加○岬好きな人ごめんなさい。僕も好きなので許してください。
(曲名、歌詞など規約に引っかかると言うことで一部伏せております。ご迷惑おかけします。)
とある日の鎮守府。とっくに陽は沈み、下ろされた夜の
「やぁーっと終わった……」
日付が変わるまでもう数時間といったところ。今日のノルマとしていた書類の山を捌ききり、提督は一息ついていた。
「お疲れ様です、提督」
コトリ、と彼の手元に湯飲みを置いたのは、秘書艦の吹雪だ。椅子の背もたれに身体を預けて伸びをする提督に、にこっと笑いかける。
彼女の手助けが無ければ就寝時間は何時になっていたのか、想像するに恐ろしい。提督は感謝の意を伝えた後、吹雪を鎮守府庁舎から少し離れている艦娘寮まで見送った。
その、帰り道。
†
月明かりに照らされた道をぼんやり歩く
「だからよ、ゴムを着ける瞬間が一番エロいんだって。ち、チン…がデカいと小さいとか関係無くよぉ。龍田はどうだよ? 何フェチ?」
「私ぃ? う~ん……イキ顔?」
お、あれは……遠征帰りの天龍に龍田、それと駆逐艦達。遠征を終え、工廠へ艤装を返却しにいくところと見た。まだ距離があるので会話の内容までは分からないが、何だか楽しそう。
「い、電はシャワーを○頭に当て続けてお潮を吹かせるような──」
「うわ! エッロ!ってか電のフェチすげー細かいな!……って、
「天龍ちゃんが振ったんじゃない~」
「仕方ないのです。これが俗に言う疲れ
後ろから近付く俺には気付いていないようだ。
「そうだ、今日"アレ"やる日だよな! 龍田、録画予約しといた?」
「え~? 天龍ちゃんがやるって言ってたじゃない」
「おぉーい!? まじか、今ならまだ間に合うかぁ?」
「い、電はもう"アレ"は予約済みなのです。よかったらダビングしましょうか……?」
ん? 何の話をしてるんだろう。聞いてみるか。俺は手を振りながら声をかける。
「おっす、遠征おつかれさん」
「っ! てて、提督!」
一斉に振り返る彼女達。皆が皆焦った表情を見せる中、一人だけ俺を見て生唾を飲み込む電の視線になにやら邪なモノを感じつつ、天龍一行に交ざる。タイミングが悪かったかな?
旗艦を務めた天龍は場を取り繕うように、汗もだらだらに元気良く右でVサインを突き出した。
「し、深海ども相手に傷一つなしだったぜ。フフン」
「すごいな! さすが天龍!」
ドヤ顔という表現がぴったりだ。……が、すかさず隣の龍田が目を細めつつ天龍に言及した。
「天龍ちゃん、まず今回は会敵する事がなかったでしょ~?」
「なっ……傷一つなしな事には変わらねーだろ!?」
……おいおい。まあそんな事だろうと思ったけど……普通そんなんでVサインするか?
「天龍さん、ふ、ふふっ……」
「……なんでそれで胸張れるんだよ……っ!」
「くす、くす……」
恥ずかしがる天龍をよそに、静かな笑いが周りに感染する。
「お、おい! 笑うなっ」
ひとしきり笑った所で……当初の予定を切り出した。
「ふふっ……ああ、そうだそうだ。聞きたいことがあったんだよ」
「お、何だよ」
「さっき話してた"アレ"って何?」
──ぴしっ。
そんな音が聞こえたかのように、朗らかな空気が一瞬で凍りつく。
「……え?」
皆笑顔のまま固まった。天龍にいたっては一旦引いたはずの汗が再び栓を抜いたように溢れだしている。え、俺、軽い気持ちで聞いただけなのに……。
「おい、どうしたんだ?」
「あ~。えーとねぇ……」
龍田まで、視線を右往左往させながら答えあぐねている。なんだなんだ、本当に分からない。さっきまで"アレ"の話で盛り上がってたのに、こんな空気になるか普通?
