※この作品はR-18です。

でりばりーがーる   作:八月朔日

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4 あまーい情事と辛らつな朝食準備

 

 

「……なにしてるの?」

「なにって、体触っとるんよ。する前にいうたやろ? 逝って逝かされるのもええけど、肌合わせるのもええって」

 

 あのままゆっくりしてるといつの間にか寝てたらしく、起きたら明日菜ちゃんが体を触ってた。お腹とか腕とか足とか。ふにふにと感触を堪能されてた。

 

「それはそうと、あと1時間くらいしかないけどシャワーは浴びるんよね?」

「うん」

「ほな、いこか」

 

 浴室に入った後は洗いっこ。うん、途中で胸揉んだり指入れたりとかしたけどそれだけ。体拭いて髪を乾かして広間に行くと、

 

「ふふ、うふふ、ふあはははっ」

「……どないしたん、あの子」

「大丈夫、いつもの病気だから」

 

 いつもの、で夕衣ちゃんの奇行を済ませたのはもちろん椎奈。夕衣ちゃんの手元を見ればスケッチブックになにやらイラストが。

 

「次のイベントはこれで決まりですね、いや決まり。ふふ、ふははっ」

「なんや、えらいキまっとるけどいつもこんなんなん?」

「イベント前は大体。あ、近づいちゃ……」

「そうっ、こうやって女の子をッ」

「な、ちょ、うち人前とかっ」

 

 明日菜ちゃんが何を思ったのかトランス来てる夕衣ちゃんに近づき、餌食になった。夕衣ちゃんは妄想してた内容を再現しちゃうからねー、今みたいなときに近づくと。

 馬乗りになって上着を脱がしてキスしてるし。

 

「はーいそこまでー」

 

 ブラを取ろうとしたところで椎奈が止めに入った。明日菜ちゃんも想定外の現状にうっすらと涙目になって顔を赤らめてる。

 

「うー」

「はいはい、あとで好きなだけシてあげるから我慢我慢」

「えらい目にあったわ……」

「ごめんねー、イベントモード入ってるとこの子こんなんだから」

「随分怖いイベントやね……」

「それで? 椎奈はなんでここに?」

「なんでって、そろそろ夕飯だし」

「そうそう、夕飯なのですー」

 

 そういいながら現れたのは穂純。長い髪はポニーテールにしてなぜか伊達メガネ。そしてエプロン。

 

「部屋行こう。すぐ行こう今行こう」

「待て待て落ち着きなさい。いい反応しそうだからしてみたけど想像以上なのはわかったから」

 

 穂純に抱き着いて部屋に連れて行こうとしたら止められた。しかたない、今がだめなら今晩にでも……。

 

「とりあえず配膳手伝って。重い」

「はーい」

 

 歩くたびにゆらゆら揺れる穂純のポニーテールを目で追いながらついていく。

 

「――でね、って。由奈?」

「うん聞いてる聞いてる」

「……」

「聞いてる……ん?」

 

 ゆらゆら揺れるポニーをじーっと見てたら何かを話していたらしい穂純が振り返った。なんか適当に相槌は打ってた気はするけど……。あ、眼鏡いい……。

 あ、でもさっきは連れ込んであれこれしたいとか思ったけど、あらためて見ると責められたいというか、命令してほしいというか。

 あれしろこれしろって命令されてイヤイヤ言いながらもしたがって、穂純のいいように遊ばれて――

 

「んむ、ぅ、ん……」

「ん、ぅ……で、落ち着いた?」

「うん、落ち着いた」

「それで? 一体人さま使ってなんの妄想してたわけ?」

「穂純にいろいろ命令されていいように遊ばれるところ」

「ふーん」

 

 穂純は言わせるだけ言わせて目をすたすた歩いて行った。今のキスでさらに悶々としたんですけど。ねえって。

 穂純はそんな私の状態を知ってか知らずか、そそくさと料理を運んでるし。どうしてくれようこの劣情とか思ってたら、

 

「今夜は部屋にいて。お願いじゃなくて命令だから」

 

 耳元でそうささやいて行った。眼鏡の奥の目は冗談を言った風ではなく、冷たい目。それこそさげすさむ感じで……。

 あ、やばい……興奮してきた。部屋行くまで持つかな……。

 

 *** *** ***

 

「……」

「……」

 

 食後、片付けもそこそこに穂純に手を引かれるまま部屋に連れていかれた。そしてベッドにほうり捨てるように突き飛ばされて上に乗ってきた穂純に冷たい目で見降ろされてる。食事の時からずっと冷たい態度だった穂純が今はこうして私の上に乗って冷たい目を向けてきてる。

