エロエロナ物語 -エロエロンナ物語R18編- 作:ないしのかみ
貴族っぽい彼女の過去が分かる帰郷話ですが、『海軍娼妓士官』並に長くなりそうだ。
-サッキュバスの館5- その1
街道の分岐点だと言うのに、鄙びた田舎だ。
いつもの様に馬車でトリィの町に到着したアラティー・ヘイワースは、久々に訪れた故郷を見て懐かしさに胸が一杯になる。
前とちっとも変わっていない光景が、郷愁を想起させるのだなと改めて思う。
「お嬢様。到着しました」
「ご苦労様」
豪華なドレスを翻しつつ、御者に礼を言って下車する。
町の中心部、と言っても領都に比較すれば田舎町だ。
領民が数名、自分の為にわざわざ出迎えてくれるのに彼女は胸を締め付けられる。
「お帰りなさいませ、アラティー様」
「有難う。でも、わたくしなんかの為に出迎えなんて……」
「お嬢様は男爵様唯一の後継者です。無下には出来ません」
アラティーは「でも、庶子よ」と自嘲する。
しかし、村長を始め数人の有力者は首を振った。一応、庶子だろうがアラティーには次期男爵としての継承権がある為だ。
「まぁ、いいわ。母上は?」
「領都の方へ」
「いつもの事ですわね」
強い日差しに手をかざして遮りながら、アラティーは嘆息する。
今年も耕作が厳しいのだろう。
男爵、ここの領主である母は自分の上位領主である、伯爵家の住む領都へ行って、納める税の軽減を嘆願しているに違いない。
アラティーは嘆息すると、正面に立つ領主館へと歩を進めた。
◆ ◆ ◆
「今年も凶作ですのね」
私物を用意された私室、殆ど使っていないが私室と呼ばれる部屋に置き、改めて屋敷の使用人達に出迎えを受けて、アラティーは応接室で家令に問うた。
ネコミミの生えた中年男性は、「残念ですニャ」と答えを返す。
「麦畑が酷い有様だったわ」
「貯水池が渇水してますニャ」
ここから東へ数キロ、領都のあるポワン河沿いの土地なら水を河から採取すれば、農業用水には困らないのだが。このトリィ村のある男爵領では内陸沿いなので、それは叶わない。
作物を渇水に耐性のある種にすれば良いのだが、伝統的にここは麦作ばかりで、モロコシだのココナツヤシなんかの外来植物を育成するのを拒否している。
西大陸から来たモロコシの実を挽いた粉を練り、練って蒸した料理は腹持ちが良く、安価で労働者階級に普及している。
また、南国から移民が持ち込んだココヤシは、実が美味しいのみならず、葉や幹も建材として有効利用出来るので、この沿岸地方には広く普及している。
「意地張らないで、作物の転換をしたら良いのに」
「カニの食べる実を?」
「椰子、割合、美味でしたわよ」
だが、古い住人の中には外来で持ち込まれた物品を拒絶する動きも根強い。
特に下半身が甲殻類の魔族〝ヤシクネー〟が持ち込んだ椰子類に、反発する者も多い。
曰く、「貧乏人の粉や、南国のカニが食べる実なんか、植えられるか!」である。
「それはお嬢様が、嗜好品としてでしか口にしていない為でしょう。
四六時中、主食として口にする立場になったら堪りませんニャ」
「確かに、わたくしの主食は普通の人とは違うけどね」
言いつつも思う。
自分は確かに普通の人間の食物が食べられない、
正確には口には出来るのだが、それは喫茶や菓子の様な嗜好品としてであって、味を堪能するだけであり、食べても身体を維持する力にはなり得ない。
「私がサッキュバスだから……」
サッキュバス。淫魔と呼ばれる魔族だ。
他者の精子を糧とし、性交を通じて奪い取って吸い上げる生まれながらの娼婦。
繁殖には男性から搾り取った精液を、女性の胎に注いで妊娠させて繁殖させる美しい女性の姿しか持たない両性具有の種族。
アラティーはその一人だった。
長く、美しい銀の髪。
すべすべできめ細かく、大理石の様な白い肌。
すらりと高い背に、小顔。誰が見ても美少女と太鼓判を押す整った顔立ち。
この男爵領を納める女領主が、サッキュバスに恋をして孕まされ、結果として一人娘として生を受けたが、発覚して領都の淫魔学校に預けられ、今日は帰省の日だったと言う事だ。
「空腹でしょう。飲みますかニャ?」
