エロエロナ物語 -エロエロンナ物語R18編- 作:ないしのかみ
長くなったので分割。本当は「前編」とか名付ける予定でしたが、『風紗館のリオン』みたいに伸びたら困るので、あえてその1に。
風紗館見習いサッキュバス三人組の中で、今回はタンハー編になります。
アラティー編も構想だけはあるんだけど、何時になるのかなぁ。
-サッキュバスの館4- その1
タンハー・ラーパティは見習いサッキュバスである。
白いブラウスに赤い短チョッキ。そしてやはり赤いキュロットという出で立ちは、短髪な髪型との相乗効果もあってボーイッシュだ。
腰に巻いたサッシュ(飾り帯)に三日月型の短剣(ジャンビーヤ)でも佩かせれば、中原の少年船乗りと言った風情である。
「貴女、サッキュバスね!」
目の前の少女はタンハーをひと目見ると、突然叫んだ。
「えっと、あたいはタンハー・ラーパティって言うんだけど、そう言うあんたの名は?」
「淫乱、不潔よっ!」
袖に巻いている階級章を見ると新米の海軍少尉らしいけど、初対面の人間にそう言われる筋合いは無い。
「ラーパティ。ラーパティ大尉の身内なのねっ」
それに答えずに問い返してくる。
無礼な奴だとタンハーは憤るが、それを顔に出したりはしない。淫魔学校で受けている間諜としての訓練の賜であろう。
初対面の人物に生の感情を露わにするな。営業スマイルも娼婦の基本だ。
「エンプーサ・ラーパティ娼妓大尉は、あたいの母だけど」
「やっぱり!」
相手を改めて観察する。
小柄だが自分と違ってスタイルは良い。ボン、キュ、ボンなくびれて出る所は出る体型は、サッキュバスでありながら洗濯板のタンハーに勝っている。
薄桃色した髪型はいわゆる縦ロール。貴族の女性に多いヘアスタイルだが、親友のアラティーが一度、嫌々ながらこれを結い上げた時以外(アラティー曰く「このヘアスタイル、ママが好きなのよ」だそうな)、本物を目にしたのは久しぶりだ。
顔立ちは吊り目気味だが美人の範疇に収まるだろう。
その緑の瞳からは、生意気…おっと、意志が強そうな光を宿している。
肌の色が褐色なのは南方か、中原の血を引いているのかも知れない。
「で、それがどうしたんだ」
「あたしはサッキュバスが嫌いだ」
それだけ言うと、彼女はさっさと身を翻して甲板をのしのしと歩いて行ってしまった。
「何なの?」
首を傾げながらもタンハーは構う事も無く、船尾楼の船室へと通じる扉をくぐった。
◆ ◆ ◆
タンハーは娼館『風紗館』所属で、来月には娼婦としてデビュー予定の13歳。港湾都市エロエロンナで育った多くの淫魔と同じく、娼館付属の学生寮で生活している。
全てのサッキュバスは生まれると親元から離され、この学生寮で共同生活を行うのだ。
赤子の頃は親が世話する事もあるが、ある程度育った段階では親離れが行われる事が多い。淫魔は親子関係が希薄で、個人主義である事も多いので親子と言えど必要以上に干渉しなくなるからであり、子供を一個人として親も認めているだと言える。
無論、例外もある。
「母さん……」
タンハーは困っていた。
自分の母親であるエンプーサが、自分に抱きついて離れてくれないのだ。
「ああ、可愛いわ。我が娘ながら本当に可愛い。食べたくなっちゃうほどよ」
すりすりと身体を押しつけてくるのは母親。
一応、世間的には海軍大尉と言う偉い役な筈だが、ここが私室なので人目を憚る事無く、愛娘の身体を堪能している。
自分と同色の黄色い瞳に燃える様な赤毛。
でも、士官服を着てるけどナイスバディな体型は、スレンダーでつるぺたな自分とは大違い。何で、母さんはこんなあたしが好きなんだろう?
