※この作品はR-18です。

東京キングダムでイき抜く魔族さん   作:ヤトラ

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●本日の予定
・作戦の結果報告
・アサギモドキの処遇

 今回はエロ無し回。

※注意!
 今回より原作キャラ(?)を改造したオリキャラが登場します。
 それによるキャラ崩壊もあります。

 原作キャラの肉体及び精神改造・触手要素があります。ご注意ください。


改造:クローンアサギ

『例のアサギモドキはイ・グーにくれてやれ、だとよ』

 

「マジですか」

 

 モニター画面に映るベルグレンド卿から衝撃発言。いや本気と書いてマジっすか?

 

 米連のクローン施設を制圧してから三日後のこと。

 

 旨すぎる成果を上げた米連施設強襲任務は、我々イ・グーにもベルグレンド卿にも等しく富が与えられました。給金とは別に、武器に弾薬に女が沢山。略奪万歳。

 ベルグレンド卿と山分けして手に入れたクローン女性8名は、新兵オークと織り交ぜて凌辱調教を受けている最中だ。今日も地下からの嬌声が耳に響くぜ。

 私の趣向で食事及び洗浄を保証しているので出費はあるが、出来の良い雌奴隷は見返りも大きいのだ。この間見た人間牧場にでも売ってこようかな?

 蜘蛛魔族を提供してくれたアネモネ嬢に報酬の何割を提供し(その際にたっぷりザーメン搾られました。役得)、イ・グー色に染まって健康意識が向上したシュレイにも褒美をくれてやりました。

 

 閑話休題(それはおいといて)。

 

 それだけでも美味しい目に逢ったのに、更に上乗せで報酬が降るとは。

 

「しかし、よく朧様がクローンとはいえアサギを手放しましたね」

 

『データで見たスペックがオリジナルに大きく劣る上に薬物投与やら改造やら面倒だし、何より偽物で満足できるかってよ』

 

「拘り強いなぁ」

 

 井河アサギに並々ならぬ執念と怨念を抱く朧様にとって、劣化クローンであるアサギモドキはお気に召さなかったということか。

 そもそもクローンアサギが居るのは井河アサギに関するDNA情報なんか何かをあの組織が持っていたからだ。ベルグレンド卿が奪ったデータファイルとかに朧様の欲しがっていた情報とやらが入っているんだろう。

 そこら辺については関与しないしするつもりもない。下っ端の我々が首を突っ込んでいい案件ではないだろうし、何より朧様の逆鱗に触れそうで怖いのだ。イライラしている朧様であれならエドウィン=ブラック様の逆鱗は一体……ガクガクブルブル。

 

『まぁそれは置いといて、あのアサギモドキどうすんだ? データによりゃバカみてぇな量と数の薬投与されてるみてぇだから、いずれ壊れっぞ?』

 

「そうなんですがねぇ……」

 

 とにかく薬物やら改造やらが問題だ。機械四肢をへし折ってしまったので今更改良とか予算がバカにならないし、薬物関連に至っては全くの素人だ。媚薬?オークがいれば要りません。

 それにあんな施設で媚薬以外の薬物投与って、定期的に投与しないと死んじゃうヤツじゃないですかヤダー。戦闘力は確かだし、逃がすぐらいならって気持ちは解りますが。

 

「けどな~、偽物とはいえあの(・・)アサギなんですよ~? 売り払うのですら勿体ないじゃないですか~」

 

『まぁ気持ちは解るが、ありゃ魔族の技術を用いても金がかかるだけだ、諦めな』

 

 シッシッと手を払うベルグレンド卿。このあっさり具合からして、事前にデータファイルを見てアサギモドキがヤクチュウなの知ってたんだろう。

 金持ちな彼が渋る程だ、あのアサギモドキは手遅れって考えて斬り捨て、廃人のオナホにしてしまうのが堅実的かな。人間の考える事じゃねぇな、私の今は魔族だけど。

 

 んー……あれ(・・)、実証もない妄想も同然だけど試してみるか~。

 

「ボスー! てぇへんです例の対魔忍モドキがー!」

 

 ドタバタと駆け付けてきたのはオークボさん。フラグ乙ってやつ?