「あ、良いんですの」
「隣室に集めてありますニャ」
ネコ耳族の家令は手を差し伸べた。
いつもの様に、領民から志願者が集められているらしい。
「小さい頃は、これが当然と思ってましたわ」
ほうとため息をつく。
アラティーは生誕後、物心が付くまでこの村で育った。
具体的には4歳まで、今の年齢は15だから11年も前になる。
我がグラン王国に限らず、このエルダと呼ばれる世界ではサッキュバスに人権は認められていない。
人々を襲い、害獣の如く人間に危害を加える魔物。
精を奪い、人々を枯死させる存在であるとして忌み嫌われているが、例外がエロエロンナ伯爵領だった。
ここのサッキュバスは人間を害さぬ様に〝調整〟が施されており、領内限定であるが領民として見做され、課せられた役目を果たしさえすれば、自由に生きて行ける。
この男爵領も伯爵領の支配下にあり、伯爵領の法律であるエロエロンナ法が適応される。
だからサッキュバスが域内に存在していても違法ではないが、管理から外れ無調整の野良サッキュバスであれば、話は別になる。
母である女男爵はアラティーを手元で残したいが為、彼女をトリィの町で出産後、届け出をせずにそのまま育てたのであった。
だから彼女の糧となる精液は、領民を集めてそれを直接しゃぶらせる。
並んだ領民の殿方に、母から「貴方の為に糧を下さるのよ。感謝しなさい」と説明され「皆様、今日も精液を有難うございます。それでは頂きます」と毎回、感謝しながら飲み干していたのだ。
無論、大切な領民の命を奪う事なぞしない。
ちゃんと節度を守って吸精し、明日の作業に支障のない程度に搾精する。
「アラティー様」
「おおっ、アラティー様だ。しっかり、童貞を卒業させてもらえ」
隣室に入ると十人余りの領民が待っていた。
子供が多いのは、昔から大人よりも子供をあてがわれる事が多かったのの名残だろうか。
いや、子供の頃は子供相手の方がサイズからやり易かっただけで、『今は領都で娼婦としてデビュー済みなのだから、どんな大人が相手でも、プロとして対応出来る自信があるのだけど』と思ってしまう。
でも、会話を聞く限り、自分を利用して子供の童貞を喪失させるのが目的なのか。
「あらあら。今日は皆様、有難うございます」
アラティーは集まっていた人々の前に出ると、貴族らしい仕草で優雅に一礼する。
そして感謝の言葉を伝えて、つかつかと並ぶ子供達の前に出ると座り込んだ。
「ぽうや、初めてなのかしら?」
子供目線で問いかける。
貴族のお嬢様に問われて咄嗟に言葉が出なかったのだが、隣に立つ親らしき男に背中を肘で小突かれて、慌ててうんうんと頷いた。
アラティーはクスリと微笑むと、「初めてが、私みたいな淫魔で御免ね」と辺りを見回しながら述べる。
お嬢様の食事用に精液を提供する事は、アラティーが生まれてからこっち、この町の恒例行事になっており、選ばれた民には税負担の削減などの特典がある。
そのお礼を金銭で贖う事は、私娼を禁止している法律に当たる為に禁止である。
もっとも、淫魔と性交する事は絶対的な快楽を得られる夢みたいな行為の為に、毎回、志願者が引きも切らずに押し寄せており、「礼など要らない」と言う者も多い。
食事係の競争率はかなり高いのである。
「この格好の方が、ゴージャスで好みなのかしら?」
ふと立ち止まって、アラティーは自分の格好を確かめる。
シンプルだけど、貴族らしい白いドレス姿。
最近流行りの裾の短いエルフ風ではなく、長い裾がおみ足を隠しているが、身体を締め付けるるコルセットもボーンも用いてない昔ながらの格好だ。
貴族であるアラティーの目から見れば、普段着クラスの常裝であるが、庶民から見れば贅沢極まりない、手の届かぬ別次元の服装のドレス。
男爵家である身分の低さから、貴族として見れば簡素で贅は凝らされていないが、それでも夜会程度なら充分に参加可能な服装である。
娼婦として多くのお客を相手した中には〝非日常的な、貴族の娘と相手したい〟と言う、仮装マニアとでも言うべき好みの人間も居る。
シチュエーシュンとしては〝無法者に虜囚にされ強姦される貴族の、もしくはお姫様〟だろうか。
