「今日は朝から豪勢やね。鯛のお造りにお吸い物、鱧の湯引き」
「今日は予定を変更して海鮮三昧だからね。どっかのバカがバカみたいに仕入れてきたから」
「仕方ないだろ、良さげなのが多かったんだから」
「そのバカ買いした魚を誰が捌くと思ってたわけ?」
「由奈にきまってるだろ? ああ、夕衣も捌けたか」
「地獄に落ちろ」
「やなこった」
「はぁ」
さすがに刺身と吸い物と米だけというのは物寂しいというか手抜きが過ぎると思ったので、湯引いた鱧に梅肉を添えて出してる。
まあそれでも大して変わりはない気もするけど。
明日菜ちゃんを皮切りに見慣れていないであろうお造りに目が集中してる。まあ旅館とか行って頼まない限りは見ないものだしね……ここ、一応は旅館だっけ。
この朝食が終われば本日1回目のペアリングなんだけども、量が量だから私はこのまま仕込みに戻るけどね。もうやけだ、とことんやってやる。
朝食を食べながらすでにペアリングを決めて行ってるのを見ながら、頭の中で昼食と夕飯のメニューを試案……まだ全部の箱になにが入ってるか見てないからその後でいいかな。きっとろくでもないのがいそうだし。フグとかいたら肝臓を社長の口に放り込んでやる。
「3人でこの量は凶悪じゃないですかね。さっきも結構捌きましたよ、私」
厨房には私と夕衣ちゃん、穂純の3人。さっき捌いてもらった鯵は姿造り用、甘酢あんかけ用、みりん漬け、塩焼き用に仕込んでる。
鯛の白子は刺身用と天ぷら用に下処理して冷蔵庫に入ってる。鱧も調理済みだし……まあ、うん。
「えーと、鯒に太刀魚、イカに鰻……アナゴも混じってる。タコにヤズにアラカブ、鮃……えーと、なんだっけこれ。コノシロ……このサイズならコハダか。もう面倒だからLacrimに配送しようか。あ、また鯛出てきた……鯛飯作ろうか」
「それもいいかもねー。手間なのしかいないし」
「でも捌かなかったら緊急企画をやるとかいってましたけど」
「……捌こうか」
「そうだね。私、鯒やるから太刀魚よろしく」
「鯒ってどうやって食べるんですか?」
「刺身とか天ぷら、あと煮つけもいけるわね」
大型のマゴチが2匹……んー、刺身と天ぷらの方が人数分けやすいしそれでいこうか。鰻は泥抜きしてないって書いてるから泥抜きしとこう。
「太刀魚は刺身と塩焼きでいいでしょ? それとも海鮮丼の具にする?」
「塩焼きは昼食用でいいかな、海鮮丼は夕飯で豪華に行っとこうか。皮目が綺麗だし姿造りもしといて。あとフライ用も」
「私はどれ捌きましょうか」
「んー……タコ行こうか。塩もみして1杯は刺身状にしてもう1杯は茹でといて」
海鮮丼とカルパッチョ、あと何かしらの料理にしてしまおう。
「じゃあちゃっちゃと捌こうか、まだ量もいるし」
「んー、そうだねー」
はぁ、私ここに何しに来たんだっけ?
