女子高生准査ヌルデバと萌える寄生虫の共生捜査本部 作:ぬるでば
萌との共生を始めた茶々だったが、まだ勝手が分からないことがあった。
萌の食餌はどうすればいいのか。
自分の体液が食料になることは教えてもらった。
その体液は、萌が催淫効果のある粘液を分泌させ、茶々を強制的に発情させることで作り出せることも実体験で学んだ。
強制的に発情させられるのは構わない。
むしろ望むところだ。
問題は、その頻度とタイミングだ。
一体、萌は一日に何回食事をするのだろうか。
茶々は、まだ一回しか萌の食事を確認していない。
モグラのような大食漢だったら一日に何度も食事をするだろう。
そうなったら発情させられる茶々がたまったものではない。
もし、一日に何度も食事をするとしても、授業中は遠慮してもらいたい。
授業中に発情させられて声が漏れるようなことになったら恥ずかしくて学校にいられない。
「ここは本人に訊くのが手っ取り早いな」
茶々は、全裸でベッド型のタンニングマシンに横たわりながら、萌の食餌についてぼんやりと考えていた。
日焼けサロン通いは、茶々の日課だ。
日課といっても毎日通うわけではない。
一週間に一回くらいの頻度で通うようにしている。
茶々が住んでいる龍ケ崎市内には日焼けサロンがない。
日焼けサロンに通うには、おじいちゃんの愛車であるひろちゃん号を借りる。
ひろちゃん号は、75ccにボアアップしたスーパーカブだ。
茶々は、ひろちゃん号で牛久市内まで出なければならない。
「龍ケ崎だって日サロの一軒くらいあってもいいのに」
常々不満に思っている茶々だった。
タンニングマシンに入っていると、周りから遮断された空間になって落ち着ける。
一人で思案にふけるには最適だ。
「萌」
茶々は、心の中で呼びかけた。
……
返事はなかった。
「萌?」
茶々は、もう一度、今度は声に出して呼んでみた。
……
やはり返事がない。
「萌? 聞こえてるんでしょ? 返事してよ」
茶々に焦りの色が浮かんだ。
「萌? 萌? 返事してよ。お願いだから」
茶々は半ベソになり狼狽した。
「もしかして死んじゃったのかな」
「寄生虫って異物だから身体が排除しちゃったのかも」
頭をよぎるのは、考えたくない結果ばかりだった。
「んん……」
不安に耐えられなくなった茶々は、右手を股間に当て、自分の膣に中指を挿入した。
今まで、ひとりでオナニーをしても膣に指を入れたことはなかった。
初めてのことで怖かったが、怖いと思う余裕などなかった。
膣の中にいるはずの萌を探そうと思ったのだ。
茶々には、男性経験がなかった。
しかし、処女膜は萌に破られている。
茶々は、思い切って指を奥まで突っ込んで中を探った。
「痛っ」
反射的に指を抜いた。
中指には薄っすらと血が付いていた。
萌に処女膜を破られてまだ間もない。
萌の粘液が止血と麻酔の効果を与えてくれるはずだったが、それも長い時間は続かないようだ。
初体験を済ませ、二回目のセックスをしようという女の子と同じ状態と思えばいい。
やはりまだ痛いし出血もする。
「萌……」
茶々は、泣きながらもう一度膣に指を突っ込んだ。
「痛い!」
だが、今度は指を抜かなかった。
痛くても血が出てもいい。
萌を探さなければならない。
茶々は、その気持ちに衝き動かされていた。
タンニングマシンの中には、マシンのファンの音と茶々のすすり泣く声だけが響いた。
どれくらい膣の中をかき回していただろう。
タンニングマシンのタイマーが作動して電源が落ちた。
結局、膣の中で萌をみつけることはできなかった。
茶々は、虚ろな目をしてタンニングマシンを開けて上体を起こした。
茶々の右手は血に染まっていた。
茶々がふらふらと立ち上がると汗をかいて褐色に輝く太ももに鮮血が伝った。
「萌」
「萌」
「萌」
茶々は、うわごとのように萌の名を呼び続けた。
〝あーあ、腑抜けちゃったわね〟
茶々の目に生気が戻った。
「萌!!」
それまですすり泣きだった茶々が号泣した。
血に染まった手で顔を覆い、その場にしゃがみ込んだ。
茶々の顔はスプラッタ映画のようになった。
