ヒルダがレイゼルとくっつき続けて何年か経つ。胸を触ろうがも揉もうが挨拶や触れ合いみたいなことになっていた。もう、身体を幾ら触り触られていても、互いに気にしていない。
前まで遠慮していたことが、今ではそれが普通になっている。ヒルダの言いつけどおりにレイゼルは外に出るのも、お風呂に入るのも、寝ることもつきっきりに一緒になってしまった。マナの人達から物を奪ったりするときはキングクリムゾンとザ・ワールド、ゴールドエクスペリエンスを駆使してどうにかしている。ヒルダがスタンドを使えたのかというのは、前回レヴェンの言う通り『愛』もあったがその他にも『環境』と『才能』が合わさって目覚めてしまったという推測が出ている。現に、鍛えていたレイゼルの
ただし、もうずっとコソ泥のようなことをする訳にもいかず機体の知識や能力を調べていく必要があった。機体を利用していく理由はレヴェンの調べによるとアルゼナルはパラメイルという機体を乗って、異世界からやってくるドラゴンを殺している。
異能力で潜入して黒幕を潰すのも手だったが、もしも見つけられてピレスロイドという大量の円盤が上空からやってきて、数の暴力で潰されてしまう可能性だってある。
だからこそ、機体は重宝されていたのだ。一緒についていくためにも機体の性能や、その試運転もレイゼルとヒルダの二人は積極的にやっていた。レイゼルは自分がいつか乗る機体である為ほとんど把握していてが、ヒルダは兄への愛故に早く使いこなせるようにと数日で完璧にこなしてしまった。
夜は眠れない時に、性的行為に発展することが多かった。どちらかが発情時に暴走し、肉欲を求めて食ってしまうことがあった。そのせいで二人とも寝不足となってレヴェンに叱られることもある。
レイゼルは掃除したり必要な物を取って不自由のない生活はちゃんとしているものの、こんな自堕落なことを続けて良いのだろうかと半分は思っていたが否定はできなかった。ヒルダがおかしくなっていた時にレイゼルに睡眠薬入りの水を飲ませて監禁し、自分から離れさせないことをしてきた。
前までは小さかった身体が今では妹の身体も美人のように、綺麗に整っている。髪も兄の手伝いをしなくてもちゃんと整っている。ただし、彼女の心については話が別なのだ。まだ兄に依存し、すり寄ってどこにも行かせないように独占する。しかし、こんなヒルダにもレイゼルだけではなく母親に対する愛も確かにあった。
「ねぇお兄ちゃん。ママのところに帰らない?」
「あぁ。もう俺もヒルダもちゃんと覚えたんだろ?」
機体の訓練や学習を終えた二人は、ようやく母親に会いに向かったが、すでに母親はヒルダの代わりの娘を生んで育んでおり、彼女はヒルダのことを化け物を見るような目で拒絶する。
ーーなんで帰ってきたの!ようやく幸せになれたのに!あんたなんて生まれて来なければ良かった!
母親はマシンガンのように次から次へとヒルダに否定的な言葉をぶつけてくる。こんなの私を愛してくれる母親じゃない、こいつは偽者だとヒルダは考え、無言のまま持っている拳銃で二人を殺そうとするが隣にいたレイゼルがヒルダをずっと抑えている。レイゼルと同じくらいに愛していたはずの母親の態度にショックが大きく、このままでは母親と妹殺しになりかねない為に止めたのだ。小さかった頃のヒルダは、決して何処かに行かせまいと監禁しようと言っていたのだ。ヒルダがこんな暴挙に出てもなんらおかしく無い。
ヒルダを無理矢理にでも連れて帰ったら、大泣きしてレイゼルに抱きついた。それ以降は泣き止むまでレイゼルは一緒にいてあげることしか何もできない。
ヒルダの受け身になってあげないと、見捨てたら何をしでかすか分からなかった。そこまでして大切な人であるレイゼルとずっと一緒にいたいところまで病んでいる。
「俺はどこにもいかない。ずっとそばにいてやるって約束しただろ?」
「うん…そうだよ。前に約束したもんね。ずっと一緒だよ…いなくなったら許さない」
母親に拒絶されて以降、ヒルダは心変わりして母親に向けるはずの愛は完全に義理兄であるレイゼルに向けられた。歪んだ愛は母親に拒絶されて以来その愛は重くなっている。束縛する時間が長く、訓練する時にレイゼルが出ている血や汗だけではなく身体全体の体液を舐めとっていたりしている。
ーーーねぇ、お兄ちゃん。
ママのように私のこと裏切ったりしないよね?
