がっこうぐらし with ローンワンダラー R-18エピソード集 作:ナツイロ
詳しくは本編、『がっこうぐらし with ローンワンダラー』でどうぞ。
ストーリーよりもエロス優先。
※加筆修正済み0728
あれから暫く、亜森は夜になると一人屋上の作業場で、時間を潰すことが多い。
この日も例に漏れず、ランタンを足元に置き、屋上で柵によりかかりアテもなく夜の風景を眺めていた。
そこに、シャワーの後らしい胡桃が屋上の扉をあけ、亜森に近寄ってくる。
いつもの寝間着代わりの体操服だが、シャワー上がりのせいか薄紅色に上気した肌を首元から覗かせていた。
「アモ、教室にいないから探したぜ。こっちにいたのか」
亜森の隣に陣取りながら、反応を見るように話しかける。
いつも二つに結っている髪は解かれ、扇状に背中を流れていた。
普段より距離が近い胡桃の立ち位置に、少しばかり戸惑いを抱きつつも、シャンプーの香り漂う彼女に意識を向ける。
「あぁ」
「どうしたんだ? 元気ないじゃん、最近」
「……」
返事がない亜森に、胡桃は"やっぱり"と感じていた。
悠里の言っていたように、胡桃に対して負い目を感じているのだ。
じっと返事を待つように、亜森の瞳を見つめる胡桃に観念したのか、ポツポツと語り始める。
「あぁ、少し反省と自己嫌悪をな……。恵飛須沢を危険な目にあわせた、まかり間違えば変異したお前さんを撃たなきゃならなかった」
亜森は吐き捨てるように答え、自身の迂闊さを呪った。
あの時、胡桃を一人にするべきではなかった。
いつものように、自分が先を行くべきだったのだ。
日が経つごとに、陰鬱な感情が膨らんでいた。
腹の底に渦巻く罪悪感と自身の対する失望が、胡桃の顔をまともに見せてくれない。
「それでも、アモはあたしを助けてくれたじゃないか。こうして問題無く元気だし」
「助けなきゃならない事態こそ避けるべきだったんだよ、事が起きた時点で負けみたいなもんだ」
「負けじゃないっ、あたしを救ってくれたことは、絶対負けなんかじゃない。勝ちを拾ったんだよ、アモ」
「あぁ、ありがとう」
亜森は胡桃の励ましを受けても、自責の念は一向に消えなかった。寧ろ、増したような気がする。
ミニッツメンの俺が、励まされるなんて。
将軍の右腕と呼ばれたアモではなく、ただのヒョロガリの亜森太郎に戻ってしまった気がする。
うなだれ柵に深く寄りかかる亜森に、胡桃は強引に腕をを引っ張り、注意を自分に向けさせた。
このままでは、亜森がダメになってしまいそうだった。
「アモ、ねぇこっち向いて。ほら」
「なんだ?」
自身に向き合わせた亜森に、胡桃は優しく背中に両手を回し抱きしめた。
「おい、恵飛須沢どうしたんだ?」
亜森は胡桃の突然の行動に驚き、彼女の肩にそっと手を置いた。
胡桃の小さな肩に置いた手には、彼女の熱がじんわりと伝わってくる。
表情は隠れて見えないが、胡桃の耳が赤くなっているのは分かった。
「アモ……、めぐねえに噛まれてあたしが何考えてたと思う?」
胡桃は背中に回した腕を解くこと無く、亜森に語りかける。
「……死に直面した恐怖かな」
手を離す素振りを見せない胡桃の様子に、亜森は彼女の好きなようにさせることにした。
少女に抱きつかれているシチュエーションに、亜森の心臓が少し回転を早め、胡桃は彼の心音を心地よく聞いていた。
「それもあるけど……。一番は……す、好きな人とキス一つもせず死んじゃうこと」
「………」
亜森は胡桃の独白を静かに聞いていた。
「だから、地下倉庫にいたあの時。少し強引に……、キスの約束を取り付けたんだよ」
「……そうか」
「アモは……迷惑だった? あたしのこと、嫌いになる?」
胡桃は反応の薄い亜森を伺うように、上目遣いで彼の顔を覗き見る。
嫌いと言われたらどうしよう。
胡桃は、想像でしか無いのに涙が零れそうになる。
「そんなことはない。嫌いな相手と、キスしたりするもんか」
顔を上げ、涙をこらえる胡桃の頬を包むように、肩に置いた手を離し、手のひらを彼女の頬にそっと当てる。
「ほんと?」
「本当だ」
「じゃあ、あたしのこと好きって言ってよ」
「今ここでか?」
「今じゃなきゃ、やだ」
「やだっ、て……」
「ほら、言って」
「分かった。何度も言わないから、ちゃんと聞けよ」
「うん」
「胡桃、好きだよ。……愛してる」
亜森は胡桃の返事を聞かず、彼女の小さな顎を引き寄せ唇を重ね合わせた。
小鳥がついばむような優しいキスだった。
柔らかなしっとりと潤った唇に、亜森も次第に自制が効かなくなる。
胡桃は亜森の行動に驚くも、徐々に瞼が力なく降り始めた。
彼の背中に回した両手は服をギュッと握りしめ、もっと距離を縮めるように少しばかり背伸びをして、自身と亜森の身体を重ね合わせようと寄せる。
亜森も彼女の顔から手を離し、胡桃の背中に回した。
胡桃の体温と女性らしい柔らかな感触を手のひらから感じとり、余計に亜森の欲望が刺激された。
