途中までは完全に全年齢版と展開が同じだったのでどうしてこうなったかは全年齢版の方をご覧ください。
夜中。ひなたは寝室ではなく、あまり使っていない自室で小説を書いていた。
資料を読んで試してみたい事。書いてみたい物が増えた彼女は今日は徹夜で小説を書こうと決め、シャーレイには後で寝るからと告げ、自室で一人ペンを握っていた。
隻腕故に文字が書きにくく、更にはかなり汚い文字にはなってしまっているが、文明の利器であるタイプライターは隻腕故にペンよりもかなり遅くでしか書くことができず、パソコンなんて便利な物は存在しないため結局手書きとなるのである。
しかし、それでも今日は良い感じだった。自分の中の妄想と、現代の知識がいい感じに混ざり合ってこの世界の創作でも滅多に見ない科学だけが発展した世界でのSFファンタジーが繰り広げられている。これはもしかしたらいい作品になるんじゃないか、なんて自画自賛しながら書いていると、急にドアから音が鳴った。
誰かのノックだ。それに気が付き、ひなたはすぐに書く手を止めた。
「誰? 入っていいよ」
まさか拒むわけがない。ひなたは扉の前で立っている人を招いた。
大方、何かを相談しに来たミラか、それとも夜食でも作ってきてくれた愛しのシャーレイか。どっちかを想像しながら一人でに扉が開くのを見て、そして驚いた。
そこに立っていたのはルナだったからだ。
「ルナ……? どうしたの、こんな遅くに」
一応置いてあるソファに座るようにルナに言い渡すと、彼女はどうしてか顔を赤くしながらソファに座り、その横にひなたが座った。
「どうしたのさ。誰かと一緒に寝たいのなら寝室に行けばいいのに」
ルナは自室を貰ってそこで寝ているが、怖い夢を見たり過去の事を思い出すと時々ひなたとシャーレイの寝室か、ミラの部屋に行って一緒に寝るときがある。だから、今日も怖い夢でも見たのかと思ったのだが、それならひなたの自室には来ないはずだ。そもそもルナがひなたとシャーレイの自室に訪れる事はほぼ無いため相当珍しい。
「そ、その……」
彼女はもじもじとしながら、顔を赤くしてひなたから視線を逸らす。
何かあったのか。よく分からないが、ひなたは一応眠気覚ましに淹れておいたコーヒーを飲みながらルナが話をするのを待つ。ルナは暫くして意を決したのか顔を赤くしながらも口を開いた。
「わ、わたしに、えっちな事してほしいの!!」
「ぶっ!!?」
そしてコーヒーを吹き出した。
ルナの言葉を聞いた瞬間、ひなたはすぐに開いたままだった自室のドアを全力で閉じ、コーヒーを机の上に置いてからタオルで自分の口を拭いた。
「ル、ルナ!? 一体どうしたの!? いやホントにどうした!?」
「わ、わたし、その……今日えっちな本読んじゃって……それで、その……興味が……」
「オーケーオーケー! それは分かった! 分かったから落ち着こう!! 落ち着いてさっきの言葉を撤回して寝よう!!」
落ち着くのはお前だ、とツッコミ役が居ればきっとそう言っただろう。それぐらいにひなたは焦っていた。
眼鏡を外し、赤くなった顔を隠そうともせずにルナの肩に手を置きながら説得するひなた。しかし、ルナの意見は変わらないようだった。
「だ、だって……ひなたお姉ちゃん、いつもシャーレイお姉ちゃんやミラお姉ちゃんとえっちな事してるし……」
「そういうのは好きな人とじゃなきゃしないの! 結婚してもいいって思う人と大人になってからしか!」
子供を産んでもいいと思った人、というのも付け足そうとしたが、流石にひなたは二人の子供と言えど孕みたくなんてないのでぐっと堪えた。
