元々はこの話はさっくり終わらせるつもりであったのですが、自分で読んでいるうちに納得がいかない部分を書いては消してしているうちに、自分にしてはとんでもない文量となってしまいました。いつもが6000文字前後ですが今回は1万5千文字ほどとなっております。3倍に勝てる筈ないだろ!
分割も考えたのですがどこで区切っても偏りがでてしまうのでもう全部投稿してしまえと開き直りました。もし読みにくいようであれば後々分割処理を行いますのでおっしゃって頂けると大変助かります。
「これからのことを決める前に、少し話しておきたいことがあります」
キリが良いので一度休憩を入れようとコーヒーを淹れ、一息ついている中でちひろさんが言った。
わざわざ前置きをするということは、今回の件に関係がない話なのだろうか?
「話しておきたいことですか?それはその、今回の楓さんと自分のこととは関係なくでしょうか」
「関係ないとは言えませんが、少し違う話になりますね。ですがこれを話しておかないとこれからのことを決めるのに支障があるんです」
てきぱきとした語り方を好むちひろさんにしては珍しく丁寧に段階を踏んだ言い方だった。
なんとなく楓さんのほうを見る。楓さんは聞いているのかいないのか、ふーふーとコーヒーに息をふきかけていた。それを追う視線を見るにどうやら吹きかける息の強弱で揺れる湯気が楽しいらしい。そんな楓さんの子供のような可愛らしさに思わず毒気が抜かれてしまうようだった。
「……楓さん、ちひろさんの話を聞きましょう。すいません、それでその話とはどういった?」
「プロデューサーさんは、なぜあれほど人気のあった日高舞さんがすぐに引退してしまったか知っていますか?」
「えっと、資料を集めているときに見かけたような気がします。確か子供ができたからでしたっけ」
「そうです。正確にはおつきあいしている男性がいることが発覚して大きな騒動になったからですね」
なるほど、確かにそれは今回の話に関わる出来事である。
「つまり、そうならないように気をつける必要はやっぱりあるということですね?」
わが意を得たりとばかりに話の先を続けてみたのだが、ちひろさんの反応は芳しいものではなかった。
「いえ、もちろんそれもあるんですけど私が言いたいのはそういうことではなくて……そもそも日高舞さんがそうなった相手というのも、彼女のプロデューサーだったんですよ」
「そうなんですか?」
コーヒーで遊んでいた楓さんが思わずといった風に聞き返す。
余りにも酷似した状況にびっくりしたのだろう。
「はい。ファンからすれば大事件だっただけに、相手が発覚すると騒動がさらに大きくなる可能性があったからそれを知ってる人は少ないんですけどね」
日高舞が引退したのは10年以上も前だ。
なのに自分よりも年下のちひろさんが何故そんな業界話を知っているのだろうか。
……考えれば考えるほど気にはなるが、同時にそんなことを知っているという事実に恐ろしさも感じてしまい、結果好奇心にはしっかりと蓋をしておくべきだと結論付け俺は必至でポーカーフェイスを維持しながらコーヒーをすすった。
ちひろさんはちひろさんだ、きっと俺たちよりも業界で働いている歴が長かったから耳にする機会があったのだろう。きっとそうに違いないのだ。
内心で恐々としている俺をよそにちひろさんの話は続く。
「結局そういう問題があったから日高舞さんは今も結婚相手を公表してないですし、今も周囲にそれが誰であるかわからないように気をつけて生活を送っていると聞きます」
「そんなっ、じゃあ日高舞は引退してからもずっと好きな人と離れて暮らしてるんですか?……あの、さっきプロデューサーが子供もいるって…」
信じられないというような声で楓さんが言った。
俺はその子供のことについて、話題にしているうちに思い出してきたので答える。
「なんの記事だったかは覚えてないですけど、あの日高舞の子供が近々アイドルデビューする!?なんて書いてあるのを読んだことあるんですよね。でもそれ以外で見かけたことないので、本当かどうか知りませんけど……」
「お子さんがいらっしゃるのも事実ですよ、確か名前は日高愛ちゃんだったと思います」
「……そんな、じゃあその日高舞という人は、好きな人と離れてずっと一人で子供を育てて?」
「そうなりますね……トップアイドルになることと、恋愛の相いれなさというのは理解できましたか?」
……ここまで状況が酷似してしまっていることに、日高舞と自分の現状を重ねてしまうのは仕方のないことだろう。ふるふると震える手でコーヒーをテーブルに置いた楓さんの右手を、改めて強く握る。
「楓さん大丈夫です。ちひろさんが話してくれたのはそうならないように、どうすればいいかを考える為です。それに万が一似たような状況になってしまっても俺は楓さんから離れません」
「プロデューサー……」
楓さんの右手を握った俺の手を、さらに包むように反対の手で握りながら目をうるませる楓さん。
俺はそんな楓さんをさらに安心させようと、次第にその顔を近づけ……
「……私もそろそろ怒っていいんじゃないかと思うんですが、その辺りどう思いますかプロデューサーさん?」
「いやまったくもって申し訳ないです!!ついつい魔がさしたといいますかっ!」
はじかれたように顔を引き戻す途中一瞬だけみてしまったちひろさんの、かつてないほどに恐ろしさを感じさせる笑顔に俺は引き戻した勢いのまま頭を下げる。
普通なら忌避する行為を問題なくやってしまうサイコパスや狂人の精神を指して笑顔で人を殺せるというが、ちひろさんのそれは物理的な意味で人を殺せるのではないかと思ってしまうほどだった。
これだけ可愛らしい人の笑顔をさして何をと思うかもしれないが、本当に怖かったのだ!
