※この作品はR-18です。

東京キングダムでイき抜く魔族さん   作:ヤトラ

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●本日の依頼
・東京キングダムの繁華街に忍び込んだ対魔忍を包囲及び捕獲。蜘蛛姫アネモネ及び蜘蛛魔族との共同作戦。

初回はエロス控えめ。所詮モブですしお寿司(ぉぃ)
オリ主の経緯などが中心になります。


凌辱:対魔忍斥候(女)

闇の存在・魑魅魍魎が跋扈する近未来・日本。

人魔の間で太古より守られてきた「互いに不干渉」という暗黙のルールは、人が外道に堕ちてからは綻びを見せ始め、人魔結託した犯罪組織や企業が暗躍、時代は混沌へと堕落していった。

 

そんな時代の中、魔界の勢力と結託するエドウィン・ブラックが頭目の多国籍複合企業体ノマドは、世界各国に進出してはその国の闇世界を牛耳っている。

東京の地下深くに存在する闇の無法都市『ヨミハラ』。東京湾に浮かぶ廃棄島『東京キングダム』。元対魔忍・朧が主催する闇の格闘技『カオス・アリーナ』。

 

それらノマドの支配下に関わる者は人間・魔族と数多あるが、人間側も黙って飲み込まれているわけではない。

政府が組織した魔に対抗する忍び集団―『対魔忍』。最新鋭の武装兵器とサイボーグ技術を取り込んだ組織―『米連』。

 

しかしながら己の欲望や正義の為にいがみ合うばかりの連中で、それは魔界より来たりし魑魅魍魎―『魔族』ですら例に漏れない。

誰が何かの為に戦い、誰が何かの為に死ぬ。人間だろうが魔族だろうが穢れていき、汚れ、始末するかされていく。

この世の闇の世界では、三つの組織が争い合う血みどろの戦いが日々繰り広げられているのである。

 

 

 

そんな世界に『転生してしまった』私はといえば―――。

 

 

 

―――

 

 東京キングダムに夜などない。闇の帳が降りても電灯が落ちず、夜こそ本番と言わんばかりに様々な種族が行き交うからだ。

 ある時は歓楽街で欲を貪る人間。ある時は娼館で女を貪る魔族。ある時は闇の人身売買や違法ドラッグの売買等々……全てが欲と禁忌で濡れた糞共の楽園。

 しかし欲に溺れるばかりが集うのではない。最低限の秩序や制裁がなければ、この東京キングダムはとうに破綻しているからだ。

 

 その制裁を下されるのは、大抵は東京キングダムに紛れ込む余所者(・・・)なのだが。

 

「あっ、あんっ、あひ、あぁぁんっ!」

 

「おら、もっと腰を振れ!」

 

「口が留守じゃねぇか、ちゃんと咥えろ!」

 

「こっちの女は素直でいいぜぇ、ブルってやがるがな」

 

「んぼっ……んぢゅ、じゅるるるるっ」

 

「おーおー、必死にフェラしてやがって、そんなに怖かったかぁ?」

 

 蛍光灯が照らされる密室の中、首輪を嵌められた2人の女が複数のオークに取り囲まれ犯されていた。

 

 女は赤紫色のラバースーツのようなものに包まれているが、乳房と股間を覆う箇所は破れ、先程まで被っていた覆面は剥ぎ取られ素顔を晒されていた。

 彼女達2人は「対魔忍」と呼ばれる魔に対抗するくの一だ。しかし今は媚薬にもなるオークの体液と精液で濡れ、鬼気迫る表情で犯されている。

 女1人につき2~3人のオークが取り囲み、黒髪ロングの大人びたくの一は乱暴に腰を突かれ、茶髪セミロングの若きくの一は何かを恐れるようにして3本のオークチンポに奉仕していた。

 

 楽な仕事だった。

 