 さっきから背中がゾクゾクするし下腹部がきゅうきゅうする。

 

「穂純?」

「許可なく喋らない」

「……」

 

 あぁ、これはすごいクるものがある。今は雰囲気と言葉だけだけどこれが行動に移ったら……。

 

「彼女ほったらかしでよその女とシまくってる分際でよくも飄々としてられるわね」

「そ、それは仕事だし……」

「へえ、仕事だったら誰とでも寝るんだ」

「ぅぐ……」

「仕事でできるんだったらなんでもできるでしょ?」

 

 穂純はそういうと用意していたのか紐を取り出して私の両腕をベッド格子に括り付けて、片足ずつM字になるように縛られた。

 スカートもたくし上げられて、上着もブラごとまくりあげれられてる。

 

「勝手に喋らないように口もふさいどこうか」

「ぁ、む、う、んぅ……」

 

 そして今度は長い布で猿ぐつわにように口をふさがれた。

 

「さて、誰にでも仕事って言うだけで抱かれるどうしようもない彼女をどうしてくれようか」

 

 薄く口を開いて笑う穂純。目は冷たいままで私を見下ろしてる。

 

「逝ったら痛くするから」

「っうぐ、む、ぅぁ、んんっぅっ」

 

 ショーツをずらされて硬く冷たい物がナカに入れられた。そして完全に奥まで指で押し込まれたそれは穂純が指を抜いてショーツを元に戻した所で、

 

「んんっ、んぅぅッ、う、む、んぅッ!!!」

「逝ったらどうなるかわかってるでしょうね」

「む、ぅぅっ、ふ、んっぅぅっ」

 

 穂純はそう言いながらも、胸やお腹回りを指先で撫でては揉みこんで感度を上げてきてる。

 ナカに入ってるモノは容赦なく振動してきて限界が近くなってきてる……ッ!!

 

「んんっ、んぅ、ふ、ぅん、む、んんッ!!!!!」

「あーあ、逝っちゃった……」

 

 逝ってるのにまだナカで動き続けてるそれを穂純はナカに指を入れ込んでそれを取り出すと、

 

「じゃあ四つん這いね」

 

 穂純はハサミで脚の紐を切り取ってうつ伏せに転がした。

 

「ほら、早く」

 

 穂純に促されて四つん這いになると、ぐちゅ、と入れ込まれた指がぐりぐりとナカで動かされてた。

 

「ふぁあッッ」

「はーい、私がいいって言うまでね」

 

 膣壁を激しく擦りあげるように穂純は指を動かしてくる。しかもそこは弱いところで……。

 

「や、ぁあ、ふ、んぅぁ、あぁぁっ、そ、こだ、めぇッ」

「そんなこと言っていいなんて誰が言ったの?」

 

 ぐっと、過敏になってる所を圧迫してきてまた指でそこを掻き回してきた。

 

「ふぁ、ぁあ、ぁんぅ、ぁあっあぁぁあッ!!!」

「もう逝ったの?」

 

 脱力して四つん這いのまま穂純にお尻を突き出すようにしていると、何やら布切れ音がしてカチっ、という音もする。

 そして穂純の手が腰に添えられて……、

 

「ぅぁ、ぁあっ、まっ、そんなっ大きいッ」

「痛いことするって言ったじゃない」

 

 前に柚華ちゃんにいれられたディルドよりも大きいものを穂純が奥に突き入れてくる。さっきに音はペニバンのか……。

 にしても、キツイ……ッ。

 

「あっ、ぁあっ、ん、んふ、ぅぁあっ、ぅぐ、ぁッ」

「こんなのいれられてもどんどん濡れてくるってどうなってるのかしらね。ほら、こんな音が鳴るくらいに濡れてるんだら激しくしても平気でしょ?」

「だ、めぇ、おかしくなっちゃぅぁぁあッ」

「それが見たいんだから続けるにきまってるじゃない」

「ま、って、うごい、ちゃ、だめッふぁ、ぁぁぁああッ」

 

 身をよじってどうにかしようとしても腰をつかむ手は緩まないし、奥を突き上げてくるペースはどんどん早く強くなってきてる。

 

「ひ、ぅく、ぁぁあ、ぁ、んぅいぁあッ、ぁあぐ、ぁッ」

「いいわよ、そのまま壊れても。壊れたら、私が一生面倒見てあげる」

 

 奥をぐぅっと突き上げながら耳元でささやかれた。

 

「ふぁ、あぁぐ、ぅあぁああッ」

 

 

「と、まあ前の顧客にいたのよ。あんな感じで責めてほしいっての」

「……」

「思いの他由奈にも効果覿面だったみたいだけど。ねえ?」

「うぅ……」

 

 あの後、気を失う一歩手前まで追い詰められてから解放された。というか現役時代の顧客にそんな人がいたんだねー。

 

「まさか由奈があんなこと言ってくるとは思わなかったわ」

「穂純が悪いんでしょ、あんな格好するから……」

 

 ポニテに眼鏡。それにエプロン姿もかなりくるものが……。

 いや、だって、ね? 

