エロエロナ物語 -エロエロンナ物語R18編- 作:ないしのかみ
内容は軽いです。ファナが子育てで悩むだけなお話ですので。
ある意味、とても『エロエロンナ』ワールドらしい、小さな出来事に一喜一憂するお話なのかも知れません。
改訂。
数年先→来年。前作と記述の矛盾を訂正。
-サッキュバスの館2-
「ふんっ、はぁぁぁぁー……、は、孕んでぇぇ」
淫魔のファナは念を込めると、愛しい女性(ひと)の胎内へザーメンを目一杯注いだ。
彼女の上に乗っているラミアはピンク色の鱗を煌めかせてびくん、びくんと痙攣する。
「ああっ、熱い。あついよぉ……」
熱に浮かされた様に呟くラミアのメリリン。鱗と人間女性の上半身が現れる境目、お臍の辺りの腹がたちまち膨れ上がり、ぽっこりと臨月寸前の妊婦の様になる。
勿論、これはサッキュバスが製造する大量のザーメンが詰め込まれているのだ。
射精は数分間続き、出す方のファナも受け入れる方のメリリンも、セックスによる快感で頭が一杯になっている。
「ふうっ……。毎度の事だけど、大丈夫?」
ようやく行為が終わると、寝床に横たわったまま、恋人であり、お客であるメリリンにファナが心配そうに尋ねる。
毎週の様にやって来て、彼女相手にセックスするのがファナの日課みたいになってしまっていた。日課と言うか、正確には週課だろう。
「平気よ。でも、今度こそ身篭もるわよね?」
そう答えるメリリンは、秘所がまだ繋がったままである。少しでもファナを感じていたいと言うのが彼女の希望であり、ファナも娼婦であるから、その希望を叶えない訳にはいかない。
だから、最近は時間ぎりぎりまで男根を咥え込んで離さない様になっている。
「どうかしら、あたしもまた産んでくれると嬉しいんだけどね」
「頑張るわ」
二人は互いに身を寄せ合うとキスをした。
ラミアのお腹が揺れ、たぽたぽと中に入った精液の水音が響く。数リッターは注がれているのだが、メリリンは物ともせずに毎週、毎週、ファナの精液を詰め込んでいた。
全てはファナの子供、淫魔を孕みたいが為なのだ。
既に第一子、メルルーをメリリンは出産しているが、まだまだ産みたいと言うのが本音の様で、飽く事なく、妊娠に挑戦しているのだ。
毎週、ボテ腹になって期待に胸を膨らませているのだが、第二子を孕む兆候はまだない。
「受胎率低いのよね。あたし自身が妊娠出来れば……」
「駄目っ」
メリリンがファナをがしっと捕まえる。大蛇の下半身もとぐろを巻いて、ぐるぐるとサッキュバスの身体にしがみつく。
「見知らぬ男の子供なんか産んじゃ駄目。
ファナはあたし以外の子供を産むなんて、耐えられない!」
「あ……あたし達コモン種は、自分で孕めないから」
サッキュバスのコモン種。つまり、世の大半の淫魔の子宮は搾精と吸精の為に存在し、子を孕んで産み落とす生殖機能を備えていない。
それを持つのは上級種であるロイヤル種のみだ。蜂に言い換えれば、ロイヤル種は女王蜂であり、コモン種はただの働き蜂。自身で子を産む機能が欠如しているのだ。
また、サッキュバスと言われて皆が思い浮かべる、大きな黒い翼も頭の角もコモン種は持っておらず、唯一、人間との外見的差異はハート型の先端を持った尻尾だけだ。
「そんな事解ってるわよ。でも嫌なの。想像しただけで嫌なの!」
「メリリン……」
愛おしい。ファナは恋人の顔を正面から見詰めて、舌を入れる濃厚なキスを交わした。
思えば、彼女と出会ってセックスし、それがいつの間にか、相思相愛の関係になったのは、遙か昔の事だった様に感じる。
「あ、メルルーにミルクあげなきゃ」
「えっ、そう言えば、最近、メルルーを見てないわね」
最近は自分達の娘を見ていないのをメリリンは思い当たる。
以前はベビーベッドを部屋に入れて、お腹が空いたなら、すかさずミルク(と称しているが、精液である)を授精していたのだが、最近は保育室に預けているので親子同伴ではない。
相手がメリリンならば構わないのだが、他の客に赤子を披露するのが憚られると言うのもある。
興味を持って悪戯でもされたら堪らないし、売れっ子娼婦だけあって、中には嫉妬からメルルーに危害を加える客も出る可能性がある。
「でも、最近、ミルク飲んでくれないのよね」
◆ ◆ ◆
保育室は『風紗館』の地下室にある。
地下部分はいわゆる娼館の舞台裏である。一階以上の華やかな表の施設と違い、ランドリー(洗濯室)やリネン室。衣装部屋(ドレスルーム)、酒類貯蔵庫(セラー)などと一緒に併設されている従業員専用の間で、子供用の揺り籠等が置かれた殺風景な部屋だ。
「へぇ、こんな風なんだ」
初めてここに足(は、ラミアだから無いけど)を踏み入れたメリリンが呟く。
普通、地下階層は色々五月蠅い規則があって、従業員以外は入室禁止なのだが、メリリンはメルルーの母親でもあるので特別である。
メルルーは揺り籠の中、ひよこ柄の可愛いおくるみに包まれて、きゃきゃと声を上げている。
「やっぱり可愛いね」
「メリリン似だからね。もう少し、あたしの特徴が出て欲しかった気もするけど」
ファナは嘆息する。
寒色系の自分の瞳と髪の色をメルルーは引き継いでおらず、どちらも暖かい暖色系で桃色をしている。メリリンの色だ。
自分の青い髪や瞳を受け継いで貰いたかったと考えるのは、我が儘なのだろうか?