 夜の東京キングダムに威力偵察で忍び込んでいた対魔忍を追い込み、捕縛して拉致するのが彼らオーク達に与えられた仕事だった。

 情報は彼らの言うボス(・・)が、追い込みはオーク達が、そして捕縛は蜘蛛姫アネモネを筆頭した蜘蛛魔族達が行い、報酬と褒賞は山分けとなった。

 勿論、弱小とはいえ只のオーク如きに容易く追い込まれるような対魔忍ではなかったが、相手が悪かった。

 

 彼女らを追い込んだオークは、オークと思えぬ程の精鋭部隊だったのだ。

 米連から奪ったという優秀な武装、武装に見合った筋力、スピードは劣るが徹底的に追い込めるタフネス、計画的に連携する知能、そして生かさず殺さずの残忍さと性技。

 高がオークと侮った結果、蜘蛛魔族の捕縛作業が楽になる程の手負いとなってしまい、山分けの一環として彼らオークに犯される羽目となった。

 

「んぁ、あっ、あんっ、んんん……っ!」

 

「おうおう、この女もようやく大人しくなりやがった」

 

 黒髪のくの一は自らの失態を思い返し気が緩んだのか、体の強張りどころか膣の締め付けまでもが緩んでオークのチンポに最適な快感を与えてしまった。

 しかし無理もない。時間の感覚が解らなくなる程の長時間、オークの媚薬にまみれ密室で犯され続けているのだから。破瓜の痛みも既に忘れられ、抗う気力も徐々に失せていく。

 

「ぐひひ、丸一日じっくりと犯してりゃそうなるわな」

 

「休憩を挟んでやった俺達とボスに感謝しろよ?」

 

「殺さず壊さずがボスの教えだからな。難しいけど」

 

 いっそ延々と犯してくれれば壊れて楽になれた。しかし彼らはそれを許さず、あろうことか、くの一らに適度な休憩を挟みじっくりと犯され続けてきた。

 電撃を放つ首輪が装着されているとはいえ、抗うだけの体力はあっても快楽と精神的な疲労が抵抗の意志を薄れさせ、オークのチンポを易々と受け入れるしかない。

 黒髪の女はチラリとセミロングの女を見る。彼女は精神こそ壊れてはいないものの、何かを忘れたがっているようにオークのチンポをしゃぶり、ザーメンを浴びて幸せを噛み締めていた。

 

「んん~……んぐっ……ん……ぷぁっ、あ~……」

 

「ぐふぅ~、しっかり飲み込めて偉いぞぉ。1日でここまでフェラが上手くなるたぁ、おめぇ才能あるなぁ」

 

「雑魚対魔忍だがフェラは一流ってか?ぐははは!」

 

「もっとぉ、もっとチンポちょらぁい!忘れさせてぇ!アレ(・・)を忘れさせてぇ!」

 

「おーよちよち、怖かったんでちゅね~。いまオチンポあげまちゅよ~」

 

 オークの赤ちゃん語とかきめぇよ、と下劣に笑いだすオーク達だが、セミロングのくの一は差し出された新たなオークチンポを無心になってしゃぶりだす。

 黒髪のくの一、さらにはオーク達ですら、密かに彼女の心情に同情していた。彼女がここまで犯されたいと懇願する理由を知っているからだ。

 

 彼女達斥候部隊を追い込んだあの怪物(・・・・)が……。

 

「おう、邪魔するぞ」

 

 重々しい鉄の扉が開き、精液臭い室内に入ってきたのは、オークより一回りほど大きい屈強なオークだった。

 禿頭に傷跡が走り、通常のオークの倍以上の筋肉と背丈からして、オーク達のリーダー格だと見て解る―――因みにこのオークが彼らのボスではない。

 

「オークボの旦那、お疲れさんです」

 

