※この作品はR-18です。

姦淫に萌ぐまれたセイレン島   作:ぱんだやま

5 / 10
ラクシャの章―2―

 

 父が楽しそうに化石を片手に古代種について語る。

 小さい私は本を抱えながら目を輝かせて父の言葉に耳を傾けている。

 それを見ている母は少し呆れ顔。しかしその顔には優しさが溢れていた。

 父の大きな手が私の頭を撫でている。

 幼い頃の光景をどこか遠くから眺める私。

 私の幸せな時間。

 その時間は夢からの覚醒という形で一瞬で奪われていった。

 

 

「んん……」

 重いまぶたを持ち上げる。

 身体が重たい。誰かに呼ばれた気がする。

 まだ覚醒しきっていない頭で考える。

 ここは誰だろうか。私を呼ぶのは誰か。

 コンコンと扉を叩く音。

「ラクシャ。起きているかい? 入るよ」

 その声に私の脳みそは急速に回転した。

 自分が裸で寝ていること。

 隣で寝息を立てているカーラン卿。

 昨晩ここで、隣の男と何をしたか。

 同じ年代の青年が今この部屋へ入って来ようとしていること。

 私は慌てて隠すように自分の身体をシーツに包む。

「ア、ア、ア、アドル・クリスティン! 駄目です! 待って下さい!」

 私は慌てて叫んでいた。

 今まさに開かれようとしていた扉がピタリと止まる。

「今入って来てもらっては困ります!」

 うまく覚醒しきっていない頭を必死に働かせる。

「あのっ、そのっ、衣類を何もつけていないのでっ!」

 しどろもどろになりながら、必死にこの状況を切り抜ける方法を考える。

 この言い訳のできない現場をよりにもよって彼に見られたくない。

「アドル。すみませんが準備ができ次第すぐに向かうので広場で待っていてくれないでしょうか」

 今、アドルは何を考えているだろうか。こちらの状況に気づいているだろうか。心臓をバクバクしながら反応を待つ。

「わかった。あわてなくていいよ」

 しばらくして、アドルが部屋の前を立ち去る気配がする。

 その足音が遠ざかるまで必死に耳を済ませていた。

 やがて足音が完全に聞こえなくなる。

 ようやくこの窮地を脱した私はほっと一息ついた。

 まさかアドルが私を起こしにくるなんて。私はどれだけ眠っていたのだろう。

 再び隣で寝ているカーラン卿の目をやる。

 昨夜、いつ寝たのか覚えていない。

 違和感の残るお腹を擦る。

 激しい行為の連続。途中からほとんど意識を手放していた。

 この男に私は何度も何度も……

 昨晩の行為を思い出し身体がブルッと震える。

 気持ちよさそうに眠っている顔が憎たらしい。

 そして、この男の隣でぐっすりと寝ていた私も恐ろしい。

「うっ……」

 精液の匂いを思い出し、吐き気がする。

 体中にかけられた精液は一応拭かれているようだが、不快感は消えていない。

 とにかく準備をしなければ。

 私は重い腰を持ち上げる。

 部屋に備えてあった水で気持ちの悪かった自分の身体を拭いていく。

 自分の身体を嗅いでみるが、感覚が麻痺しているのかよくわからない。あの嫌な匂いが残っていないか不安になる。

 ベッドの下に落ちていた、しわくちゃになった服へ袖を通す。

 念のため、いつもより多く香水を使い身だしなみを整えていく。

 今、何時なのでしょうか。

 私はカーラン卿を部屋に残し、アドルたちの待つ広場へと向かっていった。

 

 