「もしかして、受精率が落ちてるのかしら?」
淫魔は精液を生産する時、その成分を変える事が出来る。それは中に含まれる媚薬成分の濃度も無論だが、遺伝子…まだこの世界では無い概念なのだが、その内容である。
サッキュバスは今まで搾精し、吸精して来た相手の精子を全て記憶している。
生きている遺伝子バンクと言っても良い。
その中から最適な遺伝子を組み合わせ、サッキュバスの因子を加える事で生殖用の膨大なザーメンを生産するのだ。
サッキュバスが常に美女として生まれるのは、こうした遺伝子操作のお陰でもある。
吸精した遺伝子中の劣勢部分、病気に罹り易い体質とか、美醜に関わる醜の部分を取り除き、常に優れた、美しい部分のみを組み合わせた個体を生み出す様に調整されているからだ。
ファナも例外では無く、淫魔として最善と思われる精液を生産していた。しかし、メルルーが生まれてから、自分の遺伝子を持ったストレートなスペルマを供給する事に切り替えたのだった。
それは『自分の面影を子孫に伝えたい』と言う欲求だった。
「考えすぎ、元々、サッキュバスは確率低いんだし」
「だと、いいんだけど……」
自分が精液の配合を変えた為に、ただでさえ受胎率が低いのに、輪を掛けてなかなか妊娠しないのではないかと悩む。
そんなファナの肩を叩いたメリリンは、自分の娘に顔を近づける。
それが母親と判ったのか、嬉しそうに笑うメルルー。
「自分で育てたいのにな。無理だって知ってるけども…」
「うん……」
この街で生まれたサッキュバスは、全て公的機関の管理下に置かれる。それは淫魔を利用する者に悪用されぬ為であるが、領内の淫魔を外に出さぬ為でもある。
それはエロエロンナによるサッキュバスの独占と言う面もあろうが、この街以外に彼女らの人権が認められていないとの事情による、保護の側面も勿論大きい。
それ故に、例え母親であろうと、非淫魔の者は幼年期の育成に直接関われない。自分の子供を持ち逃げしたり、育成先で盗まれる事態が発生したからだ。
過去には外国へ持ち出され、奴隷として売られたサッキュバスの幼子を取り戻す為に、軍が派遣された事件も起こっている。
「さっ、ミルク(精液)を飲みましょうね」
ファナは気を取り直して下半身に力を集中する。ふたなり化したままの逸物が、ハイレグなボトムの中で力を取り戻し、むくっむくっと勃起して行く。
煽情的なサッキュバスルックの黒いミニスカートを持ち上げるまでに育ったそれを、我が子の口へと持って行く。
「ふえ……」
「あ、あら、どうしたの? ファナのミルクよ」
差し出されたペニスを咥えようとしないメルルーに、メリリンが訝しがる。
普段は喜んでむしゃぶり付き、美味しそうにザーメンを飲み干すのに拒絶する幼子。
「えっと、お口じゃ嫌なのかしら。じゃ、尻尾で飲みましょうね?」
サッキュバスの吸精器官は四つある。ヴァギナとアナル。そして口と尻尾だ。
この内、ヴァギナは子宮に、アナルは直腸に、口は胃に直結している。送り込まれた精液はそこから吸精されるのだ。
無論、膣などそこへ至る途中でも吸精されるが、最大の吸精器官である子宮や胃などはザーメンを溜めるスペルマタンクとしても機能し、膨大な精液を中に溜める事が出来るのである。
吸精効率は子宮>直腸>胃の順で高い為、大抵の淫魔は膣内射精を一番好むが、流石に身体が育ってない子供時代は、直接、膣内射精は無理で口から飲むのが一般的になる。
この内、尻尾は特殊である。
三角の逆ハートマーク型をした先端は、吸精時にぱっくりと割れて口を開け、逸物を咥え込んで蠢動し、さながらヴァギナの様に精を絞り出させる効果を持つのであるが、その先にある吸精器官を任意に選べる特徴があるのだ。