かるい現実逃避をしながらマゴチの頭を落として3枚に卸す。皮を引いて中骨を取って天ぷら用に切り分ける。もう1匹も同じ要領で捌いて刺身用に切り分ける。一応切り分ける前に塩水処理をしてからだけども。
夕衣ちゃんがタコを塩もみ、穂純は太刀魚を大名卸とツボ抜きで捌いてる。私は次の箱、コハダを持ってきて捌き開始。
鱗を取って腹を出して頭を落とす、そして大名卸しで一気に身を切り離していく作業。これをとりあえずいる分全部繰り返してから腹骨を引いて塩水処理。水気を切ってから全部の身を皮目から骨切りしていく。この手間がなければ楽な魚なのにね……。
ガリガリと骨切りをする中、穂純が太刀魚をあらかた捌き終えて大皿に太刀魚をいい感じに姿造りで盛り付けて行ってる。夕衣ちゃんもタコの皮を引いて店っぽいかんじの刺身を切り出してる。
「海鮮丼と寿司盛り作るのどっちが楽?」
「酢飯もシャリもいらない海鮮丼一択」
「……鰻とかはどうするんですか?」
「明日の昼でいいでしょ。それとも夕飯に出して豪勢にする?」
「昼の方がいいでしょ。明日の夕飯分の仕込み、無駄にはできないでしょ」
まあ、うん。さすがに無駄にはできないよね。
鮃は座布団サイズが一匹だからちゃちゃっと捌いて5枚に卸す。刺身でいいやー、蒸してもいいみたいだけど……刺身でいいやー。
「なんで由奈さんは淡々と刺身にしていってるんですか?」
「切って盛り付けるだけでしょ?」
と、まあこんな感じでひたすら魚を捌いて魚屋みたいなことをしてるけどさ、本業はガールなんだよね。
時間的にほかの子らはもう最中なんだろうけどさ。
はぁ……。
*** *** ***
「ん、くぁ、ぁあっ、ふ、ぁぅ」
「まだ、逝っちゃだめだからね」
バカみたいな量の魚を捌き終え、匂い取りも込めてお風呂に入ったのちに3人そろって部屋に。
そして誰が言うまでもなく服を脱がしあってキスに始まってお互いの体を触りあってる。背筋をなでたり胸をもんだり、秘部に指を這わせて撫でつけたり。
濡れてくれば撫でつけてきていた指もナカに入ってきて膣壁をいいように擦り動いてくる。
「ん、く、なんで、2人して私のなのっ、ぁあ」
「だって一番濡れてるじゃないですか」
「彼女を攻めちゃだめなの?」
穂純と夕衣ちゃんの指は私のナカに入ってきてて、好き勝手にナカで動いてる。押し広げるように動く二人の指は敏感になっていくナカを知ったこっちゃないといわんばかりにかき回して、穂純は手のひらでクリまでいじってきてる。
「ねえ、由奈。逝きたい?」
「んっぅぁ、じらさないで逝かせてっ」
「じゃあどっちがいい? 私? ゆーちゃん?」
「二人でいいから、じらさないでッぁあ」
そういえば2人の指はイイ所を責め立ててきて、その分の快楽がどんどん流し込まれてくる……ッ。
「ふ、ぁあっ、ぁぁあ、い、っちゃぅ……ッ」
ナカをかき回していた二人の指をきつく締め付けながら迎えた絶頂……熱をもって愛液を溢れさせてるナカからぬちゅり、と指が抜かれたけど余韻は残ったままだし、まだ腰がひくついてる。
「由奈さんのココ、すごく熱いしトロトロですよ……」
「こんなに濡れてるけど、逝きようが浅いからまだまだ平気でしょ?」
「……なんで穂純は足の間に体入れてんの?」
「擦り合わせるんだから当然でしょ?」
そういいながらぴったりと秘部同士をくっつけてきた穂純。なんだっけ、貝合わせだっけ、これ。
ぼんやりとそんなことを考えてたらゆっくりと穂純は動き始めた。じわじわと気持ちいいのが伝わってくる……んっ、クリも擦れてるから余計に気持ちいい。
「生えてないとそれ特有の気持ちよさがあっていいでしょ?」
「いいけどっんッ、ぁ」
「ないほうが気持ちいいなら脱毛したほうがいいんですね…」
夕衣ちゃんは生えてないから椎奈のことかな……。身のまわりに生えてない、脱毛者が増えてきてる気がする。
もともと薄かったのがなくなった私みたいなのはあんまいないけど。
「えっちぃですよ……」
「ん、ぁむ、ふ」
抱き着いてきた夕衣ちゃんはゆっくりと舌をからませてきた。やわやわと胸をもみながら舌をからませてくる夕衣ちゃんに、私の反応で擦りつけてくる強さを変えてくる穂純。ああ、だんだん頭がぼーっとしてきた……熱がこもってうずくお腹に求められるままにキスをして、敏感になってる乳首をもどかしい具合でいじられて。
「もう、そんな発情しきった顔しなくてもちゃんと逝かせてあげますから……」
「そんな、顔してないッぁふ、んっ」
「してるって。彼女とシてるのになんともないっての?」
なおさら激しく擦り動いてくる穂純。ねえ、それやばいって……ねえ……ッ!!