〝ひどい出血じゃない。ちょっと待ってて、いま止血してあげるから〟
萌がそう言うと、茶々は胃の辺りに強い違和感を感じた。
そこに萌がいることは明らかだった。
萌は、必死に茶々の体内を移動していた。
宿主に害を与えないようにするため、普段はかなり気を使ってゆっくりと移動するようにしている。
しかし、ことは急を要する。
茶々の膣内と処女膜は、ひどい傷つきようだった。
一刻も早く止血しなければならない。
それができるのは、自分しかいない。
体内での移動は、萌の体力をひどく消耗させる。
だが、そんなことに構ってはいられなかった。
萌は、内臓の奥深くより移動しやすい表皮の直下に出た。
茶々は、自分のお腹に大きなミミズ腫れのような隆起をみつけた。
茶々は、その中に萌がいることを悟り、血だらけの手を顔から離して、そっとミミズ腫れの上に乗せた。
そして、愛おしそうにミミズ腫れを撫でた。
萌は、恥骨の上部から一気に体内に潜行していった。
ミミズ腫れも消えた。
ふっと体の奥から痛みが消えてなくなった。
それと同時に膣の中にぬるんと萌が入ってくるのが分かった。
「ふふ」
茶々は、萌の存在が確認できて嬉しかった。
ほどなく膣からの出血も止まった。
出血が止まった茶々は、気持ちを落ち着けてから顔と手を洗い流した。
股間から滴り落ちた血液もきれいに拭き取り、服を着て帰り支度を整えた。
「萌、ありがとう。助かったよ」
茶々は、萌に礼を言った。
〝宿主殿の呼びかけに応じられなくてごめんなさい〟
萌が謝った。
「ううん。そんなこといいの。萌が生きていてくれたことが分かったから」
茶々がふにゃふにゃの顔で萌の無事を喜んだ。
〝宿主殿は、私が応えなかったことを責めないの?〟
萌が不思議そうに言った。
「なんで私が萌を責めなきゃならないのよ? 私は萌の中間宿主だけど萌の主じゃないわ。萌は萌だもん、応えられないときだってあるでしょ」
〝ありがとう。宿主殿はいい人ね〟
「でもね、やっぱり気になるのよ。萌が返事してくれなかった理由が。ううん、責めてるんじゃなくて、返事できない理由がなんかあったんだと思うの。それが分かってれば、もし次に同じようなことがあっても私がパニックを起こさなくて済むでしょ。教えてくれる?」
〝怒らない? ていうか気を悪くしないで欲しいんだけど〟
萌が戸惑いを見せた。
「怒りません」
〝そう。なら言うね〟
萌が決心した。
〝宿主殿は、日焼けが好きでしょ。実はね、私は紫外線が大の苦手。強い紫外線を直接照射されると死滅するの〟
萌が申し訳なさそうに言った。
「えーっ!? そうだったの! 知らなかったよ。ごめん」
茶々は、萌が紫外線を苦手とするとは知らずに日焼けサロンで思う存分紫外線を浴びていた。
〝謝らないで。だって宿主殿は知らなかったんだもん。それに、さっき言ったけど、私が死滅するのは、強い紫外線を『直接』当てられたときだから、日焼けサロンでも宿主殿の深いところに避難してれば平気よ〟
〝まあ、それでもやっぱり紫外線の影響は受けちゃうから、タンニングマシンの中にいるときは返事をする元気がイマイチ出ないんだけどね〟
〝あ、でもね、でもね、本当に日焼けサロンは大丈夫よ。だから、これからも続けて〟
萌が懸命に訴えかけた。
「日焼け、やめよ……」
〝やめないで!〟
萌が食い気味に被せて遮った。
日焼けした褐色の肌は、茶々のトレードマークでアイデンティティでもある。
でも、萌のためなら日焼けくらいやめても全然かまわない。
本心からそう思っての発言だった。
〝宿主殿と初めて会話したときにも言ったけど、私たちは宿主と共生することをモットーとする種なの。だから、私たちのために宿主殿が犠牲というか我慢するようなことにはなって欲しくないのよ。それにね……〟
「それに?」
〝なにかを我慢してる宿主の体液は、おいしくないのよ〟
〝宿主の体液の味は、宿主のメンタルに大きな影響を受けるの。だから、宿主殿には、できるだけストレスのない生活をして欲しいと願ってる〟
「そうなんだ。体液の味に影響しちゃうとは驚きだわ。わかった。じゃあ、できるだけおいしい体液を提供できるようにするね」
