私はふと思った。目先のものにつられて何か見落としてないか、と。脱衣所について服を脱ぎながらそんなことを思った。
夏季休暇につられてここまで来たのはいいとして、この先は魔境なんじゃないの? ふたなりが支配する恐ろしい場所になってるよね、この先は。
脱いだ服を着なおしてどっか行こうかな……。
「人影をあると思えば由奈じゃないの」
「……」
「なんで見つかったって言わんばかりの顔をしてんのよ」
服を着なおそうとしたところに浴場から出てきたのは椎奈。どうやって逃げるか考えてる暇もなく椎奈に連行されていくと、双子姉妹に食べられてる茉莉や騎乗位でシアちゃんとシてる明日菜ちゃん、鏡華といちゃいちゃしてる宮ちゃんなどなどの面々がいた。桜ペアは部屋にでもいるのか見た限りはいない。
乱交というよりは間仕切りのない部屋でみんながしてるって感じ。
「じゃあとりあえず」
「え? ん、む」
体でも洗おうかと思ってたら正面に回ってきた椎奈がキスしてきた。抱きしめられながら舌を入れてきた椎奈は、ゆっくりと私の体を崩していって洗い場に横たえさせてきた。
そのままマウントを取って体を抑えてきた椎奈はキスをやめると、
「これなーんだ」
「……ローション」
「せいかーい」
椎奈が手に持っていたのは細い口のついた容器。握ればそのままローションが出てくる感じ。
「これをね、こうしてねー」
「ん、ふ、ぁあっ」
器用に手を後ろにまわして、私の秘部に容器の口をつけて中に押し入れてきた。そしてゆっくりとローションを中に押し入れてきた……と思えば、容器を握りこんだのかローションが一気に押し込まれてきて、中出しされたみたいにナカで勢いよくローションが広がっていってる。
「ッふ、ぁあっ、ん、ぅぁっ」
「意外と気持ちいいでしょ。使い捨てだけど安いからいいんだよね、これ」
そう言いながら私の上からどいた椎奈が、今度は正常位の体勢を取ってきた。椎奈のもすでに準備万端状態になってて、それを私の秘部に擦り付けてじらしてきてる。
「ねえ、いれていい?」
「ダメっていってもいれるんでしょ」
「まあね、っぁ、あ」
「ん、ふ、ぁあ」
椎奈の固くなってるそれが入り口にあてがわれて、ローションで濡れてるナカに入ってきてそのまま奥まで来た。
ピクピクと奥で動いてるのがわかるくらいに椎奈のでいっぱいになってる。
「前々からちょっと思ってたんだよね」
「んっ、何を?」
「由奈の事犯してみたいって」
「……」
「痛い事しないから頑張ってね」
「え、ちょ、頑張ってってなにッふぁ、ぁ、ああっ」
またおかしいことを言い出したと思ってたら腰をがっちりと掴んで腰を動かしだした椎奈。それもいきなり激しく、奥を突きながら。
「んっ、ふぁあッ、気持ちいいけどっ、まっぁぁあッ」
「だーめ、またないっ」
腰を激しく打ち付けてきたり、胸を揉んだり吸い付いたりしながら私に散々喘がせてきた椎奈。奥を突かれるたびに突き抜けるような快楽が奔るし、ナカで動かれるたびに膣壁を擦り上げられて声なんて我慢できない。
椎奈はそんな私を見ながら意地悪そうな笑みを浮かべて一旦ナカから抜くと、力が入らなくなってる私の体をうつぶせに転がすと、寝バックで入れてきた。
お尻をむにむにと揉みながら奥へと入れてくる椎奈は、正常位とは違うナカの感触を堪能するようにじっくりと動いてる。
かくいう私もさっきとは違う気持ちよさに体を犯されてるからどうしようもない。椎奈が動くたびに頭の中ではじけるような刺激がくるし、下半身なんて椎奈に転がされたって言ったように全然力が入らない。
「やぁあっ、そこ、だめだって、ふぁあっん、ぁッ」
「だめじゃないでしょ? ほら、逝ってないじゃない」
椎奈が体勢を変えてもっと深くを突き始めた。
「ぅぁあっ、あ、ぁ、そ、んないじわるっ、は、ぁっぁ」
「逝かせてって言えたら逝かせてあげる」
「そんな、のいわ、せるきないっ、で、しょふ、ぁっ」
喋ろうとすれば突くペースを速めたりして邪魔してくるし、言わなかったら私が逝かないようにペース変えてくるし……。
「だって簡単に言わせたらつまらないでしょ?」
「っ、この変態っ、ぁあっん、ふぁっ」
「ほらー、言わないとずっと逝けないよ」