いくら妹のことを大事にするレイゼルも、その囁きを聞いて流石に悪寒した。
それでも、涙ぐんで抱きしめながら必要としてくることに、レイゼルは妹を受け入れて包容した。
「…そんなこと、しないよ」
「ありがと…好き、大好き」
人は一人では生きていけない。
そんな、一緒にいる日々がずっと続いていく。
気がつけば、このことから二人はマナもノーマも自分達の敵だと認識するようになってしまった。世界はいつもこちらの不条理ばかり押し付けてくる。
ある日のこと、一人のメイルライダーのノーマが誰もいない島に取り残されて、助けを求めていた。グレイブという名のパラメイルはもうほとんどが駄目になっており、乗っていたノーマはこうして生きている。レイゼルとヒルダにはまず戦力になるための人手がまず必要不可欠だった。
*****
新米のノーマからアルゼナルがどういったものかや、彼女が第二中隊に所属していることがわかった。ノーマの武器はレイゼルがスタンドを使って奪い、没収している。奪われた側のノーマは何が起こったのかも分からず、ただ二人を警戒するしかできない。
それでも、生き永らえるためにレイゼルの誘いを受ける。
「あまり食べていなかったんだろ?今から作ってやるからそれで腹を満たせ。話はそれからだ」
食器に並べてあるものはレイゼルが用意したものである。ずっとアルゼナルのノーマ飯しか食べていなかったこととパラメイルが壊れて以来食べ物を摂取することができなかった。こうしてレイゼル達に助けられ、目の前にある贅沢な食事は喉から手が出るほど欲しい。
彼女は、口の中に分泌されてある唾液を飲み込んだ。
(毒とか…入ってないよね?)
狼狽えつつも、並んだ食事を食べる。それを口に入れて食べると、アルゼナル育ちであり、今まで食べてきたものよりもずっと美味しいと感じた。
(なにこれ…こんなの、食べたことがない。アルゼナルの食べ物よりも断然と美味しい⁉︎)
余りの美味しさに無我夢中で食べている。
レイゼルの作った食事に驚き、手に持っているスプーンが微かに震えていた。
そんな時に
「ねぇお兄ちゃん、私が試作したのも食べてよ」
「…お前な、月に一回にしとけって言っただろ?」
レイゼルは頭を撫でており、ヒルダは顔を赤らめている。
妹は赤色の液体が入った器を持って来ている。
「アーンしてもいい?」
「仕方ないな」
レイゼルは口を開いて、器を取る。試作したトマトスープを食べて、更にジュースを手にとって飲んでいる。食べ終えると、軽くシャワー浴びてくると言って風呂場へ向かった。
この船にはアルゼナルといった軍事基地より広いというわけではないが、それなりにきちんとした設備を配置してある。だが、一人一人の行動に目を配ると異様におかしな点にノーマは気づいた。
まず食事を取る前までの、ヒルダの挙動がおかしかった。レイゼルが料理を作っている最中にヒルダが紙コップをとって自室に行くことが何度かあった。レイゼルが作った後にヒルダが料理する際、その紙コップを使って試作の料理をしていた。
調理後のコップを捨てる時もそばにあるゴミ箱ではなく、自室に戻って捨てるといった行動をしている。
「ねぇ…その飲み物に、一体何を入れてるの?」
「関係ないだろ、あんたには」
ノーマは嫌な予感がして、その飲み物についてヒルダに聞こうとするが動揺している様子もない。なんで食事時にこんな独特な匂いが僅かにするのだろうか。まるで、その匂いは
「誤魔化すなよっ!その飲み物から少し臭うんだよ…あんたの言っていた特別製のものって…まさか」
それは言葉にして表現していいものではない。ヒルダの部屋に飲み物を持ち込むといった行動はしていない。
「あぁこれ?これが、どうしたんだよ?だったら口に出して何入れたか言ってみろよ?まぁでも兄貴に関してはなんとも思わずにいつも飲んでくれてるからな、私の「それ以上言うなっ!」」
勿論食べ物は美味しい、ここの住み心地も充実している。広さを除けば、アルゼナルと比較にならないほどに環境が整っている。しかし、
「ふざけてんのかっ…⁉︎」
(部屋には個室のバスルームがあるとか言っていたけど…水とかだったら無臭に違いない。でもあの女を見てそんな様子ははなかった。なんなんだ、こいつらは!)