昔、タンハーはその疑問をエンプーサにぶつけてみた事がある。
しかし、その答えは「貴女が母さん達の子だからよ」と、答えになっている様な、なってない様な内容であった。
『ママもそうだけど、あたしにそんな魅力があるのかな?』
思わずタンハーは、首を捻ってしまうであった。
ちなみにママと言うのは、エンプーサの事では無い。
タンハーらサッキュバスのコモン種。悪口を言うならレッサー種は子宮はあるのだが、卵巣を持っていないので自分で子を孕む事が出来ない。
よって子孫を残す為には別種族の女性に借り腹をして、ふたなり化して精を注ぎ込み、子を産んで貰う必要がある。
だから、子供からすればサッキュバスの方は父親役になり、腹を痛めて産んでくれた母親役の女性が存在する事になる。
母親が二人では便宜上、ややこしいので、サッキュバスの母方を『お母さん』。生んでくれた母方を『ママ』と呼んで区別するのが、いつの頃からか一般的になっている。
タンハーのママも海軍士官であった。
しかも、今乗り組んでいるジーベック艦『シャンブロウ』の艦長で少佐だ。彼女もタンハーの事を気に入っている。
しかし、エンプーサの様な猫かわいがりでは無く、節度のある態度なので。タンハーはより彼女の方が好みであった。
「上甲板(うえ)で変な娘(こ)に会ったんだけどさ」
しがみついて、薄くて小さな自分の胸を揉む母に対してタンハーは口を開く。
エンプーサは思い当たる存在が居るらしく、「ああ」と呟いた。
「キャロン少尉でしょ」
「薄桃髪で縦ロールだった」
「うん、間違いないわね。シグルーン・モードリン・ディア・キャメロン少尉だわ」
舌を噛みそうになる長い正式名だ。
しかし、淫魔学校からの知識で、こうした長い名は貴族に特有な家名の付け方である事をタンハーは知っている。
ちなみに最初のシグルーンは個人名。後は家名である。
こうした名は貴族家同士が合併した際に、両家の名が同等であると言う見栄として敢えて両方の
家名を残す為の物である。
もっとも、最後の家名。この場合キャメロンか、が一番重要視される(略称で表す際、ファーストネームとラストネームのみ記され、途中のミドルネームは無視される事が多い)ので、同等と称していても優劣は残る訳だが。
「モードリン家とディア家とキャメロン家か。あんまり聞いた事が無い貴族家だね」
「ちゃんと勉強してるのね。やっぱり、タンハーは優秀だわ」
「そりゃまぁ、あたいも学校では頑張ってるもん」
赤点ぎりぎりなのは伏せておこう。と彼女は内心ぺろりと舌を出す。
「キャメロンはかつては男爵家だったらしいわね。今は落ちぶれて士族だけど」
「歴史にも出て来ないわよね」
士族でもルローラ家みたいに、裏で有名な家柄は取り挙げられる事もある。
しかし、習った記憶が無いのだから、このキャメロン家は箸にも棒にも引っかからない、凡百な家系なのであろう。
まぁ、今のグラン王国には(一代限りで継承権は無しの)下級貴族である士族階級なんて、掃いて捨てる程いる。海軍士官だからエンプーサだってその一人なのだから。
「で、突っかかられたと、あの娘、潔癖症だからねぇ」
「いきなり、サッキュバスは嫌いだって来たわよ」
「ああ、本音かぁ……」
母の言う事によれば、言葉にはしないものの、そう言う傾向があったらしい。
エンプーサに直接、その言をぶつけた事は無いが、それは海軍での階級が上で有るからだろう。流石に上官へ面と向かって、「汚らわしい」とかは言えないだろうからだ。
民間人であるタンハーに対してだからこそ、本音をぶつけて来たのであろう。
「タンハーを通じて、間接的にあたしへ意思を表明したって事もあるかもねぇ」
