目を覚まして、私は今日もいつものように朝がやってきたことを知る。
髪をとき、寝間着からきれいに畳んであったいつもの服へと袖を通した。
永遠に呪われた島、セイレン島。この島へ流れ着いてから何度目の朝を迎えられたのだろうか。
ロズウェル家のお屋敷を逃げるように飛び出した時にはこんなことになるなんて想像もしていなかった。まさか乗り込んだ船が沈没し、無人島に漂流するとは……しかもその無人島でようやく出会えた最初の人物にわたくしの裸を……
アドルとの最初の出会いを思い出して顔が熱くなる。
初対面の女性の裸をジロジロ見るなんて……
流れ着いたこの島が無人島だと知った時は本当に心細かった。見渡す限りの海、人の住んでいた痕跡はあるがどれも随分と古いものばかり。わたくしは家を飛び出した自分の軽率な行動を後悔していました。
しかし船長やアドルを始めとする、同じくこの島に漂流してきた人たちと協力して漂流村を建設するうちにその気持ちは変わりました。一つ、また一つと新たなベッドや調理場など、生活のための施設が作られていくうちに、この方たちはなんとたくましいのだろうと思いました。同時にわたくしはなんと無力なのだろうかとも。
この漂流者の方たちと出会わなければ、わたくしは様々なことを知らずに生きていたでしょう。それぞれの出自や立場の違いがあって、その考え方は人それぞれ、それでも脱出という一つの目的のため協力しあえる。わたくしはそのことに喜びを感じながらも、ちゃんと自分が役に立てているか不安に思っていました。
この島に生息していたのは絶滅したはずの古代種。まさか、父から教わった知識が役に立つ日がくるとは思いませんでした。自分の知識が役に立つのならいくらでも協力したい。
私も役に立つことができるかもしれない。そう思って少しうれしくなりました。
今日もアドルたちと探索に出かけるだろう。
私は身支度を整えて寝室を後にした。
ぐるりと漂流村を散歩した後、海岸で釣りをしているサハドに会う。
「おはようございます、サハド。アドルを見ていませんか?」
「おう、おはようさん。今日はまだ見てねえなあ。まだ寝ているんじゃないのか。おっ?」
サハドの握っていた釣り竿が大きくしなる。
「そうですか。しょうがないですね。ではわたくしが起こしてきます。サハドも今日は探索に行けるのでしょう?」
「おうよ。これ釣ったら広場に行くから、アドルのことは頼んだぜ」
サハドは釣り竿一本で魚と格闘をしている。
「わかりました」
私はアドルを起こしに寝室へと向かいました。
寝室に入ると、ハンモックの上で赤毛の青年が気持ちよさそうに揺れている。
「全く、もう日も昇っているのに随分と気持ちよさそうに寝ていますね」
アドルの寝顔を見ながら悪態をつく。
どこか自分の父親に似た風貌の冒険家を名乗る青年。真っ赤な髪にきれいな黒い瞳を持った青年。
わたくしの裸をジロジロと見たことは今でも許せないが、探索の際にはとても頼りになる同年代の男の子。
なんとなくその心地よさそうな寝顔をいつまでも見ていたい気分にかられる。
昨夜、自分の父親のことを告白したからだろうか、今はアドルと顔を合わせるのが少し気恥ずかしい。
「アドル、アドル、 起きてください! アドル!」
数度呼びかけてようやく目を覚ます。
「いったい、いつまで寝ているのですか。もうとっくに日は昇っていますよ」
気恥ずかしさを隠すようにアドルをまくし立てる。
「最近、変な夢を見るんだ」
不思議な妙にリアリティのある蒼髪の少女の夢。
いったいアドルはなんの話をしているのでしょうか。その夢の話が大事なこととは思えない。まだこの方は寝ぼけているのでしょうか。そんな冗談を言う方ではないと思うのですが。
「いつまで寝ぼけているんですか。それより今日は島の東側の探索に行くのでしょう? サハドもわたくしも準備はできていますよ」
そんな夢よりも今は私達の生活だ。今もこの島のどこかに沈没事故の漂流者が残されているかもしれない。それに、なぜか同じ船に乗っていたロズウェル家の執事も見つかっていない。今日も探索を頑張らなければ。
アドルが支度をし始めたのを見て、私は先に広場へ向かいました。
探索を終えて漂流村に戻ってくると、サハドは気晴らしに海岸へ釣りに行きました。
私はアドルと共に広場で休憩を取ろうとする。