「駆逐対軽巡で大富豪大会がこれから始まるのです。 なので皆張り切っているのですよ」
「そ、そうそう!」
やけに冷静な電の話で皆が頷いた。
「そっかそっか。大富豪かぁ。オリエンテーリングは大事だよな」
「なのです」
「だ、だろ?」
なんか妙に白々しいんだけど……まあいいや。
──とその時。俺達の集団に向かって、遠くから愛嬌のある声が届いた。
「いな…まー……電ーっ!」
「……
此方に走り寄って来たのは、電の双子の姉、雷。急いでいるのか、可愛らしいピンクの寝間着のままで寮から駆けて来たようだ。
「ここに居たのね。 早く帰りましょ? "ハッチひらかせて~や"始まっちゃうわよ!」
「わっバカ! しーっ!」
「え? 天龍さんどうして……し、司令官っ!?」
……ん? 雷は俺に気付いた瞬間、すごい勢いで口に手を当てる。言ってはいけない事を口元で抑え込むジェスチャーのお手本といった感じだ。
「あ、もう庁舎に着いたわね~。私たちは工廠に行くのでお別れ。お休みなさいね」
「あ、ちょっ」
「てっ提督、また明日なっ!」
結構強引に龍田から別れを告げられると、彼女達はそそくさと向こうへ行ってしまった。ポツンと庁舎の扉の前に取り残される俺。
「なーんか怪しいな……」
焦る天龍、雷……"ハッチひらかせてーや"……。これらのピースが指し示すものに答えがありそうだ。ちょっと調べてみるか。
†
ささっと風呂に入った後、自室のPCの電源を入れ、椅子に腰掛ける。検索エンジンのバーにカーソルを合わせると、先程雷が発したワードを打ち込んだ。
「ハッチひらかせてーや……と」
パチン、と小気味良い音を響かせながらエンターキーを弾くと、検索結果がずらりと表示された。えーっと、なになに……。
「"放送コードスレスレのお色気番組"…ねえ…」
龍驤のハッチひらかせてーや。思い返せば、元々の世界でもそんな感じの名前の番組があったような。……と、ぼんやり考える中で、衝撃の事実に辿り着く。
「待て待て。この名前が雷から出たってことは、駆逐艦達もこれ見てんの!?」
まじか……。これは俺自ら、この番組がいたいけな少女達にとって有害かどうかをこの目で確かめねばなるまい。
艦娘の性事情に関与しないとは言ったけど、変な番組で性癖をねじ曲げられたら目も当てられないだろ。
──でも、貞操観念があべこべな
「
チャンネルを合わせれば、賑やかにトークを繰り広げる女性達が映る。スピーカー越しの笑い声に俺の薄暗い部屋が包まれた。
†
「さあ、最後のチャレンジとなりました。彼は無事に発泡スチロールを己の棒で貫けるのか」
○のもんた……に扮した隼鷹の声。椅子に腰掛けながら、非常に険しい表情をしている。
「ファイナル・ハイッター?」
青暗いライトで照らされたスタジオで、彼女に対するのはイケメンの部類に入る男性だ──が、何故か彼は起立している上に、全身をシートでカメラから隠されている。
「もう一度。ファイナル・ハイッター?」
その男性が、隼鷹を見つめながらこくりと頷いた。
「ファ……ファイナル、ハイッター……」
彼の囁きに、満足そうに鼻下を伸ばす隼鷹。助平の文字を物の見事に体現している。
「それでは参りましょう……チェック・ザ・シャドウ」
パッ、と彼の後ろに設置された強力な照明が点灯する。その光に型を取られシートに映るのは、男性の下半身。そこから垂直に伸びた
「……チャレンジ失敗~~~!!」
『100万円獲得ならず──』というテロップが流れた所で、場面は龍驤が壇上に立つスタジオへと移る。
「あちゃ~! さすがに発泡スチロールの処女膜は突き抜けられへんか~」
「チ○ポに何を求めてるんですか!」
彼女の発言にすかさず突っ込む取り巻き。なははと笑う龍驤の隣には、赤面する男性タレントの姿。
──"龍驤のハッチひらかせて~や"。
これは、戦場に生きる艦娘達の心を癒す、エロバラエティ番組である。
因みに先程の企画は、筒に着けられた様々な素材を陰茎で突き破ったら100万円というもの。
†
「……なんだこのクッソしょうもない……」
視聴を始めて数分でこの様である。現在は男性タレントにセクハラまがいの発言を投げ掛けているこの番組に痛くなる頭を抱えつつ、しかし提督は割とコメディ路線の内容である印象を抱いた。
