※この作品はR-18です。

東京キングダムでイき抜く魔族さん   作:ヤトラ

34 / 63
●本日の予定
・リリーナと会合
・封花蘇芳の処遇


●登場する原作キャラ
・リリーナ(魔族R)
・封花蘇芳(対魔忍HR)
・月影永夜(対魔忍R)

サブタイトル詐欺です(ぉ)


脅迫:朧

 彼女……封花蘇芳は己の失態と現状を嘆いていた。

 

 懲罰隊として最低限の警戒はしたはずだ。罠だと勘づいた上で暗殺を試みたはずだ。徹底した情報収集により魔族の大舞台や【ネームド】が寄ってこないと確認できたはずだ。

 それがこの様だ……友である永夜の姿に化けた魔族に襲われ、最も頼りにしていた紅羽は遠ざけられ、為す術もなく触手に囚われ、今は鎖に繋がれただけの裸体で牢に入れられている。

 我が忍術を応用すれば何とか脱出できたであろうが、それを見抜かれた上で対処を施されている。よりにもよって裏切り者の永夜が能力をバラしたと聞いた時は、心にクるものがあった。

 

 そんな心情を乱すかのように、肌の上を這いずり回る蜘蛛の感触が小さな悪寒を走らせる。複数いるらしく、大の字に拘束された腕や背中に這いずっている。

 あの子供魔族はおぞましいことに、蜘蛛魔族の眷属を彼女の看守につけたのだ。睡眠毒を蓄えた蜘蛛らしく、彼らを利用した自害も望めない。

 武装したオークが看守なら亜空間を通じて牢屋の鍵を奪取できたろうに……蘇芳はボールギャグを食いしばるが、それを嘲笑うかのように胸元に蜘蛛が這いあがってくる。

 

 僅かな快感が走るが即座に嫌悪感へすり替わり、逆に思考を冷静にさせた。

 

(私はどうなるのだろうか……碌な未来でないのは確かだが……奴等の好きにはさせない……!)

 

 捕縛しておきながら凌辱や拷問を行わない事に疑問符を持つも、彼女にとっては好都合だ。

 覚悟は既に完了している……隙を見て逃亡、最低限でも自害だけは……!

 

 

 

▽▽▽

 

「あの対魔忍をウチにお寄越しなさい!」

 

 来訪して早々、バン、とテーブルに両手を叩いて力強く言うはフタナリ淫魔お嬢様ことリリーナ様。迫力あるぅ。

 

「まぁそうなりますよねぇ……まぁ落ち着いてくださいな」

 

 昼間だというのに昨夜の疲れ(意味深)が抜けずソファに力なく座っている私ことオスカー=ライマキーは席に座るよう彼女に促しておきます。

 リリーナさんは促されて冷静を取り戻したのかソファに着席するけど、ガルルルって唸っているかのように眉間に皺を寄せて私を睨んできます。冷たい眼差しはアネモネ嬢で十分です。

 

 先日の拙いと思っていた作戦がまさかのヒットを起こし、リリーナさんの屋敷を襲ったという対魔忍、それも懲罰隊と呼ばれるエリート忍者をゲットした私達。

 そこそこ使えそうな野良オークも数人招き入れることもできたし、幸運が重なって紅羽の姿も発見された。しかし残念ながら捕獲ならず。まぁしゃーない。

 

 問題は、釣れた対魔忍こと蘇芳(永夜さんが能力込みで教えてくれました。ご友人らしい)の対処だ。

 ノマド上層部に昨夜報告したばかりだというのに、リリーナさんはその対魔忍の詳細ですらゲットしていた。情報力高いなぁ。

 当然ながら自身の屋敷を襲撃し、元対魔忍であるレベッカに重傷を負わせた犯人であることも理解している。相当根に持っており、引き渡せば悲惨な最期を迎えるだろうね蘇芳は。

 

 リリーナさんとは親しくやっているし、彼女の調教スキルも一流だから引き渡したい所なんですけど……。

 

「単刀直入に言います。ある方が蘇芳を引き渡せと要求されたので、リリーナさんにお渡しするわけにはいかなくなりました」

 

「なっ……だ、誰ですの?」

 

「朧様です」

 

「げ」

 

 はい、問われて「げ」と答えるまでが予定調和でした。「げ」ってなりますよねぇ。

 