普段、決してセックスする事の無い服装のまま、着衣で犯されるのを一定数の客が好んでいるのを知っているから、『そんなマニアも存在するのかも』と思い当たり、アラティーは首を傾げると皆に問うた。
『あら、無反応なのね』
しかし、反応は無い。
いや、貴族の格好をした娘を犯したい者も、もしかしたら存在していたかも知れないが、相手は領主の一人娘であるから、秘めていた性癖を言い出せないのだろう。
「いいのよ。わたくしは向こうに帰れば、ただの娼婦ですの。ご希望には応えますわ」
淫魔は成人してから15年間、領都で公娼として奉仕しなければならない。
それが伯爵領の法律だった。元の身分が貴族の子女だろうが、これは絶対だ。
これは成人したサッキュバスを無策で世間に出す事の危惧があり、淫魔を世間に慣れさせる為との大義名分が付いているが、要するに監視期間である。
魔力が高く、才能も秘めたサッキュバスが娼婦以外の職に就き、既存の魔法職利権を侵すのではないかとの危惧も大きかった。
公娼の義務を果たしている間、独力で努力して、解放後に聖職者や魔導士になったサッキュバスも無論、存在するが、大抵は娼婦の仕事に満足し、セックスに没頭する事で義務期間が過ぎても、そのまま継続して公娼を営む者の方が多い。
生きて行く為に精を必要とし、それを報酬と共に合法的手段で容易に入手して感謝される娼婦は、元々、サッキュバスの天職とも言える商売なのだから、仕方がない。
この世界での成人年齢は13歳だから、15のアラティーは娼婦生活二年目のプロであり、それなりの中堅、しかも、お姫様を抱けるとして評判を取っていた。
彼女の務める公娼館は、格式のある高級娼館でもあったから、此処に居る領民は普通なら。近寄る事も出来ないだろう。
一晩泊まるだけで、庶民の収入数ヶ月分が吹き飛んでしまうからだ。
「サッキュバスっぽい、伝統的な格好をした方がいいかしら?」
もしかしたら、この格好のせいで萎縮してしまっているのかも知れない。
そう考えて、アラティーは右手をすっと天に伸ばした。
胸の中で魔法をイメージし、体内に魔力の塊が形成されて解放される。
「うふふふふ……」
生体魔法。
魔族が持つ、魔法的能力が作用し【アポート】に似た力が発動して、身に付けた服装が一瞬の内に変化した。
白いドレスから、漆黒のサッキュバスルックへ。
「おおっ!」
目を見張る人々。
まるで、無から有を出現させたかの様な物質錬成にも見える魔法だが、無属性魔法【アポート】と同じく、あらかじめ用意していた服を、魔力によって引き寄せて着替えただけのトリックである。
「去年、覚えましたのよ」
サッキュバスに限らず、かつては女系魔族が広く有していた生体魔法なのだが、遺失に近く、つい先日まで幻の能力だった。
エロエロンナの淫魔学校が再現に成功し、最近では多くの淫魔が新たに覚えつつある。
アラティーも受けを狙って、こうして披露してみたのである。
「お、お嬢様」
「では、頂くわね」
露出度の高い、レオタード状の服を着込んだアラティーは次に【魅了】の生体魔法を使う。
これは全身が放たれる波動に誘惑の波を乗せ、誰彼構わず、無作為に自分に好意を持って貰おうとするチャーム技だ。
強い使い手ともなると、ほんの僅かな力で強制的に相手の心を支配出来るが、アラティーのそれは平均的な淫魔に過ぎず、相手に好意を持たせて己から目が離せなくなる程度でしかない。
皆が自分の魅了の技に堕ちているのを確認すると、領民の前へ近づいて秘所をまさぐる。
股布の部分を横にずらし、自分の恥丘を見せつけながら、指で陰唇を大きく広げた。
とろりと汁がこぼれ落ちる。
「さぁ、お相手は誰かしら」
透き通った鈴の転がる様な声が、男共の耳朶を打つ。
女性の聖地とも言える蜜壷を見せられ、その愛蜜から蒸散された催淫物質が漂う部屋で、魅了された男達の理性は飛んでしまう。
「おっ、俺だ!」
「お嬢様、是非とも私にっ!」
「ボッボク。堪らないよぉ」
既に相手が領主の娘である事なぞ失念している。