「やっと起きてきたか」

 広場へやってきた私をアドルとサハドが迎えてくれた。

「おはようございます、サハド。それからアドル、先程は失礼しました」

 できるだけ平静を装ってアドルの様子を伺う。

「お、なんかあったのか?」

「い、いえ、いきなりアドルが起こしに来たのでびっくりしてしまいまして」

「ガハハ、いつもは嬢ちゃんがアドルのことを起こしにいくもんなぁ。それにしても珍しいじゃねぇか、嬢ちゃんがこんな時間まで寝てるなんて」

 既に日は高く昇っている。こんな時間まで寝ていたとは恐ろしい。

「それは……その、最近、自分でも思った以上に疲れが溜まっていたみたいです」

「おいおい、気をつけてくれよ。どうする? 今日の探索はやめにするか」

 とんでもない。今はとにかくカーラン卿、漂流村から一刻も早く離れたかった。ただの現実逃避にすぎないのかもしれないが。

「いえ、問題ありません。お気遣い感謝します、サハド」

「おお、そうかい」

「あら、おはようラクシャちゃん」

 ちょうどその時、ミラルダさんがアドルたちに朝食を持ってやってくる。

「おはようございます、ミラルダさん」

 私は普通に挨拶をした……はずだ……なのに

「ラクシャちゃんも朝食、食べる? ……あら?」

 何かに気づいた様子。

「ええ、お願いします」

「うふふっ、そう。ならすぐに持って来るわね。そうそう今度の探索はしばらく帰ってこないんだっけ? なら記念にとても元気が出るお弁当用意しとくわね」

 ウィンクをして何やら意味深な発言。まさか、私がカーラン卿と夜伽をしたことに気づいたのだろうか。自分が動揺を隠せているか不安になる。

 確かに私は昨日、何も知らない少女から女へとなった。

 大人にはその違いがわかるものなのか。いや、サハドはいつもどおりだから、これは女の勘とも言うべきものかもしれない。

 それをミラルダさんに確認する勇気はとてもじゃないが私にはなかった。

 朝食を食べながら今日の予定を話しあい、北方の渓谷を探索することになった。

 とにかくカーラン卿と顔を合わせたくない。

 朝食を食べ終わると、のんびりした二人を急かしながら探索へと向かった。

 

 

 探索は順調に進み時刻は夜。

 私は浸食谷前の野営地で横になっていた。

 隣ではサハドが大きないびきをかいて眠っており、テントの外には見張りをしているだろうアドルの明かりが見える。

 ため息をつきながら今日の探索を振り返る。

 あれはない。

 ずっとお腹の違和感を、いや誤魔化すのはよそう、膣の違和感を拭えず、いつもどおりの動きができなかった。

 いつもなら軽々と対処できる魔物にも手数をかけさせられた。

 結果、アドルにもサハドにも迷惑をかけてしまった。

「はぁ……」

 再びため息が漏れる。

 こんなことではいけない。明日からはもっと気合を入れて頑張らなければ。

 昼間は探索の忙しさにあまり考えることがなかったが、夜、こうしていると色々と考えてしまう。

 カーラン卿に初めてを捧げた私に今更誰かを愛する資格あるのでしょうか。

 例えば、アドルだったらカーラン卿に抱かれた私の身体を汚いと言って蔑むでしょうか。

 そこでふとアドルという人物が私の頭の中に自然に出てきたことに驚き、顔が赤くなる。

 た、例えばの話です!

 誰に言い訳するでもなく、自分に言い聞かせる。

 それに私は……

 父を探し出し、ロズウェル家を復興させなければならない。

 これは間違いなく私自身の願い。

 そのためにも必ず島を脱出する。

 決意を新たにして、静かにまぶたを落としていく。

 相変わらずサハドのいびきがうるさいが、不思議と不快な気持ちにならない。

 一日ぶりの安らかな夜がふけていった。

 

 

 

 

 三日後探索を終えたラクシャを迎えたのは卑しい笑みを浮かべたカーラン卿だった。

 アドルとサハドは報告のため、海岸で船を作り始めたバルバロス船長たちのもとへ向かった。あの日の出ていったままのろくに片付けていない部屋のことが気になったので二人とは広場で別れた。広場で資材の納品をして洞窟へ向かおうというところでカーラン卿に声をかけられたのであった。

