※この作品はR-18です。

げすぶるっ!   作:有機なす

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本分中央辺り、一部にリョナ的な暴力的表現があるのでご注意下さい。
エッセンス的なものなので、タグには追加しない方針です。


04話:バルツ公国の不幸な娘☆

 

「あなたの予想した通りのお仕事が増えたわね。報酬もたっぷり。もう十分稼いでる気もするけど」

 

 人気の無い日が落ちた公園の中、カモフラージュのために寄り添ってベンチに座り、マギサさんとお話をしていました。

 この光景にタイトルをつけるなら、家と家族を失い途方に暮れている姉妹の図でしょうか。

 私が男らしい外見をしていれば、情熱的に抱擁するだけで逢瀬を楽しむ恋人として、公園の背景に自然に溶け込めたかもしれませんが、この顔や格好では女性同士の背徳的な恋人の逢瀬として、逆に有象無象の男達を集めかねません。

 

「宝石も帝国通貨も強いですからね。今はたいていの国で強気の交換レートで使えますしね」

 

 騎空団『紅空』としては、エージェント邸から回収した裏金っぽい通貨や宝石類で十分な収入を得る事ができました。

 どの国が発行しようと、銅貨、銀貨、金貨は同じ価値、同じだけのルピという建前になっていますが、そんな建前を馬鹿正直に守ってる商人はいません。

 その点、価値が安定している宝石と、大国ゆえの盤石さから圧倒的な高レートを誇る帝国通貨は安定しています。前世の価値観で言えばドル札のようなものでしょうか。まっとうな取引から裏取引まで使える万能通貨です。

 

「十分な収入を確保しましたし、追加の仕事を受けないのも一つの選択ですね。普通の騎空団なら」

 

 まぁ、妹(ジータ)の率いる騎空団『蒼穹』からの依頼の場合、余程のの事でもなければ断る選択肢は選べません。

 『蒼穹』の汚れ仕事の担当こそが騎空団『紅空』存在意義なのですから。

 

 

 

「ああ、来ましたね。お手紙が随分効いたようです、服装は荒れているし、かなりお疲れの様子。マギサさん、他に人はいませんか?」

 

 エージェントさん改め旦那さん(仮)は荒い息を吐きながら公園に走り込んできて、広場を血走った目で周囲を見渡していますね。

 

「少なくとも近くにはいないわね。遠距離から観察されていたらどうしようも無いけど、そんな遠くなら介入も難しいでしょう」

 

「では……っと」

 

 太股のホルダーから、青色ガラスのような青く透き通った素材でできた小剣を取り出します。

 色々なサイズがある中で一番小さな食事用ナイフと同じ程度のサイズのものを選び、胸ポケットに仕込んである濃い緑色をした液体を塗ってから投擲。

 髪の毛よりも細い、極細の金属製ワイヤーを曳いて飛ぶナイフは男性の頭の上まで飛んでいき。

 

「それっ」

 

「………あぐっ!」

 

 ナイフに繋がったワイヤーを引っ張ると、ナイフは真下に向きを変え、旦那さんの肩に突き刺さります。肩の傷口を手で押さえる旦那さんですが、すぐに片膝をつくと地面に倒れました。

 シャオさんから作り方を教えて貰った、即効性の昏睡毒は良い仕事をしてくれますね。

 

 

 この謎素材でできた小剣やナイフと、それぞれに繋がっている金属の繊維でできたワイヤーが私の商売道具です。

 所有者の魔力を推進力にして飛ぶ刃物と、教え込まれた極細のワイヤーを操る繰糸術、その2つを組み合わせて、幾本もの小剣やダガーを操り、刃物とワイヤー全てを武器にする、いかにも暗殺者が使いそうな技術を取得しているのです。

 教えてくれたのは、ザンクティンゼルに住んでいる一見普通の老婆なのですが、ジータと一緒に短剣や暗器を使った暗殺術や体術から、攻撃魔法、回復魔法、格闘術、片手剣、大型武器や弓や銃の扱いまで訓練されました。田舎の村の老婆は侮れません。