 賢者タイムに入っているのか一匹のオークが礼儀正しく挨拶し、オークボと呼ばれたオークはそれに応じて軽く挨拶。

 女二人を犯していたオークも中断し、精液と愛液と唾液まみれの下半身を晒したままオークボに注目する。性欲にまみれているはずのオークからは考えられない行動の早さだ。

 チンポから逃れられたくの一だが部屋から逃げ出そうとする素振りは見えず、セミロングのくの一に至ってはオークの腰にしがみついてチンポを欲している。即行で足蹴にされたが。

 

 

「ボスから呼び出しだ。そこの女二人を連れていけ。洗ってからな」

 

 

「いやぁぁぁぁ!行きたくない行きたくない行きたくない行きたくない行きたくない!」

 

 ここで初めてセミロングのくの一が抵抗の意志を見せた。泣き叫び、無様にコンクリートの床を這い蹲って部屋の隅を目指す。

 オーク達はそれを止めようとせず、むしろ何故か這い蹲るくの一に同情の目を向けていた。対魔忍の誇りを未だに持ち続けている黒髪のくの一ですら、可哀そうな目で震えあがる彼女を見る。

 セミロングのくの一はガタガタと部屋の隅で震えながら、恐怖を忘れたいからと快感に逃げるべく、腰を突き上げオークらに見せつけるようにオナニーを始めた。

 

「あ、あ、あ、気持ち、気持ちいいっ。オークチンポぶちこんでぇぇ!何でもするからどうか、どうか此処から出さないでくださいお願いひましゅぅ!うえぇぇぇん!」

 

「あー、完全に頭がイっちまわない当たりマシだろうが……どうすっかねぇ。ボスの命令じゃ話があるから連れてけっつんだが」

 

 命乞いをするようにオナニーを始める対魔忍を見てオークボは困ったように禿頭を掻く。どうやら前にも似たような状況があったらしい。

 彼女の首輪から電撃を放ち気絶させてもいいが、話があるから連れて来いと言われた以上、手荒な真似もできない。オークらもどうすかと話し合う中―――。

 

 

 

「その必要はありませんよ」

 

 ぞわり、と全身に纏わりつくような何かがこの場に居る全員に伸し掛かる。それは脂汗と震えが止まらなくなる程の恐怖だった。

 部屋の隅に逃げ込んでいたはずのセミロングのくの一に至っては声どころか息もできなくなるような恐怖にさらされ、しきりに周囲を見渡す。

 

「ひ、ひぃぃぃ!ひぃぃぃぃ!」

 

 彼女は正体を見つけたのか四つん這いで逃げ出し、手近な位置に立っていたオークの陰に隠れる。酷く怯えているようで、体をオークの太い脚に密着させて震えていた。

 オーク達と黒髪のくの一は慌ててセミロングのくの一が見ていた先を見て……絶句する。

 

 そこに居たのは、壁に寄りかかる1人の少年だった。

 

 歳は見た目からして10代ぐらい。スーツのような黒い衣服を着込み、オークと汚れた全裸の女が居るというのに平然と微笑み、手を振っている。

 凌辱に夢中だったにしても、先程まで気配も姿もなかったはずだ。なのに彼は当たり前のように其処に居て、凶悪なまでに禍々しい気配を漂わせている。

 

(この子は……!)

 

 黒髪のくの一は少年を見て戦慄を覚え――同時に忌まわしい記憶が脳裏に蘇る。

 

 先導する対魔忍の先輩。夜の繁華街の屋根を飛び越える光景。姿を消しやすい路地裏の闇に入り込み、そこに居た少年。対し油断なく武器を構える自分達。

 対して少年は微笑んだまま……蛸のような触手が幾つも伸び、枝分かれする度に蟷螂のような前脚が混ざり、肉の壁となってゆっくりと自分達に迫り来る光景。

 新人ではあるが様々な妖魔を見てきた自分達にとって、あの光景は悪夢でしかなかった。悪夢故に恐怖し、恐怖故に逃亡。そのまま武装オークと共に追い込まれ――。

 

「ボス……いつから其処にいやしたので?」

 