だが、ひなたの言葉はそれでもちゃんとしている。娼婦やサキュバスなら考えも違ってくるのだろうが、一般的な意見としては間違ってはいない。こういうのは大人になってから結婚してもいいと思うような好きな人とするのが普通だ。だから、ひなたの言っていることはこれと言って間違ってはいない。いないのだが。
「わ、わたしはひなたお姉ちゃんの事が大好きだし……それに、シャーレイお姉ちゃんといつもしてたじゃん!」
「ぐっ!?」
大人になってから、というのを言わなければよかったと思った。
シャーレイはああ見えてもまだ十六歳。ルナと会った時は十四歳だ。ひなたがロリコンのレズという中々に業の深い大人の烙印の一つを押されるには十分な年齢だし、ルナの言う通りシャーレイは大人という歳ではない。
だがそれでも。
「ルナ。ああいうのは本当は女の子同士じゃやらないの」
「でもひなたお姉ちゃんはしてるじゃん」
「それはボクが異常だからだよ。普通、女の子は男の子が好きになるものなの」
普通なら、男は女を好きになるし、女なら男を好きになる。それとは外れる事を異常とはなるべく言いたくはなかったが、しかしルナの性癖をこの歳から歪めるなんてできるわけがなくひなたは異常という言葉を使う。
彼女が恋人として男だろうと女だろうと連れてきたとしても、認める気はある。だが、それを自分たちにぶつけてくるのは流石に考えられなかったし、受け入れるには抵抗があった。何せ、ルナはまだ十一歳。ひなたとは二倍も歳の差が存在するのだ。そんな少女を手籠めにしたなんて、流石に業が不快にもほどがあるし天国の恩人の方々に申し訳が無い。ついでに別世界で今も生きているであろう両親にも申し訳ない。
ロリコンのレズという烙印がより一層深くなってしまう。
だからこそ、今はルナを一旦拒絶する。そのためにキツイ言葉も、普段言わない言葉も言わない。そのつもり……なのだが。
「いや! わたしは本気なの!」
「本気って……でもルナはまだ若いんだし、ちゃんと考えて」
「わたしはひなたお姉ちゃんが好きなの! あの時、ボロボロでミラお姉ちゃんに狙われて、助からないって言われたのに一生懸命わたしを助けようとしてくれたひなたお姉ちゃんが!」
ルナの記憶の中にあるひなた。背中を見せ、体も心もボロボロになっても、しかし最後まで一切諦めようとしなかった。そして、ミラとイヴァンという人外二人に狙われても自分の身よりルナの身の心配をして立ちはだかったひなた。当時の彼女の背中は今でもルナの脳裏に焼き付いているし、明らかに面倒の塊で会ったルナに対して辛そうな顔を見せなかった彼女は、ルナの心の中に火を付けるための着火剤としては十分な物だった。
こんな世界だからこそ、彼女の行動はどんな男よりもカッコよく、そして強く見えた。それをあの本を読んでから友達と遊ぶ間に自覚し、そして今のルナの行動に結びつけた。
「そ、んなこと言われても……」
だが、ひなたはシャーレイが好きだ。シャーレイに惚れている。
恋人、と呼べるのかは分からないがそれを証明するような行為はしているし、シャーレイもひなたが好きでそういう事をしている。告白と呼べる告白はしていないが、それでも実質恋人のような関係になっているのは事実だ。もしも同性婚ができるのなら、流れでしてしまう程度には二人の関係は深い。
だからこそ、ルナの言葉を素直に受け取れない。ルナを無理矢理突っぱねるか受け止めるか。その二択しかひなたにはない。
「ボクは……そんな、ルナに好きになってもらうような人間じゃ……」
「むぅ! えい!!」
「あだっ!?」
そんな二択の中、どちらかを決めあぐねる中、ルナは煮え切らないひなたに飛びかかり、そのままひなたを押し倒した。身長が同程度な二人だからこそ成立した押し倒し。急に押し倒されたひなたはそこまで積極的な行動に出たルナに驚き、ルナはひなたを押し倒してしっかりとひなたの手を押さえつけた。
