ホンペンノアイディアガウカバナイ……
では、暇つぶし程度に、どうぞ
「ほぅ? これは中々にして、素晴らしいじゃねェか」
初めて見る男が、まじまじとわたしを眺める。下劣なその目は
歯を噛みしめ、耐える。まだマシだ、と。
昨日一昨日と違って裸、と言う訳では無かった。確かな感触が無機質に肌を包み、不幸中の幸いとでもいえそうだが、それはただほんの少しばかりの安心感を与えただけであって、それ以上はもうない。幸せなんて、もう知らない。知ることも無いだろう。知る術も無いだろう。
「幼女にドレス……気分はさながらお嬢様ッてか。ハッ昔を思い出すぜ」
上品そうに見えなくもない、すらっとした体躯の長身男性がやはり手には結晶を持って、段々、抗えない私へ近づく。
どうせクズであることに変わりはないだろうが、紳士的か、将又他の意図があるのか、この男は珍しく服を着ていた。いや、本来それが普通なのだが、如何せんここはオカシイ。
「そんな殺したくて堪らないような目ェすんな。安心しとけ、俺はあの欲にしか頼れない廃棄物共とは違げェ。それに俺には美学があってなァ」
むぎゅっと乱暴ながらも正確に、敏感なところを鷲掴まれる。慣れたはずの服が直に擦れる感触が、何故か驚くほど鋭敏に感じられた。小さいと自覚のある胸を強引に引っ張られ、少しの痛みが走る―――が、そこはかとなく気持ちいい。か細く、声を漏らしてしまうくらいに。
「おぉ? まだ数回しかヤってねェのに、一丁前に感じてやがんのかァ? いいじゃねェかよおい」
「ひゃぅっ」
スッ、スッ。
勝手に動く体がスカートをつまんでたくし上げ、まじまじと眺められながら続けられる。ハァハァ、息で秘部周辺がくすぐられ、更に感じてしまう。手も、止められない。
だが一向に、直接触れられることがなかった。
「よぉし、じゃあこのまま漏らすか」
「……ふぇ?」
何故か明確と定まらない殺意、ない交ぜになる思考。それが唐突な命令に、何事かの理解を遅らせた。だが、理解も突然。必死な抵抗が始まる。
「安心しろ、手伝ってやっからよォ」
「いやっ……!」
小さな拒絶叶わず、男は容赦なく弄り出す。変わらず
だからちょっとばかり、力が緩んだ。
「あっ、ぃぁ……」
汚らしい音がやけに目立った。生温かい液体が染み込み溢れ、腿を伝い、靴の中へと溜まる。
「随分汚したなァ。んじゃあ、こっからが本番だ」
「もぅ、ゆるして……」
「ぃぎっ……止めて、やめてぇ……なんで、こんなのっ……」
自分の糞に顔を突っ込まされ、臭いに
「るっせぇな、テメェら精霊さんがどう思おうがどうでもいいんだよ。俺ら雇われの身はいつ死ぬかも知ったこっちゃない。生きる意味すら、無いも同然の奴等ばっかが集まってやがんだ。そんな奴らが自分を保つために求めんのが快楽なんだよ、お前らはそれの手伝いだ。あながち奴隷は間違ってねェぞ」
肛門をひたすらに後ろから突き、裂けた穴から血が洩れるのも
ぎゅちゃぐちょ、耳を塞ぎたくなるような音が続く。痛みは尚も続き、不必要にわたしへ理解を強いた。段々と痛みが、本能の危機回避が作動することで快感へと変換される。
すこしずつ、気持ちよくなっている気がする自分に嫌気が差した。
「汚れた尻穴を精液で洗浄する。うぅ、最高だぜぇ……!」
もう何となくだが、射精されたと言うのが判った。だがどうしてか、もう反論する言葉も出ない。気力もない。ただただ抜かれるのを待って、人形のようにその場で力無くした。
自分の有様、もう知らない。形振り? とっくにそんなもの気にする意味も無くなった。
もう、どうだっていいや。この時、わたしは無だ、ちょっと出来の良い穢れた人形だ。性奴隷だのナンダの、もう好きにしてほしい。わたしを、巻き込まないで欲しい。
