・新米オークの教育報告(2週間後)
・キシリアと雇用相談
・アネモネ陣営の淫魔メイド訪問
・萌花の異能チェック
・米連商人ヴィクトリア=ザハロフと商談
・鬼神乙女達と合同演習
・リリーナ訪問
・アネモネがお泊り
●登場する原作キャラ
・ヴィクトリア=ザハロフ(米連R)
因みに決戦アリーナで私が持っているのは【死の商人】(米連HR)の方。
今回は次話に備えて予定がギッシリ。エロも含めてダイジェストでお送りします。
余談ですが、決戦アリーナで、チケガチャを用いてURアルベルタをゲットできました。やったぜ。
新入りオークを受け入れてから2週間ほど経った頃。
私ことオスカー=ライマキーとフィル=リードは手を組み、今朝の特訓にちょっと変わった事をします。私に関する大事な事です。
「オークボさ~ん!」
トレーニングルームの片隅でサンドバックを殴り続ける新米オークを叱咤しているオークボ。そんなんだから後ろがガラ空きで、フィルと私は背後に忍び寄って声を掛ける。
「なんでぇ……うおぉぉっ!?」
『さぁ、本物の私はどーっちだ!?』
ふふふ、オークボったら驚いてる驚いてる。
オークボは何がどうなっているのかと言わんばかりに口をパクパクしているが、真剣な表情で私とフィルを交互に見比べる。解るかな~?
「……おすわりっ!」
「わんっ」
手を翳してオークボが叫ぶと、隣のフィルがその場に座り出す。条件反射らしく、フィルは座ったまま顔を真っ赤にしていた。
「ハッハー、俺の牝犬はおすわりって言ったらお座りするんだぜ! てぇわけでお前さんは誰でぇ!?」
「オークボずるい! ……あーあ、しょうがないなぁ」
顔を真っ赤にして俯いているフィルを他所にオークボが自慢しているので、仕方ないから
外見も表面上の肉質もフィルそっくりになった私が即座に紫色に染まり、触手が全身を巻き付いたような姿になる。そのまま触手を解せば、私服姿の私が出てくる。
触手を引っ込ませる私を呆然と見ているオークボに答え合わせをすべく、すぐそこに隠れていた霜月萌花を呼び出す。
「どど、どうなっているんですけぇボス?」
「驚いたでしょう? これは萌花の異能のおかげなんですよ」
「えへへ……」
照れている萌花可愛い―――だがその異能「超能飛躍」のポテンシャルの高さは控えめに言っても凄まじい。
私の触手や再生能力は触手モンスターとしての特性であって異能ではない。私の異能は意外にも「変身」なのである。
今までは子供姿と化物姿の2種類だけだったのが、萌花の異能でブーストを得た私は、見た目だけでなく中身や服装も含めて擬態できるようになったのだ。
事前に異能持ちである月影にも試したところ、陽炎のように映っていた魔素が、まるでサーモグラフィのように表示され精度が上がったという。
効果は3時間で、屋敷内に潜むアネモネの配下である蜘蛛達の気配にビクついていると聞く。あちこちに蜘蛛が居ると解れば女性としては嫌だろうなぁ。
この萌花の異能は、対魔忍だけでなく、異能に頼る種族にとって美味しい物だ。以前争った【武装聖光】レベッカの異能もコレで強化し、オーラを強めたのだろう。
思わぬ拾い物をしたものだ。これは何としても奪われるわけにはいかない。折角の専用奴隷だし、巨乳だし、可愛いし。この2週間で料理上手になったし。
「この子は特に大事に扱わないとですねぇ」
良い子良い子してあげると萌花は幸せそうに頬を緩める。可愛い。まぁSMプレイとかしちゃうんだけどね。
―――
訓練を終えた後の私は、本来なら組織関連の書類整理や経理などに追われる事が多かったのですが……。
「オスカー様、今月の食費が先月より25%も超過しております。輸入先を●●●に変更する事を薦めますが……」
