※この作品はR-18です。

東京キングダムでイき抜く魔族さん   作:ヤトラ

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●本日の予定
・殲滅戦
・包囲戦
・ウィスプの報復

●登場する原作キャラ
・ウィスプ(魔性R)
・エレ=アンスタン(魔性R)

エロはありません。


復讐:ウィスプ

 ひょんなことからメス堕ちしてヤり捨てられたウィスプさんを新人オークが拾い、ノマドに所属しておきながら秘密裏に情報を漏らしていた組織がいる事を知る事になった私達イ・グー。

 イングリッド様への橋渡しとしてリリーナさんに情報を提供したところ、製薬会社ドラッグパライソを殲滅することに決定、私達はお零れを貰いに行く形で包囲戦を仕掛けます。

 

 仕掛けに来たんですが……。

 

「いやぁ……改めて大企業かつ魔族の頂点だと思い知りましたねぇ……」

 

 ネオンライトも落ちる真夜中だというのに、私の眼前ではゴウゴウと輝いてます。爆炎で。

 

 見れば大企業だと思わせる大きなビルが煙と炎に包まれ、飛んで逃げようとする魔界ワスプやガーゴイルが謎の炎や雷撃に撃たれ消し炭となって地へ落ちる。

 建物の付近では応戦……というよりもトロールやカトブレパスを盾に逃げようとしているギャングやオークを的確に魔術師や魔族の傭兵達が追い込んでいる。

 中には研究資料を持ち込んだのか、サキュバスやインキュバスが傭兵達に指示を……おっとリリーナ嬢発見。彼女が司令塔と見て間違いないでしょう。

 

 殲滅開始から30分も経たずこの有様です。切り札らしき大型のデビルワームやナイトビーストに至ってはレベッカさんが瞬く間に三枚おろしですよ。恐ろしい。

 

 元対魔忍にしてリリーナ専属肉奴隷騎士のレベッカ=シルキーさん。一時は粛清対魔忍によって殺されかけ、今は魔族化によって浅黒い肌と強靭な膂力を手に入れました。

 リリーナさんの愛人として、そして右腕として剣を振るう彼女は、なんというか活き活きしていますね。本人もリリーナさんも、お肌のツヤが無くなったことを大変悔やんでおりましたが。

 

「凄いですねオスカー様……これ私達の出番あるんでしょうか?」

 

 隣で対魔忍スーツを着込んだ霜月萌花が口走る。お仕事で連れてこられてヒヤヒヤしていたら、待っていたのは一方的なお上様による虐殺ですもんね。

 遠くから眺めているだけかと思っているようでしょうけど……こちらには索敵特化の元対魔忍・長船が居ます。ここら一帯は包囲済ですし、獲物が来れば此方の物。

 

「まぁお零れぐらいは頂きましょう。さぁて皆さん、お仕事お仕事!」

 

 パンパンと手を叩いて合図を送ると、あちらこちらで発砲音と悲鳴が響き渡る。

 

 ちなみに私と萌花はここで高みの見物です。何故かと言えば新入り(・・・)の活躍を見る為だ。

 

「おおすげぇ、力が漲ってきやがる!」

 

「見ろよこのパワー! 片手でタワーシールドをぶん回せるぜぇ!」

 

「がはは! んな鉛玉なんざ効かねぇなぁ! おら食らえ散弾銃!」

 

 銀色の瘴気(・・・・・)に包まれた味方の精鋭オーク達が調子に乗っているが、彼らは安い弾丸や魔術程度では怯みも傷つきもせず直進、散弾銃などでじわじわと包囲網を縮めていく。

 その中には新入りことウィスプさんもおり、彼女の従者である蠅型ゴーレムが銃撃を開始、雑魚を蹴散らしながら腕を組んで優雅に歩を進めている。

 殺され死んだ敵は彼女が通り過ぎた直後にゆっくりと起き上がり、アンデットとなってゆったりとした速度で銃撃戦に参加し始めました。ホラーや。

 

 これぞ死霊騎士ウィスプさんの能力。倒した敵をアンデットとして使役するだけでなく、銀色の瘴気で味方を強力な戦士へと強化する【銀夜叉の加護】。

 

 この全体強化は我々イ・グーにとって非常にマッチしている。強大な敵にこそ意味はなさないが、弾丸や魔術ですら傷一つ負わないこの防御力は生存率強化に大きく貢献しているからだ。

 更にウチには、異能を強化する異能・【超能飛躍】を行使する元対魔忍・霜月萌花がいる。対魔忍程じゃないが魔族の異能もある程度の強化(ブースト)が可能だったらしく、その強化効果は更に倍!

 トドメに雑魚を倒せば倒すほどこちらの戦力となって倍々に戦力が増えていく。人海戦術は立派な戦術であり、彼女一人で包囲戦はより強固なものになろう。数は力だ!

