女子高生准査ヌルデバと萌える寄生虫の共生捜査本部 作:ぬるでば
茶々と龍生は、県警との定期面接の際、高校を卒業後も県警の密偵「准査」を続けるかどうかの意向確認を受けた。
卒業を機に准査を辞めて普通の大学生になることもできる。
ただ、その場合でも在任中に知り得た職務上の秘密は厳守しなければならない。
なによりも隠さなければならないのは、准査の存在と自分達が准査であったという事実だ。
「お兄ちゃんどうする? あたしは続けようと思うんだけど」
「ちゃーちゃんが続けるなら俺の任務も続くことになるね」
二人は即決した。
「ヌルデバ、いつから龍生君のことをお兄ちゃんて呼ぶようになったんだ?」
県警の占部が首をひねった。
「あたしたち、双子だったんだよ。でさ、龍生がお兄ちゃんてことにしたんだ」
茶々が屈託なく答えた。
「そういことだったのか。人生は不思議な巡り合わせがあるもんだな」
占部は驚くでもなく淡々と受け入れた。
県警の表側と非公然部隊をつなぐ任務をするには、それくらい冷静に事態を観察できなければならないのだろう。
「ということで、これからも世話になるからよろしく」
茶々が軽く頭を下げた。
「世話になるのはこちらの方だ。よろしく頼む」
占部も二人に頭を下げた。
「准査を続ければ学費は自分で出せるからな」
面接からの帰り道、茶々が准査を続ける理由を話し出した。
「ああ、そうだね。学費に充てるのにちょうどいいくらいの報酬だよね」
「なるべく親に負担かけたくねえからな」
「ちゃーちゃんは、いい子だね」
「当たり前田のクラッカーだ」
「なにそれ?」
「え、お兄ちゃん知らないの?」
「知らないよ」
龍生は、肩をすくめた。
「実はあたしもよく知らねえ」
茶々がぺろっと舌を出した。
「ただいまー」
「ただいま」
いつの間にか龍生の挨拶もただいまになっていた。
「お帰りなさい」
茶々の母親がにこやかに迎えてくれる。
龍生にとっては、母親が二人に増えたようなものだ。
どちらの家も居心地がいい。
「龍生君のお母さんとも相談したんだけどね、二人で卒業旅行に行ったらどう?」
部屋でくつろぐ二人にココアを作って差し入れてくれた母親が卒業旅行の提案を出した。
「え、いいの? 二人で旅行なんて行ったら近親相姦しまくるよ?」
茶々が明け透けに言い放った。
「分かってるわよ。今だって同じようなもんでしょ。旅行に行ったからどう変わるってもんでもないじゃない」
「そ、そりゃそうだけど……」
茶々が恥ずかしがった。
「ということでお兄ちゃんと卒業旅行です」
母親が部屋を出ていったあと、茶々が楽しそうに龍生にもたれかかった。
「どこに行こうか」
龍生が茶々の肩を抱いた。
「あたしはお兄ちゃんと一緒ならどこでもいいの」
茶々が台詞を棒読みするような言い方で答えた。
「なにその棒読み」
思わず龍生が吹き出した。
「遠くに行けばいいってもんでもねえと思うんだよな」
「そうだね」
「大洗」
茶々がぽつりと言った。
「大洗?」
龍生が首をひねった。
「高校生活の中で一番強烈な思い出の場所じゃん。そこをまた訪ねてみたいんだ。冬だから海には入れねえけど、萌に寄生されたのも大洗だし」
「なるほどね、いいよ。でも、大洗だと日帰り圏内だよね……」
「大洗のホテルに一泊すればいいじゃん」
「質素な卒業旅行になりそうだね、いいの?」
龍生は、茶々が遠慮しているのではないかと思った。
「さっきも棒読みで言ったろ。あたしは、お兄ちゃんと一緒ならそれでいいんだって」
茶々が真面目な顔で龍生に迫った。
「棒読みなんだよね」