「迷惑だなぁ」
「ふふっ、まぁ、そんな事より、タンハーが学校でどれだけ成長したか…母様に教えて、ね?」
ぎしっとベッドがきしむ。
士官室と言っても、普通は軍艦の艦内だから狭い筈だが、エンプーサの部屋は艦長室並みの広さがあって、位置も艦長室の真下と言う優遇された位置にある。
帆船は艦尾が風下になるので、各種の悪臭が匂わないそこが一等地になる。
それが艦長室他が船尾楼にある理由だが、エンプーサの部屋もそこにあって広いのは理由がある。
正確にはそこは私室であって私室では無い。娼妓士官室と言う半ば公共のスペースなのだ。
「もうっ、母さん」
「んっ、まずは味見ね」
エンプーサの手がタンハーのキュロットスカートを脱がせると、掌をかざして魔法を唱えた。
恥丘の芽が魔法の波動を受けて、むくむくと成長する。
「いきなりぃ?」
「だって、タンハーちゃん。なかなか、自分でふたなり化しないんだもん」
淫魔は自分の意志で自由にふたなり化する事も可能だが、エンプーサの使った魔法はふたなり化させる為に、外から魔法で強制的に男性器を形成する魔法だ。
やがて勃起させられ、立派に成長した逸物がタンハーの股間に誕生する。
「脱がす手間を省く為、普段はキュロットよりもミニスカの方が良いわね。
ね。タンハーちゃん」
「良いじゃん。好きなんだから」
「駄目よ。サッキュバスたる物、いつでも簡単に挿入させる心構えが必要になるんだから、むぐ」
言いつつ、エンプーサは愛娘のペニスを飲み込んだ。
そのまま、激しくディープスロート。心地よい刺激がタンハーを快感に誘う。
『うあ、母様、流石だ…』
しかし、タンハーだって淫魔である。直ぐには漏らさずに耐える。
伊達に学校でいつもイカされる、講師マカエラ先輩の特訓に耐えてきた訳ではないのだ。
「あああああっ」
が、その抵抗も懸命な愛撫とアナルに突っ込まれた指のテクによって崩壊した。
どぷっ、どぷっと大量の精液を母の口いっぱいに発射してしまう。
エンプーサは口一杯に娘のザーメンを頬張り、一滴残らず喉の中へと嚥下した。
「美味しい。流石、あたしの娘」
全てを飲み込んだ後、エンプーサはうっとりした顔で感想を述べる。
タンハーは「買い被りだよぉ」と応じながら、ぐったりとベッドに倒れ込んだ。性行為を行うとどうしても汚れてしまう処理を円滑に行う為、娼妓士官室の寝台は革が張られてやや硬い。
「うーん、耐久力はまだまだね」
「まだ見習いだし……」
「来月には本職よ。それと、前々から言ってるあの件、どうなってるの?」
タンハーはシーツを握りながら、顔を上げた。
あの件とは海軍予備士官制度である。
サッキュバスが公的任務専従期間中、海軍に勤める事であり、普通は15年間公娼に従事せねばならないのに対し、海軍の予備士官になるのなら、その期間は10年と三分の二に短縮される。
タンハーは母のエンプーサから、この予備士官になるのを勧められていた。
「海軍士官になっても良いけど、まだも決めかねてる」
「ラーガちゃんとアラティーちゃんの影響かしら?」
母はタンハーの親友二人の名を挙げた。寮でずっと一緒に育った同級生だ。
基本、エロエロンナで生まれたサッキュバスは幼い時を除き、母親から遠ざけられ、娼館付属の寮で育てられる。
これは母親の多くが現役の公娼である為で、子育てに専念出来ないのも理由だが、この街の淫魔はエロエロンナ領に所属する公共財産であると規定されているせいだ。
これを非人道的だと非難する向きもあろう。
しかし、実質、このエロエロンナ領以外の土地ではサッキュバスには人権が無い。魔族でありながら、魔物として狩られても何の文句も言えないのである。