ここにいる、兄妹の歪な関係性を除いては。ヒルダが愛しているが故に、側から見ているノーマはこんな非常識なことをしていることに理解できるわけがなかった。
「あのさ…まだアタシ何も言ってないでしょ、何が気に入らねーの?ま、あんたにはカンケーねぇか」
「出たぞ…睨んでいるけど何があった?」
ノーマはレイゼルを凝視する。船を管理している責任者のレイゼルという男ならば、この女の、妹の妄想をどうにかしてくれると信じていた。
「ねぇ…飲んだんだよね。アンタ、その中に妹の体液が入って「ふーん、それで?」…は?」
が、ヒルダの行為を分かっていた上でレイゼルは動いていたのだ。ヒルダがどんなものを混入しても、何とも思っていない。
「俺はそれを知った上で飲んでるからね?で、それがなんだ?」
「嘘でしょっ…妹のやってることを認めてんの?狂ってる」
「おいおい、何馬鹿なこと言ってるんだ?そうさせたのはこの世界の方だろう。それに妹とは愛し合っているから何も問題ない。」
それどこほか、レイゼル達の狂人さの原因を世界のせいだと言った。彼女がいくら叫びつづけて注意しても、レイゼルとヒルダは首を傾げており全く届かない。
「あんた達は、何者なんだ?まさか…私達と同じノーマなのか⁉︎」
「正解だよ。お前と同じように、マナのある世界から追放された者達だ」
ノーマ管理法から離れて、この二人だけで船は勿論、ここまでのものを築き上げていたのだ。そんな技術を持ち合わせていたことにノーマは驚いていたが、不可解なことがある。互いに愛し合っているのならば、それこそノーマ管理法によってアルゼナルで教育してもらったほうがよかったのではないのかと。男一人でこの生活を支えていくのはかなり酷なのは違いないと考えていた。
「あんた…妹が大事なんだよな。そんなに妹が大事なら…アルゼナルに連行させればいいじゃないかっ⁉︎なんでそうしないんだよ!こんな、マナにもノーマにも属さないようなことしたら」
「アルゼナルを妹に送る、か。最初は俺も思ったよ。その軍事基地と協定を組んで、最悪俺が不味いことになってもあの組織がヒルダを守ってくれたおいたほうが良いんじゃないのかと考えてはいたさ…その組織が本当に心の底から妹の安心、安全が保障できる場所ならな?」
「どういう意味だよ…それ」
レイゼルが小さかった頃は、もし自分の身に何かあった時は他にヒルダを委ねれる人がいるのだろうかと不安に駆られていたことが何度かあった。だから、本当に安全なのかを確認する為にレイゼル達はアルゼナルを地道に調べていた。ただノーマも信用できないからというだけでは核心に迫ることができない。
「アルゼナルも俺達の害悪であることが分かった理由は三つある。一つ、マナの世界にノーマがいることが発覚した場合…アルゼナルにつれてこられたノーマが一体どうなるかわかるか?赤ん坊や2歳児頃の子供ならまぁ育成されるんだろうな。
でも、会話もできてそれなりの運動資質を持っている子がノーマだと断定されたらどうなる?そういった成長した子は、つれてこられて尋問室に連れて行かれる。その場所で、話し合いとかの事情を説明することについてぐらいならマシだ。だが、所持品の没収や悪い態度を取れば暴力で制裁しようとする。んで、何より許せないのが身体検査と言う名の拷問、もっとも詳しく言えば尻穴や膣内といった身体の部位を深い部分まで調べるだけ調べ尽くされるだろうな。
二つ…お前も知っているだろうが、ドラゴンと戦うメイルライダーになるかそれ以外の職につくことはできるが…それでもドラゴンの襲撃や仲間内の誤射で巻き込まれて死亡なんてことになってほしくないからな。
そして、ジルという女が三つ目だ。
