※この作品はR-18です。

東京キングダムでイき抜く魔族さん   作:ヤトラ

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●本日の依頼
・ノマド傘下の横流し組織の救援及び米連新型兵器の鹵獲。

●登場する原作キャラ
・フィル=リード(米連R)
・シュレイ=ディアック(米連HR)

シュレイはチケガチャでゲット。フィルは当たってないけどwikiで調べて気に入った子です。
ざっくりとした展開な上にエロ無しです。


戦闘:フィル&シュレイ

 それは、アラクネ嬢からしこたま踏まれた後の事。私は自室の企業用PCを開きメールを確認した際、とある組織からの依頼メールを受信した。

 

『東京キングダム内に潜入した米連の新型特殊兵器の破壊、もしくは鹵獲を依頼したい』

 

『我々は東京キングダムに通じている米連直下の組織に潜入、新兵器の情報をノマドに提供し続けてきた。しかし先日、大胆にも特殊兵器の実験も兼ねた襲撃を計画していると報告を受けた』

 

『どうやら本国が我々の存在に気づいたらしいく、米連は情報漏洩防止も兼ねて我々を潰すつもりらしい。一般兵程度なら我々でも対処できるが、敵が使用する新兵器の対処は、残念ながら我々では無理だ』

 

『そこで貴様らの出番だ。貴様らの成績は聞き及んでいるが、中でも鹵獲・包囲戦に秀でているらしいな。情報によると、新兵器は攻撃力の高い大型両手剣らしい。これを鹵獲、最低限破壊してくれれば米連の損害は大きくなる』

 

『依頼料は勿論の事、これが成功した暁には、貴様らの成果をノマドに口添えすることも吝かではない。……我々には時間が無い、早めの返答を頼む』

 

 

 

―――

 

 真夜中の東京キングダムは光に包まれているが、その外側に位置するとある港では、戦乱の炎が上がっていました。

 

 ぶっちゃけ、依頼メールに書かれていた我々の目的地です。

 

「なにが『一般兵程度なら我々でも~』……ですか」

 

 次々と背後の武装車両(盗品)から米連武装のオーク達が降りて整列する中、オスカーは轟々と闇夜の中で燃え上がる炎……正確には依頼主が居るであろう燃え盛る施設を眺めてました。

 依頼メールを受信した日時と依頼メールに書かれていた時刻を考慮すべきとしても、アネモネ嬢の酒代で運営資金が危うかった事で依頼文を見た直後に返信、オーク達を招集し即座に武装車両に乗って出撃したのだ。オークボのスピードましまし運転の事もあり、かなり早くに到着したはずだ。

 

 しかし眼前に広がる光景は悲惨なものだった。構成員であろうオーク兵達がヤケクソのように武器を乱射するもハチ型ドローンや蜘蛛型ドローンの機械じみた連携の前に蜂の巣にされ、湾港に停められた米連の武装船からは次々と米連の兵士が突入、魔族の傭兵や鬼達と正面衝突している。

 

「あっはははは!」

 

 しかもボロボロの施設の中からは喧騒に掻き消されぬ程の音量で笑い声が轟き、中から大剣のような武器を両手で持って振り回す少女が現れた。どうやらあのピンク少女が振り回している剣が新兵器なのだろう、次々と炎から逃げ出すオークや襲い掛かるブラックドッグを一刀両断していった。滅茶苦茶切れ味よさそう。

 刀傷まみれの施設から飛び出たのを見る限り、先陣を切ったのはあの新兵器らしき剣を持った女の子なのだろう。新兵器の実験も兼ねた襲撃と依頼文にも書いてていたし。

 

「完全に出遅れましたねぇ……」

 

「ボス、いかがしましょう」

 

 いつでも参戦できるよう精鋭オークが武装を構えて一列に並び、専用のガトリングガンを背負うオークボが代表して私に問いかける。一応武装車両が背後にあるので逃げることもできるが、戦う意志も一応はあるようで何よりです。

 元々運営資金補充目的で依頼を即決で受けてしまったが、よくよく考えると色々キナ臭かったもんなぁ……ノマド傘下っていうけどピンからキリまであるから「口添え」も我々傭兵をおびき寄せる疑似餌でしかないだろう。

 さらに依頼主は米連から盗み取った襲撃予告を間違いないと判断して魔族の傭兵に声をかけてたが、その情報はダミーで襲撃はずっと早い物だったのだろう……あのピンク少女の暴れっぷりを見ると先走った感があるが。