「まったく……それでですね?今のように簡単に時と場所を弁えずいちゃいちゃしてしまう二人を見ていると、さっき言ったような恋人関係をいったんやめてトップアイドルになるというのは無理があると思うんです」
それに関しては言い訳のしようもないな。
「それにトップアイドルになればなるほど、その後で誰かと結ばれるということが難しくなるというのも日高舞さんのケースを見ていればわかるでしょう」
「そうですね……私、てっきり引退してしまえばもう関係ないものだと思っていました」
さっきまでよりは幾分マシになってはいるものの、不安を感じさせる声で答える楓さん。
俺はまだちひろさんの顔を直視できる自信がなかったので頭は下げたままだ。
「まぁ日高舞さんのケースがありましたから、当時に比べれば引退と結婚に関しては幾分ファンにも一定の理解を示すような空気はあるんですけどね。実際三浦あずささんが引退したときにも、そういった騒動が起こったという話は聞きませんでしたし」
「えっ、三浦あずささんも恋愛関係で引退されたんですか?てことはあの赤羽根プロデューサーと?」
ふたり揃ってアイドル業界から離れたという事情は赤羽根さんから聞いていたし、会社も赤羽根さんもどちらも復帰を望んでいたから何か事情はあるんだろうと思っていたがそういうことだったのか?なんてこった、これじゃ赤羽根さんはプロデュース業だけでなく本当の意味で先達、師匠じゃないか。
「あぁいえ、三浦あずささんが結婚したかどうかは知りません。彼女とは私も会ったことがないし、765プロってレッスン場とかもすべて自社関連で済ませてしまっているので接点を持ちにくいんですよね。だからプロデューサーさんが赤羽根さんにアポイントを取れたときは正直驚きました」
「そうだったんですか…たしかに765プロのビルは中に大概なんでもありましたね」
「情報漏えいはもちろん、社内で済ませられることが多いからアイドルの外出頻度も抑えられてトラブルが未然に防げますし、拠点の設備が充実しているのは大きなメリットですよ。……それはさておき、三浦あずささんの引退に関してはどちらかというと赤羽根プロデューサーに原因があったらしいです」
「そうなんですか?……ああ楓さんすいません、赤羽根プロデューサーってのは俺が楓さんのプロデュースを始めるまえに面倒を見てもらった765プロの人で、元Sランクアイドルの三浦あずささんのプロデューサーをしていた人なんですよ」
プロデュースを始める以前の話を楓さんにしたことがなかったのを今思い出したので、そのあたりのことについて軽く説明をする。
「そうだったんですね。プロデューサーが私をプロデュースするのが初めてだってこのあいだ言ってたのに、それにしてはオーディションの手続きとか手際が良いなと思ってたんです」
「はい、黙っていてすいませんでした。……それで赤羽根さんが原因というのは、話の流れからするとやっぱり恋愛事がらみなんですか?」
「確証はないんですけどね。ただ赤羽根プロデューサーが765プロを離れたときに、そこまで話題にはなっていませんでしたが数人のB~Dランクアイドルも765プロを離れています。恐らくですが赤羽根プロデューサーが中心となった痴情のもつれがあったんだと思います。それで赤羽根プロデューサーにプロデュースされることを望んでいたあずささんも、辞めてしまったのではないかと」
うんざりというか、物憂げな表情でそう語るちひろさん。
そんな顔をさせてしまうような事態を引き起こしてしまったことに頭が下がりっぱなしである。
「……ちひろさん、本当すいませんでした。そんな問題を持ちこんでしまって」
「ほんとですよ、プロデューサーさんも反省してくださいよ?……って盛大に怒れたらよかったんですけど、正直こういうことはいずれ起こるだろうなと予想はしてたんですよね」
「えっ……それはつまり、俺と楓さんが恋仲になると初めからわかってたってことですか?」
本当ならとんでもないどころの話ではない。いったいどこまで先が見えているのか。
とんでもないものを見るような俺の目に気付いたのか、あわてて苦笑しながらちひろさんが答える。