 

「うわぉ~ヤな予感しかしないわぁん」

 

『まぁ精々頑張れや』

 

 そう言ってベルグレンド卿はモニター通信を切る。私が企んでいるのを察したのかな? 段々理解されてきてちょっと嬉しみ。

 

 

 

 さーて、駄目元で試してみますかー。

 

 

 

―――

 

 件のアサギモドキ……正式名称「CA-33b」がどうなっているかといえば。

 

「ア゛ア゛ア゛ア゛アァァァァァ!」

 

 機械四肢を捥がれダルマ状態となった体を暴れさせ、首輪から伸びる鎖がジャラジャラと波打つ。

 

 脳内がグチャグチャに掻き混ぜられ碌に思考できなくなるが、体の内側から軋み罅割れるような激痛が走る事で命の危機を嫌でも感じさせた。

 麻薬でも含んだかのように薬を欲し、生存本能が無造作に働き激痛で軋む筋肉を酷使させ、バッタのように無様に暴れ跳ねてては穴と言う穴から液体を垂らす。

 霞む視界ではオークらしき人影が自分を見下しているが、彼らがどういう顔をしているかもわからないし、壊れかけた脳では理解できなかった。

 

 体も脳も心ですらも壊れかけている中、微かに残っている思考で思う事は。

 

「イヤ……嫌ぁ……」

 

 拒否感だった。死にたくないという生存本能と言えばその通りだが、それ以上の感情が彼女にはある。

 

 もはや痙攣するしかできない身体で地面を這いずり、鼻水と涙と涎で塗れた顔を地面に這わせ、それでも彼女は微かな想いを口に出す。

 

 

「わたひは、まら、自分の意義を……自分が生まれた意味を、果たして……らい……!」

 

 

 クローンとして生まれ、劣化コピーの烙印を押され、こんな辺境の地でラブドールと護衛ロボットを兼任するだけの自分は、ここで終わるというのか。

 酷い。あんまりだ。どうせなら華々しく散りたかった。恋を夢見たかった。強くなりたかった。本物のアサギに逢ってみたかった。

 様々な欲望が壊れかけた脳を駆け巡り、生きたいと体が訴えかける。朦朧としても、なお目を見開いて生に縋ろうとする。

 

 

「生きたいですか?」

 

 

 その想いを好都合と捉え、にんまりと笑って見下し囁く魔族の少年———イ・グーの統括者オスカー=ライマキー。

 その囁きを耳にしても、もはや表情筋ですら動かせない彼女は、ただ微かに息をして、朦朧とした目でオスカーを見上げるだけだった。

 

「あっと、答えは言わなくてもいいか。私としては貴女に生きて貰わないと困るんですよ―――極上の家畜なんですから」

 

 傍から見た精鋭オークが怖気づく程の黒い嘲笑を浮かべ、オスカーは徐に己の右手を掴み、ボギリと肉を割くようにして折った。

 生々しい紫の血肉からドクドクと流れる赤紫色の血。地面に滴るのを気にせずにオスカーは一歩前を踏み出し、ぞりゅり、と断面から何かが抽出される。

 

 それはテニスボールほどもある蛸の眼球だ。血管のように肉の筋が走る、禍々しく生々しい目玉。

 

「さぁて、吉と出るか凶と出るか」

 

 その目玉が小さな触手を伸ばしながら右手首の断面から這い出て、ボトリと彼女の顔に落ち―――

 

「もが、ぐえっ、おげ……ご……おごあ゛あ゛あ゛ぁぁぁっぁぁああぁぁぁ!?」

 

 目玉が触手で這いずりながら彼女の口内に侵入。すると彼女は寄声を上げながらボコボコと腹部を膨らませ、歪に体が変わっていく。

 肩口と太ももの付け根に辛うじて残っていた機械パーツを押しのけ、そこから紫色をベースとした毒々しい触手の数々が生えてくる。

 レオタードのようなパワードスーツを破り、美しい流線形を描く身体が歪に歪み、胸部や臀部、太ももなどが膨れてはしおれてを繰り返し、至る箇所から触手が生えて枯れてを繰り返す。

 

 惨い。苦しい。痛い。しかし活力が溢れてきて、徐々に思考がクリアになっていく。

 矛盾した感情と感覚が体中を縦横無尽に駆け巡り、人になったり触手の塊になったりしているのが客観的に解る。

 何よりも恐ろしいのが自分を塗りつぶされるような感覚だ。元々あったアサギという絵画に絵の具を乱雑にぶちまけ、モダンアートとして昇華して行くかのよう。

 

「ボ、ボス何したんですか?」

 

「いや、私の脳の一部を分けてみたんです、再生能力と擬態能力を利用すれば薬物とか塗り替えられるかなーって……」

 

「はぁ!? なんつーことするっぺかボス、うわなんかこれヤバくねぇっぺか!?」

 

「どうせ潰れるぐらいならーと思って……うわこれ生きてる? 生きろ頑張れー!」

 