二人の口づけは艶やかさを増して、亜森は唇に吸い付き、胡桃の口腔へと舌を差し入れ、絡ませ合い、唾液をすする。
ピチャクチャ、ピチャクチャ。
湿り気の混じる淫靡な音が、二人の耳を叩く。
自然と唇を離すまで、二人はお互いの吐息と唾液混じりの接吻を求め続けた。
離した唇を結ぶように、混じり合った粘液が糸を引く。
それがまた、二人の淫欲を刺激し、生物としての本能を責め立てた。
「名前……」
「うん?」
「初めて、名前で呼んだ」
「モテることがなかった俺にだって、男女の機微くらい分かるさ」
「じゃあこれからは」
「二人の時だけな、俺はシャイだって言ったろ?」
「二人の時……あたし達だけの特別?」
「そう、特別だ」
「なら、いいよ」
「アモ」
「うん」
「あの時の、つづき。しよ?」
胡桃は顔を真っ赤に染め上げ、か細い震える声で、自身が口にした意味を誤解が無いようにハッキリと、潤んだ瞳で訴える。
「胡桃……気持ちは嬉しいよ、とても。でも、ゴムを手元に持ってないんだ」
「……」
亜森は自身の胸元で覚悟完了している胡桃に、諭すように語りかける。
「仮に、妊娠したりすれば……こんな世界じゃ胡桃の命に関わる。そんな事は……、もう、そんな思いを俺はしたくないよ」
亜森は言外に、今ならまだ引き返せると、胡桃に伝えたかった。
「心配してくれるのは、嬉しいよ。あたしを大事にしてくれてるってことも、ちゃんと分かってる。でもあたしだって、……その。せ、生理の周期だって、どの期間がそういう事が起きるのかだって、把握してるんだから」
「……」
胡桃は自身の言葉に羞恥心を覚えながらも、一つ一つ言葉を慎重に選びつつ、亜森に正直な思いを伝えた。
その言葉を聞いて、亜森は自分の浅はかさを恥じ入る思いだった。
胡桃は最初から、腹を括っていたのだ。
色んなことを折り込み済みで、こうして自分に対面している。
それだというのに、男の自分は何という体たらくか。
「だから……、今日は大丈夫な日。嘘なんかつかないよ、大事なことだから。あたしにも……、もちろんアモにだって大事なことでしょ?」
「あぁ、もちろん」
「うん……うん?」
胡桃は頬に当たる温かい雫を感じて、直ぐ真上にある亜森の顔を見上げた。
静かに、涙を流していた。
声も上げず、少し眉を顰めて、胡桃の瞳を見返してくる
そんな様子を目にした胡桃は、慌てて尋ねた。
「ど、どうしたの?」
「……ダメだなぁ、俺は。胡桃の前じゃ、いつもの俺じゃいられなくなる。昔の、ひ弱だった頃の自分に戻ってしまった様な気持ちになるよ」
殆ど泣き笑いのような表情を浮かべる亜森に、彼の背中に手を回した胡桃は、そって慰めるように撫でてやった。
「……あたしになら、そういう部分を見せられるってことでしょ? いいよ、全部見せて。かっこいいアモも、少し抜けてるアモも、……落ち込んでるアモも、あたし全部知りたいよ。あたし達は、多分お互いに知らないことがいっぱいあるんだ。だから……」
「うん、かっこ悪いところは勘弁してほしいけど。そうだな、胡桃の言う通り、俺達はまだお互いの事を知らないな」
「だから、今日はその第一歩」
「一歩目が、とても大きい気がするよ」
「あたし達なら、何とかなるよ。あたしとアモなら……」
「胡桃」
「なに?」
「ありがとう」
「……どういたしまして。だってあたしは、アモの……こ、恋人でしょ?」
自分の言葉にとりわけ恥ずかしさを覚えたのか、胡桃はどもりつつも素直な気持ちを伝えた。
「あぁっ、もちろんだ。……胡桃、愛してる。心の底から」
「――うんっ」
二人は再び唇を重ねた、ただ触れ合うだけの思いを伝える優しいキス。
それ以外の行為は、今は何だか余計な気がした。
ただ、この胸に広がる暖かいものを、二人は想い人と共有したかった。
どちらともなく顔を離して、二人は吐息が吹きかかるような距離で見つめ合う。
「胡桃、さっきの話だけど」
「うん」
「一度始めてしまったら、俺は自分を止められないよ。加減が出来なくて、痛い思いをさせてしまうかもしれない。止めてと言われても、きっと止まらないと思う。こう言っちゃ何だけど、体力のあるドスケベだぜ、俺は」
「……うん。でも、今日じゃなきゃいつになるか分かんない。それに、大丈夫だって言ったでしょ? それは、その、妊娠のことだけじゃ無いんだよ? アモはいつだって、あたしを助けてくれる、守ってくれる。だから、あたしはアモの全てを受け止めてあげたい。一方的な関係じゃ、あたしは嫌だ」
「胡桃は、さ」
「うん?」
「俺には勿体無いぐらい、いい女だよ」
「へ、変なことっ、言うな!」
「本心だよ」
「……アモだけ特別、だから」
亜森は、"全く、女には敵わないな"と思いながら、胡桃の身体をやや強引に抱き上げ、作業場に設置している亜森が大の字になって眠れるぐらい大きなベンチへと運んだ。
「わっ、わっ」
突然の浮遊感に胡桃は戸惑いの声を挙げるが、亜森の狙いが分かったようで、羞恥心を隠すように彼の肩に顔を埋める。