 

 

「シャオさん、旦那さんをご案内しましょう。運ぶから手伝って下さい」

 

「はいはい。僕は力仕事担当じゃないのですけどねぇ、このメンバーじゃ贅沢もいえませんか」

 

 近くの茂みに潜んでいたシャオさんと2人で旦那さんを回収して、酔っ払いを介抱している演技をしながら、確保しておいたアジトの一つに運び込みます。

 

 

 

 

 

 

「………うぐっ、げほ、ごほっ、ごほごはっ!」

 

 アジトに運び込んでだいたい2時間後、旦那さんが咳き込みながらやっと起きてくれました。ナイフに塗った毒が多すぎましたかね?

 

「ここは一体……君たちは?」

 

 椅子に手、足、体を固定するように縛ってあるのに、気がつかないのでしょうか。まだ意識が混濁しているのかもしれませんね。

 

「こんばんは。私達は事情があって名乗れませんが、誘拐犯と言えば分かって頂けるでしょうか?」

 

「……そうだ、家族を解放しろ! 要求には従っただろう!」

 

 う、うーん。裏家業の世界に足を突っ込んでいるはずなのに、頭の中にお花畑でも詰まっているのでしょうか。

 それに大きな声ですね。アジトを確保する時は防音がしっかりした部屋か地下室がある物件を押さえる大切さを再確認できます。

 

「いえいえ、その程度では解放もできません。あなたが把握している情報を教えて下さい。仕事先で知った事から、帝国のどんな方と親しいおつきあいをしているかまで」

 

 7,8割は接収した資料で把握しているのですが、確認作業は大切です。

 

「言える訳がない!」

 

「なら言えるようにしましょうか」

 

 座っていた椅子から立ち上がって、隣の部屋に準備しておいたものを部屋に運び込みます。

 

「パパぁ!」

 

「リィナ! 娘に何をする気だ!」

 

 運び込んだのは両手を上にして手首を縛り、動物用の首輪と紐をつけた娘さん。旦那さんの台詞で初めて名前を知りました。

 外見年齢的にはリリィさんと同世代だと思うのですが、流石ドラフ族ですね。小さな背丈に比べて胸が随分と大きいです。

 

「情報を話したくなるような事以外に何をするというのでしょう? ちょっと失礼しますね」

 

 男の野太い声を長々と聞きたくないので旦那さんに口枷をしてと。

 次に、娘さんの顔を手で固定して、その唇を蹂躙します。

 

「ん、んんー…っ!」

 

 私の唇を娘さんの小さな唇に合わせ、舌と唇を使って唇をこじ開けて口内の感触を味わいながら、娘さんの舌を吸い出して、出て来た小さな舌と私の舌を絡み合わせます。

 普段から口の中を綺麗にしていたのでしょう、悪臭はしません。味がしないはずなのに唾液と口の奥から漏れる吐息が甘く感じますね。

 本当なら自分の舌を無理矢理ねじ込みたい所なのですが、口に器具でも入れてないと舌を噛み切られる危険がありますから、残念ながら見送りです。

 幼い少女の口に器具をつけて蹂躙するのは少々無粋ですしね。多少不便でも、そのまま蹂躙する方が私好みです。

 

「むぐ、ぐぐーぅぅぅ!」

 

 口枷をした旦那さんが唸っていますね。ちゃんとした設備を整える時間があったら、マジックミラーを挟んで別の部屋に閉じ込めるのですが。

 父親の前で娘を陵辱するのは味わい深いのですが、野太い呻き声が聞こえるのが欠点ですね。

 

「んー! んんー!………んんっ」

 

 呆然としていた娘さんが抵抗を始めますが、顔をしっかり固定して、唇は何度閉じようとこじ開けて、唾液を交換していきます。

 くちゅっ、ぐちゅり、ちゅぷりと地下室に淫靡な音が響き、数分もすると抵抗が弱くなってきました。

 準備しておいた錠剤を二つ口に含んで、口移しで娘さんに飲ませます。

 苦い薬の味に小さな舌が抵抗しますが、私の舌で押し込み、唾液と一緒に無理矢理飲み込ませました。

 

