※この作品はR-18です。

Kaleid/Burn Out   作:てんぞー

27 / 35
盲目に微睡みに

 横にある子と手を繋ぎながら歩いている。

 

 嬉しそうに鼻歌を口ずさみながら手を繋ぎ、彼女は歩いている。その姿を知る者が見れば目を疑うだろう。白と青のフリルを大量に付けたドレス姿の少女は本来、こんな風に誰かと笑いながら歩く事をするような存在ではなく、ある一点を超えたら確実に死亡させて、蘇らない様に処理しなくてはならない存在だった。そんな彼女が王子様以外に笑みを向け、そして嬉しそうに手を繋ぐ光景はまずありえない筈だった。

 

「さて、次はどこへ行くのかしら」

 

「そうだな……本場のジェラートとか挑戦してみるか?」

 

「そうね、さっきのベルギーワッフルも悪くなかったし、今度はイタリアね」

 

 そう言って彼女は楽しそうに笑った。本当に心底楽しむ様に。彼女こそが根源の姫と恐れられる少女である事を知る人間はあまりにも少ないだろう。だが知る者であれば今、彼女がどんな状態で何をしているのかを見て驚き、そして納得するだろう。

 

 ―――沙条愛歌の状態を。

 

 これは現実を見せて心を叩き折ってから再び夢に落とした少女だ。

 

これが彼女の無力化だった。根源に接続している姫。そんな彼女を無力化する方法は難しい。ただ一つ―――その心は純粋だから、それを利用して夢を叩き壊せばよい。そうすれば一時的に普通に戻る。その時に毒を心に注ぎ込んで出来上がったのが今の彼女だ。

 

 沙条愛歌は根源に接続しているから怪物である。

 

 彼女は愛する人の為であれば自己中心的にどこまでも突き抜けて行く。

 

 本来の彼女に根源なんてものは必要はない。

 

 だが彼女は生まれ持って接続されてしまっている。

 

 そしてそれは魔術でも魔法でも切断する事は出来ない。

 

 沙条愛歌は幼く、純粋であり、だからこそ一つの方向性を得ると、それに真っすぐになってしまう。根源に接続している彼女を止める事が出来る人間はいない。だが忘れてはならないのは彼女はまだ子供である、と言う事だ。

 

 知識があるという事は経験があるという事にはつながらない。沙条愛歌が暴走して人理を崩壊させそうになったのは、彼女には知識があっても経験が存在しないただの少女だったからだ。未知の経験に対するショックでそうやって一気にずり落ちて壊れてしまったのだ。

 

 だから同じショックを再び愛歌には与えた。()()()までの沙条愛歌という娘は家族思いで優しい姉であったらしい。だがアーサーとの出会いで彼女は変貌してしまった。つまりはそういう下地が潜在的に存在していたとも言える。故に都合のよい方向へとそれを転がした。それだけの話だった。

 

 殺せば生き返る。消滅させたら悪影響を残す。バラバラにして引き裂いてもその血肉が聖杯としての役割を果たす。つまり生まれ、存在するだけで害悪なのだ。その上で獣の素質、素養、兆しを保有している。放っておけば何時の間にか獣になり果てるかもしれない。

 

 だから一番安全なのは()()する事だ。

 

 それが今の愛歌の状態だ。そしてその管理人がつまり、自分である。初恋という夢を粉微塵にまで砕いてから優しい隣人として心の間に滑り込み、そして優しく、人形の様に優しく、しかし自分本位に扱う。沙条愛歌と言う少女は暴走癖とでも言うべきものを持っている。つまり彼女は()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()という性質を持っている。

 

 それは経験を持たぬ子供らしい資質でもある。結末が見えていないから、それに向かって全力疾走する。それが絶対的に正しいのだと盲目的に信仰しているのだとも言える。ただそれを根源接続者が保有すると厄介である。ただの少女に全能と全知を与える事、これが人類最大の悲劇に通じる。

 