 朧……ノマドに属する者なら誰もが良い意味でも悪い意味でも知っている、エドウィン=ブラック様の側近にして「元」対魔忍の名。

 ノマドはエドウィン=ブラック様の物ではあるが、その実は大きく分けて「イングリッド派」と「朧派」に分かれている。それだけ力のあるお方なのだ。

 多くの対魔忍を洗脳・調教して裏切らせノマドの手先としているが、朧様の裏切りっぷりは凄いらしい。また聞きした程度なのでよく解らないけど。

 

 そんな朧様が、封花蘇芳を此方に引き渡せとイングリッド様に言ってきたそうなのだ。ウチ(イ・グー)に問い合わせないのはプライドの高さ故か。

 仲の悪いイングリッド様に(脅迫に近いとはいえ)わざわざ差し出せと申し出たのも珍しいが、懲罰隊のエリートということで「良い釣り餌」として使えるかららしい。

 触手で捕らえた際には処女膜を破らず軽い凌辱をした程度なので、生娘として高く買い取るのだそう。オークへのご褒美にしなくてよかったぁ。

 

「……というわけなので蘇芳に手を出すことも厳禁です。イングリッド様曰く『下手に渋ると後が面倒だからさっさと送ってやれ』との事もあり、さっさと供物に捧げちゃいます」

 

「た、確かにイングリッド様の言う通りですわね……クゥゥ……」

 

 きっとリリーナ様は朧様と会ったことがあるのだろう、すっごい嫌な顔してます。

 襲撃犯に復讐したいリリーナさんの気持ちもわかるが、朧様に逆らうのは私だって怖いのだ。

 

「……そういえば、レベッカの容態はどうなっています?ロージィは?」

 

 組織を修正中のリリーナさんにブリュンヒルドさんら鬼神乙女組を充てているので、その辺の事情は知ってます。

 しかしレベッカとロージィはどうなっているんでしょうか?リリーナさんが復讐を企てる程のお気に入りだし、私も気になる。

 

「レベッカは未だ意識不明の重体、ロージィは催淫を防ぐべく特定の収容所に放り込んでますわ。今頃はオークの慰め物になっているでしょうよ」

 

 目に浮かぶなぁ……ロージィの淫乱っぷりはリリーナさんの調教のおかげもあって加速する一方ですし、オーク100人相手もダイジョーブそう。

 それより気がかりはレベッカさん。意識不明の重体かぁ……東京キングダムの医療技術は違法外道であれど結構なものと耳に挟んでますが……。

 

「いざとなれば魔族の技術を用いた魔族化も視野に入れてますが、あれ肌のツヤが無くなるのがイヤなんですの……」

 

「それは惜しい……」

 

 人間辞める事よりソッチが優先なの?と普通の人間なら思うでしょうけど、魔族的(というかレズビアン的に)そっちが大切なんです。意外と大事よ~肌のツヤ。

 しかも施設の改修や魔族員の再配置、奴隷の維持費などもかかって資金源がカツカツらしい。同情しますリリーナさん……。

 

「ぶっちゃけチンチンムラムラしてて辛いんですの……おのれ対魔忍、朧様の差し金が無ければオナホ代わりにしてやったものを!」

 

「貴女段々キャラ壊れてません?」

 

 いや初対面で感じたキャラ性はどうでもいいか。仕事柄とはいえエロ友ともなれば趣味性癖性格がわかるもんです。

 

「失礼しまーす……お茶を、お持ちしましたぁ……」

 

 ノックと共にドアが開かれ、入ってきたのは戦闘服でもあるピッチリタイツのスーツを着込んだシュレイ。

 お盆に乗せられた湯呑とティーセットをテーブルに置きながら、シュレイは赤ら顔でチラチラと私を見てくる。

 

 これは相当キてるな?