普通は子宮に直結されているが、場合によっては経路を変更し、直腸や胃にも繋げられる。この選択は淫魔の任意であり、普通、同時吸精する場合は空いている場所へとザーメンを送り込む。膣を使っている場合は直腸へ、それも埋まってる場合は胃へと繋げる。
口を使っている場合は使えないが、その場合、大抵は口の使用を止め、尻尾へと吸精を切り替えるのは、行為中に喋るのを優先する為だと言われている。
赤子の場合、未発達の膣は無理だが、尻尾を使えば膣内射精と同じ子宮へ精液を送り込める。だから、ファナはメルルーの尻尾を経由して、ザーメンミルクを飲ませようとしたのだが……。
「やっ!」
「やって、えっ、えっ?」
「メルルーが喋った?!」
目を見開く母親二人。授精が拒絶されたのもあるが、それ以上に初めて我が子が言葉を発したからである。
◆ ◆ ◆
「おかしいの」
一週間後、風紗館を訪れたメリリンへ、ファナが力無くそう呟いた。
既に、前にファナから注がれた精液は全て排出されている。残念ながら、今回も当たりは無く、子供を孕む事は叶わなかったが、メリリンは諦めていない。
出来なければ再チャレンジ。一度授かったサッキュバスの子供を宿す快感が忘れられないのだ。いわゆる妊娠中毒であるが、彼女は気にしてはいなかった。
「何が?」
「メルルーが、全くあたしのザーメンを飲んでくれない。
どうしたんだろう。何か悪いのかしら、もしかしてメリリンが孕まないのも、あたしの作る精液に欠陥があるのかも」
涙を滲ませるサッキュバスをラミアは抱擁して、「大丈夫。大丈夫」とその頭を撫でる。
「自信持ちなさい。あたしを孕ませたのは貴女よ」
「ああっ、メリリン」
「上に乗るわね」
ファナを押し倒し、ピンクの蛇体をくねらしながらラミアが騎乗位の体勢を取る。
人間で言う腰の辺り、臍の下にある鱗に覆われた部分との境目にラミアの女性器がある。その構造からラミアは尻の方からセックスは出来ず、必ず、正面からでしかまぐあいが不可能になる。
相手にのしかかる騎乗位でしか性交出来ないので、大抵のラミアは身体にとぐろを巻かせて、相手の身体に巻き付いて負担を少なくする事が多い
メリリンもとぐろを巻いてファナの身体に巻き付くと、腰に手を掛けて女性器を隠していた腰布の紐を解く。
胸を含めて丸出しにしている眷属も多いのだが、人間と多少なりとも関わったラミアは、羞恥心からこうした腰布やブラをファッションの意味で身に付けている。
「挿入(いれ)るわね」
「ん。やっぱり、メリリンは好き」
ファナにとって積極性と言うか、セックスする時のイニシアチブを握るアグレッシブさがメリリンの魅力であった。普通、サッキュバスと性交する際に主導権は大抵淫魔に取られてしまうのだが、メリリンは違っていた。
終始、自分がリードしてファナを圧倒する。男らしい、と言ったら語弊があるが、その力強さにファナは惚れたのである。
はらりと腰布が布団の上に落ちたのと同時に、ファナの逸物がメリリンの膣に飲み込まれた。
「んっ」
「あはっ、硬い。さ、突いてファナ。強く突いてぇ」
急かされる様にファナは前後に動き始めた。
いつもの様にメリリンの膣は心地よく、きゅんきゅんと自分の物を締め付けてくる。
「ああっ、あああん。気持ちいい」
「ああっ、相変わらずの名器よ。メリリン、メリリンっ!」
ぱんぱんぱんとリズミカルに腰をぶつける内に、快感が次第に高まってくる。
ファナの中にある男性的な征服欲、それが身体の中から昇ってくるのだ。
それは『ああっ、メリリンを犯したい。メリリンの中にあたしの精を目一杯注ぎたい!』との感情になって、爆発する!