 

 こんな素晴らしい能力を持っているのに、なんで薬漬けにしてポイ捨てしちゃうのか。

 

「それを貴方から聞けばいい話ですがね」

 

 取り囲まれた残党の中、やけに丈夫な女性戦闘員と、切り札であろうオーガの背で縮こまっている小太りな男に微笑む。子供に余裕そうに微笑まれるって屈辱でしょう?

 

「き、貴様どうしてウィスプを!? あれだけ薬漬けにしてやったというのに!」

 

 生粋の魔族なのか魔族の血が流れている人間かは解らないが、青っぽい肌を更に青白くして男が言う。

 

「私ももう手遅れかと思ったんですが……レイスの再生力のおかげでしょうかね?

 それよりもどうしてウィスプさんをそこらの路地裏なんかに捨てちゃったんです?」

 

 質問には一応答えてあげたので、今度は私から質問しちゃいましょう。ぶっちゃけウィスプさんが回復しきった理由、彼女自身も知らんみたいだし。

 因みにウィスプさんは此処とは別の所で包囲戦を繰り広げている。私の役目は、仕事が終わるまでこの男を引き止める事です。報復の機会を逃しちゃ可哀想ですもんね。

 

「私が知りたいぐらいだ! ヤるだけヤって部下どもに任せたきり……あの糞共がぁ!!」

 

 男は髪もない頭皮をガリガリと掻き毟る。あー、危機管理能力も無ければ部下への管理能力も無い低能な上司ってことですか。かわいそー、今もなお惨殺される手下さん達。

 

「じゃあスッキリした所で……そのオーガは私が相手しますんで、その男を決して逃がさないよーに」

 

「合点です!」

 

 オークボを筆頭にした精鋭オークが周囲の取り巻きを排除しつつ、私は服を脱いでから大蛸へと変貌する。服だって安くないし、これお気に入りなんですよね。

 ブクブクと膨れ上がった私こと大蛸に腰を抜かす男に対し、オーガは予めそういう命令を受けていたのか、男の盾となって私と力比べを始める。

 

 カオスアリーナのオーガより強いなコイツ! 薬で強化でもしているのか、持ち前の質量で圧し掛かるもオーガは低い唸り声を上げるだけで平然と私を支えていた。

 まぁコイツ一体抑え込めば後は問題ない。斧とマチェットで暴れる女戦闘員は手ごわいですが、銀色の瘴気が近づいた事で萌花を始めとした配下が強化され、更にアンデットが増えて周囲は味方だらけ。

 

 さぁて、小便漏らしてガタガタ震えあがっている所悪いですけど、お楽しみタイムが近づいてきてますよー?

 

「お待たせ致しました」

 

「ひ、ひぃ、ひぃぃぃっ!!」

 

 優雅に参上するは、大量のアンデットを背に佇む灰色の淑女・ウィスプ。

 

 かつて男にとってオナホ奴隷だった存在が、今では彼の死神も当然。それは男自身が理解しているようで、地を這いずってでも逃げようとしている。

 それを許さぬとばかりにウィスプがハンドサインを送ると、彼女が使役する蠅型ゴーレムが飛び交い、男の逃げ道へと飛んで取り囲む。逃げ場はなくなった。

 そもそも周囲は完全に無力化されていて、女は全て鹵獲済。インキュバスや魔族の従者を始め、先程の薄紫色の髪をした女戦闘員も鎖で雁字搦め。この戦闘員やけにタフだったな。

 

 金は出す、これからはノマドに忠誠を誓う、なんなら奴隷になっても、と喚く彼を放っておいて彼女は私にお辞儀する。意外と冷静ですね?

 

「オスカー様……貴方様に多大な感謝を。この機会をどれほど待っていたことか……!」

 

 いや冷静じゃないな、体から湧き出る魔力……いやオーラですかね? とにかく凄まじい殺気を無理やり抑え込んでいるというのがよく解った。

 この間まで落書きだらけの精神崩落痴女とは思えぬ、知性と理性を保ち、優雅さと強大な力を持った魔族の淑女として立ち振る舞うウィスプ。

 

 正直を言えばご都合主義では片付かない展開の数々です。魔族と陰謀が跋扈するこの東京キングダムで、私達みたいな弱小組織に拾われ、此処まで回復するどころか復讐のチャンスを得られたのだから。

 私達(イ・グー)にとっても、彼女という手駒を得られるのは幸運でしかなかった。組織の強化を図っていた所へ、人海戦術と相性抜群の強化バフを付与できる魔族がやってきたのだから。

 

 だからまぁ、なんというか。

 

「礼ならオーイゴナに言いなさい」

 

 私が言い放った言葉が聞こえたのか、そこらへんでタワーシールドをぶん回して暴れていたオーイゴナが「へぁっ!?」って素っ頓狂な声を上げた。

 