「さてと、今娘さんに2種類の薬を飲ませました。一つは媚薬。そして、もう一つは排卵誘発剤……ええと、子供を孕みやすくするお薬です」

 

 娘さん、年齢的に初潮が来ているかどうか怪しいですが、かなり強いお薬なので効果はあるでしょう。

 実際に孕ませる事が大事なのではなくて、孕んでしまう危険が高いと思わせる事が大事なのですから。

 別に栄養剤でも飲ませて嘘をついても良いのですが、本物を飲ませたのは私の趣味です。

 

「ここで喋られても準備が無駄になるから微妙に寂しいのですが、話す気になりましたか?」

 

「むぐっ、むぐぐ!」

 

 旦那さんはまだ強気に首を横に振っています。

 

 さて、ここでさくりと犯してしまってもいいのですが、一つ手順を踏みましょうか。

 

「可愛そうに。パパはあなたよりお仕事の方が大事だそうですよ」

 

 娘さんの耳元で囁いてあげます。

 

「……違う、違うよね、パパ、この人の言う事嘘だよね?」

 

 口内を蹂躙した嫌悪感が残っているのでしょうか、ゆっくりした喋り方ですが、追い詰められた小動物を彷彿とさせる、必死さを感じる口調です。

 

「私はとても優しいので、二つ選ばせてあげましょう。そのまま私に犯されるのと、それ以外とどっちがいいですか?」

 

「や、やだ、犯されるのやだ!」

 

 良い感じに泣き叫んでくれますね。ええ、期待通りの反応です。

 

「仕方ないですね。じゃあ、それ以外にしましょう。リリィさん、出番です」

 

 部屋の隅で、杖を持ったまま待機していたリリィさんを呼びました。

 

「打ち合わせ通りにお願いします」

 

「はいなのご主人様、ちゃんとできたら褒めて欲しいの!」

 

「もちろんですよ」

 

 拘束されている男性も、泣き叫ぶ幼い少女も気にせず、明るい声ににっこり笑顔でご褒美を欲しがるリリィさんの壊れ方が愛おしいですね。

 

「じゃあ、いくの! ホワイト、ヒー、ルッ!」

 

 リリィさんは娘さんに向かって大きく杖を振りかぶり、石突き―――杖の尖った方を柔らかそうなお腹に振り下ろしながら回復魔法を使いました。

 

「ひぎっ……いや、いやぁぁぁ、お腹、私のお腹が、何で、なんで痛く無いの、いや、いやぁぁぁぁ!」

 

 ちょーっと私と趣味の方向性が違う、娘さんの悲痛な声が響き渡ります。

 

 いやぁ、思わず目を背けてしまいましたが、堅いモノが柔らかいものに刺さった後、中にある大切なものを押しつぶす嫌な音が響きましたね。

 リリィさんにやらせておいて何ですが、私は加虐趣味はあるのですが、こういう人体を破壊する系、いわゆるR-18G的なのはあまり好きでは無いのです。

 

 もっと時間があれば普通に陵辱したり、せめて自尊心が崩れるまで顔を平手ではたき続けるとか鞭で嬲ったりするのですが、今回は急ぎなので荒っぽくやっています。

 

 

「うんしょ……うーん、ちょっと抜き辛いの。ホワイト、ヒールっ!」

 

 リリィさんが娘さんの胸に足を乗せて、刺さった杖を引き抜きました。

 杖を引き抜いた時、僅かに飛び散った返り血がリリィさんの頬を赤く彩りました。杖が抜けた後の娘さんのお腹には傷一つない綺麗なものです。

 

 回復魔法は凄いですね。これが普通の僧侶が使う回復魔法なら痛覚がしっかり入っていたと思いますが、リリィさんの使う特殊な回復魔法は異常を除去しながら回復する魔法。

 激痛や内蔵の傷も除去しながら傷を治してくれたようです。

 