「カ、カーラン卿……」

 相変わらず憎らしい、卑しい顔である。その目は一体私のどこを見ているのか。つい身体を隠すような素振りをしてしまう。

 あの日以来、顔を合わせるのは初めてとなる。

「ぐふふ、ようやく、戻ったか」

 体の調子も戻ってきたというのに、あの日のことを思い出し体が震えそうになる。

「まったく、捜索なぞ下賤のものに任せておけばよいものを……まぁよい。お主がいない間、余もたまっておるのだ。今から相手をせい」

 そう言って、私の手を掴み連れて行こうとする。

「なっ……あれは、あの時一回だけと言ったはずです!」

 一回と言わず何度もされたが。

 カーラン卿の手を振り払う。

「む、そうは言うが、なら誰が余の相手をしてくれるのだ。アリスン以外ではもはやお主しかおらぬではないか」

「それは……」

「アリスンは毎日のように相手をしてくれたぞ。それをお主のせいでやめているのだ。これ以上我慢できるわけなかろう」

 やはりカーラン卿とアリスンさんは以前から関係を持っていたらしい。

「ここでの貧しい生活に耐えてやってるのだ。それくらいの奉仕はあってもよかろう」

 それでももう二度とカーラン卿に抱かれるのは嫌だった。

「それにお主も結構いい声で鳴いていたではないか。よかったであろう」

 顔がカッと熱くなる。そんなこと認めたくなかった。

 カーラン卿の手が私のお尻に触れた。

「いい加減にしてください!」

 私は声を荒げていた。

 カーラン卿が驚いた顔をして手を引っ込める。

「約束が違います」

「ふん。約束なら守っているではないか。あれ以来アリスンには手を出しておらん。だから溜まっているのだ。これは責任を持ってお主が処理するべきではないのか」

「そんな屁理屈を」

「男というのは何日もためるとつらいものなのだ。貴様が相手をしてくれるだけで、ワシの性欲も解消できるしお主も気持ちよくなれる、一石二鳥ではないか」

 そんなことお願いしていない。

 やはりこの人は話が通じない。そう思っていると騒ぎを聞きつけたアドルが駆けつけてきた。

「ラクシャ、何かあったのかい?」

「ア、アドル!」

「む、赤毛か」

 頼りになる人物だが、今ここには一番来てほしくない人物だ。

 助けてほしいという思いはあるが、それを彼に説明するわけにはいかない。

「カーラン卿。どうかされましたか?」

「なに、この娘に頼み事があったのだがな、見ての通り不敬にもいきなり怒鳴り散らしてきおったのだ」

「自分でよければ話を聞きますが」

「ふん、ワシにそっちの趣味はないわ」

 カーラン卿がアドルに何を言うか見ていてハラハラする。

「赤毛よ。この娘に貴様からも言ってくれ、男性の……」

「カ、カーラン卿!」

 これ以上カーラン卿に喋らせてはいけない。そう思い、カーラン卿を制する。

「いえ、その、すみませんでした。カーラン卿、その話はあちらでゆっくり聞きますから……」

 そう言って私は洞窟の方を指差した。

「ぐふふ。最初からそう言えばよいのだ」

 カーラン卿がニヤリと口元を釣り上げ、笑いながら洞窟へと歩いていった。

「アドルも、大声を上げて申し訳ありませんでした。こちらのことは大丈夫ですから、ええと、カトリーンさんに武器の手入れでもしてもらったどうですか」

「ほんとに大丈夫かい?」

 アドルの気遣いが胸に刺さる。

「ええ、疲れで少し気が立っていたみたいです。すみませんでした。カーラン卿の要件はたいしたことないものなので」

「無理しないでくれよ。手伝えることがあったらなんでも言ってよ」

「……ええ、お気遣い感謝します」

 そう言って私はカーラン卿の待つ洞窟へ向かった。

 他の方にこんな事を相談するわけにはいかない。

 どうやら私が一人で解決するしかないらしい。

 

 