「嫌でも無理にしちゃうもん。いつもひなたお姉ちゃんってこうやってシャーレイお姉ちゃんに押さえつけられてるし。ひなたお姉ちゃんが嫌でも無理矢理しちゃうもん!!」
「いやいや……まずルナには無理だよ。ほら」
「あっ」
だが、押し倒されたところで歳は二倍近く離れた子供と大人。それにひなただって鍛えているのだから子供のルナに手を押さえつけられても簡単に動かすことができた。例えこのままどこかを触られても適当に起き上がってルナから離れる事は可能だ。
故にひなたはこの状況には特に動じない。しかし、同時に困っている。
ここまで本気だとは思わなかった。この表情は、確かに一時の感情や何かで作れるような物じゃない。きっと、本気で自分の事を好いているのだと分かってしまう。
「はぁ……ルナ、落ち着こう? ルナは焦りすぎてるよ」
ひなたはそっとルナの頭に手をやって、自分の薄い胸板の上に彼女の頭を乗せてからゆっくりと彼女の頭を撫でる。
「どっちにしろ、こういう事はルナには早いよ」
「……でも、わたし、ひなたお姉ちゃんの事が好きなの!! もうどうしようもなくて、我慢なんてできないの!!」
ルナの言葉はとても十一歳の子供が出すような言葉じゃなくて。決意と悲壮と。そして叶わないかもしれない恋をぶつけるための魔弾を、彼女の言葉は込めていた。
知っているに決まっている。ひなたとシャーレイがそういう関係に限りなく近い状態なのだと。このまま時が過ぎるのを待っていたらルナがシャーレイくらいの歳になるときには、きっと横から入り込む余地なんて一切なくなってしまう。
だからこそ。だからこそとこうして勇気を出して。断られる可能性の方が遥かに大きいと分かっていても、それでもと。自分が憧れて夢見て、そして何よりも抱きしめてほしいと思った彼女に思いをぶつける。
ただ、ルナには一つだけ誤算があった。
それはひなたが押しにはかなり弱く、あっちこっち右往左往するような優柔不断で、更には情緒不安定な人間であるという事だ。
故にひなたは。
「……そんなに言われたら、無為にできないじゃん」
「へ?」
上半身を起こしてルナの顔を見る。
シャーレイの時もそうだった。なんやかんやで流されて犯されて、そのまま肉体関係を持った。ミラの時も、シャーレイが彼女を巻き込んで、そしてそのままなし崩しに彼女とも肉体関係を持った。
そうして今まで流されてきたのがひなただ。そんな彼女がここまで言われてルナの言葉を否定できるわけがなかった。
「……きっと後悔するよ。こんなボクに惚れてさ。しかも今だって二股かけてるような状態なんだよ? そんな最低な人間にこうも縋り付くなんてさ」
「後悔しないよ。だって、わたしは――!?」
ひなたがルナの言葉を遮った。
口に手を当てるのではなく、唇を合わせて無理矢理ルナを黙らせた。
更にルナの小さな唇を割ってひなたの舌がルナの口の中を蹂躙する。初めてのディープキスに。初めての感覚にルナの思考回路がショートするまで、そう時間はかからなかった。
顔を赤くして、ただただ行為を受け入れる彼女は何も考えられず。気が付けば長いようで短いキスは終わり、細い唾液のアーチが一瞬だけかかる。
「ボクは最低だよ。だから、ルナの言葉を断れずに手を出しちゃう」
そのままひなたは、ルナを押し倒した。
押され押されて、断れずそのままなし崩しに。後先考えずに周りの事も考えずに。ひなたのやろうとしている事は明らかに最低な人間がやりそうなことで。ついでに言えばこの世界でも十分に異常で犯罪とも言える行為。まだ汚れを知らぬ幼女を歯牙にかけるという事だった。