「ドギツいエロって訳でも無いか。まあ艦娘の息抜きになればこれくらいは……」
ぽつりと呟きながらリモコンを手に取る。これ以上男のエロチャレンジなんて視ていられない。そうしてテレビの電源をオフにしようとした所で──
「ほんなら前回大好評やったこのコーナー。"手マンカラオケ"どうぞ」
こちらへ視線を送る龍驤の声。提督の指がピタリと止まる。
「……ん?」
"
†
「手マンされながらカラオケで90点以上取ったら100万円~~!!」
またもや場面は別の場所に移り変わり、今度は変装無しの隼鷹が映り込む。
「いやーものすごい反響だったらしいですねこれ。今回こそは100万円を手にする者が現れるのでしょうか」
何処かのバーを貸し切りにしているのだろうか、彼女の後ろにはカウンターやテーブル席が整然と並ぶ落ち着いた空間が広がっている。しかしその中心に設置された派手な色の台だけが、明らかに異なる空気感を放つ。
「という事で今回も手マンのスペシャリストをお呼びしております。はい拍手!」
拍手と共に画面外から迎えられたのは、イケメン艦と評されるのをよく聞く……木曾、松風、瑞鶴。
「前回、男性権利団体から大量のクレームが舞い込みまして、攻めも艦娘とさせて頂きます。しかし、手マンの腕は一級品!」
ここでVTRが流れ、後ろから木曾に抱きかかえられつつ真っ赤な顔で絶頂する隼鷹の様子が映し出される。
「恥ずかしながらわたくし、手も足も出ませんでした」
『潮はだだ漏れやんな』とは龍驤の談。因みに、カラオケの結果は61点だ。
「数多の艦娘を抱いたこのイケメン艦に立ち向かい、100万を手にするのは誰だ!?」
†
「……まじ?」
開いた口が塞がらない。世の女性達はこれが爆笑モンの企画なのか? いや……駄目だ。これを駆逐艦に見せるのはまずい。視聴を止めさせよう。止めさせなきゃ──
そう心の中で言葉が巡るものの、体がテレビの前から動かない。身体の
──艦娘が艦娘を手マンするんだぜ?
──見るしかねえよ。
「ぐっ……!」
見たい……です……!
理性が肉欲に屈した。しょうがないよね。
『それでは最初の挑戦者、どうぞ!』
声を張り上げる隼鷹。彼女の後ろの扉が開き、入ってきたのは、青い袴にサイドテール、すまし顔が麗しい──
『
「加賀じゃん!!」
衝撃である。偽名もクソもない! うちの鎮守府には着任してないから面識こそ無いけど、その名前や戦績を知らない人は海軍にはいない。
そんな一航戦がこんなことしてていいの!? ……いや、今更か……。
『百万石さんは初出場ということで。自信の程はいかがでしょう?』
『鎧袖
『大見得切りますね〜! でもアソコを弄られたら、すぐ脳ミソがピンク
『分かりづらいボケすんなや!』とワイプの龍驤が野次を飛ばす。少し間をおいて、再び隼鷹が切り出した。
『それでは……ズバリ、歌う曲はなんですか』
『……"加○岬"』
『加○岬ということで準備の方お願いいたします!』
威勢のいい隼鷹の声を皮切りに、スタジオが慌ただしくなる。始まるのだ。……手マンカラオケが。
「やべえ、やべえよ……」
ゴクリと生唾を飲み込む。怖れ半分興奮半分、俺はテレビの画面を凝視し続けた。
†
隼鷹に促されるまま、加賀は番組のために設置された台座へと移動する。腰の高さまで伸びた支柱の上から、赤色の布が被せられたそれは、ちょうど加賀の下腹部をカメラから隠すように機能していた。
スタッフからの指示に従って、胸当てを外して襟を緩める。深青色の袴は、その前部を持ち上げて臍下の腰紐に挟んだ。そうして露わになった刺繍入りの白いショーツには手を付けず、下ろさずに穿いたままだ。すらっとした脚には太腿の柔肌とニーハイソックスの色味が映える。
そこまで
「百万石さん♡」
「ひゃっ……ず、瑞鶴……」
「今日はよろしくお願いしますね♡」
身体の感触を確かめるようにさわさわと動く手と、耳に吹きかかる温かい息に、思わず身じろぎをしてしまう加賀。右手に持つマイクを落としてしまわぬように今一度強く握り込むと、スタッフも準備を終えたようで、GOサインがかかった。
「それではお願いします、百万石さんで"加○岬"!」
周囲に設置された大きなスピーカーから、何度となく聴き慣れた力強いイントロが流れ出す。普段の加賀ならば、歌いだしへ向けて目を閉じ集中している所だが、今回ばかりはそうは問屋が卸さない。