「ご主人様ご主人様、リリィ上手くできた?」

 

「もちろんです。良い子ですね」

 

 顔に返り血をつけたまま聞いてくるリリィさんの頭を撫でてあげます。

 

「えへへ。ごろごろー」

 

 口でごろごろと言いながら、実に嬉しそうな表情で撫でている手に頭をこすりつけてきます。

 先ほど娘さんにやった凶行と、その可愛い仕草とのギャップが実に良いですね。

 

 急ぎの仕事ついでにリリィさんの従順さを上げようと思ったのですが、想像以上に従順過ぎたのがやや計算違いでしたね。

 無抵抗な人を傷つけたくないけど、ご主人様の命令で傷つけないといけない葛藤をして、それを私がご褒美をちらつかせて暴力に導く……的な展開を期待していただけに、寂しい気持ちになりました。

 

 

 リリィさんにご褒美のキスをして一度下がって貰うと、錯乱しかけていた娘さんが随分落ち着いていました。

 部屋に戻ってくる私に酷く怯えた目を向けて、ガタガタと震えています。

 

「はい、さっきの質問をもう一度です。私に犯されるのがいいですか? それともそれ以外をもう一回がいいですか?」

 

「おかっ、犯されるのがいいです。犯される方がいいですっ!」

 

「うーん。嫌そうですね。私も嫌がる子を無理矢理犯すのは辛いのですよ」

 

 嘘じゃありません。壊さないように犯すのが辛いです。女の子みたいな顔をしている私ですが、相手の心や理性にどう傷をつけるとかを一切考えず、獣欲の赴くまま好き放題犯したい時だってあるのです。

 

 

 

「犯して、犯して下さい。リィナはえっちな子だから、お兄さんに犯して欲しいです!」

 

 幼い少女が犯して欲しいと必死に嘆願する表情は実にそそりますね。

 リリィさんの魔法の実験に、さっきは趣味の範囲を超えてひどい事をしてしまいましたし、少し優しくしてあげましょう。

 

 

「ひっ……ひぐっ……ぐすっ……んっ……んひっ、ひぐっ」

 

 娘さんを部屋の隅にあるベッドの上で弄び始めました。

 キスをして、服の上から胸を触って、キスをして服の下に手を入れて胸を直接触ってと、ゆっくり愛撫しています。

 体を離そうとしたり、キスをする舌を押し返そうとするたびに「抵抗するのですか?」と言うと、体を震わせて素直になってくれます。

 そしてドラフ族は凄いですね。幼さの割にしっかりと揉める胸があります。

 Cカップはありそうな。リリィさんがこれを見たら、私の守備範囲外的な意味で絶望しそうですね。

 

「次はパンツを脱がせるから足を開いて下さいね」

 

 スカートの中に手を入れて、リリィさんのアレで失禁し、濡れてべったりと肌に張り付いたパンツを脱がせると、毛の一つも生えてない、ぴったりと閉じた秘所が見えました。

 

「…ひっ……いやぁ………ひぃっ……やぁ……」

 

 スカートをお腹までめくりあげ、秘所に口をつけて舌を這わせると、体を震わせながら我慢しています。

 愛液がじんわりと奥から出て来ている膣の入り口を舐め取るように舌を這わせると、性感と悲鳴が混じった声が漏れて、つい股間を硬くしてしまいます。

 性感は未開発でも、投与した媚薬が良い仕事をしてくれているようですね。

 

 

 

「……んんっ……やっ…………んゃっ……」

 

 30分以上、ひたすら秘所を舐め回し続けていると、娘さんの口から漏れる声が甘い声の成分が随分と大きくなってきました。

 

「そろそろ、良い頃合いですね」

 

 ベッドの上でズボンと下着を脱いで股間を露出させ、愛液を塗りたくるように逸物の先端で秘所の周りに擦りつけます。

 娘さんが怯えた瞳で股間のものを見るから、胸も股間も熱くなるというものです。

 

 