 

 この様子だと、もう依頼主は死んじゃってるかも。アーメン。

 

「ボス、依頼主から連絡が入ってますぜ」

 

 あ、死んでなかった。武装車両に装備された通信機を弄っていたオーク(通信専門のオータ)に声を掛けられ、私は通信機に声をかける。

 

「イ・グーのオスカーです。ご無事で?」

 

『依頼主のベレッドだ! 今は地下シェルターに退避している! は、早く連中を追い返せ!』

 

「我々に与えられた任務は新兵器の鹵獲だったはずでは? 既に其方の部隊が半壊している以上、我々が出た所で迎撃は不可能と思われますが」

 

『私と情報と資金さえ無事ならなんとでもなる! 金も倍出す! 貴様らは時間稼ぎさえすればいいんだ!』

 

 うわぁ上から目線、解り易いまでの格下要素です本当にあり(ry)。完全に当て馬じゃないですかヤダー。恐らく私は呆れ顔をしているのだろう、オーク達も私に同情するような目を向けている。

 しかし上が無事なら最低限後払い金は払ってくれるだろうし、我々にとって米連が相手だからこそ旨みがある。殺せば殺す程、壊せば壊す程、米連の部品や武器は闇市でよく売れるからね。余った武器は我々が頂きます。

 

「では依頼内容を変更、其方の脱出の時間を稼ぎます。鹵獲した兵器や武装、人員は我々が好きにさせてもらいます」

 

『時間を稼ぎさえすれば、それで構わん! 頼むぞ!』

 

 色々投げやりで良い感じしないけど、せめて前払い分の働きはしないとね。通信機を切って武装車両を出ると、外で待機していたオーク達を一瞥する。

 

「我々の行動は決定しました。ようは時間稼ぎの為の盾になれとの事ですが、いつもの米連狩りだと思ってください。防衛戦ということで、向かってきた敵のみを迎え撃ちましょう。余裕があれば前進、めぼしい物を略奪します」

 

『おう!』

 

 ガチャリ、と武器を構えるオーク達。オークは引き続き武装車両に待機、装備品のレーダーを使ってオペレートをしてもらいます。電子機器に強いオークが居てホントよかった。

 一列に並ぶオーク達の前を歩き、一定の距離を取ってから変身。内側に溜め込んでいた合成獣としての自分を、衣服を破きながら引き出す。こら後ろのオーク達、ビビって一歩下がらない。見てますよ?

 

 

 

 ――さぁて、どれだけ稼げるかなっと。

 

 

 

―――

 

 突如として現れたその武装集団と怪物は、人魔全てが驚愕し戦く事となった。

 

「なにが『たかが弱小程度』なんだよ……っと!」

 

 少女――米連所属のフィル・リードは、手に持った剣「カラドボルグ」を一閃、眼前を蠢いていた太い触手を切り裂く。しかしグロテスクな断面から溢れる粘着液が切断された先端を引き寄せ、何事も無かったかのように接着して再び蠢きだす。

 触手は大きく振り上げてフィルに向けて振り下ろされるが、大人より大きなソレで叩きつけるには圧倒的に遅く、フィルは難なく横に避ける。だがコンクリートの地面が陥没するほどの威力故、油断はできない。

 

『目標が後退、50mほど前進します』

 

了解(りょうけぇ)!」

 

「女を1人捕まえやした!」

 

『捕縛組に引き渡しといてください』

 

「合点です!」

 

 グチャグチャと水音の混ざった声が響き、妙にハキハキとした男の声が聞こえてくる。捕らえた女とは米連(みかた)の特殊兵士のことだろう。

 

 フィルの眼前に立ち塞がっている物は、一軒家ほどもある巨大な紫色の蛸だった。正確には蛸のような合成獣で、触手の至る所に蛸の目が生え、先端には蜘蛛の脚が掌のように広がっていて非常にグロテスクだ。

 邪魔になる廃墟や瓦礫は分厚い触手が押し寄せる度に押しつぶされ、その後に続くようにオークがマシンガンやグレネードで逃げる兵士を攻撃、襲い掛かる米連のドローン達は触手の先端で掴んで叩きつける。