 

「そんなに良かった? この格好」

「うん、かなりヤバイ」

 

 ベッドの上で弛緩した体を穂純に抱き留められ、むにむにと胸を弄ばれてる。やわやわと揉んだり乳首を摘まんだり押し込んだり。

 そしてもう片方の手はするすると下に降りてきて、まだ濡れてるナカに指をうずめてきた。

 

「ぁ、ぅんむ……またするの?」

「んー? いじいじするだけ」

 

 穂純はそう言いながらナカに入れた指をゆっくりゆっくり動かしてくる。指の腹を押し込んで来たり膣壁を擦り動かして来たり。

 逝くほどじゃないけど下腹部がきゅうきゅう疼くくらい。それでも十分気持ちいけど。

 

「ぁふ、んっ……」

「すぐ濡れるから指ふやけそう。もうぐちゅぐちゅに濡れてるし」

「それはっ、ぅん、むふあっ」

「クリもいい具合で大きく膨れてるし。すごいヒクついてるけど、気持ちいい?」

「う、んっ、ちょっと……逝きそう」

「じゃあ逝っちゃいなさいな」

 

 ぐっ、と一番過敏になっていたところを押し込まれ、

 

「ふぁ、ぁああっ」

 

 のけぞるようにビクビクと体が震える。それでも一人でシた時くらいだからすぐに収まったけど。

 くたぁ、と気怠さの残る体を穂純に預けると、

 

「ねえ由奈」

「なぁに?」

「明日刺身食べたい」

「……んー?」

 

 背を預けるようにしてた穂純にに正面から抱き着くようにくっついていると、なにやらおかしい展開になってきた。

 なんで刺身?

 

「さっき聞いたんだけどね? 朝一で発注した魚が届くんだって」

「ん?」

「明日お願いね」

「むぎゅ」

 

 一体どういうことなのか聞こうとしたら、穂純の胸に顔をうずめられる感じで抱き込められた。そして穂純はそのまま寝入った。

 え? 明日朝っぱらから魚捌くの?

 

 *** *** ***

 

 翌朝。穂純に手を引かれるまま厨房に足を運ぶと、箱のふたを開けて中を見る社長と彩音さんがいた。

 あの中に発注したらしい魚がはいってるんだろうなぁ。

 

「……」

「まあうん、とりあえず食いたくなったから今が旬の魚を取り寄せたから任せた」

「社長、朝っぱらからこの量の魚を捌けと? 2人で?」

 

 穂純には料理を教えるときに一通り仕込んであるから人時換算できるからいいとして。

 

「まあ、解体後なら私も手伝うから。ね?」

「……」

 

 私の目の前ににある箱の中には、イカ、鯵、鯒、太刀魚、鱧、鯛といったいかにも面倒なのが混じってるラインナップ。しかも見える範囲でこれ。たぶんほかにもまだいる……開いてない大きい箱もあるし。

 しかも別の箱には鰻も入ってる。なにこれ。なんなのこれ。なんで朝から業者なみの量を捌かなきゃいけないの? 各種最低2匹いるし……。

 

「蒲焼……」

「柚華ちゃん……」

 

 そしてなぜか柚華ちゃんが厨房にやってきてる。さらに蒲焼を要求……まあ、釣りたてじゃないから鰻は蒲焼一択しかないけども。タレがないんだよね……。

 

「じゃあ、やりますか」

 

 薄手のゴム手袋をつけて片手にウロコ取り、まな板の上には鯛がいる。二匹いるし姿造りにしようか。とりあえずガリガリとウロコを取ってから出刃でエラを外してカマを落とさないように切れ目を入れてから腹を切って内臓を出す。うん、白子出てきた……どうしようかこれ。天ぷらか刺身でいいかな。

