※この作品はR-18です。

東京キングダムでイき抜く魔族さん   作:ヤトラ

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●登場する原作キャラ
・リリーナ(魔族R)
・レベッカ=シルキー(対魔忍SR)
・ロージィ=ザ=ファントム(魔族EXSR)

今回は活動報告にあったリクエスト「リリーナと高級娼館の日常」です。
対魔忍世界を良く知らない私の、ゆるゆるな娼館設定をご覧ください。

この作品のリリーナってこんなんなんだ、と思って貰えれば幸いです(笑)

レズ・射精管理・搾精及び搾乳要素があります。苦手な方はご注意ください。


番外:リリーナ

 

 東京キングダムでも有数の高級娼館「ブラックアウト」。豪邸のような立派な建築物には、乱交上等のパーティー会場・ラブホも兼ねた宿泊施設・質の高い給仕の育成機関と様々な機能を備えている。

 この娼館が此処まで成長できたのも、オーナーである淫魔リリーナの手腕あってこそだ。ノマド幹部が1人イングリッドが重宝する配下として扱われるだけの実力を、この魔族は有しているのだ。

 

 

 今回は、そんな高級娼館の一部と、リリーナの優雅にして淫靡な一日をご覧頂こう。

 

 

―――

 

「おはようございます、我が主(マイロード)

 

 リリーナの目覚めは、カーテンから漏れる朝日と、美しくも凛々しい声、そして股間から伝わる快感から始まる。

 体中に伝わる細やかな快感で覚醒し、ショボショボとした眼を愛で擦って上半身を起こす。昨夜は牝奴隷で夜遊びし過ぎた為に眠い。

 

 ぼやけた視界には白で統一した家具が並ぶ自室が写り、下半身がやけに寒いのが気になってベッドを見やる。

 

「目が覚めましたか。良き天気ですよ我が主(マイロード)

 

 そこには、男性用の黒いスーツに身をこなした元対魔忍レベッカ=シルキーが自らの股間に顔を埋め、ふたなりペニスを取り出している最中であった。

 ふたなりチンポは朝勃ちでガッチガチに勃起しており、既に舐め回した後なのか唾液でテカテカしていた。舐め回した張本人であるレベッカは何食わぬ顔で微笑みを浮かべている。

 

「おはようございますわ、レベッカ。髪を梳いてますので、そのまま続けてくださいな」

 

 微笑みながら手近のテーブルに置かれている鏡とブラシを手に取り、レベッカに朝フェラを続行するよう指示する。

 レベッカは当たり前のように頷き朝フェラを再開。充分舌で愛撫したので、次は柔らかな唇を先端に教えて、そのままズルズルと肉竿を口内に納める。

 

 この高級館に囚われ娼婦として調教されてからというものの、レベッカは屋敷内に限定するとはいえ随分と羞恥心と敗北感を忘れ去っていた。

 ビッチとは行かずとも主と定めたリリーナの肉棒を躊躇なく咥え、主の調子に合わせたフェラテクをお見舞いする。レベッカが与える適度な快感でリリーナは徐々に眠気を覚ましていく。

 しかしリリーナは表向きは平然とブラッシングを続けており、見向きもしない主の事を気にせずレベッカは愛おしそうに口内に納めた肉竿に舌を絡める。

 

 肉竿がビクンと跳ねたのをきっかけにラストスパート。レベッカはじゅぷじゅぷと音を立てながら頭を前後に揺らし口内でペニスを扱く。

 欲を貪ることなく、しかしリリーナに適度な快感を与えるフェラテク。元対魔忍にして騎士なる乙女は、今やふたなりチンポに奉仕する事に喜びを覚える娼婦と化していた。

 

「ん……出しますわよ、そのまま飲み干しなさい」

 

 ブラッシングを終えたリリーナは股間に埋めるレベッカの頭を片手で軽く抑え、そのまま快楽のままに射精。

 主君の精液をそのまま喉に流し込み、数秒後にゆっくりと唇で残滓を拭いながら引き抜く。はしたない真似を見せまいと飲み干し、肉竿に残った僅かな残滓を舌で舐め取っていく。

 お掃除フェラが完了すればレベッカは懐からウェットティッシュを取り出してリリーナの肉棒を拭い、完了しましたと言わんばかりにベッドの上で土下座。

 

「ご苦労様でしたレベッカ。流石は私の奴隷騎士(スレイブナイト)ですわ」

 

 調教する前の凛々しく反抗的だった女騎士が、今や自分の撫でる手とチンポで喜ぶ娼婦と化している事にゾクゾクとした悦びが駆け巡るものの、それを押し隠して微笑むリリーナ。