「新入りとはいえオークが10名も増えては食費が掛かりますからねぇ。ですけど●●●で取り扱う食材は粗悪品ばかりですので、輸入先は▼▼▼のままで」
「オスカー様、ベルグレンド郷への賄賂の捻出は如何様に?」
「あー、朧様の管轄内の組織ですか……縄張りが被ると面倒ですねぇ。解りました、私の方から捻出してください。金額は貴女にお任せします」
「ご主人様、シュレイさんと月影さん用の避妊薬が底を付きそうですよ?」
「コンドームで代用しましょう。オークが訴えるようなら給料割引するぞと言っといてください」
「因みにフィルさんのは備蓄があります。なんでですかね?」
「オークボに限っては要らないっていうんですよねぇ彼女……もしや」
「……はぅぅ! 牝犬とご主人様の禁断の愛っ!?」
萌花、勝手に盛り上がらないの。オークボはドチラかというとブッカケ派かなって話をしたかったのに。
それほど広くない社長室には机が2卓あり、室内の中央に置かれたテーブルの上に様々な書類を広げながら2人の女性淫魔と霜月萌花が整理しています。
スーツ姿に眼鏡と如何にもキャリアウーマン風な淫魔はアネモネさんから派遣された部下です。古いながらも算盤をパチパチと打ちながら書類に目を通している。
もう1人は私の専用肉奴隷でもある霜月萌花。白いカッターシャツと黒のスカートという簡素な恰好ですが、彼女もイ・グーの在庫を念入りにチェック中。
いやー、計算や書類整理できる人が増えるって有難い! アネモネ様様ですし、萌花もデスクワークに強い対魔忍で助かりました。
特に萌花は私に評価して欲しいと、在庫チェックだけでなく料理に掃除と家庭的な作業に力を注いでいる。そんな彼女に尋ねよう。
「萌花、今日のスケジュールはどうなっています?」
ハンコを押す作業を繰り返しながら聞いてみると、萌花はたわわな胸元のポケットから手帳を取り出す。
「えっとですね。午前は順に、この後に来訪なさるリリーナ様に定期報告、次にキシリア=オズワルド様との雇用手続きですね。キシリア様は別件の用もあるそうですよ?
お昼過ぎから鬼神乙女の皆様とオークの皆様による合同演習、次に武器商人のヴィクトリア=ザハロフさんという方とビジネストーク、その後は本日宿泊されるアネモネ様の来訪準備……以上ですっ」
ペラペラと今日のスケジュールを述べてから、パタン、と手帳を閉じる。萌花の「私やりました」と言わんばかりのドヤ顔が可愛い。
思わず私は微笑んで触手を伸ばし萌花に「いい子いい子」してやると、彼女は幸せそうに頬を緩ませた。可愛い。だが肉奴隷だ。
まぁそれは良いとしよう。今日は結構なスケジュールですねぇ。
時の流れはあっと言う間ですが、新米オーク達は未だ成長途中。これまでのオーク達に比べるとまだまだ劣る。
けど劣るってだけで、大分規律や加減が解ってきた様子。最初は足の引っ張り合いや罵倒が飛んでいたのに今は少なくなり、不慣れだった警護や見回りにも精が出ている。
ここ数日間は警邏や警護の稼ぎも上々、潜入していた対魔忍や米連諜報員も沢山捕らえたので、性欲発散ついでの人身売買も増えてウハウハです。相変わらずショボい金額だけど。
するとノック音が響き、巨漢のオークボがドアを開けて入ってくる。
「ボス、リリーナ様がいらっしゃいましたぜ」
「解りました、客間に向かいます……ではお2人とも、後は頼みます。萌花、一緒に来なさい。」
『はい』
トテトテと私の後を付いてくる萌花。返事をした後に黙々と書類と睨めっこするキャリアウーマン。うん、心強い味方で助かります。
オークボの後について行きながら、私も淫魔雇おうかなぁ、とか考えてしまう私であった。浮気じゃないよ? 適材適所だよ?