〝ありがとう。あ、あと、ひとつお願いが……〟
「なーに?」
〝お腹が空いちゃって……さっき、全速力で体内を移動したから、体力がほとんど残って……なく……て……〟
萌が切れ切れに訴えた。
「えっ、えっ、どうしよう。どうしたらいいの?」
茶々が慌てて萌えに訊いた。
〝たい……えき……〟
萌えの声はどんどん弱々しくなっていった。
これが萌の生命の危機であることは茶々にも容易に理解できた。
すぐに食事させなければ萌が死んでしまう。
「愛液出してあげるよ。私を発情させて」
〝む……り……〟
萌には、茶々を発情させられるだけの体力が残っていなかった。
「え、どうしよう。どうしたらいいの??」
茶々は焦りながら策を考えた。
「体液だったら何でもいいんだよね? 愛液じゃなくてもいいんでしょ?」
茶々は、あることを思いついた。
〝ん……〟
萌の声はますます小さくなっていた。
「わかった。助けてあげる、ご飯あげるよ。だから、今すぐまんこから出てきて。私の手の上に出てきて!」
〝え……〟
萌が戸惑った。
それもそのはずだ。
シムオフンニは、空気中では数分間しか生存できない。
シムオフンニの体を組成する成分のほとんどは水だ。
体の本体は、海綿のような高分子吸収体とでも思ってもらえばいい。
水を含むと大きく膨らみ、水が抜けると小さくなる。
紫外線よりも何よりも乾燥が一番の致命傷になる。
「このでれすけ野郎! 時間がねえんだろ。死にたくねえんだったらさっさと出てきねえか!」
茶々が怒鳴った。
茶々は、ショーツを脱いで仁王立ちになり、股間に両手を広げて差し込んだ。
ぽとん
広げた手のひらの上に何かが落ちた。
落ちてきたものは、茶々が想像していた重さとはかけ離れていた。
初めて萌を見たとき、彼女は膣から10センチメートルくらい身体を出していた。
そして、まだ残りが膣の中にいたはずなので、全体ではもっと大きかったに違いない。
見えていた部分の太さもナマコくらいはあった。
それらとお腹の中に感じた違和感から想像すると、萌はかなりの重さがあるはずだった。
ところが、いま自分の手の上にあるものは、あまりにも軽い。
茶々は、左手でそれを優しく包み込むと顔の前に捧げ持ち、握った手をそっと開いた。
色は白いが、しわしわに萎しなびて、見た目は蚕かいこの蛹さなぎみたいだ。
いま、萌の生殺与奪は自分が握っている。
萌もそれを分かった上で死の危険がある空気中に落ちてきた。
そこまで信頼されたことが嬉しかった。
なんとしても萌を生かしたい。
左手の上の小さな固まりは、ぴくりとも動かない。
瀕死なのだろう。
もしかしたらもう死んでしまったかもしれない。
萌を手の上に受け止めた茶々の脳裡に一瞬で様々な思いが生来した。
茶々は、意を決して右手の親指と人差し指で萌をそっとつまみ上げた。
初めて触った萌は、思っていたより固く、そして軽かった。
茶々は、緊張でごくりと唾を飲み込み……そうになったことに気づき、それを打ち消すかのように首を振った。
「おいで」
一言だけつぶやいて、茶々が口を開けた。
舌を上げて上顎に当てた。
つまんだ萌を口に運び、舌下にそっと置いた。
萌が乾かないように舌を下げて下顎と舌で包み込んだ。
お世辞にも気持ちのいい感覚とは言えなかった。
口の中に物を含んでいると唾液が分泌される。
茶々の口の中にも唾液が増えてきた。
「体液なら唾でもいいんでしょ? たくさん吸って元気になって」
茶々は、手を合わせて祈った。
口に含んだときは、まったく動かなかった萌だったが、ぴくっと動いたような気がした。
口の中は、実際の大きさよりも大きく感じる。
茶々が感じた萌の動きも、実際はほんのわずかだったのかもしれない。
「自分から寄生虫を口に入れるとか、完全に変態よね」
茶々は、自虐の快感に酔った。
心なしか萌が大きくなったように感じた。
舌の裏側の縦についている筋、タンウェブと呼ばれるところに萌が吸い付いているのが分かった。
どうやら萌は身体の表面で体液を吸収するのではなく、口があってそこから吸っているようだ。
次第に萌の動きがはっきりしてきた。
最初に見たときのうねるような動きになった。