「んっ、射精(で)る。射精るっ、射精るっ、でるうぅぅ~」
「来てっ、ファナ。あたしの膣内へ。一杯射精(だ)してぇぇぇ」
絶叫が重なる。
ファナの乳房、大容量の精巣から製造された大量に精液が股間へ下ってくる。
「孕んじゃえーっ!」
淫魔の雄叫び。ファナの想いを込めた逸物が子宮口を突き破り、破裂した。つるりとした子宮内へ満を期した大量のザーメンをぶちまける。
「うあああっ、出てる。あたしの中にファナの熱いスペルマがぁ」
「孕め、孕め、孕めぇ」
どくん、どくん、どくん、スペルマシャワーがメリリンの子宮を焼き、やがて胎内の小部屋一杯に満たされて行く。
その射精脈動は数分間続き、いつもの様に腹を膨らませたボテ腹ラミアが完成した。
「はぁ、気持ちいい……。あ、抜いちゃ駄目よ。まだまだファナを感じていたいから」
「ん」
「やっぱり精液でお腹一杯なのが最高よね。この状態でいるのが普通になっちゃって、お腹が膨らんでないと違和感感じちゃうのよね」
メリリンにとって大量の精液を子宮内に抱えている状態が常態になりつつあった。淫魔のザーメンに含まれる媚薬成分が作用して、常にぽかぽかと暖かい快感が身体を刺激している。
妊婦の様に膨らんだお腹をさすり続けると、微熱に浮かされている様なふわふわした夢見心地になって来る。とても幸せだった。
「結婚したいな」
「えっ」
「ファナと……。無理なのかしら」
少なくとも公娼のままでは駄目だ。公娼の任期が過ぎれば可能になるが、ファナの任期は来年であり、それまで待って貰う必要がある。
昔は大丈夫だったのだが、戸籍制度とやらが整備後は、領民は全て入籍する必要があるのだ。正式な夫婦となるには、それなりの手続きを取らねばならない。
「時間が掛かるけど、それでも構わないなら……」
「嬉しい。その間に沢山産むわね。五人は欲しいなぁ、ファナとあたしの娘」
「うん!」
有用で優秀なサッキュバスが沢山産まれる事は、街を挙げて推奨されている。
だが、淫魔は受胎確率は低く、常にサッキュバスが不足気味であった。だからエロエロンナとしても、一人でも多くの淫魔の誕生が望まれている。
実を言えば、サッキュバスが産まれるとその母親達に報償が出る程なのである。それでも相手との相性が必要な淫魔はなかなか増えず、常に需要が賄い切れぬのが悩みの種であった。
◆ ◆ ◆
「えへへ、メルルーちゃん♪」
深夜。育児室に数人のサッキュバスがやって来た。
いずれも若い。まだ成人前の子供であるが、まとっている色気を感じさせるフェロモンは、流石淫魔であると実感させる艶っぽい物である。
彼女らは娼館の淫魔が産んだ子供達である。
あと数年で成人し、実際に娼婦として公娼任務へと就く予定であるが、今はまだ学校で学ぶ子供に過ぎなかった。
「可愛いなぁ」
「今日はあたしのミルクをあげますわね」
一人の娘が豪華なドレスの裾をまくり上げる。
「駄目っ。今日は私のこくまろをあげるの!」
サッキュバスルックの別の娘が宣言すると、「はぁはぁ」と激しい息遣いと共に股間のクリトリスを勃起させる。それはたちまち巨根へと成長して行く。
「でも、あたいが一番乗り」
だが、その隙に別の娘、活動的なミニスカスタイルのサッキュバスがメルルーの口へ己のペニスを押しつけようとする。しかし、その直後、最初のドレス淫魔の逸物が、ミニスカのそれをまるで剣戟の払いの様にぺしっと弾いた。
「何するのよ」
「あんたの粗品なんかは、メルルーちゃんにふさわしくないですわよ」
「なんですってぇ!」
揺り籠を囲んで言い合いする幼い淫魔達。
どうやらメルルーに、自分のスペルマを授精させたい様子である。
「貴女達っ!」
突然の怒声に驚く。彼女たちが恐る恐る振り返ると、腕を組んで睨む母親、ファナと、呆れ顔のメリリンが立っていた。
「道理でファナの精子を飲まない筈だわ」
メリリンが呟く。この娘達が代わる代わるザーメンを飲ませていたとすれば、ファナが与えようとしたと時には、メルルーは既にお腹一杯になっていたに違いない。