「んー……6人がかりでソコの対魔忍を輪姦してたあたりですかね?」

 

 オークボは恐る恐る問いかけ、ボスと呼ばれた少年は恥ずかしそうに頬を指で掻きながら応えた。覗き見してすみませんね、と囁いて。

 オーク達は彼の気配を全く感じ取れなかったらしく、知らなかっただの全然解らなかっただのと口々に囁く。そんなオーク達を「まぁ仕方ねぇよ」とオークボが慰める。

 だが一番驚いているのは彼女達だ。輪姦されていたとはいえ、そこのセミロングのくの一だけでなく、黒髪のくの一ですら対魔忍でありながら察知できなかった。

 

 ずっとこの化物が此処に居たという事実に驚愕している中、黒髪のくの一は少年の品定めをしているような視線に気づく。

 

「殺さず壊さず、を守って調教できるようになって偉いですね。あとでご褒美を上げましょう」

 

 満足げに少年は頷いて褒めると、オーク達は恐縮しつつも嬉しそうに禿頭を掻く。

 傍から見ればオークの3分の1にも満たない小さな少年に褒められるなど、有り得ないような光景である―――魔界では有り得る光景だと知らずに。

 

「そうそう、お二人に話があるんでした―――もう貴方達の用は無くなりました。お仲間が情報を洗いざらい吐いてくれたんですよ」

 

 あどけない微笑みを浮かべながら、少年は2人の対魔忍に告げた。

 

「同業者の方が吐かせてくれましてね。精力を絞られながら問いかけたら、半日も経たない内にペラペラと話してくれたそうです。先輩面していたのに酷い男ですよねぇ」

 

「そんな……」

 

 明かされた事実を耳にして、自分達の抵抗はなんだったのか、と黒髪のくの一は其の場にへたり込む。

 少年の微笑みからして、男の対魔忍4人は既に亡き者となったのだろう。それが自害はなく、精を絞られながらなど……無残な死に方だ。

 

「というわけで、貴女達は奴隷として調教し売り飛ばす事にします。はした金でも稼ぎにはなりますからね」

 

「う、売り飛ばしゅ?も、もう貴方様と会わなくて、しゅ、しゅむんですか?」

 

 少年の言葉に真っ先に反応したのはセミロングのくの一だった。オークの剥き出しの下半身から顔を出し、カタカタと震えつつも少年に問いかける。

 すると少年は未だに禍々しいオーラを醸し出したまま、顎に指を添えて考え出す。

 

「んー……少なくとも私は貴女達に用が無いので、今後会う事はないかと」

 

「よ……よかっひゃ……あは、あははは」

 

 今後会う事が無い―――それが解ったセミロングのくの一は緊張が解けたのかへたり込み、心底嬉しそうに笑い出す。

 何があったのか披裂から更に大量の愛液が零れ落ちるが、少年はそんな彼女をマジマジと見て、嬉しそうに微笑みだした。

 

「なんだか嬉しそうですね。快楽調教が進んでいる証拠でしょうか。良き事です……というわけですので徹底的に調教してくださいね」

 

『へ、へい!合点です!』

 

 いや違いますと少年に言えるはずもなく、オーク達は敬礼する―――相変わらず下半身マッパであるが、少年は気にも止めない。

 

 気にも止めず……少年は部屋の隅にちょこんと座り、頬杖をついてオーク達と対魔忍達をじーっと見つめだす。

 何も言わず見つめる少年に全員からの視線が注がれるが、彼は全く気にせず見つめ続ける。禍々しい気配こそ薄れているものの存在感は隠し切れない。

 

「……あの、ボス」

 

「ああ、どうぞ僕に構わず。続けちゃってください」

 

 痺れを切らした1人の勇者(オーク)が声をかけるも、少年は続けてと言わんばかりにハンドサインを示す。しかも好奇の視線を向けたまま。

 構わずということは、このままオークによる凌辱調教を見続けるつもりなのか……少年を除く誰もが頭を抱えそうになった。

 