―――
すっかり友人として仲良くなれた淫魔リリーナさん。彼女はイングリッドに一番近い配下ということで、こうして一週間毎の定期報告に訪れてきます。
「雑魚とはいえ対魔忍及び米連の兵士を以前より多く捕獲しているようですね? 薄汚いオークにしては中々の成果ですわ」
―んぷ、ちゅ、んぉ……はぷ、んぷぷ……
「むしろ、こんなに対魔忍や米連潜入員が東京キングダムに蔓延っているってのが驚きですよ。まだまだいるんですよね、連中?」
―ちゅぷ、んれれぇ~……んぷ、れろれろれろ……♪
「まぁ人間なんて……んっ……鼠には及びませんが増える種族……っ……ですもの。」
―はぁむ……んぽっ、んぷっ、んっんっ……んぅ~……
「……そういえばリリーナさん、処女のまま差し上げた対魔忍のその後は? お気に入りが見つかったんですって?」
―ん……っ
「そうそう! 雑魚にしては素晴らしい髪質と乳でしてね? 髪を梳かしながらアンアン言わせた時などたまりませんわぁ……素敵な贈り物をありがとうございます♪ ……出しますわよ、一度抜きなさい」
「んぷぁっ……あ~♪」
―びゅくっ、びゅくっ、びゅぶぶっ
テーブルの向かい側のソファに腰掛けているリリーナさんがブルっと震えたかと思えば、ビュクビュクと射精する音が響く。結構出すんですねぇリリーナさん。
先ほどから聞こえていた淫らな音の正体は、テーブルの下に潜り込んだ霜月萌花のフェラチオでした。覗き込めば、リリーナさんのフタナリチンポから出る精液を顔面に浴びている。
「あぷ……ぷぁ……れるっ……ありがとうございましたぁ……♪」
顔面パックのようにこびり付いた精液を指で掬って舐め、嬉しそうに微笑む萌花。スッキリしたリリーナさんは萌花の萌え萌えスマイルにときめいている様子……フフフ、可愛いでしょ?
「可愛らしいですわぁ! 貴方の専用奴隷でなければ大枚叩いてでも買い付けましたのに……」
「止めてくださいね、私の可愛い肉奴隷なんですから。萌花、次はコッチを」
「はぁい♪」
待ってました、と言わんばかりに萌花は嬉しそうに笑顔を浮かべ私の股下に潜り込む。口だけでチャックを開き、既に半勃起状態のペニスにキスをする。
「では次にノマドからの……正確にはイングリッド様の支給についてです。ここ1週間で随分な数を捕獲した事を評価されており……」
萌花のフェラチオを堪能しながら、リリーナさんとの会談は続く。ビジネスパートナーとしても同じイングリッド様の配下としても信頼できる仲を持てて、私は幸せ者ですねぇ。
―――
リリーナさんが帰路に着いた直後、褐色肌の銀髪剣士ことキシリア=オズワルドさんが来訪。床に散った精液を舐め終えた萌花を下がらせ、彼女を客間に案内する。
なんでかキシリアさんはオーエダとの同行を求めていたので、折角だからと呼び寄せる。私、キシリアさん、オークボ、オーエダの4人が集まりました。
「改めましてキシリアさん……レベッカと戦わせてあげられなかったこと、申し訳ない」
「謝らないでくれオスカー殿。お前は私とレベッカを立ち会わせてくれたではないか。不意打ちした対魔忍共に責がある」
深々と頭を下げたけど、キシリアさんは気にしないでと言ってくれた。確かに横入するとは思わなかったけど、許してもらえるのならそれでいいとしよう。
対魔忍達に囚われた所を助けて以降、彼女は我々に恩義を感じているのか、普段の堅い雰囲気が若干軟化しつつあった。それこそ気にしなくていいですのに。
「では話を戻して……このまま我々イ・グーとの雇用契約を続けるということで宜しかったですね?」
「ああ。お前の強さとオークらの協調性には助かった。前線にも積極的に出させてもらえる以上、文句のつけ所など何一つない。次の戦場があれば是非呼んでくれ」
そこは恩義関係なく、実際に感じた評価なのだろう。確かにキシリアさんの疾走は、防衛戦を得意とする我々とは相性が良かった。
隙あらば横入して切り裂き、危うくなれば我々を盾に下がる。その高い攻撃力と機動力は、敵の陣形の要所を突くには打ってつけで、我々としても必要な戦力に成り得た。
「ええ。次の活躍も期待していますよ」
「報酬以上の成果を上げて見せよう」
立ち上がり、何も言わずに握手を交わす。身長差がネックだが、お互いに利益のある契約になろう。
するとキシリアさんは内股を擦り合わせ、チラチラと横を見る……オーエダを見ているんですか?