だからこそ、万が一、サッキュバスの身に危機が及んだ場合を想定して、公共財産であるを強弁し、無思慮な考えで傷つけようと考える者達から、被害を減らす為の知恵なのだ。
すなわちサッキュバスを殺害した者は公共物破壊犯に。誘拐した者は窃盗犯となり、手出しする者を怯ませる効果がある。罰則が付けば、おいそれとは手出し出来なくなるからだ。
過去、外国に子供の淫魔が誘拐された事件の反省から、白の宰相と呼ばれる、ラートリィ宰相が考え出した策であった。
脇道に逸れた。
それはともかく、寮で育った同年代の淫魔は実質、姉妹にも等しい関係を持つ事があり、タンハーの場合は、ラーガとアラティーという二人と強い関係を結んでいる。
「海軍に所属すると、なかなか陸(おか)には戻れないから…」
「まぁ、ねぇ。母さんも中々、タンハーちゃんに会えなかった時は寂しかったわ」
任務によっては長期間の航海や、時には外国へ行く事もある。
まぁ、基本、活動領域が領内限定の淫魔にとっては、これは外を見る唯一の機会ではあるのだが、エロエロンナの街に残している知り合いと長期間別れるのは辛い。
「ラーガとアラティーも予備士官になろうって誘ってるんたけど、余り良い返事がないんだ」
「海軍に同期で入っても娼妓士官の性質上、別々の艦に乗る事になるだろうからね」
「そこだよねぇ」
タンハーはため息をつく。
「いっそ娼妓艦乗り組みになったら、ってそこまで上手く行かないわよねぇ」
「やだ。娼妓艦って、キャラベルやブリッグみたいな古い小型艦が多いんでしょ」
小型艦は揺れる。タンハーは船酔いには弱くは無いが強くも無い。
「最近は中型のサムブークだよ。乗り心地良いよ、あれ」
度々登場する、娼妓士官とは海軍所属の公娼である。要は長期間、船内生活を強いられる将兵に対して、性欲を発散させる為に用意された娼婦である。
サッキュバスがこれに起用されたのは、生きる為に精の補給が必要な淫魔の性質が最適と判断された為であり、民間人や、種族的に別のヒトや亜人を当てると問題が大きいと判断されたせいである。
任官すると、まず少尉の階級と同時に海軍の伝統に則って士族の身分が与えられる。
士官なのは下士官や兵だと身分を舐められて問題が起きやすいからだ。更にこれが民間人だと立場を利用して奴隷の様に扱ったり、無秩序に襲われたりする可能性が有るからである。
これは成功を収め、王国海軍の軍艦には娼妓士官が乗り込む事が普通となったのだが、問題が発生した。軍艦の数に見合う娼妓士官の確保が難しくなったのだ、
本来、乗組員百人に付き淫魔一人だったのが、今は三百人に付き一人にまでなってしまっている。
更にコルベット以下の小型艦なんかには配置されない事も多く、海軍ではわざわざ娼妓艦まで仕立てて、艦隊を巡回する始末なのである。
娼妓艦にはその目的の為、複数の娼妓士官が乗り組む。タンハーが友達共々、同じ船に乗り組む為には、この娼妓艦配置が理想なのだが、そうは上手く問屋が卸すまい。
◆ ◆ ◆
暫く母と戯れた後、タンハーは艦長室を訪れていた。
ここにはもう一人の母親、ママであるパール・フェリサ少佐が居る。
「入れ」
ノックの返事が来て、タンハーは改めて扉を開けて中へと入った。
三方がガラス張りの艦長室は下の娼妓士官室に比べて明るいが、所々に、対艦用のバリスタ(弩)が配されてるせいで狭い。
これは戦闘時は此処も砲座となる為で、全てが艦長の私室として使える訳では無いのだ。
「大きくなったね」
「お久しぶりです。ママ」
パール少佐は三十台代半ば。
まだまだ若いが、ヒト族であり、流石に容姿が若い頃に固定されるエンプーサに比べると歳が行っていると感じる。