『わたし』はもう、わたしではない。
「糞と精液のハーモニー。幼女の糞に混ざり込んだ白濁色~。うぅぅっ、寒気がするほど最高だぜェ……」
「―――――」
もぅ、反論すら、声を出す事すら、殺意を襲わせることすら、目を動かす事すら。かなぐり捨ててわたしは人形とかする。意志を意思で無くし、もうただの木偶であった。ただ変わらずいるであろうこのクズどもに操られる、それだけの『わたし』が成立した。
「よぉし、そのままでいろ。存分に愉しませてもらうからよォ」
後ろからまた、内部へ侵入してくる異物がある。それはもう容赦などなく、欲望の駆られるがままに『わたし』を犯す。
この時だけは心を閉ざす。何ものにも接触を許さず、覗くことも許さない。完璧な遮断を持って、この狂気的な享楽に耽る男から己を守り、快楽など知らぬものとする。
だって、今まさに突かれているこの体が、
「よく締まるなァオイッ! だが鳴かねェのが気に入らねェ……。命令だ、鳴け」
「――はぃぃっ!? ひゃっ、あっぅ、はへっ、ははっ、はははっぅ、ハハハハハッ――――!」
『わたし』の
自分の秘部が少しずつ、異物を受け入れているのを知っている。ぐちょぐちょと擦れる度になる生々しい、いうなれば『エロイ』音。痛かったモノを気持ちよくしてくれる中から溢れる液。
男もとても愉しそうだ。ふやけた顔をして、汚らしいはずの『わたし』に抱き着き、必死こいて腰を振る。わたしのことを考えていないその動き、でも『わたし』は対抗する気にすらならない。
どころか。
「もっとっ! もっと激しく犯してぇェッ! オカシクしてェッ! 『わたし』を壊してぇぇっ!」
「おぉおぉ? さっきまでの拒絶はどうしたんだか」
「そんなのいぃッ! もっと、もっと気持ちよくしてぇ!」
「しゃぁねーなッ!」
激しく荒々しく乱暴に、親切心など欠片も無いその攻めを甘んじて受ける。それはもう、『わたし』が堕ちてしまったから。今はもう、この快楽から逃れたくない。盲目的に享楽を求めて、ただひたすらに朽ちよう。精霊としてのわたしではない。これは、新しい『わたし』だ。全く別の、誰か。
だからどんなに酷いことをされても、どんなに
相手が誰だろうとももうよい。わたしが生き残れるように、『わたし』が身代わりになろう。わたしが逃げられればいいのだ、そうしたら『わたし』消えればいい。
だが、それまで、この狂った人格に――――
「うっほぉ、もうイっちまいそうだァ。中で別にいいよなァ」
「好きにしていいぃっ! 気持ちよく、してくれればぁァッ!」
「なれるだろうよォ!」
―――少しばかりの、愉しむ時間を貰うくらい、いいだろう。
動きが一息に止められ、だが内部は奥へ奥へと
服もすっかりと汚れてしまった。『わたし』も既に、汚された。だが『わたし』の心は至福を肥やし、愉悦に浸ってそんなことは気にしない。だが少しだけ悪いと思った。この服は、わたしがずっと着ていたものだ、恐らく、もう二度と着れることはないのだろうが。
「ふぅ、初心な穴に突っ込むのは、やっぱり最高だぜ……」
やり切ったような顔で中から抜き、とろとろっ逆流していく精液を逃したくなくて出口を塞ごうとしたが、そこで自らの体に全く力が入らないことに気づかされる。
残念なことに、続々と白濁色の液体は漏れていく。残念そうに見つめていると、肩を掴まれて強引に引き上げられた。
「おらよっ」
「ぁ……」
ビチビチっと、音を立てて裂かれたものは二つ。大切だった服と、『わたし』を今この状態にしていた、繋ぎのようななにか。。
すっ、あまりにも強すぎる衝撃に、わたしは意識を容易く飛ばす。
その後の男がしたことなど、知り様も無い。
ただわたしは、
何故、自分のではない想いが、確かにあるのを感じているのかを。