※この作品はR-18です。

Kaleid/Burn Out   作:てんぞー

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幕間コミュニケーション2

―――体が熱い

 

 冷たいシャワーを浴室で浴びる。部屋に備え付けのシャワールームは広くはないが、時計塔の共同浴場を借りないで体を洗う事の出来る場所の一つだった。広くはないが……特別狭い訳でもない。その為、元々日本の狭い住宅環境に慣れている身としては十分な広さを感じている。金があればリフォームしてもうちょい広くして浴槽を追加してしまいたい所ではあるが、その計画は借金の存在の前にあえなく頓挫している。故にシャワーを浴びるだけのこのシャワーボックスで今は体を洗っていた。日本人としては清潔にしておきたいというのが一つ、毎日の体の洗濯を欠かせない。

 

 もう一つ、共同浴場等での女学生魔術師共と混ざるのには抵抗があるという事。無論、見る方向と、見られるという方向で。体が女だから―――というのは、小説だけの話だ。本当にそうなってしまうと申し訳なさと死にたくなりたさと、そしてどうしようもない惨めさでそんな余裕はない。或いは猿の様に盛っていれば話は違うのかもしれないが、そこまで突き抜ける事が自分には出来なかった。自分のこれはペナルティだし、積極的に見せたいものではないし、自分がどう思われているのか知りたい訳でもない。

 

 そういう訳で体を冷やす意味でも、自室のシャワールームを利用していた。

 

 そう、冷やす。

 

 魔術修練の後はクールダウンが必要だった。

 

 起源に覚醒する、というのは一種の快感だ。なぜなら起源とは本能よりももっと原始的なものだ。人間は食べる事で飢えを凌ぐが、美味しいものに魅力と快感を覚える。睡眠だって体の調子を整えながらも安らぎを与え、他人とセックスをする事で性欲を満たしつつ快感を得る。そう、起源とは三大欲求にも直結する一つの要素だ。故に起源に覚醒した者はそれに縛られる。また自覚していても強い焦がれと快感を感じる。覚醒していなくてもそれ自体が三大欲求に追加されているようなものなのだ。

 

 故に魔術修練をした後は体が発情したかのように火照る。

 

 一番性能が高い魔術とはつまり、自身の特性が強く影響するものである。魔術は起源や属性によってプロセスや結果が大きく変質する。そして人格や本能よりも強い起源への道が開けられていれば、当然ながら起源が魔術に影響する。そしてそれが強いだけに、魔術は変質し、体質や起源とフィッティングすると多くの手間を省いて特異な結果を瞬時に生み出すことが出来る。これがいわゆる起源魔術となる。その行く先は基本的に破滅なのは、起源という存在を利用する以上仕方のない話でもある。だが問題はこの起源に呑まれるというデメリットを不明な方法で自分が克服したという事にある。だけどそれを克服したところでもう一つの副作用、

 

 魔術使用時の快感と発情は消える事がなかった。まだ鏡と界に関する―――つまりは起源に関する魔術のみに留まっているのがセーフだが、そのほかの魔術にまで広がった場合を考えると憂鬱になる。本当にこの魔術だけで良かった……とは言い難い。

 

 強くなるためには体を鍛える必要と、魔術を学ぶ必要と、そしてサーヴァントが利用するスキルシステムを効率的に取り込む必要がある。根本的な肉体の問題は今急ピッチで鍛えているのでそれで良しとして、魔術とスキルに関してはどちらもミラーリング前提だ。

 

 つまり鏡の魔術を使う必要がある。ここ数年間すべてに置いてサボっていた分、追いつくためには手っ取り早く講義に紛れ込んでミラーリングで魔術を覚えて逃げるのが一番効率的なのだが、その度に体が熱を覚えるので効率的とは程遠い事になっている。その為、見て覚えるのではなく今持っている魔術の効率化と強化を行っている。ついでに錆び付いた魔術回路も自己改造によって効率を上げている。

 

 先日、ゼルレッチから《夢幻召喚》と《万華鏡》を劣化した形ではあるが、何とか習得することが出来た。偏光防御や大斬撃に関しては解析しようとしたら一瞬で自分という鏡が砕け散りそうな気配がしたので全力で投げ捨てた。