胡桃はベンチにそっと降ろされ、背中に回された亜森の右手によって、右肩をぐっと引き寄せられる。
抵抗することもなく、亜森のなすがままに体を寄せ、自身のそれよりも少し上にある彼の顔を見上げた。
亜森の、意志の強そうな黒い瞳に映る、自身の顔。
男を求める半開きの唇、薄紅色に上気した肌、潤んだ瞳。
どれも、これまで見たことがないもので、そんなどうしようもなく男を誘う女の色香を発散させる自身の姿は、胡桃の身体を熱く火照らせる。
自身の背中と右肩に回された亜森の右腕から感じる熱は、上着として羽織るジャージの布越しでさえ熱さを感じさせ、胡桃の体の芯をじんじんと疼かせた。
(あたしすごく、エッチな顔してる……)
亜森の顔が徐々に迫り、胡桃も瞼を下ろして、彼を受け入れようと小さく唇を突き出す。
触れ合う柔らかな感触と、どちらともなく差し出される熱い舌先。
互いの口腔を無意識に貪ろうと絡み合う舌、唾液が混じり合いピチャクチャと音が漏れ出す。
なれない接吻に、ぎこちなく追随する胡桃。
それがたまらなく亜森の内にある男の情欲を刺激し、執拗なまでの口づけは、胡桃を初めての深い官能の淵へといざなっていく。
興奮のさなか、亜森の左手は殆ど無意識の内に、胡桃の乳房を求めて伸ばされる。
豊満ではないが、シャツの布を押し上げる形の整った胸。
濃厚な口づけの合間に、新鮮な空気を求め荒い呼吸を繰り返し、絶えず膨らむ。
汗ばんだ肌にシャツが張り付き、余計に女性の象徴をくっきりと浮かび上がらせた。
亜森の手は、彼女の前に開いたジャージの隙間に滑り込ませ、シャツの生地越しに添えられた。
シャツとブラカップを挟んでいても感じる、張りと弾力のある乳房。
その柔らかい魅惑の脂肪に、掌を押し当て、ゆっくり丹念に、円を描くように、優しく揉み上げる。
胸に当てられる熱を感じた胡桃は薄目を開け、その正体を探り当て、右手で彼の手首をつかむ。
しかし、抵抗する力もなくただ添えられるだけとなった自身の右手は、まるで亜森の愛撫を求めているかのようにさえ見え、余計に胡桃の快美心を刺激させた。
無意識に身じろぎ、内腿をこすり合わせる胡桃。
既に胡桃の秘裂から溢れだした蜜によって、下着には滲みが出来つつあった。
湿り気を帯びた布地が、余計に彼女の敏感となった性器に密着させ、内股の動きに合わせた微かな刺激を、愛撫にまで増幅させてしまう。
腰をもじもじさせる様子を察した亜森は、乳房を揉みしだく手を差し替えて、左手を彼女の大腿へと滑らせた。
しっとりと汗ばむ肌に触れ、そのしなやかで悩ましい、きめ細やかな大腿の手触りを執拗なまでに楽しみつつ、膝頭から下肢の付け根へと撫で擦る。
ショートパンツの裾に指先を滑り込ませ、下着の上から、包皮に包まれた陰核と、蜜液のこぼれる深い縦割れを、じっくりと揉みあげ、指先でさする。
「ああっ、んっ……はあんっ」
悩ましげな喘ぎ声をあげる胡桃。
胡桃の愛液は既に下着を通り越し、ショートパンツにまで浸食している。
内股を撫でる熱い感触に、膝を固く閉じてしまった彼女だったが、乳房への優しい愛撫と、繰り返し続く甘く濃厚なキスに、理性が痺れるほどに弛緩し、身体の芯から滾る熱い疼きが、亜森の肉体と欲望の発露を求めるように、次第にだらしなく下肢を割り始めた。
亜森は右手を胡桃のシャツの内側に侵入させ、強引にブラジャーごとめくり上げ、彼女の白く形の整った、男を魅惑する膨らみを露出させた。
もう、抵抗らしい抵抗も起こす気になれない胡桃は、亜森のなすがままに任せ、自分の乳房が彼の手によって形を変え、外聞を気にせずむしゃぶりつく、彼の唇や手の熱と愛撫を一心に受け入れた。
胡桃の桜桃色の二つの小さな突起は、ツンと上を向き、亜森の執拗なまでの刺激によって、固く、キュッとしこっていた。
それを指と口で撫で、つまみ、弾き、欲望の赴くまま嬲る。
押し寄せる波のような快楽に、胡桃は身体がとろけるような感覚を覚え、身をいじらしくよじる。
「んっ、ふわぁっ、ああっ……」
亜森の左手が魅惑の花園から離れ、胡桃のショートパンツと悩ましい下着のゴムに親指を引っ掛けた。
そして、ゆっくりとずり下ろしていく。
陸上部だったという胡桃の、小ぶりでまろやかな、引き締まった臀部をすり抜け、恥丘に産毛のごとく茂った若草の翳りを覗かせる。
濡れそぼった二枚の花弁から離れた下着は、熱い粘液の糸がだらしなく垂れ、内股を艶かしく汚していく。
片脚だけを布切れから引き抜き、膝頭に引っかかるままに放置する。
むっとする汗の香りに混じり、濃厚な牝の匂いが立ち上り、亜森の鼻腔を刺激した。
亜森は自身の指を唾液で濡らし、胡桃の下腹部へと伸ばす。
柔らかな茂みを梳かし、未成熟な縦割れを優しく揉み上げるように押し、撫で、花びらを開く。
「んんっ、まっ、まってえ……そこぉっ」
膣口付近の柔肉を指先でなぞり、親指の腹で包皮につつまれた粒を刺激する。
突然の身体を貫く電流にも似た快感に、胡桃は上体を弓なりに反らした。