「百万石さんはどこが気持ちいいのかな? ここ?」
「ん……っ」
目を閉じてしまうと、自らの肩に後から頭を預ける少女──瑞鶴からの刺激にばかり意識を持っていかれてしまうから。
「綺麗だよ、百万石さん」
瑞鶴は自然な動作で右手を鼠径部、左手を背中から回して左乳の辺りへと滑らせると、綺麗に切りそろえられた爪、しっとりとした指の腹で加賀の柔肌を行き来する。
フェザータッチで恥骨から内腿へ、内腿からショーツ越しの陰唇へ。ほんの少し指を食い込ませてクレバスを下から上まで一直線になぞれば、若干のくすぐったさに加賀の呼吸が乱される。
同じく布越しに、左の乳房は下から優しく揉み込まれる。快感こそ無いものの、これから自らへ行われる刺激への期待からか、乳頭がその存在を袴の下からしっかりと主張し始めた。目ざとく見つけた瑞鶴は、人差し指の爪でその側面を軽く刺激する。
「ん? 触ってほしいんだ……♡ ほら、かり……かり……」
「はッ、そんな、こと……っ」
「敏感さんだね……」
もうすぐイントロが終わりAパートが始まるというのに、乳の先端から届く淡い快感に冷静を保てない。汗が浮き始め、頬が熱くなる。
「……っ……」
「ほら、歌わなきゃ」
「……この手に寄せっ、ふくさ……朱の色」
入りのタイミング、音程もバッチリだが──ブレスのタイミングが乱される。
くすぐったい。……気持ちいい。だが、自分は百戦錬磨の一航戦。この程度で音を上げてなんていられないと、加賀は歌へと集中を増す。
「この目……顔見れば──」
「歌、お上手ですね♡」
「翼たば──んぅ!」
集中を増すが──すぐにそれを鋭い快感が上書きしてしまう。
思わず下腹部を見やれば、ショーツの上から瑞鶴の爪で苛められる
淫らな核。肉欲を満たすためだけに生まれた器官。一航戦とて、その肉芽の役目はたった一つだけだ。
くりっ、くりゅ……。
「はっ、ん……っ」
桜色の包皮が被さり守られていたはずのそこは、指先で撫でられるごとに真芯の硬さが増し、やがてその身を晒す。こりこりとした感触を示すそれは瑞鶴の指の格好の餌食となり、加賀の意に反して興奮すればするほど、より直接的な快感を伝えてしまう。
くりゅっ。
「ぅん…!」
「加……百万石さんもそんな声出すんだ……私も興奮してきちゃった」
首筋にかかる熱い吐息。自身の昂ぶりのせいか、先程までくすぐったいだけだった感覚が全て脳で快いモノへと変換される。
マイクを握る手が汗に濡れている。駄目……歌わないと。
「ゆっ、びを絡めて──なら──」
ぴりっ、ぴりっ。電撃の様に脳へ走る信号。潤む視界。スタジオの照明が目頭に溜まった涙のせいで尾を引いている。──とそこで、嬉しそうな瑞鶴の囁きが脳髄に響いた。
「あ、濡れてる……こんなに♡」
するる……くちゅ。 彼女はふやけたショーツのクロッチに気付くや否や、手をショーツの下に潜り込ませる。指先に触れるのは加賀しか知らない肉の異なり。薄めの茂み、適度な脂肪で柔らかいそこは、最奥から溢れる粘性で肌もショーツも等しく
「──っ炎の海も──はないの」
初めて他人に触れられる秘所。加賀の脳裏に理由のない恐怖がよぎるものの、一瞬の内に掻き消される。
「脱ぎ脱ぎしましょう、ね♡」
「きゃっ、?」
するっ。流れるような手つきで加賀のショーツは膝の上ほどまで降ろされる。クロッチと陰唇を繋ぐように伸びた粘性の糸。光を反射するそれは、番組側の配慮で下腹部を隠すように降ろされたシーツでは録画を阻めない。
充血した淫らな割れ目がスタジオの空気に触れる。照明でてらてらと光るそこは、カメラには映されないと理屈では分かっていても、どうしても恥ずかしさは否めずにいた。
直後、濡れに濡れたショーツへカメラが向けられた。羞耻。加賀の脳でその感情が荒れ狂う。
「や、やめ──」
朱に染めた顔を更に赤くし、思わず両膝をすり合わせてショーツを隠そうとする彼女。ぐちりと音を立て、愛液が光るクロッチはニーハイソックスへと染みを移していく。
「はぁ…えっちすぎ……!」
我慢ならないといった面持ちの瑞鶴は、加賀の上着も肩までずり下げると、左右の手指の責めを強めた。
ちゅく、くりゅっくりゅっ……れろ……ねえ、気持ちいい?……