「あ、いえ、せっかくなんでこれから綺麗にしとこうと思いやすので!」

 

「そうそう!たっぷり出しやしたしね!俗にいう賢者タイムってやつでさぁ!」

 

「おら女ども!いつまで座ってやがる!さっさと洗いにいくぞ!」

 

「ボ、ボス、アネモネの姐さんと待ち合わせの予定がありやしょ?さ、行きますぜ」

 

 そうは問屋が卸さないとばかりにオーク達が中断を決意し、トドメとばかりにオークボがこれからの予定を伝える。対魔忍達も進んでオークの指示に従う程。

 これからがお楽しみなのにー、と言わんばかりに少年は頬を若干膨らませるが、仕方ないとばかりに溜息を吐いて立ち上がる。

 

「……解りました。では行きましょうか、オークボ」

 

「へい?あっしもですかい?」

 

「ええ。たまには私の側近らしく商談に付き合いなさい。酒ぐらいは奢りますよ」

 

「へ、へい……」

 

 まるで死刑判決を下された囚人のように肩を落とし、少年に続いて部屋を出るオークボ。

 ガチャリと扉が閉まり、廊下を歩く音が遠ざかっていくと、オーク達は安堵の溜息を零した。

 

「ふぅ~……すっかり萎えちまったぜ」

 

「んだんだ。ボスったら怖ぇもん」

 

「んなこというなよ、めっさ良い魔族やで?」

 

「よかったなぁ嬢ちゃん達、もうボスに怯える心配はねぇぞ……まぁこれから肉奴隷に仕立て上げてやるがな!」

 

 居ないと解った途端にコレである。散々彼女らを凌辱し精液を吐き出した後ということもあるだろう。

 しかしそれは対魔忍の2人もそうで、これからの己の定めを知ってしまいながら、ほっと安堵の溜息を零してしまった。

 特にセミロングのくの一など「アレ(・・)の傍に居るぐらいなら肉奴隷になった方がマシかも」と囁くほどだ。

 普段なら怒鳴るだろうが、黒髪のくの一は同情してしまったが故に何も言えなくなる―――自分もそう思ってしまったが故に。

 

 彼女は思い出したくもない出来事を思い出す……斥候部隊が10人から6人に減った出来事を。触手の濁流に飲まれ、ベキベキと不快な音を立てながら消えて行った4人の結末を。

 

必死に逃げる最中―――何気なく囁いた少年の言葉を。

 

「つい食べちゃいました(・・・・・・・・・・)」

 

 もしかしたら、自分達は奴隷どころか彼の―――そう考えると震えが止まらなくなる。

 

 

 

 

(いやー、オークの輪姦は興奮しますねぇ。いつ見ても飽きません。いやマジで)

 

 などと少年が考えていることに気づかないまま。

 

 

 

―――

 

 さて、私の話をしましょう。私はオスカー・ライマキー。しがない転生者にして魔族です。

 

 いや本気で転生しちゃったんだから仕方ないじゃないですか。二次創作あるあるですよね?

 本当に人生とは何が起こるか解らないものです。ゲーム好きな人間の一生を唐突に思い出したんですもの。

 

―――触手と蟲の集合体みたいな魔族が人間の記憶思い出すとか、マジでありえん。

 

 自分の姿みてビックリしました!蛸みたいな蜘蛛みたいな……いや宇宙人?クトゥル?とにかくグロテスクな自分の姿を毒々しい水辺で見てビビった!

 周りも凄い事になっているし、女の子が居たと思ったら滅茶苦茶強かったし、双頭の犬やらデカい蜂やら化物ばかり出るし、とにかく混乱しましたよ。

 

 けど不思議と、あの時は自分が何者かとか、自分が何処にいるのかとか冷静に判断できていました。

 自分は合成獣みたいな魔族で、此処は魔界と呼ばれる場所でと……心はパニくってたけど頭はクールになってたんでしょうかね?