前髪を切り揃えたボブカットの髪色は薄い緑。薄青色の瞳がじっタンハーを見据え、すっと綺麗な指が伸びて、タンハーの顎を撫でる。
「本当に久しぶりだ。息災にしていたの?」
「はい」
同じ母なのに、何故か緊張してしまうのは、この軍人さんな気質のせいかもしれない。
苦手では無いのだけど、自分べったりなエンプーサと比較したら、いや、同じ淫魔である分、距離感は向こうの方が近いせいかもしれない、とタンハーは思う。
「今回の訪問は予備士官になる為の下見かな」
「はい。学校での研修です。その……」
「実習も兼ねている…か」
タンハーは俯いた。
少なくともエンプーサ相手では、気軽にセックス談義や、それ所か性交に及ぶ事すらあるのだが、この手の話題を話すのはママの前では禁句に思えたからだ。
「ママが、反対してるのは知っている」
エンプーサと違って、パールは娘が娼妓士官になる事を快く思ってなかった。
例え、法で公娼に就かねばならないにせよ、「自分の職場で犯されるのを見るのは耐えられない」と言っていたのを思い出す。
「勘違いをしなくて良いわよ。あたしだって大人。タンハーがサッキュバスだって事は理解してるし、既にセックスの経験だって豊富であるのは知ってるわ」
「ママ…」
タンハーは思わずパールに抱きついた。パールは抱きしめ返すと呟く。
「それでも愛娘が自分の側で、不特定多数の将兵に汚されるのは耐え難い感情を持ってしまうのは、母親であるあたしのエゴなんだろう」
海軍軍人としては一人でも多くの娼妓士官を求めている現状は知っているし、それを推進しなければ行けない立場にある。
「御免なさい。でも、あたい……」
「分かっている。母親としての感情を優先させちゃ行けないって事は、だから…」
パールは離れると、腰を屈めて敢えてタンハーの瞳を見つめ直した。
「タンハーが、一人前のサッキュバスであるのを確認しても良いかな」
「え?」
「敢えて艦長として命令するわよ。あたしを、このパールを貴女の逸物で犯してみなさい」
その言葉をタンハーが理解するのに、少し時間が掛かった。
ママが、敢えて自分とまぐわいたいって言ってる?
どうして、何で!
「自分の娘だからよ。その事実があたしの目を曇らせてるのかも知れない。
でも、貴女は13歳。既に成人を迎えているわ。
あたしの可愛いタンハー。愛しく、汚れていない真珠だと信じていたかったけど、それはあたしの幻想。さぁ、貴女の淫魔としての力をあたしに見せてみなさい」
そうか。
タンハーは悟った。『あたしを自分の子供では無く、一人前の淫魔として認めてくれるんだ』と。
『ママ。応えてみせるよ。
真珠として傷が付いてしまうかもだけど、白から濁って色が変わってしまうかもだけど、あたしは別の真珠、そう黒真珠として光り輝いてみせるから!』
タンハーは母親をベッドに押し倒した。
先程、エンプーサに着替えさせられたミニスカートをめくり上げると、股間に意識を集中して勃起を立ち上げる。
外部から魔法では無く、自分の意志で男性器がクリトリスから変化して立派な怒張となり、下着のボトムからたちまちはみ出す巨根となる。
「ママ、行くよ」
「来て、逞しいわね。エンプーサにも負けないわ」
お褒めの言葉を授かり、タンハーは誇らしげな気持ちとなる。
ママのスカートに手を突っ込むと、下着をずらしてそのまま挿入する。
「もう濡れてるのね」
「恥ずかしい。でも、期待があったのは確かよ。あたしのタンハーと繋がりたいって」
「嬉しい」