「その……1つ頼みがあるのだが……そこのオーエダに用がある」
「へい?」
オーエダが「オレですかい?」と言わんばかりに自身を指さすと、キシリアさんは気恥ずかしそうに頷く。
「非常に恥ずかしい上に恩義がましい話だが……彼らに恩返しをさせて欲しい」
―――
キシリアさんは、対魔忍達の快楽責めを受け、助けた後もウチのオーク達と和姦を行った。その快感が忘れられないらしい。
勿論、あの場で自分を犯そうとせず助け上げたオーエダ達にも恩義を感じており、療養中も彼ら1人1人を個別に認識し忘れなかったらしい。義に生きる魔族だなぁ。
体は時折悶え、しかし易々と痴態に走るのも、そこらの男に犯されるのも嫌だ。ならばあの時のオークに犯されたい、と思うようになったようで。
「んぁ、あ、あ、もっと、もっとぉっ♪」
「うぉぉ、すげぇ締め付け……ちぃと落ち着けってキシリアの姐さんよぉ」
「あぁんっ。焦らさないでくれ、腰を突き上げてくれぇ……♪」
「慌てなさんな、チンポはまだまだあるんだからよぉ……まずはじっくりと楽めや」
リリーナさんやアネモネ嬢と言った「お客様と遊ぶ用の部屋」には、数名のオークに囲まれた裸のキシリアさんがいる……オーク2人に駅弁サンドイッチされてますけど。
救出隊のリーダーをしていたオーエダが肉壺を、後ろのオークはキシリアの両太ももを持ち上げてアナルを突き上げている。キシリアさんは幸せそうに蕩けていました。
私は触手の目玉で観察していますが、オーエダ達はガっつかず、快楽を貪ろうとするキシリアさんを諫める。成長しましたねぇオーエダ達……。
「なんで、んぁ、あっ、あひっ……優しくするんだ……?」
「いや、俺達だってガっつきてぇよ? けどよぉ、俺達ぁ雇われの関係だぜ? 貴重な兵力を無駄にしたらボスに怒られちまう」
「それにキシリアの姉御はクールな方が似合ってますぜ! 安易に快楽に溺れさせちゃぁ勿体ねぇ」
オーエダに抱き着きながらキシリアさんが問えば、オーエダを始めとしたオーク達はさも当然とばかりに応える。ウチのオークは程よく性欲を発散しているしね。
だからといって、彼らが彼女を案じてゆっくりと輪姦するとは、流石の私も驚きましたよ。徐々に強めていくのでしょうけど、傭兵だからと加減するとは。
「ほぉれ、こうして子宮をグリグリすんのがたまんねぇんだろぉ?」
「んぉぉっ♪ 子宮、ゴリゴリ、いい、いいぃぃっ♪」
キシリアさんの陥没乳首を銜えているオーエダが腰を突き上げ、そのままグリグリと腰を押し付ける。
「ほれほれ、もっとリラックスリラックス」
両足を持ってキシリアさんを揺さぶる背後のオークだけど、それ逆効果だからね? キシリアさん、肉壺と腸壁を抉られて凄く嬉しそうに鳴いてますし。
そんな可愛らしく喘ぐキシリアさんをオカズに3名のオーク達がチンポを手コキしながら次を待つ。順番待ちのようだ。
「あっ、あっ、あっ、あっ、イグ、イくぅぅっ! 体も、心も、凄く気持ちいいぃっ♪」
キシリアさんが幸せそうで何よりです。
―――
キシリアさんとオーエダが満足し終えた後、スヤスヤと眠るキシリアさんを置いて昼食。今日のお昼はウドンで、月見・狐・とろろと種類豊富に取り揃えてます。
萌花が作ったという天ぷらウドンを食べ終えた私は、キシリアさんを起こして昼食に誘う。顔を真っ赤にして黙々とウドンを啜るキシリアさん可愛い。
その後、ブリュンヒルドさん筆頭の鬼神乙女達がやってきました。彼女の戦友だというロスヴァイセさんを含めても総勢8名という小規模な団体だった。