 

 しかし更に驚いたのはその先―――自分の性質が大体解ってきた頃でした。

 いつの間にか私は魔界とは違う森に迷い込んでて、暗闇の中で此処は何処なんやーとウロウロしていたら……出たのである。

 

 

 ムチムチタイツのボンキュッボンな褐色美人のおねーさんが!

 

 驚くことにその人は、対魔忍の「蘇我紅羽」だったんですよ!決戦アリーナではお世話になってます!

 

 つまり私は、かの有名なエロゲー「対魔忍シリーズ」の世界に生まれ変わったのだと知ったのです!!

 

 

 いやー驚きましたよ。その時はクナイっぽいの滅茶苦茶投げられて必死に逃げてましたが。

 化物的な魔族なのに何故逃げるかって?化物的な姿でもクナイが針鼠みたいに刺されたら死にそうなほど痛かったからです。

 チート転生したんじゃないのかって?獣みたいに唸って獣みたいに睨んで獣みたいに猛烈な攻撃受けてボコられました。

 

 とにかく私は死ぬ気で逃げました。死に際だったからか、肉体を収縮するようなイメージで変身能力を編み出して、全裸の子供の姿になって。

 その後は本当に必死中の必死で……東京キングダムに迷い込んで、適当に路地裏の人間やらオークやら襲って、金品やら衣服やら巻き上げて生き延びて……。

 

 

 気付けば、派遣会社的な弱小組織を乗っ取って、ちっぽけな傭兵団を率いるようになってました。

 

 

 道中でオークと交戦していた米連の武装車両みたいなの襲ったのは覚えているんですけどねぇ。

 助けたオーク達はやたらと私に平服していましたし、自分の身を守ってもらおうと承諾したのも覚えています……どうしてこうなった。

 

 こうして私は、ここ東京キングダムを支配するノマドの監視下の元、色々な魔族と交流しながら会社を営んでます。

 ノマドに許可とって勝手にやっている自警団みたいなもので、小さな裏企業の警護だとか、対魔忍狩りだとか、下っ端米連の襲撃とか小さな仕事をコツコツとこなしてきました。

 幸いにも武装は奪った武装車両から引き出せましたし、怯え続けていたオーク達は立派な部下として働いてくれています。

 

 今の私の姿は、漫画「鋼の錬金術師」でいう処のセリム=ブラッドレイ(或いはプライド)を参考にしています。能力はエンヴィーに近いですが。

 何故子供のままかというと、油断させやすいからです。油断してくれればこちらの勝率がグンと上がりますからねぇ。気配さえ消せば90%騙せます。

 能力も日々強化されています。まぁ筋トレで蛸っぽい触手を太くしているだけなんですが。パワーなら負けない自信あり。

 

 コツコツ私とオーク達を鍛え上げ、コツコツ対魔忍や米連の小物を狩って、コツコツ団体を営んで、コツコツ凌辱調教して奴隷を育てる。

 何せこの世は実力主義者が跋扈する世界。魔族でも対魔忍でも米連でも、少しでも調子に乗ればすぐにやられる世界なんです。地道な努力と継続力って大事です。

 

「……ふふっ」

 

「どうしたんですかいボス?」

 

「いえ、なんでもないですよ」

 

 夜の街中を歩く中、つい漏らした笑い声に反応したオークボから問いかけられたので、短く返す。

 この筋肉モリモリマッチョオークのオークボとも長い付き合いです。オークボは私が鍛え上げたオークの中でも優秀なエリートですから。

 

 

 さて……そんな私達の組織を支えてくれる友人(・・)アネモネさんと、久々にゆっくりお話ししましょうかね。

 

 




●本日の成果
・依頼料+対魔忍(女)×2

対魔忍(女)は奴隷として売りさばきます。彼女達のその後は不明。
なお、対魔忍(男)は蜘蛛魔族が美味しく頂きました。
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