「復帰? させると思ったのかバカ」
「じゃあ毎日由奈を独占して経営傾ける」
翌日。あの後穂純の家に泊まってから社長宅に来たんだけど、着て早々にこんな感じ。
「たく。院内で経過観察中のクセに難癖付けて退院したそうだな?」
「経過観察って言ってもなんもしないでしょうに。だった退院しても問題ないでしょ」
「ねえ穂純。いつでも退院できるとか言ってたのって嘘?」
「だから経過観察なんだから病院に居なくても問題ないでしょ?」
「穂純?」
「……」
黙った。
嘘か。嘘ついたんか。
「復帰の話は却下だ。最低でも半年は経過観察だな」
「じゃあ半年は由奈を独占って事で」
「うちの屋台骨はその定度じゃ揺らがんが、やるって言うなら強制送還だな」
「手配ならすぐにでも」
「むー、わかったよ」
強制送還はさすがにいやらしくおとなしく引きさがった。
まあ復帰うんぬんは私も許すつもりはないけどね。
「でもさ、その間私ニートだけど」
「私ニートは困る」
「Lacrimにでも放り込むか。それか、彩音の補佐に回すか……」
「人手も欲しかったのでそれはそれでちょうどいいですね……あ、はい」
一応うちにも事務っているみたいだけどそれでも足りないんだ。非合法なのに事務もいるって企業形態どうなってるんだろ。
「由奈さん、今日の夜行けそうですか」
「はい、いいですよ」
どうやらコールが入ったらしい。
うん、そんな嫉妬にまみれた眼を向けられてもね? 仕事だし。
「では今日の8時に」
「また学生ですか?」
「ええ。最近学生が増えてますね……」
「まだ眼の方は気にしなくていいだろ。こっちの網にもなにも引っかかってないしな」
「用心に越したことはないですね」
そういって彩音さんがどこかに掛け始めた。
眼とか網とか言ってたけどなんなんだろうね、うちって。やっぱあれかな、政治家みたいなのがバックにいるのかな、ここって。大抵の事は握りつぶせるとかぼやいてるの聞いた事もあるし。
「とりあえず、うちの番号をどこで知ったか聞いといてくれ。彩音、他のガールにも共有しといてくれ。場合によっては情報封鎖する」
うわぁ、大ごとだね。情報封鎖とかさ。
「ねえ、それって私らの前でべらべら言っていいもんなの?」
「現役と元トップのツートップだろ」
「そんな大物見たいな扱いされてもね?」
「由奈さんの発言で下にいるガールの動きが左右されると言えば影響力がわかりますか」
「え、なにそれ。由奈どうなってんの?」
「こいつが下手にやめるとか言い出したうちにいるガールの半分くらいがごっそり消えるって事だな。穂純、お前の時もそうとうだったからな。何人やめかけたか……」
穂純も大概だね。
「そこでだ、内部情報をこまごま握らせて逃げられなくするって事だな」
「まあもっともなことを言えば深い所までばらすともう戻れなくなりますけど」
「……ねえ穂純、うちって政界とかに繋がってんじゃないの」
「前にさ、電話してる時に政治家の名前言ってたの聞いたことあるけど。ほら、テレビによく出てた女政治家」
「うわぁ……」
もう確定じゃないかな、これ。うちのバックには政治家がいる。
よっぽどの事がない限り潰れないねー、この店。
「なんだ、そこまで聞いてたのか」
「穂純になんかするなら殺してでも抵抗するから」
「そこまで物騒にならんでもいいだろ……。別にどうこうしないさ」
「そのへんのパイプは他言無用で。うちの屋台骨がへし折れますので」
うん、かかわらないようにしよう。うちの店の根っこには政治家がいるのはわかったからそれっぽい呼び出しがあったら断固拒否しよう。
これ以上ここにいたら知らなくていい事まで知りそうだし帰ろう、うん。
穂純の手を引いて社長宅を出て自宅へ。コール入ってるけど彩音さんに迎えを頼んだらいいし。
恐ろしき魔窟から逃げおののいてたどり着いた自宅……あ、紗季に何も言ってないけどいいか。
「彼女の家に連れ込まれたー」
「連れ込んだねー」
紗季の靴がないと言う事は家にいないってことなんだろうけど……んー。
人の気配がない自宅の階段を上がって2階にある部屋に入って、
「ちち」
「ち?」
適度に日あたりがよくて風通しもいい場所においてあるケージ。その中にはふわふわとした体形のハムスターがいる。
滑車に乗ってもゆらゆら振り子みたいにしか遊ばないけど。ケージ内とはいえ走ってるとこを見たころないけども。おやつの時はものすごい元気になるけども。
うん、ふわふわだよ?
「ハムスター飼ったんだ。なんか丸いね」
「毛のせいじゃない?」
気配に気づいてこっちに近づいて来た。紗季が連れて来た頃に比べたら多少大きくなってるかな?