 カーラン卿は私を自身の居室へと連れてきた。

 その部屋は私が現在使っている部屋や私とアリスンさんが二人で使っていた部屋よりも広かった。

 カーラン卿が一人で使っているにもかかわらずベッドは二つ。棚には漂流物の酒類がきれいに並べられていた。

 部屋につくなりカーラン卿は私の身体に抱きついてきた。カーラン卿の手が私のお尻を撫で回す。

「なっ、カーラン卿! 離してください!」

「なに、この部屋に来たということは抱かれる気になったのであろう」

「ちっ、違いますっ、わたくしはあくまで話をっ」

「もう待てんわ」

 そう言ってカーラン卿は私の唇を奪った。

「んんっ」

 必死に口を閉じるも、カーラン卿は気にする素振りもなく私の唇を舐め回したり、唇を吸ったり。

「んん、んっ」

「ほれ、口を開けて舌を出さんか」

「はぁ、カーラン卿……はっ…、んっ、むむっ」

 カーラン卿が唇を離したと思ったら次の瞬間、口を開いた隙にカーラン卿の舌が唇の中へぬるりと侵入する。

「はむ、んん、ん」

 キスをされるのはこれが初めてではなかったが、先日、意識も朦朧としていた時とは違い今は意識もはっきりしている。

 舌を吸われたり、歯茎を舐め回されたり。

 口の中を犯されているという感覚にはっきりと襲われる。

 なに……これ……なんか、へんな感じに。

 初めて犯された時のように身体が熱を帯びてくる。

 やだ……早く終わって……

「はぁ……はぁ……」

 その願いが通じたのかカーラン卿の口が離れる。二人の唾液がまじりあって糸が引いている。

「カーラン卿……その、みなさんまだ起きていることですし……夜伽はまた別の機会に」

「ならん。ワシはもう我慢ならんのだ。しかし、まあそれもそうだな。無粋な邪魔が入らんとも限らんし……ふむ、ならば本番は後にとっておくか」

 カーラン卿の言葉にほっと胸をなでおろす。

 先延ばしになっていることに違いないが少なくとも今、夜伽をすることは避けられたようだ。

「で、では、わたくしは失礼しますね」

 カーラン卿から離れて出ていこうとすると

「待て!」

 カーラン卿に止められた。

「な、なんですか……」

 恐る恐るカーラン卿に向き直る。

「なに、本番はしないが、ワシのモノを慰めてもらうぞ。そうだな、その口でしてもらおうか」

「くち?」

 私は疑問をそのまま口にする。

「フェラチオと言うやつだな。口での行為を知らんわけでもあるまい」

「そんな……口でなんて」

「ワシもお前のマンコを舐めたではないか。それにこの間もやったであろう」

「あっ、あれは貴方がああしろと言うからっ!」

 顔が熱くなると同時に、この間カーラン卿と初めて身体を重ねた時のことを思い出す。

 

 顔に精液をかけられた後、ペニスを口に突っ込まれた。

 慌てて口を離して抗議すると「なんだ、この精液まみれのペニスを突っ込んでほしいのか? 妊娠したくないのならしっかり舐めてきれいにするしかないぞ」と言われ仕方なく咥えた。

 初めて咥えたペニスは精液で苦い味がした。

 それからその日はカーラン卿が射精する度にペニスを咥えさせられたのだった。

 