 

「ボスぅ……貞操帯(コレ)外してよぉ……おマンコ切ないよぉ……」

 

「まだ2日も経ってないじゃないですか。罰は1週間でしょう?」

 

「2日も我慢できないとはアタイ自身思って無かったんだよぉ! あぁ……上の口だけじゃ足りないぃ……」

 

 青いタイツとは対照的な黄色い貞操帯を見せつけるように腰を突きだすシュレイ。さらには我慢できないアピールのつもりか貞操帯を指先で掻き乱す。うーんエロい。

 蘇我紅羽を発見しておきながら逃がした罰として、一週間SEX禁止(フェラ可)を出したんですが、効果覿面ですねぇ。恐るべしオーク中毒。

 

「ハァハァ……切ない顔がたまりませんわ……ねぇオスカー」

 

「貴女に預けるとそのまま堕ち兼ねないから譲りませんよ?」

 

「チッ」

 

 リリーナ様の調教スキルはすごいって知っているんですからね?折角のイ・グー奴隷を見放して溜まるもんですか。

 ソファの傍で「お慈悲をぉ~」と半泣きですり寄ってくるシュレイの顔を触手で押し返しつつ、ムラムライライラしてるリリーナさんをどうしようかと考える。

 シュレイはこの通りお預け中、フィルは妊娠中、萌花は専属だし……鬼神乙女はリリーナさん曰く「アウト」とのこと。悪くないと思うんですけどねぇ……。

 

 残るは……あ。

 

「今のリリーナさんにうってつけの方がいました」

 

「それって永夜ですよね?」

 

 リリーナさん即答。まぁ消去法で見出せますよね。

 

 

 

▼▼▼

 

 私は罪深い……人として終わってしまっている……。

 

「ぜぇ、ぜぇ……げへへ、やっぱイ・グーってのは太っ腹だよなぁ」

 

「対魔忍をこんなに犯したのは初めてだぜ。使用済みとは思えねぇ吸い付きだしよ」

 

「おら、これで満足かよ雌豚」

 

 新入りだという全裸のオーク数名が精液まみれの床に伏せる私を取り囲み、一人が私の胸を踏みつける。

 身に染みるような痛みと熱、そして快感……白濁液で塗れた肌に汚らしい足の重さと感触が胸越しに伝わってきた。

 

「げぼっ、がはっ……ご満足、頂けましたかオークの皆様……」

 

 ゆっくりと起き上がり、座り込んだま彼らを見上げる。盲目故に何も見えないが、オークの体臭とイカ臭さが彼らの存在感を物語る。

 口からあふれ出る精液。体中に走る鞭の痛み。気怠さ。腹の重さ。精液の匂い。体の芯に伝わる快感の熱……。

 

 そして脳裏に浮かぶ、友であった蘇芳の罵声。私はどこまでも堕ちてしまったのだと自覚する。

 

 いっその事、壊れてしまえばよかった。だがイ・グーの優しさはそのまま残酷な仕打ちとして私の心身に刻み付けられている。

 新米相手の性処理を命じられたのは僥倖だ。この荒々しいセックスが、私の苦悩と苦痛を忘れさせてくれるから。

 

「もっと、もっと私を苛めてください……皆様が満足するまで、この身を捧げる次第にございます……」

 

 加虐心を煽るように、その場で土下座する。些細な暴走でもいいから、私を壊してほしいと願って。

 

 

 

「はーいそこまでです」

 

 

 

 それは襲い掛かろうとしたオークというより、私に言い聞かせるかのようにボス(オスカー)が声をかける。

 新たな気配は二つ。禍々しい気配を放つボスと、足音からして貴婦人らしき魔族か。

 

「例の対魔忍を捕まえてからというものの、彼女は随分と心を病んでいるようでしてねぇ……しばらくダッチワイフとして貸し出しますよ?」

 

「ふむふむ、盲目美女とはニッチですし、結構汚れていますが……久々にSM調教してみるのも悪くないかしらね」

 

 

 

 ああ……この魔族は、私を苛めてくれるのか……?

 

 

 

 月影永夜は妖しく嗤う。そこにいるであろう、自分を仕置きしてくれる主に向けて。

 

 




上質な対魔忍は今後ノマド上層部に捧げられそうです。

そんなわけで蘇芳の調教を期待していた方には申し訳ありませんが、ボッシュートです。
代わりに友を裏切った代償として月影がリリーナの魔の手にかかります(理不尽)

次回は封花をベルグレンド卿に引き渡します。朧様を登場させるかは作者の技量次第(ぉ

無事に更新させるようになりましたが、決戦アリーナを辞めたのでキャラが安定しなくなります。
wiki頼りで良ければ、今後リクエストや作者の好みなどで登場させていく予定です。

沢山の応援ありがとうございます。チマチマと更新できるよう頑張ります~。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。