ヒロインたちの陵辱劇 作:返事はするが屍です
よう実、第6話のIF展開です。
もう少しストーカーの男が上手くやっていたら、という話。
背後から足音が響く。
もちろん、それ自体に何らおかしいことはない。が、少女──
まるで、何者かが後を付けているように。
堪らず怯えの表情を見せる愛里だが、肩口から掛けたカバンをぎゅっと押さえ、再び歩き出す。
きっと、自分の勘違いだろうと信じて。
けれど、止まった足音がまた聞こえてしまえば、恐怖という感情はより強くなって彼女を襲う。
だから、だろうか。
彼女は、本来通らない道を無意識の内に進んでいってしまう。
(ど、どうしたら……わたし……っ)
腰の辺りまで伸びている長い髪を揺らして、愛里は人通りの少ない裏路地を歩いていく。
周囲から人影が消えていったことに遅まきながら気付いても、今さら引き返すことは出来ない。
ただ不穏な足音に追われるまま、暗い夜道を駆ける。
それが、迫り来る男の狙いだと分からずに。
怖くて、後ろは振り向けない。
故に視線は常に前を行く。
だから、一本道の先に別れた狭い路地に気付けた。
追われて余裕が無くなっているから、何も考えずに逃げ場を見付けたと飛び込んでしまう。
そちらに逃げれば、追っ手を撒いて隠れられると信じて。
「……っ、はぁ、ぁ……っ、はぁ……っ、はぁ」
元々体力が無かったせいで、別れ道を数度曲がったところで荒い息を吐いてしまう。
そこで安心し、足を止めたこと以上に問題だったのは、男を完全に撒いたと過信してしまったことだろう。
背後から、もう余力を失ってしまった愛里に手が伸びる。
そして、バヂバヂッという異音と共に、愛里の身体へ衝撃が走った。
「──────ッッ!」
何かをされた、と脳が理解するより先に、意識が瞬く間に飛んでしまう。
助けを求めようと取り出した携帯は、その場に音を立てて落ちた。同時に、彼女が掛けていた伊達メガネも。
電話が繋がることはない。
誰か第三者が救いに来ることも……ない。
「ふふ、
愛里を付け狙っていたストーカーは、手に持ったスタンガンを手で弄りながら、倒れ込んだ少女をニヤニヤと見下ろす。
スタンガンの威力を上げてあったため、そう簡単に意識を取り戻すことはないだろう。
男は計画が上手くいったとほくそ笑み、愛里の身体を近くに停めておいた車に乗せ、自身の家へと発進させた。
この日、佐倉愛里が学校の寮へ戻ることは、なかった。
身体に違和感を覚えて、重たくて仕方ない瞼をゆっくりと持ち上げていく。
前後の記憶が曖昧で、どうしてか身動きが取れない。
それどころか、全身を不快感が襲っている。
なんでだろう、おかしな寝方でもしたかな……と考えたところで──
「……っ!?」
──朧気だった記憶を、取り戻した。
そして、自身の手……いや、両手両足が、ベッドの四隅に伸ばして縛られていることに気付く。
愛里の身体は、完全に身動きが取れないように拘束されていた。
が、彼女を襲った衝撃はそれだけではない。
「な、なんで裸で……そ、それに……っ」
「はは、おはよう雫ちゃん」
目の前に、どうしてよく知りもしない男が居て、自分の身体を直接撫で回しているのか。
訳が分からなかった。
頭がよく回ってくれない。
けれど、見慣れない部屋に面識もロクに無い男。自分は制服を脱がされて裸で、ベッドに腰掛けた男に太股を撫でられている。
そんな状況を見せ付けられれば、嫌でも理解してしまう。
「た、助け……!」
「そういう顔も可愛いなぁ……でも、僕を避けるなんてお仕置きが必要かな」
