「な! ん! で! 最初に私の所に来ないのよこのバカ―――!」
両手の人差し指を耳の穴に突っ込みながら、怒鳴る白髪の女―――オルガマリー・アニムスフィアの怒声を軽く受け流す。場所は時計塔の天体科にあるオルガマリー用の執務室。天体科の
ぶっちゃけ、純粋な魔術師としての腕前は此方を上回っている。勝負に入れば勝てるだろうが、魔術師としてはオルガマリーが上だ。そういう点では間違いなく尊敬できる人物ではある。ただ、普段から一々リアクションが大きく、反応が面白いので態々弄りに行っているのが事実だった。そして今、そんなオルガマリーの執務室に呼び出され、カウチの上で足を組んで寛いでいると説教をされていた。
「うーい、反省してまーす。……っち。ぺっ」
「これ誰の部屋で唾を吐いて―――って吐いた唾が落ちる前に燃え尽きてる……!」
レティの《起源覚醒》を通して最近習得した芸だった。ついでに言えば自分の起源に炎が混じっているのもある。おそらくはレティを使い、そしてそれを使い続けている事から発生している起源侵食による影響―――或いは《Detonate》で適応進化した結果、これが生き残り、敵を倒すための手段となるからだろう。ともあれ、起源が増えて起源覚醒を経たこの身ではあるが、特に自分の意識が消えたとか塗りつぶされたとか、そういう感覚はなかった。
今の自己を認識し続けている。
―――そして、その答えは魔法にある。
「ねぇ、聞いてるの?」
「いや、オルガマリーちゃんの胸を見てた」
「変態! 堂々とそんな事を言う、普通!?」
「だがよく見ろよ―――今の俺は女だぜ? オルガマリーちゃんも良く考えてみろよ。こうやって俺がお前に対して胸の話を出すとするだろう。俺が男ならばそれは間違いなく変態だろう。セクハラだろう。法律的に訴える事も出来るだろう。そして社会的に男性の立場は今! 凄く弱い! 冤罪痴漢で逮捕できちゃうからね! 怖いね! だけど―――今の俺は女だ。うん? 見て解るだろう?」
「いや、確かにそうだけど―――」
「例えばほら、俺も今は胸がある。そしてサイズとかも測ったりする。というか普段からずっとヒュドラ皮の礼装姿でいる訳にもいかないし、日常生活ではブラとか付けなきゃいけないんだよな。いや、ほら、今はこうやってジャージ姿だけど? この下は普通に女もののブラジャーとか下着を付けている訳だ」
そこでジャージのジッパーを下ろして、その下に着用しているブラジャーを見せる。装着しているのは青いジャージで、その下のブラジャーはルヴィアに選んでもらった白いレースのものだ。一瞬此方の動きにオルガマリーが驚きもしたが、
「あら、普通に良いのを使ってるじゃない」
「だろ? だから下着の話をするにはまず普通に身体的な事を口に出す必要がある。そして肉体的には女性である以上、ファッションとかの話をするには身体的特徴を口にする必要がある……ここで質問するけど、この場合、俺がオルガマリーちゃんの胸を見ていたことを咎められるか? 胸の大きさで着られる服装とか変わってくるだろう? ない? 胸のせいで服を諦めたとか」
「……ある、わね。あれ? という事は普通にそういう目的で見てたの?」
「いや、チンコがあったらパイズリして欲しかったなぁ、って。後オルガマリーってなんかオルガズムって響きが似てるから、やっぱ存在自体が卑猥だよな。クッソぉ、なんで俺今女なんだよ……クソ爺め……」
「殺してやろうかしらこいつ」
舌を出してサムズアップを向けるとオルガマリーが軽く頭を抱えて、反対側のカウチに座り込んだ。その姿を見てげらげらと笑い声を零す。オルガマリー・アニムスフィアはこの時計塔の中でもかなり若い方の君主だ。彼女が率いる天体科はほんの少し前までは彼女の父親によって率いられており、彼が死去した事によって君主と当主の座がオルガマリーへと移動した。だがそれは決して血縁だから、というだけではない。
オルガマリーには魔術師としての才能で溢れている。魔術回路の質、量共に一流であり、魔術の知識も豊富でありながら、彼女はとある組織を父から受け継いで運営している。
このカルデアという組織は一言で表現するなら
これがヤバくなかったら何がやばいというのだ。