 

 そんな事もあり、部屋に引き篭っては魔術の研究と改良を行っている。遍在、そしてミラーリング、魔術反射以外にも手札を増やしておかないとこの先、即死しそうな気配がするのだ。

 

「あー……気持ちいいー……」

 

 熱を持った肌にシャワーから冷水が降り注ぎ、発情したこの体を冷やす。シャワーの下には大鏡があり、そこには全裸の女の姿が見える。火照って僅かに上気している色の白い肌を、濡れている長い黒髪が艶やかに飾る、そんな女の姿だった。シャワーを浴びつつ両手で張りのある胸を下から持ち上げてみる。重量感のある胸は巨乳、と言えるレベルには届かなくても十分に大きいと言えるサイズはある。確かDぐらいだった筈だ。そういえばどこかで、理想的なカップサイズはDだとかいう話を聞いたことがある。自分がそうやって理想体型になったところで―――あまり、実感はない。

 

 身長155cm、体重51kg、Dカップ―――髪は黒く横髪と後ろ髪を含めて非常に長い。瞳の色は前と変わらずヘーゼルブラウン、日本人ではよく見る色だ。肌は少し色素が薄いかもしれない。前まではここに傷一つない、という言葉が付いたのだが、セイバーとの戦いを通じて体にいくつか消えない傷が刻まれている。いや、魔術を使えば消えるのだが、残しておくべき様な気もするので、切り傷などを体に残したままにしてある。

 

 だがそれでも綺麗な女、だと表現できる容姿をしている。片目が髪で隠れている辺り割とミステリアスな感じもあって、自画自賛ではあるが悪くはない。というか寧ろ良い感じじゃないかと思う。自分が男だったら放っておかない体だ。こう、胸が手で支えられるのが良い。ただ自分の体だ、ナルシストでもないからそこまで入れ込むことはない。寧ろなんで俺がこんな姿なんだ、という気持ちがある。

 

 男の時にこんな女を見たら迷う事無く誘ってるのに。

 

 地味に辛い。

 

 いや―――そんな風に思考が流れるのも発情しているからだろうか? 体がこうやって熱を帯びると、思考まで其方に引っ張られる気がする。実際、心がどう思っているかは別として、体はそういうモードに入っているのだろう。そして一回自慰をして絶頂を迎えれば、それで気分が晴れるというのも事実だ。

 

 自分の体がどうあれ、鏡に映る容姿の女が乱れている姿を見るのは、そそるだろう。

 

 だけど、こう……それはかっこ悪い。

 

 なにが、って快楽に流されることだ。今まで起源に抗って、それで自分を保って生きてきたというのに、いきなり体が変わったからと言って、それに流されて快楽に負けるようでは……かっこ悪いではないか。それに一度、流される事を覚えれば後はずっと流されるだけだ。

 

 そう言う事で安易に自慰で発散させず、シャワーで徹底的にクールダウンする事を心掛けている。

 

 とても簡単な話、自分にだけは負けられないのだ。だから発情には堪える。辛いし、気持ち悪いし、堕ちそうになるが、それでも自我が消える訳じゃない。起源とは違って発情は()()()()()ものなのだ。つまり気合と根性を込めればどうにかなる。起源とは違って、人類の敗北率は100%ではない。つまり我慢できるし無視もできる。今まで起源に抗い続けてきたこの精神力なら何とかなる。割と真面目に。

 

「ふぅ、収まってきた」

 

 疲れるのは事実だが。それでも冷水のシャワーと精神力で抑え込めるだけマシだ。ただ、前と比べればこれもだいぶ弱まっている、ようには感じられる。間違いなくその契機はレーヴァテインを召喚して以降の事だと思う。つまりはレーヴァテインが元凶だ。彼女と契約した影響で自分の何かが正しく狂っているように思える。

 

 それがおそらくは、自分が起源に呑み込まれてもまだ自我を残している事の理由なんじゃないかと思っているのだが―――。

 

「……?」

 

「いや、呼んだ訳じゃないよ」

 

「……?」

 