「ああいえ、まさか楓さんとそうなるとは思ってませんでしたよ。でもこの後増えていくだろうアイドルたちの中から、そう遠くないうちに誰かと恋愛騒動を引き起こすだろうなとはほぼ確実に思ってました」
「いやそう思ってただけでも十分とんでもないんですが……あの、俺ってそんな惚れっぽいような性格していますかね」
もしそうだとしたら結構ショックだし、なにより楓さんに対して申し訳ない気持ちになる。
「というよりも、プロデューサーという立場がそうなりやすいんです。日高舞さんのプロデューサーがそうであったように、赤羽根プロデューサーがそうであったように、プロデューサーとして優秀であるということはアイドルから好かれるということにつながりやすいんですよ」
長く語ってしまう前の準備としてだろう、一度コーヒーを口に運び、ふぅ~と相変わらず年齢を感じさせない可愛らしい溜息をついた後、ちひろさんはさらに続ける。
「アイドルの魅力を見つけるプロデュースという仕事は、女の子自身が気づいていないような魅力をみつけそれを誉める行為であるともいえます。自分のことを真剣に見てくれて、しかもその人が自分のいろんなところを誉めてくれるなんて、女の子なら誰でも勘違いしてしまいますよね。
それにアイドルというのは恋愛禁止がデフォルトです。当然男の人と触れ合う機会は一番プロデューサーであることが多いです。次に出演者、その次にスタッフですがその頻度は群を抜いていると言えるでしょう。自分のことをまるでお姫さまのように扱ってくれる男性と触れ合う機会が多ければ、それが恋愛感情に繋がってしまうことは仕方がないことでもあります」
だからと言ってそうポンポン惚れた腫れたとなってもらっても困りますが、と苦笑しながら続けるちひろさん。
「日高舞さんと三浦あずさの2人はSランクアイドルだから特に話題になりましたけど、もっと下のランクのアイドルまで目を向ければ、プロデューサーとの恋愛関係の事情により引退するという例は枚挙に暇がありません。
……私はプロデューサーさんのことを、とてもプロデューサーに向いてると思っています。でもそれはすなわち、女性からの好意を受けやすいということにもなる。そう思っていたから、いつか恋愛騒動を引き起こすだろうなと思っていたんです」
自分たちからすれば驚愕なことを、こともなげにちひろさんは言うのだった。
ちひろさんの長い説明の後、各々が飲み干してしまったコーヒーを入れ直して、再びソファーに座る。
俺自身ちひろさんの話した内容について考えるところは多々あったが、楓さんは俺以上にそのことについて考え込んでいるようだった。コーヒーを入れ直している間も、こうして二人で座るにはやや手狭なソファーに戻ってきてからも、ずっとテーブルに目線を向けたまま何かを考えている。
だがそれは当たり前のことだ。ちひろさんの先ほどまでの話を聞いて、今後俺と楓さんがどういう風に立ち振る舞うべきかを考えるのはやや気が重い。どう考えたってあまり良い方向に転ぶとは思えない。
だがだからといって話をしないというわけにもいかない。楓さんがこうである以上俺が積極的に話を進めるべきだと思ったので、俺はちひろさんが一息ついたのを確認してから話を切り出した。
「ちひろさん。確かにちひろさんが話してくれた内容については聞いておくべき必要がありました。率直に言って俺たちの考えが如何に甘かったのかを実感しているところです……それで、今話してくれた内容を加味したうえで、改めて俺たちはどうふるまうべきか、ちひろさんの意見を聞かせてもらえませんか?」
あるいは何か画期的な方法であったり、穏当な回避方法が存在するのかもしれない。そんな都合の良いことを望んでいる自分がいる一方で、現実を直視しようとする冷静な自分もいて、考えがうまくまとまりそうにない。
情けないことに、何から何までちひろさんの知恵に頼らざるえない状況だった。
「……実はひとつだけ考えていることがあります。当然外ではいちゃいちゃしない等といった基本的な制限がつきますが、高垣さんがこれからもアイドルを続けられて、なおかつプロデューサーさんとも恋愛関係を持続させることができる方法が」
「っ……本当ですかっ?」
信じられない、本当にそんなやり方が存在するのか?
