※この作品はR-18です。

恋姫ヒロイン孕ませ陵辱、純愛無し   作:onigawara

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 いろいろ大変だったが、やっと翆達が登場


駆師夫一家VS公孫賛と涼州連合 結果は駆師夫一家の勝利

 

 

「大変ですお頭っ!」

 

 もうすぐ夕方に差し掛かりそうな頃、扉を叩きながら執務室に慌てた様子で王度がやってくる。

 

 ただ、慌てふためく王度には悪いが、その原因について俺は既に知っていた。

 

「どうせ賄賂送ってる宦官と別の筋から公孫賛辺りを主導に討伐軍でも編成されたんだろ? 思ったよりも遅かった位だがな」

 

「す、すでにお気付きでしたか……しかし、涼州の錦馬超とその一族が朝廷の命で援軍に来ているとの報告が……それに、周辺の勢力が援軍を送る恐れも……」

 

「安心しろ、敵の援軍についてはもう手は打った。まず、先月に裴元紹が渡りを付けた黒山賊が袁紹の領内で暴れてるから奴等は来ない。……次に、曹操や孫堅、あとその他の連中だが……」

 

「駆師夫様ッ! 討伐軍に加わりそうな他の諸侯の情報ですが……」

 

「お頭、ちゃんと言われた通り裏は取って来たぜ……っていたのか王度先輩」

 

 王度に説明する前に、再び扉の音を響かせながら2名の新人文官、李邈と張存が報告に来た。

 

「丁度いい、王度、他の諸将の動きについては2人が資料に纏めてる筈だから読んでみろ

 

「朝廷が公孫賛の青州討伐軍に参加する様、曹操、孫堅、袁術、劉表、その他諸侯に通達、しかし、それぞれの領内で黄色い布を頭に巻いた数万の賊徒が多数出没、領内の賊の平定の為、現在周辺諸侯を含めて援軍を送る余力無し……ですと!!」

 

 それに、仮に要請を受け入れたとしても、送り込んでいる記憶改竄した密偵から「街中は特に混乱もなく、民も穏やかに過ごしている」という偽の情報が齎されている。

 

 曹操と孫堅辺りは違和感を覚えているかもしれないが、民に目立った被害が出てないなら領内の賊の対処の方が先だ。

 

「黄色い布を頭に巻いた連中ってのは、裴元紹や劉辟と黄邵の知り合いらしくてな、本来ならもう少し力を蓄えてから蜂起する予定だったらしいが……俺達が先にここの城を落とした事で、管亥と同じく尻に火が付いたらしい」

 

「そりゃ先駆者がいたら、後発はそれより派手に暴れないと単なる二番煎じですからね」

 

「武装蜂起ってのは時期が早すぎても遅すぎてもダメなんだが……こうなるともう連中も今更後には引けないわな」

 

 管亥が城攻めを失敗するという未来を予知して、俺達が救援して城も乗っ取た訳だが、決起しようとしていた連中が出遅れたと感じ俺達も乗るしかないこのビッグウェーブに……といった感じか?

 

「劉辟と黄邵を使って連中を焚きつけはしたが、奴等は別に俺達に協力した訳じゃねえぞ、お互いに今は同盟の話もしてないしな」

 

「……では、連中の矛先が我々の方に向かう事もあると……」

 

「そうかもしれませんが……まずは蜂起した場所で暴れるか他の仲間と合流するでしょう」

 

「その黄色い布を頭に巻いた連中……長いから黄巾党って呼ぶ事にするが、そいつ等が青州で蜂起したって話は聞いてねえし、来るとしても今すぐじゃねぇよ」

 

 本来の流れならば黄巾賊に管亥が加わっていた筈だが、駆師夫の介入によってそれは無くなった。

 

 ついでに言えば、本来加入する筈だった青州の兵も駆師夫一家に加入している。

 

 今対処すべきは公孫賛と馬家の連合騎兵軍であり、その対策は既にできていた。

 

 管亥を加えてから愛紗と鈴々や梨晏も連日奉仕に参加させているので、体力も減っているだろうし、今回は参戦させなくてもいいと判断する。

 

 敵の全容も大体把握済みなので、術を駆使して戦えば恐れる事も無いだろう。

 

 

 

 

 

 

「なあおい、あれ……」

 

「ああ、お頭の言ってた通りだ……マジで来やがったぜ」

 