「まあ、あの時はワシも舞い上がっておったからの。今回はしっかりとフェラチオを仕込んでやる。どんな男も腰砕けになるようなのをな」

 カーラン強が口元を釣り上げる。

 そんなこと頼んだ覚えはない。

 そう思うも私に逆らうことは許されていないのだろう。

 カーラン卿がズボンを脱ぎ下半身を露出させる。

 そのままベッドへ腰掛け私を誘ってきた。

 カーラン卿の男性器は天を突くかのごとく反り立っていた。

 あれを私の膣へ突っ込まれたのだと思い出し身震いする。

「ほれ、はやくここへ跪け」

 言われたとおり私はカーラン卿の股の間に腰掛ける。

「まずはこれを咥えよ。決して歯を当てるでないぞ」

 恐る恐る口を開き、カーラン卿のペニスを口に含ませた。

 やはり大きい……

 前に咥えたことがあると言っても、あの時はただただ必死だった。

 こうして冷静な気持ちで口に含むと改めてその大きさを実感する。歯を当てないように必死に口を大きく開ける。

 これが私の膣を犯したのか……

 まだすべて咥えていないのに息苦しさを感じる。涙目になりながらカーラン卿の顔を見ると実に満足げな様子でこちらを伺っていた。

「ふん、そそる表情をしよって。そのまま舌を動かしながらしゃぶれ」

 言われたとおりにする。

「ん……はむ……ちゅ……」

 時折「そこは裏筋といって男性が一番感じる部分じゃ」や「しっかり唾液を含ませ口を動かし続けろ」などとレクチャーが入る。

 どれくらいしていただろうか。

 口いっぱいになった唾液が溢れないように必死に吸うとカーラン卿のペニスがビクビクッと震えた。

「むんっ!?」

「ほほ、よいぞラクシャよ。お主なかなかに見込みがあるわ。そのまま亀頭を吸うのだ」

「むむ……っちゅぽ……ぢゅぽ……じゅぽぽ」

 こんなことで褒められても嬉しくない。

 そうこうしていると急激に男性器の匂いがきつくなってきた。

 それは何度もかけられた精液の匂い。

「ふん……ん……ちゅる……」

「ああ、男性は気持ちよくなると先走り汁が出て来るのだ。お主の愛液と同じよ。喜べ、お主のフェラチオがうまくいっている証拠でもあるぞ」

 強烈な匂い。この匂いを嗅いでいるとあの夜のことを思い出してしまいそう。

 じゅるっ

「!?」

 その時、自身の股が濡れているような気がした。まさかあの夜のことを思い出してしまったからだろうか。

 このまま続けていたらますます変な気持ちになりそう。

「ん……ちゅちゅ……む……カーラン卿……いつまで続ければよいのですか」

「ん? ワシをイカせられるまでだな。ほれ、休んでないでしっかりしゃぶれ」

「んん……ちゅじゅ……んぶ」

 私は早く終わってほしくて必死にカーラン卿のペニスをしゃぶった。

 けれども、カーラン卿はなかなかイカなくて、次第に顎も疲れてきた。

 気づけば唾液も口の中から溢れだし、口の周りを汚している。

「カ、カーラン卿……ちゅる……もう、無理でふ……んちゅ」

「ふん、まあよい。貴様がワシのペニスに必死にしゃぶりつくのはなかなかに見ものだったぞ」

 やっと終わる。そう思い気を抜いていたら

「後はワシに任せよ」

 そう言って私の頭を掴んできた。

「んん!?」

「ほれ、しっかり口をすぼめるのだぞ。あと、わかっているとは思うが決して歯は立てるなよ」

 カーラン卿が私の頭を乱暴に動かす。

「じゅぷ、じゅぷ、じゅ……」

 カーラン卿のペニスが私の口を出たり入ったり、喉の奥にもあたり苦しさを覚える。

「んご……ぶぶ……じゅじゅ」

 苦しい……

 私は目を白黒させてその行為に耐えていた。

 まるで私の口がカーラン卿のペニスに犯されているようだった。

 やがて、カーラン卿のペニスがビクビクっと震えたかと思うと、私の喉の奥で射精された。

「んん……んんんー」

 私はすぐに吐き出したい思いでカーラン卿の足を叩く。

「まぁ待て、全部飲み込むのだ。貴様が飲み込むまで終わらんぞ」

 その一言に私は恐怖する。

 カーラン卿は私が精液を飲み込むまで離してくれないだろう。

 意を決して次々と送られてくる精液を私は飲み込んだ。粘り気のある液体がのどにつっかえる感じがする。

 お腹の中に熱い液体が流れていくのを感じる。

 私が飲み込んだのを確認したカーラン卿は満足そうにペニスを私の口から抜く。

「んっ……けほっ……けほっ」

 思わず咳き込んでしまう。

「ワシの味はどうだったか。さて、最後にワシのものをきれいに舐めてもらおうか」

「……分かりました」

 本当にこれで終わりだろうか。私は疑いながら、カーラン卿のペニスに舌を伸ばした。

 