あいつは正にアルゼナルにいるノーマを統べる力も持ってるし、人望もそれなりにな。でも、あのクソ女の計画は…リベルタスというものでアルゼナルにいるノーマの命を賭けにして、マナの住民と世界の創造主に喧嘩を売って復讐するという魂胆だそうだ?しかも、前までもリベルタスを行なって失敗した原因がなんともまぁみっともないものだった。大した奴じゃなかったよ」
「横暴だろそんなの!それにリベルタスって…いったい何の話をして」
「お前らのことに決まってんだろうが?まぁエマっていう女がいたことで周知になるわけがないか」
そのノーマはリベルタスという言葉さえも知らなかったのだ。リベルタスは過去にアルゼナルにいたノーマと古の民が手を組んで神に立ち向かう為の計画であること。だが、エマ監察官といった女の存在によってリベルタスの計画を誰にも話すことなくノーマとしての暮らしを維持させている。ジルと繋がっている人はリベルタスのことを知らないわけがない。ジャスミン、サリア、メイ、マギーなどの少なくともこの四人は知っている。
それ以外のノーマは何も知らずにドラゴンとも戦っているか、自分のやるべき仕事に没頭しているかくらいだ。
「そんな女と組織に妹の命を預けろと?寝言は寝てからいえ。妹を手にかけるなら、すぐにでも駆けつけてアルゼナルにいるノーマ全員を皆殺しにしている。あそこには法や人権、人としての尊厳がないのであれば善も悪も正しさも間違いも意味をなさない。
ジルという女のやり方には反吐がでるし、ドラゴンと戦わせるということにも反対だ。だから俺が、その害悪共を力でねじ伏せて全力で叩き潰すだけだ。
マナの連中がノーマのことを廃棄物扱いしてくる低脳のクズ共も。ノーマに生まれた使命としてドラゴンとの戦いを兵器として義務付けられる組織や人の命を道具扱いしている司令官も。
俺達にとっちゃあどっちも下らない存在であり、敵にしかならないんだよ…そーして、こんな狂った世界に二人きりだけになってしまったってワケ。俺達がノーマだと分かったらマナの連中は差別して暴力を振るって殺すことも当たり前。俺達が無様な姿になって酷い目に合えば、上から物を言うようにヘラヘラと笑っていやがる。
周囲からは物を投げつけたりして化け物として嫌悪するんだ。だったら、こんな歪な考えになってもなんらおかしくないだろ?そもそもな、俺達をあんな連中と一緒にするな」
「だからって…⁉︎」
ノーマ達にとってこの世界は理不尽といってもおかしくなかった。レイゼルの方からはドラゴン狩りの為に命を捧げるなんてばからしいことに付き合ってあげる義理はないのだ。たとえそれが世界を救う為の戦いだとしても、ヒルダをそんな場所に行かせるのは妹に向かって死ねと言っているようなもの。
だからといって、こんな非常識なことが平気でやれる二人に真面に話すこともままならないのだ。
「私、もう出て行くからっ‼︎こんなところいたら気が狂いそうにな「ご勝手にとうぞ。でも、外はマナのいる世界だ。最悪殺されるか、女だから警官達から性的に襲われる可能性があるかもな?」ひっ…⁉︎」
レイゼル達の元を去り、このまま出ていったところでこのノーマがその後悲惨な目にあうのは目に見えている。手に持ってある拳銃やナイフでいくら牽制しようとも、どんなに身体能力が優れていても、数の暴力に押し潰されるだけ。
「巫山戯るなっ…‼︎だったらあんた達を今ここで殺して、奪ってやる‼︎」
今度は、兄妹を殺してこの船を乗っ取ろうとした。この世界から逃げ出すことができないのであれば、この二人を殺して生きる方を選ぶ。
「ハァ…今回もダメだったか。まぁ仕方ないか。同じ差別される側のノーマなら分かってくれると思っていたんだからな…こいつも俺達の手で処分送りにしないとな?ノーマを集めてそれを戦力にしたかったのに…あんた以外にも他にノーマは拾ってるつっーのに、これで5人目か」
