・魔界ワスプの駆除
・女王ワスプ及び巣の駆除
●登場する原作キャラ
・三瓶はるか(対魔忍R)
・蘇我紅羽(対魔忍HR)
~とある復刻ガチャにて~
「カード満杯になってきたし、勿体ないけどはるかちゃん素材にしちゃお」→ガチャチケではるかゲット
「あらら、スキルレベル上げれたのに残念。これも素材にしちゃえ」→翌日ガチャチケではるかゲット
なんかやたらと出て来たので、いっそのこと登場させちゃえ(笑)
しかし中々乗り気になれませんでした。しかもエロ無しだし(汗)
『地下シェルターに蔓延る魔界ワスプを駆除して欲しい』
『医療技術を施す前に突如として女王ワスプが覚醒、医院の地下シェルターに逃げ込まれてしまった。現在は地下通路が魔界ワスプどもで埋め尽くされてしまい、手出しができない状態だ。地下シェルターには貴重な材料や実験生物が保管されている為、毒ガスや爆破が使えん』
『ワスプ共がバリケードを突破する前に、女王ワスプ及びワスプの巣の破壊するのだ。オスカー、貴様の捕食性と再生能力を見込んでの作戦だ。貴様の所有奴隷のデータを確認した所、捜索に適した肉奴隷もいるらしいしな。シェルター内の備品を一切傷つけず、ワスプのみを駆除するのだ』
『なお、女王ワスプ暴走の際に対魔忍らしき姿も見かけたと報告があり、ワスプ共に交じって強襲する可能性もある。火炎放射器や弾薬等の援助もしておこう。イングリッド様は先の失態を気にしておられる。くれぐれも気を引き締める事だ』
―――
オスカー=ライマキーにとって、魔界ワスプの駆除は渡りに船だった。
『むーしゃむーしゃ』
地下シェルター通路を塞ぐように居座りながら、次々と襲い掛かる魔界ワスプを触手でまとめて捕らえ、花のように広がる牙だらけの口へ一気に放り込む。
全長1mはくだらない魔界の蜂を数匹まとめて噛み砕き、バリバリと嫌な咀嚼音が響く。だがオスカーは足りないとばかりに再び触手を伸ばし、魔界ワスプを次々に捕まえる。
先日の任務でかなり傷を負ったため、再生能力を補うべく無尽蔵に増える蜂を食いまくるオスカーであった。
「グ、グロテスクぅ……」
「ボスって食わず嫌いとか無ぇのかなぁ……」
オスカーの背後はY字の分かれ道になっており、そこではオークボら精鋭オークと腹部が膨れたフィル=リードが少数の魔界ワスプに攻撃している。
オークボがガトリングガンで蜂を寄せ付けず、近づいたらフィルのカラドボルグで一閃。いいコンビネーションだ。その他のオークは火炎放射器で焼き払っている。
ちなみに何故フィルが居るかというと、妊婦は体を動かさないと逆に難産になるらしい上、彼女が暴れたいとワガママを言うから連れて来たのだ。
ワスプの体液を振り払ったフィルが振り向けば、蛸が次々に蜂を喰らうというパニック映画みたいな光景が広がっている。怖い。
ノマド管轄医院の地下シェルターは迷宮のように広く複雑な造りとなっており、オスカー・オークボ・フィルの3名が少しずつ下へと向かっている。
表層では外に出さない為のバリゲードに食いつく魔界ワスプを、残った部下達が抑えている頃だ。オスカーが次々に食らっているとはいえ、女王を絶たなければワスプは更に増えるだろう。
女王ワスプ捜索に人数を宛がいたい処だが、道中に点在する備品や倉庫を破壊するわけにはいかない為、オークボレベルの射撃センスもしくはフィルレベルの機動力が求められる。
では他のイ・グー所属の肉奴隷はどうしているかというと……。
「おう月影の姐ちゃん、女王ワスプは本当にこの先に居るんだな? 迷路みてぇでオレらが何処にいんのかも解らねぇんだが」
『ああ。その先で間違いない。ついでに言えば、お前達の進路方向から見て右斜め方向から近づいている影もある。そいつの反応はワスプとは違う。気を付けてくれ』
オークボの通信機から月影の声が聞こえる。月影及び萌花は、表で待機している武装車両内に居るらしい。
萌花の異能により強化された月影は、地下深くに潜む魔族や魔粒子使いの存在を完全に把握、オスカーの濃ゆい気配を中心に女王ワスプへのナビゲートを担当している。
電流装置付きの首輪を装着しているとはいえ、今では抵抗の素振りも嘘偽りも無くオスカー達のサポートに宛がっている。彼女の背後にいる萌花もやる気満々だ。
「そうけぇ。こんな広くて少人数じゃボスとフィルが居ても心細いんだ。あんたの邪眼が頼りですぜ」
『任せろ。どうせ私は対魔忍としては死んだ身だ。せめて報酬分の働きはするさ』