ニヤニヤと笑いながら言うと、男はすぐに立ち上がって愛里の身体に覆い被さった。
たまらず顔を背け、逃げようとするが、手足は固定されたまま動けない。
まあ、仮に拘束が解けたとしても、愛里の体力では男の身体を押し退けて逃げるのは難しいだろう。
「雫ちゃんが起きるまで、ずっと待ってたんだよ? 寝顔も可愛かったけどね」
「……っ、や、やめ……お願い、します……やめてください……」
涙を零し、男から視線を逸らして懇願する。
と、そこで愛里の意思とは関係なく、部屋の壁と机の上に置かれているパソコンの画面に目がいった。
瞬時にか細い悲鳴が漏れ、怖気がつく。
壁には愛里の姿を隠し撮りしたのだろう写真が一面に貼られ、パソコンには佐倉愛里が自ら撮った、
「な、なんで、こんな……わたしの写真……?」
訳が分からず呟く。
ブログの写真はまだいい。が、制服姿で街を歩いている姿や、自ら撮った覚えのない私服が写真として貼られていると、身体中が怯えと恐怖から震えてしまう。
寮に入る愛里の後ろ姿、何となく寄った雑貨店で商品を手に取っている姿など、私生活の全てを知られているような気さえしてくる。
なぜ、いつ、どうして……疑問が溢れて止まらなかった。
「当然のことだよ、雫ちゃん。だって僕は、ずっと、ず~っと見守ってきたんだから」
「何を、言って……み、見守って、って……」
「神様はいるんだな、って思ったよ。まさか雫ちゃんの方から来てくれるなんてね」
男の笑みが、恐ろしかった。
こんな相手に自分のことを知られている。そう思えば、ますます嫌悪感が沸いていく。
涙がどうしようもなく溢れてくる。こんな相手に、こんなことをされて、嫌なのに逃げられない。
「やめて、ください……おねがい、しますから……もう、帰してください」
もう一度、涙混じりに懇願する。
しかし──
「やめて……?
ああ、そっか……雫ちゃんは初めてだもんね。だったら好きな人相手でも緊張しちゃうか。
大丈夫、ちゃ~んと優しくしてあげるから」
頬を伝う涙の上を、男の舌が這い回る。
気持ち悪い、と目を瞑っても、彼女を襲う現実は何も変わらない。
言葉での拒否は、単なる恥ずかしさか緊張だと思われて終わりだ。
もう、分かってしまった。
きっと何を言っても何をしても、男は行為をやめたりしない、と。
「じゃあ、雫ちゃんの初めて、もらっちゃうね」
「や……っ! やめ……んっ!?」
一瞬の抵抗の後、すぐに唇を塞がれた。
あっという間の出来事に呆然とする。
愛里の胸中に、何か大切なものを失ってしまったという後悔と悲しみが広がった。
「んん……っ!? ん、んん……っ、んんん! ん……っっ!?」
唇を引き結び、それを抵抗の証としていた愛里へ、男の舌が伸びる。
口内に侵入しようとしているのだろう。男の舌は愛里の唇を何度もなぞり、やがて歯や歯茎すら丹念に舐め始めていった。
「んんん、んん……っ、ん……っ! んん! んんっ!」
それでも抵抗し、屈辱に耐えながら口内への侵入を阻んでいると、男が舌を引き抜いた。
諦めたんだ。そう思い、荒い呼吸を整えるために口を開いた瞬間。
男の舌が、するりと愛里の口内へと侵入した。
「ん……っ!? ん、んん……っ、んぁ……ん!」
愛里の舌に男のそれが遠慮なく絡み付く。
唾液を送り込まれ、歯の両面を余さず舐められ、頬の内側まで全てを蹂躙される。
ちゅぷちゅぷと水音が聞こえるのが、たまらなく不快だった。
しかし、愛里が何を思おうと男には関係ない。
ただただ異物が口内を舐め回し、耐えきれない恥辱を覚えてより涙が込み上げてくるだけだ。