予知の類は高等技能だ。それを機械的に観測し記録している上に資金源をアニムスフィア家がほとんど賄っている。改めてクレイジーという言葉が似あう組織だった。それでいてほとんど後ろ暗い事がない―――というより、根源を目指すのではなく、純粋に人類の未来を継続して守る事を目的としているのだ。
お前頭おかしいよ……と、なるのが普通の魔術師のカルデアに対する感想だ。
俺の場合―――それが割と嫌いじゃない。カルデア系列の技術は神秘が死に行く現代で、魔力が枯渇しても新たにネットワークで神秘を再現できるようになるのであれば、それは魔術に対して、滅びゆく神秘に対してネットワークでの保全や再現、記録の延長という結果を見せることが出来る。
何よりもレミングスの如く自殺へとダイブして行く姿勢よりも人類の未来の為に―――と、魔術を使う姿は好感が持てる。だからオルガマリー・アニムスフィアという魔術師の事を、俺は嫌いじゃなかった。少なくともルヴィア並みには好感が持てている。だからこそ親愛を込めて、オルガマリー弄りをするのだが。
というか嫌いな奴ならそもそも会話を続けようとは思わない。
「はぁ……貴女、ほんと姿は変わっても中身は変わらないわね……」
「変わらない様に努力してるんだよ、こっちは常に起源覚醒の恐怖と戦っているんだよ」
……その問題も解決したのだが。なぜ自分が起源覚醒しないのか、その答えは大体だが理解した。とはいえ、それを誰かに告げる必要はないだろう。起源に呑まれていない起源覚醒者なんて、時計塔からすれば恰好の研究材料だ。そのヒントを伝える義理は自分にはない。
まぁ、それはともあれ、
「俺に何の用だよオルガマリーちゃん」
「ちゃん付けはよしなさい―――ってそうじゃないわよ! サーヴァントよサーヴァント! 妙にエーデルフェルトが邪魔してくるし! 見つけたと思ったらどっかに消えているし! しかも聖杯戦争って……なんで少し前まで不良で落ちこぼれをやっていた貴女がカルデアでさえ四苦八苦している英霊の召喚を出来てるのよ! しかも気が付いたら既に3騎倒してるじゃない!!」
あぁ、成程、とオルガマリーの言葉に納得した。妙に彼女と顔を合わせる事がなかったが、ルヴィアの方が面会をシャットアウトしてくれていたのだろう、これ。まぁ、確かにアニムスフィアもエーデルフェルトも大きな家だし、利益の事を考えたら他の家の者には近づかないで貰いたい所だろう。だから意図的に接触を避けさせていたのだろう。
そういう所の考え方は流石貴族だなぁ、とは思わなくもない。
それはともあれ、
「いや、だってオルガマリーちゃんと確かに面識はあるけど別に友達ってレベルで親密じゃないし……その、相談しても頼りにならなそう、というか利益を目的として親密にするのってなんか可哀想だし……」
「ガチトーンで人の心を抉る様な事を言うの止めなさいよ。第一利益の為に笑顔を浮かべて協力関係を結んだり、結婚したりするのってこの界隈じゃ珍しくもなんともないでしょうに……」
「おう、確かにそうだな。だけど俺はそれが嫌なんだよ。利潤目的の連中は全員顔面にコカイン投げつけた上で犬のクソが詰まった紙袋を顔面に叩きつけてやったぜ」
「何やってんのよ貴女……」
オルガマリーの呆れた表情に答える―――そういうのがめんどくさく、嫌いなのだ、と。自分が一般的な魔術師とはかけ離れた価値観や考えの持ち主であることは自覚している。だが別に、それでいいと思っているのも事実だ。何せそれで困ったことはないし、それで今も上手く行っている。金をたくさんもらったところで使う予定はないし、自分の生活を守る分には必要以上に媚びを売る必要もない。
「確かに借金の関連で金が欲しいのは事実だけど、誰かに媚びを売った所でどうにかなる額じゃねぇし。そもそも誰かの機嫌を伺うのも利用するのも利用されるのも面倒だ。そういうの、考えるの嫌いなんだよ。自分を偽ってまで何かをしたいとは思わないし。俺は俺、俺のみである。それが唯一にして絶対の真実。根源を求めたい奴は勝手に求めてりゃあいい、俺はそれに一生関わらずにいたいから」
まぁ、ルヴィア辺りは別枠だ。あいつは喋っていて楽しい枠だし。
それを聞いてオルガマリーは溜息を吐いた。
「はぁ……交渉とかいう概念が相変わらず存在しないわね……。まぁ、いいわ。なら恩を売るつもりで此方から色々と手を貸すわ。エーデルフェルトにはない組織としての力、そして国連によって認可されているカルデアの力を貸してあげるわ。聖杯戦争であればお父様が一度勝ち抜いているからね」