「あら、おかえりなさい。もうすぐ夕食もできるからもう少しまっててね」
広場では私達をミラルダさんが迎えてくれた。その可愛らしい容姿に似合わず、六人もの子供を持つ彼女。料理が得意で漂流村の食事においてとても役に立ってもらっている彼女。
たまに彼女に料理を教えてもらってはいるがなかなか彼女のようにうまくは作れない。
いったい何が違うのでしょうか。
アドルにはおいしいと言ってもらえたが、彼女の腕には遠く及ばないことは自覚している。
アドルがミラルダさんから受け取った小皿で味見をしている。ひとくち口に含んだ瞬間、アドルの表情がパッと明るくなる。仲の良さそうな、まるでできたてホヤホヤの夫婦のようなやり取り、胸がチクリと痛んだ。
「ア、アドル! いったい何をデレデレしているのですか。」
私はなぜか声を荒げていた。
「まったく、これだから男の人は、すぐデレデレして……確かに、彼女は美人で私よりも料理も美味しいですが……ううう……」
頭を抱える。いったい彼女になんで勝ちたいと思うのか。自分でもよくわかっていない。
一度頭を冷やさなければ。
私は仲よさげな二人を残し、一人洞窟へと向かった。
アリスンさんがいつもの裁縫場にいなかったけれども、部屋で休んでいるのでしょうか。
船が沈没してから夫と離れ離れになりいつも淋しげな表情を浮かべていたアリスンさん。夫が見つからなくて心配なのだろう。最近は顔色も良くないように見える。
まるで何かに悩んでいるような。
私の部屋はアリスンさんと相部屋だ。彼女が休んでいるのなら静かに入らなければ。
私は部屋のドアをそっと開いた。
「なっ……」
寝室を訪れた私の目に飛び込んできたのは信じられない光景でした。
腰を浮かせベッドに四つん這いになったアリスンさんとその腰を掴み自身の腰を打ち付けるカーラン卿。その行為はまるで愛し合った男女のするアレのようで……いえ、セックスそのものでした。
「い、いったい何をしているのですか!」
私は部屋へ入るなり、いきなり怒鳴り声をあげました。
アリスンさんは息を乱しながらシーツに埋めた顔を少しだけこちらに向け、カーラン卿は腰の動きを止めてこちらをジロリとひとにらみする。
「何って。夜伽に決まっておろう。娘よ。邪魔をするでないわ」
「夜伽って、アリスンさんは結婚されているのですよ。パートナーを持つ女性に対してこのようなこと……許されると思っているのですか!」
私が声を荒げてもアリスンさんは何も言わない。
「ふん! 関係ないわ。それにこの平民の娘も余の寵愛を受けて喜んでおるわ」
そう言ってカーラン卿は腰を強くうつ。たまらずアリスンさんは声を漏らす。
「く、ぅん……」
「それとも、貴様がワシの相手をしてくれるのか」
「なっ……」
誰があなたなんかと……
「アリスンさん。貴方からも何か言ってください。いくら貴族だからと言って、この方に好き勝手される必要はありません」
「ラクシャさん……その……出ていってもらえますか? もういいんです」
アリスンさんの言葉に私は声を失った。アリスンさんはこの男に抱かれることをなんとも思ってないのだろうか。もういいとはどういう意味だろう。あんなに心配していた夫のことはもうどうでもよいのだろうか
「ほれ、ラクシャよ。邪魔をするでない。さっさと出て行け」
私はそれ以上、その淫らな行為を止める術が思いつかず、その部屋を出ていった。
私が出ていった後、部屋からは艶のある声が漏れ、再び二人の行為が始まったことを知った。
夜、食事を終え部屋に戻ると二人の姿はなかった。
ここであの二人は……
二人の身体が重なっていたのを想像しとても嫌な気持ちになった。今夜はこの部屋で眠らなければならないのか。
どうして二人はセックスをしていたのだろうか。だいたいアリスンさんは夫がいるのにどういうつもりなのだろう。
部屋の中は一応はきれいになっていた。きっとアリスンさんが掃除したのだろう。
それとも私が知らないだけで、今までもバレないように掃除していたのだろうか。
自分のベッドに横になる。
いつもと変わらないはずなのに、なんだかとても嫌な感じだ。
その夜、アリスンさんは部屋に戻ってこなかった。
翌日、探索を行うためアドルを起こしにいった。
今日は珍しく既に起きている。
そして側には昨日カーラン卿とセックスをしている姿を見て以来、顔を合わせていなかったアリスンさん。