「んんっ、ん、んん! っ、はぁ、ぁ……ぁ、はぁ……」
「ふふ、雫ちゃん、やっぱり僕のことが好きなんだ。だって僕のキスを受け入れてくれたしね」
「……ッ! ち、ちが……それは、あなたが……!」
彼女の言葉は聞かず、再び舌を愛里の中に挿入して深いキスを無理やり交わした。
押し付けられる唇の感触が気持ち悪くて、本当に嫌で嫌でたまらないのに抜け出せない。
キスなんて経験したこともなかったのに。それを、今ではもう舌を絡ませる深いキスまでされている。
「んくっ、ん……っ、んん、ん……っ!」
さらには、愛里の胸へ手が伸びてきた。
男の欲情を刺激する、柔らかくて大きな乳房の上を無骨な指が這う。
手付きは非常に優しい、まるで愛里の身体を気遣うようなものだ。
が、彼女にとってはそれが嫌悪感を増大させる。
何をどうされようと、男への感情が変わることはない。
「んん……っ、ぁ……ん、ぁ……んん、ん……んぁ」
なのに。
それなのに。
どうしてか、乳房をさわさわと撫でられていると、身体が熱を感じて疼いてしまう。
「んっ、はぁ……雫ちゃん、もしかして感じてるの?」
「……っ! ち、ちが……! だって、こんな……」
愛里自身、一人で自分の身体を触ることはある。
けれど、いま沸き上がっている昂りは、それとは比べようもなかった。
身体が熱い。
一度自覚してしまえば、火照りはどんどん強くなっていく。
「あはは……ネットで買っちゃったんだよね、媚薬。
一滴で良いって書いてたけど、結構飲ませちゃったからねぇ」
「そんな、寝てる間に……っ!」
寝ていようが、口に含ませてしまえば関係ない。
男が飲ませた媚薬は、そもそも一滴飲めば充分に効果が現れてくるものだ。
しかし、愛里の身体に回ったものは、それを上回っている量。
もちろん、ある程度多いくらいなら問題はない。
が、愛里と相性が良かったのだろう。飲んでから時間が立つと、効果がハッキリ分かるほど浮き出てしまった。
量が多かったのも相性の良さに拍車を掛けている。
もうすっかり媚薬が馴染んでいた。
「雫ちゃんが気持ちいいなら僕も嬉しいよ」
一方的に言って、男の口が愛里の乳房……いや、硬くなりつつある乳首へ向かった。
薄い桃色のそれは、男の欲望を惹き付けてやまない。
今まで見ることも触れることも叶わなかったそこを愛撫する。
男が興奮してしまうのも無理はない。
もっとも、強引にされる愛里に理解できるはずもないが。
「や、やめ……っ、ん……ぁっ!」
ざらざらとした舌が触れて、指がもう一方に伸びると、愛里の身体がぴくりと小さく揺れた。
それだけで男の愛撫にも力が籠っていく。
コリコリと二指で弄りながら、舌先で優しく押し込む。
吐息が漏れるのが聞こえる。女の、淫らな声だ。
男がニヤリと笑い、すぐに乳首を強く吸い上げた。
「ん、っ……ぁん、っ、だ、め……っ!」
愛里が声だけは、と我慢するも、その抑えたような喘ぎ声に興奮する相手には意味がない。
男は息を荒げながら、二本の指で乳首を執拗に摘まみ、口に含んで舌で転がしてやる。
愛里の乳首は愛撫を受け続ける度に硬さを増し、男をムダに悦ばせてしまう。
それが恥ずかしくて、嫌で、耐えられない程なのに。
身体は受け入れるように震え、口の端からは嬌声が漏れていく。
「んくっ、っぅ……ぁ、っ、あ……ん、ん……っ、あ……あんっ!」
が、硬く自己主張し始めた乳首を甘噛みされると、ついつい甘い声を上げて悶えてしまう。
優しく、痛がらないよう気を付けての愛撫は、正直言って──気持ちよくて仕方なかった。
