エロエロナ物語 -エロエロンナ物語R18編- 作:ないしのかみ
見習い淫魔として実習を受ける単なる日常話です。サッキュバス見習いはデビュー前に、こうした研修を受けて一人前の娼婦に育って行きます。
-サッキュバスの館3-
「うふふ、それじゃあ貴方の生命(いのち)、頂いちゃうわね」
妖艶に笑うサッキュバス。
騎士の上にのし掛かる形で膝立ちし、恐怖に引きつる男を見下ろしている。
表情に反して股間の逸物は興奮してそそり立っており、大きく衣装をずらして見せつけている淫魔のスリットすれすれに接触している。
サッキュバスの振りまく催淫物質、その吐息や汗から蒸散され、周囲に漂う甘い匂いに反応しているのだ。己の意志とは関係なく、太く逞しく勃起をする男根に腰を下ろす淫魔。
「うおおっ」
「ああん♪」
それが呆気なく淫魔の膣に飲み込まれると同時に、襲う者、そして襲われる者が同時に歓喜の声を上げる。
サッキュバスは上気した顔を見せながら、盛んに腰をグラインドして騎士に刺激を与え続ける。
「出してぇ」
命令と共に膣中のシンボルが大爆発し、彼女の胎内へ大量の精子が放たれる。
「出してぇ、出してぇ、死ぬまで出し尽くしてぇ!」
淫魔と繋がっている限り、その命令に男は逆らう事は出来ない。
サッキュバスの黒い羽根が羽ばたき、騎乗位で男の上を跳ねる様に上下して行く中で、哀れな騎士は淫魔の命じるままに、信じられない量のザーメンを注ぎ込み続けた。
サッキュバスの生体魔法で男の精子製造機能は数十倍、数百倍にもブーストされており、生命力の全てが精液となって流し込まれて行く。
「ふうっ、貴方、美味しかったわ。
これに懲りて人間達も、淫魔討伐の騎士とかを送り込む愚を止めて欲しいものだわね」
サッキュバスが腰を上げる前に、咥え込んでいた陰茎が砂の様に崩れた。
騎士の身体全体もボロボロっと塵と化して、身に付けていた鎧や服がばさばさ、がしゃがしゃと地面へ落下する。淫魔に全てを吸い尽くされた男の末路であった。
◆ ◆ ◆
「……って、信じられなーい!」
その本を最後まで読んだラーガは絶叫していた。
教室の級友達は「なんだ。なんだ」と、突然、叫び出した少女に注目する。
「今時、こんなサッキュバスは居ないわよぅ」
「『ドレインマーダラー -淫魔に全て吸い尽くされちゃうぞ-』って、かなり頭悪そうなタイトルだね? 単なる軽小説じゃん。フィクションさ。面白おかしく書いた娯楽用の絵空事だよ」
どれどれと、その本をひょいと覗いた親友のタンハーは諭す様に答える。
タンハーは叫んだラーガと一緒の11歳。活動的なミニスカスタイルをしたボーイッシュなサッキュバスである。
ラーガの持つ本は安手の月刊誌。
ティーン向けの小説を多数載せている軽小説誌の最新号だった。大人達からは俗悪誌として嫌悪されているが、ラーガ達の様な若者達の間では結構人気がある。
「ほら、『この話はフィクションであり、実在する人物、組織、事柄とは無関係です』って最初に書いてあるじゃん」
「それに歴史小説の類いですわよ」
タンハーの会話に割って入ったのはアラティー。豪華なドレスを身に纏った、貴族のお嬢様を彷彿される級友であり、無論、サッキュバスである。
「出てくる淫魔はロイヤルサッキュバス。つまり、今では殆ど姿が見られない上級種みたいですし、時代背景もかなり昔、旧王国時代風ですわよ」
「そうなの?」
頷くお嬢様。どこかの貴族の隠し子であるとの噂で、物心ついた時からそれにふさわしい装いをいつも身に付けているが、アラティー本人はそれを語りたがらない。
幼馴染みであるラーガやタンハーにしても、アラティーは謎多き女性であった。
「翼を持ってる時点で気付けよ」
「あ……」
コモン種。つまり現世で淫魔の大半を占めるサッキュバスは翼を持たない。
コウモリを連想させる出し入れ自由の黒い翼は、ロイヤルサッキュバスの特徴であり、かの上級種は加えて、やはり出し入れ自在の角を頭部に持つ者もいる。
これにハート型の先端を持つ尻尾の三点セットが、世間の者達が連想するサッキュバスの一般的な外見イメージであるが、そんな淫魔は絶滅危惧種で、世間一般に見られるサッキュバスは間違いなく、尻尾しか持たないラーガ達コモン種である。