昨日は結局部屋に戻ってこなかった。まさかとは思うがカーラン卿の部屋で一晩過ごしたのだろうか。
なるべく顔を合わせないように、洞窟を後にして今日の探索を開始した。
その日の探索では新たな漂流者、エドさんを発見した。穏やかそうな青髪の男性。なんとその方はアリスンさんの旦那だった。
すぐにでも漂流村へ行きたいというエドさんだったが、暗くなってから動き回るのは危険だとなんとかたしなめ、野営地で一晩過ごした。
いてもたってもいられないといったエドさんの様子に少しアリスンさんが羨ましくなる。
こんなに夫に愛されているのにアリスンさんはいったい何をしているのでしょう。
おそらく私だけが知るアリスンさんのもう一つの顔。
もしや、今もカーラン卿と……
翌日の朝早く、私達はエドさんに起こされ漂流村へと帰っていった。
そして今、アリスンさんとエドさんの感動の再会。
互いに涙を流し抱擁しあっている。
私は少し胸が苦しかった。
私はそこから逃げるようにしてバルバロス船長に報告をしに行く。
不貞を働いたアリスンさんは今どんな気持ちで夫と抱き合っているのだろうか。
二人には「良かったですね」と声をかけたものの、私は心の底から喜べなかった。
その日の夜、エドさんの歓迎会が終わった後、私は新しい寝室へと向かった。
私が今までアリスンさんと使っていた部屋はアリスンさんとエドさんが使う。昼間のうちに必要な用意は済ませてある。といっても簡素な寝るためのベッドを整えただけなのだが。
休むための準備をしていると、部屋にいきなりカーラン卿が入って来た。
「断りもなく女性の部屋に入ってくるとは何事です。今すぐ出ていってください!」
「今日は貴様に夜伽をしてもらおうと思ってな。なに、気にするでない」
全くこの方は話が通じない。頭が痛くなる。
「なぜわたくしが貴方の相手をしなければならないのですか」
「なんだ、嫌なのか?」
「嫌に決まっています!」
「ならしかたない、では今日もアリスンの所へお願いしに行くとするか」
「何言っているのですか。アリスンさんにはエドさんという夫がいるのですよ。そんなの見つかったら……」
「関係ないわ。なぜワシがそんなことに気を使わなければならないのだ。それともやはりお主が相手をしてくれるのか? お主が相手をしてくれるならアリスンの所へ行かなくてすむのだがな。ん?」
「なっ……」
まさかこの方は私を脅そうというのですか。
アリスンさんの不貞の事実を知っているのは私かカーラン卿の二人。もし夫のエドさんにバレたら二人の夫婦関係が壊れてしまうかもしれない。
アリスンさんの家庭の事情など私には関係のない話だ。アリスンさんの不貞はアリスンさん自身に責任がある。
しかし、今私の行動一つで一組の夫婦に不幸が訪れるかもしれない。
私は思い出していた。家に帰らなくなった父。父に代わって領地経営に頭を悩ませる兄に、病で部屋にこもりきりになる母。私の家が壊れていく、ほんの数ヶ月前の出来事。
たとえ他人の家だろうと、家庭が壊れていく様はもう見たくはない。
「……一度だけですよ」
「ん?」
私は震える声を必死に絞り出す。
「……な、何をすればよいのですか。一度だけなら、その……しますから、もうアリスンさんたちには関わらないでください!」
「そうかそうか、やっと相手をする気になったか。心配せずともお主が相手をするのならもうアリスンなど求めたりせんわ」
私は一度だけカーラン卿の夜伽の相手をする決意をした。
「その、どうすればいいのですか。わたくしは、その……よく知らないのですが……」
「なに、心配することはない。ワシがちゃんと教えてやるわ。まずはそこのベッドに横になるとよい」
私は言われた通りベッドへ横になる。以前見たカーラン卿とアリスンさんの情事を思い出す。息を切らしながら必死にカーラン卿を受け止めるアリスンさん。私もあのようなことをするのか。
「ぐふふ。まずはそのおっぱいを拝見させてもらうとするかの」
徐々に不安をつのらせていた私にカーラン卿の腕が伸びてきた。上着が緩められ二つの白い胸があらわになる。
「ほう、随分といいものを持っているではないか。大きさもアリスンと比べて申し分ない」
「ん……」
アリスンさんと比較したセリフを口にしながら、カーラン卿が私の胸を揉む。