 シャワーを浴びている最中、レーヴァテインの事を考えてしまった結果か、彼女が出てきてしまった―――ドレス姿のままで。そのまま、目の前に出てくるもんだから此方が浴びるシャワーの冷水を受けてドレスをぴっちりと体に張り付けている。ちなみに下着なんて概念がこの子にないらしく、体のラインなどが浮き彫りになってきている。まぁ、サーヴァントなので霊体化すれば乾くので濡れても欠片も問題はないのだが。

 

 それにしてもボディラインはかなり良い物をしている。幼さを残す姿は前よりも少しだけ育って、十代前半程度の少女に見える。これよりも若返ると家の中での行動が面倒になってくるから、というのもあるのだが、姿形がある程度自由な彼女にとって、姿とはそこまで重要なものじゃないのかもしれない。

 

「それはそれとして、何時までシャワー浴びているつもりだよお前」

 

「……?」

 

 そう言うとレーヴァテインが首を傾げる。知識や言葉を間違いなく彼女は理解しているし、此方の言葉にも反応するし、従う。

 

「シャワーの下から出て来い」

 

 そう言うと彼女は素直にシャワーの下から退いて、濡れない反対側まで移動する。

 

「シャワーの下に戻れ」

 

 そう言うとレーヴァテインは迷う事無くシャワーの下へ、疑問を浮かべる事無く戻った。そこには迷いも疑いも、嫌悪の感情さえも感じない。機械的に、ではないが、それでも一切疑問を感じずに命令を受け入れていた。それがさも当然の様に。だが、

 

「シャワーの下から出たいのなら出ていいぞ」

 

「……?」

 

 自発的な行動を促す言葉を投げかけると、彼女はそれに首を傾げる。レーヴァテインには自発的な意識が欠けている。姿が人形の様だが、その行動も人形的だった。いや、感情や意識、そして知性がある分AIとでも呼んだ方が早いだろうか。人間的ではあるが、()()()()()という感じがある。元が武器で、そこに知識と知性を与え、しかし、人格、或いは人間性というものが存在しなかったからサーヴァントとして生み出されてこういう武器にAIがついた、みたいな感じになっているのだろう。

 

 命令を聞くコマンド―ルみたいな感じだ。

 

 そう、オートマタを相手にしている様な。

 

「……原因は《狂化》と《起源覚醒》か?」

 

 《狂化》は本来は理性を奪うスキルらしいが、《狂化》のランクが低いのが影響しているのか、レーヴァテインは理性を失っておらず、言語を奪うだけに留まっている。これが普通にコミュニケーションを取らなきゃ裏切られる可能性のあるサーヴァントであれば致命的なデメリットになったかもしれないが、それが存在しないレーヴァテインにとってはデメリットにはならず、能力を上昇させる為のメリットスキルとしてしか機能していない。

 

「となると《狂化》の方じゃねぇよな」

 

 そう呟きながらシャワールームの椅子に座る。正面に居るレーヴァテインが此方を見ている。その瞳からは理性と知性は感じるが、人間性が薄く感じる。そんな彼女を見ていれば、マスター権限としてサーヴァントのステータスを見ることが出来る。足を組んで胸を持ち上げるように腕を組みながら、一つのスキルに注目した。

 

起源覚醒:EX

 このスキルは同ランクの精神汚染を兼ねる。

 生まれたその瞬間から起源に覚醒しており、それを果たそうと行動する。

 完全に起源に汚染されており、行動の基準・思考・理由がそれを中心とする。

 また、自身の血肉と全ての魔術的行動に対して起源の属性が付与される。

 

「……《精神汚染》か。これが原因か?」

 

 《起源覚醒》と同ランクという事はEXランクの《精神汚染》を患っているという事でもある。それはそれ自体で、コミュニケーションが成立しないというレベルだし、《狂化》が理性を象徴するなら、《精神汚染》は人間性、という所だろうか? だったらこれ、正直精神汚染部分は邪魔だし、

 

 消しちゃえばいいんじゃないかこれ?

 

「……」

 

 レーヴァテインを見る。焔の様な髪にドレス。どこか、触れてはならない神聖さを感じさせる姿でもある。そういう神秘的な物ほど穢したくなるのが人間の性なのだろうか?