 当の魔族は想定外の展開に戸惑っているらしいが。

 

「お……オ゛オ゛オ゛ぉぉぉ……!」

 

 そんな彼らの戸惑いとは他所に、アサギモドキは触手を束ねた剛腕を振り上げて叫ぶと、だらりと両腕を下ろし力尽きたように四つん這いになる。

 筋肉をそのまま膨らませたような触手の束が凝縮され、紫をベースとしたカラフルな両手両足となって収まっていく。前より両脚がむちむちしている気がする。

 紫のニプレスのような肉が先端を覆う乳房は頭ほどもある爆乳になり、触手の前張りで前後の穴を覆う下半身は胸と負けず劣らずの肉質を持つ尻となった。

 

 そんなむちむち属性が追加されたようなアサギモドキは、ゆっくりと息を吸って吐いて……オスカーに肉薄する。

 

「うぇっ!?」

 

「アナタ……よくも……よく……」

 

「……あ、あの……?」

 

「う……あぅ……いや生きてるし……けどバケモノに、あ、私クローンだし……私はアサギだけどアサギじゃ……いや……う……」

 

 オスカーを見下すように眼前に迫ったアサギモドキだが、その表情は怒っているようにも困っているようにも見え、何か言いたそうで言えず口ごもっている。

 少なくとも敵意はなさそうだからとオスカーは銃を構えるオーク達を手で制し、恐る恐るアサギモドキに声をかけるが、彼女は未だ戸惑っていて。

 

「……ふぐうぅぅぅぅぅ」

 

「えぇぇぇぇ……」

 

 ガン泣きである。ギュっとカラフルな手を握り、俯いたまま口をへの字にしてポロポロと涙を零す。

 これにはオスカーら魔族達もタジタジである。変に良心を持ったイ・グーならではの対応というか。

 

「グズッ、う……うぅぅ……」

 

「あの~……」

 

「……みそしる」

 

「はい?」

 

「味噌汁! 飲ませなさい! あとごはん! 白いお米! おかずはなんでもいいから!」

 

「何言ってやがんだコイツ「早くしなさい!」へ、へいぃぃ!」

 

 クローンでもアサギはアサギなのか、凄い気迫で捲し立てる彼女にオスカーとオークは慌てて背を向き食堂へと走る。

 

 

 

―――

 

 怒ってるときや悲しいときは、ごはんを食べれば大抵なんとかなるものである。

 

「はぁ……お味噌汁美味しい……」

 

 ほぼ全裸のアサギが食堂で味噌汁を啜ってほっこりしている。

 

 そんな珍百景を一目見ようと多くのオーク達、元米連兵士のシュレイとフィルが食堂入り口に集まっていた。

 味噌汁をオカズにオニギリを頬張る彼女の前には、オスカーとオークボ、可愛らしいネコのエプロンを羽織った霜月萌花が居る。

 

「えっと……お食事の所すみませんが、落ち着かれましたか?」

 

「そうね、落ち着いたわ」

 

 痺れを切らしたオスカーが尋ねると、アサギモドキは一通り満足したのか、暖かなお茶を啜って返答する。

 確かに、先程まで色々な意味で暴走していたのが嘘のように落ち着いている。背筋をピンと伸ばし、表情を引き締める彼女は一種の達観ですら感じさせた。

 

「落ち着いたからこそ言えるわ。貴方、とんでもない事をしてくれたわね。私を化け物にしてくれて」

 

「壊れるぐらいなら一か八か試してみよーって安易な考えでした」

 

「その安易な考えで生かされた私って……まぁいいわ。おかげで生き延びたし」

 

 オスカーの発言に、眉間に手を添えてため息を零すも、瞬時に切り替えてオスカーを見据える。お茶を啜りながら。

 

「あの目玉を取り込まれた私……クローンのアサギとしての私は半分死んだようなものね」

 

「私の再生細胞に塗りつぶされて、ですか?」

 

「そ。そっちの思惑としては、薬物で汚れた私の肉体を貴方の細胞で塗りつぶして、自分の傀儡か何かにするつもりだったのでしょうね」

 

「あ、そこまでは考えていないです。生きてくれた方がエロいので反応があればいいなーと」

 

「だからどうしてそんな安易な考えで生かれているの私……萌花ちゃんお茶おかわり」

 

「は、はひ」

 

「……なんつーか、随分と丸いじゃねぇかおめぇさんよ」

 

 トテトテと急須を取りに行く萌花を他所に、今度はオークボが声をかける。おにぎり片手に食いながら。

 するとアサギモドキは嫌そうな顔をしてオスカーを指さし、爆弾発言を投じる。

 

