「またよろしくねー」
「うん、じゃあね」
アパートの一室から出た私はスマホを出してコール。出たのはいつも聞きなれた同僚の子。
『ハロハロ~由奈(ゆな)、終わった?』
「ん、今終わった」
『あいよ~予約もはいってないし直帰してもいいよ』
「んー」
世の中にはデリヘルというものがある。かと言って表だって本番行為は法律違反になるからやってはいない……個人的に金銭を貰ってやってる子はいるけど。
けど、私が属してる所はそういったことを生業にしてる。もちろん非合法。しかも受けているのは女性だけ。そのへんのリサーチはどうやってるのかわかんないけどお客の性別情報は確実に調べ上げてる。
女性か半陰陽。
今のところ女性顧客しか受けたことがないけど他の子は半陰陽の子ともしてる。きもちいとかナカに出された感覚がいいとか言ってる。
「ふぅ……帰ろう」
一夜通しでセックスするのってかなりきついなぁ。
*** *** ***
「おかえりー」
「ん、ただいま」
玄関を開けると妹が飛びついて来た。胸に顔をうずめてニヤニヤしながら。
「ご飯? お風呂?」
「ご飯でいいよ」
そう返すと妹、紗季は襟ぐりの開いた服のせいで少し見えていた谷間を舐めるとリビングへと消えて行った。
事あるごとにちょいエロをしていく紗季は妹として大丈夫なんだろうか。
女性専門のデリヘルをやっている事を紗季は知らない。フリーターでなんか仕事をやってるくらいの認識。
我が家、笹倉家は紗季と私の2人ぐらし。両親は大学の客員教授としてアメリカにいってる。仕送りは生活費と紗季の学費。
じゃあ私の仕事はしなくてもいいんじゃないか、なんて事になる。
まあ、しなくても家計は特に困らない。ただ私の欲求を満たすだけにやってる。興味本位でやってみて本腰をいれた感じ。
そんな事を考えながら。ぼんやりとリビングのソファに座ってキッチンで料理をしてる紗季を見てる。
「あ、お姉ちゃん。この後って空いてる?」
「空いてるけど、何?」
「ブラのサイズ合わなくなっちゃって」
「買いに行くの?」
「うん、いい?」
「いいけど、最近も買い換えなかった?」
「だって姉妹だもん。似てるんだよ」
そうなるとあと2,3回は買い換える事になるんだけど……。
「はい、お待ちどうさま」
「ん、いただきます」
朝食なのもあって出来てきたのは雑炊。うん、うちは食事に季節感とかは特に考えない。
「どう? おいしい?」
「うん、おいしッ」
……熱い。
「……大丈夫?」
「舌ヤケドした……」
ヒリヒリする……出来たてなの忘れてた。
「お風呂は?」
「いい、入ってきたから」
「はーい。じゃあ私シャワーだけ浴びてくるから」
シャワーを浴びに行った紗季を見送って熱々の雑炊に挑む。
結論、熱いものは熱い。
猫舌を呪いながらどうにか食べ終えて、シャワーから出てきた紗季を出迎えた。
バスタオル一枚。
「ね? 大きくなってるでしょ?」
「うん……たぶん」
正直、バスタオルで抑えられてるからわかんない。
「もう、ほら!」
「脱がなくていいから、早く着替えておいで」
バスタオルを取り払って寄って来た紗季を追い払い、私も着替える事にする。さすがにこの仕事着では出歩かない。
デニムショートにノースリーブシャツ。うん、出かける格好じゃない。
部屋に戻って着ている服を全部脱ぐ。そして取り出すのは肩ひもタイプのワンピースにUVニットVカーデをはおるだけ。
「ねえお姉ちゃん……」
部屋に入ってきた紗季は一瞬、私の格好を見るとそのまま抱きついてきた。何、このスキンシップ。
「そんなに谷間出してるとうずめちゃうよ?」
「何を?」
「指。前にやったとき気持ちよかった」
何に目ざめてるんだろ、この子。
「隠せばいいんでしょ、隠せば」
レースカバーを取り出して谷間を覆うようにしてつける。これで一応見えなくなった。
「じゃあ、行こ?」
「はいはい」
一夜通しでエッチしたから寝たいんだけど、まあ仕方ない。
*** *** ***
「……どうも」