「ふむ、柔らかさはアリスンに負けるが、まだ硬さの残る生娘らしいいい乳だ」
「ふぅ……む……」
カーラン卿の手の動きに合わせて私の乳房がぐにゃぐにゃと形を変える。私はそのどこか卑猥な動きから目をそらした。
まったくこんなことのどこが楽しいのでしょうか。
カーラン卿は嬉々とした様子で私の胸を撫で回している。
しかし、徐々に私の身体に変化が現れていった。
「くぅ……ふう……んん……はぁ……」
身体が熱い。それになんだか胸の奥がこそばゆい。
カーラン卿に胸を揉みしだかれてどれくらいが経っただろうか。気がつけば吐息が漏れている。
「どうだ? ラクシャよ。そろそろ感じ始めたのではないか?」
「そ、そんなわけありません……んん……」
私はなんとかカーラン卿の問に首を振って答える。感じているということがどんなことかはわからなかったが、なんとなくカーラン卿の思い通りになることが嫌だった。
「そうは言っても、お主のここは立っておるぞ」
「んんんっ!」
急な刺激に驚いて見ると、カーラン卿が私の乳首を摘んでいた。そしてその乳首は今まで私が見たことないくらいピンと立って自己主張をしていた。
「なっ……」
信じられない。そう思った次の瞬間、カーラン卿の舌がその突起に伸びた。
「く……んんっ……はぁっ、あっ」
「味の方も悪くない」
片方の胸はカーラン卿の手で、もう片方はカーラン卿の舌で、摘み、転がされ、吸われる。その度に今まで感じたことのない刺激が私を襲った。
「はぁあ、あっ、カーラン卿……それっ、やめてください」
「どうしてだ? 気持ちいいからか?」
「わかっ、りません! ああっ、でもっ!」
私の身体をピリピリとした刺激と熱が襲う。
「これくらいで音を上げていては身がもたんぞ。どれ、下の方はどうなっておるかの」
「した?」
乳首を弄っていたカーラン卿の右手が身体を沿うようにラクシャの身体を撫でる。その手はラクシャの下半身へ。
「そ、そこは……」
ホットパンツのベルトを緩め、カーラン卿の手が中へと侵入する。秘所をカーラン卿の手がなぞった。
「はぁっ! んんんっ!」
「ムフフ、なんだ、もう随分と濡らしておるではないか」
下着の上から割れ目をなぞられる。下着は、汗かそれとも別の何かか、たしかに湿っている。
「はぁ、はぁ、カーラン卿、もう終わりに……」
「何を言う。まだ始まったばかりではないか。それにお主初めてであろう。ちゃんと感じられるように、しっかりと時間をかけてほぐしてやるわ」
下着越しのぷにぷにとした感触を楽しんでいたとカーラン卿は、不意に下着をずらしアソコを直接指で弄りだした。
「やっ、そんな……」
「ほほ、こりゃ柔らかいのぉ」
カーラン卿にアソコを直接なぞられ、割れ目の中に指を入れられる。初めて挿れられる異物の存在に身体が硬くなる。
「はぁっ、あっ、ん、はぁ……」
カーラン卿の指が私の中をかき回す。その刺激に思わず腰が浮きそうになる。
くちゅ、くちゅ、くちゅ、くちゅ。
「わかるか。ラクシャよ。お主の膣は愛液でしっかり濡れ、男を迎え入れる準備はできているといっておるぞ」
浅いところやその奥を探るようにグチュグチュにかき回され、湧き上がる快感からどう逃げればいいのかわからない。
「はぁっ、あああっ」
カーラン卿の指がクリトリスをなぞった。意識が飛びそうになる。
「ほう、軽くイッたか?」
「イク?」
私はカーラン卿にされて気をやってしまったのだろうか。呆然とした意識の中で考えがまとまらない。
「だいたいわかってきたぞ。ほれ、ここが良いのらろう」
カーラン卿の指が私の膣内で曲げられある部分をこすった。
「ん、んんんっ!」
その瞬間、頭をしびれるような感覚が襲い思わず身体を仰け反らせる。
「ほれ、素直に気をやるとよい」
カーラン卿の指が重点的にそこを攻め、私は何がなんだかわからなくなる。
「んっ、あっ、あああっ!」
私の耳までクチュクチュと音が聞こえてくる。
「あっ、んん、あっ、あああああああっ!」
何か来る。そう思った次の瞬間、私は大きく身体を仰け反らせてカーラン卿の指にイカされていた。
「はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……」
「これからじっくりと味わう身体なのだからな……しっかりと快楽を刻みつけてやるわ」