 或いは雪の中の彼女の様に、一生外に出ずに朽ちる事を選びでもすれば良いのに、沙条愛歌は健全に生まれて来た為、そんな選択肢すら選ばない。故に彼女は当たり前の様に行使する。その数の少ない魔術回路で耐えられる範囲での全能の力を。

 

 故に管理する。誰かが管理しなくてはならない、誰かが沙条愛歌が暴れない様に、根源に接続する力を使わない様に、それを見て管理する必要がある。根源接続者も人。その精神は根源に繋がって知識があるだけで普通なのだ。だから忘れさせて、普通に生活させる分には何も問題はないのだ。

 

 そして沙条愛歌は自分から動く少女である。だからそのストレスを発散させる為に構って、そして方向性を誘導させる必要がある。だけどそうやって彼女にかまってあげている間は、暴発する事も爆発する事も暴走する事もない。

 

 彼女は無害な少女になる。

 

 まぁ、つまり、アーサーとの相性は最悪なだけだった。なんでも出来る全能の少女と、そして自分で物事を成し遂げようとする法の中に生きる正義の騎士。そりゃあかみ合わないのも当然だ。元々がかみ合うはずのない組み合わせだったのだと言っても良い。

 

「あぁ、でも今の時期イタリアは暑いかもしれないわね……」

 

「だったら変えるか?」

 

「うーん……いいえ、初志貫徹しましょう。ジェラートを食べに行きましょう、立って歩いて食べるのよ。少しはしたないかもしれないけど、きっとそういう楽しみ方もあると思うわ」

 

「ならそうしよう」

 

 転移魔法でベルギーからイタリアへと移動する。千里眼で見繕った適当に人気のありそうなジェラートの店を見つけ出して、そこの近くに出る。すぐ側に出ずに距離を開けるのは歩くための時間を作るためだ。デートとは極論、時間を楽しむものである。目的を待つ時間もまた一つの娯楽である。

 

 そうやって同じ時間を共有し、共有意識を作って、()()()()()

 

 それで少女の心を蕩かして、人形の様にする。それだけの話だ。

 

「私も地味に海外は初めてだったりするのよね……暑いとは知っていたけど、やっぱりこっちは日差しが強いわね」

 

「じゃあ手を繋ぐのを止めるか? 暑いだろう?」

 

「もう! 意地悪な事を言わないでよ!」

 

 手を握る感触が強くなる。すがる様な手の強さに笑みを浮かべながら内心、何をやっているんだろうとは思わなくもない。とはいえ、その部分に関しては既に自分に問いただし、肯定した部分でもある。自分の為、そして星の未来の為に、誰かがこの子を管理しなくてはならないのだ。個人的な趣味と実益を兼ねてそれに手を出したのが、自分というだけの話だ。

 

 これがお話だったらこの後で白馬の王子様が助けに来るのだろう。

 

 だけどこれは現実―――都合のよい出来事は起きない。

 

「と、ここかな?」

 

「そうね、本場のを食べるのは地味に初めてだから楽しみね。奇跡や魔術をこんな形で利用する事なんて考えた事もなかったし……」

 

 ジェラートを売っている店舗内に入る―――ぶっちゃけた話、ジェラートとアイスクリームの間にそんなに差はない。空気がどれだけ混じっているか、或いは脂肪がどれぐらいとか、そういう小さな差しかないのだ。とはいえ、普通のアイスクリームよりは聞こえがいいのとファッショナブルなのは事実だ。高い女子力を発揮する為にはアイスクリームではなくジェラートを求める必要があるのだ。

 

 ここら辺の女子ルール、良く解らない。

 

 ともあれ、クーラーの効いた店内に入り、ショウケース内の品揃えを確認する。

 

「個人的にベリーチーズケーキが気になるなー」

 

「微妙にそういうチョイスは女子らしさを感じるわよ」

 

「そう?」

 

 でもベリー系は基本的に好きなんだよなぁ、と呟く。ちょくちょく北欧の方に新鮮なラズベリーとか買いに行くし。こう、ジャンクを食べるよりはああいうフルーツを食ってる方が好きと言う部分もある。まぁ、それは肉体にあわせた舌の変化による趣向の変化なのかもしれないが。それはそれとして、愛歌と一緒にケース内を眺めて何を購入するかを決める事にする。