秩序を重んじていても鬼族らしい剛毅な性質故に、格上に挑んで逆に敗北し殺されたり囚われたりするワルキューレも多いらしく年々数が減っているのだとか。
そんな彼女達(何故か私の事を「コーチ」と呼んで憧れているのが不思議)に教える合同練習とは……。
「おおぉぉぉ! このオーエダに続けぇぇぇっ!」
「ツーマンセルを維持しろ! 連中は1人1人が強ぇんだからな!」
「オーク如きに怯むな! それでもワルキューレ……ぐぁっ!?」
「今だぁぁぁ! 押せぇぇぇ!」
オーク2人1組のツーマンセルに対してワルキューレ1人。たかがオークと思って侮るとどうなるか、たかが1人と思って侮らない大切さを学ぶ特訓です。
高位の鬼族であるワルキューレは奇抜な見た目に見合った高い身体能力と頑丈さを持つ。人間で言う鱗のような外装は滅多なことでは傷つかず、膂力もある。
だが個人1人では成り立たないのが戦場だ。それをワルキューレ達に解らせる為、オークは2人だけでなくオーク全体で連携を取る。
最初こそワルキューレ達が押していたが、流石に7対18の数の差は埋められず、防御陣形から徐々にオーク達が押すようになった。
特にタワーシールドを構えて切り込み役を買って出たオーエダの快進撃が強い。盾を受け止めたワルキューレを3人がかりで押し倒し、そのまま手を縛る。
「……なるほど、連携とやらが大事なわけだ」
そんなオーク達の止まらない快進撃を目の当たりにしたロスヴァイセさんが悔しそうにつぶやく。横を向けばデカいヒップを間近で見れる私は役得です。
横から足で小突くブリュンヒルドさんを無視して、今度は見学している新米オーク達を見る。先輩オーク達の動きに圧巻されているようだ。ウチのオークは優秀だろう、えへん。
「私も目の当たりにするのは初めてだが、オークが我々を此処まで追い込むとはな。……どうだ、コーチの指導は素晴らしいだろう?」
「ふん……オーク共が群れる意味が下品な生殖行為だけではない事は解ったさ」
ブリュンヒルドさんも自慢げに言うが、ロスヴァイセさんはまだ納得できないらしい。ブリュンヒルドさん、そろそろ私の足をつま先で小突くの止めてくれない?
やがて生き残ったオーエダとオークボ、それと2人が残りのワルキューレを捕らえて試合終了。応援していたチア衣装のシュレイとフィルも嬉しそうに歓声を上げる。
「皆さんお疲れ様です! よい連携でしたよ!」
『あざーっす!』
オーエダとオークボを筆頭とした4人のオークが深々と頭を下げる。シュレイとフィル、それと新米オークは倒れた者の搬送に入る。
「ワルキューレの皆さんもご苦労様です! 後で軽い食事を用意しますので安静にしててください!」
『は、はい……コーチ……』
縛られた状態で固まっているワルキューレ達の覇気の無さときたら……余程オークに負けたのが堪えたんでしょうか?
「この調子で連携を身に着け、また連携した敵に対する対処法などを実戦で学ぼうと思います。これが有意義だと判断した場合、貴女達は改めて私達と同盟を組むのでしたね」
「私は断固反対したのだがな……オーク共を相手に性的に強くなれたのは認めるが、なんでこのようなチビっ子にブリュンヒルドは……」
ブツクサと文句を言うロスヴァイセさん。ていうかワルキューレ達もそうでしたけど、あのエロ特訓をよく受けようと思いましたね……筆頭命令とはいえ逆らえばいいのに。
ブリュンヒルドさんみたいに力を示すべきでしょうか……そう思って見上げていると、ブリュンヒルドさんが屈んで私の耳元に顔を近づけてきた。
(オスカー、いずれはロスヴァイセにもお前の強さを示すべきだろうが、それは待ってはくれまいか?)
(なんでです?)