「んぅ、ぁあっ、ぅ、んんッァ……!!」
「潮吹いちゃうくらい気持よかった? もっとする?」
「ん……」
穂純が体を離したかと思えば潮でびちゃびちゃに濡れてる秘部に触れてきて、くちゅり、と音を立てながら指を入れてきた。
穂純は私の顔を見ながらにやぁっと笑うと指を動かしだした。くちゅくちゃと音を立てながらナカをかき回してきてる穂純……ねえ、また吹かせる気? ねえってば。
「はっぁ、ぁあ、んぅぁんっんく、ふ、んぅッ」
夕衣ちゃんがちょうど感度が高くなってきてた乳首に甘噛みしてきたとき、穂純が擦られてうずいていた処を指の腹で押しつぶすかのように押し込んできたのと同時に逝った。
「ぁ、あぁッ!! ふ、んぅ、んッ……」
「もう、手がびちょびちょ。そんなに気持ちよかった?」
「……気持ちよくないでも思った?」
「由奈さんのトロ顔をみれば一目瞭然ですけど。にしても一人だけ気持ちいいなんてずるいですよ」
くったりと仰向けで寝転がってる私にそんな抗議をしてくる夕衣ちゃん。そうは言うけど夕衣ちゃんも責めてきてたよね。
ぬちゅ、と中から指を抜いた穂純はそんな夕衣ちゃんを押し倒すと、
「じゃあ気持ちよくなろっか」
「ふぁ、ぁっ、いきなり、入れてくるのは、反則ですよッんぁ、ぁッ」
「こんなに濡らしておいて反則も何もないでしょ? んー、ここかな」
「ぁんッ、そ、こはだめッ」
「じゃあゆっくりねっとりシてあげる」
穂純は夕衣ちゃんにキスしながら入れた指をゆっくりと、なおかつ一定のペースでナカを責めてる。
穂純が指を動かすたびにくちゅくちゃと水音が大きくなってくる……それに比例して夕衣ちゃんの嬌声も徐々に徐々に余裕がなくなってきてる。
どんどん責められてキスの合間に聞こえてくる嬌声もどんどん艶を増してきてる。
「逝っちゃえ」
「ッ~~~~」
体を跳ねさせて夕衣ちゃんはビクビクと体を痙攣させる中、力の入りだした体を起こしてぼんやりと二人を見る。
くったりと体から力が抜けてる夕衣ちゃんと、ナカから指を抜いて満足げな顔をしてる穂純。
「寝ちゃった?」
「寝ちゃった。かわいなぁ、もう」
そういいながら濡れてない方の手で夕衣ちゃんの寝顔を撫でてる……寝てたら儚い系なのになぁ。最近なんかにじみ出るエロさの方が目に付くんだよね。それはそれで魅力あっていいんだけどね。
「じゃ、寝よっか」
「……てっきり2回戦でもするのかと思ってた」
「さすがに体力持たない……眠いし」
小さくあくびをしながら寄りかかってきた穂純。そのまま一緒に寝転んで、
「おやすみ」
「んー、おやすみ……」
*** *** ***
「……なにしてるの? 夕衣ちゃん」
「スケッチですけど?」
目を覚ましてすぐに目に入ったのは、さらさらとスケッチブックに筆を走らせてる夕衣ちゃんの姿。寝て起きるたびに夕衣ちゃんいると描かれてるきがする。
それに対して私の格好は両膝を立てて……正常位みたいな恰好してる。犯人は明らかに夕衣ちゃんだと思う。
「まあ、描く前にいろいろしちゃいましたけど」
「まって、ねえなにしたの。ねえ」
「ちょっとなめたり揉んだりしただけですよ?」
「……私は指入れられてたけどねー」
「それはちょっと魔がさしてですね」
「それはもう堪能するかのように舐められたし、ナカもじっくりいじられたし」
「あはは……」
気だるそうに体を起こした穂純はジト目で夕衣ちゃんを見てる。ほうほう、穂純にはそこまでしてるわけね……私には何もしてないわけないよね?