龍生が苦笑いしながら後ずさった。
「恥ずかしいからだよ」
茶々が下を向いた。
「ちゃーちゃんにも羞恥心があったんだ。よかった」
龍生が安堵した。
「てめえぶっ殺すぞ」
茶々が凶悪な目で睨んだ。
「いじめてってねだるちゃーちゃんもかわいいけど、その強気のちゃーちゃんは特にかわいいよ」
「な、なに言ってんだよ。やめろよ」
茶々の目がふにゃふにゃになった。
結局、卒業旅行は、大洗に二泊させてもらうことなった。
「これでも感謝だよな」
「ほんとだね」
二人は、卒業旅行に送り出してくれた両方の親に感謝した。
「大洗に行く前に県警に寄りたい」
茶々が龍生にねだった。
「いいよ」
龍生が快く応じた。
茶々は、占部に連絡を入れアポを取った。
卒業旅行の当日、二人は竜ヶ崎線と常磐線を乗り継いで水戸に到着した。
占部が水戸駅まで迎えに来てくれていた。
「占部さん、ありがとうございます」
茶々が代表して礼を言った。
「乗りな」
占部が二人を青いSUVの後部座席に誘導した。
「占部さん、何台の車を使ってるんですか」
茶々は、占部が毎回自分たちを違う車に乗せることを不思議に思った。
「車はいくらでもある。同じ車を短い期間の間に繰り返し使わないようにしている」
占部が車を発進させた。
三人を乗せた車は、渋滞に巻き込まれることもなく、県庁に到着した。
県警本部は、県庁と同じ敷地内にある。
「今日は、堂々と県警の駐車場に停められるぞ」
占部が笑いながら車を県警本部の地下に進めた。
「よし、降りろ」
車を停めた占部が茶々と龍生を促した。
「はい」
二人が車を降りて占部に続いた。
人荷用ではない、ちゃんとしたエレベーターを使う。
生活安全部のフロアに到着してエレベーターを降りた。
「あの部屋は、今は会議室になっている」
占部が廊下を案内しながら説明した。
ニクシロンが要塞化していた個室は、きれいに片付けられて会議室になっているという。
「あ、この部屋だ。懐かしいな」
茶々が「会議室」と表示された部屋の前で立ち止まった。
「よく覚えてたな。そのとおり、この部屋がニクシロン遺跡だ」
占部が笑いながら教えてくれた。
「ニクシロン遺跡って」
龍生が苦笑した。
「入ってみるか」
「はい」
占部が会議室のドアを開けて二人を中に招き入れいた。
「すっかりきれいな会議室になっちまったな」
茶々には、特殊部隊に破壊されたドアと埃が舞い上がる薄暗い部屋というイメージしかない。
「ここからちゃーちゃんが勝利のメッセージを送ってたんだね」
龍生も感慨深げだ。
「ああ、そうだ。ニクシロンの野郎『任m』でタイプが止まってやがったな」
茶々がニクシロンを嘲笑あざわらった。
〝私も協力したのよ〟
萌が口を挟んだ。
「え、そうなの?」
〝そうよ。びびる宿主殿を奮い立たせるために、特別調製した媚液を出してたんだから〟
「分からなかったわ。さすが萌ね、ありがとう」
〝寄生させてもらってるんだから、役に立つこともしなくちゃね〟
「共生ってやつね」
〝そうそう〟
「ちゃーちゃん、萌さんと話?」
龍生がニヤニヤしている。
「そ、そうだよ。なんで分かんだよ」
茶々が不満そうな顔をした。
「だって、ちゃーちゃん、萌さんと話しているとき、ひとりでニコニコしてる怪しい人になってるからすぐ分かるよ」
「えー、あたしニヤけてたの?」
茶々が褐色の顔を赤面させた。
「すごく分かりやすいです」
「ひえー」
茶々が手で顔を覆った。
「まあ座れ」
占部が椅子を勧めた。
「ありがとうございます」
二人が窓に向き合う椅子に腰を下ろした。
