玉座に腰掛けたフィリップはにやけた笑みを隠そうともしなかった。
(やはり、俺はここまで上り詰める器だった!)
全て順調に進んだ。フィリップの働きによって王国と魔導国の関係は強固なものとなり、全ての功績を認められたフィリップは王国を統べる王の地位を得ることが出来たのだ。
玉座の左右、己にしなだれかかるように侍らう二人の美女を見やる。一人はかつての王国の王女にして今は王妃となったラナー、そしてもう一人は魔導国から友好の証として嫁いできたアルベドだ。
その視線に気づいた二人は口々にフィリップへの愛を語り、フィリップへと身を擦り寄せる。
「フィリップ様…、私が唯一人愛を捧げるお方…」
「私達の愛をどうか受け取ってください…」
気を良くしたフィリップは両腕を広げ二人へ回すと、その胸を揉みしだく。フィリップの手に柔らかな感触が伝わるたびに二人は嬌声を上げる。
フィリップは高笑いしたくなるような気分のままに大声で叫んだ。
「これからは俺の時代、いや、世界の全ては俺のものだ!」
「まさしくその通り…」
「世界の全てはフィリップ様のためのもの…」
艶を含んだ声で同調するように囁かれ、フィリップはますます得意になり、その精神に同調するようにフィリップのズボンの股間が盛り上がる。
それに気付いた二人は優しく壊れ物を扱うような恭しい手つきでフィリップのズボンに手をかけるとそれをずりおろしイチモツを露わにする。
「あぁ、フィリップ様の…」
「愛おしい…」
それはフィリップの今の気分を表すかのように固く怒張し、天を指して雄々しく屹立していた。
うっとりとした表情でそれを見つめるラナーとアルベド。
その様子をフィリップがニヤニヤと見つめる中、二人はゆっくりと愛おしむように左右から挟み込むように肉棒へと口吻をする。
「「愛していますわ…」」
二人は重なるように愛を告げると、また肉棒へキスを再開する。
最初は優しく啄むようにキスの雨を肉棒の側面に降らせていたが、ラナーが舌を伸ばし竿全体を舐め回せば、アルベドは睾丸を口に含んでしゃぶり、二人で舌を絡め合いながら鈴口を舐め回す。
フィリップは二人の美女が己の股間を競い合うように舐め回す様子を見て上機嫌に「二人とも仲良く舐めろよ」などとたしなめるが、二人は蕩けきった声で「ふぁい…」などと答えるだけで肉棒から舌を離そうとはせずフィリップは自分の魅力の大きさを改めて実感した。
「やれやれ。所詮は二人も私の魅力の前ではただの女か」
などと見下すようなことを言いながら二人の愛撫を受け入れ続ける。
(おのれこの下等生物のクソ人間風情が…! アインズ様の計画の一端でなければこんな事絶対にしないのに…! あぁ、でも殺したい! 今すぐズタズタに切り裂いて殺してやりたい!
(くっ、我慢するのよラナー! これもクライムとの生活を得るために必要な計画なのよ! でも、計画が済んだら絶対に地獄すら生ぬるい目に合わせてやる!))
二人は内心でたぎる激情を完全に押さえ込み、フィリップの魅力に完全に魅了されたメスの演技を続ける。
「だってフィリップ様のぉ…」
「愛していただきたいですからぁ…」
「ふふっ。仕方ないものたちだな…。さて、昨日抱いたのはどちらだったかな?」
もちろんいくら無能のフィリップでもその程度のことは覚えている。だがそれでも、あえて女の口からお強請りをさせたいというのが男というものだ。
「昨日はアルベド様でしたぁ…。だからぁ…今日はこのラナーを抱いて、たっぷり可愛がってくださいね…?」
ラナーがうっとりした顔でフィリップの肉棒へ頬ずりをすると、ラナーとアルベドの唾液がフィリップの先走り粘液と混じり合いラナーの頬へとぬめり輝く筋をつける。
その横では今日は抱いて貰えないアルベドが少し不満そうに拗ねた顔でフィリップへの奉仕を続けていた。
「いいだろう、さあ来い」
堂々と迎え入れるように両腕を広げるフィリップ。王者たるもの王妃相手であってもがっつくようなみっともない真似はしないのだ。がっつくのは自分を求める王妃たちである。
「はい…」
うっとりと、まるで初恋の君に告げるかのように潤んだ瞳で返事をしたラナーのドレスをアルベドが手伝って脱がせていく。
絢爛なドレスであったが、ナザリックから持ち込まれたそれは、驚くほど簡単に『極めて中途半端に肌蹴、男の劣情を誘うような』形へと姿を変える。
「準備できました…。フィリップ様…。たくさん愛してください…」
肌蹴たドレスの間からチラチラと秘所を覗かせながらラナーはフリップの首に腕を回して抱きつき、天を衝く肉棒の上に自ら腰を下ろしていく。