「今回もって…まさか私達と同じように」
この揉め事が起きているのは、レイゼル達にとっては今回だけではなかった。レイゼル達は彼女以外のノーマにも以前一緒に来ないかといった勧誘をしていたのだ。
「あんたが死のうが私らには知ったことじゃない。嫌ならここから出て行けばいい」
「でもそれは、俺達といるのが嫌ならの話だけどな?」
「く、クソォォッ‼︎」
ノーマは銃を撃とうと構える、その前にヒルダはスタンドを展開し、キングクリムゾンで時間を吹き飛ばす。彼女が撃とうとする時に、足を攻撃して動けなくさせる。激痛で動けなくなったノーマの頭を、スタンドの手が掴む。
「兄貴を襲うなら…今ここでトマトみたいに頭を粉々にしてもいいよね?」
ヒルダの目にはハイライトしか写っていない。完全に人を殺す目をしていた。
「やめろヒルダ、お前の手を汚す必要はない」
「?ならどうする訳?」
そう言った瞬間にノーマは拳銃の引き金を引く、だがレイゼルは時間を止めてヒルダの身体をどかす。その後にナイフを投げ飛ばすと、時間を再生させて彼女の喉を突き刺した。弾はヒルダに当たらず、撃ったノーマの首からは血が噴出している。
「人の話は最後まで聞けって教えてもらわなかったのか?…じゃあな。ついてこれないなら、もうそのまま死んどけ」
*****
夜
ナイフを回収し、レイゼルに殺されて死んだノーマの遺体の処理を済ませている。その処理を終えた後、二人は机に向かい合ってため息をしながら話していた。
「また失敗しちゃったね。一体何がいけないのかな?」
ノーマはレイゼルとヒルダの異質な行動に非難してばかりしているせいで、人材は集まらずに頭を悩ましている。
一人目は積極的に色目を使ってきたらからそのせいでヒルダに殺され、二人目は化け物と叫んできたからレイゼルがキレてスタンドで首を絞め殺した。三人目はこの船を出て行こうとしたが、すぐにマナの警官達に射殺されてしまい、四人目は二人を暗殺しようとしてきたところを嵌めて返り討ち。
といったように、回収できても敵になったり逃げ出そうとする。
「なぁ、俺思ったんだが…もういっそのことアルゼナルに連れて行く輸送船を襲って、マナの世界でノーマだと断定された子供をさらったほうが手っ取り早くないか?そしてマナの連中に憎しみを向けて、俺達の戦力にして…
育てるにしても俺とヒルダを父母だと認識させて、教育していかないと駄目だしね」
ノーマの戦闘兵を使うよりも、むしろ自分達の考え方に賛同させるために、幼い子供に教えさせる方が良いのではないかと。
「それって相当時間かかるよね?思うように育てられなかったってこともあるかもしれないのに?」
「そうなんだよなぁ…」
ただし、成功するとは限らない。
食料費や衣服もかなりの量を必要とするために連れて帰るとしても少数でなくてはならない。もしそのノーマの子の誰かが、レイゼル達の考え方がおかしいと偏見させそれが他のノーマの子に影響したりでもしたらたまったものではない。
仲間どころか敵を作ることとなってしまう。
「それに仮にそれが成功したとしても兄貴も、私以外の攫った他の女と楽しげに話したりしないでね?ノーマだろうが、マナだろうが…たとえ小さい女の子でも絶対に欲情しちゃったらヤダ」
しかも、その子達を教育するにしても全員女の子。幼いとはいえレイゼルが彼女らに欲情でもしたら
「まぁ…流石に女の裸体が並んだら勃起は、してしまうかもな…男だから」
「…言っとくけど、そんなの許さねーから」
「滅茶苦茶にしたいのはお前だけだから誤解すんなよ。その話はまた後で考えるから後に回すぞ」