「はい。ただ……正直これは一般的に誉められた方法ではありませんし、プロデューサーさんはともかく高垣さんには我慢を強いてしまうところがあります。
……高垣さんは、もうその方法について思う当たるところがあるんじゃないですか?」
信じられないような言葉を連発するちひろさんに、俺は思わず楓さんを見る。
楓さんは相変わらず視線を下に向け、テーブルの上に置かれたままゆらゆらと湯気を放つコーヒーを見ながら答える。
「……いえ、思いついてません」
「本当ですか?もしかしたらうまくいくかもしれないと思ったからそんなに深刻な表情をしているんじゃないですか?」
半ば確信しているかのようなちひろさんの口調に、楓さんは観念したように口を開いた。
「…………カモフラージュを用意すれば、うまく隠せるんじゃないかと思っていました」
「カモフラージュ?」
おそらくちひろさんの反応を見るに楓さんの言ったことはちひろさんの考えていることと同じなのだろう。でも俺にはその単語を聞いてもまったくピンとこなかった。
「ちひろさん、どういうことですか?」
「先ほど話したような問題を回避するためにネックとなるポイントは2つです。1つはアイドルと特別な関係にある異性がいるということを隠せるかどうか、もう1つは赤羽根プロデューサーのように複数のアイドルから好意を向けられることで起きる騒動を納められるかどうかです。ここまではわかりますか?」
「はい。……ただ赤羽根さんがそうなったのはともかく、俺が今後プロデューサーを続けたとしてもそうなるとは思えないですけどね。流石に俺もそういった話を聞けば気をつけるでしょうし」
「……実は私、プロデューサーさんが赤羽根プロデューサーと関係を持ったのを機会に、同じ765プロに所属している秋月プロデューサーさんと交友を持つようになったです」
「律子さんとですか?さっきなかなか関係を持てないって言ってたのに、すごいじゃないですか」
「ええ、まぁそれはいいんですけど……秋月さんから聞いた話だと、天海春香ちゃんと星井美希ちゃんのプロデュース、あまりうまくいってないらしいですよ」
「えっ?いやでも、春香ちゃんはともかく美希ちゃんは実際Aランクアイドルとして今も活躍してるじゃないですか」
「恐ろしい話ですけど、あれ全然レッスンとか普段の仕事とかで秋月さんとかの言うことを全然聞かず、純粋な才能だけであそこまでやってるらしいです。やる気はあるけど話を聞いてくれないって困ってましたから。それで天海春香ちゃんも、どうもアイドル活動に打ち込めてないらしいですよ。……秋月さんは、どちらもうちのプロデューサーさんが関係しているんじゃないかと疑ってましたね」
まさかそんなこと……事実なのか?
「それが痴情のほつれだとは断定しませんけど、少なくともプロデューサーさんの影響でそうなっていて、もしそのまま765プロでプロデューサーを続けていたとしたらそれが恋愛問題になった可能性も大いにあると思いませんか?……私も初めは秋月さんの考えすぎじゃないかと思ってましたけど、プロデューサーさんから美希ちゃんのCDライブのオーディションの話をきいてから、そうじゃないかと思ってます」
ちひろさんは話を続ける。
「まぁそれは事実であったとしても他社のことですし今は関係ないので置いておくとして、話を戻しますけど私はプロデューサーさんが注意するしないにかかわらず、そのプロデュース方法から必ず恋愛感情を持ってしまうアイドルがでてくると確信しています。
なので今後シンデレラガールズという事務所がうまくいくためにはさっきいった2つの問題をクリアする必要があります。それでさっき高垣さんが言ったカモフラージュというのは、それを回避する方法として私も考え付いたことの1つです」
話についていくために自分でも一度考えてみる。
カモフラージュ……たしかごまかしたり隠したりするときに使う言葉だったと思うが。楓さんと恋愛関係にあることを隠す、カモフラージュする、ということを指しているのであればわかる。
引退後の問題は残るが、それはトップアイドルにもなってない今考えるのは無理があるだろう。それに結婚による引退問題はちひろさんの話だと多くあるそうだし、あずささんのように穏当に引退したケースもある。
だがそれだけで言っているのであれば、楓さんのこの深刻な様相は説明がつかない。それに隠すだけであれば、もうひとつの問題である複数のアイドルとの痴情のもつれについて解決できていない。
……駄目だ、俺にはさっぱりだ。
「ちひろさん、楓さん教えてください。おそらく恋愛関係を隠すんだろうというのはわかるですが、それ以上何をどうするかが考えてもわからなくて……」
「プロデューサーさんが特定のアイドルと親密な関係であることがばれたら問題が起こる。そして複数のアイドルに好意をよせられるとそれも問題になる。であれば逆に、こちらから積極的に複数のアイドルと親密な関係になることを推奨して、それが事務所の基本スタンスであるかのようにしてしまえば良いんです」
「……ええっと?」
おそらく核心について話をしてくれたのだろうが、さっぱりわからん。