男の本能そのままに、目の前の少女をただ犯したいとの欲求が身体を突き動かしていた。
先を争う様にアラティーに群がり、その女体を堪能しようとする。
「まずは貴方ね」
一人の男を指名して押し倒すと、その上に跨がって腰を落とす。
ずぶずぶと淫靡な水音が響き、男根を完全に飲み込むと激しいストロークで攻め始める。
「あんっ、あんっ、あっ」
洩れる嬌声。
男を自分から攻めて、征服する喜びをもたらす騎乗位。
健全なセックスを行う全裸ではなく、着たままと言う、背徳の香りに満ちた着衣ハメ。
サッキュバスにとってこの騎乗位と言う体位と、着衣ハメと言うシチュエーシュンが最高の組み合わせなのである。
「はぁ、来ましたわね」
別の男が上下に揺れるその尻を掴み、使われている肉穴とは別の場所に怒張した逸物を突き入れようとしているのを確認し、アラティーは笑みを浮かべた。
空いているアナルを犯したいのだろう。
どうぞとばかりに、一旦、上下運動を停止して尻をそちらへ向ける。
「んっ」
「おおおぉぉぉ」
野太い男の声がアラティーの声を打ち消し、お尻から突き出た淫魔の尻尾がびくびく揺れた。
自分の中へ侵入してくる肉棒の感触を確かめながら、彼女はストロークを止めた膣内の膣壁を蠢動させた。
まるで別の生き物の様に激しく、かつ繊細にペニスを擦り上げて行く膣壁に堪らず、男の性器が膨れ上がり、凄まじい勢いで精をぶちまけ始めた。
「んぁぁぁぁぁぁ、濃いですわぁ」
同時にアナルの方に突き入れた男の方も、アラティーの体内が形作る快感に耐え切れず、ぶるぶると震えながら放精を開始する。
サッキュバスが本気で搾精すると、普通の男であれば一分と持たずに射精してしまうのである。
しかも、淫魔の持つ生体魔法が作用し、一旦発射すれば、その時間は数分間続く。
無論、精子生産能力は淫魔の魔法能力によって通常の何十、何百倍にもブーストされて、搾精される男達は作った側から濃い精液をひたすらサッキュバスの体内へ仕送り込む、ザーメン製造マシーンと化してしまうのだ。
「はぁ、生命が流れ込んで来る。素敵ですわ」
お嬢様はうっとりとした表情で、流れ込むザーメンを堪能した。
精液は生命力、言い換えれば霊的な力に満ち溢れており、サッキュバスは文字通り、搾精者の生命力を精液に転換して吸収、それを体内で魔力に再構成して糧を得るのである。
だから精液に含まれる生命力が、どれだけ濃いかでザーメンの味が決まる。
なるべく濃い精液を出す様に指定してはいるが、状況によって出来、不出来はあるのだが、どうやら今回の精子は当たりの様だ。
「おっと、いけませんわ」
アラティーは暫く、ザーメンを飲んで恍惚とした表情を見せていたが、はっと気が付いて搾精を停止する。
頭の隅でちくりと、搾精停止のリミッターが警告を発したのである。
生命力を吸い過ぎて、相手を死に至らしめてしまったり、快感を与えすぎて相手の精神を破壊してしまうのを防止すべく、領都で施されたリミッターだ。
「危ない。危ない。我を忘れてしまう所でしたわ」
ある一定以上、吸精を続けられぬ様に設定された【ギアス】と呼ばれる高位魔法だ。
無視して搾精を続けると、激しい痛みが全身を襲い、気が狂うか、最悪、死に至る。
ぶっちゃけ呪いと言っても構わないのだが、これを施してない野良サッキュバスは、法の庇護を受けられず、サッキュバスを認めている伯爵領でも害獣として始末されてしまう。
無論、魔法であるからには【解呪】が可能なのだけど、【ギアス】級の高位魔法を解く事なんぞ、よっぽど高位の、教会の聖女とか大賢者みたいな、国に数人、居るか居ないかの高位術者の手を借りなければならないので、まず不可能とされている。
「次の方、どうぞ」
アラティーに精を搾り取られた男達は、息も絶え絶えだ。
まぁ、明日、明後日は腰が抜けて歩けない程度の疲れだと判断し、アラティーは次の領民を呼んだ。
「ふふっ」
魅了でまるでハート型になった瞳孔を輝かせ、第二弾の男達が彼女を犯す。
再び騎乗位と後背位で尻の肉穴が塞がれて、やがてこの世の物とも思えぬ淫魔が与える快感に貫かれ、されるがままにアラティーへ、激しく精が流し込んで行く。