 

「お前はどうだ? そこらへん興味あるか?」

 

「……?」

 

 意味が解らないのか、レーヴァテインは首を傾げた。彼女にそこら辺の判断はつかないのだろう。おそらく、彼女をこのままにしておいた方が遥かに使いやすいのだろうと思う。今の彼女はプログラムの様な状態で、此方の言葉や考えに即座に反応してくれる。必要な時に必要な物を即時に読み取って変容してくれるのだから、戦闘を考えればそれでいいのだろうと思う。

 

 だけど、このままにしておくのはあまりにもつまらなく感じる。

 

 そもそもまともな魔術師から大きく外れているのが自分なのだから―――どうせならこのまま、自分らしくやらせてもらおうではないかと思う。それが余計だとしても。

 

 そう決まれば簡単だ。おいで、と手招きすると此方へとレーヴァテインが近寄ってくるので、椅子の前に膝をついて座らせた。そのまま視線の高さを合わせ、両手でレーヴァテインの顔を掴んで目を覗き込んだ。

 

「……聖杯戦争の召喚のシステム、作ったのは間違いなく天才だけど後から積み上げて機能を追加している痕跡が見えるんだよなぁ、これ」

 

 ゼルレッチは()()()()()()聖杯戦争は一度しか発生しておらず、これが二度目だと言っていた。

 

 ……事前に()()()()()()()()()()()()()()()()だったかもしれない。あの爺、普段は全くこっちの面倒を見ないのだが、フラっと顔を見せた時は何かいつも爆弾か使えそうなものを口に出して行く。たぶん、自分が出した情報や魔術、能力を全て拾われる前提で行動し、活用しきれないのならそのまま死ぬか廃人になるかというのを真面目にやっているのだろう、あの魔道元帥は。

 

「この聖杯戦争の術式ってのは元々平行世界から来てるのかねぇ」

 

 たった一代で完成させるには聖杯戦争というシステムはあまりにも複雑すぎる。自分がレーヴァテインの瞳を通して、鏡映しで自分にその術式を読み取り、そしてそれを解析しながら見れば、年代ごとに何度か改造と改良を繰り返されながら変質して行く、聖杯戦争の術式としての歴史が見えた。

 

「……この形は……アインツベルンか? あっちの事に関してはあんまり詳しくないんだけどなぁ」

 

 どこかで見た事のある特徴的な術式に軽く首を傾げながら、システム的な部分を解析して行く。聖杯そのものか、或いはサーヴァントがいるなら解析は可能だ、とレーヴァテインを見ながら判断する。第一マスターとサーヴァントはパスを通じて繋がっているし、システム的にステータスなんてものを見れて、その上でスキルという形でそれが反映、確認できているのだ。

 

 既にとっかかりは存在する。後はゼルレッチに言われたことを思い出し、()()()()()()()()()()()()()()()()であることを意識し、

 

「見つけた。これがスキルに関するシステムか」

 

 と、サーヴァントのスキルシステムに関する部分を発見する。

 

 或いはサーヴァントの霊基システム。

 

 サーヴァントフレームとでも呼ぶべきか。

 

「……施設があるなら霊基再臨やスキルの強化が出来そうだなぁ、これ」

 

 まぁ、そこらへんの施設とか道具は結構複雑そうだし、今、この場では少し無理だ。一応シャワーの冷水で禊ぎの代替を行ってあるからこの場で即座に改造作業を行えるが、複雑すぎるのは無理だろう。そういえば風の噂でオルガマリーがサーヴァントの召喚と強化を行える施設をカルデアだとかなんとかいう場所で建設するという話を聞いた気がする。

 

 ……オルガマリーに会っとけばもう少しどうにかなったのかもしれない。

 

 まぁ、そこらへんは嘆いていてもしょうがない。とりあえず、聖杯戦争のシステム的な部分にクラッキングする準備を整えておく。どことなくだが、介入する隙が幾つかあるのだ、これ。或いは元々そういう風に設計されているのかもしれない。とりあえずは自分の中で術式をゆっくりとくみ上げ、準備を完了させたところで、

 