……というかさっきまで内容を理解していたような楓さんまで隣で驚いているんだが、じゃあ楓さんの思いついた解決策はこれとは別の何かなのか…。
「いいですか、例えば高垣さんがプロデューサーさんといちゃいちゃしてるところを記者にすっぱ抜きにされてしまえば、二人の関係がファンの知るところとなり高垣さんのアイドル生命に傷がつきます。でもそれが例えば高垣さんを含めた事務所に所属しているアイドル全員とプロデューサーさんがデートと呼ばれるような行為……もちろんこれは対外的には過度すぎないよう気をつけてもらう必要がありますけど、とにかくそういうことをしていれば、恋愛禁止のストレスを発散させるために本気の恋愛関係に発展させない異性として事務所側がプロデューサーさんを利用しているという風に言い訳ができます。さらにこれならプロデューサーさんと、望むアイドル全員が恋仲になれるので痴情のほつれもコントロールできます」
「えっ、ちょ、そんな都合よくいかないんじゃないですか?だいたい所属アイドルと2人きりで外出してその場面を見られたらそれだけで問題にならないんですかね?それをさらに全員となればたき火にガソリンをぶっかけるみたいになると思うんですけどっ」
「ファンが例えばプロデューサーさんと高垣さんが一緒に外出しているところを、そうですね例えば同じ席で食事しながら仲よさそうに会話をしているのを見たとして、それだけで炎上してしまうことってあると思いますか?もしそうならアイドルは完全に同性としか外出できなくなってしまいますよ。そういった恋愛騒動において致命的なのは記者のすっぱ抜きなんです。ありていに言えば二人で夜の街に消えていっただとか、どちらかの家に二人で入っていったとかそういうのです。それがなくてただ二人で外出してるだけで、しかもその片われが毎回違う女性を連れていたとしたら、そこから特定のアイドルがプロデューサーさんと恋愛関係にあると判断するのは難しいですし、まさか全員と恋愛関係にあるなんてことも思いませんよ。常識的にありえないですから」
「やっぱり常識的にありえないことなんじゃないですか!というかそれって複数のアイドルがいてそれが全員俺と懇意になるって前提がありますよね!?どちらも全然満たせてないですよ!」
「新しい事務所所属のアイドル候補に関しては、実はもう準備が進んでるんです。来月から楓さんのアイドル活動による収入が本格的に出てきますから、次々と準備しておく必要がありましたし」
「でもその子たち全員と恋仲はやっぱり無理がありますよ!」
「そういう方向性で、恋愛問題をシャットアウトするのが事務所の方針ですと事前にアイドルになる子たちに説明します。それである程度、それこそ恋愛関係になるほどじゃなくても一緒に気兼ねなく外出する程度には仲良くなるでしょうから、そうなった子から実際にカモフラージュの一環であるとしてデートごっこにいそしめばいいんです。そしてその中に楓さんも含まれていれば、それも何も事情を知らない人からみればデートごっこにしか見えないでしょう」
あっ……ああなるほど、壮大な恋愛ゲームごっこみたいなことを事務所全体でやることで、本当の恋愛をしている楓さんとの関係を「カモフラージュ」するわけか。木を隠すならってやつだ……実際に実行するには問題も大きいだろうが、不可能だとも思えない。……とんでもない発想だ。
しかしこれでなぜここまで楓さんは深刻になっていたのだろう、それに今楓さんは話をきいて俺以上に驚いているようにみえる。
「…楓さん。楓さんの考えていたカモフラージュって、今ちひろさんが話してくれた内容とは違うものなんですか?」
声をかけると、まるで勢いよくはじかれたかのように俺の顔を見る楓さん。
その表情は驚愕と、戸惑いと……少し悲しいような、ない交ぜになった表情だった
「……私が考えていたのは、ちひろさんの言ったものほど大きいものじゃないんです」
「それはカモフラージュの規模についてですか?」
「はい……あの、実は私がプロデューサーさんとこういう関係になるときに、お酒の力を借りないとできないと言いましたよね」
奇数のキスの時のことか。
「はい」
「あれは勇気がでない、という意味もあったんですけど。一番は違いました」
口を挟まず、そのまま目で楓さんの次の言葉を促す。
やや間をおいてから、楓さんは消え入るような声で言った。
「……たまにここに来てる、音無小鳥さんのことがあったからなんです」
言われ、頭を殴られたかのような衝撃が襲う。
……いつか小鳥さんについて話す必要があるとは思っていたが、まさかそれを楓さんのほうが考えていたとは完全に想像していなかった。
「あの人がプロデューサーさんのことを本気で好いていて、私よりもずっと前からそうだったということは二人の掛け合いを聞いていてわかっていました。……そこに横恋慕してしまった私は、ずるいと自分でもわかっていたんです。でも、それ以上に、私のことをわかってくれる人を取られたくなかったから…私はっ……」
「楓さんもういいです。そこまで言わせてしまってすいません。もう、いいですから」