「すみません」
「メルルーちゃんって、とっても可愛くって」
「妹が出来たみたいで……」
三人のサッキュバス達は謝罪した。
可愛いので思わず精を与えたくなったのだと語る。そして「んくんく」と、自分達のスペルマを飲んでくれる光景が、最高に可愛いのだそうだ。
腹立たしくはあるが、それでも愛娘が可愛いと褒められたので、母親達はまんざらでも無く、怒りは大分相殺されている。
「あたしが与える分は残して欲しいわね」
「御免なさい」
ファナの言葉にドレス姿のお嬢様風サッキュバスが頭を下げる。
「今日はまだなのね?」
「あ、はい」
答えたのはボンテージスタイルをした、如何にも伝統的な淫魔です風のサッキュバス。
つかつかと近づき、揺り籠のそばに腰を下ろすファナ。
「ままっ、ままっ」
「はい、お母さんですよ。メルルー」
そのまま、愛し子の尻尾をしごくファナ。性感帯を刺激して尻尾を変形させる様に促す。
メルルーは「ふわん。はわわん」と媚声を発すると、ハート型の部分に筋目が入り、ぱかっと口を開いた。その中身は膣そっくりの構造になっている。
「んっ」
既に勃起完了していた自分のクリペニスをそれに宛てがうと、赤子の尻尾は柔軟に母親の逸物を飲み込んでしまう。
小さいけどサッキュバス。ペニスを貪欲に飲み込んで擦り上げる刺激は、ぎこちないけど堪らない心地よさであった。
ファナは『流石、あたしの娘』と感心しつつ、「さぁ、お飲みなさい」と優しく声を掛けた後、最初の射精をメルルーへ発射する。
やはり全力で射精は出来ない。赤子の吸収能力には限界があるのである。まだ幼いあの娘達は、精巣も小さいから全力で射精しても平気だろうけど、大人である自分のザーメンの量は膨大であり、自分勝手に気持ち良く出したら、飲む事は出来なくてむせてしまうからだ。
「子宮で飲むのは初めてかしら?」
「多分ね。いつも経口だったからね」
メルルーの尻尾が膨らみ、幾つかの塊となって玉の様にゴキュゴキュと断続的に母の精液を頬張って行くのが観察出来る。
最初の精液玉が体内へ達した時、メルルーは目を見開いて「おいしいっ」と叫ぶ。初期設定では尻尾は子宮に繋がっているので、初めて子宮で精液を味わった衝撃に驚いているのだ。
サッキュバスの各吸精器官には精液を味わう『味覚』が備わっている。もちろん、精液の味とはスペルマに含まれる魔素の質を分析する物である。
それがもっとも発達し繊細に感じ取れるのが子宮であり、最上級のフィナの精液を味わったメルルーは驚いたのだ。
「がっつかなくて良いのよ。量は沢山あるわ」
「んく、んく」
「ああっ、可愛い」
指を咥えて見ている三人の淫魔の内、メリリンはミニスカルックの活動的な娘をつんつんと指で突く。
「貴女達、名前は?」
「あ、あたいはタンハーです。で、向こうのドレスがアラティー」
「私はラーガ」
三人の関係を聞くと幼馴染みだと言う。
ファナが振り返って「先輩らが産んだ娘よ。今は娼婦を辞めちゃったけどね」と情報をくれる。次代のサッキュバスとして娼館が育てている若い見習である。
「良かったら、これからもメルルーに接してくれないかしら?」
「え?」
「いいの」
「本当ですか!」
三者三様の反応にメリリンが頷く。
「メルルーには今の所、同世代のお友達が居ないからね。
ね、ファナも構わないでしょ?」
「うーん、ちゃんとあたしの分の授精を残してくれるならね」
歓声を上げる若いサッキュバス達。
それを横目で見ながら、『直ぐに妹を産んであげるからね』と心に誓うメリリン。
◆ ◆ ◆
メリリンが待望の第二子を孕んだのは、メルルーから遅れる事、半年後の出来事であった。
その子供はリースリンダと名付けられ、ファナ譲りの青い瞳と髪を持ったサッキュバスであったと言う。
〈FIN〉
若いサッキュバス三人娘は、有名な淫魔の名を頂きました。
将来は、その名に恥じない大淫魔に…なるかな?