ワスプとは違う反応には気にかかるが、女王ワスプの大体の場所さえ解れば良し。オークボは通信を切り、ワスプの勢いが衰えてきたのを確認する。
フィルとオークボの前にはワスプの死屍累々が、オスカーの前にはワスプが恐れて壁に張り付いている様子が見える。
「ボスー! 月影の姐ちゃんの話じゃこの下で間違いないそうです! それと、ワスプたぁ違う反応がこっちに近づいてるってことでさぁ!」
『了解。こちらも大体片付きましたよー』
「オークボさん、私たちも行こっ」
「おう」
「俺らも居るんだけどなぁ……」
「戦う妊婦ってエロいよな」
フィルに促されたオークボは、ずるずると移動を開始するオスカーに続く。忘れがちだが少数の精鋭オークらもいます。
シェルターと倉庫を兼ね揃えている直径4mの地下トンネルの至る所には収納扉や檻があり、そこには医療備品や謎の生物が数多く保管されている。
幸いにもそれらはガトリングガンに撃たれても傷1つつかない程に頑丈な上、ワスプ達の興味を示す事は無い。
強いて言えば強化ガラスで包まれた培養液漬けの何かが気になる処だが……そこはノマドだからと諦めた方が良い。
とはいえ、オスカーの巨体がギリギリ収まっている以上、迂闊に暴れようものなら壁ごと倉庫を破壊しかねないので注意する必要がある―――オスカーが。
『うう、狭い場所ってこんなにもやりづらいのですね……』
「まぁ我慢してくだせぇボス」
「ボスは頼りになるからね~」
道中襲い掛かる無謀なワスプをムシャムシャしながらオスカーは前進。オスカーを盾にしながら食べ残しを迎撃するオークボとフィルは呑気な物である。
実際、依頼主も言っていたようにオスカーの捕食性と
『しかし月影の言う通り、この先で間違いないみたいですね。ワスプ共が密集していますよ』
「早くお仕事終わらせよ!」
「おいフィル気ぃ引き締めろ! オメェ仮にも妊婦だっての忘れてねぇかぁ?」
徐々に数を増していくワスプを片っ端から食うか叩き落としながら前進、女王が居るであろう巣を目指す。
進んで行く先には大きな扉が待ち構えており、その隙間から次々とワスプが這い出てくる。どうやら女王ワスプはあの扉の向こうに居るらしい。
オークボは何も言わずに前に出る。オスカーの触手が襲い掛かるワスプを打ち払うのを確認してから、オークボはガトリングガンから支給された火炎放射器に切り替える。
トリガーを引けば爆発するようにして炎が噴射、群がっていたワスプを火の海に変えた。
やがて炎が収まれば、そこは黒焦げになったワスプ達が痙攣しながら地面に倒れている。扉も焦げてはいるがそれだけだ。
「月影さん、女王蜂はこの中かな?」
『間違いない。とてつもない蜂の魔素に加え、濃厚な魔素を感じる……依頼主から話がある、代わるぞ』
「じゃあコッチもボスに代わるね……ボス、依頼主が出るって」
続けざまに扉の隙間から這い出てくる蜂を焼き払うオークボの後ろでフィルが連絡を取る。
月影からこの医院の関係者に代わると聞いたフィルは通信機をオスカーに手渡す。野太い触手が器用に巻き付き、通信機を近づける。
『オスカーです。どうなさいました?』
『医院長だ。そこの牝奴隷の情報とマップを確認したが……拙い事に、その部屋は魔界生物の実験室だ。様々な魔界生物が生きたまま保管されている』
依頼主でもある医院長の連絡にオスカーは『あちゃー』と額(?)に触手の先端を押し付ける。医院長も察したらしく、申し訳なさそうに話を進める。
『檻や強化ガラスで隔ててあるから魔界ワスプ共に襲われる事は無いだろうが、万が一もありえる。幸いにも部屋は広いから多少暴れても構わないが、くれぐれも実験生物に危害を加えるな』
『難しい事言いますねぇ……』
暴れる許可は得られたものの破壊はするなという無茶振り。必要な事を言い終えた医院長は通信を切り、オスカーは溜息を零す。
『仕方ありません……私が速攻で入って女王ワスプをへし折りますので、オークボとフィルは待機、火炎放射器で出入口を塞ぎなさい』
「合点! お気をつけなすってぇ!」
「了解! 頑張るよ!」
オークボとフィルが良い返事をすると、オークボは火炎放射を止める。その隙にオスカーは開きかけの扉に触手を伸ばし、力ずくでこじ開け、水が雪崩れ込むように扉の狭い入り口へ入り込む。
―――
実験室に潜り込んだオスカーを出迎えたのは、部屋を圧迫する程の魔界ワスプの群れと、部屋の奥に佇む女王ワスプだった。
女王ワスプの背後には巣らしきものがあるが、オスカーは気にせず女王ワスプに向けて突進。群がるワスプを数多の触手で払いながら、女王に肉薄する!