 

 カーラン卿の男性器をきれいにした後、私は開放された。

 夕食は、カーラン卿の精液の匂いが口の中に残っているようで、いつもなら美味しく感じるはずのミラルダさんの料理も味が感じられなかった。

 そして夜。

 私は再びカーラン卿の居室を訪れていた。

 扉を前にして足がすくむ。

 先程、アリスンさんとエドさんが二人してどこかへ出かけていっていた。

 二人はこんな夜更けにいったいどこへ行くのか。

 そんな疑問が一瞬頭をかすめたが、今から自分の身に降りかかることを考えれば、そんな疑問はすぐに消え去っていた。

 深呼吸をする。

 我慢すれば、気がつけば終わっている。カーラン卿が気持ちよくなるだけの行為なんだからどうってことない。

 私は偽りの強がりを身にまとって、扉をノックした。

 

 

「あっ、あっ、あっ、あっ、あっ、ああっ!」

 ぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅ

 カーラン卿の部屋へ入ってから一時間。

 気づけば自分でも信じられないような声をあげていた。

「ほれ、どうじゃ? 気持ちよかろう?」

「くっ、ふぁっ、ああっ、あああっ!」

 カーラン卿の指が私の膣の中を暴れまわる。

 この部屋に入ってから、いきなりベッドへ押し倒された。そのまま体中をペッティングされ、一つまた一つと服を取り除かれていき、ついには全裸。

 服が取り払われる度に私の心の鎧も剥がされていって、気がつけば愛液でベッドにシミをつくりカーラン卿の膝の上で大きく股を開き、体を踊らせていた。

 汗をびっしょりとかき、解けた髪が背中に張り付いている。

 背中からカーラン卿の体温を感じる。そしてお尻にはカーラン卿の熱い剛直が触れている。

 カーラン卿の指が私の弱点を重点的に責め始める。

「はぁぁあ、うん、ひっ、ふぁあ」

 しびれるような感覚が背骨を通って脳まで伝わる。

「こういうのはどうじゃ」

「はぁああん! んっ、はぁ……」

 膣を責めながら同時に乳首をつままれる。私はカーラン卿の膝の上で翻弄されっぱなしだった。

「はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……」

「ほれ、気持ちよかろう。その証拠にお主のココはこんなにも露で溢れておるぞ」

「んんっ! ふぁ……はむ……れろ……」

 先程まで膣に入れていた指を口に咥えさせられる。

 これが私の愛液の味……

 その味を感じる余裕を与えないほど、カーラン卿の指は私の舌や歯茎を撫で回し、口の中を犯される。また官能が呼び起こされてしまう。

「どれ、そろそろワシのを気持ちよくしてもらおうか」

「ああっ」

 口から指を抜き、両足を抱えられる。そのままスライドして先程までお尻にあたっていたカーラン卿のペニスが私の膣前に現れる。背面騎乗位の格好。まるで私の身体からペニスが生えているような光景だった。