密着して耳元でささやいてくる椎奈は、髪を流して私のうなじをさらすと舌を這わせてから吸い付いてきた。吸い付いては離すを繰り返しながら奥を突きぬくようにゆっくり動いてくる。
「ほら、なんていうの?」
「ぃ、ぁ、ふぁあっ、ん、くっ」
耳元でささやいてくる椎奈は密着したまま腰を動かしてくる……言わせる気ないでしょ。
「ねえ、なんていうの? ほら、いわないと」
「い、ぁん、か、せぁふあぁぁっ」
「んー? なに?」
「ッぃぁ、かせ、てッ……ふぁあっんふ、ぁあっあッ」
「よくいえましたー、じゃあ逝ってね」
密着状態をやめて体を起こした椎奈は、私のお尻を掴みながら激しく腰を動かしだした。椎奈が腰を打ち付けるたびに刺激が体に奔って頭がおかしくなりそうになる。
「ぅ、あぅ、ぐ、んふぁ、ぁあ、あっ、はぁげしっぃ」
「そのままいっちゃえ」
椎奈がひと際強く奥を突き上げたと思えば、ドクっと大きく脈打ちながら射精された。
「んっぁ、ふ……」
また密着してきた椎奈は私のナカでドクドクを射精を続けてる。耳元で気持ちよさげな甘い声を出しながら。
かくいう私も奥でドクドクと脈打ちながら射精される快感に身を任せてる。
「……出しすぎ」
「だって、いじめた由奈がかわいかったんだもん」
椎奈がのろのろと体を起こしてナカから抜くと、ドロッとナカから精液があふれてきてる。
なけなしの体力で体を仰向けにすると、
「……」
なんかいろいろと目があった。というか、浴室にいるメンツ達と目があった。え、何? ずっとみてたの?
打ち捨てられたようになってる茉莉と双子姉妹、寝転がって一緒にこっちを見てる宮ちゃんに鏡華、騎乗位のままこっちを見てる明日菜ちゃんにシアちゃん。お湯につかりながらもばっちりとこっちを見てる小百合さんと彩音さん。
見てないでエッチしてていいよ? というかしてて?
「まあ、乱交会場だし。ね?」
「え、ちょっと待って」
じりじりと近づいてくるのは双子姉妹。顔を見合わせて何やら思案中の他の子ら。ねえまって、双子同時に相手とか無理だからっ!!
*** *** ***
「大丈夫?」
「無理、死ぬ……」
犯されるように秘部と口に出されて、満足して真由真菜姉妹がお風呂から出て行ったあと、待ってましたといわんばかりに各ペアが順番? にシてきて、湯あたりしかけなのと事後でぐったりの私に椎奈がシャワー浴びせてとりあえずで浴衣を着せて広間に連れてきてもらってる。
うん、9人相手とかするもんじゃない。死ぬかと思った。というかさ、双子の時点で結構来てたのに他のペアもそれわかってて来てたよね?
AVとかの乱交、あれよくできてるわね……。そもそも今のって乱交だったの? 10Pとかじゃなくて?
「他の女に抱かれてぐったりする彼女を解放する……特殊性癖持ちみたいな状態じゃない? これ」
「そんなこと言ってると夕衣がこじらせるから」
「……ああ、あの子病気だったわ」
こじらせるとか病気とか、彼女と昔からの知り合いが随分と酷い言いようをしてる。でも本当の事だから否定も何もできない。
穂純に膝枕されながらぼんやりとそんなことを思ってると、
「……」
「……ねえ」
「何」
「なんかすごい視線感じるんだけど」
「うん、だって目の前に夕衣いるもん」
視線を向けてみれば、スケッチブックに何やら描きこんでる夕衣ちゃんがいた。被写体として私を見ながら。
気づいたらそこに沸いてる……いるけどいったいどうなってるんだろ。
夕衣ちゃんのフットワークにおかしさをどうこう思ってたら、近づいてきた夕衣ちゃんが浴衣の帯に手をかけてほどき始めた……え?
「夕衣ちゃん? 何してるの?」
「はだけ具合が物足りないんで追加してます」
「え? 追加?」
妙なことを言い出した夕衣ちゃんは帯をほどくと、浴衣のはだけ具合を調整しだしてあれこれ思案するとまた描き始めた。
帯がほどかれて前の部分は秘部が隠れる感じではだけてる。体の熱気が取れていい感じな気もするけど、他の子らが来た時に何をされるかわかったもんじゃないっていう心配もある。
現に穂純なんて私を見る目がだんだん欲情してきてるし、椎奈の目もなんか怪しい。
「今襲ってきたらひっぱたくから」
「襲わないわよ……」
「なにいってんの?」
そういうなら露骨に目を泳がせないで欲しいんだけど。ねえ、穂純?