初めて絶頂を体験して呆然とした私は、カーラン卿が卑しく笑ったのに気づかなかった。
「あ、あ、あ、あ、あ、あっ!」
カーラン卿のねっとりとした愛撫は続いていた。
愛液でびっちょりと濡れた下着はもちろん、衣類は全て取り払われ、生まれたままの姿。
ベッドには汗と愛液で大きなシミができている。
カーラン卿は私の足の間に顔を潜り込ませ、アソコを舌で舐め回していた。
「ほほ、どんどん蜜が溢れてくるわ。やはり処女の蜜はうまい」
カーラン卿に舐められる度、愛液が溢れてくる。
「はぁあ! ん、ああんっ」
クリトリスをカーラン卿が吸う。
ピリピリとした刺激に思わず腰が浮きそうになる。
もう何度目かわからない絶頂。
カーラン卿に覚え込まされたイクということ。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……」
「さてそろそろワシのを挿れてやるとするかの」
その言葉にどきりとする。
カーラン卿は下着を脱ぎ自身の逸物を露わにする。
大きい……
そこには、指や舌とは比べられないほど大きなペニスがあった。
初めて見る男の人のペニス。あんなものが私の中に入るのだろうか。
不安がこみ上げてくる。
「ふん、心配せずとも今のお主なら、これをしっかり味わえると思うぞ」
不安な様子の私を見て何を勘違いしたのかそんな事を言ってくる。
「ほ、本当にするのですか……やはり、ここには避妊具もないことですし……」
「心配せずとも、そう簡単に妊娠せぬわ」
「あああっ」
カーラン卿に足を掴まれ、私は股を大きく開かされた。
「ひぃっ」
目の前でカーラン卿のペニスが私のアソコをこする。
「ほれ、見えるか、ラクシャよ。今からこれがお主を女にしてくれるものだ。お主の初めてを捧げるものの見た目、味、感覚をしっかり覚えるのだぞ」
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ」
今にも入って来そうに、私の割れ目を愛液でテラテラと光るカーラン卿のペニスが撫でる。その黒く恐ろしい形状から何故か目が離せない。
私は以前のディナ達との会話を思い出していた。
「えー、ラクシャって経験ないの?」
「なっ、ディナ! 声が大きいです。それにそんなの当たり前じゃないですか」
初めては将来を誓いあった夫に捧げる。それが私にとっての当たり前だった。しかしディナの中では違うらしい。
「そうかな。私達ぐらいの年の女の子だと、だいたい初体験は済ませているとおもうけど」
「そ、そんなものなのですか?」
ディナに向かって訝しげな目を向ける。
近くのミラルダさんとアリスンさんは笑いながら困ったような顔をしている。
将来を誓いあった者以外に初めてを捧げる……
それでも……
こんなものが私の初めてを奪うのか……
そう思うと私の中で何かが終わってしまう気がして悲しくなってくる。
ふと頭の隅を、赤毛の青年の顔がよぎる。
涙を流しそうになった瞬間、カーラン卿の逸物がラクシャの秘所を貫いた。
「ああ……ああああああああっ!」
鋭い痛み、それと同時に先程まで感じていたもの以上の快感が襲ってきた。赤毛の青年の姿があっという間にかき消される。
「あ……あああ……」
カーラン卿の愛撫でしっかりとほぐされた膣はペニスをやすやすと迎え入れ、私は処女を失った。
やがてカーラン卿のペニスは私の最奥へと到達する。
「ふぅ、全部入ったぞ。では、動くからな」
「ま、待っ……あああっ」
腰を引いたと思ったら、ずんっと一突き。
「ああっ!」
カーラン卿が腰を動かし始める。
「はぁ、ああっ、あっ、あっ、あっ!」
お腹の中の圧倒的な存在感。まるでそれに私の身体が支配されているよう。
「あっ、あっ、あっ、あっ、あっ」
カーラン卿に突かれる度、思わず声が漏れる。
これがセックス……
自身を襲う強大な何かに流されそうになる感じがした。
「いいぞ。さすが、田舎と言えども貴族なだけあっていいしまりをしておる」
カーラン卿は嬉々として腰を振る。
「どうだ。ラクシャよ。気持ちいいか?」
「あんっ、くっ、あっ、はぁっ!」
何もわからない。
ただ流されないように必死に耐えるだけ。
やがて、カーラン卿の動きが切羽詰ったものになってきた。
「はぁっ、あん、ああっ、あっ」
「そろそろ出そうだ。中に出すぞ」
中にだす?