 ガイドラインを入れてから腹、背に包丁を入れて身を外していく。頭付きの骨身になったところでヒレに形を整えてっと……。

 一緒に届いてたツマとか大場を大皿に盛っていい具合に飾り付け。土台はこんなものかな。

 切り分けた身の腹骨と中骨を切り出して皮を引き、塩水処理。水気を取ってから刺身状に切り分けて盛り付けたら完成。もう一匹も同じように捌くけど、こっちは炙りにするから皮は引かずにそのままバーナーで炙る。そして大皿に食べ比べのように盛り付ける。これも白子だったから刺身と天ぷらの二種で行く。

 

「穂純、白子だったから刺身と天ぷらでよろしく……下処理だけでいいや。今日は海鮮尽くしだろうし」

「はーい。今日分の仕込みが無駄になったねー」

 

 はぁ、せっかくの仕込みが……まあ、穂純に白子を任せて次の魚。

 さて、こいつはどうしてくれようか……。

 

「刺身盛りでいいかな……鱧は一匹は吸い物にしてもう一匹は刺身にして鯒も……刺身でいいや。煮るの面倒だし。というか朝食分じゃすまないでしょこの量」

 

 魚屋のごとく捌いてるからそれ以外の調理がメンドイ。

 

「おっはよー……朝から何してんの?」

「見ての通り、魚捌かされてる」

 

 ただ切るのみの刺身オンリー一部調理に決めた所で椎奈が厨房に入ってきた。その後ろには眠そう……、というか歩きながら寝てると言ってもいい状態の夕衣ちゃんがいる。2人とも部屋に用意のあった浴衣を着てるけど寝起きのまま来たのかちょっとはだけてる。椎奈は帯が緩んでるし夕衣ちゃんも胸元が開いてる。

 

「……」

「捌けないよ? 私。夕衣はいけるけど」

「夕飯要相談」

「どいつをバラシたらいいですか」

 

 ふらふらとしていた夕衣ちゃんは魔法の言葉に反応して覚醒、キラキラした目で目の前にやってきた。

 

「サイズバラバラだけど、大きい奴は刺身……姿造りで行こうか。他のは三枚と開きにしといて」

 

 鯵は尺サイズが数匹いるから刺身にして、他のサイズの鯵はなんか調理する予定だから普通に卸してもらう。

 夕衣ちゃんはそれだけ伝えると、出刃を使って手早く捌きだした。けどもその前に。

 

「捌く前に、はい。エプロン」

「こんなのここにありましたっけ?」

「それ自前のだから」

 

 後で洗うように持ってきてたやつだけども。まあ、特に汚れはないんだけどね。

 手間のかかる鯵を夕衣ちゃんに任せて、太刀魚と鱧を用意。

 

 太刀魚は箱の中に無駄にいる。こいつら釣れるときは無駄に釣れるみたいだし……。

 とりあえず全部大名卸しね。朝昼晩の海鮮コースは確定してるから……刺身とフライと海鮮丼用にしとこうか。

 まあとりあえず、太刀魚は後回しにしといて鱧捌こう、鱧。

 鯛の姿造り刺身盛りに鱧の吸い物、白米……んー朝だしこのくらいでいいかな。

 鱧の箱を開ければまあいるわいるわ。社長さ、このふざけた量買い込みすぎじゃない? てかさ、私が捌けなかったどうする気だったわけ? 鯒とか鱧とかさ。

 まな板に鱧を目打ちして内臓を出して開く。骨を切り進んでる感覚は好きなんだけどねー。

 背骨を切り取ってから頭を落として、腹骨を取って背びれを取る。そして仕上げの骨切りをして一口大に。ひとまずいる分全部ここまで終わらせて切った身を湯引きしてから骨を煮立てて出汁を取って……。

 湯引いた身は容器に移して冷蔵庫に。昼食用と夕飯用に。さてさて、とりあえず朝食分は済んだかな。

 

「配膳お願いねー。姿造りに鱧の吸い物、あと白米」

「はいはーい」

 

 暇してた椎奈に配膳を頼んでいったん片付け。あれ、おかしいな……それなりに捌いたのに箱があんまり減ってない。

 というか下の方の箱何が入ってるの……。

 

「由奈さん鯵の仕込み終わりましたよーって、どうしたんですか?」

「あのクソアマ削ぎ落としてやろうか」

 

 10匹近い量が入ってた鱧の箱をどけた下の箱達。うん、複数形。

 開けてみれば鮃やらヤズやら……。どういう頭したらこんなバカみたいな量買う訳?

 

「手伝いましょうか?」

「……うん」

 

 とりあえず、朝食だ。

 




そろそろストック放出しきるんですが、40話以降は週1更新の予定にしてます。更新遅くなりますが、40話以降もでりがる、お付き合いください。
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