「太ってない? 脇腹のとことかさ」
「毛のせい」
「ねだられるままにおやつあげてるでしょ」
「……」
穂純がケージ越しに指を近づけると警戒することなく指を舐めてる。いや、ね? 手に乗せた後とかしきりに私の顔を見てくるし、手のひら舐めてくるけどね?
「肉団子みたいになっても知らないからね」
「その時は……うん、ダイエットとかね」
運動らしい運動をしないけどね。
「それはそうとさ、つがいなの?」
「違うと思うけど? まだ小さいからよくわかんないんだよね」
「結構増えるよ、ハムスターって」
「だよねー」
一通り穂純の指を舐め終わっためーとわたは小屋に戻って寄り添いながら寝始めてる。んー、下手に引き放したらどうにかなりそうなくらい仲いいよね。
「ねえ由奈」
「なに?」
「まだ時間あるしさ、シよ?」
「寝てるし」
ベッドに引き倒されてこれからって時に穂純はすやすやと寝出した。というのも数カ月の間の病院生活で体力が落ちてるみたいですぐに眠気がきたっぽい。小さい子供みたい。
寝ついてかれこれ4時間はたったしいたずらしても大丈夫そうかな。
ベッドから這い出ていたずらに使う道具をラックに置いてある箱から持ってくる。うん、ローションとペニバン。
寝てる穂純のスカートをたくしあげてショーツを降ろすと綺麗な秘部があらわに。脱毛したとか言ってたっけ。そのせいか何も生えてないけど。
手に取ったローションを塗りつけてナカにも指をいれこんで準備を整えて……にしても起きないものだね、意外と。
ペンバンにもローションを塗りつけて濡れそぼった秘部にあてがい、奥まで挿れる。
「ぅ、んぁ……」
「……これでも起きないんだ」
シャツのボタンをはずして胸元を開けてブラをずらして胸もあらわに。むにむにと揉みながら腰をうごかしても起きる気配がない。
椎奈が夕衣ちゃんにしたらいい反応が来たとか言ってたんだけども……穂純は対象外? 茉莉あたりで試しておいたほうが良かったかな?
独りよがりなままなのも嫌だしちょっと強めに動いて体への刺激を強くしてみると、さすがに違和感なりを感じたのか薄らと瞼が開いた。
「んっぅ……ゆな? ひゃぁ、んっ」
「おはよう。おきるの遅い」
ぐちゅぐちゅと音が立つくらいに濡れてる所に容赦なく突き動かすと、
「やぁ、ぁ、ふぁぁ、ッ」
「ねえ穂純、人をその気にさせといて自分は早々に寝るってどういう事?」
「だって、シようと思ってたのに眠くなったんだもん……」
「じゃ今シよ?」
「……時間、いいの?」
「あーうん、まだ平気?」
寝起き特有のゆるい空気をまとってる穂純。でも今の格好は全然ゆるくない。
服はたくしあげられてるしブラもずらされて胸もあらわになってる。秘部にいたってはペニバンが根元まで入り込んでローションなのか愛液なのかわからないくらい濡れてる。
少し腰を引けばぬちゃりと淫音をさせてる……うん。
「とりあえず、逝こうか」
「な、とりあえずって、ッぅあ」
顔を赤らめて快楽に悶えてる穂純の奥を小突きながら嫌に吸いついてくる揉み心地のいい胸を揉みし抱いて。
ぐちゃりぐちゅりと動くたびに淫音がしてる……。
「んっ、くぁ、ぁあッ、ふ、ぁあっ」
「あ、そうだ」
スマホを手に取ってカメラを起動。
「な、なに?」
「ん? 椎奈がこんなことしてたなーって思いだして」
顔を赤らめて突かれるたびに嬌声を漏らしてる穂純にフォーカスを合わせてシャッターを切る。
カシャカシャと写メを撮り続けてモードをカメラからビデオに切り替えて撮影開始。その時の音で気づいたのか声を漏らさないように手で口を覆ってるけどスマホを向けてるのは結合部。
にちゃにゅちゃと淫音を立てて律動してる所。愛液にまみれてつやつやとしてる穂純の秘部。生えてない分、詳細がくっきりと撮れてる。
ペニバンが秘部を押し広げてナカに入り込んでて、ナカで動きながらいやらしい音を立ててる。
そういえば……小由利さんにもこんな事されてたなー……データ保存用に買ったとか言ったノートPCに写真もビデオも全部入ってるみたいだし。データ消してやろうかと思ったけどロックかかってて出来なかったんだよね。
社長公認らしいから会社をたてにしてやめさせられないし。
「っちょ、撮るなんで聞いてなッぅ、ぁ、んんっふ、ぁあッ!!」
「でも気持ちいいでしょ?」