茶々は、口の中に虫がいる気持ち悪さと、萌を包み込める愛おしさを同時に感じた。
〝宿主殿〟
萌の声が聞こえた。
「萌!」
茶々がふにゃふにゃの笑顔になった。
〝見事な機転だったね。助かったよ〟
言葉に合わせて萌が身体をうねらせた。
「なんだかくすぐったい」
茶々は、舌の裏側を舐められているような気持ちよさを感じ始めた。
まだ舌の裏側を舐められたことなどないが。
萌は、茶々の唾液を吸い、どんどん膨らんでいく。
そろそろ口の中がいっぱいになりつつあった。
「私狂ってるな」
普通、うねうねと動く寄生虫を口の中いっぱいに含んでいたら、気持ち悪さで気が触れるところだ。
それを気持ちよく感じられるなんて、絶対におかしい。
そんな茶々の自問も萌は読めていたが、あえて何も言わずに黙っていた。
茶々は、萌を口に含んでいることに違和感がなくなった。
〝宿主殿の口の中は居心地がいいね〟
萌が嬉しそうに言った。
「そう? ありがとう。いつでも入ってきていいよ」
居心地がいいと言われると茶々も嬉しい。
茶々は、日焼けサロンを出ると半キャップヘルメットを頭に乗せ、ひろちゃん号で帰路についた。
もちろん萌を口に含んだまま。
「あー、煙草吸いたい」
茶々は、ヤニが切れた。
「萌、煙草吸っていい?」
口の中の萌に訊いてみた。
〝え、それは困る〟
萌が苦笑した。
「やっぱりダメか」
茶々も苦笑いだ。
〝吸いたいんでしょ? ちょっと待ってて〟
「何をするの?」
〝中に潜る体力が戻ったから、また奥に引っ込むよ〟
「あ、元気になったんだ。よかったー」
茶々が安堵した。
口の中の萌が活発に動き出した。
〝ちょっと停まれる?〟
「うん、停まろうか」
茶々は、ひろちゃん号を道路の左端に寄せて停めた。
〝ありがとう。じゃあ入るね〟
「うん、どうぞ」
口の中でとぐろを巻いていた細長い萌の一端が、口から喉の奥に伸びた。
萌は、喉から更に奥、食道にどんどん滑り込んでいく。
喉を通られているのに不思議と吐き気は催さなかった。
萌が麻酔をかけてくれたのだろう。
最後の尻尾(?)が喉から体内につるんと落ちて、茶々の口は空になった。
「なに、この物足りなさ」
茶々は、口の中から萌がいなくなってしまったことに少しの寂しさを感じた。
〝煙草いいよ〟
萌の声がした。
「いいの? ありがとう」
茶々は、カバンから煙草を出すと一本を口にくわえライターで火をつけた。
大きく煙を吸い込んで十分にニコチンを堪能した。
ゆっくりと煙を吐き出した茶々は、気持ちよさそうにつぶやいた。
「うまい」
〝うまい〟
萌が茶々の真似をして被せてきた。
二人は爆笑した。
端から見たら一人で爆笑している変な黒ギャルなのだが。
一服つけたあと、再び茶々はひろちゃん号をスーパーカブとしてはあり得ない速さで走らせた。
日焼けで火照った肌に夜風が心地いい。
「萌は、いまどこにいるんだろう」
自分の身体の中で萌探しをするのも楽しそうだと思った。
〝夜風って気持ちいいもんだな〟
萌がしゃべった。
「なに言ってんのよ。萌は私の中でしょ。夜風になんか当たらないじゃない」
茶々が吹き出した。
〝風に当たると結構乾くわね〟
「そうね。日焼けの後は特に肌が乾燥するからお手入れが大切なのよ」
〝なに言ってんのよ。私は宿主殿の中とは限らないでしょ。夜風にだって当たるわよ〟
萌が茶々の真似をしてからかった。
「えー、ほんとに?」
乾燥に弱いといっていた萌が自分から外に出てくるはずがない。
〝ミラーに顔を映してみ〟
「え、顔を? いいけど」
茶々は、走りながら右のハンドルについているバックミラーを覗き込んだ。
「ぎゃーーっ!!」
茶々が叫んだ。
ミラーの中には、茶々と萌の姿があった。
しかも、萌は茶々の首から顔を出していた。
萌が出てきている所は褐色の肌が破れて、べろんと垂れ下がっている。
しかし、まったく痛みもないし血も出ていない。
いつ萌が皮膚を破って出てきたのかも分からなかった。
首から伸びる萌は、さしずめ海底から顔を出しているチンアナゴのようだった。
「おい、萌! お前、なにしてんだよ! 私の首破ってんじゃねえよ!」