加賀の五感を通るいくつかの音、感触。自らの身体が発端でないのは、カラオケの音源と瑞鶴の囁きのみ。乳頭、乳輪、首筋、耳たぶ、陰裂、クリトリス。
不規則なリズムで届く悦楽に身を委ねそうになる。
負けては駄目……歌、歌を……。
「あっ……翼を放っ、──」
ぬこっぬこっ。粘性に濡れた瑞鶴の指が、淫核を直接摘んで扱く──ひときわ強烈な責めだった。
「戦の…へ──んんぅ!無理、無理っ……!」
──これが、加賀の最後の理性が崩れた瞬間である。
「それ、駄目っ! あん!」
マイクを口元へ寄せるのをやめ、軽く前屈みとなり台のシーツへ両手を掛ける。眉を八の字にした彼女の顔はさながら泣く直前の童女のよう。
「はあ!……はあっ!……」
「これ、いいんだ?」
「んぐっ……!」
上気させつつ意地悪な笑みで問う瑞鶴。答えは加賀の秘所の収縮が如実に表していた。今度は責めるリズムを一定に保ち続ける彼女は、人間の絶頂へのプロセスを完全に理解している。
徐々に、徐々に性感が登り詰めていく。頬が燃えている。シーツを握る手、足の爪先、ふくらはぎ──力んでいるのは、身体が絶頂を促すため。随意筋、不随意筋関係なく、加賀の意思に完全に反旗を翻していた。
ちゅこっちゅこっちゅこっ。
「イキそう? イキそうなの?」
「駄目、本当、にっ……!」
鼠径部が痺れる。腫れたように凝り固まったクリトリスが、瑞鶴の指から逃れようとひくつく。が、その動きすら脳髄への刺激となった。
「い、い……っく……!」
「恥ずかしくないよ♡ ほら、イこ?」
「いやっ、イく……! イ──」
痺れが肉芽の根元へ──頂点へ。
「んんぁっ!! んん、はあっ! 」
瞬間、秘所から広がる暴力的な快楽。激しく収縮する陰裂、陰核、菊門。
加○岬は丁度サビに入った所。Finishの文字がテロップに流れるが、彼女が知る由もない。
「あぁっ! はっ、はぁ───」
幾度かの視界の白みを超え、ようやく性感の頂きから降りようとしたが──
「ふふ♡ まだ曲終わってないじゃない」
「ふぅ──んぁっ!? や、やめ──!」
ちゅこちゅこちゅこ、にゅく、にゅくっ──!
「あああ! ううっんん!!」
瑞鶴の手、指、舌は未だ止まらない。
「もうイッ、イッたからぁ──はあぁっ!」
「これからが気持ちいいんだって♡」
もはや敏感を超えているクリトリスを、ぬめった指で更に蹂躙される。
「やめてぇ! あああっ!! んぐぅう!」
不意の刺激、それも絶頂を経ての責めに頭が真っ白になる。声を出さないとどこかに飛んでいきそうな気さえして、羞耻もかなぐり捨てて叫ぶ加賀。
──無理っ!無理ぃ! 漏れちゃう!
必死の懇願も届かず、勢いを増す瑞鶴の手指に翻弄される。
「だめっ! で、出ちゃう──!」
絶頂までとは真逆で、刺激されればされるほど、全身の力が抜けていく。それは秘所も同様であり、一瞬の気の緩みを狙って尿道が栓を開けようとひくついている。
「嫌、んっ! んっ!」
きゅっ、きゅっと菊門へ力を込めてなんとか締め上げる。
──が、瑞鶴の責めを前にして、長くは持たなかった。
くりゅっ!
「ああっ!」
じょっ、じょっ!
悦楽に翻弄される加賀の陰裂から、たぱぱ、と床に溢れたのは無色透明な液体。
「んぅぅぅっっ!」
「お潮じゃん♡ 綺麗だよ」
不随意に引かれる腰。しかしそれは瑞鶴に抱きとめられ、逃げようと揺するのも許されず快感を送り込まれる。
「もう嫌あ! あああっ!」
じょろっ! じょっ──
絶頂から戻って来れなかった彼女の足元に広がる透明な水溜り。曲が終わり、水源が枯れ果てるまで、責めは続いた。
†
『百万石さんは──採点不可という結果となってしまいました!』
『ナハハハハ! イキ顔ほんまに笑える!』
「……」
テレビを前にした提督。スピーカーから聞こえる笑い声にも釣られることなく、その面持ちは神妙だ。
リモコンを取り、電源を落とす。彼の目は決意に満ち満ちていた。駆逐艦を叱りに行くのか? はたまたクレームを寄越すのか?
深呼吸した彼は、一言呟く。
「……抜くぞ」
この特番が再び放送されることを願いつつ、彼は寝床へ向かっていった。
R-18タグのお陰で恐れるものが何もありません。
追記:6(前)との話数入れ換えを行いました。