の力(パワー)を生かした棍棒やハンマー、戦斧(バトルアックス)が一般的だが、お前の場合は力が劣る代わりに、知識が他の豚人より僅かに上回っている」
「…それさ、俺を貶してる発言と受け取っていいんだよな?」
「それをどう受け取るかは豚次第だ、さっさと決めろ。魔王軍の奴等がまた戻ってくるかもしれない」
大毅はノブナガに急かされながらも武器庫から豚人(今の自分)に合う物を探し始めた。実際に手に取ったり、素振りもしてはみた…が、どれも自分には合わない。
何と言うか、どうも重量武器(これ)ではない気がするのである。
「…ん?」
やがて彼は武器庫の奥の壁に、寄せ掛けられた大きな盾を見つけた。埃を被っており、鉄の部分は錆び付き変色していた為、誰がどう見ても盾としての機能は担えそうにないのが現状。しかし、その盾は自分に「使ってくれ」と語りかけているように見えていた。
ライトノベルには盾だけで世界を救った勇者の話も在ったので、期待こそしてはいないが何も無いよりは…の想いで盾を持つ。
「おっ…!?」
手に持った瞬間、驚いた声を上げる。大きさの対して羽のような、ふわりとした軽さと、うちわのような扱い易さ、さらに構えた時の格好の良さが相まって、彼の心をガッチリと鷲掴んだのだ。
身体がまさしく、これだ!と決めた感覚と運命的出会いを果たした喜びが、彼をそこはかとなく満たす。
「ノブナガ!俺、コイツに決めたぜ!」
「ほぉ…。逃げ足が遅いなら、いっその事全部受けると言う訳か。豚にしては上出来だ」
「あのな…本当なら戦斧(バトルアックス)とかハンマーとか持ちてぇよ!?でもこれじゃないって感じがして持てなかったんだ!」
「ふむふむ。じゃあ…こいつでも使うか?」
ズシン…と荒々しく地面に突き刺さしたのは、刀身3メートルは余裕である巨大剣(バスターソード)。形はファンタジー物によく有る包丁を逆さまにしたような鍔無し、柄はボロ布で巻かれ、刃は所々欠けている事を見ると、かなり使い込まれているのが分かる。
「チーアの里では、その年の1番の猛者を決める祭りで優勝した者に、こいつは使われていた。血と汗が染みた布には使用者に無双の力を与えてくれる。お前に使わせるのは癪だが、唯一の生き残りの私が使えないなら、宝の持ち腐れになるだけだ」
実際に大毅は巨大剣を持ってみる。豚人となって腕力が異常と呼べるまでには付いた。だが、その腕力を以てしても巨大剣を構える事は出来ず、持ち上げるだけで精一杯。
「んごおおおおおお!?お、おも…いいい!!!」
「随分と情けない声で鳴いたな、豚よ。能力(スキル):筋力上昇(マッスル)を獲得(と)ったらどうだ」
ノブナガの思い通りになるのはどうにも気に食わない大毅は、彼女に対して宣言する。
「筋力上昇(マッスル)だか何だか知らないが、俺は絶対に能力(スキル)無しでコイツを使いこなす!今に見てろよ!」…と。
しかし格好良く言っては見たが、持ち上げるだけで体力の大半を持っていかれ、思い切り振り回した日には気絶するような感じがして、気が気でならない。
「こな、くそぉおおおおおい…!!!」
やっとの思いで巨大剣を背負う。背中に乗し掛かる物理的重量は、自分が1歩足を前に踏み出せば確実に、積み木のように容易く崩れ、身体が押し潰されてしまう。
「全然駄目だな、豚。そんな程度の軟弱者で巨大剣(こいつ)を使いこなす等、100年掛かっても無理だ」
「何だと!」
「普通に歩くのでは持ち運びは出来ない。体を常に少し前に落とし、爪先は地面から離さず、摺り足で歩け。悔しいなら努力しろ。気概と力があるならな」
言われてばかりだが、よく考えばノブナガの発言は此方の駄目な所を的確に指摘してくれている。
大毅はイラついた心を深呼吸で落ち着け、ノブナガが言った通りの摺り足での移動を試す。