ひくひくと目を動かしながら少しずつ目から涙を流す楓さんの頭を乱暴に胸元に抱き、頭をやさしくなでながら、楓さんに言った。
「すいません、小鳥さんとのことをそこまで気にしていたのは気づいていませんでした。いずれ話をしようと思ってたんですが、しばらく間をおいてからと考えていました……辛い思いのままほったらかしにしてしまって申し訳ありません」
ふるふると胸の中で頭をふる楓さん。それからしばらくはできるだけ優しく頭をなでながら、楓さんが落ち着くのを待つのだった。
「……すいませんプロデューサー、服を汚してしまいました」
「実は女性の涙で胸元を濡らすハードボイルドになるのが夢の1つだったんです。叶えてくれてありがとうございます」
「……プロデューサーはそういうとこ、ずるいですね。でも、ありがとうございます」
俺は楓さんの頭をゆっくりと離した後、ややあって覚悟を決めて正面を向いた。
「いえ……えっと、あのですねちひろさん。これは不可抗力でして」
「まぁ、今のは話題が話題でしたから、いいですけどね……独り身には辛いですけど」
苦笑しながら最後は消え入るような声でちひろさんは言った。
独り身云々に反応すると藪からアナコンダが出てきそうな気しかしないので、無視して話を進める。
「えっと楓さん、俺も今の話でわかりました。楓さんが考えていたカモフラージュっていうのは、俺と小鳥さんが付き合ってるということにして楓さんとの恋愛関係を隠すこと。そして既に手つきだから他のアイドルからも恋愛感情を抱かれづらくするということですね?」
「……はい。ただこの方法だとあまりに小鳥さんを侮辱することになってしまうのと……なにより、本当にあなたを取られてしまうんじゃないかって思ってしまって…」
確かに小鳥さんからしたら馬鹿にしてるのかと思われるかもしれない。
……だがそもそも小鳥さんと俺の関係は、今更普通に告白して交際関係になるような単純な仲ではなかったと思う。
自分が勤めていた頃から換算して小鳥さんとは5年以上職場で毎日顔を合わせる日々だった。
お互いに私生活では自堕落というかだらしないところがあって、年齢も近かった俺たちが仲良くなるのは早かったし、実際に俺も小鳥さんもお互いのことを悪く思ってなかったと思う。
でもその一方で、二人とも踏み出すことに対してとても臆病になっていた。
社内で唯一若い二人であり、何より得難い友人だったこと。
それがもし壊れてしまったら今のように気安い関係でいられないと思ったこと。
そのまま時がたち俺が会社を設立してからは、そんな暇がなかなかなかったこと。
またそういった設立直後の忙しい状態のときに、関係が壊れてしまったらと恐れたこと。
ようやく会社の運営が上手くいき初めて落ち着いたときには、もう周りから夫婦のように扱われたこと。そういった関係に慣れきって、お互いがいずれ些細なきっかけで結婚したりするんだろうと思って核心を口にようとしなかったこと。
どちらも臆病で面倒くさがりで、積極的に恋愛関係にないような状況を心地よく思っていたのだ。
これは小鳥さんもきっと同じだったと確信を持って言える。それこそ長い付き合いなのだから。
そしてそんな小鳥さんだからこそ、たぶんそういったカモフラージュ的提案をされたら断るに断れず、不満を持ちつつも最終的には楓さんの恐れるように、俺と本気の恋愛関係に発展したと思う。
そしてそれを楓さんは裏切りであると糾弾できないだろうことも。
俺は楓さんの目を見ながら言った。
「……楓さん、小鳥さんと俺は確かにお互いを想う気持ちがあったと思います」
楓さんはびくりと一瞬身体を震わせたが、目をそむけるようなことはしなかった。
「でもそれだけで、キスとか抱き合ったりしたことはない、普通の親友だったんです。今は、楓さんのことを何より大事にしたいと思っています」
「……私のこと、捨てたりしませんか?」
「むしろ俺のほうが捨てられないか心配なんですが……はい、絶対に楓さんを手放したりしません」
「約束ですよ、破ったら……えっと、許しませんからね」
きっと何か適当な罰を思いつくことが出来なかったのだろう。
そんな根がとことん善人である楓さんが可愛らしくて、やはり彼女は天使のようだという形容詞が似合うと思った。
「あの……ちひろさん、重ね重ね申し訳なく思っております。本当に他意はないんですが、許して頂けませんか…?」
その後、何度めかわからないちひろさんへの謝罪をしようと思ったら、すでに対面のソファーにちひろさんがいなくなっていて。
どこにいったのかと思えばちひろさんは台所で新たに入れたコーヒーを飲みながらふてくされているところだった。
「私はただコーヒーのおかわりがしたかっただけでー、別にプロデューサーさんのことについて怒ってもいませんしー、そんな謝られても困りますぅ」
手本にしたくなるような拗ね方だった。この人はこういう子供っぽいしぐさが卑怯なぐらいに似合う。そしてこんな可愛らしいのに仕事もバリバリできるのだ。このギャップたまらんだろ、何故世の男どもは彼女に春を告げる気になれないのかが不思議で仕方ない。