 身体を揺すられカーラン卿のペニスが入り口をこする。

 私は怖かった。

 それも前回とは違う恐怖。

 前回はただこの男に処女を奪われてしまう。ただその事実に対する恐怖がほとんどだった。

 しかし今回は違う。

 既に快楽を教えこまれたこの身体に今ペニスを入れられたら、どれだけ気持ちいいだろうか。どれだけ感じてしまうのか。

 このペニスでどれだけ自分が快楽によがってしまうのか。それを知ってしまうのが怖かった。

 恐らくカーラン卿は上手いのだろう。

 性に疎い自分がここまでよがり声をあげてしまうなんて考えられなかった。

 前回と違い今回はまだ余裕がある。それだけに既に快楽を知ってしまった私の身体が、確実に変えられていってしまうということに対しての恐怖を覚えていた。

 しかし、私がいくら恐れたところでその時はやってくる。

「いくぞ」

「あ……あああ……」

 考えがまとまらず、言葉が出ない。

「あっ、あああっ、あああああああ」

 そうこうしているうちにカーラン卿のペニスが私の膣に挿入された。

 熱い……

 一種の慣れだろうか、初めての時よりもカーラン卿の逸物の形、存在感を鮮明に感じる。

「動かすぞ」

「あああっ、はぁ、んっ、あん、あっ」

 カーラン卿のピストン運動が始まる。

 ジュポ、ジュポ、ジュポ、ジュポ

 愛液の溢れた膣の中をカーラン卿のペニスが出し入れされる。

「あ、はぁ、ああ、ふぁあ」

 気持ちいい……

 指でされた時以上の快楽。

 こんなのを知ってしまって私の身体はどうなってしまうのか。

「あああっ、そこっ、だめぇ!」

 カーラン卿の指がクリトリスをなぞる。

 背筋をピンとはりカーラン卿の身体へと倒れかかる。

「まだまだ、こんなもんじゃないぞ……それ」

 身体を密着させたままペニスをグラインドさせる。

「ああ、あん、あん、あ、あん」

 カーラン卿のペニスから伝えられる快楽に私の身体は喜びの声をあげていた。

 

 

「あ、あん、ああ、あん」

 いつの間にかカーラン卿はベッドへと横になり私は騎乗位の格好で突き上げられていた。

「どれ、そろそろ一発目出すぞ。どこに出して欲しい?」

 カーラン卿がニヤついた顔で尋ねてくる。

「はぁっ、あ、ん、そっ、外に……中はダメです……ああっ」

 私は膣内はダメだと必死に懇願した。

「そうか、ならばお主が好きなようにするとよい。私は勝手に上り詰めるからの」

 そう言ってカーラン卿は私の腰を掴みスパートをかける。

「えっ、ああっ、どういう……はああっ」

 ずんずんと突き上げられながらも私は言葉の意味を理解しようとする。

「なに、中に出されたくなければ、お主が自分で直前に抜くといい」

「えっ……あっ、そんなっ、ああっ、そんなの無理ですっ」

「そうは言ってもな、今はお主が上に乗っているからな。外出しならお主が自発的に抜いてもらわんと」

「んっ、あっ、はっ、あ、そんな……そんなぁ……無理です」

「心配せずとも押さえつけたりはせん。すべてお主次第じゃ」

 カーラン卿がいやらしい笑みを浮かべる。

「ああっ、いや、な、ならば今からでも体位を変えてくださいっ」

「ええい、そろそろこっちに集中せいっ」

 カーラン卿が一際強く奥を突き上げた。

「ああああっ、ああっ、あ、あ、あっ、あ」

 腰がガクガク震える。

「ああっ、そんなっ、無理っ、無理ですっ!」

 脳天がしびれるような快楽。すべてを吹き飛ばすような快楽の波に襲われる。

「ほれ、そろそろイクぞ」

「ああっ、そっ、んな、ああっ、いやっ、いやぁあ」

 必死にカーラン卿のペニスを抜こうとするも腰が立たない。

 拙い私の動きは逆にカーラン卿のピストン運動を助けるような格好になってしまう。

「おおお、でるぞ」

 びゅるっ、びゅるるるるっ

「ああっ、いやぁ、いやぁ、あああああああああああっ!」

 膣内に熱い液体が溢れていく。

 結局、抜けなかった。

 私の中を熱い液体がグルグルと駆け巡る。

 中に出された……

 妊娠の二文字が頭に浮かぶ。思わず涙が溢れてくる。その涙は歓喜に溢れる身体からでるものか、望まずに膣内に出されてしまった悲しみからでるものか。

 弛緩した身体がカーラン卿の胸へと倒れかかる。

「ほほ、やはり中に出す感覚はたまらんわ……それにしても可愛いものよ」

 呆然と涙を流す私の唇にキスをしてくる。

「んっ、んちゅ」

「まだまだ楽しみはこれからだぞ」

 その後カーラン卿のペニスを口できれいにした後、二回戦が始まった。

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。