だが、ルナはそれを受け入れる。
まさか本当にこうなるなんて思っていなかった。期待こそしていたが、思ってもいなかった。
だがその期待が叶うとなれば、嬉しくないわけがない。ルナは赤い顔で笑顔を作り、頷いた。
「じゃあ、するね」
ひなたが囁き、ルナの上に馬乗りになり、そのまま彼女の寝間着をゆっくりと脱がせていく。
そして寝間着の内からルナの歳相応の下着が見え、それすらも脱がせば同じように歳相応な、まだ発展途上の少女の双丘が見えてしまう。それが恥ずかしくないと言えばウソだ。だが、それでもルナにとっては学んだばかりの知識。顔を赤くしながらもそれを受け入れる。
数度ひなたがルナの胸を撫で、小さな突起を摘まむ。
「く、くすぐったいよ……」
「うん、まだルナは小さいからね。よく分からなくても仕方ないよ」
だが、まだ開発も何もしていない少女の胸を弄ったところで、特に変わりはしないだろう。強いて言うならこれから開発していく事に悦びを感じると言った感じか。それでも今はもっと直接的な場所を触ってしまおうと、そっと体を動かしてルナの体を包む残った衣類を剥ぎ取る。
まだ傷一つない綺麗な少女の裸体が小さく僅かな明かりに照らされる。その様子が官能的で、比較的体格が似ている自分自身でルナに似た裸体は何度も見ているのに、見た瞬間に心臓が一瞬高鳴る。
「は、はずかしいよぉ」
「そ、そうだよね。電気、消す?」
「うん……」
「じゃあ、ちょっとソファの方に行っててくれないかな。床だと体を痛めちゃうから」
しかし電気をつけたままではまだ恥ずかしかったのか。ルナは赤かった顔を更に赤くして、脱がされた服で自分の顔を隠してしまった。
ひなたはそんな初々しい少女を見て、また心臓を高鳴らせながら立ち上がってすぐに電気を消した。
これで明かりは窓の外から降ってくる月明かりだけになり、ルナの体も自分の体も見えなくなり、ひなたは僅かな明かりを頼りにルナの隣に座りこむ。
「ルナ、ホントにいいんだね」
その言葉に言葉は返ってこなかった。
しかし沈黙は肯定とみなしてそのままルナの秘部にそっと触れる。くすぐったいと言わんばかりの喘ぎを聞きながら、そっと秘部を擦る。
たったそれだけで体を震えさせる彼女の何たる愛しい事か。
無垢なる少女を今からこの手で穢すという高揚感。まだ齢十一の少女をこの手で犯すという背徳感。それがひなたの心臓を高鳴らせ、消えゆくように響くルナの喘ぎにそれは加速していく。
「はぁ……はぁ……」
段々と体が火照ってきたのか、息を切らしていく。
その吐息すらも今は愛おしく、そして扇情的だった。
たった十一歳の少女がここまで扇情的な吐息を漏らせるのかと驚愕こそしたが、手は止めない。徐々に愛液が漏れてきたルナの秘部から一度だけ指を離し、そのまま陰核を擦る。
「ひゃっ!?」
今まで自分ですら触れたことのなかった場所に触れられ声が漏れている。
その声がひなたの中の加虐心を大きくさせる。
未だ体験したことのない快楽に襲われ、思わず抱き着いてきた少女を慰める事もせずただただ苛める。そうして苛めて苛めて。もうすぐその快楽が達しそうになった時、指を陰核から離してもう一度秘部に。
「入れるね?」
「い、れる……?」
そしてまだ、誰にも触られたことのない。開かれた事のない少女の中へ。
「や、あぁぁ!!?」
「大丈夫、大丈夫だから」
慰めるように言葉をかけて、しかし攻める手は一切止めない。
まだ未発達の彼女の膣を擦り、反応を確かめる。
「な、にこれぇ……!!」
「気持ちいい?」
「わかん、ないよぉ……」
たった指一本を入れただけでもう何も入らなさそうな少女の膣だ。まだ誰にも触れる事を許していない……自分ですら触れたことのない場所から来る快楽だ。それが気持ちいいのか何なのか分かるわけがない。