「あー……そうか、マリーちゃんのとこだっけ……」
思い出した。そういえばこの世界で唯一発生した聖杯戦争、その勝者はカルデアの前君主、マリスビリー・アニムスフィアだった。今の今まで完全に忘れていた。まぁ、そこまで興味のある話ではないが、
「ウチは他の魔術師とは違った科学と魔術の融合を行っているから他にない技術があるわよ。ほら、貴方スマホ使ってるじゃない? 圏外とか通信障害とか、うちの技術を使えばそういう通信ラグとかを魔術的に消し去る事が出来るわよ」
「俺、カルデアに就職するわ」
「本当に欲望に素直ねぇ……」
まぁ、こっちとしてもそれは嬉しいんだけど、とオルガマリーは言う。実際、カルデアでは何度もサーヴァントの召喚を聖杯戦争とは関係なく行い、成功しているらしいとの話だ。ただ安定している訳ではなく、現在、生きている状態で聖杯戦争に参戦している人間の声、意見、経験は貴重なフィードバックとなるだろう。何より、魔法使いの弟子が所属するというだけでも組織として箔が付く。
ぶっちゃけ、魔法使いというだけで多くの魔術師から尊敬される存在なのだ。
そういう中でキャラをほとんど変えないルヴィアと、そして一切遠慮なく口にするオルガマリーはかなりの良心的な枠だ。
「聖杯戦争が終わった後のことも考えてる?」
「めんどくさいからその時に勧誘してくれ。金が無かったら乗っかる」
「ほんと適当ね貴女は……だけど、まぁ、解ったわよ。推したところでどうにかなりそうでもないしね」
はぁ、と溜息をオルガマリーが吐いたところで話が終わった。立ち上がり、帰る事にする。まぁ、悪くはない話の内容だった。そう思いながら執務室から出ようとしたところでちょっと、とオルガマリーが声をかけて止めて来た。
「うん? なんだよ」
「いや……聞きたかったのだけれど」
オルガマリーはそう言って首を傾げた。
「貴女……そんな押せ押せの性格だったかしら? いや、確かに過激だったのは事実だけど……なんというか、燃え上がる炎の様な苛烈さまで備わっていなかったような気がするのだけれども。何かあったかしら?」
その言葉に足を止めて、振り返る。
「―――いや、別に……なにも?」
自室に戻った所でふぅ、と息を吐く。部屋に残してきたレティは言われた通り、スマホを握って指示された通りのソシャゲで遊んでいた。命令に対して非常に忠実なこの子は、こうやって指示されればちゃんと命令通りにこなしてくれる―――そう、ゲームの周回も。色々とソシャゲに手を出した結果、周回がめんどくさくて放置していたゲームが幾つかあるのだが、レティはそれを文句も言わずにやってくれるので非常に助かる。ともあれ、今はそんな事ではない。
ベッドの方へと移動しながら覚えた《千里眼》を使用する―――視線を向ける先は壁の向こう側、天体科のある方だ。オルガマリーの執務室付近にある彼女の私室。
そこに併設された個人用の浴室。魔法の欠片、そして《千里眼》を使用すれば魔術的にプロテクトがかけられた浴室であろうが、関係なく透過して目撃することが出来る。なぜなら魔術はロジックだが、魔法は奇跡だ。魔法に対してそういうロジック的なパズルによる防壁は通じない。つまり魔術によるレジストは魔法には意味がないのだ。故に《千里眼》と魔法を組み合わせ、
完全にバレない覗きを完了させる。
元々、オルガマリーと会っている間に少しずつ部屋の温度を汗をかくぐらいに上げたのだ。オルガマリーの性格を考えれば汗で気持ち悪いままではいられない。働いている同僚には悪いと思いつつも絶対にシャワーを浴びるだろうと思っている。
そしてその予想通り、
「良し良し良し、見えるぞ、見えるぞ……!」
《千里眼》で視る果てで、脱衣所で服を脱ぐオルガマリーの姿が見えた。下着を脱いだ彼女は裸の姿を露出しており、大きな胸や股間の割れ目を隠すことなく晒していた。おそらく彼女も今、自分が覗きにあっているなんて事を夢にも思わないだろう。おそらく《千里眼》と魔法を使って覗きをする奴なんてこの宇宙を探しても俺ぐらいなものだろうから。
だからこそやる! やるのだ! この凄まじいまでの力をとんでもなく馬鹿な方向に使うのだ!