「はあぁンッ!!」
胡桃の腰は襲い来る快楽の刺激にうち震え、クリトリスは赤く充血し、膣壁は呼吸するかのように収縮を繰り返す。
秘唇から漏れ出る花蜜はとめどなく流れ、亜森の手を妖しくヌメらせ、下肢を伝いベンチを濡らしていく。
クチュクチュ、クチュクチュ。
快美感に身をくねらせる胡桃を全身で宝物のように抱きとめるも、彼女の敏感になった魅惑的な深い亀裂への手淫はむしろ執拗さを増し、胡桃の快感は最高潮に達した。
初めての男の手によるオルガズムが、腰から全身へと否応なく駆け巡った。
「あっあっ、ああっアアアァッ!!」
抑えられない強烈なまでの快楽に、胡桃は足の指先をギュッと折り曲げ、だらしなく広げていた下肢を突っ張り身体を小刻みに震わせて、無色透明の液体をプシャっと吹き出した。
これまでにない大きな嬌声は、夜空に消えていき、痙攣するように跳ねる身体を、亜森は優しく抱きとめる。
腰砕けのようにぐったりと脱力した胡桃は、甘くとろけるような色香を漂わせる吐息を繰り返し、恍惚な表情を浮かべて切なそうに潤んだ瞳で亜森を見上げた。
これまで、一人で慰めていた時とは異なる、身体のコントロールが効かなくなるほどの深い快楽に、胡桃はどっぷりと浸っていた。
赤く上気した素肌に浮かぶ甘い汗、匂い立つ牝の芳醇な香り、胡桃の全てが亜森の男としての燃えたぎる欲望を攻めたてる。
亜森の内に僅かに残っていた、なけなしの理性がすり減った。
自身の纏う全てを脱ぎ捨て、胡桃のものも強引に剥ぎ取る。
彼女をベンチに横たわらせ、脱ぎ捨てた服を丸めて頭と腰の下に差し込んでやる。
自身は正面に膝立ちし、彼女の股を大きく割った。
胡桃の目には、亜森の鋼の肉体と体中に残る痛々しい古傷跡、そして彼の下腹部に、はちきれんばかりに怒張した、男の欲望の塊が屹立しているのが見えた。
漏れ出たカウパー腺液によって濡れ光る男根に、胡桃の目は釘付けになる。
早鐘を打っていた心臓が更に速度を増し、血管を流れる音が聞こえやしないかと思うほどに、胡桃は興奮の渦中にいた。
今更ながら、亜森の前で恥部をさらけ出している現実に羞恥心を覚えたのか、両手で覆い隠そうとするものの、その手は彼の武骨な手によって遮られ、優しく指を絡め取られる。
亜森はそのまま、胡桃を組み伏せるように、絡め合った両手をゆっくりと広げながら、負担をかけないよう覆いかぶさった。
吐息が触れ合うほどに鼻先を寄せて、胡桃の放つ妖艶な匂いを鼻腔いっぱいに深く吸い込み肺を膨らませ、ゆっくりと吐き出した。
肺いっぱいに取り込まれた胡桃のフェロモン混じりの臭気がまた、亜森の情欲と昂奮を深く刺激し、怒張した肉棒をより硬くいきり立たせ、胡桃の縦割れに擦り付ける。
「んぅっ、やだぁ……汗くさいでしょ?」
「はぁはぁっ、甘い匂いがする」
「はあっんっ、えっちぃ」
一度、深い口付けを降らせた亜森は、唇をまとわりつかせたまま、胡桃の素肌に滲む甘くしょっぱい汗を舌いっぱいで舐め取りながら、次第に顎から喉、鎖骨から肩へとその素肌の感触を楽しみ始めた。
腋に差し掛かり、いたずら気味に深く空気を吸い込めば、唇と舌の愛撫の刺激に艷やかな喘ぎ声を洩らしていた胡桃も、抗議の反応を見せる。
「やぁあ、あっはぁ、んっ」
胡桃の力ない抗議を無視して、更に青い静脈が皮膚の下に薄っすらと見える乳房へと舌を這わせた。
ピンク色に上気した柔らかな曲面を持ち上げるように舐めあげ、そのままツンと突き出した小さな突起を、舌先で転がす。
そのままざらつく舌で丹念に乳輪を刺激し、口をすぼめ乳首を吸い上げた。
一際強く感じる亜森の口腔粘膜と、舌のざらつきを擦り付けられる乳房の刺激的な官能の疼きに、胡桃の嬌声もどんどん熱と艷やかさ、そして切なさを増し始めた。
汗の浮き出る乳房の間を、唇で吸い音を立てながら滑らせ、鳩尾から臍へと口づけを落としていく。
腹部の中心のすぼまりを舌で円を描くように舐めまわし、胡桃の手を離れた両手の指先でそろりと、乳房から脇腹と腰のくびれのラインを沿い這わせ、胡桃のきめ細やかな皮膚表面を撫でさすり立てた。
繰り返し続く亜森の愛撫によって、敏感になっている皮膚から受ける甘美な疼きに、何とか声を飲み込もうとする胡桃であったが、硬軟入り交じる舌先と口内粘膜の温かくぬめった触感、彼の掌から伝わる熱いほどの熱、そして男の指先から生じる痺れる程の愉悦感が、胡桃から身体のコントロールを奪い取りつつあった。
口元を下腹部に寄せていく亜森だったが、両手を彼女の膝裏に添えてゆっくりと持ち上げるように腕を伸ばし、胡桃の腰を少し浮かせ、自身の上体を前に傾ける
胡桃の赤くぬめった入り口は一旦避け、左右の足の付根のラインに沿って、往復させるようにじっくりと舌を這わせた。
亜森の目の前では、その受け入れを待ち構えるかのように、彼の愛撫に合わせて膣口がひくひくと収縮を繰り返し、熱く潤った愛液が溢れ落ちて、亜森の口元や彼女の尻を伝って身体を濡らしていく。