「で、でも、吸い尽くして枯死させちゃうとか、こんな風に誤解されるのは嫌なの」
「いや、大体あってるだろ。今の世でも、外国の野良淫魔は大抵こんな風なんじゃない?」
タンハーの言葉に「うぐぐ」と唇をかみしめるラーガ。
「あたしは正義のサッキュバスになりたいから、こんな誤解は解いて貰いたいんだもん」
「正義の……って、あれ、まだ諦めてなかったのか」
「私達の中で、一番淫魔らしいサッキュバスですのにね」
アラティーが指摘した様に、ラーガの格好は人々が淫魔を想像するに際して、十中八九連想するであろうスタイル。局部を僅かに覆っただけの黒いボンテージファッションである。
まだ成人前だから胸は薄いけど、くびれた腰に色気のある腹部、可愛いお臍とすらりと伸びた肢体はお色気充分で、尻から伸びた尻尾が可愛く揺れていた。
伝統的な淫魔スタイルであり、サッキュバスの民族(種族)装束でもあるそれを、普段着にしているサッキュバスは目立ちすぎるとの理由で実は少ないのだが、ラーガは自分が淫魔であるのに誇りを持っているので、敢えてこのスタイルを墨守しているのだ。
「ヒーロー小説の読み過ぎだよ」
「あれ、何てタイトルでした?」
「『プロフェッサー、フランク・リーグ三世』シリーズだったっけ? 何か、スチームゴーレムがやたらと登場する奴」
タンハーの答えに内容を思い出すアラティー。
天才錬金術師、フランク・リーグの孫が祖父の残した原案を元に、古代文明の遺産を次々と復元し、冒険やら怪事件を追うと言う、痛快な連続シリーズだ。
リーグ三世は王立魔導学院で教鞭を執る助教なのだが、その助手を務める美少女が実は正体を隠したサッキュバスで、彼を献身的にサポートして事件を解決に導いて行く。
時々見せる、淫魔らしい吸精シーン(明らかに性交だが、ぼかされている)を用いた活躍(主に情報収集時の尋問)に心をときめかせた読者も沢山おり、これが売りの一つともなっている。
この助手である淫魔少女『ミリンダ・セブンアップ』に恋した読者もまた多く、無論、ラーガもその一人である。
しかし、小説の出来自体は余りぱっとしない。
玉石混淆。
更に何故か、三世の作る発明品は蒸気で動くスチームゴーレムがやたらと多く、読者からはマンネリだと指摘された上に、王立魔導学院から名誉毀損との訴えも起こされて(「当学院には本業を疎かに冒険を繰り返す、こんなだらしない男は採用しない」だそうな)、連載は中止。
本は発禁処分となってしまった。
「あれ、最後が凄かったよな」
とはタンハー。それを受けて「『アポロ・ドーム』編ですわね。直ぐに発禁になっちゃいましたけどね」とアラティーが述べる。
ちなみに作者はこの扱いに憤慨した挙げ句、フランク・リーグ三世を悪役に仕立て上げ、世界に対して挑戦して滅んで行くというピカレスク小説を発表したのだが、最後にそれを防いだのもミリンダであった。
淫魔を助手にしていた事を理由に学院をクビになった三世を過激な反魔族主義者の刺客が襲い、ミリンダが彼を庇って重傷を負うのである。
三世は復讐を誓い、秘密結社『フランク同盟』(フランクリーグ)を結成するや、かねてから建造中だった巨大な三連スチーム移動要塞『アポロ・ドーム』の生体部品にミリンダを組み込むと、全世界に叛旗を翻すのである。
終盤、D装置と称される機械に取り込まれたミリンダが「私を殺して下さい。彼は私の為に世界を滅ぼす妄執に取り憑かれてしまった」と哀願する姿は名場面である。
終わりは要塞の制御機器でもあるD装置を破壊し、アポロ・ドーム中が爆発で崩壊して行く中、三世とミリンダが抱き合い(あからさまにセックスしている風な描写である)「幸せになろう。俺達の冒険はまだ続くんだ」と呟いて、炎の中に消えて行く悲しい結末になるが、間もなくこの本も発禁処分になってしまう。
やはり、これも王立魔導学院の圧力なのだろう。自分の所の元助教が悪人になるのは許せなかったのかも知れない。
なお、作者はこの作品発表後に断筆しており、その後の行方は蓉として知られていない。
「『あたしはミリンダになるんだ』が、ラーガの口癖だったからなぁ」
「あれ読む為に、ラーガは読み書きを猛勉強しましたからね。
一人のサッキュバスの学力の向上に役立ったのが、あの小説の効能ですわね。