 その後は、先程の朝フェラという淫靡な光景が無かったかのように、レベッカが淹れた紅茶を飲みながらの朝食タイム。お嬢様の優雅な朝といった感じだ。

 

我が主(マイロード)、食事中に新聞を読むのは御遠慮くださいとあれほど」

 

「いいじゃないですの、これぐらい」

 

 この従者(レベッカ)、ちょっと口うるさいのがたまに傷。

 

 

 

―――

 

 リリーナの娼館はウ冠型の建物となっており、リリーナの私室兼業務室は右端の建物にある。

 

 右端の建物には給仕や娼婦の個室が与えられ、彼らの為の教育機関も設けている。成績優秀な奴隷や娼婦はランク制があり、高いランクを維持する程に高価な部屋や娯楽が割り振られる。

 傍らに黒スーツのレベッカを侍らすリリーナが廊下を歩く度、身なりの整った給仕や娼婦達が尊敬の眼差しを持って挨拶を交わしてくる。それだけ信頼されている証拠なのだ。

 

 そんなリリーナの朝は早い。娼館の支配人にしてノマド幹部の配下は仕事が多いのだ。

 

 まず彼女が立ち寄ったのは準備室。午前の勤務に向けて給仕や娼婦が身なりを整え、決められたスケジュールに乗っ取った品揃えや装飾を施すミーティングルームだった。

 リリーナがその扉を開けば、まるで楽団のように鏡が並び、その前で身なりを整え、中には大人の玩具を膣内に挿入したり自ら緊縛する娼婦の姿もあった。

 

「おはようございます、皆さん」

 

『おはようございます、オーナー!』

 

 そんなドタバタとした楽屋もリリーナが現れれば別。一同がリリーナに向けて深々と頭を下げ、元気な声で朝の挨拶を交わす。リリーナも満足げに頷いていた。

 

「今夜のパーティーはオークが中心ですわ。野蛮とはいえ相手はノマドの重役。粗相の無いよう、しかし根気強くお相手して差し上げなさい。今のうちに体力を温存しておくこと!」

 

『はい!』

 

 午前にも泊まり込みの客や娼婦目当ての客人が訪れる為にハードスケジュールには違いないが、娼婦と給仕はそれをこなし体力管理する責任がある。

 リリーナの忠告によって更に意識を高めた彼ら彼女らは、せっせと午前の業務の準備に励むのだった。やる気を向上させたリリーナも納得したように頷き、部屋を後にする。

 

「レベッカ、貴女も今宵の宴に参加してもらうわよ」

 

「イエス、我が主(マイロード)

 

 深々とお辞儀するレベッカに恥じらいや嫌悪感はない。娼婦に堕ちきった彼女にとって、情事や性交は仕事の一環としか感じられないのだ。

 

 

 

―――

 

 続いてリリーナとレベッカが訪れたのは、低俗な客に提供する下級奴隷の調教部屋だった。

 

「んぉ、お、おぉぉぉんっ♪」

 

「はへぇぇっ! チンポ、チンポもっとちょうらぁぁいっ♪」

 

「下品ですこと」

 

 イカ臭さを口元をハンカチで覆う事で防ぐも、部屋中に響き渡る嬌声を耳にして眉を顰めるリリーナ。

 

 薄暗い地下室では黒いラバーで身を包み、天井から伸びる縄で吊るされた肉奴隷達が淫魔達に凌辱させている最中であった。

 所謂「仕込み」で犯されている彼女達は全頭マスクで顔を隠しているが、何れも肉棒で自らの肉壺を犯して欲しいと懇願するものばかり。

 リリーナの教育が施された淫魔は男女問わず女泣かせの肉竿を生やしており、つま先立ちで吊るされ高く上げられたお尻をズコズコと犯す。

 

「元対魔忍ともあろうものが情けない声出しちゃって……レベッカ、涎」

 

「……はっ」

 

 隣で涎を垂らして欲情しているレベッカにキツく言うと、彼女はシャキっとし直す。そういえばこの子も元対魔忍でした。罰としてレベッカの胸を扇子でペチンと叩く。

 淫魔の報告によれば8名の元対魔忍の調教は順調に進んでいるとの事。淫魔の手腕に掛かればオーク以上の速さで淫乱に染め上げる事もできるのだ。

 先程の娼婦達とは打って変わった扱いの悪さだ。彼女達が対魔忍ということもあるが、リリーナのお眼鏡に適わなかったのが一番の要因である。

 

「今夜には商品としても売れるでしょうね……今夜のパーティーはオークが大勢来ます、徹底的に仕込んでおきなさい」

 