「どうぞ」
占部の部下がコーヒーをサービスしてくれた。
「あ、ありがとうございます」
茶々が笑顔で礼をした。
「普段は口が悪いが、そういうところは礼儀正しいんだな」
占部が感心した。
「お嬢様だか「」嘘です」
茶々が言い終わらないうちに龍生が否定した。
「おい、お兄ちゃん、言い終わる前に被せてくんなよ」
茶々が怒ったふりをした。
「二人は双子の兄妹なんだろうけど、見ていると恋人みたいに仲がいいな」
占部が目を細めた。
「お、そうか。占部さん、ちょっと耳貸して」
「なんだ?」
茶々が占部の耳元に口を近づけた。
「実はな、あたしたち『きんしんそーかん』してんだ」
占部がコーヒーを吹いた。
「なにを言い出すのかと思ったら……」
占部が飛び散ったコーヒーをハンカチで拭きながら呆れたように言った。
「占部さんは守秘義務があるから誰にも言わねえよな?」
茶々が挑戦的な目で占部を見た。
「もちろん守秘義務はある。だが、今の話題は私が職務上知り得た秘密じゃないぞ」
「え、じゃあ誰かにばらされちゃうのけ?」
茶々が慌てた。
「バカなことを。私は表と裏をつなぐ役割だ。余計なことは口にしない」
「あー、よかった」
茶々が巨乳を撫で下ろした。
「そろそろ行くか。送ってくぞ」
占部が腕時計を見て席を立った。
「え、送ってくれるんですか? 最初から期待してましたけど嬉しいです」
「ヌルデバはバカが付くほど正直だな」
占部が苦笑した。
「ヌル、ヌルでバ、カ……」
龍生が誰にも聞こえないように小声でつぶやいた。
「聞こえたぞ。なんだその文節区切りは」
茶々が龍生の背中に膝蹴りを入れた。
「いてっ、ごめんなさい」
龍生が背中を押さえてのけ反った。
「ま、仲がいいのは分かった」
占部が二人を楽しそうに見守った。
「じゃあお願いします」
県警の地下駐車場で青いSUVに乗った茶々と龍生が声を合わせた。
三人を乗せた車は、県警から大洗に向かって走り去っていった。
「今日は、これからどこか行くのか?」
車を運転しながら占部がこれからの予定を訊いた。
「今日は、もうホテルにチェクインして部屋でぐだぐだしようと思ってるんだ」
茶々が龍生の股間に手を乗せて答えた。
「そうか、卒業旅行を楽しんできてくれ」
茶々たちをホテルの前で降ろした占部は、いつものように軽く片手を挙げて走り去っていった。
「なんかものすごく面倒見がいい人だね、占部さんて」
龍生が占部の面倒見の良さに感心した。
「お兄ちゃんもそう思った? あたしも今それを思ってたとこ。お兄ちゃんに似てるとこあるよね」
茶々が龍生の腕に絡まりながら楽しそうにしている。
誰にも邪魔されない二人だけの時間だ。
楽しくないはずがない。
茶々たちが泊まるのは、磯前神社のすぐ目の前にあるホテルだ。
このホテルは、宿泊客の目の前であんこうの吊るし切りを見せてくれることで有名だ。
「予約していた白川です」
茶々がフロントに予約の旨を告げた。
「白川様、お二人様ですね。お待ちしておりました」
フロントのスタッフが丁寧に迎えてくれた。
「うおっ、めっちゃ豪華で広い部屋じゃん」
部屋に案内された茶々が歓声を上げた。
「このホテルで一番広い部屋らしいよ」
龍生がニコニコしている。
「あたし、こんな部屋初めてだよ。それがお兄ちゃんとだなんて幸せすぎるよ」
茶々が和室に荷物を放り投げて転がりながら嬉しさを全身で表した。
龍生が大きな窓を開けて海に面したバルコニーに出た。
「寒い」
すぐに部屋に戻ってきた。
「この時期に海っぺりのバルコニーに出るのは無謀だった」