それにしても、まだ夢を失ってなかったのですね」
ラーガはふくれっ面をしている。アラティーはそれを見て「いえ、馬鹿にしている訳ではありませんのよ」と続ける。
ただ、この街で生きる限り、サッキュバスは13歳になれば(エルダ世界の成人年齢は13歳である)、公娼。つまり、公的な娼婦として努める義務があるからだ。
その期間は15年。稼ぎが良い場合や、特殊事情がある時は期間が短縮される事もあるが、大部分は28歳まで公娼以外の商売に就く事は規定により出来ない。
公娼期間が過ぎれば、サッキュバスにも職業選択の自由が与えられるが、公務員予備役としての義務が課せられるので、実質的に街に縛られる事は変わらない。
幸いサッキュバスの種族特性として、ある程度成長したら美しい姿のままで老化せず、仮に28になっても美貌はそのままなのだが、それでも15年は長い。
「ミリンダみたいに、自由に世界を回れないのは理解してるよ」
「でも、サッキュバスに対する誤解を解いて、正義の為に戦いたいのですね?」
こくんと首を縦に振るラーガ。
「海軍か警備隊に入るとか……。特に海軍なら引き手数多ですわよ。現役士官制度もありますし」
「あ、それ、あたいは母さんに誘われてるんだ」
タンハーが母親からの誘いを持ち出す。ラーガはそう言えば、彼女の母親は現役の海軍士官だっけと思い出す。
「ラーガ、何なら一緒に海軍に行かない?」
「うーん。イメージが少し違うのよね」
「海軍なら外国へも行けるよ?」
これは本当。特例で、海軍所属のサッキュバスは移動の限定措置が解禁されている。本音では禁止したいのだが、任務の性質上、それでは仕事に支障が出るからである。
「……考えとく。あ、午後の実習に出るけどアラティーとタンハーはどうする?」
「あたいはパス。お腹空いてないし、単位も取ってるし。それに地政学と手旗信号の補習受けないとやばい」
タンハーは片目を瞑ってひらひらと手を振る。娼婦の皮を被った間者を養成する淫魔学校での授業は多岐に渡り、単にエッチしているだけでは落第してしまうのである。
アラティーは暫く考え込んで「付き合いますわ」との返事を返す。
「そろそろ小腹が空いて来ましたので……。お昼のお弁当があるタンハーは良いですわね」
「えへへ、でしょ? これだから母さん大好き」
タンハーはお弁当箱。1リットルは入る無骨な軍用水筒を掲げてご満悦だ。
東岸の艦隊司令部から、所属艦が出港して在泊しない時を除けば、毎日、欠かさずお弁当、つまり毎朝、搾り立てで新鮮な精液を届けてくれるタンハーの母は、彼女の自慢であった。
その母からの要請で海軍へ就職しても良いかなぁと、タンハーが考えてしまうのも無理は無い。
ラーガとアラティーの母は、タンハーの母親と違って世話を焼いてはくれない。サッキュバスらしく、乳離れが出来たなら、個人として干渉はしないと言うスタンスだからだ。
決して情が薄い訳では無いが、淫魔の大半の親子関係は希薄である事が多い。人間に感化されて子離れ出来ぬタンハーの母が、どちらかと言えば異端なのだ。
「あたし達は給食だからね。薄い奴」
ラーガのため息。娼館から支給される精液は余り質が良くない。
娼婦が吸精して余った飲み残しを集めた物であり、濃度も薄くて物足りない。お裾分けしてくれた時に飲んだタンハーのお弁当や、幼い時に授精された時の様に、濃厚で味の良いザーメンとは比較にならない。それでも栄養価は充分にあるのだが新鮮さに欠ける。
敢えて例を挙げれば、ミルクと脱脂粉乳の違いである。
特配と称して、館の娼婦が特別に分けてくれる精液を啜るのが見習いの楽しみであり、それ以外はお客から搾り取る実習が補給源となる。
「では、参りましょうか?」
◆ ◆ ◆
「「「ありがとうございました」」」
サロンで客を見送るサッキュバス三人。
サッキュバスの公娼見習い達には実習課程がある。
娼婦として実際に接客する際の技法を習い、更に性交する為の実技を学ぶのである。
「ふうっ、結構お腹一杯になったね」
「ロリコースって言うのが気に入りませんわ。わたくし、そんなに幼いでしょか?」
ラーガが述べるとアラティーが不満を述べる。
実習課程。当初は成人した淫魔だけだったので実習の必要は無かったのだが、この館で育ったサッキュバスの二世、三世達が産まれるに従い、未経験な彼女らへ技術を教育する必要に迫られたからである。