「準備が出来た」との言葉の通り、ラナーの秘所はラナーの
フィリップの肉棒を受け入れたラナーの膣壁はギュウギュウと何段にも締め付けながらフィリップの肉棒を迎え入れ、蠢く無数の襞が巻き付いてさらに奥へと誘うように舐め回す。
極上の名器。ラナーの膣は(アルベドもそうだが)そう表現するしかないほど最高の快感をいつもフィリップに与えてくれる。
「ふぅ、全部入ったぁ…」
ふわりと柔らかく笑い、フィリップの肉棒の感触を堪能するようにゆっくりと腰を動かし始めるラナー。膣壁はその動きに合わせて肉棒を搾り取るようにリズミカルに締め付け、一方肉襞は不規則に蠢きフィリップに何種類もの快感を同時に与え続けてくる。
「むふふふ…」
艶かしく動く上半身の動きによって肌蹴たドレスの隙間からチラチラと覗く乳房に手を這わせるフィリップ。
極上のシルクよりなめらかなその感触を堪能しながら頂点の薔薇色の頂きを指で転がし愛撫する。
「ふふふっ、くすぐったいですわフィリップ様」
そう言って身を捩るも、愛撫に合わせ腰の動きが段々と激しくなるラナー。
それに従い、フィリップの肉棒に与えられる快感も増大していく。
「フィリップ様、私にも…」
横からアルベドが近づき、フィリップの頬に手を添え唇を重ねてくる。
さらに、ラナーの胸を揉んでいたフィリップの片手を取ると、己の豊満な胸へと導いた。
ラナーの乳房に勝るとも劣らぬしっとりとした極上の肌触りと、ラナーのものにはない溢れんばかりの重量感。瑞々しく張りのあるラナーの乳房との違いを両手で比べて楽しみながら、ラナーの舌より少し長く、とても器用にフィリップの口内を動き回り舐め回してくる舌と舌を絡め合い、口内に流し込まれる不思議な甘みを持ったアルベドの唾液を嚥下する。
(ラナーも悪くないんだが、やはりアルベドのほうが性技では上手だな…)
種族の違いもあるんだろうか、などと考えつつ口吻を続けながらチラリとラナーの方を見やると、ラナーは快感に蕩けた顔をしながらも微かに唇を尖らせ不満を示している。自分と交わっている愛しい者が情事の最中別の空いてとキスをしていれば嫉妬もしようというものだが、こうして複数の女を同時に楽しむのも王者の特権だとフィリップは思う。
自分の他の誰がどれだけ望んでも、たとえ帝国の皇帝やあの魔導王であっても一人すら手中に収めることが出来ない最高の美女二人。
その片方と交わりながらもう一人と舌を絡め、両方の胸を楽しむなどという最高の贅沢な行為は自分以外の誰にも味わうことなど出来ないだろう。
これこそまさに自分こそが神に、世界に愛された真実の王者という証にほかなるまい。
「ハァ、ハァ…。フィリップ様ぁ…」
ラナーの表情がだんだんと切羽詰ったものになっていくのを確認してフィリップは腰の動きを早める。
するとラナーも合わせるように腰の動きを早めながら更に切羽詰った嬌声を上げる。
「アァーッ! ハァーッ! フィリップ様ァー!」
普段の静かな姿からは想像できないような大きな声を上げ、ガクガクと痙攣しながら仰け反り、絶頂するラナー。
「うっ! うぅっ!」
ラナーの絶頂に合わせてギュウギュウと締め上げられたフィリップも絶頂し、ラナーの中に大量の精液を吐き出した。
「ふわぁぁっ! 出てるぅっ!」
放たれた精液を感じ取ったラナーの媚肉はフィリップの肉棒を絞り上げるように蠢き締め付け、その刺激に促されるようにフィリップは連続で驚くほど長時間の射精を続ける。
「んあぁぁー…っ!はぁっ…はぁ…」
「んんーーー…。はぁ…ふぅ~~…」
「ちゅっ…。うふふふ…」
やがてラナーとフィリップが脱力し、息を弾ませながら余韻に浸る。そして二人の絶頂の終わりを察したアルベドもフィリップと絡めあっていた舌を解き唇を離した。
二人が息を整えるさまをアルベドは優しく、それでいて蠱惑的な笑顔で眺める。
余韻を楽しむように目を細めていたラナーもフィリップと目を合わせると幸せに満ち溢れたような顔でふわりと微笑む。
二人の胸元に目を落とせば、フィリップが絶頂した際に少し力を入れすぎてしまったためか揉んでいた胸にかすかに赤い手形が浮かんでいる。
二人の美女の、最も女性らしく繊細な部位に<<自分の手形>>を付けるという行為からもたらされる征服感と高揚感にフィリップの肉棒は再び固く充血し大きく膨らみ、ラナーの体内を圧迫しだす。
「あぁん、フィリップ様のまだ大きいっ!」
「ふははは、当然だ。この程度ではまだまだ終わらんよ!」