 

 自分はベリー系を、愛歌は紅茶クッキーを。

 

 それぞれをコーンの上に乗せて貰ったら店を出て、このイタリアの街で一番見晴らしの良い場所へと移動する事にする。

 

 

 

 

 花の都フィレンツェ、そこは同時にジェラートの発祥の地でもあるらしく、歩けば見つかるというレベルでジェラート屋さんが店舗、屋台と見つけられる。まぁ、浅草で日本料理屋を見つけるのと同じような話だ。その文化の発祥があるのだから、観光客向けに商売をすればそこそこ売れるという話だ。どれだけライバルが多くても、カモの方が更に多いのだから客には困らない。

 

 そんなフィレンツェの特徴はオレンジ色に近い茶色の屋根に統一された美しい町並みで、街全体が茶と白によって統一され、保全されている。都市づくりの統一化は景観を破壊しない為にも今でも受け継がれているらしく、フィレンツェの姿は昔からほとんど変わっていない。だがその美しいルネッサンス建築を楽しめるのはそのまま、フィレンツェを歩き回る事ではない。

 

 夕日が差し込む黄昏時に限るのだ。

 

 フィレンツェにはサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂という建築物がある。古くから存在するこの大聖堂は何代目かではあるものの、最も有名な観光スポットであるミケランジェロ広場とは別に有名な観光名所であり、このフィレンツェでも1、2を争う美しさを持った高さを誇る建築である。

 

 本来であれば関係者以外立ち入り禁止の上層部ではあるが、魔法や魔術を使ってしまえばなんのその。立ち入り禁止を抜けて大聖堂の頂上へと入る事だって出来てしまう。そこには小さなテラスが存在し、360度全ての方向にフィレンツェの街並みを視界に抑える事が出来る。

 

 そこからは茶色のフィレンツェの姿が見え―――黄昏時、夕日が差し込む時間帯になると夕日の色を受けて、世界がオレンジ色に染まり、まるで幻想の世界に迷い込んだような光景を見せてくれる。

 

 無論、そこに魔術なんてものはない。魔法も使用されていない。普通に発展された建築技術、それを人の力で保全し、修復し、そして綺麗に保ってきた。ただそれを続けて来ただけだった。そしてその結果がここにある。夕日の色に染まった世界は計算され、そして受け継がれてきた古の美しさを保ちながら、神秘を使用しない人の英知を示すかのようで、

 

 真似できない、努力と積み重ねを気づかされる光景だった。

 

 そんな景色を大聖堂の屋上、柵に寄り掛かる様にジェラートを片手に眺めていた。横には愛歌がいる。二人で景色を眺めつつ、ちょっとしたおやつデートとしてイタリアまで足を延ばしてきたが、それだけの価値はある様に感じた。

 

「この口の中にある甘さと合わさった景色は、千里眼だけじゃ決して味わえない物なんだよなぁ……」

 

「そう思うとこの景色もより一層意味がある様に思えて、そして千里眼等の能力がどこまでも憐れに思えてくるわね。見えるものが視えるだけ―――結局のところテレビを眺めているのと一緒なのよ。知ったようなふりをして欠片も経験していない。本当に中身のないものよね」

 

 愛歌の辛辣な言葉に苦笑するが―――同意する。おそらく、冠位指定に至った千里眼持ちでこの力を便利以上に思っている者はいないだろう。これを手にした瞬間、未来が見えてしまった瞬間、その存在はその運命に束縛されてしまう。それから逃げられなくなってしまう。それを覆すには視えない者を導くしかない。だがそれでさえ分の悪い賭けだ。

 

「美味しいな、ジェラート」

 

「うん、美味しいわね」

 

 夕日に染まるフィレンツェを眺めながら呟く。肌で感じる太陽の熱。口の中に広がるベリーの甘酸っぱさ、手に握るコーンの冷たさ、寄り掛かる石材の硬さ。それらは見ているだけでは絶対に得られない物であり、