「了解しました」

 

 ボンテージを着込む女性淫魔が一礼する。恐らくだが、彼女達肉奴隷は夜に行われるパーティーに向けて徹底的に快楽調教を施されるのだろう。

 オークとは違って精神破壊には至らないが、口々に下品な言葉で懇願しそれを叱咤される彼女達は、対魔忍どころか女として終わっている。

 

「さて、これで数合わせは問題ありませんわね。次行きましょう」

 

「かしこまりました」

 

 女達の嬌声と甘い悲鳴を残し、リリーナとレベッカは早々に部屋を立ち去るのだった。

 

 

 

―――

 

 その後もリリーナは転々と娼館を行き来し、宿泊施設や食事処が集中している左側の館に足を運ぶ。

 

 ある時はノマドの乗客とビジネストークを交わし。

 

 ある時は昼食ついでに調理場に訪れて食事を取り。

 

 ある時は泊まり込みの客と談笑したり要望を聞いたり。

 

 そしてリリーナの一番のお楽しみは……。

 

「はぁはぁ、あんな太いふたなりチンポを易々と……あぁんベロチューまでっ! レズはこれだからたまりませんわ!」

 

「……我が主(マイロード)、やはり覗き見は感心しないと思うのですが……」

 

 リリーナと限られた人物だけが知っている薄暗く狭い通路。ここは全てのプレイルームに通じており、光が差し込む極小の穴を頼りに覗き見できるのだ。

 リリーナが熱い吐息を吐きながら覗いているのは、ふたなり金髪淫魔に犯されている銀髪の娼婦。どうやらお気に入りの娼婦らしくイチャラブセックスにのめり込んでいた。

 そんな光景を極小の穴から覗き込んでいるリリーナは、普段とは違ってスケベ男子のように股間をいきり立たせている。下手をしたらその場でセンズリでもしそう。

 

「レベッカ、何度も言いますがコレは確認です。ええ只の確認ですとも、客が対魔忍や米連の手先だったらどうしますの? 一つ一つ、私の目で見る事で少しでも被害を減らそうとしていますのよ」

 

 キリっと顔を引き締めて振り向くも、口から垂れる涎で台無しである。すぐに壁の穴に目を向けるし……。

 息を荒げながら壁の向こうのレズセックスに夢中になる娼館オーナー…付き合いは浅いがリリーナの趣味には「ないわー」と思うしかないレベッカであった。

 

「モニターがありますし、そもそも抱こうと思えば抱けるじゃありませんか、奴隷も娼婦も、私も居るわけですし」

 

「判っていませんわねレベッカ。大事なのは隠れて観る事ですわ」

 

 そんなドヤ顔で言われてもなぁ……と思う、根っこから真面目なレベッカであった。

 

 

 

―――

 

 リリーナの言う「監視」を終えた頃には(リリーナがツヤツヤになったのは言うまでもない)、時刻は夕方。パーティーが開く時間が迫ってきている。

 もう一度楽屋に戻って娼婦や給仕の状態を確認したり、レベッカを始めとした警備員も兼ねた娼婦または給仕に武装を施す。レベッカには叛逆対策の首輪を装着しておく。

 

 最後に確認すべく、レベッカとリリーナは地下室へと足を運ぶ。

 

「ん~、んぉ、んん、んいいぃぃぃぃ……っ」

 

 独房と言っても過言ではない狭いコンクリート製の個室。鉄の檻で囲まれたそこには、裸電球に照らされているとある人物がロープで吊るされている。

 全身を黒いラバーで包まれた身体は、グラマラスな体つきと爆乳を余すことなく示し、勃起しているふたなりペニスもピッチリと覆っていて、露出度が低いのに逆にエロく見える。

 しかもペニスに至っては複数のバンドで締め付けられており、まるでボトレンズハムかのよう。そんなペニスを巨尻と共にプルプルと振りながら、猿轡で隠された口から喘ぎ声を漏らす。

 

 人間1人がやっと入れる檻に閉じ込められた全身ラバー女の正体は、娼館で一番稼いでいる肉奴隷ロージィ=ザ=カウスレイブであった。

 

「ふふふ……無様ねぇロージィ。三日間も射精どころか搾乳もされないなんて」

 

 ガスマスク越しに黒ずくめのロージィを嘲笑うリリーナ。手で合図を送ると、同じくガスマスクで顔を隠しているレベッカが檻越しに手を伸ばし、彼女の猿轡を外す。

 

「ぷぁっ、チンポ、チンポ射精させてくだしゃいぃぃっ! 誰でもいいからチンポ、チンポチンポチンポぉぉぉっ!」

 