 ―――さて、ここが悩みどころです。

 挿入して射精までの間を長くとって恐怖を煽るか、まず中に出して絶望感を与えるか、どちらを選んでも美味しいのですが………今回は恐怖を煽りすぎてる感があるから、後者でいきましょう。

 

 

「じゃあ、いきますよ」

 

 娘さんの腰を押さえて、股間のものを娘さんの膣内へ挿入していきます。

 媚薬を与えて、時間をかけてほぐしたとはいえ、それでも痛みを感じるほどに狭いですね。

 

「う……うう……うううー!」

 

 目を瞑って挿入の不快感に耐えているのが良いですね。リリィさんの時のように泣き叫んでくれるのもいいのですが、目に涙を浮かべて耐えているのも実に趣があります。

 

 ゆっくりと挿入を繰り返し、地下室に娘さんの押し殺した泣き声と、ぬちゅり、ぬちゅり、ぬちゅりと挿入音が続き、挿入するたびに少しずつ娘さんの膣内の奥へと逸物の先が入って行きます。

 

「じゃあ、そろそろ出してあげますね。なかにたっぷりと」

 

 逸物の先が膣の一番奥に届いた後、娘さんの耳元で囁いてあげます。

 

「や、やだ、やだよぉ、ママ、助けてよママぁ!」

 

 目の前にいるのに、とうとうパパに助けを求めなくなりましたね。

 そしてその台詞、実に美味しいです。あの言葉が言えるじゃありませんか!

 

「ママに助けを求めるのは間違ってます、だってこれからあなたがママになるのです、よ!」

 

 台詞と一緒に、膣内の一番奥に精液を吐き出します。

 

「やぁあああ! ママになるのやだぁああ! やぁぁあぁあ、いやああああぁぁぁ!」

 

 今までで一番激しく暴れ、泣き叫ぶ娘さんの体を押さえつけながら、子宮に逸物を押しつけて射精するのが最高に気持ちいいですね。

 射精の快感よりも、この子の心に消えない傷跡をつけているという快感がずっと強く感じられて素晴らしいです。

 

 逸物は娘さんの子宮目がけてどくり、どくりと元気よく精子を吐き出し続け。何か凄い量出ていますね。

 

「全部子宮に出してあげましたよ」

 

 娘さんの頭を撫でながら、逸物を抜くと若干開いた幼い秘所の奥からトロトロと白濁した液体が零れてきます。

 

 

「……もうちょっといけそうですね」

 

 ぐったりと脱力し、秘所から精液を零す娘さんの姿を見て、再び固さを取り戻した逸物を再び娘さんの中に挿入します。後2,3回は出さないとおさまりそうにありません。

 

 

 

 

 

 娘さんが意識を取り戻すのを待って、旦那さんへの尋問を再開しました。

 手首の拘束だけ外した娘さんは半裸のまま、力なくベッドのシーツにくるまり、ぼんやりとした視線を私と旦那さんに向けています。

 

「さて、お話する気になりましたか? これ以上酷い事はしたくないのですが」

 

 どうせ酷い事をするなら、もっと時間をかけてじっくりねっとりやりたいのです。

 インスタントな暴力は趣味に合わないから本当に無駄な労働なんですよ。

 

 

「…………」

 

 旦那さんは憔悴した様子ですが、それでも顔を背けて口を割りません。

 

「仕方ないですね。なら、アガスティアの下町でパン屋を営んでいる若い奥さんと娘さんにも来て頂いて同じ事をしましょうか」

 

 エルステ帝国の帝都アガスティア、その下町にも旦那さんの関係者はいるんですよ。

 実際誘拐しようとすると大変なんですけどね。これでも私、帝国の指名手配犯なので……

 

 

「止めろ、止めてくれ! 何でも話す!」

 

 目を見開いて、慌てて反応する旦那さん。

 そうそう、その反応を待っていたんですよ。

 

「………どうして」

 

 娘さんの掠れた声が私の耳に届きます。小さな声過ぎて旦那さんには聞こえてないでしょう。

 

「ああ、やっぱり若くて綺麗な方の奥さんと、その間にできた娘さんと息子さんの方が大切ですか。では、色々と聞かせて頂きますね」

 