激しく動揺した茶々は、またひろちゃん号を停めて萌をどやしつけた。
「破っちまったもんはしょうがないけど、この穴、治るのかよ?」
茶々は、萌に皮膚を破られたことに軽い興奮を覚えつつ、このは穴がふさがるのか、傷痕は残るのかが心配になっていた。
〝心配しないで。跡形もなくふさがるから〟
萌は、落ち着き払った声で答えた。
その態度から、萌が嘘をついていないと思えた。
「ほんとに?」
〝ほんとに〟
「証拠見せて」
〝いいよー〟
そう言うと萌は、ずるずると首の中に戻っていった。
萌が戻った後は、垂れ下がった皮膚と、ぽっかり空いた首の穴が残った。
それをミラーに映して見ていた茶々は息苦しくなるほど興奮した。
茶々は、萌が入っていった穴に恐る恐る人差し指の先を差し込んでみた。
「んはっ」
茶々が吐息を漏らした。
指を入れた穴にむず痒い快感が走ったのだ。
自分の首に指を入れるという異常な状態に興奮した。
茶々は、もう少し奥まで指を突っ込んでみた。
第一関節くらいまで楽に入ってしまった。
呼吸が速くなり頭がくらくらしてきた。
「ひゃっ!」
何かが茶々の指先に食い付いた。
茶々は、反射的に指を引き抜いた。
指と一緒に萌がずるずると着いてきた。
萌が釣れた。
ずるずると萌が出てくる様子を目の当たりにした茶々は、腰が抜けた。
〝ビックリした?〟
笑いながら萌が話しかけてきた。
「うん。びっくりした」
茶々の目は快感のため視線が定まっていない。
「はぁ、はぁ……」
肩で息をしている。
「なんてことしてくれんのよ。萌のご飯、大量生産しちゃったじゃん」
茶々は、指に食い付いた萌を顔の前でぷらぷら揺らしながらふにゃふにゃの笑顔になった。
〝責任とりましょうか?〟
萌が含み笑いをした。
「そうね、責任とってもらうわ」
「ところで、いま私の指に食い付いてるところが萌の口なの?」
茶々は、萌を顔の前に近づけてしげしげと観察した。
〝口といえは口なんだけど、私たちは、ちゃんとした消化器官がないから、まあ、穴的な?〟
萌が笑った。
「へー、そうなんだ」
「さて、責任とってもらおうかな」
茶々は、もう片方の手で萌を握った。
それとタイミングを合わせるかのように萌が食い付いていた指から口を離した。
「でもその前に……」
握られた手からはみ出してくねくね動く萌の頭に微笑みかけた。
茶々は、その手を自分の口許に寄せた。
〝な、なにするの?〟
萌が慌てた。
茶々は、萌の口(があったはずのところ)と自分の唇をそっと重ねた。
萌の動きが止まった。
しばしの沈黙。
萌がするっと茶々の唇を割って口の中に入ってきた。
そして、茶々の舌先に食い付いて吸った。
「ふんん……」
茶々の顔が上気している。
萌は、空気中で長く生きられない。
もっと長くキスしていたかったが、そうもいかない。
茶々は、舌を吸い続けている萌をちゅぽんと引き離すと、ショーツの中に放り込んだ。
「こんなに出ちゃったんだから、責任とりなさいよね!」
茶々は、大げさに言い放った。
恥ずかしかったからだ。
〝ちょっと茶々! 放り投げないでよ。扱いが荒いわね〟
萌も大げさに怒ってみせた。
〝まったくもう……〟
萌は、ぶつぶつ言いながら、にゅるにゅると茶々の膣に潜り込んだ。
「うひっ」
茶々が声を漏らした。
〝首を見てごらんなさい〟
茶々は、すっかり首に開いた穴のことを忘れていた。
萌に穴を開けられたところをミラーに映すと、さっきまでぱっくりと口を開けていた穴がなくなっていた。
そればかりか、べろんと垂れ下がった皮膚は跡形もなく消え、傷口をみつけることもできなくなっていた。
「すごーい!」
茶々が感心した。
〝どう? 気に入ってもらえた?〟
萌が得意気に言った。
「うん。すごいね、これ。これなら穴を開け放題じゃない」
〝開けられたいの?〟
「ちょ、ちょっとだけ……」
身体改造が好きな茶々は、穴を開けられることに興味津々だった。
だが恥ずかしかった。
〝ふーん、ちょっとだけねえ〟
「ちょっとより……もうちょっと……開けて……」
茶々が手で顔を隠した。
〝やっぱりドMは違うわねえ〟
萌が笑った。