「……あの、プロデューサーさん。そんな恋人を連れてこない娘を見るような目で見られると余計傷つくんですけど…」
おまけに他意に敏感だった。
「あぁすいません、もうなんか本当に、とにかくすいません」
「いえ、もういいですけどね……ただ、この先どうするかは別としても、本当に楓さんとの距離感には気をつけてくださいね。恋愛ごっこに組み込むとしても限度はありますから」
「気をつけます……で、とりあえずリビングに戻りませんか?とりあえず話をまとめたいです」
「別に私はコーヒーが飲みたかっただけですけどね」
「いやもう本当にすいません」
今日はちひろさんに頭をさげてばっかりなのである。
「私は、ちひろさんの考えた恋愛ごっこ作戦に音無さんも加えるべきだと思います」
ちひろさんが席につくなり、楓さんはそういった。
「……それは私も考えました、アイドル以外に明確に恋仲の女性がいればカモフラージュとしてより強くなりますから。でもそれを楓さんが言うのは何故ですか?はっきり言って小鳥さんを入れてしまったら彼女とプロデューサーさんは恋愛ごっこじゃ済まなくなりますよ。ただでさえ他のアイドルとの恋愛ごっこよりも恋人らしくみせるようにふるまってもらうんですから、それがごっこから本気に変わるのは簡単に想像できます。やめておいたほうがいいと私は思いますよ?」
「ちひろさん、私に気を遣ってくれるのはありがたいのですが正直に言ってほしいんです。……ちひろさんは他のアイドルの子たちとの恋愛ごっこだって、ごっこで終わらないと考えてますよね?いつかごっこだけじゃ物足りなくなって、本気でプロデューサーを好きになる人が出てくると」
「……そうですね。自分を見てくれて誉めてくれる異性とごっことは言えデートするんですから、本気になってしまう子はかなり出てくると思っています。だからそういう子が実際に出たときに、プロデューサーさんを分け合うことを高垣さんに説得するつもりでいました」
それは先ほどの楓さんとラブロマンスを繰り広げた後に、ちひろさんが席を離している間に楓さんが言っていたことだった。
ちひろさんは私に我慢してもらう必要があると言ってましたから、たぶんそういうことを考えているんだと思います。
それならいっそ、初めから小鳥さんも入れて、スタートラインに立てるようにしてあげたい。
その結果小鳥さんと俺がどうなってもいい……ただ、私のことを愛してさえくれればいい。
どうせ独り占めできなくなって我慢する必要があるならそうしたほうがいいと強弁した。
俺は、情けないことに愛する人のその甘言を突っぱねることができなかった。
口先では楓さんのことを愛していると言いながら小鳥さんのことを思うと、できなかったのだ。
楓さんはある意味恋敵のことでありながらも、まるで本気でそう思っているかのようにちひろさんに答える。
「いずれそうなるなら、音無さんにも、いえ音無さんにこそ選ぶ権利を与える必要があると思うんです。そうでないと音無さんは好きな人を奪われた挙句それを複数人で分けられるということになります。そのきっかけを作ったのが私自身なのはわかっているんですが……そのままだとあまりに残酷です」
楓さんが本心からそう思ってるなんて考えてはいない。
彼女は優しくて臆病で物分りが良い子だったから、自分が身を引くことで丸く収まるならと思っているのだ。
「楓さんがそこまで言うなら、小鳥さんにも話を通しておきます。……彼女との付き合いも長くなってきましたし説得できる自信はありますので、プロデューサーさんは余計な事を言わず私に任せてくださいね?決して楓さんと小鳥さんへの責任を感じるとかで、小鳥さんに余計なことを言わないようにしてください」
……本当にちひろさんはすごいな。
「駄目ですかね。俺としては楓さんを傷つけたくないし、小鳥さんに対して不義理でもありたくない。恋愛ごっこ作戦は妥当だと思いますが、それ以上は不要だと思っています。だから小鳥さんに楓さんと付き合い始めたことをちゃんと伝え……」
「プロデューサーさん」
「……はい」
「それは、プロデューサーさんの、エゴです。誰も幸せにならないんです」
きびしい言葉だった。言われた当人をして納得してしまうぐらいには正確に俺の心情を見抜いていた。
「エゴ……ですか」
「はい。それはプロデューサーさんが相手を無視して自分が悪いと勝手に自分の責任にして、楓さんと小鳥さんから逃げているだけです。楓さんのことも小鳥さんのことも馬鹿にしています。……誰かを好きになるのは自由だし、それに答えるかどうかも自由なんです。二股を初めからしていたとかもくろんでいたならともかく、そこに誰かの責任というのはありません」
「……そう、ですか」
「そうなんです。男としてそうしたい気持ちは……ごめんなさい、正直私には理解はできませんけど、そういう思いがあるというのはわかるつもりです。でもそう思うくらいならいっそ高垣さんも小鳥さんもどっちも後悔させない、さびしくさせないぐらいに愛してみせるっ、というのはどうですか?そっちのほうがきっと小鳥さんにとっても高垣さんにとっても嬉しいですよ」