 

「……そうね、ある意味私が失恋するのは必然だったのね」

 

 そんな言葉が横から来ることに心臓と胃がきゅぅ、と締め付けられる気がした。愛歌を見る事もなく、正面、フィレンツェの街並みを眺めながらジェラートを口へと運ぶ。あれ、おかしいな。味がしないぞ? と思いながら再び舐めた。うん、先ほどまでは美味しく感じた筈なのになぜだろう。

 

「そんなに驚く必要はないわ。貴女が私をこうやって愛してくれている間は何もしないわ……。ただ改めて振り返っただけよ。こうやって外に連れ出されて、知っているはずなのに知らない経験を増やして、それで感じただけよ。私、知っているようでまるで経験はしてなかったのね、と」

 

「そりゃあ……」

 

 まぁ、当然だよな、とは思わなくもない。だけどそれに関しては俺も人の事は何も言えなかった。千里眼を得てなんでも知った気でいた。世の中そんな単純な訳がないのに。だからこうやって実際に足を延ばして肌で感じてみれば、何もかもが違うというのが解る。自分がどれだけ狭い世界に居たのかも。

 

 そしてどれだけ絶望的に世界が広いのかも。

 

「私、貴女が何をしようとしているのかを知っているわ」

 

「……おう」

 

 恐れていた言葉だった。愛歌が本気を出せば魔法使いであるかどうか何て関係ない。前回の戦いの時は生かす必要があったから生きていただけだった。だから本当の意味で本気になった彼女を―――自分ひとりが止める事は出来ないだろうと思っている。だからある種の覚悟を持って彼女の次の言葉を聞いた。

 

「―――だけど私、別にこれでもいいと思っているわ」

 

 ……その言葉を聞いて驚いた。横には軽く寄り掛かる愛歌の体温を感じていた。

 

「てっきり殺しに来るかと思ったんだけど」

 

「そうね……少し前の私ならそうしたかもしれないわね。いいえ、アーサーと会ったままの私ならそうだったでしょうね。こう、有無も言わさずに殺していたでしょう」

 

 だろうな、とは思う。こうやって俺に引っ付いている事さえ不思議だ。

 

「と言う事は俺のやっている事は成功したのか」

 

「そうね。執着心と愛着心を持たせるという意味では成功しているわね」

 

 そこで一度愛歌の言葉が止まり、

 

「だけどそれ以上に……本気で私を理解した上で、何をやっているのかを理解して、そして一度向き合った上でそれでも懐に入れようとする人は貴女が初めてよ。正直驚いたわ。アーサーに対する愛情を向けなくなったから何を届けようとしているか解るし」

 

 あの子(静謐)とも違うわね、と愛歌は言う。

 

「貴女は―――卑劣ではあるけど、真っ当なやり方で愛を注いでくれているものね」

 

 そりゃあ最初は夢を壊して、依存させるように仕向けてはいる。だけどその後にやっている事は普通だ。そこにちょっと肉欲とか性欲とか混ざっているのは否定しないし、嘘はつかない。だけどその後は普通に一緒に生活して、一緒にお出かけして、一緒にデートして、そして遊んで暮らしているだけだ。ただちょっと、日常的に接する比率は愛歌を重めにして時間を取っている。

 

 それだけ。

 

 それ以外は魔術とか魔法を使っていないけど、

 

「当然だろう。女一人夢中にさせるのに特別なものなんかいらないだろ。そして誰かに愛を感じさせるのに特別な何かを用意する必要もない。くっくっくっく、俺の愛の泥沼へとようこそ」

 

「ほんと自信満々に言ってしまうんだからいやね」

 

 そう言う愛歌の言葉は穏やかで、

 

「私、貴女が私にかまってくれている間は根源に一切触れずにいてもいいわよ」

 

「おう」

 

「ちゃんと私を見てね」

 

「あぁ」

 

「ちゃんと私に触れてね」

 

「あいよ」

 