(ライバルは増やしたくないからな。アネモネと霜月に負担を掛けたくない)
(はぁ……)
ブリュンヒルドさんも霜月も私に好意を寄せてくれているのは解っていますが、このツンツンワルキューレも肉堕ちしたらああなるんだろうか。
まぁブリュンヒルドさんみたいなのが増えたら困るので助言通りに黙っておきましょう。プリプリ文句を言うロスヴァイセさんを見ると戦いたい気になるけど。
因みに恋愛ならアネモネ嬢一筋だってことは霜月もブリュンヒルドさんも解っています。
―――
今度は鬼神乙女が立ち去った後に件の武器商人が来訪。テンポが良くて助かります。
先輩オークは今頃シュレイや月影で性欲を発散しているだろうから地下に送っておき、萌花を秘書に見立て武器商人……ヴィクトリア=ザハロフと会合する。
「お前がリリーナの言っていたオスカーか……なるほど、可愛らしい癖に悍ましい魔族も居たものだ」
スーツ姿の、下手をすると先ほどの淫魔よりもキャリアウーマン的な知性を見せつけるヴィクトリアさん。
リリーナさんの話によると、自身の娼館の警護員やイングリッド配下の兵士に米連製武装の密輸先らしい。魔族相手だろうとも商談に応じる程に肝が据わり、合理主義な思考は魔族にとって相手しやすいんだとか。
なので舐められないよう化物としての気配をほんの少し滲ませたところ、ヴィクトリアの額には汗が滲んでいる。やったぜ。
「此方の情報網でお前らの働きは理解している……米連製ドローンを最小限の破損で回収しているそうだな。大抵はガラクタ同然として売り出されているが、破損の少ないドローンはそれだけで価値があがる」
「まぁ私達もドローンは大破が基本ですからね。そういったドローンは高く売れる場所と決まっているんです」
米連にとって、ドローンとは代えの効く兵器であり、修理が可能な兵器でもある。人間と違って重要な機器さえ生きていれば再生が可能なのだ。
大抵は破壊されてドローンのパーツが売り飛ばされていくが、再稼働が可能な程に無事なドローンは修理すればそのまま使えるので、当然後者の方が高く売れる。
それをヴィクトリアさんは狙っており、ドローンの個数や破損率に応じて、イ・グーに武器を大量かつ格安で売ってくれるらしい。
「だがドローンだけで武器を譲れるわけはないよな。武器の売値としては……こんなところでどうだ?」
「んー、弾薬まとめ買いしますから安くなりませんかね?」
「武器と弾薬を同時に売買すれば輸送コストは安くなるがな、無駄撃ちするのは米連も同じで直に減るんだ。むしろ武器より弾薬を高く売りたい」
「あー……」
高性能な電卓を指で叩きながらヴィクトリアさんは金額を見せつけ、私はもう少し安くならないかと交渉。
私はオーク程ではないが頭が悪いという自覚もあるので、少しでも安上がりになれるようにしかできないのです。
イングリッド様から臨時収入を得たとはいえ、バカスカ使う訳にもいかんのです。東京キングダムは賄賂も出来なきゃ生き残れない裏社会なのよ……。
「あの、ドローンをイ・グーで再利用するわけにはいきませんか? ヴィクトリアさんが修理屋に心当たりがあればですけど……」
「それも面白そうですね」
「ふむ、それなら安上がりにはなるな。性能は多少ダウンするが……」
しかしヴィクトリアは話が分かるし、高く売りつけようとする割には真摯に対応してくれるから良い人だ。
こういった合理主義者な人間が増えれば、東京キングダムも明るくなれるのに……ヴィクトリアは女だから下手したら凌辱されそうだけど。
―さぁて、この後はアネモネ嬢の為の支度をしませんと。
●本日の成果
・萌花の評価アップ
・キシリアと雇用続行
・キシリアとセックス(オーク得)
・ヴィクトリアと取引(今後も続行)
・鬼神乙女と合同演習(今後も続行)
・書類処理が捗った
・イングリッドからの臨時収入
次回「宿泊:蜘蛛姫アネモネ」に続きます。今回は色々飛ばしましたが次回はガッツリエロに走ります!
その次はいよいよイ・グーを組織的に活動させようと思ってます。イ・グーのライバルキャラは決まってます(ニヤリ)
にしてもフィルやシュレイ、月影の出番が減ったなぁ……ちゃんと出さないと(汗)
誤字報告・感想・指摘・リクエスト等お待ちしております。