森の中、獣達を撫でながら、ガディアはうんざりしていた。理由は簡単。シーファーの相手である。数日前の試合に負けてから、用もないのに、何かと理由を付けて試合を持ち掛けられた。
「ねえ、今日もしてよ!」
「誰がするか!俺は忙しいんだ!」
ガディアの腕を掴み、シーファーはねだる。
「試合に負けたでしょ?」
ニッコリ微笑むシーファー。視線を反らし、不貞腐れるガディア。
「あれは負けたんじゃない。ウェントゥスに嵌められたんだ」
「負け犬の遠吠えよ」
「……だいたい、お前。試合するならまともな格好で来い」
ガディアの言葉に、首を傾げるシーファー。どうやら、言っている意味がわかっていない。
「……私、変な格好だったかしら?」
「お前、本当自覚ないな」
呆れるガディア。そんなガディアにシーファーの頬が膨らむ。
「何であの格好はダメなのよ。ちゃんと説明してよ」
上目遣いでシーファーは抗議した。ガディアはドキリとする。
(自覚ないにも程がある……)
溜め息混じりに首を横に振るガディア。シーファーに掴まれた腕を振り払い。
「お前、自分は強いって思っているらしいな」
「ええ、強いわよ。」
自信満々に答えるシーファー。ガディアは失笑する。
「何が可笑しいのよ」
「まぁ、確かにお前は強いよ。だけどな、それはお前が女だからだ」
「……もしかして、馬鹿にしてる?」
「馬鹿にしてねぇよ。でもな、お前は強い男と戦いたいって言っても、男は手加減するぞ」
「どうしてよ。みんな真剣に」
シーファーの言葉を遮るガディア。
「真剣に戦ってくれてるって言うんだろ?それは違うな。例え、お前が強くても男は手加減する。」
「……私に対して手加減する理由は?」
シーファーの表情が曇る。ガディアはシーファーを見据え。
「理由は簡単だ。お前を犯したいからだよ」
シーファーには意外な言葉。しかし、ガディアの表情は真剣だ。
「お前みたいに、綺麗でエロい女だったら、男は犯したい衝動に刈られるだろうな。しかも、この間みたいな格好なら尚更だ」
シーファーの目がキョトンとしている。明らかに分かっていない。
「お前、もう少し自覚持たないと、いつか本当に犯されるぞ」
「……さっきから犯すとか、意味が分からないわ」
ガディアの目が丸くなる。
(おいおい、そんな事も知らないのかよ……。仕方ない)
シーファーに一歩近付くガディア。シーファーは瞬きもせず、ガディアを見る。ガディアは徐にシーファーの身体を抱き寄せ、お尻に手を這わせた。いきなりの事に、シーファーの身体がピクリと反応し、顔を真っ赤く染める。ガディアの手はお尻を揉みし抱き、そして、反対の手が服の上から胸を触る。
「……ん」
シーファーの口から甘い声が溢れた。自分のそんな声に驚き、シーファーは口を隠す。ガディアの手から逃れ様と身動ぎするが、身体に力が入らない。ガディアはシーファーの身体を支え、ゆっくりとその場に座らせる。シーファーは潤んだ瞳でガディアを見つめ、無意識に抱き締めた。鼓動が激しく脈打ち、下腹部が熱い感覚になるシーファー。ガディアの指先が、シーファーの胸の尖りを探す。それと同時にシーファーの耳朶を舐めた。
「あ…ん」
くすぐったさに声を抑えられないシーファー。いつの間にか、ガディアはシーファーの上着をゆっくりと脱がし、手におさまらないシーファーの乳房を直に撫でる。そして、二つの尖端を指で摘まんだ。
「やぁ……んん」
次第に息が荒くなるシーファー。一方、ガディアも本来の目的を忘れて、シーファーの乳房を弄っていた。獣達がいなくなっている事に気付かずに。二人の唇が自然と重なる。触れるだけのキスは、やがて舌と舌を絡める濃厚なキスへと変わり、ガディアの下半身は疼き出す。ガディアは徐に上着を脱いだ。ガディアの上半身の裸を目の当たりにして、シーファーは息を飲む。ガディアは以前から着痩せする方だと、シーファーは思っていた。それは、作業服の袖から出ている腕見て思っていた事。がっしりとした腕は勿論、身体も見惚れるほどの綺麗な身体だった。胸筋はバランスがとれ、腹筋は6つに割れている。そして、雄の色気が身体から溢れ出ていた。うっとりとガディアを見つめるシーファー。そんなシーファーをガディアは押し倒し、乳房に舌を這わせる。
「ああ!」
舌は乳房を這い舐め、尖りを舐めとる。口に含むと、歯で軽く甘噛み。空いている方は、指でクリクリと摘まみ、軽く引っ張る。シーファーはガディアの愛撫に声を押し殺し、両手で口を覆うが、ガディアがそれを阻止。両手を頭上に押し付け、首筋に舌を這わせた。
「…ダメ……んん…」
ガディアの手がシーファーの下肢に向かう。背筋にゾクリとした感覚が走る。どんどん身体の力が抜け、ガディアにされるがままだ。ガディアがシーファーの下着を剥ぎ取る。シーファーの秘所は濡れていた。そこに、自分の下肢をグリグリと押し付け、沸き上がる熱を吐き出そうとしている。ガディアはパンツを脱ぎ捨て、秘所に宛がう。ズブッ、濡れた音がした。ガディアの先端がシーファーの中に少しだけ入る。
「いや!」
シーファーが声を上げた。目には涙が滲み、声を押し殺し啜り泣く。ガディアは我に帰った。
「……悪ぃ」
ガディアは身体を退けた。自分の服を着ると、脱ぎ捨てていたシーファーの服を集め、シーファーに渡す。
「……これが男の本性だ。本気を出せば、お前はすぐに犯される。これに懲りたらちゃんと服を着ろよ」
そう言って、ガディアはその場を去った。
次回は、シーファーの心の変化です。