じーっと、目をそらす穂純を見ていると夕衣ちゃんの描く手が止まった。もう動いていいのかなと思ったら、今度はスマホを取り出していろんな角度で撮りだした。
「……夕衣ちゃん、そこは撮らなくていいでしょ?」
「撮るに決まってるじゃないですか」
浴衣をはだけさせて秘部を撮ろうとする夕衣ちゃんと、浴衣を掴んで阻止する私という変な攻防が……。
「椎奈の撮ればいいじゃない!」
「椎奈さんは生えてるじゃないですか! 生えてないのが撮りたいんです!」
「じゃあ自分の撮ればいいじゃない!」
「嫌ですよ!」
「何でよ!」
「人の膝の上で暴れない。ほら、押さえとくからさっさと撮っちゃいなさい」
「なっ、穂純、やめっ」
「じゃあささっと撮っちゃいますね」
穂純が手早く帯で私の腕を縛って足を開いて固定させてくると、夕衣ちゃんがスマホのシャッターをこれでもかと切ってくる。
正面や横から撮ってみたり、指で広げたりクリを露出させて撮ってみたりと好き放題に。
「いいものが撮れました」
「……もうご飯作ってあげない」
言った瞬間、地獄に落ちたような表情になったけど知らない。
「あら、随分と楽しそうなことしとるね」
「うわぁ、すっご」
押さえられてた手も自由になったし、はだけた浴衣を直そうと思ったところにやってきたのは宮ちゃんに明日菜ちゃん。
なんてタイミングの悪い……。
「あ、もしかして乱交の続き?」
「あれの続きとか絶対に嫌」
「そないなこというても、あんなええ声で喘いどったんは誰やろね」
「そんなに気持ちよかった? 乱交」
穂純がジト目で聞いてくるけど黙秘する。下手なこと言えばなんか面倒なことになる。
「気持ちよかったでしょ? 小指もちゃんと握りこんでたし」
「……小指?」
「本気で逝ったとき、どっちかの小指握りこむ癖あるじゃない。穂純なら知ってるでしょ」
「まあね。逝ってるときはいつもそうだし」
そんな癖あるなんて知らないんですけど。なんで私が知らないのこの2人は知ってるの?
「なんなら今から実証する?」
「いい、しなくていい」
椎奈が寄ってくるけど実証なんてしなくていい。しようものならどうなるかの結果くらいは想像がつく。
寄ってたかって群がられるにきまってる。うん。
「残念、ええもんみれそうやったのに」
「由奈さん、今からでもまだ遅くないですよ」
「夕衣ちゃんの願望駄々洩れなんですけど?」
「気のせいですよ、気のせい」
だんだん夕衣ちゃんが強かになってきてない? 絵の仕事し始めてからそんな感じがするんだけども。
「あ、いたいた。みーやーちゃーん、セックスしよー」
「もうちょっとましな誘い方ないの?」
「え? んーとね……気持ちいいことしよ??」
「……鏡華だし仕方ないか」
「それどういう意味かなー宮ちゃん?」
「ほら、するんでしょ」
宮ちゃんは鏡華を連れて部屋から出て行った。なんだかんだ言いつつも、うれしそうな表情をしてた。うんうん、うな重作ったかいがあった。
「流れ的にうちはシーちゃんがくるんやろかね」
「あすなー……乱交の続きするの?」
「それもええけどねぇ、うちに用があったんやろ?」
「うん、部屋行こう」
「部屋行ってなにするん?」
あ、すごい意地の悪い顔をしてる。シアちゃんもいじらしい表情をしてる……可愛い。
「いわないでもわかるでしょ?」
「えー、ゆうてくれんとわからんわぁ」
「エッチしたいの! これでいい!?」
「うん、ええよ。ほな、いこか」
やけっぱちに言い切ったシアちゃんを笑みを浮かべた明日菜ちゃんが連れていってる。楽しそうな顔してるわ。
「みんないっちゃいましたね。じゃあ私たちも」
「しいなー、夕衣ちゃんが部屋行きたいってー」
「えー、しょうがないなー。でも行きたいならしょうがないなー」
「私そんなこと言ってないですよ、えあ、椎奈さん? どこ連れて行くんですか?」
連行されていった夕衣ちゃんはこれから椎奈においしく頂かれるからいいとして、
「……穂純はいいの?」
「したいの?」
聞いたはいいもの、ニヤニヤしながら返してくる穂純。見透かされたような眼が見つめてくる……。
「したいって言ったら?」
「私の気が済むまでしてあげる。ほら、部屋いくわよ」