『さっさと食われろぉ!』
トラック並の巨体を持つオスカーと女王ワスプが取っ組み合う。
足の数が多いとはいえコントロールには限度がある為、魔界ワスプの薙ぎ払いより女王への締め付けにリソースを割こうとする。
しかし、女王へ向けて伸ばした触手が突如として輪切りにされる。
『あいっだ!』
突如として数本の触手が一度に斬られた事に驚愕するオスカー。その間にも女王ワスプはオスカーにのしかかろうとし、魔界ワスプが群がってくる。
しかも先ほどの斬撃が次々とオスカーに襲い掛かってくるではないか。その正体を探るべく幾つか目玉を生やして周囲を見渡すと、その元凶が見つかった。
そこに居たのはタイツ姿の女忍者……対魔忍だった。オスカーの触手の範囲外に佇んでおり、どういう訳か魔界ワスプに襲われる気配がない。
長い黒髪を後ろに留め、武者が付けるような小柄な手甲と肩当を装備した彼女は、次々と手を振ってはオスカーの身体を刻んでいく。
(手を振るう度に私に傷を……風遁って奴ですか? というかなんでワスプ共に襲われないんですか彼女!?)
女王ワスプと魔界ワスプの対処に追われているが、触手を斬り裂かれるのは厄介だ。よって魔界スワプを先に処理すべく、女王ワスプに伸し掛かってから触手を伸ばす。
地を這うようにして対魔忍に伸びていくが、彼女が放つ風の手裏剣は際限がないのか、次々と迫ってくる触手を斬り裂いていく。
だが数で言えばオスカーの触手が上。魔界ワスプが体に群がれ咬まれたり毒針で攻撃されても怯まず(魔界ワスプの毒程度なら効かない)、触手を伸ばす。
迫りくる触手の大群から距離を取りつつ風の手裏剣を放つ対魔忍。その間にもオスカーの下敷きになっている女王ワスプが抵抗する。
オスカーは蛸の腹を口のようにパックリと開き、女王ワスプに噛みつく。口内に無尽蔵に生える牙が女王ワスプの外殻に突き刺さり、そのまま女王の胴体と頭部ごと噛み砕いた。
魔界ワスプ達の援護も虚しく、女王ワスプの断末魔が轟き緑色の体液が噴き出す。痙攣する腹と足を残し、オスカーの巨大な口が咀嚼する。
『さぁて、これで残すは巣の排除と……貴女を捕らえて情報を吐き出すとしましょう! どうせ対魔忍の仕業でしょうし!』
女王ワスプが逃げ出した原因は、恐らく風手裏剣を放ち逃げ続ける対魔忍の仕業だろう。報復のように巣に残っていたワスプ達が群がるが、それを触手で打ち払いつつ、対魔忍に狙いを定める。
対魔忍は舌打ちするが、それもワスプの羽音で掻き消される。体に振りかけた女王ワスプのフェロモンの効き目の事もあるし撤退したいが、逃げる先までもが触手に遮られる。
オスカーは逃がしはしないとワスプを喰らいつつ対魔忍の前に壁のように聳え立つ。
そんな時だ。
天井の換気扇が突如として破壊され、そこから何かが飛び出てきた。
飛び出てきた人物―――蘇我紅羽の握る毒刃が、オスカーの頭頂部に突き刺さる。
因みにオークボ達は出入口の前に陣取りワスプ達を迎撃中。
蘇我・三瓶のダブル対魔忍、そして用いた毒刃がオスカーに襲い掛かる。
次回に続きます。