龍生が歯をガチガチ鳴らした。
「寒かったからお風呂入ろっか」
茶々がお風呂のカランからお湯を出した。
「うんそうだね。でもね、ちゃーちゃんお風呂の栓を忘れてる」
龍生が風呂の栓を指差して笑った。
「あはは、これじゃお湯が溜まらねえな」
茶々が慌てて栓をした。
「お兄ちゃん、ご飯の後でやって欲しいことがあるんだけど」
「なに?」
「舌にピアス開けて欲しいんだ」
「舌に?」
「そう、舌に。もう高校卒業するからいいかなと思って」
「俺はいいけど、道具はあるの?」
「あるから言ってるに決まってんだろ」
茶々は、バッグから滅菌済みのニードルとストレートバーベルのピアスを取り出した。
「用意周到だね。いいよ、開けてあげる」
「ありがと」
茶々が龍生にキスをした。
「お風呂、お湯溜まったね」
龍生が茶々を抱き上げた。
「やん」
茶々が女の子のような声を上げた。
「特に意味のない抱擁でした」
茶々を下ろして龍生が笑った。
「もー」
茶々が膨れっ面を作った。
「さーて、お風呂入ろっと」
茶々があっという間に全裸になってしまった。
「ほら、あたしの裸だ。見ろ」
茶々は、腰に手を当てて仁王立ちになった。
褐色に焼けた肌が夕日に照らされて輝いている。
「おっぱいでかい」
龍生がため息をついた。
「でっかいだろ、お兄ちゃんのちんちんもでかくなってるぞ」
「あはは、ばれたか」
龍生も全裸になった。
「二人でお風呂に入るのは初めてだな」
「そうだね、いつも別々にシャワーだったから」
二人は湯船につかりながら海を眺めた。
湯船の中では茶々の手が龍生のペニスを握っている。
「お兄ちゃんのちんちん握ってると落ち着くんだよな」
茶々がふにゃふにゃの笑顔で龍生を見つめた。
「俺は、ちゃーちゃんのおっぱい触っていると落ち着かなくなるよ」
龍生は、茶々の乳首を弄もてあそんでいる。
「うん、あたしも触られると落ち着かなくなっちゃう」
茶々は自然と腰が動いてしまう。
にゅるっ
「ひゃん」
茶々が変な声を上げた。
萌が膣から出てきたからだ。
「あはは、萌が泳いでるよ」
湯船の中を泳ぐようにくねくねと動き回る萌を見つけた茶々が嬉しそうに龍生に教えた。
「あれ、でも水中では短時間しか生きられないんじゃなかったっけ?」
龍生が萌の特徴を思い出した。
「あ、そうだ、萌、戻りなよ」
茶々が萌を捕まえて自分の膣に押し込んだ。
〝水中で長く生きられないのは、シムオフンニの卵よ。私みたいな幼生は、水中なら普通に生きられるわ。元に戻してもらう必要はあるけど〟
「え、そうなの? じゃあお風呂で泳いでも大丈夫なのね」
〝ええ、だからまた出てもいいかしら〟
「いいよ、どうぞ」
萌が膣からにゅるっと出てきた。
「萌を出し入れすると気持ちいい」
茶々が蕩とろけたような顔をした。
萌は、また湯船の中を気持ちよさそうに泳ぎ回った。
「ちゃーちゃん、萌さんが外に出てる今なら生で入れられるんじゃない?」
龍生がニコニコしながら茶々の顔を覗き込んだ。
「そうだけどよ、お兄ちゃん超早漏だから中で射精しちまうんじゃねえのか?」
「ちょっとだけなら大丈夫だよ」
「おま、お兄ちゃん、それが妊娠フラグだってば」
「先っぽだけ」
龍生が手を合わせて頼んだ。
「しょうがねえなあ、ほんとに先っぽだけだかんな」
茶々が立ち上がって湯船の縁に両手をついてお尻を突き出した。
茶々の褐色の肌がぱっと水を弾いたが、股間の襞ひだはねっとりとした光をたたえている。
「じゃあ、ちょっとだけね」
龍生が亀頭を膣の入り口に当てた。
「絶対出すんじゃねえぞ」