媚薬のせいもあってか、身体が疼いて疼いて収まらない。
それどころか愛里の身体は、じんじんと熱を訴えて快楽を求めている。
こんなこと、自慰をしても味わえないのに……
「んぁっ、あんっ! あ、あ……っ、や……やぁ、あん!」
ついには、堪えきれなくなった喘ぎ声が飛び出してしまった。
本当は声なんて上げたくないのに。
男の指や舌が気持ち悪くて嫌悪感すら抱いているのに。
身体はどこまでも正直で。与えられる快楽に悦び、乳首を硬くさせ、膣口から蜜を垂らしてしまう。
まだ男に一度も触れられていないというのに、秘所は男の愛撫ですっかり濡れていた。
「んぁ……っ、んく……っ、あ……っ、んん……っ! あんっ、あん……!」
「声、可愛いよ。僕のために聞かせてくれてありがとう」
「……っ! べつに……あなたに聞かせる……っ、あん……つもり、じゃ……んぁっ、あっ、あん!」
「そうやってウソばっかり……照れ屋さんだね」
「ウソ、とか……ちが……っ! んっ、あ……っ、んぁっ!」
もう愛里の胸は、男の涎と汗でべたべたになっている。
それを見て満足すると、今度は男の指がほっそりと引き締まった腹部を通り、ニヤニヤと笑いながらヘソを弄って、下半身へ向かう。
一度起き上がり、愛里の足と足の間に居る男には、きっと分かってしまっただろう。
膣口から、僅かに愛液が零れていることを。
嫌だ、やめてと叫んでいる少女が、身体はこんなにも感じて悦んでいたのだということを。
「初めてなのに、もうこんなに濡らして……あはは、雫ちゃんはエッチだね」
「……ッ! それは、あなたが勝手に……んぁあっ!」
反論の言葉は、甘い嬌声で掻き消された。男の指が、秘裂をなぞるように触れてきたのだ。
たまらず喘ぎ、頬を羞恥で真っ赤に染める。
くちゅ、と音が鳴るくらい濡らし、男にまじまじと秘所を見つめられて、触られて、感じてしまっている。悦んでしまっている。
恥ずかしくて、死んでしまいたくなる程だ。
「すごく、濡れてる……もしかして期待してるの?」
「そんなわけ……! び、媚薬……媚薬のせいですから!」
「ふ~ん……じゃあ、こんなに濡れてるのも、雫ちゃんが感じちゃうのも仕方ないね。
全部、媚薬のせいだもんね」
男は秘裂を勿体ぶって何度もなぞる。
繰り返し指を動かしていくと、次第に男の指は愛里の愛里でべとべとになっていった。
それを見せ付けるように彼女の眼前へ突き付ける。当然のように視線を逸らされるが、真っ赤になった頬は隠しきれない。
ずっと触れることさえ出来なかった、女の姿は、どんなものであっても男の心を揺さぶっていく。
羞恥に染まったものなら尚更だ。
「ここ、ヒクヒクしてるよ?」
「やぁ……い、言わないで……! そんなとこ、触っちゃ……っ!」
普段なら出さないだろう彼女の叫びも無視し、秘所の中へ指を侵入させていく。
優しくすると言った言葉通り、まずは一本だけ。
ゆっくり、あるいは焦らすようにして進ませる。
驚くほど狭い肉壁を擦り、しっとりとした感触を堪能しながら指を動かす。
「んっ、あ、あん……っ、そこ……こ、こすっちゃ……んくっ……っ、ん……!」
今まで以上に強く唇を噛み締めているのは、きっと……
男にもそれくらいのことは分かる。
目の前で指を抜き差しする度、ヒクヒクと男を誘うように震えるのだから。
「んぁ……っ、んん……っ、ぁ、あ……ん、ぁん……っ、んぁっ!」
「その抑えた声も可愛いけど、僕はもっと雫ちゃんの声を聞かせてほしいな」
言い終わるより先に、挿入させている指を増やした。
今度は人指し指と中指を使って、奥へ奥へと進ませていく。