 部屋の外に待っていて貰ったシャオさんを呼んで、旦那さんの尋問の続きをお願いします。とても素直に話してくれるでしょう。

 

 

 旦那さんを見送って、ベッドに座ると囁くような声が耳に届きます。

 

「……ねぇ、パパはどうして私を助けてくれなかったのかな」

 

「あなたのお父さんは、アガスティア―――帝国の首都にもう一つ家と家庭を持っていました。そっちの方が大切だったのでしょう」

 

 娘さんの声からにじみ出る絶望の気配に、心の中から愛が溢れて止まらなくなりそうです。我慢を止めたら私は悪魔のような笑みを口に浮かべてしまうでしょう。

 旦那さんが随分前から浮気をしていて、もっと若くて綺麗な奥さんと、その間にできた娘さんと息子さんを大切にしていたのは分かっていたのです。

 旦那さんの部屋で見つけたスケジュール帳には、そっちの奥さんと娘さん息子さんの誕生日には、毎年出張という名目の旅行が入っていたのですから。

 片方がこの娘さんの誕生日とかぶっているのにも関わらず。

 

 

 

 

 ―――そして絶望に染まるかけた心だからこそ、普段なら効かないような甘い言葉が滑り込むのです。

 

「これで大丈夫そうですね。リィナさんを助けられてよかった」

 

 娘さんの肩に手を置いて、初めて名前を呼びます。

 

「……どういう、事……なの」

 

 娘さんの心は絶望と諦観にまみれつつも、戸惑った声が口漏れます。

 

「あなたのお父さんは、この国で大事な仕事を任されていましたが、遊んだり他の奥さんや娘さんを大事にするお金欲しさに、他の国のスパイをしていました」

 

 この娘さんもそこそこ大事にされていましたが、それは伝えません。

 

「私は頼まれてあなたのお父さんを調べていて、スパイだと知った時にリィナさんとリィナさんのお母さんの事を心配しました」

 

 頼まれたのは国ではなくジータで、心配したのは陵辱できそうな獲物としてですが。

 

「国の裏切りものだとわかったら、家族も見せしめに殺されてしまう事が多いのです」

 

 これは本当です。国の重要気密を扱う部署で、他国のスパイをしていたのですから。

 発覚すれば家族ごと見せしめになる可能性は非常に高いでしょう。

 ファンタジーな世界なのです、国家反逆罪レベルの重大犯罪を犯したら、親兄弟に妻子もまとめて処刑する方が一般的ですね。

 公開処刑という形を取るか、事故死や行方不明という形を取るか国によって違うでしょうが。

 

「だからあの人にリィナさんを裏切らせました。リィナさんとそのお母さんをあの人は最初から裏切っていたのなら、巻き込まれる事は無いでしょう」

 

 半分くらい嘘ですね。旦那さんの犯罪を発見して通報した私が、奥さんの一族に恩があるから、娘さんと奥さんの命を助けて欲しいと頼めば、見逃される可能性はかなり高くなります。

 奥さんと娘さんを裏切っていた証拠にも困りませんしね。

 

「……ほんとうに? 酷い事をしたのは、リィナとママを助けるためだったの?」

 

 虚ろだった瞳に僅かに光が戻ってきました。

 

「はい、もちろんです」

 

 娘さんの体を起こして抱きしめると、肌が触れた時にびくりと震えましたが、すぐに私の方へ体重を預けてきました。

 自暴自棄が7割、もしかしてという希望が3割くらいでしょうか。

 

「どうして、だってお兄さんの事わたし知らないよ」

 

「可愛い女の子を助けるのに理由はいりませんよ」

 

「……―――」

 

 ああ、白々しい、自分の事ながら最高に白々しい台詞ですね!