茶々が後ろを振り向いて睨んだ。
「うん、分かった」
龍生がゆっくりと腰を前に進めた。
亀頭が膣に収まったところで一旦止める。
「約束の先っぽだけ入れたから抜くよ」
龍生が腰を引こうとした。
「バカ野郎、先っぽだけって言ってほんとにそれでやめる奴がいるかよ。全部入れろよ、あたしだってそれを分かって騙されてんだからよ」
茶々が龍生のペニスを追うように腰を追随させた。
「え、でも出ちゃうかもしれないよ」
「とにかく、根元まで入れてから抜いてくれよ。あたしがムラムラしちまうんだよ」
茶々は、じれったそうに自分から龍生を迎え入れた。
「入っちゃった」
龍生がため息をついた。
「でも、これで動いたら出ちゃうから抜くよ」
「ああ、しょうがねえな」
龍生がペニスを抜いた。
「うおっ、お兄ちゃん、そこ入れちゃうの?」
茶々は、アナルに違和感を感じて声を出した。
「一度入れてみたかったんだ」
龍生の声が上ずっている。
「入れたいの? じゃあいいよ、入れて。でも、あたしも自分の指しか入れたことないからどうなるか分かんないからな」
茶々が言わなくてもいいアナルへの指の挿入経験を告白した。
「分かった、痛かったら言って。やめるから」
「すまんな」
龍生のペニスは、茶々の愛液でぬるぬるしている。
龍生が軽く腰を前に進めただけで亀頭がアナルに埋没した。
「んふっ」
茶々が吐息を漏らした。
「痛かった?」
龍生が動きを止めた。
「いや、痛くねえ。もっと入れてくれよ」
茶々が手招きをした。
「分かった」
龍生は、ゆっくりとペニスを進めた。
「ん、んん」
茶々の吐息が続けて漏れる。
「全部入ったよ」
結合部分を確認した龍生が茶々に教えた。
「あ、入っちゃったの? 痛くねえんだな。ていうか、むしろ気持ちいいぞ」
茶々が笑った。
「痛くなくてよかった」
龍生が安堵した。
「あたしは痛くてもよかったんだけど……」
茶々が独り言をつぶやいた。
「動かしていい?」
龍生が茶々に確認した。
「ああ、いいよ。こっちなら妊娠しないからたくさん出してくれ」
茶々が親指を立ててゴーサインを出した。
「じゃあ中に出すよ」
「ああ」
龍生がゆっくりと腰を引き、亀頭が括約筋に引っかかるところまでペニスを抜いた。
「あん」
茶々が切なげに息を漏らす。
龍生は、また腰を前に進め、ペニスを茶々のアナルに沈めた。
「ふ、ん」
茶々の声が少し上ずりだした。
「ちゃーちゃんの腸に入ってる……」
龍生が興奮した口調で結合部を凝視している。
「ちょっと、お兄ちゃんてば、そういう露骨なこと言わないでよ」
茶々が恥ずかしがった。
「え、今の状態をそのまま言っただけだよ」
龍生がとぼけた。
「だから、もー、お兄ちゃんたら」
茶々がバスタブの縁を手で叩いた。
「言われたいんじゃないの?」
相変わらず龍生はとぼけている。
「そ、そうだけど……あー、もー、お兄ちゃん好き!」
「正直でいい子ですね」
そう言いながら龍生が茶々のお尻を軽く叩いた。
「やん!」
茶々が驚いて龍生の手を押さえた。
「なんなの、この気持ちいい感じ……」
「もっと叩かれたいの?」
「う、うん」
茶々が俯いて小さな声で答えた。
「どのくらい?」
「どのくらいって、分かんないよ」
「言わないと俺もどうしていいか分からないんだよね」
「いじわる!」
言葉と裏腹に茶々はニコニコと笑顔で嬉しそうな様子を見せた。
「で、どのくらい叩かれたいの?」
龍生が追い込んだ。
「えー、えっとお、お尻が真っ赤になるくらいとか?」
そう言う茶々の顔がすでに真っ赤になっている。
びたん!