「そして貴女はその男を殺した途端―――オーイゴナ専用の肉奴隷として我々イ・グーの為に働いてもらいますからね?」

 

「……この身の全てをオーイゴナ様に、そしてイ・グーに捧げます」

 

 ここまであっさり決まるのも変な話ですが、彼女も本心で言っているようですし、いっか。

 すぐそこでは強化した新米オーク達がオーイゴナをリンチしてた。羨ましいだの棚ボタじゃねぇか出世おめでとうちくしょう痛ぇよありがとうなど阿鼻叫喚。こら仕事しろ。

 

「まて、ま――ガッ!?」

 

 大口叩いていた男の口にゴーレムの銃口が無理やり捩じり込まれる。ウィスプの眼は冷たく、しかし全身から溢れる殺気と怒気は本物……だったんですが徐々に萎れていく。

 どうしたんだろうと私はオーガをコブラツイストで絞めながら眺めていると、彼女は溜め込んでいた怒気や殺気を吐き出すように溜息をついた。

 

「私を罠に嵌めて奴隷に堕とされた時……全てを投げ売ってでも復讐してやると誓ったはずですのに、こうも呆気なく復讐できるなんて、世の中解ったものじゃないわね」

 

 藻掻き足掻く男どころか周りの状況など気にしていないとばかりにウィスプは独り言を続ける。

 

「屍の王に反するのは心苦しいけど……新しい職場は悪くなさそうだし、ツいてたわ―――ゲスにやられたのには違いないけど」

 

 そう言って指パッチン、銃弾が口から向こう側へと貫き、夥しい量の血肉と脳ミソをばら撒いて男が倒れる。

 念のためオーガをアルゼンチンバックブリーカーで絞めながら見ていたが、動き出す素振りはない。流石のウィスプさんも彼をアンデットとして使役するつもりは無いようだ。

 

『アンデッド化しなくてもよろしいんで?』

 

「永遠に苦しませようかと思いはしましたが……こんな下衆野郎なんざ使役したくないわね」

 

 プっと唾を吐き捨てて踵を返し歩み出すウィスプ。どうやら優秀な側近やノマドの傘下だからって理由で陰謀に強かっただけのようですからね、この男は。

 

「ボス、リリーナの姐御に連絡しときやした。向こうも殲滅は完了したそうです。任務終了っすね」

 

『ご苦労様ですオータ。皆さんお疲れ様でしたー』

 

 精鋭オークのオータが通信機片手に報告してくれた。あっちも終わったようですね……おっとオーガもようやく大人しくなりましたか、卍固めを解いてやる。

 お疲れっすー、とオーク達も満足そうだ。縛り上げたのは女魔族の傭兵やダークガードと呼ばれる警護兵……出荷用の肉奴隷候補は8人って所ですな。サキュバス系統は扱い難しいからなぁ。

 

「なぁ、あんたがコイツらのボスなのかい?」

 

『そうですけど?』

 

 悔しがったり泣いて媚びる女の中、妙に冷静な声が掛けられた。薄紫色のベリーショートの美女さん……さっき斧で暴れ回った戦闘員だ。

 例え魔族であっても大蛸状態の私を目の当たりにした女は大抵震えあがるのに。その図太さに面して、私は収縮してショタモードに戻る。萌花着替え用意してくれてありがとー。

 

「図々しいと思うが、どうか私を生かしてくれないか? どこぞに売り払われるよりは、お前らの肉奴隷なり家畜なりになった方が生存できそうな気がするんだ」

 

「ほんとに図太いですね貴女」

 

 鎖で雁字搦めに縛られて、屈強なオーク達に囲まれているというのに。

 だけど目を見て解った。こんな所で死んでたまるかって言う生き汚さを。組織を乗っ取る前の私も、こんな目をしながら生きていたのを思い出させる眼差しだった。

 それに見えば見るほどオーク受けするスタイルだ。爆乳って程ではないが程よく巨乳で、肉付きも良くスポーティな身体をしている。オーク達も物欲しげにこの女を見ているし。

 

「……今後の調教次第ですかねぇ。貴女の名前は?」

 

 

「エレ・アンスタン。何かの実験体……だと思う、さっき目覚めたばかりで何も解らないんだ」

 

 

 いきなり起こされたと思ったら俺を守れって言われてさ、と困ったように笑うエレでした。

 

 

 今夜の輪姦パーティは豪華になりそうだぜウヘヘヘ。

 

 




●本日の成果
・ウィスプが奴隷入り
・エレ=アンスタンが奴隷懇願
・魔族の女性が8名(サキュバス系統は除外した)

人海戦術には全体バフだよねって話。
エレ=アンスタンもお気に入りの魔性Rです。

次回は輪姦パーティだぜウヘヘヘ……。
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