 合成獣ことオスカーは先ほど襲撃した施設の前を陣取ったかと思えば、圧倒的巨体と複数の触手を盾にジリジリと前進。米連を追い込み、逃げ遅れた一般兵や壊し損ねたドローンはオーク達の包囲攻撃を受けていた。

 女は対人ネットを用いて無傷で捕獲していったが、捕らえられた先はオークや魔族の慰み物になる運命だろう。

 

 フィルもカラドボルグで迫りくる触手を斬りつけては後退しているが、触手と捕獲ネットが執拗に迫ってきている。直に逃げないのは好戦的な彼女の性分もあるが、人員の退避を優先させているからだ。

 実験目的とはいえ即時撤退を選ぶほど、目の前の怪物とオーク達は厄介な相手だった。紫色の壁……いや山はカラドボルグの切れ味ですら無効化する再生能力を持ち、フィルの補佐を目的としたドローン兵器の集中砲火も効かなかった。

 

「あーもう、しつこいなぁ!」

 

 迫りくる触手とネットを切り裂きながらフィルが怒鳴る。先陣を切って前に出たのはよかったのに、防戦一方というのは彼女の性分に合わずイライラが溜まる一方だった。敵を倒せないのも腹が立つし、連中がガッつかずジリジリと追い詰めていくのもムカつく。

 

「いたぞ! ピンク色の女だ!」

 

「奴らより先に新兵器を奪い取れ! 賞金は山分けだぞ!」

 

「バカだけど、バカだけど痛てぇんだよぉー!」

 

「こっちもしつ……こいっ!」

 

 さらに蛸の魔族が押し返して調子に乗ったのか、フードを被った魔族の傭兵やオーク兵の残党、オレンジ色のトゲトゲしたナニカが襲い掛かってくる。そちらはカラドボルグの一閃で瞬殺できるが、その一瞬の隙ですら見出す目を持っているのか、敵を切り伏せたと同時に接近してきた触手が枝分かれして襲い掛かってくる。

 

(やば……っ!)

 

 振りぬいた直後だが、その僅かな隙はフィルからすれば致命的な時間だ。人の腕ほどもある枝分かれした触手が散弾銃のように迫りくる。

 そのまま触手はフィルを捕らえようとし……空を切った。根元の触手に生える眼玉は、フィルが何者かに抱きかかえられたまま、そらを飛んでいくのを捉えていた。

 

「シュレイ! 遅かったじゃないかー!」

 

「ごめんねフィル、設置に手間取った!」 

 

 フィルを触手の脅威から救ったのは、米連の特殊兵士・シュレイ=ディアックだった。抱かれる事で豊満な乳房が顔に当たりフィルの嫉妬を買うが、シュレイは構わず専用装備「ハープーン・アンカー」のワイヤーを引き寄せる。

 腕の装備から伸びるワイヤーを巻き取り、アンカーが食い込まれている廃墟の高層ビルめがけて空を駆ける。そのまま某蜘蛛ヒーローさながらのワイヤーアクションでビルを飛び交い港へ向かうが……。

 

『にーがーすーもーのーかー!』

 

 オスカーは燃えている。その根性たるや、オークボ達を置いてけぼりにしてまで速度を上げ、地鳴りを起こしながら前進する程。何が彼をそうさせているのかって? 美女と新兵器が欲しいからさ!

 触手をセカセカと動かし地面を走る様はまるでムカデ。その気持ち悪さ足るや、高層ビルを飛び交う事で空高くから見下ろしているフィルとシュレイの身体に寒イボが走るほど。

 

「きっしょ……そうだシュレイ、状況は?」

 

「全員が船に乗り込んだよ! 後はあたいが君を回収、船に乗り込み撤退すればミッション完了さ!」

 

 元より雑魚処理も兼ねた新兵器の実験目的だ。万が一にもフィルとカラドボルグを鹵獲されないよう、ワイヤーアクションによる高い機動力と空間移動に長けたシュレイが彼女の補佐に回るよう指示を与えた。

 想定外の化物には驚いたが、武装船とフィルさえ無事なら退却に徹するのは道理。そしてシュレイは、ただフィルを迎えに行くだけには留めない……道中に罠を設置するのもお手の物だった。

 

 ――ばぎゃっ!