「こう…か!?」
八の字を描くよう、足を前に、1歩また1歩と出して行く。だが、暫くして地面に足がめり込んでバランスを危うく崩しかけてしまう。
「足が遅い!もっと早く出せ、(感覚)が掴めるまでは剣は振れん!」
彼女の指摘を受けながら、大毅は巨大剣を抱えつつ何度も何度も繰り返し、その度に駄目出しを受けながらも、やがて足の動き方を自分の物にした。
「よし…!出来た!」
「一先ず及第点と言った所だ。剣を常に背負って生活していれば、身体も加重(それ)に慣れる。後は豚がどれだけ早く順応するか。まぁ、よくて2年は掛かるかな」
豚呼びに、見下した態度。生意気な言い方に大毅も少し怒る。そして面を向いて彼女に言ってやった。
「…3ヶ月で慣れてやるよ」
「今の言葉、忘れるな…約束を違えれば、眉間をぶち抜く。覚悟しろよ豚」
「おうよ」
ぐっぐる~…
静寂と張り詰め、緊迫した空気に響いた、場違いにも程がある、すっとんきょうな音。大毅の腹の虫が、空腹に堪え切れずに鳴いてしてまったようである。
「あ…そいや、飯なんにも食べて無かったな…」
「おい豚。この状況で、まぁ随分と、気の抜けた事をしてくれたなぁ…?」
ノブナガの顔は笑っていたが、声調は憤慨し、眼からはハイライトの消失。
般若が取り憑いたかの如き気迫に、殺意と覇気が合わさり、最狂に見えてしまう不思議。
「し、仕方ないだろ!?朝っぱらから走らされて、ろくに食べても無いんだから!」
「人間、1週間飯を食わなくても生きられるぞ?」
「元人間の俺には関係無いね!何か食わせてくれよ!」
キッと睨み付けるノブナガに、大毅は縮こまってしまう。蛇に睨まれた蛙のように、声も出せず動く事も出来ない。最初の戦いは本当にまぐれで勝てたようなもの。小細工が一切通用しないとなると、勝てる確率は皆無なのだ。
「先ずは仲間達の火葬からだ。骨を埋める穴を掘るぞ、それが終わったら骨を埋葬して、墓を建てる。そうしたら飯を食うとするか」
「先に飯」
「駄目だ。早くやるぞ豚」
「…はぁい」
* * * * * * * * * * * * * *
1時間後…
「ひー…!ひー…!?」
虚ろな目を泳がせ、壊れた木造家屋から木材を運ぶ大毅。空腹で腹の虫が鳴き、疲労で体と頭が動かない、働かない。そんな状況でありながらも、彼は埋葬用の穴を掘り、時間は掛かったが其れを成し遂げた。
…銃殺の驚異に脅かされながらではあったが。
「よくやったな豚、これで皆安らかに眠れるよ」
「飯を…今すぐ所望する…!」
「待て。まだ火葬が終わっていない、一瞬で終わる」
血眼の大毅を尻目に待ったを掛け、仲間達の屍の山を前に、ノブナガは右手を翳して小さな唇で言葉を綴る。
「我が魂の友よ、仲間達の無念を背負いて生きる私に、どうか力を御貸しください。皆を殺した者を私は…
必ず討ってみせます」
目を閉じて、数秒の沈黙。再び目を開いて、彼女は放つ。自身が持つ、技を。
「妖術:不知火(しらぬい)」
右掌に収束された赤い光がバチバチと幾度も鳴り、弾け、やがて掌を離脱し、死体と組み上げた木材に当たる。その直後、炎の竜巻が組み上げた可燃物を飲み込み、高熱と爆ぜて、血肉が発する臭いすら放つ隙を与えずに焼き尽くした。
まさに一瞬、ものの30秒にも至らない超絶火力。大毅は只々唖然、言葉も出ない。
心底思い知らされる。銃殺等彼女からすれば優しい方、逆鱗に触れようものなら文字通り消し炭にされる…と。
「後は遺骨を埋めれば終わりだ。よく堪え忍んだぞ、豚。貴様が所望した飯を食おうではないか」
「あ、…はい」
恐ろしかった。魔物を討伐し生きてきた者の戦闘力の高さに。自分はどうすれば良いのだろう…?そう考えさせられた。
* * * * * * * * * * * * * *
「やっと食える…」
