一応主人公と美海は既に恋仲、経験済みという事になっております。
それではm(__)m
『キミとわたしと』
青の世界、青蘭学園。
風紀委員の仕事を片付けた俺は、まとめた書類を抱えて、生徒会室に向かっていた。
「まだ帰って無きゃ良いけど…」
書類を落とさないよう注意しつつ、早足で廊下を進んでいく。
生徒会室は、まだ明るかった。
安堵したのち、扉を軽くノックする。
「はーい、入っていいよ!」
聞き慣れた声が返って来る。俺は静かに扉を開け、中に入った。
「……なんだ、キミかぁ」
「お疲れ、美海。また居残りか?」
─日向美海。風を操るエクシードの使い手にして、青蘭学園の現生徒会長。
そして…俺の恋人でもある女の子。
「今日は特に多くて…もうへとへとだよ……」
「あーその、忙しい所悪いんだけど…さ」
俺は申し訳なく思いながらも、持って来た書類の束を美海の机に置いた。
「えぇっ!?まだあるの!?」
「仕方ないだろ、定期報告なんだし…」
顔を曇らせる美海を、俺はなんとか励まそうとする。
「まあそんな顔するなって。俺も手伝うからさ」
そう提案し、美海の机から書類を半分取って空いた机に広げる。
「ありがとう、助かるよ…」
美海の顔が明るくなるのを見届けた後、俺も机に向かい始めた。
二人がかりでやったおかげで、書類は案外早く片付いた。
「ごめんね、押し付けちゃったみたいで…!」
「いや、良いって。困った時はお互い様だろ?」
机を片付け終わり、俺と美海は椅子に座ったまま一息つく。
「それにしても…いまだに信じられないよ。美海が生徒会長になるなんて」
「え、急にどうしたの?」
「いや…特に意味は無いけど」
久々に二人きりになったせいか、無意識にこれまでの事を思い出していた。
初めて美海に会った時の事、それから一緒に体験した出来事、乗り越えて来た事件、全部を。
「やっぱり…美海は凄いよ。たった一年でここまで来ちゃうんだからさ」
「そんなことないよ」
美海はそう言って、椅子から立ち上がる。
「この一年間…本当に色々あったね」
「ああ…」
「世界水晶を奪われそうになったり」
ブルーフォール作戦。当時まだ学園にやって来たばかりのグリューネシルト統合軍、その過激派による青の世界水晶奪取計画。
「意見のすれ違いで、学園の仲間同士でぶつかり合ったり」
謎の勢力『ファントム』、そして正義元教頭が秘密裏に企てたウロボロス召喚未遂事件。
「それに、学園が滅茶苦茶になったり」
そして一番の騒動が、つい数週間前に起こった、ウロボロスの大規模侵攻。
学園中のプログレスが掃討にあたったものの、相手の巧みな罠によって、学園は事実上陥落。そして俺を含む全てのαドライバーが一時封印状態に陥るという、前代未聞の大惨事へと発展した。
「この手で、みんなを傷つけた事もあったんだ」
更にウロボロスは、高い能力を持つプログレス達を『闇堕ち』させ、自らのしもべとして学園の仲間に差し向けた。
─その中には、ここに居る美海も含まれていた。
「美海…」
「でもね、どんなに大変な時も、いつも誰かが側にいてくれた。ソフィーナちゃんにルビーちゃん、ユフィちゃん、マユカちゃん、紗夜ちゃん達、学園のみんな…」
あの時はあわやと思われたが、下級生である蒼月紗夜とその仲間─今ではチーム天音と呼ばれている五人の活躍で全員が奪還ないし救出され、事なきを得た。
そして彼女達のαドライバーである彩城天音の復活と、闇から解放されたプログレス達の助太刀でウロボロスは撃退され、学園の復興も急ピッチで進み、今ではすっかり元の日常に戻った。
「それに、キミも。わたし一人の力じゃ無い…みんなが支えてくれたから、わたしは今こうして此所に居るんだよ?」
そう言いながら、美海はこっちを向く。
「でも、それも美海の人柄があってこそじゃないか」