厳しいながらも、諭すように、茶化しを入れながらそういうちひろさん。
……本当にちひろさんは優秀で、優しい、良い女、というやつだった。
「……楓さん、ごめんなさい。実はこっそりと小鳥さんにお断りの話をするつもりでした」
隠していたつもりの胸の内どころか、男としてのつまらないプライドまでを綺麗に言い当てられてしまった俺は、いっそすがすがしい気持ちで楓さんに言った。
「腹を割って話すと言ったのは嘘だったんですね……プロデューサー、嘘ついたら罰ゲームって、いつか言ったのを覚えてますか?」
先ほどちひろさん抜きで話し合ったときに、或いはもう楓さんにも見抜かれてしまっていたのかもしれない。そう思うほど、楓さんは気にしていないような風で言う。
俺は観念したように両手を上にあげて言った。
「煮るなり焼くなり好きにしてください」
「じゃあ……今度は飲みにくときは、もう少しいいお店に連れて行ってくださいね?私、一人だしあんまり高いお店とかって言ったことないんですけど、そこにあるお酒には興味がありますっ」
まったく怒ってないように、まったく悲しんでいないように、本当にそれだけを楽しみにしているかのような表情で楓さんは言った。
……敵わないなぁ、男として情けないにもほどがある。
「……はい、期待に沿えるだけの店を探しておきます」
結局その日はその話だけで半日を消化していまい、その後はその日どうしてもやらなければいけなかったことだけを手早く済ませ解散した。
色々と話し合ったが、今後の方針としては概ね上に書いたとおりのことがすべてだ。
事務所のアイドル全員と疑似恋愛をする、でも実は楓さんだけは本気で恋愛する。
本命の相手とみせかけるように小鳥さんを、利用する。
もし疑似恋愛をしている他のアイドルが小鳥さんの存在を知りつつも尚本気になってしまったら、その真相を話して仲間に引き込むか、諦めてもらう。
改めて考えてもとんでもない話だった、アラブ王だってこんな贅沢に女性を扱うことはできないだろうと思う……いや、それは俺が金の力をなめすぎているか?
ともあれ男としてほとほと情けないが、俺はもうちひろさんに言われたように小鳥さんと楓さんに対して不満を抱かせないように全力を尽くすだけだ。
……二人も名前をあげてる時点で何を言っているのかという話ではあるが、それを今後増やすことのないようにプロデュースの時には気をつけねばならない。
俺は他の人とはちがう、2週目の人生というものに正直驕りを感じていた。
同年代の人が算数をしているころに金勘定について自習していたし、国語をしているころに接客のハウツー本を読んでいたし、体育をしているときに身体を効率的に動かすメカニズムについて研究していた。その結果1週目の人生で世界の最底辺に近いところを歩いていたが、2週目ではそこそこのところを歩けていると、個人的には思う。
でもそんな強くないけどニューゲームなアドバンテージを持つ俺を、子ども扱いするように優秀で、それでいて優しい人がたくさんいる。
小鳥さんも、ちひろさんも、楓さんも。それから武内親子だってそうだ。
俺には勿体ないくらいの人たちが俺なんかを頼ってくれたり、信頼してくれたり、愛してくれていたりするのだ。
その信頼に、信用に、愛に答えられるようになりたいと思う。
もしそうすることができたなら、それはきっと何よりも立派で、それこそ労働なんかよりよっぽど尊い何かになれる、あるいはそんな何かを知ることができるのではないか。
とりあえず、今は彼女たちの希望にこたえられるように努力することから始めよう。
俺は不労所得なんかよりももっと大事なものに、触れる権利を得たような気がした。
最後に主人公がなんか適当にかっこいいっぽいことを言っていますがこの男はこれからいろんなアイドルに手を出しまくります。
まぁそれはさておき、以前の後書きにも書いたようにこの作品を書くにあたって、「ストーリー性を厚くすること」と「オムニバスで書ける形式にすること」を目標としていました。
今回はそのオムニバスにする形式……つまりR18にあたる行為にいそしむ相手を短話区切りで変えていくということ、ありていに言えばハーレム状態を作る理由付けの話でした。
これが思った以上に難しく、ストーリーを重視すればするほどハーレムという存在が浮いてきてしまいどう読んでも違和感が出るか、特定のキャラを凹ませるような書き方になってしまいました。12話だけこれだけの文量になってしまったのはそれらに対して必死に理由付けをしようと試行錯誤した結果でもあります。
余りどうでもいいことをだらだらと言い訳しても仕方ないのでここまでとしておきます。この12話で序盤の話は終わり、これからはキャラ別にエロ重視のものを書いていく予定です。
構想自体は頭にあるのですがまったく文章に起こしていないのでしばらく時間を頂くことになるかと思いますが、読んでくださる方がいれば幸いです。
冗長になってしまったにも関わらずここまで読んでくださった方、ありがとうございました。