もちろん疲れ知らずにはカラクリはある。それはアルベドが嫁入りの際に持参してきた睡眠・食事・疲労を無効化する指輪、リング・オブ・サステナンスのおかげだ。おかげで彼は24時間疲れを知らず、絶倫のように二人の身体を貪り味わい続けることが出来るのだ。
「さて、次は後ろから責めてやろうか」
「ふぁぁぃぃ…」
フィリップに抱きつき未だ絶頂の余韻を楽しんでいたラナーはノロノロと身体を貫いた剛直を軸に身体を反転させようと動かす。ラナーの膣壁の肉襞がフィリップの肉棒に絡みつき蠢くたびに二人に快感を送りラナーは色っぽい吐息を漏らす。
そうこうしながらアルベドの手伝いも借りてフィリップの上で体位を変えラナーは後座位の体勢になると、フィリップは背後からラナーの胸を鷲掴みにし、アルベドはラナーとフィリップの結合部へと舌を這わせる。
「さあ! 行くぞ!」
「はいっ! フィリップ様ぁ! 来てください!」
大声で宣言すると力強くピストンを開始するフィリップとそれに合わせるようにフィリップの肉棒とラナーの肉芽に舌を絡め二人の性感をひき出そうとするアルベド。
二人に責められながらラナーは結合部から驚くほどの量の愛液とフィリップの精液を撒き散らし、悲鳴のような甘い嬌声を上げながらフィリップの肉棒から与えられる快感を味わい、貪りつくそうと腰をグラインドさせ続ける。
フィリップの絶頂の時間はまだまだ終わらない。
◆◆◆◆◆◆◆◆
近衛として玉座の間の隅に控えていたクライムはますます艶めき大きく響き渡るラナーの嬌声に我慢できずちらりと玉座に視線を向けてしまう。
そこには何よりも愛と忠誠を向けた、今でもその気持ちに変わりはない最も大切な女性が肌も露わに、元は木っ端貴族でしかない成り上がりの王の腰の上に跨り、もうひとりの王妃と王によって全身を愛撫されながら幸せそうに快楽で顔を蕩けさせ、男の肉棒を貪るように激しく腰を振っている。その激しさはそれなりに離れた位置にいるクライムの耳にまで肉がぶつかり合い粘液が泡立つ水音が聞こえてくるほどだ。
新しい王は学のないクライムでさえわかるほどの途轍もない無能者だ。会議や国事と言った仕事がない時間は王妃二人を侍らせ好き放題に弄び、いざ会議となれば毎回のように碌でもない発言や指示を繰り返し、会議が終わればまた王妃二人と放蕩の限りを続けるだけのお飾りにもなれない、ただひたすら国を乱すだけの厄介者としか思えない。
いや、放蕩を尽くしているのは会議の前後だけではない。会議や国事の間も彼はフォローをする王妃の身体を労いなどと言って撫で回し、一人が発言している間はもう一人に喋っていない方は暇だろうからと肉棒への口での奉仕を命じたりとちょっかいを出し続けるのだ。
そんなことをされる合間も付きっ切りでフォローし、献身的に支える二人の王妃の素晴らしい頭脳と手腕がなければ数日と持たずに王国は崩壊するだろう。
ラナーは現王に嫁ぎ王妃となる前、クライムに今後訪れるであろう王国の崩壊を避けるための策として自分は王を支える賢妃を演じなければならないのだと教えてくれた。
しかし、本当にあの男を王位に就けなければならなかったのか? 本当にあの無能に振り回されながらここまで献身的に尽くさねばいけないものなのか? 本当にあの男へ向けられる情熱のこもった愛の言葉は偽りの心から出たものなのか? 本当に毎日休むことなく一日中一時も離れずあの男に奉仕し、肌を重ねなければならないものなのか? 本当にあの幸福と快楽に蕩けきった顔は演技によるものなのか?
本当に…?
クライムの自問は終わらない。
そんな自問を続ける間もクライムは乱れに乱れるラナーの姿を視界の端に捉えるのをやめられず、甘く甲高い嬌声を意識の外に追い出すことが出来ない。
そしてそんな愛する人の痴態を見せつけられても何かを変えることも出来ない自分の無力さを呪いながらも、クライムは己の股間が膨らんでしまうのを止められなかった。
連載がスランプでどうしても進まないので息抜きに書きました。
なんというか内心嫌々だけど何らかの理由があって仕方なくラブラブエッチする高貴でプライドの高い女性っていいよね…。
それを何も出来ない最愛の人がすぐ近くで見ているシチュエーションとかもう最高だと思うんですよ。
読んでくださった方、お楽しみいただけたでしょうか?
とはいえ、こんな話認めない!
アルベドやラナーが計画のためでもこんなことするわけ無いやい! という方は次話へ進んで続きをどうぞ。
逆にこの終わりを気に入ってくださった方は進まなくて大丈夫です。
続きはたぶん皆さんの予想通りのものですし。