「わたしはただ、みんながずっと笑っていられるようにって…そう思ってるだけだよ」
美海が優しく笑いかける。何度も見たはずのその表情が、今日は妙に綺麗に見えた。
「キミだって、そうでしょ?」
「まあ…否定はしないよ。俺だって元々は、誰かの役に立ちたいってのが始まりだったしな。それで気がついたら─」
「風紀委員長だもんね…キミも十分凄いと思うな」
面と向かって言われると、ちょっと照れくさい。美海が相手なら尚更だ。
「やっぱり、似てるんだね…キミとわたし」
「…かもな」
─互いにしばし見つめ合う。
気がついたら、もう日が傾き始めていた。
「さて、俺はそろそろ帰るよ」
我に還った俺はそそくさと帰る準備を始める。
カバンを肩に下げて、扉に向かおうとした、その時…
「あ、待って!!」
何故か美海が慌てて引き止めにかかった。
「どうかした?もう全部済んだんじゃ…」
「あの、さ」
急に声のトーンを落とす美海。そして耳元に顔を近づけ、囁いた。
「…………えっち、しよ?」
「はぁっ!?」
予想外過ぎる一言に、俺は大声で驚く。
「な、何でまた…急に!?」
「その…最近色々忙しくて、二人の時間…なかなか出来なかったし。ちょうど今なら、誰も居ないから……」
美海が上目遣いで見つめて来る。どうやら本気らしい。
「いや…俺は構わないけど、さすがに生徒会室はマズくないか…?」
「そこは…会長権限で、なんとか」
「いやいや!なんとかならないだろ!?」
さっきまでの真面目さとは一転して、ぶっ飛んだ事を言い始める美海。まあ、これもいつもの事ではあるが。
「それに俺だって風紀委員長だし、学園内での不純行為はだな……」
そこまで言いかけた所で、美海が動いた。
「これでも……ダメ……?」
そう言いながら、スカートの両端を摘まんで、ゆっくりと持ち上げて見せる。
青と白の縞模様をした下着があらわになり、思わず視線を送ってしまう。よく見ると秘部に接する部分には、うっすらと濡れたような跡があるのが分かった。
─正直、俺も我慢出来なくなって来た。
「……仕方ないな、それじゃあ俺も委員長権限で…今回は許す。本当に今回だけ…!」
全ての扉と窓に鍵を掛けて、照明も最小限のものに留める。
それに続いて美海が風の力で一斉にカーテンを閉めた。
「これで大丈夫かな」
「多分…でもあんまり大きい声出すなよ?」
「うん、気をつけるね」
これで準備完了。
部屋の端の辺りで、俺と美海は強く抱き締め合う。
「えへへ…キミの身体、あったかい…」
美海の髪を撫でると、花のような匂いが広がり鼻孔をくすぐる。
さっきまで躊躇っていたのが嘘のように、頭の中が美海の事でいっぱいになっていく。
「ちゅっ…ん……ぷはっ…んちゅ…」
数ヵ月振りのキス。互いに舌を絡め合い、果実を貪るように何度も深く口付けを交わす。
口を離すと、唾液の糸が俺と美海を繋いでいた。
「はぁ…舌入れ過ぎだよぉ……」
「そっちこそ…どれだけ飢えてたんだよ…?」
笑いあったのち、美海が壁に寄りかかる。
「じゃあ、キミが脱がせて…?」
こくりと頷き、美海の制服のボタンに手を掛ける。
制服とシャツをはだけさせて、ブラジャーを外すべく背中に手を回す…のだが。
「あれ、何処だったっけ…?」
「全然慣れないよね……ブラ取るの」
「う、うるさいな!」
手をもぞもぞと動かし、ようやくそれらしい場所を見つけた。
─ぱちん、とホックが外れ、その後ストラップも外しに掛かる。
美海のブラジャーがするりと落ち、程よく膨らんだ胸が露になる。
「綺麗だな…美海の胸」
「じっと見ちゃ、やだ……」
既に薄く赤みを帯びている胸を、俺は優しく揉み始める。
「あっ……」
本人曰く小さいその膨らみは掌にぴったりと吸い付き、揉んでいるこちらも気持ちが良い。
「また大きくなってないか?胸」