「11歳なら充分ロリだよ?」
年齢が年齢だと指摘するラーガ。
まずは基本の正しい接客術。客商売なのだから失礼の無い様に。
「折角、大人びた装いで決めましたのに…」
ボックス席に案内された客を、ラーガら三人の淫魔が取り囲んでサービスしたのである。
お客は『ロリっ娘淫魔のご奉仕コース』を選択しており、その要員に充てられたのがラーガとアラティー、そして指導役のマカエラであった。
アラティーは営業用に普段のドレスを脱ぎ、淫魔の制服とも言えるサッキュバスルックに身を包んでいた。露出度の大きい大胆なハイレグレオタード。でも、フリルやレースをあしらった意匠がそこはかとなくお嬢様っぽいのは性なのか。
「その格好でも、お客様にとってはローティーンのロリにしか見えないわ」
と断言するのはマカエラ。今回の実習を引率する先輩サッキュバスだ。幼い顔と身体を持つ癖に、この道のベテランであるロリ淫魔である。
アラティーはマカエラに比べれば大人びてはいるが、やはり、雰囲気的に子供っぽさが出てしまう。それとは逆に幼い容姿のマカエラは、客向けのロリな演技をしていないと雰囲気的に遙かに大人に感じてしまうのが、ラーガ達にとって不思議であった。
「大丈夫。貴女達はこれからが成長期よ。ロリって思われるのが良い思い出になると思うわ。
ああ。あの頃は幼い容姿で男から精を沢山抜いてたなぁ。って」
正しい性交法。搾精に当たって適切なタイミングを見誤らぬ様に。そして、自分の身体を酷使しない様に指導しなければ事故が起きる。
特に膣を損傷してしまうのは致命的だ。巨根を幼い身体に収めようと頑張って最初のセックスで膣が破壊されてしまった前例もあるので、今は10歳以下の淫魔が本番をやろうとするには制限が課せられており、基本的に禁止されている。
マカエラは規定に当たりそうな、10歳前後の容姿をしているが大人である。
「あたしと違ってね」
「先輩……」
実はラーガ達は11歳なので膣内射精に制限はない。
しかし、これは個人差があるので、10歳以下の娘でも膣を使える場合や、13歳に達しても危険だと言う事で膣内射精が解禁されない淫魔も居る。
因みにサッキュバスの間では膣を使える方が偉いので、いつまでも処女である淫魔は未通女(おぼこ)と蔑まれる。
マカエラもその一人だった。身体が未成熟であった為、ようやく膣内射精を経験したのは15になってからだった。
幼い姿に身体が固定されてしまって成長しない。サッキュバスに時々発生する現象である。病気なのか、それとも遺伝なのかは原因不明だ。
マカエラはロリな肢体を逆に利用して、ペドな性癖を持つ客を相手にしているが、それを本人が嬉々として行っているのかどうかは、ラーガには分からない。
「えっと、あたし達どうでしたか?」
話題を変えるべく、ラーガが問うた。
マカエラは「うーん」と首を傾げると、「満点とは言い難いわね。アラティーはもっと笑顔で接客しなきゃ」と厳しい。
「あたしは?」
「あのフェラは良かったわよ。お客さん満足そうだったし、すんなり飲めたのもポイント高いわ」
「えへへ」
一寸嬉しい。だが、「ロリコースって設定なんだから、ロリに成り切らなきゃ駄目よ」と続く。
総じて演技力が不足してると指摘する指導役。「あたし達は娼婦。顧客の求める物に答えないと駄目だから」と厳しい。
「き、厳しいですわ」
「これからプロを目指すんだからね。再来年には公娼デビュー。時間は余りないわよ」
マカエラの指導は続く。
実習生を地階の控え室まで下がらせると、ふたなり化した逸物を股間に生やして吸精実習をさせる。見習いがどれだけのテクニックを持っているか、それを推し量る為である。
「あんっ、あっ、あっ、あっ」
床に四つん這いになって、先輩に後ろから突き込まれたアラティーが甘い声を上げる。
身体に見合わずマカエラの陰茎はビッグサイズで、突き入れられる度にアラティーは意識が飛びそうになる程の快楽に打ちのめされる。
「きつくて気持ちいいわよ。でも、パターンが単純。もっと緩急付けて締めたり、緩めたりして相手を気持ち良くさせるの。リズミカルにね」
「はっ、はい。あ、あっああーっ、イグぅっ!」