両手で胡桃の白く小ぶりでやや筋肉質な臀部と外腿を掌全体で揉み始め、その尻の谷間に指をそっと滑り込ませては、中心部のすぼまりを引っ張り広げるように撫でまわす。
突然の思いがけない刺激にも、もはや胡桃の意識と身体は抵抗を見せなくなっていた。
出来ることなら、このまま官能の水底に漂っていたい、そのような感覚に胡桃は溺れていた。
再び亜森の舌が、更に下肢方向へと移動していった。
内腿を頬ずりしながら、わざと音を立てて唇を重ねていく。
胡桃の膝頭までゆっくりと舌を這わせれば、今度は足を畳ませてふくらはぎと脛を両手と舌先で撫で、足首、踝、足の甲と唇を押し当てていく。
断続的に続く快美な刺激に、胡桃は何度も身をよじりくねらせ、悩ましく艶やかな喘ぎ声と熱い吐息をもらしていた。
亜森が彼女の足の先端揃えて口内に含み、舌をそれらに擦りあわせると、胡桃はようやく気が付いた様に抗議の声を、途切れ途切れになりながらもあげた。
「ひぃあっ、アモぉ……んぅっ、そこっ、汚いよぉ」
そんな彼女の力ない抗議を無視して、亜森は指先への愛撫を止めなかった。
抗議しても止まない、初めての指先をフェラチオされる感覚に、胡桃は羞恥心とともに何とも言えない愉悦が足先から広がっていくのを感じていた。
指がふやけちゃうかもと、そんな場違いな考えが胡桃の脳裏をよぎりつつあった時、亜森の愛撫が途端に止み、畳まれた彼女の両膝に彼の両手が添えられて、ゆっくりと大きく下肢が割り広げられ、その赤く濡れる肉の合せ目が亜森のはちきれんばかりに怒張したそれの前に差し出される。
胡桃は熱に浮かさせる頭を前方に傾かせ、目の前にハッキリと現れた亜森の赤黒く硬直した肉茎を、視界に収めた。
想像していたものよりもっと凶悪で、今にも埒を開けんとばかりにいきり立つ男の象徴に、胡桃はゴクリと唾液を飲み込み喉を鳴らす。
(とうとう、しちゃうんだ)
亜森のペニスが、自分の膣を押し破り刺し貫くのを想像しただけで、胡桃の心は締め付けられるような気持ちになる。
それは決して不快ではなく、むしろ心地よい感覚ですらあった。
亜森は、自身の鈴口を胡桃の濡れて光る秘唇にあてがい、あふれる粘液と蜜液を擦り合わせ、裏筋を花弁にそってゆっくりと前後させる。
花弁に触れる熱い触感に、反射的に腰が引けるも、腰骨に添えられた亜森の手によって押さえられ、逃げられない。
直視出来ない胡桃は、両手で視界を塞ぎ、小さく想い人の名を呼ぶ。
「はあっ、アっアモ、アモっ」
肉鞘と花びらをすり合わせたまま、亜森は胡桃に顔を寄せて口づけを降らせる。
優しい、唇を合わせるだけのキス。
胡桃は、亜森の汗の滲む顔を薄目に眺め、彼の首に両腕を絡ませた。
「アモ……んっ、はあっ、優しく……あっ、してよ」
「胡桃……」
抑えられない喘ぎに混じり、胡桃は亜森の耳元で、蚊の鳴くような声で哀願した。
亜森は、なるべくそうすると囁き返す。
敏感になっている耳に、息を吹きかけられた形になった胡桃は、ゾクゾクとした感覚に包まれた。
首に手を回された体勢で、胡桃の小さく神秘的な縦割れに、己の剣先を宛がう。
ゆっくりと二枚の花びらを押し分け、女の蕾に侵入させる。
亜森は自身の肉杭から、膣壁が拒むように蠢くのを感じ取ったが、むしろその感触を味わうように、更に奥へと突き進む。
「ふわぁっ、んっあぁ……あんっ……、んんンっ!」
膣口付近の柔肉をかき分け、あるところで胡桃が歯を食いしばるように、口を固く結ぶ。
亜森は彼女にもう一度口づけを落とし、更にゆっくりと腰を沈めていく。
停滞していた槍が、ある瞬間すっと進んだ。
膜が切り裂かれた。
「ふぅぅううっ! んんっあ゛あ゛あ゛ッ!!」
自身の膣道を掻き分け突き破ってくる、灼熱に焼けたような異物を感じ、亜森の欲望の塊に貫かれたと同時に、最初で最後の痛みが電撃となって身体を駆けめぐる。
あまりの痛みに、亜森の背中に爪を突き立ててしまうが、亜森は何でも無いようにじっと耐える。
花弁と男根の隙間から、熱い粘り気のある愛液にまじり、生娘の証である鮮血が滲み出していた。
亜森は、痛みに必死に耐える胡桃の耳元で、優しく囁く。
「胡桃、君の初めてを、ありがとう」
胡桃の背中に両手を差し込み、繋がったままの体勢でしっかりと抱き上げ、身体に密着させた。
汗に滲む肌が手にしっとりと吸い付き、お互いの火照った身体を、全身に感じ合う。
「バカッ、優しくしろってぇ……言った……んっ、のにぃ」
「すまん、魅力的すぎて加減が効かなかったんだ」
「んぅ……ふぅ、あんっ……嘘ばっか……んっ、り……んぁ」
「暫くこのままでいようか?」
「動いちゃ……いやだ……んっ、はぁ……あんっ、痛ぁ……いよぉ」
痛みに涙が溢れる胡桃の前髪をそっと払い除け、額同士をくっつける。
「大丈夫、痛くなくなるまで動かないから」
亜森は胡桃の広がった艶やかな黒髪を撫ですかし、痛みに震える肩や背中をさすり、ゆっくりとキスを交わす。