タンハーはずんずん奥へ奥へと進み、ママの子宮壁にコツンと逸物を打ち付ると抽送を開始した。ママの膣がぎちぎちと締め付けて来る中、愛娘は「んっんっ」と息みながらピストン運動を繰り返して、快楽を相手に与えて行く。
正直、淫魔としては男性から精を受け取る膣内射精(なかだし)の方が得意である。
タチ役としては自分が不得意で、未熟なのを自覚しているがタンハーは頑張った。
身体に分泌している催淫物質を、発汗の形で体表から出して充満させたり、口づけで直接摂取させて環境を整える。
これは無論、男性役としてのテクニック不足を補う為だ。
「あっ、あんっ、あんっあんっ♪」
努力の甲斐あってか、パールは快感に包まれて甘い吐息を上げている。
甘ったるい匂いが立ちこめる中、タンハー自身も限界に達するが、最後の気力を振り絞ると、ずぐんと子宮口を無理矢理押し入って、動きを止めた。
「ママっ、あたい、あたい!」
「ああっ、行くのね。来なさい。思いっきりママの中へ」
「御免なさい。もっ、もう、我慢出来ないっ」
淫魔の少女は「いくぅ!」の叫びと共に、盛大に放精を開始した。
尿道を通り、込み上げてくる精液の塊がダマになって、次から次へと通過して行く。
陰茎が膨らみ、どくんどくんと絞り出される度に、一回毎に牛乳瓶一本分に相当する精液が膣内に吐き出されて行く。
「あああっ、あああああ-っ」
「素敵よ、タンハー。ああっ、お腹が、お腹がぁ」
子宮内に撒き散らされるスペルマ。その量はサッキュバスらしく尋常な物ではなかった。
淫魔の精巣は胸のサイズに比例するので、タンハーの持つ精巣は決して大きくはないものの、それでも成人人間男性の数倍はある。
更に普段は魔素として貯め込んでいた精が還元され、パールのお腹をぷっくりと膨らませる程度のザーメンが射精されたのだった。
「はぁはぁ……マ、ママ」
「はぁはぁはぁ……。凄かったわ」
息も絶え絶えで寝台に転がる二人。
秘所は繋がったままだが、抜いても逆流せずに子宮に留まる様な魔法が掛かっている。
これは無意識に発動する生体魔法であり、本来は犯した女性にサッキュバスの子供を産ませる為の物だ。
「あらあら、タンハーちゃんの子供を孕んじゃうかしら」
パールはふっと笑う。勿論、受胎率は低い。しかし、パールはタンハーを愛していたし、タンハーもまたママを愛していた。可能性はゼロでは無い。
「ママ」
「冗談よ。でも、まぁ、淫魔としては合格ね」
しかし、喜んだのもつかの間、パールは「エンプーサには負けるけどね」と続ける。
妊婦みたいに膨らんだお腹をさすりながら、「エンプーサはもっと出すんだから」と指摘した。
まぁ、娘とは比較にならぬ程の大量射精で、たちまち相手をボテ腹にするのだから、比較自体が可哀想なのだが。
「あたしの気持ちは決まったわ。娼妓士官になってくれる事を期待するわね」
「はいっ」
〈続く〉
娼妓士官。
まぁ、軍属では無い正規士官の娼婦です。
現地住民と性的なトラブルを起こさない為に、自前で性欲を発散させる必要に迫られて定められた制度ですね。
勿論、エルダ世界がファンタジーであって、サッキュバスと言う種族の存在があるからこそ成り立つ制度です。
これを考えたのは、やっぱりエロk…領主様。そして整えたのはラートリィ宰相。彼女らは現実主義者なんですよ。
『リオン』で言及してますが、娼館が海軍諜報部の所属なのはこのせいです。
一応、志願制です。
仮に強制的に海上任務に就かされても、士気が最低になってしまっては逆効果ですからね。特典多数で(公娼期間が3/2。士族になれます。士官なので給金が良いです)誘ってるけど、絶対的にサッキュバスが足りないんですよね。百人未満(街全体では三百人程度だから、1/3近く娼妓士官なんですが)。