「あぁ、たぶんだけど私、こいつと同じ思考になっちゃったからよ」

 

「……みー?」

 

「ゆー」

 

 そのやり取りに「なるほど」と納得のオークボ。なんかボス(オスカー)と似てると思ったらそういうことか、と。

 

 驚き(とはいっても事の顛末を聞けば「そうなるかー」と揃いも揃って呆気にとられるだけだが)の展開となったが、オスカーのやったことを考えれば納得もできる。

 オスカーが死にかけのアサギモドキに投じた、己の脳や能力の断片そのものである眼球。いわば、断片とはいえオスカーそのもの。

 薬の反作用で崩壊へと進んでいた肉体と脳を塗りつぶし、かろうじてアサギとしての思考を残しつつもオスカーとしての思考が半分以上を占めているという。

 

「……というわけで、貴女の安易な考えのせいで、私はアサギであってオスカーでもある謎の魔族となってしまったのよ」

 

「冷静ですね」

 

「呑気とも言うわね。なんか怒りとか悲しみとかクローンとして生まれた私の悲しき運命とか、この味噌汁で全部吞み込んじゃって……やだ悲しくなってきた」

 

 ぐすん、と再び涙を零すアサギモドキ。しかしヤケクソのように味噌汁を飲むと再びほっこりする。確かにボス(オスカー)に似ている……と全員が納得した。オスカーでさえも。

 そんなアサギモドキをマジマジと見れば、見た目はむちむちクールビューティーなのに、オスカーという魔族像で一気にゆるキャラみたいに映ってしまう。なんてこった。

 

「いっそ謎のアサギXでも名乗ろうかしら……」

 

「それは別宇宙から苦情が来そうなので止めた方がいいかなーと思いますが」

 

「じゃあミュータントアサギ?」

 

「人間辞めさせられたからって名前まで適当にしなくても」

 

「イけると思ったのに……」

 

 ぶー、と不貞腐れるなミュータントアサギ(仮)、可愛いじゃないかとオークどころか女性陣ですら思っているぞ。アサギを知るはずの萌花ですら萌え萌えキュンだ。

 

 

 なんというか一気にアホ臭い雰囲気になってしまったが、改めて、とアサギモドキは思考を切り替える。

 

 

「まぁここまで言えば解るでしょうけど、私は貴方達を憎みたくても憎めない。だからといって服従する気にもなれないわ。生かしてくれた事は感謝しているから敵対はしたくないけど、私は決して貴方達の奴隷や家畜になる気はないわ」

 

「ふむ、まぁそうなるでしょうね」

 

「呑気になった今の思考だからこそ解るけど、いくら改善されて強化されたからといって、貴方達から逃げ切れるとも思っていないし、恩知らずにもなりたくないわ。凌辱とかは可」

 

「可能なんかい」

 

「けど調教は嫌。ドライな関係を希望したいわね」

 

「セフレって奴ですか?」

 

「んー、むしろロールプレイ? 多分抵抗はするし屈辱も感じるでしょうから、屈服しがいはあると思うわ」

 

「自分で言っちゃうんですか……」

 

「誰のせいだと思っているのよスットコドッコイ」

 

「なんだよこのやりとり……」

 

「アサギモドキ(仮)様なにがしたいんでしょうか……」

 

 あーだこーだとお茶を飲みながら駄弁るオスカーとアサギモドキ。

 まるでボスの一人漫才みてぇじゃねぇか……オークボは傍らで萌花と共に肩を落とす。

 

 

 

 とりあえず彼女の名は、イ・グーのアサギモドキ、略して「井虞(イグ)アサモ」と命名。

 

 

 井虞アサモの明日はどっちだ。




●本日の成果
・クローンアサギ(?)入手
・クローンアサギ(?)の改造
・

 ぐだぐだ書くぐらいならと後半から大雑把になりました。
 
 というわけでクローンアサギから触手アサギになりました(ぉぃ

 元々クローンアサギをイ・グー用にしてしまいたいという欲望がありまして、どうせなら劣化コピーのクローンアサギをアレコレして触手要素とむちむち要素を取り込ませてやろうとしたわけです。

 結果、書きやすいってこともあってオスカーみたいな思考持った残念アサギが完成したわけです。ごめんなさい。


 次回は井虞アサギのエロ回。ナバラ・シャンボーリの会談も書きたい。
 そしてここから活動報告のリクエストをチマチマ片付けていきたいと思います。

 これから大きく変わり、ちまちま更新していく東イき魔族さんを宜しくお願いします。
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