ヒダを丁寧に、引っ掻くようにすると、さらに愛液が溢れてきた。
考えもしなかった快感が、愛里の全身を駆け抜ける。
「んくっ、いや、いや……っ! んぁあっ、っ……だめ、だめ……っ、んぁっ!」
「僕の指、そんなに気持ちいい?」
「ちが、ちが……! だって、こんな……ぜんぶ、びやくのせいで……んぁああっ!」
「なら、もっとしても平気だよね」
「え……も、もっとって……何を……っ! んっ、あ……ひゃ、っ……ああんっ!」
陰核を指で弾かれた。
それも、一度や二度ではない。何度も何度もだ。
その上、秘所に差し込んだ指まで動かされては、媚薬のせいにしようと必死な愛里に耐えられるはずがない。
もっとも、男に休ませるつもりなど欠片もありはしないが。
「んぁああっ! だめ、そこ……はじいちゃ……っ、だめ……っ!」
「やっと可愛い声を聞かせてくれたね。
そっか……雫ちゃんはここが弱いのか」
「や、やぁ……! よわい、とか……っ! だめ……さわら、ないで……んっ、あ、あ……ああっ!」
快楽に溺れ続ける身体は、徐々に耐性を失ってだらしなく喘ぎ声を上げてしまう。
愛里は淫らに声を漏らしながら、自由にならない身体を揺する。
それがどういう意味なのか、自分自身でも分からずに。
男の指に自ら押し付けている。そんなこと、快感で頭が回らない愛里には考えられなかった。
「あっ、あっ……んんっ! っ、あん、あ……ゃ、だめ、ダメ……もう、や……あっ、も────あぁあああぁああっ!」
二本の指を押し込みながら陰核を擦られてしまえば、もう我慢できるはずがない。
愛里は部屋を満たすように嬌声を響かせ、身体をガクガクと震わせて絶頂を迎えた。
迎えて、しまった。
「あ、ああ……わたし、わたし……」
力が全身から抜け、反り返るようにしていた背中がくたりとベッドの上に落ちる。
大きな声で喘ぎ、男の手でイッてしまったことが恥ずかしかった。
自分の意思じゃない、と言い聞かせても、淫らに悦んで腰を揺すった事実は変わらない。
が、何より愛里の心に刻まれているものは、"まだ足りない"という欲情の熱だ。
そんなことを思ってしまう自分が、本当に嫌だった。
「あれ? もしかして……イッちゃったの?」
「ぁ、はぁ……ぁ、っ、はぁ……ぁ、はぁ……」
愛里に答える余裕はない。ただ黙って視線を逸らしたままだ。
その姿を照れていると思ったのか、男は笑いながら硬くなった肉棒を露にする。
散々少女の恥態を見て、間近で愛撫を続けてきたせいで、もう彼のモノはすっかり大きく膨れ上がってしまっていた。
「ほら、気持ちよくしてあげるから、もういいよね……?」
「……っ! ダメ! それだけは……! そんなの入らない! いや、やめて! やめて!」
拘束された身体を必死に動かし、どうにか逃れようと必死にもがく。
けれど、逃げられるならとっくに逃げている。
いくら暴れても、元々力の弱い愛里では不可能なのだ。
男が愛里の身体にのし掛かる。
そして、くちゅくちゅと淫音を響かせながら、膣口に肉棒を擦り付けた。
亀頭に、とても熱い感触が伝わってくる。
ぬめりを感じるそこは、彼女の態度や言葉とは裏腹に、男を誘うようによくほぐれていた。
受け入れる準備ができているのも、疼きが抑えられないのも……事実だ。
「優しくしてあげるからね」
「……っ! なか……や、いれないで……そんなの……ッ!」
異物が、愛里の身体の中に入っていく。
膣内を押し広げてくるモノは、想像していたより遥かに大きくて硬い。
とても受け入れられそうには見えない。