「あー……外側からじゃ干渉しづらいか。じゃあ内側からやるか」

 

 首を傾げているレーヴァテインの体をそのまま腰に手を回して引き寄せながら、そのまま唇を重ねた。見た目はどうあれ中身の方は純粋な兵器だから一瞬だけ不安を覚えたが、重ねる唇の柔らかさと、そして舌を進める口内の感触は知っている通りの女子の感触だった事に安堵を覚える。

 

「……?」

 

 レーヴァテインの方はその意味が解らず、口を割られ舌を入れられた状態でもきょとん、とした表情をいつも通り浮かべるだけだった。意味が解っていないらしい? 抵抗がないのはやりやすい。粘膜接触を媒介にそのまま霊核へのアクセスを行う。

 

「んっ、ちゅっ……れろっ……お前が女で良かったわ」

 

 男だったらゾっとしなかったな、と思いつつ舌先を突く感触を得る。此方を真似るように舌を動かし、絡めてくる。意味を解ってやっているモノではなく、反射的な行動だろう。そういう人間っぽさはあるらしい。唇を重ねながら唾液を混じらせ、舌を絡めるレーヴァテインの体が時折びくり、と震える。その表情を息継ぎの合間に盗み見れば、目がどんどんととろん、とした夢見心地の様子へと変わって行く。

 

 どうやら此方に対する耐性はなかったらしい。腰砕けになり、体から力が抜けて行き、此方に倒れ込んでくるのを片手で支えつつ、口を離した。

 

「ふぅ―――どことなく《夢幻召喚》に似ているシステムで助かったな。いや、爺の《夢幻召喚》がサーヴァントシステムを参考にしていただけか。とりあえず終わり、と。ふぅ、堪能させてもらった」

 

 やっぱ女を相手にするっていいわ、と思いながらステータスを確認する。

 

起源覚醒:EX

 生まれたその瞬間から起源に覚醒しており、それを果たそうと行動する。

 完全に起源に汚染されており、行動の基準・思考・理由がそれを中心とする。

 また、自身の血肉と全ての魔術的行動に対して起源の属性が付与される。

 

 ステータスの《起源覚醒》から精神汚染部分がちゃんと消え去っている。《万華鏡》で慢性的な魔力不足は解消されたとはいえ、かなりの魔力を持っていかれたので結構驚いている。とはいえ、自分だけではなく、()()()()()()()()()()()()()()と言うのがこれで分かった。

 

 或いは強化したり弱体化したりする事に特化した魔術、スキルを学べれば《夢幻召喚》と組み合わせて、触れずにサーヴァントの情報を一時的に書き換えるぐらいの技は作れるかもしれない。想像しただけでかなりの難物になるだろうと思うが。まぁ、これでとりあえず直下の問題を解決だ。

 

 ともあれ、レーヴァテインを見る。

 

「……はぁ、はぁ……はぁ……」

 

 胸を上下させながら酸素を求めて少し、息を荒くしているのが見え、目は未だにとろんとしており、正気に戻っていないらしい。とはいえ、この先はダッチワイフを相手するようなものだ。

 

「もうちょっと人間性がついて覚えていたら続きをしような?」

 

 明日、生きているかすらも怪しいが、これぐらいのご褒美がないとやっていけない。ともあれ、

 

 ……今の魔術行使でまた体が火照ってきたので、冷水タイムだろうなぁ、と溜息を吐いた。

 




・レーヴァテインとの親和性(相性)が上がった
・《起源覚醒》から《精神汚染》が削除された
・レーヴァテインの《変容》バリエーションが増えた
・レーヴァテインの中で人間性が発芽した
・親和性の向上により2点のSPを取得した!

 【敏捷】C(4)→A(5)に割り振り上昇。

 魔力敏捷優先なのは完全に趣味(ヒット数とNP効率に関する項目だから)。運で星集中関連、耐久がHPで筋力がATKなので、次の筋力>=体力>運で伸ばして行きたい感じ……。

 えっちぃの続きはレバ子コミュがダイスで当たったら。次回はシナリオ2前の最後のコミュ、そして熱烈+判定ダイスでクリってしまったコミュだよ。
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