舌をこすり合わせ、頬を舐め、耳朶を唇で軽く挟み、顎関節から鎖骨のラインにゆっくりと舌で舐め上げる。
「動か……ぁっ……ないって、んぁっ……言ったぁ」
「胡桃の身体が、俺を誘惑するんだ」
口づけを交わす度、胡桃の膣道が肉棒を絞り上げようと収縮するが、それが更に痛みを誘発し、痛みに耐えようと亜森を力の限り抱き寄せ、腰に両脚を絡める。
それが、亜森にはたまらなく愛おしく、男の本能を滾らせて、ゆっくり、ねちっこく、乳房や臀部を弄り、荒々しく揉みしだいてしまう。
胡桃の潤んだ瞳と、ピンク色に上気した肌に、無意識に接吻を求める小ぶりな唇、我慢しようとするもこぼれ出す、苦痛に混じる女の嬌声に、更に熱い白濁した欲望をぶち撒け、彼女の身体を隅々まで汚したい、男の暗く淫らな本能を覚えるが、何とかいきりたつ欲望器官を突き上げることだけは我慢した。
今はただ、この痛みに何とか耐えようと顔を歪ませる、健気で、一途で、愛らしい一人の女性の、最も深く淫らな中心部と繋がっていたかった。
暫くの間、苦痛に耐える悩ましい吐息と亜森の愛撫に反応する喘ぎ声、混じり合う唾液の湿り気を帯びた音だけが、屋上の一角から溢れていた。
もはや、自身のあられもない姿に、羞恥心を覚える余裕もない胡桃は、亜森のイチモツをその蠢く柔肉で咥え込みながら、キスを求め、妖しく動く彼の掌から生まれる、体の芯を揺さぶる官能を受け入れるだけだった。
痛みによる呻き声が無くなり、無意識に身をよじらせ、腰を擦り付ける胡桃に、亜森は彼女の耳元で静かに囁いた。
「胡桃、もういいかい?」
「ああ、あ……っ。アモぉ……っ」
胡桃は切なそうな瞳で亜森を見つめ、コクリと頷き、彼に身を委ねる。
抱き締めた体勢のまま、ゆっくりと男根を胡桃の最奥へと押し付けては引き、胡桃の膣内を隅々まで味わう様にねっとりと腰を律動させる。
何度も寄せては返す快楽の波に、胡桃もより深く亜森の硬く滾る肉棒を求め、亜森の動きに合わせて僅かに腰を彼の下腹へと擦り付け始める。
既に亜森は、両手による愛撫を彼女の背中に回す事に切り替え、ただ非常にゆっくりとした動作で自身の腰を揺すりたて、胡桃の膣内をその肉茎の表面全体で味わう事に没頭していた。
胡桃の最奥のすぼまりへ先端を押し付けては、赤黒く膨張した亀頭部の溝で熱い粘膜の秘肉を掻き分けるように引き戻す。
そしてもう一度、肉杭でゆっくりと突き貫く。
果て切るほどに愉悦感は高まらないが、耳元で切なさと艶やかさの混じり合った吐息を吐き出されるのを感じると、男としての自尊心と淫らで暴力的な本能が刺激され、今すぐにでもその欲望を彼女の胎内へと吐き出し、自身の精で胡桃をマーキングするように自分の存在を刻みつけ、彼女の全てを自分のものにしたい願望が膨れ上がりつつあった。
亜森は、抱きしめていた胡桃を繋がったままベンチへと優しく横たわらせ、腰を両手で掴み上げ、彼女の腰を少し浮かせた。
「ああっ、アモ……」
再びゆっくりと抽送を開始し、膨れ上がった亀頭の傘で秘肉をかき回す感触を味わい、繰り返し自身の下腹を、胡桃のまろやかな恥丘へと叩きつけた。
肉同士の打ち合う音が小刻みに響き、そのリズムに合わせるように、弾力感のある胡桃の乳房が揺れ動く。
「うぅっ、んっ、ああっ……アモ、い、やぁ」
打ち揺する亜森の腰に追従するかのように、胡桃の腰も僅かながら前後に揺する。
固く締め付ける柔肉と、ザラザラとした感触もあるトンネルで、抽送を繰り返し、亜森は一気に射精感が高まってくるのを感じた。
もはや亜森は、理性が完全に獣の本能へと置き換わり、渾身の力を込めて熱い肉杭を打ち込み始めた。
「ああッ! んんっ、アっアア!」
突然の激しい律動に、胡桃は戸惑いを覚えたものの、既に抵抗するだけの意思は、こみ上げる官能の渦によって打ち払われ、目の前の男の欲望の限りを受け入れようと、待ち構えるだけだった。
亜森は、自身の下腹部に血液が流れ込む感覚を覚え、一気に胡桃の最奥へと腰を打ち据えた。
一段と強い刺激に、胡桃の身体で膨張しつつあった官能の高まりは、程なく限界点を超え頭が真っ白になるような快感に圧倒された。
「あっあっ、あぁ……アアァっ、んんぅんッ!?」
「あ、くうっ、ううぅッ!!」
自身の下半身が砕け散るような、強烈なまでの射精感。
獣のように唸る亜森。
胡桃の若い牝の肉をその欲望器官でえぐり貫き、煮えたぎる欲望の白濁液を、彼女の若い子宮へと勢い良く噴射した。
二度、三度と亜森の腰がうち震え、胡桃の胎内へと強かに精を放つ。
断続的に脈打つペニスから、何度もエキスを吐き出し、その熱い粘膜を蹂躙した。
胡桃は四肢を亜森の身体にきつく絡ませ、彼の欲望を全身で受け止め、激しく身体を震わせる。
亜森の硬直が最後の一滴まで射出を終え、胡桃の身体が小刻みに震えるのが治まった頃、二人はようやく四肢の強張りを解き始めた。
「はあっ、はあっ、あっ……んっ、アモぉっ」
「ふうっ、はあっはあっ、……胡桃っ」