 ですが暴行され陵辱され父親に裏切られ、絶望に沈みかけていた娘さんは、こんな白々しい台詞にすらすがりついてしまうのです。

 溺れるものは藁にもすがるという、ことわざの通りですね。

 

「……信じていいの?」

 

「信じて下さい」

 

 優しく抱きしめてあげます。主語のない短い言葉はいいものです。嘘にならないのですから。

 

「………うん。信じる」

 

 悪い笑いが口から漏れないように、心の中で笑みを浮かべ、ジータからの依頼がさらに上手く行った事を確信しました。

 旦那さんから一緒に死んで貰えるはずだった家族を引き剥がせるのです。孤独のまま処刑されるのはさぞ寂しい事でしょうね。

 

 ちなみに奥さんには先に見捨てる事を同意して貰っています。汚職と浮気の事を伝えて、娘さんのために見捨てませんかと提案したら、若干悩みましたが同意してくれました。

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

「んーー……流石に手間がかかりましたね」

 

 マギサさんと一緒にバルツ公国の役所から出てきました。

 役所の中で雑務をしてそうな看板がついてる、情報部的な所に旦那さんの汚職を報告、証拠の提出、身柄の引き渡しと、奥さんと娘さんを連座処刑から外す取引をするのに一週間ほどかかってしまいました。

 

 

「一つ聞きたいのだけど、どうしてあの人達を助けたの?」

 

 ちょうどお昼頃だったので、ケバブっぽいものを露店から買って食べていたらマギサさんに質問されました。

 未来が見える魔女も、人の心の中は見えないのですね。

 

「私は敵をできるだけ少なくしたいんですよ。だって、ほら」

 

 ケバブ的なものを一口かじり、言葉を続けます。

 

「可愛そうな人を助ける善人に見られていた方が、わかりやすい外道の悪者より扱いが良いでしょう?

 それに、こんな外道の被害者にありがとうと感謝されて、好意まで向けられるのはとても素敵ですよ」

 

 昨日あった時には娘さんに優しいキスを教えてと言われて、実際教えてあげたし、デートの約束もしてありますしね。

 とても陵辱された相手にする態度ではありませんが、まるで失ったものを取り戻すように積極的に向けられる娘さんの好意が実に心地よいのです。こう、愉悦的な意味で。

 

 そういえば排卵誘発剤を飲ませて散々中だしをキメましたが、実際に孕んでいたら………恋人のように甘く優しく接してあげると、楽しみが増えそうですね。

 

「魔女の私が言うのもおかしな話だけど、あなたはまるで悪魔ね」

 

 マギサさんの言葉に口の中のものを吹き出しそうになりました。

 

「それはそれは、とても光栄ですね」

 

 くすくすと笑いが零れてしまます。

 

「そしてあなたの笑顔が可愛くてムカつくわ」

 

 その言葉に今度こそ吹き出して咽せる事になりました。

 

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

>娘さん

 予告通り薄い本展開になった。銀髪のドラフ、外見年齢はクムユさんより幼い。

 絵にしたらきっと犯罪臭が酷い事になる。

 ドラフ補正で胸はCカップ。

 

 

>奥さん

 娘さんをそのまま大きくしたような外見。

 外見年齢はヒューマン視点では20代前半。

 娘さんが寝た後にクレハに命を助けてくれたお礼(意味深)をしてからずるずると泥沼に。

 

>クレハ

 親子丼を食べようと画策中。安定のド外道。

 

>マギサ

 クレハを手のかかる弟的な感覚で見ている。

 原作ではフェイトエピソードが進むたびにデレの加速っぷりが凄い。

 作者はクーデレを装ったチョロインかつ駄目男製造器と見ている。

 

>ホワイトヒール

 裂傷(デバフ)も治せるから部位欠損とかも直せるんじゃないかと思う怖い魔法。クリアオールをセットしたヒーラーでも多分同じ事ができる。回復魔法の使い手を怒らせてはいけない。

 

>ザンクティンゼルの老婆

 主人公にランク4ジョブを教える公式チートな村人。そこらの星晶獣よりずっと強い。帝国が何度かザンクティンゼルを制圧しているが、どれほど被害が出ているのか心配である。

 

 




次回以降、ストーリーを進めるためにエロ薄め回がある程度続きます。
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