「ちゃんと愛してくれなきゃ嫌よ」

 

「勿論」

 

「なら……貴女で今は満足しててあげるわ」

 

「そうかい」

 

「壊れる程抱きしめて私を好きだって事を証明してね。また私を抱いて愛を囁いてね、それだけで満足してあげるから。本当に他の全てが見えなくなって盲目的になるぐらいに私を夢中にさせてみてね」

 

「そこまでくると王子様の二の舞になりそうだから程々にするわ」

 

「もう、そこは素直に頷きなさいよ」

 

 堕ちているかどうかは別として―――どうやら、愛歌は()()()()()()()()らしい。俺が彼女に対して人並みの愛を注ぎ、普通の子として愛している間はおそらくは獣になり果てる様な事もないだろう。そうやって救われたのはいったい誰なのか。

 

 俺なのか。

 

 それとも彼女なのか。

 

「キョウ」

 

「うん?」

 

「ちゃんと私に向き合えたんだから……黄昏の終わりもちゃんと向き合いなさいよ?」

 

「解ってるさ」

 

 レティの事に対して、正面から向き合わなくてはならない。ジェラートを舐めながらそう思う。レティは消える。これは自分が観測してしまった結末であり、()()してしまったレティが迎える結末だ。それに抗っているからレティはアレ以来、一度も表に出てこなくなった。

 

 それは彼女が兵器という領分から逸脱しないためだ。呼ばれない限り出現せず、行動せず、考えず、待機する。そうすれば兵器としての行動を満たし、逸脱による自己否定が発生せずにいられる。

 

 だけどもはやそれから逃れられない所までレティは来ている。簡単な話、()()()()()()()()()()()()()サーヴァントだった、それだけの話だった。

 

「ま、適当にいい感じに話を決めるさーー俺だからな、悪い様にはならないさ」

 

「言葉が明るい割には顔は険しいわよ」

 

「ま、一番信頼している相方だからな」

 

 だから絶対に完全なバッドエンドで、偶然心の宿った少女(へいき)の物語を終わらせない、と決めている。それだけの事だ。そして決めたのなら手段を択ばずに実行する。以上、会話終了。

 

「ふふ……少しは男らしい表情も出来るじゃない」

 

「体はメスでも心はオスだからな」

 

「あぁ、だからさっきからずっと私のお尻を揉んでるのね」

 

 小ぶりなお尻、実に良いですよ……? まぁ、年齢差は犯罪的だがそこは魔術師の世界、そんな法律は通用しないのである。そもそも恐怖! 虫レイプ! 虫に散らされる処女! ……とかド三流AVで見そうな内容がリアルで起きる世界なのだからAVもおったまげではある。

 

 そう、AV業界で言われる時間停止AVの本物の1割側、それが此方の世界である。

 

 と言うか探したら本当に魔術師作時間停止AVとか見つけられそうで怖い。そこらへん、花の屑が良く知ってそうな気がする。ま、それはともあれ、

 

「悪いデートじゃなかっただろう?」

 

 横に視線を向け、夕日のかかる愛歌の顔を見て笑えば、彼女も笑い返す。

 

「そうね、真面目な話の途中から尻を揉み始めなければ満点だったかもしれないわね」

 

「そっかー……難しいなぁー……」

 

 ゼルレッチとの会話で欲望優先で行動すると決めてしまった以上、この手を止めるのは難しいなぁ……と思いながら、沈みゆく夕日に黄昏の終わりを見た。

 

 そうだな、と呟く。

 

 決着をつける前に、終わらせておくことがあるよな、と。




・愛歌の暴走と獣化がなくなりました
・生活費がちょっと増えました
・ニート姫が爆誕しました
・ニートが根源にまつわる全ての能力を封じました
・女神の寵愛に幸運が上がった
 【幸運】B(4)→A(5)

 次回、黄昏の終わり。ニキネキ今回の件を含めて突き抜けたのでいろんな意味で躊躇なくなるよ。まぁ、コミュしてきた相手が相手だからね、性格的に悪影響しか及ぼさないというか。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。