 

『うわ、わっ!?』

 

 追いかけていたオスカーに食い込むのは、見えない程に細いワイヤー。そのワイヤーは廃墟の高層ビル同士を繋いでおり、オスカーが食い込む事で発動するワイヤートラップと化する。

 そのまま巨体に引きずられるようにビルの壁が崩れ、山のように大きなオスカーの両側からビルが倒れ込む。瓦礫が雪崩れ込み、オスカーの巨体を埋め尽くしていく。

 

「いぇいっ!」

 

 事前に巨大生物だと通信で聞いていたから設置したのだが、見事に引っかかってくれた事に喜ぶシュレイ。フィルも「ざまーみろ!」とばかりに瓦礫の山を見て喜んでいた。

 そのまま低い位置でワイヤーを切断、2人同時に地面に着地し目的の港まで走り出す。武装船に待機していた米連の兵士達が周囲の魔族を殲滅しておいたおかげで帰路は楽なものだ。

 

―その安堵も、背後の瓦礫の山から轟音が響いた事で消え去る事になる。

 

「な、なんだっ!?」

 

「まさかだけど……」

 

 背後を振り向いたフィルがカラドボルグを構え、シュレイはいつでもワイヤーを射出できるよう腕を構える。その先には瓦礫の山から触手が幾本も伸びていた。

 

『よくもやってくれましたねぇぇぇ!』

 

「「嘘だろぉっ!?」」

 

 触手の目玉達が一斉にフィルとシュレイを睨みつけ、巨体こそは瓦礫に埋まっていても水音が混ざる大声からして無事なのだろう。オスカーのタフネスと執念に唖然とするしかない。

 逃げようと振り向くが、地下を掘り進んでいたのか別の触手が回り込んで逃げ道を塞ぐ。しかも先ほどの動きを学習したのか、ハープーン・アンカーを放とうとシュレイが腕を翳せば、その進路方向に触手が立ち塞がる。

 

「万事休す、だね……!」

 

「このやろー!」

 

 しかし無鉄砲にもフィルは船への道を走る! 勿論ながら触手が襲い掛かるが構わずカラドボルグを振り回し、なんとか道を切り開こうとする。だが無情にも触手は次から次へと襲い掛かり、シュレイを守る余裕ですらなくなってくる。

 

「きゃあっ!」

 

「シュレイ!」

 

『とったどー!』

 

 フィルのカラドボルグのような高攻撃力の武装を持たないシュレイは触手の束に捕まり、上半身と下半身を2本の触手に巻き付かれ、そのまま瓦礫の山に引きずり込む。フィルは連れ去られていくシュレイを救おうと剣を振うが、再生力の高い触手が幾つも襲い掛かってくる。

 すると瓦礫の山から紫色の蛸のような姿が這い出てきて、獲物を捕らえた喜びを示すようにシュレイを天高くに晒す。後はフィルだけだと言わんばかりに残りの触手で包囲し、さらに地中を掘り進んでいた触手も伸ばす!

 

「うわぁぁぁっ!」

 

 振り回していた事で疎かになっていた足元を掴まれ、そのまま伸びていく触手に吊るされるフィル。武器を振り回さないよう腕にも触手を絡ませ、力を込めて武器を落とさせる。武器はしっかりキャッチ。

 

『いよっしゃぁぁぁ!』

 

 眼前で2人の美少女が触手に巻き付かれ、苦しそうに呻くのを気にせずオスカーは勝利の雄叫びを上げる。

 

「ボス、テンション高いなー」

 

「初の上物だもんな」

 

 そんなテンションの高いオスカーを、ようやく追いついたオーク達が微笑ましい物を見るような顔で見上げるのだった。ちなみに負傷こそすれど死者は無し、各々は米連から奪った武器やドローンをホクホク顔で背負っていた。

 なお、オスカーが落ち着けば依頼主はとっくの昔に逃げ出した事を伝える予定である。まぁ人攫いや武器の略奪が彼らの主な収入源なので、大儲けと言えるだろう。

 

 

―ミッション、コンプリート!

 




●本日の成果
・依頼料(前払い)
・米連の武装やドローンの残骸
・米連女兵士×4
・フィル=リード&シュレイ=ディアック
・米連の新兵器「カラドボルグ」

最初に書かれていたメールはAC3もしくはAC3SLのメールをイメージ(笑)
それと途中変なのが居ましたが気にしないで、感想であった一発ネタだから(ぉ)
戦闘+捕獲って結構書くのしんどいんですね(汗)

次回、後処理やエロ調教入ります。ふうまみたく仲間にできるか怪しいけどなウチら。
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