「そうかな…?きっと…んうっ、何度も触ってるから…かも」
「まあ、確かに触ってるけど、だからってこんなになるか?」
「キミもだけど…自分でも触ってるから…」
「えっ…!?」
これまた予想外の答えが返って来た。自分でという事は、つまり…
「美海…一人でシてたのか?」
「うん……どうしても我慢できなくて、たまに自分で触ったり、弄ってたり……」
「お、おう……」
「ふぁっ…あん…っ……キミの名前呼びながら…一人で、えっちしてたんだよ…?」
美海が潤んだ目で、訴えかけるように見つめる。
俺と会えない間ずっとそうやって、寂しさを紛らわしていたのだろうか。
「美海…っ」
気持ちの高ぶりに合わせて、揉んでいる手の動きが自然と早くなる。
「ごめんな、全然会えなくて…寂しかったんだよな……」
「あっ…あぁ……」
固くなった乳首を摘まんで、強弱をつけて転がす。
そして片方の手を胸から離し、スカートを捲り上げ、その手を下腹部からパンツの中へと這わせて行く。
そのまますべすべの恥丘、そして微かに湿り気のある秘部に触れた。
「ひゃ…ああんっ……!」
「ずっとシてやれなかった分…今日はいっぱい、気持ち良くしてやるから……!」
指先をほんの少し秘部に挿れ、小刻みに動かす。
指だけではなく手もみるみるうちに美海の愛液で濡れていき、ぴちゃぴちゃと水音を立て始めた。
「あぁ…キミの指、気持ち良いよぉ……」
愛液で滑りが良くなった事もあり、指がどんどん膣内に入っていく。
「凄い…根元まで入っちゃいそうだ…」
「良いよ…もっと、奥まで……強く、してぇ…!」
言われた通りに指を奥へと進めて行き、続けて二本目の指を挿入する。
「ひうっ!!?」
美海の身体が大きく跳ねた。
「どうだ…美海…!?」
「ふあぁぁぁぁ!?これ……しゅごいぃぃぃ……!!!」
胸と乳首をこねくり回し、二本の指で膣内を掻き回す。
美海の快楽は、最高潮に達し─
「─っぁぁあああぁぁぁぁぁ!!!!」
絶頂した。身体が宙に浮くように跳ね、勢いよく潮を吹く。
そのまま崩れ落ちそうになる美海の身体を、俺はしっかりと受け止めた。
「はぁ、はぁ…………」
「美海…だから大きい声出すなって…」
「む…むりだよぉ……こんなに…きもちいいのにぃ……」
身体を痙攣させながら、蕩けきった表情で美海が答える。
「へへ…手がこんなになったぞ…?」
ぐしょぐしょになったパンツから手を出し、指にべっとりと付いた愛液を、美海に見えるように舐め取っていく。
「わたしの…そんなに、美味しい…?」
「うん…甘酸っぱくて…フルーツソースみたいな感じか?」
「フルーツって…そんな……」
美海が恥ずかしそうに、顔をより一層赤らめた。
「だからさ…」
そう言って、俺は美海を床に座らせる。
「えっ…ちょっと……!?」
「もっと欲しいな……美海のソース」
既に意味を成さないパンツを脱がせ、脚を拡げて入り込むスペースを作り、まだ痙攣の収まっていない秘部に顔を近づける。
「ま、待って!わたし、まだ……!!」
必死な静止を無視して、まだ僅かに開いた割れ目に舌を這わせ始めた。
「ふあぁぁぁんっ!!」
割れ目をなぞるように舐めると、秘部から新たな愛液が染み出て来る。
一通り舐めたら膣内にも舌を入れて、液を入念に掻き出していく。
それでも美海の愛液は無くならないばかりか、むしろその量を増やし続けている。
「だめ…そんなに、舐めちゃあ……まだ…イったばっかりだから……すぐに…」
「美味しい…止めようとしても、止まらない……!」
「あんっ……だ…だめぇ……!」
夢中で舐め続けているうちに、秘部の上側にある突起がぷっくりとその存在を主張し始める。
存分に美海の味を堪能した俺は、仕上げとばかりにその突起に吸い付いた。
「ひあっぁあ!?だめ…クリトリスはっ……あぁぁぁぁあぁぁぁ!!!!」