レイゼルはヒルダと同じように自分達の衣服や肌が血塗れになっている。
「一応汚れているし…風呂、入るか?」
「うんっ」
そう言うと、二人はレイゼルの部屋のバスルームに向かった。
『二人ともおかしくなってしまった…だからと言ってヒルダ様の要望を断れば、監禁されてしまう…何もできない。何もしてやれないことが、虚しい』
二人が成長するごとに、豹変していく様をレヴェンはただ何も出来ずに傍観するしかできなかった。
*****
バスルーム
狭い部屋の中で男と女が裸になって二人きりの状態になっている。性器も丸見えになっている。今まで何度も見てきているわけだから、レイゼルの方は慣れている。
「ねぇ…シよ?もう我慢できないよ」
風呂も一緒に入り、いきなりヒルダは右手でレイゼルの手を掴み、大きくなった胸に当てる。左手はぶら下がっている陰茎の部分をさすっていた。
「抱いて?」
「分かったよ」
もう断るという選択肢はなく、レイゼルはヒルダの要望に応えるしかできなかった。
(ナカでかき回されてるっ)
「痛いか?」
「処女破られた時よりは全然。むしろ気持ち良いよ」
陰茎で膣を滅茶苦茶に犯している。こうして身体を重ねているのももう何回もやっており、ヒルダから袖を掴んで誘うことが多い。
(あっ、耳元で吐息を聞かせたらナカで大きくなっちゃった…)
何回も性行為をしているレイゼルも、冷静を装っているが実際はヒルダと同じように感じている。犯されているヒルダの喘ぎ声が風呂場からリビング中に聞こえていた。
レイゼルはヒルダを持ち上げ、立ちながら何度も出し入れしている。キスをしたいと言われればキスをし、ナカに出して欲しいと言われればナカに出す。騎乗の状態でセックスをしている最中に、レイゼルの横顔にある傷に血が出ていた。
「あれ、怪我した?顔の傷口から血が出てるよ」
「あぁ気づかなかった。後で治療してもら」
ヒルダはレイゼルの顔を近づけると、傷口から出ている血をまるで子猫のようにペロペロと舐められている。
「お兄ちゃんの味…んっ。じゃあ次は撫でて?」
血を舐めとった後、その血を飲み込んだ。頭を撫でられ、キスもされ、中出しをされるごとに、ヒルダは感じている。子宮や口に何度もキスされ、ディープキスの際に口内で互いの舌を舐め合う。ヒルダの脳内では兄のことでもう何も考えられなって気分が高揚している。
「なぁもう引き抜いていい「ダメ。今日はまだ、ずっとこのままでいたい。繋がったままでいたいの」…あっそ」
レイゼルはヒルダの言われた通り長い時間、挿れたままの姿勢がずっと続いていた。
*****
*レイゼルは鬱病?それともヒルダと同じようにヤンデレになった?
精神的にはほとんどが鬱状態(ヒルダの要望を完全に受け入れている)、ヤンデレ化にもなっています。
*総司令官ジルのことが嫌い?
レイゼル側の方は色々と調査して情報を得ているため、彼女の起こしたことや行動、言動に対して知った上で嫌悪しております。特にヒルダをアルゼナルに連れて行こうとするなら、レイゼルはどんな手段を使ってでも助けるという考えになっております。
ノーマの中隊についても、動向を断れば絶対に襲ってくるために和解なんて到底無理です。
*トマトスープとジュースの正体
ヒントは赤色の液体、匂いとヒルダの体液の三つです。
*二人(兄妹)の愛が凄く重い
血を舐め合うくらいなほど仲が良いですからね(白目)
もうヤンデレである為に、みんなで協力して戦おう!といった王道といったものではなく、かなり展開がドロドロとなっております。ですので、今後は原作キャラ死亡といったものが出ますので苦手な人がいれば気をつけてください。(タグにも追加するつもりなので)