だが、徐々に彼女の吐息は荒くなっている。自分を抱いてくる手の強さは徐々に増して、背中に爪まで立てて。
必死によがって、もっとと彼女の体が示している。もっと、もっとしてと彼女の体は正直に告げている。初めて指を入れられて多少の痛みはあるだろうに、それでも彼女の体はそれ以上の快楽に覚れて快楽を求めている。それが扇情的でないわけがない。それがひなたの中の男としての心を突き動かさないわけがない。
「あぁっ……あっ!?」
「ん? ここかな?」
その中で唐突にルナの体が跳ねた。
きっと、今までと何かが違う感触が走ったのだろう。ならば、そこを攻め立てない理由が無い。触った瞬間ルナが悶えた個所を探り当てて指を動かす。
「んっ、うぅぅぅ……!!」
「じゃあ、一気にシちゃうね」
ルナに言葉を返すだけの余裕はないだろう。もしかしたら、聞こえていないかもしれない。聞こえていても、その言語を理解するだけの余裕が存在していないのかも。どれかは分からないが、ルナからの返事はない。だが、聞こえていたとして、拒否されても手を止める気は一切合切無い。
入れていた指を人差し指から中指に変えて、一気にルナの中を擦り上げる。
「にゃあ!!? これだめぇ!! へんになるぅ!!」
「なってもいいよ。なってもいいから」
「やらぁ! あたまおかしくなりゅぅ!!」
知らない、感じたことのない快楽にルナの体が震えている。そしてひなたを抱きしめる力が更に強くなって、痛い程にまでなる。それが最早何の余裕もなく、もうすぐ絶頂するという事は明白で。
だから指を動かす速度はより早くなって、より彼女を苛めて。
「やぁっ! もうだめなにかキちゃう!! キちゃ、ひぐっ!!?」
一際大きく彼女の体が跳ねあがり、膣が指を痛い程に締め付けてくる。
ゆっくりと指を抜けば、溢れてきた愛液がひなたの手を、そしてその下のソファを濡らす。
ルナは急に襲ってきた絶頂。今まで体験したことのない分からないナニかをその体で余すことなく享受し、幾度か小さく痙攣した後、ひなたに抱き着く力を緩めた。
息を切らして、歳からは考えられない吐息を漏らす彼女を片腕だけで抱き、背中をゆっくりと撫でる。
「頑張ったね。ルナはいい子だよ」
優しい声色で囁く。
だが、その言葉に返ってきたのは、少しだけ予想外の言葉だった。
「ひなたおねえちゃん……もっとぉ……」
もっと。
まだシてほしいと彼女は言った。
ならば、それに応えないわけがない。
「そっか……なら、訂正しなきゃね」
ルナの抱擁を解いて、ソファの上に寝かせ、ひなたは自身の服を、下着を脱いでいく。
今までは一方的に攻めたが、もう一回と言うのならこちらからも愉しまなければならない。何せ、ルナの嬌声でひなたの秘部もとっくに愛液で濡れている。快楽をと体が叫んでいる。
「ルナは悪い子だ。でも、いいよ。そういう悪い子は大好きだから」
夜は、まだまだ続く。
****
それからひなたは何度もルナを抱いた。ルナがよがり狂って、二人してもう何も考えられなくなるまで、ただ本能的に愛し合って抱き合って。気が付けば朝日が昇るその寸前まで愛し合った。
その日はそれで終わったが、それからもひなたは夜中になる前にルナに求められたら、その求めに応えてシャーレイには小説のアイデアが出てきたからと嘘を吐いてまで、ルナを抱いた。
彼女の抱き心地が忘れられなくて、情熱的に求められて、シャーレイやミラとは違う気持ちよさと背徳感があって、ついつい止められなかった。