「いたっ!」
龍生が少し力を込めて茶々のお尻を叩いた。
茶々が痛さで背中をのけ反らせて苦悶の表情を浮かべた。
「あ、ごめん」
龍生が叩いたところをさすった。
「大丈夫、もっとぶって」
茶々が目を閉じて叩かれる覚悟を決めた。
「いいの?」
「うん、あたしが痛いとかやめてとか騒いでもやめないで」
「それだと本当にやめなきゃいけないタイミングが分からないよ。じゃあ、本当に止めて欲しいときは『ストップ』って言って。そうしたらやめるから」
「分かった」
ばしっ!
「ぎゃ!」
びたっ!
「いやっ!」
バスルームに龍生が茶々のお尻を叩く音と茶々の悲鳴が繰り返し響いた。
とうとう茶々のお尻は赤黒く腫れ上がった。
ところどころ内出血を起こしている。
それでも茶々は「ストップ」のセーフワードを言わなかった。
茶々は、泣きながら痛みに耐えているように見えた。
アナルには龍生のペニスをくわえ込んだままだ。
痛みとアナルの気持ちよさがない交ぜになり、気が狂いそうになった。
「もうやめていい?」
龍生が音を上げた。
「もうやめちゃうの?」
茶々がしゃくり上げながら不満を漏らした。
「ずっと憧れてたのよ。お兄ちゃんに痛くされるの」
茶々はうっとりとした目で龍生を見つめた。
「じゃあ、最後に1回だけ、思い切り強く叩くよ」
「うん、お願い」
茶々が目を閉じた。
龍生の手のひらもすでに真っ赤になっている。
熱く火照る右手を頭上に高く振り上げ、茶々のお尻めがけて思い切り振り下ろした。
「ぎゃあ!」
「うっ」
茶々の悲鳴と龍生のうめき声が重なった。
茶々の膝ががくがくと痙攣する。
背中が海老反りになり、お腹が激しく波打つ。
右手が虚空をさまよう。
龍生は、ペニスを茶々の直腸の奥深くに突き刺し、大量の熱い精液を注ぎ込んだ。
「お腹の中、熱いの。お兄ちゃんの精液が熱いの……」
茶々が切れ切れの息で声を絞り出した。
龍生が茶々を背後から抱き締めた。
「ちゃーちゃん愛してる」
茶々の耳元で囁き、軽く耳を噛んだ。
「お兄ちゃん……」
茶々が嬉し涙を流した。
「よいしょっと」
龍生が茶々のアナルからゆっくりとペニスを抜き去った。
ペニスが抜けたあとのアナルは、ぱっくりと口を開けたまま閉じることがなかった。
開いたままのアナルから白濁した液体がトロトロと流れ出し、茶々の腿を伝って落ちた。
「あ、萌を戻してあげなきゃ」
ようやく正気を取り戻した茶々が萌を思い出した。
萌は、バスタブの縁に腰掛けるような形で乗っていた。
「待たせちゃったわね」
茶々は、萌を摘まみ上げて自分の口に入れた。
〝ずいぶん激しかったわね〟
萌が冷やかした。
「やめてーっ」
茶々が喜びながら恥ずかしがった。
「あんこうの吊るし切りは、明日の夜見に行こうか」
バスルームから出て、ベッドに横たわった茶々が落ち着いたのを見計らって龍生が声をかけた。
「そうね。今日はもうヘトヘトよ。お尻も痛いし」
茶々が照れ笑いを浮かべた。
「あのねお兄ちゃん。お兄ちゃんにぶたれたお尻がね、腫れ上がってモコモコしてるの。触ると気持ちいいよ。触ってみて」
茶々がお尻を出して見せた。