それが俺、無界鏡司という存在なのだ。とんでもない魔法の無駄遣い、だがこれが良いのだ! ゼルレッチも花の魔術師もサムズアップで同意してくれるに違いない。
そんな事を考えている間にオルガマリーが浴室へと入った。シャワーのノブを回してお湯を出しながらそれを浴び始める。オルガマリーの白い肌に水滴が流れ落ち、下へと流れて行く。髪の毛も濡れて下へと向かって伸び、汗が流されて行く。オルガマリー自身も気持ちが良さそうに目を細めている。
「相変わらずエロい体しやがって……」
胸とケツがなかなか良いサイズをしているし、陰部のビラビラは使われたことないのを証明するようなきれいな色をしていた。薄い茂みに隠されたそれは傍目、処女のそれの様に感じる。そういえばオルガマリーには男の影がなかったな、と思い出す。親密なのはレフ・ライノール・フラウロスぐらいだが、アレは歳の差があり過ぎてそういう関係ではないし。
「あぁ、胸がでけぇなぁ……こう、鷲掴みにしたらそのまま指が沈み込みそうなサイズだな」
たぶん男に揉まれた事もないんだろうなぁ、と思う。基本的に魔術師はそういう恋愛に関してはまるで価値観を覚えないし。だからこそ征服したくなってくる、男の心境として。体は女だが、それでも精神状態は未だに男の状態だ。だから、こう、押し倒してガンガン犯したいという欲望はある。
まぁ、チンコがないのだが。
「はぁ、そう考えると一気に萎えてくるな……」
《千里眼》を切った。どれだけ覗きが出来ても、口説いたその先がないんじゃまったく意味がない。
「あー……チンコだけ帰ってこないかなぁー……」
今、物凄く知能指数の下がる事を言った気がする。おのれ、ゼルレッチ。だけどまだ元に戻れないのは純粋に自分の問題だ。いや、魔法の切れ端は掴んだ。だからゼルレッチの言葉が正しいのは解ったのだ。
ゼルレッチが第二魔法B+クラスなら、俺は第二魔法E-クラスだ。天地程の差がある。それも簡単には埋められない。まだ可能性をズラしたりする事しか出来ないのに、あの爺はそれを応用している。これでさえただの遊びの範疇だろう、あの爺にとっては。そう考えると一気にムカついてくる。
「―――良し、こういう時は憂さ晴らしに限るな」
悪い事を思いつく。ニヤリ、と笑みを浮かべながら、
「レティー、こっちおいでおいで」
レティを呼びつける。ゲームの周回をしていたレティはそれを置いて此方へと来ようとするが、
「あぁ、ゲームはしたままな。こっちにおいで」
此方の言葉を疑う事無く、しかし軽く首を傾げながらベッドに腰掛けるこっちによって来た。ゲームは遊んだままのその姿に背を向けさせ、少しベッドに深く腰掛けたらベッドの端に座らせた―――ちょうど、此方が後ろから抱きつくような形になる。
そのまま、後ろから両手で胸を掴んだ。
「っ!?」
「あ、そのままそのまま。ゲームは続けててね。しっかし平時の体は育ったな。前までは本当に幼女ってレベルだったのに、これだと14歳ぐらいか? 胸もだいぶ大きくなったな。そういやぁ女の胸のサイズが決まり始めるのってこの時期か」
身長はまだ低いからロリ巨乳ジャンルか。悪くない。そう思いながらドレスの上から指を胸の中に沈みこませた。ぼろぼろのドレスだが素材は良いらしく、さらさらとして良い肌触りを感じるのと同時に、指が胸の中に沈んで行くような感触を得る。物凄く柔らかい。こうなる前に何回か女を抱いたりしたが、やはりその中でもトップクラスの美しさと体の良さがレティにはあった。
指を広げて胸全体をマッサージする様に手を動かす。その動きに胸が歪む様に形を変えながら弾む。
「うーん、もしかして俺のよりも大きいのか? サーヴァントのくせに生意気な」
「ん、はぁ、はぁ、っ」
答えの代わりに息が荒くなり始めるレティの反応に、やはり性欲が存在するんだなこいつ、と再確認しながら胸をドレスの上から愛撫して行く。
やっぱり手の届かない美人より、都合よくどうにでも出来る美人が一番だよな、と思いながらも。
「ほーら、スマホ落とすなよー。集中して堪えないとゲームは続けられないぞー。だけど感覚のシャットアウトとかは許さないからな」