肉栓で蓋をしたまま、亜森は完全に脱力する前に、胡桃と上下の体勢を入れ換え、自身の身体の上に寄りかからせる。
カエルの様に下肢を畳みながらも、亜森の肉茎を深く咥え込んだままで、二人の結合部からは粘液と鮮血に混じり合った精液が、胡桃の膣内からこぼれ落ち二人の陰毛を濡らしていた。
脱力した上体を亜森に全て預け、乳房も亜森の大きく上下する胸に押し付けられ、形を変えている。
腕が自由になった胡桃は、身体の芯に重くこびり付く官能の余韻に浸りながら、荒い呼吸を繰り返しつつも、亜森の頬に両手を伸ばして、自身の顔を向け照れ混じりのはにかんだ笑顔を向けた。
「はあっ、はあっ」
「んっ、はあっ……アモっ」
「ふぅーっ、んっ……どうした?」
「はあっ、……っ、あたしっ……気持ちよかったっ?」
「はあっ、はあっ、……最、高っ」
新鮮な酸素を求めるように、荒く息をつく二人。
深い快美感の余韻を楽しむかのごとく、二人は下半身で繋がったまま、どちらともなく顔を近寄らせ、甘くとろける口づけを交わす。
胡桃の妖しく垂れ下がった艶やか黒髪が、亜森の肉体にかかり汗に滲む素肌に纏わりついた。
完全にピンク色に上気した肌を晒す胡桃は、夜の涼しさに身体の芯に疼く熱が奪われるのを惜しむように、両腕を亜森の首に絡め、何度も何度も、唇を求め舌をこすり合わせる。
動物の本能がそうさせるのか、自分の匂いを相手にまとわせるためか、汗ばむ素肌をお互いに擦り付けあう。
張りのある乳房が、何度も亜森の胸に押し付けられ、硬くしこった二人の乳首が互いの突起を刺激する。
亜森の手が胡桃の後頭部を搔き抱き、差し込まれる舌がお互いの口腔粘膜を余す事なく蹂躙していく。
呼吸を整え、自然に肌を離したのは、射精してから既に数分は経過してからだった。
それでも、亜森のイチモツは存在感を示したままで、胡桃の秘肉を根本にまでまとわりつかせている。
亜森の両肩に手を置き、上体を少しばかり浮かせた胡桃の弾力のある乳房が、重力に引かれ亜森の目の前でお椀状に下がり、ツンと自己主張する乳頭が呼吸に合わせて、素肌に触れるか触れないかを行ったり来たりしている。
その扇情的な光景に、亜森は無意識に両手を差し出し、下から乳房をそっと包み込んでしまったが、胡桃はにへらと笑みを浮かべ"エッチ"と囁くだけだった。
胡桃の反応に物足りなさを覚えた亜森は、名残惜しみつつもその柔らかな双丘から手を離し、彼女の背中へと伸ばしてしっとりと汗で濡れた吸い付くような肌の感触を楽しむ様に、何度も腰から脇腹、首筋に至るまで丸めた背中を愛おしく撫で回す。
「はぁっ……んっ、アモ。男って、イク時あんな感じなんだ?」
「男はおっ立てて、しごけばいいだけ、だからな」
「でも……んっ、腰がガクガクして、何か可愛い」
「そりゃあ、男も女もナニは腰にひっついてるから」
「ふふっ、普段はクールぶって……あっ、頼りになるっ……のに、あんな動物みたいに必死になって。ぷくく」
「胡桃だって……。普段は男前なのに、あんなに乱れるんだから。すごく、興奮した」
「えっ、エッチな事いうなっ、あんっ、……はあっ」
「このまぐわったままなのが、……一番えろいよ。実際」
「ばかっ、……っ」
身体を重ねたままの二人は、そのまま行為中の出来事を話題にして、時折キスを交えながら会話を楽しんでいた。
「胡桃、その、ごめん。中に目一杯、出す様な真似をして」
「……いいよ、あたしが大丈夫っていったんだし。それに」
「それに?」
「何ていうか……、あたしも。あ、アモを身体の中で感じたかったし……。痛かったけど、もちろん痛かったけど……気持ち、良かったから」
胡桃は羞恥心を隠したいのか、自身の表情を見せないように、亜森の首元に顔を埋めた。
そんな胡桃の様子に、亜森の胸中では彼女に対する愛おしさが改めて広がり、自身に身体を預けている彼女の後頭部をゆっくりと優しく撫でていった。
その髪から伝わる亜森の気持ちに、胡桃も口元をほころばせリラックスした様子で、彼のなすがままに任せ全身で彼を感じ取ろうと素肌をより密着させる。
「なぁ、胡桃」
「うん」
「次からは、ゴムをちゃんと使おうな」
「……うん。でも、その、あたしが大丈夫な日には……えっと」
「それは、俺から頼み込む話だなぁ」
「えへへ、アモのスケべ」
「それはもう、諦めてくれよ」
「そんなこと、とっくに承知の上だよ」
「まいった、降参だ」
「ふふふ」
「それにしたって、終わった側から次の話なんて。胡桃もスケベだなぁ」
「う、うるさいっ。あたしは、そんなエッチじゃ……」
「ふうん?」
本当かなぁと、言わんばかりの表情で胡桃を見やる。
その視線を受け止めた胡桃は、唇を尖らせつつも、答えていった。
「ううぅ、……アモがしたいなら、あたしもやぶさかじゃないっていうか」
「俺はすごくしたい、胡桃を身も心も自分の物だって感じたいよ?」
「うっ、その。あたしはもうアモのっていうか、アモがあたしのっていうか」