土葬を終えて、ノブナガがその場所に墓を建てた後、2人は半日ぶりの食事にありつく事が出来た。実際大毅はチーアの里までの全力疾走に加えて、埋葬の手伝いもした為に空腹は限界をとうに越えている。全身ヘトヘト、後十数分遅れていたら、間違いなく倒れていただろう。
「里中を探し回ったが、殆ど奪われていた。残っていたのは僅かな木の実と干し肉、それと水が水筒に5本だけ。まぁ無いよりはマシだな…食おうか、豚よ」
「いただきます!」と言うが早いか、大毅は林檎によく似た木の実に噛り付く。
「う、ぅ…みやぁひぃぃぃぃ…」
噛む度に口一杯に広がる酸味と果汁が、乾いた喉と空腹と疲労に苦しんだ彼の体にじゅわぁ…と染み、満ちてゆく。
食事を取れる喜びを。彼は彼自身の生を再確認し、実感する。涙が零れ、鼻水をだらしなく垂らて、頬と服を濡らしながら、何度も何度も繰り返し、果肉を噛み砕き、喉へと通す。
「気持ち悪いし、行儀が悪いぞ豚」
「…知ぃるかよぉ…。俺ば…生きでで、よがっだぁ…ノブナガァ…!」
やれやれと言った表情で首を振る、その横で干し肉と木の実を食べ、水を飲む豚人(オーク)が居た。
異形の怪物に成り果てようとも、人妖共々腹が減れば力を失う。戦えば大怪我を負い、やがては老いて、いつかは必ず死を迎える。
その瞬間まで、生物は命の炎を輝かせ、燃え尽きる一瞬まで生きてゆくのだ。
* * * * * * * * * * * * *
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「ふぃ~…食った食ったぁ」
「…ご馳走さまでした」
ほぼ同時に合掌し、焚き火に食いカスを放り入れる。
体に力が満ち、大毅は今ならノブナガ以外には負ける気がしなかった。
「…おい、豚。お前は、これからどうする」
「どうする…か。取り敢えず大魔王を倒して、元の世界に帰らないと話にならないからな。先ずはレベル上げからだ。ノブナガは?」
彼の問いに、彼女の顔は静かに黒く染まる。そして、小さな声に殺意と覇気を織り交ぜ合わせ、言った。
「…チーアの里を襲い、皆殺しを依頼した魔王軍の奴へ…(復讐)する」
強い眼差しと決意を表すノブナガ。しかし大毅は、そんな彼女の言葉を丸々否定するかのような発言をしたのであった。
「つまんないの」
「何だと!?」
「あのさ…復讐なんて面倒くさいだけだぜ。「そんな小さい事に捕らわれる儂ではない!目指すは天下統一、それだけよ!!!」…ってな。
(元居た世界の信長(おまえ)なら)…そう言うだろうぜ。まぁ、言いたい事は(復讐で人生を棒に振るな)って事さ」
「……………」
「でも、俺は神様じゃないし。誰かの生き方を決める事は出来ない、好きにすれば良いさ」
「そいじゃあ、おやすみ~…」とその場に寝転がり、やがて鼾をかきながら、大毅は眠りに落ちた。此処まで走り通した疲れからだろう。
「…お前は一体、何なんだ…」
火灯りの照らす中、ノブナガは己に問い掛ける。彼女が成すべき道と明日は何処に在るのだろうか?
* * * * * * * * * * * * * *
「マルシェ村の壊滅及び住民の虐殺、滞り無く完了致しました」
「よし…よくやったな。これより我々は大地の遺跡アグニカに向かうぞ。そこに眠る(秘宝)を手にし、我等は出世を果たす!全ては魔王ゼリエナ様の高き野望成就の為に!
ジーク・ゼリエナ!!!」
「「「「ジーク・ゼリエナ!!!」」」」
大毅とノブナガが壊滅したチーアの里で埋葬を終えた頃、西に位置する別の村が魔王軍による襲撃を受け、地獄絵図へと成り果てていた。
三又槍と三つ首龍の旗の元、村に刻まれた紋章。そして奴等は、神聖なる遺跡アグニカへと侵攻を開始する。
世界は…変わり始めたのだ。
大きな戦乱の畝りを上げ、生きとし生きる全ての命を巻き込みながら…!