が、身をよじっても、泣き叫んでも、男は行為を決してやめない。ゆっくりと最奥を目指して挿入される。
やがて、まだ愛里が少女である証に肉棒の先端が辿り着くと、男は一度動きを止めた。
しかし、それも一瞬のこと。
男は、涙を零す愛里の唇に口付けを落としながら、一息に肉棒を押し込んだ。
「んんん──────ッッ!」
たまらず悲鳴を上げた。
あまりの痛みで涙が止めどなく溢れてくる。何かを失ってしまった喪失感と、これまで経験したこともない痛みが心と身体を蝕んでいく。
が、男はその涙を嬉し涙とでも思ったのか、興奮したようにキスを続ける。
もちろん腰をいきなり動かされることはない。
けれど、好きでもない相手との行為だからだろう。嬉しくもなければ喜びもなく、女になってしまったことに悲しみと後悔しか沸いてこなかった。
「んっ、ん……はぁ……雫ちゃんのナカ、すごい……僕のを締め付けて……はは、そんなにしたかったの?」
「ちが……ちがう……」
ボロボロと泣いて男を拒絶する。もう声を出す余裕もない。
しかし身体に回った媚薬の影響か。あるいは男との相性が良かったのか、起き上がった男に乳首を愛撫されると、途端に喘ぎ声を上げ始めた。
硬く尖ったそこを、指で何度も弾かれる。
「んん……っ、んぁ……っ! あん、あっ、あ……! ん、っ……ん!」
「優しくしてあげるよ。だって僕たちは愛し合ってるんだからね」
「ちがう……あなたのことなんて……んっ!」
否定しようとした唇は、再び男に塞がれた。
舌が侵入してくる。
が、先程と違うのは、愛里自身もキスを受け入れてしまっていること。
絡め取ろうとする舌から逃げることもせず、ただ唾液を交換し、互いの唇を貪り合う。
「んん……っ、ぁ、ん……ん、んんん……っ、ぁん……っ……あっ……」
男が唇を離した。
そのとき、唾液の橋をかけながら、名残惜しそうな顔をしてしまったことを愛里はまだ知らない。
それが分かっているのは、間近で視線を落としている男だけだ。
「少しずつ慣れてきたみたいだね……じゃあ動くよ」
「う、動くって……ま、待って、まだ……っ、んぁあっ!」
男が肉棒を引き抜いていった瞬間、愛里は背中を仰け反らせて嬌声を上げた。
その変化にニヤリと笑いつつ、乳首に指を伸ばしてコリコリと摘まみ上げる。
「ひゃ……っ、あん、あ……っ、あん……っ、く……ん、あんっ! な、なんで、これ……っ!」
さっきまで、あんなに痛かったのに。
今だって、嫌で嫌でたまらないのに。
──敏感なところを責められてしまえば、もう声を抑えるなんて出来なかった。
「あん、あん……っ、なか……んっ、あ……! や、やぁ……だめ、こすっちゃ……!」
愛里の膣内を肉棒が蠢いて暴れていく。
最初はただゆっくりと引き抜くだけ。
が、続いて肉棒を最奥へ押し込むときには、まるで彼女の敏感な箇所を探るように肉壁を擦ってやる。
男のモノが動くと、その度に喘ぎ声が漏れた。
もちろん、特に弱いところを擦られると大きく甲高い声で。
「っ……! んぁ、あん、あっ……あんっ! や、だめ……へ、変になる……っ、やぁ……だめ……っ!」
ついさっきまで処女だったというのに、彼女にその面影はもう窺えない。
肉棒で揺すられるだけで淫らに喘ぎ、無意識に物欲しそうな視線を見せるのだから、相当だろう。
これでは媚薬など関係ない。そもそも、そんなものに強すぎる効果などあるはずがないのだ。
つまり、いま佐倉愛里が快楽に乱れ、ずぶずぶと溺れようとしているのは──
「んぁああっ! やぁ、やめ……だめ、だめ……! ぬいて、だめ……あん、あんっ!」