突きあげるたびに大きく揺れる胸を映しながら穂純を見れば、今にも逝きそうなのか息も絶え絶えになって喘いでる。
「いいよ、逝っても」
「撮っちゃや、っぁ、だ、めッ!! ふぁ、ぁあああッ!!」
体がビクりと跳ねて腰付近を痙攣させてる……。荒い息使いとうっすらと汗ばんだ体が艶めかしい。
撮影をやめてスマホを置いて、
「気持ちよかった?」
「はぁ、はぁ……ッ、ハメ撮りするなんて聞いてない」
「でも気持ちよかったでしょ?」
「……ぅん」
顔をあからめてそっぽ向いてる穂純と密着してキス。柔らかい唇の感触が気持ちいい。
「これが本物だったら妊娠させられるのに」
「そうだったとしてもね? 由奈の子供ならそうなってもいいけど、まだ早いでしょ。もうちょっと後ね」
今度は舌を絡めて触れるだけじゃない、キス。
「ねえ由奈、撮った奴はどうする気?」
「ん? んー……PCにデータ移して保存かな?」
「ふーん……それで1人でする時に見る、と?」
「うん。なに、どうしたの?」
いたって普通に返したら顔を赤らめて胸元に顔をうずめられた。
なんともかわいい反応な事で。
「母乳飲ませろとか言う人の反応?」
「だって、見ながらするとか言うから……」
「うん、あそこまで気持ち良さそうに逝ってくれたら彼女冥利につきるってとこかな? かわいい声で喘いでたし、ねえ?」
椎奈が言ってた意味がよくわかった。いいね、これ。
顔を赤らめながら胸元に顔をうずめて来てる穂純といちゃついて少しした頃。
「汗、流しいこ」
余韻と熱も冷めたのもあってベッドから起きてお風呂に。
浴室に入るや否やさっとシャワーを浴びて汗を流してすぐに出た。そしてキッチンに立って夕飯の支度。
さて何を作ろうかな……。
冷蔵庫を軽くあさってみると……うーん、最近家に帰ってなかったのもあってこれといって何もない。
もう炒飯でいいかな。面倒になってきたし。
ボウルに卵を溶いて必要な調味料を放り込んで炊飯器から2人分くらいのご飯をいれて和える。
ベーコンとカニカマを適当な大きさに切って皿によけておいて、油を敷いたフライパンに卵ご飯状態のご飯をいれて火にかける。
卵が凝固し始めた頃合いでベーコンとカニカマを投入して一気に炒めあげて完成。手抜きがしたいときにちょうどいい手抜き炒飯の完成。
「でーきた」
「手抜きだよね、それ」
「手抜きなんていらないって言うなら別にいいけど」
皿によそった炒飯をテーブルで待つ穂純の前からどけようとしたら阻止された。
「食べる」
「素直にそう言えばいいでしょうに」
「手抜きの割りにはそう見えないよねーこれって」
「そのへんはやってきた経験とかそんなもんでしょ」
「そんなもんなのねー。まあいいか、いただきます」
「ん」
穂純が手抜き炒飯を食べ始めたのを見てから私も炒飯を食べ始める。手抜きと言うのもあって市販品に近い感じの味になってるけどまあいい感じ。濃すぎず薄すぎず、程よい感じの味加減。
あー、そう言えばこれ作る時に味見してなかったわ。
「んー、おいしい。将来安泰かも」
「私が専業主婦?」
「風俗嬢を仮にやめたとしてもLacrimで就職したらいいんじゃないの? 元々あの店を開く上で由奈のメニューあり気なとこもあったんだしさ。今だって期限付きとは言え厨房長なんでしょ? 勝手もわかってるしいいんじゃない?」
「まあ……考えとく」
不安材料があるとすれば今のところあの店には私考案のメニュー以外がないって事。メニュー発案イベントとかもあるけどいいのが中々出てこない。
客離れが起きたら歯止めが聞くかどうかって感じになりそう……。
「にしてもさ、由奈って今どのくらい稼いでるの?」
「ガールの稼ぎとLacrimの稼ぎで……大体4、50万くらい? 後出張とか時間外手当とかもついたらもうちょいあると思うけど」
「……稼ぎ頭ねー。役職手当とかもついてるんじゃないの?」
「役職なんてないでしょ」
「ガール統括とかじゃないの? 休業する前に私そんな肩書だったし」
「……なに、統括って」
「さあ? とりあえずの役職って感じだったしこれといって何もしてないから」
繁忙期の時は100万近く稼いだ時もあるけど手当とか付いてあの金額だったのかな。何かと貯金に入れてたから今となっては相当な金額が通帳には入ってるけどさ。
「それはそうとさ、今日の子の名前とか聞いてる?」
「聞いてないけど? いつも移動中に聞いてるし」