茶々のお尻は、不規則な形に腫れ上がり、いびつな凹凸を作っていた。
「よくこんなになるまで我慢したね」
龍生が感心したようにお尻を撫でた。
「あ……」
茶々が声を漏らした。
「我慢なんてしてないよ。お兄ちゃんにぶたれるのが嬉しくて泣いちゃっただけだもん。それにね、痛いのは最初のうちだけで、そのうち痺れてきちゃって痛くなくなるのよ」
「紛れもないド変態だね」
「うん」
茶々と龍生が抱き合った。
そのあと、二人はホテル内の和食レストランで豪華な食事をとった。
「ケツが痛え」
茶々が苦笑した。
「あれだけ腫れれば痛いよ」
龍生が刺身を口に運びながら笑顔で答えた。
赤身の刺身が茶々の腫れ上がった尻を思い出させた。
名物のあんこう鍋は、あんこうの身がゼラチン質で独特の食感があっておいしかった。
「なんか、このゼラチン質ってまんこの中みてえだな」
「あはは、ちゃーちゃんもそう思う? 実は俺も今そう思ってたとこ」
最近、二人はなにかにつけて話題が下ネタに振れる。
「ごちそうさまでした」
二人で声をそろえて挨拶をした。
「さて、舌ピアスだな」
部屋に戻った茶々がピアスの準備を始めた。
「これ、ずいぶん長くない?」
茶々が持ってきたストレートバーベルのピアスを見た龍生が茶々に訊いた。
「これくらいでいいんだ。舌は、ニードルを通すと結構腫れ上がるんだよ。だから、ぴったりの長さだと腫れ上がったときピアスが舌に食い込んじまうんだ」
茶々が自分の舌を出して説明した。
「へー、なるほどねえ」
龍生が感心した。
「じゃあやってくれ」
茶々が舌を出した。
「うん、これはまっすぐだから乳首より簡単そう」
ニードルを袋から取り出した龍生が余裕の笑みを浮かべた。
左手で舌先をつまみ、右手に持ったニードルを舌の中心線にためらうことなく刺した。
茶々は、寄り目にして楽しそうに龍生の手元を見ている。
「痛くないの?」
龍生が訊いた。
「んー」
茶々が目で頷きながら答えた。
舌に貫通させたニードルにボールを外した側のバーベルをあてがって、そのまま舌に通す。
バーベルが貫通したら、ボールをねじ込んで完成だ。
「実に簡単だった」
龍生が楽しそうに茶々の舌を眺めている。
「全然痛くねえんだな、舌って」
茶々は、少ししゃべりにくそうだった。
「なあ、次はどこ開けてくれんだ?」
茶々が龍生にもたれかかりながら絡みつくような視線で見つめた。
「どこがいいかな」
「野良仕事の邪魔になるような場所は避けような。これからフィールドワークなんかもあるんだろうから」
茶々にしては先を見越した冷静な判断だった。
「ちゃーちゃんも成長したね」
龍生が茶々の頭を撫でた。
「へへへ」
茶々が目を閉じて喜んだ。
その晩、二人はひとつのベッドで抱き合って眠った。
二人で夜を越えるのは初めてだった。
不思議と緊張やドキドキした高揚感はなかった。
二人で寝るのが当たり前のような気がしていた。
「おやすみ」
茶々は、軽くキスをして龍生の腕枕で眠りについた。
茶々が眠りに入るまで、龍生が茶々の頭を撫で続けてくれた。
「お兄ちゃん、好き」
夢うつつの茶々が一言だけ囁いた。