また別の世界の御話 〜乃木若葉は勇者である〜 作:マンダラック
一ゆゆゆシリーズファンとして書きたかったのでやってみました
よければご覧になって下さい
曰く、神の令により勇者に選ばれるのは無垢で純粋な少女だという
されどもし、無垢でなくても勇者を続けられるというのなら?
少女達は性に目覚め、男(おのこ)と交わうのだろうか?
答えは十人十色だろう
例えば、巫女に選ばれし者
例えば、勇者であり星屑を憎む者
例えば、勇者であり周りから身を離す者
例えば、勇者であり周りを明るくさせる者
これは、もしあったのかも知れない世界の御話
彼女たちが親しげに、されど愛おしくなった人へのアプローチはどうなのか。交わるとはどのようなことなのか。
それを知れば少女は必然と段階を重ね、「女」となりやがては「母」となる
少女達は神の力を手に入れた代わりに、天から降りし星屑を打ち滅ぼさねばならない。それは自らの生が尽きるまで続いていく。
なぜ力の強い男ではなく、華奢でか弱い女なのだろうか。それは守るという点では女は女神にも悪魔にもなれるからであろう
少女達は戦う。己の存在を肯定するために、己の心に決めた使命のために、自らが勇者だから、己の故郷を守るために、街を守るために、もう失わないために
そんな事を思いながら少女達は戦い続ける
「ねえ乃木さん、あなたデートとかした事ある?」
「っ……、ごっほごほ……。いきなりなにを聞いてるんだ?」
突然のことに私は驚いた。何しろそう聞いてきたのがまさかの千景だったからだ。確かに千景が付き合っているというのはみんなが知っていた、でもまさか私に聞いてくるとは思わなかった
「そ、そう言うのは恋愛小説を読んだり、付き合ったりしてる杏の方がいいんじゃないか?私は…、まあ相手はいるが…、そんな事したことはないし……」
「なら伊予島さんに聞いてみるわ。こんな話をしてしまってごめんなさいね」
そう言って千景は立ち去っていった。私は顔を赤くしながら考えていた
「やはりそんな事を考えた方がいいか…?いや、向こうから誘ってくれるだろう…。でもあまりそんな事を言う奴でもないし……」
思っていると千景が扉から出て行く所だった
「待ってくれ千景。私も一緒に行こう」
「あら、私が聞いたらからあなたにも火がついてしまったかしら?」
そう言って千景は静かな笑みを浮かべていた
「何だと…。しかしお前も随分落ち着きが出たな。最初のころはずっと一人でいたと言うのに」
「私も、と言うことはあなたも自覚してるのね。バーテックスを憎んで自分の身を壊そうとしていた人が言えた台詞じゃないでしょう…」
私たちはそんな会話をしながら笑いながら杏のところに向かった
(男を知れば女は変わると言うが…、これ程とは。こんな会話をできるもの奴がいたからだな。感謝しかない)