ガディアに犯されそうになってから、シーファーの心身は劇的に変化していた。まず、朝の鍛練時の服装がTシャツ、短パンから。シャツの上から防具を身に付け、ハーフパンツに変わった。その変化にガッカリする兵士達。その代わり、シーファーの表情が新たに兵士達をドキマギさせる。元気一杯が売りだったその表情は、物憂げな表情で、悩ましく溜め息を一つ付けば、卒倒する兵士達が続出する程だった。
夜、自室で就寝の準備をするシーファー。寝る時の格好は下着姿のままだ。しかし、すぐには寝ない。横になろうとすると、ガディアの顔を思い出し、身体の奥がアツく火照る。シーファーは自らの手で乳房を揉みし抱く。
「……ん」
強弱を付けて揉めば、その刺激に秘所が疼き。尖りを摘まめば、秘所から温かいモノがショーツを濡らす。シーファーの手がショーツの中に入り、秘所を触った。まるで粗相をした様に濡れた秘所。シーファーはその秘所に指を這わせる。そして、秘所の入り口をクチュクチュと音が鳴るくらい掻き回した。
「……あん…ガディア…」
口からガディアの名が溢れ、シーファーの指が止まる。
(……私、何してるのかしら…)
自責の念にかられるシーファー。疼き始めた身体を丸め、シーファーは布団を被り寝る。その様子をレンは見ていた。ここ数日、シーファーは自分で、自分を慰めている。ただ、その行為は途中で止めているところを何度も見て。
(最近、姫様の様子がおかしいと思っていたけど。あの精霊使いの青年と一線は越えてはいないようね)
レンは小さく溜め息を一つ。今まで何度も姫様に女として自覚して欲しいと思っていたが、こんな形で自覚するとは思っていなかった。喜ばしい事ではあるが、相手は精霊使いの青年。立場上、結ばれないのは明らかだ。それでも、レンは小さな希望を持っていた。
(お二人が、お互いを求め合うなら、私は応援したい)
レンは人知れず決意したのだった。
次の日の夜
シーファーの意識は微睡んでいた。深い霧の中の森を素足で歩いている。いつからここにいるのか、それすら分からない。ただ、無心で歩いていた。
(私、どうしてここにいるの?)
疑問が頭に浮かぶ。しかし、その答えは出る筈もなく、シーファーは歩き続ける。暗く深い霧の中、真っ黒な獣達がシーファーの前に現れた。獣達はシーファーを見つめる。一頭の獣がシーファーに歩み寄り、手を舐めた。シーファーが獣の頭を撫でる。すると、シーファーの後ろに回り込み、背中を押す。
「っえ?何?」
シーファーの言葉に、獣達がゆっくりと歩き出し、そして、振り向く。まるで『ついておいで』と、誘っている様に。シーファーは獣達を追い掛けた。獣達と森を歩き、大きな湖に出る。月の明かりに照らされ、光虫と呼ばれる虫が飛び回り、まるで幻想の世界。シーファーは湖を見渡す。湖の中心に誰がいた。月明かりが逆光になって、顔がよく見えない。その人物は、上半身裸で、水の中に浸かっている。人物の周囲の水が、動き出した。その動きは意思を感じさせる。人物の身体を流れ落ち、身体を洗っているようだ。身体を洗い終え、その人物がこちらを見た。
「……何でお前がここにいる」
その声は聞いた事のある低い男の声。そう、ガディアだった。シーファーの鼓動が激しく脈打ち、自分の身体を抱き締める。そして、その時気付いた。自分の今の姿が下着だと言う事を。茂みに隠れるシーファー。水の音がどんどん近付く。明らかにシーファーの方に向かっているのが分かった。湖から出て、シーファーが隠れている茂みの前でガディアは止まる。
「お前、どうやってここに来た。ここは、この森の神聖な場所だ。普通の人間は入れない」
言われて、シーファーは茂みから顔を出す。
「……獣達が連れて来てくれたの。どうしてここに連れて来られたのか、私には分からないわ」
その言葉で、ガディアの表情が変化する。そして。
「お前、何で隠れてんだ?」
笑っているガディア。シーファーはその表情に見惚れてしまう。すかさず、ガディアはシーファーの腕を掴み、茂みから引き摺り出した。そして驚く。
「お!お前!なんて格好してんだ!」
シーファーの下着姿を目の当たりにして、ガディアは勢いよく視線を反らした。次第に顔が真っ赤に染まる。シーファーも手で胸元を隠すが、意味がない。
「だって!寝る時は誰に見せる訳じゃないし、寝る時位
良いでしょ!」
「それは寝室の話だろ!ここは外だ!」
「だから!……私…どうやってここまで来たのかしら?」
「……っえ?」
お互いの顔を見合わせる。気まずい雰囲気が二人を包み込む。
「自分から歩いたんだろ?」
「……よく覚えてないの。夢の中にいる様な感じだったから」
「……そうか」
言葉が途切れる。シーファーはガディアを見た。ガディアの身体を見て、一気に全身が火照り出した。ガディアもシーファーの下着姿を見て、下半身が疼き出す。引き寄せられる様にお互いの身体が近付く。ガディアがゆっくりと顔を近付けた。自然と目蓋を閉じるシーファー。唇が重なる。触れ合うだけのキスは、舌を絡め合う濃厚なキスへ。ガディアがシーファーの下着を脱がす。すぐに乳房が溢れ出た。二つの乳房を直に触り、揉む。
「……このまま最後までシたい。止めるなら今だぞ」
ガディアはギラついた眼差しでシーファーに言う。一方、シーファーも身体の奥が疼き、ガディアを求める。自らガディアの首に腕を回し、口付けをした。二人は互いを貪る様に舌を絡め、吸い合う。シーファーはキスをしながら、自分の気持ちにようやく気付いた。
(……私、彼の事が好きなんだわ…だって……今すぐ彼が欲しいもの…)
気持ちに気付き、シーファーの身体の体温がさらに上がる。
「……お願い…ガディア。……貴方が欲しいの…私を抱いて」
シーファーの表情が妖艶に変化する。生唾を飲み込むガディア。シーファーを押し倒す。二人は再度キスをした。
次回は、ムフムフから始まります!