「あらあら」
近くのデパートにある行きつけ? のランジェリー店に行くといつもいる店員、早見小由利(はやみさゆり)……私の顧客がいた。
「妹さんまた大きくなったの?」
「ええ、また大きく」
当事者の妹はいま試着室でメジャーリング中。
「どこまでいくのかしらねー」
「どこ見ながら言ってるんですか」
じとーっと胸に注がれる視線から体をそらす。
「それはそうと今度うちにいらっしゃいな」
「口頭予約は受け付けてないですよ、うち」
「もう、プライベートよ」
「プライベートとか言っておきながらヤる気まんまんでしょ」
「おいしくいただける機会があるならね。出てきたわよ」
試着室から出てきた紗季はどこか浮かれているような感じでこっちに来た。
「お姉ちゃんお姉ちゃん、サイズアップだよ!」
「はいはい」
小由利さんはテンションのあがっている紗季の胸をすくうように揉むと、
「あら、それじゃあこれとかどう?」
おもむろにブラを差し出してきた。
え? なにそれ。
「着けてくる」
「紗季ちゃんも感度よさそうな胸ね」
「手、出したら殺すわよ」
「怖い事言わないの」
気持ち悪い特技を披露され、そのあと数回試着を繰り返した紗季。結局着た奴3つを買って落ち着いた。
「ねえお姉ちゃん、ラブホ行こう」
「いってらっしゃい」
店からでて適当に館内をブラついてたら紗季の頭がおかしくなった。何を言ってるんだろうかこの子。
「いいじゃん、おっぱい揉ませてよ~」
「……」
あれ……妹の育て方なんか間違えたかなぁ。
「私の揉んでいいから~」
「とりあえず帰ろうか」
これ以上かわいそうな妹をさらしものには出来ない。
揉ませろやらおっぱいを繰り返す紗季を連れて早々に家に帰る。
というか家に帰ったのがまずかった。
「ねぇ、お姉ちゃん」
「何?」
部屋に戻ってカーディガンとレースカバーを外していたらひょこっと紗季が入ってきた。
「エッチって気持いいの?」
「は?」
「クラスの子がね、女の子どおしだけど気持よかったって」
「……」
「それでね、その……」
「しないわよ?」
「……まだ何も言ってない」
「言わなくてもわかるわよ。しないわよ」
実妹相手に出来るわけないでしょ。
「むぅ」
「唸っても知らない」
「……じゃあ、えと、ね? 一人エッチってどうやるの?」
「…………………」
顔を真っ赤にさせて何を言ってるんだろうか、この妹。普段からエロイ事言ってるのにこういう所は初心なのね。
「ネットで調べればいいでしょ」
「調べたけど……お、男の人のが出てきて……」
顔を真っ赤にしてもじもじしだした紗季。
はぁ……。
「お姉ちゃん?」
PCを起動してサイトを立ち上げるとお気に入りを開いてリンクを跳ぶ。店の方から参考になるとかで教えられた女性オンリーのアダルトサイト。
その中から紗季によさげなのを選んで再生。
「え、あ……これって」
「紗季が探してたもの。はい、ヘッドフォン」
PCの前に座らせてヘッドフォンを着けさせて終了。私の出来る事はやった。
顔を赤らめながらも動画を見ている紗季を横目にスマホをいじってるとメールが来た。
『今夜9時、高校生一件』
へえ、高校生ねぇ。どこでうちの番号を知ったのかしら……。
あとはいつも通り、詳細を聞けばいいけど相手が高校生ともなると自宅かぁ……。一人暮らしだよね?
「紗季、今日仕事入ったから夜に家出る……紗季?」
「え、あ、う、うん……」
動画に目をやると途中から出てきたもう一人の女優がバンドを使ってエッチしてた。ああ、選択ミスッた……。
「……お、お姉ちゃん、これが、その……」
「もう一回言うけど、仕事で夜いないから。紗季のPCにURL送っとくからあとは好きにして」
にしても興味があるからってそれを私になんで言うかな……。紗季がなんかすごいエッチな子に見えてきた。
んー……脚すり合わせてるし少し濡れちゃったかな?
「う、うん……じゃあ夕飯は?」
「食べてく」
ムーンライトとマルチ投稿中。様子みながら既存話上げて行きます