 森に潜む斥候の視線の先に居たのは、北の街道からこちらに向かってくる騎馬の軍勢だった。

 

 行軍する騎兵団の鑓と鎧は日の光を反射し、馬という大きな文字を記した軍旗が後ろに続く。

 

 それは、駆師夫一家が今まで戦ってきた村の自警団や他の賊の一家、孔融の兵とも違う、明らかに練度の高い正規兵であった。

 

 兵は質の高い装備で固められ、行軍に乱れもない。

 

 幾度も修羅場を潜り抜けてきた熟練の斥候である2人にも、一目見て精強な騎兵部隊だと分かる。

 

(お頭の話によれば、あいつ等は涼州の馬一族っていう相当強い連中らしいが、遠い所から態々ウチに喧嘩売ったのが運の尽きだぜ……)

 

 しかし、彼等は一切動じる事はなく、予め駆師夫に命じられていた通り深い湿地が広がる隘路へ差し掛かった頃、合図の呼び笛を鳴らした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ダメだよ翆姉様! こっちにも伏兵がいる! それに街道には縄がいくつも張られててまともに進めないしー!」

 

「くそッ、たかが賊の集団がなんでこんな小細工してるんだよ。先に送り込んだ斥候は誰も帰ってこないし」

 

 翆も蒲公英も賊の鎮圧ぐらい簡単に終わると思っていたが、いざ戦ってみれば自分達は簡単に手玉に取られていた。

 

 得意の騎馬突撃は封じられ、湿地帯を抜けて森を進めば何度も伏兵に襲われる。

 

 翆達の軍はそれでも駆師夫一家の兵達を圧倒していたが、次第に数の差で押し切られていく。

 

 報告で聞いていたより敵の兵数が遙かに多かったが、所詮は賊と舐めてかかっていた事もあり、敵がこれ程の難敵であるとは予想もしてなかった。

 

「翆姉様、一旦引いて公孫賛殿と合流しよう! これ以上は皆が持たないよ!」

 

(悔しいが、ここは蒲公英の言う通り、一旦引いて体勢を立て直すしかないか……)

 

 幾度となく襲い掛かる伏兵を撃退しながら、この深く入り組んだ森の出口まで辿り着くが、その直後、先頭にいた馬休が驚きの声を上げる。

 

「ね、姉さんッ!! あれ……!」

 

 森を抜けた彼女達の前に居たのは重装の騎兵部隊と、その先頭にいる怪しげな雰囲気の謎の男。

 

 その両脇には指揮官らしき赤い鉢巻きを巻いたスキンヘッドと黄色の衣服を纏った褐色肌でドレッドヘアの大男が控えている。

 

 その後ろには鎧兜を身に纏った男と、黄色い鉢巻きの鎧の男の2人組が守りを固めていた。

 

 罠や伏兵によって疲弊し、兵の数もざっと見てこちらの3倍以上。

 

 加えて敵の指揮官もかなりの手練れで、恐らくドレッドヘアの大男はかなりの強者だ。

 

 恐らく初めて遭遇したであろう窮地に、翆は小さく冷や汗をかく。

 

「一応言っとくが、大人しく降伏しろ……兵に危害は加えないし、お前達も命は助けてやる」

 

 突如現れた駆師夫の軍勢に彼女達が驚愕する中、混乱する涼州勢に駆師夫が投降を呼びかける。

 

 兵に危害は加えず、自分達も命だけは助けるとは言っているが、手下達の胸や下腹部に向けられるその厭らしい視線で、何をされるか容易に想像がつく。

 

「ふざけるなッ! 誰が降伏なんかするかッ! 蒲公英、鶸、蒼、奴等を討ち取って皆でここを突破するぞ!」

 

 翆が号令をかけると、彼女の率いてきた兵達と共に突撃が開始される。

 

 精強で知られる涼州騎兵部隊と駆師夫一家の重装大騎兵団は、互いに凄まじい被害を出したが、戦闘が開始されてからおよそ四刻(8時間)の激闘の末、駆師夫軍の勝利で決着した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「いやぁ……この4人はマジに強かったな、噂に聞く錦馬超は予想以上の強敵だったぜ」

 

「間違いなく今までで一番手古摺りましたね……管亥と卜己の奴が時間稼いでくれなきゃ多分ヤバかったですよ」

 

 駆師夫の呟きに裴元紹が即座に同意する。

 