─美海が二度目の絶頂を迎え、吹き出した愛液が俺の顔を濡らした。
どうやら腰を抜かしてしまったらしく、起き上がる事もままならなくなっている。
「はぁ……あぁ……」
息を荒くする美海。秘部から溢れた愛液は下に小さな水溜まりを作り、顔には快楽故に淫靡な笑顔を浮かべながら、こちらに視線を注いでいる。
生徒会長という肩書きからはとても想像出来ない、爛れきった姿。恋人の俺しか知らない姿。
「はぁ…はぁ……もう…我慢、出来ないよぉ……」
美海が自らの秘部に手を伸ばし、入り口を指で拡げて見せてきた。
それが何を意味するのかは、もう解っている。
「お願い…挿れて……指じゃ…足りないから……キミのおちん○ん、わたしのここに…ちょうだい……?」
「美海……」
「キミも…もう、ぱんぱんでしょ…?」
「……!!」
美海の言葉に、俺のモノが無意識に反応する。
大好きな女の子に行為をねだられ、口付けを交わし、柔肌に触れ、愛撫をし、体液に塗れる。
そうともなれば、こうなってしまうのは至極当然の事ではあるのだが。
「ああ、美海……俺も挿れたい」
ベルトを緩め、ズボンと下着を下ろす。
限界まで勃起した俺のモノを、美海が物欲しそうに見つめて来る。
「あはっ…相変わらず、大きいなぁ……」
その声を聞くだけでもモノはびくびくと疼き、今にも暴発してしまいそうだった。
「来て……」
「ああ……」
腰を落とし、俺は美海に跨がる体勢になる。
そしてモノの先端を、濡れた美海の秘部にあてがった。
「ふあっ……」
美海が小さく声を漏らす。
もう少し焦らしてやろうかとも考えたが、どうやらそうもいかなさそうだ。
「……いくぞ、美海!!」
一度腰を引いてから、俺は一気に挿入した。
「───────っ!!!?」
愛撫でほぐされた美海の膣内は、愛液による潤滑も手伝い固くなったモノをすんなりと受け入れ、根元まで容易く収まった。
「っ、全部…入ったぞ……」
「は…あぁ……おちん○ん、来たぁ……♪ずっと欲しかった…キミのぉ……」
恍惚とした表情になる美海。
俺はそのまま間を置かずに、腰を前後に動かし始める。
「あっ、ああぁぁ……!そんな…いきなり……!?」
「良いだろ…?すぐにでも動かして欲しそうな顔だったし……」
「それは、ふあっ…そうだけど……こういうのって…タイミングが……」
「締め付けながら言われても…説得力無い……!」
挿入時の寛容さはどこへやら、美海の膣内でモノが痛い程強く締め付けられる。
前にシた時の比では無い、さながら『もう離さない』とでも言わんばかりに。
「っ、そんなに……欲しかったのか……?」
「ずっと…こうしたかった……こうしないと、あっあぁぁ……キミがまた…遠くに行っちゃうからぁ……!」
「……っ!!」
美海の心からの本音が、俺の胸に鋭く刺さった。
生徒会長と風紀委員長、それぞれの役職を得てからというもの、俺と美海が触れあう機会はめっきりと減った。
多忙になったという事ももちろんあるが、『人の模範にならなければならない』という一種の強迫観念が枷となり、お互いにそういう行為に踏み出せなくなっていたのだ。
加えて俺はチーム天音の面倒を見る事になったこともあり、最近は昔にも増して他の女の子に囲まれる機会が増えた。
美海の性格故言い出せずにいたのだろうが、そんな俺の姿を見て、心の何処かで嫉妬していたのかもしれない。
─申し訳なさと同時に、俺は喜びを感じていた。
美海がこんなにも求めてくれている。好きでいてくれる。
それは、何事にも変え難い幸せだった。
「美海…俺は……!」
気がつくと、俺は腰の動きを急速に速めていた。
「ふあっ!急に、ふかいぃぃぃ!!?」
「俺は…何処にも行かない!仮に行ったとしても…必ず帰って来る…!美海を置いて行ったりなんか、絶対にしない!!」
「ふあぁぁぁ…ほ、ほんと……!?」