攻めたし、攻めてもらった。抱き合って互いに攻め合って、そして気が付けば本格的に体を交えて、舐めあって、貝合わせまでして、そして玩具を使って疑似的なセックスまでした。二人での性交の中で考えられる事は何度だってした。蕩けた顔をして、させて、そしていつしか愛し合って。本気の恋すら育んでしまいそうで。
だが、そろそろ二人が気が付きそうだった。性交の回数もさることながら、昼間のボディタッチが増えてきている。シャーレイとの夜が最近は少なくなって、代わりにルナとの夜が増えてきている。
シャーレイが好きだ。だが、ミラも好きで、同じようにルナも好きだ。好きになってしまった。この気持ちはもう止まる気がしなかった。
だが、もしこの関係がシャーレイとミラにバレてしまったら今まで通りの関係を結べないんじゃないかと恐怖すらして。でも背徳感と恐怖心がルナを抱く手を止めない。
「……ねぇ、ルナ。もうそろそろこんな事止めようよ」
最初に手を出したのはひなただ。だが、こんな事を言い出したのもひなただ。
現状が心配で、ルナから拒否してくれればそれで終わる関係を、終わりにしたいと。そうしたら自分はシャーレイとミラと一緒に居られるのにと。
でも。
「いやだよ。ひなたお姉ちゃんは、わたしの物だから」
彼女は離してくれない。離してくれるわけがない。
「大丈夫だよ。バレても、シャーレイお姉ちゃんとミラお姉ちゃんなら。受け入れてくれるよ」
「で、でも……」
もしも受け入れられなかったら。そう思うと怖くて仕方がない。
唯一の陽だまりとなってくれたシャーレイと、こんな自分と一緒に居てくれたミラを失うのが怖い。でも、ルナを失いたくもない。
そんな矛盾とも言える気持ちが今のひなたにはあった。
「大丈夫。何かあってもわたしが守るから。愛は無敵、なんだよ?」
ひなたの後ろから抱き着いていたルナが、指先に小さな炎を灯す。
魔法。ひなたとミラから習ったソレは、確かにルナの中で芽吹いている。
だがそれだけではなかった。
ルナの力が異常なほど強くなっていく。まるでミラみたいに体のリミッターを外したかのように。
「シャーレイお姉ちゃんもミラお姉ちゃんも分かってくれるよ。そのためならわたしは何でもするから。ひなたお姉ちゃんの幸せのためなら何でもしてあげるから。だから――」
――ワタシの全部、アナタに捧げるよ――
その言葉がまるで魔法のようにひなたの中に溶けていく。
抱かれた本人がこう言っているのだから、きっと大丈夫だと。
まるでひなたの心を溶かさんとする彼女の言葉はを拒むことはできず、きっとこの先の未来は今までと変わらず、ただ夜の生活にルナが混ざるだけなのだと、ひなたはもう信じてやまなかった。
月はそっと太陽を覆い隠して、そして魅了して狂わせた。
狂った太陽が月から離れられたかは、果たして――
十一歳の言葉に誑かされた二十二歳の話でした。Hシーンが短いのは……すみません、酒の力借りれないと自分はこの程度なんです……!! もしもこの先酒の力で書き直してしまおうってなったらHシーン増量して投稿しなおすかも。
体型とか身長はほぼ変わらないのに歳は倍違う百合……なんだろう、この業の深い感じのR-18は……
全年齢版ではルナに手を出しませんでしたが、ここでは出してしまいました。そしてこの後のひなたは……ご想像にお任せします。ただ、ひなたの依存相手がシャーレイじゃなくてルナに移りかけているので……どうなるでしょうねぇ。
とりあえず、R-18に投稿するIFエンドはこれくらいになるんですかね。しかし、唯一ひなたが元々の人格を残しつつ生存しているエンドがこれだけって……ひなたの人生詰んでる疑惑が……w
もしも本編でAnotherルートを始めたら、R-18な場面が発生して、こっちに投稿する事がある……かも。
ではまた、お会いすることがあるとしたらお会いしましょう。