「!?」
レティが驚愕するような表情を、反応を見せた。今まで探って来た彼女の人間性の中でも一番色の濃い物だった。性欲は正義なのかもしれない、そう思いながら少しだけ強く胸を揉んで行くと、股の間に座り込んでいるレティが必死にゲームを遊ぼうとしながらも、その体が小さく手の動きに合わせて震え始めるのが見えてきた。必死に堪えてる堪えてる、と小さく笑い声を零す。
「んぅ、はぁ、んはぁ……」
スマホを握る手が震えているのにも関わらず、愛撫を続ける。指先や掌全体を使う様に掴んで撫で、服で胸全体を軽く刺激する様に擦り付ける。それに反応してレティが快感で喘ぎ声を軽くだが漏らし始め、それが伝播しているのか、此方の体も軽く熱を帯び始めていた。なら次は、と胸元を隠している布を引きずり下げ、直接胸に―――乳首を掴んだ。
「ひぅっ!」
驚きの声が
「あ、いや、待て―――今の、俺の声だよな?」
レティが息を荒げながら、震える指で何とかスマホを支えているのを確認してから、自分の体に流れる快楽の余韻を感じる。レティを弄るのに夢中だったから気づかなかった。だけどジャージの下を引っ張り、下着を確認すれば僅かに自分の陰部が濡れているのを確認できた。つまりは俺も快楽を感じていた、という事実だった。
「エロい事をしている場合じゃねぇ」
ベッドから急いでおりながら、レティの前に回り込み、そして指を一本掴んだ。今、自分が感じた快楽が本物ならば、きっとこれで予測は正しいのだろうと思う。
レティに視線を合わせ、
「いいか、レティ。絶対に我慢するなよ?」
「……」
その言葉にコクコクと頷いたレティの姿を見てから、掴んだレティの指を一気に折った。それはその直後に歪んだ形を見せてから燃えて、炎が人の正しい指の形へと戻ったが、
「―――Fuck! Fuck! Fuck! Fuck! クソ! 痛ぇ! クッソ痛ぇ! 快楽はダメでも痛みは平気なタイプかよお前! Fuck!」
指を抑えながら涙を流しそうになる―――抑える自分の指は
「Ah……Fuck! こんな話聞いてねぇし! というかこんな機能
あぁ、クソ、と毒づきながら片手を振るい、痛みを追い払う。自分の肉体に実際に発生したダメージではなく、幻痛の類だ。意思の力で上書きすれば即座に消えるものだ。だけど問題はそれではなく、レティの感覚を共有しているという異常事態に対してだ。彼女に対する干渉は《精神汚染》の削除以降、特に何もしていない筈だ。
……だけど、こんな事が発生したのだ。
「……相談に行くか」
レティの存在は聖杯戦争における命綱だ。遊ぶようなことはしても、真面目にどうこうしようとは考えない。彼女が本当に嫌がっているのかどうか、それが自分にはダイレクトな感情として伝わってくるのだから当然と言えば当然だ。故に嫌がる事はやらない。そしてさっきのは彼女からしてもスキンシップの延長線だった。
だから異常があるなら、変化があるなら、それを確かめる。
そしてそういう情報に一番詳しいのは一人しかいない。
「あー……まずは着替えておくか。んで転移使って部屋に乗り込めばいいな―――爺んところに」
キシュア・ゼルレッチ・シュバインオーグ。
平行世界を観測する事によってそれを確定させることが出来る第二魔法の使い手。おそらくこの地上で最も聖杯戦争に関して詳しい男でもある。まず間違いなく彼なら知っているだろう。この変化の意味を知る為にも、
会いに行く。
コミュ結果
・カルデアとのコネが出来た
・カルデア由来の技術を認識した(予知・転移・召喚技能強化
・オルガマリーちゃんはエロい
・科学+魔術から《CodeCast》を学びました
・《CodeCast》が《F:Memories》に統合されランクが上がりました
・レティとの融合・浸食率が上がった
・レティ消滅フラグ1が達成された。■まで溜まると消滅します
・浸食率上昇に伴い経験点3点獲得しました
【耐久】D(2)→C(3)→E(1)
【幸運】D(2)→B(4)→D(2)
※ステータス全てサーヴァント基準へ
という訳でエロさありつつ次回、爺コミュ(顔覆い