 口元が解放された途端、彼女は惜しげもなくチンポと連呼し、天井から伸びるロープで直立を強いられているにも関わらず腰をヘコヘコと前後に揺する。

 本当に三日間も禁欲させられたのだろう。ロージィの必死さを目の当たりにして益々嘲笑が深まり、レベッカは何も言わずに猿轡を嵌めさせる。

 

「ふごっ、おごぉぉっ! ひんほ、ひんほひへぇぇぇっ!」

 

「言われなくてもたっぷりしてあげるわよ……今夜は搾り放題コースを御所望のお客様がいるのですから」

 

 耳栓で塞がれているから聞こえないでしょうけど、とリリーナは意地の悪い笑みを浮かべ、涙と涎を垂らしながら腰を揺らすロージィを後にする。

 射精禁止からの射精地獄に陥るだろうロージィに同情したのか、レベッカは空に十字を斬り、階段を上がっていくリリーナの後を追うのだった。

 

「ひんほぉぉぉ! ひんほしきょしきょぉぉっ!」

 

 

 

―――

 

「くひぃぃぃチンポしこしこいやぁぁぁ! もう出ない、出ないからぁぁぁっ!」

 

「何を言うんじゃ、せっかく搾り放題を選んだっちゅうのに! おらおら、さっさとザーメン吐き出さんかい!」

 

「すげぇぜこの乳、まるで噴水みてぇに母乳が出てきやがる!」

 

 先程とは打って変わって射精を嫌がるロージィを、催淫防止マスクを嵌めたオーク達が様々な手を用いて白濁液を搾り取ろうとしてくる。

 牛のコスプレをして荒縄で縛られたロージィを後ろから肉棒で貫き、縦横無尽から伸びる分厚い手が爆乳やふたなりチンポを弄び、かれこれ30分も射精と搾乳を繰り返してた。

 薬を打たれ通常の何倍も感度と精液量を増加させられたが、30分以上休みなく快楽責めと搾乳を続けられているロージィは絶叫を上げ続ける。体力が維持できているだけでも凄いが……。

 

 そんなロージィ苛めをガラスケース越しに眺めて楽しむ客人達。いずれも今宵のパーティーの招待客にしてノマドの構成員だ。

 殆どがオークだが場を弁えるだけの頭脳や礼儀はあるらしく、パーティー会場に恥じぬ適度な凌辱を娼婦達に強いて楽しんでいる。

 淫魔といった人間に近い魔族も大勢おり、今宵は先日起こったテロ事件を防いだ祝勝も兼ねているらしい。適度に酒を嗜み、上質な肉奴隷や娼婦で性欲を満たす。

 

「ぐふふふ、まさか本当にレベッカを娼婦にしているとはな。高い金を払っただけはあるぞ」

 

「お気に召したようで何よりですわ」

 

 そんなパーティーの中心となっているのが、朧派閥の武装組織を率いる巨漢のオークだ。オーガに負けず劣らずの屈強な肉体はリリーナですら甲斐甲斐しく一礼する程。

 そんな巨漢オークが抱きしめているのは、乳首にローターを貼り付け首輪を嵌められたレベッカ=シルキーであった。巨体に見合った巨根を易々と受け入れ、オークの腰使いに揺られている。

 

「んぁっ、あっ、あっ、凄く、逞しいですっ。 わ、私のキツマンコ、満足、してくれます、かっ」

 

「おうおう、可愛い奴だ。ほれほれ、もっと腰を振ってやろうぞ」

 

「ふぎゅぅぅぅっ」

 

 体格差も身長差も圧倒的にも関わらず、巨漢オークはレベッカを押しつぶさない程度に抱きしめ、腰を突き上げてレベッカの肉壺を抉る。

 ロージィの催淫液を飲ませ肉壺に塗り付けた彼女は快楽に染まり切っており、巨漢オークを愛おしそうに見上げ、両手両足でガッシリと彼に抱きついていた。

 ガチレズであるリリーナだが、レベッカが巨躯のオークに犯されているという場面は結構クるらしく、涎を垂らしながら彼女と彼の痴態を見て楽しんでいる。

 

 

 ロージィの搾り放題サービスに最高級娼婦レベッカとの情交。大盤振る舞いな娼館パーティーは日付が変わるまで続けられる

 

 

 

 

 

 はずだった。

 

 

―パリィンッ! ガシャァァンッ!

