一発で出ない漢字にかんしては随時単語登録するのが面倒です。
そして一番面倒なのはルビです。
元々「小説家になろう」で書いているので、余計に面倒くさく感じてしまいます。
まぁ、最初にこのサイトを見つけた感想は「小説家になろう」のパク……オマージュだな、でした。
さてさて、お待たせいたしました。
第5話 お楽しみいただければと思います。
「行ったぞ! 黒沼!」
日番谷の叫び声、その声が挿すのは、巨大虚の事だ。
現在、俺達は現世で虚退治の演習中だ。
6人一組に別れたクラスはそれぞれの場所で虚と戦っている。
各班に一人、十一番隊の隊士がついている。
「縛道の四! 這縄!」
草冠の縛道が巨大虚の足を拘束、動きが止まり、縛られた足を解放せんと動いた巨大虚に近づき、仮面を一閃。
苦悶の表情と悲鳴を上げる巨大虚を尻目に、浅打を鞘に戻した。
「よっし、てめぇらの班は集合場所に迎え、俺ぁ他を見てくる」
俺達の班についていた隊士がそう言って他の場所へと向かっていく。
残された俺達は、演習を無地終えた事に安堵しながら、集合場所へと向かった。
「おい、こいつは一体……」
集合場所へ戻ってきた俺達の目の前に広がっているのは、傷だらけで戦っている十一番隊の隊士達。
巨大虚が数えるだけで20体に対し、十一番隊の隊士は5人だ。
現在戦っている隊士は3名、うち一人は
「おめえら! おめえらも穿界門を通って行け! 道は俺が開く!」
俺達の班の担当をしていた十一番隊士が戻ってきた。
「先輩っ! ここは全員で引いた方が良いのでは?!」
「できりゃやってる! これだけの巨大虚を野放しにしちゃあ無害な魂魄が食われちまうだろうが!」
荒い言葉遣いながらも、死神としての使命を忘れない姿。
例え生還できる可能性が低くとも、決して逃げる姿勢を見せない十一番隊。
俺の中に熱い何かがこみ上げてくる。
「どうした? 黒沼、退くぞ」
傍にいた日番谷が俺の肩を叩き、行動を促した。
「あぁ……」
全員が動けるのを確認し、俺達は十一番隊隊士の後を追う。
横から襲い掛かる巨大虚は、他の隊士が足止めをしてくれる。
しかし、数の利は向こうにある。
一番遅れていた院生の背後に、巨大虚が迫っていた。
「「破道の三十一! 赤火砲!」」
俺と日番谷の赤火砲が巨大虚の顔と肩に着弾した。
「俺と日番谷が殿を務める! 草冠を先頭に穿界門に急げ!」
浅打を抜き、構えながら叫ぶ。
「分かった! 行くぞ!」
草冠の声で一斉に動き出す。
向かってくる巨大虚を鬼道で足止めし、穿界門までたどり着いた。
ようやく終わる、その一瞬の気の緩みが、戦場では生死を別つと知っていながら。
「後ろだ!」
草冠の声、覆いかぶさる影、振り返り、確認した醜悪な臭いを放つ巨大虚。
植物の根のような色をした触手を伸ばす巨大虚は、その触手の一振りを俺に向けた。
「ぐあっ!!」
咄嗟に浅打で防御しなければ、骨を折られていただろう。
空中から地面へと急降下する体を霊子を固めた足場で滑るようにしてブレーキをかける。
日番谷や草冠とは距離が大きく離れ、十一番隊の隊士達も各々が巨大虚と戦闘を続けている。
「やるしかないのか……」
俺は日番谷達から離れ、俺一人を狙いに定めて向かってきた巨大虚を相手に覚悟を決め、
浅打を構えた。
一瞬だった、黒沼の背後に忍び寄った巨大虚は、鞭のような触手を一振りし、俺達から黒沼を引き離した。
巨大虚は黒沼をターゲットに定めたのか、俺達には見向きもせず黒沼へと向かっていく。
「黒沼ぁっ!」
「無茶だ日番谷! 俺達だけじゃ対処しようがない!」
「放っておけるか!」
草冠に振り返ってそう叫べば、草加の後ろにいる二人の院生は戦意喪失したのか、すでに穿界門を通っていた。
「てめえら何してやがる! さっさと通れ!」
俺達の声が聞こえたのか、近くにいた十一番隊隊士が巨大虚と斬り結びながら叫んだ。
「先輩っ! 仲間が一人巨大虚の手によって離されました!」
「何っ?! ぐぁっ!」
草冠が報告すると、それに動揺したのか、隊士の左脇腹が虚の鋭利な刃によって切り裂かれてしまった。
「先輩っ!」
「問題ねえ! それより援軍はまだか! もう結構時間は経ってるはずだぞ!」
そんなのこっちが聞きたいぐらいだ、院生が通って行ったのは俺達が集合場所に到着したと同時。
穿界門が通じているのは霊術院の中庭だ、そこから誰かが報せを出せば、すぐに援軍が到着するはず。
しかし、実際には誰も来ず、十一番隊の隊士5人と俺達3人が残っている。
巨大虚に援軍はいないのか、数が増える事がなかったが、それでも俺達より数は多い。
「ちっ……てめえら! 仲間ぐらい救えるだろ! 行ってきやがれ!」
「「っはい!!」」
俺と草冠はそう言って黒沼のいる方へと向き直る。
その瞬間、黒沼の霊圧が急激に上昇した。
戦い始めてどれぐらい時間が経った?