「捕まえられてたのは、俺の方だった?」
「……意地悪すんな」
「ごめんごめん、機嫌直して。な?」
「いいよ、許してあげる。だから……」
「だから?」
「……ゴム、探す時はあたしも行くから」
「胡桃、やっぱり」
「ち、違うしっ。一人じゃ大変だなって思っただけでっ」
「分かってるよ、俺を心配してくれたんだろ?」
「――もうっ!」
からかわれたのが分かったのか、亜森の耳朶を引っ張る胡桃であったが、口元は緩んだままで二人してじゃれ合っているのは明白だった。
亜森もそのお返しか、胡桃の揺れる乳房や臀部に手を伸ばし、さわさわと表面を指先でなぞる。
「あっん、……アモのエッチ」
亜森は、今更いじらしく恥じらう胡桃を見上げ、その様子に改めて若い男の肉欲が、むくむくと鎌首をもたげてくるのを感じた。
胡桃も、その変化を男の精にあふれる下腹部の内部から感じたようで、唇を尖らせ、亜森に問いただす。
「ちょっとっ、……また、大きくなってっ」
「胡桃、このままもう一回したい」
「ええっ!? またっ、……んっ。するのっ?」
「ダメかな?」
胡桃は、亜森の切なそうな表情をみて、母性本能がくすぐられる気がした。
この瞬間にも、灼けるような熱い亜森の男根が、胡桃の中で堅く脈動しているのを感じる。
"まったく、アモは。あたしがいないとダメなんだから、仕方がないなぁ"と言わんばかりの顔をして、亜森の瞳を見返す。
はたから見れば、二人の格好も姿勢も、全く様にならないのだが、まぁそれはいいだろう。
「じゃあっ、あんっ、一回だけっ……だよ?」
「分かったよ、一回だけっ」
「それっ、じゃぁあッ……動いて、んぅう! あっあぁアアッ!」
亜森は、胡桃の最後の言葉を無視して、彼女のまろやかな臀部を両手でがっちり鷲掴み、再び抽送を開始した。
亜森の目の前で、柔らかな乳房が波立つように震え、淫らで淫靡な腰を打ち据える音と、荒く喘ぎ混じりの吐息が響く。
結局この後、亜森が満足するまで、屋上で二回。
互いの体液でベトベトに汚れきった身体を洗うために、シャワー室へ向かって、シャワー中に泡プレイを亜森が始めて一回。
都合四回、胡桃の中に欲望がぶち撒けられることになった。
流石に胡桃も怒りを覚え、亜森のお尻を強くつねり抗議したのだが、結局亜森の誤魔化すような甘い口づけに絆され、受け入れてしまう。
「まだ、ひりひりするし。何か入ってる感覚がする。腰もすっごく疲れた」
「すまん、流石に暴走した」
亜森の寝床にあるベッドの上で、彼に髪を指で梳かれながら、身体にぴったりと寄り添う胡桃。
体液と汗でベトベトになった寝間着や下着は、軽く水でゆすいで水気を絞り、亜森の部屋にハンガーで吊るされて、夜風に揺れている。
明朝には多少ごわついているだろうが、充分乾いているだろう。
現在は、亜森のぶかぶかのシャツと膝丈のスウェットパンツを着ているが、下着がないのが落ち着かない様子でシャツの裾を引っ張り、見えもしない下半身を隠そうとしている。
そんな彼女の可愛らしい努力がおかしいのか、亜森は口元をほころばせながら、彼女の身体を愛おしく撫でていた。
事後だというのに自分と違って恥ずかしさが微塵も見られない亜森に、胡桃は自身の初めてを捧げた相手の、やや強引な行為の数々の抗議もかねて、亜森の身体をぺしぺしと叩く。
勿論、その行為の最中、満更でもなく受け入れた彼女も彼女であったが。
その抗議にもなっていない抗議に、亜森は優しい笑みを浮かべ、彼女のなすがままにさせた。
「ふん、このドスケベ」
「そうだよ」
「変態」
「それもある」
「エッチ」
「それは、さっきまでやってたじゃないか」
「アブノーマル」
「さ、流石にそれはぎりぎり無い……はず」
小さくはあるが反撃の一刺しに満足した胡桃は、彼の身体に腕を乗せ、より密着するようにして、小さく呟いた。
「でも……大好き」
「俺も、……愛してるよ、胡桃」
「あ、愛って……恥ずかしいぃ」
高校生にはまだピンとこない男女間の深い感情の繋がりに、胡桃は照れとくすぐったさを覚えるものの、いずれは自分もそのような気持ちをこの男に抱くようになるのだと、少し未来の自分を思い描き、胸の中心が暖かくなる気がした。
しかしながらそれは決して不快ではない、憧憬と期待感が入り混じる、心地よい感情のゆらぎであった。
「ホントのことだ」
「も、もういいから。それはまた今度、ね?」
「はいはい、胡桃にはまだ少し早かったかな?」
「う、うっさい! ……おやすみ、アモ」
「おやすみ、胡桃」
次の日に学園生活部の皆から、からかわれるだろう予感に憂鬱さを感じながら、胡桃は亜森の隣で彼の胸板を枕に、この生活が始まって以来初めて、不安にさいなまれること無く眠りについた。
よーし、黒歴史投稿終わったぞぉ(白目
それにしても、初めてが青姦ってやべーな。
レベル高いわ。
なお、今後の校外探索に、ラブホのゴム回収も含まれる事になった模様。
幸せ家族計画は大事、これテストに出ます(迫真