「坊や、そろそろ食べて差し上げますわね」
胎内に注がれる大量のザーメンを味わいながら、アラティーは魅了に掛かっているけど、未経験ゆえに何を行うべきか、戸惑っている童貞の男の子に声を掛けた。
片眼を悪戯っぽくウインクして、尻から生えている黒色の尻尾を前に回す。
「ああ、お姉さん」
「初体験が、私みたいなサッキュバスで御免なさい」
本当に棲まなさそうに謝ると、彼女はスペード型をした尻尾の先端を変形させた。
先端に漏斗状に太くなると、亀裂が入り広がってくぱぁと口が開く。
中はピンク色で芳醇な香りを放つ液体が、だらだらと垂れてくる。
「これは」
「わたくしの吸精器官ですわ。言うなれば、第二の膣でしょうか」
そう言われれば、中の様子は膣その物である。
唖然としている男の子に、アラティーは優しく微笑んで「君のお名前は?」と質問する。
「デイビスだよ」
「そう、デイビス。今から、貴方の精を頂いてしまいますわね」
しゅるしゅると尻尾が伸びて、下半身を丸出しにしていたデイビス少年のペニスに吸い付いた。
尻尾の先端が肉棒を完全に飲み込み、ひだひだ、ぶつぶつの壁面が伝える心地よい感触を、暖かい体温を伴って伝えて来る。
思わず「あああっ」と快感の声が漏れる。
尻尾の中身が脈動し、逸物がピンク色の快楽に塗りつぶされた刹那、少年はたまらず中へ精をぶちまけてしまう。
「うわぁ、出る。でるっ、でる、射精(で)るぅ!」
夢中で叫びながら、人生初の一番搾り。
濃厚で黄色がかった精子が次々と飛び出して行くと、堪った精液が尻尾の中でダマとなり、その精液玉がごきゅごきゅと音を立てて、尻尾の中を移動して行くのが外からはっきりと見える。
幾つも、幾つも誕生した精液玉が尻尾内に吸い上げられ、最初に淫魔の胎内へと吸い込まれた時、アラティーは「ああっ、美味しいっ」と思わず口に出した。
「お、美味しいの……ボクのが」
「ええ、尻尾の中でも味覚は感じられるのだけど、やばり膣で、本格的に味わった時が一番味覚が感じられますの」
三人を同時に相手しながら、お嬢さん淫魔はそう断言した。
尻尾から吸収した精液玉を直接子宮へと導いて堪能したのである。
別の男が出す精液が子宮内へ満ちていて、混合精液となってしまったのが残念で『今度は単独で味わいたいですわね』と、アラティーを残念がらせる。
「はぁ、はぁ、お腹一杯ですわ。皆様、お食事、有難うございます」
そうして代わる代わる搾精し、存分にザーメンをたらふく飲み終えた淫魔は深々と一礼して、感謝の言葉を述べる。
足元には精を吸われてダウンした者達が転がっているが、プロの娼婦だけあって、搾精しても生命に害を及ぼさない安全なレベルまで、きちんと加減はしてある。
メイド姿の者達が数名現れて、ぐったりした者達を介抱して行く中、手伝おうとしたら「お嬢様はあっちでお休み下さい」と拒絶され、仕方なく私室に戻る。
「ああ、暫く、この重みを堪能してしまいましょう」
歩く度に身体を揺れると、タポタポと体内に溜まった水音が響いた。
たっぷりと射精された男達の欲望の塊が、リットル単位でそこに存在し、ぷっくりと異常に膨らんだボテ腹を撫でると、幸せな気分が甦ってくる。
サッキュバスの服には魔糸による伸縮性があり、お腹が幾ら精液で膨らんでも対処可能な構造になっていて、自船に服を着替えたのもこの為なのだ。
普段なら次のお客の為に急いで吸精して膨らんだ腹を萎ませるのだが。今日はお仕事ではないので、ザーメンを腹に貯めたまま、その重さを味わいながらゆっくりと堪能出来る。
「良い気分……」
ベランダへ出ると、お気に入りの寝椅子に横たわって故郷の風景を眺める。
優しい風が頬を撫で、膨らんだお腹を手でゆっくりと擦りながら。アラティーは目を閉じてまどろんで行った。
〈続く〉
エロエロンナ物語(エロエロナを含む)シリーズの、復帰第一作になります。
いや、別の連載が忙しかったのと、身内の不幸が重なって手を付ける余裕も、書く気持ちも減退してたんですよね。
「復帰、最初がR-18かーい」と、お叱りが来そうですが(笑)。