 

 突如として天井に吊るされたシャングリアが破裂、それどころか天井から落ちてくるではないか。

 不幸中の幸いか何もない空間に落ちて来たシャングリアがさらに破裂、周囲にガラスの破片が飛び散って全員に恐怖と混乱をもたらす。

 

「ぎゃーっ!」

 

「な、なんだ停電かっ!?」

 

「シャンデリアが落ちたぞ、ただちに非常電源を―――ギャッ!?」

 

 飾りとして壁に照らされたランプで薄暗くなった室内では、客や娼婦達の悲鳴、戦闘もこなせる給仕達の掛け声が飛び交う。

 中には断末魔まで響く始末だが、巨漢オークは即座にレベッカを巨根から抜いて拳銃を構え、リリーナは魔素を込み上げ攻撃用の鞭を打ち鳴らす。

 薄暗くて解りづらいが、どうやら娼婦を中心に闇討ちする連中が混ざっているらしい。先程のシャングリアの落下に合わせ外部から侵入したのだろうか。

 

「誰でもいい、非常用電源を早く! ……はぁぁっ!」

 

 リリーナの振う鞭が蛇のようにしなり、近場で客を襲おうとした複数の人物に直撃。巨漢オークも知人であるリリーナの背後を陣取り、的確に拳銃を打つ。

 気づけばレベッカも、非常時の為にソファやテーブルに隠している短剣を手に取り、対魔のオーラを練り込んでからリリーナの横に並び立った。

 リリーナ・巨漢オーク・レベッカの実力者が並んだことで、闇討ちを仕掛けようと一斉に飛びかかった人物が一気に地に伏せていく。

 

 レベッカは短剣を構えたまま倒れ伏した人物を見やり……血の気が引く。

 

我が主(マイロード)! この者達は対魔忍……それも懲罰部隊です!」

 

「懲罰部隊ですって!?」

 

 敵側に堕ちた対魔忍を殺す為の対魔忍。それがレベッカの言う懲罰部隊だ。

 リリーナは頭の中を高速回転させる……先日に大勢の対魔忍を捕らえることができたが、それが関係している可能性があると判断。

 思わず舌打ちし、手近な対魔忍を鞭で叩き落とす。パーティーは既に混乱の極みに達しており、悲鳴や斬撃音が飛び交い、血を出して倒れる者も居る。

 

 この時、一番の問題に気づいたのは意外にも巨漢のオークだ。ハッと気づいた彼が振り向く先は……。

 

「拙いっ! ロージィを閉じ込めているガラスが……!」

 

 巨漢オークがリリーナに伝えようとするも虚しく、爆発音とガラスの破壊音が会場に轟く。

 リリーナもレベッカも、いち早く察知した巨漢オークも適当な布地で口を塞ぐ。その直後になって、声という声全てが嬌声に変わっていく。

 晴れた煙からは、逃げ出すガスマスクのオークと、涎と精液を垂らして倒れ込むロージィの姿。恐らくはこの会場は催淫ガスで満ちている。

 

 給仕の魔族の何名かは無事で、減りつつある対魔忍達を相手に奮闘しているが……既に大きな被害が出ている事には違いない。

 

(ああ……なんということ……っ!)

 

 警備は戦闘のエキスパートである給仕やノマド構成員が居るのに、ここまで侵入を許してしまうなどあり得ない事だ。リリーナは気を失いそうになる。

 

 

 ―ドスッ

 

 

「―――コフッ」

 

 「え」と声を上げるよりも先に、リリーナの隣に立っていたはずのレベッカが、腹部と口から血を流して倒れる。

 そこにあるのは空間を裂いて現れた血濡れの刃。虚空へと消えて行ったそれの存在など気に留めず、リリーナは絶叫する。

 

「いやぁぁぁぁレベッカァァァッ!」

 

 「逃がすな」「追え」「客の安全が最優先だ」などと声が飛び交うが、パニック状態のリリーナは倒れたレベッカを起きあげて何度も呼び掛ける。

 

 

 

 

 こうして、いつも通りのはずのリリーナの日常は波乱の時を迎えた。

 

 

 

 その数日後に、イ・グーにリリーナからの依頼がやってくる。

 

 

 

 

 対魔忍の懲罰部隊の排除を願う……と。

 

 

 

 




 因みにレベッカは生きています。重傷ですが。

 日常……に見せかけて次の展開に発展させてみました。一応ストーリー物なので。

 また、難航している時は勢いで書いちゃったりもします。プロットは浮かんでいるのにいざ書くと集中できないんですよ(汗)
 もっとエロい描写増やしたかったけど、リリーナの娼館の日常って事であっさり目にしてみました。レズな客が多い設定です。

 このまま続けば「包囲:封花蘇芳」に続きますが、リクエスト消化もあるので更新内容はランダムです。

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