陥落するお嬢様淫魔。マカエラは「んっ、ご褒美よ。受け取りなさい」と子宮へどっと射精する。一分近く脈動が続き、アラティーのお腹がぷくっと膨れた。
息も絶え絶えで突っ伏してしまったアラティーの秘所から武器を抜き取ると、マカエラは息を弾ませながらラーガに問う。
「さて、次はラーガね。どんな体位がお好み?」
「ええと、正統派の騎乗位で」
サッキュバスにとって騎乗位はその代表的な体位だ。
相手を見下ろしながら咥え込み、腰を振って殿方を征服するのが淫魔にとって堪らない優越感を感じさせてくれるからである。
「オッケー、さぁ来なさい」
「ラーガ・ランツベルグ、行きます!」
ベッドに仰向けになった先輩にのし掛かり、衣装をずらしてそそり立つペニスに腰を落とし、猛烈な勢いでグラインドを開始する。
ずちゃ、ずちゃと愛液を攪拌する水音が響く。
逆レイプされているマカエラは「うんっ、うんっ、あっ、あっ」と快感を堪能しているらしい声を上げ続けるが、ラーガが主導権を握っているとは言い難く、「もっと膣壁を蠕動させなさい」とか、「感じているなら、素直にそれを表に出しなさい。その方がお客様も喜ぶわ」と、指導の為の合いの手が入り、容易に陥落の気配は見せない。
「先輩。ああっ、ああっ、駄目。だめぇぇ」
「うふふふ。耐え切れないか、やっぱりまだまだね」
こんな事では正義のサッキュバスにはなれない。そう思いながらラーガは歯を食いしばる。
ミリンダは悪人達に輪姦され続けても(でも、そこの描写もやっぱり明確に描かれてない)耐えて、逆に全員を息も絶え絶えになるまで搾り取ったではないか。
自分も耐えなきゃ、この試練に打ち勝つんだ。
相手が人間ならば魔法で快感中枢を支配して、強制的に搾精出来るのだが、この淫魔の生体魔法は、当然ながら同じサッキュバスに対しては無効である。
己の持つ純粋な技術上のテクで快感を与え、射精へと導かねばならない。
だが……、せめぎ合う中、ラーガの限界は意外と早く訪れた。
「うわぁぁぁぁ、いっちゃうーっ」
ラーガがイッた途端、「はい、ご褒美」とマカエラがザーメンを注ぎ込む。たちまち子宮が満たされ、その余りの美味しさにラーガが声ならぬ声を上げて悶絶する。
「ふふっ、あたしの中で一度精製された特濃精液は美味しいでしょ?」
お腹がぷっくりと膨らむが、アラティーの時と同じくボテ腹までには行かない。全力で射精すれば簡単に膨らませるのも可能だが、子供の子宮に無理させまいとのマカエラなりの気遣いだ。
「はい、じゃあ、ご苦労様。暫く寝てて良いわよ」
上へ提出する報告書を書いた後、身なりを整えてバックヤードから出て行くマカエラに、アクメでダウンしている二人の見習い淫魔達は返事をする事も叶わなかった。
「……未熟。あーもう、未熟ですわ!」
やがて上がる、悔しげなアラティーの叫び。
先輩の、現役ベテラン娼婦の技術はやはり見習い達を軽く凌駕していた。これでも持てるだけのテクを用いて攻めたのだが、確かに感じてくれてはいたが、陥落する事はなく、こちらが先に撃沈されてしまった。
「凄いね。マカエラ先輩」
「場数が、場数が足りませんのよ」
「そだね」
同意しつつ、ラーガはお腹を撫でる。先輩からの贈り物。マカエラの出してくれた美味しい特配精子が一杯で、最高のご馳走として胎内でどんどん吸精中だ。
天井を見上げ、額に手を当ててぽつりと呟く。
「正義のサッキュバスになるのには、まだまだ遠いなぁ」と。
〈FIN〉
裏設定
『フランク・リーグ三世』の元ネタは、19世紀の某ダイムノベルシリーズ(シルクハットから黒煙吐いて爆走するスチームマンの奴)と、多分『キテレツ〇百科』です。アポロ・ドームとかは某潜水艦漫画も一部入ってますが(笑)。
ミリンダ・セブンアップは、作中の説明では「レモンの様に気っ風が良く、透明感のある爽やかなサッキュバス」であるそうです。また、姉のスプライトの他にチェリオやガラナ、プラッシーと言う姉妹も居るとの噂もあります。って、意味のない裏設定だな。
マカエラさん。面倒見の良い先輩として出してみました。
昔はロリな自分の身体にかなりコンプレックスがあったりしてましたが、今は克服してます。
実は彼女、外部講師で風紗館以外の公娼館所属だったりします。