「本当さ…!だってお前は、俺の一番なんだ!相棒としても……恋人としても!!!」
「キミの、一番…………っ!!」
美海の膣内が再び締まる。だが、痛みは感じなかった。さっきとは違う、優しく包み込むような感覚だ。
「わたしも、同じだよぉ…!一番のαドライバーで……一番の……恋人ぉ……!!!」
「美海……!!」
「ひあっあぁぁぁあぁぁん!!!」
いつの間にか美海も俺に合わせて腰を振っている。心地よく締め付けられ、子宮口を突かれ、互いの快楽は絶頂寸前にまで高まった。
「美海…もう、出る…!」
「ひゃうっ…うん……いいよ……!キミの精液……わたしに…出して…!膣内……子宮まで…あぁぁんっ…いっぱいに、してぇぇ!!!」
「ああ……!!」
もう保ちそうに無い。目一杯腰を動かした後、身体を全力で押し付け、先端を子宮口へと接させる。
そして─
「ああっ……ああああぁぁぁぁぁぁぁあああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
同時に達した。モノが美海の最奥に濁流のように精液を吐き出す。
ヒダがそれに合わせるように大きくうねって絡み付き、精液が余す事なく搾られていく。
「うっ……!」
「はあぁ…出てるぅ……ナカに…いっぱい……キミの…『好き』の、しるし…熱すぎて…とけちゃうよぉ……」
美海は幸せに満ちた表情を浮かべた。
「はぁ…はぁ……」
射精が終わったモノを静かに抜くと、収まり切らない精液が美海から出て来る。
「えへへ……♪」
精液で膨らんだ下腹部を、美海が愛しそうに撫でる。まるで子供を授かった妊婦のようだ。
正直これだけの量を膣内射精したとなると、妊娠してもおかしくは無い。無論、そんな事になればお叱りどころでは済まないだろう。
「美海……」
─けど、不思議と不安な気持ちにはならなかった。むしろ、そうなって欲しいとも思っている自分が居る。
俺と美海の愛故に生まれて来るのなら、何と言われても構わない、そう思った。
「ふふ…大好きぃ……♪」
俺は最後にもう一度、美海にキスをした。
諸々の後片付けを済ませた頃には、外は既に暗くなっていた。
行為によって足元がおぼつかなくなった美海を寮まで送るべく、俺は美海を背負って帰路についている。
「しっかり替えの下着まで用意してたとはな…」
「えへへ……♪」
「別に誉めてないぞ……というか、もしかして俺が来るって分かってて、持って来たのか?」
「そういう訳じゃないけど…もし、一人でシたくなったら…その時用に……」
美海が小さな声で答える。
「お前なぁ……」
この言い方だと、いつも用意しているという事なんだろうか。となると、毎日あの場所で自慰を行っている可能性も否定できない。
そう思うと、さすがに穏やかではいられない。
「なあ、美海」
「?」
そこで、一つ提案を出す事にした。
「その…次から、我慢出来なくなったら、俺を呼んでくれよ」
「えっ?」
「さすがに学校で、って訳にはいかないけど、美海が声掛けてくれれば…場所見つけて……シてやるからさ」
「本当に、良いの……?」
美海が半信半疑そうに問いかける。
「ああ。溜め込むくらいならそっちの方が良いだろ?今回みたく爆発するし…」
「うっ……ごめん…」
「それに、誰かに見られたりでもしたら大変だしな…美海のシてる所」
あんな姿、他の奴に見せる訳にはいかない。美海自身の名誉の為、そして何より俺が納得いかない。
「えへへ……ありがと!」
「なに、生徒の困り事を解決するのも、風紀委員の務めだろ?」
美海が嬉しそうに、掴まる腕に力を込める。背中に胸が押し付けられ、少しどきっとしてしまう。
「ねぇ」
「うん?」
「もう一回だけ…良い?ちゅー」
「…はいよ」
誰も居なくなった通学路。
俺と美海のキスの音が、静かに響いた。
(終)