 星達を捕らえた時の様な薬を使う罠は消費ポイントが高く、簡単に使う訳にもいかなかった。

 

 よって、敵将4人には弱体化の術をかけた上で重装騎兵を指揮して疲弊させる戦法を取る。

 

 しかし、弱体化は強化の術より効きが薄く、すぐに決着が付くだろうと油断していた事や愛紗、鈴々、梨晏を連れて来れなかった事も災いし、窮地に追い込まれてしまった。

 

 だが、この時の為に控えていた軍内で最も高い武力を持つ管亥の部隊と卜己の弓で馬超は足止めされ、後から続いて来る馬岱達を裴元紹、劉辟、黄邵が抑えこむ。

 

 最終的には弱らせた馬岱達をどうにか倒して、幹部全員が加勢した5対1の戦いとなり、それでやっと捕らえる事は出来たがこちらの被害も甚大だった。

 

「梨晏の時もだが、今回も死ぬかと思ったぜ」

 

「弓で援護もしてましたけど、槍で弾かれて一発も当りませんでした」

 

「強化されてもう怖いもんはねぇ……って思ってたんですが、お頭の弱らせる術まで使ってあの強さですからね……」

 

「まともに戦えば、俺達確実に即殺でしたよ」

 

 兵力で圧倒し、強化した幹部をぶつけ、弱体化の術をかけてやっと捕らえる事ができた。

 

 捕虜にした馬岱達を人質にしても、正史の馬超の逸話から確実に投降する確証が無かったので、最後は力技になったが実際に戦った彼等の怪我も酷い。

 

「結構苦戦したが誰も死ななくてよかったぜ、まずは血止めして……それから飛ばされた手足や指を繋げてから細かい傷を治療するぞ」

 

 骨折程度ならまだしも、手足や指を繋げるとなると治療に使うポイントも跳ね上がる。

 

 それを承知の上で、駆師夫は弓で援護していた卜己を除く4人に治癒の術を施す。

 

「相変わらずお頭の術は規格外だな」

 

「強化の術も凄かったが、まさか斬り飛ばされた手足まで繋がるとは思わなかったぜ」

 

「俺は怪我してねぇけど、やっぱお頭の術はパネェな」

 

「俺も黄邵も治療の術で治して貰った事はあるが、繋がった指にも全く違和感がねぇ」

 

「もう凄ぇっていう言葉しか出てこねぇな……」

 

 改めて思い知らされる駆師夫の強大な妖術に、5人の配下達の敬意と畏怖の感情が増大する。

 

 〖この力があれば天下すら目指せるのではないか?〗彼の術にはこの場にいる誰もがそう思う程の素晴らしさがあった。

 

「準備が終わりましたぜお頭ッ!」

 

 間がいいのか悪いのか、幹部の誰かが口を開く前に手下が報告に来る。

 

「よし、さっさと城に戻るぞ」

 

 駆師夫が号令をかけると、戦利品の4人を馬車に積み込み、即座に撤収をし始めた。

 

 官軍は動きが遅く、曹操、孫堅、袁紹、袁術、劉表といった群雄も領内の黄巾賊に手を焼いていてまだ戦う事はない。

 

 だが、いずれにせよ兵力や補給の問題やら、統治の人員など色々足りないものも多い。

 

 やる気もない天下統一の話はさておき、今は戻った後で貰える褒美の事を考えるべきだろう。

 

 苦境を乗り越え浮かれる駆師夫一家だが、帰路を進む途中で駆師夫が配下達に警戒を促す。

 

 そして、斥候が辺りを探し周っていると、そこで逃げたと思われた公孫賛の一団を発見した。

 

 捕まった馬超達を奪還する為に奇襲を仕掛けるつもりだった様だが、駆師夫の術で位置を捕捉されているので、成功する訳が無い。

 

 戦闘になったが、馬超達よりも苦戦せず、駆師夫一家は新たな戦利品を連れて城へと帰還した。

 




 翆達をどうにか出せたものの、エロまで行けなかった……

 あとついでの様に白蓮もget


 駆師夫の弱体化の術はゲームで例えると最大武力値から5下げてから1時間ごとに
-1(5時間経過するとそれ以上下がらない)していく感じの効果

 慣れてない事もそうだが、駆師夫は弱体化の術が苦手

 なお特技の数やレベルはそのままなので、武力値が上でも普通にやられる危険もある。
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