「あ、はい。堪能させてもらいました」
「んー……椎奈にめちゃくちゃにして欲しいって言ってたって言っとく」
「いろんなところに出されちゃうじゃないですか、それ」
とか言いながらなんでうれしそうにしてるのかな。なんかもう大分手遅れというか、末期状態というか。
んー、でも椎奈にできるまでシてもらう時は同じような状態にされるのかな。でも出すなら全部ナカがいいな。
「先に産むのは私です」
「ハイライト消してまでいうこと? その前に由奈何も言ってないし」
「この子、たまに常識通じないから」
「先に出来ようものなら……出来るまで椎奈さん離しませんよ」
よかったねーしいなー。
ハイライトがまだ消えたままの夕衣ちゃんがスケッチを描く間この態勢を維持しておかないといけないのかな……。
「ねえ由奈」
「なに?」
「なんか誘われてる気がしてきたんだけど、その格好」
「誘ってない。全然誘ってない」
やばい、なんか発情しだしてるこの子。
「そ、それよりそろそろ昼食の準備とかしないと」
「1回するくらいなら平気。時間もまだあるし」
穂純が目の前に出した時計をみれば、まあ1回くらいならといえそうな時間。でもたった1回で終わるの……?
「でーきた。じゃあシましょうか」
「え? 夕衣ちゃん?」
「この状況でシないなんて流れあるわけないじゃないですか」
「そういうこと」
正面から抱き着いてきた穂純にキスをされ、間から手を伸ばしてきた夕衣ちゃんに秘部を撫でられて……。
追記しておけば、1回で済むわけもなく、ばたばたな昼食準備になった。
「タコ飯に刺身盛り、アラカブの味噌汁にタコのカルパッチョとアジのあんかけに太刀魚の塩焼き」
海鮮丼用とは別に茹でておいたタコを使ってタコ飯を作り、あれこれ魚を切って刺身盛りにして根魚をつかった味噌汁、タコ飯で余ったタコをつかってカルパッチャにして夕衣ちゃんが捌いたアジをつかったあんかけに、太刀魚の塩焼き。
すでに下処理の終わった魚たちをつかって作ったメニュー。準備でごたごたしたけどどうにか間に合った。夕飯の支度はもうちょっと余裕もってやろう。
「鰻いただろ、鰻」
「泥抜き中。というか魚多すぎて処理しきれないんだけど」
いっそのこと魚のごった煮でもしてやろうか。
「……追加でアワビを買ったとか言ったら殺しそうな目ですね」
「彩音さーん、いまなんて言ったー?」
この期に及んでまだ追加するか。
夕飯の天物として大半揚げてしまおうか。アラも大量にあるからアラ炊きと天物のオンパレードにしてやろうか。
他の子らを見てみれば飽きた様子なく食べてくれてるからいいけど。まあ、柚華ちゃんは肉じゃないからちょっとテンション低いけど。ごめんねー、肉類はないんだよ。
まあ、最終日の夕飯に本来用意してたものも併せてだせば肉類もあるんだけど。その分結構な量になるからねー、食べきれるかな?