何を……
その答えにたどり着いた瞬間、意識が急に現実へ戻ってきた。
「な、中はダメです。カーラン卿、ああっ、外に出してください」
「なら、どこに出してほしいのだ」
「はぁ、それっ、はっ、ああっ」
カーラン卿のスパートは止まらない。
カーラン卿を止めようと押し返そうとするも、腕に力が入らない。
「な、中以外ならどこでもいいですからっ! お願いですから、中だけは!」
「ふん、まぁよい。今はお主の初めてを頂いただけでも気分がよい。今回はその顔に出してやるぞ」
中に出されずに済むということでひとまずほっとする。
「ほれ、いくぞ!」
「あっ、ああっ、あああああああああっ!」
強く一突きされたかと思うとカーラン卿のペニスが引き抜かれた。
びゅる、びゅるるっ
カーラン卿のペニスが私の目の前でビクビクと跳ね、顔面を熱い白濁の液体で染めていった。
ああ……
ベトベトの液体が顔を汚していく。
酷く汚されてしまったという絶望感。
こんな男にマーキングされたかのような屈辱。
それでも……
私はやっと終わったという安堵感に包まれていた。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……」
ようやくカーラン卿の射精が終わった。
身体が重い。辛かったはずなのに、何故か心地よい疲労感に包まれていた。
一刻も早く顔を拭いてしまいたい。
そう思いながら立ち上がろうとしたところ
「いつまでぼーっとしている。続きをするぞ」
カーラン卿から信じられない発言が飛ぶ。
「え、終わったはずでは?」
「何を言っておる。一回だけで終わるはずなかろう」
やっと終わったという私の安心を打ち砕く一言。
「まだ、始まったばかりであるぞ」
カーラン卿が卑しく笑った。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……」
私は四つん這いの体勢でカーラン卿に犯されていた。
初めて見たアリスンさんとカーラン卿の営みと同じ体勢。
もう何度目の行為か覚えていない。何回イカされたかも。
カーラン卿はペニスを膣に挿入したまま、私のお尻を揉みしだいて楽しんでいる。
「むふふ、肉付きの良いいいケツだ。お主を初めて見たときからこうするのを楽しみにしてたのだ」
お尻の穴が見えるかと思うくらい両側に開かれたり、強く揉まれたり……
すごく恥ずかしかったが、私にもはや抵抗する気力は残っていなかった。
気だるさに包まれた今の私にできるのは熱い吐息を漏らすことと、時折カーラン卿の動きに合わせて身体を震わせながら喘ぎ声を漏らすことくらい。
すべてカーラン卿にされるがまま。ベッドへと突っ伏していた。
「はぁ、くっ、はぁあ! ああっ!」
もはやカーラン卿の思うがままに簡単に喘がされる。
「ぐふふ、大分ほぐれてきたのではないか?」
カーラン卿の手が腰に添えられ、動きが再開する。
「はぁ、ふぅっ、んっ、ああっ!」
ぱん、ぱん、ぱん、ぱん
私のお尻に打ち付ける小気味良い音が洞窟内に響く。
いったいいつまで続くのか。
もう何時間こうしているのかわからない。
「次はその白いケツにかけてやるわ」
もう私の体中すでに精液でベトベトである。いったいどれだけ出すのか。
「く、あっ、はぁっ、くぅ、ああああん!」
淫らな宴はまだ終わらない。