徐々に肉棒の動きが速くなっていく。
男が腰を引き、再び押し込むと愛里の顔はどんどん快楽に歪む。
声も甘く蕩けて部屋に響いた。それがますます男の興奮を煽り、行為が加速する。
「んんっ、っ……! ふぁ……ぁっ! あっ、あ……なに、これ……おかしく、なる……っ、だめ……!」
一突き毎に絡み付くヒダの感触を楽しみながら、男は深い抽送を繰り返す。
彼にも愛里が快楽を求めていることはわかる。
入り口の方を擦ってやればヒクヒクと震え、それから最奥にコツコツと先端を突き付けてやると面白いように身体が跳ねるのだ。
もうシーツは二人の汗と体液でぐっしょりと濡れていた。
「んぁああっ! ああんっ、ああっ! おく、こすらないで……だめ、だめなの……っ!」
「初めてとは思えないよ。雫ちゃん、変態だったんだね」
「~~~ッ! ち、ちが……そんな……! わたし、は……へ、変態じゃ……っ、ああっ!」
頑張って否定をしていても、だらしなく涎を零して喘ぎ、男のモノを欲しがるように締め付けているのだから、まるで説得力がない。
こうなってしまえば、もう手足の拘束など必要ないだろう。
どうせ逃げられない……いや、もう逃げようと考えているのかすら怪しいが。
「んあああああっ! だめ、ダメ……きちゃう……ふぁあっ、んっ、く……っ!」
身体の一番奥を突かれると、頭が真っ白になって何も考えられなくなる。
男のモノがあまりにも熱くて、愛里の身体は疼きを覚えて昂り、どうしようもなく感じてしまう。
果たして、どれくらいの間、男に身体を弄られ続けてきたのか。
……もう、考えるのも億劫だった。
体力も精神も磨り減ってしまってる。本当に限界が近付いていた。
与えられる快楽で笑みを漏らしていることなど、きっと気付いてすらいないのだろう。
「んぁああ! あんっ、あんっ! や、っ……ふぁああ……! も、や……っ! い、イッちゃ……ダメ、なのに……!」
「イッてもいいんだよ。はしたなく、何回でもね。
僕も、ちゃんと雫ちゃんのナカに出してあげるから」
「な、ナカ……っ!? や、それは……だめ……だって、そんなの……っ、んぁぁああっ!」
言葉の意味に気付き、遅まきながらそれだけは、と拒絶しようとするがもう遅い。
男の抽送がさらに加速する。
肉棒が往復を繰り返す度に豊満な愛里の胸が揺れ、愛液が膣口から零れ落ちていく。
もう男はどこが弱いのかを完璧に把握していた。
だからこそ、限界に近付く身体をとことんまで追い詰め、最後の最後に肉棒の先端を押し付ける。
「いやぁ……! イク、だめ……イク、イク────んぁあああぁぁああああっ!!」
耐えきれず、絶叫しながらイッてしまう。
それと同時に、男も膣内で大量の白濁を吐き出した。
熱く迸る欲望の塊は、愛里の身体も心も犯してどろどろに染めてしまう。
が、愛里は決して苦痛に呻く表情は見せていない。むしろ恍惚に染まった笑みを見せ、精を欲して肉棒を激しく締め付ける。
完全に溺れてしまった。
口では否定し、拒絶しても、もう快楽に抗うことは出来ないだろう。
男が肉棒を引き抜き、精液が零れる。
そして、くたりとベッドに沈み込んだ愛里の姿を見つめつつ、男は手足の拘束を解いてやった。
しかし、それはこの行為の終わりを意味している訳ではない。
「さ、今日は朝までたくさん続けようね」
ニヤニヤと笑って、男が再び肉棒を挿入する。
写真の彼女と、今ベッドで男に抱かれている少女。その意味は違っても、二人の表情は笑みに染まっていた。
少し修正を入れました。