こいつの触手は切っても切ってもそこから再生し、埒があない。
切り落とした触手は硬化するのか、触手はそれを拾って俺に投げつけてくる。
(思ったより知能がある、自分の能力を把握し、それを最大限に活用している……)
正直に言って分が悪い、こっちは貸し出し用の浅打一本。
「ウォォオオオオオオオ!!!!」
しかし、さっきから気になっている事がある。
(妙に体が重い、手足に鉛をつけられたみたいだ、思った通りに体が動かない)
原因は何か、考えようにもその暇はない。
目の前の巨大虚は俺を殺しにきているのだ。
「破道の四 白雷!」
左手人差し指と中指を巨大虚に向け、白雷を放つ。
巨大虚の触手を焼き飛ばし、隙を作る。
「破道の三十一 赤火砲!」
近づけない相手に有効な手段として、遠距離からの鬼道を連発する。
しかし、肝心の本体には届かず、触手を焼き尽くすのみ。
煙が立ち上がり、距離を取っ手様子を見ると、煙の中から伸びてきた触手に左足を絡め取られた。
「くそっ!」
浅打を一閃し、触手を斬る、硬化する前に触手を剥ぎ取り、投げ捨てた。
(あああああ! くそっ! さっきから鬼道も思う様に使えねぇ!)
最初に撃った白雷も、次に撃った赤火砲も、いつもの俺の威力ではない。
予期しない戦闘に心が乱れた?
それはあるかもしれない、事実精神的にはかなり厳しい。
(どうして、どうしてだ……山に居た頃にゃ感じなかったぞ、こんな……)
こんな、倦怠感……。
そして、気が付いた時には遅い……。
体の奥底から湧き上がる嘔吐感、堪え切れず、その場で吐き出す、大量の血。
「なん……だ?」
俺の腹を貫通している、一本の触手。
それを感知したと同時に襲ってくる強烈な痛み。
「あがっ」
ばしゃばしゃと地面に広がる大量の血を見てしまい、余計に痛みを感じる。
触手が抜かれ、傷口からも見て取れる出血量。
両膝をつき、死を覚悟する。
俺の目の前にいる巨大虚が、ようやく食事にありつけると言った様子で奇声を上げた。
(こんな……所で……)
俺は、死ぬのか?
(うの……は……な……さ)
何一つ、恩を返していないのに。
俺を孤独から救い上げ、人の温かさを教えてくれたあの人に……何も……。
(返さないまま……終わるのか……)
ふざけるな、立ち上がれ、立って、戦え、斬れ、敵を、斬れ!
燻っていた何かが再び燃え上がる感覚。
体の……いや、魂の奥底から燃え上がる名状しがたい何かを、爆発させろ!
途端に吹き上がる霊圧は衝撃となり、巨大虚を弾き飛ばした。
「ウオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!」
邪魔をするなと奇声をあげる巨大虚。
俺はしっかりと地に足をつけ、巨大虚を見据える。
「邪魔だ」
ぽつり、呟いた。
それと同時に吹き上がる血潮。
倒れる巨大虚と、それを目撃していた仲間達。
誰にも見せたことがない瞬歩を使い、劣勢だった隊士が相手している虚を一刀の元に斬り捨てた。
「破道の六十三 雷吼炮」
左手を固まっていた巨大虚二体に向け、雷吼炮を放つ。
雷を帯びた爆砲が巨大虚を飲みこみ、消し去った。
残り5体、突然の事に呆けていた十一番隊の隊士達は、はっと気を取り戻し、二人一組で虚を相手に斬りかかっていく。
最後の巨大虚を斬り捨てたと同時に、穿界門から懐かしい霊圧を感じた。
(来てくれた、俺の一番大切な人……もう、いい……よね)
霊子の足場を失った俺を受け止めたのは……誰だったか……。
ただ、覚えのある温もりだった事は、理解した。
いかがでしたでしょうか?
ほぼ全てが戦闘シーン。
上手くできているのか非常に怪しい。
触手が出てきて巨大虚による触手プレイを期待したそこの貴方、
貴方は三次元ではイけない体質ではないだろうか、おじさんは将来が心配です。